JP2002167561A - 転写式感圧接着テープ - Google Patents
転写式感圧接着テープInfo
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Abstract
転写式感圧接着テープを提供する。 【解決手段】 有機高分子からなるフィルム基材上に感
圧接着層を有する転写式感圧接着テープにおいて、該基
材と感圧接着層との間の剥離力が、2.9×10 -2〜
3.4×10-1N/25mmであることを特徴とする転
写式感圧接着テープ。
Description
によって紙面などに押しつけられることにより感圧接着
層が紙面などの被転写体に転写されて、当該被転写体と
他の物品を糊付けすることができる転写式感圧接着テー
プに関する。
ープやスティック糊に替わって転写式感圧接着テープが
注目を集めている。
有機高分子フィルムなどからなる基材の片面に感圧接着
層を設けた構造のものが知られている。この転写式感圧
接着テープは手持ち型の転写具に装着して使用されてい
る。
持ち型の転写具の1例を示す概略図である。1は転写式
感圧接着テープであり、基材2上に感圧接着層3を設け
たものである。転写具の主要構成要素は転写式感圧接着
テープ1の供給リール10と、基材2の巻き取りリール
11と、転写式感圧接着テープ1を紙などの被転写体1
3に押圧するクサビ形状のヘッド12とからなる。なお
図1においては、供給リール10、巻き取りリール11
を駆動するためのギヤ機構、供給リール10、巻き取り
リール11をセットして転写具に装着するためのカート
リッジ、ケース本体などは省略されている。
移動させると、転写式感圧接着テープ1が引き出されヘ
ッド12で押圧されることにより、感圧接着層3が基材
2より剥離されるとともに被転写体13上に接着されて
いく。一方、感圧接着層3と分離した基材2は巻き取り
リール11に巻き取られる。
の対象が、新聞紙などの凹凸が大きいラフ紙にも広がっ
てきており、さらなる転写性の向上、それによる操作性
の向上が要望されている。そのためには、基材と感圧接
着層との間の剥離力の微妙な調整が必要である。
剥離力が大きいと、転写具をA方向に移動させ、感圧接
着層3を被転写体13に転写させるとき、被転写体13
が新聞紙などのラフ紙の場合、紙の表面の繊維が転写式
感圧接着テープ1側へむしり取られ、感圧接着層3が被
転写体1へ転写されずに、そのまま巻き取りリール11
に巻き取られる転写不良が発生する。また、感圧接着層
3と基材2との間の剥離力がさらに大きく、かつ感圧接
着層3と被転写体13との間の接着力が大きく、巻き取
りリール11の巻き取り力が小さいときは、転写式感圧
接着テープ1が巻き取りリール11に巻き取られない巻
き取り不良となる。一方、感圧接着層3と基材2との間
の剥離力が小さいと、保存時にロール状に巻き回された
感圧接着テープにおいて、感圧接着層3の粘着剤が接触
する基材2へ移行するブロッキングが起こり、そのため
に、転写時に感圧転写テープ1を円滑に巻き出せない
か、巻き出せたとしても感圧接着層3が被転写体13へ
転写されない転写不良が発生する。
ために、感圧接着層の粘着剤の種類と基材側の離型剤の
種類との組み合わせを幾通りも検討して、適正な剥離力
を得ようとしているが、成功していない。
に鑑み、感圧接着層と基材との間の剥離力が適性値に調
整され、感圧接着層の転写性がすぐれ、操作性の優れた
転写式感圧接着テープを提供することを課題とする。
発明は、有機高分子からなるフィルム基材上に感圧接着
層を有する転写式感圧接着テープにおいて、該基材と感
圧接着層との間の剥離力が、2.9×10-2〜3.4×
10-1N/25mmであることを特徴とする転写式感圧
接着テープに関する。
両面に離型層を有しており、前記感圧接着層側の離型層
が平均粒径0.3〜5μmの無機または有機の粒子を1
重量%以上9重量%未満含有していることを特徴とする
請求項1記載の転写式感圧接着テープに関する。
ープの感圧接着層の転写時における前記の転写不良や巻
き取り不良を解消するために鋭意研究した結果、基材と
感圧接着層との間の剥離力を2.9×10-2〜3.4×
10-1N/25mmの範囲に調整することによって、前
記転写不良や巻き取り不良を解消できることを見出し
た。
調整する手段として、基材の感圧接着層側の離型層中に
無機または有機の粒子を含有させることで離型層表面を
凹凸にすることにより、基材と感圧接着層との間の剥離
力を前記特定の範囲に容易に調整できることを見出し
た。
は、基材と感圧接着層との間の剥離力が2.9×10-2
〜3.4×10-1N/25mmに調整されている。それ
により、被転写体が新聞紙などのラフ紙であっても、転
写時における感圧接着層の転写不良や巻き取り不良が生
じず操作性が優れている。剥離力が前記範囲より大きい
と、転写時における感圧接着層の転写不良や巻き取り不
良が生じる。一方剥離力が前記範囲より小さいと、ロー
ル状に巻き回された感圧接着テープにおいて、感圧接着
層の粘着剤が接触する基材へ移行するブロッキング(以
下、単にブロッキングという)が生じる傾向がある。ブ
ロッキングをより充分に防止する点からは、剥離力を
7.8×10-2N以上とするのが好ましい。
フィルムの両面に離型層を設け、感圧接着層側の離型層
に平均粒径が0.3〜5μmの粒子を含有せしめたもの
を用いるのが好ましい。それによって、基材と感圧接着
層との間の剥離力を2.9×10-2〜3.4×10-1N
/25mmの範囲に調整することが容易であり、優れた
感圧接着層の転写性が得られる。また、感圧接着層と反
対側に設けられる離型層によって前記ブロッキングをよ
り充分に防止できる。
0.1〜2.0g/m程度が好ましい。離型層中に添加
する無機または有機の粒子の平均粒径としては、0.3
〜5μmが好ましく、より好ましくは0.3〜3μmで
ある。平均粒径が0.3μm未満では、離型層の表面を
凹凸にする効果がほとんど見られず、そのために、基材
と感圧接着層との間の剥離力が小さく2.9×10-2N
/25mm以上にならない傾向があり、また前記ブロッ
キングの原因ともなる。一方、平均粒径が5μmより大
きいと、基材と感圧接着層との間の剥離力が大きくなり
すぎ3.4×10-1N/25mmを超え、前記転写不良
や巻き取り不良を引き起こす傾向がある。また、粒子を
均一に離型層中に存在させることが困難となったり、粒
子の離型層からの脱落が生じ易くなる。
ではシリカ、ジルコニア、酸化チタンなどの粒子が、有
機ではメラミン樹脂、高分子量のポリエチレンワックス
などの粒子があげられるが、特に限定するものではな
い。
量は、1重量%以上9重量%未満が好ましく、より好ま
しくは1〜8重量%である。粒子の含有量が前記範囲未
満であると、離型層の表面を凹凸にする効果が充分に発
揮せず、剥離力が上昇しないため、基材と感圧接着層と
の間の剥離力が小さく2.9×10-2N/25mm以上
にならない傾向があり、また前記ブロッキングの原因と
もなる。一方、粒子の含有量が前記範囲より多いと、基
材と感圧接着層との間の剥離力が大きくなりすぎて3.
4×10-1N/25mmを超え、前記転写不良や巻き取
り不良を引き起こす傾向がある。
ン系樹脂、フッ素系樹脂、ワックス類などがあげられる
が、一般的にはシリコーン系樹脂が好ましい。
ほかは前記感圧接着層側の離型層と同様なものが使用で
きる。
約5〜100μm程度のフィルムが用いられる。厚さが
5μm未満ではリボン状に加工した際、強度が弱く実用
上支障をきたす可能性が高く、一方100μmより厚く
なると、転写具のコンパクト化に支障を来すうえに、加
工上で不都合を生じる傾向がある。コンパクト化の点か
らは特に38μm以下の厚さのフィルムが好ましい。フ
ィルムの材質としては、ポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチ
レンナフタレートなどが適当であるが、特に限定するも
のではない。
上には感圧接着層が設けられる。
粘着剤はとくに限定されず、たとえばアクリル樹脂系、
ロジン系、ゴム系、ビニルエーテル樹脂系、ポリイソブ
チレン系などの粘着剤が使用できる。感圧接着層の厚さ
は10〜40μm程度が適当である。
の転写具に装着して使用に供せられる。使用に際して
は、基材と感圧接着層との間の剥離力が2.9×10-2
〜3.4×10-1N/25mmであることによって、転
写不良や巻取り不良が防止され、感圧接着層を被転写体
にスムーズに転写することができる。
的に説明するが、本発明はこれら実施例によって限定さ
れるものではない。
面に下記に示すシリコーン樹脂液を乾燥後塗布量が約
0.5g/m2になるように塗工し、乾燥して離型層を
形成した。
コーン樹脂液を乾燥後塗布量が約0.5g/m2になる
ように塗工し、乾燥して背面側の離型層を形成した。
を含有する離型層上にアクリル系粘着剤を乾燥後厚さが
約15μmになるように塗工し、乾燥して感圧接着層を
形成し、転写式感圧接着テープ原反を得た。
にスリットしながら10mの長さをコアに巻き取りパン
ケーキ状のサンプルとした。このパンケーキサンプルを
市販の手持ち型の転写具(図1に示す構造を有するも
の)に装填し、転写式感圧接着テープ転写具を得た。
粒径、含有量を表1に示す値に変えたほかは実施例1と
同様にして転写式感圧接着テープ原反を得、これからパ
ンケーキを作成し、転写具に装着し転写式感圧接着テー
プ転写具を得た。
と感圧接着層との間の剥離力を測定し、転写性能を評価
した。結果を表1に示す。
転写具を走行させた際に、感圧接着層が円滑に巻き出さ
れ(ブロッキングが生じてないことを示す)、被転写体
である紙の表面の剥がれによる前記転写不良や前記巻き
取り不良がなく容易に転写することができる場合を○、
転写不良や巻き取り不良が発生した場合を×と評価し
た。なお、被転写体としては新聞紙を用いた。
感圧接着層側の離型層における粒子の含有量が1重量%
以上9重量%未満、平均粒径が0.3〜5μmで、基材
と感圧接着層との間の剥離力が2.9×10-2〜3.4
×10-1N/25mmの範囲であれば、感圧接着層の転
写性などの要求特性が確保できた(実施例1〜3)。
径が0.3μm未満で、基材と感圧接着層との間の剥離
力が2.9×10-2N/25mm未満であると、ブロッ
キングによる転写不良が発生した(比較例1、3)。ま
た、粒子の含有量が9重量%以上であるか、または平均
粒径が5μmを超え、基材と感圧接着層との間の剥離力
が3.4×10-1N/25mmを超えると、被転写体表
面の紙の剥がれによる転写不良が発生した(比較例2、
4)。
ち型の転写具で転写する際に、感圧接着層の転写不良や
巻り取り不良なしに感圧転写層を転写でき、操作性が良
好である。
示す概略図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 有機高分子からなるフィルム基材上に感
圧接着層を有する転写式感圧接着テープにおいて、該基
材と感圧接着層との間の剥離力が2.9×10-2〜3.
4×10-1N/25mmであることを特徴とする転写式
感圧接着テープ。 - 【請求項2】 前記基材が両面に離型層を有しており、
前記感圧接着層側の離型層が平均粒径0.3〜5μmの
無機または有機の粒子を1重量%以上9重量%未満含有
していることを特徴とする請求項1記載の転写式感圧接
着テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000367504A JP2002167561A (ja) | 2000-12-01 | 2000-12-01 | 転写式感圧接着テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000367504A JP2002167561A (ja) | 2000-12-01 | 2000-12-01 | 転写式感圧接着テープ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002167561A true JP2002167561A (ja) | 2002-06-11 |
Family
ID=18837918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000367504A Pending JP2002167561A (ja) | 2000-12-01 | 2000-12-01 | 転写式感圧接着テープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002167561A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017002194A (ja) * | 2015-06-11 | 2017-01-05 | 株式会社トンボ鉛筆 | 感圧転写粘着テープ |
JP2017071198A (ja) * | 2015-10-09 | 2017-04-13 | フジコピアン株式会社 | 感圧転写修正テープ |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000154355A (ja) * | 1998-11-19 | 2000-06-06 | Fujicopian Co Ltd | 転写式感圧接着テープ |
JP2000154353A (ja) * | 1998-11-19 | 2000-06-06 | Fujicopian Co Ltd | 感圧修正テープ |
-
2000
- 2000-12-01 JP JP2000367504A patent/JP2002167561A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000154355A (ja) * | 1998-11-19 | 2000-06-06 | Fujicopian Co Ltd | 転写式感圧接着テープ |
JP2000154353A (ja) * | 1998-11-19 | 2000-06-06 | Fujicopian Co Ltd | 感圧修正テープ |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017002194A (ja) * | 2015-06-11 | 2017-01-05 | 株式会社トンボ鉛筆 | 感圧転写粘着テープ |
JP2017071198A (ja) * | 2015-10-09 | 2017-04-13 | フジコピアン株式会社 | 感圧転写修正テープ |
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