JP4552687B2 - 内燃機関の失火判定装置および失火判定方法 - Google Patents

内燃機関の失火判定装置および失火判定方法 Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関の失火判定装置および失火判定方法に関し、詳しくは、複数気筒の内燃機関における失火を判定する内燃機関の失火判定装置および失火判定方法に関する。
従来、この種の内燃機関の失火判定装置としては、エンジンのクランクシャフトに取り付けられたモータのトルク補正量に基づいて失火を判定するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、エンジンのクランクシャフトに生じるトルク変動をモータからのトルクによって打ち消すように制振制御し、この制振制御のためのモータのトルク補正値を用いて失火を判定している。
特開2001−65402号公報
しかしながら、上述の内燃機関の失火判定装置では、エンジンの失火を精度よく判定することができない。エンジンの失火には、特定の1気筒だけが失火している単失火の他に、連続する2気筒が失火している連続失火や複数の気筒のうち一つの燃焼気筒を挟む2気筒が失火している間欠失火などがある。このため、制振制御のためのモータのトルク補正値を用いて失火を判定するのでは、こうした失火のパターンを考慮していないから、精度よく失火を判定することができない。エンジンの失火を精度よく判定することは、その後の対応などに役立てることができると共にエンジンを搭載した自動車などの装置の運転をよりスムーズに行なうことに役立てることができる。
本発明の内燃機関の失火判定装置および失火判定方法は、内燃機関の失火をより精度よく判定することを目的の一つとする。また、本発明の内燃機関の失火判定装置および失火判定方法は、内燃機関の失火を失火パターンを含めてより適正に判定することを目的の一つとする。
本発明の内燃機関の失火判定装置および失火判定方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の内燃機関の失火判定装置は、
複数気筒の内燃機関における失火を判定する内燃機関の失火判定装置であって、
前記内燃機関のクランクシャフトの回転位置を検出する回転位置検出手段と、
前記検出された回転位置に基づいて前記内燃機関の各気筒の点火時期に対応するクランク角における前記内燃機関の回転変動を順次演算する回転変動演算手段と、
前記順次演算された回転変動に基づく異なる複数の失火パターンの判定ロジックを用いて前記内燃機関の失火を判定する失火判定手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の内燃機関の失火判定装置では、内燃機関のクランクシャフトの回転位置に基づいて内燃機関の各気筒の点火時期に対応するクランク角における内燃機関の回転変動を順次演算し、順次演算した回転変動に基づく異なる複数の失火パターンの判定ロジックを用いて内燃機関の失火を判定する。この結果、内燃機関の失火を失火パターンを含めてより精度よく適正に判定することができる。ここで、「内燃機関」は、走行状態に対して独立に該内燃機関の運転ポイントを設定して運転されるハイブリッド自動車に搭載されてなるものを考えることもできる。
こうした本発明の内燃機関の失火判定装置において、前記失火判定手段は、複数の気筒のうちの1気筒だけが失火している単失火パターンを判定する単失火判定ロジックと、複数の気筒のうち連続する2気筒が失火している連続失火パターンを判定する連続失火判定ロジックと、複数の気筒のうち一つの燃焼気筒を挟む2気筒が失火している間欠失火パターンを判定する間欠失火判定ロジックとのいずれかを含む複数の判定ロジックを用いて前記内燃機関の失火を判定する手段であるものとすることもできる。ここで、連続失火パターンにおける「連続する2気筒」は、点火順に連続する2気筒を意味し、間欠失火パターンにおける「一つの燃焼気筒を挟む2気筒」は点火順における一つの燃焼気筒を挟む2気筒を意味する。
この単失火判定ロジックと連続失火判定ロジックと間欠失火判定ロジックとのいずれかを含む複数の判定ロジックを用いて失火を判定する態様の本発明の内燃機関の失火判定装置において、前記単失火判定ロジックは、前記内燃機関の1サイクルに対して前記回転変動演算手段により順次演算された回転変動のうち一つの回転変動だけが単失火用所定値以上となると共に該単失火用所定値以上となる回転変動である対象回転変動と該対象回転変動以外の他の回転変動との比が単失火用所定比範囲となるときに単失火であると判定するロジックであるものとすることもできる。この場合、前記他の回転変動は、前記対象回転変動より三つ前の回転変動と前記対象回転変動より一つ前の回転変動と前記対象回転変動より一つ後の回転変動とのいずれか一つを含むことを特徴とするものとすることもできる。こうすれば、より適正に精度よく内燃機関の単失火を判定することができる。これらの態様の本発明の内燃機関の失火装置において、前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、該検出された内燃機関の回転数が大きくなるほど小さくなる傾向に前記単失火用所定値を調整する第1単失火用所定値調整手段と、を備えるものとすることもできるし、前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段と、該検出された吸入空気量から前記内燃機関の1サイクル当たりのサイクル吸入空気量を演算すると共に該演算したサイクル吸入空気量が大きくなるほど大きくなる傾向に前記単失火用所定値を調整する第2単失火用所定値調整手段と、を備えるものとすることもできる。こうすれば、より適正に精度よく内燃機関の単失火を判定することができる。
また、単失火判定ロジックと連続失火判定ロジックと間欠失火判定ロジックとのいずれかを含む複数の判定ロジックを用いて失火を判定する態様の本発明の内燃機関の失火判定装置において、前記連続失火判定ロジックは、前記順次演算された回転変動と該回転変動よりクランク角が360度前に演算された回転変動との差である回転変動差を演算し、前記内燃機関の1サイクルに対して演算された回転変動差のうち一つの回転変動差だけが連続失火用所定値以上となるときに連続失火と判定するロジックであるものとすることもできる。この場合、前記連続失火判定ロジックは、前記連続失火用所定値以上となる回転変動差である対象回転変動差と該対象回転変動差以外の他の回転変動差との比が連続失火用所定比範囲となるときに連続失火であると判定するロジックであるものとすることもできる。更にこの場合、前記他の回転変動差は、前記対象回転変動差より三つ前の回転変動差と前記対象回転変動差より一つ前の回転変動差と前記対象回転変動差より一つ後の回転変動差とのいずれか一つを含むことを特徴とするものとすることもできる。こうすれば、より適正に精度よく内燃機関の連続失火を判定することができる。これらの態様の本発明の内燃機関の失火判定装置において、前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、該検出された内燃機関の回転数が大きくなるほど小さくなる傾向に前記連続失火用所定値を調整する第1連続失火用所定値調整手段と、を備えるものとすることもできるし、前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段と、該検出された吸入空気量から前記内燃機関の1サイクル当たりのサイクル吸入空気量を演算すると共に該演算したサイクル吸入空気量が大きくなるほど大きくなる傾向に前記連続失火用所定値を調整する第2連続失火用所定値調整手段と、を備えるものとすることもできる。こうすれば、より適正に精度よく内燃機関の連続失火を判定することができる。
さらに、単失火判定ロジックと連続失火判定ロジックと間欠失火判定ロジックとのいずれかを含む複数の判定ロジックを用いて失火を判定する態様の本発明の内燃機関の失火判定装置において、前記間欠失火判定ロジックは、前記順次演算された回転変動と該回転変動よりクランク角が360度前に演算された回転変動との和である回転変動和を演算し、前記内燃機関の1サイクルに対して演算された回転変動和のうち一つの回転変動和だけが間欠失火用所定値以上となるときに間欠失火と判定するロジックであるものとすることもできる。この場合、前記間欠失火判定ロジックは、前記間欠失火用所定値以上となる回転変動和である対象回転変動和と該対象回転変動和以外の他の回転変動和との比が間欠失火用所定比範囲となるときに間欠失火であると判定するロジックであるものとすることもできる。更にこの場合、前記他の回転変動和は、前記対象回転変動和より一つ前の回転変動和であることを特徴とするものとすることもできる。こうすれば、より適正に精度よく内燃機関の間欠失火を判定することができる。これらの態様の本発明の内燃機関の失火判定装置において、前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、該検出された内燃機関の回転数が大きくなるほど小さくなる傾向に前記間欠失火用所定値を調整する第1間欠失火用所定値調整手段と、を備えるものとすることもできるし、前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段と、該検出された吸入空気量から前記内燃機関の1サイクル当たりのサイクル吸入空気量を演算すると共に該演算したサイクル吸入空気量が大きくなるほど大きくなる傾向に前記間欠失火用所定値を調整する第2間欠失火用所定値調整手段と、を備えるものとすることもできる。
また、単失火判定ロジックと連続失火判定ロジックと間欠失火判定ロジックとのいずれかを含む複数の判定ロジックを用いて失火を判定する態様の本発明の内燃機関の失火判定装置において、前記内燃機関は、偶数気筒であり、前記失火判定手段は、前記単失火判定ロジックと、前記連続失火判定ロジックと、前記間欠失火判定ロジックと、複数の気筒のうちの対向する2気筒が失火している対向失火パターンを判定する対向失火判定ロジックと、前記内燃機関の1サイクル中に複数の気筒のうちのいずれかの1気筒が不規則に失火しているランダム失火パターンを判定するランダム失火判定ロジックとのいずれかを含む複数の判定ロジックを用いて前記内燃機関の失火を判定する手段であるものとすることもできる。ここで、対向失火パターンにおける「対向する2気筒」は、例えば6気筒の場合には点火順の1番気筒と4番気筒とが相当し、8気筒の場合には点火順の1番気筒と5番気筒とが相当するように、失火している2気筒が鏡像的な関係にあるものを意味する。また、ランダム失火パターンにおける「不規則に失火している」は、あるサイクルでは点火順の1番気筒だけが失火しており他のサイクルでは点火順の他の気筒だけが失火している場合のように、1サイクル中に1気筒だけが失火しているものの失火している気筒が変化する場合を意味する。
この対向失火判定ロジックやランダム失火判定ロジックを用いて失火を判定する態様の本発明の内燃機関の失火判定装置において、前記対向失火判定ロジックは、前記順次演算された回転変動と該回転変動よりクランク角が120度前に演算された回転変動との差である回転変動差を演算し、前記内燃機関の1サイクルに対して演算された回転変動差のうち二つの回転変動差が対向失火用所定値以上となるときに対向失火と判定するロジックであるものとすることもできる。この場合、前記対向失火判定ロジックは、前記対向失火用所定値以上となる二つの回転変動差である二つの対象回転変動差の比が第1対向失火用所定比範囲となると共に該二つの対象回転変動差の和と該二つの対象回転変動差以外の他の回転変動差との比が第2対向失火用所定比範囲となるときに対向失火であると判定するロジックであるものとすることもできる。更にこの場合、前記他の回転変動差は、前記二つの対象回転変動差より一つ前の回転変動差と前記二つの対象回転変動差より二つ前の回転変動差とのいずれか一つを含むことを特徴とするものとすることもできる。こうすれば、より適正に精度よく内燃機関の対向失火を判定することができる。これらの態様の本発明の内燃機関の失火判定装置において、前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、該検出された内燃機関の回転数が大きくなるほど小さくなる傾向に前記対向失火用所定値を調整する第1対向失火用所定値調整手段と、を備えるものとすることもできるし、前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段と、該検出された吸入空気量から前記内燃機関の1サイクル当たりのサイクル吸入空気量を演算すると共に該演算したサイクル吸入空気量が大きくなるほど大きくなる傾向に前記対向失火用所定値を調整する第2対向失火用所定値調整手段と、を備えるものとすることもできる。
また、対向失火判定ロジックやランダム失火判定ロジックを用いて失火を判定する態様の本発明の内燃機関の失火判定装置において、前記ランダム失火判定ロジックは、前記順次演算された回転変動と該回転変動よりクランク角が90度前に演算された回転変動との差である回転変動差を演算し、前記内燃機関の1サイクルに対して演算された回転変動差のうち一つの回転変動差がランダム失火用所定値以上となるときにランダム失火と判定するロジックであるものとすることもできる。この場合、前記ランダム失火判定ロジックは、前記ランダム失火用所定値以上となる回転変動差である対象回転変動差と該対象回転変動差以外の他の回転変動差との比がランダム失火用所定比範囲となるときにランダム失火であると判定するロジックであるものとすることもできる。更にこの場合、前記他の回転変動差は、前記対象回転変動差より一つ前の回転変動差と前記対象回転変動差より一つ後の回転変動差と前記対象回転変動差より三つ後の回転変動差のいずれか一つを含むことを特徴とするものとすることもできる。こうすれば、より適正に精度よく内燃機関のランダム失火を判定することができる。これらの態様の本発明の内燃機関の失火判定装置において、前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、該検出された内燃機関の回転数が大きくなるほど小さくなる傾向に前記ランダム失火用所定値を調整する第1ランダム失火用所定値調整手段と、を備えるものとすることもできるし、前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段と、該検出された吸入空気量から前記内燃機関の1サイクル当たりのサイクル吸入空気量を演算すると共に該演算したサイクル吸入空気量が大きくなるほど大きくなる傾向に前記ランダム失火用所定値を調整する第2ランダム失火用所定値調整手段と、を備えるものとすることもできる。
本発明の内燃機関の失火判定装置において、前記回転変動演算手段は、前記内燃機関のクランクシャフトの所定クランク角毎の回転角速度を演算すると共に該内燃機関の各気筒の点火時期に対応する回転角速度と該回転角速度より前記所定クランク角前の回転角速度の差に基づいて回転変動を演算する手段であるものとすることもできる。また、前記回転変動演算手段は、前記内燃機関の各気筒の点火時期に対応する回転角加速度を前記回転変動として演算する手段であるものとすることもできる。
本発明の第1の内燃機関の失火判定方法は、
複数気筒の内燃機関における失火を判定する内燃機関の失火判定方法であって、
前記内燃機関のクランクシャフトの回転位置に基づいて前記内燃機関の各気筒の点火時期に対応するクランク角における前記内燃機関の回転変動を順次演算し、
前記順次演算した回転変動に基づいて、複数の気筒のうちの1気筒だけが失火している単失火パターンを判定する単失火判定ロジックと、複数の気筒のうち連続する2気筒が失火している連続失火パターンを判定する連続失火判定ロジックと、複数の気筒のうち一つの燃焼気筒を挟む2気筒が失火している間欠失火パターンを判定する間欠失火判定ロジックとのいずれかを含む複数の判定ロジックを用いて前記内燃機関の失火を判定する
ことを要旨とする。
この本発明の第1の内燃機関の失火判定方法では、内燃機関のクランクシャフトの回転位置に基づいて内燃機関の各気筒の点火時期に対応するクランク角における内燃機関の回転変動を順次演算し、この順次演算した回転変動に基づいて、複数の気筒のうちの1気筒だけが失火している単失火パターンを判定する単失火判定ロジックと、複数の気筒のうち連続する2気筒が失火している連続失火パターンを判定する連続失火判定ロジックと、複数の気筒のうち一つの燃焼気筒を挟む2気筒が失火している間欠失火パターンを判定する間欠失火判定ロジックとのいずれかを含む複数の判定ロジックを用いて内燃機関の失火を判定する。したがって、内燃機関の失火を失火パターンを含めてより精度よく適正に判定することができる。
本発明の第2の内燃機関の失火判定方法は、
偶数である複数の気筒の内燃機関における失火を判定する内燃機関の失火判定方法であって、
前記内燃機関のクランクシャフトの回転位置に基づいて前記内燃機関の各気筒の点火時期に対応するクランク角における前記内燃機関の回転変動を順次演算し、
前記順次演算した回転変動に基づいて、複数の気筒のうちの1気筒だけが失火している単失火パターンを判定する単失火判定ロジックと、複数の気筒のうち連続する2気筒が失火している連続失火パターンを判定する連続失火判定ロジックと、複数の気筒のうち一つの燃焼気筒を挟む2気筒が失火している間欠失火パターンを判定する間欠失火判定ロジックと、複数の気筒のうちの対向する2気筒が失火している対向失火パターンを判定する対向失火判定ロジックと、前記内燃機関の1サイクル中に複数の気筒のうちのいずれかの1気筒が不規則に失火しているランダム失火パターンを判定するランダム失火判定ロジックとのいずれかを含む複数の判定ロジックを用いて前記内燃機関の失火を判定する
ことを要旨とする。
この本発明の第2の内燃機関の失火判定方法では、内燃機関のクランクシャフトの回転位置に基づいて内燃機関の各気筒の点火時期に対応するクランク角における内燃機関の回転変動を順次演算し、この順次演算した回転変動に基づいて、複数の気筒のうちの1気筒だけが失火している単失火パターンを判定する単失火判定ロジックと、複数の気筒のうち連続する2気筒が失火している連続失火パターンを判定する連続失火判定ロジックと、複数の気筒のうち一つの燃焼気筒を挟む2気筒が失火している間欠失火パターンを判定する間欠失火判定ロジックと複数の気筒のうちの対向する2気筒が失火している対向失火パターンを判定する対向失火判定ロジックと、前記内燃機関の1サイクル中に複数の気筒のうちのいずれかの1気筒が不規則に失火しているランダム失火パターンを判定するランダム失火判定ロジックとのいずれかを含む複数の判定ロジックを用いて内燃機関の失火を判定する。したがって、内燃機関の失火を失火パターンを含めてより精度よく適正に判定することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例としての内燃機関の失火判定装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図であり、図2は内燃機関の失火判定装置として機能するエンジン用電子制御ユニット24とこのエンジン用電子制御ユニット24により運転制御されるエンジン22の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図1に示すように、エンジン用電子制御ユニット(図1中ではエンジンECUと省略)24により運転制御されるエンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にキャリアが接続されると共に駆動輪69a,69bの車軸に連結された駆動軸にリングギヤが接続された遊星歯車機構30と、遊星歯車機構30のサンギヤに接続されインバータ41を介してモータ用電子制御ユニット(図1中ではモータECUと省略)40によって駆動制御を受ける発電可能なモータMG1と、駆動輪69a,69bの車軸に連結された駆動軸に取り付けられインバータ42を介してモータ用電子制御ユニット40によって駆動制御を受ける動力を入出力可能なモータMG2と、インバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力のやりとりが可能なバッテリ50と、ハイブリッド自動車20全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。このハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジン用電子制御ユニット24やモータ用電子制御ユニット40などと通信ポートを介して接続されており、エンジン用電子制御ユニット24やモータ用電子制御ユニット40などと各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力可能な直列6気筒の内燃機関として構成されており、図2に示すように、エアクリーナ122により清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸入すると共に燃料噴射弁126からガソリンを噴射して吸入された空気とガソリンとを混合し、この混合気を吸気バルブ128を介して燃料室に吸入し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。エンジン22からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化装置(三元触媒)134を介して外気へ排出される。なお、実施例のエンジン22は、各気筒の各点火タイミングがクランク角120°CAずつ異なるように各気筒のピストン132がクランクシャフト26に取り付けられている。
エンジン22を制御するエンジン用電子制御ユニット24は、CPU24aを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU24aの他に処理プログラムを記憶するROM24bと、データを一時的に記憶するRAM24cと、図示しないフラッシュメモリや入出力ポート,通信ポートとを備える。エンジン用電子制御ユニット24には、エンジン22の状態を検出する種々のセンサからの信号が図示しない入力ポートを介して入力されている。例えば、エンジン用電子制御ユニット24には、クランクシャフト26の回転角としてのクランク角CAを検出するクランク角センサ140のクランク角CAやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブ128や排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144からのカムポジション,スロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットルポジション,エンジン22の負荷としての吸入空気量を検出するバキュームセンサ148からの吸入空気量Gaなどが入力ポートを介して入力されている。ここで、クランク角センサ140は、クランクシャフト26に取り付けられた図示しないマグネットロータに対向する位置に磁気抵抗素子を配置したMRE回転センサとして構成されており、所定角度(例えばクランク角10°CA)ごとにパルスを出力する。実施例では、このクランク角センサ140が発生するパルスを利用してクランク角CAを特定すると共にエンジン22の回転数Nを計算している。また、エンジン用電子制御ユニット24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号が図示しない出力ポートを介して出力されている。例えば、エンジンECU24からは、燃料噴射弁126への駆動信号や、スロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルモータ136への駆動信号、イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への制御信号、吸気バルブ128の開閉タイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構150への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。前述したように、エンジン用電子制御ユニット24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータを出力する。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特にエンジン用電子制御ユニット24によるエンジン22の失火を判定する際の動作について説明する。図3は、エンジン用電子制御ユニット24により実行される失火判定処理の一例を示すフローチャートである。この失火判定処理は、エンジン22が始動されてから常時繰り返し実行される。
失火判定処理が実行されると、まず、クランク角センサ140からのクランク角CAやバキュームセンサ148からの吸入空気量Gaなど間欠失火の判定に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。続いて、入力したクランク角CAに基づいてクランク角60°CA毎のクランクシャフト26の回転数Nを計算する(ステップS110)。このクランク角60°CA毎の回転数Nは、クランク角10°CA前のパルスとの間隔により求めることができる。そして、クランク角60°CA毎の回転数Nの差としてエンジン22の各気筒の点火タイミングに対応してクランク角120°CA毎の回転変動Nxdを計算する(ステップS120)。そして、計算した回転変動Nxdに対してクランク角360°CA前の回転変動Nxdとの差を回転変動差Nxdflxとして計算すると共に(ステップS130)、計算した回転変動Nxdに対してクランク角360°CA前の回転変動Nxdとの和を回転変動和Nxdintとして計算する(ステップS140)。ここで、回転変動Nxdは、前述したように、クランク角120°CA毎に計算するから、クランク角360°CA前の回転変動Nxdは3つ前の回転変動となる。図中のフローチャートでは、これを表わすために回転変動Nxd(n),Nxd(n−3)として示した。
こうして回転変動Nxdと回転変動差Nxdflxと回転変動和Nxdintとを計算すると、計算したこれらの値を用いて、6気筒のうちの1気筒だけが失火している単失火パターンを判定する単失火判定処理(ステップS150)と、6気筒のうち連続する2気筒が失火している連続失火パターンを判定する連続失火判定処理(ステップS160)と、6気筒のうち一つの燃焼気筒を挟む2気筒が失火している間欠失火パターンを判定する間欠失火判定処理(ステップS170)とを実行し、単失火や連続失火,間欠失火が生じているときにはこれらを検出して失火判定処理を終了する。実施例では、単失火判定処理は図4に例示するフローチャートにより実行され、連続失火判定処理は図5に例示するフローチャートにより実行され、間欠失火判定処理は図6に例示するフローチャートにより実行される。以下、図4ないし図6を用いて単失火判定処理や連続失火判定処理,間欠失火判定処理について順に説明する。
単失火判定処理では、図4のフローチャートに示すように、まず、クランクシャフト26の回転数Nと吸入空気量Gaとに基づいて単失火を判定するための判定値の一つとしての第1単失火判定値A1を設定する(ステップS200)。ここで、第1単失火判定値A1は、クランクシャフト26の回転数Nが大きくなるほど小さくなる傾向に、クランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaが大きいほど大きくなる傾向に設定される。第1単失火判定値A1とクランクシャフト26の回転数Nとクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとの関係の一例を図7に示す。こうして第1単失火判定値A1を設定すると、回転変動Nxdを第1単失火判定値A1と比較し(ステップS210)、回転変動Nxdが第1単失火判定値A1以下のときには単失火は生じていないと判断して処理を終了する。回転変動Nxdが第1単失火判定値A1を超えるときには、超えた回転変動Nxdを3番目の失火気筒と判定し(ステップS220)、失火気筒の三つ前の気筒に対応する回転変動Nxd(0)を失火気筒の回転変動Nxd(3)で除して回転変動比Nja2を計算すると共に(ステップS230)、失火気筒の一つ前の気筒に対応する回転変動Nxd(2)を失火気筒の回転変動Nxd(3)で除して回転変動比Nja3を計算し(ステップS240)、更に、失火気筒の一つ後の気筒に対応する回転変動Nxd(4)を失火気筒の回転変動Nxd(3)で除して回転変動比Nja4を計算する(ステップS250)。そして、計算した回転変動比Nja2が第2単失火判定値A21,A22の範囲内にあるか否かを判定すると共に(ステップS260)、計算した回転変動比Nja3が第3単失火判定値A31,A32の範囲内にあるか否かを判定し(ステップS270)、更に、計算した回転変動比Nja4が第4単失火判定値A41,A42の範囲内にあるか否かを判定する(ステップS280)。ここで、第2単失火判定値A21,A22や第3単失火判定値A31,A32,第4単失火判定値A41,A42は、単失火を生じたときの回転変動比Nja2や回転変動比Nja3,回転変動比Nja4より小さな値と大きな値となるように実験などにより定められている。回転変動比Nja2が第2単失火判定値A21,A22の範囲内にあると共に回転変動比Nja3が第3単失火判定値A31,A32の範囲内にあり、更に、回転変動比Nja4が第4単失火判定値A41,A42の範囲内にあるときには単失火である旨を出力して(ステップS290)、処理を終了し、回転変動比Nja2が第2単失火判定値A21,A22の範囲内にないときや回転変動比Nja3が第3単失火判定値A31,A32の範囲内にないとき或いは回転変動比Nja4が第4単失火判定値A41,A42の範囲内にないときのいずれかのときには単失火は生じていないと判断して処理を終了する。図8は、単失火を生じているときの回転変動Nxdの時間変化の一例を示す説明図である。図示するように、単失火が生じているときには1サイクル中の1気筒だけが回転変動Nxdが第1単失火判定値A1を明確に超えるパターンとなる。実施例では、この明確に判定可能な値に着目すると共にそのパターンが単失火であるのを回転変動比Nja2や回転変動比Nja3,回転変動比Nja4を用いて判定している。これにより、より適正に精度よく単失火を判定することができる。
連続失火判定処理では、図5のフローチャートに示すように、まず、クランクシャフト26の回転数Nと吸入空気量Gaとに基づいて連続失火を判定するための判定値の一つとしての第1連続失火判定値B1を設定する(ステップS300)。ここで、第1連続失火判定値B1は、第1単失火判定値A1と同様に、クランクシャフト26の回転数Nが大きくなるほど小さくなる傾向に、クランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaが大きいほど大きくなる傾向に設定される。第1連続失火判定値B1とクランクシャフト26の回転数Nとクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとの関係の一例を図9に示す。こうして第1連続失火判定値B1を設定すると、回転変動差Nxdflxを第1連続失火判定値B1と比較し(ステップS310)、回転変動差Nxdflxが第1連続失火判定値B1以下のときには連続失火は生じていないと判断して処理を終了する。回転変動差Nxdflxが第1連続失火判定値B1を超えるときには、超えた回転変動差Nxdflxを3番目の失火気筒と判定し(ステップS320)、失火気筒の一つ前の気筒に対応する回転変動差Nxdflx(2)を失火気筒の回転変動差Nxdflx(3)で除して回転変動差比Njb2を計算すると共に(ステップS330)、失火気筒の一つ後の気筒に対応する回転変動差Nxdflx(4)を失火気筒の回転変動差Nxdflx(3)で除して回転変動差比Njb3を計算する(ステップS340)。そして、計算した回転変動差比Njb2が第2連続失火判定値B21,B22の範囲内にあるか否かを判定すると共に計算した回転変動差比Njb3が第3連続失火判定値B31,B32の範囲内にあるか否かを判定する(ステップS350)。ここで、第2連続失火判定値B21,B22や第3連続失火判定値B31,B32は、連続失火を生じたときの回転変動差比Njb2や回転変動差比Njb3より小さな値と大きな値となるように実験などにより定められている。回転変動差比Njb2が第2連続失火判定値B21,B22の範囲内にないと共に回転変動差比Njb3が第3連続失火判定値B31,B32の範囲内にないときには、連続失火は生じていないと判断して処理を終了する。一方、回転変動差比Njb2が第2連続失火判定値B21,B22の範囲内にあるか或いは回転変動差比Njb3が第3連続失火判定値B31,B32の範囲内にあるときには、失火気筒の三つ前の気筒に対応する回転変動差Nxdflx(0)を失火気筒の回転変動差Nxdflx(3)で除して回転変動差比Njb4を計算し(ステップS360)、計算した回転変動差比Njb4が第4連続失火判定値B41,B42の範囲内にあるか否かを判定する(ステップS370)。ここで、第4連続失火判定値B41,B42は、連続失火を生じたときの回転変動差比Njb4より小さな値と大きな値となるように実験などにより定められている。回転変動差比Njb4が第4連続失火判定値B41,B42の範囲内にあるときには連続失火である旨を出力して(ステップS380)、処理を終了し、回転変動差比Nja4が第4連続失火判定値B41,B42の範囲内にないときには連続失火は生じていないと判断して処理を終了する。図10は、連続失火を生じているときの回転変動差Nxdflxの時間変化の一例を示す説明図である。図示するように、連続失火が生じているときには回転変動差Nxdflxが第1連続失火判定値B1を明確に超えるパターンとなる。実施例では、この明確に判定可能な値に着目すると共にそのパターンが連続失火であるのを回転変動差比Njb2や回転変動差比Njb3,回転変動差比Njb4を用いて判定している。これにより、より適正に精度よく連続失火を判定することができる。
間欠失火判定処理では、図6のフローチャートに示すように、まず、クランクシャフト26の回転数Nと吸入空気量Gaとに基づいて間欠失火を判定するための判定値の一つとしての第1間欠失火判定値C1を設定する(ステップS400)。ここで、第1連続失火判定値C1は、クランクシャフト26の回転数Nが大きくなるほど小さくなる傾向に、クランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaが大きいほど大きくなる傾向に設定される。第1間欠失火判定値C1とクランクシャフト26の回転数Nとクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとの関係の一例を図11に示す。こうして第1間欠失火判定値C1を設定すると、回転変動和Nxdintを第1間欠失火判定値C1と比較し(ステップS410)、回転変動和Nxdintが第1間欠失火判定値C1以下のときには間欠失火は生じていないと判断して処理を終了する。回転変動和Nxdintが第1間欠失火判定値C1を超えるときには、超えた回転変動和Nxdintを3番目の失火気筒と判定し(ステップS420)、失火気筒の一つ前の気筒に対応する回転変動和Nxdint(2)を失火気筒の回転変動和Nxdint(3)で除して回転変動和比Njc2を計算し(ステップS430)、計算した回転変動和比Njc2が第2間欠失火判定値C2未満であるか否かを判定する(ステップS440)。ここで、第2間欠失火判定値C2は、間欠失火を生じたときの回転変動和比Njc2より大きな値となるよう、且つ、間欠失火を生じていないときの回転変動和Njc2より小さな値となるよう実験などにより定められている。回転変動和比Njc2が第2間欠失火判定値C2未満のときには間欠失火である旨を出力して(ステップS450)、処理を終了し、回転変動和比Njc2が第2間欠失火判定値C2以上のときには間欠失火は生じていないと判断して処理を終了する。図12は、間欠失火を生じているときの回転変動和Nxdintの時間変化の一例を示す説明図である。図示するように、間欠失火が生じているときには回転変動和Nxdintが第1間欠失火判定値C1を明確に超えるパターンとなる。実施例では、この明確に判定可能な値に着目すると共にそのパターンが間欠失火であるのを回転変動和比Njc2を用いて判定している。これにより、より適正に精度よく間欠失火を判定することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20における失火判定装置によれば、回転変動Nxdや回転変動差Nxdflx,回転変動和Nxdintを用いて単失火判定処理や連続失火判定処理,間欠失火判定処理を実行することにより、単失火や連続失火,間欠失火をより適正に精度よく判定することができる。即ち、失火パターンを考慮した異なる複数の判定ロジックを用いてエンジン22の失火を判定するから、エンジン22の失火を失火パターンを含めてより適正に精度よく判定することができる。
また、実施例のハイブリッド自動車20における失火判定装置によれば、エンジン22の各気筒の点火タイミングに対応するクランク角120°CA毎のクランクシャフト26の回転数Nの変動値である回転変動Nxdを用いることにより、より明確に適正に精度よく単失火を判定することができる。しかも、クランクシャフト26の回転数Nとクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとに応じた第1単失火判定値A1を用いて判定するから、より適正に単失火を判定することができる。また、実施例のハイブリッド自動車20における失火判定装置によれば、第1単失火判定値A1を超えた回転変動Nxd(3)に対する三つ前の回転変動Nxd(0)である回転変動比Nja2や回転変動Nxd(3)に対する一つ前の回転変動Nxd(2)である回転変動比Nja3,回転変動Nxd(3)に対する一つ後の回転変動Nxd(4)である回転変動比Nja4を用いて単失火のパターン判定を行なうから、より適正に単失火を判定することができる。このようにより適正に単失火を判定することにより、単失火に対する対応をより適正なものとすることができる。
さらに、実施例のハイブリッド自動車20における失火判定装置によれば、エンジン22の各気筒の点火タイミングに対応するクランク角120°CA毎のクランクシャフト26の回転数Nの変動値である回転変動Nxdのクランク角360°CAとの差である回転変動差Nxdflxを用いることにより、より明確に適正に精度よく連続失火を判定することができる。しかも、クランクシャフト26の回転数Nとクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとに応じた第1連続失火判定値B1を用いて判定するから、より適正に連続失火を判定することができる。また、実施例のハイブリッド自動車20における失火判定装置によれば、第1連続失火判定値B1を超えた回転変動差Nxdflx(3)に対する一つ前の回転変動差Nxdflx(2)である回転変動差比Njb2や回転変動差Nxdflx(3)に対する一つ後の回転変動差Nxdflx(4)である回転変動差比Njb3,回転変動差Nxdflx(3)に対する三つ前の回転変動差Nxdflx(0)である回転変動差比Njb4を用いて連続失火のパターン判定を行なうから、より適正に連続失火を判定することができる。このようにより適正に連続失火を判定することにより、連続失火に対する対応をより適正なものとすることができる。
あるいは、実施例のハイブリッド自動車20における失火判定装置によれば、エンジン22の各気筒の点火タイミングに対応するクランク角120°CA毎のクランクシャフト26の回転数Nの変動値である回転変動Nxdのクランク角360°CAとの和である回転変動和Nxdintを用いることにより、より明確に適正に精度よく間欠失火を判定することができる。しかも、クランクシャフト26の回転数Nとクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとに応じた第1間欠失火判定値C1を用いて判定するから、より適正に間欠失火を判定することができる。また、実施例のハイブリッド自動車20における失火判定装置によれば、第1間欠失火判定値C1を超えた回転変動和Nxdint(3)に対する一つ前の回転変動和Nxdint(2)である回転変動和比Njc2を用いて間欠失火のパターン判定を行なうから、より適正に間欠失火を判定することができる。このようにより適正に間欠失火を判定することにより、間欠失火に対する対応をより適正なものとすることができる。
実施例のハイブリッド自動車20における失火判定装置では、回転変動Nxdや回転変動差Nxdflx,回転変動和Nxdintを用いて単失火判定処理や連続失火判定処理,間欠失火判定処理を実行することにより、単失火や連続失火,間欠失火を判定するものとしたが、こうした失火判定ロジックは単失火判定処理や連続失火判定処理,間欠失火判定処理に限られず、他の失火パターンを判定する失火判定ロジックを用いて失火を判定するものとしてもよい。また、単失火判定処理や連続失火判定処理,間欠失火判定処理におけるすべての失火判定ロジックを用いて失火を判定する必要はなく、これらの失火判定ロジックのいずれかを用いて失火を判定するものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20における失火判定装置では、エンジン22の各気筒の点火タイミングに対応するクランク角120°CA毎の回転変動Nxdをクランク角60°CA毎の回転数Nの差として計算するものとしたが、異なるクランク角毎の回転数Nの差として計算するものとしても構わない。また、エンジン22の各気筒の点火タイミングに対応するクランク角120°CA毎の回転角加速度を計算し、これを回転変動Nxdとして用いるものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20の失火判定装置における単失火判定処理では、クランクシャフト26の回転数Nとクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとに応じた第1単失火判定値A1を用いて単失火を判定するものとしたが、クランクシャフト26の回転数Nとは無関係にクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaにだけ応じた第1単失火判定値A1を用いて単失火を判定するものとしてもよいし、クランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとは無関係にクランクシャフト26の回転数Nにだけ応じた第1単失火判定値A1を用いて単失火を判定するものとしてもよい。また、クランクシャフト26の回転数Nともクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとも無関係に設定された第1単失火判定値A1を用いて単失火を判定するものとしても差し支えない。
実施例のハイブリッド自動車20の失火判定装置における単失火判定処理では、第1単失火判定値A1を超えた回転変動Nxd(3)に対する三つ前の回転変動Nxd(0)である回転変動比Nja2や回転変動Nxd(3)に対する一つ前の回転変動Nxd(2)である回転変動比Nja3,回転変動Nxd(3)に対する一つ後の回転変動Nxd(4)である回転変動比Nja4を用いて単失火のパターン判定を行なうものとしたが、回転変動比Nja2や回転変動比Nja3,回転変動比Nja4のすべてを用いて単失火のパターン判定を行なう必要はなく、これらのいずれかを用いて単失火のパターン判定を行なうものとしてもよいし、これらのいずれをも用いないものとしても構わない。また、回転変動比Nja2や回転変動比Nja3,回転変動比Nja4とは異なる回転変動比を用いて単失火のパターン判定を行なうものとしても差し支えない。
実施例のハイブリッド自動車20の失火判定装置における連続失火判定処理では、クランクシャフト26の回転数Nとクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとに応じた第1連続失火判定値B1を用いて連続失火を判定するものとしたが、クランクシャフト26の回転数Nとは無関係にクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaにだけ応じた第1連続失火判定値B1を用いて連続失火を判定するものとしてもよいし、クランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとは無関係にクランクシャフト26の回転数Nにだけ応じた第1連続失火判定値B1を用いて連続失火を判定するものとしてもよい。また、クランクシャフト26の回転数Nともクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとも無関係に設定された第1連続失火判定値B1を用いて連続失火を判定するものとしても差し支えない。
実施例のハイブリッド自動車20の失火判定装置における連続失火判定処理では、第1連続失火判定値B1を超えた回転変動差Nxdflx(3)に対する一つ前の回転変動差Nxdflx(2)である回転変動差比Njb2や回転変動差Nxdflx(3)に対する一つ後の回転変動差Nxdflx(4)である回転変動差比Njb3,回転変動差Nxdflx(3)に対する三つ前の回転変動差Nxdflx(0)である回転変動差比Njb4を用いて連続失火のパターン判定を行なうものとしたが、回転変動差比Njb2や回転変動差比Njb3,回転変動差比Njb4のすべてを用いて連続失火のパターン判定を行なう必要はなく、これらのいずれかを用いて連続失火のパターン判定を行なうものとしてもよいし、これらのいずれをも用いないものとしても構わない。また、回転変動差比Njb2や回転変動差比Njb3,回転変動差比Njb4とは異なる回転変動差比を用いて連続失火のパターン判定を行なうものとしても差し支えない。
実施例のハイブリッド自動車20の失火判定装置における間欠失火判定処理では、クランクシャフト26の回転数Nとクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとに応じた第1間欠失火判定値C1を用いて間欠失火を判定するものとしたが、クランクシャフト26の回転数Nとは無関係にクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaにだけ応じた第1間欠失火判定値C1を用いて間欠失火を判定するものとしてもよいし、クランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとは無関係にクランクシャフト26の回転数Nにだけ応じた第1間欠失火判定値C1を用いて間欠失火を判定するものとしてもよい。また、クランクシャフト26の回転数Nともクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとも無関係に設定された第1間欠失火判定値C1を用いて間欠失火を判定するものとしても差し支えない。
実施例のハイブリッド自動車20の失火判定装置における間欠失火判定処理では、第1間欠失火判定値C1を超えた回転変動和Nxdint(3)に対する一つ前の回転変動和Nxdint(2)である回転変動和比Njc2を用いて間欠失火のパターン判定を行なうものとしたが、回転変動和比Njc2を用いて間欠失火のパターン判定を行なわないものとしても構わない。また、回転変動和比Njc2とは異なる回転変動和比を用いて間欠失火のパターン判定を行なうものとしても差し支えない。
次に、本発明の第2実施例としての内燃機関の失火判定装置を搭載するハイブリッド自動車20Bについて説明する。第2実施例のハイブリッド自動車20Bおよびこの自動車が搭載する内燃機関の失火判定装置のハード構成は、図1および図2を用いて説明した第1実施例のハイブリッド自動車20および内燃機関の失火判定装置と同一のハード構成をしている。したがって、重複した説明を回避するため、第2実施例のハイブリッド自動車20Bおよびこの自動車が搭載する内燃機関の失火判定装置のハード構成については、第1実施例のハイブリッド自動車20および内燃機関の失火判定装置のハード構成と同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
次に、こうして構成された第2実施例のハイブリッド自動車20Bの動作、特にエンジン用電子制御ユニット24によるエンジン22の失火を判定する際の動作について説明する。第2実施例のエンジン用電子制御ユニット24では、図3の失火判定処理に代えて図13の失火判定処理を実行する。失火判定処理が実行されると、まず、クランク角センサ140からのクランク角CAやバキュームセンサ148からの吸入空気量Gaなど間欠失火の判定に必要なデータを入力し(ステップS500)、入力したクランク角CAに基づいてクランク角30°CA毎のクランクシャフト26の回転数Nを計算すると共に(ステップS510)、クランク角30°CA毎の回転数Nの差として30°CA毎の回転変動Nxdを計算する(ステップS520)。そして、エンジン22の各気筒の点火タイミングにおける回転変動Nxdに対してクランク角90°CA前の回転変動Nxdとの差やクランク角120°CA前の回転変動Nxdとの差,クランク角360°CA前の回転変動Nxdとの差を90度回転変動差Nxd90,120度回転変動差Nxd120,360度回転変動差Nxd360として計算すると共に(ステップS530〜550)、エンジン22の各気筒の点火タイミングにおける回転変動Nxdに対してクランク角360°CA前の回転変動Nxdとの和を回転変動和Nxdintとして計算する(ステップS560)。ここで、回転変動Nxdは、前述したように、クランク角30°CA毎に計算するから、クランク角90°CA,120°CA,360°CA前の回転変動Nxdはそれぞれ3つ前,4つ前,12前の回転変動となる。図中のフローチャートでは、これを表わすために回転変動Nxd(n),Nxd(n−3)Nxd(n−4)Nxd(n−12)として示した。
こうして回転変動Nxdと回転変動差Nxd90,Nxd120,Nxd360と回転変動和Nxdintとを計算すると、計算したこれらの値を用いて、6気筒のうちの1気筒だけが失火している単失火パターンを判定する単失火判定処理(ステップS570)と、6気筒のうち連続する2気筒が失火している連続失火パターンを判定する連続失火判定処理(ステップS580)と、6気筒のうち一つの燃焼気筒を挟む2気筒が失火している間欠失火パターンを判定する間欠失火判定処理(ステップS590)と、6気筒のうちの対向する2気筒が失火している対向失火パターンを判定する対向失火判定処理(ステップS600)と、エンジン22の1サイクル中に6気筒のうちのいずれかの1気筒が不規則に失火しているランダム失火を判定するランダム失火判定処理(ステップS610)とを実行し、単失火や連続失火,間欠失火,対向失火,ランダム失火が生じているときにはこれらを検出して失火判定処理を終了する。ここで、単失火判定処理は図4に例示するフローチャートにより実行され、連続失火判定処理は図5に例示するフローチャートにより実行され、間欠失火判定処理は図6に例示するフローチャートにより実行され、対向失火判定処理は図14のフローチャートにより実行され、ランダム失火判定処理は図15のフローチャートにより実行される。これらの処理のうち、単失火判定処理と連続失火判定処理と間欠失火判定処理とについては、回転数Nの計算や回転変動Nxdの計算に用いるクランク角が異なるものの図4ないし図6の処理を用いるから、重複した記載をさけるため、これ以上の説明は省略する。以下、図14および図15を用いて対向失火判定処理とランダム失火判定処理について順に説明する。
対向失火判定処理では、図14のフローチャートに示すように、まず、クランクシャフト26の回転数Nと吸入空気量Gaとに基づいて対向失火を判定するための判定値の一つとしての第1対向失火判定値D1を設定する(ステップS700)。ここで、第1対向失火判定値D1は、第1単失火判定値A1と同様に、クランクシャフト26の回転数Nが大きくなるほど小さくなる傾向に、クランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaが大きいほど大きくなる傾向に設定される。第1対向失火判定値D1とクランクシャフト26の回転数Nとクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとの関係の一例を図16に示す。こうして第1対向失火判定値D1を設定すると、回転変動差Nxd120を第1対向失火判定値D1と比較し(ステップS710)、回転変動差Nxd120が第1対向失火判定値D1以下のときには対向失火は生じていないと判断して処理を終了する。回転変動差Nxd120が第1対向失火判定値D1を超えるときには、超えた回転変動差Nxd120を1番目の失火気筒と判定し(ステップS720)、失火気筒の三つ後の気筒も失火気筒としてこの気筒に対応する回転変動差Nxd120(4)を失火気筒の回転変動差Nxd120(1)で除して回転変動差比Njd2を計算すると共に(ステップS730)、失火気筒の一つ後の気筒や二つ後の気筒に対応する回転変動差Nxd120(2),回転変動差Nxd120(3),回転変動差Nxd120(5),回転変動差Nxd120(6)をそれぞれ失火気筒の回転変動差Nxd120(1)と同じく失火気筒の回転変動差Nxd120(4)との和で除して回転変動差比Njd3,回転変動差比Njd4,回転変動差比Njd5,回転変動差比Njd6を計算する(ステップS740〜S770)。そして、計算した回転変動差比Njd2が第2対向失火判定値D21より大きく回転変動差比Njd2の逆数が第2対向失火判定値D22より大きいか否かを判定すると共に(ステップS780,S790)、計算した回転変動差比Njd3〜Njd6がそれぞれ第3対向失火判定値D32や第4対向失火判定値D42,第5対向失火判定値D52,第6対向失火判定値D62未満であるか否かを判定する(ステップS800〜S830)。ここで、第2対向失火判定値D21,D22は、対向失火を生じたときの回転変動差比Njd2やその逆数より小さな値となるように実験などにより定められている。また、第3対向失火判定値D32,第4対向失火判定値D42,第5対向失火判定値D52,第6対向失火判定値D62は、対向失火を生じたときの回転変動差比Njd3〜Njd6より小さな値となるように実験などにより定められている。回転変動差比Njd2が第2対向失火判定値D21以下のときや回転変動差比Njd2の逆数が第2対向失火判定値D22以下のとき、あるいは、回転変動差比Njd3〜Njd6のいずれかが対応する第3対向失火判定値D32や第4対向失火判定値D42,第5対向失火判定値D52,第6対向失火判定値D62以上であるときには、対向失火は生じていないと判断して処理を終了する。一方、回転変動差比Njd2が第2対向失火判定値D21より大きく回転変動差比Njd2の逆数が第2対向失火判定値D22より大きく、更に、回転変動差比Njd3〜Njd6のいずれもが対応する第3対向失火判定値D32や第4対向失火判定値D42,第5対向失火判定値D52,第6対向失火判定値D62未満であるときには、対向失火である旨を出力して(ステップS840)、処理を終了する。図17は、対向失火を生じているときの回転変動差Nxd120の時間変化の一例を示す説明図である。図示するように、対向失火が生じているときには回転変動差Nxd120が第1対向失火判定値D1を明確に超えるパターンとなる。実施例では、この明確に判定可能な値に着目すると共にそのパターンが対向失火であるのを回転変動差比Njd2やその逆数,回転変動差比Njd3〜Njd6を用いて判定している。これにより、より適正に精度よく対向失火を判定することができる。
ランダム失火判定処理では、図15のフローチャートに示すように、まず、クランクシャフト26の回転数Nと吸入空気量Gaとに基づいてランダム失火を判定するための判定値の一つとしての第1ランダム失火判定値E1を設定する(ステップS900)。ここで、第1ランダム失火判定値E1は、第1単失火判定値A1と同様に、クランクシャフト26の回転数Nが大きくなるほど小さくなる傾向に、クランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaが大きいほど大きくなる傾向に設定される。第1ランダム失火判定値E1とクランクシャフト26の回転数Nとクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとの関係の一例を図18に示す。こうして第1ランダム失火判定値E1を設定すると、回転変動差Nxd90を第1ランダム失火判定値E1と比較し(ステップS910)、回転変動差Nxd90が第1ランダム失火判定値E1以下のときにはランダム失火は生じていないと判断して処理を終了する。回転変動差Nxd90が第1ランダム失火判定値E1を超えるときには、超えた回転変動差Nxd90を3番目の失火気筒と判定し(ステップS920)、失火気筒の一つ後の気筒や一つ前の気筒に三つ後の気筒に対応する回転変動差Nxd90(4),回転変動差Nxd90(2),回転変動差Nxd90(0)をそれぞれ失火気筒の回転変動差Nxd90(3)で除して回転変動差比Nje2,回転変動差比Nje3,回転変動差比Nje4を計算する(ステップS930〜S950)。そして、計算した回転変動差比Nje2が第2ランダム失火判定値E21以上であるか否か、回転変動差比Nje3が第3ランダム失火判定値E32未満であるか否か、回転変動差比Nje4が第4ランダム失火判定値E41,E42の範囲内であるか否かを判定する(ステップS960〜S980)。ここで、第2ランダム失火判定値E21はランダム失火を生じたときの回転変動差比Nje2より小さな値となるように、第3ランダム失火判定値E32はランダム失火を生じたときの回転変動差比Nje3より大きな値となるように、第4ランダム失火判定値E41,E42はランダム失火を生じたときの回転変動差比Nje4より小さな値と大きな値となるように、それぞれ実験などにより定められている。回転変動差比Nje2が第2ランダム失火判定値E21未満であるときや回転変動差比Nje3が第3ランダム失火判定値E32以上であるとき、あるいは、回転変動差比Nje4が第4ランダム失火判定値E41,E42の範囲外であるときには、ランダム失火は生じていないと判断して処理を終了する。一方、回転変動差比Nje2が第2ランダム失火判定値E21以上であり、回転変動差比Nje3が第3ランダム失火判定値E32未満であり、更に、回転変動差比Nje4が第4ランダム失火判定値E41,E42の範囲内であるときには、ランダム失火である旨を出力して(ステップS990)、処理を終了する。図19は、ランダム失火を生じているときの回転変動差Nxd90の時間変化の一例を示す説明図である。図示するように、ランダム失火が生じているときには回転変動差Nxd90が第1ランダム失火判定値E1を明確に超えるパターンとなる。実施例では、この明確に判定可能な値に着目すると共にそのパターンがランダム失火であるのを回転変動差比Nje2〜Nje4を用いて判定している。これにより、より適正に精度よくランダム失火を判定することができる。
以上説明した第2実施例のハイブリッド自動車20Bにおける失火判定装置によれば、回転変動Nxdや回転変動差Nxd90,Nxd120,Nxd360,回転変動和Nxdintを用いて単失火判定処理や連続失火判定処理,間欠失火判定処理,対向失火判定処理,ランダム失火判定処理を実行することにより、単失火や連続失火,間欠失火,対向失火,ランダム失火をより適正に精度よく判定することができる。即ち、失火パターンを考慮した異なる複数の判定ロジックを用いてエンジン22の失火を判定するから、エンジン22の失火を失火パターンを含めてより適正に精度よく判定することができる。
また、第2実施例のハイブリッド自動車20における失火判定装置によれば、エンジン22の各気筒の点火タイミングに対応するクランク角120°CA毎のクランクシャフト26の回転数Nの変動値である回転変動Nxdのクランク角120°CAとの差である回転変動差Nxd120を用いることにより、より明確に適正に精度よく対向失火を判定することができる。しかも、クランクシャフト26の回転数Nとクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとに応じた第1対向失火判定値D1を用いて判定するから、より適正に対向失火を判定することができる。また、第2実施例のハイブリッド自動車20Bにおける失火判定装置によれば、第1対向火判定値D1を超えた回転変動差Nxd120(1)と回転変動差Nxd120(4)との比やその逆数,失火気筒の一つ後の気筒や二つ後の気筒に対応する回転変動差Nxd120(2),回転変動差Nxd120(3),回転変動差Nxd120(5),回転変動差Nxd120(6)をそれぞれ失火気筒の回転変動差Nxd120(1)と同じく失火気筒の回転変動差Nxd120(4)との和で除した回転変動差比Njd3,回転変動差比Njd4,回転変動差比Njd5,回転変動差比Njd6を用いて対向失火のパターン判定を行なうから、より適正に対向失火を判定することができる。このようにより適正に対向失火を判定することにより、対向失火に対する対応をより適正なものとすることができる。
さらに、第2実施例のハイブリッド自動車20Bにおける失火判定装置によれば、エンジン22の各気筒の点火タイミングに対応するクランク角120°CA毎のクランクシャフト26の回転数Nの変動値である回転変動Nxdのクランク角90°CAとの差である回転変動差Nxd90を用いることにより、より明確に適正に精度よくランダム失火を判定することができる。しかも、クランクシャフト26の回転数Nとクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとに応じた第1ランダム失火判定値E1を用いて判定するから、より適正にランダム失火を判定することができる。また、実施例のハイブリッド自動車20における失火判定装置によれば、第1ランダム失火判定値E1を超えた回転変動差Nxd90(3)に対する一つ後の回転変動差Nxd90(4)である回転変動差比Nje2や回転変動差Nxd90(3)に対する一つ前の回転変動差Nxd90(2)である回転変動差比Nje3,回転変動差Nxd90(3)に対する三つ前の回転変動差Nxd90(0)である回転変動差比Nje4を用いてランダム失火のパターン判定を行なうから、より適正にランダム失火を判定することができる。このようにより適正にランダム失火を判定することにより、ランダム失火に対する対応をより適正なものとすることができる。
もとより、第2実施例のハイブリッド自動車20Bにおける失火判定装置によれば、第1実施例のハイブリッド自動車20と同様に、単失火や連続失火,間欠失火をより明確に適正に精度よく判定することができる。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bにおける失火判定装置では、回転変動Nxdや回転変動差Nxd90,Nxd120,Nxd360,回転変動和Nxdintを用いて単失火判定処理や連続失火判定処理,間欠失火判定処理,対向失火判定処理,ランダム失火判定処理を実行することにより、単失火や連続失火,間欠失火,対向失火,ランダム失火を判定するものとしたが、こうした失火判定ロジックは単失火判定処理や連続失火判定処理,間欠失火判定処理,対向失火判定処理,ランダム失火判定処理に限られず、他の失火パターンを判定する失火判定ロジックを用いて失火を判定するものとしてもよい。また、単失火判定処理や連続失火判定処理,間欠失火判定処理,対向失火判定処理,ランダム失火判定処理におけるすべての失火判定ロジックを用いて失火を判定する必要はなく、これらの失火判定ロジックのいずれかを用いて失火を判定するものとしても構わない。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bにおける失火判定装置では、エンジン22の各気筒の点火タイミングに対応するクランク角120°CA毎の回転変動Nxdをクランク角30°CA毎の回転数Nの差として計算するものとしたが、異なるクランク角毎の回転数Nの差として計算するものとしても構わない。また、エンジン22の各気筒の点火タイミングに対応するクランク角120°CA毎の回転角加速度を計算し、これを回転変動Nxdとして用いるものとしても構わない。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bの失火判定装置における対向火判定処理では、クランクシャフト26の回転数Nとクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとに応じた第1対向失火判定値D1を用いて対向失火を判定するものとしたが、クランクシャフト26の回転数Nとは無関係にクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaにだけ応じた第1対向失火判定値D1を用いて対向失火を判定するものとしてもよいし、クランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとは無関係にクランクシャフト26の回転数Nにだけ応じた第1対向失火判定値D1を用いて対向失火を判定するものとしてもよい。また、クランクシャフト26の回転数Nともクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとも無関係に設定された第1対向失火判定値D1を用いて単失火を判定するものとしても差し支えない。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bの失火判定装置における対向失火判定処理では、第1対向失火判定値D1を超えた回転変動差Nxd120(1)と回転変動差Nxd120(4)との比である回転変動差比Njd2やその逆数,失火気筒の一つ後の気筒や二つ後の気筒に対応する回転変動差Nxd120(2),回転変動差Nxd120(3),回転変動差Nxd120(5),回転変動差Nxd120(6)をそれぞれ失火気筒の回転変動差Nxd120(1)と同じく失火気筒の回転変動差Nxd120(4)との和で除した回転変動差比Njd3,回転変動差比Njd4,回転変動差比Njd5,回転変動差比Njd6を用いて対向失火のパターン判定を行なうものとしたが、回転変動差比Njd2やその逆数,回転変動差比Njd3,回転変動差比Njd4,回転変動差比Njd5,回転変動差比Njd6のすべてを用いて対向失火のパターン判定を行なう必要はなく、これらのいずれかを用いて対向失火のパターン判定を行なうものとしてもよいし、これらのいずれをも用いないものとしても構わない。また、回転変動差比Njd2やその逆数,回転変動差比Njd3,回転変動差比Njd4,回転変動差比Njd5,回転変動差比Njd6とは異なる回転変動比を用いて対向失火のパターン判定を行なうものとしても差し支えない。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bの失火判定装置におけるランダム失火判定処理では、クランクシャフト26の回転数Nとクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとに応じた第1ランダム失火判定値E1を用いてランダム失火を判定するものとしたが、クランクシャフト26の回転数Nとは無関係にクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaにだけ応じた第1ランダム失火判定値E1を用いてランダム失火を判定するものとしてもよいし、クランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとは無関係にクランクシャフト26の回転数Nにだけ応じた第1ランダム失火判定値E1を用いてランダム失火を判定するものとしてもよい。また、クランクシャフト26の回転数Nともクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとも無関係に設定された第1ランダム失火判定値D1を用いてランダム失火を判定するものとしても差し支えない。
実施例のハイブリッド自動車20の失火判定装置におけるランダム失火判定処理では、第1ランダム失火判定値E1を超えた回転変動差Nxd90(3)に対する一つ後の回転変動差Nxd90(4)である回転変動差比Nje2や回転変動差Nxd90(3)に対する一つ前の回転変動差Nxd90(2)である回転変動差比Nje3,回転変動差Nxd90(3)に対する三つ前の回転変動差Nxd90(0)である回転変動差比Nje4を用いてランダム失火のパターン判定を行なうものとしたが、回転変動差比Nje2や回転変動差比Nje3,回転変動差比Nje4のすべてを用いてランダム失火のパターン判定を行なう必要はなく、これらのいずれかを用いてランダム失火のパターン判定を行なうものとしてもよいし、これらのいずれをも用いないものとしても構わない。また、回転変動差比Nje2や回転変動差比Nje3,回転変動差比Nje4とは異なる回転変動差比を用いてランダム失火のパターン判定を行なうものとしても差し支えない。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bでも、第1実施例のハイブリッド自動車20と同様に、単失火判定処理や連続失火判定処理,間欠失火判定処理の変形例を適用することができる。
第1実施例や第2実施例のハイブリッド自動車20,20Bにおける失火判定装置では、直列6気筒のエンジン22の失火を判定するものとしたが、複数気筒のエンジンであれば如何なるエンジンに対しても適用することができる。
第1実施例や第2実施例では、エンジン22と遊星歯車機構30と二つのモータMG1,MG2とを備えるハイブリッド自動車20のエンジン22の失火判定装置として説明したが、他の構成によるハイブリッド自動車に搭載されたエンジンの失火判定装置として適用してもよく、ハイブリッド自動車以外の自動車に搭載された失火判定装置として適用してもよい。また、自動車以外の移動体や移動しない設備に組み込まれた内燃機関の失火判定装置として適用しても構わない。
第1実施例や第2実施例では、ハイブリッド自動車20,20Bに搭載されたエンジン22の失火判定装置としての形態として説明したが、ハイブリッド自動車20,20Bのエンジン22の失火判定方法の形態として適用してもよいのは勿論である。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、内燃機関やこれを搭載する自動車などの製造産業に利用可能である。
本発明の一実施例としての内燃機関の失火判定装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 内燃機関の失火判定装置として機能するエンジン用電子制御ユニット24とこのエンジン用電子制御ユニット24により運転制御されるエンジン22の構成の概略を示す構成図である。 エンジン用電子制御ユニット24により実行される失火判定処理の一例を示すフローチャートである。 単失火判定処理の一例を示すフローチャートである。 連続失火判定処理の一例を示すフローチャートである。 間欠失火判定処理の一例を示すフローチャートである。 第1単失火判定値A1とクランクシャフト26の回転数Nとクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとの関係の一例を示す説明図である。 単失火を生じているときの回転変動Nxdの時間変化の一例を示す説明図である。 第1連続失火判定値B1とクランクシャフト26の回転数Nとクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとの関係の一例を示す説明図である。 連続失火を生じているときの回転変動差Nxdflxの時間変化の一例を示す説明図である。 第1間欠失火判定値C1とクランクシャフト26の回転数Nとクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとの関係の一例を示す説明図である。 間欠失火を生じているときの回転変動和Nxdintの時間変化の一例を示す説明図である。 第2実施例のエンジン用電子制御ユニット24により実行される失火判定処理の一例を示すフローチャートである。 対向失火判定処理の一例を示すフローチャートである。 ランダム失火判定処理の一例を示すフローチャートである。 第1対向失火判定値D1とクランクシャフト26の回転数Nとクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとの関係の一例を示す説明図である。 対向失火を生じているときの回転変動差Nxd120の時間変化の一例を示す説明図である。 第1ランダム失火判定値E1とクランクシャフト26の回転数Nとクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとの関係の一例を示す説明図である。 ランダム失火を生じているときの回転変動差Nxd90の時間変化の一例を示す説明図である。
符号の説明
20,20B ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット、24a CPU、24b ROM、24c RAM、26 クランクシャフト、30 遊星歯車機構、40 モータ用電子制御ユニット、41,42 インバータ、50 バッテリ、69a,69b 駆動輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、126 燃料噴射弁、128 吸気バルブ、130 点火プラグ、132 ピストン、134 浄化装置、136 スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランク角センサ、142 水温センサ、144 カムポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、148 バキュームセンサ、150 可変バルブタイミング機構。

Claims (27)

  1. 走行に対して独立に運転ポイントを設定して運転される複数気筒の内燃機関と該内燃機関のクランクシャフトに機械的に連結されて該クランクシャフトの動力を用いて発電可能な発電機と走行用の動力を出力可能な電動機とを搭載するハイブリッド自動車における該内燃機関の失火を判定する内燃機関の失火判定装置であって、
    前記内燃機関のクランクシャフトの回転位置を検出する回転位置検出手段と、
    前記検出された回転位置に基づいて前記内燃機関の各気筒の点火時期に対応するクランク角における前記内燃機関の回転変動を順次演算する回転変動演算手段と、
    前記順次演算された回転変動に基づいて、複数の気筒のうちの1気筒だけが失火している単失火パターンを判定するロジックとして前記内燃機関の1サイクルに対して前記順次演算された回転変動のうち一つの回転変動だけが単失火用所定値以上となると共に該単失火用所定値以上となる回転変動である対象回転変動と前記対象回転変動より三つ前の回転変動と前記対象回転変動より一つ前の回転変動と前記対象回転変動より一つ後の回転変動とのいずれか一つを含む該対象回転変動以外の他の回転変動との比が単失火用所定比範囲となるときに単失火であると判定する単失火判定ロジックと、複数の気筒のうち連続する2気筒が失火している連続失火パターンを判定する連続失火判定ロジックと、複数の気筒のうち一つの燃焼気筒を挟む2気筒が失火している間欠失火パターンを判定するロジックとして前記順次演算された回転変動と該回転変動よりクランク角が360度前に演算された回転変動との和である回転変動和を演算し、前記内燃機関の1サイクルに対して演算された回転変動和のうち一つの回転変動和だけが間欠失火用所定値以上となるときに間欠失火と判定する間欠失火判定ロジックとのうち少なくとも前記単失火判定ロジックと前記間欠失火判定ロジックとを含む異なる複数の失火パターンの判定ロジックを用いて前記内燃機関の失火を判定する失火判定手段と、
    を備える内燃機関の失火判定装置。
  2. 請求項1記載の内燃機関の失火判定装置であって、
    前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、
    該検出された内燃機関の回転数が大きくなるほど小さくなる傾向に前記単失火用所定値を調整する第1単失火用所定値調整手段と、
    を備える内燃機関の失火判定装置。
  3. 請求項1または2記載の内燃機関の失火判定装置であって、
    前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段と、
    該検出された吸入空気量から前記内燃機関の1サイクル当たりのサイクル吸入空気量を演算すると共に該演算したサイクル吸入空気量が大きくなるほど大きくなる傾向に前記単失火用所定値を調整する第2単失火用所定値調整手段と、
    を備える内燃機関の失火判定装置。
  4. 請求項1ないし3いずれか記載の内燃機関の失火判定装置であって、
    前記連続失火判定ロジックは、前記順次演算された回転変動と該回転変動よりクランク角が360度前に演算された回転変動との差である回転変動差を演算し、前記内燃機関の1サイクルに対して演算された回転変動差のうち一つの回転変動差だけが連続失火用所定値以上となるときに連続失火と判定するロジックであり、
    前記失火判定手段は、前記連続失火判定ロジックを含む前記複数の失火パターンの判定ロジックを用いて前記内燃機関の失火を判定する手段である、
    内燃機関の失火判定装置。
  5. 前記連続失火判定ロジックは、前記連続失火用所定値以上となる回転変動差である対象回転変動差と該対象回転変動差以外の他の回転変動差との比が連続失火用所定比範囲となるときに連続失火であると判定するロジックである請求項4記載の内燃機関の失火判定装置。
  6. 前記他の回転変動差は、前記対象回転変動差より三つ前の回転変動差と前記対象回転変動差より一つ前の回転変動差と前記対象回転変動差より一つ後の回転変動差とのいずれか一つを含むことを特徴とする請求項5記載の内燃機関の失火判定装置。
  7. 請求項4ないし6いずれか記載の内燃機関の失火判定装置であって、
    前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、
    該検出された内燃機関の回転数が大きくなるほど小さくなる傾向に前記連続失火用所定値を調整する第1連続失火用所定値調整手段と、
    を備える内燃機関の失火判定装置。
  8. 請求項4ないし6いずれか記載の内燃機関の失火判定装置であって、
    前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段と、
    該検出された吸入空気量から前記内燃機関の1サイクル当たりのサイクル吸入空気量を演算すると共に該演算したサイクル吸入空気量が大きくなるほど大きくなる傾向に前記連続失火用所定値を調整する第2連続失火用所定値調整手段と、
    を備える内燃機関の失火判定装置。
  9. 前記間欠失火判定ロジックは、前記間欠失火用所定値以上となる回転変動和である対象回転変動和と該対象回転変動和以外の他の回転変動和との比が間欠失火用所定比範囲となるときに間欠失火であると判定するロジックである請求項1ないし8いずれか記載の内燃機関の失火判定装置。
  10. 前記他の回転変動和は、前記対象回転変動和より一つ前の回転変動和であることを特徴とする請求項記載の内燃機関の失火判定装置。
  11. 請求項1ないし10いずれか記載の内燃機関の失火判定装置であって、
    前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、
    該検出された内燃機関の回転数が大きくなるほど小さくなる傾向に前記間欠失火用所定値を調整する第1間欠失火用所定値調整手段と、
    を備える内燃機関の失火判定装置。
  12. 請求項1ないし11いずれか記載の内燃機関の失火判定装置であって、
    前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段と、
    該検出された吸入空気量から前記内燃機関の1サイクル当たりのサイクル吸入空気量を演算すると共に該演算したサイクル吸入空気量が大きくなるほど大きくなる傾向に前記間欠失火用所定値を調整する第2間欠失火用所定値調整手段と、
    を備える内燃機関の失火判定装置。
  13. 請求項1ないし12いずれか記載の内燃機関の失火判定装置であって、
    前記内燃機関は、偶数気筒であり、
    前記失火判定手段は、複数の気筒のうちの対向する2気筒が失火している対向失火パターンを判定する対向失火判定ロジックと、前記内燃機関の1サイクル中に複数の気筒のうちのいずれかの1気筒が不規則に失火しているランダム失火パターンを判定するランダム失火判定ロジックとのうち少なくとも一方の判定ロジックを含む前記複数の失火パターンの判定ロジックを用いて前記内燃機関の失火を判定する手段である
    内燃機関の失火判定装置。
  14. 請求項13記載の内燃機関の失火判定装置であって、
    前記対向失火判定ロジックは、前記順次演算された回転変動と該回転変動よりクランク角が120度前に演算された回転変動との差である回転変動差を演算し、前記内燃機関の1サイクルに対して演算された回転変動差のうち二つの回転変動差が対向失火用所定値以上となるときに対向失火と判定するロジックであり、
    前記失火判定手段は、前記対向失火判定ロジックを含む前記複数の失火パターンの判定ロジックを用いて前記内燃機関の失火を判定する手段である、
    内燃機関の失火判定装置。
  15. 前記対向失火判定ロジックは、前記対向失火用所定値以上となる二つの回転変動差である二つの対象回転変動差の比が第1対向失火用所定比範囲となると共に該二つの対象回転変動差の和と該二つの対象回転変動差以外の他の回転変動差との比が第2対向失火用所定比範囲となるときに対向失火であると判定するロジックである請求項14記載の内燃機関の失火判定装置。
  16. 前記他の回転変動差は、前記二つの対象回転変動差より一つ前の回転変動差と前記二つの対象回転変動差より二つ前の回転変動差とのいずれか一つを含むことを特徴とする請求項15記載の内燃機関の失火判定装置。
  17. 請求項14ないし16いずれか記載の内燃機関の失火判定装置であって、
    前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、
    該検出された内燃機関の回転数が大きくなるほど小さくなる傾向に前記対向失火用所定値を調整する第1対向失火用所定値調整手段と、
    を備える内燃機関の失火判定装置。
  18. 請求項14ないし17いずれか記載の内燃機関の失火判定装置であって、
    前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段と、
    該検出された吸入空気量から前記内燃機関の1サイクル当たりのサイクル吸入空気量を演算すると共に該演算したサイクル吸入空気量が大きくなるほど大きくなる傾向に前記対向失火用所定値を調整する第2対向失火用所定値調整手段と、
    を備える内燃機関の失火判定装置。
  19. 請求項13ないし18いずれか記載の内燃機関の失火判定装置であって、
    前記ランダム失火判定ロジックは、前記順次演算された回転変動と該回転変動よりクランク角が90度前に演算された回転変動との差である回転変動差を演算し、前記内燃機関の1サイクルに対して演算された回転変動差のうち一つの回転変動差がランダム失火用所定値以上となるときにランダム失火と判定するロジックであり、
    前記失火判定手段は、前記ランダム失火判定ロジックを含む前記複数の失火パターンの判定ロジックを用いて前記内燃機関の失火を判定する手段である、
    内燃機関の失火判定装置。
  20. 前記ランダム失火判定ロジックは、前記ランダム失火用所定値以上となる回転変動差である対象回転変動差と該対象回転変動差以外の他の回転変動差との比がランダム失火用所定比範囲となるときにランダム失火であると判定するロジックである請求項19記載の内燃機関の失火判定装置。
  21. 前記他の回転変動差は、前記対象回転変動差より一つ前の回転変動差と前記対象回転変動差より一つ後の回転変動差と前記対象回転変動差より三つ後の回転変動差のいずれか一つを含むことを特徴とする請求項20記載の内燃機関の失火判定装置。
  22. 請求項19ないし21いずれか記載の内燃機関の失火判定装置であって、
    前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、
    該検出された内燃機関の回転数が大きくなるほど小さくなる傾向に前記ランダム失火用所定値を調整する第1ランダム失火用所定値調整手段と、
    を備える内燃機関の失火判定装置。
  23. 請求項19ないし22いずれか記載の内燃機関の失火判定装置であって、
    前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段と、
    該検出された吸入空気量から前記内燃機関の1サイクル当たりのサイクル吸入空気量を演算すると共に該演算したサイクル吸入空気量が大きくなるほど大きくなる傾向に前記ランダム失火用所定値を調整する第2ランダム失火用所定値調整手段と、
    を備える内燃機関の失火判定装置。
  24. 前記回転変動演算手段は、前記内燃機関のクランクシャフトの所定クランク角毎の回転角速度を演算すると共に該内燃機関の各気筒の点火時期に対応する回転角速度と該回転角速度より前記所定クランク角前の回転角速度の差に基づいて回転変動を演算する手段である請求項1ないし23いずれか記載の内燃機関の失火判定装置。
  25. 前記回転変動演算手段は、前記内燃機関の各気筒の点火時期に対応する回転角加速度を前記回転変動として演算する手段である請求項1ないし23いずれか記載の内燃機関の失火判定装置。
  26. 走行に対して独立に運転ポイントを設定して運転される複数気筒の内燃機関と該内燃機関のクランクシャフトに機械的に連結されて該クランクシャフトの動力を用いて発電可能
    な発電機と前記クランクシャフトに機械的に連結されて走行用の動力を出力可能な電動機とを搭載するハイブリッド自動車における該内燃機関の失火を判定する内燃機関の失火判定方法であって、
    前記内燃機関のクランクシャフトの回転位置に基づいて前記内燃機関の各気筒の点火時期に対応するクランク角における前記内燃機関の回転変動を順次演算し、
    前記順次演算した回転変動に基づいて、複数の気筒のうちの1気筒だけが失火している単失火パターンを判定するロジックとして前記内燃機関の1サイクルに対して前記順次演算された回転変動のうち一つの回転変動だけが単失火用所定値以上となると共に該単失火用所定値以上となる回転変動である対象回転変動と前記対象回転変動より三つ前の回転変動と前記対象回転変動より一つ前の回転変動と前記対象回転変動より一つ後の回転変動とのいずれか一つを含む該対象回転変動以外の他の回転変動との比が単失火用所定比範囲となるときに単失火であると判定する単失火判定ロジックと、複数の気筒のうち連続する2気筒が失火している連続失火パターンを判定する連続失火判定ロジックと、複数の気筒のうち一つの燃焼気筒を挟む2気筒が失火している間欠失火パターンを判定するロジックとして前記順次演算された回転変動と該回転変動よりクランク角が360度前に演算された回転変動との和である回転変動和を演算し、前記内燃機関の1サイクルに対して演算された回転変動和のうち一つの回転変動和だけが間欠失火用所定値以上となるときに間欠失火と判定する間欠失火判定ロジックとのうち少なくとも単失火判定ロジックと間欠失火判定ロジックとを含む複数の判定ロジックを用いて前記内燃機関の失火を判定する
    内燃機関の失火判定方法。
  27. 請求項26記載の内燃機関の失火判定方法であって、
    複数の気筒のうちの対向する2気筒が失火している対向失火パターンを判定するロジックとして前記順次演算された回転変動と該回転変動よりクランク角が120度前に演算された回転変動との差である回転変動差を演算し前記内燃機関の1サイクルに対して演算された回転変動差のうち二つの回転変動差が対向失火用所定値以上となるときに対向失火であると判定する対向失火判定ロジックと、前記内燃機関の1サイクル中に複数の気筒のうちのいずれかの1気筒が不規則に失火しているランダム失火パターンを判定するロジックとして前記順次演算された回転変動と該回転変動よりクランク角が90度前に演算された回転変動との差である回転変動差を演算し前記内燃機関の1サイクルに対して演算された回転変動差のうち一つの回転変動差がランダム失火用所定値以上となるときにランダム失火と判定するランダム失火判定ロジックと、のうちの少なくとも一方を含む前記複数の判定ロジックを用いて前記内燃機関の失火を判定する
    内燃機関の失火判定方法。
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