JP4723923B2 - シフト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される変速機のシフト装置に関する。
車両に搭載される自動変速機のシフト装置として、近年では、装置の小型化や操作力の低減化において有利な、いわゆるシフトバイワイヤ(Shift By Wire)方式のものが注目されている。シフトバイワイヤ方式は、シフトレバーの位置をセンサ等で検知し、その検知信号に基づきアクチュエータで自動変速機のレンジを切り換える、つまり機械的制御ではなく電気的制御により自動変速機のレンジを切り換えるものである。
ところで、シフトレバーの先端に被検出部を設け、この被検出部に対向する位置にセンサが取り付けられた基板を設置すると、シフトレバーの先端が円弧状に動作するため、シフト操作の中心位置とその外側位置とで被検出部と基板との距離が変化して、シフトレバーの位置検出の精度にバラツキが発生する問題がある。そこで、特許文献1に記載のシフト装置では、被検出部(制御舌片)に切欠きと旋回軸線を設けることで、シフトレバーの位置にかかわらず被検出部と基板との距離が一定となるように構成されている。
特開平10−24749号公報(段落0033〜0041、図5,図6)
しかし、特許文献1に記載のシフト装置では、被検出部が旋回軸線を支点として円弧状に動作するものであるため、シフトレバーの移動範囲が大きく制限されてしまい、操作性が損なわれるおそれがある。また、このためセンサ同士の距離を短くして配置しなければならず、検出精度が損なわれるおそれもある。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、検出精度の安定化を図ることができ、しかもシフト操作性に優れたシフト装置を提供することを目的としている。
本発明は、複数のシフト位置のいずれかにシフトレバーを位置させることにより、自動変速機に設定された複数のレンジのいずれかを選択するシフト装置において、前記シフトレバーは、該シフトレバーの軸方向に一致し且つ一体に形成された第1回動軸に設けられ、前記シフトレバーを前記各シフト位置の一部の位置に移動させて前記シフトレバーから手を離したときに先端に位置する、前記シフト装置内に設けた復帰部と当接しながら前記シフトレバーを中立位置に自動復帰させる第1プランジャ、および、前記第1回動軸と直交して該第1回動軸を回動自在に支持する第2回動軸に設けられ、前記各シフト位置の他部の位置に移動させたときに先端に位置する、前記シフト装置内に設けたディテントと当接することで前記シフトレバーを係止させる第2プランジャ、を有し、前記シフトレバーの下端に連結されるとともに、前記第1プランジャ、前記復帰部、前記第2プランジャおよび前記ディテントよりも下方に配置され、内部に被検出部を収納した第1スライダと、前記第1スライダを前記第回動軸まわりの回動動作により第1軸方向のみの移動を可能に保持する第2スライダと、前記第2スライダを前記第回動軸の回動動作により第2軸方向のみの移動を可能に保持するホルダと、を備え、前記第1スライダ、前記第2スライダおよび前記ホルダの下方向に前記被検出部の移動および、前記自動変速機のレンジを切り替えるためのシフト位置を検出する検出部を配置し、前記第1スライダは、前記第2軸方向に突出する第1スライド突部を有し、前記第2スライダは、前記第1スライド突部を前記第1軸方向に移動可能且つ上下方向に移動不能に保持する第1スライド溝部を有することを特徴とする。なお、第1プランジャは、後記する実施形態のプランジャ12に相当し、第2プランジャは、後記する実施形態のプランジャ22に相当する。また、各シフト位置の一部の位置とは、後記する実施形態のDレンジやNレンジに相当し、各シフト装置の他部の位置とは、後記する実施形態のLレンジやRレンジに相当する。また、第1スライド突部は、後記する実施形態のスライダ53,53bに相当し、第1スライド溝部は、後記する実施形態のスライド溝63a,63bに相当する。
前記第1の本発明によれば、被検出部を収納した第1スライダを、第1軸方向と第2軸方向に沿って移動させることができるので、シフトレバーの移動範囲を大きく確保することができ、しかも検出精度の安定化が図れる。
例えば、前記シフトレバー側の連結部と前記第1スライダ側の連結部のいずれか一方を球状部とし、他方を前記球状部を回転自在かつ進退自在に支持する筒状部とすることができる。これにより、シフトレバーの円弧の運動を、第1スライダに滑らかに伝えることができる。
また、前記第2スライダは、前記第1軸方向に突出する第2スライド突部を有し、
前記ホルダは、前記第2スライド突部を前記第2軸方向に移動可能且つ上下方向に移動不能に保持する第2スライド溝部を有することを特徴とする。なお、第2スライド突部は、後記する実施形態のスライダ63c,63dに相当し、第2スライド溝部は、後記する実施形態のスライド溝72a,72bに相当する。
また、前記被検出部は、マグネットであり、前記検出部は、前記マグネットの移動を検出するホールICからなる磁気検出素子を有し、前記磁気検出素子が前記マグネットと対向する位置に配置されたことを特徴とする。
本発明によれば、シフト操作性が損なわれることがなく、検出精度を安定して得ることができる。
(第1実施形態)
図1は自動変速機のシフト装置を取り付けたインスツルメントパネル周りの外観斜視図、図2は第1実施形態のシフト装置の内部構造を示す斜視図、図3は図2のA−A線断面図、図4は図2のB−B線断面図、図5は図2のC−C線断面図、図6は第1実施形態のシフト装置の動作説明図、図7はマグネットの移動可能範囲を示す断面図である。なお、第1実施形態の説明では、X1−X2方向を第1軸方向(図4参照)とし、Y1−Y2方向を第2軸方向(図5参照)としている。
図1に示すように、シフト装置1は、例えば運転席と助手席との間におけるインスツルメントパネルIPに取り付けられる。本実施形態では、シフトノブ4が取り付けられて揺動自在に支持されたシフトレバー5がパネル3から突出するように設けられている。シフトノブ4の頭部には、拡大図で示すゲートパターン表示が形成されて、この表示に沿ってシフトレバー5を移動できるようになっている。
なお、本実施形態でのシフト位置は、中立位置(ホームポジション)H、ニュートラル位置N、ドライブ位置D、リバース位置R及びロー位置Lにより構成されている。ニュートラル位置Nおよびドライブ位置Dは、中立位置Hからシフトレバー5をニュートラル位置Nまたはドライブ位置Dに移動させることにより、図示しない自動変速機のレンジがニュートラルレンジまたはドライブレンジに設定される。また、リバース位置Rおよびロー位置Lは、シフトレバー5を、中立位置Hからニュートラル位置Nを経由してリバース位置R、または中立位置Hからドライブ位置Dを経由してロー位置Lに移動させることにより、図示しない自動変速機のレンジが後進レンジまたはローレンジに設定される。また、ニュートラル位置Nおよびドライブ位置Dに移動されたシフトレバー5は、モーメンタリ機能によって中立位置Hに復帰する。また、リバース位置Rおよびロー位置Lに移動されたシフトレバー5は、保持機能によってリバース位置Rまたはロー位置Lで保持される。また、パネル3には、シフトレバー5の近傍に、電気的な制御で切替可能な押圧式の駐車スイッチSWが設けられ、この駐車スイッチSWの操作によって図示しない自動変速機のレンジが、ロック状態(駐車状態)に設定される。
図2に示すように、前記シフトレバー5は、第1回動軸10および第2回動軸20を備えている。第1回動軸10は、Z方向に延びて形成され、その軸方向がシフトレバー5の軸方向と一致するように形成されている。また、この第1回動軸10は、図3に示すように、第2回動軸20より下側にY1方向に突出する断面三角形状の凸体11が形成されている。この凸体11には、Y1方向斜め下方に向けてプランジャ12が進退自在に支持されている。プランジャ12は、凸体11内に設けられたコイルばねなどからなる弾性部材13の弾性力によって凸体11から突出する方向に付勢されている。
前記第2回動軸20は、Y1−Y2方向に延びて形成され、その両端の軸部20a,20bがケース6に回動自在に支持されている。また、第2回動軸20には、図2に示すように、その軸方向であるY1−Y2方向の中央付近にZ方向に貫通する角孔20cが形成されている。この角孔20cには、前記第1回動軸10が挿通されて、この第1回動軸10が角孔20c内においてX1−X2方向に向く軸10aを介して回動自在に支持されている。また、第2回動軸20には、第1回動軸10よりもY2側寄りにZ軸下方に延びる脚部21が一体に形成されている。この脚部21の下面には、プランジャ22が進退自在に支持され、脚部21内に設けられたコイルばねなどからなる弾性部材23(図3参照)の弾性力によって脚部21から突出する方向に付勢されている。なお、本実施形態では、プランジャ22の先端が、円弧状(図2参照)に形成されているが、これに限定されるものではなく、Y1−Y2方向に軸を有するローラが回転自在に支持されたものでもよい。
図3に示すように、前記シフト装置1には、ケース6内の第1回動軸10および第2回動軸20の下側に、X−Y平面(図2参照)に平行な支持板7が設けられている。この支持板7上には、前記プランジャ12と対向する位置に復帰部30が設けられている。この復帰部30の上面には、円弧状の案内面31が形成されて、この案内面31にプランジャ12の先端12aが弾性部材13の弾性力を受けた状態で当接している。
図2に示すように、前記シフト装置1には、脚部21に設けられたプランジャ22の真下の位置にディテント40が設けられている。このディテント40は、脚部21の下方にプランジャ22を中立位置に保持させる凹面40aが形成され、この凹面40aのX1側とX2側の両側にプランジャ22を傾斜状態で係止させる傾斜面40b,40cが形成されている。
前記支持板7には、第1回動軸10の真下の位置にクランク形状のゲート溝Mが貫通して形成されている。このゲート溝Mは、Y1−Y2方向に延びる第1ゲート溝m1と、第1ゲート溝m1の前端(Y1側端部)からX2方向に向けて直交して形成される第2ゲート溝m2と、第1ゲート溝m1の後端(Y2側端部)からX1方向に向けて直交して形成される第3ゲート溝m3とが形成されている。シフトレバー5には、第1回動軸10の下端にZ軸方向に延びてゲート溝Mに挿通されるロッド14が一体に形成されている。このロッド14(シフトレバー5)の先端には、シフトレバー5側の連結部となる略球状の球状部14aが形成されている。
本実施形態のシフト装置1は、第1スライダ50、第2スライダ60およびホルダ70を備えて構成されている。
図4に示すように、第1スライダ50は、この第1スライダ50側の連結部となる筒状部51と収納体52とで構成され、筒状部51に形成された穴51aに前記球状部14aが揺動自在に挿入されている。収納体52は、矩形状に形成された凹部52aを有し、この凹部52a内にマグネット(被検出部)Mgが固定されている。なお、穴51aは円形に形成されているが、方形に形成してもよい。また、筒状部51は、上方に突設していなくてもよい。
前記第2スライダ60は、長穴61と収納凹部62とが形成されている。長穴61は、第2スライダ60の上部中央に形成され、X1−X2方向に細長く形成されている。収納凹部62は、凹面がZ軸下方を向き、収納体52よりもX1−X2方向に長く形成されている。なお、図5に示すように、第1スライダ50の収納体52には、Y1−Y2方向の外側面にスライダ(第1スライド突部)53a,53bが突出して形成され、このスライダ53a,53bが、収納凹部62のY1−Y2方向の内壁に形成されたスライド溝(第1スライド溝部)63a,63bにスライド自在に挿入されている。また、長穴61には、前記筒状部51が位置し、収納凹部62には、前記収納体52が位置して、第1スライダ50が第2スライダ60内において、X1−X2方向にスライド自在可能となっている。
図4に示すように、前記ホルダ70は、凹面がZ軸上方を向き、第1スライダ50収納された第2スライダ60の全体が収納される収納凹部71を有し、第2スライダ60よりもY1−Y2方向に長く形成されている(図2および図5参照)。また、収納凹部71のX1−X2方向の内側壁には、スライド溝(第2スライド溝部)72a,72bがY1−Y2方向に沿って形成され、このスライド溝72a,72bに、第2スライダ60のX1−X2方向の外側面に突設されたスライダ(第2スライド突部)63c,63dがスライド自在に挿入されている。また、収納凹部71の底面には、マグネットMgが露出可能な開口部73が穿設されている。
このように組み付けられた前記第1スライダ50、第2スライダ60およびホルダ70の下方向には、検出部80が配置されている。この検出部80は、例えば、プリント配線基板81上にホールICからなる磁気検出素子Sa,Sbが実装されたものであり、磁気検出素子Sa,Sbが前記マグネットMgと開口部73を介して対向する位置に配置されている。
次に、第1実施形態のシフト装置1の動作について説明する。
まず、シフトレバー5のシフト方向(Y1−Y2方向)への動作について説明する。例えば、運転者が手でシフトレバー5を中立位置Hから後方となるドライブ位置D(図1参照)に移動させることにより、図3において2点鎖線で示すように、シフトレバー5に設けられたロッド14が軸10a(図2参照)を支点としてゲート溝m1(図2参照)内をY1方向に移動する。このとき第2回動軸20はそのままの位置、つまりプランジャ22がディテント40の凹面40aで保持された位置(図2参照)で、第1回動軸10が軸10a(図2参照)を支点として時計回り方向に回動して、第1回動軸10に設けられたプランジャ12が、復帰部30の案内面31内を図3の2点鎖線で示す位置に弾性部材13の弾性力を受けながら移動する。
また、前記シフト操作によってロッド14がY1方向に動作することにより、シフトレバー5に連結された第1スライダ50が図5に示す状態からY1方向に平行にスライド動作する。このとき、第1スライダ50は、第2スライダ60内においてY1−Y2方向の移動が規制されているので(図5参照)、第1スライダ50が第2スライダ60とともにY1方向にスライドし、図6に示す状態に至る。その結果、マグネットMgと磁気検出素子Sa,Sbとが所定の位置関係に設定されることにより、シフト位置がドライブ位置Dに切り替えられたことが検知され、自動変速機(図示せず)のレンジがドライブレンジに切り替えられる。その後、運転者がシフトレバー5から手を離すと、プランジャ12が弾性部材13の弾性反発力を受けて凸体11から突出しながら案内面31の中心に向けて自動的に復帰する。また、自動変速機をニュートラルレンジに切り替える場合には、シフトレバー5の先端(下端)がY2方向に移動することで、第1スライダ50が第2スライダ60とともにY2方向にスライド移動して、シフト位置がニュートラル位置Nに切り替えられたことが検出部80によって検知され、自動変速機のレンジがニュートラルレンジに切り替えられる。
この第1実施形態のシフト装置1では、シフトレバー5の先端に設けられた球状部14aと、この球状部14aが筒状部51の穴51aに回転自在、かつ、進退自在に支持されているので、前記シフト操作によってシフトレバー5が、図6に示すように、円弧状に動作したとしても、球状部14aが穴51aに沿ってZ軸上向きに摺動しながら回動することで、第1スライダ50を平行にスライド移動させることが可能になる。したがって、第1スライダ50に保持されたマグネットMgと検出部80との距離H(図4参照)を常に一定に保つことができる。よって、検出精度の安定化を図ることができる。また、シフトレバー5と第1スライダ50との連結部分を略球状の球状部14aと筒状部51とで構成することにより、シフトレバー5の先端の円弧動作を第1スライダ50に滑らかに伝達することが可能になる。
また、運転者がシフトレバー5を中立位置Hからリバース位置R(図1参照)に切り替える場合には、シフトレバー5を前方(Y1方向)に向けてニュートラル位置Nに移動させた後に、X2方向に向けて移動させる。中立位置Hからニュートラル位置Nまでの動作については、前記したとおりであるのでその説明を省略する。図2に示すように、シフトレバー5がニュートラル位置Nの状態においてX2方向に移動されると、第2回動軸20が軸部20a,20bを支点として反時計回り方向(Y2方向から見たとき)に回動する。このとき、プランジャ22が、図2に示す中立状態から、弾性部材23(図3参照)の弾性力を受けながら後退し、ディテント40の凹面40aに当接しながらX1方向に移動する。プランジャ22が凹面40aを乗り越えると、プランジャ22が弾性部材23の弾性復帰力によって突出して、プランジャ22の先端22aが傾斜面40bに係止され、シフトレバー5がリバース位置Rで保持される。
この場合、シフトレバー5のロッド14が第1ゲート溝m1から第3ゲート溝m3内に案内されるが、シフトレバー5の動作に連動して、第1スライダ50がX1方向に向けて平行にスライド移動する(図4参照)。この場合にも、シフトレバー5の先端が円弧状に動作するが、前記と同様に、球状部14aが筒状部51の穴51a内においてZ軸上方に移動しながら回動するので、第1スライダ50を平行にスライドさせることができるので、マグネットMgと検出部80(磁気検出素子Sa,Sb)との距離H(図4参照)を常に一定に保つことができる。よって、マグネットMgと磁気検出素子Sa,Sbとが前記とは別の位置関係に設定されることにより、シフト位置がリバース位置Rに切り替えられたことが検知され、自動変速機(図示せず)のレンジが後進レンジに切り替えられる。なお、シフトレバー5をロー位置Lに切り替える場合も同様に、マグネットMgと検出部80(磁気検出素子Sa,Sb)との距離Hが一定に保たれる。
図7に示すように、この第1実施形態によれば、シフトレバー5に連結される第1スライダ50を、X1−X2方向(第1軸方向)とY1−Y2方向(第2軸方向)の2軸方向に移動させることができるので、従来のように円弧状にしか移動できないものと比べてその移動可能範囲Qを大きく確保することができる。なお、図7での黒丸と太線で示すものは、マグネットMgの移動軌跡であり、図中の符号(R,N,H,D,L)は、シフトレバー5におけるリバース位置、ニュートラル位置、中立位置、ドライブ位置、ロー位置に対応している。このように、シフトレバー5の移動範囲を大きく設定できるようになり、操作性の向上を図ることができる。しかも、移動可能範囲Qを大きく確保できることにより、磁気検出素子Saと磁気検出素子Sbとの間の距離T(図4参照)を十分に広く確保できるので、各磁気検出素子Sa,Sb同士が互いに干渉するなどして検出精度が損なわれるといった不都合を解消でき、検出精度の安定化を図ることができる。また、第1実施形態によれば、第1スライダ50、第2スライダ60およびホルダ70で構成したことにより、2軸方向のシフト位置を単一のマグネットMgで検出することが可能になる。
参考例
図8は、参考例に係るシフト装置での主要部を示す斜視図、図9はシフトレバーとスライダとの連結状態を示し、(a)は斜視図、(b)は側面図、図10は図8のD−D線断面図、図11は参考例に係るシフト装置の動作説明図である。
参考例に係るシフト装置1Aは、図8に示すように、検出部80とスライダ90とボックス100とを備えて構成されている。
図9(a)に示すように、前記スライダ90は、収納体91と被連結部92とで構成されている。収納体91は、凹面がZ軸下方を向くように形成され、凹面内にマグネットMg(図示せず)が固定される。被連結部92は、円形の筒体の周面のX1側、X2側、Y1側およびY2側にU字状の切欠部92a,92b,92c,92dを形成したものである。一方、シフトレバー5(ロッド14)の先端(下端)には、X1側、X2側,Y1側およびY2側に向くように円柱状の軸突起15a,15b,15c,15dが突設され、各軸突起15a〜15dがそれぞれの切欠部92a〜92dに摺動自在、かつ、回動自在に挿入されている。図9(b)に示すように、切欠部92a〜92dは、シフトレバー5が中立位置Hのときに各軸突起15a〜15dと各切欠部92a〜92dとの間に所定の隙間s(軸突起15c側のみ図示せず)が形成されるようになっている。
図8に示すように、前記ボックス100は、アウター110とインナー120とで構成されている。アウター110は、図10に示すように、Z−X平面での断面が凹状に形成された収納凹部111を有し、この収納部111がY1−Y2方向に延びて形成され、底面に開口部112が穿設されている。インナー120は、アウター110の収納凹部111に嵌合する幅で形成されて、上部中央に大径の丸穴121(図8参照)が形成され、下部に凹面がZ軸下向きとなる収納凹部122(図10参照)が、丸穴121と連通して形成されている。丸穴121は、前記スライダ90の被連結部92がX1−X2方向およびY1−Y2方向に動作する四角形状の開口で形成され、収納凹部122は、マグネットMgが保持された収納体91がX1−X2方向およびY1−Y2方向に動作する開口で形成されている。また、図10に示すように、前記スライダ90は、アウター110の開口部112の周囲に形成された底面111aと、インナー120の収納凹部122に形成された天井面122aとで、Z方向(上下方向)の移動が規制されている。
前記したシフト装置1Aでは、シフトレバー5とスライダ90とが、軸突起15a〜15dと切欠部92a〜92dとによって、X−Y平面内において回転不能に連結されたので、第1実施形態のシフト装置1のように、スライダ90にスライド機構を設ける必要がなくなる。
11に示すように、シフトレバー5の先端がX1方向に動作したときには、軸突起15dが切欠部92d内をZ軸上方に向けて、軸突起15bが切欠部92bのZ軸下方の隙間sに向けてそれぞれ傾き動作することで、たとえシフトレバー5が円弧状に動作したとしても、スライダ90をX1方向に平行にスライド動作させることが可能になる。なお、図示していないが、シフトレバー5がY1−Y2方向に動作した場合には、軸突起15a,15cが、切欠部92a,92c内において上下に傾き動作することで、スライダ90をY1−Y2方向に平行にスライド動作させることができる。よって、シフトレバー5が円弧動作したとしても、マグネットMgと検出部80との距離を一定に保つことができる。しかも、第1実施形態と同様に、X1−X2方向とY1−Y2方向の2軸方向に動作させることができるので、操作性に優れた装置を得ることができ、検出精度の安定化を図ることができる。
自動変速機のシフト装置を取り付けたインスツルメントパネル周りの外観斜視図である。 第1実施形態のシフト装置の内部構造を示す斜視図である。 図2のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。 図2のC−C線断面図である。 第1実施形態のシフト装置の動作説明図である。 マグネットの移動可能範囲を示す断面図である。 参考例に係るシフト装置での主要部を示す斜視図である。 シフトレバーとスライダとの連結状態を示し、(a)は斜視図、(b)は側面図である。 図8のD−D線断面図である。 参考例に係るシフト装置の動作説明図である。
符号の説明
1,1A シフト装置
5 シフトレバー
14a 球状部
50 第1スライダ
51 筒状部
60 第2スライダ
70 ホルダ
80 検出部
90 スライダ
100 ボックス
Mg マグネット(被検出部)

Claims (4)

  1. 複数のシフト位置のいずれかにシフトレバーを位置させることにより、自動変速機に設定された複数のレンジのいずれかを選択するシフト装置において、
    前記シフトレバーは、
    該シフトレバーの軸方向に一致し且つ一体に形成された第1回動軸に設けられ、前記シフトレバーを前記各シフト位置の一部の位置に移動させて前記シフトレバーから手を離したときに先端に位置する、前記シフト装置内に設けた復帰部と当接しながら前記シフトレバーを中立位置に自動復帰させる第1プランジャ、および、
    前記第1回動軸と直交して該第1回動軸を回動自在に支持する第2回動軸に設けられ、前記各シフト位置の他部の位置に移動させたときに先端に位置する、前記シフト装置内に設けたディテントと当接することで前記シフトレバーを係止させる第2プランジャ、を有し、
    前記シフトレバーの下端に連結されるとともに、前記第1プランジャ、前記復帰部、前記第2プランジャおよび前記ディテントよりも下方に配置され、内部に被検出部を収納した第1スライダと、
    前記第1スライダを前記第回動軸まわりの回動動作により第1軸方向のみの移動を可能に保持する第2スライダと、
    前記第2スライダを前記第回動軸の回動動作により第2軸方向のみの移動を可能に保持するホルダと、を備え、
    前記第1スライダ、前記第2スライダおよび前記ホルダの下方向に前記被検出部の移動および、前記自動変速機のレンジを切り替えるためのシフト位置を検出する検出部を配置し、
    前記第1スライダは、前記第2軸方向に突出する第1スライド突部を有し、
    前記第2スライダは、前記第1スライド突部を前記第1軸方向に移動可能且つ上下方向に移動不能に保持する第1スライド溝部を有することを特徴とするシフト装置。
  2. 前記シフトレバー側の連結部と前記第1スライダ側の連結部のいずれか一方を球状部とし、他方を前記球状部を回転自在かつ進退自在に支持する筒状部としたことを特徴とする請求項1に記載のシフト装置。
  3. 前記第2スライダは、前記第1軸方向に突出する第2スライド突部を有し、
    前記ホルダは、前記第2スライド突部を前記第2軸方向に移動可能且つ上下方向に移動不能に保持する第2スライド溝部を有することを特徴とする請求項1に記載のシフト装置。
  4. 前記被検出部は、マグネットであり、
    前記検出部は、前記マグネットの移動を検出するホールICからなる磁気検出素子を有し、
    前記磁気検出素子が前記マグネットと対向する位置に配置されたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のシフト装置。
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