JP6576748B2 - シフト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シフト位置を切り換えるために車両に搭載されるシフト装置に関するものである。
従来のシフト位置をセンサによって検出するシフト装置(特許文献1参照)では、1つの回路基板上にホールICを配置し、シフト方向はマグネットの回転位置を検知し、セレクト方向をマグネットに対してヨークが軸方向に移動した際の磁束の変化を検出するものであった。このように、従来は、シフト方向とセレクト方向とで検出方向が違う機構となっていたため、操作ストロークがそれぞれの方向で大きく異なることとなり、構造が大型化していた。また、シフト方向の回転方向の検出には、磁気抵抗素子を用いていたため、温度変化の影響を受けやすかった。
また、従来のセンサを用いたシフト装置では、シフトレバーを伝って水等がシフト装置の内部に侵入するおそれがあった。水等がセンサに到達してしまうと、故障等の原因となることから、センサを用いたシフト装置では、浸水対策が望まれる。しかし、上述した特許文献1の技術では、シフトゲート及びセレクトゲートといったガイド溝が上方へ向けて開口していることから、浸水対策が困難であった。
さらに、従来、エンジンをオフしたときにシフトロックを行う機構(例えば、特許文献2参照)は設けられていたが、ソレノイドを用いてシフトロックを行っており、シフトロック状態か否かを検出することは行っていなかった。また、エンジンオフ時にシフトレバーがホームポジションになくマニュアルポジションにあることを検出したときに、シフトレバーをホーム位置に復帰させる機能を追加したものがあるが、その機能は、シフトロック機構とは別個に設けられていた。
特開2007−62664号公報 特許第3996380号公報
本発明の課題は、構造が簡単であって小型化が容易であり、温度変化の影響を受けにくいシフト装置を提供することである。
また、本発明の他の課題は、構造が簡単であって小型化が容易であり、温度変化の影響を受けにくく、かつ、異物の侵入を防ぐことができるシフト装置を提供することである。
さらに、本発明の他の課題は、シフト機構のシフトロックとマニュアルモードへの復帰機構をまとめて、シフトロック状態か否かを検出する検出手段を、シフト位置を検出する検出手段が設けられている同一基板上に配置し、より小型のシフト装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、操作可能なシフトレバー(10,210,310)と、前記シフトレバー(10,210,310)を複数の操作ポジションにガイドするガイド溝(21,52,252,352c)を有するガイド部材(20,50,250,352)と、前記シフトレバー(10,210,310)の揺動方向を検出する検出部材(71,72,271,272,371,372)が配置された回路基板(70,270,370)と、前記回路基板(70,270,370)を保持する収容部(33,233,333)を有するベース部材(30,230,330)と、前記回路基板(70,270,370)及び前記ベース部材(30,230,330)を収容するケース(40,240,340)と、を備え、前記ベース部材(30,230,330)に回動可能に軸支され、前記シフトレバー(10,210,310)の第1揺動方向の揺動に追従して回動する第1被検出部材(80,280,380)と、前記ベース部材(30,230,330)に回動可能に軸支され、前記シフトレバー(10,210,310)の第2揺動方向の揺動に追従して回動する第2被検出部材(90,290,390)と、前記シフトレバー(10)の一端部に一体に設けられたボール部(11)と、前記ベース部材(30)に設けられ、前記ボール部(11)を揺動可能に保持する凹部(31)と、をさらに備え、前記検出部材(71,72,271,272,371,372)は、前記回路基板(70,270,370)に搭載され、かつ、前記第1被検出部材(80,280,380)の被検出部(82,282,382)に対向する第1検出部材(71,271,371)と、前記第1検出部材(71,271,371)が搭載されている前記回路基板(70,270,370)の同一面に搭載され、かつ、前記第2被検出部材(90,290,390)の被検出部(92,292,392)に対向する第2検出部材(72,272,372)と、を有前記第1被検出部材(80)は、前記ベース部材(30)に回動可能に軸支され、一端部に前記第1揺動方向の回転軸線に対して垂直な平面上で回転可能に前記被検出部(82)を保持するロータ部材(80)により構成され、前記第2被検出部材(90)は、前記ベース部材(30)に回動可能に軸支され、前記第2揺動方向の回転軸線に対して垂直方向に延設されたアーム部(90b)の一端部に前記被検出部(92)を保持するレバー部材(90)により構成され、前記ロータ部材(80)及び前記レバー部材(90)のそれぞれの他端部には、前記ボール部(11)の前記シフトレバー(10)の操作軸方向に形成された係合溝(11a,11b)に係合し、前記シフトレバー(10)の前記第1揺動方向又は前記第2揺動方向の動作に追従させる係合片(81,91)を設けたこと、を特徴とするシフト装置(1)である。
請求項の発明は、請求項に記載のシフト装置(1)において、前記第1被検出部材(80)の被検出部(82)は、N極とS極がいずれも前記第1検出部材(71)に対向するように前記ロータ部材(80)に配置されたマグネット(82)であり、前記第1検出部材(71)は、前記ロータ部材(80)が前記シフトレバー(10)の前記第1揺動方向に従って前記第1被検出部材(80)の被検出部(82)としての前記マグネット(82)を前記第1検出部材(71)に対向させた状態で回転したときの、前記マグネット(82)の回転角度を検出するホールセンサ(71)であること、特徴とするシフト装置(1)である。
請求項の発明は、請求項又は請求項に記載のシフト装置において、前記第2被検出部材(90)の被検出部(92)は、前記第2検出部材(72)に対向可能なように前記レバー部材(90)に配置されたマグネット(92)であり、前記第2検出部材(72)は、前記レバー部材(90)が前記シフトレバー(10)の前記第2揺動方向に従って前記第2被検出部材(90)の被検出部(92)としての前記マグネット(92)を当該第2検出部材(72)に対して離間又は接近させたとき、前記マグネット(92)が対向する位置に存在するか否かを検出するホールセンサ(72)であること、を特徴とするシフト装置(1)である。
請求項の発明は、請求項から請求項までのいずれか1項に記載のシフト装置において、前記ベース部材(230)の前記凹部(231)とは反対側には、前記凹部(231)と対応する凸部(236)が形成されており、前記凸部(236)に開口された貫通孔(237)を貫通して前記シフトレバー(210)が配置されており、前記シフトレバー(210)に嵌合し、かつ、前記凸部(236)を覆うようにして配置されて前記凸部(236)の前記貫通孔(237)への外部からの異物の侵入を阻止して異物を前記凸部(236)の周辺部へ導くガイドカバー(213)をさらに備え、前記ベース部材(230)には、前記ガイドカバー(213)により導かれた異物が前記ベース部材(230)外に移動しないように遮る壁部(238)と、前記ガイドカバー(213)により導かれた異物を前記ベース部材(230)外に排出する排出部(239)と、がさらに設けられていること、を特徴とするシフト装置(2)である。
請求項の発明は、中立位置から複数の操作ポジションに操作可能なシフトレバー(310)と、前記シフトレバー(310)を前記複数の操作ポジションにガイドするガイド溝(352c)を有するガイド部材(352)と、前記シフトレバー(310)の揺動方向を検出する検出部材(371,372)が配置された回路基板(370)と、所定の条件下で前記シフトレバー(370)の所定の操作ポジションへの移動を規制するシフトレバー規制機構(350)と、を備え、前記シフトレバー(310)の第1揺動方向の揺動に追従して位置変化する第1被検出部材(380)と、前記シフトレバー(310)の第2揺動方向の揺動に追従して位置変化する第2被検出部材(390)と、前記シフトレバー規制機構(350)に設けられ、シフト規制位置と解除位置とに位置が変化する規制部材(356)と、前記規制部材(356)の作動に追従して位置変化する第3被検出部材(357)と、をさらに備え、前記検出部材(371,372)は、前記回路基板(370)に搭載され、かつ、前記第1被検出部材(380)の被検出部(382)に対向する第1検出部材(371)と、前記第1検出部材(371)が搭載されている前記回路基板(370)の同一面に搭載され、かつ、前記第2被検出部材(390)の被検出部(392)に対向する第2検出部材(372)と、を有し、さらに、前記第1検出部材(371)が搭載されている前記回路基板(370)の同一面に搭載され、かつ、前記第3被検出部材(357)の被検出部(356c,356d)に対向する第3検出部材(373)を有すること、を特徴とするシフト装置(3)である。
請求項の発明は、請求項に記載のシフト装置において、前記シフトレバー規制機構(350)を駆動するアクチュエータ(M)と、前記アクチュエータ(M)を制御する制御部(358)と、前記シフトレバー(310)が中立位置から手動操作位置に操作されると、前記シフトレバー(310)の位置を前記手動操作位置に保持するシフトレバー保持機構(312,352)と、を有し、前記シフトレバー(310)が前記手動操作位置にあるときに所定の条件となったことを条件に前記制御部(358)が前記アクチュエータ(M)を作動させて前記規制部材(356)の位置を変化させることにより前記シフトレバー(310)に当接し、前記シフトレバー保持機構(312,352)による前記シフトレバーの保持状態を解除する当接部(356b)を前記規制部材(356)に設けたこと、を特徴とするシフト装置(3)である。
請求項の発明は、請求項に記載のシフト装置において、前記規制部材(356)は、前記シフトレバー(310)が中立位置にあるときに前記シフトレバー(310)と平行となる回転軸(355)と一体となって回転可能に設けられており、前記回転軸(355)に対して偏心した円弧状のカム部(356a)を有し、当該カム部(356a)に前記当接部(356b)が形成されていること、を特徴とするシフト装置(3)である。
請求項の発明は、請求項に記載のシフト装置において、前記制御部(358)は、前記シフトレバー(310)が前記手動操作位置にあるときに車両が所定のシフト規制条件を充たしたと判定したとき、前記アクチュエータ(M)を作動させて前記規制部材(356)を駆動して、前記シフトレバー(310)に前記カム部(356a)を当接させることにより前記シフトレバー保持機構(312,352)による前記シフトレバー(310)の保持状態を解除し、かつ、前記シフトレバー(310)の中立位置から手動操作位置への移動を阻止するシフト規制位置に前記規制部材(356)を停止させるように前記アクチュエータ(M)を制御すること、を特徴とするシフト装置(3)である。
本発明によれば、シフト装置は、構造が簡単であって小型化が容易であり、温度変化の影響を受けにくくできる。
また、本発明のシフト装置は、構造が簡単であって小型化が容易であり、温度変化の影響を受けにくく、かつ、異物の侵入を防ぐことができる。
さらに、本発明のシフト装置は、シフト機構のシフトロックとマニュアルモードへの復帰機構をまとめて、シフトロック状態か否かを検出する検出手段を、シフト位置を検出する検出手段が設けられている同一基板上に配置し、より小型化を図ることができる。
本発明によるシフト装置1の実施形態を示す上面図である。 シフト装置1を図1中の矢印A−Aにおいて切断して示した断面図である。 シフト装置1を図1中の矢印C−Cにおいて切断して示した断面図である。 シフト装置1を図1中の矢印D−Dにおいて切断して示した断面図である。 シフト装置1を図3中の矢印B−Bにおいて切断して示した断面図である。 シフト装置1を構成する部材の一部について示した斜視図である。 ベース部材30を示す上面図である。 ベース部材30を図7中の矢印E−Eにおいて切断して示した断面図である。 ベース部材30を図7中の矢印G側から見た図である。 ケース40を示す上面図である。 ケース40を図10中の矢印F−Fにおいて切断して示した断面図である。 ボール部11及びベース部材30を組み付ける前のケース40の弾性爪部42付近をボール部11及びベース部材30と共に拡大して示した断面図である。 ボール部11及びベース部材30を組み付けた状態のケース40の弾性爪部42付近を拡大して示した断面図である。 線形出力のホールセンサ71の出力波形を示す図である。 非線形出力のホールセンサ71の出力波形を示す図である。 ホールセンサ72の出力波形を示す図である。 本発明によるシフト装置2の実施形態を示す斜視図である。 図17からノブ214及びベゼル220を取り外したシフト装置2の斜視図である。 シフト装置2の分解斜視図である。 シフト装置2を別の角度から見た斜視図である。 図20からノブ214及びベゼル220を取り外したシフト装置2の斜視図である。 ノブ214を取り外したシフト装置2の上面図である。 シフト装置2を図22中の矢印H−Hにおいて切断して示した断面図である。 シフト装置2を図22中の矢印I−Iにおいて切断して示した断面図である。 シフト装置2を図22中の矢印J−Jにおいて切断して示した断面図である。 図22からさらにベゼル220を取り外したシフト装置2の上面図である。 シフト装置2を図26中の矢印K−Kにおいて切断して示した断面図である。 本発明によるシフト装置3の実施形態を示す斜視図である。 シフト装置3にベゼル320を取り付けた状態を示す図である。 シフト装置3の要部を示す斜視図である。 シフト装置3の要部を示す斜視図である。 シフト装置3の要部を示す斜視図である。 規制部材356を示す斜視図である。 図33に示す規制部材356から規制部ギヤ357を取り除いた状態を示す斜視図である。 シフト装置3の要部をYマイナス側から見た側面図である。 シフト装置3の要部をXプラス側から見た側面図である。 シフト装置3の要部を図36中に示した矢印L−Lの位置で切断した断面図である。 シフトレバー310がホーム位置にある状態において、シフトレバー保持機構を図36中に示した矢印N−Nの位置で切断した断面図である。 シフトレバー310が手動操作位置にある状態において、シフトレバー保持機構を図36中に示した矢印N−Nの位置で切断した断面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明によるシフト装置1の実施形態を示す上面図である。なお、図1では、一部の部材を透視して示している。
図2は、シフト装置1を図1中の矢印A−Aにおいて切断して示した断面図である。
図3は、シフト装置1を図1中の矢印C−Cにおいて切断して示した断面図である。
図4は、シフト装置1を図1中の矢印D−Dにおいて切断して示した断面図である。
図5は、シフト装置1を図3中の矢印B−Bにおいて切断して示した断面図である。
図6は、シフト装置1を構成する部材の一部について示した斜視図である。
なお、図1から図6を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
さらに、以下に示す各図には、説明と理解を容易にするために、図中にXYZ直交座標系を設けたが、これらは単に図中の向きを統一して説明するために設定したものであり、絶対的な座標を示すものではない。
シフト装置1は、シフトレバー10と、ガイド部材20と、ベース部材30と、ケース40と、ガイドケース50と、ガイドカバー60と、回路基板70と、ロータ部材80と、レバー部材90とを備えており、車両のシフト位置を切り換えるために車両に搭載される。
シフトレバー10は、利用者が操作可能なレバーであり、下方(Zマイナス側)に設けられたボール部11を支点として揺動可能なように、ベース部材30及びケース40に保持されている。シフトレバー10が揺動可能な方向は、後述のガイド部材20に設けられたガイド溝21にガイドされた方向に規制されている。具体的には、シフトレバー10の上端部(Zプラス側端部)がX方向に沿って移動するセレクト方向と、シフトレバー10の上端部(Zプラス側端部)がY方向に沿って移動するシフト方向とに、シフトレバー10の揺動可能な方向は、規制されている。
ボール部11は、シフトレバー10が挿入されることによりシフトレバー10と一体化されており、外形形状が略球形状に形成されている。ボール部11には、Xマイナス側とYプラス側とにそれぞれスリット状に開口した係合溝11a,11bが設けられている。
係合溝11aには、後述の係合片81が摺動可能な状態で係合している。また、係合溝11bには、後述の係合片91が摺動可能な状態で係合している。
さらに、ボール部11には、節度部材12が取り付けられている。この節度部材12には、不図示の付勢部材及び小球体が設けられており、ガイドケース50の節度溝51に対して節度部材12の先端に設けられた小球体が付勢された状態で当接している。シフトレバー10を操作すると、この節度部材12が隣の節度溝51へと移動するときに、操作時に適度な抵抗感(節度感、クリック感)を得ることができ、操作感を向上させることができる。また、節度部材12と節度溝51との係合によって、シフトレバー10の操作位置が保持される。
ガイド部材20は、シフトレバー10の操作部分を除くと、最も利用者側の表面に配置されており、ガイド溝21が開口して設けられている。ガイド部材20は、ガイド溝21にシフトレバー10を貫通させた状態で、ボール部11と、ガイドケース50と、ガイドカバー60とを挟むようにしてケース40に対してフック部22を用いて取り付けられている。
ガイド溝21は、シフトレバー10を複数の操作ポジションにガイドする。具体的には、ガイド溝21は、Rポジション(後退),Dポジション(走行),Nポジション(中立),センターポジション(図1の位置),Bポジション(慣性ブレーキ)のシフト位置にシフトレバー10の揺動範囲を規制するようにガイドする。なお、Bポジションについては、Lポジション(ロー),Mポジション(マニュアル)等としてもよい。ここで、シフトレバー10の先端がY方向に沿って移動する揺動方向をシフト方向(第1揺動方向)と呼び、シフトレバー10の先端がX方向に沿って移動する揺動方向をセレクト方向(第2揺動方向)と呼ぶこととする。
ベース部材30は、シフト装置1の下端(Zマイナス端)側に設けられている。
図7は、ベース部材30を示す上面図である。
図8は、ベース部材30を図7中の矢印E−Eにおいて切断して示した断面図である。
図9は、ベース部材30を図7中の矢印G側から見た図である。
ベース部材30は、その略中央部分にボール部11を保持することによりシフトレバー10を揺動可能に保持する凹部31を有している。図8に示すように、凹部31は、上側(Zプラス側)と、図8における右側(Xプラス側)に開口して形成されている。
ベース部材30の図8における左側(Xマイナス側)の面には、左側(Xマイナス側)に開口して形成された収容開口部32を有する収容部33が設けられている。この収容部33には、回路基板70が保持されて収容される。この収容開口部32は、凹部31が開口する方向とは異なる方向に開口しているので、凹部31と収容開口部32とを1つのベース部材30によって構成することが可能である。また、後述のケース40によって、これら凹部31及び収容開口部32を完全に覆う構成が容易になる。
また、ベース部材30は、ロータ部材80及びレバー部材90のそれぞれを回動可能に軸支持している第1軸支部34及び第2軸支部35を有している。
第1軸支部34は、ロータ部材80の軸部80aを、シフトレバー10のシフト方向の揺動に追従して回動可能となるように軸支持している。
第2軸支部35は、レバー部材90の軸部90aを、シフトレバー10のセレクト方向の揺動に追従して回動可能となるように軸支持している。
第1軸支部34及び第2軸支部35は、それぞれ図9及び図8に示したように、いずれも円形状の開口部の周囲外側に向かって開口形状が凸となる切欠き開口部34a,35aが繋がった形状に形成されている。この切欠き開口部34a,35aに、ロータ部材80,レバー部材90の対応する抜け止め部の位置を合わせて挿入することにより、ロータ部材80,レバー部材90が取り付けられる。
さらに、ベース部材30は、ケース40の後述する貫通孔43に挿通される保持板36を凹部31の周囲に有している。
ケース40は、回路基板70が取り付けられたベース部材30を回路基板70と共に収容するように、下側(Zマイナス側)に開口した箱形状が形成されている。また、ケース40は、上側(Zプラス側)にも開口した箱形状が形成されており、この上側には、ボール部11に取り付けられた節度部材12と、ガイドケース50の一部が収容される。
図10は、ケース40を示す上面図である。
図11は、ケース40を図10中の矢印F−Fにおいて切断して示した断面図である。
ケース40は、ボール部11が収容される位置に、ボール部11よりも大きな略円筒状に形成されたボール収容部41を有している。ボール収容部41の内周側には、弾性爪部42と、貫通孔43とが形成されている。
弾性爪部42は、ボール部11に対してシフトレバー10の軸線方向(Z方向)に係合する引掛部42aを備えており、本実施形態では、4箇所設けられている。
貫通孔43は、弾性爪部42の背面側、すなわち引掛部42aが突出してボール部11を収容する側とは反対側において上下方向(Z方向)に貫通して形成されている。
図12は、ボール部11及びベース部材30を組み付ける前のケース40の弾性爪部42付近をボール部11及びベース部材30と共に拡大して示した断面図である。
ベース部材30をケース40に取り付けていない状態では、ケース40に設けられた弾性爪部42は、ボール部11が引掛部42aを通過してシフトレバー10の軸線方向(Z方向)から挿入可能なように貫通孔43側へ弾性変形可能である。
図13は、ボール部11及びベース部材30を組み付けた状態のケース40の弾性爪部42付近を拡大して示した断面図である。
ケース40へは、先ずボール部11がシフトレバー10の軸線方向(Z方向)から引掛部42aを通過させられて挿入され、その後に、ベース部材30がケース40に取り付けられる。保持板36は、ベース部材30をケース40に取り付けた状態では、保持板36が貫通孔43に挿入されて弾性爪部42の背面とボール収容部との間に位置するようになる。この状態では、ケース40に設けられた弾性爪部42は、貫通孔43に挿通された保持板36によって弾性変形を阻止されている。よって、引掛部42aがボール部11に対して係合した状態で、弾性爪部42は、弾性変形不能な状態となっている。このように、ボール部11は、ベース部材30及びケース40によってシフトレバー10の揺動が可能な状態で、確実に保持される。
ガイドケース50は、ボール部11とガイド部材20との間に配置されている。ガイドケース50の下側(Zマイナス側)の面には、節度溝51が、シフトレバー10のシフト位置に応じて移動する節度部材12の位置に対応して設けられている。また、ガイドケース50には、ガイド部材20のガイド溝21と同様なガイド溝52が開口されており、シフトレバー10がこのガイド溝52を貫通している。
ガイド溝52もガイド溝21と同様に、シフトレバー10を複数の操作ポジションにガイドする。なお、シフトレバー10が接触してガイドされるのは、ガイド溝52であり、ガイドケース50には、シフトレバー10からの負荷が掛かる。よって、ガイドケース50は、シャフト53を用いてケース40に対して強固に固定されている。
ガイドカバー60は、ガイド部材20とガイドケース50とに挟まれた位置において、XY平面内方向に移動可能に配置されている。ガイドカバー60には、シフトレバー10の外形形状と略等しい大きさの丸孔61が開口しており、この丸孔61をシフトレバー10が貫通している。ガイドカバー60は、シフトレバー10の揺動と共に移動して、ガイドケース50のガイド溝52を隠し、外観を良好にする他、異物等の落下を防止している。
回路基板70は、ベース部材30の収容部33内に板面がYZ平面と平行となるように配置されている。回路基板70には、シフトレバー10の揺動方向を検出する検出部材として、ホールセンサ71,72がロータ部材80及びレバー部材90のマグネット82,92にそれぞれ対向可能な位置に配置されている。
ホールセンサ(第1検出部材)71は、ロータ部材80がシフトレバー10のシフト方向の揺動に従ってマグネット82をホールセンサ71に対向させた状態で回転したときの、マグネット82の回転角度を検出する。ホールセンサ71は、マグネット82の回転による磁束角度の変化を検出し、検出した磁束角度の変化に対応した電圧を検出信号として出力できるホールICを用いている。
ホールセンサ71がマグネット82の回転角度を検出することにより、シフトレバー10がシフト方向におけるYプラス側に移動したのか、又は、Yマイナス側に移動したのかを判断可能である。
ホールセンサ(第2検出部材)72は、レバー部材90がシフトレバー10のセレクト方向の揺動に従ってマグネット92をホールセンサ72から離間又は接近させたとき、マグネット92が対向する位置に存在するか否かを検出する。ホールセンサ72は、マグネット92の存否を判定するだけでよいので、ON/OFF出力のみを行うホールICを用いている。
ホールセンサ72がマグネット92の位置を検出することにより、シフトレバー10がセレクト方向におけるXプラス側(R,N,Dのいずれか)に移動したのか、又は、Xマイナス側(中立位置:図1の状態、又はB位置)にあるのかを判断可能である。
また、本実施形態では、ホールセンサ72を2つ設けて、一方のセンサが故障しても検出が可能としているが、これは1つとしてもよい。
ロータ部材(第1被検出部材)80は、ベース部材30に回動可能に軸支され、シフトレバー10のシフト方向における揺動に追従して回動するように取り付けられている。ロータ部材80は、一端部(Xマイナス側の端部)にシフトレバー10のシフト方向の回転軸線に対して垂直な平面上(YZ平面上)で回転可能にマグネット(被検出部)82を保持している。このマグネット82は、N極とS極がいずれもホールセンサ71に対向するようにロータ部材80に配置されている。
ロータ部材80の他端部(Xプラス側の端部)には、係合片81が固定されている。この係合片81は、シフトレバー10の操作軸方向に形成された係合溝11aに係合しており、シフトレバー10のシフト方向の動作に追従して回転する。
レバー部材(第2被検出部材)90は、ベース部材30に回動可能に軸支され、シフトレバー10のセレクト方向における揺動に追従して回動するように取り付けられている。レバー部材90は、セレクト方向の回転軸線に対して垂直方向に延設されたアーム部90bの一端部(Xマイナス側の端部)にマグネット(被検出部)92を保持している。本実施形態では、マグネット92は、シフトレバー10がセンター位置にあるときにホールセンサ72に対向するようにレバー部材90に配置されている。レバー部材90の他端部(Xプラス側の端部)には、係合片91が固定されている。この係合片91は、シフトレバー10の操作軸方向に形成された係合溝11bに係合しており、シフトレバー10のセレクト方向の動作に追従して回転する。
本実施形態のマグネット92は、先端側(ホールセンサ72に近い側)をN極としており、極性方向の見分けが容易なように、N極側(先端側)がS極側よりも細く形成されている。なお、ホールセンサ72がS極用の場合には、マグネット92の先端側をS極とするとよい。
上述したように、ロータ部材80及びレバー部材90は、それぞれ係合片81及び係合片91を介してボール部11と接続されているので、シフトレバー10のシフト方向及びセレクト方向のそれぞれの動作を阻害することなく、ロータ部材80及びレバー部材90が独立して回転することができる。
図14は、線形出力のホールセンサ71の出力波形を示す図である。
図15は、非線形出力のホールセンサ71の出力波形を示す図である。
先に説明したように、ホールセンサ71には、回転角度を検出することのできるホールICを用いており、ホールセンサ71は、マグネット82の回転による磁束角度の変化を検出し、検出した磁束角度の変化に比例した電圧を検出信号として出力している。例えば、図14のように直線の波形(線形出力)となるリニアホールICを用いてもよく、図15のように非線形の波形(非線形出力)を有するホールICを用いてもよい。後者によれば、出力側の図示しない上位ECUの仕様を変更することなくホールICの出力を自由に設定することができる。本実施形態では、ホールセンサ71の出力波形は、ロータ部材80の回転位置(回転角度)に応じて、R位置、N位置又はセンター位置、D位置又はB位置の順に、出力電圧が線形に変化する。よって、ホールセンサ71から出力される電圧を監視することにより、シフトレバー10のシフト方向の揺動位置を判定できる。
図16は、ホールセンサ72の出力波形を示す図である。
先に説明したように、ホールセンサ72は、マグネット92の存否を判定するだけでよいので、アナログホールICを用いている。そして、ホールセンサ72の出力波形は、レバー部材90の回転位置(回転角度)に応じて、B位置又はセンター位置ではローとなり、R位置、D位置、N位置ではハイとなり、シフトレバー10のセレクト方向の揺動位置を判定できる。
上述したホールセンサ71及びホールセンサ72のそれぞれの出力波形から判定されるシフトレバー10のシフト方向の揺動位置及びセレクト方向の揺動位置の組合せから、シフトレバー10の操作位置が特定される。
以上説明したように、本実施形態によれば、シフト装置は、構造が簡単であって小型化が容易であり、温度変化の影響を受けにくくできる。
具体的には、シフト方向及びセレクト方向のシフトレバー10の動きを、いずれもロータ部材80及びレバー部材90の回転運動に変換して、これらの回動による変化を検出するホールセンサ71及びホールセンサ72を設けた。これにより、ロータ部材80及びレバー部材90の操作ストロークを共通の駆動機構によって達成することができるので、駆動機構をコンパクトに集約することができる。さらに、回路基板70の同一面にホールセンサ71及びホールセンサ72を配置したので、回路基板70を共通化することができる。また、ベース部材30にシフトレバー10を揺動可能に保持する機能と、回路基板70を保持する機能を持たせることで、保持機能を集約することができる。
また、ロータ部材80及びレバー部材90のそれぞれの他端部には、ボール部11のシフトレバー10の操作軸方向に形成された係合溝11a,11bに係合し、シフトレバー10のシフト方向又はセレクト方向の動作に追従させる係合片81,91を設けた。これにより、シフトレバー10を揺動自在に構成するボール部11の揺動に従って、ロータ部材80及びレバー部材90が回動する駆動機構を簡単な構成で達成することができる。また、ベース部材30に、シフトレバー10を揺動自在に保持する機能と回路基板70を保持する機能に加え、ロータ部材80及びレバー部材90の支軸機能も持たせることで、各部品の保持構造をベース部材30に集約することができるので、全体的に構成を簡素化し、コンパクト化することができる。
また、ロータ部材80の被検出部は、N極とS極がいずれもホールセンサ71に対向するようにロータ部材80に配置されたマグネット82であり、ホールセンサ71は、ロータ部材80がシフトレバー10のシフト方向の揺動に従ってロータ部材80の被検出部としてのマグネット82をホールセンサ71に対向させた状態で回転したときの、マグネット82の回転角度を検出する。シフト方向は、R(後退)、D(走行)、N(中立)、B(慣性ブレーキ)といった重要な位置検出が必要となるため、マグネット82の回転による磁束角度の変化を検出するリニアホールICをホールセンサ71に使用することで検出精度を高い構成とできる。
また、レバー部材90の被検出部は、ホールセンサ72に対向可能なようにレバー部材90に配置されたマグネット92であり、ホールセンサ72は、レバー部材90がシフトレバー10のセレクト方向の揺動に従ってレバー部材90の被検出部としてのマグネット92をホールセンサ72に対して離間又は接近させたとき、マグネット92が対向する位置に存在するか否かを検出する。セレクト方向は、ニュートラル位置とセレクト位置のいずれかであるため、検出精度をシフト方向の検出精度よりは高くする必要性が低いため、2位置を検出できる簡易な構成とすることができる。
さらに、ホールセンサ71,72のいずれにも、ホールICを用いているので、温度変化の影響を受けにくく、安定した動作を実現できる。
(第2実施形態)
図17は、本発明によるシフト装置2の実施形態を示す斜視図である。
図18は、図17からノブ214及びベゼル220を取り外したシフト装置2の斜視図である。
図19は、シフト装置2の分解斜視図である。
図20は、シフト装置2を別の角度から見た斜視図である。
図21は、図20からノブ214及びベゼル220を取り外したシフト装置2の斜視図である。
図22は、ノブ214を取り外したシフト装置2の上面図である。
図23は、シフト装置2を図22中の矢印H−Hにおいて切断して示した断面図である。
図24は、シフト装置2を図22中の矢印I−Iにおいて切断して示した断面図である。
図25は、シフト装置2を図22中の矢印J−Jにおいて切断して示した断面図である。
図26は、図22からさらにベゼル220を取り外したシフト装置2の上面図である。
図27は、シフト装置2を図26中の矢印K−Kにおいて切断して示した断面図である。
シフト装置2は、シフトレバー210と、ベゼル220と、ベース部材230と、ケース240と、ガイドケース250と、ホルダ260と、回路基板270と、ロータ部材280と、レバー部材290とを備えており、車両のシフト位置を切り換えるために車両に搭載される。
なお、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分は、重複する説明を適宜省略する。
シフトレバー210は、利用者が操作可能なレバーであり、下方(Zマイナス側)に設けられたボール部211を支点として揺動可能なように、ベース部材230及びホルダ260に保持されている。シフトレバー210が揺動可能な方向は、後述のガイドケース250に設けられたガイド溝252にガイドされた方向に規制されている。具体的には、シフトレバー210の上端部(Zプラス側端部)がX方向に沿って移動するセレクト方向と、シフトレバー210の上端部(Zプラス側端部)がY方向に沿って移動するシフト方向とに、シフトレバー210の揺動可能な方向は、規制されている。
ボール部211は、シフトレバー210が挿入されることによりシフトレバー210と一体化されており、外形形状が略球形状に形成されている。ボール部211には、Xマイナス側とYプラス側とにそれぞれスリット状に開口した係合溝211a,211bが設けられている。
係合溝211aには、後述の係合片281が摺動可能な状態で係合している。また、係合溝211bには、後述の係合片291が摺動可能な状態で係合している。
さらに、ボール部211には、節度部材212が取り付けられている。この節度部材212には、図23に示すように、付勢部材212a及び当接ピン212bが設けられている。ガイドケース250には、シフトレバー210の揺動位置に対応した位置に節度溝251が設けられている。これら節度溝251に対して節度部材212の先端に設けられた当接ピン212bが付勢された状態で当接している。シフトレバー210を操作すると、この節度部材212が隣の節度溝251へと移動するときに、操作時に適度な抵抗感(節度感、クリック感)を得ることができ、操作感を向上させることができる。また、節度部材212と節度溝251との係合によって、シフトレバー210の操作位置が保持される。
また、シフトレバー210には、シフトレバー210に嵌合し、かつ、後述するベース部材230の凸部236を覆うようにして配置されたガイドカバー213が設けられている。このガイドカバー213は、凸部236の貫通孔237への外部からの異物の侵入を阻止して異物を凸部236の周辺部へ導くことができる。
ベゼル220は、シフトレバー210の操作部分を除くと、最も利用者側の表面に配置されており、シフトレバー210が貫通する貫通孔221が開口して設けられている。ベゼル220は、貫通孔221にシフトレバー210を貫通させた状態で、ケース240に対してフック部222を用いて取り付けられている。
ベース部材230は、ケース240内に納められ、その略中央部分にホルダ260と共にボール部211を保持することによりシフトレバー210を揺動可能に保持する凹部231を有している。図19に示すように、凹部231は、下側(Zマイナス側)と、回路基板270とは反対側(Xプラス側)に開口して形成されている。
ベース部材230のXマイナス側の面には、Xマイナス側に開口して形成された収容開口部232を有する収容部233が設けられている。この収容部233には、回路基板270が保持されて収容される。この収容開口部232は、凹部231が開口する方向とは異なる方向に開口しているので、凹部231と収容開口部232とを1つのベース部材230によって構成することが可能である。また、後述のケース240によって、これら凹部231及び収容開口部232を完全に覆う構成が容易になる。
また、ベース部材230は、ロータ部材280及びレバー部材290のそれぞれを回動可能に軸支持している第1軸支部234及び第2軸支部235を有している。
第1軸支部234は、ロータ部材280の軸部280aを、シフトレバー210のシフト方向の揺動に追従して回動可能となるように軸支持している。
第2軸支部235は、レバー部材290の軸部290aを、シフトレバー210のセレクト方向の揺動に追従して回動可能となるように軸支持している。
第1軸支部234及び第2軸支部235は、第1実施形態と同様に、いずれも円形状の開口部の周囲外側に向かって開口形状が凸となる切欠き開口部が繋がった形状に形成されている。この切欠き開口部に、ロータ部材280,レバー部材290の対応する抜け止め部の位置を合わせて挿入することにより、ロータ部材280,レバー部材290が取り付けられる。
さらに、ベース部材230は、凹部231とは反対側に、凹部231と対応する凸部236が形成されている。凸部236には、貫通孔237が開口されており、貫通孔237を貫通してシフトレバー210が配置されている。また、ベース部材230には、壁部238と、排出部239とが設けられている。
壁部238は、ガイドカバー213により導かれた異物がベース部材230の外に移動しないように遮るために設けられており、ベース部材230の上面(Zプラス側面)の全周を囲むようにZプラス側へ突出して設けられている。
排出部239は、ガイドカバー213によりベース部材230の上面へ導かれた異物をベース部材230の外に排出するように設けられた異物用の排出口である。本実施形態では、排出部239は、異物を下方へ排出するように開口されており、その先の排出経路は、ケース240により完全に囲まれた形態で形成されており、異物が回路基板270等へ進むことはない。
本実施形態では、ガイドカバー213によりベース部材230の開口部(貫通孔237)を覆い、ベース部材230内への水や塵等の異物の侵入を防止し、さらに壁部238及び排出部239により異物をベース部材230の外へ誘導するようにした。よって、異物がシフト装置2の内部に侵入することを確実に防止できる。
ケース240は、回路基板270が取り付けられたベース部材230を回路基板270と共に収容するように、上側(Zプラス側)に開口した箱形状が形成されている。また、ケース240は、下側(Zマイナス側)にも開口した箱形状が形成されており、この下側には、ガイドケース250が取り付けられる。
ガイドケース250の上側(Zプラス側)の面には、節度溝251が、シフトレバー210のシフト位置に応じて移動する節度部材212の位置に対応して設けられている。また、ガイドケース250には、ガイド溝252が開口されており、シフトレバー210がこのガイド溝252により複数の操作ポジションにガイドされている。なお、シフトレバー210が接触してガイドされるのは、ガイド溝252であり、ガイドケース250には、シフトレバー210からの負荷が掛かる。よって、ガイドケース250は、シャフト253及びプッシュナット254を用いてケース240に対して強固に固定されている。
ガイド溝252は、シフトレバー210を複数の操作ポジションにガイドする。具体的には、ガイド溝252は、第1実施形態と同様に、Rポジション(後退),Dポジション(走行),Nポジション(中立),センターポジション(図1の位置),Bポジション(慣性ブレーキ)のシフト位置にシフトレバー210の揺動範囲を規制するようにガイドする。なお、Bポジションについては、Lポジション(ロー),Mポジション(マニュアル)等としてもよい。ここで、シフトレバー210の先端がY方向に沿って移動する揺動方向をシフト方向(第1揺動方向)と呼び、シフトレバー210の先端がX方向に沿って移動する揺動方向をセレクト方向(第2揺動方向)と呼ぶこととする。
ホルダ260は、ベース部材230とケース240とに挟まれる位置に配置されており、ベース部材230の凹部231と共にボール部211を保持する。
回路基板270は、ベース部材230の収容部233内に板面がYZ平面と平行となるように配置されている。回路基板270には、シフトレバー210の揺動方向を検出する検出部材として、ホールセンサ271,272がロータ部材280及びレバー部材290のマグネット282,292にそれぞれ対向可能な位置に配置されている。
ホールセンサ(第1検出部材)271は、ロータ部材280がシフトレバー210のシフト方向の揺動に従ってマグネット282をホールセンサ271に対向させた状態で回転したときの、マグネット282の回転角度を検出する。ホールセンサ271は、マグネット282の回転による磁束角度の変化を検出し、検出した磁束角度の変化に対応した電圧を検出信号として出力できるホールICを用いている。
ホールセンサ271がマグネット282の回転角度を検出することにより、シフトレバー210がシフト方向におけるYプラス側に移動したのか、又は、Yマイナス側に移動したのかを判断可能である。
ホールセンサ(第2検出部材)272は、レバー部材290がシフトレバー210のセレクト方向の揺動に従ってマグネット292をホールセンサ272から離間又は接近させたとき、マグネット292が対向する位置に存在するか否かを検出する。ホールセンサ272は、マグネット292の存否を判定するだけでよいので、ON/OFF出力のみを行うホールICを用いている。
ホールセンサ272がマグネット292の位置を検出することにより、シフトレバー210がセレクト方向におけるXプラス側(R,N,Dのいずれか)に移動したのか、又は、Xマイナス側(中立位置又はB位置)にあるのかを判断可能である。
また、本実施形態では、ホールセンサ272を2つ設けて、一方のセンサが故障しても検出が可能としているが、これは1つとしてもよい。
ロータ部材(第1被検出部材)280は、ベース部材230に回動可能に軸支され、シフトレバー210のシフト方向における揺動に追従して回動するように取り付けられている。ロータ部材280は、一端部(Xマイナス側の端部)にシフトレバー210のシフト方向の回転軸線に対して垂直な平面上(YZ平面上)で回転可能にマグネット(被検出部)282を保持している。このマグネット282は、N極とS極がいずれもホールセンサ271に対向するようにロータ部材280に配置されている。
ロータ部材280の他端部(Xプラス側の端部)には、係合片281が固定されている。この係合片281は、シフトレバー210の操作軸方向に形成された係合溝211aに係合しており、シフトレバー210のシフト方向の動作に追従して回転する。
レバー部材(第2被検出部材)290は、ベース部材230に回動可能に軸支され、シフトレバー210のセレクト方向における揺動に追従して回動するように取り付けられている。レバー部材290は、セレクト方向の回転軸線に対して垂直方向に延設されたアーム部290bの一端部(Xマイナス側の端部)にマグネット(被検出部)292を保持している。本実施形態では、マグネット292は、シフトレバー210がセンター位置にあるときにホールセンサ272に対向するようにレバー部材290に配置されている。レバー部材290の他端部(Xプラス側の端部)には、係合片291が固定されている。この係合片291は、シフトレバー210の操作軸方向に形成された係合溝211bに係合しており、シフトレバー210のセレクト方向の動作に追従して回転する。
本実施形態のマグネット292は、先端側(ホールセンサ272に近い側)をN極としており、極性方向の見分けが容易なように、N極側(先端側)がS極側よりも細く形成されている。なお、ホールセンサ272がS極用の場合には、マグネット292の先端側をS極とするとよい。
上述したように、ロータ部材280及びレバー部材290は、それぞれ係合片281及び係合片291を介してボール部211と接続されているので、シフトレバー210のシフト方向及びセレクト方向のそれぞれの動作を阻害することなく、ロータ部材280及びレバー部材290が独立して回転することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1実施形態と基本的には同じ構成としながらも、ボール部211の位置をベゼル220に近い配置として、上部の開口部を最小限とする構成にした。そして、本実施形態では、ガイドカバー213によりベース部材230の開口部(貫通孔237)を覆い、ベース部材230内への水や塵等の異物の侵入を防止し、さらに壁部238及び排出部239により異物をベース部材230の外へ誘導するようにした。よって、本実施形態のシフト装置2は、第1実施形態と同様な効果に加えて、異物がシフト装置2の内部に侵入することを確実に防止でき、装置の信頼性を高めることができる。
(第3実施形態)
図28は、本発明によるシフト装置3の実施形態を示す斜視図である。
なお、図28は、ベゼル320を省略して示している。
また、図28を含み以下に示す各図には、説明と理解を容易にするために、図中にXYZ直交座標系を設けたが、これらは単に図中の向きを統一して説明するために設定したものであり、絶対的な座標を示すものではない。
図29は、シフト装置3にベゼル320を取り付けた状態を示す図である。
図30は、シフト装置3の要部を示す斜視図である。
図31は、シフト装置3の要部を示す斜視図である。
図32は、シフト装置3の要部を示す斜視図である。
図33は、規制部材356を示す斜視図である。
図34は、図33に示す規制部材356から規制部ギヤ357を取り除いた状態を示す斜視図である。
図35は、シフト装置3の要部をYマイナス側から見た側面図である。
図36は、シフト装置3の要部をXプラス側から見た側面図である。
図37は、シフト装置3の要部を図36中に示した矢印L−Lの位置で切断した断面図である。
図38は、シフトレバー310がホーム位置にある状態において、シフトレバー保持機構を図36中に示した矢印N−Nの位置で切断した断面図である。
図39は、シフトレバー310が手動操作位置にある状態において、シフトレバー保持機構を図36中に示した矢印N−Nの位置で切断した断面図である。
なお、これら各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
シフト装置3は、シフトレバー310と、ベゼル320と、ベース部材330と、ケース340と、シフトレバー規制機構350と、回路基板370と、ロータ部材380と、レバー部材390と、を備えており、車両のシフト位置を切り換えるために車両に搭載される。
なお、前述した第1実施形態及び第2実施形態と同様の機能を果たす部分は、重複する説明を適宜省略する。
シフトレバー310は、利用者が操作可能なレバーであり、下方(Zマイナス側)に設けられたボール部311を支点として揺動可能なように、ベース部材330及びケース340に保持されている。シフトレバー310が揺動可能な方向は、後述のディテント部材352に設けられたガイド溝352cにガイドされた方向に規制されている。具体的には、シフトレバー310の上端部(Zプラス側端部)がX方向に沿って移動するセレクト方向と、シフトレバー310の上端部(Zプラス側端部)がY方向に沿って移動するシフト方向とに、シフトレバー310の揺動可能な方向は、規制されている。
ボール部311は、シフトレバー310が挿入されることによりシフトレバー310と一体化されており、外形形状が肉抜き形状が設けられているものの全体としては略球形状に形成されている。ボール部311には、Xマイナス側とYプラス側とにそれぞれスリット状に開口した係合溝311a,311bが設けられている。
係合溝311aには、後述の係合片381が摺動可能な状態で係合している。また、係合溝311bには、後述の係合片391が摺動可能な状態で係合している。
さらに、ボール部311には、シフトレバー保持機構を構成する節度部材312が取り付けられている。この節度部材312には、図38及び図39に示すように、付勢部材312a及び当接ピン312bが設けられている。ギヤベース部材351に取り付けられたディテント部材352には、シフトレバー310の揺動位置に対応した位置に節度溝352a,352bが設けられている。これら節度溝352a,352bに対して節度部材312の先端に設けられた当接ピン312bが付勢された状態で当接している。シフトレバー310をホーム位置から手動操作位置へと操作すると、節度部材312が図38の位置から図39の位置へと移動して、当接ピン312bの位置も節度溝352aから節度溝352bへと移動し、操作時に適度な抵抗感(節度感、クリック感)を得ることができ、操作感を向上させることができる。また、当接ピン312bと節度溝352a,352bとの係合によって、シフトレバー310の操作位置が保持され、シフトレバー保持機構として機能する。
さらに、シフトレバー310のボール部311より下方(Zマイナス側)に延在した部分には、レバー側当接部311cが、Xマイナス側に突出して形成されている。このレバー側当接部311cは、後述するカム部356aの当接部356bと当接することができる位置に設けられている。
ベゼル320は、シフトレバー310の操作部分を除くと、最も利用者側の表面に配置されており、シフトレバー310が貫通する貫通孔321が開口して設けられている。ベゼル320は、貫通孔321にシフトレバー310を貫通させた状態で、ケース340に対して取り付けられている。
ベース部材330は、その略中央部分にボール部311を保持することによりシフトレバー310を揺動可能に保持している。このボール部311を保持する部分は、Zマイナス側とXプラス側に開口して形成されている。
また、ベース部材330は、回路基板370を保持する収容部333を有している。この収容部333は、ベース部材330のXマイナス側の面に、Xマイナス側に向けて開口して形成されている。この収容部333は、上述のボール部311を保持する部分が開口する方向とは異なる方向に開口しているので、ボール部311を保持する部分と収容部333とを1つのベース部材330によって構成することが可能である。また、後述のケース340によって、これらを完全に覆う構成が容易になる。
また、ベース部材330は、ロータ部材380及びレバー部材390のそれぞれを回動可能に軸支持している。
ケース340は、回路基板370が取り付けられたベース部材330を回路基板370と共に収容するように、上側(Zプラス側)に開口した箱形状に形成されている。なお、ケース340の形態は、本実施形態のような開口形態に限らず、適宜変更してもよい。
シフトレバー規制機構350は、ギヤベース部材351と、ディテント部材352と、ウォーム353と、伝達ギヤ354と、シャフト355と、規制部材356と、規制部ギヤ357と、モータMとを備えている。
ギヤベース部材351は、シフト装置3の下方(Zマイナス側)に配置されており、ベース部材330に固定されている。このギヤベース部材351に、シフトレバー規制機構350の主要部が配置されている。
ディテント部材352は、ギヤベース部材351に取り付けられており、節度溝352a,352bと、ガイド溝352cとが設けられている。節度溝352a,352bは、上述の節度部材312との関係によってシフトレバー310の操作時に節度感を与える。ガイド溝352cは、シフトレバー310を複数の操作ポジションにガイドする。具体的には、図29に示すように、ガイド溝352cは、Rポジション(後退),Dポジション(走行),Hポジション(ホーム位置、中立位置),Mポジション(手動操作位置),+ポジション(シフトアップ),−ポジション(シフトダウン)のシフト位置にシフトレバー310の揺動範囲を規制するようにガイドする。ここで、シフトレバー310の先端がY方向に沿って移動する揺動方向をシフト方向(第1揺動方向)と呼び、シフトレバー310の先端がX方向に沿って移動する揺動方向をセレクト方向(第2揺動方向)と呼ぶこととする。
ウォーム353は、モータMの出力軸と一体となって回転するように設けられている。ウォーム353は、伝達ギヤ354のウォームホイール354aと噛み合っている。
伝達ギヤ354は、ウォームホイール354aと、ギヤ部354bとを有しており、ギヤシャフト354cを中心として回転可能に設けられている。
上述した様に、ウォームホイール354aは、ウォーム353と噛み合っており、ギヤ部354bは、規制部ギヤ357と噛み合っている。
ギヤシャフト354cは、ホーム位置にあるシフトレバー310が延在する方向と平行な方向(Z軸方向)に延在している。
シャフト(回転軸)355は、ギヤシャフト354cと同じ方向、すなわち、ホーム位置にあるシフトレバー310が延在する方向と平行な方向(Z軸方向)に延在している。シャフト355には、規制部材356及び規制部ギヤ357がシャフト355と一体となって回転するように取り付けられている。シャフト355は、磁性体により形成されており、後述のマグネット356c,356dは、シャフト355に対する磁力による吸引力を利用して規制部ギヤ357に取り付けられている。
規制部材356は、カム部356aと、当接部356bと、マグネット356c,356dとを備えており、シャフト355及び規制部ギヤ357と一体となって回転する。
カム部356aは、シャフト355の回転中心に対して偏心した円弧状のカムである。カム部の円弧状の面は、シフトレバー310のレバー側当接部311cと当接する当接部356bとなっている。
当接部356bは、規制部材356がシフト規制位置に回転したときに、シフトレバー310のレバー側当接部311cと当接して、シフトレバー保持機構(節度部材312,ディテント部材352)によるシフトレバー310の保持状態を解除して、シフトレバー310をHポジションへと戻す。また、規制部材356がシフト規制位置にあるときには、シフトレバー310は、そのレバー側当接部311cが当接部356bに当接することにより、Mポジションへの移動が規制される。
マグネット(被検出部)356c,356dは、シャフト355に対してカム部356a及び規制部ギヤ357が取り付けられた後に、規制部ギヤ357に開口された2箇所の貫通孔のそれぞれに挿入されて、シャフト355に対するマグネット356c,356d自体の吸着力によって取り付けられる。マグネット356cとマグネット356dとは、規制部ギヤ357から露出する側の極性が、互いに異なるようにして取り付けられている。マグネット356c,356dは、規制部材356の回転に追従して回転して、その位置が変化するので、後述のホールセンサ373により検出される磁気の極性によって、規制部材356の回転位置を検出できる。
規制部ギヤ(第3被検出部材)357は、シャフト355に対して取り付けられ、シャフト355及びカム部356aと一体となって回転する。規制部ギヤ357は、伝達ギヤ354のギヤ部354bと噛み合っている。従って、モータMが回転すると、規制部ギヤ357も回転し、規制部材356を回転させる。また、先にも述べたように、規制部ギヤ357には、マグネット(被検出部)356c,356dが取り付けられている。
制御部358は、ホールセンサ373の検出結果を参照し、規制部材356の位置をシフト規制位置と解除位置との間で変化させるように回路基板370に搭載された図示しないマイコンに命令し、マイコンがモータMの制御を行う。
モータMは、シフトレバー規制機構350を駆動する駆動源となるアクチュエータである。モータMは、前述したように制御部358により回路基板370に搭載されたマイコンを介して駆動が制御される。
以上の構成により、シフトレバー規制機構350は、所定の条件下でシフトレバー310のMポジションへの移動を規制する。
回路基板370は、ベース部材330の収容部333内に板面がYZ平面と平行となるように配置されている。回路基板370には、シフトレバー310の揺動方向を検出する検出部材として、ホールセンサ371,372がロータ部材380及び3レバー部材390のマグネット382,392にそれぞれ対向可能な位置に配置されている。
ホールセンサ(第1検出部材)371は、ロータ部材380がシフトレバー310のシフト方向の揺動に従ってマグネット382をホールセンサ371に対向させた状態で回転したときの、マグネット382の回転角度を検出する。ホールセンサ371は、マグネット382の回転による磁束角度の変化を検出し、検出した磁束角度の変化に対応した電圧を検出信号として出力できるホールICを用いている。
ホールセンサ371がマグネット382の回転角度を検出することにより、シフトレバー310がシフト方向におけるYプラス側に移動したのか、又は、Yマイナス側に移動したのかを判断可能である。
ホールセンサ(第2検出部材)372は、2組のホールセンサ372aと372bとにより構成されている。ホールセンサ372は、レバー部材390がシフトレバー310のセレクト方向の揺動に従ってマグネット392を2組のホールセンサ372aと372bとからそれぞれ離間又は接近させたことに応じて、マグネット392の移動位置を検出する。ホールセンサ372aは、Zプラス側に配置され、シフトレバー310がXプラス側(Mポジション)に操作されるに伴って、マグネット392がZプラス方向に移動したときに対向することを検出する。一方、ホールセンサ372bは、Zマイナス側に配置され、シフトレバー310がXマイナス側(Rポジション,Dポジションのいずれか)に操作されるに伴って、マグネット392がZマイナス方向に移動したときに対向することを検出する。Hポジションにあるときには、ホールセンサ392aと392bとの間に位置し、いずれにも検出されない状態となる。
ホールセンサ372がマグネット392の位置を検出することにより、シフトレバー310がセレクト方向におけるXマイナス側(Rポジション,Dポジションのいずれか)に移動したのか、Hポジションにあるのか、又は、Xプラス側(Mポジション)にあるのかを判断可能である。
また、回路基板370には、ホールセンサ371,372が搭載されている回路基板370の同一面に搭載され、かつ、規制部ギヤ(第3被検出部材)357のマグネット(被検出部)356c,356dに対向可能な位置に、ホールセンサ(第3検出部材)373が配置されている。
ホールセンサ(第3検出部材)373は、N極、S極のどちらにも反応し、かつ、検出した磁極に応じて異なる信号を出力するホールICにより構成されており、規制部材356の回転位置を検出する。
ロータ部材(第1被検出部材)380は、ベース部材330に回動可能に軸支され、シフトレバー310のシフト方向における揺動に追従して回動するように取り付けられている。ロータ部材380は、一端部(Xマイナス側の端部)にシフトレバー310のシフト方向の回転軸線に対して垂直な平面上(YZ平面上)で回転可能にマグネット(被検出部)382を保持している。このマグネット382は、N極とS極がいずれもホールセンサ371に対向するようにロータ部材380に配置されている。
ロータ部材380の他端部(Xプラス側の端部)には、係合片381が固定されている。この係合片381は、シフトレバー310の操作軸方向に形成された係合溝311aに係合しており、シフトレバー310のシフト方向の動作に追従して回転する。
レバー部材(第2被検出部材)390は、ベース部材330に回動可能に軸支され、シフトレバー310のセレクト方向における揺動に追従して回動するように取り付けられている。レバー部材390は、セレクト方向の回転軸線に対して垂直方向に延設されたアーム部390bの一端部(Xマイナス側の端部)にマグネット(被検出部)392を保持している。本実施形態では、マグネット392は、シフトレバー310がHポジションにあるときにホールセンサ372に対向するようにレバー部材390に配置されている。レバー部材390の他端部(Xプラス側の端部)には、係合片391が固定されている。この係合片391は、シフトレバー310の操作軸方向に形成された係合溝311bに係合しており、シフトレバー310のセレクト方向の動作に追従して回転する。
上述したように、ロータ部材380及びレバー部材390は、それぞれ係合片381及び係合片391を介してボール部311と接続されているので、シフトレバー310のシフト方向及びセレクト方向のそれぞれの動作を阻害することなく、ロータ部材380及びレバー部材390が独立して回転することができる。
ここで、制御部358の制御が関係するMポジションにおける動作について説明する。
シフトレバー310がHポジションからMポジションに移動すると、シフトレバー保持機構を構成する節度部材312及びディテント部材352により、Mポジションにシフトレバー310が保持される。
その状態でシフトレバー310は、シフト方向に操作可能であり、+でシフトアップ、−でシフトダウンの操作が可能となる。
運転者がマニュアル状態のまま、すなわち、シフトレバー310がMポジション側にある状態のまま、エンジンを切ると、ホールセンサ372がマグネット392の位置を検出し、シフトレバー310がMポジション(マニュアル操作位置)のままであると判定されるときは、制御部358がモータMを作動させて、規制部材356を回転させる。そして、カム部356aの当接部356bがシフトレバー310のレバー側当接部311cに当接することで、シフトレバー310がHポジション側に押されて、シフトレバー310がHポジションに復帰する。
ホールセンサ373によってカム部356aが規制位置に到達したことが検出されると、制御部358は、モータMの駆動を止めて、当接部356bがレバー側当接部311cと対向する位置で規制部材356を停止させる。
これにより、再度エンジンが始動し、さらにシフトレバー310がドライブ位置(D)かバック位置(R)にされない限り、Mポジションへの移動が規制部材356の当接部356bによって規制される。
エンジン始動後、シフトレバー310がDポジション(ドライブ位置)かRポジション(バック位置)に操作されたことを検出すると、制御部358は、再度モータMを作動させて当接部356bをレバー側当接部311cと対向しない位置に移動させる。これにより、シフトレバー310は、Mポジションへの移動規制が解除されて、Mポジションへの移動が可能となる。
以上説明したように、第3実施形態によれば、規制部材356の回転中心軸(シャフト355)を、シフトレバー310がHポジションにあるときと平行となるように配置した。これにより、規制部材356の位置を検出するためのホールセンサ(第3検出部材)373を、シフトレバー310の揺動方向を検出するためのホールセンサ(第1検出部材)371及びホールセンサ(第2検出部材)372が搭載されている回路基板370の面と同一の面に搭載することができた。よって、本実施形態のシフト装置3は、第1実施形態と同様な効果に加えて、シフトレバー310の移動が規制されているか否かを判断することができ、かつ、シフトレバー310をHポジションへ自動的に復帰させることができる構成とすることができ、さらに、上述したさらなる機能を備えていても小型化が可能である。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
例えば、第2実施形態において、排出部239は、異物を下方に導き、ケース240内を通して排出させるように構成されている例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、ケース外に異物を排出するように排出部を構成してもよく、異物の排出経路は適宜変更可能である。
なお、第1実施形態から第3実施形態及び変形形態は、適宜組合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
1 シフト装置、10 シフトレバー、11 ボール部、11a 係合溝、11b 係合溝、12 節度部材、20 ガイド部材、21 ガイド溝、22 フック部、30 ベース部材、31 凹部、32 収容開口部、33 収容部、34 第1軸支部、34a 切欠き開口部、35 第2軸支部、35a 切欠き開口部、36 保持板、40 ケース、41 ボール収容部、42 弾性爪部、42a 引掛部、43 貫通孔、50 ガイドケース、51 節度溝、52 ガイド溝、53 シャフト、60 ガイドカバー、61 丸孔、70 回路基板、71 ホールセンサ、72 ホールセンサ、80 ロータ部材、80a 軸部、81 係合片、82 マグネット、90 レバー部材、90a 軸部、90b アーム部、91 係合片、92 マグネット、

2 シフト装置、210 シフトレバー、211 ボール部、211a 係合溝、211b 係合溝、212 節度部材、212a 付勢部材、212b 当接ピン、213 ガイドカバー、214 ノブ、220 ベゼル、221 貫通孔、222 フック部、230 ベース部材、231 凹部、232 収容開口部、233 収容部、234 第1軸支部、235 第2軸支部、236 凸部、237 貫通孔、238 壁部、239 排出部、240 ケース、250 ガイドケース、251 節度溝、252 ガイド溝、253 シャフト、254 プッシュナット、260 ホルダ、270 回路基板、271 ホールセンサ、272 ホールセンサ、280 ロータ部材、280a 軸部、281 係合片、282 マグネット、290 レバー部材、290a 軸部、290b アーム部、291 係合片、292 マグネット、

3 シフト装置、310 シフトレバー、311 ボール部、311a 係合溝、311b 係合溝、311c レバー側当接部、312 節度部材、312a 付勢部材、312b 当接ピン、320 ベゼル、321 貫通孔、330 ベース部材、333 収容部、340 ケース、350 シフトレバー規制機構、351 ギヤベース部材、352 ディテント部材、352a 節度溝、352b 節度溝、352c ガイド溝、353 ウォーム、354 伝達ギヤ、354a ウォームホイール、354b ギヤ部、354c ギヤシャフト、355 シャフト、356 規制部材、356a カム部、356b 当接部、356c マグネット、356d マグネット、357 規制部ギヤ、358 制御部、370 回路基板、371 ホールセンサ、372(372a,372b) ホールセンサ、373 ホールセンサ、380 ロータ部材、381 係合片、382 マグネット、390 レバー部材、390b アーム部、391 係合片、392 マグネット、M モータ

Claims (8)

  1. 操作可能なシフトレバーと、
    前記シフトレバーを複数の操作ポジションにガイドするガイド溝を有するガイド部材と、
    前記シフトレバーの揺動方向を検出する検出部材が配置された回路基板と、
    前記回路基板を保持する収容部を有するベース部材と、
    前記回路基板及び前記ベース部材を収容するケースと、
    を備え、
    前記ベース部材に回動可能に軸支され、前記シフトレバーの第1揺動方向に追従して回動する第1被検出部材と、
    前記ベース部材に回動可能に軸支され、前記シフトレバーの第2揺動方向に追従して回動する第2被検出部材と、
    前記シフトレバーの一端部に一体に設けられたボール部と、
    前記ベース部材に設けられ、前記ボール部を揺動可能に保持する凹部と、
    をさらに備え、
    前記検出部材は、
    前記回路基板に搭載され、かつ、前記第1被検出部材の被検出部に対向する第1検出部材と、
    前記第1検出部材が搭載されている前記回路基板の同一面に搭載され、かつ、前記第2被検出部材の被検出部に対向する第2検出部材と、
    を有
    前記第1被検出部材は、前記ベース部材に回動可能に軸支され、一端部に前記第1揺動方向の回転軸線に対して垂直な平面上で回転可能に前記被検出部を保持するロータ部材により構成され、
    前記第2被検出部材は、前記ベース部材に回動可能に軸支され、前記第2揺動方向の回転軸線に対して垂直方向に延設されたアーム部の一端部に前記被検出部を保持するレバー部材により構成され、
    前記ロータ部材及び前記レバー部材のそれぞれの他端部には、前記ボール部の前記シフトレバーの操作軸方向に形成された係合溝に係合し、前記シフトレバーの前記第1揺動方向又は前記第2揺動方向の動作に追従させる係合片を設けたこと、
    を特徴とするシフト装置。
  2. 請求項に記載のシフト装置において、
    前記第1被検出部材の被検出部は、N極とS極がいずれも前記第1検出部材に対向するように前記ロータ部材に配置されたマグネットであり、
    前記第1検出部材は、前記ロータ部材が前記シフトレバーの前記第1揺動方向に従って前記第1被検出部材の被検出部としての前記マグネットを前記第1検出部材に対向させた状態で回転したときの、前記マグネットの回転角度を検出するホールセンサであること、
    特徴とするシフト装置。
  3. 請求項又は請求項に記載のシフト装置において、
    前記第2被検出部材の被検出部は、前記シフトレバーがニュートラル位置にあるときに前記第2検出部材に対向するように前記レバー部材に配置されたマグネットであり、
    前記第2検出部材は、前記レバー部材が前記シフトレバーの前記第2揺動方向に従って前記第2被検出部材の被検出部としての前記マグネットを当該第2検出部材から離間又は接近させたとき、前記マグネットが対向する位置に存在するか否かを検出するホールセンサであること、
    を特徴とするシフト装置。
  4. 請求項から請求項までのいずれか1項に記載のシフト装置において、
    前記ベース部材の前記凹部とは反対側には、前記凹部と対応する凸部が形成されており、
    前記凸部に開口された貫通孔を貫通して前記シフトレバーが配置されており、
    前記シフトレバーに嵌合し、かつ、前記凸部を覆うようにして配置されて前記凸部の前記貫通孔への外部からの異物の侵入を阻止して異物を前記凸部の周辺部へ導くガイドカバーをさらに備え、
    前記ベース部材には、
    前記ガイドカバーにより導かれた異物が前記ベース部材外に移動しないように遮る壁部と、
    前記ガイドカバーにより導かれた異物を前記ベース部材外に排出する排出部と、
    がさらに設けられていること、
    を特徴とするシフト装置。
  5. 中立位置から複数の操作ポジションに操作可能なシフトレバーと、
    前記シフトレバーを前記複数の操作ポジションにガイドするガイド溝を有するガイド部材と、
    前記シフトレバーの揺動方向を検出する検出部材が配置された回路基板と、
    所定の条件下で前記シフトレバーの所定の操作ポジションへの移動を規制するシフトレバー規制機構と、
    を備え、
    前記シフトレバーの第1揺動方向の揺動に追従して位置変化する第1被検出部材と、
    前記シフトレバーの第2揺動方向の揺動に追従して位置変化する第2被検出部材と、
    前記シフトレバー規制機構に設けられ、シフト規制位置と解除位置とに位置が変化する規制部材と、
    前記規制部材の作動に追従して位置変化する第3被検出部材と、
    をさらに備え、
    前記検出部材は、
    前記回路基板に搭載され、かつ、前記第1被検出部材の被検出部に対向する第1検出部材と、
    前記第1検出部材が搭載されている前記回路基板の同一面に搭載され、かつ、前記第2被検出部材の被検出部に対向する第2検出部材と、
    を有し、
    さらに、前記第1検出部材が搭載されている前記回路基板の同一面に搭載され、かつ、前記第3被検出部材の被検出部に対向する第3検出部材を有すること、
    を特徴とするシフト装置。
  6. 請求項に記載のシフト装置において、
    前記シフトレバー規制機構を駆動するアクチュエータと、
    前記アクチュエータを制御する制御部と、
    前記シフトレバーが中立位置から手動操作位置に操作されると、前記シフトレバーの位置を前記手動操作位置に保持するシフトレバー保持機構と、
    を有し、
    前記シフトレバーが前記手動操作位置にあるときに所定の条件となったことを条件に前記制御部が前記アクチュエータを作動させて前記規制部材の位置を変化させることにより前記シフトレバーに当接し、前記シフトレバー保持機構による前記シフトレバーの保持状態を解除する当接部を前記規制部材に設けたこと、
    を特徴とするシフト装置。
  7. 請求項に記載のシフト装置において、
    前記規制部材は、前記シフトレバーが中立位置にあるときに前記シフトレバーと平行となる回転軸と一体となって回転可能に設けられており、前記回転軸に対して偏心した円弧状のカム部を有し、当該カム部に前記当接部が形成されていること、
    を特徴とするシフト装置。
  8. 請求項に記載のシフト装置において、
    前記制御部は、前記シフトレバーが前記手動操作位置にあるときに車両が所定のシフト規制条件を充たしたと判定したとき、前記アクチュエータを作動させて前記規制部材を駆動して、前記シフトレバーに前記カム部を当接させることにより前記シフトレバー保持機構による前記シフトレバーの保持状態を解除し、かつ、前記シフトレバーの中立位置から手動操作位置への移動を阻止するシフト規制位置に前記規制部材を停止させるように前記アクチュエータを制御すること、
    を特徴とするシフト装置。
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