JP2004290161A - おにぎり製造装置 - Google Patents

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Yoshinori Shimazu
義則 島津
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Shimazu Machinery Works Co Ltd
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Shimazu Machinery Works Co Ltd
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Abstract

【課題】おにぎりの一つ一つが原形を保ち、おにぎり自体の柔らかさと風味を全く失うことないおにぎりを製造できるおにぎり製造装置の提供。
【解決手段】おにぎりを製造する装置であって、略平板長方形状の平面部と中央部におにぎり形状の窪み部とを有する第1形成部と第2形成部が長軸方向の周縁部の終短辺で回動自在に且つ開閉可能に連結部を介して連結され、窪み部の周面部内面には畝部及び畝合部が形成され、窪み部の底面には格子状に並んだ多数の凹部が形成され、前記窪み部が撓み変形可能とされた容器と、容器の第1形成部及び第2形成部に収納された飯を均一に広げてならすならし手段と、ならし手段に於いてならされた飯を収納して閉じられた容器を上下から押圧しながら容器の撓み変形力により飯粒間を密着させることなく容器内の飯を形成する形成手段と、容器を上記各手段に順次移送する移送手段とを具備することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、おにぎり製造装置に関し、より詳しくは、おにぎりの米粒が押し潰されることなく一つ一つが原形を保ち、米粒がいろいろな方向に向かって並び米粒相互間に少しの隙間が生じることによっておにぎり自体の柔らかさと風味を全く失うことないおにぎりを製造できるおにぎり製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、工場やスーパーマーケット等で製造されるおにぎりは、短時間で大量生産する必要があるため、自動化されたおにぎり装置によっておにぎりを製造するのが一般的である。
おにぎりを短時間で大量生産するために、成形型に飯を収納し所定形状を成形する装置が創出されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、このような装置では、成形型に飯を収納し開口部からおにぎりの形状を作成するために強い力で押圧しておにぎり形状を形成していたので、握り飯の一つ一つの米粒の形が崩れると共に全ての米粒が横方向に向かい握り飯自体の中に有する空間を潰すことになり、おにぎりの最も重要な食感であるふんわり感が全く失われ美味しくないおにぎりが販売されてしまう結果になっていた。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−204409号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたもので、おにぎりの米粒が押し潰されることなく一つ一つが原形を保ち、米粒がいろいろな方向に向かって並び米粒相互間に少しの隙間が生じることによっておにぎり自体の柔らかさと風味を全く失うことないおにぎりを製造できるおにぎり製造装置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、おにぎりを製造する装置であって、略平板長方形状の平面部と中央部におにぎり形状の窪み部とを有する第1形成部と第2形成部が長軸方向の周縁部の終短辺で回動自在に且つ開閉可能に連結部を介して連結され、該窪み部の周面部内面には畝部及び畝合部が形成され、該窪み部の底面には格子状に並んだ多数の凹部が形成され、前記窪み部が撓み変形可能とされた容器と、前記容器の第1形成部及び第2形成部に収納された飯を均一に広げてならすならし手段と、前記ならし手段に於いてならされた飯を収納して閉じられた容器を上下から押圧しながら前記容器の撓み変形力により飯粒間を密着させることなく該容器内の飯を形成する形成手段と、前記容器を上記各手段に順次移送する移送手段とを具備することを特徴とするおにぎり製造装置を提供する。
【0006】
請求項2記載の発明は、前記形成手段に於いて形成された飯に上方から海苔を押圧し飯に載置する載置手段を具備することを特徴とする請求項1記載のおにぎり製造装置を提供する。
【0007】
請求項3記載の発明は、前記載置手段に於いて海苔が載置された飯を前記容器から剥離する剥離手段を具備することを特徴とする請求項2記載のおにぎり製造装置を提供する。
【0008】
請求項4記載の発明は、前記ならし手段は、前記第1形成部及び前記第2形成部の窪み部に収納された飯を押圧する面が該窪み部よりも小さい形状とされた押圧器を具備してなることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のおにぎり製造装置を提供する。
【0009】
請求項5記載発明は、前記移送手段は、前記容器を上記各手段に順次移送する平面無端軌道を有することを特徴とする請求項1記載のおにぎり製造装置を提供する。
【0010】
請求項6記載の発明は、前記移送手段は、前記容器を保持する保持片と、前記容器を回動自在に且つ着脱自在になるように固定する接続軸が設けられることを特徴とする請求項5記載のおにぎり製造装置を提供する。
【0011】
請求項7記載の発明は、前記形成手段に於いて形成された飯を、容器の一方の形成部を前記接続軸を中心に下方に押圧することによって容器から取り外す取り外し手段を具備していることを特徴とする請求項6記載のおにぎり製造装置を提供数する。
請求項8記載の発明は、前記容器は、第1及び第2形成部を閉じた閉状態から開状態になるように復元力を有することを特徴とする請求項5乃至7いずれかに記載のおにぎり製造装置を提供する。
請求項9記載の発明は、前記ならし手段は、前記第1形成部及び前記第2形成部の窪み部に収納された飯を押圧する面が該窪み部よりも小さい形状とされた押圧器を具備してなることを特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載のおにぎり製造装置を提供する。
請求項10記載の発明は、前記形成手段は、前記容器を押圧する面が凸状面とされた第1押圧装置と、前記容器を押圧する面が平面とされた第2押圧装置を具備してなることを特徴とする請求項1乃至9いずれかに記載のおにぎり製造装置を提供する。
これらの発明を提供することで上記課題を悉く解決する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について説明する。
本発明に係るおにぎり製造装置について図面を参照しつつ説明する。
図1は、おにぎり製造装置の概略斜視図である。
図2は、本発明に係る容器を内側が開かれた状態を示す斜視図である。
【0013】
本発明に係るおにぎり製造装置の構成を説明する。
おにぎり製造装置(100)は、容器(1)と、飯(M)が収納された容器(1)を各手段へ移送を行う移送手段(20)と、容器(1)内の飯(M)を均一にならすならし手段(30)と、ならし手段(30)でならされた飯(M)を収納した容器(1)を閉じる閉鎖手段(40)と、容器(1)を押圧し飯(M)を形成する形成手段(50)と、形成された飯(M)を収納する容器(1)を開く開放手段(60)と、容器(1)を開いた後に飯(M)の裏面が反転され表面にする反転手段(70)と、形成された飯(M)に上方から海苔を載置させる載置手段(80)と、海苔が載置された飯(M)を容器(1)から剥離する剥離手段(90)を具備するものである。
【0014】
容器(1)は、図2で示す如く、おにぎりの一方の側面を形成する第1形成部(11)と、他方の側面を形成するとともに周縁部が第1形成部(11)の周縁部と係止可能な第2形成部(12)と、第1形成部(11)及び第2形成部(12)を回動自在に且つ開閉可能に連結する連結部(10)からなる。
第1形成部(11)は、おにぎりの一方の側面を形成するものである。
第1形成部(11)は、図2で示す如く、略平板長方形状の平面部(11a)と中央部におにぎり形状の窪み部(11b)とを有している。
窪み部(11b)の形状は、特に限定されるものではなく、例えば、正面視略三角形状、略四角形状、略五角形状、略円形状等と種々の形状をすることが可能であるが、図2で示す例では正面視略三角形状とされている。
【0015】
第1形成部(11)の窪み部(11b)は、おにぎりを形成する部材であるので、製造するおにぎりの厚さに応じたある程度の深みを有する必要がある。
窪み部(11b)の周縁部には、後述する第2形成部(12)の窪み部(12b)の周縁部と係止するための被係止部(11c)が設けられる。
この被係止部(11c)は、第1形成部(11)の窪み部(11b)の周縁部に沿って設けられた被嵌入部とされている。
【0016】
窪み部(11b)は、押圧され形成されるおにぎりが第1形成部(11)の窪み部(11b)から剥がれ易いように、窪み部(11b)の底面(11f)に格子状に並んだ複数の凹部(11e)が設けられ、窪み部(11b)の周面部内面(11d)には多数の畝部(11g)及び畝合部(11h)が設けられている。
複数の凹部(11e)の形状は、特に限定されないが、図2で示す如く、四角錐等の錐状に形成されている。
上記したような凹部(11e)や畝部(11g)及び畝合部(11h)を設けることによって、この部分で飯(M)を押圧した際に凹部(11e)や畝部(11g)や畝合部(11h)と飯粒の間に隙間が形成されるので、飯(M)が窪み部(11b)から剥がれやすくなる。
【0017】
容器(1)を構成する第1形成部(11)の窪み部(11b)は、全体が撓み変形可能な素材で形成される。
第1形成部(11)の窪み部(11b)が撓み変形可能な素材で形成されることで、容器(1)を押圧する際に押圧力が容器(1)に負荷されても、容器(1)が押圧力を分散させ、あたかも人の手で握るかのごとく飯(M)の形を形成することが可能である。
撓み変形する容器(1)の素材は、特に限定されないが、PP(ポリプロピレン)が好ましい。
【0018】
第2形成部(12)は、おにぎりの他方の側面を形成するものである。
この第2形成部(12)の構造は、基本的には上記した第1形成部(11)と同様であるが、第2形成部(12)の窪み部(12b)の周縁部には第1形成部(11)の窪み部(11b)の被係止部(11c)と係止される係止部(12c)が設けられている。
係止部(12c)は、図2で示す如く、上記した被嵌入部に嵌入される嵌入部が設けられる。
被係止部(11c)の被嵌入部と係止部(12c)の嵌入部は、それぞれ第1形成部(11)と第2形成部(12)に設けられるが、第1形成部(11)に係止部(12c)の嵌入部を設け、第2形成部(12)に被係止部(11c)の被嵌入部を設けても構わない。
上記するように被係止部(11c)の被嵌入部と係止部(12c)の嵌入部を設けることで、これらを係止させた際に、飯(M)がこぼれ出ることがない。
【0019】
平面部(11a及び12a)は、第1形成部(11)の被係止部(11c)と第2形成部(12)の係止部(12c)の外側に設けられる。
この平面部(11a及び12a)は、後述する移送手段が有する運搬トレイ(21)に嵌入する所定形状の中空状の軸(13)を有している。
この中空状の軸(13)は、容器(1)の外側に突起するように設けられている。
この中空状の軸(13)の形状や設けられる数は、特に限定されず、円柱状や角柱状でよく、運搬トレイ(21)に載置され載置位置が変わらなければよい。
例えば、図2で示す如く、第1形成部(11)及び第2形成部(12)の平面部(11a及び12a)に円柱状の形状を有しそれぞれ2つ設けられている。
【0020】
連結部(10)は、第1形成部(11)と第2形成部(12)が長軸方向の周縁部の終短辺(11i及び12i)で回動自在に且つ開閉可能に連結されるものである。
この連結部(10)の構造は、特に限定されないが、図2で示す如く、第1形成部(11)及び第2形成部(12)の長軸方向の周縁部から延出された板状片とされている。
この板状片は、可撓性の合成樹脂部材から構成されているので、容易に屈曲することができる。
【0021】
移送手段(20)は、容器(1)の第1形成部(11)及び第2形成部(12)に収納された飯(M)を後述する各手段へ移送する手段である。
移送手段(20)には、図1で示す如く、コンベアー(25)に複数の運搬トレイ(21)が、運搬トレイ(21)の短手方向がコンベアー(25)の長手方向と平行に並設されている。
移送手段(20)は、コンベアー(25)により運搬トレイ(21)を上流から下流へと一定の速度で移動させる手段である。
この移送手段(20)に設けられた上流から下流までの間で後述する各工程が行われる。
図3は、運搬トレイに容器が開いて載置された状態を示す斜視図である。
運搬トレイ(21)は、図3で示す如く、2つの保持体(22)と保持体(22)同士を回動自在に接続する接続部(23)から構成される。
保持体(22)は、容器(1)の第1形成部(11)及び第2形成部(12)をそれぞれ個別に載置する部材である。
2つの保持体(22)には、容器(1)の第1形成部(11)と第2形成部(12)が開いた状態で載置されるため、上述した窪み部(11b及び12b)が嵌入される嵌入穴(24)と、第1形成部(11)及び第2形成部(12)が有する中空状の軸(13)が嵌入される穴部(26)が設けられ、容器(1)を保持している(図4参照)。
嵌入穴(24)の形状は、窪み部(11b及び12b)の形状と同様の形状を有している。
接続部(23)は、保持体(22)を回動自在にするための部材である。
接続部(23)を設けることで、保持体(22)が接続部(23)を中心に回動可能となり、一方の保持体(22)が他方の保持体(22)に載置され、第1形成部(11)及び第2形成部(12)が重なり合い容器(1)を閉じることが可能となる(図4参照)。
2つの保持体(22)は、図3で示す如く、コンベアー(25)の進行方向前後にずれて設けられる。
前後にずれて保持体(22)が設けられることで、後述する閉鎖手段や開放手段や反転手段に於いて、保持体(22)の回動する動きを可能にする。
【0022】
ならし手段(30)は、容器(1)の第1形成部(11)及び第2形成部(12)に収納された飯(M)を押圧器(31)によって第1形成部(11)及び第2形成部(12)内に均一に広げてならす手段である。
ならし手段(30)は、容器(1)の第1形成部(11)及び第2形成部(12)の窪み部(11b及び12b)に収納された飯(M)を上方から押圧器(31)によって押圧し、容器(1)の第1形成部(11)及び第2形成部(12)に収納された飯(M)を窪み部(11b及び12b)内に均一に広げてならす。
図5は、押圧器が飯(M)を押圧する様子を示す正面視の断面図である。
押圧器(31)は、特に限定されないが、エアシリンダの先端に押圧板(32)を具備した装置であり、押圧板(32)が飯(M)に当接する面(33)は、第1形成部(11)及び第2形成部(12)の窪み部(11b及び12b)と同じ形状を有し、窪み部(11b及び12b)の大きさよりも小さい平面であることが好ましい。
押圧板(32)が上記したような平面板であることによって、飯(M)を上方から均一に窪み部(11b及び12b)の中心から外側に向かって飯(M)を押し出すように押圧することができるからである。
【0023】
閉鎖手段(40)は、ならし手段でならされた飯(M)を収納した容器(1)を閉じる。
閉鎖手段(40)が行う容器(1)を閉じる方法は、特に限定されないが、一方の保持体(22)を下方からエアシリンダ等で上方に向かって押し上げ、接続部(23)を軸として回動させて他方の保持体(22)に載置し、容器(1)を閉じる。
上記した方法によって、保持体(22)が接続部(23)を軸として回動し、図3で示す如く容器(1)が開いた状態から図4で示す如く容器(1)が閉じた状態へと変化することができるからである。
【0024】
形成手段(50)は、前記閉鎖手段に於いて閉じられた容器(1)を上下から押圧装置で押圧しながら容器(1)の撓み変形力により飯粒間を密着させることなく容器(1)内の飯(M)を形成する手段である。
形成手段(50)に具備される押圧装置は、特に限定されないが、第1押圧装置(51)と第2押圧装置(53)をそれぞれ上下に具備した装置から構成されることが好ましい。
押圧装置が後述する第1押圧装置(51)及び第2押圧装置(53)から構成されることで、飯(M)をおにぎりの形状にしっかりと形成することができるからである。
図6は、第1押圧装置が容器を押圧する様子を示す正面視の断面図である。
第1押圧装置(51)は、図6で示す如く、容器(1)を上下から押圧する装置である。
第1押圧装置(51)は、特に限定されないが、エアシリンダの先端に第1押圧板(52)を具備した装置であり、第1押圧板(52)の容器(1)に当接する面(55)は、窪み部(11b及び12b)と略同じ大きさの形状を有し、中央が盛り上がった凸状面であることが好ましい。
第1押圧板(52)が上記したような凸状面であることで、容器(1)の略中央部が第1押圧板(52)によって強く押圧されることになり、飯(M)を容器(1)内に均一に広げることができるからである(図6で示す容器(1)内の矢印参照)。
【0025】
図7は、第2押圧装置が容器を押圧する様子を示す正面視の断面図である。
第2押圧装置(53)は、図7で示す如く、容器(1)を上下から押圧する装置である。
第2押圧装置(53)は、特に限定されないが、エアシリンダの先端に第2押圧板(54)を具備した装置であり、第2押圧板(54)の容器(1)に当接する面(56)は、窪み部(11b及び12b)と同じ大きさの形状を有した平面であることが好ましい。
第2押圧板(54)が上記したような平面板であることで、第1押圧装置(51)によって押圧された飯(M)は中央部が窪んだ形状を有しているため、この第2押圧装置(53)によって容器(1)が押圧されることにより窪んだ形状を平坦な形状に形成することができるからである。
平面板を有する第2押圧装置(53)によって押圧されると、容器(1)が可撓性を有しているので、この押圧力が分散され、あたかも人の手で握ったようなふんわり感を飯(M)が有することになる。
【0026】
第1押圧装置(51)及び第2押圧装置(53)が容器(1)を押圧する回数は、特に限定されないが、1回ではしっかりとしたおにぎりの形状が得られないため、2回以上の押圧が好ましい。
【0027】
開放手段(60)は、形成手段によって形成された飯(M)を収納する容器(1)を開く手段である。
形成手段(50)によって形成された飯(M)を収納する容器(1)を開く開放手段(60)は、特に限定されないが、図4で示す如く閉じた状態にある容器(1)の上側に配置された保持体(図4では保持体(22a))を開くために、保持体(22a)の保持体(22b)と重なりあわない保持体部分(22c)をエアシリンダ等で下方から上方へと押し上げる。
保持体(22a)の保持体(22b)と重なりあわない保持体部分(22c)をエアシリンダ等で押し上げることで、保持体(22a)のみが持上げられる。
この時、保持体(22a)の穴部(26)に第1形成部(11)の中空状の軸(13)が嵌入され係止されているので、保持体(22a)を持上げると保持体(22a)に載置された第1形成部(11)も一緒に持ち上がり、容器(1)が図3で示す如く開いた状態になる(図8参照)。
エアシリンダの先には、特に限定されないが、図8で示す如く弓状の押圧具(61)を具備している。
【0028】
反転手段(70)は、開放手段(60)に於いて容器(1)を開いた後に、飯(M)を第1形成部(11)から第2形成部(12)に移動させることによって飯(M)の裏面を表面にする手段である。
反転手段(70)は、開放手段(60)によって開かれた状態にある容器(1)を、先ず飯(M)が収納された保持体(図9では保持体(22a))をエアシリンダ(71)によって下方から上方へ押し上げることにより、保持体(22a)が接続部(23)を軸として回動する(図9参照)。
保持体(22a)が回動し、保持体(22b)に重なり合うと、次に、エアシリンダ(72)によって下方から上方へ、保持体(22a及び22b)とが重なり合わない保持体上側の部分(図4で示す部分(22d))を押し上げる(図10参照)。
保持体(22a)をエアシリンダ(72)によって回動させることで、飯(M)が開放手段に於いて裏面であった面が表面となる。
裏面が表面になることで、飯(M)の両面に味付けが可能となる。
【0029】
載置手段(80)は、形成手段(70)に於いて形成された飯(M)に上方から海苔(N)を押圧し、飯(M)に海苔(N)を載置する手段である。
載置される海苔(N)の形状や大きさは、特に限定されないが、形成された飯(M)を覆うことができるだけの大きさと形状であればよい。
形成された飯(M)に上方から海苔(N)を押圧する手段は、特に限定されないが、図11で示す如く海苔(N)を押圧する第3押圧装置(81)を設ければよい。
載置手段(80)は、特に限定されないが、海苔(N)が複数枚重合され、この重合された海苔(N)の上方に第3押圧装置(81)が配置されている。
図11は、第3押圧装置が形成された飯に海苔を載置する様子を示す正面視の断面図である。
第3押圧装置(81)は、形成された飯(M)の上方に設けられる。
第3押圧装置(81)は、特に限定されないが、エアシリンダの先端に第3押圧板(82)を具備した装置であり、第3押圧板(82)の海苔(N)に当接する面は、特に限定されず、形成された飯(M)の側面の程度の大きさの形状を有していればよい。
【0030】
剥離手段(90)は、海苔(N)が載置された飯(M)を容器(1)から剥離する手段である。
図12は、本発明に係る剥離手段を示す斜視図である。
剥離手段(90)は、運搬トレイ(21)がコンベアー(25)の端部で下方を向くように設けられることにより構成されており、運搬トレイ(21)が下方を向くことで、容器(1)に収納された海苔(N)が載置され形成された飯(M)が、海苔(N)を下にして自動で剥離される。
【0031】
本発明に係るおにぎり製造装置の他の実施例の構成について図面を参照しつつ説明する。
図13は、本発明に係るおにぎり製造装置に於ける他の実施例の概略斜視図である。図14は、本発明に係るおにぎり製造装置に於ける他の実施例の概略平面図である。
おにぎり製造装置(200)は、容器(1)と、飯(M)が収納された容器(1)を各手段へ移送を行う移送手段(20)と、容器(1)内の飯(M)を均一にならすならし手段(30)と、ならし手段(30)でならされた飯(M)を収納した容器(1)を閉じる閉鎖手段(40)と、容器(1)を押圧し飯(M)を形成する形成手段(50)と、形成された飯(M)を収納する容器(1)を開く開放手段(60)と、容器(1)を開いた後に飯(M)の裏面を反転して表面にする反転手段(70)と、飯(M)を容器(1)から剥離する剥離手段(90)を具備するものである。
【0032】
このおにぎり製造装置(200)である他の実施例で使用する容器は、中空状の軸(13)を有していない点以外は、上記した容器(1)と同様の構成を有している。
この容器(1)は、内側を閉状態にした後に閉状態を維持する力を取り除くと、図2で示す如く内側が開状態になるように復元力が働く。
この復元力によって、容器(1)は常に内側を開状態になるように維持することができる。
【0033】
移送手段(20)は、容器(1)の第1形成部(11)及び第2形成部(12)に収納された飯(M)を後述する各手段へ移送する平面無端軌道を有している。
この移送手段(20)が容器(1)を保持する方法は、図15で示す如く、連結部(10)が接続軸(27)の下方に配置され、接続軸(27)を中心にして開放又は閉状態になるように設けられている。
移送手段(20)が有するコンベアー(25)は、図13で示す如く、容器(1)の短手方向がコンベアー(25)の長手方向と平行になるように設けられている。
この移送手段(20)が移送する上流から下流までの間で後述する各工程が設けられ、各工程が行われる。
この移送手段(20)は、容器(1)を保持するための保持片(28)を有している。
この保持片(28)は、図15で示す如く、一方の形成部(11又は12)の端を支えるように設けられている。
この保持片(28)の端には接続軸(27)が設けられて、他の端にはコンベアー(25)に接続されている。
【0034】
ならし手段(30)は、図16で示す如く、容器(1)の第1形成部(11)及び第2形成部(12)に収納された飯(M)を押圧器(31)によって第1形成部(11)及び第2形成部(12)内に均一に広げてならす手段である(図5参照)。
このならし手段(30)の構成は、おにぎり製造装置(100)に於いて記載したならし手段と同様の構成を有している。
【0035】
閉鎖手段(40)は、ならし手段(30)でならされた飯(M)を収納した容器(1)を閉じる手段である。
閉鎖手段(40)が行う容器(1)を閉じる方法は、特に限定されないが、一方の形成部(外側の形成部)を下方からT字型に設けられた押圧部材(41)をエアシリンダ(42)等で固定軸(43)を中心に回転させることによって、上方に向かって押し上げ、接続軸(27)を軸として回動させて他方の形成部(内側の形成部)に載置し、容器(1)を閉じる(図17参照)。
この際、他のエアシリンダ(図示せず)で閉状態を固定させても構わない。
上記した方法によって、一方の形成部(外側の形成部)が接続軸(27)を軸として回動し、図3で示す如く容器(1)が開状態から図4で示す如く容器(1)が閉状態へと変化することができるからである。
容器(1)の閉状態を維持するために、閉状態で内側の形成部(11)に載置される外側の形成部(12)を下方向へ押圧して内側及び外側の形成部(11)(12)が密着するように規制すると共に、棒状に構成されるガイド材(29)が設けられている(図17参照)。
このガイド材(29)は、後述する開放手段(60)に至るまで連続して設けられている。
尚、本装置(200)は、内側の容器(1)の形成部(11)を下方向へ押圧して規制する内側ガイド材(a)と、外側の形成部(12)を下方向へ押圧して規制する外側ガイド材(b)が設けられる。
この内側ガイド材(a)は、図14で示す如く、内側の容器(1)の形成部(11)が接続軸(27)を中心に回転する場所である後述する容器閉鎖部(D)及び反転部(H)以外において、移送手段(20)の流れに沿って移送手段(20)の内側周縁に設けられている。
この外側ガイド材(b)は、図14で示す如く、後述する補助ガイド材(29a)から移送手段(20)の流れに沿って移送手段(20)の外側周縁に剥離部(K)の手前までと剥離部(K)を過ぎてからならし部(B)の手前まで又は閉鎖手段(40)まで設けられている。
外側ガイド材(b)が閉止手段(40)まで設けられることによって、容器(1)が確実に開状態を保つことができるからである。
内側ガイド材(a)及び外側ガイド材(b)を設けることによって、容器(1)の復元力によって容器(1)が開状態になるのを防止することができる。
【0036】
形成手段(50)は、閉鎖手段(40)に於いて閉状態にある容器(1)を上下から押圧装置で押圧しながら容器(1)の撓み変形力により飯粒間を密着させることなく容器(1)内の飯(M)を形成する手段である。
形成手段(50)に具備される押圧装置は、特に限定されないが、第1押圧装置(51)と第2押圧装置(53)をそれぞれ上下に具備した装置から構成される。
押圧装置が第1押圧装置(51)及び第2押圧装置(53)から構成されることで、飯(M)をおにぎりの形状にしっかりと形成することができるからである。
上述したように、第1押圧装置(51)は、図6で示す如く、飯(M)を容器(1)内に均一に広げるために容器(1)を上下から押圧する装置であり、第2押圧装置(53)は、図7で示す如く、おにぎりの形状を整えるために容器(1)を上下から押圧する装置である。
第1押圧装置(51)及び第2押圧装置(53)が容器(1)を押圧する回数は、特に限定されないが、1回ではしっかりとしたおにぎりの形状が得られないため、2回以上の押圧が好ましい。
この形成手段(50)に於いて、図17で示される如く、閉状態で上側に配置される外側の形成部(12)を押圧し規制するガイド材(29)によって容器(1)は閉状態が維持される。
【0037】
開放手段(60)は、形成手段(50)によって形成された飯(M)を収納する容器(1)を開状態にする手段である。
このおにぎり製造装置(200)に於ける容器(1)は、上述した如く、容器(1)が開状態になるように復元力を有し、閉状態を維持させる力を取り除くことによって、容器(1)は開状態となるので、開放手段(60)に於いて容器(1)が開状態となるために、閉状態を維持する外側の形成部(12)を下方向へ押圧し規制するガイド材(29)が取り除かれている(図18参照)。
尚、この開放手段(60)に於いて、補助ガイド材(29a)を設けることによって、容器(1)が確実に開状態になる。
この補助ガイド材(29a)は、図18で示す如く、ガイド材(29)から開放手段(60)の近傍から枝分かれし、閉状態で上側に配置される外側の形成部(12)を持ち上げるように設けられ、図14で示す如く、移送手段(20)の流れに沿って移送手段(20)の外側周縁に設けられる外側ガイド材(b)に連続して設けられている。
【0038】
味付け手段(9)は、形成された飯(M)の両面に対して味付けをする工程である。
図19で示す如く、形成された飯(M)の両面を味付けするために、第1味付け手段(9a)と第2味付け手段(9b)と反転手段(70)から構成されている。
図19に於ける第1及び第2味付け手段(9a及び9b)は、塩を飯(M)の両面に噴き付ける手段であり、空気の圧力によって、塩を飯(M)に噴きつけることができる。
第1及び第2味付け手段の間には、反転手段(70)が設けられている。
反転手段(70)は、開放手段(60)によって開かれた状態にある容器(1)を、先ず飯(M)が収納された形成部(図19では内側の形成部)をエアシリンダ等によって下方から上方へ押し上げることにより、容器(1)が接続軸(27)を軸として回動し、他方の形成部と重なり合うことで、飯(M)を移送することができる。
尚、容器(1)は復元力を有しているので、飯(M)を他方の形成部に移送した後、容器(1)に係るシリンダ等の力を取り除くことによって、自動的に容器(1)は開状態となる。
この際、未だ味付けされていない面が表面になり、この後第2味付け手段(9b)によって味付けが行われる。
【0039】
剥離手段(90)は、飯(M)を容器(1)から剥離する手段である。
この剥離手段(90)が有する飯(M)を容器(1)から剥離する方法は、特に限定されないが、図20に示す如く、エアシリンダ等に外側の形成部を下方の向けて押す押圧棒(91)が設けられ、この押圧棒(91)の移動に従って、外側の形成部が接続軸(27)を中心に下方に移動することによって、収納されていた飯(M)がコンベアー(92)に載置されることになる。
【0040】
剥離手段(90)に於いて飯(M)を剥離した後の容器(1)は、移送手段(20)によって、再度飯供給部へと移送されることになる。
尚、おにぎり製造装置(200)に於ける図面では、海苔を載置する手段が描かれていないが、味付け終了後に海苔を載置する工程(手段)を設けても構わない。
以上が本発明に係るおにぎり製造装置の構成である。
【0041】
本発明に係るおにぎり製造装置を利用したおにぎり製造方法を図面を参照しつつ説明する。
図21は、本発明に係るおにぎり製造方法の前半の工程を示すフローチャートである。
図22は、本発明に係るおにぎり製造方法の後半の工程を示すフローチャートである。
おにぎり製造装置(100)のおにぎり製造過程を説明する。
先ず、図1で示す飯収納部(A)に於いて、容器(1)を開いて運搬トレイ(21)に載置し、上記したおにぎりの一方の側面を形成する第1形成部(11)と、他方の側面を形成する第2形成部(12)に所定量の飯(M)を収納する(ステップ1)。
コンベアー(25)によって容器(1)が下流へと移送される。
図1で示すならし部(B)に於いて、容器(1)は開いたまま、第1形成部(11)及び第2形成部(12)の窪み部(11b及び12b)に収納された飯(M)を窪み部(11b及び12b)内に均一にならすために、押圧器(31)によってそれぞれ窪み部(11b及び12b)に収納された飯(M)を上方より押圧する(ステップ2)。
【0042】
次に、図1で示す具配置部(C)に於いて、均一にならされた飯(M)におにぎりの具を載置する(ステップ3)。
図1で示す容器閉鎖部(D)に於いて、具が載置された飯(M)を収納した容器(1)は、閉鎖手段によって第1形成部(11)若しくは第2形成部(12)が他方の形成部に載置され係止され閉じられる(ステップ4)。
容器(1)は、形成部がどちらかに係止され容器(1)が閉じられた状態となり、図1で示す押圧部(E)へ移送される。
【0043】
図1で示す押圧部(E)へ移送された容器(1)は、第1押圧装置(51)によって上下より押圧される(ステップ5)。
次に、容器(1)は、第2押圧装置(53)によって上下より押圧される(ステップ6)。
【0044】
形成された飯(M)が収納された容器(1)は、図1で示す容器開放部(F)に於いて、開放手段によって開かれる(ステップ7)。
開かれた容器(1)は、図1で示す味付け部(G)に移送される。
図1で示す味付け部(G)に移送された容器(1)は、第1形成部(11)に形成された飯(M)が収納されるように容器(1)が開かれ、形成された飯(M)の表面に味付けをする(例えば、塩をふる。)(ステップ8)。
次に、味付けされていない面(味付けされた面の他方の面)を味付けするために、図1で示す反転部(H)に移送される。
反転部(H)に於いて、反転手段によって、第1形成部(11)を載置させた保持体(23)は、接続部(23)を支点軸にして回動し第2形成部(12)へ形成された飯(M)を移し、味付けされていない裏面を表にする(ステップ9)。
図1で示す味付け部(I)に於いて、味付けされていない面が表になったので、再度味付けする(ステップ10)。
尚、形成された飯(M)は、第1形成部(11)に収納すると記載したが、先ず第2形成部(12)に収納しても構わない。
【0045】
形成された飯(M)の両面に味付けをした飯(M)は、容器(1)が開かれたままで図1で示す海苔載置部(J)に移送される。
図1で示す海苔載置部(J)に移送された飯(M)は、第3押圧装置(81)によって海苔(N)が付着される。
第3押圧装置(81)が複数枚重合された海苔(N)を押圧することで、複数枚重合された海苔の一番下に配置される海苔(N)が飯(M)に当接し、一番下に配置された海苔(N)のみが飯(M)と付着する(ステップ11)。
【0046】
海苔(N)が載置された飯(M)は、図1で示す剥離部(K)へ移送される。
図1で示す剥離部(K)に移送された海苔(N)が載置された飯(M)は、運搬トレイ(21)がコンベアー(25)の端部で下方を向くので、容器(1)から剥離し、海苔(N)を下にして落下する(ステップ12)。
この時、凹部(11e及び12e)と畝部(11g及び12g)と畝合部(11h及び12h)が窪み部(11b及び12b)に設けられていることで、容易に窪み部(11b及び12b)から剥離することができる。
その後、形成された飯(M)に海苔(N)が巻かれて海苔の巻かれたおにぎりが完成する(ステップ13)。
【0047】
次に、おにぎり製造装置(200)に於けるおにぎり製造工程を説明する。
先ず、図14で示す飯収納部(A)に於いて、容器(1)に飯(M)が定量供給される。
この際、飯(M)が供給される方法は、特に限定されないが、定量供給することのできる装置で飯(M)を計り取り、容器(1)に供給する方法で構わない。
【0048】
図14で示すならし部(B)に於いて、容器(1)に収納された飯(M)を容器(1)は開状態のまま、第1形成部(11)及び第2形成部(12)の窪み部(11b及び12b)に収納された飯(M)を窪み部(11b及び12b)内に均一にならすために、押圧器(31)によってそれぞれ窪み部(11b及び12b)に収納された飯(M)を上方より押圧する。
【0049】
次に、図14で示す具配置部(C)に於いて、均一にならされた飯(M)におにぎりの具を載置する。
図14で示す容器閉鎖部(D)に於いて、具が載置された飯(M)を収納した容器(1)は、閉鎖手段によって外側の形成部が他方の形成部に載置され係止され閉じられる。
容器(1)は、形成部がどちらかに係止され容器(1)が閉状態となり、図14で示す押圧部(E)へ移送される。
【0050】
図14で示す押圧部(E)へ移送された容器(1)は、第1押圧装置(51)によって上下より押圧され、次に、第2押圧装置(53)によって上下より押圧される。
【0051】
形成された飯(M)が収納された容器(1)は、図14で示す容器開放部(F)に於いて、開放手段(60)によって開かれる。
この場合、容器(1)の復元力によって、容器(1)が開状態となる。
開状態の容器(1)は、図14で示す味付け部(G)に移送される。
図14で示す味付け部(G)に移送された容器(1)は、表面にされた面に味付けがされる(例えば、塩をふる。)。
次に、図14で示す反転部(H)に於いて、容器(1)が下方から押し上げられ、外側の形成部に飯(M)が配置される。
この際、容器(1)は復元力を有しているので、飯(M)が外側の形成部に配置された後に容器(1)は開状態となっている。
次に、図14で示す味付け部(I)に於いて、味付けされていない面(味付けされた面の他方の面)を味付けする。
【0052】
形成された飯(M)の両面に味付けをした飯(M)は、容器(1)が開かれたままで図14で示す剥離部(K)に移送される。
図14で示す剥離部(K)に移送された飯(M)は、押圧棒(91)によって、外側の形成部が接続軸(27)を中心に下方を向くように移動し、飯(M)がコンベアー(92)へ落下する。
この時、凹部(11e及び12e)と畝部(11g及び12g)と畝合部(11h及び12h)が窪み部(11b及び12b)に設けられていることで、容易に窪み部(11b及び12b)から剥離することができる。
その後、形成された飯(M)に海苔(N)を巻き、海苔の巻かれたおにぎりが完成する。
尚、味付け部(I)と剥離部(K)の間で、海苔を飯(M)に載置する工程を設けても構わない。
以上がおにぎり製造方法の説明である。
【0053】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、おにぎりの米粒が押し潰されることなく一つ一つが原形を保ち、米粒がいろいろな方向に向かって並び米粒相互間に少しの隙間が生じることによっておにぎり自体の柔らかさと風味を全く失うことのないおにぎりを製造するおにぎり製造装置を提供することができる。
【0054】
請求項2記載の発明は、成型された飯に自動で海苔を載置することができ、効率良くおにぎりを製造することができる。
【0055】
請求項3記載の発明は、形成され海苔を載置されたおにぎりを自動で容器から剥離することができ、効率良くおにぎりを製造することができる。
【0056】
請求項4記載の発明は、容器の開閉や形成された飯を反転させる際に、回動させたい保持体をエアシリンダ等の装置によって下方から押し上げることが可能となり保持体を容易に回動させ、容器の開閉や形成された飯を反転させることができるおにぎり製造装置を提供することができる。
【0057】
請求項5記載の発明は、移送手段が平面状を回転し、容器を移送することによって、容器が移送する工程に於いて効率良く使用することができるおにぎり製造装置を提供することができる。
【0058】
請求項6記載の発明は、容器を容易に着脱することのできるおにぎり製造装置を提供することができる。
【0059】
請求項7記載の発明は、容器から飯を剥離する際に容易に容器から飯を剥離し取り出すことができるおにぎり製造装置を提供することができる。
【0060】
請求項8記載の発明は、容器に開状態を維持するような復元力を持たせることによって、容器を開放する手段を必要としない効率の良いおにぎり製造装置を提供することができる。
【0061】
請求項9記載の発明は、形成部に収納された飯を容器の中央から外側に向かって確実に広げることができるおにぎり製造装置を提供することができる。
【0062】
請求項10記載の発明は、第1押圧装置によって容器内の飯を容器内で均一に広げるとともに、第2押圧装置によって第1押圧装置によって窪んだ飯を綺麗な形状を有する飯に形成することができるおにぎり製造装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】おにぎり製造装置の概略斜視図である。
【図2】本発明に係る容器を内側が開かれた状態を示す斜視図である。
【図3】運搬トレイに容器が開いて載置された状態を示す斜視図である。
【図4】運搬トレイに載置された容器が閉じた様子を示す斜視図である。
【図5】押圧器が容器を押圧する様子を示す正面視の断面図である。
【図6】第1押圧装置が容器を押圧する様子を示す正面視の断面図である。
【図7】第2押圧装置が容器を押圧する様子を示す正面視の断面図である。
【図8】本発明に係る開放手段に於ける斜視図を示す。
【図9】本発明に係る反転手段に於ける前半の工程を示す斜視図である。
【図10】本発明に係る反転手段に於ける後半の工程を示す斜視図である。
【図11】第3押圧装置が形成された飯に海苔を載置する様子を示す正面視の断面図である。
【図12】本発明に係る剥離手段を示す斜視図である。
【図13】本発明に係るおにぎり製造装置に於ける他の実施例の概略斜視図である。
【図14】本発明に係るおにぎり製造装置に於ける他の実施例の概略平面図である。
【図15】容器と接続軸と保持片との関係を示す図である。
【図16】おにぎり製造装置に於ける飯供給部からならし部までの斜視図である。
【図17】おにぎり製造装置に於ける容器閉鎖部の様子を示す正面図である。
【図18】おにぎり製造装置に於ける容器開放部の様子を示す平面図である。
【図19】おにぎり製造装置に於ける味付け部の様子を示す斜視図である。
【図20】おにぎり製造装置に於ける剥離部の様子を示す斜視図である。
【図21】本発明に係るおにぎり製造方法の前半の工程を示すフローチャートである。
【図22】本発明に係るおにぎり製造方法の後半の工程を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・・・容器
10・・・・連結部
11・・・・第1形成部
11a・・・平面部
11b・・・窪み部
11d・・・周面部内面
11e・・・凹部
11f・・・窪み部の底面
11g・・・畝部
11h・・・畝合部
11i・・・終短辺
12・・・・第2形成部
12a・・・平面部
12b・・・窪み部
12d・・・周面部内面
12e・・・凹部
12f・・・窪み部の底面
12g・・・畝部
12h・・・畝合部
12i・・・終短辺
13・・・・中空状の軸
20・・・・移送手段
21・・・・運搬トレイ
22・・・・保持体
23・・・・接続部
26・・・・穴部
27・・・・接続軸
28・・・・保持片
29・・・・ガイド材
30・・・・ならし手段
31・・・・押圧器
33・・・・押圧器の飯を押圧する面
50・・・・形成手段
51・・・・第1押圧装置
53・・・・第2押圧装置
55・・・・第1押圧装置の容器を押圧する面
56・・・・第2押圧装置の容器を押圧する面
80・・・・載置手段
90・・・・剥離手段
100・・・おにぎり製造装置
M・・・・・飯
N・・・・・海苔

Claims (10)

  1. おにぎりを製造する装置であって、
    略平板長方形状の平面部と中央部におにぎり形状の窪み部とを有する第1形成部と第2形成部が長軸方向の周縁部の終短辺で回動自在に且つ開閉可能に連結部を介して連結され、該窪み部の周面部内面には畝部及び畝合部が形成され、該窪み部の底面には格子状に並んだ多数の凹部が形成され、前記窪み部が撓み変形可能とされた容器と、
    前記容器の第1形成部及び第2形成部に収納された飯を均一に広げてならすならし手段と、
    前記ならし手段に於いてならされた飯を収納して閉じられた容器を上下から押圧しながら前記容器の撓み変形力により飯粒間を密着させることなく該容器内の飯を形成する形成手段と、
    前記容器を上記各手段に順次移送する移送手段と
    を具備することを特徴とするおにぎり製造装置。
  2. 前記形成手段に於いて形成された飯に上方から海苔を押圧し飯に載置する載置手段を具備することを特徴とする請求項1記載のおにぎり製造装置。
  3. 前記載置手段に於いて海苔が載置された飯を前記容器から剥離する剥離手段を具備することを特徴とする請求項2記載のおにぎり製造装置。
  4. 前記容器は、前記両形成部の平面部に所定形状の1又は複数の中空状の軸が設けられ、
    前記容器を移送する移送手段は、前記容器を載置する運搬トレイを備え、
    前記運搬トレイは前記容器の前記第1形成部及び前記第2形成部を開いた状態で個別に保持する2つの保持体と、前記保持体を回動可能に接続する接続部とからなり、
    前記保持体は、前記中空状の軸を嵌入して係止する穴部が設けられ、前記移送手段の移送方向に沿って前後にずれて接続されていることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のおにぎり製造装置。
  5. 前記移送手段は、前記容器を上記各手段に順次移送する平面無端軌道を有することを特徴とする請求項1記載のおにぎり製造装置。
  6. 前記移送手段は、前記容器を保持する保持片と、前記容器を回動自在に且つ着脱自在になるように固定する接続軸が設けられることを特徴とする請求項5記載のおにぎり製造装置。
  7. 前記形成手段に於いて形成された飯を、容器の一方の形成部を前記接続軸を中心に下方に押圧することによって容器から取り外す取り外し手段を具備していることを特徴とする請求項6記載のおにぎり製造装置。
  8. 前記容器は、第1及び第2形成部を閉じた閉状態から開状態になるように復元力を有することを特徴とする請求項5乃至7いずれかに記載のおにぎり製造装置。
  9. 前記ならし手段は、前記第1形成部及び前記第2形成部の窪み部に収納された飯を押圧する面が該窪み部よりも小さい形状とされた押圧器を具備してなることを特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載のおにぎり製造装置。
  10. 前記形成手段は、前記容器を押圧する面が凸状面とされた第1押圧装置と、前記容器を押圧する面が平面とされた第2押圧装置を具備してなることを特徴とする請求項1乃至9いずれかに記載のおにぎり製造装置。
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