JP2017002194A - 感圧転写粘着テープ - Google Patents

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Abstract

【課題】粘着剤層の背面側の剥離層への移行が発生することなく高速でのスリット加工が可能であり、かつ、高温環境下で使用された際にもパンケーキのテレスコーピング変形による使用不能問題を生じることのない感圧転写粘着テープを提供すること。
【解決手段】プラスチックフィルムの両面に剥離層を設けた剥離基材上に、粘着剤層が積層されてなる感圧転写粘着テープ、または、樹脂層と粘着剤層がこの順に積層されてなる感圧転写粘着テ−プであって、前記剥離基材の背面側(粘着剤層の反対側)の剥離層の中に、平均粒径1.0〜5.0μmの無機酸化物粒子が0.2〜10.0重量%含有されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、手持ち型の転写具によって紙面などの被着材に押しつけることにより、感圧転写粘着層が被着材に転写されて、当該被着材同士を糊付けすることができる感圧転写粘着テープに関する。
両面粘着テープの一つに、支持体(芯材)を有さず、粘着剤層を被着材に転写する無支持体両面粘着テープがあり、感圧転写粘着テープとして様々な分野・用途で使用されている。その構造は、剥離基材の片面に粘着剤層を設け、ロール状に巻いたものが多い。最近では、主に事務用途向けの紙類用接着具として、感圧転写粘着テープを所定幅に裁断・小巻しパンケーキ状にした捲回体(以下、単に「パンケーキ」と記す)を転写装置に装着した転写具が、「テープのり」などの名称で上市されている。
この転写具は、パンケーキを取り付ける送出リールと、この送出リールより供給される感圧転写粘着テープの粘着剤層を剥離基材から剥離しながら被着材へ転写させる転写ヘッドと、転写使用後に残った剥離基材を巻き取る巻回リールと、を片手で把持使用可能な器体内に装備したことを特徴とする。これらは、紙の接着において従前より一般に用いられている液体のりや固形のりとは異なり、手を汚すことなく簡単に粘着剤層を被着材へと転写できること、接着するまでの乾燥時間が不要であること、被着材である紙がしわにならないことなどの利点がある。
ところで、感圧転写粘着テープのパンケーキは、一般的には、広幅・長尺の剥離基材上に粘着剤層用の塗工液を塗工して乾燥したものをロール状に巻き取って原反を作製するコーティング工程と、原反を巻出して裁断しつつ紙またはプラスチックからなるコアに小巻するスリット工程と、を経て作製される。
感圧転写粘着テープは、ロール状態では、粘着剤層と一周内側のテープ背面側の剥離層とが接触している。感圧転写粘着テープは、基材の粘着剤層側にも剥離層を有するため、基材の粘着剤層側に剥離層のない一般的な粘着テープと違い、ロール状態から高速でテープを巻き出した際に、背面側の剥離層に粘着剤層が移行しやすい。
そのため、25m/min以上の高速でスリット加工を行うと、原反巻出し部において粘着剤層が背面側の剥離層に移行しやすくなるため、低速で加工を行わざるを得ないという問題がある。前記問題は、粘着剤層を不連続膜としてパターン状にした場合により顕著となる。
また、感圧転写粘着テープは、25℃以上の高温環境下で使用すると、背面側の剥離層と粘着剤層との間で滑りが生じることで、パンケーキにテレスコーピング変形が発生し、その結果テープ送出が出来なくなるなどして使用不能となるという問題がある。
粘着剤層の背面側の剥離層への移行を防ぐ方法として、特許文献1には、基材の両面に形成したシリコーン剥離層の剥離強度の比率を、所定の範囲に調整することが提案されている。しかしながら、本発明者らの検討によると、剥離強度の比率を所定の範囲に調整するだけでは高速でのスリット加工時に生じる粘着剤層の背面側の剥離層への移行を防ぐことができず、また、高温環境下で使用した際のパンケーキのテレスコーピング変形防止に対して効果が無い。更には、剥離強度の比率を所定の範囲に調整するためには、剥離剤の種類が限定されてしまうなどの問題がある。
一方、特許文献2には、背面側の剥離層にシリコーン微粒子を添加することが記載されている。本発明者らの検討によると、背面側の剥離層へのシリコーン微粒子の添加は、粘着剤層の背面側の剥離層への移行を僅かに軽減し、スリット加工速度の向上に一定の効果をもたらすこともある。しかしながら、高速でのスリット加工時に生じる粘着剤層の背面側の剥離層への移行を防ぐことができず、また、高温環境下で使用した際のパンケーキのテレスコーピング変形防止に対しては全く効果が無い。
特開2007−246557号公報 特開2010−201836号公報
本発明は上記の問題点に鑑み、粘着剤層の背面側の剥離層への移行が発生することなく高速でのスリット加工が可能であり、かつ、高温環境下で使用された際にもパンケーキのテレスコーピング変形による使用不能問題を生じることのない感圧転写粘着テープを提供することを課題とする。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、背面側の剥離層に平均粒径1.0〜5.0μmの無機酸化物粒子を0.2〜10.0重量%含有させることで、上記課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は以下の通りである。
(1)プラスチックフィルムの両面に剥離層を設けた剥離基材上に、粘着剤層が積層されてなる感圧転写粘着テ−プであって、前記剥離基材の背面側(粘着剤層の反対側)の剥離層の中に、平均粒径1.0〜5.0μmの無機酸化物粒子が0.2〜10.0重量%含有されていることを特徴とする感圧転写粘着テープ。
(2)プラスチックフィルムの両面に剥離層を設けた剥離基材上に、樹脂層および粘着剤層がこの順に積層されてなる感圧転写粘着テ−プであって、前記剥離基材の背面側(粘着剤層の反対側)の剥離層の中に、平均粒径1.0〜5.0μmの無機酸化物粒子が0.2〜10.0重量%含有されていることを特徴とする感圧転写粘着テープ。
(3)樹脂層を形成する樹脂が、軟化点が100℃以下のテルペン系樹脂、ロジン誘導体、クマロン−インデン系樹脂、石油樹脂およびキシレン系樹脂から選ばれる1種または2種以上の樹脂である、前記(2)に記載の感圧転写粘着テープ。
(4)剥離層の主成分が、シリコーン系剥離剤である、前記(1)〜(3)のいずれかに記載の感圧転写粘着テープ。
本発明の感圧転写粘着テープは、粘着剤層の背面側の剥離層への移行が起こることなく高速でのスリット加工が可能であるため、生産効率が高く、低コストで製品を提供することが可能となる。また、高温環境下で使用した際にパンケーキのテレスコーピング変形が生じないため、幅広い温度環境下において使用することができる。
本発明の感圧転写粘着テープは、剥離基材に少なくとも粘着剤層が積層されているタイプの粘着テープに対して適用することができ、剥離基材と粘着剤層の間に樹脂層を有する場合にも優れた効果が発現するため、貼り合せた直後は貼り直しが可能で貼り合せから所定の時間が経過した後は強固に接着するタイプの感圧転写粘着テープをより低コストで提供することが可能となる。
本発明の感圧転写粘着テープの一例を示す概略断面図である。 (a)は粘着剤層が連続膜の例。 (b)は粘着剤層が不連続パターンの例。 本発明の感圧転写粘着テープの一例を示す概略断面図である。 (a)は樹脂層及び粘着剤層が連続膜の例。 (b)は樹脂層及び粘着剤層が不連続パターンの例。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の感圧転写粘着テープは、プラスチックフィルムの両面に剥離層を設けた剥離基材上に、少なくとも粘着剤層が積層されてなる感圧転写粘着テープであって、前記剥離基材の背面側(粘着剤層の反対側)の剥離層中に、平均粒径1.0〜5.0μmの無機酸化物粒子が0.2〜10.0重量%含有されていることを特徴とする。
基材に用いるプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンナフタレート等が好ましい。これら基材の厚さは、3〜50μm、特にコスト面から、5〜38μmが好ましい。
背面側の剥離層中に添加する無機酸化物粒子は、平均粒子径が1.0〜5.0μmの範囲であることが必須である。無機酸化物粒子の平均粒子径を上記の範囲とすることで、ロールの巻出しの際の背面側の剥離層と粘着剤層との剥離がスムースになり高速でのスリット加工が可能となる。また、パンケーキの状態において、粘着剤層に、一周内側のテープの背面側の剥離層の無機酸化物粒子による凹凸が食い込むことで、背面側の剥離層と粘着剤層との滑り性が低下し、パンケーキのテレスコーピング変形を防止することができる。
また、無機酸化物粒子の平均粒子径が1.0μm以上であると、背面側の剥離層と粘着剤層との剥離がスムースであるために、25m/min以上の高速でのスリット加工ができるため、生産効率が向上する。また、背面側の剥離層と粘着剤層との滑りを抑制する事ができるため、パンケーキのテレスコーピング変形を防止することが容易となる。一方、無機酸化物粒子の平均粒子径が5.0μm以下であると、無機酸化物粒子の背面側の剥離層への定着性が良好であり、無機酸化物粒子が粘着剤層に転移することがないので、使用時の被着材への転写性を悪化させることがない。
無機酸化物としては、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化セリウム等の金属酸化物が挙げられるが、酸化ケイ素(シリカ)が最も好ましい。無機酸化物粒子を用いることで、粘着剤層の背面側剥離層への移行が起こり難く、高速でのスリット加工が可能である。粒子形状としては、不定形、球形のものを用いることができるが、好ましいのは不定形または不定形と球形の混合物である。無機酸化物粒子の平均粒子径は、後述する剥離層の厚みの2〜10倍程度のものを用いることが好ましい。
剥離層形成用の剥離剤としては、シリコーン系剥離剤、フッ素系剥離剤などを使用できるが、コストおよび剥離性能の安定性の観点から、シリコーン系剥離剤が好ましい。シリコーン系剥離剤の中でも、硬化反応性の高い付加反応型シリコーン系剥離剤が特に好ましい。付加反応型シリコーン系剥離剤としては、例えば、分子中にアルケニル基を含有するポリオルガノシロキサン、および分子中に官能基としてヒドロシリル基を含有するポリオルガノシロキサンを必須成分とするシリコーン系剥離剤が挙げられる。なお、シリコーン系剥離剤は単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
剥離層を形成する場合は、剥離剤を必要に応じて、シクロヘキサン、ヘキサン、ヘプタンなどの炭化水素系溶剤やトルエン、キシレンなどの芳香族系溶剤等の有機溶剤、または水で希釈した後、必要に応じて硬化触媒を添加・混合することで、剥離層塗工液を得ることができる。硬化触媒としては、特に限定されないが、例えば、白金系触媒等を挙げることができる。剥離層塗工液中には、剥離コントロール剤、ブロッキング防止剤、密着性向上剤、ゲル化防止剤等の公知の各種助剤を、必要に応じて適宜配合することができる。
粘着剤層側の剥離層と背面側(粘着剤層の反対側)の剥離層は、剥離剤を用いて調製した剥離層塗工液を、基材の表面に塗布して乾燥させ、シリコーン系剥離剤を架橋させることにより形成される。基材の両面に剥離層塗工液を塗布する方式は何ら限定されないが、例えば、バーコーター、ロールコーター、グラビアコーターなどが適宜使用でき、乾燥・硬化方法は、熱、紫外線照射、電子線照射などを使用できる。剥離層塗工液の塗布量は、粘着剤層側および背面側、共に乾燥重量で0.1〜0.6g/m程度とするのが好ましい。剥離層の厚みは0.1〜0.6μm程度であることが好ましい。
背面側の剥離層塗工液には、さらに上記の無機酸化物粒子を添加すれば良い。無機酸化物粒子の添加量は、乾燥後の剥離層重量に対して、0.2〜10.0重量%の範囲が好ましい。無機酸化物粒子の含有量が0.2重量%以上であると、課題に対する充分な効果が得られ、また、10.0重量%以下であると、背面側の剥離層と粘着剤層との剥離強度が過大とならず適性な範囲に維持することができ、剥離層としての基本性能が保たれる。経済性、塗工性、課題に対する効果の観点より、乾燥後の剥離層重量に対して、0.3〜5.0重量%の範囲がより好ましく、特に1.0〜4.0重量%の範囲が好ましい。
基材となるプラスチックフィルムの両面に設けた剥離層のうち、無機酸化物粒子を添加していない剥離層上に、公知の方法で粘着剤層を積層することで、感圧転写粘着テ−プを得ることができる。粘着剤層は、連続膜として形成しても良いし、不連続にパターン形成しても良い。
粘着剤層を形成する粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ロジン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ポリエーテル系粘着剤、ポリエステル系粘着剤等を用いることができる。これらの粘着剤の中でも、塗工適性に優れる観点より、アクリル系粘着剤が特に好ましい。アクリル系粘着剤としては、各種アクリル酸エステルモノマーと所要によって配合される共重合性のモノマーとの共重合によって得られるアクリル系共重合体を主成分とするものが好適に用いられる。粘着剤層の厚さは特に制限されないが、接着性およびコストの観点から5〜40μm程度が好ましい。
アクリル系共重合体の市販品としては、日本カーバイド工業(株)製「ニッセツ」、トーヨーケム(株)製「オリバイン」、東亞合成(株)製「アロンタック」、サイデン化学(株)製「サイビノール」、綜研化学(株)製「SKダイン」、日本触媒(株)製「アクリセット」、一方社油脂工業(株)製「バインゾール」、昭和電工(株)製「ビニロール」などを挙げることができる。
また、剥離基材と粘着剤層との間に樹脂層を積層することにより、剥離基材上に樹脂層および粘着剤層がこの順に積層されてなる感圧転写粘着テ−プを得ることができる。この場合の積層構造については、特許第5684341号記載の方法により得ることができ、例えば、樹脂と溶媒を混合した溶液を、剥離基材上に塗工、乾燥した後、さらにその上に、粘着剤溶液を塗工、乾燥して粘着剤層を形成する方法;あるいは、樹脂を粘着剤溶液中に、粘着剤との相溶性の限界量を超える量比で混合し、該混合液を剥離基材上に塗工、乾燥して樹脂を粘着剤層から相分離させる方法;などが挙げられる。後者の方法においては、粘着剤と樹脂との混合比率としては、粘着剤100重量部(固形分換算)に対し、樹脂10〜50重量部の比率で混合すると、相分離した樹脂を、剥離基材と粘着剤層との間に形成させることが容易となる。樹脂層の厚さは特に限定されないが、0.05〜5μm程度が好ましい。
樹脂としては、軟化点が100℃以下の樹脂が好ましく、常温において固形のものから液状のものまで用いることができる。樹脂の軟化点としてより好ましいのは、30℃以上100℃以下、特に好ましいのは50℃以上100℃以下の樹脂である。なお、樹脂の軟化点はJIS K 5601−2−2記載の環球法により求めることができる。
軟化点が100℃を超える樹脂を用いた場合は、剛性が高くなり、通常の圧着操作では樹脂が被着材に移行し難いため、貼り合せ経時後においても所望の接着性が発現しないことがある。この点、樹脂の軟化点が100℃以下の場合、通常の圧着操作において樹脂が紙等の多孔質の被着材に移行し易くなるため、被着材の貼り合せ直後は接着性が低く保たれ貼り直し作業が容易に行え、かつ、経時により被着材を強固に接着することが可能となる。また、軟化点が室温よりも高い樹脂を用いた場合は、経時により樹脂が粘着剤層に移行して樹脂層が減少するのを防止できるので、高温にさらされた場合に、樹脂が感圧転写粘着テープから流出するのを防止できる。
軟化点が100℃以下の樹脂としては、テルペン系樹脂(テルペンフェノール樹脂、液状テルペン樹脂、ポリテルペン樹脂など)、ロジン誘導体、クマロン−インデン系樹脂(クマロン・インデン・スチレン共重合体など)、石油樹脂、キシレン系樹脂(ロジン変性キシレン樹脂など)、水素化芳香族コポリマー(芳香族変性テルペン樹脂水素化物)、液状アクリル系樹脂などが挙げられる。これらの樹脂の中でも、少量でも比較的均一な膜を形成しやすい観点からテルペン系樹脂、ロジン誘導体、クマロン−インデン系樹脂、石油樹脂およびキシレン系樹脂がより好ましく、特にテルペン系樹脂が好ましい。これらの樹脂は、それ自体粘着性はないが、手で押圧する程度の圧力で流動する。これらの樹脂は、単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明による効果(粘着剤層の背面側の剥離層への移行防止、高温環境下で使用した際のパンケーキのテレスコーピング現象の防止)は、プラスチックフィルムの両面に剥離層を設けた剥離基材上に、樹脂層および粘着剤層がこの順に積層されてなる感圧転写粘着テ−プに適用した場合に、特に顕著に見られる。そのため、剥離基材と粘着剤層との間に存在する樹脂層は、被着材の貼り合せ直後においては、他方の被着材と転写した粘着剤層とが接触するのを妨げ、被着材同士の接着性を弱めて容易に剥離可能にし、貼り合せ後の時間経過に伴い、接着阻害剤層が他方の被着材に移行し、その結果、当該被着材と粘着剤層とが接触することで被着材同士の強固な接着性が発現する。
なお、本発明の粘着剤層中には、粘着付与樹脂、架橋剤、充填剤、湿潤剤、粘度調整剤、滑剤、溶剤などの添加剤を含むこともでき、これらの添加剤は、本発明による効果を阻害しない範囲内であれば、含有量も特に制限されない。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はそれらの実施例に限定されるものではない。なお、「部」は特に断らない限り「重量部」を表す。
実施例および比較例で剥離層に用いた材料を表1に示す。
Figure 2017002194
[剥離基材の作製]
厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(E5001、東洋紡績(株)製)上に、表2〜表4に示す組成の粘着剤層側剥離層塗工液および背面側剥離層塗工液を、それぞれグラビアコーターを用いて乾燥後重量が0.4g/mになるよう塗布した後、乾燥し、紙管に巻き取って剥離基材を得た。
[粘着剤層形成用塗工液の作製]
(実施例1〜7、比較例1〜10)
アクリル系共重合体からなる粘着剤(オリバインBPS1109、トーヨーケム(株)製)100重量部と、イソシアネート系架橋剤(コロネートL、日本ポリウレタン(株)製)2重量部と、トルエン30重量部とを混合して塗工液を得た。
[樹脂層及び粘着剤層形成用塗工液の作製]
(実施例8〜11、比較例11〜15)
アクリル系共重合体からなる粘着剤(オリバインBPS1109、トーヨーケム(株)製)100重量部と、テルペンフェノール樹脂(Sylvares TP95、アリゾナケミカル(株)製)10重量部と、イソシアネート系架橋剤(コロネートL、日本ポリウレタン(株)製)2重量部と、トルエン30重量部とを混合して塗工液を得た。
[連続膜の粘着剤層を有する感圧転写粘着テープ原反の作製]
(実施例1、2、4、6〜8、10、11、比較例1、3〜9、11、13〜15)
上記で得た塗工液を、剥離基材の粘着剤層側剥離層上にダイコーターで塗布した後、乾燥し、厚さ30μmの粘着剤層を形成した後、紙管に巻き取り、感圧転写粘着テープ原反とした。
[不連続にパターン形成した粘着剤層を有する感圧転写粘着テープ原反の作製]
(実施例3、5、9、比較例2、10、12)
上記で得た塗工液を、剥離基材の粘着剤層側剥離層上にグラビアコーターで塗布した後乾燥し、厚さ30μmの不連続パターンの粘着剤層を形成した後、紙管に巻き取り、感圧転写粘着テープ原反とした。
[感圧転写粘着テープの構造観察と成分の同定]
作製した感圧転写粘着テープの断面を、日本電子(株)製 走査電子顕微鏡JSM−6060LVを用いて観察し、画像解析法により測定した。
実施例1〜7、比較例1〜10においては、剥離基材上に厚さ30μmの粘着剤層が観察された。
実施例8〜11、比較例11〜15においては剥離基材上に2層が観察され、各層の厚みは、剥離基材側から順に0.3μm、30μmであった。各層から採取した試料をFT−IRで分析した結果、厚さ0.3μmの層は主にテルペンフェノール樹脂、厚さ30μmの層はテルペンフェノール樹脂と粘着剤との混合物であった。主にテルペンフェノール樹脂からなる層を樹脂層とし、それ以外の層を粘着剤層とした。
実施例1〜7および比較例1〜10で作製した感圧転写粘着テープの概略断面図を図1に、また、実施例8〜11および比較例11〜15で作製した感圧転写粘着テープの概略断面図を図2に示す。各図において、1:基材、2,3:剥離層、4:樹脂層、5:粘着剤層、6:無機酸化物粒子、である。
以上の実施例、比較例において得られた試料の背面側剥離層への粘着剤層の移行耐性、転写性、接着性、テレスコーピング変形耐性は下記の方法により評価した。
<背面側剥離層への粘着剤層の移行耐性の評価>
感圧転写粘着テープ原反を、ラインスピードを1m/min、3m/min、5m/min、15m/min、30m/minと順次変更しながら巻出し、粘着剤層の背面側剥離層への移行の有無を観察した。
○:粘着剤層の移行無し
×:粘着剤層の移行有り
[パンケーキの作製]
前記方法により得られた原反を8.4mm幅にスリットし、16m長を直径20mmの紙管に巻き付けパンケーキとした。このパンケーキの作製(スリット加工)は粘着剤層の背面側剥離層への移行が起こらない速度にて行った。
<転写性の評価>
前記スリット加工により得られたパンケーキを市販の転写具((株)トンボ鉛筆製、PN−MS)に装填し、温度23℃湿度60%の環境下において10cm/秒の速度でPPC用紙上を走行させ、粘着剤層の転写性を観察した。
○:粘着剤層の欠けや抜けが無く転写されている
×:粘着剤層の一部に欠けや抜けが生じている
−:パンケーキが得られず、評価不可
<接着性の評価>
前記スリット加工により得られたパンケーキを市販の転写具((株)トンボ鉛筆製、PN−MS)に装填し、市販の封筒(商品名:ASKUL クラフト封筒)に転写したのち封緘し、1kgのローラーを1往復させることにより圧着させた。これを表2〜表4に記載の各時間経過後に開封し、粘着剤層および紙片の状態を評価した。
界面剥離:粘着剤層と紙片との界面において剥離
凝集剥離:粘着剤が被転写面と被接着面の両方に付着した状態で剥離
紙破 :粘着剤層の表面に紙片の表層部分を付着させて剥離
− :パンケーキが得られないか、転写性不良のため、評価不可
<テレスコーピング変形耐性の評価>
前記スリット加工により得られたパンケーキを市販の転写具((株)トンボ鉛筆製、PN−MS)に装填し、温度30℃湿度60%の環境下において10cm/秒の速度でPPC用紙上を全走行させ、テレスコーピング変形による走行不能発生の有無を評価した。
○:テレスコーピング変形が生じることなく、最後まで使用可能であった
×:使用途中でテレスコーピング変形が生じ、走行不能となった
−:パンケーキが得られず、評価不可
(実施例1〜11、比較例1〜15)
以上の結果を表2〜表4に示す。
Figure 2017002194
Figure 2017002194
Figure 2017002194
表2、表3および表4から明らかなように、剥離基材の背面側の剥離層に平均粒径1.0〜5.0μmのシリカ粒子を0.2〜10.0重量%含有せしめることにより、30m/min以上の高速でスリット加工が可能であり、かつ30℃以上の高温環境下で使用した場合にもテレスコーピング変形による走行不良を生じることのない感圧転写粘着テープが得られることを確認できた。
また、表4から、剥離基材上に樹脂層と粘着剤層とが順次積層された感圧転写粘着層を設けることにより、被着材同士の貼り合せ直後は被着材同士を容易に剥離可能であるが、被着材同士の貼り合せから所定の時間が経過した後は被着材同士が強固に接着する感圧転写粘着テープが得られることを確認できた。
1:基材
2,3:剥離層
4:樹脂層
5:粘着剤層
6:無機酸化物粒子
(1)プラスチックフィルムの両面に剥離層を設けた剥離基材上に、連続もしくは不連続パターンの粘着剤層が積層されてなる感圧転写粘着テ−プであって、前記剥離基材の粘着剤層側に重剥離面が形成され、前記剥離基材の背面側(粘着剤層の反対側)に軽剥離面が形成されており、かつ該背面側の剥離層の中に、平均粒径1.0〜5.0μmの無機酸化物粒子が0.2〜10.0重量%含有されていることを特徴とする感圧転写粘着テープ。
(2)プラスチックフィルムの両面に剥離層を設けた剥離基材上に、樹脂層および連続もしくは不連続パターンの粘着剤層がこの順に積層されてなる感圧転写粘着テ−プであって、前記剥離基材の粘着剤層側に重剥離面が形成され、前記剥離基材の背面側(粘着剤層の反対側)に軽剥離面が形成されており、かつ該背面側の剥離層の中に、平均粒径1.0〜5.0μmの無機酸化物粒子が0.2〜10.0重量%含有されていることを特徴とする感圧転写粘着テープ。
(3)樹脂層を形成する樹脂が、軟化点が100℃以下のテルペン系樹脂、ロジン誘導体、クマロン−インデン系樹脂、石油樹脂およびキシレン系樹脂から選ばれる1種または2種以上の樹脂である、前記(2)に記載の感圧転写粘着テープ。
(4)剥離層の主成分が、シリコーン系剥離剤である、前記(1)〜(3)のいずれかに記載の感圧転写粘着テープ。
(5)無機酸化物粒子の平均粒径が、それを含有する剥離層の厚みの2〜10倍である、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の感圧転写粘着テープ。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の感圧転写粘着テープは、プラスチックフィルムの両面に剥離層を設けた剥離基材上に、少なくとも粘着剤層が積層されてなる感圧転写粘着テープであって、前記剥離基材の背面側(粘着剤層の反対側)の剥離層(軽剥離面)中に、平均粒径1.0〜5.0μmの無機酸化物粒子が0.2〜10.0重量%含有されていることを特徴とする。
[剥離基材の作製]
厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(E5001、東洋紡績(株)製)上に、表2〜表4に示す組成の粘着剤層側剥離層(重剥離面)塗工液および背面側剥離層(軽剥離面)塗工液を、それぞれグラビアコーターを用いて乾燥後重量が0.4g/mになるよう塗布した後、乾燥し、紙管に巻き取って剥離基材を得た。
[連続膜の粘着剤層を有する感圧転写粘着テープ原反の作製]
(実施例1、2、4、6〜8、10、11、比較例1、3〜9、11、13〜15)
上記で得た粘着剤層形成用塗工液を、剥離基材の粘着剤層側剥離層(重剥離面)上にダイコーターで塗布した後、乾燥し、厚さ30μmの粘着剤層を形成した後、紙管に巻き取り、感圧転写粘着テープ原反とした。
[不連続にパターン形成した粘着剤層を有する感圧転写粘着テープ原反の作製]
(実施例3、5、9、比較例2、10、12)
上記で得た樹脂層及び粘着剤層形成用塗工液を、剥離基材の粘着剤層側剥離層(重剥離面)上にグラビアコーターで塗布した後乾燥し、厚さ30μmの不連続パターンの粘着剤層を形成した後、紙管に巻き取り、感圧転写粘着テープ原反とした。
実施例1〜7および比較例1〜10で作製した感圧転写粘着テープの概略断面図を図1に、また、実施例8〜11および比較例11〜15で作製した感圧転写粘着テープの概略断面図を図2に示す。各図において、1:基材、2,3:剥離層(ただし、剥離層2は軽剥離面、剥離層3は重剥離面である。)、4:樹脂層、5:粘着剤層、6:無機酸化物粒子、である。

Claims (4)

  1. プラスチックフィルムの両面に剥離層を設けた剥離基材上に、粘着剤層が積層されてなる感圧転写粘着テ−プであって、前記剥離基材の背面側(粘着剤層の反対側)の剥離層の中に、平均粒径1.0〜5.0μmの無機酸化物粒子が0.2〜10.0重量%含有されていることを特徴とする感圧転写粘着テープ。
  2. プラスチックフィルムの両面に剥離層を設けた剥離基材上に、樹脂層および粘着剤層がこの順に積層されてなる感圧転写粘着テ−プであって、前記剥離基材の背面側(粘着剤層の反対側)の剥離層の中に、平均粒径1.0〜5.0μmの無機酸化物粒子が0.2〜10.0重量%含有されていることを特徴とする感圧転写粘着テープ。
  3. 樹脂層を形成する樹脂が、軟化点が100℃以下のテルペン系樹脂、ロジン誘導体、クマロン−インデン系樹脂、石油樹脂およびキシレン系樹脂から選ばれる1種または2種以上の樹脂である、請求項2に記載の感圧転写粘着テープ。
  4. 剥離層の主成分が、シリコーン系剥離剤である、請求項1〜3のいずれかに記載の感圧転写粘着テープ。
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