JP6542580B2 - 飯成型機構 - Google Patents

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本発明は、飯成型機構に関する。
従来、コンビニエンスストアやスーパー等で販売されている握り飯を製造するため場合には、主として所定量毎に切り出された飯を、握り飯用の所定形状に成型するための飯成型機構が使用されている。例えば、特許文献1には、成型円盤の成型孔に所定量の米飯を供給する米飯定量供給装置と、成型孔の米飯に具孔を形成する具孔形成装置と、具孔に具を供給する具供給部と、を備えたおにぎり製造装置が開示されている。
特開2004−305080号公報
ここで、このような従来の飯成型機構では、具孔形成装置にて具孔を形成する際には、具穴の断面積より小さい断面の穴形成棒の偏心回動によって形成するが、この際に穴形成棒によって米飯が潰れてしまい、握り飯のふっくら感が損なわれてしまう可能性があった。また、握り飯を出荷するためには、形成した握り飯に対して冷却装置により冷却空気を送ることにより、握り飯を出荷温度まで冷却する必要があるが、従来の飯成型機構では、米飯が潰れて米飯同士の隙間が小さくなってしまい、冷却空気が米飯の内部に効率よく行き渡らず、冷却装置の冷却負荷が増大してしまう可能性があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、握り飯のふっくら感を向上させる事が可能であると共に、冷却装置の冷却負荷を低減させる事が可能な飯成型機構を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の飯成型機構は、所定量毎に切り出された飯を、握り飯用の所定形状に成型するための飯成型機構であって、成型面の上に載置された前記飯を側方から保持する保持手段と、前記保持手段にて保持された前記飯を上方から押圧する押圧手段とを備え、前記保持手段において前記飯を保持する保持空間部の平面形状を、同一の平面三角形状の2つの主面を当該2つの主面の各々の一側辺において相互に接続した形状とし、前記保持手段にて保持された前記飯を前記押圧手段によって押圧する際、前記押圧手段から前記飯に対して気体を送風しつつ、前記握り飯に具材を収容するための具材収容空間部と、前記握り飯の側部を構成する側部形成部とを形成し、前記保持手段にて保持された前記飯を前記押圧手段によって押圧することにより、前記握り飯の前記2つの主面の相互の接続領域の端部に対応する位置のみに、第1溝部を形成し、前記平面形状の周縁領域のうち、前記第1溝部に対応する領域を除く周縁領域のみに、前記側部形成部を形成し、前記第1溝部と前記側部形成部とを同時に形成する、飯成型機構。
また、請求項に記載の飯成型機構は、請求項に記載の飯成型機構において、前記保持手段にて保持された前記飯を前記押圧手段によって押圧することにより、前記具材収容空間部から前記側部形成部を通って外部に至る位置に、第2溝部を形成する。
また、請求項に記載の飯成型機構は、請求項1又は2に記載の飯成型機構において、前記押圧手段において前記飯を押圧する面の少なくとも一部を、前記成型面に対して非平行になる傾斜面とした。
また、請求項に記載の飯成型機構は、請求項1からのいずれか一項に記載の飯成型機構において、前記飯に対して送風する気体は、気体を送風する際の前記飯の温度よりも低い温度の気体である。
また、請求項に記載の飯成型機構は、請求項1からのいずれか一項に記載の飯成型機構において、前記保持手段にて保持された前記飯を前記押圧手段によって押圧する際、前記保持手段から前記飯に対して気体を送風する。
また、請求項に記載の飯成型機構は、請求項1からのいずれか一項に記載の飯成型機構において、気体を圧縮する圧縮手段を備え、前記保持手段にて保持された前記飯を前記押圧手段によって押圧する際、前記押圧手段から前記飯に対して、前記圧縮手段にて圧縮された気体を送風する。
請求項1に記載の本発明によれば、押圧手段から飯に対して気体を送風しつつ押圧することにより具材収容空間部と側部形成部とを形成することにより、飯の間に気体を送風して飯を移動させる事又は移動し易い状態とするので、押圧時に飯が潰れてしまう事を抑止でき、握り飯のふっくら感を向上させる事が可能となる。また、送風により飯の内部に隙間を設ける事で、冷却装置の冷却エアーが飯の内部に行き渡り易くする事ができ、飯を冷却する際の冷却装置の冷却負荷を低減する事が可能となる。また、送風により側部形成部を立ち上がり易くする事ができ、具材を包み込み易くする事が可能となる。
また、握り飯の2つの主面の相互の接続領域の端部に対応する位置のみに、第1溝部を形成するので、保持空間部に供給された飯を折り込んで握り飯を形成する際に、接続領域の端部の飯によって折り込みが阻害されてしまう事を、第1溝部により防止でき、飯を折り込み易くする事が可能となる。
請求項に記載の本発明によれば、具材収容空間部から側部形成部を通って外部に至る位置に、第2溝部を形成するので、具材収容空間部と握り飯の外部の空間とを相互に連通させる事ができ、握り飯の外部から当該第2溝部を介して具材が視認でき、握り飯を割ることなく握り飯の具材を識別する事が可能となる。
請求項に記載の本発明によれば、押圧手段において飯を押圧する面の少なくとも一部を、成型面に対して非平行になる傾斜面としたので、飯の間に気体を送風した際に、飯をより一層移動させる事ができ、握り飯の食感を一層向上させる事が可能となる。
請求項に記載の本発明によれば、飯に対して送風する気体は、気体を送風する際の飯の温度よりも低い温度の気体であるので、飯の温度を低下させる事ができ、飯を冷却する際の冷却装置の冷却負荷を一層低減する事が可能となる。
請求項に記載の本発明によれば、保持手段にて保持された飯を押圧手段によって押圧する際、保持手段から飯に対して気体を送風するので、飯の側方からも送風を行う事ができ、飯を一層移動させる事又は一層移動し易い状態とする事が可能となる。
請求項に記載の本発明によれば、押圧手段から飯に対して、圧縮手段にて圧縮された気体を送風するので、気体の貫通力を向上させることができ、飯の間に気体を送風した際に、飯をより一層移動させる事ができ、握り飯の食感を一層向上させる事が可能となる。
本発明の実施の形態に係る飯盛り装置を含んだ製造ラインの平面図である。 実施の形態に係る握り飯作成方法の工程図である。 飯成型機構の斜視図である。 押圧部を示す図であり、図4(a)は平面図、図4(b)は正面図、図4(c)は右側面図である。 一次冷却工程の工程図である。 保持工程における飯成型機構を示す平面図であり、図6(a)は手順1、図6(b)は手順2、図6(c)は手順3を示す図である。 保持工程における飯成型機構を示す図6のA−A矢視断面図であり、図7(a)は手順1、図7(b)は手順2、図7(c)は手順3を示す図である。 押圧工程における飯成型機構を示す図であり、図8(a)は断面図、図8(b)は平面図である。 送風工程における飯成型機構を示す断面図である。 押圧解除工程における飯成型機構を示す断面図である。 成型飯を示す斜視図である。 具材添加工程の作業場を示す平面図である。 折込工程の成型飯を示す図であり、図13(a)は折込前、図13(b)は折込後を示す側面図である。 変形例に係る飯成型機構を含んだ製造ラインの斜視図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る飯盛り付け方法の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、〔III〕最後に、実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。本実施の形態に係る飯成型機構10は、所定量毎に切り出された飯を、握り飯用の所定形状に成型するためのものである。
ここで、本実施の形態が対象とする「飯」は、炊飯した全ての穀物が該当し、米飯の他、米以外の穀物を米に混合させた混合飯や、米以外の穀物のみからなる雑穀飯を含む。以下では、米飯を盛り付ける場合について説明する。また、「握り飯用の所定形状」とは、一般的な略三角柱状に限らず、球体や楕円体等あらゆる形状を適用できる。以下では、一般的な略三角柱状に成型する場合について説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、本実施の形態の具体的内容について説明する。図1は、本実施の形態に係る飯成型機構10を含んだ製造ライン1の斜視図である。この製造ライン1は、概略的に、米飯を所定量ずつ切り出すための切り出し装置(図示省略)、切り出された米飯を成型してシート飯60を形成する成型装置2、シート飯60を搬送する第1コンベア3、シート飯60の一次冷却を行う一次冷却装置4、一次冷却されたシート飯60を搬送する第2コンベア5、シート飯60の二次冷却を行う二次冷却装置6、を備えて構成されている。ここで、以下では、必要に応じて、各図におけるX−X’方向を「幅方向」と称し、特にX方向を「右方向」、X’方向を「左方向」と称する。また、Y−Y’方向を「奥行き方向」と称し、特にY方向を「前方向」、Y’方向を「後方向」と称する。また、Z−Z’方向を「高さ方向」又は「深さ方向」と称し、特にZ方向を「上方向」、Z’方向を「下方向」と称する。また、飯成型機構10や握り飯の各部を基準として、飯成型機構10や握り飯の中心に近づく方を「内側」、飯成型機構10や握り飯の中心から遠ざかる方を「外側」と称して説明する。
図2は、本実施の形態に係る握り飯作成方法の工程図である。この図2に示すように、本実施の形態に係る握り飯作成方法は、炊飯工程(ステップA1(以下、「ステップ」を「S」と表記する))、移し取り工程(SA2)、切り出し工程(SA3)、成型工程(SA4)、一次冷却工程(SA5)、二次冷却工程(SA6)、具材添加工程(SA7)、折込工程(SA8)、握り工程(SA9)、押し工程(SA10)、塩振り工程(SA11)、及び、包装工程(SA12)を含んで構成されている。以下、各工程について順次説明する。
まず、炊飯工程(図2のSA1)では、所定量の生米及び水を図示しない炊飯釜に投入し、この炊飯釜にて生米を炊飯して米飯とする。
次に、移し取り工程(図2のSA2)では、炊飯された米飯を、図示しないコンベアを介して搬送し、このコンベアの側方や先端部において、保温用の番重(以下、保温用バット)に移し取る。このように保温用バットに取るのは、米飯の温度を耐菌性が維持できる温度(例えば70℃以上。以下、耐菌温度)に保持し、かつ、米飯の温度を高温に保持してその粘り気を抑えた状態で切り出し装置に投入するためである。また、このように保温用バットで取ることで、炊飯装置による炊飯タイミングと、切り出し装置による切り出しタイミングとの間のバッファを取ることができる。
次いで、切り出し工程(図2のSA3)では、保温用バットをリフタにて持ち上げて、その内部の米飯を切り出し装置に投入する。そして、この切り出し装置によって、米飯を所定量(ここでは、握り飯1つ当りの分量)毎に切り出す。この切り出し装置は、米飯を投入するホッパーと、ホッパーの米飯を少量ずつ供給するスクリューフィーダーと、スクリューフィーダーにて供給された米飯を受容する受容部とを備えて構成される(これら各部については、図示しないか又は符号を省略する)。このように構成された切り出し装置を用いた米飯の切り出し方法としては、公知の方法を採用でき、例えば、米飯の重量を計量器にて計量する重量計量や、米飯を所定時間だけ連続して供給するタイミング計量が採用される。
このように本実施の形態においては、冷却前の米飯を切り出し装置で切り出すので、米飯が凝縮によって硬くなってから切り出す場合や、米飯が冷却されて粘りが出てから切り出す場合に比べて、米飯をスムーズに切り出すことができ、米飯が潰れて品質が損なわれることを防止できる。また、従来のように炊飯時に油分を添加するような必要性がなくなるので、炊飯を容易かつ低コストで行なうことができると共に、近年の健康志向に合致した製品を製造できる。
次に、成型工程(図2のSA4)について説明する。この成型工程では、所定量毎に切り出された米飯を、後述する保持空間部24に収まり易い目標形状(本実施の形態では直方体形状)になるように成型する。なお、このように直方体形状に成型された米飯を以下では「シート飯」60と称して説明する。そして、当該シート飯60は、第1コンベア3を介して、一次冷却装置4の下方まで運搬される。
ここで、一次冷却装置4の構成について説明する。この一次冷却装置4は、シート飯60の一次冷却を行う装置であって、複数台(本実施の形態では5台)の飯成型機構10を備えて構成されている。なお、飯成型機構10の数は任意である。ここで、飯成型機構10は、シート飯60を、握り飯用の所定形状に成型するためのものである。なお、各飯成型機構10はいずれも相互に同一に構成されている。ここで、図3は、飯成型機構10の斜視図である。この図3に示すように、飯成型機構10は、概略的に、保持部20、押圧部30、及び第1冷却部(図示省略)を備えている。なお、第1冷却部は、各飯成型機構10に共通のものが一つのみ設けられており、保持部20及び押圧部30は、各飯成型機構10のそれぞれに設けられている。そして、各飯成型機構10及び第1コンベア3は間欠駆動する。具体的には、まず、第1コンベア3が駆動して各飯成型機構10の下方にシート飯60が位置した状態で第1コンベア3が停止し、続いて当該飯成型機構10が所定の動作(後述する一次冷却工程)を実行し、再度第1コンベア3が駆動して左隣の飯成型機構10の下方にシート飯60を移動させ、以降同様の処理が繰り返し実行される。
ここで、保持部20は、成型面(すなわち、第1コンベア3の上面)の上に載置されたシート飯60を側方から保持する保持手段である。具体的には、保持部20は、それぞれが左右対称の2つのアームを備えており、各アームはそれぞれ回動ロッド21及びガイド部22を備えて構成されている。
回動ロッド21は、保持部20の端部に配置された棒状体であって、軸心部を中心として回動可能となっていると共に、上下方向に沿って移動可能となっている。ガイド部22は、両端部の回動ロッド21に対してそれぞれ取り付けられた枠部材であって、回動ロッド21の回動に伴って回動する。ここで、左右のガイド部22における回動ロッド21から遠い側の側面には切欠き23が設けられており、後述する図6(c)や図7(c)に示すように、左右のガイド部22が水平になるまで回動した際には、これら左右の切欠き23が相互に連結されることにより、これら連結された切欠き23の内部空間として、シート飯60を保持するための保持空間部24が形成される。この保持空間部24の平面形状は、握り飯の両方の主面を、握り飯の1側部を基準として線対称となるように、かつ1側部において主面同士が相互に連接するように、配置した際の平面形状である。ここで、「主面」とは、握り飯の主な面であり、代表的には最も面積の大きい面であり、本実施の形態では三角形状の2つの面を示している。また、「1側部」とは、主面以外の面を含む側部である。具体的には、保持空間部24は、図3に示すように主面を線対称に組み合わせた平面視略八角形状の空間である。
押圧部30は、保持部20にて保持されたシート飯60を上方から押圧する押圧手段である。図4は、押圧部30を示す図であり、図4(a)は平面図、図4(b)は正面図、図4(c)は右側面図である。この図4に示すように、この押圧部30は、概略的に、ロッドの下端にプレス部31を備えて構成されており、当該プレス部31の平面形状は、保持空間部24の平面形状と略同一の形状であって保持空間部24よりも一回り小さい形状(後述する側部形成部62の幅の分だけ小さい形状)に構成されている。また、当該プレス部31の左右の両側端には、外側に突出するプレス凸部32が形成されている。このプレス凸部32は他の部分よりも下方に突出しているため、シート飯60がより下方まで押すことができ、シート飯60の側端に第1溝部63が形成される。この第1溝部63は、握り飯の両方の主面を相互に連接させている1側部の端部に対応する位置に形成された溝部である。
また、プレス部31の下面には、複数の送風孔33が形成されている。この送風孔33は、第1冷却部とエアホースで接続されており、当該エアホースを介して冷却エアーが送風孔33から下方に向けて送風される。
第1冷却部は、押圧部30の送風孔33から送風する冷却エアーを生成する冷却エアー生成手段である。この第1冷却部は、各押圧部30の下端のプレス部31に対してエアホースで接続されており、当該エアホースを介して冷却エアーをプレス部31の送風孔33から送風可能に構成されている。なお、この第1冷却部が冷却エアーを生成する構成については、公知の熱交換機と同様であるため、詳細な説明を省略する。
次に、一次冷却工程(図2のSA5)について説明する。この一次冷却工程では、シート飯60の一次冷却を行う。ここで、当該一次冷却工程は、間欠駆動する第1コンベア3により、シート飯60が各飯成型機構10の下方の位置に到達した際に、各飯成型機構10にて同様に実行される。ここで、図5は、一次冷却工程の工程図である。この図5に示すように、一次冷却工程は、保持工程、押圧工程、送風工程、及び押圧解除工程を含む。
保持工程(図5のSB1)は、保持部20によって保持空間部24にシート飯60を保持する工程である。図6は、保持工程における飯成型機構10を示す平面図であり、図6(a)は手順1、図6(b)は手順2、図6(c)は手順3を示す図である。また、図7は、保持工程における飯成型機構10を示す図6のA−A矢視断面図であり、図7(a)は手順1、図7(b)は手順2、図7(c)は手順3を示す図である。なお、後述する図8、図9、図10の断面図も、図7と同様に図6のA−A矢視断面に対応する断面図である。これら図6及び図7に示すように、保持工程においては、保持部20の回動ロッド21を回動させながら下方に移動させることにより、左右のガイド部22によって、成型面に配置されたシート飯60を挟み込んで保持空間部24の形状に変形させる。なお、本実施の形態においては左右のガイド部22は相互に当接するように図示しているが、これに限らず、左右のガイド部22の相互間に隙間が形成されていても構わない。
押圧工程(図5のSB2)は、押圧部30によって保持空間部24に収容されたシート飯60を押圧する工程である。図8は、押圧工程における飯成型機構10を示す図であり、図8(a)は断面図、図8(b)は平面図である。この図8に示すように、押圧部30のプレス部31が下がってシート飯60を上から所定の力で押圧する。この力は、シート飯60に含まれる米飯が潰れてしまわない程度の力である事が好ましい。このようにプレス部31で押圧することにより、具材収容空間部61及び側部形成部62が形成される。「具材収容空間部」61とは、握り飯に具材64を収容するための空間であって、シート飯60におけるプレス部31で押圧されて凹んだ部分の空間である。「側部形成部」62とは、握り飯の側部を構成する部分であって、シート飯60におけるプレス部31で押圧されていない盛り上がった部分である。
送風工程(図5のSB3)は、保持空間部24に収容されたシート飯60に対して送風する工程である。図9は、送風工程における飯成型機構10を示す断面図である。この図9に示すように、上述した押圧工程にて押圧部30で押圧した状態において、プレス部31の下面に形成された送風孔33から冷却エアーを送風する。この冷却エアーは、冷却エアーを送風する際のシート飯60の温度よりも低い温度の気体である限り任意であるが、例えば冷却エアーの温度は10℃〜20℃程度に設定される。
このように送風を行うことにより、シート飯60に含まれる米飯同士に隙間を形成して米飯をほぐす事ができ、完成した握り飯のふっくら感を向上させる事が可能となる。ここで、本実施の形態では、上述したように押圧部30にて押圧した後に送風孔33から送風を開始するので、押圧部30でシート飯60を抑え付けた状態で送風を行う事ができ、送風孔33から常時送風を行う場合と比べて、シート飯60の飛散を防止可能となる。また、このように送風を行うことにより、シート飯60の内部の高温空気を冷却エアーに置換する事ができ、シート飯60の温度を下げる事ができ、後述する二次冷却工程における二次冷却装置6の冷却負荷を低減する事が可能となる。
押圧解除工程(図5のSB4)は、シート飯60に対する押圧を解除する工程である。図10は、押圧解除工程における飯成型機構10を示す断面図である。この図10に示すように、保持部20を元の状態に回動させながら上方に引き上げると共に、押圧部30を上方に引き上げて押圧を解除する。なお、これらの保持部20及び押圧部30は同時に稼働させても構わないし、順番に可動させても良い。ただし、シート飯60の形状が崩れてしまう事を防止するために、押圧部30からの冷却エアーの送風を停止させてから上記のように保持部20及び押圧部30を稼働させる事が好ましい。
このように上記の保持工程、押圧工程、送風工程、押圧解除工程を含む一次冷却工程を1セットとして終えた後、第1コンベア3が駆動してシート飯60を左隣の飯成型機構10の下方に移動させ、当該飯成型機構10にて同様に一次冷却工程を実行し、これを飯成型機構10の数(本実施の形態では5セット)だけ繰り返し実行する。このように繰り返し実行することで、冷却する時間を稼ぐことができ、シート飯60の温度を一層低下させる事が可能である。このようにして一次冷却工程を経て成型されたシート飯60を、以下では必要に応じて「成型飯」70と称する。図11は、成型飯70を示す斜視図である。この図11に示すように、成型飯70は、中央がプレス部31により押圧されることにより窪み(具材収容空間部61)が形成されており、具材収容空間部61の左右両端部はプレス凸部32によりさらに下方まで押圧されてより深い窪み(第1溝部63)が形成されている。上記の5セットを繰り返し実行した後に、成型飯70は第2コンベア5に載せられて搬送される。
次に、二次冷却工程(図2のSA6)について説明する。この二次冷却工程では、二次冷却装置6によって、成型飯70の二次冷却を行う。
ここで、二次冷却装置6の構成について説明する。二次冷却装置6は、概略的に、冷却エアーを生成する第2冷却部(図示省略)と、第2冷却部にて生成された冷却エアーが充満する冷却ダクト40と、を備えて構成されている。なお、第2冷却部は、上述した第1冷却部と共通のものを用いて構わない。
そして、成型飯70が第2コンベア5上を移動することで、冷却ダクト40内部の冷却エアーにより冷却され、冷却ダクト40の出口付近では成型飯70の温度は出荷温度まで低下する。なお、冷却ダクト40内での冷却効率を一層向上させるためには、第2コンベア5の表面に細かい孔を多数設け、第2コンベア5の下方から冷却エアーの吸込みを行い、成型飯70を構成する米飯の隙間に冷却エアーを通す事が好ましい。
次に、具材添加工程(図2のSA7)について説明する。この具材添加工程では、成型飯70の具材収容空間部61に具材64を添加する。図12は、具材添加工程の作業場を示す平面図である。ここで、具材64を添加する方法は任意で、例えば機械が所定量の具材64を切り出して、切り出した具材64を具材収容空間部61に添加しても構わないが、本実施の形態では図12に示すように、作業員が手作業で具材64を添加する。このように具材64が添加された成型飯70は、第2コンベア5上をさらに搬送される。
次に、折込工程(図2のSA8)について説明する。この折込工程は、具材64が添加された成型飯70を折り込んで具材64を米飯で包み込む工程である。具体的には、図13は、折込工程の成型飯70を示す図であり、図13(a)は折込前、図13(b)は折込後を示す側面図である。この図13に示すように、回動可能な2枚の板状体50の上に成型飯70を載置し、各板状体50を折り込むように回動させる事により、成型飯70の中央部分を中心として二つ折りにする事ができ、具材64が成型飯70に内包される。ここで、上述したように、成型飯70には第1溝部63が形成されているため、成型飯70を折り込んだ際に握り飯の1側部の端部の飯によって折り込みが阻害されてしまう事を、この第1溝部63によって防止でき、成型飯70を折り込み易くする事が可能となる。
次に、握り工程(図2のSA9)について説明する。この握り工程は、成型飯70を握り飯形状に成型する工程である。このように成型する方法は任意であり、実際に握る動作を行う必要はなく、例えば握り飯形状の容器に成型飯70を入れて側方から圧を加える事により成型しても構わない。このように握り工程で形を整えることにより、製造される各握り飯の形状を均一にする事ができる。
次に、押し工程(図2のSA10)について説明する。この押し工程は、握り飯の主面からさらに圧を加えて、握り飯が展開されてしまわないようにする工程である。このように握り飯を押す方法は任意で、例えば、米飯が潰れてしまわない程度の弱い力で公知のプレス機によりプレスしても良い。
次に、塩振り工程(図2のSA11)について説明する。この塩振り工程は、握り飯に塩を振る工程である。このように塩を振る具体的な方法は任意で、例えば一定量の塩をシャワー状に射出する公知の塩振り機(図示省略)を用い、握り飯の全体に均一に塩が行き渡るように握り飯を回転させながら塩を振る方法を用いても良い。
次に、包装工程(図2のSA12)について説明する。この包装工程は、握り飯を包装用のフィルムに包装する工程である。このように包装する方法は任意で、例えば、内フィルムと外フィルムとの間に海苔を挟んで構成されたフィルムの上に握り飯を載置し、当該フィルムを公知の方法で折り込んで握り飯を包装しても良い。
(実施の形態の効果)
このように、本実施の形態に係る飯成型機構10によれば、押圧部30から飯に対して気体を送風しつつ押圧することにより具材収容空間部61と側部形成部62とを形成することにより、飯の間に気体を送風して飯を移動させる事又は移動し易い状態とするので、押圧時に飯が潰れてしまう事を抑止でき、握り飯のふっくら感を向上させる事が可能となる。また、送風により飯の内部に隙間を設ける事で、二次冷却装置6の冷却エアーが飯の内部に行き渡り易くする事ができ、飯を冷却する際の二次冷却装置6の冷却負荷を低減する事が可能となる。また、送風により側部形成部62を立ち上がり易くする事ができ、具材64を包み込み易くする事が可能となる。
また、握り飯の両方の主面を相互に連接させている1側部の端部に対応する位置に、第1溝部63を形成するので、保持空間部24に供給された飯を折り込んで握り飯を形成する際に、1側部の端部の飯によって折り込みが阻害されてしまう事を、第1溝部63により防止でき、飯を折り込み易くする事が可能となる。
また、飯に対して送風する気体は、気体を送風する際の飯の温度よりも低い温度の気体であるので、飯の温度を低下させる事ができ、飯を冷却する際の二次冷却装置6の冷却負荷を一層低減する事が可能となる。
保持部20にて保持された飯を押圧部30によって押圧する際、保持部20から飯に対して気体を送風するので、飯の側方からも送風を行う事ができ、飯を一層移動させる事又は一層移動し易い状態とする事が可能となる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、実施の形態に係る飯成型機構10によって握り飯のふっくら感を向上させる事ができない場合や、冷却装置の冷却負荷を低減する事ができない場合であっても、従来と異なる方法により握り飯を成型する事ができている場合には、本願発明の課題が解決されている。
(各工程の具体的実施方法について)
各工程では、その目的を達成できる限りにおいて、上記説明した具体的方法とは異なる方法を採用することができる。例えば、各工程において自動で行うものとして説明した内容を手動で行ってもよく、あるいは、各工程において手動で行うものとして説明した内容を公知の機械を用いて自動で行うことができる。
(各工程間の関係について)
本実施の形態に例示した各工程は、適宜順序を入れ替えたり、いずれか複数の工程を同時に実施したりしても構わない。例えば、本実施の形態では、一次冷却工程の後に二次冷却工程を行っているが、これらは相互にその順番を入れ替えることができる。
(飯成型機構について)
本実施の形態においては、飯成型機構10をコンベア方式に構成したが、これに限らず、ターレット方式に構成しても構わない。図14は、変形例に係る飯成型機構90を含んだ製造ライン1の斜視図である。この製造ライン1は、米飯を所定量ずつ切り出すための切り出し装置(図示省略)、切り出された米飯を成型してシート飯60を形成する成型装置2、シート飯60を搬送する第1コンベア3、シート飯60の一次冷却を行う一次冷却装置4、一次冷却されたシート飯60を搬送する第2コンベア5、シート飯60の二次冷却を行う二次冷却装置6、を備えて構成されている。ただし、一次冷却装置4以外の構成については実施の形態と同様に構成できるため、詳細な説明を省略する。
一次冷却装置4は、間欠駆動するターレット80と、当該ターレット80の上方に配置された複数の飯成型機構90を備えて構成されており、ターレット80の上面には、実施の形態の保持空間部24と同一形状の型枠孔が形成されている。そして、まず第1コンベア3から搬送されたシート飯60は、当該型枠孔に受容される。この型枠孔に受容されたシート飯60は、実施の形態と同様に押圧部30のプレス部31にて上方から押圧され、シート飯60の上面に具材収容空間部61と側部形成部62とが形成される。また、この際に、プレス部31の送風孔33から送風された冷却エアーにてシート飯60がほぐされ、その後に押圧が解除される。そして、回転機構によってターレット80が回転し、同様に隣の飯成型機構90においてシート飯60をほぐす上記の各処理が実行される。そして、第2コンベア5の位置まで来たシート飯60は、移送アームにて第2コンベア5に移され、第2コンベア5上を搬送される。
(成型飯の形状について)
成型飯70の形状は実施の形態のものに限定されない。例えば、具材収容空間部61から側部形成部62を通って外部に至る位置に、第2溝部を形成しても良い。例えば、プレス部31の前方、及び後方に向かって突出する凸部をプレス部31に形成し、当該凸部によってシート飯60における側部形成部62の位置を押圧する事により、当該第2溝部を形成する事ができる。このように第2溝部を形成することにより、具材収容空間部61と握り飯の外部の空間とを相互に連通させる事ができ、握り飯の外部から当該第2溝部を介して具材64が視認でき、握り飯を割ることなく握り飯の具材64を識別する事が可能となる。また、第1溝部63にも具材64が収容されるため、握り飯を食べた際の一口目で具材64を食べる事ができる。なお、第2溝部を形成する位置は任意で、より具材64を見易くするためには海苔が巻かれない位置が好ましい。また、本実施の形態では具材収容空間部61は平らであるものとしたが、例えば具材収容空間部61における奥行き方向中央部付近に、溝部を形成してもよく、このことにより、一層シート飯60を折り込み易くする事が可能である。また、第1溝部63は具材収容空間部61よりも深いものとしたが、これに限らず、これらは同一の深さであっても、第1溝部63が具材収容空間部61よりも浅くても構わない。
(プレス部について)
本実施の形態において、押圧部30の下面は平らであるものとして説明したが、押圧部30においてシート飯60を押圧する面(プレス部31の下面)の少なくとも一部を、成型面に対して非平行になる傾斜面としても構わない。このことにより、飯の間に気体を送風した際に、米飯が幅方向又は奥行き方向に向かって離れるように送風する事ができ、飯をより一層移動させる事ができ、握り飯の食感を一層向上させる事が可能となる。
(冷却エアーについて)
本実施の形態においては、押圧部30に送風孔33を設け、当該送風孔33から冷却エアーを送風するものとしたが、押圧部30に代えて又は押圧部30に加えて、保持部20に送風孔33を設けて、保持部20にて保持されたシート飯60を押圧部30によって押圧する際、保持部20からシート飯60に対して気体を送風しても構わない。このことにより、シート飯60の側方からも送風を行う事ができ、シート飯60を一層移動させる事又は一層移動し易い状態とする事が可能となる。
また、気体を圧縮する圧縮手段を設け、保持部20にて保持された飯を押圧部30によって押圧する際、押圧部30から飯に対して、圧縮手段にて圧縮された気体を送風しても構わない。なお、このような気体を圧縮する手段は公知のものを採用できるため、詳細な説明を省略する。このように圧縮手段を備えることにより、押圧部30から飯に対して、圧縮手段にて圧縮された気体を送風するので、気体の貫通力を向上させることができ、飯の間に気体を送風した際に、飯をより一層移動させる事ができ、握り飯の食感を一層向上させる事が可能となる。
(付記)
付記1の飯成型機構は、所定量毎に切り出された飯を、握り飯用の所定形状に成型するための飯成型機構であって、成型面の上に載置された前記飯を側方から保持する保持手段と、前記保持手段にて保持された前記飯を上方から押圧する押圧手段とを備え、前記保持手段において前記飯を保持する保持空間部の平面形状を、前記握り飯の両方の主面を、前記握り飯の1側部を基準として線対称となるように、かつ前記1側部において前記主面同士が相互に連接するように、配置した際の平面形状とし、前記保持手段にて保持された前記飯を前記押圧手段によって押圧する際、前記押圧手段から前記飯に対して気体を送風しつつ、前記握り飯に具材を収容するための具材収容空間部と、前記握り飯の側部を構成する側部形成部とを形成する、飯成型機構。
また、付記2の飯成型機構は、付記1に記載の飯成型機構において、前記保持手段にて保持された前記飯を前記押圧手段によって押圧することにより、前記握り飯の両方の主面を相互に連接させている1側部の端部に対応する位置に、第1溝部を形成する。
また、付記3の飯成型機構は、付記1又は2に記載の飯成型機構において、前記保持手段にて保持された前記飯を前記押圧手段によって押圧することにより、前記具材収容空間部から前記側部形成部を通って外部に至る位置に、第2溝部を形成する。
また、付記4の飯成型機構は、付記1から3のいずれか一項に記載の飯成型機構において、前記押圧手段において前記飯を押圧する面の少なくとも一部を、前記成型面に対して非平行になる傾斜面とした。
また、付記5の飯成型機構は、付記1から4のいずれか一項に記載の飯成型機構において、前記飯に対して送風する気体は、気体を送風する際の前記飯の温度よりも低い温度の気体である。
また、付記6の飯成型機構は、付記1から5のいずれか一項に記載の飯成型機構において、前記保持手段にて保持された前記飯を前記押圧手段によって押圧する際、前記保持手段から前記飯に対して気体を送風する。
また、付記7の飯成型機構は、付記1から6のいずれか一項に記載の飯成型機構において、気体を圧縮する圧縮手段を備え、前記保持手段にて保持された前記飯を前記押圧手段によって押圧する際、前記押圧手段から前記飯に対して、前記圧縮手段にて圧縮された気体を送風する。
(付記の効果)
付記1に記載の本発明によれば、押圧手段から飯に対して気体を送風しつつ押圧することにより具材収容空間部と側部形成部とを形成することにより、飯の間に気体を送風して飯を移動させる事又は移動し易い状態とするので、押圧時に飯が潰れてしまう事を抑止でき、握り飯のふっくら感を向上させる事が可能となる。また、送風により飯の内部に隙間を設ける事で、冷却装置の冷却エアーが飯の内部に行き渡り易くする事ができ、飯を冷却する際の冷却装置の冷却負荷を低減する事が可能となる。また、送風により側部形成部を立ち上がり易くする事ができ、具材を包み込み易くする事が可能となる。
付記2に記載の本発明によれば、握り飯の両方の主面を相互に連接させている1側部の端部に対応する位置に、第1溝部を形成するので、保持空間部に供給された飯を折り込んで握り飯を形成する際に、1側部の端部の飯によって折り込みが阻害されてしまう事を、第1溝部により防止でき、飯を折り込み易くする事が可能となる。
付記3に記載の本発明によれば、具材収容空間部から側部形成部を通って外部に至る位置に、第2溝部を形成するので、具材収容空間部と握り飯の外部の空間とを相互に連通させる事ができ、握り飯の外部から当該第2溝部を介して具材が視認でき、握り飯を割ることなく握り飯の具材を識別する事が可能となる。
付記4に記載の本発明によれば、押圧手段において飯を押圧する面の少なくとも一部を、成型面に対して非平行になる傾斜面としたので、飯の間に気体を送風した際に、飯をより一層移動させる事ができ、握り飯の食感を一層向上させる事が可能となる。
付記5に記載の本発明によれば、飯に対して送風する気体は、気体を送風する際の飯の温度よりも低い温度の気体であるので、飯の温度を低下させる事ができ、飯を冷却する際の冷却装置の冷却負荷を一層低減する事が可能となる。
付記6に記載の本発明によれば、保持手段にて保持された飯を押圧手段によって押圧する際、保持手段から飯に対して気体を送風するので、飯の側方からも送風を行う事ができ、飯を一層移動させる事又は一層移動し易い状態とする事が可能となる。
付記7に記載の本発明によれば、押圧手段から飯に対して、圧縮手段にて圧縮された気体を送風するので、気体の貫通力を向上させることができ、飯の間に気体を送風した際に、飯をより一層移動させる事ができ、握り飯の食感を一層向上させる事が可能となる。
1 製造ライン
2 成型装置
3 第1コンベア
4 一次冷却装置
5 第2コンベア
6 二次冷却装置
10 飯成型機構
20 保持部
21 回動ロッド
22 ガイド部
23 切欠き
24 保持空間部
30 押圧部
31 プレス部
32 プレス凸部
33 送風孔
40 冷却ダクト
50 板状体
60 シート飯
61 具材収容空間部
62 側部形成部
63 第1溝部
64 具材
70 成型飯
80 ターレット
90 飯成型機構

Claims (6)

  1. 所定量毎に切り出された飯を、握り飯用の所定形状に成型するための飯成型機構であって、
    成型面の上に載置された前記飯を側方から保持する保持手段と、
    前記保持手段にて保持された前記飯を上方から押圧する押圧手段とを備え、
    前記保持手段において前記飯を保持する保持空間部の平面形状を、同一の平面三角形状の2つの主面を当該2つの主面の各々の一側辺において相互に接続した形状とし、
    前記保持手段にて保持された前記飯を前記押圧手段によって押圧する際、前記押圧手段から前記飯に対して気体を送風しつつ、前記握り飯に具材を収容するための具材収容空間部と、前記握り飯の側部を構成する側部形成部とを形成し、
    前記保持手段にて保持された前記飯を前記押圧手段によって押圧することにより、前記握り飯の前記2つの主面の相互の接続領域の端部に対応する位置のみに、第1溝部を形成し、
    前記平面形状の周縁領域のうち、前記第1溝部に対応する領域を除く周縁領域のみに、前記側部形成部を形成し、
    前記第1溝部と前記側部形成部とを同時に形成する、
    飯成型機構。
  2. 前記保持手段にて保持された前記飯を前記押圧手段によって押圧することにより、前記具材収容空間部から前記側部形成部を通って外部に至る位置に、第2溝部を形成する、
    請求項1に記載の飯成型機構。
  3. 前記押圧手段において前記飯を押圧する面の少なくとも一部を、前記成型面に対して非平行になる傾斜面とした、
    請求項1又は2に記載の飯成型機構。
  4. 前記飯に対して送風する気体は、気体を送風する際の前記飯の温度よりも低い温度の気体である、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の飯成型機構。
  5. 前記保持手段にて保持された前記飯を前記押圧手段によって押圧する際、前記保持手段から前記飯に対して気体を送風する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の飯成型機構。
  6. 気体を圧縮する圧縮手段を備え、
    前記保持手段にて保持された前記飯を前記押圧手段によって押圧する際、前記押圧手段から前記飯に対して、前記圧縮手段にて圧縮された気体を送風する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の飯成型機構。
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