JP2011010554A - 米飯成形装置及び巻き寿司の製造方法 - Google Patents

米飯成形装置及び巻き寿司の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】切断装置が不要で、少量多品種の巻き寿司を製造することが可能な米飯成形装置及び巻き寿司の製造方法を提供する。
【解決手段】米飯成形装置1に、原料となる米飯を解しながら送り出す米飯供給部2と、米飯供給部2から排出された米飯を圧縮しながら搬送する圧縮搬送部3と、それぞれ2箇所ずつ成形領域を有する複数の成形型を使用して圧縮搬送部3から供給された米飯を押圧成形する成形部4と、成形された米飯成形体を収容する受け部5とを設け、半円筒状の米飯成形体を2個同時に成形する。
【選択図】図1

Description

本発明は、米飯成形装置及び巻き寿司の製造方法に関する。より詳しくは、寿司飯を成形して巻き寿司用の米飯成形体を作製する米飯成形装置、及びこの装置を使用して巻き寿司を製造する方法に関する。
近年、おにぎりや寿司等の米飯を使用した食品の製造工程は、そのほとんどが機械化されている。この米飯食品の製造に使用される各種装置の中でも、特に米飯を所定形状に成形する米飯成形装置は、外食産業の拡大により、大型スーパーマーケットや大規模料理店だけではなく、小規模販売店にも普及している。
このような従来の米飯成形装置のうち、おにぎりや握り寿司用のしゃり玉を形成するものでは、一般に、米飯を成形型に充填して押圧成形を行っている。これに対して、巻き寿司を製造する装置では、手作業で作製する場合と同様に、米飯(寿司飯)を平板状に成形した後、その上に具材を配置し、この具材を米飯で巻締めることにより、棒状の米飯成形体を形成している(例えば、特許文献1〜4参照。)。
特開2000−69921号公報 特開2008−211991号公報 特開2009−89643号公報 特開2008−35758号公報
しかしながら、前述した従来の技術には、以下に示す問題点がある。通常、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等の販売店においては、太巻きなどの巻き寿司は、食べ易い長さに切断されて販売されている。このため、特許文献1,2に記載されているような従来の米飯成形装置を用いて、巻き寿司を成形した場合、別途切断作業が必要となるという問題点がある。
一方、特許文献3,4に記載の米飯食品成形装置では、成形された長尺の米飯棒状体を、所定長に切断するための分割機構が設けられているが、これらの装置には、切断面に潰れや形崩れが発生しやすいという問題点がある。更に、特許文献1〜4に記載されているような従来の米飯成形装置は、少量ずつ具材を変えて製造することが難しいという問題点もある。
そこで、本発明は、切断装置が不要で、少量多品種の巻き寿司を製造することが可能な米飯成形装置及び巻き寿司の製造方法を提供することを主目的とする。
本発明に係る米飯成形装置は、巻き寿司用の米飯成形体を形成する米飯成形装置であって、原料となる米飯を解しながら送り出す米飯供給部と、該米飯供給部から排出された米飯を圧縮しながら搬送する圧縮搬送部と、複数の成形型を備え、前記圧縮搬送部から供給された米飯を半円筒状に押圧成形する成形部と、成形された米飯成形体を収容する受け部と、を有し、各成形型にはそれぞれ2箇所の成形領域が設けられており、半円筒状の米飯成形体を2個同時に成形する。
本発明においては、押圧成形により半円筒状の米飯成形体を作製し、この米飯成形体を使用して巻き寿司を作製するため、成形体の長さを販売時の長さにすることで、切断装置が不要となる。また、成形体毎に具材を変えることも可能であるため、少量多品種の製造に好適である。
この装置では、前記成形型は、2個の貫通孔を有する外型と、前記貫通孔に嵌脱自在に設けられた1対の底型と、前記貫通孔及び底型で囲まれる2つの空間内に充填された米飯を同時に押圧する1対の上型と、を備えていてもよい。
また、前記圧縮搬送部には、米飯流路を2つに分岐させる分岐板が設けられており、前記米飯供給部から供給された米飯は、前記分岐板により二分割されて、前記成形型の2箇所の成形領域に、同時に供給することもできる。
更に、前記受け部には、前記米飯成形体を個別に収容可能な複数の凹部が形成された1対の容器を備えており、前記成形部で形成された米飯成形体は、前記1対の容器の対応する位置に、凹みがある側を上側にして2個同時に収容してもよい。
本発明に係る巻き寿司の製造方法は、原料となる米飯を解しながら送り出す米飯供給工程と、供給された米飯を圧縮しながら搬送する圧縮搬送工程と、圧縮後の米飯を押圧成形して、1対の半円筒状米飯成形体を得る成形工程と、前記1対の米飯成形体の一方に具材を載せた後、その一方の米飯成形体上に、他方の米飯成形体を重ねて巻き寿司を得る工程と、を有する。
本発明においては、押圧成形により半円筒状の米飯成形体を作製し、この米飯成形体に具材を載せ、重ね合わせることで巻き寿司を作製するため、切断装置が不要であり、更に少量多品種にも容易に対応することができる。
本発明によれば、押圧成形により半円筒状の米飯成形体を作製し、この米飯成形体を使用して巻き寿司を作製するため、切断工程が不要となり、更に、少量多品種の巻き寿司を製造することも可能となる。
本発明の実施形態に係る米飯成形装置の構成を示す一部断面正面図である。 本発明の実施形態に係る米飯成形装置で使用するローラーの形状例を示す断面図である (a)及び(b)図1に示すシャッターの動作を模式的示す図である。 (a)〜(c)は本発明の実施形態に係る米飯成形装置で使用する成形型の形状を示す断面図であり、(a)は外型を、(b)は底型を、(c)は上型をそれぞれ示す。 (a)〜(c)は図1に示す成形部の動作を模式的に示す図である。 本発明の実施形態に係る米飯成形装置で使用するトレーの形状を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る米飯成形装置により形成された米飯成形体の形状を示す断面図である。 図7に示す米飯成形体に具材を載置した状態を示す平面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付の図面を参照して、詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
[装置構成]
先ず、本発明の実施形態に係る米飯成形装置の構成について説明する。図1は本実施形態の米飯成形装置の構成を示す一部断面正面図である。本実施形態の米飯成形装置1は、巻き寿司用の米飯成形体を作製する装置であり、図1に示すように、上方から、米飯供給部2、圧縮搬送部3、成形部4及び受け部5が、この順に設けられている。以下、本実施形態の米飯成型装置1を構成する各部の具体的構成について説明する。
[米飯供給部2]
米飯供給部2は、上面及び下面が矩形状に開口し、下側になるに従い断面積が小さくなる漏斗状のホッパー21を備えている。また、ホッパー21の下端部には、排出方向に向かって傾斜するケーシング部材22が連設されており、その内部には、1又は複数の撹拌部材23が回転可能に配設されている。この撹拌部材23は、米飯を解しつつ、ケーシング部材22の下端部の排出口へと送り出すものであり、軸体23aの周囲に複数の撹拌子23bが突設された構造となっている。
一般に、米飯はべたつきがあり、塊になりやすいが、このような撹拌部材23で解すことにより、供給量のばらつきを抑制し、均一な米飯成形体を作製することができる。なお、撹拌部材23における撹拌子23bの数、形状及び取付け位置は、特に限定されるものではなく、ホッパー21の大きさ、ケーシング部材22の幅及び米飯の性状等に応じて、適宜選択することができる。また、米飯供給部2に複数の撹拌部材23を配設する場合は、異なる構造のものを組み合わせて使用してもよい。例えば、撹拌子の形状が同じでも、その配設位置を変えることにより、米飯の解し具合や送り出し量を調整することができる。
一方、本実施形態の米飯成型装置1においては、ケーシング部材22の底面に、断面が略半円状で幅方向に延びる1又は複数の凹部を設け、この凹部内に各撹拌部材23を配設することが望ましい。これにより、ホッパー21に投入された米飯を、むらなく撹拌することができる。また、洗浄及びメンテナンス性の観点から、前述したホッパー21、ケーシング部材22及び撹拌部材23は、いずれも脱着可能とすることが望ましい。更に、これらの部材の米飯5と接触する部分は、米飯5の付着を防止するために、フッ素系樹脂等により撥水処理が施されていることが望ましい。
この米飯成形装置1では、必要に応じて、ホッパー21上に、その開口部を覆う蓋(図示せず)を載置することができる。また、ケーシング部材22の下端部に、米飯を圧縮搬送部3の所定位置に排出するためのガイド部材(図示せず)を取り付けてもよい。
[圧縮搬送部3]
圧縮搬送部3は、その回転軸が相互に平行になるように配置された2対以上のローラーを備えている。なお、図1では、圧縮搬送部3に3対のローラー31a,31b,32a,32b,33a,33bを設けた例を示している。図1に示す米飯成形装置1では、圧縮搬送部3の上部から、大径ローラー31a,31b、中径ローラー31a,32b及び小径ローラー33a,33bが、この順に、側面同士を対向させて配置されており、各ローラーの径は、上部に配設されているものほど大きくなっている。
図2は本実施形態の米飯成形装置で使用するローラーの形状例を示す断面図である。圧縮搬送部3に配設される各ローラーの形状は、特に限定されるものではないが、例えば、図2に示すような側面に長手方向に延びる複数の凸部が等間隔に形成された形状のものを使用することができる。その場合、凸部の数、形状、大きさ及び間隔等は、ローラー毎に異なっていてもよく、更には、圧縮搬送部3に形状の異なるローラーを組み合わせて配設することもできる。
前述した米飯供給部2から供給される米飯は、撹拌部材23によって撹拌されているため、粒の向きがばらばらで、多くの空気を含んでいる。このため、そのままの状態で成形すると、成形型への充填量にばらつきが生じたり、米飯成形体が形崩れしやすくなったりする。更に、形成される米飯成形体内の空気配分が疎らになるため、良好な食感が得られない。
そこで、本実施形態の米飯成形装置1では、複数のローラー対を用いて米飯を圧縮することにより、供給された米飯の向きを揃えると共に、適度に空気を抜いて、形成される米飯成形体における空隙の割合を調節している。これにより、米飯成形体内の空気配分を均等にすることができると共に、各成形型に供給される米飯量のばらつきを抑えることができるため、形崩れすることなく、優れた食感の米飯成形体が得られる。
具体的には、本実施形態の米飯成形装置1では、3対のローラーがそれぞれ横方向に間隔をあけて配置されており、各ローラーで囲まれる空間が米飯流路となる。また、この米飯成形装置1では、下方に配置されているより小径のローラー対ほどそのローラー間の距離が短くなっており、圧縮搬送部3における米飯流路の幅は、成形部4に近づくに従い狭くなっている。
そして、モーター(図示せず)などにより、図示左側に配設された大径ローラー31a、中径ローラー32a及び小径ローラー33aは時計回りに、図示右側に配設された大径ローラー31b、中径ローラー32b及び小径ローラー33bは反時計回りに回転する。これにより、米飯供給部2から排出された米飯は、大径ローラー31a,31b間、中径ローラー32a,32b間及び小径ローラー33a,33b間を、通過する際に段階的に圧縮される。
このとき、ローラー対を構成する各ローラーの回転数に差をつけてもよい。例えば、図示左側に配設された大径ローラー31a、中径ローラー32a及び小径ローラー33aの回転速度を、図示右側に配設された大径ローラー31b、中径ローラー32b及び小径ローラー33bの回転速度よりも速くする。これにより、米飯の流れに捩りが生じ、米飯に対して作用する圧力が分散されるため、通流する米飯5に均等な圧力分布と空気の配分を実現することができる。
また、本実施形態の米飯成形装置1には、米飯流路の下端部に、圧縮された米飯を二分割する分割機構が設けられている。この分割機構は、米飯流路を2本に分岐する分岐板35と、米飯の通流を遮断するシャッター36a,36bとで構成されている。分岐板35は、小径ローラー33,33bの長さ方向中間点付近に、米飯流路を前後方向に分割するように配置されている。そして、この分岐板35により、米飯流路を通流している米飯が略2等分され、2個の成形型に対して、同時にかつ同量の米飯が供給される。
一方、シャッター36a,36bは、小径ローラー33,33bの直下域に、左右方向に移動可能に配設されている。図3(a)及び(b)はシャッター36a,36bの動作を模式的示す図である。図3(a)及び(b)に示すように、シャッター36a,36bは、相互に近づく方向又は離れる方向に同期して移動する。
具体的には、成形部4に米飯6を供給する際は、図3(a)に示すように、シャッター36a,36bは相互に離れた位置に配置され、米飯流路は開放された状態となる。そして、所定量の米飯が供給されたときは、図3(b)に示すように、シャッター36a,36bは相互に近づく方向に移動し、米飯流路を閉鎖し、成形部4への米飯6の供給を遮断する。これにより、米飯の質や圧縮状態を低下させずに、所定量の米飯を、精度良く成形型に充填することができる。
更に、本実施形態の米飯成形装置1では、各ローラーの前後に、米飯流路を覆い、米飯5のこぼれを防止する脱落防止カバー34を設けることが望ましい。この脱落防止カバー34は、少なくとも各ローラー間の米飯流路部分のみを覆う構造であればよいが、例えば、前述したケーシング部材22の前面からシャッター36a,36bまでを覆う構造や、圧縮搬送部3全体を覆う開閉可能な安全カバー内に組み込まれた構造にすることもできる。
[成形部4]
成形部4は、圧縮搬送部3を経て供給された米飯を、所定形状に成形する部分であり、複数の成形型を備えている。図4(a)〜(c)は本実施形態の米飯成形装置で使用する成形型の形状を示す断面図であり、(a)は外型を、(b)は底型を、(c)は上型をそれぞれ示す。また、図5(a)〜(c)は成形部4の動作を模式的に示す図である。なお、図5(a)〜(c)においては、図を見やすくするために、一部の部材を省略している。
図4及び図5に示すように、本実施形態の米飯成形装置1で使用する成形型は、外型41、底型42及び上型43に分割されている。その外型41には、図4(a)に示すように、形状及び大きさが等しい1対の貫通孔41aが設けられている。この貫通孔41aの形状は、特に限定するものではないが、一般的な巻き寿司を作製する場合は、平面視で矩形状とすることが好ましい。また、貫通孔41aの幅及び長さは、作製する巻き寿司(米飯成形体)の太さ及び長さに応じて、適宜設定することができる。
また、図1に示すように、成形部4には、回転盤47が、その回転軸が圧縮搬送部3の各ローラーと相互に平行になるように配設されており、この回転盤47には、円周方向に沿って略等間隔に、4個の成形型固定用治具46が固定されている。そして、各成形型固定用治具46に、それぞれ外型41が脱着可能に取り付けられている。なお、回転盤47は、モーター(図示せず)等により、所定速度及び所定間隔で回転するようになっている。
底型42は、図4(b)に示すように、長手方向に延びる断面略半円状の凸部42aが形成されており、この凸部42aを米飯側にして、各外型41の貫通孔41a内に嵌入されている。そして、図5(a)に示すように、この外型41及び底型42で囲まれる空間に米飯6が充填される。また、貫通孔41a内に嵌入された各底型42には、それぞれ押圧棒44が取り付けられる。この米飯成形装置1では、1個の外型41に対して、2個の底型42が使用されるが、一の外型41の嵌入された各底型42に取り付けられた2本の押圧棒44は、他の端部に設けられた止め部48を共有しており、これにより一体化されている。
更に、各止め部48は、回転盤47の中心近傍で当接し、回転盤47の中心部、即ち、各止め部48に囲まれる部分には、上下方向に移動可能な押出部材49が設けられている。そして、この押出部材49が下方向に移動することにより、押圧棒44が押し下げられ、これに伴い、底型42も外型41内を下方向に移動する。これにより、図5(c)に示すように、形成された米飯成形体7が、受け部5に向けて落下する。
一方、上型43は、図5(b)に示すように、底型42及び外型41で囲まれる空間に充填された米飯を押圧するものであり、同じ形状及び大きさの2個が同期して駆動する。具体的には、図4(c)に示す凹型形状の1対の上型43が、その凹部を、外型41の各貫通孔41aに向けて、回転盤47の近傍に、各貫通孔41a内に出入可能に配設されている。また、各上型43には、それぞれ押圧棒45が取り付けられており、この2本の押圧棒45が、図示左右方向に同期して駆動するようになっている。なお、この上型43は、少なくとも1対(2個)設けられていればよい。
[受け部]
受け部5には、成形部4で形成された米飯成形体7を収容する1対のトレー51が設けられている。図6は本実施形態の米飯成形装置で使用するトレー51の形状を示す平面図である。図6に示すように、トレー51には、幅方向に延びる断面半円状の凹部51aが、相互に平行に複数個設けられている。このトレー51は、例えば縦方向及び横方向に移動可能なX−Yテーブル52上に、2個を1組として、各凹部51aの位置を合わせて載置される。
なお、図6では、相互に分離した2個のトレー51を使用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、中心から折り曲げ、凹部51aに収容された米飯成形体7を重ね合わせることが可能であれば、1つのトレーに凹部が2列形成された一体型のトレーを使用することもできる。また、凹部51aの数や大きさも、特に限定されるものではなく、成形型の大きさ等に合わせて適宜設定することができる。更に、トレー51の材質も特に限定されるものではないが、米飯成形体7の付着を防止するため、撥水性の樹脂により成形するか、又は、米飯成形体7が触れる部分に撥水加工処理を施すことが望ましい。
[巻き寿司の製造方法]
次に、前述の如く構成された米飯成形装置1を使用して巻き寿司を製造する方法について説明する。先ず、米飯成形装置1のホッパー21に原料となる寿司飯(米飯)を投入する。次に、シャッター36a,36bを開き、撹拌部材23、大径ローラー31a,31b、中径ローラー32a,32b及び小径ローラー33a,33bを所定時間動作させる。
これにより、ホッパー21に投入された米飯6は、撹拌部材23により解され、更に大径ローラー31a,31b及び中径ローラー32a,32bにより適度に圧縮された後、分割部材35により2分割され、更に小径ローラー33a,33bで圧縮されて、米飯流路の直下域に位置している成形型(外型41と底型42で囲まれた空間)内に落下する(図5(a)参照)。このときの落下量(米飯6の充填量)は、撹拌部材23、各ローラーの動作時間及びシャッター36a,36bを閉める時期を変更することにより、調節することができる。
次に、撹拌部材23、大径ローラー31a,31b、中径ローラー32a,32b及び小径ローラー33a,33bが停止すると、回転盤47が上型43の方向、図1に示す米飯成形装置1では、反時計回りに略90°回転する。そして、回転盤47が停止すると、押圧棒45が図示右方向に移動し、1対の上型43により、外型41の2箇所に充填された米飯6を、同時に押圧する(図5(b)参照)。この状態で所定時間保持して、米飯成形体7が成形されると、押圧棒45が図示左方向に移動して押圧が解除される。
次に、上型43が待機位置にまで戻ると、回転盤47が反時計回りに略90°回転し、成形型はその開口部(米飯成形体7側)を下にして、トレー51の直上域で停止する。その後、押出部材49が下方向に移動して、トレー51の直上域に位置している成形型の底型42に取り付けられた押圧棒44の止め部48を押し下げる。これにより、底型42が外型41の貫通孔41a内を下方向に移動し、形成された2個の米飯成形体7が、トレー51に向けて落下する(図5(c)参照)。
図7は本実施形態の米飯成形装置により形成された米飯成形体7の形状を示す断面図である。図7に示すように、本実施形態の米飯成形装置1により形成される米飯成形体7は、中心部が凹んだ半円筒形状をしており、この凹部を上向きにして、トレー51の凹部51a内に収容される。
米飯成形体7が落下すると、押出部材49が回転盤47の中心部まで戻り、その後、回転盤47は反時計回りに略90°回転する。この位置では、特に作業は行わず、次の米飯充填まで待機する。ただし、このとき、他の3つの成形型では、それぞれ前述した「米飯充填工程」、「成形工程」及び「トレーへの移行工程」が行われている。即ち、本実施形態の米飯成形装置1においては、米飯成形体を作製するための3つの工程が同時に行われている。
そして、この「米飯充填工程」、「成形工程」及び「トレーへの移行工程」を連続して行い、1対のトレー51の凹部51aの全てに米飯成形体7を収容する。このとき、X−Yテーブル52により、トレー51の位置を移動させ、常に、空の凹部51aが成形型の直下に位置するようにする。図8は図7に示す米飯成形体に具材を載置した状態を示す平面図である。図8に示すように、用意したトレー51の全ての凹部51aに米飯成形体7が収容されると、機械又は手動により、2個のトレー51の一方に収容されている米飯成形体7の凹部に、具材8を載置する。このとき、各米飯成形体7上に、異なる種類の具材8を載置してもよい。
その後、具材8を載置していない方のトレー51を180°回転させて、具材8が載置された米飯成形体7の上に、具材8が載置されていない米飯成形体7を重ね、トレー51の上から押圧する。これにより、円筒状の米飯7の中心に具材8が配置された巻き寿司が得られる。また、その後、米飯7の周囲に、海苔やフィルムを巻くこともできる。
以上詳述したように、本実施形態の米飯成形装置1では、販売される長さの半円筒状の米飯成形体を2個同時に成形し、その一方に具材を載置し、他方を重ね合わせることにより、巻き寿司を作製しているため、従来の成形装置のような切断作業が不要となる。また、各成形体に別の具材を載置することも可能であるため、少量多品種の生産が可能である。更に、この米飯成形装置1では、巻締めを行わず、押圧成形により米飯成形体を作製しているため、米飯が硬く締まらず、従来にないふんわりした食感の巻き寿司を製造することができる。
1 米飯成形装置
2 米飯供給部
3 圧縮搬送部
4 成形部
5 受け部
6 米飯
7 米飯成形体
8 具材
21 ホッパー
22 ケーシング部材
23 撹拌部材
23a 軸体
23b 撹拌子
31a、31b、32a、32b、33a、33b ローラー
34 カバー
35 分岐板
36a、36b シャッター
41 外型
41a 貫通孔
42 底型
42a 凸部
43 上型
44、45 押圧棒
46 成形型固定用治具
47 回転盤
48 止め部
49 押出部材
51 トレー
51a 凹部
52 X−Yテーブル

Claims (5)

  1. 巻き寿司用の米飯成形体を形成する米飯成形装置であって、
    原料となる米飯を解しながら送り出す米飯供給部と、
    該米飯供給部から排出された米飯を圧縮しながら搬送する圧縮搬送部と、
    複数の成形型を備え、前記圧縮搬送部から供給された米飯を半円筒状に押圧成形する成形部と、
    成形された米飯成形体を収容する受け部と、を有し、
    各成形型にはそれぞれ2箇所の成形領域が設けられており、半円筒状の米飯成形体を2個同時に成形する米飯成形装置。
  2. 前記成形型は、2個の貫通孔を有する外型と、前記貫通孔に嵌脱自在に設けられた1対の底型と、前記貫通孔及び底型で囲まれる2つの空間内に充填された米飯を同時に押圧する1対の上型と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の米飯成形装置。
  3. 前記圧縮搬送部には、米飯流路を2つに分岐させる分岐板が設けられており、前記米飯供給部から供給された米飯は、前記分岐板により二分割されて、前記成形型の2箇所の成形領域に、同時に供給されることを特徴とする請求項1又は2に記載の米飯成形装置。
  4. 前記受け部には、前記米飯成形体を個別に収容可能な複数の凹部が形成された1対の容器を備えており、前記成形部で形成された米飯成形体は、前記1対の容器の対応する位置に、凹みがある側を上側にして2個同時に収容されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の米飯成形装置。
  5. 原料となる米飯を解しながら送り出す米飯供給工程と、
    供給された米飯を圧縮しながら搬送する圧縮搬送工程と、
    圧縮後の米飯を押圧成形して、1対の半円筒状米飯成形体を得る成形工程と、
    前記1対の米飯成形体の一方に具材を載せた後、その一方の米飯成形体上に、他方の米飯成形体を重ねて巻き寿司を得る工程と、を有する巻き寿司の製造方法。
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