JP4532355B2 - おにぎり成形装置 - Google Patents

おにぎり成形装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4532355B2
JP4532355B2 JP2005171941A JP2005171941A JP4532355B2 JP 4532355 B2 JP4532355 B2 JP 4532355B2 JP 2005171941 A JP2005171941 A JP 2005171941A JP 2005171941 A JP2005171941 A JP 2005171941A JP 4532355 B2 JP4532355 B2 JP 4532355B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
rice
cooked rice
rice ball
cooked
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005171941A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006345707A (ja
Inventor
稔 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Seiki Co Ltd
Original Assignee
Fuji Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Seiki Co Ltd filed Critical Fuji Seiki Co Ltd
Priority to JP2005171941A priority Critical patent/JP4532355B2/ja
Publication of JP2006345707A publication Critical patent/JP2006345707A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4532355B2 publication Critical patent/JP4532355B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は手作り風のおにぎりを効率的に製造することのできるおにぎり成形方法及びおにぎり成形装置に関する。
パッケージされた市販おにぎりを量産するためのおにぎり成形機は一般に、基台上に枢支されて間欠的に回転するおにぎり成形テ−ブルと、このおにぎり成形テ−ブルの周縁部に所定間隔で穿設された三角形や四角形、円形状の水平断面を有するおにぎり成形孔とを備えており、このおにぎり成形孔に供給充填された米飯をその上下方向から加圧して、このおにぎり成形孔の形状に応じた偏平なおにぎりが形成されるようにしている。このようなおにぎり成形機で形成したおにぎりは、手で握ったおにぎりとは異なる図17に示すような人工的な外観や食感を有しており、これを改善するためのおにぎり形成方法に関連して、例えば以下のような技術のものが知られている。
特許文献1には、略楕円面状の凹部を形成した下側型と上側型とで所定量の米飯を挟持押圧することによって略楕円錐面状のおにぎりを形成するようにしたおにぎりの形成方法が開示されている。
特許文献2には、おにぎり形成孔に昇降自在に下側形成板を装着した形成枠体と、同形成枠体を載置する支持台に立設した昇降ガイドに昇降自在に装着するとともにおにぎり形成孔に嵌入可能とした上側形成板と、同上側形成板を昇降操作する操作レバーと、上側形成板の降下量を規制するストッパーとを備えるようにして、形成枠体内に収容した米飯を一定の押圧力で押圧できるようにしたおにぎり成形機が開示されている。
特開2005−40133号公報 特開2005−27625公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載のような従来のおにぎり成形機では、型枠内に収納された米飯塊を凹状に湾曲した押し型などを用いて一方向から圧密させるので、米飯塊内の米粒同士の間隔が一方向に縮まるだけで、米飯を手で握ってえられるようにおにぎり各部に渡って内在する米粒同士を捩じって旋回させるような複雑な動きを付加して均一で素朴な味わいおにぎりとすることが困難であった。特に、おにぎりの場合、食した際における米飯の適度な解れやすさがおいしさの一因ともなっているので、米飯塊を強く締め過ぎないようにする一方で、簡単に型くずれしないように成形する必要があり、そのコントロールが困難であるという課題があった。
特に、特許文献1などのように型枠を用いて全体が丸みを帯びたおにぎり形状とする場合には、その使用する型枠形状が複雑な凹面状を有するので、コスト面での負担が大きくなることに加えて、一方向にのみ加圧する単調な加圧操作ではおにぎり表面とその内部における圧密のばらつきが大きく、不自然に硬い部分や脆く壊れ易い部分が混在してその食感や商品価値が損なわれるという課題があった。
本発明は前記従来の課題を解決するためになされたもので、柔らかな手作り風の外観を有するとともに型崩れしにくい適度の硬さと、口に入れたときにぱらりと解れ易い食感とを有するおにぎりを効率的に製造することできるおにぎり成形方法及びこの成形方法が適用されるおにぎり成形装置を提供することを目的とする。
)本発明のおにぎり成形装置は、所定量の米飯塊を挟圧する第1の型枠と、前記第1の型枠により挟圧された前記米飯塊を再度挟圧する第2の型枠とを複数有した多段挟圧機構と、前記多段挟圧機構におけるそれぞれの型枠を隣接する型枠位置に同期して前進させて前記型枠内に挟圧保持された米飯塊を次の型枠位置に移動させ前記米飯塊が排出された空の型枠を元位置に復帰させる型枠往復移動機構と、を備えることを特徴とする。
)本発明のおにぎり成形装置は、前記(3)において、前記型枠が前記米飯塊を水平方向に挟圧する水平加圧型枠と、前記米飯塊を垂直方向に挟圧する垂直加圧型枠とを備え、前記米飯塊を前記水平加圧型枠と前記垂直加圧型枠に交互に又は同期して供給して所定のおにぎり形状に成形することにも特徴を有している。
本発明によれば、所定量の米飯塊に対して複数の型枠を適用して段階的におにぎり形状に仕上げるので、曲面を有した手作り風の外観を有するとともに型崩れしにくい適度の硬さとぱらりと解れ易い食感とを有したおにぎりを効率的に製造することができる。
本実施の形態に係るおにぎり成形装置によるおにぎり成形方法は、供給される所定量の米飯塊を第1の型枠で挟圧する工程と、前記第1の型枠から離型された前記米飯塊を第2の型枠で再度挟圧する工程と、を複数回連続して行う。これによって、米飯塊の離型の際にその含水分を調整したり、隅の部分の崩落を防止したりして、従来のような圧密のばらつきがなく、しかも手作り風の外観を有したおにぎりを効率的に製造できる。
なお、第1の型枠とこれに隣接する第2の型枠はその形状が同一のものを複数配列して適用することができる他に、前記第1の型枠と前記第2の型枠とが互いに異なる形状又は異なる成形体容積を有するように設定することもできる。すなわち、この場合には、米飯供給装置などから供給される所定量の米飯塊を第1の型枠を用いて一方向から挟圧して所定形状のおにぎり成形体に成形する第一工程と、前記おにぎり成形体を次成形位置に搬送する第二工程と、前記次成形位置に搬送された前記おにぎり成形体をさらに挟圧しておにぎり成形体とは異なる形状又は容積のおにぎり成形体に成形する第三工程とを有した変形工程を設定して、この変形工程を複数回実行することによって前記米飯塊を所定のおにぎり形状に段階的に成形する。これによって、米飯塊を所定方向から複数押圧して段階的に変形しておにぎり形状にすることで、変形される米飯塊内部の米粒間に相対的な捩じり運動や旋回運動を導入して表面側に圧密が偏ることなくさらに内部が均一な圧密状態のおにぎりを得ることができる。
第一工程では、凹状押圧面や平面状押圧面を対向して有する一対の型枠を拡開して押圧面間に所定量の米飯塊を配置し、この型枠を縮閉することで米飯塊をその上下左右などの一方向から挟圧して所定形状のおにぎり成形体に成形する。
第二工程では、米飯塊やおにぎり成形体を載置して移送するためのベルトコンベアや、垂直移動エレベータ、おにぎり成形体を把持したままで移動させるおにぎり把持装置などの搬送機構を介して予備成形されたおにぎり成形体を隣接する次型枠位置に移動させる。
第三工程では、次成形位置に搬送されたおにぎり成形体を型枠などを介して挟圧しておにぎり成形体とは異なる形状又は容積のおにぎり成形体に変形する変形工程であって、これによって米飯塊が異なるおにぎり成形体の形態に圧密又は塑性変形されるようにしている。
変形工程は前記第一工程〜第三工程を一単位工程として備え、この変形工程を複数回繰り返し実行することによって、前記米飯塊を所定比率で段階的に縮小させたり、異なる形状に変形させたりすることができ、米飯塊から構成されたおにぎり成形体内に所定の捩じり運動などを導入してその内部均一化を図ることができる。
本実施の形態に係るおにぎり成形装置は、所定量の米飯塊を挟圧する第1の型枠と、前記第1の型枠により挟圧された前記米飯塊を再度挟圧する第2の型枠とを複数有した多段挟圧機構と、前記多段挟圧機構におけるそれぞれの型枠を隣接する型枠位置に同期して前進させて前記型枠内に挟圧保持された米飯塊を次の型枠位置に移動させ前記米飯塊が排出された空の型枠を元位置に復帰させる型枠往復移動機構と、を備えている。これによって、多段挟圧機構と型枠往復移動機構とを介して米飯塊を所定のおにぎり形状に段階的に成形して、手作り風の外観を有したおにぎり形状に段階的に仕上げることができ、おにぎりを効率的に製造することができる。
第1の型枠及び第2の型枠はその縮閉時における両型枠押圧面間に米飯成形保持部が形成される。なお、第1及び第2の型枠は略同一形状として配列したり、又はその内部容積及び形状などが所定成形体容器比率で減少したりするように設定することができる。
すなわち、多段挟圧機構は、同一の型枠を配列したものや、互いに異なる形状や所定の縮小容積比率となる型枠が連続して配置されたものなどの構成を備えている。例えば、複数の型枠による成形体容積が所定の等比級数で減少するように設定されている。なお、複数の型枠同士は互いにリンク機構などを介して同期して開閉するようにすることもできる。
型枠往復移動機構は、その押圧面に挟圧された米飯塊を保持したままその型枠を次の成形位置に移動させた後、前記米飯塊が排出された空の型枠を元位置に復帰させるためのおにぎり搬送機構である。
また、おにぎり成形装置は、前記型枠が前記米飯塊を水平方向に挟圧する水平加圧型枠と、前記米飯塊を垂直方向に挟圧する垂直加圧型枠とを備え、前記米飯塊を前記水平加圧型枠と前記垂直加圧型枠に交互に又は同期して供給して所定のおにぎり形状に段階成形することもできる。この水平加圧型枠と垂直加圧型枠とによって、互いに直交する2方向から米飯塊を押圧して成形体内部を立体的に三次元変形させる動きを導入して所定の圧密状態にすることができる。
水平加圧型枠及び垂直加圧型枠は、それぞれ凹状などに湾曲して形成されて互いに対向して開閉される押圧面を備えている。これによって、全体に柔らかな凸状表面を有した手作り風に米飯塊を成形できるようにしている。なお、水平加圧型枠及び垂直加圧型枠をその中央に配置される米飯塊に対して同期して押圧開閉操作が行えるように設定したり、水平加圧型枠による米飯塊の加圧操作や離型操作の実行後に垂直加圧型枠による加圧操作を連続実行したりすることも可能である。
以下、図面を参照しながら本実施形態に係るおにぎり成形装置について、より具体的に説明する。図1は本実施形態に係るおにぎり成形装置の平面図であり、図2はその正面図であり、図3はその側面図である。
図1〜図3において、10は本実施形態に係るおにぎり成形装置、11は米飯塊を水平方向から挟圧して所定形状に段階的に加圧して保持するための5基の型枠A〜Eを備えた水平加圧型枠、12は米飯塊を垂直方向から挟圧して米飯塊を保持するための3基の型枠F、G、Hを備えた垂直加圧型枠、13は米飯の所定量を取り出してベルトコンベア13aを介して水平加圧型枠11の型枠A位置に供給するための米飯供給部、14は水平加圧型枠11の下流側末端位置で型枠Eにより把持されて排出される米飯塊を回転テーブル14aに形成されたおにぎり受取部14bに保持させて回転移動させるためのおにぎり回転搬送部である。
水平加圧型枠11及び垂直加圧型枠12は米飯塊を段階的に変形又は保持させるための多段挟圧機構を構成している。また、水平加圧型枠11を段階的に往復スライド移動させるための電動モータなどの型枠往復移動機構が設けられている。すなわち、多段挟圧機構は水平加圧型枠11及び垂直加圧型枠12を備えて構成されるとともに、型枠往復移動機構は多段挟圧機構の水平加圧型枠11を段階的に往復スライド移動させる電動モータなどを備えて構成される。これによって、多段挟圧機構におけるそれぞれの型枠A〜Eを隣接する型枠位置に同期して前進させて型枠A〜E内に挟圧保持された米飯塊を次位置に移動させ米飯塊が排出された空の型枠を元位置に復帰させることができる。
なお、本実施形態では型枠A〜Eはそれぞれが同一形状のものを配列しているが、その上流側から下流側に所定比率で次第に縮小するように設定することもできる。この場合、多段挟圧機構における上流側の型枠Xとこれに隣接する下流側の型枠Yとの成形体容積比率(X/Y)を1.2〜2.0の範囲とすることもできる。このように成形体容積比率(X/Y)を特定範囲に設定することによって、各型枠ごとの開閉による米飯塊への変形操作を効果的に実行することができる。ここで成形体容積比率(X/Y)が1.2より少なくなると変形量が小さく実効的な変形操作ができなくなる。逆に成形体容積比率(X/Y)が2.0を超えると過度の変形によって、おにぎり成形体に亀裂や崩壊などの欠陥を生じ易くなって、歩留まり低下の要因となるので好ましくない。
図4(a)は水平加圧型枠11の縮閉状態の平面図であり、図4(b)はその拡開状態の平面図であり、図4(c)はその正面図である。
水平加圧型枠11は、図1及び図4に示すように水平方向に拡縮して互いに平行配置された左側型枠支持部11L、右側型枠支持部11Rを備え、左側型枠支持部11L、右側型枠支持部11Rの内側部分に米飯塊が供給されるその上流側から下流側にかけて型枠A〜Eのそれぞれ左右片側部分をなす型枠部材LA〜LE、RA〜REが対向して配置されている。
型枠部材LA〜LE、RA〜REはそれぞれ合成樹脂や金属などで構成される。左側型枠支持部11L、右側型枠支持部11Rは図示しない駆動部を介して型枠部材LA〜LE、RA〜RE間を開閉することができ、型枠A〜E先端の湾曲した凹状の押圧面11Mで米飯塊を圧密させて保持させることができる。水平加圧型枠11は図示しない電動モータなどを備えた型枠往復移動機構を介して、隣接する型枠間の距離分を単位として前進後退できるようになっている。
図5は下側型枠支持部12bの平面図及びその正面図であり、図6は上側型枠支持部12aの平面図及びその正面図である。
垂直加圧型枠12は図示するように、上側型枠支持部12aと下側型枠支持部12bを備えて基台10a上に配置される。上側型枠支持部12a及び下側型枠支持部12bにはそれぞれ型枠F〜Hの上側部分と、下側部分がそれぞれ配置される。なお、下側型枠支持部12bの型枠Hに隣接しておにぎり受部Iが配置され、おにぎり受部Iの受面12gに最後に成形されたおにぎりが載置されるようにしている。
上側型枠支持部12aは上支持部12cにより支持され、下側型枠支持部12bは下支持部12dにより支持されるとともに、図示しない駆動部を介して開閉される。型枠F〜H上下のそれぞれの押圧面12e、12fは図5、図6に示すように凹面状断面を備えて形成されている。垂直加圧型枠12の型枠F〜Hがその閉止状態のときには、押圧面12e、12f間に水平加圧型枠11の型枠A〜Dが挿入されて水平方向にスライドさせて配置された米飯塊を圧密できるようになっている。
米飯供給部13は、供給される米飯から所定量を取り出して、この取り出された米飯塊を、ベルトコンベア13aを介して水平加圧型枠11の型枠A位置に供給する。なお、米飯供給部13は、米飯を所定厚み例えば10〜30mmの厚みとなる矩形シート状に形成して、そのシート状米飯の中央に鮭や明太子などの具材を配置した後、シート状米飯を二つ折りする二つ折り成形手段を設けることもできる。これによって米飯からその内部に具材を備えた米飯塊を前記水平加圧型枠11に供給できるようにすることもできる。例えば、二つ折り成形手段は、支持基台を挟んで配置するとともに支持基台に対して起倒自在とした第1支持体と第2支持体とで構成し、第1支持体と、支持基台と、第2支持体とによって構成するシート状米飯の載置面にシート状米飯を載置した後に、第1支持体と第2支持体とを起立させることによりシート状米飯を二つ折り状態とすることができる。
また、支持基台上に対向させて互いに進退自在に設けた第1上側型と第2上側型とで構成し、しかも、第1上側型及び第2上側型の外周面は起立した第1支持体及び第2支持体の表面と摺接させ、第1上側型と第2上側型とで二つ折り状態としたシート状米飯を米飯塊に押圧成形することもできる。さらに、第1上側型には半略楕円錐面状の凹部を設けるとともに、第2上側型には半略楕円錐面状の凹部を設け、さらに、支持基台には略楕円面状の凹部を設け、第1上側型と第2上側型と支持基台とで二つ折り状態としたシート状米飯を予め押圧成形しておくことにより、下方に向けて膨出させた略楕円面状の下側面を有する下側部と、上方に向けて漸次縮径させた略楕円錐状の上側面を有する上側部とを連続的に接続させた米飯塊を形成することもできる。
おにぎり回転搬送部14は、水平加圧型枠11の下流側末端位置で型枠Eを介して把持されたおにぎりを回転テーブル14aに形成されたおにぎり受取部14bに保持させて回転移動させ、所定の図示しない取り出し位置で所定形状に調整されたおにぎりが取り出されるようになっている。なお、このおにぎりの回転過程で、その上方側の開口部から食塩や調味料などを振りかけることによって、おにぎりの味付けなどができるようにしてもよい。
以上のように構成されたおにぎり成形装置10に適用されるおにぎり成形方法について、図面を参照しながら説明する。図7は本実施形態に係るおにぎり成形方法の手順を示す説明図であり、図8〜図18は各成形工程における正面図、平面図、側面図である。
本実施形態に係るおにぎり成形方法は、供給される所定量の米飯塊を第1の型枠で挟圧する工程と、前記第1の型枠から離型された前記米飯塊を第2の型枠で再度挟圧する工程とを有しており、これらを複数回連続して行うことによって、曲面を有した手作り風の外観を有するとともに型崩れしにくい適度の硬さの食感を有したおにぎりを効率的に製造することができる。
図7(a)に示すように、まず、米飯供給部13のベルトコンベア13a上に載置された所定量の米飯塊O1を、水平加圧型枠11の型枠Aにおける左右の型枠部材LA、RAで挟み込んで把持する。これによって、米飯塊O1が型枠Aに倣って多少丸みを帯びた形状に加圧される。次ぎに米飯塊O1を保持したまま、左側型枠支持部11L、右側型枠支持部11Rをその閉止状態のまま、次の成形位置に前進させる(図7(b)参照)。このとき上側型枠支持部12a及び下側型枠支持部12bはともに開放状態になっている。
次ぎに、水平加圧型枠11の型枠A〜Eをその左右水平方向に拡大して、型枠A内に保持された米飯塊O1を下側型枠支持部12b基端側の型枠Fの押圧面12fに載置する(図7(c)参照)。こうして、空の型枠A〜Eを有する水平加圧型枠11を後方位置に復帰させることによって、ベルトコンベア13aの基端上に移送された次のおにぎり成形体となる米飯塊O2を型枠Aの左右の型枠部材LA、RAの拡大した中央に位置付けることができる(図7(d)参照)。なお、このときベルトコンベア13a上には続いて供給される米飯塊O3が待機状態に配置されている。
図7(e)では、垂直加圧型枠12の上側型枠支持部12a及び下側型枠支持部12bの間隔を、図示しない駆動装置を介して縮小するとともに、水平加圧型枠11の左側型枠支持部11L、右側型枠支持部11R間を狭めるようにスライドさせて、各型枠内に配置されたおにぎり成形体を加圧する。
このとき、型枠間で大きさ形状が異なる場合は、枠体Bに配置された米飯塊O1は、型枠Aで加圧されたおにぎり成形体から、これとは異なる形状又は容積となるおにぎり成形体に変形する変形動作がなされる。これによって、米飯塊O1内部に及ぶ捻りなどのように手でおにぎりを握るときの立体的動作を導入することができる。
また、型枠間で大きさ形状が同じ場合は、過度の押圧力が米飯塊に付与されることなく、所要のおにぎり形状に保持されるとともに、米飯塊が型枠からは離れる離型の際に水分など放出させることで水分調整を行うことができる。
こうして、前記図7(a)〜(e)の手順を繰り返すことによって、米飯塊が型枠A→型枠B→型枠C→型枠D→型枠Eの位置に順次移送されるとともに、水平加圧型枠11及び垂直加圧型枠12の開閉による加圧動作によっておにぎり成形体へと加圧される。なお、最終的に加圧されたおにぎり成形体は、水平加圧型枠11末端の型枠Eを介しておにぎり搬送部14の回転テーブル14aに移送される。
図8〜図15は所定形状のおにぎりを連続製造する際の一連の手順を示す平面図、正面図、側面図である。
図8は、水平加圧型枠11の左側型枠支持部11L、右側型枠支持部11R及び垂直加圧型枠12の上側型枠支持部12a、下側型枠支持部12bをそれぞれ開状態にすることによって、垂直加圧型枠12の下側型枠支持部12bの押圧面12fに各米飯塊を載置させた状態を示している。
図9は図8から垂直加圧型枠12を閉状態にして上側型枠支持部12a、下側型枠支持部12bを近接させ各米飯塊を上側型枠支持部12aと下側型枠支持部12bとの間に挟持させる。
図10では、水平加圧型枠11の左側型枠支持部11L、右側型枠支持部11Rを閉じることにより各米飯塊を左右方向から凹面状に形成された押圧面で圧密する。
図11では垂直加圧型枠12を水平加圧型枠11から開放して、水平加圧型枠11の前進後退運動ができるように保持する。なお、このとき各型枠A〜Eの中には。この型枠によって圧密されたおにぎり成形体が保持されている。
図12では、前記垂直加圧型枠12を開放状態に維持したまま、各米飯塊をそれぞれの型枠A〜Eに保持する水平加圧型枠11を各型枠間の距離分を前進させる。
図13では、垂直加圧型枠12の上側型枠支持部12aを上昇して水平加圧型枠11から離脱させる。
図14では、上側型枠支持部12aに引き続いて水平加圧型枠11を開放して、各米飯塊を垂直加圧型枠12の下側型枠支持部12bに設けられた対応する型枠F〜Hの押圧面12fに載置させる。
図15では、垂直加圧型枠12の下側型枠支持部12bを下降させる。これによって、水平加圧型枠11の型枠A〜Eに保持された米飯塊は下側型枠支持部12bとともに下降して、空の型枠A〜Eを保持した水平加圧型枠11の後退ができるようになる。このとき最末端の型枠Eに保持された米飯塊はおにぎり回転搬送部14の回転テーブル14aに載置される。
図16は以上のようにおにぎり成形装置10を用いて成形されたおにぎりの斜視図及び縦断面図であり、図17は従来例のおにぎり成形装置により成形されたおにぎりの斜視図及び縦断面図である。図示されるようにおにぎり成形装置10で製造されたおにぎりは従来のものが一方向から加圧されて成形されるために全体に偏平状であるのに較べて全体が丸みを帯びた手作り風に成形されることが分かる。また、凹状に湾曲した押圧面を有する型枠によって米飯塊を押圧するので、押圧力をおにぎりの中心部に向けて作用させることができ、適度な水分と軟らかさを有する一方で、自重による型くずれを防止して、手で握ったおにぎりと同様な食感を再現できる。
以上一連の操作手順によって、各型枠内に保持された米飯塊が下流側に隣接する型枠に順次移送されるとともに、各型枠における段階的な加圧操作又は変形操作、あるいは加圧操作及び変形操作が米飯塊に付与される。こうして、本実施形態に係るおにぎり成形装置10を用いたおにぎり成形方法によれば、水平加圧型枠11及び垂直加圧型枠12を用いて、米飯塊に所定の離型を伴う加圧操作又は変形操作、あるいは加圧操作及び変形操作を複数回行うことによって手作り風の外観を有するとともに型崩れしにくく、しかも適度の硬さと口に入れたときにぱらりと解れ易い食感とを有するおにぎりを効率的に製造することができる。
以上実施の形態について説明したが、本発明は、所定量の米飯塊を挟圧する第1の型枠と、前記第1の型枠により挟圧された前記米飯塊を再度挟圧する第2の型枠とを複数有した多段挟圧機構と、前記多段挟圧機構におけるそれぞれの型枠を隣接する型枠位置に同期して前進させて前記型枠内に挟圧保持された米飯塊を次の型枠位置に移動させ前記米飯塊が排出された空の型枠を元位置に復帰させる型枠往復移動機構と、を備えることを要旨とするおにぎり成形装置に係るものであって、これに該当するものは本発明の範囲に属する。また、本実施形態では、米飯塊に対して同一形状となる複数の型枠を用いて上下左右方向から繰り返し押圧する操作を行うようにしたが、これらの型枠やその押圧方向などをそれぞれ異なるように配置してもよい。例えば略三角形に形成されるおにぎり成形体に対して、その断面が三角形(△)→逆三角形(▽)→三角形(△)→逆三角形(▽)や、円形(〇)→四角形(□)→三角形(△)などのように段階的に形状変化させるような型枠による変形操作を行って、米飯塊内部にこの変形に伴う適度の空隙や密度のばらつきなどを生起して、口の中でぱらりと解れるような手作り風の食感を有したおにぎりとすることもできる。さらに、多段挟圧機構に供給する米飯塊に予め具材を仕込んでおき、これらの変形操作によって中の具材を米飯と混合又は馴染ませて独特の味わいのおにぎりとするようなことも可能である。
本実施形態に係るおにぎり成形装置の平面図である。 同おにぎり成形装置の正面図である。 同おにぎり成形装置の側面図である。 水平加圧型枠の平面図及び正面図である。 下側型枠支持部の平面図及び正面図である。 上側型枠支持部の平面図及び正面図である。 おにぎり成形方法の手順を示す説明図である。 おにぎり成形工程(1)における正面図、平面図、側面図である。 おにぎり成形工程(2)における正面図、平面図、側面図である。 おにぎり成形工程(3)における正面図、平面図、側面図である。 おにぎり成形工程(4)における正面図、平面図、側面図である。 おにぎり成形工程(5)における正面図、平面図、側面図である。 おにぎり成形工程(6)における正面図、平面図、側面図である。 おにぎり成形工程(7)における正面図、平面図、側面図である。 おにぎり成形工程(8)における正面図、平面図、側面図である。 おにぎり成形体の斜視図及びその断面図である。 従来のおにぎり成形体の斜視図及びその断面図である。
符号の説明
10 本実施形態に係るおにぎり成形装置
10a 基台
11 水平加圧型枠
11L 左側型枠支持部
11R 右側型枠支持部
11M 押圧面
12 垂直加圧型枠
12a 上側型枠支持部
12b 下側型枠支持部
12c 上支持部
12d 下支持部
12e 押圧面
12f 押圧面
12g 受面
13 米飯供給部
13a ベルトコンベア
14 おにぎり回転搬送部
14a 回転テーブル
14b おにぎり受取部
A〜E 型枠
LA〜LE 型枠部材
RA〜RE 型枠部材
F〜H 型枠
I おにぎり受部
O1〜O3 米飯塊


Claims (2)

  1. 所定量の米飯塊を挟圧する第1の型枠と、前記第1の型枠により挟圧された前記米飯塊を再度挟圧する第2の型枠とを複数有した多段挟圧機構と、前記多段挟圧機構におけるそれぞれの型枠を隣接する型枠位置に同期して前進させて前記型枠内に挟圧保持された米飯塊を次の型枠位置に移動させ前記米飯塊が排出された空の型枠を元位置に復帰させる型枠往復移動機構と、を備えることを特徴とするおにぎり成形装置
  2. 前記型枠が前記米飯塊を水平方向に挟圧する水平加圧型枠と、前記米飯塊を垂直方向に挟圧する垂直加圧型枠とを備え、前記米飯塊を前記水平加圧型枠と前記垂直加圧型枠に交互に又は同期して供給して所定のおにぎり形状に加圧することを特徴とする請求項1記載のおにぎり成形装置
JP2005171941A 2005-06-13 2005-06-13 おにぎり成形装置 Active JP4532355B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005171941A JP4532355B2 (ja) 2005-06-13 2005-06-13 おにぎり成形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005171941A JP4532355B2 (ja) 2005-06-13 2005-06-13 おにぎり成形装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006345707A JP2006345707A (ja) 2006-12-28
JP4532355B2 true JP4532355B2 (ja) 2010-08-25

Family

ID=37642206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005171941A Active JP4532355B2 (ja) 2005-06-13 2005-06-13 おにぎり成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4532355B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016007174A (ja) * 2014-06-25 2016-01-18 不二精機株式会社 おにぎり製造装置
JP6474674B2 (ja) * 2015-04-18 2019-02-27 不二精機株式会社 おにぎり予備成型装置及びおにぎり成型装置
JP6902709B2 (ja) * 2015-10-06 2021-07-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 米飯成形装置および米飯成形品製造システム
JP7343144B2 (ja) * 2019-06-20 2023-09-12 不二精機株式会社 おにぎり製造装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0634490U (ja) * 1992-10-22 1994-05-10 允 鈴木 飯の型締め成形装置
JPH0645487U (ja) * 1992-11-26 1994-06-21 允 鈴木 飯の型締め成形装置
JPH0787913A (ja) * 1992-04-24 1995-04-04 Fuji Seiki Kk 握寿司のしゃり成形装置
JPH08280338A (ja) * 1995-04-13 1996-10-29 Fuji Seiki Kk にぎり寿司のしゃり成形機
JP2004290161A (ja) * 2003-02-14 2004-10-21 Shimazu Machinery Works Co Ltd おにぎり製造装置
JP2004321116A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Shimazu Machinery Works Co Ltd おにぎり製造装置
JP2005027625A (ja) * 2003-07-11 2005-02-03 Fuji Seiki Co Ltd おにぎり成形機
JP2005040133A (ja) * 2003-07-04 2005-02-17 Fuji Seiki Co Ltd おにぎり及びおにぎり形成方法並びにおにぎり成形機

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0787913A (ja) * 1992-04-24 1995-04-04 Fuji Seiki Kk 握寿司のしゃり成形装置
JPH0634490U (ja) * 1992-10-22 1994-05-10 允 鈴木 飯の型締め成形装置
JPH0645487U (ja) * 1992-11-26 1994-06-21 允 鈴木 飯の型締め成形装置
JPH08280338A (ja) * 1995-04-13 1996-10-29 Fuji Seiki Kk にぎり寿司のしゃり成形機
JP2004290161A (ja) * 2003-02-14 2004-10-21 Shimazu Machinery Works Co Ltd おにぎり製造装置
JP2004321116A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Shimazu Machinery Works Co Ltd おにぎり製造装置
JP2005040133A (ja) * 2003-07-04 2005-02-17 Fuji Seiki Co Ltd おにぎり及びおにぎり形成方法並びにおにぎり成形機
JP2005027625A (ja) * 2003-07-11 2005-02-03 Fuji Seiki Co Ltd おにぎり成形機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006345707A (ja) 2006-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4532355B2 (ja) おにぎり成形装置
CN106942772A (zh) 一种双皮包馅食品生产设备
CN206909551U (zh) 一种炸油条机
JP4789987B2 (ja) 餃子の製造方法
TWM541739U (zh) 食品壓模成型結構
JP6026845B2 (ja) 米飯成形機構および米飯成形方法
JP4991461B2 (ja) おにぎり製造装置
CN212065568U (zh) 一种手筑茯砖茶自动进料压制分模装置
JP2009065881A5 (ja)
JP2017201940A (ja) おにぎりの製造方法及びその製造装置
JP2004166529A (ja) 餃子の成形方法および成形装置
JP6542580B2 (ja) 飯成型機構
CN106305880A (zh) 自动包饺机
CN102805128A (zh) 仿手工包馅食品成型方法
JP6726051B2 (ja) おにぎり製造方法及びその製造装置
JP2010136678A (ja) 寿司サンド製造装置
CN212520597U (zh) 一种用于包馅类食品的成形机构及仿手工自动包馅机
CN203369371U (zh) 一种米果成型装置
CN205629098U (zh) 支架折弯圆弧成形类级进模
CN206909555U (zh) 一种饼类成型模具
KR102254455B1 (ko) 만두 자동화 성형방법 및 이를 기반으로 한 만두 자동화 성형장치
CN113826659A (zh) 一种用于包馅类食品的成形机构及其应用
CN218869268U (zh) 一种仿手工云吞成型机构
JP2582262Y2 (ja) おむすびサンド製造装置の予備成形機構
CN217509785U (zh) 一种蛋挞皮加工设备

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100610

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4532355

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250