JP4542117B2 - 可変フィルタ素子、可変フィルタモジュール、およびこれらの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、マイクロマシニング技術により形成される微小な構造を有する高周波数帯域可変フィルタ素子、そのような可変フィルタ素子を含むモジュール、およびこれらを製造するための方法に関する。
近年、様々な技術分野において、マイクロマシニング技術により形成される微小構造を有する素子の応用化が図られている。そのような素子として、例えば、通過周波数を変化させることが可能な可変フィルタ素子を挙げることができる。携帯電話などの移動体通信機の市場が拡大するにつれてその提供サービスは多用化・高機能化しており、これに伴い、機器の利用周波数はGHz以上の高い周波数に次第にシフトし且つ多チェンネル化する傾向にあるところ、このような高周波数化および多チャンネル化の要請に応えるべく、可変フィルタ素子の開発が進められている。このような可変フィルタ素子については、例えば下記の特許文献1,2および非特許文献1に記載されている。
特開2003−332808号公報 特開2006−128912号公報 A.A. Tamijani et al, "Miniature and Tunable Filters Using MEMS Capacitors", IEEE Trans. Microwave Theory Tech., vol. 51, No.7, p1878-1885, July 2003
図23から図26は、従来の可変フィルタ素子の一例である可変フィルタ素子X7を表す。図23は、可変フィルタ素子X7の平面図である。図24および図25は、図23の線XXIV−XXIVおよび線XXV−XXVに沿った拡大断面図である。図26は、可変フィルタ素子X7のなす分布定数伝送線路を表す等価回路図である。
可変フィルタ素子X7は、基板71と、信号線72と、二本のグラウンド線73と、四本のシャントインダクタ74と、可動キャパシタ電極75と、駆動電極76と、電極パッド77とを備え、特定の高周波数帯域にある電磁波ないし電気信号の通過を許容する共振器フィルタとして構成されている。
基板71は石英またはガラスよりなり、信号線72、グラウンド線73、シャントインダクタ74、可動キャパシタ電極75、駆動電極76、および電極パッド77は全て、基板71上に設けられている。
信号線72は、その両端に端子部72a(入射端)および端子部72b(出射端)を有して当該端子部72a,72b間を電気信号が通過する導体パターンであり、高周波フィルタたる本素子においてインダクタ成分を含む。端子部72a,72bを介して、本素子は図外の回路ないし他の素子と接続されることとなる。このような信号線72は、例えば、インピーダンスが50Ωの分布定数線路であり、Auよりなる。
各グラウンド線73は、信号線72に沿って延び且つグラウンド接続されている導体パターンである。このようなグラウンド線73は、信号線72と協働して、容量固定キャパシタを構成する。また、信号線72および各グラウンド線73は、シャントインダクタ74を介して接続されている。グラウンド線73およびシャントインダクタ74は、Auよりなる。
可動キャパシタ電極75は、図24に示すように、グラウンド線73間を架橋して信号線72に対向する部位を有する。可動キャパシタ電極75はAu薄膜よりなる。可動キャパシタ電極75と信号線72は、容量可変キャパシタを構成する。
各駆動電極76は、可動キャパシタ電極75との間に静電引力を発生させて可動キャパシタ電極75を変位させるためのものであり、信号線72およびグラウンド線73の間に配されて可動キャパシタ電極75の一部に対向する。駆動電極76はSiCr薄膜よりなる。
電極パッド77は、駆動電圧印加用の端子であり、グラウンド線73とは空隙を介して分離されている。電極パッド77および駆動電極76は、図24に示すように基板71およびグラウンド線73の間を通過する配線78によって接続されている。配線78とグラウンド線73は、これらの間に介在する絶縁膜79によって電気的に分離されている。
以上のような構造を有する可変フィルタ素子X7は、図26に示すような、K01インバータと、K12インバータと、これらの間に配された共振回路部Rとからなる等価回路図で表すことができる。K01インバータは、端子部72a(入射端)側にて信号線72に接続する一対のシャントインダクタ74により構成される。K12インバータは、端子部72b(出射端)側にて信号線72に接続する一対のシャントインダクタ74により構成される。共振回路部Rは、インダクタL(共振回路部R全体におけるインダクタ成分)および容量可変のキャパシタC(共振回路部R全体におけるキャパシタ成分)を含み、主に、基板1と、信号線72と、グラウンド線73とから構成される。キャパシタCには、基板1上に形成された信号線72およびグラウンド線73により構成される上述の容量固定キャパシタと、信号線72(不動キャパシタ電極)および可動キャパシタ電極75により構成される上述の容量可変キャパシタとからなる。図23に示す空間的長さL7は、図26に示す共振回路部Rの伝送路長(即ち、両インバータ間の伝送路長)が例えばλ/2(λ:抽出目的の特定高周波の、分布定数線路における波長)の整数倍となるように、設定されている。このような構成において、可変フィルタ素子X7では、例えば端子部72aから入力された混合電気信号がフィルタリングされ、特定高周波数帯域の電気信号が抽出されて端子部72bから出力される。
可変フィルタ素子X7においては、駆動電極76と可動キャパシタ電極75の間に所定電圧(駆動電圧)を印加することによって、図26に示すキャパシタCの静電容量を変化させることができる。駆動電極76への電位の付与は、電極パッド77および配線78を介して実現することができる。駆動電極76と可動キャパシタ電極75の間に駆動電圧を印加すると、両電極間に所定の静電引力が発生し、可動キャパシタ電極75が駆動電極76側へ所定量引き込まれ、その結果、信号線72と可動キャパシタ電極75の間の離隔距離、ないし、図24および図25に示すギャップG7が、小さくなる。ギャップG7が小さくなると、キャパシタCの静電容量が増大し、可変フィルタ素子X7の全体の伝送路長が等価的ないし実質的に増大し、通過が許容される周波数帯域が低周波側へシフトする。このような可変フィルタ素子X7では、駆動電圧のオン・オフにより、図26に示すキャパシタCの容量を有意に切り替えて、高周波領域における通過周波数帯域を適宜にスイッチング(例えば18GHzと22GHzの間のスイッチング)することが可能である。
しかしながら、このような従来の可変フィルタ素子X7においては、通過周波数帯域のスイッチングにあたり、比較的大きな駆動電圧が要求される傾向にある。信号線72とグラウンド線73の間の図23および図24に示すギャップG8の寸法は、基板71の構成材料の誘電率等との関係で決定されるところ、可変フィルタ素子X7では、ギャップG8は比較的小さく制限され、従って、駆動電極76について図23や図24に示す長さL8が小さく制限されるからである(例えば、基板材料が石英であり、信号線材料がAuであり、信号線幅が160μmであり、信号線がインピーダンス77ΩのCPW伝送線路である場合、ギャップG8の寸法は80μm程度である)。駆動電極76の長さL8が小さく制限されることは、図23にて矢印Dで示す方向における単位長さあたりの駆動電極76の面積が制限されることを意味する。すなわち、可変フィルタ素子X7において駆動電極76および可動キャパシタ電極75の間に発生すべき充分な駆動力(静電引力)を確保するには、駆動電極76の面積について充分な大きさを確保するという手法のみによることは困難であり、駆動電極76および可動キャパシタ電極75の間に印加する駆動電圧について充分な大きさを確保する必要があるのである。可変フィルタ素子X7において、例えば上述のような18GHzと22GHzの間のスイッチングを実行するためには、80V程度の高駆動電圧が要求される。駆動電圧が高いことは好ましくなく、電池を電源とする携帯電話などの小型無線通信機器用途においては特に、低駆動電圧化の要請が強い。
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであり、駆動電圧の低減に適した可変フィルタ素子および可変フィルタモジュール、並びに、これらの製造方法を提供することを、目的とする。
本発明の第1の側面によると可変フィルタ素子が提供される。この可変フィルタ素子は、基板と、基板上において並列して延びる、二本の基板上グラウンド線および当該基板上グラウンド線間の信号線と、二本の基板上グラウンド線を架橋し、信号線と対向する部位を有する、可動キャパシタ電極と、信号線および基板上グラウンド線の間に位置し、可動キャパシタ電極との間に静電引力を発生させるための、駆動電極と、基板内に設けられ、信号線と対向する部位を有し、二本の基板上グラウンド線と電気的に接続している、基板内グラウンド線とを備える。基板上グラウンド線、可動キャパシタ電極、および基板内グラウンド線は、グラウンド配線部を構成する。信号線およびグラウンド配線部は、分布定数伝送線路を構成する。このような本素子においては、信号線およびグラウンド配線部は単一の容量可変キャパシタを構成すると想定することができ、また、信号線および基板上グラウンド線は容量固定キャパシタ(第1キャパシタ)を構成し、信号線および可動キャパシタ電極は容量可変キャパシタ(第2キャパシタ)を構成し、信号線および基板内グラウンド線は容量固定キャパシタ(第3キャパシタ)を構成する。すなわち、本素子の分布定数伝送線路が単一の容量可変キャパシタを具備するものと想定することができ、信号線および基板上グラウンド線からなる第1キャパシタは当該容量可変キャパシタの一部を担い、且つ、信号線および可動キャパシタ電極からなる第2キャパシタが同容量可変キャパシタの一部を担うのに加え、信号線および基板内グラウンド線からなる第3キャパシタも同容量可変キャパシタの一部を担う。第3キャパシタは、当該容量可変キャパシタの静電容量について、第1キャパシタや第2キャパシタの寄与成分を補完する機能を有する。
本可変フィルタ素子においては、駆動電極と可動キャパシタ電極の間に所定電圧(駆動電圧)を印加することによって、容量可変キャパシタ(第1〜第3キャパシタを含む)の静電容量を変化させることができる。駆動電極と可動キャパシタ電極の間に駆動電圧を印加すると、両電極間に所定の静電引力が発生し、可動キャパシタ電極が駆動電極側へ所定量引き込まれ、その結果、信号線と可動キャパシタ電極の間の離隔距離ないしギャップが小さくなる。ギャップが小さくなると、当該容量可変キャパシタの静電容量が増大し、本素子の全体の伝送路長が等価的ないし実質的に増大し、通過が許容される周波数帯域が低周波側へシフトする。印加する駆動電圧を調節することによって、通過周波数帯域を制御することが可能である。
本可変フィルタ素子では、上述のように、第3キャパシタ(信号線と基板内グラウンド線からなる)は、本素子の分布定数伝送線路の容量可変キャパシタの静電容量について、第1キャパシタや第2キャパシタの寄与成分を補完する機能を有する。そのため、上述の従来の可変フィルタ素子X7において信号線72とグラウンド線73のギャップG8の寸法が比較的小さく制限されるのとは異なり、本素子においては、信号線と基板上グラウンド線のギャップの寸法について比較的大きく設定しやすい(当該ギャップ寸法を大きくするほど静電容量への第1キャパシタの寄与分は小さくなるが、当該減少分については、第3キャパシタの静電容量によって補うことができるのである)。信号線と基板上グラウンド線のギャップの寸法について比較的大きく設定しやすい本素子においては、可動キャパシタ電極を可動するための駆動電極の面積について充分な大きさを確保しやすい。したがって、本可変フィルタ素子は、信号線および可動キャパシタ電極の間に印加すべき駆動電圧を低減しやすい。駆動電圧の低減は、例えば、電池を電源とする携帯電話などの小型無線通信機器用途において好ましい。
本発明の第2の側面によると可変フィルタ素子が提供される。この可変フィルタ素子は、基板と、基板上において並列して延びる信号線と、基板上に立設され、信号線と対向する部位を有する、可動キャパシタ電極と、基板上に設けられ、可動キャパシタ電極との間に静電引力を発生させるための、駆動電極と、基板内に設けられ、信号線と対向する部位を有し、可動キャパシタ電極と電気的に接続している、基板内グラウンド線とを備える。可動キャパシタ電極、および基板内グラウンド線は、グラウンド配線部を構成する。信号線およびグラウンド配線部は、分布定数伝送線路を構成する。このような本素子においては、信号線およびグラウンド配線部は単一の容量可変キャパシタを構成すると想定することができ、また、信号線および可動キャパシタ電極は容量可変キャパシタ(第1キャパシタ)を構成し、信号線および基板内グラウンド線は容量固定キャパシタ(第2キャパシタ)を構成する。すなわち、本素子の分布定数伝送線路が単一の容量可変キャパシタを具備するものと想定すると、信号線および可動キャパシタ電極からなる第1キャパシタが同容量可変キャパシタの一部を担うのに加え、信号線および基板内グラウンド線からなる第2キャパシタも同容量可変キャパシタの一部を担う。
第2の側面に係る可変フィルタ素子については、第1の側面に係る可変フィルタ素子と同様にして、駆動電極および可動キャパシタ電極の間に駆動電圧を印加することによって駆動することができる。
本素子は、並列して延びる二本の基板上グラウンド線の間に信号線が配された構成を具備しない。そのため、上述の従来の可変フィルタ素子X7において信号線72とグラウンド線73のギャップG8の寸法が比較的小さく制限されて駆動電極76の面積が比較的小さく制限されたのとは異なり、本素子では、基板上において駆動電極を広面積で設けやすい。したがって、本可変フィルタ素子は、信号線および可動キャパシタ電極の間に印加すべき駆動電圧を低減しやすい。駆動電圧の低減は、例えば低消費電力化の観点から好ましい。
本発明の第2の側面に係る可変フィルタ素子は、信号線に並列して基板上に設けられ且つ基板内グラウンド線と電気的に接続している基板上グラウンド線を更に備えてもよい。
本発明の第1および第2の側面に係る可変フィルタ素子は、好ましくは、信号線上に誘電体部を更に備える。この誘電体部は、信号線と可動キャパシタ電極とが短絡することを防止するのに資するとともに、信号線および可動キャパシタ電極により構成されるキャパシタの静電容量を増大するのに資する。当該静電容量の増大は、本素子について広い周波数可変域を確保するうえで好ましい。
好ましくは、基板は、複数段の絶縁層および各絶縁層間の配線パターンからなる積層構造を有する多層配線基板である。好ましくは、基板内グラウンド線は、多層配線基板において信号線に最も近い配線パターンに含まれる。好ましくは、絶縁層はセラミックよりなる。本発明に係る基板内グラウンド線は、このような多層配線基板内に設けられているのがよい。
好ましくは、第1および第2の側面に係る可変フィルタ素子は、基板における信号線とは反対側の表面に、外部接続用の電極パッドを更に備える。当該可変フィルタ素子は、基板を貫通する導電連絡部を更に備えるのがよい。
本発明の第3の側面によると可変フィルタ素子が提供される。この可変フィルタ素子は、上述の第1または第2の側面に係る複数の可変フィルタ素子を含み、当該複数の可変フィルタ素子は、直列に配されているか、或は、互いに並列に配されている。
本発明の第4の側面によると可変フィルタモジュールが提供される。この可変フィルタモジュールは、本発明の第1、第2、または第3の側面に係る可変フィルタ素子と、基板上に設けられた複数の受動素子とを含む。各受動素子は、インダクタ、キャパシタ、または抵抗である。
本発明の第5の側面によると、上述の第1、第2、または第3の側面に係る可変フィルタ素子を製造するための方法が提供される。この製造方法は、ウエハ作製工程と、素子形成工程と、分割工程とを含む。ウエハ作製工程では、各々が基板内グラウンド線を含む複数の可変フィルタモジュール形成区画を有する配線基板ウエハを作製する。素子形成工程では、複数の可変フィルタモジュール形成区画の各々において、配線基板ウエハ上に少なくとも信号線、駆動電極、および可変キャパシタ電極を形成する。分割工程では、配線基板ウエハを分割する。このような方法によると、可変フィルタモジュール形成区画を有する配線基板ウエハを用いることによって、本発明の第1、第2、または第3の側面に係る可変フィルタ素子を適切に大量生産することができる。
本発明の第6の側面によると、上述の第4の側面に係る可変フィルタモジュールを製造するための方法が提供される。この製造方法は、ウエハ作製工程と、素子形成工程と、分割工程とを含む。ウエハ作製工程では、各々が基板内グラウンド線を含む複数の可変フィルタモジュール形成区画を有する配線基板ウエハを作製する。素子形成工程では、複数の可変フィルタ素子形成区画の各々において、配線基板ウエハ上に少なくとも信号線、駆動電極、可変キャパシタ電極、および複数の受動素子群を形成する。分割工程では、配線基板ウエハを分割する工程とを含む。このような方法によると、可変フィルタモジュール形成区画を有する配線基板ウエハを用いることによって、本発明の第4の側面に係る可変フィルタモジュールを適切に大量生産することができる。
本発明の第5および第6の側面に係る製造方法は、好ましくは、分割工程より前に、形成区画ごとに封止キャップを搭載する工程を含む。このように、ウエハレベルパッケージを行ってもよい。
図1から図4は、本発明の第1の実施形態に係る可変フィルタ素子X1を表す。図1は、可変フィルタ素子X1の一部省略平面図である。図2および図3は、図1の線II−IIおよび線III−IIIに沿った拡大断面図である。図4は、可変フィルタ素子X1のなす分布定数伝送線路を表す等価回路図である。
可変フィルタ素子X1は、配線基板10と、信号線21と、二本のグラウンド線22と、四本のシャントインダクタ23と、可動キャパシタ電極24と、駆動電極25と、誘電体ドット26と、パッケージング部材27(図1にて図示略)とを備え、特定の高周波数帯域にある電磁波ないし電気信号の通過を許容する共振器フィルタとして構成されている。
配線基板10は、いわゆる多層セラミック配線基板であり、図2および図3に示すように、第1面10aおよび第2面10bを有し、また、絶縁層11と、配線パターン12と、ビア13と、外部接続用の電極パッド14とを有する。各絶縁層11は、例えばAl23よりなるセラミック層である。各配線パターン12は、例えばCu,Ag,W,Moなどの低抵抗金属よりなり、所定のパターン形状を有して絶縁層11間に埋設されている。最も第1面10a側に位置する配線パターン12の一部は、グラウンド接続されたグラウンド線12aをなす。グラウンド線12aは、本発明における基板内グラウンド線にあたる。各ビア13は、例えばCu,A,W,Moなどの低抵抗金属よりなる。各電極パッド14は、第2面10b上において例えばアレイ状に配されており、例えばCuよりなる。配線パターン12間、配線パターン12と電極パッド14の間、配線パターン12と信号線21の間、および、配線パターン12とグラウンド線22の間は、ビア13によって接続されている。
信号線21は、その両端に端子部21a(入射端)および端子部21b(出射端)を有して当該端子部21a,21b間を電気信号が通過する導体パターンであり、高周波フィルタたる本素子においてインダクタ成分を含む。端子部21a,21bは、配線基板10内の所定のビア13および配線パターン12を介して所定の電極パッド14に電気的に接続されている。このような信号線21は、例えばCu,Ag,W,Moなどの低抵抗金属よりなる。
各グラウンド線22は、信号線21に沿って延び、配線基板10内の所定のビア13および配線パターン12を介して所定の電極パッド14に電気的に接続され、グラウンド接続されている。このようなグラウンド線22は、本発明における基板上グラウンド線にあたり、信号線21と協働して、容量固定キャパシタを構成する。また、信号線21および各グラウンド線22は、シャントインダクタ23により接続されている。グラウンド線22およびシャントインダクタ23は、例えばAu,Cu,Alなどの低抵抗金属よりなる。
可動キャパシタ電極24は、図2に示すように、グラウンド線22間を架橋して(従ってグラウンド接続されており)信号線21に対向する厚肉部24aを有する。可動キャパシタ電極24は、例えばAu,Cu,Alなどの低抵抗金属よりなる。このような可動キャパシタ電極24は、上述の信号線21と協働して、容量可変キャパシタを構成する。また、可動キャパシタ電極24および上述のグラウンド線12a,22は、本発明におけるグラウンド配線部を構成する。
各駆動電極25は、可動キャパシタ電極24との間に静電引力を発生させて可動キャパシタ電極24を変位させるためのものであり、信号線21およびグラウンド線22の間に配されて可動キャパシタ電極24の一部に対向する。駆動電極25は、所定の金属薄膜(高周波信号の漏れ防止の観点から比較的高抵抗のSiCr薄膜が望ましい)よりなる。
誘電体ドット26は、図2や図3に示すように信号線21上に設けられており、例えばAl23,SiO2,SixNy,SiOCなどの誘電体材料よりなる。このような誘電体ドット26は、信号線21と可動キャパシタ電極24とが短絡することを防止するのに資するとともに、信号線21および可動キャパシタ電極24により構成されるキャパシタの静電容量を増大するのに資する。当該静電容量の増大は、本素子について広い周波数可変域を確保するうえで好ましい。
パッケージング部材27は、配線基板10の第1面10a上の諸構造を封止するためのものであり、第1面10aに接合されている。パッケージング部材27は、例えば金属、Si、または樹脂封止体よりなる。
以上のような構造を有する可変フィルタ素子X1は、図4に示すような、K01インバータと、K12インバータと、これらの間に配された共振回路部Rとからなる等価回路図で表すことができる。K01インバータは、端子部21a(入射端)側にて信号線21に接続する一対のシャントインダクタ23により構成される。K12インバータは、端子部21b(出射端)側にて信号線21に接続する一対のシャントインダクタ23により構成される。共振回路部Rは、インダクタL(共振回路部R全体におけるインダクタ成分)および容量可変のキャパシタC(共振回路部R全体におけるキャパシタ成分)を含み、主に、配線基板10ないし絶縁層11と、信号線21と、グラウンド配線部(グラウンド線12a,22および可動キャパシタ電極24)とから構成される。キャパシタCは、信号線21とグラウンド配線部により構成され、具体的には、信号線21およびグラウンド線22(基板上グラウンド線)により構成される上述の容量固定キャパシタ(第1キャパシタ)と、信号線21および可動キャパシタ電極24により構成される上述の容量可変キャパシタ(第2キャパシタ)と、信号線21およびグラウンド線12a(基板内グラウンド線)により構成される上述の容量固定キャパシタ(第3キャパシタ)とを含む。すなわち、可変フィルタ素子X1のなす分布定数伝送線路が単一の容量可変キャパシタCを具備するものと想定すると、信号線21およびグラウンド線22からなる第1キャパシタが当該キャパシタCの一部を担い、且つ、信号線21および可動キャパシタ電極24からなる第2キャパシタが当該キャパシタCの一部を担うのに加え、信号線21およびグラウンド線12aからなる第3キャパシタも当該キャパシタCの一部を担うのである。第3キャパシタは、当該キャパシタCの静電容量について、第1キャパシタや第2キャパシタの寄与成分を補完する機能を有する。
可変フィルタ素子X1において、図1に示す空間的長さL1は、図4に示す共振回路部Rの伝送路長(即ち、両インバータ間の伝送路長)が例えばλ/2(λ:抽出目的の特定高周波の、分布定数線路における波長)の整数倍となるように、設定されている。すなわち、可変フィルタ素子X1では、所定の電極パッド14、ビア13、および配線パターン12を介して例えば端子部21aから入力された混合電気信号がフィルタリングされ、特定高周波数帯域の電気信号が抽出されて、端子部12bないしこれに電気的に接続された所定の電極パッド14から出力される。
また、図4の等価回路図においては、共振回路部RがK01インバータおよびK12インバータの間に配されているところ、このような構成によると、入射端(K01インバータ側端子)から電磁波ないし高周波電気信号を反射なく共振回路部Rに入射させ、また、出射端(K12インバータ側端子)へと伝搬する電磁波を当該出射端から反射なく出射させることができる。K01インバータは特性インピーダンスK01を有し、K12インバータは特性インピーダンスK12を有し、各々、所定周波数帯域において長さλ/4の分布定数線路として機能するものである。
可変フィルタ素子X1においては、駆動電極25と可動キャパシタ電極24の間に所定電圧(駆動電圧)を印加することによって、図4に示すキャパシタC(第1〜第3キャパシタ)の容量を変化させることができる。駆動電極25への電位の付与は、所定の電極パッド14、ビア13、および配線パターン12からなる導電経路を介して実現することができる。駆動電極25と可動キャパシタ電極24の間に駆動電圧を印加すると、両電極間に所定の静電引力が発生し、可動キャパシタ電極24が駆動電極25側へ所定量引き込まれ、その結果、信号線21と可動キャパシタ電極24の間の離隔距離、ないし、図2および図3に示すギャップG1が、小さくなる。ギャップG1が小さくなると、キャパシタCの静電容量が増大し、可変フィルタ素子X1の全体の伝送路長が等価的ないし実質的に増大し、通過が許容される周波数帯域が低周波側へシフトする。このような可変フィルタ素子X1では、印加する駆動電圧を調節することによって、通過周波数帯域を制御することが可能である。例えば、駆動電圧のオン・オフにより、図4に示すキャパシタCの容量を有意に切り替えて、高周波領域における通過周波数帯域を適宜にスイッチング(例えば18GHzと22GHzの間のスイッチング)することが可能である。また、駆動電圧をアナログ的に制御することで、通過周波数帯域を連続的に変化させることも可能である。
可変フィルタ素子X1では、上述のように、第3キャパシタ(信号線21とグラウンド線12aからなる)は、本素子のなす分布定数伝送線路の容量可変キャパシタCの静電容量について、第1キャパシタや第2キャパシタの寄与成分を補完する機能を有する。そのため、上述の従来の可変フィルタ素子X7において信号線72とグラウンド線73のギャップG8の寸法が比較的小さく制限されるのとは異なり、本素子においては、信号線21とグラウンド線22(基板上グラウンド線)の間の図1および図2に示すギャップG2の寸法について比較的大きく設定しやすい(当該ギャップ寸法を大きくするほど総静電容量への第1キャパシタの寄与分は小さくなるが、当該減少分については、第3キャパシタの静電容量によって補うことができるのである)。信号線21とグラウンド線22のギャップG2の寸法について比較的大きく設定しやすい本素子においては、可動キャパシタ電極24を可動するための駆動電極25の面積について充分な大きさを確保しやすい。したがって、本可変フィルタ素子X1は、信号線21および可動キャパシタ電極24の間に印加すべき駆動電圧を低減しやすい。駆動電圧の低減は、例えば、電池を電源とする携帯電話などの小型無線通信機器用途において好ましい。
図5から図8は、可変フィルタ素子X1の製造方法の一例を表す。図5から図8においては、可変フィルタ素子X1の製造過程を断面の変化で表す。当該断面は、加工が施されるウエハにおける単一の可変フィルタ素子形成区画の断面(図2に示す断面に相当)を含む。
可変フィルタ素子X1の製造においては、まず、図5(a)に示すような配線基板ウエハ10’を作製する。配線基板ウエハ10’は、第1面10aおよび第2面10bを有し、且つ、絶縁層11、配線パターン12(グラウンド線12aを含む)、およびビア13を含む多層配線構造を有するウエハであり、また、複数の可変フィルタ素子形成区画を含む。配線基板ウエハ10’の第1面10aの表面粗さRzは0.2μm以下である。
配線基板ウエハ10’の作製においては、まず、グリーンシートたる複数のセラミック基板の各々において、ビア用の開口部を形成した後、当該ビア用開口部に導電ペーストを充填するとともに、セラミック基板表面に導電ペーストで配線パターンを印刷する。このような工程を経て用意された所定枚数のセラミック基板を積層し、当該積層体を加熱下にて厚み方向にプレスする。その後、所定の加熱処理により、当該積層体を一体焼成し、プリ配線基板ウエハ10”を得る(一体焼成を経ることにより、配線パターン12およびビア13が形成される)。
配線基板ウエハ10’の作製においては、次に、プリ配線基板ウエハ10”の両面を研磨処理する。研磨処理の手法は、例えば、所定の研磨剤(薬液)を使用して行う機械的研磨を採用することができる。この研磨処理により、プリ配線基板ウエハ10”の反り及びうねりを低減する。本研磨処理では、好ましくは、反りについては40μm以下まで低減し、うねりについては充分になくなるまで低減する。
配線基板ウエハ10’の作製においては、次に、プリ配線基板ウエハ10”において上述の信号線21やグラウンド線22が形成される側の面すなわち第1面10aを平滑化処理する。上述のようにして得られたプリ配線基板ウエハ10”の表面には凹凸(構成セラミック粒子のサイズや、セラミック粒子間のボイドの存在、研磨剤による研磨作用などに起因して生ずると考えられる)が存在するところ、セラミック材質の選定および研磨方法を最適化しても、実際上、深さ5μm程度の窪みがプリ配線基板ウエハ10’表面に生ずることは避けられない。このような凹凸を有する表面には、小サイズのフィルタ素子等の受動素子を適切に形成することができないので、配線基板ウエハ10”の作製においては、上述の研磨処理の後に所定の平滑化処理が必要なのである。
図9は平滑化処理の過程を表す。図9では、平滑化処理が施されるプリ配線基板ウエハ10”の表面付近の部分拡大断面を示す。本平滑化処理では、上述の研磨処理を経たプリ配線基板ウエハ10”ないし表面の絶縁層11における図9(a)に示すような凹凸表面に、まず、図9(b)に示すように、薄い絶縁膜16’を形成する。絶縁膜16’の形成においては、プリ配線基板ウエハ10”の表面に絶縁コーティング液を薄く塗布して焼成する。絶縁コーティング液としては、例えばSOG(spin-on-glass)を用いることができる。塗布される絶縁コーティング液の厚さは例えば1μm以下である。このようして薄い絶縁膜16’を形成することにより、プリ配線基板ウエハ10”表面における凹みを低減することができる。この後、このような絶縁膜形成工程を所定回数繰り返し、図9(c)に示すように、プリ配線基板ウエハ10”のセラミック素地表面の凸部を、絶縁膜16’を重ねて形成された絶縁膜16に埋没させる(図9以外の図面では絶縁膜16を表さない)。図9に示すこのような方法により、第1面10aの全体の表面粗さRzを0.05μm以下に低減することができる。上述の研磨処理の後にこのような平滑化処理を行うことにより、配線基板ウエハ10’を作製することができる。
可変フィルタ素子X1の製造においては、次に、上述のようにして作製した配線基板ウエハ10’の第2面10b上に、図5(b)に示すように電極パッド14を形成する。例えば、スパッタリング法により所定の金属材料を配線基板ウエハ10’の第2面10b上上に成膜した後、所定のウェットエッチングまたはドライエッチングにより当該金属膜をパターニングすることによって、電極パッド14を形成することができる。或は、電極パッド14の形成においては、無電解めっき法や電気めっき法を採用してもよい。
次に、図5(c)に示すように、上述の駆動電極25を配線基板ウエハ10’上に形成する。例えば、スパッタリング法により所定の金属材料を配線基板ウエハ10’上に成膜した後、所定のウェットエッチングまたはドライエッチングにより当該金属膜をパターニングすることによって、駆動電極25を形成することができる。本工程の後、必要に応じて、駆動電極25を覆うように所定領域に絶縁膜を形成する。
次に、図6(a)に示すように、上述の信号線21を配線基板ウエハ10’上に形成する。例えば、信号線21に対応する開口部を有するレジストパターンを配線基板ウエハ10’上にパターン形成した後、めっき法(無電解めっき又は電気めっき)により当該開口部内に所定の金属材料(例えばAu)を堆積成長させることによって、信号線21を形成することができる。
次に、図6(b)に示すように、上述の誘電体ドット26を信号線21上に形成する。例えば、配線基板ウエハ10’の第1面10a側に所定の誘電体膜を形成した後、当該誘電体膜をパターンニングすることによって、誘電体ドット26を形成することができる。
次に、図6(c)に示すように、上述のグラウンド線22を配線基板ウエハ10’上に形成する。例えば、グラウンド線22に対応する開口部を有するレジストパターンを配線基板ウエハ10’上にパターン形成した後、めっき法(無電解めっき又は電気めっき)により当該開口部内に所定の金属材料(例えばAu)を堆積成長させることによって、グラウンド線22を形成することができる。
次に、図7(a)に示すように犠牲層17を形成する。犠牲層17は所定のレジスト材料よりなる。
次に、図7(b)に示すように、上述の各可動キャパシタ電極24の一部24’を犠牲層17上に形成する。例えば、スパッタリング法により所定の金属材料を犠牲層17上に成膜した後、所定のウェットエッチングまたはドライエッチングにより当該金属膜をパターニングすることによって、可動キャパシタ電極24の一部24’を形成することができる。或は、当該一部24’の形成においては、無電解めっき法や電気めっき法を採用してもよい。
次に、図7(c)に示すように、可動キャパタ電極24の厚肉部24aを形成する。例えば、厚肉部24aに対応する開口部を有するレジストパターンを可動キャパシタ電極24の一部24’および犠牲層17上にわたってパターン形成した後、めっき法(無電解めっき又は電気めっき)により当該開口部内に所定の金属材料(例えばAu)を堆積成長させることによって、厚肉部24aを形成することができる。この後、図8(a)に示すように、犠牲層17を除去する。
次に、図8(b)に示すように、配線基板ウエハ10’の第1面10a側にパッケージングウエハ27’を接合する。接合手法としては、例えば、陽極接合法、直接接合法、常温接合法、および共晶接合法が挙げられる。パッケージングウエハ27’は、所定のシリコンウエハを加工して作製されたものであり、配線基板ウエハ10’の各可変フィルタ素子形成区画に対応する箇所に予め凹部27aが設けられている。パッケージングウエハ27’は、複数の上述のパッケージング部材27を実質的に含む。
次に、図8(c)に示すように、配線基板ウエハ10’およびパッケージングウエハ27’よりなる積層構造体を切断する。以上のようにして、可変フィルタ素子X1を製造することができる。本方法によると、多数の可変フィルタ素子形成区画を有する配線基板ウエハ10’を用いることによって、可変フィルタ素子X1を適切に大量生産することができる。
可変フィルタ素子X1については、充分に広面積の配線基板10を採用したうえで、当該配線基板10の第1面10a上に、回路設計に応じた種々の受動素子(インダクタ,キャパシタ,抵抗など)を設けることによって、可変フィルタモジュールとして構成してもよい。このような可変フィルタモジュールは、図5(b)から図7(c)を参照して上述した過程において種々の受動素子を配線基板ウエハ10’上に並行して形成する以外は、可変フィルタ素子X1に関して上述した方法と同様にして、製造することができる。可変フィルタモジュールとして構成することや、可変フィルタモジュールとして製造できることは、以降の第2から第6の実施形態に係る可変フィルタ素子についても同様である。
図10から図12は、本発明の第2の実施形態に係る可変フィルタ素子X2を表す。図10は、可変フィルタ素子X2の一部省略平面図であり、図11は、図10の線XI−XIに沿った拡大断面図である。図12は、可変フィルタ素子X2のなす分布定数伝送線路を表す等価回路図(一部省略)である。
可変フィルタ素子X2は、配線基板10と、信号線21と、二本のグラウンド線22と、シャントインダクタ23と、可動キャパシタ電極24と、駆動電極25と、誘電体ドット26と、パッケージング部材27(図10にて図示略)とを備え、特定の高周波数帯域にある電磁波ないし電気信号の通過を許容する共振器フィルタとして構成されている。実質的には、可変フィルタ素子X2は、全て直列に配されたn個の可変フィルタ素子X1を含むものであり、図12に示すように、いわゆるKインバータを介して直列に配されたn段の共振回路部Rからなる。各可変フィルタ素子X1の具体的構成、ないし、各共振回路部Rを構成するユニット(絶縁層11やグラウンド線12aを含む配線基板10,信号線21,グラウンド線22,可動キャパシタ電極24,駆動電極25,誘電体ドット26)の具体的構成は、第1の実施形態に関して上述したのと略同様である。また、本実施形態においては、図10に示す空間的長さL2は、伝送路長が例えばλ/2(λ:抽出目的の特定高周波の、分布定数線路における波長)の整数倍となるように、設定されている。
このような構成を具備する可変フィルタ素子X2においても、可変フィルタ素子X1について上述したのと同様に、信号線21および可動キャパシタ電極24の間に印加すべき駆動電圧を低減しやすい。
図13から図15は、本発明の第3の実施形態に係る可変フィルタ素子X3を表す。図13は、可変フィルタ素子X3の一部省略平面図であり、図14は、図13の線XIV−XIVに沿った部分拡大断面図である。図15は、可変フィルタ素子X3のなす分布定数伝送線路を表す等価回路図(一部省略)である。
可変フィルタ素子X3は、配線基板10と、信号線21と、グラウンド線22と、可動キャパシタ電極24と、駆動電極25と、誘電体ドット26と、パッケージング部材27(図13にて図示略)とを備え、特定の高周波数帯域にある電磁波ないし電気信号の通過を許容する共振器フィルタとして構成されている。実質的には、可変フィルタ素子X3は、シャンクインダクタ23が設けられていないn個の可変フィルタ素子X1が相互に並列に配されたものであり、図15に示すように、いわゆるJインバータを介して並列に配されたn段の共振回路部Rからなる。各共振回路部Rを構成するユニット(絶縁層11やグラウンド線12aを含む配線基板10,信号線21,グラウンド線22,可動キャパシタ電極24,駆動電極25,誘電体ドット26)の具体的構成は、第1の実施形態に関して上述したのと略同様である。Jインバータは、隣り合う共振回路部Rに含まれる信号線21の端部21c間にキャパシタとして生じたもの(容量結合)である。また、本実施形態においては、図13に示す空間的長さL3は、伝送路長が例えばλ/4(λ:抽出目的の特定高周波の、分布定数線路における波長)の偶数倍となるように、設定されている。
このような構成を具備する可変フィルタ素子X3においても、可変フィルタ素子X1について上述したのと同様に、信号線21および可動キャパシタ電極24の間に印加すべき駆動電圧を低減しやすい。
図16から図18は、本発明の第4の実施形態に係る可変フィルタ素子X4を表す。図16は、可変フィルタ素子X4の一部省略平面図である。図17および図18は、図16の線XVII−XVIIおよび線XVIII−XVIIIに沿った拡大断面図である。可変フィルタ素子X4のなす分布定数伝送線路は、図4に示す等価回路図によって表される。
可変フィルタ素子X4は、配線基板10と、信号線21と、四本のシャントインダクタ23と、可動キャパシタ電極28と、駆動電極25と、誘電体ドット26と、パッケージング部材27(図16にて図示略)とを備え、特定の高周波数帯域にある電磁波ないし電気信号の通過を許容する共振器フィルタとして構成されている。可変フィルタ素子X4は、グラウンド線22を備えない点、および、可変キャパシタ電極24に代えて可変キャパシタ電極28を備える点において、可変フィルタ素子X1と主に異なる。
配線基板10は、第1の実施形態において上述したように、第1面10aおよび第2面10bを有し、また、絶縁層11と、配線パターン12と、ビア13と、外部接続用の電極パッド14とを有する。また、最も第1面10a側に位置する配線パターン12の一部は、グラウンド接続されたグラウンド線12aである。配線パターン12間、配線パターン12と電極パッド14の間、および、配線パターン12と信号線21の間は、ビア13によって接続されている。
信号線21は、第1の実施形態において上述したように、その両端に端子部21a(入射端)および端子部21b(出射端)を有して当該端子部21a,21b間を電気信号が通過する導体パターンであり、高周波フィルタたる本素子においてインダクタ成分を含む。端子部21a,21bは、配線基板10内の所定のビア13および配線パターン12を介して所定の電極パッド14に電気的に接続されている。
シャントインダクタ23の一端は、図18に示すように、配線基板10における所定のビア13、配線パターン12、および電極パッド14を介してグラウンド接続されている。
可動キャパシタ電極28は、図17に示すように、配線基板10上に立設され、信号線21と対向する厚肉部28aを有し、且つ、配線基板10内のビア13や配線パターン12を介してグラウンド接続されている。可動キャパシタ電極28は、例えばAu,Cu,Alなどの低抵抗金属よりなる。このような可動キャパシタ電極28は、信号線21と協働して、容量可変キャパシタを構成する。また、可動キャパシタ電極28およびグラウンド線12aは、本発明おけるグラウンド配線部を構成する。
各駆動電極25は、可動キャパシタ電極28との間に静電引力を発生させて可動キャパシタ電極28を変位させるためのものであり、信号線21に隣接して配置され、可動キャパシタ電極28の一部に対向する。駆動電極25は、例えば、SiCr薄膜などの高抵抗金属薄膜よりなる。
誘電体ドット26は、図17に示すように信号線21上に設けられており、例えばAl23,SiO2,SixNy,SiOCなどの誘電体材料よりなる。このような誘電体ドット26は、信号線21と可動キャパシタ電極28とが短絡することを防止するのに資するとともに、信号線21および可動キャパシタ電極28により構成されるキャパシタの静電容量を増大するのに資する。当該静電容量の増大は、本素子について広い周波数可変域を確保するうえで好ましい。
パッケージング部材27は、第1の実施形態において上述したように、配線基板10の第1面10a上の諸構造を封止するためのものであり、第1面10aに接合されている。
以上のような構造を有する可変フィルタ素子X4は、図4に示すような、K01インバータと、K12インバータと、これらの間に配された共振回路部Rとからなる等価回路図で表すことができる。K01インバータは、端子部21a(入射端)側にて信号線21に接続する一対のシャントインダクタ23により構成される。K12インバータは、端子部21b(出射端)側にて信号線21に接続する一対のシャントインダクタ23により構成される。共振回路部Rは、インダクタL(共振回路部R全体におけるインダクタ成分)および容量可変のキャパシタC(共振回路部R全体におけるインダクタ成分)を含み、主に、配線基板10ないし絶縁層11と、信号線21と、グラウンド配線部(グラウンド線12aおよび可動キャパシタ電極28)とから構成される。キャパシタCは、信号線21とグラウンド配線部により構成され、具体的には、信号線21および可動キャパシタ電極28により構成される上述の容量可変キャパシタ(第1キャパシタ)と、信号線21およびグラウンド線12a(基板内グラウンド線)により構成される上述の容量固定キャパシタ(第2キャパシタ)とを含む。すなわち、可変フィルタ素子X4のなす分布定数伝送線路が単一の容量可変キャパシタCを具備するものと想定すると、信号線21および可動キャパシタ電極28からなる第1キャパシタが当該キャパシタCの一部を担うのに加え、信号線21およびグラウンド線12aからなる第2キャパシタも当該キャパシタCの一部を担うのである。第2キャパシタは、当該キャパシタCの静電容量について、第1キャパシタの寄与成分を補完する機能を有する。
可変フィルタ素子X4において、図16に示す空間的長さL4は、図4に示す共振回路部Rの伝送路長(即ち、両インバータ間の伝送路長)が例えばλ/2(λ:抽出目的の特定高周波の、分布定数線路における波長)の整数倍となるように、設定されている。すなわち、可変フィルタ素子X4では、所定の電極パッド14、ビア13、および配線パターン12を介して例えば端子部21aから入力された混合電気信号がフィルタリングされ、特定高周波数帯域の電気信号が抽出されて、端子部12bないしこれに電気的に接続された所定の電極パッド14から出力される。
また、図4の等価回路図においては、共振回路部RがK01インバータおよびK12インバータの間に配されているところ、このような構成によると、入射端(K01インバータ側端子)から電磁波ないし高周波電気信号を反射なく共振回路部Rに入射させ、また、出射端(K12インバータ側端子)へと伝搬する電磁波を当該出射端から反射なく出射させることができる。
可変フィルタ素子X4においては、駆動電極25と可動キャパシタ電極28の間に所定電圧(駆動電圧)を印加することによって、図4に示すキャパシタC(第1および第2キャパシタ)の容量を変化させることができる。駆動電極25への電位の付与は、所定の電極パッド14、ビア13、および配線パターン12からなる導電経路を介して実現することができる。駆動電極25と可動キャパシタ電極28の間に駆動電圧を印加すると、両電極間に所定の静電引力が発生し、可動キャパシタ電極28が駆動電極25側へ所定量引き込まれ、その結果、信号線21と可動キャパシタ電極28の間の離隔距離ないしギャップG1が小さくなる。ギャップG1が小さくなると、キャパシタCの静電容量が増大し、可変フィルタ素子X4の全体の伝送路長が等価的ないし実質的に増大し、通過が許容される周波数帯域が低周波側へシフトする。このような可変フィルタ素子X4では、印加する駆動電圧を調節することによって、通過周波数帯域を制御することが可能である。例えば、駆動電圧のオン・オフにより、図4に示すキャパシタCの容量を有意に切り替えて、高周波領域における通過周波数帯域を適宜にスイッチング(例えば18GHzと22GHzの間のスイッチング)することが可能である。また、駆動電圧をアナログ的に制御することで、通過周波数帯域を連続的に変化させることも可能である。
可変フィルタ素子X4では、並列して延びる二本の基板上グラウンド線の間に信号線が配された構成を具備しない。そのため、上述の従来の可変フィルタ素子X7において信号線72とグラウンド線73のギャップG8の寸法が比較的小さく制限されて駆動電極76の面積が比較的小さく制限されたのとは異なり、本素子では、配線基板10上において駆動電極25を広面積で設けやすい。したがって、可変フィルタ素子X4は、信号線21および可動キャパシタ電極28の間に印加すべき駆動電圧を低減しやすい。駆動電圧の低減は、例えば、電池を電源とする携帯電話などの小型無線通信機器用途において好ましい。
図19および図20は、本発明の第5の実施形態に係る可変フィルタ素子X5を表す。図19は、可変フィルタ素子X5の一部省略平面図であり、図20は、図19の線XX−XXに沿った拡大断面図である。可変フィルタ素子X5のなす分布定数伝送線路は、図12に示す等価回路図(一部省略)で表される。
可変フィルタ素子X5は、配線基板10と、信号線21と、シャントインダクタ23と、可動キャパシタ電極28と、駆動電極25と、誘電体ドット26と、パッケージング部材27(図19にて図示略)とを備え、特定の高周波数帯域にある電磁波ないし電気信号の通過を許容する共振器フィルタとして構成されている。実質的には、可変フィルタ素子X5は、全て直列に配されたn個の可変フィルタ素子X4を含むものであり、図12に示すように、いわゆるKインバータを介して直列に配されたn段の共振回路部Rからなる。各可変フィルタ素子X4の具体的構成、ないし、各共振回路部Rを構成するユニット(絶縁層11やグラウンド線12aを含む配線基板10,信号線21,可動キャパシタ電極28,駆動電極25,誘電体ドット26)の具体的構成は、第1または第4の実施形態に関して上述したのと略同様である。また、本実施形態においては、図19に示す空間的長さL5は、伝送路長が例えばλ/2(λ:抽出目的の特定高周波の、分布定数線路における波長)の整数倍となるように、設定されている。
このような構成を具備する可変フィルタ素子X5においても、可変フィルタ素子X4について上述したのと同様に、信号線21および可動キャパシタ電極28の間に印加すべき駆動電圧を低減しやすい。
図21および図22は、本発明の第6の実施形態に係る可変フィルタ素子X6を表す。図21は、可変フィルタ素子X6の一部省略平面図であり、図22は、図21の線XXII−XXIIに沿った拡大断面図である。可変フィルタ素子X6のなす分布定数伝送線路は、図15に示す等価回路図(一部省略)で表される。
可変フィルタ素子X6は、配線基板10と、信号線21と、可動キャパシタ電極28と、駆動電極25と、誘電体ドット26と、パッケージング部材27(図21にて図示略)とを備え、特定の高周波数帯域にある電磁波ないし電気信号の通過を許容する共振器フィルタとして構成されている。実質的には、可変フィルタ素子X6は、シャンクインダクタ23が設けられていないn個の可変フィルタ素子X4が相互に並列に配されたものであり、図15に示すように、いわゆるJインバータを介して並列に配されたn段の共振回路部Rからなる。各共振回路部Rを構成するユニット(絶縁層11やグラウンド線12aを含む配線基板10,信号線21,可動キャパシタ電極28,駆動電極25,誘電体ドット26)の具体的構成は、第1または第4の実施形態に関して上述したのと略同様である。Jインバータは、隣り合う共振回路部Rに含まれる信号線21の端部21c間にキャパシタとして生じたもの(容量結合)である。本実施形態では、図21および図22に示すように、各共振回路部Rの信号線21の端部21dはビア13を介してグラウンド線12aに電気的に接続され、従ってグラウンド接続されている。信号線21については、このような態様でグラウンド接続せずに、電気的に開路をなすように設計してもよい(具体的には、信号線21とグラウンド線12aを連絡するビア13を設けない)。また、本実施形態においては、図21に示す空間的長さL6は、伝送路長が例えばλ/4(λ:抽出目的の特定高周波の、分布定数線路における波長)の偶数倍となるように、設定されている。
このような構成を具備する可変フィルタ素子X6においても、可変フィルタ素子X4について上述したのと同様に、信号線21および可動キャパシタ電極28の間に印加すべき駆動電圧を低減しやすい。
以上のまとめとして、本発明の構成およびそのバリエーションを以下に付記として列挙する。
(付記1)基板と、
前記基板上において並列して延びる、二本の基板上グラウンド線および当該基板上グラウンド線間の信号線と、
前記二本の基板上グラウンド線を架橋し、前記信号線と対向する部位を有する、可動キャパシタ電極と、
前記信号線および前記基板上グラウンド線の間に位置し、前記可動キャパシタ電極との間に静電引力を発生させるための、駆動電極と、
前記基板内に設けられ、前記信号線と対向する部位を有し、前記二本の基板上グラウンド線と電気的に接続している、基板内グラウンド線と、を備え、
前記基板上グラウンド線、前記可動キャパシタ電極、および前記基板内グラウンド線は、グラウンド配線部を構成し、
前記信号線および前記グラウンド配線部は、分布定数伝送線路を構成する、可変フィルタ素子。
(付記2)基板と、
前記基板上において並列して延びる信号線と、
前記基板上に立設され、前記信号線と対向する部位を有する、可動キャパシタ電極と、
前記基板上に設けられ、前記可動キャパシタ電極との間に静電引力を発生させるための、駆動電極と、
前記基板内に設けられ、前記信号線と対向する部位を有し、前記可動キャパシタ電極と電気的に接続している、基板内グラウンド線と、を備え、
前記可動キャパシタ電極、および前記基板内グラウンド線は、グラウンド配線部を構成し、
前記信号線および前記グラウンド配線部は、分布定数伝送線路を構成する、可変フィルタ素子。
(付記3)前記信号線に並列して前記基板上に設けられ且つ前記基板内グラウンド線と電気的に接続している基板上グラウンド線を更に備える、付記2に記載の可変フィルタ素子。
(付記4)前記信号線上に誘電体部を更に備える、付記1から3のいずれか一つに記載の可変フィルタ素子。
(付記5)前記基板は、複数の絶縁層および各絶縁層間の配線パターンからなる積層構造を有する多層配線基板である、付記1から4のいずれか一つに記載の可変フィルタ素子。
(付記6)前記基板内グラウンド線は、前記多層配線基板において前記信号線に最も近い配線パターンに含まれる、付記5に記載の可変フィルタ素子。
(付記7)前記絶縁層はセラミックよりなる、付記5または6に記載の可変フィルタ素子。
(付記8)前記基板における前記信号線とは反対側の表面に電極パッドを更に備える、付記5から7のいずれか一つに記載の可変フィルタ素子。
(付記9)前記基板を貫通する導電連絡部を更に備える、付記5から8のいずれか一つに記載の可変フィルタ素子。
(付記10)付記1から9のいずれかに記載された複数の可変フィルタ素子を含み、当該複数の可変フィルタ素子は、直列に配されているか、或は、互いに並列に配されている、可変フィルタ素子。
(付記11)付記1から10のいずれかに記載の可変フィルタ素子と、
前記基板上に設けられた複数の受動素子と、を含む可変フィルタモジュール。
(付記12)前記複数の受動素子は、インダクタ、キャパシタ、または抵抗を含む、付記11に記載の可変フィルタモジュール。
(付記13)付記1から10のいずれか一つに記載の可変フィルタ素子を製造するための方法であって、
各々が基板内グラウンド線を含む複数の可変フィルタ素子形成区画を有する配線基板ウエハを作製する工程と、
前記複数の可変フィルタ素子形成区画の各々において、前記配線基板ウエハ上に少なくとも信号線、駆動電極、および可変キャパシタ電極を形成する工程と、
前記配線基板ウエハを分割する工程と、を含む可変フィルタ素子製造方法。
(付記14)付記11または12に記載の可変フィルタモジュールを製造するための方法であって、
各々が基板内グラウンド線を含む複数の可変フィルタモジュール形成区画を有する配線基板ウエハを作製する工程と、
前記複数の可変フィルタモジュール形成区画の各々において、前記配線基板ウエハ上に少なくとも信号線、駆動電極、可変キャパシタ電極、および複数の受動素子群を形成する工程と、
前記配線基板ウエハを分割する工程と、を含む可変フィルタモジュール製造方法。
(付記15)前記分割工程より前に、前記形成区画ごとに封止キャップを搭載する工程を含む、付記13または14に記載の方法。
本発明の第1の実施形態に係る可変フィルタ素子の一部省略平面図である。 図1の線II−IIに沿った拡大断面図である。 図1の線III−IIIに沿った拡大断面図である。 図1に示す可変フィルタ素子のなす分布定数伝送線路を表す等価回路図である。 図1に示す可変フィルタ素子の製造方法における一部の工程を表す。 図5の後に続く工程を表す。 図6の後に続く工程を表す。 図7の後に続く工程を表す。 平滑化処理の過程を表す。 本発明の第2の実施形態に係る可変フィルタ素子の一部省略平面図である。 図10の線XI−XIに沿った拡大断面図である。 図10に示す可変フィルタ素子のなす分布定数伝送線路を表す等価回路図(一部省略)である。 本発明の第3の実施形態に係る可変フィルタ素子の一部省略平面図である。 図13の線XIV−XIVに沿った部分拡大断面図である。 図13に示す可変フィルタ素子のなす分布定数伝送線路を表す等価回路図(一部省略)である。 本発明の第4の実施形態に係る可変フィルタ素子の一部省略平面図である。 図16の線XVII−XVIIに沿った拡大断面図である。 図16の線XVIII−XVIIIに沿った拡大断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る可変フィルタ素子の一部省略平面図である。 図19の線XX−XXに沿った拡大断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る可変フィルタ素子の一部省略平面図である。 図21の線XXII−XXIIに沿った部分拡大断面図である。 従来の可変フィルタ素子の平面図である。 図23の線XXIV−XXIVに沿った拡大断面図である。 図23の線XXV−XXVに沿った拡大断面図である。 図23に示す可変フィルタ素子のなす分布定数伝送線路を表す等価回路図である。
符号の説明
X1,X2,X3,X4,X5,X6,X7 可変フィルタ素子
10 配線基板
10’ 配線基板ウエハ
10a 第1面
10b 第2面
11 絶縁層
12 配線パターン
12a グラウンド線
13 ビア
14,77 電極パッド
16 絶縁膜
17 犠牲層
21,72 信号線
22,73 グラウンド線
23,74 シャントインダクタ
24,28,75 可変キャパシタ電極
24a,28a 厚肉部
25,76 駆動電極
26 誘電体ドット
27 パッケージング部材

Claims (9)

  1. 基板と、
    前記基板上において並列して延びる、二本の基板上グラウンド線および当該基板上グラウンド線間の信号線と、
    前記二本の基板上グラウンド線を架橋し、前記信号線と対向する部位を有する、可動キャパシタ電極と、
    前記信号線および前記基板上グラウンド線の間に位置し、前記可動キャパシタ電極との間に静電引力を発生させるための、駆動電極と、
    前記基板内に設けられ、前記信号線と対向する部位を有し、前記二本の基板上グラウンド線と電気的に接続している、基板内グラウンド線と、を備え、
    前記基板上グラウンド線、前記可動キャパシタ電極、および前記基板内グラウンド線は、グラウンド配線部を構成し、
    前記信号線および前記グラウンド配線部は、分布定数伝送線路を構成する、可変フィルタ素子。
  2. 基板と、
    前記基板上において延びる信号線と、
    前記基板上に立設され、前記信号線と対向する部位を有する、可動キャパシタ電極と、
    前記基板上に設けられ、前記可動キャパシタ電極との間に静電引力を発生させるための、駆動電極と、
    前記基板内に設けられ、前記信号線と対向する部位を有し、前記可動キャパシタ電極と電気的に接続している、基板内グラウンド線と、を備え、
    前記可動キャパシタ電極、および前記基板内グラウンド線は、グラウンド配線部を構成し、
    前記信号線および前記グラウンド配線部は、分布定数伝送線路を構成する、可変フィルタ素子。
  3. 前記信号線上に誘電体部を更に備える、請求項1または2に記載の可変フィルタ素子。
  4. 前記基板は、積層された複数の絶縁層と、絶縁層間に設けられた配線パターンを含む内部配線構造と、を有する多層配線基板である、請求項1から3のいずれか一つに記載の可変フィルタ素子。
  5. 前記基板における、前記信号線とは反対側の表面に、電極パッドを更に備え、当該電極パッドと前記駆動電極とは、前記基板の前記内部配線構造を介して電気的に接続されている、請求項4に記載の可変フィルタ素子。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載された複数の可変フィルタ素子を含み、当該複数の可変フィルタ素子は、直列に配されているか、或は、互いに並列に配されている、可変フィルタ素子。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の可変フィルタ素子と、
    前記基板上に設けられた複数の受動素子と、を含む可変フィルタモジュール。
  8. 請求項1から6のいずれか一つに記載の可変フィルタ素子を製造するための方法であって、
    各々が基板内グラウンド線を含む複数の可変フィルタ素子形成区画を有する配線基板ウエハを作製する工程と、
    前記複数の可変フィルタ素子形成区画の各々において、前記配線基板ウエハ上に少なくとも信号線、駆動電極、および可変キャパシタ電極を形成する工程と、
    前記配線基板ウエハを分割する工程と、を含む可変フィルタ素子製造方法。
  9. 請求項7に記載の可変フィルタモジュールを製造するための方法であって、
    各々が基板内グラウンド線を含む複数の可変フィルタモジュール形成区画を有する配線基板ウエハを作製する工程と、
    前記複数の可変フィルタモジュール形成区画の各々において、前記配線基板ウエハ上に少なくとも信号線、駆動電極、可変キャパシタ電極、および複数の受動素子群を形成する工程と、
    前記配線基板ウエハを分割する工程と、を含む可変フィルタモジュール製造方法。
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