JP4526452B2 - スイッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチ装置に関し、特に、永久磁石と磁気センサを用いたスイッチ装置に関する。
従来、永久磁石と磁気センサ(例えば、MRE素子などの磁気センサ)を用いた無接点のON/OFFスイッチ装置が知られており、このようなスイッチ装置は、例えば車両用のシートベルト装置を構成するバックル装置などに適用されている(例えば、特許文献1参照)。
前記特許文献に示されたバックル装置では、シートベルトに取り付けられたタングプレート(被検出部材)が装置内部に挿入されると、装置内部に設けられたイジェクタがタングプレートに押圧されて移動する。イジェクタの先端にはスイッチ装置を構成する永久磁石が取り付けられており、イジェクタ(永久磁石)の前方には磁気センサが配置されている。このため、永久磁石の移動に伴って磁気センサを横切る磁力線の磁束密度が変化するようになっており、タングプレートがバックル装置の所定位置(ラッチによるロック位置)まで挿入されると、永久磁石による所定の閾値以上の磁界が磁気センサに作用し、これにより、磁気センサがON状態になる構成となっている。
ところで、上記構成のバックル装置(スイッチ装置)では、永久磁石の移動量はイジェクタの移動量に対応しており、イジェクタの移動量はタングプレートとの関係などを含めたバックル装置自体の設定によりある一定の値に決定される。このため、永久磁石の移動量(すなわち、磁気センサを横切る磁力線の磁束密度の変化量)を充分に確保することが困難な場合があり、磁気センサのON/OFF状態の切り換え精度が悪化する場合がある。
特開2003−125812号公報
本発明は上記事実を考慮し、磁気センサのON/OFF状態の切り換え精度が向上するスイッチ装置を得ることが目的である。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明のスイッチ装置は、被検出部材の一方及び他方への移動により前記一方及び他方へ移動される移動部材と、前記移動部材の移動軌跡に対向して配置されると共に、前記移動部材の移動方向に対して傾斜して形成された傾斜溝を有する移動方向変換部材と、前記移動部材に対して前記移動部材の移動方向と直交する方向へ移動可能に支持されると共に、前記傾斜溝に直接的又は間接的に係合し、前記移動部材が移動した際には前記傾斜溝に沿って移動される永久磁石と、前記永久磁石の移動軌跡に対向して設けられ、前記永久磁石が移動することで自らを横切る磁力線の磁束密度が変化しON/OFF状態が切り換わる磁気センサと、を備えたことを特徴としている。
請求項1記載のスイッチ装置では、被検出部材の移動により移動部材が一方及び他方へ移動されると、移動部材に対して該移動部材の移動方向と直交する方向へ移動可能に支持された永久磁石が移動部材と共に移動される。この永久磁石は移動方向変換部材に形成された傾斜溝に直接的又は間接的に係合しており、この傾斜溝は移動部材の移動方向に対して傾斜して形成されている。このため、移動部材が移動すると、永久磁石は移動部材に対して該移動部材の移動方向と直交する方向へ移動しつつ、移動方向変換部材の傾斜溝に沿って移動部材の移動方向に対して斜めに移動される。これにより、磁気センサを横切る磁力線の磁束密度が変化し、磁気センサのON/OFF状態が切り換わる。
ここで、このスイッチ装置では、永久磁石の移動方向は、移動方向変換部材の傾斜溝によって移動部材の移動方向に対して傾斜した方向に変換される。したがって、永久磁石を単純に移動部材(被検出部材)の移動方向へ移動させる場合に比べて、永久磁石の移動量を移動部材(被検出部材)の移動量よりも長く確保することができ、しかも、永久磁石の移動速度を速くすることができる。したがって、磁気センサを横切る磁力線の磁束密度の変化量(磁場変化)を大きくできると共に、磁気センサに作用する磁力を急峻に変化させることができる。これにより、磁気センサのON/OFF状態の切り換え精度が向上する。
以上説明した如く、本発明のスイッチ装置では、磁気センサのON/OFF状態の切り換え精度が向上する。
図9には、本発明の実施の形態に係るスイッチ装置10が適用されて構成されたバックル装置210の構成が分解斜視図にて示されている。また、図7及び図8には、このバックル装置210の構成が断面図にて示されている。
図7及び図8に示すように、バックル装置210はケース214を備えている。ケース214は長手方向両端が開口した箱形の筒状部材とされており、その長手方向一端側(矢印A方向側)の開口はアンカ挿入口216とされ、長手方向他端側(矢印B方向側)の開口はタング挿入口218とされている。また、ケース214の内側にはベース220が収容されている。
ベース220はケース214の長手方向に沿って長手とされた平板状の底板222を備えている。底板222の長手方向一端側にはアンカ部材としての略板状のアンカプレート224が重ね合わされており、底板222に形成された透孔226と、底板222の長手方向に沿って長手とされたアンカプレート224に形成された長孔228と、を貫通するリベット230により、底板222とアンカプレート224とが機械的に連結されている。アンカプレート224はその他端側が車両の座席の側方で車体(何れも図示省略)に固定されており、これにより本バックル装置210が車両に取り付けられている。
一方、底板222の幅方向両端部からは底板222の厚さ方向に側壁232が立設されており、側壁232の間には被検出部材としてのイジェクタ234が配置されている。イジェクタ234の一部は底板222に形成されたガイド孔236に係合しており、ガイド孔236に沿って底板222の長手方向に所定範囲スライド可能とされている。
また、底板222の長手方向一方の側でのガイド孔236の端部からは、係合突起238が突出形成されており、圧縮コイルスプリング240の一端が係止されている。圧縮コイルスプリング240の他端はイジェクタ234の一端へ圧接されており、圧縮コイルスプリング240の付勢力によりイジェクタ234は底板222の長手方向他端側へ付勢されている。
一方、バックル装置210はラッチ250を備えている。ラッチ250は基部252を備えている。ラッチ250の姿勢にもよるが、基部252は概ね両側壁232の対向方向に沿って長手方向で、底板222の長手方向に沿って厚さ方向とされた平板状に形成されており、その長手方向両端部は両側壁232に形成された支持部としての支持孔254に入り込んでいる。基部252(すなわち、ラッチ250)は支持孔254の内周部に干渉されるまで基部252の長手方向を軸方向として所定角度回動可能に支持されている。
また、基部252の長手方向中間部側の幅方向一端からは、基部252の幅方向一方へ向けて平板状の連結部256が延出されており、更に、連結部256の基部252とは反対側からは、底板222側へ向けて係合片258が延出されている。
係合片258の先端部(より詳細に言えば、連結部256との連結部分側とは反対側の端部)は、底板222に形成された貫通孔260に対応しており、ラッチ250が変位することにより、係合片258が貫通孔260に入り込むことができる。
ラッチ250の係合片258の先端部に対応して上述したイジェクタ234の厚さ方向一方(底板222とは反対側)の面には、載置片262が一体的に設けられている。上述したように、イジェクタ234には圧縮コイルスプリング240の付勢力が作用している。
但し、基本的に圧縮コイルスプリング240の付勢力以外の外力が作用していない状態での到達位置にイジェクタ234が位置している状態で、概ね、底板222の厚さ方向に沿って係合片258の先端部と対向するように載置片262が設けられており、係合片258の先端部との対向状態で載置片262は係合片258の先端部に干渉して底板222へ接近する方向への係合片258の移動(すなわち、ラッチ250の移動)を規制する。
また、基部252の長手方向両端側からはストッパ264が延出されている。ストッパ264は、先端側が圧縮コイルスプリング240の付勢力に抗したイジェクタ234のスライド軌跡上に位置するように形成されており、圧縮コイルスプリング240の付勢力に抗してイジェクタ234が所定距離スライドすると、イジェクタ234がストッパ264に当接する。
さらに、ラッチ250の連結部256を介してベース220の底板222とは反対側にはロック部材270が配置されている。ロック部材270は基部272を備えている。基部272は両側壁232の対向方向に沿って長手方向とされた略角棒状とされている。
基部272の両端部は両側壁232に形成された係合孔274に入り込んでいる。係合孔274は貫通孔260よりも側壁232の長手方向他端側に形成されており、基部272は自らの長手方向を軸周りに回動可能に側壁232に支持されている。基部252の長手方向両端側には一対の略扇状のロック片276が形成されている。ロック片276は連結部256(ラッチ250)の幅方向両端部から延出された当接片278に対応しており、ロック片276は当接片278に当接している。
また、基部272の長手方向中間部には当接部280が形成されている。当接部280は、ラッチ250の係合片258が底板222から離間した状態で係合片258に当接する。
一方、バックル装置210は解除ボタン290を備えている。解除ボタン290は操作用の押圧部292を備えている。押圧部292は押圧面が底板222の長手方向他端側へ向いた板状で、両側壁232の対向方向に沿って長手方向とされている。
押圧部292の長手方向両端近傍からは底板222の長手方向一端側へ向けて側壁294が延出されている。これらの側壁294は上述した側壁232の対向方向に沿って互いに対向していると共に、底板222とは反対側の端部が上壁296により連結され、全体的には底板222へ向けて開口した凹形状とされている。
両側壁294の押圧部292とは反対側の端部からは、それぞれアーム298が側壁294の対向方向に沿って互いに対向するように延出されている。両アーム298の先端部には、他方のアーム298へ向けて係合突起300が形成されており、側壁232に形成されたガイド孔302に入り込んでいる。ガイド孔302は底板222の長手方向に沿って長手の長孔とされている。係合突起300はガイド孔302の内周部によって底板222の長手方向に沿って所定範囲変位可能とされており、これにより、ガイド孔302によって解除ボタン290の移動方向が底板222の長手方向に規制されている。
また、押圧部292とロック部材270との間には、ストッパ310が配置されている。ストッパ310は、側壁294の対向方向に沿って長手方向とされた板状の基部312を備えている。基部312の長手方向両端側には、基部312の長手方向に沿ってみた場合に底板222へ向けて開口した凹形状の一対の係合片314が形成されており、これらの係合片314が上述したロック部材270の基部272に係合することでストッパ310がロック部材270に支持されている。
さらに、ストッパ310の両係合片314の近傍には、上述した解除ボタン290の係合突起300へ干渉可能に干渉部316が形成されている。
また、ストッパ310と解除ボタン290の押圧部292との間には、圧縮コイルスプリング318が配置されており、その一端は押圧部292の押圧面とは反対側へ当接している。これに対して圧縮コイルスプリング318の他端はストッパ310の基部312に当接しており、これによって、ストッパ310を押圧部292から離間させる方向へ付勢している。
(タングプレート330の構成)
一方、上述した側壁232の間には底板222の長手方向他端側からタングプレート330が挿入される。図9に示されるように、タングプレート330は金属板材により形成された基部332を備えている。基部332にはタングプレート330が側壁232の間に挿入された状態で側壁232の対向方向に沿って長手となるスリット孔334が形成されており、長尺帯状のウエビングベルト340の長手方向中間部が挿通される。
ウエビングベルト340はその基端部が図示しないウエビング巻取装置の巻取軸に係止されており、ウエビングベルト340を巻き取る方向へ巻取軸を付勢するための渦巻きコイルばね等の巻取軸付勢手段の収納付勢力がウエビングベルト340に作用している。
また、基部332には挿入板部336が形成されている。挿入板部336は幅寸法が側壁232の間隔よりも小さく、実際にはタングプレート330のうち、挿入板部336が側壁232の間に挿入されることになる(図7参照)。
挿入板部336には厚さ方向に貫通した貫通孔338が形成されており、挿入板部336が側壁232の間で底板222の長手方向一端側の所定位置に達した状態では、上述した係合片258が貫通可能となり、貫通孔338に係合片258が貫通することで、バックル装置210からのタングプレート330の抜き出しが規制されるようになっている。
(スイッチ装置10の構成)
一方、図7乃至図9に示されるように、本バックル装置210は、スイッチ装置10を備えている。スイッチ装置10は、底板222を介してラッチ250とは反対側に配置されており、図1乃至図3に示す如く、角棒状に形成された移動部材12を備えている。移動部材12は、その長手方向がイジェクタ234の移動方向に対して直交する状態で配置されており、ケース214に対して所定の範囲内でスライド可能に支持されている。この移動部材12は、イジェクタ234に形成された連結部235を介してイジェクタ234と一体的に連結されており、イジェクタ234と共に底板222の長手方向一端側(矢印A方向側)及び長手方向他端側(矢印B方向側)へ移動する構成となっている。
また、移動部材12は、その長手方向に沿って形成された断面逆T字状の案内溝14を備えており、この案内溝14は、円柱状に形成された支持部材16に対応している。図2に示す如く、支持部材16の長手方向一端部(図2では矢印Y方向の端部)には、径方向に突出する取付部18が形成されており、この取付部18が案内溝14に移動可能に嵌め込まれている。これにより、支持部材16は、移動部材12に対して案内溝14に沿って(移動部材12の移動方向に対して直交する方向、図2の矢印C方向及び矢印D方向へ)移動可能に支持されている。さらに、支持部材16の長手方向他端部(図2では矢印X方向の端部)には、永久磁石20が固定されている。
移動部材12と永久磁石20との間には、板状に形成された移動方向案内部材22が設けられている。移動方向案内部材22は、図示しないステーによって移動部材12の移動軌跡に対向する状態(移動部材12に対して図2の矢印X方向側に所定距離離間し、板厚方向が図2の矢印X方向及び矢印Y方向に沿うように配置された状態)でケース214に支持されている。移動方向案内部材22には、移動部材12の移動方向に対して傾斜して形成されたスリット状の傾斜溝24が形成されている。この傾斜溝24には、支持部材16の長手方向中間部が貫通しており、支持部材16は、傾斜溝24に沿って移動可能とされている。
ここで、このスイッチ装置10では、イジェクタ234が底板222の長手方向他端側(矢印B方向側)に位置する状態では、支持部材16及び永久磁石20は、図3(A)に示す如く、案内溝14の長手方向一端側(矢印D方向側)でかつ傾斜溝24の長手方向一端側(矢印F方向側)に配置される構成となっている。そして、イジェクタ234が底板222の長手方向一端側(矢印A方向側)へ移動すると、これに連動して移動部材12が底板222の長手方向一端側(矢印A方向側)へ移動し、支持部材16及び永久磁石20は、移動部材12に対して案内溝14に沿ってその長手方向他端側(矢印C方向側)へ移動しつつ、移動方向案内部材22に対して傾斜溝24に沿って該傾斜溝24の長手方向他端側(矢印E方向側)へ移動する構成となっている(図3(B)参照)。
一方、底板222の長手方向一端側(矢印A方向側)に位置するイジェクタ234が底板222の長手方向他端側(矢印B方向)へ移動すると、これに連動して移動部材12が底板222の長手方向他端側へ移動し、支持部材16及び永久磁石20は、移動部材12に対して案内溝14に沿ってその長手方向一端側(矢印D方向側)へ移動しつつ、移動方向案内部材22に対して傾斜溝24に沿って該傾斜溝24の長手方向一端側(矢印F方向側)へ移動する構成となっている。
さらに、このスイッチ装置10では、移動方向案内部材22を介して永久磁石20とは反対側に設けられた磁気センサ(例えば、GMR素子、MRE素子、ホール素子など)26を備えている。磁気センサ26は、図示しないステーを介してケース214に支持されており、永久磁石20の移動規制に対向して配置されている(本実施の形態では、傾斜溝24の長手方向一端側(矢印F方向側)に支持部材16及び永久磁石20が配置された状態で永久磁石20に対して図2の矢印X方向へ所定距離離間する位置に配置されている)。この状態では、磁気センサ26を横切る磁力線の磁束密度が所定値以上になり、磁気センサ26がON状態になる構成となっている。
また、支持部材16及び永久磁石20が傾斜溝24の長手方向他端側(矢印E方向側)に配置された状態では、永久磁石20が磁気センサ26から離間することで、磁気センサ26を横切る磁力線の磁束密度が所定値未満になり、磁気センサ26がOFF状態になる構成となっている。
さらに、図4に示すように、磁気センサ26を含めて構成される電気回路28には、制御回路30が設けられている。制御回路30は、磁気センサ26及び車両のインスツルメントパネル(図示省略)に設けられたインジケータ32に接続されており、磁気センサ26のON/OFF状態に基づいてインジケータ32を点灯させ、或いは消灯させる。
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
(バックル装置210の動作)
本バックル装置210では、図8に示される非装着状態でタングプレート330の挿入板部336をケース214のタング挿入口218から挿入すると、図7に示されるように、挿入板部336の先端部がイジェクタ234の端部に当接して押圧し、圧縮コイルスプリング240の付勢力に抗してイジェクタ234を底板222の長手方向一端側へスライドさせる。
イジェクタ234が底板222の長手方向一端側へ所定量スライドすると、イジェクタ234の載置片262とラッチ250の係合片258との対向状態が解除されると共に、イジェクタ234がラッチ250のストッパ264を押圧して、ラッチ250を回動させる。
これにより、係合片258の先端部が底板222へ接近移動する。また、この状態では、挿入板部336の貫通孔338と、底板222に形成された貫通孔260とが重なり合う。したがって、この状態では図7に示されるように、回動した係合片258が挿入板部336の貫通孔338と底板222の貫通孔260を貫通する。
また、ラッチ250が回動することで、ラッチ250の係合片258とロック部材270の当接部280との当接状態が解除される。ここで、ロック片276はストッパ310を介して圧縮コイルスプリング318の付勢力を受けるため、ラッチ250の回動に連動するように圧縮コイルスプリング318の付勢力でロック部材270が回動し、ロック片276がラッチ250の当接片278に当接する。このため、係合片258が底板222から離間する方向へのラッチ250の回動が規制され、これにより、バックル装置210に対するタングプレート330の装着状態となる。
このタングプレート330の装着状態が、座席に着座した乗員の前方にウエビングベルト340が位置するように巻取軸を付勢する渦巻きコイルばね等の巻取軸付勢手段の収納付勢力に抗してウエビングベルト340を引っ張ってからのタングプレート330の装着状態であれば、これはウエビングベルト340による「身体拘束状態」となり、ウエビングベルト340が乗員を拘束する。
(本実施の形態の特徴的な作用、効果)
ここで、図8に示されるように、タングプレート330の挿入板部336をケース214に挿入していない状態(イジェクタ234が底板222の長手方向他端側に位置する状態)では、図3(A)に示されるように、スイッチ装置10の永久磁石20と磁気センサ26とが対向(接近)している。この状態では、磁気センサ26を横切る磁力線の磁束密度が所定値以上に増加しているため、磁気センサ26はON状態になっており、制御回路30はインジケータ32を点灯させている。
一方、タングプレート330の挿入板部336をケース214に挿入することでタングプレート330がイジェクタ234を押圧すると、イジェクタ234が底板222の長手方向一端側(矢印A方向)へ移動する。このため、イジェクタ234の連結部235に連結された移動部材12が底板222の長手方向一端側へ移動され、支持部材16及び永久磁石20は、移動部材12に対して案内溝14に沿ってその長手方向一端側(矢印C方向側)へ移動しつつ、移動方向案内部材22に対して傾斜溝24に沿って該傾斜溝24の長手方向一端側(矢印E方向側)へ移動する。これにより、永久磁石20が磁気センサ26から離間する(図3(B)図示状態)。このため、磁気センサ26を横切る磁力線の磁束密度が所定値未満に減少するので、磁気センサ26がOFF状態になり、制御回路30がインジケータ32を消灯させる。
このように、係合片258が貫通孔338に係合した状態(ウエビングベルト340の装着状態)で、上記のようにインジケータ32が消灯していれば、ウエビングベルト340による身体拘束状態であるとみなすことができる。すなわち、インジケータ32が点灯している限りは基本的にウエビングベルト340による身体拘束状態でないため、インジケータ372の点灯によってウエビングベルト340による身体拘束状態ではないと車両の乗員に警告できる。
またここで、本実施の形態に係るスイッチ装置10では、永久磁石20の磁気センサ26に対する接離移動の方向は、移動方向変換部材22の傾斜溝24によって移動部材12(イジェクタ234)の移動方向(矢印A方向及び矢印B方向)に対し傾斜した方向に変換される。したがって、永久磁石20を単純にイジェクタ234の移動方向へ移動させる場合に比べて、永久磁石20の移動量を移動部材12(イジェクタ234)の移動量よりも長く確保できると共に、永久磁石20の移動速度を速くすることができる。したがって、磁気センサ26を横切る磁力線の磁束密度の変化量(磁場変化)を大きくできると共に、磁気センサ26に作用する磁力を急峻に変化させることができる。これにより、磁気センサ26の切り換え精度が向上する。
特に、GMR素子、MRE素子、ホール素子などの磁気センサでは、ON/OFF操作(本実施の形態では、イジェクタ234の移動)によるセンサ位置(磁気センサ26の位置)での磁場変化が緩やかであると、温度変化によりセンサ出力が変化した時に、ある閾値で判別するON/OFFの切り換わり点が本来の位置から大きくずれてしまう。広い温度範囲で精度良くON/OFFの切り換わり点を検出するには、ON/OFF操作でセンサ位置での磁場が急峻に変化することが求められる。
すなわち、ON/OFF操作によるセンサ位置での磁場変化が緩やな場合には、磁気センサの出力は、図5に実線で示すように緩やかに変化するが、この場合、温度変動で出力が図5に点線で示すようにずれると、永久磁石の移動範囲の全てに対してVth(磁気センサのON/OFF状態が切り換わる閾値)が成立しなくなる(図5の矢印P参照)。
これに対し、ON/OFF操作によるセンサ位置での磁場変化が急峻な場合には、磁気センサの出力は、図6に実線で示すように急峻に変化するが、この場合、温度変動で出力が図6に点線で示すようにずれても、永久磁石の移動範囲の全てに対してVth(磁気センサのON/OFF状態が切り換わる閾値)が成立する。
この点、本実施の形態に係るスイッチ装置10では、上述の如く、急峻な磁場変化を得ることができるので、センサ出力が急峻に変化し、温度特性が向上する。これにより、スイッチのON/OFF状態を広い温度範囲で精度良く判別できる。
以上説明した如く、本発明の実施の形態に係るスイッチ装置10(バックル装置210)では、磁気センサ26のON/OFF状態の切り換え精度が向上する。
なお、上記実施の形態に係るスイッチ装置10では、永久磁石20と磁気センサ26とが接近した状態で磁気センサ26がON状態になる構成としたが、これに限らず、永久磁石20と磁気センサ26とが接近した状態で磁気センサ26がOFF状態になる構成としてもよい。
また、上記実施の形態に係るスイッチ装置10では、磁気センサ26が傾斜溝24の長手方向一端側(矢印F方向側)に対向する位置に配置された構成としたが、これに限らず、磁気センサ26が傾斜溝24の長手方向他端側(矢印E方向側)に対向する位置に配置された構成としてもよい。すなわち、タングプレート330の挿入板部336をケース214に挿入していない状態(イジェクタ234が底板222の長手方向他端側に位置する状態)では、磁気センサ26がOFF状態になり、タングプレート330の挿入板部336をケース214に挿入した状態(イジェクタ234が底板222の長手方向一端側に位置する状態)では、磁気センサ26がON状態になる構成としてもよい。
さらに、上記実施の形態に係るスイッチ装置10は、バックル装置210に適用された構成としたが、これに限らず、本発明のスイッチ装置は、ニュートラルポジションスイッチ、ストップランプスイッチ、プッシュスタートスイッチ、カーテシスイッチなどに適用することができる。
本発明の実施の形態に係るスイッチ装置の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るスイッチ装置の構成を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係るスイッチ装置の構成を示し、(A)は永久磁石が磁気センサに接近した状態を示す平面図であり、(B)は永久磁石が磁気センサから離間した状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るスイッチ装置が適用されて構成されたバックル装置の電気回路の構成を示す断面図である。 磁場変化が緩やかな場合における永久磁石の移動範囲と磁気センサの出力と該磁気センサのセンサ出力の閾値との関係を示す線図である。 磁場変化が急峻な場合における永久磁石の移動範囲と磁気センサの出力と該磁気センサのセンサ出力の閾値との関係を示す線図である。 本発明の実施の形態に係るスイッチ装置が適用されて構成されたバックル装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るスイッチ装置が適用されて構成されたバックル装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るスイッチ装置が適用されて構成されたバックル装置の構成を示す分解斜視図である。
符号の説明
10 スイッチ装置
12 移動部材
14 案内溝
16 支持部材
20 永久磁石
22 移動方向変換部材
24 傾斜溝
26 磁気センサ

Claims (1)

  1. 被検出部材の一方及び他方への移動により前記一方及び他方へ移動される移動部材と、
    前記移動部材の移動軌跡に対向して配置されると共に、前記移動部材の移動方向に対して傾斜して形成された傾斜溝を有する移動方向変換部材と、
    前記移動部材に対して前記移動部材の移動方向と直交する方向へ移動可能に支持されると共に、前記移動方向変換部材の前記傾斜溝に直接的又は間接的に係合し、前記移動部材が移動した際には前記傾斜溝に沿って移動される永久磁石と、
    前記永久磁石の移動軌跡に対向して設けられ、前記永久磁石が移動することで自らを横切る磁力線の磁束密度が変化しON/OFF状態が切り換わる磁気センサと、
    を備えたスイッチ装置。
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