JP2006194125A - 内燃機関の失火判定装置および失火判定方法 - Google Patents

内燃機関の失火判定装置および失火判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 内燃機関の間欠失火をより適正に判定する。
【解決手段】 6気筒エンジンの各気筒の点火タイミングに対応するクランク角120°CA毎のクランクシャフトの回転数Nの変動値である回転変動Nxdとこの回転変動Nxdよりクランク角360°CA前の回転変動Nxdとの和として回転変動和Nxdintを計算し(S130)、計算した回転変動和Nxdintがクランクシャフトの回転数Nとその1回転当たりの吸入空気量Gaとに応じた判定値Nref1より大きく(S150)、この回転変動和Nxdint(3)に対するその前の回転変動和Nxdint(2)の比が判定値Nref2未満のときに(S180)、間欠失火であると判定する。これにより、エンジンの間欠失火をより適正に判定することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、内燃機関の失火判定装置および失火判定方法に関し、詳しくは、複数気筒以上の内燃機関における間欠失火を判定する内燃機関の失火判定装置および失火判定方法に関する。
従来、この種の内燃機関の失火判定装置としては、エンジンのクランクシャフトに取り付けられたモータのトルク補正量に基づいて失火を判定するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、エンジンのクランクシャフトに生じるトルク変動をモータからのトルクによって打ち消すように制振制御し、この制振制御のためのモータのトルク補正値を用いて失火を判定している。
特開2001−65402号公報
しかしながら、上述の内燃機関の失火判定装置では、エンジンの失火の判定はできるものの、間欠失火などのような複雑な失火のパターン判定を行なうことは困難である。このように、失火の判定をそのパターン判定まで含めて行なうことは、その後の対応などに役立てることができると共にエンジンを搭載した自動車などの装置の運転をよりスムーズに行なうことに役立てることができる。
本発明の内燃機関の失火判定装置および失火判定方法は、内燃機関の間欠失火を判定することを目的の一つとする。また、本発明の内燃機関の失火判定装置および失火判定方法は、内燃機関の間欠失火をより適正に判定することを目的の一つとする。
本発明の内燃機関の失火判定装置および失火判定方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の内燃機関の失火判定装置は、
複数気筒の内燃機関における間欠失火を判定する内燃機関の失火判定装置であって、
前記内燃機関のクランクシャフトの回転位置を検出する回転位置検出手段と、
前記検出された回転位置に基づいて前記内燃機関の各気筒の点火時期に対応するクランク角における前記内燃機関の回転変動を順次演算する回転変動演算手段と、
前記順次演算された回転変動と該回転変動よりクランク角が360度前に演算された回転変動との和である回転変動和を演算する回転変動和演算手段と、
前記演算された回転変動和に基づいて間欠失火を判定する間欠失火判定手段と、
を備えることを要旨とする。
本発明の内燃機関の失火判定装置では、内燃機関のクランクシャフトの回転位置に基づいて内燃機関の各気筒の点火時期に対応するクランク角における内燃機関の回転変動を順次演算すると共にこの順次演算した回転変動とクランク角が360度前に回転変動との和である回転変動和を演算し、この演算した回転変動和に基づいて間欠失火を判定する。こうした回転変動和を用いることにより他の失火から間欠失火を分別して判定することができる。ここで、「内燃機関」は、走行状態に対して独立に該内燃機関の運転ポイントを設定して運転されるハイブリッド自動車に搭載されてなるものを考えることもできる。なお、「間欠失火」とは、内燃機関の1サイクル中に失火した気筒,燃焼した気筒,失火した気筒がこの順に現われ、他の気筒については燃焼した気筒となる失火のパターンをいう。
こうした本発明の内燃機関の失火判定装置において、前記間欠失火判定手段は、前記演算された回転変動和が判定用変動和以上のときに間欠失火を判定する手段であるものとすることもできる。この場合、前記間欠失火判定手段は、前記判定用変動和以上の回転変動和に対応する気筒と該気筒より点火時期が二つ後の気筒が失火している間欠失火であると判定する手段であるものとすることもできる。
この回転変動和が判定変動和以上のときに間欠失火を判定する態様の本発明の内燃機関の失火判定装置において、前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、該検出された内燃機関の回転数が大きくなるほど小さくなる傾向に前記判定用変動和を調整する第1判定用変動和調整手段と、を備えるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関の回転数に応じた判定用変動和を用いて間欠失火を判定することができる。この結果、より適正に間欠失火を判定することができる。ここで、回転数検出手段は、回転位置検出手段により検出されたクランクシャフトの回転位置に基づいて内燃機関の回転数を演算により検出するものとしてもよい。
また、回転変動和が判定変動和以上のときに間欠失火を判定する態様の本発明の内燃機関の失火判定装置において、前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段と、該検出された吸入空気量から前記内燃機関の1サイクル当たりのサイクル吸入空気量を演算すると共に該演算したサイクル吸入空気量が大きくなるほど大きくなる傾向に前記判定用変動和を調整する第2判定用変動和調整手段と、を備えるものとすることもできる。こうすれば、吸入空気量に応じた判定用変動和を用いて間欠失火を判定することができる。この結果、より適正に間欠失火を判定することができる。
さらに、回転変動和が判定変動和以上のときに間欠失火を判定する態様の本発明の内燃機関の失火判定装置において、前記間欠失火判定手段は、前記所定変動和以上の回転変動和と該回転変動和に対応する気筒の前に点火時期となる気筒に対応する回転変動和との比が所定比以下のときに間欠失火を判定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、更に、より適正に間欠失火を判定することができる。
本発明の内燃機関の失火判定装置において、前記回転変動演算手段は、前記内燃機関のクランクシャフトの所定クランク角毎の回転角速度を演算すると共に該内燃機関の各気筒の点火時期に対応する回転角速度と該回転角速度より前記所定クランク角前の回転角速度の差に基づいて回転変動を演算する手段であるものとすることもできる。また、前記回転変動演算手段は、前記内燃機関の各気筒の点火時期に対応する回転角加速度を前記回転変動として演算する手段であるものとすることもできる。
本発明の内燃機関の失火判定方法は、
複数気筒の内燃機関における間欠失火を判定する内燃機関の失火判定方法であって、
前記内燃機関のクランクシャフトの回転位置を検出し、
前記検出した回転位置に基づいて前記内燃機関の各気筒の点火時期に対応するクランク角における前記内燃機関の回転変動を順次演算し、
前記順次演算した回転変動と該回転変動よりクランク角が360度前に演算した回転変動との和である回転変動和を演算し、
前記演算した回転変動和が所定変動和以上のときに間欠失火を判定する
ことを要旨とする。
本発明の内燃機関の失火判定方法では、内燃機関のクランクシャフトの回転位置に基づいて内燃機関の各気筒の点火時期に対応するクランク角における内燃機関の回転変動を順次演算すると共にこの順次演算した回転変動とクランク角が360度前の回転変動との和である回転変動和を演算し、この演算した回転変動和に基づいて間欠失火を判定する。こうした回転変動和を用いることにより他の失火から間欠失火を分別して判定することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例としての内燃機関の失火判定装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図であり、図2は内燃機関の失火判定装置として機能するエンジン用電子制御ユニット24とこのエンジン用電子制御ユニット24により運転制御されるエンジン22の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図1に示すように、エンジン用電子制御ユニット(図1中ではエンジンECUと省略)24により運転制御されるエンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にキャリアが接続されると共に駆動輪69a,69bの車軸に連結された駆動軸にリングギヤが接続された遊星歯車機構30と、遊星歯車機構30のサンギヤに接続されインバータ41を介してモータ用電子制御ユニット(図1中ではモータECUと省略)40によって駆動制御を受ける発電可能なモータMG1と、駆動輪69a,69bの車軸に連結された駆動軸に取り付けられインバータ42を介してモータ用電子制御ユニット40によって駆動制御を受ける動力を入出力可能なモータMG2と、インバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力のやりとりが可能なバッテリ50と、ハイブリッド自動車20全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。このハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジン用電子制御ユニット24やモータ用電子制御ユニット40などと通信ポートを介して接続されており、エンジン用電子制御ユニット24やモータ用電子制御ユニット40などと各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力可能な直列6気筒の内燃機関として構成されており、図2に示すように、エアクリーナ122により清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸入すると共に燃料噴射弁126からガソリンを噴射して吸入された空気とガソリンとを混合し、この混合気を吸気バルブ128を介して燃料室に吸入し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。エンジン22からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化装置(三元触媒)134を介して外気へ排出される。なお、実施例のエンジン22は、各気筒の各点火タイミングがクランク角120°CAずつ異なるように各気筒のピストン132がクランクシャフト26に取り付けられている。
エンジン22を制御するエンジン用電子制御ユニット24は、CPU24aを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU24aの他に処理プログラムを記憶するROM24aと、データを一時的に記憶するRAM24aと、図示しないフラッシュメモリや入出力ポート,通信ポートとを備える。エンジン用電子制御ユニット24には、エンジン22の状態を検出する種々のセンサからの信号が図示しない入力ポートを介して入力されている。例えば、エンジン用電子制御ユニット24には、クランクシャフト26の回転角としてのクランク角CAを検出するクランク角センサ140のクランク角CAやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブ128や排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144からのカムポジション,スロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットルポジション,エンジン22の負荷としての吸入空気量を検出するバキュームセンサ148からの吸入空気量Gaなどが入力ポートを介して入力されている。ここで、クランク角センサ140は、クランクシャフト26に取り付けられた図示しないマグネットロータに対向する位置に磁気抵抗素子を配置したMRE回転センサとして構成されており、所定角度(例えばクランク角10°CA)ごとにパルスを出力する。実施例では、このクランク角センサ140が発生するパルスを利用してクランク角CAを特定すると共にエンジン22の回転数Nを計算している。また、エンジン用電子制御ユニット24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号が図示しない出力ポートを介して出力されている。例えば、エンジンECU24からは、燃料噴射弁126への駆動信号や、スロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルモータ136への駆動信号、イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への制御信号、吸気バルブ128の開閉タイミングの変更可能な可変バルブタイミング機構150への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。前述したように、エンジン用電子制御ユニット24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータを出力する。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特にエンジン用電子制御ユニット24によるエンジン22の間欠失火を判定する際の動作について説明する。図3は、エンジン用電子制御ユニット24により実行される間欠失火判定処理の一例を示すフローチャートである。この間欠失火判定処理は、エンジン22が始動されてから常時繰り返し実行される。
間欠失火判定処理が実行されると、まず、クランク角センサ140からのクランク角CAやバキュームセンサ148からの吸入空気量Gaなど間欠失火の判定に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。続いて、入力したクランク角CAに基づいてクランク角60°CA毎のクランクシャフト26の回転数Nを計算する(ステップS110)。このクランク角60°CA毎の回転数Nは、クランク角10°CA前のパルスとの間隔により求めることができる。そして、クランク角60°CA毎の回転数Nの差としてエンジン22の各気筒の点火タイミングに対応してクランク角120°CA毎の回転変動Nxdを計算する(ステップS120)。そして、計算した回転変動Nxdに対してクランク角360°CA前の回転変動Nxdとの和を回転変動和Nxdintとして計算する(ステップS130)。ここで、回転変動Nxdは、前述したように、クランク角120°CA毎に計算するから、クランク角360°CA前の回転変動Nxdは3つ前の回転変動となる。図中のフローチャートでは、これを表わすために回転変動Nxd(n),Nxd(n−3)として示した。
次に、クランクシャフト26の回転数Nと吸入空気量Gaとに基づいて間欠失火を判定するための判定値の一つとしての判定値Nref1を設定する(ステップS140)。ここで、判定値Nref1は、クランクシャフト26の回転数Nが大きくなるほど小さくなる傾向に、クランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaが大きいほど大きくなる傾向に設定される。判定値Nref1とクランクシャフト26の回転数Nとクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとの関係の一例を図4に示す。
こうして判定値Nref1を設定すると、回転変動和Nxdintを判定値Nref1と比較し(ステップS150)、回転変動和Nxdintが判定値Nref1以下のときには間欠失火は生じていないと判断して処理を終了する。回転変動和Nxdintが判定値Nref1を超えるときには、超えた回転変動和Nxdintを3番目の失火気筒と判定し(ステップS160)、失火気筒の前の気筒に対応する回転変動和Nxdint(2)を失火気筒の回転変動和Nxdint(3)で除して回転変動和比Njを計算し(ステップS170)、計算した回転変動和比Njが判定値Nref2未満であるか否かを判定する(ステップS180)。ここで、判定値Nref2は、間欠失火を生じたときの回転変動和比Njより大きな値となるよう、且つ、間欠失火を生じていないときの回転変動和Njより小さな値となるよう実験などにより定められている。回転変動和比Njが判定値Nref2未満のときには間欠失火である旨を出力して(ステップS190)、処理を終了し、回転変動和比Njが判定値Nref2以上のときには間欠失火は生じていないと判断して処理を終了する。
図5は、間欠失火を生じているときの回転変動Nxdと回転変動和Nxdintの時間変化の一例を示す説明図である。図示するように、回転変動Nxdでは、明確に判定可能な値は生じないが、回転変動和Nxdintでは明確に判定可能な値が生じる。実施例では、この明確に判定可能な値に着目すると共にそのパターンが間欠失火であるのを回転変動和比Njを用いて判定している。これにより、より適正に間欠失火を判定することができる。なお、この場合の間欠失火の気筒は回転変動和Nxdint(3)とその二つ後の回転変動和Nxdint(5)とに対応する気筒である。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20における失火判定装置によれば、エンジン22の各気筒の点火タイミングに対応するクランク角120°CA毎のクランクシャフト26の回転数Nの変動値である回転変動Nxdのクランク角360°CAとの和である回転変動和Nxdintを用いることにより、より明確に間欠失火を判定することができる。しかも、クランクシャフト26の回転数Nとクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとに応じた判定値Nref1を用いて判定するから、より適正に間欠失火を判定することができる。また、実施例のハイブリッド自動車20における失火判定装置によれば、判定値Nref1を超えた回転変動和Nxdint(3)に対する前の回転変動和Nxdint(2)である回転変動和比Njを用いて間欠失火のパターン判定を行なうから、より適正に間欠失火を判定することができる。このようにより適正に間欠失火を判定することにより、間欠失火に対する対応をより適正なものとすることができる。
実施例のハイブリッド自動車20における失火判定装置では、エンジン22の各気筒の点火タイミングに対応するクランク角120°CA毎の回転変動Nxdをクランク角60°CA毎の回転数Nの差として計算するものとしたが、異なるクランク角毎の回転数Nの差として計算するものとしても構わない。また、エンジン22の各気筒の点火タイミングに対応するクランク角120°CA毎の回転角加速度を計算し、これを回転変動Nxdとして用いるものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20における失火判定装置では、クランクシャフト26の回転数Nとクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとに応じた判定値Nref1を用いて間欠失火を判定するものとしたが、クランクシャフト26の回転数Nには無関係にクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaにだけ応じた判定値Nref1を用いて間欠失火を判定するものとしてもよいし、クランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaには無関係にクランクシャフト26の回転数Nにだけ応じた判定値Nref1を用いて間欠失火を判定するものとしてもよい。また、クランクシャフト26の回転数Nともクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとも無関係に設定された判定値Nref1を用いて間欠失火を判定するものとしても差し支えない。
実施例のハイブリッド自動車20における失火判定装置では、判定値Nref1を超えた回転変動和Nxdint(3)に対する前の回転変動和Nxdint(2)である回転変動和比Njを用いて間欠失火のパターン判定を行なうものとしたが、こうしたパターン判定は行なわないものとしてもよい。即ち、回転変動Nxdのクランク角360°CAとの和である回転変動和Nxdintを用いた判定だけで間欠失火を判定するものとしても差し支えない。
実施例のハイブリッド自動車20の失火判定装置では、直列6気筒のエンジン22の間欠失火を判定するものとしたが、間欠失火を定義可能な5気筒以上のエンジンであれば如何なるエンジンに対しても適用することができる。
実施例では、エンジン22と遊星歯車機構30と二つのモータMG1,MG2とを備えるハイブリッド自動車20のエンジン22の失火判定装置として説明したが、他の構成によるハイブリッド自動車に搭載されたエンジンの失火判定装置として適用してもよく、ハイブリッド自動車以外の自動車に搭載された失火判定装置として適用してもよい。また、自動車以外の移動体や移動しない設備に組み込まれた内燃機関の失火判定装置として適用しても構わない。
実施例では、ハイブリッド自動車20に搭載されたエンジン22の失火判定装置としての形態として説明したが、ハイブリッド自動車20のエンジン22の失火判定方法の形態として適用してもよいのは勿論である。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、内燃機関やこれを搭載する自動車などの製造産業に利用可能である。
本発明の一実施例としての内燃機関の失火判定装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 内燃機関の失火判定装置として機能するエンジン用電子制御ユニット24とこのエンジン用電子制御ユニット24により運転制御されるエンジン22の構成の概略を示す構成図である。 エンジン用電子制御ユニット24により実行される間欠失火判定処理の一例を示すフローチャートである。 判定値Nref1とクランクシャフト26の回転数Nとクランクシャフト26の1回転当たりの吸入空気量Gaとの関係の一例を示す説明図である。 間欠失火を生じているときの回転変動Nxdと回転変動和Nxdintの時間変化の一例を示す説明図である。
符号の説明
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット、24a CPU、24b ROM、24c RAM、26 クランクシャフト、30 遊星歯車機構、40 モータ用電子制御ユニット、41,42 インバータ、50 バッテリ、69a,69b 駆動輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、126 燃料噴射弁、128 吸気バルブ、130 点火プラグ、132 ピストン、134 浄化装置、136 スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランク角センサ、142 水温センサ、144 カムポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、148 バキュームセンサ、150 可変バルブタイミング機構。

Claims (10)

  1. 複数気筒の内燃機関における間欠失火を判定する内燃機関の失火判定装置であって、
    前記内燃機関のクランクシャフトの回転位置を検出する回転位置検出手段と、
    前記検出された回転位置に基づいて前記内燃機関の各気筒の点火時期に対応するクランク角における前記内燃機関の回転変動を順次演算する回転変動演算手段と、
    前記順次演算された回転変動と該回転変動よりクランク角が360度前に演算された回転変動との和である回転変動和を演算する回転変動和演算手段と、
    前記演算された回転変動和に基づいて間欠失火を判定する間欠失火判定手段と、
    を備える内燃機関の失火判定装置。
  2. 前記間欠失火判定手段は、前記演算された回転変動和が判定用変動和以上のときに間欠失火を判定する手段である請求項1記載の内燃機関の失火判定装置。
  3. 前記間欠失火判定手段は、前記判定用変動和以上の回転変動和に対応する気筒と該気筒より点火時期が二つ後の気筒が失火している間欠失火であると判定する手段である請求項2記載の内燃機関の失火判定装置。
  4. 請求項2または3記載の内燃機関の失火判定装置であって、
    前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、
    該検出された内燃機関の回転数が大きくなるほど小さくなる傾向に前記判定用変動和を調整する第1判定用変動和調整手段と、
    を備える内燃機関の失火判定装置。
  5. 請求項2ないし4いずれか記載の内燃機関の失火判定装置であって、
    前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段と、
    該検出された吸入空気量から前記内燃機関の1サイクル当たりのサイクル吸入空気量を演算すると共に該演算したサイクル吸入空気量が大きくなるほど大きくなる傾向に前記判定用変動和を調整する第2判定用変動和調整手段と、
    を備える内燃機関の失火判定装置。
  6. 前記間欠失火判定手段は、前記所定変動和以上の回転変動和と該回転変動和に対応する気筒の前に点火時期となる気筒に対応する回転変動和との比が所定比以下のときに間欠失火を判定する手段である請求項2ないし5いずれか記載の内燃機関の失火判定装置。
  7. 前記回転変動演算手段は、前記内燃機関のクランクシャフトの所定クランク角毎の回転角速度を演算すると共に該内燃機関の各気筒の点火時期に対応する回転角速度と該回転角速度より前記所定クランク角前の回転角速度の差に基づいて回転変動を演算する手段である請求項1ないし6いずれか記載の内燃機関の失火判定装置。
  8. 前記回転変動演算手段は、前記内燃機関の各気筒の点火時期に対応する回転角加速度を前記回転変動として演算する手段である請求項1ないし6いずれか記載の内燃機関の失火判定装置。
    前記回転変動和
  9. 前記内燃機関は、走行状態に対して独立に該内燃機関の運転ポイントを設定して運転されるハイブリッド自動車に搭載されてなる請求項1ないし8いずれか記載の内燃機関の失火判定装置。
  10. 複数気筒の内燃機関における間欠失火を判定する内燃機関の失火判定方法であって、
    前記内燃機関のクランクシャフトの回転位置を検出し、
    前記検出した回転位置に基づいて前記内燃機関の各気筒の点火時期に対応するクランク角における前記内燃機関の回転変動を順次演算し、
    前記順次演算した回転変動と該回転変動よりクランク角が360度前に演算した回転変動との和である回転変動和を演算し、
    前記演算した回転変動和が所定変動和以上のときに間欠失火を判定する
    内燃機関の失火判定方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012036747A (ja) * 2010-08-04 2012-02-23 Hitachi Automotive Systems Ltd アイドルストップ制御方法および制御装置
JP2016142181A (ja) * 2015-02-02 2016-08-08 富士重工業株式会社 失火判定装置

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