JP4862878B2 - 固体撮像装置、その製造方法および撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置、その製造方法および撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4862878B2
JP4862878B2 JP2008279471A JP2008279471A JP4862878B2 JP 4862878 B2 JP4862878 B2 JP 4862878B2 JP 2008279471 A JP2008279471 A JP 2008279471A JP 2008279471 A JP2008279471 A JP 2008279471A JP 4862878 B2 JP4862878 B2 JP 4862878B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
semiconductor substrate
film
groove
peripheral circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008279471A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010109136A (ja
Inventor
和伸 太田
智之 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2008279471A priority Critical patent/JP4862878B2/ja
Priority to US12/574,494 priority patent/US8952315B2/en
Priority to TW098134013A priority patent/TWI424555B/zh
Priority to CN200910205100.7A priority patent/CN101728406B/zh
Publication of JP2010109136A publication Critical patent/JP2010109136A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4862878B2 publication Critical patent/JP4862878B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14601Structural or functional details thereof
    • H01L27/14609Pixel-elements with integrated switching, control, storage or amplification elements
    • H01L27/14612Pixel-elements with integrated switching, control, storage or amplification elements involving a transistor
    • H01L27/14614Pixel-elements with integrated switching, control, storage or amplification elements involving a transistor having a special gate structure
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14601Structural or functional details thereof
    • H01L27/14634Assemblies, i.e. Hybrid structures
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14683Processes or apparatus peculiar to the manufacture or treatment of these devices or parts thereof
    • H01L27/14689MOS based technologies
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching, or capacitors or resistors with at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof  ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66007Multistep manufacturing processes
    • H01L29/66075Multistep manufacturing processes of devices having semiconductor bodies comprising group 14 or group 13/15 materials
    • H01L29/66227Multistep manufacturing processes of devices having semiconductor bodies comprising group 14 or group 13/15 materials the devices being controllable only by the electric current supplied or the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched, e.g. three-terminal devices
    • H01L29/66409Unipolar field-effect transistors
    • H01L29/66477Unipolar field-effect transistors with an insulated gate, i.e. MISFET
    • H01L29/66666Vertical transistors

Description

本発明は、固体撮像装置、その製造方法および撮像装置に関するものである。
縦型トランジスタと平面トランジスタを混載した固体撮像装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
上記縦型トランジスタと、平面型トランジスタで構成されるCMOSFET(例えば、0.18μm以下のデザインルールのCMOSFET)とを同一基板上に作りこむことは非常に難しい。
例えば、縦型トランジスタと平面型トランジスタのそれぞれのゲート電極にノンドープポリシリコンを用いた場合について説明する。
ゲート電極用にノンドープポリシリコンを、縦型トランジスタの縦穴の中に埋め込んで、縦穴を閉塞すると、縦穴の基板深い部分のポリシリコンにドーピングすることが難しくなる。
例えば、縦型トランジスタを形成する縦穴の中にポリシリコンを埋め込み、その後、熱拡散によって表面から上記縦穴に埋め込まれたポリシリコンの底部まで1×1020cm-3という高濃度の不純物を拡散させるとする方法がある(例えば、特許文献2参照)。
しかし、上記縦穴に埋め込まれたポリシリコンの底部まで1×1020cm-3という高濃度の不純物を拡散させるような熱を加えると、平面型CMOSFET部は拡散層により形成された素子分離領域の熱拡散により素子分離機能が劣化する。また、イオン注入によって縦穴の底まで不純物を到達させようとすると、シリコン基板にも高濃度の不純物が注入されて、縦型トランジスタのチャネルを形成できなくなる。
よって、同一半導体基板上に平面型CMOSFETと縦型トランジスタを混載することが困難であった。
特開2005−223084号公報 特開2001−189456号公報
解決しようとする問題点は、同一基板上に平面CMOSFETと縦型トランジスタを混載することが困難な点である。
本発明は、縦型トランジスタが形成される溝部内面にゲート絶縁膜を介して形成した薄膜を実効的なゲート電極とすることで、同一基板上に平面CMOSFETと縦型トランジスタを混載することを可能にする。
本発明の固体撮像装置は、半導体基板に、入射光を光電変換して信号電荷を得る光電変換部を備えた画素部と前記画素部の周辺に形成された周辺回路部を有し、
前記画素部は、前記光電変換部から信号電荷を読み出す縦型トランジスタと、前記縦型トランジスタで読み出した信号電荷を処理する平面型トランジスタを有し、
前記縦型トランジスタは、
前記半導体基板に形成された溝部と、
前記溝部の内面に形成されたゲート絶縁膜と、
前記溝部内および前記溝部周囲の前記半導体基板上の前記ゲート絶縁膜表面に形成された導電層と、
前記ゲート絶縁膜および前記導電層を介して前記溝部内全体を埋め込む埋め込み層と、
前記埋め込み層上に位置して前記半導体基板上の導電層に接続された電極層を有し、
前記導電層N型不純物もしくはP型不純物を含むポリシリコンからなり、
前記埋め込み層ノンドープポリシリコンからなり、
前記電極層がN型不純物もしくはP型不純物を含むポリシリコンからなる。
本発明の固体撮像装置は、半導体基板に、入射光を光電変換して信号電荷を得る光電変換部を備えた画素部と前記画素部の周辺に形成された周辺回路部を有し、
前記画素部は、前記光電変換部から信号電荷を読み出す縦型トランジスタと、前記縦型トランジスタで読み出した信号電荷を処理する平面型トランジスタを有し、
前記縦型トランジスタは、
前記半導体基板に形成された溝部と、
前記溝部の内面に形成されたゲート絶縁膜と、
前記溝部内および前記溝部周囲の前記半導体基板上の前記ゲート絶縁膜表面に形成された導電層と、
前記ゲート絶縁膜および前記導電層を介して前記溝部内全体を埋め込む埋め込み層と、
前記埋め込み層上に位置して前記半導体基板上の導電層に接続された電極層を有し、
前記導電層が金属もしくは導電性を有する金属化合物からなり、
前記埋め込み層がノンドープポリシリコンからなり、
前記電極層がN型不純物もしくはP型不純物を含むポリシリコンからなる。
本発明の固体撮像装置は、半導体基板に、入射光を光電変換して信号電荷を得る光電変換部を備えた画素部と前記画素部の周辺に形成された周辺回路部を有し、
前記画素部は、前記光電変換部から信号電荷を読み出す縦型トランジスタと、前記縦型トランジスタで読み出した信号電荷を処理する平面型トランジスタを有し、
前記縦型トランジスタは、
前記半導体基板に形成された溝部と、
前記溝部の内面に形成されたゲート絶縁膜と、
前記溝部内および前記溝部周囲の前記半導体基板上の前記ゲート絶縁膜表面に形成された導電層と、
前記ゲート絶縁膜および前記導電層を介して前記溝部内全体を埋め込む埋め込み層と、
前記埋め込み層上に位置して前記半導体基板上の導電層に接続された電極層を有し、
前記導電層が金属もしくは導電性を有する金属化合物からなり、
前記埋め込み層が前記導電層より仕事関数の高い金属もしくは導電性を有する金属化合物からなり、
前記電極層が前記埋め込み層と同じ金属もしくは導電性を有する金属化合物からなると共に、
前記周辺回路部は、
NチャネルトランジスタとPチャネルトランジスタとを有し、
前記Nチャネルトランジスタのゲート電極は前記導電層と同じ金属もしくは導電性を有する金属化合物で形成され、
前記Pチャネルトランジスタのゲート電極は前記電極層と同じ金属もしくは導電性を有する金属化合物で形成されている。
本発明の固体撮像装置では、溝部内面にゲート絶縁膜を介して形成された導電層と、溝部内を埋め込む埋め込み層と、上記導電層に接続された電極層でゲート電極が形成されている。実効的には、導電層がゲート電極の機能を有する。したがって、溝部を導電層で埋め込む必要がないので、従来技術のように、ゲート電極を形成するために高温の熱処理によって溝部に埋め込んだポリシリコンに対して不純物を溝部底部まで拡散させる必要がない。また、注入イオンが溝部に埋め込まれたポリシリコンに対して溝部の底部まで達するように高エネルギーでのイオン注入を行う必要もない。
本発明の固体撮像装置の製造方法(第1製造方法)は、半導体基板に、入射光を光電変換して電気信号を得る光電変換部と、前記光電変換部から信号電荷を読み出す縦型トランジスタと、読み出した信号電荷を処理する平面型トランジスタを備えた画素部、および前記画素部の周辺に第1導電型チャネルのトランジスタと前記第1導電型とは逆の第2導電型チャネルのトランジスタとを有する周辺回路部を形成する工程を有し、
前記画素部および前記周辺回路部の各トランジスタのゲート電極を形成する工程は、
前記半導体基板の前記縦型トランジスタのゲート電極を形成する領域に溝部を形成する工程と、
前記溝部の内面を含む前記半導体基板表面にゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記溝部の内面を含む前記半導体基板上に前記ゲート絶縁膜を介して第1ポリシリコン膜をノンドープ状態で形成する工程と、
前記画素部が形成される画素部形成領域の前記第1ポリシリコン膜に第1導電型不純物をドーピングして導電層を形成する工程と、
前記第1ポリシリコン膜上に前記溝部内も埋め込む第2ポリシリコン膜をノンドープ状態で形成する工程と、
前記画素部形成領域および前記周辺回路部が形成される周辺回路部形成領域で前記第1導電型チャネルのトランジスタが形成される領域の前記第2ポリシリコン膜に第1導電型不純物をドーピングし、前記第2導電型チャネルのトランジスタが形成される領域の前記第2ポリシリコン膜と前記第1ポリシリコン膜に第2導電型不純物をドーピングする工程と、
前記第1ポリシリコン膜および前記第2ポリシリコン膜で、前記縦型トランジスタのゲート電極と、画素部の平面型トランジスタのゲート電極と、周辺回路部の各トランジスタのゲート電極を形成する工程を有する。
本発明の固体撮像装置の第1製造方法では、溝部の内面にゲート絶縁膜を介して形成した第1ポリシリコン膜に導電型不純物をドーピングすることで実効的にゲート電極として機能する導電層が形成される。そして、溝部の内部を埋め込むノンドープの第2ポリシリコン膜の埋め込み層と、上記第1ポリシリコン膜に接続される第1導電型不純物をドーピングした第2ポリシリコン膜の電極層でゲート電極が形成される。実効的には、導電層がゲート電極の機能を有する。したがって、溝部を導電層で埋め込む必要がないので、従来技術のように、ゲート電極を形成するために高温の熱処理によって溝部に埋め込んだポリシリコンに対して不純物を溝部底部まで拡散させる必要がない。また、注入イオンが溝部に埋め込まれたポリシリコンに対して溝部の底部まで達するように高エネルギーでのイオン注入を行う必要もない。
また、画素部および周辺回路部の平面型トランジスタのゲート電極は、ノンドープの第1ポリシリコン膜とノンドープの第2ポリシリコン膜に、所定の導電型の不純物をドーピングして形成される。このため、Nチャネル型トランジスタのゲート電極をN型に、Pチャネル型トランジスタのゲート電極をP型に作り分けられる。しかも、微細なゲート長を有するゲート電極を形成することができる。
本発明の固体撮像装置の製造方法(第2製造方法)は、半導体基板に、入射光を光電変換して電気信号を得る光電変換部と、前記光電変換部から信号電荷を読み出す縦型トランジスタと、読み出した信号電荷を処理する平面型トランジスタを備えた画素部、および前記画素部の周辺に第1導電型チャネルのトランジスタと前記第1導電型とは逆の第2導電型チャネルのトランジスタとを有する周辺回路部を形成する工程を有し、
前記画素部および前記周辺回路部の各トランジスタのゲート電極を形成する工程は、
前記半導体基板の前記縦型トランジスタを形成する領域に溝部を形成する工程と、
前記溝部の内面を含む前記半導体基板表面にゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記溝部の内面を含む前記半導体基板上に前記ゲート絶縁膜を介してポリシリコン膜をノンドープ状態で形成する工程と、
前記画素部が形成される画素部形成領域および前記周辺回路部が形成される周辺回路部形成領域で前記第1導電型チャネルのトランジスタが形成される領域の前記ポリシリコン膜に第1導電型不純物をドーピングする工程と、
前記周辺回路部形成領域で前記第2導電型チャネルのトランジスタが形成される領域の前記ポリシリコン膜に第2導電型不純物をドーピングする工程と、
前記ポリシリコン膜上に、金属膜を形成する工程と、
前記ポリシリコン膜および前記金属膜で、前記縦型トランジスタのゲート電極と、画素部の平面型トランジスタのゲート電極と、周辺回路部の各トランジスタのゲート電極を形成する工程を有する。
本発明の固体撮像装置の第2製造方法では、溝部の内面にゲート絶縁膜を介して形成したポリシリコン膜に導電型不純物をドーピングすることで実効的にゲート電極として機能する導電層が形成される。そして、溝部の内部を埋め込む金属膜の埋め込み層と上記導電層に接続される電極層でゲート電極が形成される。実効的には、導電層がゲート電極の機能を有する。したがって、溝部を導電層で埋め込む必要がないので、従来技術のように、ゲート電極を形成するために高温の熱処理によって溝部に埋め込んだポリシリコンに対して不純物を溝部底部まで拡散させる必要がない。また、溝部に埋め込まれたポリシリコンに対して注入イオンが溝部の底部まで達するように高エネルギーでのイオン注入を行う必要もない。
また、画素部および周辺回路部の平面型トランジスタのゲート電極は、ノンドープのポリシリコン膜に、所定の導電型の不純物をドーピングして形成される。このため、Nチャネル型トランジスタのゲート電極をN型に、Pチャネル型トランジスタのゲート電極をP型に作り分けられる。しかも、微細なゲート長を有するゲート電極を形成することができる。
本発明の固体撮像装置の製造方法(第製造方法)は、半導体基板に、入射光を光電変換して電気信号を得る光電変換部と、前記光電変換部から信号電荷を読み出す縦型トランジスタと、読み出した信号電荷を処理する平面型トランジスタを備えた画素部、および前記画素部の周辺に第1導電型チャネルのトランジスタと前記第1導電型とは逆の第2導電型チャネルのトランジスタとを有する周辺回路部を形成する工程を有し、
前記画素部および前記周辺回路部の各トランジスタのゲート電極を形成する工程は、
前記半導体基板の前記縦型トランジスタを形成する領域に溝部を形成する工程と、
前記溝部の内面を含む前記半導体基板表面にゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記溝部の内面を含む前記半導体基板上で、かつ前記画素部が形成される画素部形成領域および前記周辺回路部が形成される周辺回路部形成領域における前記第1導電型チャネルのトランジスタが形成される領域に、前記ゲート絶縁膜を介して第1金属膜もしくは第1金属化合物膜を形成する工程と、
前記第1金属膜もしくは第1金属化合物膜上を含む前記ゲート絶縁膜上に、前記第1金属膜もしくは第1金属化合物膜とは仕事関数が異なる第2金属膜もしくは第2金属化合物膜を形成する工程と、
前記第1金属膜もしくは第1金属化合物膜および前記第2金属膜もしくは第2金属化合物膜で、前記縦型トランジスタのゲート電極と、前記画素部の平面型トランジスタのゲート電極および前記周辺回路部の第1導電型チャネルのトランジスタのゲート電極を形成し、前記第2金属膜もしくは第2金属化合物膜で前記周辺回路部の第2導電型チャネルのトランジスタのゲート電極を形成する工程を有する。
本発明の固体撮像装置の第製造方法では、溝部の内面にゲート絶縁膜を介して形成した第1金属膜もしくは第1金属化合物膜が実効的にゲート電極として機能する。そして、溝部の内部を埋め込む第2金属膜もしくは第2金属化合物膜の埋め込み層と、上記第1金属膜もしくは第1金属化合物膜に接続される第2金属膜もしくは第2金属化合物膜でゲート電極が形成される。したがって、溝部をポリシリコン膜で埋め込む必要もなく、従来技術のように、ゲート電極を形成するために高温の熱処理によって溝部に埋め込んだポリシリコンに対して不純物を溝部底部まで拡散させる必要もない。また、注入イオンが溝部に埋め込まれたポリシリコンに対して溝部の底部まで達するように高エネルギーでのイオン注入を行う必要もない。
また、画素部および周辺回路部の平面型トランジスタのゲート電極は、第1金属膜もしくは第1金属化合物膜、または第2金属膜もしくは第2金属化合物膜で形成される。例えば、第1導電型がN型で第2導電型がP型の場合、第1金属膜、第1金属化合物膜よりも第2金属膜、第2金属化合物膜の仕事関数値を大きくする。しかも、微細なゲート長を有するゲート電極を形成することができる。
本発明の撮像装置は、入射光を集光する結像光学部と、
前記結像光学部で集光した光を受光して光電変換する固体撮像装置と、
光電変換された信号を処理する信号処理部を有し、
前記固体撮像装置は、
半導体基板に、入射光を光電変換して信号電荷を得る光電変換部を備えた画素部と前記画素部の周辺に形成された周辺回路部を有し、
前記画素部は、前記光電変換部から信号電荷を読み出す縦型トランジスタと、前記縦型トランジスタで読み出した信号電荷を処理する平面型トランジスタを有し、
前記縦型トランジスタは、
前記半導体基板に形成された溝部と、
前記溝部の内面に形成されたゲート絶縁膜と、
前記溝部内および前記溝部周囲の前記半導体基板上の前記ゲート絶縁膜表面に形成された導電層と、
前記ゲート絶縁膜および前記導電層を介して前記溝部内を埋め込む埋め込み層と、
前記埋め込み層上に前記導電層に接続された電極層を有する。
そして本発明の第1の固体撮像装置は、
前記導電層がN型不純物もしくはP型不純物を含むポリシリコンからなり、
前記埋め込み層がノンドープポリシリコンからなり、
前記電極層がN型不純物もしくはP型不純物を含むポリシリコンからなる。
また本発明の第2の固体撮像装置は、
前記導電層が金属もしくは導電性を有する金属化合物からなり、
前記埋め込み層がノンドープポリシリコンからなり、
前記電極層がN型不純物もしくはP型不純物を含むポリシリコンからなる
撮像装置。
したがって、本発明の撮像装置では、本発明の固体撮像装置が適用されている。
本発明の固体撮像装置は、縦型トランジスタと微細なゲート長を有する平面型トランジスタが同一半導体基板に搭載されているため、トランジスタの高精細化、高密度実装化が図れるので、高精細化、画像処理速度の高速化が可能になるという利点がある。
本発明の固体撮像装置の製造方法は、縦型トランジスタと微細なゲート長を有する平面型トランジスタを同一半導体基板に搭載するため、トランジスタの高精細化、高密度実装化が図れるので、高精細化、画像処理速度の高速化が図れる固体撮像装置の製造が可能になるという利点がある。
本発明の撮像装置は、本発明の固体撮像装置を用いているので、高精細化、画像処理速度の高速化が可能になるという利点がある。
以下、発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態とする)について説明する。
<1.第1の実施の形態>
[固体撮像装置の構成の第1例]
本発明の第1実施の形態に係る固体撮像装置の構成の一例(第1例)を、図1の概略構成断面図によって説明する。
図1に示すように、半導体基板11中には、入射光を光電変換して電気信号を得る光電変換部51が形成されている。また上記半導体基板11には、上記光電変換部51から信号電荷を読み出す縦型トランジスタ21と、読み出した信号電荷を処理する平面型トランジスタ22を備えた画素部12が形成されている。さらに、上記画素部12の周辺には周辺回路部13が形成されている。この周辺回路部13は、第1導電型(以下、例えばN型とする)チャネルのトランジスタ(以下、NFETという)23と、第2導電型(以下、例えばP型とする)チャネルのトランジスタ(以下、PFETという)24とを有する。
以下、構成の詳細を説明する。上記半導体基板11には、例えばP型半導体基板を用いる。
上記半導体基板11に形成される上記光電変換部51はフォトダイオードで構成されている。
例えば、上記半導体基板11の表面側にN型半導体領域(以下、高濃度N型領域という)52が形成されている。その下部に接合して上記高濃度N型領域52よりも低濃度のN型半導体領域(以下、低濃度N型領域という)53が形成されている。さらに、上記高濃度N型領域52上にP型半導体領域(以下、低濃度P型領域という)54が形成されている。
上記低濃度P型領域54の周囲には、上記低濃度P型領域54よりも高濃度のP型半導体領域(以下、高濃度P型領域という)55が形成されている。
また、上記半導体基板11には、上記画素部12、上記周辺回路部13、周辺回路部13内の素子間等を分離する第1素子分離領域14が形成されている。それとともに、上記画素部12内には画素間を分離する第2素子分離領域15が形成されている。
上記第1素子分離領域14は、例えば通常のSTI(Shallow Trench Isolation)で形成されている。また上記第2素子分離領域15は、例えばP型拡散層で形成されている。
また、図示はしていないが、光電変換部51が形成される領域、画素部12のトランジスタが形成される領域、周辺回路部13のNFET23、PFET24が形成される領域等にウエル領域が形成されている。
上記半導体基板11の縦型トランジスタのゲート電極を形成する領域に溝部31が形成されている。この溝部31は、上記低濃度P型領域54を貫通して上記高濃度N型領域52上部に達するように形成され、例えば幅が0.1μm〜0.4μmに形成されている。
上記溝部31の内面にはゲート絶縁膜32が形成されている。上記ゲート絶縁膜32は、例えば、半導体基板11表面を表面酸化することで形成されている。
また、上記溝部31の底部側およびその側周下部側の上記半導体基板11には、上記低濃度P型領域54と同程度の濃度を有する低濃度P型領域55が形成されている。
上記溝部31の内面およびその周囲の上記半導体基板11上には第1導電型不純物(例えばN型不純物)がドーピングされた第1ポリシリコン膜33が形成されている。この第1ポリシリコン膜33は、例えば30nm以上で上記溝部31を埋め込まないように、溝部31の幅の1/2未満の厚さに形成されている。
また、上記溝部31を埋め込むように、第2ポリシリコン膜34が形成されている。この第2ポリシリコン膜34は、溝部31内部はノンドープの状態であり、溝部16上では、第1導電型不純物(例えばN型不純物)がドーピングされている。
上記N型不純物をドーピングする場合は、例えばリン(P)もしくはヒ素(As)を用いる。また、第1導電型不純物がP型不純物の場合は、例えばホウ素(B)を用いる。第1ポリシリコン膜33にドーピングされるドーピング濃度は、上記溝部31に埋め込まれる第2ポリシリコン膜34を含め、溝部31内部のポリシリコン全体に拡散した場合でも1×1019cm-3の不純物濃度が確保できる濃度以上になるように設定される。
したがって、縦型トランジスタ21のゲート電極21Gは、上記溝部31において、以下のように構成される。N型不純物がドーピングされた第1ポリシリコン膜33の導電層35と、ノンドープ部分の第2ポリシリコン膜34の埋め込み層36と、N型不純物がドーピングされた第2ポリシリコン膜34の電極層37からなる。
また、上記画素部12の半導体基板11には、複数の平面型トランジスタ22が形成されている。例えば、リセットトランジスタ22R、増幅トランジスタ22A、選択トランジスタ(図示せず)である。図面では、リセットトランジスタ22R、増幅トランジスタ22Aが示されている。
上記平面型トランジスタ22は、例えば上記半導体基板11の画素部12に、ゲート絶縁膜32を介して上記第1ポリシリコン膜33および上記第2ポリシリコン膜34と同一層のポリシリコン膜でゲート電極22Gが形成されている。このポリシリコン膜には、第1導電型不純物(例えばN型不純物)がドーピングされている。
さらに、上記周辺回路部13の半導体基板11には、平面型トランジスタのNFET23とPFET24が形成されている。
上記NFET23は、例えば上記半導体基板11の周辺回路部13に、ゲート絶縁膜32を介して上記第2ポリシリコン膜34と同一層のポリシリコン膜でゲート電極23Gが形成されている。このポリシリコン膜には、第1導電型不純物(例えばN型不純物)がドーピングされている。
また、上記PFET24は、例えば上記半導体基板11の周辺回路部13に、ゲート絶縁膜32を介して上記第2ポリシリコン膜34と同一層のポリシリコン膜でゲート電極24Gが形成されている。このポリシリコン膜には、第2導電型不純物(例えばP型不純物)がドーピングされている。
上記平面トランジスタ22のゲート電極22Gの両側の半導体基板11にはソース・ドレイン領域25、26が形成されている。
ここで、例えばリセットトランジスタ22Rのソース・ドレイン領域26と増幅トランジスタ22Aのソース・ドレイン領域25は共通の拡散層で形成されている。また、増幅トランジスタ22Aのソース・ドレイン領域26と選択トランジスタ(図示せず)のソース・ドレイン領域(図示せず)は共通の拡散層で形成されている。
そして、上記リセットトランジスタ11Rの縦型トランジスタ側にソース・ドレイン領域25が縦型トランジスタ21のソース・ドレイン領域と共通になっている。この共通の拡散層がフローティングディフュージョンFDになっている。
また、これらの拡散層は、共通化されていても良いし、また、メタル配線を用いて接続されていても良い。
したがって、縦型トランジスタ21は、光電変換部51で光電変換された信号電荷を読み出す転送トランジスタになっている。
一方、周辺回路部13の上記平面トランジスタ23のゲート電極23Gの両側における半導体基板11にはソース・ドレイン領域27、28が形成されている。
また、上記平面トランジスタ24のゲート電極24Gの両側における半導体基板11にはソース・ドレイン領域29、30が形成されている。
なお、上記平面型トランジスタ22〜24のソース・ドレイン領域25〜30には、必要に応じてエクステンション領域(図示せず)を形成してもよい。
また、上記半導体基板11上には、配線層81が形成されている。配線層81は、例えば、複数層の配線82と、配線間を接続するプラグ83と、配線82を被覆する絶縁膜84からなる。この絶縁膜84は複数層に形成され、最下層の絶縁膜85が上記各ゲート電極21G〜24Gを被覆している。さらに上記複数層の配線82は、図面では2層に形成されているが、必要に応じて3層、4層もしくはそれ以上の層数に形成することができる。
さらに、上記配線層81側には支持基板(図示せず)が形成されている。上記半導体基板11の光電変換部51が形成されている側は所望の厚さに形成されていて、カラーフィルター層、集光レンズ(マイクロレンズ)等を形成されている。
こうようにして、固体撮像装置1が構成されている。
本発明の固体撮像装置1では、溝部31内に、その内面にゲート絶縁膜32を介して形成された導電層35と、溝部31の内部を埋め込む埋め込み層36と、上記導電層35に接続された電極層37でゲート電極21Gが形成されている。実効的には、導電層35がゲート電極21Gの機能を有する。したがって、溝部31を導電層35で埋め込む必要がないので、従来技術のように、ゲート電極を形成するために高温の熱処理によって溝部31に埋め込んだポリシリコンに対して不純物を溝部31底部まで拡散させる必要がない。また、注入イオンが溝部31に埋め込まれたポリシリコンに対して溝部31の底部まで達するように高エネルギーでのイオン注入を行う必要もない。
したがって、縦型トランジスタ21を構成することができるので、縦型トランジスタと微細なゲート長を有する平面型トランジスタが同一半導体基板に搭載されるため、トランジスタの高精細化、高密度実装化が図れるので、高精細化、画像処理速度の高速化が可能になるという利点がある。
<2.第2の実施の形態>
[固体撮像装置の構成の第2例]
本発明の第2実施の形態に係る固体撮像装置の構成の一例(第2例)を、図2の概略構成断面図によって説明する。
図2に示すように、半導体基板11中には、入射光を光電変換して電気信号を得る光電変換部51が形成されている。また上記半導体基板11には、上記光電変換部51から信号電荷を読み出す縦型トランジスタ21と、読み出した信号電荷を処理する平面型トランジスタ22を備えた画素部12が形成されている。さらに、上記画素部12の周辺には周辺回路部13が形成されている。この周辺回路部13は、第1導電型(以下、例えばN型とする)チャネルのトランジスタ(以下、NFETという)23と、第2導電型(以下、例えばP型とする)チャネルのトランジスタ(以下、PFETという)24とを有する。
以下、構成の詳細を説明する。上記半導体基板11には、例えばP型半導体基板を用いる。
上記半導体基板11に形成される上記光電変換部51はフォトダイオードで構成されている。
例えば、上記半導体基板11の表面側にN型半導体領域(以下、高濃度N型領域という)52が形成されている。その下部に接合して上記高濃度N型領域52よりも低濃度のN型半導体領域(以下、低濃度N型領域という)53が形成されている。さらに、上記高濃度N型領域52上にP型半導体領域(以下、低濃度P型領域という)54が形成されている。
上記低濃度P型領域54の周囲には、上記低濃度P型領域54よりも高濃度のP型半導体領域(以下、高濃度P型領域という)55が形成されている。
また、上記半導体基板11には、上記画素部12、上記周辺回路部13、周辺回路部13内の素子間等を分離する第1素子分離領域14が形成されている。それとともに、上記画素部12内には画素間を分離する第2素子分離領域15が形成されている。
上記第1素子分離領域14は、例えば通常のSTI(Shallow Trench Isolation)で形成されている。また上記第2素子分離領域15は、例えばP型拡散層で形成されている。
また、図示はしていないが、光電変換部51が形成される領域、画素部12のトランジスタが形成される領域、周辺回路部13のNFET23、PFET24が形成される領域等にウエル領域が形成されている。
上記半導体基板11の縦型トランジスタのゲート電極を形成する領域に溝部31が形成されている。この溝部31は、上記低濃度P型領域54を貫通して上記高濃度N型領域52上部に達するように形成され、例えば幅が0.1μm〜0.4μmに形成されている。
上記溝部31の内面にはゲート絶縁膜32が形成されている。上記ゲート絶縁膜32は、例えば、半導体基板11表面を表面酸化することで形成されている。
また、上記溝部31の底部側およびその側周下部側の上記半導体基板11には、上記低濃度P型領域54と同程度の濃度を有する低濃度P型領域55が形成されている。
上記溝部31の内面およびその周囲の半導体基板11上には第1導電型不純物(例えばN型不純物)がドーピングされたポリシリコン膜38からなる導電層35が形成されている。この導電層35は、例えば30nm以上で上記溝部31を埋め込まないように、溝部31の幅の1/2未満の厚さに形成されている。
上記N型不純物をドーピングする場合は、例えばリン(P)もしくはヒ素(As)を用いる。また、第1導電型不純物がP型不純物の場合は、例えばホウ素(B)を用いる。ポリシリコン膜38にドーピングされるドーピング濃度は、1×1019cm-3の不純物濃度が確保できる濃度以上になるように設定される。
また、上記溝部31を埋め込むように、金属(もしくは金属化合物)膜39が形成されている。上記金属膜としては、例えば、タングステン、ニッケル等の金属を用いることができる。また上記金属化合物膜としては、例えば、窒化タングステン、窒化チタン等の金属窒化物、ニッケルシリサイド、コバルトシリサイド等の金属シリサイドを用いることができる。
したがって、縦型トランジスタ21のゲート電極21Gは、上記溝部31において、以下のように構成される。上記導電層35と、金属(もしくは金属化合物)膜39の埋め込み層36および電極層37からなる。
また、上記画素部12の半導体基板11には、複数の平面型トランジスタ22が形成されている。例えば、リセットトランジスタ22R、増幅トランジスタ22A、選択トランジスタ(図示せず)である。図面では、リセットトランジスタ22R、増幅トランジスタ22Aが示されている。
上記平面型トランジスタ22は、例えば上記半導体基板11の画素部12に、ゲート絶縁膜32を介して、上記ポリシリコン膜38と同一層のポリシリコン膜38および上記金属(もしくは金属化合物)膜39と同一層の金属(もしくは金属化合物)膜39でゲート電極22Gが形成されている。このポリシリコン膜38には、第1導電型不純物(例えばN型不純物)がドーピングされている。
さらに、上記周辺回路部13の半導体基板11には、平面型トランジスタのNFET23とPFET24が形成されている。
上記NFET23は、例えば上記半導体基板11の周辺回路部13に、ゲート絶縁膜32を介して、上記ポリシリコン膜38と同一層のポリシリコン膜38および上記金属(もしくは金属化合物)膜39と同一層の金属(もしくは金属化合物)膜39でゲート電極23Gが形成されている。このポリシリコン膜には、第1導電型不純物(例えばN型不純物)がドーピングされている。
また、上記PFET24は、例えば上記半導体基板11の周辺回路部13に、ゲート絶縁膜32を介して、上記ポリシリコン膜38と同一層で第2導電型不純物(例えばP型不純物)がドーピングされているポリシリコン膜40および上記金属(もしくは金属化合物)膜39と同一層の金属(もしくは金属化合物)膜39でゲート電極24Gが形成されている。
上記平面トランジスタ22のゲート電極22Gの両側の半導体基板11にはソース・ドレイン領域25、26が形成されている。
ここで、例えばリセットトランジスタ22Rのソース・ドレイン領域26と増幅トランジスタ22Aのソース・ドレイン領域25は共通の拡散層で形成されている。また、増幅トランジスタ22Aのソース・ドレイン領域26と選択トランジスタ(図示せず)のソース・ドレイン領域(図示せず)は共通の拡散層で形成されている。
そして、上記リセットトランジスタ11Rの縦型トランジスタ側にソース・ドレイン領域25が縦型トランジスタ21のソース・ドレイン領域と共通になっている。この共通の拡散層がフローティングディフュージョンFDになっている。
また、これらの拡散層は、共通化されていても良いし、また、メタル配線を用いて接続されていても良い。
したがって、縦型トランジスタ21は、光電変換部51で光電変換された信号電荷を読み出す転送トランジスタになっている。
一方、周辺回路部13の上記平面トランジスタのNFET23のゲート電極23Gの両側における半導体基板11にはソース・ドレイン領域27、28が形成されている。
また、上記平面トランジスタのPFET24のゲート電極24Gの両側における半導体基板11にはソース・ドレイン領域29、30が形成されている。
なお、上記平面型トランジスタ22、NFET23、PFET24のソース・ドレイン領域25〜30には、必要に応じてエクステンション領域(図示せず)を形成してもよい。
また、上記半導体基板11上には、配線層81が形成されている。配線層81は、例えば、複数層の配線82と、配線間を接続するプラグ83と、配線82を被覆する絶縁膜84からなる。この絶縁膜84は複数層に形成され、最下層の絶縁膜85が上記各ゲート電極21G〜24Gを被覆している。さらに上記複数層の配線82は、図面では2層に形成されているが、必要に応じて3層、4層もしくはそれ以上の層数に形成することができる。
さらに、上記配線層81側には支持基板(図示せず)が形成されている。上記半導体基板11の光電変換部51が形成されている側は所望の厚さに形成されていて、カラーフィルター層、集光レンズ(マイクロレンズ)等を形成されている。
こうようにして、固体撮像装置2が構成されている。
本発明の固体撮像装置2では、溝部31内に、その内面にゲート絶縁膜32を介して形成された導電層35と、溝部31の内部を埋め込む埋め込み層36と、上記導電層35に接続された電極層37でゲート電極21Gが形成されている。実効的には、導電層35がゲート電極21Gの機能を有する。したがって、溝部31を導電層35で埋め込む必要がないので、従来技術のように、ゲート電極を形成するために高温の熱処理によって溝部31に埋め込んだポリシリコンに対して不純物を溝部31底部まで拡散させる必要がない。また、注入イオンが溝部31に埋め込まれたポリシリコンに対して溝部31の底部まで達するように高エネルギーでのイオン注入を行う必要もない。
したがって、縦型トランジスタ21を構成することができるので、縦型トランジスタ21と微細なゲート長を有する平面型トランジスタ22、NFET23、PFET24が同一半導体基板11に搭載されるため、トランジスタの高精細化、高密度実装化が図れるので、高精細化、画像処理速度の高速化が可能になるという利点がある。
<3.第3の実施の形態>
[固体撮像装置の構成の第3例]
本発明の第3実施の形態に係る固体撮像装置の構成の一例(第3例)を、図3の概略構成断面図によって説明する。
図3に示すように、半導体基板11中には、入射光を光電変換して電気信号を得る光電変換部51が形成されている。また上記半導体基板11には、上記光電変換部51から信号電荷を読み出す縦型トランジスタ21と、読み出した信号電荷を処理する平面型トランジスタ22を備えた画素部12が形成されている。さらに、上記画素部12の周辺には周辺回路部13が形成されている。この周辺回路部13は、第1導電型(以下、例えばN型とする)チャネルのトランジスタ(以下、NFETという)23と、第2導電型(以下、例えばP型とする)チャネルのトランジスタ(以下、PFETという)24とを有する。
以下、構成の詳細を説明する。上記半導体基板11には、例えばP型半導体基板を用いる。
上記半導体基板11に形成される上記光電変換部51はフォトダイオードで構成されている。
例えば、上記半導体基板11の表面側にN型半導体領域(以下、高濃度N型領域という)52が形成されている。その下部に接合して上記高濃度N型領域52よりも低濃度のN型半導体領域(以下、低濃度N型領域という)53が形成されている。さらに、上記高濃度N型領域52上にP型半導体領域(以下、低濃度P型領域という)54が形成されている。
上記低濃度P型領域54の周囲には、上記低濃度P型領域54よりも高濃度のP型半導体領域(以下、高濃度P型領域という)55が形成されている。
また、上記半導体基板11には、上記画素部12、上記周辺回路部13、周辺回路部13内の素子間等を分離する第1素子分離領域14が形成されている。それとともに、上記画素部12内には画素間を分離する第2素子分離領域15が形成されている。
上記第1素子分離領域14は、例えば通常のSTI(Shallow Trench Isolation)で形成されている。また上記第2素子分離領域15は、例えばP型拡散層で形成されている。
また、図示はしていないが、光電変換部51が形成される領域、画素部12の平面型トランジスタが形成される領域、周辺回路部13の平面型トランジスタのNFET23、PFET24が形成される領域等にウエル領域が形成されている。
上記半導体基板11の縦型トランジスタのゲート電極を形成する領域に溝部31が形成されている。この溝部31は、上記低濃度P型領域54を貫通して上記高濃度N型領域52上部に達するように形成され、例えば幅が0.1μm〜0.4μmに形成されている。
上記溝部31の内面にはゲート絶縁膜32が形成されている。上記ゲート絶縁膜32は、例えば、半導体基板11表面を表面酸化することで形成されている。
または、ゲート絶縁膜32は、シリコン(Si)、アルミニウム(Al)、イットリウム(Y)、ジルコニウム(Zr)、ランタン(La)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)のうちから選択される少なくとも1種を含んだ酸化物、酸化珪化物、窒化酸化物、または酸化窒化珪化物からなる膜を用いることもできる。
具体的には、酸化シリコン(SiO2)、酸化ハフニウム(HfO2)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化ランタン(La23)、酸化イットリウム(Y23)、酸化タンタル(Ta25)、酸化アルミニウム(Al23)、ハフニウムシリケート(HfSiOx)、ジルコニウムシリケート(ZrSiOx)、チタン酸ジルコニウム(ZrTiOx)、酸化アルミニウムハフニウム(HfAlOx)、酸化ジルコニウムハフニウム(ZrAlOx)、さらにはこれらの窒化物(酸窒化シリコン(SiON)、酸窒化ケイ化ハフニウム(HfSiONなど))が例示される。これらの材料の比誘電率は、組成や結晶性などによって多少の変動はあるが、例えばHfO2の比誘電率は25〜30、ZrO2の比誘電率は20〜25である。
また、上記溝部31の底部側およびその側周下部側の上記半導体基板11には、上記低濃度P型領域54と同程度の濃度を有する低濃度P型領域55が形成されている。
上記溝部31の内面およびその周囲の上記半導体基板11上には上記ゲート絶縁膜32を介して金属膜もしくは金属化合物膜41からなる導電層35が形成されている。上記金属膜としては、例えば、ハフニウム(Hf)もしくはランタノイド系の金属を用い、例えば5nm以上30nm以下の厚さで上記溝部31を埋め込まないように形成される。上記金属化合物膜としては、例えば、ハフニウムシリサイドもしくはランタノイド系の金属のシリサイドを用い、例えば5nm以上30nm以下の厚さで上記溝部31を埋め込まないように形成される。
なお、上記導電層35には仕事関数を制御する膜を用いることができる。
例えば、NFETの場合、そのゲート電極では、4.6eV未満、望ましくは、4.3eV以下の仕事関数を有する。PFETの場合、そのゲート電極では、4.6eV以上、望ましくは、4.9eV以上の仕事関数を有する。
例えば、上記仕事関数制御膜の一例としては、チタン(Ti)、バナジウム(V)、ニッケル(Ni)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、白金(Pt)からなる金属、これらの金属を含む合金、これらの金属の化合物がある。この金属化合物としては、金属窒化物、金属と半導体との化合物がある。金属と半導体との化合物には、一例として金属シリケートがある。
NFETに適した仕事関数制御膜は、一例として、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)等の金属、これらの金属を含む合金、これらの金属の化合物があり、具体的には、ハフニウムシリケート(HfSix)がより好ましい。nMOSFET用のハフニウムシリケートは4.1eV〜4.3eV程度である。
PFETに適した仕事関数制御膜は、一例として、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)等の金属、これらの金属を含む合金、これらの金属の化合物がある。具体的には、窒化チタン(TiN)、ルテニウム(Ru)がより好ましい。pMOSFET用の窒化チタンは4.5eV〜5.0eV程度である。
また、上記溝部31を埋め込むように、ポリシリコン膜42が形成されている。このポリシリコン膜42は、溝部31内部はノンドープの状態のポリシリコン膜42であり、溝部16上では、第1導電型不純物(例えばN型不純物)がドーピングされたポリシリコン膜43である。
上記N型不純物をドーピングする場合は、例えばリン(P)もしくはヒ素(As)を用いる。また、上記第1導電型不純物がP型不純物の場合は、例えばホウ素(B)を用いる。ポリシリコン膜43にドーピングされるドーピング濃度は、上記溝部31に埋め込まれるポリシリコン膜42を含め、溝部31内部のポリシリコン全体に拡散した場合でも1×1019cm-3の不純物濃度が確保できる濃度以上になるように設定される。
したがって、縦型トランジスタ21のゲート電極21Gは、上記溝部31において、以下のように構成される。金属膜もしくは金属化合物膜41からなる導電層35と、ノンドープ部分のポリシリコン膜42の埋め込み層36と、N型不純物がドーピングされたポリシリコン膜43の電極層37からなる。
また、上記画素部12の半導体基板11には、複数の平面型トランジスタ22が形成されている。例えば、リセットトランジスタ22R、増幅トランジスタ22A、選択トランジスタ(図示せず)である。図面では、リセットトランジスタ22R、増幅トランジスタ22Aが示されている。
上記平面型トランジスタ22は、例えば上記半導体基板11の画素部12に、ゲート絶縁膜32を介して上記導電層35および上記ポリシリコン膜42と同一層のポリシリコン膜でゲート電極22Gが形成されている。このポリシリコン膜には、第1導電型不純物(例えばN型不純物)がドーピングされている。
さらに、上記周辺回路部13の半導体基板11には、平面型トランジスタのNFET23とPFET24が形成されている。
上記NFET23は、例えば上記半導体基板11の周辺回路部13に、ゲート絶縁膜32を介して上記ポリシリコン膜42と同一層のポリシリコン膜でゲート電極23Gが形成されている。このポリシリコン膜には、第1導電型不純物(例えばN型不純物)がドーピングされている。
また、上記PFET24は、例えば上記半導体基板11の周辺回路部13に、ゲート絶縁膜32を介して第2導電型不純物(例えばP型不純物)がドーピングされているポリシリコン膜44でゲート電極24Gが形成されている。
上記平面トランジスタ22のゲート電極22Gの両側の半導体基板11にはソース・ドレイン領域25、26が形成されている。
ここで、例えばリセットトランジスタ22Rのソース・ドレイン領域26と増幅トランジスタ22Aのソース・ドレイン領域25は共通の拡散層で形成されている。また、増幅トランジスタ22Aのソース・ドレイン領域26と選択トランジスタ(図示せず)のソース・ドレイン領域(図示せず)は共通の拡散層で形成されている。
そして、上記リセットトランジスタ11Rの縦型トランジスタ側にソース・ドレイン領域25が縦型トランジスタ21のソース・ドレイン領域と共通になっている。この共通の拡散層がフローティングディフュージョンFDになっている。
また、これらの拡散層は、共通化されていても良いし、また、メタル配線を用いて接続されていても良い。
したがって、縦型トランジスタ21は、光電変換部51で光電変換された信号電荷を読み出す転送トランジスタになっている。
一方、周辺回路部13の上記平面トランジスタ23のゲート電極23Gの両側における半導体基板11にはソース・ドレイン領域27、28が形成されている。
また、上記平面トランジスタ24のゲート電極24Gの両側における半導体基板11にはソース・ドレイン領域29、30が形成されている。
なお、上記平面型トランジスタ22〜24のソース・ドレイン領域25〜30には、必要に応じてエクステンション領域(図示せず)を形成してもよい。
また、上記半導体基板11上には、配線層81が形成されている。配線層81は、例えば、複数層の配線82と、配線間を接続するプラグ83と、配線82を被覆する絶縁膜84からなる。この絶縁膜84は複数層に形成され、最下層の絶縁膜85が上記各ゲート電極21G〜24Gを被覆している。さらに上記複数層の配線82は、図面では2層に形成されているが、必要に応じて3層、4層もしくはそれ以上の層数に形成することができる。
さらに、上記配線層81側には支持基板(図示せず)が形成されている。上記半導体基板11の光電変換部51が形成されている側は所望の厚さに形成されていて、カラーフィルター層、集光レンズ(マイクロレンズ)等を形成されている。
こうようにして、固体撮像装置3が構成されている。
本発明の固体撮像装置3では、溝部31内に、その内面にゲート絶縁膜32を介して形成された導電層35と、溝部31の内部を埋め込む埋め込み層36と、上記導電層35に接続された電極層37でゲート電極21Gが形成されている。実効的には、導電層35がゲート電極21Gの機能を有する。したがって、溝部31を導電層35で埋め込む必要がないので、従来技術のように、ゲート電極を形成するために高温の熱処理によって溝部31に埋め込んだポリシリコンに対して不純物を溝部31底部まで拡散させる必要がない。また、注入イオンが溝部31に埋め込まれたポリシリコンに対して溝部31の底部まで達するように高エネルギーでのイオン注入を行う必要もない。
したがって、縦型トランジスタ21を構成することができるので、縦型トランジスタ21と微細なゲート長を有する平面型トランジスタ22、NFET23、PFET24が同一半導体基板11に搭載されるため、トランジスタの高精細化、高密度実装化が図れるので、高精細化、画像処理速度の高速化が可能になるという利点がある。
<4.第4の実施の形態>
[固体撮像装置の構成の第4例]
本発明の第4実施の形態に係る固体撮像装置の構成の一例(第4例)を、図4の概略構成断面図によって説明する。
図4に示すように、半導体基板11中には、入射光を光電変換して電気信号を得る光電変換部51が形成されている。また上記半導体基板11には、上記光電変換部51から信号電荷を読み出す縦型トランジスタ21と、読み出した信号電荷を処理する平面型トランジスタ22を備えた画素部12が形成されている。さらに、上記画素部12の周辺には周辺回路部13が形成されている。この周辺回路部13は、第1導電型(以下、例えばN型とする)チャネルのトランジスタ(以下、NFETという)23と、第2導電型(以下、例えばP型とする)チャネルのトランジスタ(以下、PFETという)24とを有する。
以下、構成の詳細を説明する。上記半導体基板11には、例えばP型半導体基板を用いる。
上記半導体基板11に形成される上記光電変換部51はフォトダイオードで構成されている。
例えば、上記半導体基板11の表面側にN型半導体領域(以下、高濃度N型領域という)52が形成されている。その下部に接合して上記高濃度N型領域52よりも低濃度のN型半導体領域(以下、低濃度N型領域という)53が形成されている。さらに、上記高濃度N型領域52上にP型半導体領域(以下、低濃度P型領域という)54が形成されている。
上記低濃度P型領域54の周囲には、上記低濃度P型領域54よりも高濃度のP型半導体領域(以下、高濃度P型領域という)55が形成されている。
また、上記半導体基板11には、上記画素部12、上記周辺回路部13、周辺回路部13内の素子間等を分離する第1素子分離領域14が形成されている。それとともに、上記画素部12内には画素間を分離する第2素子分離領域15が形成されている。
上記第1素子分離領域14は、例えば通常のSTI(Shallow Trench Isolation)で形成されている。また上記第2素子分離領域15は、例えばP型拡散層で形成されている。
また、図示はしていないが、光電変換部51が形成される領域、画素部12のトランジスタが形成される領域、周辺回路部13のNFET23、PFET24が形成される領域等にウエル領域が形成されている。
上記半導体基板11の縦型トランジスタのゲート電極を形成する領域に溝部31が形成されている。この溝部31は、上記低濃度P型領域54を貫通して上記高濃度N型領域52上部に達するように形成され、例えば幅が0.1μm〜0.2μmに形成されている。
上記溝部31の内面にはゲート絶縁膜32が形成されている。上記ゲート絶縁膜32は、例えば、半導体基板11表面を酸化することで形成されている。
または、ゲート絶縁膜32は、シリコン(Si)、アルミニウム(Al)、イットリウム(Y)、ジルコニウム(Zr)、ランタン(La)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)のうちから選択される少なくとも1種を含んだ酸化物、酸化珪化物、窒化酸化物、または酸化窒化珪化物からなる膜を用いることもできる。
具体的には、酸化シリコン(SiO2)、酸化ハフニウム(HfO2)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化ランタン(La23)、酸化イットリウム(Y23)、酸化タンタル(Ta25)、酸化アルミニウム(Al23)、ハフニウムシリケート(HfSiOx)、ジルコニウムシリケート(ZrSiOx)、チタン酸ジルコニウム(ZrTiOx)、酸化アルミニウムハフニウム(HfAlOx)、酸化ジルコニウムハフニウム(ZrAlOx)、さらにはこれらの窒化物(酸窒化シリコン(SiON)、酸窒化ケイ化ハフニウム(HfSiONなど))が例示される。これらの材料の比誘電率は、組成や結晶性などによって多少の変動はあるが、例えばHfO2の比誘電率は25〜30、ZrO2の比誘電率は20〜25である。
また、上記溝部31の底部側およびその側周下部側の上記半導体基板11には、上記低濃度P型領域54と同程度の濃度を有する低濃度P型領域55が形成されている。
上記溝部31の内面およびその周囲の上記半導体基板11上には上記ゲート絶縁膜32を介して金属膜もしくは金属化合物膜からなる第1導電層47が形成されている。上記金属膜としては、例えば、ハフニウム(Hf)もしくはランタノイド系の金属を用い、例えば5nm以上30nm以下の厚さで上記溝部31を埋め込まないように形成される。上記金属化合物膜としては、例えば、ハフニウムシリサイドもしくはランタノイド系の金属のシリサイドを用い、例えば5nm以上30nm以下の厚さで上記溝部31を埋め込まないように形成される。
また、上記第1導電層47には仕事関数を制御する膜を用いることができる。
例えば、NFETの場合、そのゲート電極では、4.6eV未満、望ましくは、4.3eV以下の仕事関数を有する。PFETの場合、そのゲート電極では、4.6eV以上、望ましくは、4.9eV以上の仕事関数を有する。
例えば、上記仕事関数制御膜の一例としては、チタン(Ti)、バナジウム(V)、ニッケル(Ni)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、白金(Pt)からなる金属、これらの金属を含む合金、これらの金属の化合物がある。この金属化合物としては、金属窒化物、金属と半導体との化合物がある。金属と半導体との化合物には、一例として金属シリケートがある。
NFETに適した仕事関数制御膜は、一例として、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)等の金属、これらの金属を含む合金、これらの金属の化合物があり、具体的には、ハフニウムシリケート(HfSix)がより好ましい。nMOSFET用のハフニウムシリケートは4.1eV〜4.3eV程度である。
PFETに適した仕事関数制御膜は、一例として、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)等の金属、これらの金属を含む合金、これらの金属の化合物がある。具体的には、窒化チタン(TiN)、ルテニウム(Ru)がより好ましい。pMOSFET用の窒化チタンは4.5eV〜5.0eV程度である。
上記第1導電層47は、NFETのゲート電極を形成しているので、上記NFETに適した仕事関数制御膜が用いられる。
また、上記溝部31を埋め込むように、上記第1導電層47上には、金属膜もしくは金属化合物膜からなる第2導電層48が形成されている。
したがって、縦型トランジスタ21のゲート電極21Gは、上記溝部31において、以下のように構成される。第1導電層47の導電層35と、第2導電層48の埋め込み層36と、第2導電層48の電極層37からなる。
また、上記画素部12の半導体基板11には、複数の平面型トランジスタ22が形成されている。例えば、リセットトランジスタ22R、増幅トランジスタ22A、選択トランジスタ(図示せず)である。図面では、リセットトランジスタ22R、増幅トランジスタ22Aが示されている。
上記平面型トランジスタ22は、例えば上記半導体基板11の画素部12に、ゲート絶縁膜32を介して上記第1導電層47および上記第2導電層48と同一層の膜でゲート電極22Gが形成されている。
さらに、上記周辺回路部13の半導体基板11には、平面型トランジスタのNFET23とPFET24が形成されている。
上記NFET23は、例えば上記半導体基板11の周辺回路部13に、ゲート絶縁膜32を介して上記第1導電層47および上記第2導電層48と同一層の膜でゲート電極23Gが形成されている。
また、上記PFET24は、例えば上記半導体基板11の周辺回路部13に、ゲート絶縁膜32を介して上記第2導電層48と同一層の膜でゲート電極24Gが形成されている。したがって、上記第2導電層48は、NFETのゲート電極を形成しているので、上記NFETに適した仕事関数制御膜が用いられることが好ましい。
上記第2導電層48に用いる材料としては、一例として、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)等の金属、これらの金属を含む合金、これらの金属の化合物がある。具体的には、窒化チタン(TiN)、ルテニウム(Ru)がより好ましい。PFET用の窒化チタンは4.5eV〜5.0eV程度である。
上記平面トランジスタ22のゲート電極22Gの両側の半導体基板11にはソース・ドレイン領域25、26が形成されている。
ここで、例えばリセットトランジスタ22Rのソース・ドレイン領域26と増幅トランジスタ22Aのソース・ドレイン領域25は共通の拡散層で形成されている。また、増幅トランジスタ22Aのソース・ドレイン領域26と選択トランジスタ(図示せず)のソース・ドレイン領域(図示せず)は共通の拡散層で形成されている。
そして、上記リセットトランジスタ11Rの縦型トランジスタ側にソース・ドレイン領域25が縦型トランジスタ21のソース・ドレイン領域と共通になっている。この共通の拡散層がフローティングディフュージョンFDになっている。
また、これらの拡散層は、共通化されていても良いし、また、メタル配線を用いて接続されていても良い。
したがって、縦型トランジスタ21は、光電変換部51で光電変換された信号電荷を読み出す転送トランジスタになっている。
一方、周辺回路部13の上記平面トランジスタのNFET23のゲート電極23Gの両側における半導体基板11にはソース・ドレイン領域27、28が形成されている。
また、上記平面トランジスタのPFET24のゲート電極24Gの両側における半導体基板11にはソース・ドレイン領域29、30が形成されている。
なお、上記平面型トランジスタ22、NFET23、PFET24のソース・ドレイン領域25〜30には、必要に応じてエクステンション領域(図示せず)を形成してもよい。
また、上記半導体基板11上には、配線層81が形成されている。配線層81は、例えば、複数層の配線82と、配線間を接続するプラグ83と、配線82を被覆する絶縁膜84からなる。この絶縁膜84は複数層に形成され、最下層の絶縁膜85が上記各ゲート電極21G〜24Gを被覆している。さらに上記複数層の配線82は、図面では2層に形成されているが、必要に応じて3層、4層もしくはそれ以上の層数に形成することができる。
さらに、上記配線層81側には支持基板(図示せず)が形成されている。上記半導体基板11の光電変換部51が形成されている側は所望の厚さに形成されていて、カラーフィルター層、集光レンズ(マイクロレンズ)等を形成されている。
こうようにして、固体撮像装置4が構成されている。
本発明の固体撮像装置4では、溝部31内に、その内面にゲート絶縁膜32を介して形成された導電層35と、溝部31の内部を埋め込む埋め込み層36と、上記導電層35に接続された電極層37でゲート電極21Gが形成されている。実効的には、導電層35がゲート電極21Gの機能を有する。したがって、溝部31を導電層35で埋め込む必要がないので、従来技術のように、ゲート電極を形成するために高温の熱処理によって溝部31に埋め込んだポリシリコンに対して不純物を溝部31底部まで拡散させる必要がない。また、注入イオンが溝部31に埋め込まれたポリシリコンに対して溝部31の底部まで達するように高エネルギーでのイオン注入を行う必要もない。
したがって、上記半導体基板11に縦型トランジスタ21を構成することができる。よって、縦型トランジスタ21と微細なゲート長を有する平面型トランジスタ22、NFET23、PFET24が同一半導体基板11に搭載されるため、トランジスタの高精細化、高密度実装化が図れるので、高精細化、画像処理速度の高速化が可能になるという利点がある。
また、上記固体撮像装置1〜4では、光電変換部51の主たるpn接合は、高濃度P型領域55と高濃度N型領域52で形成される。したがって、このpn接合は、半導体基板11内部にあって、一部のpn接合が上記画素部12の平面型トランジスタ22の下部に延在するように形成される。例えば、半導体基板11表面側(光入射側とは反対側)から見たときには、フォトダイオード3は画素分離の第2素子分離領域15で区画された隣り合う単位画素の領域にまたがって形成される。半導体基板11裏面側(光入射側)から見たときには、光電変換部51の領域が単位画素の領域に対応する。
上記固体撮像装置1〜4では、光電変換部51が、上記画素部12に形成された縦型トランジスタ21の転送トランジスタ、平面型トランジスタ22のリセットトランジスタ22R、増幅トランジスタ22A、選択トランジスタ(図示せず)等の下部に配置される。このように、光電変換部51は、画素部12の各トランジスタに対して立体的に配置されるので、その面積を大きくしながら、画素面積の縮小化が可能になる。よって、光電変換部51の面積を広く確保することができるようになり、また半導体基板11裏面から入射光を取り入れることができるので、飽和電荷量(Qs)や感度を低下させることなく画素サイズの微細化を図ることができる。
上記光電変換部51からの光電変換された信号電荷の読み出しは、上記縦型トランジスタ21のチャネル部により行う。このため、縦型トランジスタ21のゲート電極21Gを光電変換部51中央部に位置させることで、光電変換部51の全域で発生した信号電荷がチャネル部を通して縦型トランジスタ21へ効率良く読み出される。よって、光電変換部51からの信号電荷の読み出しが容易に行える。
また、光電変換部51の高濃度N型領域52が縦型トランジスタ21のソース・ドレイン領域を兼ねていることにより、縦型トランジスタ21の深さによって実効チャネル長が決定される。
さらに、上記縦型トランジスタ21は、そのゲート電極21Gおよびゲート絶縁膜32の底部が、光電変換部51のpn接合部(高濃度N型領域52と高濃度P型領域55との界面)の深さと同位置、またはそれよりも深い位置に形成されている。これによって、上記縦型トランジスタ21のチャネルが光電変換部51とソース・ドレイン領域25間に確実に形成されるので、縦型トランジスタ21の動作が確実に行える。
また、上記縦型トランジスタ21のゲート絶縁膜32と上記光電変換部51の高濃度N型領域52との間に低濃度P型領域56が形成されているので、光電変換部51の欠陥などによるリーク電流の発生が抑制される。さらに、上記縦型トランジスタ21のゲート絶縁膜32と光電変換部51の高濃度P型領域55との間に低濃度P型領域54が形成されているので、光電変換部51の電荷蓄積容量を保持しつつ、縦型トランジスタ21による電荷の転送が容易になる。
なお、上記固体撮像装置1〜4では、転送トランジスタとなる縦型トランジスタ21、リセットトランジスタ22R、増幅トランジスタ22A、選択トランジスタ等が拡散層でつながれている構成を示したが、各トランジスタが素子分離領域により分離されていて、配線によって接続される構成であってもよい。
[各固体撮像装置の構成を適用できるCMOS型固体撮像装置の一例]
ここで、上記図1〜4によって説明した固体撮像装置1〜4の構成を適用できるCMOS型固体撮像装置の一例を、図5の回路構成図によって説明する。
図5に示すように、固体撮像装置(CMOS型イメージセンサ)201は、光電変換部を含む画素211が行列状に2次元配置されてなる画素部210(前記図1〜図4の画素部12に相当)と、その周辺回路として、制御信号線を独立に制御する駆動回路221、画素用垂直走査回路223、タイミング発生回路225、水平走査回路227等の周辺回路部220(前記図1〜図4の周辺回路部13に相当)を有する構成となっている。上記画素部210は前記図1〜図4によって説明した画素部12に相当する。また上記周辺回路部220は前記図1〜図4によって説明した周辺回路部13に相当する。
画素211の行列状配列に対して、列毎に出力信号線241が配線され、画素211の各行毎に制御信号線が配線されている。これらの制御信号線は、例えば、転送制御線242、リセット制御線243および選択制御線244が配線されている。さらに、画素211の各々に、リセット電圧を供給するリセット線245が配線されている。
画素211の回路構成の一例が示されている。本回路例に係る単位画素は、受光部231に光電変換素子としてフォトダイオードを備え、例えば転送トランジスタ232、リセットトランジスタ233、増幅トランジスタ234および選択トランジスタ235の4つのトランジスタを有する画素回路となっている。上記フォトダイオードは前記図1〜図4によって説明した光電変換部51に相当する。また、上記転送トランジスタ232は、前記図1〜図4によって説明した縦型トランジスタ21に相当する。さらに、上記リセットトランジスタ233は前記図1〜図4によって説明したリセットトランジスタ22Rに相当し、上記増幅トランジスタ234は前記図1〜図4によって説明した増幅トランジスタ22Aに相当する。また上記選択トランジスタ235は前記図1〜図4によって説明した選択トランジスタに相当する。ここでは、転送トランジスタ232、リセットトランジスタ233、増幅トランジスタ234および選択トランジスタ235には、例えばNチャネルのMOSトランジスタを用いている。
転送トランジスタ232は、受光部231のフォトダイオードのカソード電極と電荷電圧変換部であるフローティングディフュージョン部236との間に接続されている。このフローティングディフュージョン部236は前記図1〜図4によって説明したフローティングディフュージョン部FDに相当する。そして、受光部231で光電変換され、ここに蓄積された信号電荷(ここでは、電子)は、転送トランジスタ232のゲート電極(制御電極)に転送パルスが与えられることによってフローティングディフュージョン部236に転送される。
上記リセットトランジスタ233は、上記リセット線245にドレイン電極が接続され、フローティングディフュージョン部236にソース電極がそれぞれ接続されている。そして、受光部231からフローティングディフュージョン部236への信号電荷の転送に先立って、ゲート電極にリセットパルスが与えられることによってフローティングディフュージョン部236の電位をリセット電圧にリセットする。
上記増幅トランジスタ234は、フローティングディフュージョン部236にゲート電極が接続され、画素電源Vddにドレイン電極がそれぞれ接続されている。そして、リセットトランジスタ233によってリセットされた後のフローティングディフュージョン部236の電位をリセットレベルとして出力する。さらに転送トランジスタ232によって信号電荷が転送された後のフローティングディフュージョン部236の電位を信号レベルとして出力する。
上記選択トランジスタ235は、例えば、ドレイン電極が増幅トランジスタ234のソース電極に接続され、ソース電極が出力信号線241に接続されている。そしてゲート電極に選択パルスが与えられることによってオン状態となり、画素211を選択状態として上記増幅トランジスタ234から出力される信号を出力信号線241に出力する。なお、選択トランジスタ235については、画素電源Vddと増幅トランジスタ234のドレイン電極との間に接続した構成を採ることも可能である。
上記駆動回路221は、画素部210の読み出し行の各画素211の信号を読み出す読み出し動作を行う構成となっている。
上記画素用垂直走査回路223は、シフトレジスタもしくはアドレスデコーダ等によって構成されている。そして、リセットパルス、転送パルスおよび選択パルス等を適宜発生することで、画素部210の各画素211を電子シャッタ行と読み出し行のそれぞれについて行単位で垂直方向(上下方向)に走査する。それとともに、電子シャッタ行に対してはその行の画素211の信号掃き捨てを行うための電子シャッタ動作を行う。そして、駆動回路221による読み出し走査よりもシャッタ速度に対応した時間分だけ前に同じ行(電子シャッタ行)に対して電子シャッタ動作を行う。
水平走査回路227は、シフトレジスタあるいはアドレスデコーダ等によって構成され、画素部210の画素列ごとに順に水平走査する。
タイミング発生回路225は、駆動回路221、画素用垂直走査回路223等の動作の基準となるタイミング信号や制御信号が生成される。
上記固体撮像装置(CMOS型イメージセンサ)201の構成は一例であって、上記構成に限定されるものではない。
<5.第5の実施の形態>
[固体撮像装置の第1製造方法の一例]
次に、本発明の第5実施の形態に係る固体撮像装置の第1製造方法の一例を、図6〜図14の製造工程断面図によって説明する。
本発明の固体撮像装置の第1製造方法は、半導体基板に、入射光を光電変換して電気信号を得る光電変換部と、上記光電変換部から信号電荷を読み出す縦型トランジスタと、読み出した信号電荷を処理する平面型トランジスタを備えた画素部を形成する。それとともに、上記画素部の周辺に周辺回路部を形成する。この周辺回路部は、第1導電型(以下、例えばN型とする)チャネルのトランジスタ(以下、NFETという)と、第1導電型(以下、例えばP型とする)チャネルのトランジスタ(以下、PFETという)とを有して形成される。
上記画素部および上記周辺回路部の各トランジスタのゲート電極を形成する工程は、以下のようになる。
[各トランジスタのゲートの製造工程]
図6(1)に示すように、上記半導体基板11に上記画素部を形成する画素部形成領域16と上記周辺回路部を形成する周辺回路部形成領域17とを分離する第1素子分離領域14を形成する。それとともに、上記画素部形成領域16内に形成される画素間を分離する第2素子分離領域15を形成する。
また、図示はしていないが、光電変換部が形成される領域、画素部のトランジスタが形成される領域、周辺回路部のNFET、OPFETが形成される領域等にウエル領域を形成する。
上記第1素子分離領域14は、例えば通常のSTI(Shallow Trench Isolation)で形成される。また上記第2素子分離領域15は、例えばP型拡散層で形成される。
さらに、図示はしていないが、上記画素部形成領域16の上記半導体基板11中に、後に詳細を説明する上記光電変換部が形成されている。
次いで、上記半導体基板11の縦型トランジスタのゲート電極を形成する領域に溝部31を形成する。この溝部31は、例えばレジストマスクを用いたドライエッチングにより形成され、例えば幅が0.1μm〜0.4μmに形成される。上記溝部31を形成した後にエッチングマスクに用いたレジストマスクは除去される。
次いで、上記溝部31の内面を含む上記半導体基板11表面にゲート絶縁膜32を形成する。例えば、半導体基板11表面を表面酸化することで、上記ゲート絶縁膜32は形成される。
次に、図6(2)に示すように、上記溝部31の内面を含む上記半導体基板11上に上記ゲート絶縁膜32を介して第1ポリシリコン膜33をノンドープ状態で形成する。例えば、化学気相成長法によって、上記第1ポリシリコン膜33を例えば30nm以上で上記溝部31を埋め込まないように、溝部31の幅の1/2未満の厚さに形成する。
さらに、上記第1ポリシリコン膜33上に保護膜61を形成する。この保護膜61は、例えば酸化シリコン膜で、例えば10nm以上の厚さに形成される。この酸化シリコン膜は、例えば熱酸化法、化学気相成長法等の成膜技術によって形成される。
次に、図7(3)に示すように、上記周辺回路部形成領域17の上記保護膜61上にレジストマスク62を形成する。そしてレジストマスク62をエッチングマスクに用いて、上記保護膜61を除去し、上記画素部形成領域16上に上記第1ポリシリコン膜33を露出させる。
その後、上記レジストマスク62を除去する。図面では、レジストマスク62を除去する直前の状態を示した。
次に、図7(4)に示すように、上記画素部形成領域16の上記第1ポリシリコン膜33に第1導電型不純物(例えばN型不純物)をドーピングする。例えば、気相ドーピングなどの等方的ドーピングを用いる。N型不純物をドーピングする場合は、例えばリン(P)もしくはヒ素(As)を用い、P型不純物をドーピングする場合は、例えばホウ素(B)を用いる。ドーピング濃度は、後に形成される第2ポリシリコン膜を含め溝部31の全体に拡散した場合でも1×1019cm-3の不純物濃度が確保できる濃度以上とする。
その後、上記保護膜61を除去する。図面では、保護膜61を除去する直前の状態を示した。
その結果、図8(5)に示すように、上記第1ポリシリコン膜33は、上記画素部形成領域16では、不純物がドーピングされた状態であり、上記周辺回路部形成領域17ではノンドープの状態となっている。
次に、図8(6)に示すように、上記第1ポリシリコン膜33上に第2ポリシリコン膜34をノンドープ状態で形成する。
次に、図9(7)に示すように、上記画素部形成領域16および上記周辺回路部形成領域17上で上記NFETが形成される領域上の上記第2ポリシリコン膜34と上記第1ポリシリコン膜33にN型不純物をドーピングする。このとき、溝部31内に上記第2ポリシリコン膜34にはN型不純物がイオン注入されず、ノンドープ状態の上記第2ポリシリコン膜34が残され、埋め込み層36が形成される。なお、熱工程を経ることによって、N型不純物が拡散されることもある。
また、上記PFETが形成される領域上の上記第2ポリシリコン膜34と上記第1ポリシリコン膜33にP型不純物をドーピングする。
例えば、N型の場合、ドーパントにリン(P)もしくはヒ素(As)を用い、エネルギーを5keV〜10keV、ドーズ量を1×1015ions/cm2〜1×1016ions/cm2に設定する。
例えば、P型の場合、ドーパントにボロン(B)もしくはBF2、インジウム(In)を用い、エネルギーを5keV〜10keV、ドーズ量を1×1015ions/cm2〜1×1016ions/cm2に設定する。
次に、図9(8)に示すように、上記第1ポリシリコン膜33および上記第2ポリシリコン膜34で、上記縦型トランジスタのゲート電極21Gと、画素部の平面型トランジスタのゲート電極22Gと、周辺回路部の各トランジスタのゲート電極23G、24Gを形成する。
したがって、上記ゲート電極21Gは、第1ポリシリコン膜33にN型不純物をドーピングした導電層35と、上記埋め込み層36と、N型不純物がドーピングされた上記第2ポリシリコン膜34の部分で構成される。また、上記ゲート電極22Gおよび上記ゲート電極23Gは、上記第1導電型不純物がドーピングされた第1ポリシリコン膜33と上記第1導電型不純物がドーピングされた第2ポリシリコン膜34からなる。さらに、上記ゲート電極24Gは、第2導電型不純物がドーピングされた第1ポリシリコン膜33と第2ポリシリコン膜34からなる。
上記第1ポリシリコン膜33の代わりにアモルファスシリコン膜を用いることも可能である。
[光電変換部の製造工程]
ここで、上記光電変換部の形成方法の一例を以下に説明する。
図10(1)に示すように、半導体基板11として、例えばp型半導体基板を用意する。
上記半導体基板11に光電変換部51を形成する。この光電変換部51はフォトダイオードで構成される。
例えば、レジストマスク(図示せず)を用いたイオン注入により、上記半導体基板11の表面側にN型半導体領域(以下、高濃度N型領域という)52を形成する。次いで、その下部に接合させて上記高濃度N型領域52よりも低濃度のN型半導体領域(以下、低濃度N型領域という)53を形成する。さらに、p型不純物をイオン注入することで、上記高濃度N型領域52上にP型半導体領域(以下、低濃度P型領域という)54を形成する。
その後、上記レジストマスクを除去する。
次に、新たなレジストマスク(図示せず)を用いたイオン注入により、上記低濃度P型領域54を上記高濃度N型領域52上の一部に残して、その周囲に、上記低濃度P型領域54よりも高濃度のP型半導体領域(以下、高濃度P型領域という)55を形成する。上記低濃度P型領域54は、例えば上記高濃度N型領域52上の中央部に残すことが、電荷を読み出し易くするために好ましい。
次に、図11(2)に示すように、前記図6(1)によって説明した溝部31を形成し、ゲート絶縁膜32を形成する。上記溝部31は、上記低濃度P型領域54を貫通して上記高濃度N型領域52上部に達するように形成される。
次に、図12(3)に示すように、斜めイオン注入法によって、上記溝部31の底部側およびその側周下部側の半導体基板11に上記低濃度P型領域54と同程度の濃度を有する低濃度P型領域56を形成する。
その後、図13(4)に示すように、上記画素部形成領域16内に形成される画素間を分離する第2素子分離領域15を形成する。なお、この第2素子分離領域15は、光電変換部51を形成した後で溝部31を形成する前に形成してもよい。
このようにして、光電変換部51が形成される。
[トランジスタのゲート電極形成後の製造工程]
さらに、図14に示すように、各トランジスタのゲート電極21G〜24Gを形成した後は、前記第1製造方法で説明したのと同様に、各ゲート電極22G〜24Gの両側の半導体基板11にエクステンション領域(図示せず)、ソース・ドレイン領域25〜30等形成する。さらに、半導体基板11上に配線層81を形成する。
次いで、図示はしていないが、上記配線層81側に支持基板を形成した後、上記半導体基板11の光電変換部51が形成されている側を研削、研磨等によって上記半導体基板11を所望の厚さにする。
次いで、半導体基板11側にカラーフィルター層、集光レンズ(マイクロレンズ)等を形成する。
こうようにして、固体撮像装置1が完成する。
本発明の固体撮像装置の第1製造方法では、溝部31の内面にゲート絶縁膜32を介して形成した第1ポリシリコン膜33に導電型不純物をドーピングすることで実効的にゲート電極として機能する導電層35が形成される。そして、溝部31の内部を埋め込むノンドープの第2ポリシリコン膜34の埋め込み層36と、上記第1ポリシリコン膜33に接続される第1導電型不純物をドーピングした第2ポリシリコン膜34の電極層37でゲート電極21Gが形成される。実効的には、導電層35がゲート電極21Gの機能を有する。したがって、溝部31を導電層35で埋め込む必要がないので、従来技術のように、縦型トランジスタのゲート電極を形成するために高温の熱処理によって溝部31に埋め込んだポリシリコンに対して不純物を溝部31の底部まで拡散させる必要がない。また、注入イオンが溝部31に埋め込まれたポリシリコンに対して溝部31の底部まで達するように高エネルギーでのイオン注入を行う必要もない。
通常、平面型トランジスタである表面型チャネルのCMOSFETでは、NFETのゲート電極をN型、PFETのゲート電極をP型に形成する必要があることが、例えば、Y.Nishida et al.,IEDM Tech. Dig.,pp.869-872,December 2001に開示されている。
また、縦型トランジスタと平面型トランジスタのそれぞれのゲート電極にIn Situ.ドープのポリシリコンを用いた従来技術が知られている。この技術では、縦型トランジスタが形成される縦穴を埋め込むとともに、平面型トランジスタのCMOSFETのゲート電極を形成する方法がある。しかしながら、この方法では、CMOSFETのNFETもしくはPFETどちらかのゲート電極の導電性が本来の導電性と逆になり、CMOSFETを作るのが困難になっていた。
それを避けるために、縦型トランジスタと平面型トランジスタでゲート電極の作り分けを行うことが考えられるが、この場合、工程数が増大してコストが増大する。また、平面型トランジスタのゲート加工時に先に形成した縦型トランジスタの段差が存在するので平面型トランジスタのゲートエッチングで残渣が残る。これによって、歩留まりの低下を引き起こすことになっていた。
一方、本発明の固体撮像装置の第1製造方法では、画素部12および周辺回路部13の平面型トランジスタ(NFET23、PFET24)のゲート電極23G、24Gは、ノンドープの第1ポリシリコン膜33とノンドープの第2ポリシリコン膜34に、所定の導電型の不純物をドーピングして形成される。このため、NFET23のゲート電極23GをN型に、PFET24のゲート電極24GをP型に作り分けられる。しかも、微細なゲート長を有するゲート電極23G、24Gを形成することができる。
よって、縦型トランジスタ21と微細なゲート長を有する平面型トランジスタ22〜24が同一半導体基板に搭載されているため、トランジスタの高精細化、高密度実装化が図れるので、高精細化、画像処理速度の高速化が可能になるという利点がある。また、従来技術のように、歩留まりの低下をきたすこともない。
<6.第6の実施の形態>
[固体撮像装置の製造方法の第2例]
次に、本発明の第6実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法の第2例を、図15〜図17の製造工程断面図によって説明する。
本発明の固体撮像装置の第2製造方法は、半導体基板に、入射光を光電変換して電気信号を得る光電変換部と、上記光電変換部から信号電荷を読み出す縦型トランジスタと、読み出した信号電荷を処理する平面型トランジスタを備えた画素部を形成する。それとともに、上記画素部の周辺に周辺回路部を形成する。この周辺回路部は、第1導電型(以下、例えばN型とする)チャネルのトランジスタ(以下、NFETという)と、第1導電型(以下、例えばP型とする)チャネルのトランジスタ(以下、PFETという)とを有して形成される。
上記画素部および上記周辺回路部の各トランジスタのゲート電極を形成する工程は、以下のようになる。
[各トランジスタのゲートの製造工程]
図15(1)に示すように、上記半導体基板11に上記画素部を形成する画素部形成領域16と上記周辺回路部を形成する周辺回路部形成領域17とを分離する第1素子分離領域14を形成する。それとともに、上記画素部形成領域16内に形成される画素間を分離する第2素子分離領域15を形成する。
また、図示はしていないが、光電変換部が形成される領域、画素部のトランジスタが形成される領域、周辺回路部のNFET、OPFETが形成される領域等にウエル領域を形成する。
上記第1素子分離領域14は、例えば通常のSTI(Shallow Trench Isolation)で形成される。また上記第2素子分離領域15は、例えばP型拡散層で形成される。
さらに、図示はしていないが、上記画素部形成領域16の上記半導体基板11中に、前記図14によって詳細を説明した上記光電変換部が形成されている。
次いで、上記半導体基板11の縦型トランジスタのゲート電極を形成する領域に溝部31を形成する。この溝部31は、例えばレジストマスクを用いたドライエッチングにより形成され、例えば幅が0.1μm〜0.4μmに形成される。上記溝部31を形成した後にエッチングマスクに用いたレジストマスクは除去される。
次いで、上記溝部31の内面を含む上記半導体基板11表面にゲート絶縁膜32を形成する。例えば、半導体基板11表面を表面酸化することで、上記ゲート絶縁膜32は形成される。
次に、図15(2)に示すように、上記溝部31の内面を含む上記半導体基板11上に上記ゲート絶縁膜32を介してポリシリコン膜63をノンドープ状態で形成する。例えば、化学気相成長法によって、上記ポリシリコン膜63を例えば30nm以上で上記溝部31を埋め込まないように、溝部31の幅の1/2未満の厚さに形成する。
さらに、上記ポリシリコン膜63上に保護膜64を形成する。この保護膜64は、例えば酸化シリコン膜で、例えば10nm以上の厚さに形成される。この酸化シリコン膜は、例えば熱酸化法、化学気相成長法等の成膜技術によって形成される。
次に、図16(3)に示すように、上記周辺回路部形成領域17のPFETの形成領域の上記保護膜64上にレジストマスク65を形成する。そしてこのレジストマスク65をエッチングマスクに用いて、上記保護膜64を除去し、上記画素部形成領域16および周辺回路部形成領域17のNFETの形成領域に上記ポリシリコン膜63を露出させる。
その後、上記レジストマスク65を除去する。図面では、レジストマスク65を除去する直前の状態を示した。
次に、図16(4)に示すように、上記画素部形成領域16および周辺回路部形成領域17のNFETの形成領域の上記ポリシリコン膜63に第1導電型不純物(例えばN型不純物)をドーピングして、第1導電型不純物がドーピングされたポリシリコン膜38を形成する。上記ドーピングには、例えば気相ドーピングなどの等方的ドーピングを用いる。上記第1導電型不純物としてN型不純物をドーピングする場合は、例えばリン(P)もしくはヒ素(As)を用いる。なお、P型不純物をドーピングする場合は、例えばホウ素(B)を用いる。ドーピング濃度は、後に形成される第2ポリシリコン膜を含め溝部31の全体に拡散した場合でも、ゲート空乏化を抑制するため、1×1019cm-3の不純物濃度が確保できる濃度以上とする。
その後、上記保護膜64を除去する。図面では、保護膜64を除去する直前の状態を示した。
その結果、図17(5)に示すように、上記第1導電型不純物がN型不純物とすると上記ポリシリコン膜63は、上記画素部形成領域16および上記周辺回路部形成領域17のNFET形成領域ではN型不純物がドーピングされた状態であり、上記周辺回路部形成領域17のPFET形成領域ではノンドープの状態となっている。
次に、上記ポリシリコン膜63上にレジストマスク(図示せず)を形成し、そのレジストマスクの上記周辺回路部形成領域のPFETが形成される領域上に開口部(図示せず)を形成する。このレジストマスクをイオン注入マスクに用いて、上記ポリシリコン膜63に第2導電型不純物(例えばP型不純物)をドーピングして、第2導電型不純物がドーピングされたポリシリコン膜40を形成する。その後、上記レジストマスクを除去する。
次に、図17(6)に示すように、上記ポリシリコン膜38、40上に金属膜(もしくは金属化合物膜)39を形成する。金属膜としては、例えば、タングステン、ニッケル等の金属を用いることができる。また金属化合物膜としては、例えば、窒化タングステン、窒化チタン等の金属窒化物、ニッケルシリサイド、コバルトシリサイド等の金属シリサイドを用いることができる。
次に、図18(7)に示すように、上記ポリシリコン膜38、40および上記金属膜(もしくは金属化合物膜)39で、上記縦型トランジスタのゲート電極21Gと、画素部12の平面型トランジスタ22のゲート電極22Gと、周辺回路部13の各トランジスタのゲート電極23G、24Gを形成する。
したがって、上記ゲート電極21Gは、N型不純物がドーピングされたポリシリコン膜38の導電層35と、上記金属層(もしくは金属化合物層)39で構成される埋め込み層36、電極層37からなる。また、上記ゲート電極22Gおよび上記ゲート電極23Gは、上記第1導電型不純物がドーピングされたポリシリコン膜38と上記金属層(もしくは金属化合物層)39からなる。さらに、上記ゲート電極24Gは、第2導電型不純物がドーピングされたポリシリコン膜40と金属層(もしくは金属化合物層)39からなる。
上記ポリシリコン膜63の代わりにアモルファスシリコン膜を用いることも可能である。
[光電変換部の製造工程]
また、上記光電変換部の製造工程は、前記第1製造方法で説明したのと同様に行うことができる。その際、光電変換部51に対する溝部31の形成位置は、前記第1製造方法で説明したのと同様となる。
[トランジスタのゲート電極形成後の製造工程]
さらに、各トランジスタのゲート電極21G〜24Gを形成した後は、前記第1製造方法の前記図14によって説明したのと同様に、各ゲート電極22G〜24Gの両側の半導体基板11にエクステンション領域(図示せず)、ソース・ドレイン領域25〜30等形成する。さらに、半導体基板11上に配線層81を形成する。
次いで、図示はしていないが、上記配線層81側に支持基板を形成した後、上記半導体基板11の光電変換部51が形成されている側を研削、研磨等によって上記半導体基板11を所望の厚さにする。
次いで、半導体基板11側にカラーフィルター層、集光レンズ(マイクロレンズ)等を形成する。
本発明の固体撮像装置の第2製造方法では、溝部31の内面にゲート絶縁膜32を介して形成したポリシリコン膜63に導電型不純物をドーピングすることで実効的にゲート電極21Gとして機能する導電層35が形成される。そして、溝部31の内部を埋め込む金属膜(もしくは金属化合物膜)の埋め込み層36と上記導電層35に接続される金属膜(もしくは金属化合物膜)の電極層37でゲート電極21Gが形成される。実効的には、導電層35がゲート電極21Gの機能を有する。したがって、溝部31を導電層35で埋め込む必要がないので、従来技術のように、縦型トランジスタのゲート電極を形成するために高温の熱処理によって溝部31に埋め込んだポリシリコンに対して不純物を溝部31底部まで拡散させる必要がない。また、溝部31に埋め込まれたポリシリコンに対して注入イオンが溝部31の底部まで達するように高エネルギーでのイオン注入を行う必要もない。
通常、平面型トランジスタである表面型チャネルのCMOSFETでは、NFETのゲート電極をN型、PFETのゲート電極をP型に形成する必要があることが、例えば、Y.Nishida et al.,IEDM Tech. Dig.,pp.869-872,December 2001に開示されている。
また、縦型トランジスタと平面型トランジスタのそれぞれのゲート電極にIn Situ.ドープのポリシリコンを用いた従来技術が知られている。この技術では、縦型トランジスタが形成される縦穴を埋め込むとともに、平面型トランジスタのCMOSFETのゲート電極を形成する方法がある。しかしながら、この方法では、CMOSFETのNFETもしくはPFETどちらかのゲート電極の導電性が本来の導電性と逆になり、CMOSFETを作るのが困難になっていた。
それを避けるために、縦型トランジスタと平面型トランジスタでゲート電極の作り分けを行うことが考えられるが、この場合、工程数が増大してコストが増大する。また、平面型トランジスタのゲート加工時に先に形成した縦型トランジスタの段差が存在するので平面型トランジスタのゲートエッチングで残渣が残る。これによって、歩留まりの低下を引き起こすことになっていた。
一方、本発明の固体撮像装置の第2製造方法では、画素部12および周辺回路部13の平面型トランジスタ(NFET23、PFET24)のゲート電極23G、24Gは、ゲート電極32の直上に形成されるノンドープのポリシリコン膜63に、所定の導電型の不純物をドーピングして形成される。このため、NFET23のゲート電極23GをN型に、PFET24のゲート電極24GをP型に作り分けられる。しかも、微細なゲート長を有するゲート電極23G、24Gを形成することができる。
よって、縦型トランジスタ21と微細なゲート長を有する平面型トランジスタ22、NFET23、PFET24が同一半導体基板11に搭載されているため、トランジスタの高精細化、高密度実装化が図れるので、高精細化、画像処理速度の高速化が可能になるという利点がある。また、従来技術のように、歩留まりの低下をきたすこともない。
<7.第7の実施の形態>
[固体撮像装置の製造方法の第3例]
次に、本発明の第7実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法の第3例を、図19〜図20の製造工程断面図によって説明する。
本発明の固体撮像装置の第3製造方法は、半導体基板に、入射光を光電変換して電気信号を得る光電変換部と、上記光電変換部から信号電荷を読み出す縦型トランジスタと、読み出した信号電荷を処理する平面型トランジスタを備えた画素部を形成する。それとともに、上記画素部の周辺に周辺回路部を形成する。この周辺回路部は、第1導電型(以下、例えばN型とする)チャネルのトランジスタ(以下、NFETという)と、第1導電型(以下、例えばP型とする)チャネルのトランジスタ(以下、PFETという)とを有して形成される。
上記画素部および上記周辺回路部の各トランジスタのゲート電極を形成する工程は、以下のようになる。
[各トランジスタのゲートの製造工程]
図19(1)に示すように、上記半導体基板11に上記画素部を形成する画素部形成領域16と上記周辺回路部を形成する周辺回路部形成領域17とを分離する第1素子分離領域14を形成する。それとともに、上記画素部形成領域16内に形成される画素間を分離する第2素子分離領域15を形成する。
また、図示はしていないが、光電変換部が形成される領域、画素部のトランジスタが形成される領域、周辺回路部のNFET、OPFETが形成される領域等にウエル領域を形成する。
上記第1素子分離領域14は、例えば通常のSTI(Shallow Trench Isolation)で形成される。また上記第2素子分離領域15は、例えばP型拡散層で形成される。
さらに、図示はしていないが、上記画素部形成領域16の上記半導体基板11中に、前記図14によって詳細を説明した上記光電変換部が形成されている。
次いで、上記半導体基板11の縦型トランジスタのゲート電極を形成する領域に溝部31を形成する。この溝部31は、例えばレジストマスクを用いたドライエッチングにより形成され、例えば幅が0.1μm〜0.2μmに形成される。上記溝部31を形成した後にエッチングマスクに用いたレジストマスクは除去される。
次いで、上記溝部31の内面を含む上記半導体基板11表面にゲート絶縁膜32を形成する。例えば、半導体基板11表面を表面酸化することで、上記ゲート絶縁膜32は形成される。
または、ゲート絶縁膜32は、シリコン(Si)、アルミニウム(Al)、イットリウム(Y)、ジルコニウム(Zr)、ランタン(La)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)のうちから選択される少なくとも1種を含んだ酸化物、酸化珪化物、窒化酸化物、または酸化窒化珪化物からなる膜を用いることもできる。
具体的には、酸化シリコン(SiO2)、酸化ハフニウム(HfO2)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化ランタン(La23)、酸化イットリウム(Y23)、酸化タンタル(Ta25)、酸化アルミニウム(Al23)、ハフニウムシリケート(HfSiOx)、ジルコニウムシリケート(ZrSiOx)、チタン酸ジルコニウム(ZrTiOx)、酸化アルミニウムハフニウム(HfAlOx)、酸化ジルコニウムハフニウム(ZrAlOx)、さらにはこれらの窒化物(酸窒化シリコン(SiON)、酸窒化ケイ化ハフニウム(HfSiONなど))が例示される。これらの材料の比誘電率は、組成や結晶性などによって多少の変動はあるが、例えばHfO2の比誘電率は25〜30、ZrO2の比誘電率は20〜25である。
次に、上記溝部31の内面を含む上記半導体基板11上に上記ゲート絶縁膜32を介して金属膜(もしくは金属化合物膜)41からなる導電層35を形成する。上記金属膜としては、例えば、ハフニウム(Hf)もしくはランタノイド系の金属を用い、例えば5nm以上30nm以下の厚さで上記溝部31を埋め込まないように形成する。上記金属化合物膜としては、例えば、ハフニウムシリサイドもしくはランタノイド系の金属のシリサイドを用い、例えば5nm以上30nm以下の厚さで上記溝部31を埋め込まないように形成する。
なお、上記導電層35には仕事関数を制御する膜を用いることができる。
例えば、NFETの場合、そのゲート電極では、4.6eV未満、望ましくは、4.3eV以下の仕事関数を有する。PFETの場合、そのゲート電極では、4.6eV以上、望ましくは、4.9eV以上の仕事関数を有する。
例えば、上記仕事関数制御膜の一例としては、チタン(Ti)、バナジウム(V)、ニッケル(Ni)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、白金(Pt)からなる金属、これらの金属を含む合金、これらの金属の化合物がある。この金属化合物としては、金属窒化物、金属と半導体との化合物がある。金属と半導体との化合物には、一例として金属シリケートがある。
NFETに適した仕事関数制御膜は、一例として、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)等の金属、これらの金属を含む合金、これらの金属の化合物があり、具体的には、ハフニウムシリケート(HfSix)がより好ましい。nMOSFET用のハフニウムシリケートは4.1eV〜4.3eV程度である。
PFETに適した仕事関数制御膜は、一例として、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)等の金属、これらの金属を含む合金、これらの金属の化合物がある。具体的には、窒化チタン(TiN)、ルテニウム(Ru)がより好ましい。pMOSFET用の窒化チタンは4.5eV〜5.0eV程度である。
次に、図19(2)に示すように、上記画素部形成領域16にレジストマスク(図示せず)を形成する。そしてこのレジストマスクをエッチングマスクに用いて、上記周辺回路部形成領域17の上記導電層35を除去する。この結果、上記周辺回路部形成領域17の上記ゲート絶縁膜32が露出する。
その後、上記レジストマスクを除去する。
次に、図20(3)に示すように、上記導電層35上を含む上記ゲート絶縁膜32上にポリシリコン膜42を例えばノンドープ状態で形成する。
次に、図20(4)に示すように、上記画素部形成領域16と上記周辺回路部形成領域17のNFETが形成される領域の上記ポリシリコン膜42に第1導電型(例えばN型)不純物をドーピングして、第1導電型不純物がドーピングされたポリシリコン膜43を形成する。このとき、溝部31内の上記ポリシリコン膜42にはN型不純物がイオン注入されず、ノンドープ状態の上記ポリシリコン膜42が残される。なお、熱工程を経ることによって、N型不純物が拡散されることもある。
また、上記周辺回路部形成領域17のPFETが形成される領域上の上記ポリシリコン膜42に第2導電型(例えばP型)不純物をドーピングして、第2導電型不純物がドーピングされたポリシリコン膜44を形成する。
例えば、N型の場合、ドーパントにリン(P)もしくはヒ素(As)を用い、エネルギーを5keV〜10keV、ドーズ量を1×1015ions/cm2〜1×1016ions/cm2に設定する。
例えば、P型の場合、ドーパントにボロン(B)もしくはBF2、インジウム(In)を用い、エネルギーを5keV〜10keV、ドーズ量を1×1015ions/cm2〜1×1016ions/cm2に設定する。
次に、上記導電層35および上記ポリシリコン膜42で、上記縦型トランジスタのゲート電極21Gと、画素部の平面型トランジスタのゲート電極22Gと、周辺回路部の各トランジスタのゲート電極23G、24Gを形成する。
したがって、上記ゲート電極21Gは、導電層35と、上記ノンドープ状態の上記ポリシリコン膜42で構成される埋め込み層36、上記第1導電型不純物がドーピングされたポリシリコン膜42の電極層37からなる。また、上記ゲート電極22Gは、上記導電層35と上記第1導電型不純物がドーピングされたポリシリコン膜42からなる。また、上記ゲート電極23Gは、上記第1導電型不純物がドーピングされたポリシリコン膜42からなる。さらに、上記ゲート電極24Gは、第2導電型不純物がドーピングされたポリシリコン膜42からなる。
[光電変換部の製造工程]
また、上記光電変換部の製造工程は、前記第1製造方法で説明したのと同様に行うことができる。その際、光電変換部51に対する溝部31の形成位置は、前記第1製造方法で説明したのと同様となる。
[トランジスタのゲート電極形成後の製造工程]
さらに、各トランジスタのゲート電極21G〜24Gを形成した後は、前記第1製造方法の前記図14によって説明したのと同様に、各ゲート電極22G〜24Gの両側の半導体基板11にエクステンション領域(図示せず)、ソース・ドレイン領域25〜30等形成する。さらに、半導体基板11上に配線層81を形成する。
次いで、図示はしていないが、上記配線層81側に支持基板を形成した後、上記半導体基板11の光電変換部51が形成されている側を研削、研磨等によって上記半導体基板11を所望の厚さにする。
次いで、半導体基板11側にカラーフィルター層、集光レンズ(マイクロレンズ)等を形成する。
本発明の固体撮像装置の第3製造方法では、溝部31の内面にゲート絶縁膜32を介して形成した金属膜(もしくは金属化合物膜)41の導電層35が実効的にゲート電極21Gとして機能する。そして、溝部31の内部を埋め込むノンドープのポリシリコン膜42の埋め込み層36と、上記金属膜(もしくは金属化合物膜)41に接続される第1導電型不純物がドーピングされたポリシリコン膜43でゲート電極21Gが形成される。実効的には、金属膜(もしくは金属化合物膜)41の導電層35がゲート電極21Gの機能を有する。したがって、溝部31を導電層35で埋め込む必要がないので、従来技術のように、縦型トランジスタのゲート電極を形成するために高温の熱処理によって溝部31に埋め込んだポリシリコンに対して不純物を溝部31底部まで拡散させる必要がない。また、注入イオンが溝部31に埋め込まれたポリシリコンに対して溝部31の底部まで達するように高エネルギーでのイオン注入を行う必要もない。
通常、平面型トランジスタである表面型チャネルのCMOSFETでは、NFETのゲート電極をN型、PFETのゲート電極をP型に形成する必要があることが、例えば、Y.Nishida et al.,IEDM Tech. Dig.,pp.869-872,December 2001に開示されている。
また、縦型トランジスタと平面型トランジスタのそれぞれのゲート電極にIn Situ.ドープのポリシリコンを用いた従来技術が知られている。この技術では、縦型トランジスタが形成される縦穴を埋め込むとともに、平面型トランジスタのCMOSFETのゲート電極を形成する方法がある。しかしながら、この方法では、CMOSFETのNFETもしくはPFETどちらかのゲート電極の導電性が本来の導電性と逆になり、CMOSFETを作るのが困難になっていた。
それを避けるために、縦型トランジスタと平面型トランジスタでゲート電極の作り分けを行うことが考えられるが、この場合、工程数が増大してコストが増大する。また、平面型トランジスタのゲート加工時に先に形成した縦型トランジスタの段差が存在するので平面型トランジスタのゲートエッチングで残渣が残る。これによって、歩留まりの低下を引き起こすことになっていた。
一方、本発明の固体撮像装置の第3製造方法では、周辺回路部13の平面型トランジスタ(NFET23、PFET24)のゲート電極23G、24Gは、ゲート電極32の直上に形成されるノンドープのポリシリコン膜42に、所定の導電型の不純物をドーピングして形成される。このため、NFET23のゲート電極23GをN型に、PFET24のゲート電極24GをP型に作り分けられる。しかも、微細なゲート長を有するゲート電極23G、24Gを形成することができる。
よって、縦型トランジスタ21と微細なゲート長を有する平面型トランジスタ22、NFET23、PFET24が同一半導体基板11に搭載されているため、トランジスタの高精細化、高密度実装化が図れるので、高精細化、画像処理速度の高速化が可能になるという利点がある。また、従来技術のように、歩留まりの低下をきたすこともない。
<8.第8の実施の形態>
[固体撮像装置の製造方法の第4例]
次に、本発明の第8実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法の第4例を、図21〜図22の製造工程断面図によって説明する。
本発明の固体撮像装置の第2製造方法は、半導体基板に、入射光を光電変換して電気信号を得る光電変換部と、上記光電変換部から信号電荷を読み出す縦型トランジスタと、読み出した信号電荷を処理する平面型トランジスタを備えた画素部を形成する。それとともに、上記画素部の周辺に周辺回路部を形成する。この周辺回路部は、第1導電型(以下、例えばN型とする)チャネルのトランジスタ(以下、NFETという)と、第1導電型(以下、例えばP型とする)チャネルのトランジスタ(以下、PFETという)とを有して形成される。
上記画素部および上記周辺回路部の各トランジスタのゲート電極を形成する工程は、以下のようになる。
[各トランジスタのゲートの製造工程]
図21(1)に示すように、上記半導体基板11に上記画素部を形成する画素部形成領域16と上記周辺回路部を形成する周辺回路部形成領域17とを分離する第1素子分離領域14を形成する。それとともに、上記画素部形成領域16内に形成される画素間を分離する第2素子分離領域15を形成する。
また、図示はしていないが、光電変換部が形成される領域、画素部のトランジスタが形成される領域、周辺回路部のNFET、OPFETが形成される領域等にウエル領域を形成する。
上記第1素子分離領域14は、例えば通常のSTI(Shallow Trench Isolation)で形成される。また上記第2素子分離領域15は、例えばP型拡散層で形成される。
さらに、図示はしていないが、上記画素部形成領域16の上記半導体基板11中に、前記図14によって詳細を説明した上記光電変換部が形成されている。
次いで、上記半導体基板11の縦型トランジスタのゲート電極を形成する領域に溝部31を形成する。この溝部31は、例えばレジストマスクを用いたドライエッチングにより形成され、例えば幅が0.1μm〜0.2μmに形成される。上記溝部31を形成した後にエッチングマスクに用いたレジストマスクは除去される。
次いで、上記溝部31の内面を含む上記半導体基板11表面にゲート絶縁膜32を形成する。例えば、半導体基板11表面を表面酸化することで、上記ゲート絶縁膜32は形成される。
または、ゲート絶縁膜32は、シリコン(Si)、アルミニウム(Al)、イットリウム(Y)、ジルコニウム(Zr)、ランタン(La)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)のうちから選択される少なくとも1種を含んだ酸化物、酸化珪化物、窒化酸化物、または酸化窒化珪化物からなる膜を用いることもできる。
具体的には、酸化シリコン(SiO2)、酸化ハフニウム(HfO2)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化ランタン(La23)、酸化イットリウム(Y23)、酸化タンタル(Ta25)、酸化アルミニウム(Al23)、ハフニウムシリケート(HfSiOx)、ジルコニウムシリケート(ZrSiOx)、チタン酸ジルコニウム(ZrTiOx)、酸化アルミニウムハフニウム(HfAlOx)、酸化ジルコニウムハフニウム(ZrAlOx)、さらにはこれらの窒化物(酸窒化シリコン(SiON)、酸窒化ケイ化ハフニウム(HfSiONなど))が例示される。これらの材料の比誘電率は、組成や結晶性などによって多少の変動はあるが、例えばHfO2の比誘電率は25〜30、ZrO2の比誘電率は20〜25である。
次に、上記溝部31の内面を含む上記半導体基板11上に上記ゲート絶縁膜32を介して第1金属膜(もしくは第1金属化合物膜)からなる第1導電層47を形成する。上記第1金属膜としては、例えば、ハフニウム(Hf)もしくはランタノイド系の金属を用い、例えば5nm以上30nm以下の厚さで上記溝部31を埋め込まないように形成する。上記第1金属化合物膜としては、例えば、ハフニウムシリサイドもしくはランタノイド系の金属のシリサイドを用い、例えば5nm以上30nm以下の厚さで上記溝部31を埋め込まないように形成する。
なお、上記第1導電層47には仕事関数を制御する膜を用いることができる。
例えば、NFETの場合、そのゲート電極では、4.6eV未満、望ましくは、4.3eV以下の仕事関数を有する。PFETの場合、そのゲート電極では、4.6eV以上、望ましくは、4.9eV以上の仕事関数を有する。
例えば、上記仕事関数制御膜の一例としては、チタン(Ti)、バナジウム(V)、ニッケル(Ni)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、白金(Pt)からなる金属、これらの金属を含む合金、これらの金属の化合物がある。この金属化合物としては、金属窒化物、金属と半導体との化合物がある。金属と半導体との化合物には、一例として金属シリサイドがある。
NFETに適した仕事関数制御膜は、一例として、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)等の金属、これらの金属を含む合金、これらの金属の化合物があり、具体的には、ハフニウムシリサイド(HfSi)がより好ましい。NFET用のハフニウムシリサイドの仕事関数は4.1eV〜4.3eV程度である。
PFETに適した仕事関数制御膜は、一例として、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)等の金属、これらの金属を含む合金、これらの金属の化合物がある。具体的には、窒化チタン(TiN)、ルテニウム(Ru)がより好ましい。PFET用の窒化チタンは4.5eV〜5.0eV程度である。
上記第1導電層47は、NFETのゲート電極を形成するので、上記NFETに適した仕事関数制御膜を用いた。
次に、上記画素部形成領域16および上記周辺回路部形成領域17のNFETの形成領域にレジストマスク(図示せず)を形成する。そしてこのレジストマスクをエッチングマスクに用いて、上記周辺回路部形成領域17のPFETの形成領域の上記第1導電層47を除去する。この結果、上記周辺回路部形成領域17のPFETの形成領域の上記ゲート絶縁膜32が露出する。
その後、上記レジストマスクを除去する。
次に、図21(2)に示すように、上記第1導電層47上を含む上記ゲート絶縁膜32上に第2金属膜(もしくは第2金属化合物膜)からなる第2導電層48を形成する。この第2導電層48は、上記第1導電層47とは仕事関数が異なる導電層を用いる。例えば、上記第1導電層47がNFETに適して仕事関数となる膜が用いられた場合には、上記第2導電層48にはPFETに適した仕事関数を有する導電層を用いる。
なお、上記第1導電層47がPFETに適して仕事関数となる膜が用いられた場合には、上記第2導電層48にはNFETに適した仕事関数を有する導電層を用いる。
上記PFETに適した仕事関数制御膜は、一例として、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)等の金属、これらの金属を含む合金、これらの金属の化合物がある。具体的には、窒化チタン(TiN)、ルテニウム(Ru)がより好ましい。PFET用の窒化チタンの仕事関数は4.5eV〜5.0eV程度である。
次に、図22(3)に示すように、上記第1導電層47および上記第2導電層48で、上記縦型トランジスタのゲート電極21Gと、画素部の平面型トランジスタのゲート電極22Gと、周辺回路部のNFETのゲート電極23Gを形成する。また、上記第2導電層72で周辺回路部のPFETのゲート電極24Gを形成する。
したがって、上記ゲート電極21Gは、上記第1導電層47で形成される導電層35と、上記第2導電層48で形成される埋め込み層36、上記第2導電層48で形成される電極層37からなる。また、上記ゲート電極22Gおよび上記ゲート電極23Gは、上記第1導電層47と上記第2導電層48からなる。上記ゲート電極24Gは、上記第2導電層48からなる。
[光電変換部の製造工程]
また、上記光電変換部の製造工程は、前記第1製造方法で説明したのと同様に行うことができる。その際、光電変換部51に対する溝部31の形成位置は、前記第1製造方法で説明したのと同様となる。
[トランジスタのゲート電極形成後の製造工程]
さらに、各トランジスタのゲート電極21G〜24Gを形成した後は、前記第1製造方法の前記図14によって説明したのと同様に、各ゲート電極22G〜24Gの両側の半導体基板11にエクステンション領域(図示せず)、ソース・ドレイン領域25〜30等形成する。さらに、半導体基板11上に配線層81を形成する。
次いで、図示はしていないが、上記配線層81側に支持基板を形成した後、上記半導体基板11の光電変換部51が形成されている側を研削、研磨等によって上記半導体基板11を所望の厚さにする。
次いで、半導体基板11側にカラーフィルター層、集光レンズ(マイクロレンズ)等を形成する。
本発明の固体撮像装置の第4製造方法では、溝部31の内面にゲート絶縁膜32を介して形成した第1金属膜もしくは第1金属化合物膜からなる第1導電層47の導電層35が実効的にゲート電極21Gとして機能する。そして、溝部31の内部を埋め込む第2金属膜もしくは第2金属化合物膜の埋め込み層36と、上記第1導電層47に接続される第2金属膜もしくは第2金属化合物膜の電極層37でゲート電極21Gが形成される。したがって、溝部31を導電層35で埋め込む必要もなく、従来技術のように、縦型トランジスタのゲート電極を形成するために高温の熱処理によって溝部31に埋め込んだポリシリコンに対して不純物を溝部31底部まで拡散させる必要もない。また、注入イオンが溝部31に埋め込まれたポリシリコンに対して溝部31の底部まで達するように高エネルギーでのイオン注入を行う必要もない。
通常、平面型トランジスタである表面型チャネルのCMOSFETでは、NFETのゲート電極をN型、PFETのゲート電極をP型に形成する必要があることが、例えば、Y.Nishida et al.,IEDM Tech. Dig.,pp.869-872,December 2001に開示されている。
また、縦型トランジスタと平面型トランジスタのそれぞれのゲート電極にIn Situ.ドープのポリシリコンを用いた従来技術が知られている。この技術では、縦型トランジスタが形成される縦穴を埋め込むとともに、平面型トランジスタのCMOSFETのゲート電極を形成する方法がある。しかしながら、この方法では、CMOSFETのNFETもしくはPFETどちらかのゲート電極の導電性が本来の導電性と逆になり、CMOSFETを作るのが困難になっていた。
それを避けるために、縦型トランジスタと平面型トランジスタでゲート電極の作り分けを行うことが考えられるが、この場合、工程数が増大してコストが増大する。また、平面型トランジスタのゲート加工時に先に形成した縦型トランジスタの段差が存在するので平面型トランジスタのゲートエッチングで残渣が残る。これによって、歩留まりの低下を引き起こすことになっていた。
一方、本発明の固体撮像装置の第4製造方法では、周辺回路部13の平面型トランジスタ(NFET23、PFET24)のゲート電極23G、24Gは、金属ゲートであるため、NFET23のゲート電極23GをN型に、PFET24のゲート電極24GをP型に作り分ける必要がない。しかしながら、上記第4製造方法では、NFET23のゲート電極23Gの仕事関数と、PFET24のゲート電極24Gの仕事関数が最適になるように作り分けることができている。しかも、微細なゲート長を有するゲート電極23G、24Gを形成することができる。
よって、縦型トランジスタ21と微細なゲート長を有する平面型トランジスタ22、NFET23、PFET24が同一半導体基板11に搭載されているため、トランジスタの高精細化、高密度実装化が図れるので、高精細化、画像処理速度の高速化が可能になるという利点がある。また、従来技術のように、歩留まりの低下をきたすこともない。
上記各実施の形態では、第1導電型がN型、第2導電型がP型として説明したが、第1導電型がP型、第2導電型がN型であってもよい。
<9.第9の実施の形態>
[撮像装置の構成の一例]
本発明の第9実施の形態に係る撮像装置の構成の一例を、図23のブロック図によって説明する。この撮像装置には、例えば、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、携帯電話のカメラ等がある。
図23に示すように、撮像装置300は、撮像部301に固体撮像装置(図示せず)を備えている。この撮像部301の集光側には、入射光を集光し像を結像させる結像光学部302が備えられている。また、撮像部301には、それを駆動する駆動回路、固体撮像装置で光電変換された信号を画像に処理する信号処理回路等を有する信号処理部303が接続されている。また上記信号処理部によって処理された画像信号は画像記憶部(図示せず)によって記憶させることができる。このような撮像装置300において、上記固体撮像装置には、本発明の固体撮像装置1〜4を用いることができる。
上記撮像装置300では、本発明の固体撮像装置1〜4を用いることから、高精細化、画像処理速度の高速化が可能になる固体撮像装置を用いているので、高精細な映像を円滑に記録できるという利点があるという利点がある。
なお、上記撮像装置300は、上記構成に限定されることはなく、固体撮像装置を用いる撮像装置であれば如何なる構成のものにも適用することができる。
上記固体撮像装置1〜4はワンチップとして形成された形態であってもよいし、撮像部と、信号処理部または光学系とがまとめてパッケージングされた撮像機能を有するモジュール状の形態であってもよい。
また、本発明は、上記撮像装置だけではなく、他の撮像装置にも適用可能である。この場合、撮像装置として、高画質化の効果が得られる。ここで、撮像装置は、例えば、カメラや撮像機能を有する携帯機器のことを示す。また「撮像」は、通常のカメラ撮影時における像の撮りこみだけではなく、広義の意味として、指紋検出なども含むものである。
本発明の第1実施の形態に係る固体撮像装置の構成の一例を示した概略構成断面図である。 本発明の第2実施の形態に係る固体撮像装置の構成の一例を示した概略構成断面図である。 本発明の第3実施の形態に係る固体撮像装置の構成の一例を示した概略構成断面図である。 本発明の第4実施の形態に係る固体撮像装置の構成の一例を示した概略構成断面図である。 固体撮像装置1〜4の構成を適用できるCMOS型固体撮像装置の一例を示した回路構成図である。 本発明の第5実施の形態に係る固体撮像装置の第1製造方法の一例を示した製造工程断面図である。 本発明の第5実施の形態に係る固体撮像装置の第1製造方法の一例を示した製造工程断面図である。 本発明の第5実施の形態に係る固体撮像装置の第1製造方法の一例を示した製造工程断面図である。 本発明の第5実施の形態に係る固体撮像装置の第1製造方法の一例を示した製造工程断面図である。 本発明の第5実施の形態に係る固体撮像装置の第1製造方法の一例を示した製造工程断面図である。 本発明の第5実施の形態に係る固体撮像装置の第1製造方法の一例を示した製造工程断面図である。 本発明の第5実施の形態に係る固体撮像装置の第1製造方法の一例を示した製造工程断面図である。 本発明の第5実施の形態に係る固体撮像装置の第1製造方法の一例を示した製造工程断面図である。 本発明の第5実施の形態に係る固体撮像装置の第1製造方法の一例を示した製造工程断面図である。 本発明の第6実施の形態に係る固体撮像装置の第2製造方法の一例を示した製造工程断面図である。 本発明の第6実施の形態に係る固体撮像装置の第2製造方法の一例を示した製造工程断面図である。 本発明の第6実施の形態に係る固体撮像装置の第2製造方法の一例を示した製造工程断面図である。 本発明の第7実施の形態に係る固体撮像装置の第2製造方法の一例を示した製造工程断面図である。 本発明の第7実施の形態に係る固体撮像装置の第3製造方法の一例を示した製造工程断面図である。 本発明の第7実施の形態に係る固体撮像装置の第3製造方法の一例を示した製造工程断面図である。 本発明の第8実施の形態に係る固体撮像装置の第4製造方法の一例を示した製造工程断面図である。 本発明の第8実施の形態に係る固体撮像装置の第4製造方法の一例を示した製造工程断面図である。 本発明の第9実施の形態に係る撮像装置の構成の一例を示したブロック図である。
1…固体撮像装置、11…半導体基板、12…画素部、13…周辺回路部、16…画素部形成領域、17…周辺回路部形成領域、21…縦型トランジスタ、21G,22G,23G,24G…ゲート電極、22…平面型トランジスタ、23…NFET、24…PFET、31…溝部、32…ゲート絶縁膜、33…第1ポリシリコン膜、34…第2ポリシリコン膜、35…導電層、36…埋め込み層、37…電極層、39,41…金属膜(もしくは金属化合物膜)、42、63…ポリシリコン膜、47…第1金属膜(もしくは第1金属化合物膜)、48…第2金属膜(もしくは第2金属化合物膜)

Claims (10)

  1. 半導体基板に、入射光を光電変換して信号電荷を得る光電変換部を備えた画素部と前記画素部の周辺に形成された周辺回路部を有し、
    前記画素部は、前記光電変換部から信号電荷を読み出す縦型トランジスタと、前記縦型トランジスタで読み出した信号電荷を処理する平面型トランジスタを有し、
    前記縦型トランジスタは、
    前記半導体基板に形成された溝部と、
    前記溝部の内面に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記溝部内および前記溝部周囲の前記半導体基板上の前記ゲート絶縁膜表面に形成された導電層と、
    前記ゲート絶縁膜および前記導電層を介して前記溝部内全体を埋め込む埋め込み層と、
    前記埋め込み層上に位置して前記半導体基板上の導電層に接続された電極層を有し、
    前記導電層がN型不純物もしくはP型不純物を含むポリシリコンからなり、
    前記埋め込み層がノンドープポリシリコンからなり、
    前記電極層がN型不純物もしくはP型不純物を含むポリシリコンからなる
    固体撮像装置。
  2. 半導体基板に、入射光を光電変換して信号電荷を得る光電変換部を備えた画素部と前記画素部の周辺に形成された周辺回路部を有し、
    前記画素部は、前記光電変換部から信号電荷を読み出す縦型トランジスタと、前記縦型トランジスタで読み出した信号電荷を処理する平面型トランジスタを有し、
    前記縦型トランジスタは、
    前記半導体基板に形成された溝部と、
    前記溝部の内面に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記溝部内および前記溝部周囲の前記半導体基板上の前記ゲート絶縁膜表面に形成された導電層と、
    前記ゲート絶縁膜および前記導電層を介して前記溝部内全体を埋め込む埋め込み層と、
    前記埋め込み層上に位置して前記半導体基板上の導電層に接続された電極層を有し、
    前記導電層が金属もしくは導電性を有する金属化合物からなり、
    前記埋め込み層がノンドープポリシリコンからなり、
    前記電極層がN型不純物もしくはP型不純物を含むポリシリコンからなる
    固体撮像装置。
  3. 前記周辺回路部は、
    NチャネルトランジスタとPチャネルトランジスタとを有し、
    前記Nチャネルトランジスタのゲート電極はN型不純物を含むポリシリコンからなり
    前記Pチャネルトランジスタのゲート電極はP型不純物を含むポリシリコンからなる
    請求項1又は2記載の固体撮像装置。
  4. 前記平面型トランジスタのゲート電極が、前記縦型トランジスタの前記導電層及び前記電極層と同じ材料の2層膜で形成されている
    請求項1または2に記載の固体撮像装置。
  5. 半導体基板に、入射光を光電変換して信号電荷を得る光電変換部を備えた画素部と前記画素部の周辺に形成された周辺回路部を有し、
    前記画素部は、前記光電変換部から信号電荷を読み出す縦型トランジスタと、前記縦型トランジスタで読み出した信号電荷を処理する平面型トランジスタを有し、
    前記縦型トランジスタは、
    前記半導体基板に形成された溝部と、
    前記溝部の内面に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記溝部内および前記溝部周囲の前記半導体基板上の前記ゲート絶縁膜表面に形成された導電層と、
    前記ゲート絶縁膜および前記導電層を介して前記溝部内全体を埋め込む埋め込み層と、
    前記埋め込み層上に位置して前記半導体基板上の導電層に接続された電極層を有し、
    前記導電層が金属もしくは導電性を有する金属化合物からなり、
    前記埋め込み層が前記導電層より仕事関数の高い金属もしくは導電性を有する金属化合物からなり、
    前記電極層が前記埋め込み層と同じ金属もしくは導電性を有する金属化合物からなると共に、
    前記周辺回路部は、
    NチャネルトランジスタとPチャネルトランジスタとを有し、
    前記Nチャネルトランジスタのゲート電極は前記導電層と同じ金属もしくは導電性を有する金属化合物で形成され、
    前記Pチャネルトランジスタのゲート電極は前記電極層と同じ金属もしくは導電性を有する金属化合物で形成されている
    固体撮像装置。
  6. 半導体基板に、入射光を光電変換して電気信号を得る光電変換部と、前記光電変換部から信号電荷を読み出す縦型トランジスタと、読み出した信号電荷を処理する平面型トランジスタを備えた画素部、および前記画素部の周辺に第1導電型チャネルのトランジスタと前記第1導電型とは逆の第2導電型チャネルのトランジスタとを有する周辺回路部を形成する工程を有し、
    前記画素部および前記周辺回路部の各トランジスタのゲート電極を形成する工程は、
    前記半導体基板の前記縦型トランジスタのゲート電極を形成する領域に溝部を形成する工程と、
    前記溝部の内面を含む前記半導体基板表面にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記溝部の内面を含む前記半導体基板上に前記ゲート絶縁膜を介して第1ポリシリコン膜をノンドープ状態で、前記溝部内を埋め込まないように形成する工程と、
    前記画素部が形成される画素部形成領域の前記第1ポリシリコン膜に第1導電型不純物をドーピングして導電層を形成する工程と、
    前記第1ポリシリコン膜上に前記溝部内も埋め込む第2ポリシリコン膜をノンドープ状態で形成する工程と、
    前記画素部形成領域および前記周辺回路部が形成される周辺回路部形成領域で前記第1導電型チャネルのトランジスタが形成される領域の前記第2ポリシリコン膜に、前記溝部内の部分を除いて第1導電型不純物をドーピングし、前記第2導電型チャネルのトランジスタが形成される領域の前記第2ポリシリコン膜と前記第1ポリシリコン膜に第2導電型不純物をドーピングする工程と、
    前記第1ポリシリコン膜および前記第2ポリシリコン膜で、前記縦型トランジスタのゲート電極と、前記画素部の平面型トランジスタのゲート電極と、前記周辺回路部の各トランジスタのゲート電極を形成する工程を有する
    固体撮像装置の製造方法。
  7. 半導体基板に、入射光を光電変換して電気信号を得る光電変換部と、前記光電変換部から信号電荷を読み出す縦型トランジスタと、読み出した信号電荷を処理する平面型トランジスタを備えた画素部、および前記画素部の周辺に第1導電型チャネルのトランジスタと前記第1導電型とは逆の第2導電型チャネルのトランジスタとを有する周辺回路部を形成する工程を有し、
    前記画素部および前記周辺回路部の各トランジスタのゲート電極を形成する工程は、
    前記半導体基板の前記縦型トランジスタを形成する領域に溝部を形成する工程と、
    前記溝部の内面を含む前記半導体基板表面にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記溝部の内面を含む前記半導体基板上に前記ゲート絶縁膜を介してポリシリコン膜をノンドープ状態で、前記溝部内を埋め込まないように形成する工程と、
    前記画素部が形成される画素部形成領域および前記周辺回路部が形成される周辺回路部形成領域で前記第1導電型チャネルのトランジスタが形成される領域の前記ポリシリコン膜に第1導電型不純物をドーピングする工程と、
    前記周辺回路部形成領域で前記第2導電型チャネルのトランジスタが形成される領域の前記ポリシリコン膜に第2導電型不純物をドーピングする工程と、
    前記ポリシリコン膜上に、前記溝部内も埋め込む金属膜を形成する工程と、
    前記ポリシリコン膜および前記金属膜で、前記縦型トランジスタのゲート電極と、前記画素部の平面型トランジスタのゲート電極と、前記周辺回路部の各トランジスタのゲート電極を形成する工程を有する
    固体撮像装置の製造方法。
  8. 半導体基板に、入射光を光電変換して電気信号を得る光電変換部と、前記光電変換部から信号電荷を読み出す縦型トランジスタと、読み出した信号電荷を処理する平面型トランジスタを備えた画素部、および前記画素部の周辺に第1導電型チャネルのトランジスタと前記第1導電型とは逆の第2導電型チャネルのトランジスタとを有する周辺回路部を形成する工程を有し、
    前記画素部および前記周辺回路部の各トランジスタのゲート電極を形成する工程は、
    前記半導体基板の前記縦型トランジスタを形成する領域に溝部を形成する工程と、
    前記溝部の内面を含む前記半導体基板表面にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記溝部の内面を含む前記半導体基板上で、かつ前記画素部が形成される画素部形成領域および前記周辺回路部が形成される周辺回路部形成領域における前記第1導電型チャネルのトランジスタが形成される領域に、前記ゲート絶縁膜を介して第1金属膜もしくは第1金属化合物膜を、前記溝部内を埋め込まないように形成する工程と、
    前記第1金属膜もしくは第1金属化合物膜上を含む前記ゲート絶縁膜上に、前記第1金属膜もしくは第1金属化合物膜とは仕事関数が異なる第2金属膜もしくは第2金属化合物膜を、前記溝部内も埋め込むように形成する工程と、
    前記第1金属膜もしくは第1金属化合物膜および前記第2金属膜もしくは第2金属化合物膜で、前記縦型トランジスタのゲート電極と、前記画素部の平面型トランジスタのゲート電極および前記周辺回路部の第1導電型チャネルのトランジスタのゲート電極を形成し、前記第2金属膜もしくは第2金属化合物膜で前記周辺回路部の第2導電型チャネルのトランジスタのゲート電極を形成する工程を有する
    固体撮像装置の製造方法。
  9. 入射光を集光する結像光学部と、
    前記結像光学部で集光した光を受光して光電変換する固体撮像装置と、
    光電変換された信号を処理する信号処理部を有し、
    前記固体撮像装置は、
    半導体基板に、入射光を光電変換して信号電荷を得る光電変換部を備えた画素部と前記画素部の周辺に形成された周辺回路部を有し、
    前記画素部は、前記光電変換部から信号電荷を読み出す縦型トランジスタと、前記縦型トランジスタで読み出した信号電荷を処理する平面型トランジスタを有し、
    前記縦型トランジスタは、
    前記半導体基板に形成された溝部と、
    前記溝部の内面に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記溝部内および前記溝部周囲の前記半導体基板上の前記ゲート絶縁膜表面に形成された導電層と、
    前記ゲート絶縁膜および前記導電層を介して前記溝部内を埋め込む埋め込み層と、
    前記埋め込み層上に前記導電層に接続された電極層を有すると共に、
    前記導電層がN型不純物もしくはP型不純物を含むポリシリコンからなり、
    前記埋め込み層がノンドープポリシリコンからなり、
    前記電極層がN型不純物もしくはP型不純物を含むポリシリコンからなる
    撮像装置。
  10. 入射光を集光する結像光学部と、
    前記結像光学部で集光した光を受光して光電変換する固体撮像装置と、
    光電変換された信号を処理する信号処理部を有し、
    前記固体撮像装置は、
    半導体基板に、入射光を光電変換して信号電荷を得る光電変換部を備えた画素部と前記画素部の周辺に形成された周辺回路部を有し、
    前記画素部は、前記光電変換部から信号電荷を読み出す縦型トランジスタと、前記縦型トランジスタで読み出した信号電荷を処理する平面型トランジスタを有し、
    前記縦型トランジスタは、
    前記半導体基板に形成された溝部と、
    前記溝部の内面に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記溝部内および前記溝部周囲の前記半導体基板上の前記ゲート絶縁膜表面に形成された導電層と、
    前記ゲート絶縁膜および前記導電層を介して前記溝部内を埋め込む埋め込み層と、
    前記埋め込み層上に前記導電層に接続された電極層を有すると共に、
    前記導電層が金属もしくは導電性を有する金属化合物からなり、
    前記埋め込み層がノンドープポリシリコンからなり、
    前記電極層がN型不純物もしくはP型不純物を含むポリシリコンからなる
    撮像装置。
JP2008279471A 2008-10-30 2008-10-30 固体撮像装置、その製造方法および撮像装置 Expired - Fee Related JP4862878B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008279471A JP4862878B2 (ja) 2008-10-30 2008-10-30 固体撮像装置、その製造方法および撮像装置
US12/574,494 US8952315B2 (en) 2008-10-30 2009-10-06 Solid-state imaging device having a vertical transistor with a dual polysilicon gate
TW098134013A TWI424555B (zh) 2008-10-30 2009-10-07 固態成像器件,其製造方法及成像裝置
CN200910205100.7A CN101728406B (zh) 2008-10-30 2009-10-30 固态成像装置及其制造方法和成像设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008279471A JP4862878B2 (ja) 2008-10-30 2008-10-30 固体撮像装置、その製造方法および撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010109136A JP2010109136A (ja) 2010-05-13
JP4862878B2 true JP4862878B2 (ja) 2012-01-25

Family

ID=42130253

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008279471A Expired - Fee Related JP4862878B2 (ja) 2008-10-30 2008-10-30 固体撮像装置、その製造方法および撮像装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8952315B2 (ja)
JP (1) JP4862878B2 (ja)
CN (1) CN101728406B (ja)
TW (1) TWI424555B (ja)

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7442629B2 (en) 2004-09-24 2008-10-28 President & Fellows Of Harvard College Femtosecond laser-induced formation of submicrometer spikes on a semiconductor substrate
US7057256B2 (en) 2001-05-25 2006-06-06 President & Fellows Of Harvard College Silicon-based visible and near-infrared optoelectric devices
TWI445166B (zh) * 2008-11-07 2014-07-11 Sony Corp 固態成像裝置,製造固態成像裝置之方法、及電子設備
US8692198B2 (en) 2010-04-21 2014-04-08 Sionyx, Inc. Photosensitive imaging devices and associated methods
US20120146172A1 (en) 2010-06-18 2012-06-14 Sionyx, Inc. High Speed Photosensitive Devices and Associated Methods
JP5581954B2 (ja) * 2010-10-07 2014-09-03 ソニー株式会社 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、及び電子機器
JP2012175067A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Sony Corp 撮像素子、製造方法、および電子機器
US9496308B2 (en) 2011-06-09 2016-11-15 Sionyx, Llc Process module for increasing the response of backside illuminated photosensitive imagers and associated methods
US20130016203A1 (en) 2011-07-13 2013-01-17 Saylor Stephen D Biometric imaging devices and associated methods
TWI467751B (zh) * 2011-12-12 2015-01-01 Sony Corp A solid-state imaging device, a driving method of a solid-state imaging device, and an electronic device
DE102011056369A1 (de) * 2011-12-13 2013-06-13 Pmdtechnologies Gmbh Halbleiterbauelement mit trench gate
US9064764B2 (en) 2012-03-22 2015-06-23 Sionyx, Inc. Pixel isolation elements, devices, and associated methods
JP2014199898A (ja) * 2013-03-11 2014-10-23 ソニー株式会社 固体撮像素子および製造方法、並びに、電子機器
US9224881B2 (en) 2013-04-04 2015-12-29 Omnivision Technologies, Inc. Layers for increasing performance in image sensors
WO2014209421A1 (en) 2013-06-29 2014-12-31 Sionyx, Inc. Shallow trench textured regions and associated methods
US9293502B2 (en) 2013-07-26 2016-03-22 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Semiconductor switching device separated by device isolation
US9425343B2 (en) * 2013-09-03 2016-08-23 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Mechanisms for forming image sensor device
KR20150046898A (ko) * 2013-10-23 2015-05-04 삼성전자주식회사 이미지 소자의 제조 방법
KR102209097B1 (ko) * 2014-02-27 2021-01-28 삼성전자주식회사 이미지 센서 및 이의 제조 방법
JP2016001709A (ja) 2014-06-12 2016-01-07 キヤノン株式会社 固体撮像装置の製造方法
US9659987B2 (en) * 2014-09-19 2017-05-23 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Approach for reducing pixel pitch using vertical transfer gates and implant isolation regions
FR3026891A1 (fr) * 2014-10-06 2016-04-08 St Microelectronics Crolles 2 Sas Dispositif d'imagerie integre a illumination face arriere avec routage d'interconnexion simplifie
JP2018148039A (ja) * 2017-03-06 2018-09-20 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 固体撮像装置および固体撮像装置の製造方法
CN112970117A (zh) * 2018-11-19 2021-06-15 索尼半导体解决方案公司 固态成像装置和电子设备
CN109935607B (zh) * 2019-04-03 2021-05-07 德淮半导体有限公司 图像传感器及形成图像传感器的方法
US11309348B2 (en) * 2019-09-11 2022-04-19 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. High density image sensor
JP2021141262A (ja) * 2020-03-06 2021-09-16 Gpixel Japan株式会社 固体撮像装置用画素
CN111584532B (zh) * 2020-06-29 2023-06-30 上海华力微电子有限公司 转移管的垂直栅及cmos传感器的形成方法

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0590555A (ja) * 1991-09-27 1993-04-09 Canon Inc 光電変換装置
JP3319530B2 (ja) * 1993-08-20 2002-09-03 株式会社日立国際電気 半導体製造装置
US6825878B1 (en) * 1998-12-08 2004-11-30 Micron Technology, Inc. Twin P-well CMOS imager
TW434907B (en) * 1998-12-09 2001-05-16 Matsushita Electronics Corp Semiconductor memory apparatus and its manufacturing method
JP4091242B2 (ja) 1999-10-18 2008-05-28 セイコーインスツル株式会社 縦形mosトランジスタ及びその製造方法
JP2001320051A (ja) * 2000-05-10 2001-11-16 Sanyo Electric Co Ltd 絶縁ゲート型半導体装置
JP4570806B2 (ja) * 2001-04-11 2010-10-27 セイコーインスツル株式会社 半導体集積回路装置の製造方法
JP4164263B2 (ja) * 2002-01-29 2008-10-15 キヤノン株式会社 固体撮像装置、カメラ及び情報処理装置
JP4473710B2 (ja) * 2003-12-05 2010-06-02 株式会社東芝 半導体装置
JP4341421B2 (ja) * 2004-02-04 2009-10-07 ソニー株式会社 固体撮像装置
JP2005285980A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Sanyo Electric Co Ltd 半導体装置および半導体装置の製造方法
US7217968B2 (en) * 2004-12-15 2007-05-15 International Business Machines Corporation Recessed gate for an image sensor
KR100746222B1 (ko) * 2005-07-11 2007-08-03 삼성전자주식회사 이미지 센서의 제조방법들
JP4773182B2 (ja) * 2005-10-28 2011-09-14 エルピーダメモリ株式会社 半導体装置の製造方法
JP5194797B2 (ja) 2005-11-16 2013-05-08 日本電気株式会社 半導体装置およびその製造方法
KR100761354B1 (ko) * 2006-10-02 2007-09-27 주식회사 하이닉스반도체 다면채널을 갖는 반도체소자의 듀얼폴리게이트 및 그의형성 방법
JP2009021502A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Elpida Memory Inc 半導体装置およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN101728406B (zh) 2014-05-07
US8952315B2 (en) 2015-02-10
CN101728406A (zh) 2010-06-09
TWI424555B (zh) 2014-01-21
TW201025582A (en) 2010-07-01
US20100108864A1 (en) 2010-05-06
JP2010109136A (ja) 2010-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4862878B2 (ja) 固体撮像装置、その製造方法および撮像装置
US9177980B2 (en) Solid-state imaging device and electronic instrument
JP6179865B2 (ja) 固体撮像装置及びその製造方法
JP5157259B2 (ja) 固体撮像素子及び撮像装置
US8431880B2 (en) Solid-state imaging device, method of producing the same, and imaging device
JP6406585B2 (ja) 撮像装置
TWI493696B (zh) 在影像感測器中光偵測器之隔離
US7955924B2 (en) Image sensor and method of manufacturing the same
JP2006210716A (ja) 固体撮像装置及びその製造方法
JP5407282B2 (ja) 固体撮像装置とその製造方法、及び電子機器
JP4241527B2 (ja) 光電変換素子
JP2005019781A (ja) 固体撮像装置およびその製造方法
EP2519973B1 (en) Image sensor with doped transfer gate
JP5478871B2 (ja) 光電変換装置、撮像システム、及び光電変換装置の製造方法
JP2007189131A (ja) 固体撮像素子
JP2013162077A (ja) 固体撮像装置
JP2018186129A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2006261414A (ja) 固体撮像装置およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110802

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110908

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111011

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111024

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141118

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141118

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees