JP4570806B2 - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4570806B2
JP4570806B2 JP2001113048A JP2001113048A JP4570806B2 JP 4570806 B2 JP4570806 B2 JP 4570806B2 JP 2001113048 A JP2001113048 A JP 2001113048A JP 2001113048 A JP2001113048 A JP 2001113048A JP 4570806 B2 JP4570806 B2 JP 4570806B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
type
forming
region
mos transistor
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001113048A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002313945A (ja
Inventor
博文 原田
潤 小山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2001113048A priority Critical patent/JP4570806B2/ja
Publication of JP2002313945A publication Critical patent/JP2002313945A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4570806B2 publication Critical patent/JP4570806B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は携帯機器等の電源電圧管理用に用いられる半導体集積回路を構成する半導体装置とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2に従来の半導体装置の模式的断面図を示す。P型半導体基板に形成されたゲート電極がN+型の多結晶シリコンからなるNチャネル型MOSトランジスター(以後NMOSと表記)と、Nウェル領域に形成されたゲート電極がやはりN+型の多結晶シリコンからなるPチャネル型MOSトランジスター(以後PMOSと表記)とからなる相補型MOS構造(C omplementary MOS、以後CMOSと表記)により形成されている。
【0003】
一般にこれらのMOSFETを用いて半導体集積回路装置を構成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来の構造による半導体装置において、標準的なしきい値電圧である0.7V程度のエンハンスメント型のNMOS(以後E型NMOSと表記)は、ゲート電極の導電型がN+型の多結晶シリコンであるためゲート電極と半導体基板の仕事関数の関係からチャネルが半導体基板の表面に形成される表面チャネルであるが、標準的なしきい値電圧である−0.7V程度のエンハンスメント型のPMOS(以後E型PMOSと表記)は、N+型多結晶シリコンであるゲート電極とNウェルの仕事関数の関係からチャネルが半導体基板表面よりも幾分半導体基板内側に形成される埋込みチャネルとなっている。
埋込みチャネル型のE型PMOSにおいて、低電圧動作を実現すべくしきい値電圧を例えば−0.5V以上に設定する場合、MOSトランジスターの低電圧動作の一指標であるサブスッレッショルド特性は極めて悪化し、従ってPMOSのオフ時におけるリーク電流は増加し、結果として半導体装置の待機時における消費電流が著しく増加し、近年需要が大きく今後もその市場がさらに発展すると言われている携帯電話や携帯端末に代表される携帯機器への適用が困難であるという問題を有している。また、このリーク電流を低減させるためにPMOSのチャネル長を長くした場合、これによりPMOSの駆動能力が低下するため、低下した分の駆動能力を補うためにPMOSのチャネル幅を大きくする必要に迫られ、チップ面積の増大とそれによるコストの増大を招く。これは特にPMOSを出力ドライバーにもつ半導体集積回路において深刻な問題である。
【0005】
一方上記の課題である低電圧動作と低消費電流を両立させる技術的方策として、図3や図4に示すNMOSのゲート電極の導電型がN型であり、PMOSのゲート電極の導電型をP型としたいわゆる同極ゲート技術が一般に知られているところである。この場合E型NMOSとE型PMOSともに表面チャネル型のMOSトランジスターであるため、しきい値電圧を小さくしても極端なサブスレッショルド係数の悪化に至らず低電圧動作および低消費電力がともに可能となる。
【0006】
しかし同極ゲートCMOSは、N+多結晶シリコン単極だけのゲート電極であるCMOSに比べ、その製造工程においてNMOS、PMOSともにゲートの極性を各々作り分けるために工程数が増加し製造コストや製造工期の増大を招き、さらに最も基本的な回路要素であるインバータ回路においては通常は、面積効率の向上のためにNMOSとPMOSのゲートはメタルを介しての結線を避け平面的にNMOSからPMOSまで連続な1個の多結晶シリコンないしは多結晶シリコンと高融点金属シリサイドとの積層からなるポリサイド構造によりレイアウトされるが、図3に示すような多結晶シリコン単層から形成される場合にはその多結晶シリコン中のPN接合のインピーダンスが高く実用的でないこと、図4に示すようなポリサイド構造の場合にはN型とP型の不純物は工程における熱処理中に高融点金属シリサイド中を高速でお互いに逆導電型のゲート電極へ拡散し、その結果として仕事関数が変化してしきい値電圧が安定しないなどの、コスト面や特性面において問題を有している。
【0007】
本発明は低コストで短工期でありかつ低電圧動作や低消費電力であるパワーマネージメント半導体装置やアナログ半導体装置の実現を可能とする構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、
第1の方法としてN型半導体基板の表面の、P型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域にP型埋め込み層を形成するP型埋め込み層形成工程と、
N型半導体基板上にN型のエピタキシャル成長層を形成するN型エピタキシャル成長層形成工程と、
エピタキシャル成長層上の、N型の横型MOSトランジスタ及びP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域にP型のウェル層を形成するP型ウェル層形成工程と、
エピタキシャル層上の、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域にN型のボディ領域を形成するボディ領域形成工程と、
エピタキシャル成長層上のP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域に、半導体基板の内部に向かってP型の埋め込み層に達しない深さまで異方性エッチングを行い、トレンチを形成するトレンチ形成工程と、
エピタキシャル成長層の表面及びトレンチの壁面に沿ってゲート絶縁膜を形成するゲート絶縁膜形成工程と、
ゲート絶縁膜上に多結晶シリコン層を堆積し、多結晶シリコン中にP型の不純物をイオン注入法により注入する、P型多結晶シリコン層形成工程と、
多結晶シリコン層に対してエッチングを行い、エピタキシャル層上及びトレンチ内にゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
エピタキシャル層上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にN型不純物を導入し低濃度N型不純物領域を形成する低濃度N型領域形成工程と、
エピタキシャル層上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にP型不純物を導入し低濃度P型不純物領域を形成する低濃度P型領域形成工程と、
エピタキシャル層上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域にN型不純物を導入し高濃度N型不純物領域を形成するN型ソース・ドレイン形成工程と
エピタキシャル層上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域及び、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域の、トレンチに接した領域に、P型不純物を導入し高濃度P型不純物領域を形成するP型ソース・ドレイン形成工程と
ゲート電極上に中間絶縁膜を堆積する中間絶縁膜堆積工程と、
横型MOSトランジスタと縦型トランジスタのソース・ドレーン上の中間絶縁膜及びゲート電極の金属電極形成予定領域にコンタクトホールを形成するコンタクトホール形成工程と、
コンタクトホールを介してゲート電極及びソース・ドレインに金属電極を形成する金属電極形成工程とを、
行うことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法とした。
第2の方法として、N型半導体基板の表面の、N型の横型MOSトランジスタ及びP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域にP型のウェル層を形成するP型ウェル層形成工程と、
半導体基板上の、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域にN型のボディ領域を形成するボディ領域形成工程と、
半導体基板上のP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域に、半導体基板の内部に向かってP型ウェル層の深さを越えない深さまで異方性エッチングを行い、トレンチを形成するトレンチ形成工程と、
半導体基板の表面及びトレンチの壁面に沿ってゲート絶縁膜を形成するゲート絶縁膜形成工程と、
ゲート絶縁膜上に多結晶シリコン層を堆積し、多結晶シリコン中にP型の不純物をイオン注入法により注入する、P型多結晶シリコン層形成工程と、
多結晶シリコン層に対してエッチングを行い、半導体基板上及びトレンチ内にゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
半導体基板上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にN型不純物を導入し低濃度N型不純物領域を形成する低濃度N型領域形成工程と、
半導体基板上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にP型不純物を導入し低濃度P型不純物領域を形成する低濃度P型領域形成工程と、
半導体基板上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域にN型不純物を導入し高濃度N型不純物領域を形成するN型ソース・ドレイン形成工程と
半導体基板上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域及び、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域の、トレンチに接した領域に、P型不純物を導入し高濃度P型不純物領域を形成するP型ソース・ドレイン形成工程と
ゲート電極上に中間絶縁膜を堆積する中間絶縁膜堆積工程と、
横型MOSトランジスタと縦型トランジスタのソース・ドレーン上の中間絶縁膜及びゲート電極の金属電極形成予定領域にコンタクトホールを形成するコンタクトホール形成工程と、
コンタクトホールを介してゲート電極及びソース・ドレインに金属電極を形成する金属電極形成工程とを、
行うことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法とした。
【0009】
第3の方法として、N型半導体基板の表面の、P型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域にP型埋め込み層を形成するP型埋め込み層形成工程と、
N型半導体基板の表面の、横型MOSトランジスタ形成予定領域にN型埋め込み層を形成するN型埋め込み層形成工程と、
N型半導体基板上に、P型のエピタキシャル成長層を形成するP型エピタキシャル成長層形成工程と、
エピタキシャル成長層上の、P型の横型MOSトランジスタ形成予定領域及び、N型の横型MOSトランジスタ形成予定領域の周囲及びP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域の周囲にN型の埋め込み層に達する深さまでN型のウェル層を形成するN型ウェル層形成工程と、
エピタキシャル層上の、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域にN型のボディ領域を形成するボディ領域形成工程と、
エピタキシャル成長層上のP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域に、半導体基板の内部に向かってP型の埋め込み層に達しない深さまで異方性エッチングを行い、トレンチを形成するトレンチ形成工程と、
エピタキシャル成長層の表面及びトレンチの壁面に沿ってゲート絶縁膜を形成するゲート絶縁膜形成工程と、
ゲート絶縁膜上に多結晶シリコン層を堆積し、多結晶シリコン中にP型の不純物をイオン注入法により注入する、P型多結晶シリコン層形成工程と、
多結晶シリコン層に対してエッチングを行い、エピタキシャル層上及びトレンチ内にゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
エピタキシャル層上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にN型不純物を導入し低濃度N型不純物領域を形成する低濃度N型領域形成工程と、
エピタキシャル層上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にP型不純物を導入し低濃度P型不純物領域を形成する低濃度P型領域形成工程と、
エピタキシャル層上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域にN型不純物を導入し高濃度N型不純物領域を形成するN型ソース・ドレイン形成工程と
エピタキシャル層上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域及び、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域の、トレンチに接した領域に、P型不純物を導入し高濃度P型不純物領域を形成するP型ソース・ドレイン形成工程と
ゲート電極上に中間絶縁膜を堆積する中間絶縁膜堆積工程と、
横型MOSトランジスタと縦型トランジスタのソース・ドレーン上の中間絶縁膜及びゲート電極の金属電極形成予定領域にコンタクトホールを形成するコンタクトホール形成工程と、
コンタクトホールを介してゲート電極及びソース・ドレインに金属電極を形成する金属電極形成工程とを、
行うことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法とした。
第4の方法として、高濃度のP型半導体基板の表面の、横型MOSトランジスタ形成予定領域にN型埋め込み層を形成するN型埋め込み層形成工程と、
高濃度P型半導体基板上にN型のエピタキシャル成長層を形成するN型エピタキシャル成長層形成工程と、
エピタキシャル成長層上の、N型の横型MOSトランジスタ及びP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域に、P型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域において高濃度P型半導体基板に達する深さまでP型のウェル層を形成するP型ウェル層形成工程と、
エピタキシャル成長層上の、P型の横型MOSトランジスタ形成予定領域及び、P型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域の周囲にN型の埋め込み層に達する深さまでN型のウェル層を形成するN型ウェル層形成工程と、
エピタキシャル層上の、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域にN型のボディ領域を形成するボディ領域形成工程と、
エピタキシャル成長層上のP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域に、半導体基板の内部に向かってP型の高濃度基板に達しない深さまで異方性エッチングを行い、トレンチを形成するトレンチ形成工程と、
エピタキシャル成長層の表面及びトレンチの壁面に沿ってゲート絶縁膜を形成するゲート絶縁膜形成工程と、
ゲート絶縁膜上に多結晶シリコン層を堆積し、多結晶シリコン中にP型の不純物をイオン注入法により注入する、P型多結晶シリコン層形成工程と、
多結晶シリコン層に対してエッチングを行い、エピタキシャル層上及びトレンチ内にゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
エピタキシャル層上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にN型不純物を導入し低濃度N型不純物領域を形成する低濃度N型領域形成工程と、
エピタキシャル層上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にP型不純物を導入し低濃度P型不純物領域を形成する低濃度P型領域形成工程と、
エピタキシャル層上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域にN型不純物を導入し高濃度N型不純物領域を形成するN型ソース・ドレイン形成工程と
エピタキシャル層上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域及び、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域の、トレンチに接した領域に、P型不純物を導入し高濃度P型不純物領域を形成するP型ソース・ドレイン形成工程と
ゲート電極上に中間絶縁膜を堆積する中間絶縁膜堆積工程と、
横型MOSトランジスタのソース・ドレーン上の中間絶縁膜及び縦型トランジスタのソース上の中間絶縁膜及びゲート電極の金属電極形成予定領域にコンタクトホールを形成するコンタクトホール形成工程と、
コンタクトホールを介してゲート電極及びソース・ドレインに金属電極を形成する金属電極形成工程と
高濃度P型半導体基板裏面に、P型の縦型MOSトランジスタのドレイン金属電極を形成する、縦型MOSトランジスタドレイン金属電極形成工程とを、
行うことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法とした。
【0010】
第5の方法としてN型半導体基板の表面の、P型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域にP型埋め込み層を形成するP型埋め込み層形成工程と、
N型半導体基板上にN型のエピタキシャル成長層を形成するN型エピタキシャル成長層形成工程と、
エピタキシャル成長層上の、N型の横型MOSトランジスタ及びP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域にP型のウェル層を形成するP型ウェル層形成工程と、
エピタキシャル層上の、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域にN型のボディ領域を形成するボディ領域形成工程と、
エピタキシャル層上の、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域にP型の低濃度ソース領域を形成するP型低濃度ソース領域形成工程と、
エピタキシャル成長層上のP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域に、半導体基板の内部に向かってP型の埋め込み層に達しない深さまで異方性エッチングを行い、トレンチを形成するトレンチ形成工程と、
エピタキシャル成長層の表面及びトレンチの壁面に沿ってゲート絶縁膜を形成するゲート絶縁膜形成工程と、
ゲート絶縁膜上に多結晶シリコン層を堆積し、多結晶シリコン中にP型の不純物をイオン注入法により注入する、P型多結晶シリコン層形成工程と、
多結晶シリコン層に対してエッチングを行い、エピタキシャル層上及びトレンチ内にゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
エピタキシャル層上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にN型不純物を導入し低濃度N型不純物領域を形成する低濃度N型領域形成工程と、
エピタキシャル層上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にP型不純物を導入し低濃度P型不純物領域を形成する低濃度P型領域形成工程と、
エピタキシャル層上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域にN型不純物を導入し高濃度N型不純物領域を形成するN型ソース・ドレイン形成工程と
エピタキシャル層上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域及び、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域の、トレンチに接した領域に、P型不純物を導入し高濃度P型不純物領域を形成するP型ソース・ドレイン形成工程と
ゲート電極上に中間絶縁膜を堆積する中間絶縁膜堆積工程と、
横型MOSトランジスタと縦型トランジスタのソース・ドレーン上の中間絶縁膜及びゲート電極の金属電極形成予定領域にコンタクトホールを形成するコンタクトホール形成工程と、
コンタクトホールを介してゲート電極及びソース・ドレインに金属電極を形成する金属電極形成工程とを、
行うことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法とした。
【0011】
第6の方法としてN型半導体基板の表面の、N型の横型MOSトランジスタ及びP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域にP型のウェル層を形成するP型ウェル層形成工程と、
半導体基板上の、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域にN型のボディ領域を形成するボディ領域形成工程と、
半導体基板上の、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域にP型の低濃度ソース領域を形成するP型低濃度ソース領域形成工程と、
半導体基板上のP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域に、半導体基板の内部に向かってP型ウェル層の深さを越えない深さまで異方性エッチングを行い、トレンチを形成するトレンチ形成工程と、
半導体基板の表面及びトレンチの壁面に沿ってゲート絶縁膜を形成するゲート絶縁膜形成工程と、
ゲート絶縁膜上に多結晶シリコン層を堆積し、多結晶シリコン中にP型の不純物をイオン注入法により注入する、P型多結晶シリコン層形成工程と、
多結晶シリコン層に対してエッチングを行い、半導体基板上及びトレンチ内にゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
半導体基板上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にN型不純物を導入し低濃度N型不純物領域を形成する低濃度N型領域形成工程と、
半導体基板上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にP型不純物を導入し低濃度P型不純物領域を形成する低濃度P型領域形成工程と、
半導体基板上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域にN型不純物を導入し高濃度N型不純物領域を形成するN型ソース・ドレイン形成工程と
半導体基板上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域及び、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域の、トレンチに接した領域に、P型不純物を導入し高濃度P型不純物領域を形成するP型ソース・ドレイン形成工程と
ゲート電極上に中間絶縁膜を堆積する中間絶縁膜堆積工程と、
横型MOSトランジスタと縦型トランジスタのソース・ドレーン上の中間絶縁膜及びゲート電極の金属電極形成予定領域にコンタクトホールを形成するコンタクトホール形成工程と、
コンタクトホールを介してゲート電極及びソース・ドレインに金属電極を形成する金属電極形成工程とを、
行うことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法とした。
【0012】
第7の方法としてN型半導体基板の表面の、P型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域にP型埋め込み層を形成するP型埋め込み層形成工程と、
N型半導体基板の表面の、横型MOSトランジスタ形成予定領域にN型埋め込み層を形成するN型埋め込み層形成工程と、
N型半導体基板上に、P型のエピタキシャル成長層を形成するP型エピタキシャル成長層形成工程と、
エピタキシャル成長層上の、P型の横型MOSトランジスタ形成予定領域及び、N型の横型MOSトランジスタ形成予定領域の周囲及びP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域の周囲にN型の埋め込み層に達する深さまでN型のウェル層を形成するN型ウェル層形成工程と、
エピタキシャル層上の、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域にN型のボディ領域を形成するボディ領域形成工程と、
エピタキシャル層上の、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域にP型の低濃度ソース領域を形成するP型低濃度ソース領域形成工程と、
エピタキシャル成長層上のP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域に、半導体基板の内部に向かってP型の埋め込み層に達しない深さまで異方性エッチングを行い、トレンチを形成するトレンチ形成工程と、
エピタキシャル成長層の表面及びトレンチの壁面に沿ってゲート絶縁膜を形成するゲート絶縁膜形成工程と、
ゲート絶縁膜上に多結晶シリコン層を堆積し、多結晶シリコン中にP型の不純物をイオン注入法により注入する、P型多結晶シリコン層形成工程と、
多結晶シリコン層に対してエッチングを行い、エピタキシャル層上及びトレンチ内にゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
エピタキシャル層上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にN型不純物を導入し低濃度N型不純物領域を形成する低濃度N型領域形成工程と、
エピタキシャル層上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にP型不純物を導入し低濃度P型不純物領域を形成する低濃度P型領域形成工程と、
エピタキシャル層上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域にN型不純物を導入し高濃度N型不純物領域を形成するN型ソース・ドレイン形成工程と
エピタキシャル層上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域及び、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域の、トレンチに接した領域に、P型不純物を導入し高濃度P型不純物領域を形成するP型ソース・ドレイン形成工程と
ゲート電極上に中間絶縁膜を堆積する中間絶縁膜堆積工程と、
横型MOSトランジスタと縦型トランジスタのソース・ドレーン上の中間絶縁膜及びゲート電極の金属電極形成予定領域にコンタクトホールを形成するコンタクトホール形成工程と、
コンタクトホールを介してゲート電極及びソース・ドレインに金属電極を形成する金属電極形成工程とを、
行うことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法とした。
【0013】
第8の方法として高濃度のP型半導体基板の表面の、横型MOSトランジスタ形成予定領域にN型埋め込み層を形成するN型埋め込み層形成工程と、
高濃度P型半導体基板上にN型のエピタキシャル成長層を形成するN型エピタキシャル成長層形成工程と、
エピタキシャル成長層上の、N型の横型MOSトランジスタ及びP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域に、P型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域において高濃度P型半導体基板に達する深さまでP型のウェル層を形成するP型ウェル層形成工程と、
エピタキシャル成長層上の、P型の横型MOSトランジスタ形成予定領域及び、P型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域の周囲にN型の埋め込み層に達する深さまでN型のウェル層を形成するN型ウェル層形成工程と、
エピタキシャル層上の、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域にN型のボディ領域を形成するボディ領域形成工程と、
エピタキシャル層上の、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域にP型の低濃度ソース領域を形成するP型低濃度ソース領域形成工程と、
エピタキシャル成長層上のP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域に、半導体基板の内部に向かってP型の高濃度基板に達しない深さまで異方性エッチングを行い、トレンチを形成するトレンチ形成工程と、
エピタキシャル成長層の表面及びトレンチの壁面に沿ってゲート絶縁膜を形成するゲート絶縁膜形成工程と、
ゲート絶縁膜上に多結晶シリコン層を堆積し、多結晶シリコン中にP型の不純物をイオン注入法により注入する、P型多結晶シリコン層形成工程と、
多結晶シリコン層に対してエッチングを行い、エピタキシャル層上及びトレンチ内にゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
エピタキシャル層上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にN型不純物を導入し低濃度N型不純物領域を形成する低濃度N型領域形成工程と、
エピタキシャル層上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にP型不純物を導入し低濃度P型不純物領域を形成する低濃度P型領域形成工程と、
エピタキシャル層上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域にN型不純物を導入し高濃度N型不純物領域を形成するN型ソース・ドレイン形成工程と
エピタキシャル層上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域及び、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域の、トレンチに接した領域に、P型不純物を導入し高濃度P型不純物領域を形成するP型ソース・ドレイン形成工程と
ゲート電極上に中間絶縁膜を堆積する中間絶縁膜堆積工程と、
横型MOSトランジスタのソース・ドレーン上の中間絶縁膜及び縦型トランジスタのソース上の中間絶縁膜及びゲート電極の金属電極形成予定領域にコンタクトホールを形成するコンタクトホール形成工程と、
コンタクトホールを介してゲート電極及びソース・ドレインに金属電極を形成する金属電極形成工程と
高濃度P型半導体基板裏面に、P型の縦型MOSトランジスタのドレイン金属電極を形成する、縦型MOSトランジスタドレイン金属電極形成工程とを、
行うことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法とした。
【0014】
また先に述べた第1から第8の方法において、ゲート絶縁膜上にP型不純物のガスを添加しながら多結晶シリコン層を堆積する、P型多結晶シリコン層形成工程を、行った。
【0015】
また先に述べた第1から第8の方法において、ゲート絶縁膜上に多結晶シリコン層を堆積し、この多結晶シリコン中にP型の不純物をイオン注入法により注入する方法に代えて、
ゲート絶縁膜上にP型不純物のガスを添加しながら多結晶シリコン層を堆積するP型多結晶シリコン層形成工程を行った。
【0016】
または、ゲート絶縁膜上に多結晶シリコン層を堆積し、多結晶シリコン中にP型の不純物をイオン注入法により注入し、多結晶シリコン上に高融点金属シリサイドを堆積するP型多結晶シリコン層形成工程を行った。
【0017】
または,ゲート絶縁膜上にP型不純物のガスを添加しながら多結晶シリコン層を堆積し、多結晶シリコン上に高融点金属シリサイドを堆積するP型多結晶シリコン層形成工程を行った。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明では、PMOSがNMOSに比べて比較的多く使用され、かつ出力ドライバーにPMOSが用いられる半導体集積回路装置において、NMOSを埋め込みチャネル型のMOSFETで構成し、PMOSを、表面チャネル型のMOSFETで構成し、さらに出力ドライバーをP型の縦型MOSFETで構成し、その駆動能力の向上と小型化を促進させたものである。
【0019】
また、短チャネル化に不向きな埋め込みチャネルをNMOSに適用することはNMOSに関してのみ言えば不利益なものではあるが、従来の埋め込みチャネルPMOSとのパフォーマンスの比較においては、従来より著しく向上させることができる。これはN型とP型が同一のチャネル長であったとしても、NMOSのキャリアであるエレクトロンの方がPMOSのキャリアであるホールより移動度が大きい事による。
【0020】
また、NMOSの最小チャネル長を決定する際、必ずしも短チャネル効果で決まらない場合がある。それは、NMOSの基板電流によるバイポーラ動作(スナップバック現象)が生じてしまう場合である。これは、短チャネル化に伴いドレイン電流、ドレイン電界が増加しホットキャリアの発生が増進されるためである。一方、PMOSはホットキャリアの発生がN型に比べて著しく少ないため、スナップバック現象でチャネル長が決定されることはほとんどない。つまり、本発明のようなアプリケーションの場合、一般的な微細化の常識とは反対で、NMOSよりもむしろ、PMOSの方がより短チャネル化が容易である。そうしたことから、PMOSがNMOSに比べて比較的多く使用され、かつ出力ドライバーにPMOSが用いられる半導体集積回路装置において、本発明のPMOSを表面チャネルで構成し、かつ出力ドライバーをP型の縦型MOSFETで構成し、NMOSを埋め込みチャネルで構成したことはたいへん効果的である。
【0021】
さらに、NMOSのホットキャリア発生は、表面チャネルよりもむしろ埋め込みチャネルの場合の方が少ない。これは、NMOSの短チャネル化の限界が、リーク電流で決定されない場合、スナップバック現象による短チャネル化の限界をブレークスルーできる要因となる。つまり、この場合、NMOSの短チャネル化をも推進できる。
【0022】
また、本発明の製造方法においては、P型ポリシリコンをマスクにN型不純物を注入する際、P型ポリシリコンの濃度低下による、抵抗の増大、ゲート電極の空乏化が懸念される。この課題を解決するため、P型ポリシリコン上に金属シリサイド膜を形成し、さらに金属シリサイド膜上に酸化膜を形成し、これらP型ポリシリコン、金属シリサイド膜、酸化膜を同一マスクでエッチングし、酸化膜を所望の工程まで残しておく方法を用いた。この方法はP型ポリシリコンをマスクにN型不純物を注入する際にP型ポリシリコンにN型不純物が注入されないようにすることが可能である。
【0023】
以下に、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0024】
この実施例では単結晶半導体基板上に形成したMOSFETに本発明を用いた場合を示す。本発明の第1実施例の断面構造を図1に示す。本発明における半導体集積回路は,P型のゲート電極をもつPMOS及びP型のゲート電極をもつNMOS及びP型のゲート電極をもつ縦型PMOSで構成されている。
【0025】
図1においてはN型の半導体基板9上にN型エピタキシャル層10を形成しており、さらにP型の埋め込み層18とP型ウェル層19を形成している。そしてN型エピタキシャル層10上にPMOS36を形成しているが、ゲート電極をP型のポリシリコン及び金属シリサイド膜の積層構造としており、エンハンス型のPMOSでは表面チャネル型を実現している。
【0026】
また、P型ウェル層19上にNMOS37を形成しているが、ゲート電極を同じくP型のポリシリコン及び金属シリサイド膜の積層構造としており、エンハンス型のNMOSは埋め込みチャネル型を実現している。
【0027】
但し,チャネル領域への不純物注入によってディプリーション型のNMOS及びPMOSを作成する場合は,どちらも埋め込みチャネル型となる。
【0028】
これらのMOSFETのソース及びドレインはそれぞれのMOSFETの極性に応じた導電型の低濃度ドレイン/ソース領域及び高濃度ソース/ドレイン領域からなっている。例えばPMOSに対してはP−型不純物領域14及びP+型不純物領域15を形成している。
【0029】
さらに、P型埋め込み層18及びP型ウェル層19上にP型の縦型MOSFET38を形成している。この縦型MOSFETはP型ウェル層を所望の深さだけエッチングした凹部(トレンチと称す)22の側壁をチャネルとする構造の、一般にUMOSと呼ばれるMOSFETである。このトレンチ22の内壁にゲート絶縁膜2を形成し、さらにP型の多結晶シリコン23を、トレンチを完全が埋まらない程度にゲート絶縁膜上に堆積している。さらにこの多結晶シリコン23上に、トレンチを完全に埋めるように、金属シリサイド膜24を形成して、ポリサイド構造と同時にトレンチの平坦化を実現している。このP型の多結晶シリコン23及び金属シリサイド膜24からなるゲート電極により、トレンチ22側壁のゲート絶縁膜2を介してN型ボディ領域26を反転させ、チャネルを形成する。このP型の縦型MOSFET38においては、基板表面に設けたP型高濃度ドレイン領域25を介して表面から電流を流し、同じくドレインとして働くP型ウェル層19及びP型埋め込み層18から、チャネル領域を通って同じく基板表面のP型高濃度ソース領域27に至る経路を通る。
【0030】
このP型縦型MOSFETの構造は、図8のようにしても構わない。図1ではP型縦型MOSFETにおいてゲート電極をトレンチから張り出す構造としているが、図8ではゲート電極のエッチング時にトレンチ上にマスクをかけずにエッチングすることで、ゲート電極を張り出させない構造としている。後者は、ゲート電極の形成時に過剰なエッチングがなされた場合、特性ばらつきが発生する危険性があるのに対し,前者はこのようなエッチングプロセスばらつきの影響を受けないという利点がある。逆に後者は素子面積の縮小という面で利点がある。工程数は同じなので、プロセスの制御性を鑑み、どちらかを選択することになる。但し、図1のゲート電極構造を選ぶ場合、トレンチ22の上端角部がチャネルとなることを避けるため,N型低濃度ソース領域28を、表面に張り出したゲート電極の下に形成している。
【0031】
ここで、P型ウェル層に形成しているNMOS37は、N型エピタキシャル層上に形成しているPMOS36と、PN接合分離により分離されており,P型縦型MOSFET38は、P型埋め込み層及びP型ウェル層でPN接合分離されているので、それぞれの電位及び電流が他の素子の動作に影響を与えることはない。そしてP型縦型MOSFET38はドレイン電極を基板表面に設けているので、一般的な半導体集積回路と同様に端子を基板表面より取り出せ,実装時に特に制約を受けることは無い。
【0032】
また、それぞれのMOSFETのゲート電極上にはイオン注入保護及びゲート電極パターニングに使われるNSGが形成されている。ただしこのNSGは、図8のようにP型縦型MOSFET38においてトレンチからゲート電極を張り出させないような構造にする場合、このゲート電極上には必要ではなくなる。
【0033】
本発明の別の実施例を図5に示す。
【0034】
図5ではP型埋め込み層をP型の縦型MOSFETの下には形成していない構造をとっており、図1に比べてP型の縦型MOSFETのドレイン抵抗が高くなる。反面、N型エピタキシャル層の形成工程及びP型埋め込み層の形成工程が削減でき、プロセスコストの低減が実現できている。この実施例は半導体集積回路に占めるPMOS出力ドライバー回路の面積が比較的小さくてよいときに用いる。出力ドライバーの面積が大きいときに図5の構造を採用すると、ドレイン抵抗の増大による駆動能力の低下が無視できなくなり、結果としてそれを補うためにチャネル幅の増加が必要となるため、出力ドライバーの面積がさらに大きくなり、実用的ではない。つまりドレイン抵抗に対する埋め込み層の効果が無視できるような、出力ドライバーの面積が小さくて良い場合に、図5の構造を採用することによりプロセスコストの低減を達成することができる。
【0035】
さらに本発明の別の実施例を図6に示す。
【0036】
図6ではN型半導体基板9上にP型エピタキシャル層30を形成し、NMOS37はN型埋め込み層31上のP型エピタキシャル層30上に形成し、PMOS36はN型埋め込み層31上に形成したN型ウェル層32上に形成し、P型の縦型MOSFET38をP型埋め込み層18上のP型エピタキシャル層30上に形成している。
【0037】
このような構造をとることにより、P型の縦型MOSFETの低濃度ドレインの不純物濃度をさらに薄くすることができるので高耐圧化が実現できることと、N型ボディ領域26の不純物濃度も同様に薄くすることができるので低しきい値電圧化が可能である。各素子間の分離はN型埋め込み層31及びN型ウェル層32で行う。またN型ウェル層32がN型半導体基板9に達するほど充分に深く形成でき、各素子間の分離がN型ウェル層32のみで可能であるなら、図6からN型埋め込み層31を削除しても構わない。またP型の縦型MOSFETからなる出力ドライバーの面積が小さくて良い場合は、P型埋め込み層18を削除することも可能であり、これらによりプロセスコストの低減を優先させることもできる。
【0038】
さらに本発明の別の実施例を図7に示す。
【0039】
図1及び図5,6ではP型の縦型MOSFETのドレイン電極を表面に形成していたが、図7に示すように高濃度のP型半導体基板を用いることにより、基板裏面からP型の縦型MOSFET38のドレイン電極を取り出すことができる。これにより出力ドライバーのさらなる省面積化が実現できる。この場合、1E18/cm3以上にBが注入された高濃度のP型半導体基板1上に、N型エピタキシャル層11を形成している。そしてPMOS36及びNMOS37はN型埋め込み層上に形成し、さらにPMOS36はN型ウェル層32上に、NMOS37は必要に応じてP型ウェル層19上に形成している。このN型埋め込み層及びN型ウェル層は素子間の分離にも利用している。またP型ウェル層は高濃度のP型半導体基板1に届くように形成され,P型の縦型MOSFET38の低濃度ドレインとしても用いられている。また図示はしないが、裏面全面に金属を形成し,P型の縦型MOSFET38のドレイン電極としている。
【0040】
出力ドライバーが大きい場合、すなわち大きな出力電流が必要な場合は、それだけ広い配線幅を必要とする。また特に半導体集積回路上ではそのような大きな配線と他の配線とのレイアウト上の分離は非常に複雑になる。そのような場合に本発明の本構造を適用することは非常に効果的である。
【0041】
次に本発明の製造方法の一例を図11から図16をもとに説明する。
【0042】
まず、N型半導体基板1を用意し、後にP型縦型MOSFETのドレインとなる、P型埋め込み層を形成する。このP型埋め込み層は、イオン注入の場合、欠陥の影響を考えて1E14/cm2のオーダーのドーズ量で注入する。そしてこのイオン注入による欠陥回復のための1000℃以上でかつ1時間以上のアニールを行う。この方法により1E18/cm2のオーダーの不純物濃度にする。P型縦型MOSFETのドレイン抵抗を極力抑制する必要がある場合は熱拡散により高濃度に注入し、濃度にして1E20/cm3の桁のオーダーにする。このP型埋め込み層はP型縦型MOSFETのドレイン抵抗低減に有効だが、P型縦型MOSFETの駆動能力及び面積が小さい場合は、後述するP型ウェル層だけで充分な場合があり、その場合はこのP型埋め込み層の形成及び次のN型エピタキシャル層の形成工程を省くことができる。
【0043】
次にこのN型半導体基板1上にN型エピタキシャル層を形成する。このN型エピタキシャル層の厚さ及び不純物濃度は、MOSFETの耐圧や駆動電流など、作成する半導体集積回路に求められる性能から決まるが、およそ1e15/cm3の桁のオーダーの濃度で数・高ゥら10数・高フ厚さである(図11)。
【0044】
次にこのN型エピタキシャル層上の、NMOS及びP型縦型MOSFETを作成する領域にP型ウェル層を形成する。このときこのP型ウェル層は、ボロンの不純物注入及び高温熱処理により、表面濃度が1E16/cm3の桁のオーダーで、P型埋め込み層に達するまで深く形成する。このP型ウェル層はNMOSを形成する領域に必要となるP型ウェル層と兼用してもよいし、別のマスクを用意し専用に形成しても良い。別のマスクで形成する場合、P型縦型MOSFETの特性に合わせたP型ウェル層とすることができる。例えばNMOSの形成領域に必要となるP型ウェル層よりも不純物濃度を高く,拡散深さを深く形成しても良い。特にP型縦型MOSFETにとってこのP型ウェル層は低濃度のドレインとして働くので、駆動能力を向上させるために濃くすることが求められる場合がある。このP型縦型MOSFETにとって好ましいP型ウェル層の表面濃度は1E16から1E17/cm3である。
【0045】
そして従来の集積回路作製方法を使用して素子分離のための、フィールド絶縁物8を形成する(図12)。
【0046】
次にP型縦型MOSFETの領域に、このP型縦型MOSFETのチャネルを形成するためのボディ領域をリンまたは砒素のイオン注入及び高温熱処理により形成する。この条件はP型縦型MOSFETのしきい値電圧及び駆動能力により変わるが、表面濃度が1E16から5E17/cm3で、0.5から3μmの深さに形成するのが好ましい。次にPMOS及びNMOSのしきい値電圧制御用のイオン注入を所望のMOSFETのチャネルとなる領域にそれぞれ異なるレジストマスクにて別々に行う。次にP型縦型MOSFETの低濃度ソース領域を形成するためのP型の不純物注入を、例えばBF2を用いて1E18/cm3の桁のオーダーの表面濃度になるよう、別にレジストマスクを形成して行う。この低濃度ソース領域はボディ領域よりも濃い不純物濃度が必要だが、濃くなりすぎると拡散によりP型縦型MOSトランジスタのチャネル長が短くなるので、1E18/cm3から1E19/cm3であることが望ましい。但し、この工程は図1のP型縦型MOSFETのように、トレンチからゲート電極を張り出す構造とする場合に必要であり、ゲート電極をエッチバックにより張り出させない図6のような構造にする場合は必要ではない。次にトレンチを形成するための単結晶シリコンのドライエッチングを行う。これは先に形成したボディ領域の深さ以上の深さに形成する。またトレンチの幅は後にこのトレンチに埋め込むゲート電極の堆積厚さによるが、0.3から1.5μmの間で設定する。
好ましくは0.4から0.6μmある(図13)。
【0047】
次に、熱酸化法による厚さ10〜30nmのゲート絶縁膜(酸化珪素)形成と、減圧CVD法等による厚さ100〜500nmのポリシリコン膜形成と、B+イオンを打ち込みによるP型ポリシリコン膜28形成と、P型ポリシリコン膜28上へのスパッタ法等による厚さ100〜200nm程度のタングステンシリサイド膜29の形成を行う。このときこのP型ポリシリコン膜及びタングステンシリサイド膜の堆積により、完全にトレンチが埋めこまれる。例えば、トレンチの幅が0.5umの場合に0.2μmのP型ポリシリコン膜と0.2umのタングステンシリサイド膜を形成することでこれが達成できる。このように、P型ポリシリコン膜及びタングステンシリサイド膜からなる所望のゲート電極の厚さの1.2倍から1.5倍の幅のトレンチを形成しておくことで、本発明のようなトレンチ内でのゲート電極積層構造を実現することができる。その後このタングステンシリサイド膜29上への、減圧CVD法等による厚さ100〜300nm程度の酸化膜30形成と、これらをパターニングしてゲート電極となるべき部分16および17の形成をおこなう。そして、熱酸化法あるいは減圧CVD法等を用いてゲート電極16,17の上部側壁部、半導体基板表面部等に酸化膜31を10〜50nm程度形成する(図14)。
【0048】
そして、NMOSのソース/ドレインとなる領域にレジストマスクを用いて、不純物濃度1E18cm-3程度のN−型不純物領域11を形成し、さらにPMOSのソース/ドレインとなる領域に別のレジストマスクを用いて、不純物濃度1E18cm-3程度のP−型不純物領域14を作製する(図15)。
【0049】
次に、CVD法等で酸化膜を300〜600nm程度形成した後、異方性エッチングを行うことによりゲート電極16,17の側壁に酸化膜スペーサー32を形成する。
【0050】
次いで、再びイオン注入法によって、NMOSのソース/ドレインとなる領域にN+型不純物領域12を、そしてPMOSのソース/ドレインとなる領域にP+型不純物領域15を形成する。N型の場合、不純物はリンまたは砒素を用い,P型の場合,不純物はBまたはBF2を用い、いずれの不純物領域も不純物濃度は1E21cm-3程度とする。この場合、ゲート電極とスペーサーをマスクにイオン注入する場合と、レジストをマスクにイオン注入する場合とがある。ここでは図示しないが、レジストをマスクにイオン注入する場合は、酸化膜スペーサー32を形成しなくても良い(図16)。
【0051】
最後に、図示しないが従来の集積回路の作製の場合と同様に層間絶縁物として、リンガラス層を形成する。リンガラス層の形成には、例えば、減圧CVD法を用いればよい。材料ガスとしては、モノシランSiH4と酸素O2 とホスフィンPH3 を用い、450℃で反応させて得られる。
【0052】
その後、層間絶縁膜に電極形成用の穴を開け、アルミ電極を形成し、相補型MOSとなるPMOS36及びNMOS37とP型縦型MOSFET38が完成する。
【0053】
こうして得られた相補型MOSFET装置を構成するMOSFETはP型ポリシリコンをゲート電極に用いているため、エンハンス型の場合PMOSのチャネルが表面チャネルで、NMOSのチャネルが埋め込みチャネルで形成される。この表面チャネルPMOSは従来の埋め込みチャネルPMOSに比べて、そのトランジスタ特性の安定度や、信頼度、パフォーマンスに優れている。特にチャネル長を縮小する場合のソース、ドレイン間リーク電流を著しく低減でき、微細化を容易にしている。
また同時にP型ポリシリコンをゲートにしてP型縦型MOSFETを形成しているので、N型ポリシリコンゲートの場合に比べ、しきい値電圧を約1V低くすることができる。
【0054】
本発明では、出力ドライバーにPMOSが用いられる半導体集積回路装置を想定しており、そのため特にPMOS出力ドライバーの駆動能力向上と省面積化を重視している。そのため駆動能力向上を目指す意味で、まず素子構造としてDMOS(Double diffused MOS)を採用し、さらに省面積化のために半導体基板にエッチングによるトレンチを備えた縦型構造としている。ただDMOSはしきい値電圧制御ののための不純物注入を行うのが困難であるため、しきい値電圧低減の1つの方法として本発明は、PMOSに対するゲート電極のP型化を行っている。半導体集積回路としてNMOSの性能も考慮すると同極ゲート技術も1つの選択肢として挙げられるが、本発明のようにトレンチを備えた縦型MOSのプロセスでは、ゲート電極のP型不純物注入の工程をトレンチの段差が残されたまま行うので、この段階でフォトレジストを用いてゲート電極にP型不純物領域とN型不純物領域を作り分けることが難しい。
【0055】
その意味でも出力ドライバーにPMOSが用いられる半導体集積回路装置で特に高性能化及び低コスト化を実現する手段として完全P型ゲート電極による本発明は効果的であるといえる。
【0056】
以上述べたような、PMOSがNMOSに比べて比較的多く使用され、かつ出力ドライバーにPMOSが用いられる半導体集積回路装置として、例えば図9のような、電源電圧制御用集積回路の1つである、降圧型シリーズレギュレータにおいて大きな効果がある。
【0057】
この半導体集積回路においては、入力端子106から印加される入力電圧をPMOS出力素子104及び抵抗102からなる分圧回路103で分圧している。ここで抵抗102で分圧した電圧をエラーアンプ101の+入力端子に入力し、基準電圧回路100から作り出される一定基準電圧と比較してその大小によりエラーアンプ101によりPMOS出力素子104の入力電圧を制御し、PMOS出力素子104のソース/ドレイン抵抗を変調させている。結果として出力端子107には、分圧回路103の抵抗分圧比に応じた一定の出力電圧を出力する機能をもつ。この降圧型シリーズレギュレータはPMOS出力素子104が必須であり、かつ出力電圧のレンジを最大限にするために、PMOS出力素子104のソース/ドレイン抵抗はできるだけ小さい値が要求される。従ってPMOS出力素子104においては大きなチャネル幅が必要となり、降圧型シリーズレギュレータにおいてはPMOS出力素子104の占める面積割合は大きなものとなる。
【0058】
このエラーアンプ101及び基準電圧回路100に本発明の安定度、信頼度、パフォーマンスに優れた本発明の相補型MOSを採用し、PMOS出力素子104にP型縦型MOSFETを採用することで、高安定、高信頼でかつ低コストの降圧型シリーズレギュレータを提供することができる。
【0059】
また、特に本発明は電源電圧制御用集積回路の1つである、降圧型スイッチングレギュレータ(図10点線内)においても大きな効果がある。この半導体集積回路においては、入力端子106から印加される入力電圧から、発振回路110により発振波形を作り出し,この発振波形をPMOSスイッチ108及びコイル111及び平滑コンデンサ113で一定電圧に整形し、出力端子107から出力している。ここで出力電圧を抵抗102からなる分圧回路103で分圧した電圧をエラーアンプ101の入力端子に入力し、基準電圧回路100から作り出される一定基準電圧と比較して、その出力電圧をPWM制御回路109に入力させている。発振回路110から作り出させる発振波形におけるデューティ比はこのPWM制御回路109においてエラーアンプからの出力電圧に応じて制御し、PMOSスイッチ108のON/OFFのタイミングを変化させ、出力電圧の安定化を図っている。
【0060】
結果として出力端子107には、分圧回路103の分圧比に応じた一定の出力電圧を出力する。この降圧型スイッチングレギュレータはPMOSスイッチを内蔵しているが、電圧変換効率低下を抑えるため、PMOSスイッチのソース/ドレイン抵抗はできるだけ小さい値が要求される。従ってPMOSスイッチにおいては大きなチャネル幅が必要となり、降圧型スイッチングレギュレータにおいてはPMOSスイッチの占める面積割合は大きなものとなる。
【0061】
このエラーアンプ101及び基準電圧回路100及びPWM制御回路109及び発振回路110に本発明の安定度、信頼度、パフォーマンスに優れた相補型MOSを採用し、PMOSスイッチ108にP型縦型MOSFETを採用することで、高安定、高信頼でかつ低コストの降圧型スイッチングレギュレータを提供することができる。
【0062】
【発明の効果】
本発明によって、安定度、信頼度、パフォーマンスに優れた相補型MOS及びP型縦型MOSFETを作成することが可能となった。特に本発明は、短チャネル化によって、今後進展すると考えられる超低電力化に対して有効である。
【0063】
また、ボルテージレギュレータ用半導体集積回路装置においては、出力ドライバ−が占める面積比率が著しく大きい。このため、本発明のP型縦型MOSFETの実現により高駆動化、小型化することによる面積縮小効果(コスト低減効果)は著しい。
【0064】
本発明は主としてシリコン系の半導体装置について述べたが、ゲルマニウムや炭化珪素、砒化ガリウム等の他の材料を使用する半導体装置にも本発明が適用されうることは明白である。さらに、本発明では、ゲート電極の低抵抗化が重要な役割を果たすが、本発明で主として記述したシリコンゲート以外にも、PMOSを表面チャネル化できる物質等をゲート電極として用いてもよい。また、実施例ではP型半導体基板上のMOSFETの作製工程について記述したが、石英やサファイヤ等の絶縁性基板上に形成された多結晶あるいは単結晶半導体被膜を利用した薄膜トランジスタ(TFT)の作製にも本発明が適用されうることも明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体集積回路装置の一実施例の模式断面図である。
【図2】従来の半導体集積回路装置の製造方法を示す模式断面図である。
【図3】従来の半導体集積回路装置の構造を示す模式断面図である。
【図4】従来の半導体集積回路装置の構造を示す模式断面図である。
【図5】本発明の別の実施形態の半導体集積回路装置の模式断面図である。
【図6】本発明の別の実施形態の半導体集積回路装置の模式断面図である。
【図7】本発明の別の実施形態の半導体集積回路装置の模式断面図である。
【図8】本発明の別の実施形態の半導体集積回路装置の模式断面図である。
【図9】本発明の半導体集積回路装置による降圧型シリーズレギュレータの構成概要である。
【図10】本発明の半導体集積回路装置による降圧型スイッチングレギュレータの構成概要である。
【図11】本発明の半導体集積回路装置の製造方法を示す模式断面図である。
【図12】本発明の半導体集積回路装置の製造方法を示す模式断面図である。
【図13】本発明の半導体集積回路装置の製造方法を示す模式断面図である。
【図14】本発明の半導体集積回路装置の製造方法を示す模式断面図である。
【図15】本発明の半導体集積回路装置の製造方法を示す模式断面図である。
【図16】本発明の半導体集積回路装置の製造方法を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 P型半導体基板
2 ゲート絶縁膜
3 高濃度ソース/ドレイン領域
4 ゲート電極
5 絶縁膜
6 N型ウェル
7 フィールド絶縁膜
8 N型半導体基板
9 N型エピタキシャル層
10 N−型不純物領域
11 N+型不純物領域
12 低濃度ソース/ドレイン領域
13 P−型不純物領域
14 P+型不純物領域
15 NMOS用N型多結晶シリコンゲート電極
16 PMOS用N型多結晶シリコンゲート電極
17 P型埋め込み層
18 P型ウェル層
19 リンガラス層
20 アルミ電極
21 トレンチ
22 P型多結晶シリコンゲート電極
23 金属シリサイドゲート電極
24 P型高濃度ドレイン領域
25 N型ボディ領域
26 P型高濃度ソース領域
27 P型低濃度ソース領域
28 NSG
29 P型エピタキシャル層
30 N型埋め込み層
31 N型ウェル層
33 酸化膜
100 基準電圧回路
101 エラーアンプ
102 抵抗
103 分圧回路
104 PMOS出力素子
105 グラウンド端子
106 入力端子
107 出力端子
108 PMOSスイッチ
109 PWM制御回路
110 発振回路
111 コイル
112 コンデンサ
113 平滑コンデンサ
114 降圧型スイッチングレギュレータにおける半導体集積化部分

Claims (9)

  1. N型半導体基板の表面の、P型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域にP型埋め込み層を形成するP型埋め込み層形成工程と、
    前記N型半導体基板上にN型のエピタキシャル成長層を形成するN型エピタキシャル成長層形成工程と、
    前記エピタキシャル成長層上の、N型の横型MOSトランジスタ及びP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域にP型のウェル層を形成するP型ウェル層形成工程と、
    前記エピタキシャル層上の、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域にN型のボディ領域を形成するボディ領域形成工程と、
    前記エピタキシャル成長層上のP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域に、半導体基板の内部に向かってP型の埋め込み層に達しない深さまで異方性エッチングを行い、トレンチを形成するトレンチ形成工程と、
    前記エピタキシャル成長層の表面及び前記トレンチの壁面に沿ってゲート絶縁膜を形成するゲート絶縁膜形成工程と、
    前記エピタキシャル成長層の表面に形成された前記ゲート絶縁膜の上および前記トレンチの壁面に形成された前記ゲート絶縁膜の表面に、前記トレンチの内部が完全に埋まらない厚さの多結晶シリコン層を堆積し、前記多結晶シリコン中にP型の不純物をイオン注入法により注入する、P型多結晶シリコン層形成工程と、
    前記P型多結晶シリコン層の表面に高融点金属シリサイドを形成するとともに、前記高融点金属シリサイドにより完全に前記トレンチの内部を埋め込むシリサイド膜形成工程と、
    前記高融点金属シリサイド及び前記多結晶シリコン層に対してエッチングを行い、前記エピタキシャル層上及び前記トレンチ内にゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
    前記エピタキシャル層上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にN型不純物を導入し低濃度N型不純物領域を形成する低濃度N型領域形成工程と、
    前記エピタキシャル層上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にP型不純物を導入し低濃度P型不純物領域を形成する低濃度P型領域形成工程と、
    前記エピタキシャル層上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域にN型不純物を導入し高濃度N型不純物領域を形成するN型ソース・ドレイン形成工程と
    前記エピタキシャル層上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域及び、前記P型の縦型MOSトランジスタ形成領域の、トレンチに接した領域に、P型不純物を導入し高濃度P型不純物領域を形成するP型ソース・ドレイン形成工程と
    前記ゲート電極上に中間絶縁膜を堆積する中間絶縁膜堆積工程と、
    前記横型MOSトランジスタと縦型トランジスタのソース・ドレン上の前記中間絶縁膜及びゲート電極の金属電極形成予定領域にコンタクトホールを形成するコンタクトホール形成工程と、
    前記コンタクトホールを介して前記ゲート電極及びソース・ドレインに金属電極を形成する金属電極形成工程と、
    を含む半導体集積回路装置の製造方法。
  2. N型半導体基板の表面の、N型の横型MOSトランジスタ及びP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域にP型のウェル層を形成するP型ウェル層形成工程と、
    前記半導体基板上の、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域にN型のボディ領域を形成するボディ領域形成工程と、
    前記半導体基板上のP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域に、前記半導体基板の内部に向かって前記P型ウェル層の深さを越えない深さまで異方性エッチングを行い、トレンチを形成するトレンチ形成工程と、
    前記半導体基板の表面及び前記トレンチの壁面に沿ってゲート絶縁膜を形成するゲート絶縁膜形成工程と、
    前記半導体基板の表面に形成された前記ゲート絶縁膜の上および前記トレンチの壁面に形成された前記ゲート絶縁膜の表面に、前記トレンチの内部が完全に埋まらない厚さの多結晶シリコン層を堆積し、前記多結晶シリコン中にP型の不純物をイオン注入法により注入する、P型多結晶シリコン層形成工程と、
    前記P型多結晶シリコン層の表面に高融点金属シリサイドを形成するとともに、前記高融点金属シリサイドにより完全に前記トレンチの内部を埋め込むシリサイド膜形成工程と、
    前記高融点金属シリサイド及び前記多結晶シリコン層に対してエッチングを行い、前記半導体基板上及び前記トレンチ内にゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
    前記半導体基板上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にN型不純物を導入し低濃度N型不純物領域を形成する低濃度N型領域形成工程と、
    前記半導体基板上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にP型不純物を導入し低濃度P型不純物領域を形成する低濃度P型領域形成工程と、
    前記半導体基板上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域にN型不純物を導入し高濃度N型不純物領域を形成するN型ソース・ドレイン形成工程と
    前記半導体基板上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域及び、前記P型の縦型MOSトランジスタ形成領域の、トレンチに接した領域に、P型不純物を導入し高濃度P型不純物領域を形成するP型ソース・ドレイン形成工程と
    前記ゲート電極上に中間絶縁膜を堆積する中間絶縁膜堆積工程と、
    前記横型MOSトランジスタと縦型トランジスタのソース・ドレン上の前記中間絶縁膜及びゲート電極の金属電極形成予定領域にコンタクトホールを形成するコンタクトホール形成工程と、
    前記コンタクトホールを介して前記ゲート電極及びソース・ドレインに金属電極を形成する金属電極形成工程と、
    を含む半導体集積回路装置の製造方法。
  3. N型半導体基板の表面の、P型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域にP型埋め込み層を形成するP型埋め込み層形成工程と、
    前記N型半導体基板の表面の、横型MOSトランジスタ形成予定領域にN型埋め込み層を形成するN型埋め込み層形成工程と、
    前記N型半導体基板上に、P型のエピタキシャル成長層を形成するP型エピタキシャル成長層形成工程と、
    前記エピタキシャル成長層上の、P型の横型MOSトランジスタ形成予定領域及び、N型の横型MOSトランジスタ形成予定領域の周囲及びP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域の周囲にN型の埋め込み層に達する深さまでN型のウェル層を形成するN型ウェル層形成工程と、
    前記エピタキシャル層上の、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域にN型のボディ領域を形成するボディ領域形成工程と、
    前記エピタキシャル成長層上のP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域に、前記半導体基板の内部に向かって前記P型の埋め込み層に達しない深さまで異方性エッチングを行い、トレンチを形成するトレンチ形成工程と、
    前記エピタキシャル成長層の表面及び前記トレンチの壁面に沿ってゲート絶縁膜を形成するゲート絶縁膜形成工程と、
    前記エピタキシャル成長層の表面に形成された前記ゲート絶縁膜の上および前記トレンチの壁面に形成された前記ゲート絶縁膜の表面に、前記トレンチの内部が完全に埋まらない厚さの多結晶シリコン層を堆積し、前記多結晶シリコン中にP型の不純物をイオン注入法により注入する、P型多結晶シリコン層形成工程と、
    前記P型多結晶シリコン層の表面に高融点金属シリサイドを形成するとともに、前記高融点金属シリサイドにより完全に前記トレンチの内部を埋め込むシリサイド膜形成工程と、
    前記高融点金属シリサイド及び前記多結晶シリコン層に対してエッチングを行い、前記エピタキシャル層上及び前記トレンチ内にゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
    前記エピタキシャル層上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にN型不純物を導入し低濃度N型不純物領域を形成する低濃度N型領域形成工程と、
    前記エピタキシャル層上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にP型不純物を導入し低濃度P型不純物領域を形成する低濃度P型領域形成工程と、
    前記エピタキシャル層上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域にN型不純物を導入し高濃度N型不純物領域を形成するN型ソース・ドレイン形成工程と
    前記エピタキシャル層上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域及び、前記P型の縦型MOSトランジスタ形成領域の、トレンチに接した領域に、P型不純物を導入し高濃度P型不純物領域を形成するP型ソース・ドレイン形成工程と
    前記ゲート電極上に中間絶縁膜を堆積する中間絶縁膜堆積工程と、
    前記横型MOSトランジスタと縦型トランジスタのソース・ドレン上の前記中間絶縁膜及びゲート電極の金属電極形成予定領域にコンタクトホールを形成するコンタクトホール形成工程と、
    前記コンタクトホールを介して前記ゲート電極及びソース・ドレインに金属電極を形成する金属電極形成工程と、
    を含む半導体集積回路装置の製造方法。
  4. 高濃度のP型半導体基板の表面の、横型MOSトランジスタ形成予定領域にN型埋め込み層を形成するN型埋め込み層形成工程と、
    前記高濃度P型半導体基板上にN型のエピタキシャル成長層を形成するN型エピタキシャル成長層形成工程と、
    前記エピタキシャル成長層上の、N型の横型MOSトランジスタ及びP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域に、P型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域において前記高濃度P型半導体基板に達する深さまでP型のウェル層を形成するP型ウェル層形成工程と、
    前記エピタキシャル成長層上の、P型の横型MOSトランジスタ形成予定領域及び、P型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域の周囲にN型の埋め込み層に達する深さまでN型のウェル層を形成するN型ウェル層形成工程と、
    前記エピタキシャル層上の、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域にN型のボディ領域を形成するボディ領域形成工程と、
    前記エピタキシャル成長層上のP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域に、前記半導体基板の内部に向かって前記P型の高濃度基板に達しない深さまで異方性エッチングを行い、トレンチを形成するトレンチ形成工程と、
    前記エピタキシャル成長層の表面及び前記トレンチの壁面に沿ってゲート絶縁膜を形成するゲート絶縁膜形成工程と、
    前記エピタキシャル成長層の表面に形成された前記ゲート絶縁膜の上および前記トレンチの壁面に形成された前記ゲート絶縁膜の表面に、前記トレンチの内部が完全に埋まらない厚さの多結晶シリコン層を堆積し、前記多結晶シリコン中にP型の不純物をイオン注入法により注入する、P型多結晶シリコン層形成工程と、
    前記P型多結晶シリコン層の表面に高融点金属シリサイドを形成するとともに、前記高融点金属シリサイドにより完全に前記トレンチの内部を埋め込むシリサイド膜形成工程と、
    前記高融点金属シリサイド及び前記多結晶シリコン層に対してエッチングを行い、前記エピタキシャル層上及び前記トレンチ内にゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
    前記エピタキシャル層上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にN型不純物を導入し低濃度N型不純物領域を形成する低濃度N型領域形成工程と、
    前記エピタキシャル層上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にP型不純物を導入し低濃度P型不純物領域を形成する低濃度P型領域形成工程と、
    前記エピタキシャル層上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域にN型不純物を導入し高濃度N型不純物領域を形成するN型ソース・ドレイン形成工程と
    前記エピタキシャル層上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域及び、前記P型の縦型MOSトランジスタ形成領域の、トレンチに接した領域に、P型不純物を導入し高濃度P型不純物領域を形成するP型ソース・ドレイン形成工程と
    前記ゲート電極上に中間絶縁膜を堆積する中間絶縁膜堆積工程と、
    前記横型MOSトランジスタのソース・ドレン上の前記中間絶縁膜及び縦型トランジスタのソース上の前記中間絶縁膜及びゲート電極の金属電極形成予定領域にコンタクトホールを形成するコンタクトホール形成工程と、
    前記コンタクトホールを介して前記ゲート電極及びソース・ドレインに金属電極を形成する金属電極形成工程と
    前記高濃度P型半導体基板裏面に、前記P型の縦型MOSトランジスタのドレイン金属電極を形成する、縦型MOSトランジスタドレイン金属電極形成工程と、
    を含む半導体集積回路装置の製造方法。
  5. N型半導体基板の表面の、P型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域にP型埋め込み層を形成するP型埋め込み層形成工程と、
    前記N型半導体基板上にN型のエピタキシャル成長層を形成するN型エピタキシャル成長層形成工程と、
    前記エピタキシャル成長層上の、N型の横型MOSトランジスタ及びP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域にP型のウェル層を形成するP型ウェル層形成工程と、
    前記エピタキシャル層上の、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域にN型のボディ領域を形成するボディ領域形成工程と、
    前記エピタキシャル層上の、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域にP型の低濃度ソース領域を形成するP型低濃度ソース領域形成工程と、
    前記エピタキシャル成長層上のP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域に、前記半導体基板の内部に向かって前記P型の埋め込み層に達しない深さまで異方性エッチングを行い、トレンチを形成するトレンチ形成工程と、
    前記エピタキシャル成長層の表面及び前記トレンチの壁面に沿ってゲート絶縁膜を形成するゲート絶縁膜形成工程と、
    前記エピタキシャル成長層の表面に形成された前記ゲート絶縁膜の上および前記トレンチの壁面に形成された前記ゲート絶縁膜の表面に、前記トレンチの内部が完全に埋まらない厚さの多結晶シリコン層を堆積し、前記多結晶シリコン中にP型の不純物をイオン注入法により注入する、P型多結晶シリコン層形成工程と、
    前記P型多結晶シリコン層の表面に高融点金属シリサイドを形成するとともに、前記高融点金属シリサイドにより完全に前記トレンチの内部を埋め込むシリサイド膜形成工程と、
    前記高融点金属シリサイド及び前記多結晶シリコン層に対してエッチングを行い、前記エピタキシャル層上及び前記トレンチ内にゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
    前記エピタキシャル層上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にN型不純物を導入し低濃度N型不純物領域を形成する低濃度N型領域形成工程と、
    前記エピタキシャル層上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にP型不純物を導入し低濃度P型不純物領域を形成する低濃度P型領域形成工程と、
    前記エピタキシャル層上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域にN型不純物を導入し高濃度N型不純物領域を形成するN型ソース・ドレイン形成工程と
    前記エピタキシャル層上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域及び、前記P型の縦型MOSトランジスタ形成領域の、トレンチに接した領域に、P型不純物を導入し高濃度P型不純物領域を形成するP型ソース・ドレイン形成工程と
    前記ゲート電極上に中間絶縁膜を堆積する中間絶縁膜堆積工程と、
    前記横型MOSトランジスタと縦型トランジスタのソース・ドレン上の前記中間絶縁膜及びゲート電極の金属電極形成予定領域にコンタクトホールを形成するコンタクトホール形成工程と、
    前記コンタクトホールを介して前記ゲート電極及びソース・ドレインに金属電極を形成する金属電極形成工程と、
    を含む半導体集積回路装置の製造方法。
  6. N型半導体基板の表面の、N型の横型MOSトランジスタ及びP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域にP型のウェル層を形成するP型ウェル層形成工程と、
    前記半導体基板上の、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域にN型のボディ領域を形成するボディ領域形成工程と、
    前記半導体基板上の、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域にP型の低濃度ソース領域を形成するP型低濃度ソース領域形成工程と、
    前記半導体基板上のP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域に、前記半導体基板の内部に向かって前記P型ウェル層の深さを越えない深さまで異方性エッチングを行い、トレンチを形成するトレンチ形成工程と、
    前記半導体基板の表面及び前記トレンチの壁面に沿ってゲート絶縁膜を形成するゲート絶縁膜形成工程と、
    前記半導体基板の表面に形成された前記ゲート絶縁膜の上および前記トレンチの壁面に形成された前記ゲート絶縁膜の表面に、前記トレンチの内部が完全に埋まらない厚さの多結晶シリコン層を堆積し、前記多結晶シリコン中にP型の不純物をイオン注入法により注入する、P型多結晶シリコン層形成工程と、
    前記P型多結晶シリコン層の表面に高融点金属シリサイドを形成するとともに、前記高融点金属シリサイドにより完全に前記トレンチの内部を埋め込むシリサイド膜形成工程と、
    前記高融点金属シリサイド及び前記多結晶シリコン層に対してエッチングを行い、前記半導体基板上及び前記トレンチ内にゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
    前記半導体基板上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にN型不純物を導入し低濃度N型不純物領域を形成する低濃度N型領域形成工程と、
    前記半導体基板上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にP型不純物を導入し低濃度P型不純物領域を形成する低濃度P型領域形成工程と、
    前記半導体基板上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域にN型不純物を導入し高濃度N型不純物領域を形成するN型ソース・ドレイン形成工程と
    前記半導体基板上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域及び、前記P型の縦型MOSトランジスタ形成領域の、トレンチに接した領域に、P型不純物を導入し高濃度P型不純物領域を形成するP型ソース・ドレイン形成工程と
    前記ゲート電極上に中間絶縁膜を堆積する中間絶縁膜堆積工程と、
    前記横型MOSトランジスタと縦型トランジスタのソース・ドレン上の前記中間絶縁膜及びゲート電極の金属電極形成予定領域にコンタクトホールを形成するコンタクトホール形成工程と、
    前記コンタクトホールを介して前記ゲート電極及びソース・ドレインに金属電極を形成する金属電極形成工程と、
    を含む半導体集積回路装置の製造方法。
  7. N型半導体基板の表面の、P型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域にP型埋め込み層を形成するP型埋め込み層形成工程と、
    前記N型半導体基板の表面の、横型MOSトランジスタ形成予定領域にN型埋め込み層を形成するN型埋め込み層形成工程と、
    前記N型半導体基板上に、P型のエピタキシャル成長層を形成するP型エピタキシャル成長層形成工程と、
    前記エピタキシャル成長層上の、P型の横型MOSトランジスタ形成予定領域及び、N型の横型MOSトランジスタ形成予定領域の周囲及びP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域の周囲にN型の埋め込み層に達する深さまでN型のウェル層を形成するN型ウェル層形成工程と、
    前記エピタキシャル層上の、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域にN型のボディ領域を形成するボディ領域形成工程と、
    前記エピタキシャル層上の、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域にP型の低濃度ソース領域を形成するP型低濃度ソース領域形成工程と、
    前記エピタキシャル成長層上のP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域に、前記半導体基板の内部に向かって前記P型の埋め込み層に達しない深さまで異方性エッチングを行い、トレンチを形成するトレンチ形成工程と、
    前記エピタキシャル成長層の表面及び前記トレンチの壁面に沿ってゲート絶縁膜を形成するゲート絶縁膜形成工程と、
    前記エピタキシャル成長層の表面に形成された前記ゲート絶縁膜の上および前記トレンチの壁面に形成された前記ゲート絶縁膜の表面に、前記トレンチの内部が完全に埋まらない厚さの多結晶シリコン層を堆積し、前記多結晶シリコン中にP型の不純物をイオン注入法により注入する、P型多結晶シリコン層形成工程と、
    前記P型多結晶シリコン層の表面に高融点金属シリサイドを形成するとともに、前記高融点金属シリサイドにより完全に前記トレンチの内部を埋め込むシリサイド膜形成工程と、
    前記高融点金属シリサイド及び前記多結晶シリコン層に対してエッチングを行い、前記エピタキシャル層上及び前記トレンチ内にゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
    前記エピタキシャル層上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にN型不純物を導入し低濃度N型不純物領域を形成する低濃度N型領域形成工程と、
    前記エピタキシャル層上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にP型不純物を導入し低濃度P型不純物領域を形成する低濃度P型領域形成工程と、
    前記エピタキシャル層上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域にN型不純物を導入し高濃度N型不純物領域を形成するN型ソース・ドレイン形成工程と
    前記エピタキシャル層上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域及び、前記P型の縦型MOSトランジスタ形成領域の、トレンチに接した領域に、P型不純物を導入し高濃度P型不純物領域を形成するP型ソース・ドレイン形成工程と
    前記ゲート電極上に中間絶縁膜を堆積する中間絶縁膜堆積工程と、
    前記横型MOSトランジスタと縦型トランジスタのソース・ドレン上の前記中間絶縁膜及びゲート電極の金属電極形成予定領域にコンタクトホールを形成するコンタクトホール形成工程と、
    前記コンタクトホールを介して前記ゲート電極及びソース・ドレインに金属電極を形成する金属電極形成工程と、
    を含む半導体集積回路装置の製造方法。
  8. 高濃度のP型半導体基板の表面の、横型MOSトランジスタ形成予定領域にN型埋め込み層を形成するN型埋め込み層形成工程と、
    前記高濃度P型半導体基板上にN型のエピタキシャル成長層を形成するN型エピタキシャル成長層形成工程と、
    前記エピタキシャル成長層上の、N型の横型MOSトランジスタ及びP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域に、P型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域において前記高濃度P型半導体基板に達する深さまでP型のウェル層を形成するP型ウェル層形成工程と、
    前記エピタキシャル成長層上の、P型の横型MOSトランジスタ形成予定領域及び、P型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域の周囲にN型の埋め込み層に達する深さまでN型のウェル層を形成するN型ウェル層形成工程と、
    前記エピタキシャル層上の、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域にN型のボディ領域を形成するボディ領域形成工程と、
    前記エピタキシャル層上の、P型の縦型MOSトランジスタ形成領域にP型の低濃度ソース領域を形成するP型低濃度ソース領域形成工程と、
    前記エピタキシャル成長層上のP型の縦型MOSトランジスタ形成予定領域に、前記半導体基板の内部に向かって前記P型の高濃度基板に達しない深さまで異方性エッチングを行い、トレンチを形成するトレンチ形成工程と、
    前記エピタキシャル成長層の表面及び前記トレンチの壁面に沿ってゲート絶縁膜を形成するゲート絶縁膜形成工程と、
    前記エピタキシャル成長層の表面に形成された前記ゲート絶縁膜の上および前記トレンチの壁面に形成された前記ゲート絶縁膜の表面に、前記トレンチの内部が完全に埋まらない厚さの多結晶シリコン層を堆積し、前記多結晶シリコン中にP型の不純物をイオン注入法により注入する、P型多結晶シリコン層形成工程と、
    前記P型多結晶シリコン層の表面に高融点金属シリサイドを形成するとともに、前記高融点金属シリサイドにより完全に前記トレンチの内部を埋め込むシリサイド膜形成工程と、
    前記高融点金属シリサイド及び前記多結晶シリコン層に対してエッチングを行い、前記エピタキシャル層上及び前記トレンチ内にゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
    前記エピタキシャル層上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にN型不純物を導入し低濃度N型不純物領域を形成する低濃度N型領域形成工程と、
    前記エピタキシャル層上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域のゲート電極をマスクに自己整合的にP型不純物を導入し低濃度P型不純物領域を形成する低濃度P型領域形成工程と、
    前記エピタキシャル層上のN型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域にN型不純物を導入し高濃度N型不純物領域を形成するN型ソース・ドレイン形成工程と
    前記エピタキシャル層上のP型の横型MOSトランジスタ形成領域の、ゲート電極から所望の距離だけ離れた領域及び、前記P型の縦型MOSトランジスタ形成領域の、トレンチに接した領域に、P型不純物を導入し高濃度P型不純物領域を形成するP型ソース・ドレイン形成工程と
    前記ゲート電極上に中間絶縁膜を堆積する中間絶縁膜堆積工程と、
    前記横型MOSトランジスタのソース・ドレン上の前記中間絶縁膜及び縦型トランジスタのソース上の前記中間絶縁膜及びゲート電極の金属電極形成予定領域にコンタクトホールを形成するコンタクトホール形成工程と、
    前記コンタクトホールを介して前記ゲート電極及びソース・ドレインに金属電極を形成する金属電極形成工程と
    前記高濃度P型半導体基板裏面に、前記P型の縦型MOSトランジスタのドレイン金属電極を形成する、縦型MOSトランジスタドレイン金属電極形成工程と、
    含む半導体集積回路装置の製造方法。
  9. 前記ゲート絶縁膜上に多結晶シリコン層を堆積し、前記多結晶シリコン中にP型の不純物をイオン注入法により注入する方法に代えて、
    前記ゲート絶縁膜上にP型不純物のガスを添加しながら多結晶シリコン層を堆積する、P型多結晶シリコン層形成工程を、
    含む請求項1から8のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置の製造方法。
JP2001113048A 2001-04-11 2001-04-11 半導体集積回路装置の製造方法 Expired - Fee Related JP4570806B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001113048A JP4570806B2 (ja) 2001-04-11 2001-04-11 半導体集積回路装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001113048A JP4570806B2 (ja) 2001-04-11 2001-04-11 半導体集積回路装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002313945A JP2002313945A (ja) 2002-10-25
JP4570806B2 true JP4570806B2 (ja) 2010-10-27

Family

ID=18964345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001113048A Expired - Fee Related JP4570806B2 (ja) 2001-04-11 2001-04-11 半導体集積回路装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4570806B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8384150B2 (en) 2005-11-29 2013-02-26 Rohm Co., Ltd. Vertical double diffused MOS transistor with a trench gate structure
JP5065589B2 (ja) * 2005-11-29 2012-11-07 ローム株式会社 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP5113331B2 (ja) 2005-12-16 2013-01-09 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置
JP4862878B2 (ja) * 2008-10-30 2012-01-25 ソニー株式会社 固体撮像装置、その製造方法および撮像装置
US9123802B2 (en) * 2013-10-03 2015-09-01 Texas Instruments Incorporated Vertical trench MOSFET device in integrated power technologies
CN117413366A (zh) * 2021-05-26 2024-01-16 国立研究开发法人产业技术综合研究所 半导体装置及其制造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000188397A (ja) * 1998-12-22 2000-07-04 Nissan Motor Co Ltd 半導体装置及びその製造方法
JP2000223705A (ja) * 1999-01-29 2000-08-11 Nissan Motor Co Ltd 半導体装置
JP2000323654A (ja) * 1999-05-06 2000-11-24 Nissan Motor Co Ltd 半導体装置
JP2000323706A (ja) * 1999-05-06 2000-11-24 Nissan Motor Co Ltd 半導体装置及びその製造方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04335538A (ja) * 1991-05-10 1992-11-24 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置およびその製造方法
JPH06334120A (ja) * 1993-05-26 1994-12-02 Toshiba Corp 半導体装置
JPH0855914A (ja) * 1994-08-10 1996-02-27 Ricoh Co Ltd Cmos半導体装置とその製造方法
JPH08186179A (ja) * 1994-12-28 1996-07-16 Sony Corp 相補型半導体装置
JPH09129868A (ja) * 1995-10-30 1997-05-16 Nec Corp 半導体装置及びその製造方法
JP3517514B2 (ja) * 1996-03-27 2004-04-12 株式会社東芝 半導体装置
JPH11307729A (ja) * 1998-04-21 1999-11-05 Nec Corp Cmosfet及びその製造方法
DE19918198B4 (de) * 1998-04-23 2008-04-17 International Rectifier Corp., El Segundo Struktur eines P-Kanal-Graben-MOSFETs

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000188397A (ja) * 1998-12-22 2000-07-04 Nissan Motor Co Ltd 半導体装置及びその製造方法
JP2000223705A (ja) * 1999-01-29 2000-08-11 Nissan Motor Co Ltd 半導体装置
JP2000323654A (ja) * 1999-05-06 2000-11-24 Nissan Motor Co Ltd 半導体装置
JP2000323706A (ja) * 1999-05-06 2000-11-24 Nissan Motor Co Ltd 半導体装置及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002313945A (ja) 2002-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4236848B2 (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JP3291957B2 (ja) 縦型トレンチmisfetおよびその製造方法
JP3082671B2 (ja) トランジスタ素子及びその製造方法
KR100340925B1 (ko) 고주파용 전력소자 및 그의 제조 방법
US7768078B2 (en) Power semiconductor device having improved performance and method
JP3319215B2 (ja) 絶縁ゲート型半導体装置およびその製造方法
JPH0897411A (ja) 横型高耐圧トレンチmosfetおよびその製造方法
JPH08181313A (ja) 横型トレンチmisfetおよびその製造方法
JPH09219512A (ja) Mos電界効果トランジスタ及びその製造方法
US7629645B2 (en) Folded-gate MOS transistor
JP2010135800A (ja) 半導体素子及びその製造方法
JPH1126758A (ja) トレンチ型mos半導体装置およびその製造方法
WO2002103804A1 (en) Symmetric trench mosfet device and method of making same
JPH10223771A (ja) 半導体装置とその製造方法
JPH11238877A (ja) 縦型misfet及びその製造方法
WO2014083771A1 (ja) 半導体素子及びその製造方法
US20090065859A1 (en) Trench transistor and method for manufacturing the same
JPH0621468A (ja) 絶縁ゲート型半導体装置
CN101165863A (zh) 具有深槽电荷补偿区的半导体器件及方法
JP2850852B2 (ja) 半導体装置
JP4570806B2 (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JP3436220B2 (ja) 縦型半導体装置
JPH09129868A (ja) 半導体装置及びその製造方法
CN113540223A (zh) 绝缘栅极场效双极性晶体管及其制造方法
US6316299B1 (en) Formation of laterally diffused metal-oxide semiconductor device

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040303

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080111

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100420

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100617

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100810

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100811

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4570806

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees