JP6806542B2 - シフトレバー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シフトレバー装置に関する。
シフトレバー装置では、複数のセンサ(検出体)と磁石(被検出体)を用いて、シフトレバーのシフト位置を検出するものがある。例えば、下記特許文献1に記載のシフトレバー装置は、一対の磁石を有しており、シフトレバーのシフト方向又はセレクト方向の操作に応じて、一対の磁石の一方が回動するようになっている。このため、一対の磁石をそれぞれ回動させる機構が必要となり、構造が複雑になるという点において改善の余地がある。
一方、下記特許文献2及び3のシフトレバー装置では、シフトレバーの操作に応じて、磁石がセンサに対してスライドすることで、シフトレバーのシフト位置を検出するようになっている。
特許第4068393号 特許第5371708号 特許第6006027号
しかしながら、上記特許文献2及び3のシフトレバー装置では、上述のように、シフトレバーの操作に応じて、磁石がセンサに対してスライドするため、センサの配置がシフトレバーのシフトパターン(シフト位置のパターン)に依存する傾向にある。すなわち、センサの配置に対して自由度が低くなり、この点において改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、検出体の配置自由度を高くすることができるシフトレバー装置を提供することを目的とする。
形態1:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、シフト方向及びセレクト方向に操作可能に構成され、操作されることでシフト位置を選択するシフトレバーと、前記シフトレバーの操作に連動して移動する被検出体と、前記被検出体と対向配置され、前記被検出体の移動位置に応じた検出信号を出力する複数の検出体と、前記複数の検出体の出力の組合せによって前記シフトレバーのシフト位置を検知する制御部と、前記シフトレバーのシフト方向及びセレクト方向の一方の操作に応じて、前記被検出体と前記検出体との対向方向を軸方向として前記被検出体を回動させるシフト位置検出機構と、を備えたシフトレバー装置である。
形態2:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記シフト位置検出機構は、ハウジングと、前記ハウジング内に収容され、前記複数の検出体が搭載された基板と、前記基板の板厚方向一方側に配置され、前記ハウジング内をシフト方向及びセレクト方向の他方にスライド可能に構成され、前記シフトレバーのシフト方向及びセレクト方向の他方の操作に応じてスライドされるスライダと、前記被検出体を保持すると共に、前記基板の板厚方向を軸方向として前記スライダに回動可能に連結され、前記シフトレバーのシフト方向及びセレクト方向の一方の操作に応じて前記スライダに対して相対回動されるホルダと、を備えているシフトレバー装置である。
形態3:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記スライダは、シフト方向及びセレクト方向の一方に延在され且つ前記シフトレバーの一端部が長手方向にスライド可能に挿通されたスライド孔を有し、前記ホルダは、前記スライダに回動可能に支持された被支持部と、前記シフトレバーの一端部に連結されて前記シフトレバーの操作力が入力される操作力入力部と、を有し、前記シフトレバーがシフト方向及びセレクト方向の一方へ操作されるときに、前記シフトレバーの一端部が前記スライド孔内をスライドすることで、前記ホルダが前記スライダに対して相対回動されるシフトレバー装置である。
形態4:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記ホルダは、前記シフトレバーの一端部に回動可能に連結されて前記シフトレバーの操作力が入力される操作力入力部を有し、前記スライダは、シフト方向及びセレクト方向の一方に延在され且つ前記操作力入力部がスライド可能及び回動可能に連結されたスライド孔を有し、前記シフトレバーがシフト方向及びセレクト方向の一方へ操作されるときに、前記操作力入力部が、前記シフトレバーの一端部と共に当該一方へ前記スライダに対して相対移動されると共に、前記シフトレバーの一端部を中心に回動されるシフトレバー装置である。
形態5:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記シフト位置検出機構は、前記基板の板厚方向を軸方向として前記スライダに回動可能に支持されたリンクを備え、前記リンクの一端部には、前記操作力入力部が挿通される第1長孔が形成され、前記リンクの他端部には、前記ホルダに設けられた連結軸が挿通される第2長孔が形成されており、前記シフトレバーがシフト方向及びセレクト方向の一方へ操作されるときには、前記リンクが前記スライダに対して相対回動されると共に、前記連結軸が前記第2長孔によって前記シフトレバーの一端部を中心に前記スライダに対して相対回動され、前記シフトレバーがシフト方向及びセレクト方向の他方へ操作されるときには、前記リンクが前記スライダと共に当該他方へスライドされるシフトレバー装置である。
形態6:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記シフトレバーは、複数のシフト位置を選択可能に構成されており、前記制御部は、少なくとも3個の前記検出体の出力信号の切替わりに基づいて、前記シフトレバーのシフト位置を検知するシフトレバー装置である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態によれば、検出体の配置自由度を高くすることができる。
第1の実施の形態に係るシフトレバー装置に用いられるシフト位置検出機構の各シフト位置での状態を示す平面図であり、(A)は、「H」シフト位置におけるシフト位置検出機構の状態を示し、(B)は、「L」シフト位置におけるシフト位置検出機構の状態を示し、(C)は、「R」シフト位置におけるシフト位置検出機構の状態を示し、(D)は、「N」シフト位置におけるシフト位置検出機構の状態を示し、(E)は、「D」シフト位置におけるシフト位置検出機構の状態を示す。 第1の実施の形態に係るシフトレバー装置の全体を模式的に示す斜視図である。 図2に示されるシフト位置検出機構を左斜め上方側から見た分解斜視図である。 図3に示されるシフト位置検出機構を左斜め下方側から見た分解斜視図である。 (A)は、図1に示される各シフト位置における第1〜第6センサの出力信号の状態を示す表であり、(B)は、第1の実施の形態に係るシフトレバー装置において、シフトレバーが各シフト位置から他のシフト位置へ操作されたときに出力信号が切替わるセンサの数を示す表である。 第2の実施の形態に係るシフトレバー装置に用いられるシフト位置検出機構を左斜め上方側から見た分解斜視図である。 図6に示されるシフト位置検出機構を左斜め下方側から見た分解斜視図である。 第2の実施の形態に係るシフトレバー装置に用いられるシフト位置検出機構の各シフト位置での状態を示す平面図であり、(A)は、「H」シフト位置におけるシフト位置検出機構の状態を示し、(B)は、「L」シフト位置におけるシフト位置検出機構の状態を示し、(C)は、「R」シフト位置におけるシフト位置検出機構の状態を示し、(D)は、「N」シフト位置におけるシフト位置検出機構の状態を示し、(E)は、「D」シフト位置におけるシフト位置検出機構の状態を示す。 図8に示される各シフト位置における第1〜第6センサの出力信号の状態を示す表であり、(B)は、第2の実施の形態に係るシフトレバー装置において、シフトレバーが各シフト位置から他のシフト位置へ操作されたときに出力信号が切替わるセンサの数を示す表である。
<第1の実施の形態>
以下、図1〜図5を用いて、第1の実施の形態に係るシフトレバー装置10について説明する。なお、図面において、適宜示される矢印UP、矢印FR,矢印RHは、シフトレバー装置10の上方側、前方側、右方側(幅方向一方側)を示している。そして、以下の説明に用いられる上下、前後、左右の方向は、特に断りのない限り、シフトレバー装置10の上下、前後、左右を示している。
図2に示されるように、シフトレバー装置10は、ケース12と、シフトレバー20と、シフト位置検出機構30と、を含んで構成されている。以下、シフトレバー装置10の各構成について説明する。
(ケースについて)
ケース12は、シフトレバー装置10の筐体として構成されると共に、略直方体箱状に形成されて、車両(自動車)のセンタコンソール等に設置されている。このケース12は、上側へ開放された略有底矩形筒状のケース本体14と、ケース12の上部を構成し且つケース本体14の開口部を塞ぐガイドプレート16と、を含んで構成されている。ガイドプレート16は、下側へ開放された、底の比較的浅い略有底矩形筒状に形成されて、ケース12の上端部に固定されている。
また、ガイドプレート16には、後述するシフトレバー20の操作を案内するための案内孔18が貫通形成されており、案内孔18は、ガイドプレート16の中央部に配置されている。この案内孔18は、平面視で左右方向(セレクト方向)及び前後方向(シフト方向)に延在された、所定の屈曲形状に形成されている。具体的には、案内孔18は、セレクト方向に延在されたセレクト通路18Aと、セレクト通路18Aのセレクト方向一方側(右側)の端部からシフト方向一方側(前側)及びシフト方向他方側(後側)へ延出された第1シフト通路18Bと、セレクト通路18Aのセレクト方向他方側(左側)の端部からシフト方向他方側へ延出された第2シフト通路18Cと、を含んで構成されている。
そして、案内孔18において、後述するシフトレバー20のシフト位置が設定されている。具体的には、セレクト通路18Aの左端部に設定された「H」シフト位置(ホームポジション)と、セレクト通路18Aの右端部に設定された「N」シフト位置(ニュートラルポジション)と、第1シフト通路18Bの前端部に設定された「R」シフト位置(リバースポジション)と、第1シフト通路18Bの後端部に設定された「D」シフト位置(ドライブポジション)と、第2シフト通路18Cの後端部に設定された「L」シフト位置(ローポジション)とが、設定されている。
(シフトレバーについて)
シフトレバー20は、略上下方向に延在された略丸棒状に形成されている。そして、シフトレバー20が、ガイドプレート16の案内孔18内を挿通して、シフトレバー20の上端側がケース12に対して上方側へ突出されている。シフトレバー20の下端側の部分には、略球状のボール部20Aが形成されており、当該ボール部20Aが、ケース本体14によって揺動可能に支持されている。また、シフトレバー20の上端部には、シフトノブ26が固定されており、運転者がシフトノブ26を把持して、シフトレバー20を操作するようになっている。これにより、シフトレバー20が、案内孔18に沿ってセレクト方向及びシフト方向に操作可能に構成されている。
また、シフトレバー20の長手方向中間部には、シフトレバー20から略上斜め前方へ突出された節度部材保持部20Bが設けられており、節度部材保持部20Bは、略円筒状に形成されている。この節度部材保持部20B内には、略丸棒状の節度部材22及び付勢バネ(図示省略)が挿入されており、節度部材22が付勢バネによって先端側へ付勢されている。また、節度部材22の先端部は、略半球状に形成されて、ガイドプレート16の下面に形成された節度溝(図示省略)に当接されている。これにより、シフトレバー20が各シフト位置に操作されるときには、付勢バネの付勢力によって運転者に対して節度感を付与するように構成されている。また、本実施の形態では、節度部材22と節度溝との係合によって、シフトレバー20が、操作(選択)されたシフト位置に保持されるようになっている。
さらに、シフトレバー20の下端部(本発明の一端部に対応)には、ボール部20Aから下側へ突出された操作力伝達部24が形成されている。操作力伝達部24は、シフトレバー20の長手方向に沿った軸状に形成されており、操作力伝達部24の下端部には、略球状のボール部24Aが設けられている。そして、操作力伝達部24は、後述するシフト位置検出機構30に連結されてシフトレバー20の操作力をシフト位置検出機構30に伝達するようになっている。また、操作力伝達部24は、ボール部20Aから下側へ突出されているため、シフトレバー20がシフト方向一方側(前方側)へ操作されるときには、操作力伝達部24がシフト方向他方側(後方側)へ移動(変位)するようになっている。一方、シフトレバー20がセレクト方向一方側(右方側)へ操作されるときには、操作力伝達部24がセレクト方向他方側(左方側)へ移動(変位)するようになっている。すなわち、シフトレバー20の操作方向とは反対側の操作力が、シフト位置検出機構30に入力されるようになっている。
(シフト位置検出機構について)
次に、本発明の要部であるシフト位置検出機構30について説明する。なお、以下の説明では、特に断りのない限り、シフトレバー20が「H」シフト位置に配置された状態として説明する。図2に示されるように、シフト位置検出機構30は、ケース12内において、シフトレバー20の下側に配置されると共に、前述したシフトレバー20の操作力伝達部24に連結されている。図3及び図4に示されるように、シフト位置検出機構30は、ハウジング32と、基板40と、スライダ50と、ホルダ60と、「被検出体」としての磁石70と、を含んで構成されている。
ハウジング32は、上方側へ開放された略矩形箱状に形成されて、図示しない位置において、ケース本体14(図3及び図4では、不図示)の底部に固定されている。このハウジング32の左右の側壁の内周面には、それぞれ前後一対のガイド突起34(図3参照)が一体に形成されている。このガイド突起34は、上下方向に延在された柱状に形成されると共に、軸方向から見た断面視で略半円状に形成されて、ハウジング32の側壁からハウジング32の幅方向内側へ突出されている。また、ハウジング32の底面における左右の縁部には、上方側へ一段上がった段差部36(図3参照)が形成されており、段差部36は、ハウジング32の前壁から後壁に亘って、前後方向に沿って延在されている(図3では、右側の段差部36のみが図示されている)。
また、ハウジング32の底壁には、略矩形環状の枠部38(図3参照)が一体に形成されており、枠部38は、当該底壁から上方側へ突出されている。そして、枠部38の内部が基板収容部38Aとされており、略矩形状を成す基板40が、上下方向を板厚方向として、基板収容部38A内に収容されて、図示しない位置においてハウジング32に固定されている。
スライダ50は、下方側へ開放された略矩形箱状に形成されている。このスライダ50の前壁及び後壁には、下方側へ開放された切欠部50Aがそれぞれ形成されおり、スライダ50の下端部が、スライダ50の左右の側壁の下端部によって構成されるようになっている。そして、スライダ50が、基板40の上方側において、ハウジング32内に収容されている。このスライダ50の収容状態では、スライダ50の左右の側壁の下端面が、ハウジング32の段差部36上に配置されて、当該下端面が段差部36上を前後にスライド可能(摺動可能)に構成されている。また、スライダ50の幅寸法は、前述した左右のガイド突起34の間の距離よりも、僅かに小さくされており、スライダ50のスライド時には、スライダ50の左右の側壁がガイド突起34上を摺動して、スライダ50の左右の移動をガイド突起34によって制限するように構成されている。そして、スライダ50の前後のスライド時には、切欠部50Aによってスライダ50と基板40との干渉が回避される構成になっている。
スライダ50の上壁の前端部には、後述するホルダ60を回動可能に支持するための支持部52が一体に形成されており、支持部52は、当該上壁から下方側へ隆起された略有底円筒状に形成されると共に、スライダ50の左右方向の中心線(図示省略)に対して、右側に寄って配置されている。この支持部52の底壁には、中央部において、略円形状の支持孔52Aが貫通形成されている。
また、スライダ50の上壁には、支持部52に対して後側の位置において、スライド孔54が貫通形成されている。このスライド孔54は、左右方向(セレクト方向)を長手方向とする長孔状に形成されると共に、平面視で、支持孔52Aの中心を通過する前後方向に沿った基準線L1(図3参照)に対して左右対称を成すように配置されている。また、スライド孔54の幅寸法は、シフトレバー20の操作力伝達部24の直径寸法よりも僅かに大きく設定されている。そして、シフトレバー20の操作力伝達部24が、スライド孔54内にスライド可能に挿通されると共に、スライド孔54の右端部に配置されている。これにより、シフトレバー20が前後方向(シフト方向)に操作されたときには、操作力伝達部24とスライド孔54の内周部とが係合して、スライダ50が前後方向にスライドするようになっている。
ホルダ60は、スライダ50の内部に配置されると共に、基板40の上方側に位置している。このホルダ60は、ホルダ本体62を有しており、ホルダ本体62は、平面視で上下方向を板厚方向とした略逆L字形板状に形成されている。ホルダ本体62の前端部には、「被支持部」としての回動軸64が設けられている。この回動軸64は、ホルダ本体62とは別体で形成され、上下方向を軸方向とする略円筒状を形成されており、回動軸64の基端部(下端部)がホルダ本体62に連結されている。また、回動軸64の基端側の部分には、回動軸64よりも小径の縮径部64Aが形成されており、縮径部64Aの直径がスライダ50の支持孔52Aの直径よりも僅かに小さく設定されている。そして、回動軸64を支持部52内に挿入することで、回動軸64における縮径部64Aを除く部分がスライダ50の支持部52内に収容されると共に、縮径部64Aがスライダ50の支持孔52Aから突出して、ホルダ60に連結することでホルダ60がスライダ50に回動可能に支持されている。
さらに、ホルダ本体62には、回動軸64に対して後側の位置において、操作力入力部66(図3参照)が一体に形成されている。この操作力入力部66は、回動軸64の径方向を長手方向とする略トラック形筒状に形成されて、ホルダ本体62から上方側へ突出されている。すなわち、図1(A)に示されるように、操作力入力部66の幅方向の中心線L2が、平面視で回動軸64の軸心を通過している。そして、操作力入力部66の長手方向が平面視で前方側へ向かうに従い左側へ若干傾斜するように、操作力入力部66が配置されている。
また、操作力入力部66の幅方向両側の側壁間の距離は、シフトレバー20の操作力伝達部24におけるボール部24Aの直径寸法よりも僅かに大きく設定されており、操作力入力部66の内部(詳しくは、長手方向中間部の内部)に、ボール部24Aが収容されている。これにより、シフトレバー20がセレクト方向(左右方向)に操作されたときには、ボール部24Aと操作力入力部66の内周部とが係合し、シフトレバー20の操作力がボール部24Aから操作力入力部66に入力されて、ホルダ60が回動軸64の軸回りをスライダ50に対して相対回動するように構成されている。なお、このときには、操作力伝達部24が操作力入力部66内を長手方向に相対移動するようになっている。さらに、図1(D)に示されるように、シフトレバー20の「N」シフト位置では、操作力入力部66の長手方向が、平面視で前方側へ向かうに従い右側へ若干傾斜するように、ホルダ60が回動軸64の軸回りを回動するようになっている。すなわち、シフトレバー20の「H」シフト位置と「N」シフト位置との間の位置において、操作力入力部66の幅方向の中心線L2と、前述したシフト方向に沿った基準線L1とが、平面視で一致するように設定されている。
図4に示されるように、ホルダ本体62の下面には、後述する磁石70を保持するための保持部62Aが形成されている。この保持部62Aは、ホルダ60の外形形状と相似形を成す略逆L字形凹状に形成されている。換言すると、ホルダ本体62が、下側へ開放された凹状に形成されている。
磁石70は、平面視で略逆L字形板状に形成されており、磁石70の外形が、ホルダ60の保持部62Aの外形と略一致する形状に設定されている。具体的には、磁石70は、前後方向に延在された第1磁石部70Aと、第1磁石部70Aの後端部から左側へ延出された第2磁石部70Bと、を含んで構成されている。そして、磁石70が、上下方向を板厚方向として保持部62A内に嵌入されて、ホルダ60に相対移動不能に保持されている。これにより、シフトレバー20の操作によってホルダ60がスライダ50に対して相対回動するときには、磁石70が、ホルダ60と共に基板40に対して相対回動するようになっている。また、シフトレバー20の操作によってスライダ50が前後方向にスライドするときには、磁石70が、ホルダ60と共に基板40に対して前後方向にスライド(相対移動)するようになっている。すなわち、シフトレバー20の操作時には、磁石70が、基板40の板厚方向(上下方向)に対して直交する面に沿って移動する構成になっている。
また、図3に示されるように、前述した基板40の上面(板厚方向一方側の面)には、6個の「検出体」としての第1センサS1〜第6センサS6が搭載されている。そして、磁石70が、基板40の板厚方向(上下方向)において、第1センサS1〜第6センサS6の何れかと対向配置されている。この第1センサS1〜第6センサS6は、磁気センサとして構成されており、制御部80に電気的に接続されている。そして、第1センサS1〜第6センサS6の内の磁石70と対向配置されたセンサが、制御部80にON信号(検出信号)を出力するようになっている。一方、第1センサS1〜第6センサS6の内の磁石70と対向配置されていないセンサは、制御部80にOFF信号(検出信号)を出力するようになっている。これにより、シフトレバー20の各シフト位置において、ON信号を出力する第1センサS1〜第6センサS6の組合せによって、制御部80がシフトレバー20のシフト位置を検知するようになっている。また、詳細については、後述するが、シフトレバー20が、各シフト位置から他のシフト位置へ操作されたときには、第1センサS1〜第6センサS6の内の少なくとも3つのセンサの出力信号(検出信号)が切替わるように、磁石70と第1センサS1〜第6センサS6との位置関係が設定されている。
(作用及び効果)
次に、シフトレバー20の操作手順を説明しつつ、第1の実施の形態の作用及び効果について説明する。
(「H」シフト位置から「L」シフト位置への操作)
上記のように構成されたシフトレバー装置10では、図1(A)に示されるように、シフトレバー20の「H」シフト位置において、シフトレバー20の操作力伝達部24が、スライダ50のスライド孔54の右端部内に配置されている。このときには、磁石70の第1磁石部70Aが前後方向に延在されるように、磁石70がスライダ50に対して配置されている(以下、この状態を「第1配置状態」という)。また、「H」シフト位置では、第4センサS4、第5センサS5、及び第6センサS6が、上下方向において磁石70と対向配置されて、制御部80へON信号を出力している。なお、図1では、第1センサS1〜第6センサS6において、ON信号を制御部80へ出力するセンサを理解し易くするために、ON信号を出力するセンサを塗り潰して図示している。
そして、シフトレバー20の「H」シフト位置から「L」シフト位置への操作では、シフトレバー20が、シフト方向他方側(後側)へ操作される。このため、シフトレバー20の操作力伝達部24が、シフト方向一方側(図1(A)の矢印A方向側であり、前側)へ移動(変位)する。このとき、スライダ50のスライド孔54は、セレクト方向に延在した直線状の長孔状に形成され、シフト方向には延在していないため、シフトレバー20の操作力伝達部24が、スライド孔54の内周部に係合して、シフトレバー20の前方側への操作力が操作力伝達部24からスライダ50に入力される。ホルダ60は、回動軸64においてスライダ50に回動可能に支持されているが、操作力伝達部24は操作力入力部66に作用することはないため、スライダ50とホルダ60との相対位置が維持された状態で、スライダ50及びホルダ60が前方側へスライドする。これにより、ホルダ60に保持された磁石70が、第1配置状態を維持したまま、基板40に対して前方側へスライド(相対移動)して、図1(B)に示される位置に配置される。
図1(B)に示されるように、「L」シフト位置では、第1センサS1、第3センサS3、及び第4センサS4が、上下方向において磁石70と対向配置されて、制御部80へON信号を出力する。これにより、シフトレバー20が「L」シフト位置へ操作されたことを、制御部80が検知する。より詳しくは、「H」シフト位置から「L」シフト位置への操作では、第2センサS2及び第4センサS4の出力信号が切替わらず、第1センサS1、第3センサS3、第5センサS5、及び第6センサS6の出力信号が切り替わる。換言すると、第1センサS1〜第6センサS6の内の4つのセンサの出力信号が切替わる。
(「H」シフト位置から「N」シフト位置への操作)
図1(A)に示されるように、シフトレバー20の「H」シフト位置では、上述のように、磁石70が第1配置状態とされており、第4センサS4、第5センサS5、及び第6センサS6の3つのセンサが、制御部80へON信号を出力している。そして、シフトレバー20の「H」シフト位置から「N」シフト位置への操作では、シフトレバー20が、セレクト方向一方側(右側)へ操作される。このため、シフトレバー20の操作力伝達部24が、セレクト方向他方側(図1(A)の矢印D方向側であり、左側)へ移動(変位)する。このとき、スライダ50のスライド孔54は、セレクト方向に延在されているため、操作力伝達部24が、スライド孔54の右側端部からスライド孔54の長手方向に沿って左側端部へスライドする。これにより、スライダ50の位置が維持された状態で、シフトレバー20が「N」シフト位置へ操作される。
一方、シフトレバー20の操作力伝達部24におけるボール部24Aは、ホルダ60の操作力入力部66内に収容されており、操作力入力部66は略前後方向を長手方向とする略トラック形筒状に形成されている。このため、操作力伝達部24がセレクト方向他方側へ移動(変位)すると、ボール部24Aと操作力入力部66の内周部とが係合して、シフトレバー20の左側への操作力がボール部24Aから操作力入力部66に入力される。これにより、ホルダ60が、回動軸64を中心として平面視で時計回り(図1(A)の矢印E方向側)へ回動される。その結果、ホルダ60に保持された磁石70が、基板40に対して相対回動して、図1(D)に示される位置に配置される。
図1(D)に示されるように、「N」シフト位置では、平面視において、磁石70の第1磁石部70Aが後方側へ向かうに従い左側へ傾斜されるように、磁石70のスライダ50(基板40)に対する向きが変更される(以下、この磁石70の状態を「第2配置状態」という)。さらに、「N」シフト位置では、第2センサS2、第3センサS3、及び第5センサS5が、上下方向において磁石70と対向配置されて、制御部80へON信号を出力する。これにより、シフトレバー20が「N」シフト位置へ操作されたことを、制御部80が検知する。より詳しくは、「H」シフト位置から「N」シフト位置への操作では、第1センサS1及び第5センサS5の出力信号が切替わらず、第2センサS2、第3センサS3、第4センサS4、及び第6センサS6の出力信号が切り替わる。換言すると、第1センサS1〜第6センサS6の内の4つのセンサの出力信号が切替わる。
(「N」シフト位置から「D」シフト位置への操作)
図1(D)に示されるように、シフトレバー20の「N」シフト位置では、上述のように、磁石70が第2配置状態とされており、第2センサS2、第3センサS3、及び第5センサS5の3つのセンサが、制御部80へON信号を出力している。そして、シフトレバー20の「N」シフト位置から「D」シフト位置への操作では、シフトレバー20が、シフト方向他方側(後側)へ操作される。このため、シフトレバー20の操作力伝達部24が、シフト方向一方側(図1(D)の矢印A方向側であり、前側)へ移動(変位)する。このとき、スライダ50のスライド孔54は、上述のように、セレクト方向に延在した直線状の長孔状に形成され、シフト方向には延在していないため、シフトレバー20の操作力伝達部24が、スライド孔54の内周部に係合して、シフトレバー20の前方側への操作力が操作力伝達部24からスライダ50に入力される。ホルダ60は、回動軸64においてスライダ50に回動可能に支持されているが、操作力伝達部24は操作力入力部66に作用することはないため、スライダ50とホルダ60との相対位置が維持された状態で、スライダ50及びホルダ60が前方側へスライドする。これにより、ホルダ60に保持された磁石70が、第2配置状態を維持したまま、基板40に対して前方側へスライド(相対移動)して、図1(E)に示される位置に配置される。
図1(E)に示されるように、「D」シフト位置では、第1センサS1及び第2センサS2が、上下方向において磁石70と対向配置されて、制御部80へON信号を出力する。これにより、シフトレバー20が「D」シフト位置へ操作されたことを、制御部80が検知する。より詳しくは、「N」シフト位置から「D」シフト位置への操作では、第2センサS2、第4センサS4、及び第6センサS6の出力信号が切替わらず、第1センサS1、第3センサS3、及び第5センサS5の出力信号が切り替わる。換言すると、第1センサS1〜第6センサS6の内の3つのセンサの出力信号が切替わる。
(「N」シフト位置から「R」シフト位置への操作)
図1(D)に示されるように、シフトレバー20の「N」シフト位置では、上述のように、磁石70が第2配置状態とされており、第2センサS2、第3センサS3、及び第5センサS5の3つのセンサが、制御部80へON信号を出力している。そして、シフトレバー20の「N」シフト位置から「R」シフト位置への操作では、シフトレバー20が、シフト方向一方側(前側)へ操作される。このため、シフトレバー20の操作力伝達部24が、シフト方向他方側(図1(D)の矢印B方向側であり、後側)へ移動(変位)する。このとき、スライダ50のスライド孔54は、上述のように、セレクト方向に延在した直線状の長孔状に形成され、シフト方向には延在していないため、シフトレバー20の操作力伝達部24が、スライド孔54の内周部に係合して、シフトレバー20の後方側への操作力が操作力伝達部24からスライダ50に入力される。ホルダ60は、回動軸64においてスライダ50に回動可能に支持されているが、操作力伝達部24は操作力入力部66に作用することはないため、スライダ50とホルダ60との相対位置が維持された状態で、スライダ50及びホルダ60が後方側へスライドする。これにより、ホルダ60に保持された磁石70が、第2配置状態を維持したまま、基板40に対して後方側へスライド(相対移動)して、図1(C)に示される位置に配置される。
図1(C)に示されるように、「R」シフト位置では、第3センサS3及び第6センサS6が、上下方向において磁石70と対向配置されて、制御部80へON信号を出力する。これにより、シフトレバー20が「R」シフト位置へ操作されたことを、制御部80が検知する。より詳しくは、「N」シフト位置から「R」シフト位置への操作では、第1センサS1、第3センサS3、及び第4センサS4の出力信号が切替わらず、第2センサS2、第5センサS5、及び第6センサS6の出力信号が切り替わる。換言すると、第1センサS1〜第6センサS6の内の3つのセンサの出力信号が切替わる。
図5には、第1の実施の形態における、第1センサS1〜第6センサの出力状態を表にしてまとめている。図5(A)に示される表では、シフトレバー20の各シフト位置における、第1センサS1〜第6センサS6の出力信号の状態を表している。すなわち、例えば、「H」シフト位置では、第4センサS4、第5センサS5、及び第6センサS6が、ON信号を制御部80に出力していることを表している。また、図5(B)に示される表では、シフトレバー20が各シフト位置から他のシフト位置へ操作されたときの、出力信号が切替わるセンサの数を表している。具体的には、縦列の最も左側に表示されたシフト位置は、シフトレバー20の操作開始前のシフト位置を示しており、横列の最も上側に表示されたシフト位置は、シフトレバー20の操作開始後のシフト位置を示している。すなわち、例えば、操作開始前のシフト位置を「H」シフト位置とすると、「L」シフト位置への操作では、4つのセンサの出力信号が切替わり、「N」シフト位置への操作では、4つのセンサの出力信号が切替わり、「D」シフト位置への操作では、5つのセンサの出力信号が切替わり、「R」シフト位置への操作では、3つのセンサの出力信号が切替わることを示している。そして、この表に示されるように、第1の実施の形態では、いずれのシフト位置から他のシフト位置へシフトレバー20が操作されたときにおいて、少なくとも3つのセンサの出力信号が切替わることが判る。
以上説明したように、本実施の形態では、ホルダ60に保持された磁石70が、第1センサS1〜第6センサS6との対向方向(すなわち、上下方向)を軸方向として、回動可能に構成されている。そして、上述のように、シフトレバー20のセレクト方向の操作に応じて、磁石70が上下方向を軸方向として基板40(第1センサS1〜第6センサS6)に対して相対回動される。より詳しくは、シフトレバー20のセレクト方向への操作では、磁石70が、第1センサS1〜第6センサS6に対して相対回動し、シフトレバー20のシフト方向への操作では、磁石70が、第1センサS1〜第6センサS6に対してシフト方向にスライド(相対移動)する。
このため、シフト方向及びセレクト方向に操作可能に構成されたシフトレバー20の有するシフトレバー装置10において、シフトレバー20の操作方向の一方(本実施の形態では、セレクト方向)の操作時に、磁石70が第1センサS1〜第6センサS6に対して相対回動する。これにより、基板40の板厚方向一方側から見た、磁石70の基板40(第1センサS1〜第6センサS6)に対する向きを変更することができる。すなわち、基板40に対する磁石70の向きを、第1配置状態と第2配置状態との2つの向きにすることができる。したがって、シフトレバー20の操作方向に応じてスライドのみする比較例(換言すると、磁石70の基板40に対する向きが常に第1配置状態となる比較例)と比べて、第1センサS1〜第6センサS6の配置自由度を高くすることができる。
また、磁石70がホルダ60の回動軸64の軸回りに回動するため、磁石70の回動時には、磁石70の回動量が回動軸64の径方向外側へ向かうに従い大きくなる。このため、上記比較例と比べて、磁石70の基板40(第1センサS1〜第6センサS6)に対する相対移動量を大きく設定することができる。これにより、第1センサS1〜第6センサS6を、出力の切替わる位置に容易に設定することができる。したがって、シフトレバー20の操作量が比較的少ないシフトレバー装置に対して、第1センサS1〜第6センサS6の配置自由度を有効に高くすることができる。
しかも、本実施の形態では、第1センサS1〜第6センサS6の6つのセンサが基板40に搭載されており、上述のように、いずれのシフト位置から他のシフト位置へのシフトレバー20の操作時には、第1センサS1〜第6センサS6の内の少なくとも3つのセンサの出力信号が切替わる。換言すると、シフトレバー20の操作時に、少なくとも3つのセンサの出力信号が切替わる構成を、第1センサS1〜第6センサS6の6つセンサによって実現することができる。これにより、例えばセンサの故障に対するフェールセーフを高くするために、少なくとも3つのセンサの出力が切替わるシフトレバー装置の仕様に対して、比較的少ないセンサを用いて対応することができる。
また、本実施の形態では、シフト位置検出機構30が、シフト方向にスライド可能に構成されたスライダ50と、上下方向を軸方向としてスライダ50に回動可能に連結されたホルダ60と、ホルダ60に保持された磁石70と、を含んで構成されている。そして、シフトレバー20のシフト方向への操作に応じてスライダ50がシフト方向にスライドする。このため、上述のように、ホルダ60及び磁石70が、スライダ50と共に、基板40(第1センサS1〜第6センサ)に対して相対移動(スライド)する。また、シフトレバー20のセレクト方向への操作に応じて、ホルダ60(すなわち、磁石70)が、スライダ50に対して相対回動する。このため、上述のように、ホルダ60及び磁石70が、基板40(第1センサS1〜第6センサ)に対して相対回動する。したがって、シフト位置検出機構30の構成を簡易にしつつ、シフトレバー20の操作に応じて、磁石70をスライドまたは回動させることができる。
さらに、セレクト方向に延在されたスライド孔54がスライダ50に形成されており、スライド孔54内にシフトレバー20の操作力伝達部24が挿通されている。また、ホルダ60には、操作力入力部66が設けられており、スライド孔54内に挿通された操作力伝達部24のボール部24Aが、操作力入力部66内に収容されている。このため、シフトレバー20のシフト方向への操作時には、シフトレバー20の操作力をスライド孔54の内周部を介してスライダ50に入力することができ、シフトレバー20のセレクト方向への操作時には、シフトレバー20の操作力を、操作力入力部66を介してホルダ60に入力することができる。これにより、シフトレバー20の操作方向に応じて、スライダ50及びホルダ60の一方にシフトレバー20の操作力を入力させることができる。したがって、スライダ50及びホルダ60の一方を簡易な構成で作動させることができる。
また、ホルダ60の操作力入力部66は、回動軸64の径方向を長手方向とした略トラック形筒状に形成されており、操作力入力部66の幅方向の中心線L2が、平面視で回動軸64の軸心を通過している。さらに、シフトレバー20の「H」シフト位置と「N」シフト位置との間の位置において、操作力入力部66の幅方向の中心線L2が、シフト方向に延在される設定になっている。このため、シフトレバー20が「H」シフト位置(又は「N」シフト位置)に配置されたときには、セレクト方向(すなわち、シフトレバー20の操作方向)に対する中心線L2の成す角度が小さくなることを抑制できる。これにより、シフトレバー20がセレクト方向に操作されたときには、シフトレバー20の操作力を操作力入力部66に効率良く入力することができる。したがって、シフトレバー20のセレクト方向への操作時に、ホルダ60(磁石70)を良好に回動させることができる。
<第2の実施の形態>
以下、図6〜図9を用いて第2の実施の形態のシフトレバー装置100について説明する。第2の実施の形態では、シフトレバー装置100におけるシフト位置検出機構130を除いて、第1の実施の形態のシフトレバー装置10と同様に構成されている。以下、シフト位置検出機構130の構成について説明する。なお、以下の説明では、第1の実施の形態のシフトレバー装置10と同様に構成された部材には、同一の符号を付している。また、以下の説明では、特に断りのない限り、シフトレバー20が「H」シフト位置に配置された状態として説明する。
図6及び図7に示されるように、シフト位置検出機構130は、ハウジング132と、基板140と、スライダ150と、ホルダ160と、「被検出体」としての磁石170と、リンク190と、を含んで構成されている。
ハウジング132は、第1の実施の形態のハウジング32と同様に構成されている。すなわち、ハウジング132の左右の側壁には、それぞれ前後一対のガイド突起134が形成されており、ハウジング132の底面における左右の縁部には、一対の段差部136が形成されている。また、ハウジング132の底壁には、第1の実施の形態よりも大形の枠部138が形成されており、枠部138が当該底壁から上方側へ突出されている。そして、枠部138の内部が、基板収容部138Aとされており、基板収容部138A内に、略矩形状を成す基板140が収容されている。
スライダ150は、前後方向から見て下側へ開放された略U形板に形成されると共に、前後方向に延在されている。すなわち、スライダ150は、全体として、第1の実施の形態のスライダ50の前壁及び後壁を省略した形状を成している。そして、第1の実施の形態と同様に、スライダ150が、ハウジング132内に収容されると共に、前後方向にスライド可能に構成されている。すなわち、スライダ150の左右の側壁の下端面が、ハウジング132の段差部136上に摺動可能に配置されており、スライダ150の左右方向の移動が、ガイド突起134によって制限されている。
スライダ150の上壁の略中央部には、ザグリ部152が形成されており、ザグリ部152は、上側へ開放された凹状を成すと共に、平面視で左右方向を長手方向とする略トラック形状に形成されている。また、ザグリ部152の略中央部には、スライド孔152Aが貫通形成されており、スライド孔152Aは、左右方向に延在された長孔状に形成されている。
また、スライダ150の上面には、スライド孔152Aの右端部に対して後方側の位置において、後述するリンク190を回動可能に支持する支持軸154が一体に形成されており、支持軸154は、上下方向を軸方向とした略円柱状に形成されている。また、スライダ150の上面には、支持軸154の径方向外側の位置において、後述するリンク190を係止するための一対の係止爪156が一体に形成されている。この係止爪156は、支持軸154の径方向を板厚方向とした本体部156Aと、本体部156Aの先端部において支持軸154側へ突出されたフック部156Bと、を含んで構成されている。そして、係止爪156は、本体部156Aの板厚方向に弾性変形可能に構成されている。
さらに、スライダ150の上壁には、支持軸154の後側の位置において、逃げ孔158が貫通形成されている。この逃げ孔158は、長孔状に形成されて、支持軸154の周方向に沿って湾曲されている。具体的には、平面視で、逃げ孔158の一端部が、支持軸154の後方側に配置されており、逃げ孔158の他端部が、支持軸154の右斜め後側に配置されている。
リンク190は、上下方向を板厚方向とした略長尺板状に形成されると共に、前後方向に沿って延在されている。そして、リンク190の長手方向中間部には、略円形状の支持孔192が貫通形成されている。また、リンク190の長手方向中間部には、リンク190の幅方向外側へ張り出された一対の張出部190Aが形成されており、張出部190Aの外周部は、平面視で支持孔192を中心とした略円弧状に形成されている。そして、スライダ150の支持軸154がリンク190の支持孔192内に下方側から挿入されて、リンク190がスライダ150に組付けられている。これにより、リンク190がスライダ150に回動可能に連結されている。また、リンク190のスライダ150への組付時には、スライダ150の係止爪156が張出部190Aによって支持軸154の径方向外側へ弾性変形して、リンク190のスライダ150への組付後において、リンク190の張出部190Aが係止爪156のフック部156Bに係止されている。これにより、リンク190の支持軸154からの抜けを防止するようになっている。
また、リンク190の一端部(前端部)には、リンク190の長手方向(シフト方向)に延在された第1長孔194が貫通形成されており、第1長孔194の後端部が、スライダ150のスライド孔152Aの右端部と上下方向にラップして配置されている(図8(A)参照)。また、第1長孔194の幅寸法は、スライダ150のザグリ部152の幅寸法と略同じに設定されている。一方、リンク190の他端部(後端部)には、リンク190の長手方向に延在された第2長孔196が貫通形成されており、第2長孔196の後端部が、スライダ150の逃げ孔158の一端部と上下方向にラップして配置されている(図8(A)参照)。また、第2長孔196の幅寸法は、スライダ150の逃げ孔158の幅寸法よりも小さく設定されている。
ホルダ160は、スライダ150の内部に配置されると共に、基板140の上方側に位置している。このホルダ160は、平面視で略クランク形板状を成すホルダ本体162を有しており、ホルダ本体162は、上下方向を板厚方向として、平面視で左側へ向かうに従い前側へ傾斜して配置されている。ホルダ本体162の略中央部には、操作力入力部164が設けられている。この操作力入力部164は、ホルダ本体162とは別体で形成され、ホルダ本体162から上方側へ突出された略円筒状に形成されており、操作力入力部164の基端部が、ホルダ本体162に連結されている。また、操作力入力部164の基端側の部分には、操作力入力部164よりも小径の縮径部164Aが形成されており、縮径部164Aの直径がスライダ150のスライド孔152Aの幅寸法よりも僅かに小さく設定されている。そして、操作力入力部164をスライド孔152A内に挿入することで、操作力入力部164における縮径部164Aを除く部分が、スライダ150のザグリ部152内に収容されて、縮径部164Aがスライド孔152A内から突出して、ホルダ160に連結することでホルダ160がスライダ150に対して相対移動(スライド)可能且つ相対回動可能に収容される。
また、操作力入力部164は、スライダ150の上面よりも上側へ突出されると共に、リンク190の第1長孔194内にスライド可能且つ相対回動可能に挿入されている。さらに、操作力入力部164の内径寸法は、シフトレバー20の操作力伝達部24におけるボール部24Aの直径よりも僅かに大きく設定されており、ボール部24Aが操作力入力部164内に収容されている。これにより、シフトレバー20の操作時には、シフトレバー20の操作力が操作力入力部164(ホルダ160)に入力されるようになっている。具体的には、シフトレバー20のセレクト方向の操作時には、操作力入力部164がスライド孔152Aの長手方向に沿ってセレクト方向へ移動すると共に、リンク190が支持軸154の軸回りに回動するようになっている。一方、シフトレバー20のシフト方向の操作時には、操作力入力部164がスライダ150のスライド孔152Aの内周部と係合して、スライダ150がホルダ160と共にシフト方向へスライドするようになっている。このとき、リンク190は支持軸154でスライダ150と一体的にスライド移動し、支持軸154の軸回りに回動することはない。
さらに、ホルダ160の上面には、操作力入力部164の後側の位置において、「連結軸」としてのホルダ側連結軸166が一体に形成されており、ホルダ側連結軸166は、上下方向を軸方向とした略円筒状に形成されている。このホルダ側連結軸166の直径は、リンク190の第2長孔196の幅寸法よりも僅かに小さく設定されており、ホルダ側連結軸166は、スライダ150の逃げ孔158内を挿通すると共に、リンク190の第2長孔196内にスライド可能に挿入されている。これにより、ホルダ160が、操作力入力部164及びホルダ側連結軸166の部位において、リンク190に連結されて、ホルダ160のスライダ150に対する相対位置(向き)が設定される構成になっている。
磁石170は、所定の形状を成す板状に形成されて、第1の実施の形態と同様に、上下方向を板厚方向としてホルダ本体162に保持されている。すなわち、ホルダ本体162の下面には、磁石170と相似形を成す凹状の保持部162Aが形成されている。そして、図8(D)に示されるように、シフトレバー20が「N」シフト位置に配置された状態において、磁石170は、セレクト方向に延在された第1磁石部170Aと、第1磁石部170Aの右側部分から後側へ延出された第2磁石部170Bと、第1磁石部170Aの右端部から前側へ延出された第3磁石部170Cと、第1磁石部170Aの長手方向中間部から前斜め左に延出され且つ先端部において左側へ屈曲された第4磁石部170Dと、を含んで構成されている。
また、図6に示されるように、前述した基板140の上面(板厚方向一方側の面)には、第1の実施の形態と同様に、6個の第1センサS1〜第6センサS6が搭載されており、第1センサS1〜第6センサS6が、制御部80に電気的に接続されている。そして、詳細については後述するが、第1の実施の形態と同様に、シフトレバー20が各シフト位置から他のシフト位置に操作されたときには、第1センサS1〜第6センサS6の内の少なくとも3つのセンサの出力信号(検出信号)が切替わるように、磁石170と第1センサS1〜第6センサS6との位置関係が設定されている。
(作用及び効果)
次に、シフトレバー20の操作手順を説明しつつ、第2の実施の形態の作用及び効果について説明する。
(「H」シフト位置から「L」シフト位置への操作)
上記のように構成されたシフトレバー装置100では、図8(A)に示されるように、シフトレバー20の「H」シフト位置では、リンク190がシフト方向に延在して配置されており、リンク190の第1長孔194の後端部にホルダ160の操作力入力部164が配置され、リンク190の第2長孔196の後端部にホルダ160のホルダ側連結軸166が配置されている。また、磁石170の第1磁石部170Aが、左側へ向かうに従い前側へ傾斜されるように、磁石170が基板140に対して配置されている(以下、スライダ150対するこの磁石170の配置状態を、「第1配置状態」という)。そして、この状態では、第4センサS4及び第5センサS5が、上下方向において磁石170と対向配置されて、制御部80へON信号を出力している。なお、図8では、図1と同様に、第1センサS1〜第6センサS6において、ON信号を制御部80へ出力するセンサを理解し易くするために、ON信号を出力するセンサを塗り潰して図示している。
そして、シフトレバー20の「H」シフト位置から「L」シフト位置への操作では、シフトレバー20が、シフト方向他方側(後側)へ操作される。このため、シフトレバー20の操作力伝達部24が、シフト方向一方側(図8(A)の矢印A方向側であり、前側)へ移動(変位)する。このため、シフトレバー20の前方側への操作力が、ホルダ160の操作力入力部164に入力される。また、このときには、スライダ150のスライド孔152Aは、セレクト方向に延在された直線状の長孔状に形成され、シフト方向には延在していないため、ホルダ160の操作力入力部164が、スライド孔152Aの内周部に係合して、シフトレバー20の前方側への操作力がスライダ150に入力される。リンク190は、スライダ150の支持軸154に回動可能に支持されているが、操作力入力部164は第1長孔194に作用することはないため、スライダ150、ホルダ160、及びリンク190の相対位置が維持された状態で、これらが前方側へスライドする。これにより、ホルダ160に保持された磁石170が、第1配置状態を維持したまま、基板140に対して前方側へスライド(相対移動)して、図8(B)に示される位置に配置される。
図8(B)に示されるように、「L」シフト位置では、第1センサS1及び第3センサS3が、上下方向において磁石170と対向配置されて、制御部80へON信号を出力する。これにより、シフトレバー20が「L」シフト位置へ操作されたことを、制御部80が検知する。より詳しくは、「H」シフト位置から「L」シフト位置への操作では、第2センサS2及び第6センサS6の出力信号が切替わらず、第1センサS1、第3センサS3、第4センサS4、及び第5センサS5の出力信号が切り替わる。換言すると、第1センサS1〜第6センサS6の内の4つのセンサの出力信号が切替わる。
(「H」シフト位置から「N」シフト位置への操作)
図8(A)に示されるように、シフトレバー20の「H」シフト位置では、上述のように、磁石170(ホルダ160)が第1配置状態とされており、第4センサS4及び第5センサS5の2つのセンサが、制御部80へON信号を出力している。また、ホルダ160の操作力入力部164が、スライダ150のスライド孔152Aにおける右端部に配置されている。そして、シフトレバー20の「H」シフト位置から「N」シフト位置への操作では、シフトレバー20が、セレクト方向一方側(右側)へ操作される。このため、シフトレバー20の操作力伝達部24が、セレクト方向他方側(図8(A)の矢印D方向側であり、左側)へ移動(変位)する。
これにより、シフトレバー20の左方側への操作力が、ホルダ160の操作力入力部164に入力されて、操作力入力部164が操作力伝達部24(のボール部24A)と共に、セレクト方向他方側へ移動(変位)する。このときには、スライダ150のスライド孔152Aは、上述のように、セレクト方向に延在された直線状の長孔状に形成され、シフト方向には延在していないため、操作力入力部164は、スライド孔152Aの右側端部からスライド孔152Aの長手方向に沿って左側端部へスライドする。これにより、スライダ150の位置が維持された状態で、操作力入力部164が支持軸154に対して左側へ変位する。すなわち、操作力入力部164とスライダ150の支持軸154との間の相対距離が長くなるように、操作力入力部164が支持軸154に対してさらに離間される。
一方、操作力入力部164がスライド孔152A内を左側へスライドすることで、操作力入力部164が、リンク190の第1長孔194の内周部に係合して、リンク190の一端部(前端部)を左側へ押圧する。これにより、リンク190が、支持軸154を中心にして反時計回り(図8(A)の矢印F方向側)へ回動される。また、このときには、前述したように、操作力入力部164とスライダ150の支持軸154との間の相対距離が長くなるため、操作力入力部164が第1長孔194に対してリンク190の一端側へ相対変位する。また、リンク190の回動時には、リンク190の第2長孔196の内周部が、ホルダ160のホルダ側連結軸166と係合して、ホルダ側連結軸166がリンク190の他端部(後端部)と共に回動される。また、このときには、上述のように、操作力入力部164が第1長孔194に対してリンク190の一端側へ相対変位するため、ホルダ側連結軸166も第2長孔196に対してリンク190の一端側へ相対変位する。これにより、ホルダ160(磁石170)は、セレクト方向他方側(左側)へ移動しながら、操作力入力部164(シフトレバー20の操作力伝達部24におけるボール部24A)を中心として反時計回りに回動される。その結果、ホルダ160に保持された磁石170が、基板140に対して相対回動及び左側へスライドして、図8(D)に示される位置に配置される。
図8(D)に示されるように、「N」シフト位置では、平面視において、磁石170の第1磁石部170Aがセレクト方向に沿って延在されるように、磁石170の基板140に対する向きが変更される(以下、この磁石170のスライダ150に対する配置状態を、「第2配置状態」という)。さらに、「N」シフト位置では、第3センサS3、第4センサS4、及び第6センサS6が、上下方向において磁石170と対向配置されて、制御部80へON信号を出力する。これにより、シフトレバー20が「N」シフト位置へ操作されたことを、制御部80が検知する。より詳しくは、「H」シフト位置から「N」シフト位置への操作では、第1センサS1、第2センサS2、及び第4センサS4の出力信号が切替わらず、第3センサS3、第5センサS5、及び第6センサS6の出力信号が切り替わる。換言すると、第1センサS1〜第6センサS6の内の3つのセンサの出力信号が切替わる。
(「N」シフト位置から「D」シフト位置への操作)
図8(D)に示されるように、シフトレバー20の「N」シフト位置では、上述のように、磁石170が第2配置状態にされており、第3センサS3、第4センサS4、及び第6センサS6の3つのセンサが、制御部80へON信号を出力している。そして、シフトレバー20の「N」シフト位置から「D」シフト位置への操作では、シフトレバー20が、シフト方向他方側(後側)へ操作される。このため、シフトレバー20の操作力伝達部24が、シフト方向一方側(図8(D)の矢印A方向側であり、前側)へ移動(変位)する。
このため、シフトレバー20の前方側への操作力が、ホルダ160の操作力入力部164に入力される。また、このときには、スライダ150のスライド孔152Aは、セレクト方向に延在された直線状の長孔状に形成され、シフト方向には延在していないため、ホルダ160の操作力入力部164が、スライド孔152Aの内周部に係合して、シフトレバー20の前方側への操作力がスライダ150に入力される。リンク190は、スライダ150の支持軸154に回動可能に支持されているが、操作力入力部164は第1長孔194に作用することはないため、スライダ150、ホルダ160、及びリンク190の相対位置が維持された状態で、これらが前方側へスライドする。これにより、ホルダ160に保持された磁石170が、第2配置状態を維持したまま、基板140に対して前方側へスライド(相対移動)して、図8(E)に示される位置に配置される。
図8(E)に示されるように、「D」シフト位置では、第1センサS1、第2センサS2、及び第4センサS4が、上下方向において磁石170と対向配置されて、制御部80へON信号を出力する。これにより、シフトレバー20が「D」シフト位置へ操作されたことを、制御部80が検知する。より詳しくは、「N」シフト位置から「D」シフト位置への操作では、第4センサS4及び第5センサS5の出力信号が切替わらず、第1センサS1、第2センサS2、第3センサS3、及び第6センサS6の出力信号が切り替わる。換言すると、第1センサS1〜第6センサS6の内の4つのセンサの出力信号が切替わる。
(「N」シフト位置から「R」シフト位置への操作)
図8(D)に示されるように、シフトレバー20の「N」シフト位置では、上述のように、磁石170が第2配置状態にされており、第3センサS3、第4センサS4、及び第6センサS6の3つのセンサが、制御部80へON信号を出力している。そして、シフトレバー20の「N」シフト位置から「R」シフト位置への操作では、シフトレバー20が、シフト方向一方側(前側)へ操作される。このため、シフトレバー20の操作力伝達部24が、シフト方向他方側(図8(D)の矢印B方向側であり、後側)へ移動(変位)する。
このため、シフトレバー20の後方側への操作力が、ホルダ160の操作力入力部164に入力される。また、このときには、スライダ150のスライド孔152Aは、セレクト方向に延在された直線状の長孔状に形成され、シフト方向には延在していないため、ホルダ160の操作力入力部164が、スライド孔152Aの内周部に係合して、シフトレバー20の後方側への操作力がスライダ150に入力される。リンク190は、支持軸154において、スライダ150に連結されているが、操作力入力部164は第1長孔194に作用することはないため、スライダ150、ホルダ160、及びリンク190の相対位置が維持された状態で、これらが後方側へスライドする。これにより、ホルダ160に保持された磁石170が、第2配置状態を維持したまま、基板140に対して前方側へスライド(相対移動)して、図8(C)に示される位置に配置される。
図8(C)に示されるように、「R」シフト位置では、第2センサS2、第5センサS5、及び第6センサS6が、上下方向において磁石170と対向配置されて、制御部80へON信号を出力する。これにより、シフトレバー20が「R」シフト位置へ操作されたことを、制御部80が検知する。より詳しくは、「N」シフト位置から「R」シフト位置への操作では、第1センサS1及び第6センサS6の出力信号が切替わらず、第2センサS2、第3センサS3、第4センサS4、及び第5センサS5の出力信号が切り替わる。換言すると、第1センサS1〜第6センサS6の内の4つのセンサの出力信号が切替わる。
図9には、第2の実施の形態における、第1センサS1〜第6センサの出力状態を表にしてまとめている。図9(A)に示される表では、シフトレバー20の各シフト位置における、第1センサS1〜第6センサS6の出力信号の状態を表している。すなわち、例えば、「H」シフト位置では、第4センサS4及び第5センサS5が、ON信号を制御部80へ出力していることを表している。また、図9(B)に示される表では、シフトレバー20が各シフト位置から他のシフト位置へ操作されたときの、出力信号が切替わるセンサの数を表している。具体的には、縦列の最も左側に表示されたシフト位置は、シフトレバー20の操作開始前のシフト位置を示しており、横列の最も上側に表示されたシフト位置は、シフトレバー20の操作開始後のシフト位置を示している。すなわち、例えば、「H」シフト位置を操作開始前のシフト位置とすると、「L」シフト位置への操作では、4つのセンサの出力信号が切替わり、「N」シフト位置への操作では、3つのセンサの出力信号が切替わり、「D」シフト位置への操作では、3つのセンサの出力信号が切替わり、「R」シフト位置への操作では、3つのセンサの出力信号が切替わることを示している。そして、この表2に示されるように、第2の実施の形態においても、いずれのシフト位置から他のシフト位置へシフトレバー20が操作されたときには、少なくとも3つのセンサの出力信号が切替わることが判る。以上により、第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏する。
また、第2の実施の形態では、シフトレバー20が、「H」シフト位置から「N」シフト位置へ操作されるときには、磁石170が基板140に対して、左側(セレクト方向他方側)へ移動しつつ、操作力入力部164の軸回りを回動する。このため、シフトレバー20がセレクト方向に操作されたときの、磁石170の基板140に対する相対移動範囲を大きくすることができる。これにより、第1センサS1〜第6センサS6を、出力信号の切替わる位置に、一層容易に配置することができる。
さらに、第2の実施の形態では、スライダ150にリンク190が回動可能に連結されており、ホルダ160が、リンク190の第1長孔194及び第2長孔196の部位において連結されている。このため、スライダ150(基板140)に対するホルダ160(磁石170)の位置をリンク190によって設定することができる。
なお、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、シフトレバー20がセレクト方向に操作されたときに、磁石70(170)が基板40(140)に対して相対回動し、シフトレバー20がシフト方向に操作されたときに、磁石70(170)が基板40(140)に対する向きを維持したまま相対移動される。これに代えて、シフトレバー20がセレクト方向に操作されたときに、磁石70(170)を基板40(140)に対する向きを維持したまま相対移動させ、シフトレバー20がシフト方向に操作されたときに、磁石70(170)を基板40(140)に対して相対回動させてもよい。
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、ガイドプレート16の案内孔18が所定の屈曲形状に形成されているが、案内孔18の形状は各種車両に応じて適宜変更可能である。例えば、案内孔を、平面視でE字形状やH字形状に形成して、スライドカバー46を案内孔に対応した形状に変更してもよい。この場合には、磁石70(170)の形状を適宜設定して、第1センサS1〜第6センサS6と磁石70(170)との位置関係を設定してもよい。すなわち、シフトレバー20が各シフト位置から他のシフト位置へ操作されたときに、第1センサS1〜第6センサS6の内の少なくとも3つのセンサの出力信号が切替わるように、第1センサS1〜第6センサS6と磁石70(170)との位置関係を設定してもよい。
10 シフトレバー装置
12 ケース
14 ケース本体
16 ガイドプレート
18 案内孔
18A セレクト通路
18B 第1シフト通路
18C 第2シフト通路
20 シフトレバー
20A 支持部
20B 節度部材保持部
22 節度部材
24 操作力伝達部
24A ボール部
26 シフトノブ
30 シフト位置検出機構
32 ハウジング
34 ガイド突起
36 段差部
38 枠部
38A 基板収容部
40 基板
50 スライダ
50A 切欠部
52 支持部
52A 支持孔
54 スライド孔
60 ホルダ
62 ホルダ本体
62A 保持部
64 回動軸(被支持部)
64A 縮径部
66 操作力入力部
70 磁石(被検出体)
70A 第1磁石部
70B 第2磁石部
80 制御部
100 シフトレバー装置
130 シフト位置検出機構
132 ハウジング
134 ガイド突起
136 段差部
138 枠部
138A 基板収容部
140 基板
150 スライダ
152 ザグリ部
152A スライド孔
154 支持軸
156 係止爪
156A 本体部
156B フック部
158 逃げ孔
160 ホルダ
162 ホルダ本体
162A 保持部
164 操作力入力部
164A 縮径部
166 ホルダ側連結軸
170 磁石(被検出体)
170A 第1磁石部
170B 第2磁石部
170C 第3磁石部
170D 第4磁石部
190 リンク
190A 張出部
192 支持孔
194 第1長孔
196 第2長孔
S1 第1センサ(検出体)
S2 第2センサ(検出体)
S3 第3センサ(検出体)
S4 第4センサ(検出体)
S5 第5センサ(検出体)
S6 第6センサ(検出体)

Claims (5)

  1. シフト方向及びセレクト方向に操作可能に構成され、操作されることでシフト位置を選択するシフトレバーと、
    前記シフトレバーの操作に連動して移動する被検出体と、
    前記被検出体と対向配置され、前記被検出体の移動位置に応じた検出信号を出力する複数の検出体と、
    前記複数の検出体の出力の組合せによって前記シフトレバーのシフト位置を検知する制御部と、
    前記シフトレバーのシフト方向及びセレクト方向の一方の操作に応じて、前記被検出体と前記検出体との対向方向を軸方向として前記被検出体を回動させるシフト位置検出機構と、
    を備え
    前記シフト位置検出機構は、
    ハウジングと、
    前記ハウジング内に収容され、前記複数の検出体が搭載された基板と、
    前記基板の板厚方向一方側に配置され、前記ハウジング内をシフト方向及びセレクト方向の他方にスライド可能に構成され、前記シフトレバーのシフト方向及びセレクト方向の他方の操作に応じてスライドされるスライダと、
    前記被検出体を保持すると共に、前記基板の板厚方向を軸方向として前記スライダに回動可能に連結され、前記シフトレバーのシフト方向及びセレクト方向の一方の操作に応じて前記スライダに対して相対回動されるホルダと、
    を備え、
    前記スライダは、シフト方向及びセレクト方向の一方に延在され且つ前記シフトレバーの一端部が長手方向にスライド可能に挿通されたスライド孔を有し、
    前記ホルダは、前記スライダに回動可能に支持された被支持部と、前記シフトレバーの一端部に連結されて前記シフトレバーの操作力が入力される操作力入力部と、を有し、
    前記シフトレバーがシフト方向及びセレクト方向の一方へ操作されるときに、前記シフトレバーの一端部が前記スライド孔内をスライドすることで、前記ホルダが前記スライダに対して相対回動されるシフトレバー装置。
  2. シフト方向及びセレクト方向に操作可能に構成され、操作されることでシフト位置を選択するシフトレバーと、
    前記シフトレバーの操作に連動して移動する被検出体と、
    前記被検出体と対向配置され、前記被検出体の移動位置に応じた検出信号を出力する複数の検出体と、
    前記複数の検出体の出力の組合せによって前記シフトレバーのシフト位置を検知する制御部と、
    前記シフトレバーのシフト方向及びセレクト方向の一方の操作に応じて、前記被検出体と前記検出体との対向方向を軸方向として前記被検出体を回動させるシフト位置検出機構と、
    を備え、
    前記シフト位置検出機構は、
    ハウジングと、
    前記ハウジング内に収容され、前記複数の検出体が搭載された基板と、
    前記基板の板厚方向一方側に配置され、前記ハウジング内をシフト方向及びセレクト方向の他方にスライド可能に構成され、前記シフトレバーのシフト方向及びセレクト方向の他方の操作に応じてスライドされるスライダと、
    前記被検出体を保持すると共に、前記基板の板厚方向を軸方向として前記スライダに回動可能に連結され、前記シフトレバーのシフト方向及びセレクト方向の一方の操作に応じて前記スライダに対して相対回動されるホルダと、
    を備え、
    前記ホルダは、前記シフトレバーの一端部に回動可能に連結されて前記シフトレバーの操作力が入力される操作力入力部を有し、
    前記スライダは、シフト方向及びセレクト方向の一方に延在され且つ前記操作力入力部がスライド可能及び回動可能に連結されたスライド孔を有し、
    前記シフトレバーがシフト方向及びセレクト方向の一方へ操作されるときに、前記操作力入力部が、前記シフトレバーの一端部と共に当該一方へ前記スライダに対して相対移動されると共に、前記シフトレバーの一端部を中心に回動されるシフトレバー装置。
  3. 前記シフト位置検出機構は、前記基板の板厚方向を軸方向として前記スライダに回動可能に支持されたリンクを備え、
    前記リンクの一端部には、前記操作力入力部が挿通される第1長孔が形成され、前記リンクの他端部には、前記ホルダに設けられた連結軸が挿通される第2長孔が形成されており、
    前記シフトレバーがシフト方向及びセレクト方向の一方へ操作されるときには、前記リンクが前記スライダに対して相対回動されると共に、前記連結軸が前記第2長孔によって前記シフトレバーの一端部を中心に前記スライダに対して相対回動され、
    前記シフトレバーがシフト方向及びセレクト方向の他方へ操作されるときには、前記リンクが前記スライダと共に当該他方へスライドされる請求項に記載のシフトレバー装置。
  4. シフト方向及びセレクト方向に操作可能に構成され、操作されることでシフト位置を選択するシフトレバーと、
    前記シフトレバーの操作に連動して移動する被検出体と、
    前記被検出体と対向配置され、前記被検出体の移動位置に応じた検出信号を出力する複数の検出体と、
    前記複数の検出体の出力の組合せによって前記シフトレバーのシフト位置を検知する制御部と、
    前記シフトレバーのシフト方向及びセレクト方向の一方の操作に応じて、前記被検出体と前記検出体との対向方向を軸方向として前記被検出体を回動させるシフト位置検出機構と、
    を備え、
    前記シフト位置検出機構は、
    ハウジングと、
    前記ハウジング内に収容され、前記複数の検出体が搭載された基板と、
    前記基板の板厚方向一方側に配置され、前記ハウジング内をシフト方向及びセレクト方向の他方にスライド可能に構成され、前記シフトレバーのシフト方向及びセレクト方向の他方の操作に応じてスライドされるスライダと、
    前記被検出体を保持すると共に、前記基板の板厚方向を軸方向として前記スライダに回動可能に連結され、前記シフトレバーのシフト方向及びセレクト方向の一方の操作に応じて前記スライダに対して相対回動されるホルダと、
    を備え、
    前記シフトレバーは、複数のシフト位置を選択可能に構成されており、前記制御部は、少なくとも3個の前記検出体の出力信号の切替わりに基づいて、前記シフトレバーのシフト位置を検知するシフトレバー装置。
  5. 前記シフトレバーは、複数のシフト位置を選択可能に構成されており、前記制御部は、少なくとも3個の前記検出体の出力信号の切替わりに基づいて、前記シフトレバーのシフト位置を検知する請求項1〜請求項の何れか1項に記載のシフトレバー装置。
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