JP2007331504A - Atシフトレバー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数を削減して、組付性を向上させた、小型化可能なATシフトレバー装置を提供する。
【解決手段】シフトレバー5が、互いに交差する第一軸方向(シフト方向)と第二軸方向(セレクト方向)に傾動するATシフトレバー装置において、シフトレバー5の第一軸方向の傾動に連動して回転する回転体60の回転運動から、シフトレバー5の第一軸方向の傾動を検出する第一検出手段と、シフトレバー5の第二軸方向の傾動をケーブル41で直線運動にして、シフトレバー5の第二軸方向の傾動を検出する第二検出手段を備え、第一検出手段と第二検出手段は、同一の基板55に搭載されている。
【選択図】図1
【解決手段】シフトレバー5が、互いに交差する第一軸方向(シフト方向)と第二軸方向(セレクト方向)に傾動するATシフトレバー装置において、シフトレバー5の第一軸方向の傾動に連動して回転する回転体60の回転運動から、シフトレバー5の第一軸方向の傾動を検出する第一検出手段と、シフトレバー5の第二軸方向の傾動をケーブル41で直線運動にして、シフトレバー5の第二軸方向の傾動を検出する第二検出手段を備え、第一検出手段と第二検出手段は、同一の基板55に搭載されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、互いに交差する二方向の動きを検出するATシフトレバー装置に関するものである。
車両に搭載されるATシフトレバー装置には、AT(オートマチック トランスミッション)の機能によっては、シフトレバーが、シフト方向(車両の進行方向と同じ方向)と、このシフト方向と直交する方向のセレクト方向の二方向に傾動するものがある。一方、ATシフトレバー装置の小型化の要請から、シフトレバーの傾動をセンサーで検出し、電気信号をATに伝達するバイワイヤー式のAT装置がある。シフトレバーが、二方向に傾動するATシフトレバー装置で、バイワイヤー方式を実現するには、傾動する方向が直交するため、シフトレバーの傾動を検出するセンサーが搭載されている基板が2つ必要となることから、小型化が困難になるという問題や、コストアップしてしまうという問題があった。また、配線についても、別々のコネクタでATに繋ぐ必要があり、組付性、工数の面で無駄が多いという問題があった。
そこで、特許文献1に示されるような、シフトレバー装置が提案されている。このシフトレバー装置は、直進方向の動きを回転方向の動きに変換する機構を有していることにより、2つのセンサーを1つの基板に搭載することを実現している。しかしながら、この方法では部品点数が増加し、また小型化が困難であるという問題があった。
そこで、部品点数を削減して、組付性を向上させた、小型化可能なATシフトレバー装置の開発が要望されていた。
特開2005−306276号公報
発明は上記のような問題点を解決して、部品点数を削減して、組付性を向上させた、小型化可能なATシフトレバー装置を提供することを目的としてなされたものである
上記課題を解決するためになされた本発明は、シフトレバーが、互いに交差する第一軸方向と第二軸方向に傾動するATシフトレバー装置において、シフトレバーの第一軸方向の傾動に連動して回転する回転体の回転運動から、シフトレバーの第一軸方向の傾動を検出する第一検出手段と、シフトレバーの第二軸方向の傾動を直線運動にして、シフトレバーの第二軸方向の傾動を検出する第二検出手段を備えたことを特徴とするものである。
なお、第二軸方向の傾動をケーブルで直線運動にすることが好ましい。
また、第一検出手段及び第二検出手段は、同一の基板に搭載されていることが好ましい。
また、第一軸方向の傾動に連動して回転する回転体の外周部にはギアが形成され、このギアと係合する、前記回転体のギアの半径より小さい半径のギアを有する第二回転体を有し、この第二の回転体の回転運動により、シフトレバーの第一軸方向の傾動を検出することが好ましい。
シフトレバーが、互いに交差する第一軸方向と第二軸方向に傾動するATシフトレバー装置において、シフトレバーの第一軸方向の傾動に連動して回転する回転体の回転運動から、シフトレバーの第一軸方向の傾動を検出し、シフトレバーの第二軸方向の傾動を直線運動にして、シフトレバーの第二軸方向の傾動を検出することとしたので、ATシフトレバー装置の小型化を実現することが可能となる。
第二軸方向の傾動をケーブルで直線運動にすることとすると、第二検出手段の配置位置を任意の位置に設定することが可能となり、従来のリンク式に比べてレバー比や配置位置の制約を受けにくく、ATシフトレバー装置を、更に小型化することが可能となり、また、セレクトケーブルの長さを変更したりすることにより、車種に対応した柔軟な設計変更が可能となる。
第一検出手段及び第二検出手段を、同一の基板に搭載すると、ATシフトレバー装置を更に小型化することが可能となり、部品点数を削減して、組付性を向上させることが可能となり、また、第一検出手段と第二検出手段が一体化されることにより、信頼性を向上させることが可能となる。
第一軸方向の傾動に連動して回転する回転体の外周部にはギアが形成され、このギアと係合する、前記回転体のギアの半径より小さい半径のギアを有する第二回転体を有し、この第二の回転体の回転運動により、第一軸方向の傾動を検出することとすると、シフトレバーの第一軸方向の傾動を確実に検出することが可能となり、また、ギア比を変更することにより、車種に対応した設計変更を柔軟にすることが可能となる
以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい実施の形態を示す。
図1は車両の進行方向から見たATシフトレバーの正断面図であり、図2はATシフトレバーの側面図であり、図3は図2の反対側から見た側面図である。1はATシフトレバー装置のハウジングであり、例えば、車両の運転席と助手席の間や、インスツルメントパネルや、ステアリングコラム部等に搭載されている。このハウジング1は、上部が開口した箱形状であり、例えば、幅は約70mmであり、長さは約80mmであり、高さは約90mmのものである。
図1は車両の進行方向から見たATシフトレバーの正断面図であり、図2はATシフトレバーの側面図であり、図3は図2の反対側から見た側面図である。1はATシフトレバー装置のハウジングであり、例えば、車両の運転席と助手席の間や、インスツルメントパネルや、ステアリングコラム部等に搭載されている。このハウジング1は、上部が開口した箱形状であり、例えば、幅は約70mmであり、長さは約80mmであり、高さは約90mmのものである。
2は意匠ゲートであり、ハウジング1の上端の開口部を閉塞することで、ハウジング1内に異物の侵入を防いでいる。この意匠ゲート2には、図4に示すようなシフトパターンが貫通形成されている。7は箱状でハウジング1方向に開口している、センサーケースであり、ハウジング1に隣接して取り付けられている。センサーケース7の開口部を、略長方形状のセンサーケースリッド8が閉塞している。
3はシフトレバーシャフトであり、ハウジング1内から意匠ゲート2を貫通し、車内に臨ませてある。シフトレバーシャフト3の先端にはグリップ4が装着され、シフトレバー5は、これらのシフトレバーシャフト3及びグリップ4から構成されている。
10は略逆三角形で板状の支持材であり、上部にはハウジング1の側壁1a、1bの対向方向に沿って貫通した筒状の筒部11が形成され、下部には筒部11直交する方向に穴部12が貫穿されている。筒部11にはハウジング1の側壁1a、1bの対向方向に第一シャフトが貫入した状態で一体に固着されている。第一シャフト15は、その軸方向の両端でハウジング1の両側壁1a、1bを貫通しており、ハウジング1の両側壁1a、1bに回転可能に軸支されている。この構造により、支持材10は、第一シャフト15の軸を中心として、傾動可能となっている。
20は断面が略コ形状の脚材であり、下方に向かって2枚の板状の脚部21が延設されている。この脚部21の下端には穴部22が貫穿されている。これらの脚部21の間隔は、支持材10の厚さ寸法より僅かに大きく、これらの脚部22の間に支持材10が配置される。支持材10の穴部12及び脚材20の穴部22を第二シャフト25が貫通しており、脚材20が支持材10に回転可能に軸支されている。
脚材20の上部には、上方に向かってシフトレバーシャフト3が突設されている。このような構造により、シフトレバー5が互いに交差する第一シャフト15及び第二シャフト25により軸支され、意匠ゲート2によりシフトレバー5の動きが規制されることにより、シフトレバー5が互いに交差する第一軸方向(シフト方向)と第二軸方向(セレクト方向)に傾動可能となっている。なお、シフトレバー5の傾動可能な角度は、セレクト方向は約12°であり、シフト方向は初期位置49(図4に示す)から、それぞれ約8°である。
図3に示すように、第一シャフト15のセンサーケース7と反対側の端部には、板状の復帰板30が、その長手方向が第一シャフト15の放射方向で略水平になるように取り付けられている。この復帰板30の先端には、外縁部が第一シャフト15方向に凹陥した凹部34を有する、板状の復帰カム31が設けられている。先端の断面形状が略U字形状の押圧部32を有する、板状の押圧スプリング33が、ハウジング1に長手方向を垂直にして取り付けられている。この押圧スプリング33は、押圧部32の先端で復帰カム31の凹部34を押圧している。
シフトレバー5をシフト方向に傾動させると、シフトレバー5に連設されている脚材20が、第一シャフト15の軸を中心として支持材10を傾動させて、第一シャフト15が回転する。第一シャフト15が回転すると復帰カム31も第一シャフト15の軸を中心として回転する。この状態でシフトレバー5から手を離すと、押圧スプリング33が、押圧部32で復帰カム31を押圧し、復帰カム31の押圧部32と当接する部分の中央部が、第一シャフト15の軸方向に向かって凹陥しているので、復帰カム31が初期の位置に復帰する方向に回転して、シフトレバー5を初期の位置に復帰させる。
図5にセンサーケース7部の斜視図を示し、図6にセンサーケースリッド8の正面図を示す。40は筒状のセレクトケーブルケーシングであり、その内部に撚り線のセレクトケーブル41を移動自在に収納している。図5に示すように、セレクトケーブルケーシング40の中央部には、セレクトケーブルケーシング40の外径よりやや大きい外径の係止部42が2つ隣接して形成されている。この係止部42は、図1、図5、図6に示すように、センサーケースリッド8に突設された2本の係止爪43を挟むようにして、センサーケースリッド8上に係止されている。なお、係止部42は、図1に示すように、ハウジング1の側壁1bにより閉止されるので、係止爪43から脱落することがない。
セレクトケーブル41の端部には、断面形状が凸形状のマグネット保持部材45が取り付けられている。マグネット保持部材45の内部には、マグネット46が取り付けられており、このマグネット46は、上側がN極で、下側がS極の永久磁石である。マグネット46のN極は、マグネット保持部材45のスプリング48の座面に位置し、マグネット46のS極は、マグネット保持部材45の下端からやや上方に位置している。このマグネット保持部材45の断面形状に対応する形状のスライド溝47が、センサーケースリッド8に垂直方向に形成され、このスライド溝47にマグネット保持部材45がスライド自在に取り付けられている。
マグネット保持部材45と係止部42の間のセレクトケーブル41には、コイルスプリング48が装着され、マグネット保持部材46を常に下側に付勢している。
一方、図5に示すように、セレクトケーブル41の他端には、円柱状のタイコ50が固着している。図1に示すように、脚材20のセンサーケース7側の上方端部には、セレクトケーブル接続部51が突設されている。このセレクトケーブル接続部51には、円筒形状のタイコ収納部52が形成され、このタイコ収納部にタイコ50が収納されて、セレクトケーブル41がセレクトケーブル接続部51に接続している。ハウジング1の側壁1bの上端は、ほぼタイコ収納部51と同じ高さにしてある。ハウジング1の側壁1bの上端でセレクトケーブル41を保持している。ハウジング1の側壁1bの上端は、セレクトケーブル41と摺れるので、角が落とされた、例えば断面が円弧形状のような、滑らかな形状であることが好ましい。
前述したコイルスプリング48は、セレクトケーブルを引っ張る方向に付勢するので、シフトレバー5は、常にセンサーケース7側に付勢されている。このような構造により、シフトレバー5は、シフト操作やセレクト操作をした後に、図4に示されるシフトレバー初期位置49に復帰する。
図7に示すように、シフトレバー5をセレクト方向に反時計回りに傾動させると、セレクトケーブル41が、セレクトケーブル接続部材51により引っ張られて、マグネット保持部材45が上方にスライドする。このような構造により、シフトレバー5がセレクト方向に傾動する動きを、セレクトケーブル41により、ハウジング1の側壁1bの上端で方向転換をして、上下方向の直線運動にしている。
なお、セレクトケーブルハウジング40を略L字形状にして、セレクトケーブル接続部51まで、延設する構造としても差し支えない。
図5に示すように、センサーケース7とセンサーケースリッド8の間には、略長方形状の基板55が、センターケースリッド8と面を平行にして収納され、センサーケース7にネジ止めされている。図5及び図6に示すように、センサーケースリッド8側の面の、基板55上のマグネット46のN極の位置には、ホールIC56が取り付けられている。ホールICとは、磁気センサーであるホール素子により、磁束密度の変化を検知するICである。マグネット46とホールIC56とのエアギャップは1.5〜3mmにしてある。なお、ホールIC56は図5に示されるように、バックアップのため、複数個取り付けられていることが好ましい。
シフトレバー5をセレクト方向に反時計方向に傾動させると(図4における、N方向)、前述したように、マグネット保持部材45が上方に移動し、マグネット46のS極が、ホールIC56上まで移動すると、ホールIC56が磁束密度の変化を検出し、シフトレバー5が、図4におけるNの位置にあることを検出する。シフトレバー5から手を離すと、マグネット支持部材45は、コイルスプリング48により下側に付勢されているので、マグネット46が、下側に移動し、マグネット46のN極がホールIC上まで移動すると、ホールIC56が磁束密度の変化を検出し、シフトレバー5が初期位置49にあることを検出する。
なお、マグネット46及びホールIC56により、シフトレバー5のセレクト方向(第二軸方向)の傾動を検出する手段を第二検出手段という。
このように、シフトレバー5のセレクト方向の傾動を、セレクトケーブル41で直線運動に変換する構造としたので、車種の変更に伴い、シフトレバー5の動作角度が変わっても、セレクトケーブル41の長さを変更したりすることにより、車種に対応した柔軟な設計変更が可能となる。
図8に基板55の正面図を示し、図9に基板55の側面図を示す。第一シャフト15のセンサーケース7側の先端には、基板55を貫通して、第一回転体60が取り付けられている。この第一回転体60は、扇形の板状部61の支点部分に円筒部62を組み合わせてなるものであり、円筒部62の先端が第一シャフト15に連結している。扇形の板状部61の円弧部分にはギア63が形成されている。円筒部62の第一シャフト15側の先端は、図9に示すように、軸受け65でセンサーケースリッド8に軸支され、円筒部材62の他端は、軸受け66でセンサーケース7に軸支されている。なお、第一回転体は円形状であってもよく、また第一回転体の材質は、金属製であっても樹脂製であってもよく、樹脂製品と金属製品を組み合わせたものであってもよい。
70は第二回転体であり、軸部71と、円盤状の磁石部72と、円盤状のギア部73から一体に構成され、これら軸部71、磁石部72、ギア部73は同心円状に配置され、磁石部72は基板55側にしてある。この第二回転体70のギア部73は、第一回転体60のギア63と係合し、ギア部73の半径は、第一回転体60のギア63の半径より小さい。第二回転体70の軸部71の一端は、軸受け75でセンサーケースリッド8に軸支されており、軸部71の他端は、軸受け76でセンサーケース7に軸支されている。第二回転体70の軸部71とギア部73の材質は、金属製であっても樹脂製であってもよく、金属製品と樹脂製品を組み合わせたものであってもよい。なお、これら軸受65、66、75、76はボールベアリングであっても、ドライベアリングであってもよく、金属製であっても樹脂製であってもよく、センサーケースリッド8やセンサーケース7と一体に形成されているのもであってもよい。
第二回転体70の磁石部72は、図8に示すように、二極に面着磁された永久磁石であり、実施例では初期位置で軸部71を中心として8時方向をN極とし、2時方向をS極としてあるが、設計上によっては任意に設定することができる。なお、磁石部72は二極に径着磁されたものであっても差し支えない。
第二回転体70が取り付けられている側の面の、基板55上の磁石部72の外周よりやや内側になる位置には、4つのホールIC80が設けられている。これらのホールIC80は、軸部71を中心として12時の位置から90度ずつ回転させた位置に配置してある。磁石部72とホールIC80のエアギャップは0.4〜1.5mmにしてある。81は基板55上に搭載された演算ICであり、ホールIC80からの信号を演算する。なお、この演算IC81は、図8に示す実施例のように、バックアップのため複数個、基板55上に搭載されていることが好ましい。
シフトレバー5をシフト方向(第一軸方向)に傾動させると、第一シャフト15が回転して、第一回転体60が連動して回転する。この際、第一回転体60と当接している第二回転体70が回転するので、磁石部72が回転し、磁石部72のN極及びS極がホールIC80上を横切り、ホールIC80が磁束密度の変化を検出し、演算IC81がホールIC80から送られた信号を演算して、第二の回転体70の回転運動を検出し、シフトレバー5のシフト方向の傾動を検出する。
シフト方向にシフトレバー5を傾動させた後に、シフトレバー5から手を離すと、前述したように、シフトレバー5は初期位置49に復帰するが、この際に磁石部72が回転して、ホールIC80が磁束密度の変化を検出して、シフトレバー5が初期位置49に復帰したことを検出する。
なお、シフト方向(第一軸方向)の傾動に連動して回転する回転体(第一回転体60若しくは第二回転体70)の回転運動により、シフト方向の傾動を検出する手段を第一検出手段という。
実施例のように、第一回転体60のギア63の半径より小さい半径のギア部71を有する第二回転体70を設けたのは、シフトレバー5のシフト方向の初期位置49からの傾動する角度は約8度しかなく、第一回転体60のみでは、回転角度が不十分であるので、第一回転体60の半径より小さい半径のギア部71で回転角度を増幅するためである。
また、第一回転体60及び第二回転体70のギア比を適当に設定して、リニアIC80上を磁石部72のN極若しくはS極が複数回横切る構造とすることも可能であり、この構造を採用した場合には、シフトレバー5のシフト方向の傾動をリニアに検出することが可能となる。また、第一回転体60及び第二回転体70のギア比を変更することや、基板55に搭載されている演算IC81の書き込みプログラムを変更することで、シフトレバー5のシフト方向の傾動角度が変化しても対応することが可能となり、車種に対応した柔軟な設計変更が可能となる。
実施例のATシフトレバー装置では、シフトレバー5のシフト方向及びセレクト方向の傾動を検出するのに、非接触のセンサーであるホールIC56、80を使用しているので、ATシフトレバー装置の長寿命化を実現している。
別の実施例を図10に示す。この実施例のATシフトレバー装置は、脚材20の代わりに、L字形状のセレクトリンク90を用いたものであり、シフトレバー5をセレクト方向に傾動させると、このセレクトリンク90も第二シャフト25を回転軸として連動して傾動する。このセレクトリンク90のL字の一方の先端は、センサーケース7側にしてある。マグネット保持部材45の上部には、第二シャフト25方向に突出した円柱形状の突起91が突設されている。セレクトリンク90の先端には、突起91を挟むように形成された2本の係合爪92が、第二シャフト25の軸方向に突設されている。
シフトレバー5をセレクト方向に傾動させると、セレクトリンク90も連動して傾動し、マグネット保持部材45が、スライド溝47に沿ってスライドする。この係合爪92が突起91を挟んでいる部分は、断面形状が円弧形状であるので、セレクトリンク90が傾動した場合にも、スムーズにマグネット保持部材45をスライドさせることができる。マグネット保持部材45がスライドすると、マグネット46がホールIC56上を横切り、この際にホールIC56がシフトレバー5のセレクト方向の傾動を検出する。
さらに、別の実施例を図11に示す。この実施例のATシフトレバー装置もまた、脚材20の代わりに、L字形状のセレクトリンク95を用いたものであり、シフトレバー5をセレクト方向に傾動させると、このセレクトリンク95も第二シャフト25を回転軸として連動して傾動する。この実施例では、シフトレバー5を初期位置49から、セレクト方向に傾動させた際に、セレクトリンク95の先端部96がマイクロスイッチ97(接触接点スイッチ)を押圧する構造となっていて、マイクロスイッチ97がシフトレバー5のセレクト方向の傾動を検出する。
次に、本発明の作用を説明する。図4に示すように、シフトレバーは初期位置49にあるが、この状態からシフトレバー5をシフト方向下向きに傾動させると、第一検出手段がシフトレバー5のシフト方向下向きの傾動を検出し、Bポジションになる。手を離すと、前述したように、シフトレバー5は初期位置49に復帰し、第一検出手段及び第二検出手段が、シフトレバー49が初期位置49あることを検出する。シフトレバー5をセレクト方向右向きに傾動させると、第二検出手段がシフトレバー5のセレクト方向の傾動を検出し、Nポジションになる。シフトレバー5をセレクト方向右向きに傾動させた後に、シフト方向上向きに傾動させると、第二検出手段がシフトレバー5のセレクト方向右向きの傾動を、第一検出手段がシフトレバー5のシフト方向上向きの傾動をそれぞれ検出し、Rポジションになる。同様に、シフトレバー5をセレクト方向右向きに傾動させた後に、シフト方向下向きに傾動させると、第二検出手段がシフトレバー5のセレクト方向の傾動を、第一検出手段がシフトレバー5のシフト方向下向きの傾動をそれぞれ検出し、Dポジションになる。このようにして、本発明のATシフトレバー装置により検出された信号が、ATに伝達される。
以上、本発明によれば、シフトレバー5が、互いに交差する第一軸方向と第二軸方向に傾動するATシフトレバー装置において、シフトレバーの第一軸方向の傾動に連動して回転する回転体の回転運動により、シフトレバーの第一軸方向の傾動を検出し、シフトレバーの第二軸方向の傾動を、直線運動にして、シフトレバーの第二軸方向の傾動を検出することとしたので、部品点数を削減して、組付性を向上させた、小型化可能なATシフトレバー装置を提供することが可能となった。
なお、実施例のATシフトレバー装置は、シフト操作やセレクト操作をした後に手を離すと、シフトレバー5が初期位置49に復帰するものであるが、本発明のATシフトレバー装置は、シフト操作やセレクト操作をした後に、シフトレバー5が、その位置に保持されるATシフトレバー装置にも適用可能なことは言うまでもない。また、実施例では、第一検出手段及び第二検出手段にホールICを使用しているが、ホールICを使用したものに限定されず、近接センサー、レーザセンサー等の光学式のセンサー、マイクロスイッチやリミットスイッチ等の機械式のセンサーを使用したものであっても差し支えない。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うATシフトレバー装置もまた技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
1 ハウジング
1a 側壁
1b 側壁
2 意匠ゲート
3 シフトレバーシャフト
4 グリップ
5 シフトレバー
7 センサーケース
8 センサーケースリッド
10 支持材
11 筒部
12 穴部
15 第一シャフト
20 脚材
21 脚部
22 穴部
25 第二シャフト
30 復帰板
31 復帰カム
32 押圧部
33 押圧スプリング
34 凹部
40 セレクトケーブルケーシング
41 セレクトケーブル
42 係止部
43 係止爪
45 マグネット保持部材
46 マグネット
47 スライド溝
48 コイルスプリング
49 シフトレバー初期位置
50 タイコ
51 セレクトケーブル接続部
52 タイコ収納部
55 基板
56 ホールIC
60 第一回転体
61 扇形の板状部
62 円筒部
63 ギア
65 軸受
66 軸受
70 第二回転体
71 軸部
72 磁石部
73 ギア部
75 軸受
76 軸受
80 ホールIC
90 セレクトリンク
91 突起
92 係合爪
95 セレクトリンク
96 先端部
97 マイクロスイッチ
1a 側壁
1b 側壁
2 意匠ゲート
3 シフトレバーシャフト
4 グリップ
5 シフトレバー
7 センサーケース
8 センサーケースリッド
10 支持材
11 筒部
12 穴部
15 第一シャフト
20 脚材
21 脚部
22 穴部
25 第二シャフト
30 復帰板
31 復帰カム
32 押圧部
33 押圧スプリング
34 凹部
40 セレクトケーブルケーシング
41 セレクトケーブル
42 係止部
43 係止爪
45 マグネット保持部材
46 マグネット
47 スライド溝
48 コイルスプリング
49 シフトレバー初期位置
50 タイコ
51 セレクトケーブル接続部
52 タイコ収納部
55 基板
56 ホールIC
60 第一回転体
61 扇形の板状部
62 円筒部
63 ギア
65 軸受
66 軸受
70 第二回転体
71 軸部
72 磁石部
73 ギア部
75 軸受
76 軸受
80 ホールIC
90 セレクトリンク
91 突起
92 係合爪
95 セレクトリンク
96 先端部
97 マイクロスイッチ
Claims (4)
- シフトレバーが、互いに交差する第一軸方向と第二軸方向に傾動するATシフトレバー装置において、シフトレバーの第一軸方向の傾動に連動して回転する回転体の回転運動から、シフトレバーの第一軸方向の傾動を検出する第一検出手段と、シフトレバーの第二軸方向の傾動を直線運動にして、シフトレバーの第二軸方向の傾動を検出する第二検出手段を備えたことを特徴とするATシフトレバー装置。
- 第二軸方向の傾動を、ケーブルで直線運動にすることを特徴とする請求項1に記載のATシフトレバー装置。
- 第一検出手段及び第二検出手段は、同一の基板に搭載されていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のATシフトレバー装置。
- 第一軸方向の傾動に連動して回転する回転体の外周部にはギアが形成され、このギアと係合する、前記回転体のギアの半径より小さい半径のギアを有する第二回転体を有し、この第二の回転体の回転運動により、シフトレバーの第一軸方向の傾動を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のATシフトレバー装置。
Priority Applications (1)
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JP2006164153A JP2007331504A (ja) | 2006-06-14 | 2006-06-14 | Atシフトレバー装置 |
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JP2006164153A JP2007331504A (ja) | 2006-06-14 | 2006-06-14 | Atシフトレバー装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2007331504A true JP2007331504A (ja) | 2007-12-27 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011020606A (ja) * | 2009-07-17 | 2011-02-03 | Nissan Motor Co Ltd | 走行モード切換装置 |
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JP2017218094A (ja) * | 2016-06-09 | 2017-12-14 | 株式会社東海理化電機製作所 | シフト装置 |
JP2021102379A (ja) * | 2019-12-25 | 2021-07-15 | マツダ株式会社 | 車両用シフト装置 |
-
2006
- 2006-06-14 JP JP2006164153A patent/JP2007331504A/ja not_active Withdrawn
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