JP2016088164A - シフト装置 - Google Patents

シフト装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016088164A
JP2016088164A JP2014221765A JP2014221765A JP2016088164A JP 2016088164 A JP2016088164 A JP 2016088164A JP 2014221765 A JP2014221765 A JP 2014221765A JP 2014221765 A JP2014221765 A JP 2014221765A JP 2016088164 A JP2016088164 A JP 2016088164A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
base member
shift lever
shift
ball
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014221765A
Other languages
English (en)
Inventor
学 塚崎
Manabu Tsukasaki
学 塚崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
U Shin Ltd
Original Assignee
Yuhshin Co Ltd
Yuhshin Seiki Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yuhshin Co Ltd, Yuhshin Seiki Kogyo KK filed Critical Yuhshin Co Ltd
Priority to JP2014221765A priority Critical patent/JP2016088164A/ja
Publication of JP2016088164A publication Critical patent/JP2016088164A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)

Abstract

【課題】構造が簡単であって小型化が容易なシフト装置を提供する。
【解決手段】シフト装置は、ケース40が、ボール部11に対してシフトレバー10の軸線方向に係合する引掛部42aを備えた複数の弾性爪部42と、弾性爪部42の背面側に形成された貫通孔とをその内周に有するボール収容部を備え、ベース部材30は、貫通孔に挿通可能な保持板36を有しており、ベース部材30をケース40に取り付けた状態では、保持板36が貫通孔に挿入されて弾性爪部42の背面とボール収容部41との間に位置する。
【選択図】図13

Description

本発明は、シフト位置を切り換えるために車両に搭載されるシフト装置に関するものである。
従来のシフト位置をセンサによって検出するシフト装置(特許文献1参照)では、1つの回路基板上にホールICを配置し、シフト方向はマグネットの回転位置を検知し、セレクト方向をマグネットに対してヨークが軸方向に移動してその磁束の変化を検出するものであった。このように、従来は、シフト方向とセレクト方向で検出方向が違う機構となっていたため、操作ストロークがそれぞれの方向で大きく異なることとなり、構造が大型化していた。
特開2007−62664号公報
本発明の課題は、構造が簡単であって小型化が容易なシフト装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、操作可能なシフトレバー(10)と、前記シフトレバー(10)を複数の操作ポジションにガイドするガイド溝(21)を有するガイド部材(20)と、ベース部材(30)と、前記シフトレバー(10)の揺動方向を検出する検出部材(71,72)が配置された回路基板(70)と、前記回路基板(70)及び前記ベース部材(30)を収容するケース(40)と、前記シフトレバー(10)の一端部に一体的に形成されたボール部(11)と、を備え、前記ケース(40)は、前記ボール部(40)に対して前記シフトレバー(10)の軸線方向に係合する引掛部(42a)を備えた複数の弾性爪部(42)と、前記弾性爪部(42)の背面側に形成された貫通孔(43)とをその内周に有するボール収容部(41)を備え、前記ベース部材(30)は、前記貫通孔(43)に挿通可能な保持板(36)を有しており、前記ベース部材(30)を前記ケース(40)に取り付けた状態では、前記保持板(36)が前記貫通孔(43)に挿入されて前記弾性爪部(42)の背面と前記ボール収容部(41)との間に位置すること、を特徴とするシフト装置(1)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のシフト装置(1)において、前記ベース部材(30)は、前記ボール部(11)を保持することにより前記シフトレバー(10)を揺動可能に保持する凹部(31)を有しており、前記保持板(36)は、前記凹部(31)の周囲に設けられていること、を特徴とするシフト装置(1)である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のシフト装置(1)において、前記ベース部材(30)を前記ケース(40)に取り付けていない状態では、前記ケース(40)に設けられた前記弾性爪部(42)は、前記ボール部(11)が前記引掛部(42a)を通過して前記シフトレバー(10)の軸線方向から挿入可能なように前記貫通孔(43)側へ弾性変形可能であり、前記ベース部材(30)を前記ケース(40)に取り付けた状態では、前記ケース(40)に設けられた前記弾性爪部(42)は、前記貫通孔(43)に挿通された前記保持板(36)によって弾性変形を阻止されて、前記引掛部(42a)が前記ボール部(11)に対して係合した状態で、前記弾性爪部(42)が弾性変形不能な状態となること、を特徴とするシフト装置(1)である。
本発明によれば、シフト装置は、構造が簡単であって小型化が容易であり、温度変化の影響を受けにくくできる。
本発明によるシフト装置1の実施形態を示す上面図である。 シフト装置1を図1中の矢印A−Aにおいて切断して示した断面図である。 シフト装置1を図1中の矢印C−Cにおいて切断して示した断面図である。 シフト装置1を図1中の矢印D−Dにおいて切断して示した断面図である。 シフト装置1を図3中の矢印B−Bにおいて切断して示した断面図である。 シフト装置1を構成する部材の一部について示した斜視図である。 ベース部材30を示す上面図である。 ベース部材30を図7中の矢印E−Eにおいて切断して示した断面図である。 ベース部材30を図7中の矢印G側から見た図である。 ケース40を示す上面図である。 ケース40を図10中の矢印F−Fにおいて切断して示した断面図である。 ボール部11及びベース部材30を組み付ける前のケース40の弾性爪部42付近をボール部11及びベース部材30と共に拡大して示した断面図である。 ボール部11及びベース部材30を組み付けた状態のケース40の弾性爪部42付近を拡大して示した断面図である。 線形出力のホールセンサ71の出力波形を示す図である。 非線形出力のホールセンサ71の出力波形を示す図である。 ホールセンサ72の出力波形を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明によるシフト装置1の実施形態を示す上面図である。なお、図1では、一部の部材を透視して示している。
図2は、シフト装置1を図1中の矢印A−Aにおいて切断して示した断面図である。
図3は、シフト装置1を図1中の矢印C−Cにおいて切断して示した断面図である。
図4は、シフト装置1を図1中の矢印D−Dにおいて切断して示した断面図である。
図5は、シフト装置1を図3中の矢印B−Bにおいて切断して示した断面図である。
図6は、シフト装置1を構成する部材の一部について示した斜視図である。
なお、図1から図6を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
さらに、以下に示す各図には、説明と理解を容易にするために、図中にXYZ直交座標系を設けたが、これらは単に図中の向きを統一して説明するために設定したものであり、絶対的な座標を示すものではない。
シフト装置1は、シフトレバー10と、ガイド部材20と、ベース部材30と、ケース40と、ガイドケース50と、ガイドカバー60と、回路基板70と、ロータ部材80と、レバー部材90とを備えており、車両のシフト位置を切り換えるために車両に搭載される。
シフトレバー10は、利用者が操作可能なレバーであり、下方(Zマイナス側)に設けられたボール部11を支点として揺動可能なように、ベース部材30及びケース40に保持されている。シフトレバー10が揺動可能な方向は、後述のガイド部材20に設けられたガイド溝21にガイドされた方向に規制されている。具体的には、シフトレバー10の上端部(Zプラス側端部)がX方向に沿って移動するセレクト方向と、シフトレバー10の上端部(Zプラス側端部)がY方向に沿って移動するシフト方向とに、シフトレバー10の揺動可能な方向は、規制されている。
ボール部11は、シフトレバー10が挿入されることによりシフトレバー10と一体化されており、外形形状が略球形状に形成されている。ボール部11には、Xマイナス側とYプラス側とにそれぞれスリット状に開口した係合溝11a,11bが設けられている。
係合溝11aには、後述の係合片81が摺動可能な状態で係合している。また、係合溝11bには、後述の係合片91が摺動可能な状態で係合している。
さらに、ボール部11には、節度部材12が取り付けられている。この節度部材12には、不図示の付勢部材及び小球体が設けられており、ガイドケース50の節度溝51に対して節度部材12の先端に設けられた小球体が付勢された状態で当接している。シフトレバー10を操作すると、この節度部材12が隣の節度溝51へと移動するときに、操作時に適度な抵抗感(節度感、クリック感)を得ることができ、操作感を向上させることができる。また、節度部材12と節度溝51との係合によって、シフトレバー10の操作位置が保持される。
ガイド部材20は、シフトレバー10の操作部分を除くと、最も利用者側の表面に配置されており、ガイド溝21が開口して設けられている。ガイド部材20は、ガイド溝21にシフトレバー10を貫通させた状態で、ボール部11と、ガイドケース50と、ガイドカバー60とを挟むようにしてケース40に対してフック部22を用いて取り付けられている。
ガイド溝21は、シフトレバー10を複数の操作ポジションにガイドする。具体的には、ガイド溝21は、Rポジション(後退),Dポジション(走行),Nポジション(中立),センターポジション(図1の位置),Bポジション(慣性ブレーキ)のシフト位置にシフトレバー10の揺動範囲を規制するようにガイドする。なお、Bポジションについては、Lポジション(ロー),Mポジション(マニュアル)等としてもよい。ここで、シフトレバー10の先端がY方向に沿って移動する揺動方向をシフト方向(第1揺動方向)と呼び、シフトレバー10の先端がX方向に沿って移動する揺動方向をセレクト方向(第2揺動方向)と呼ぶこととする。
ベース部材30は、シフト装置1の下端(Zマイナス端)側に設けられている。
図7は、ベース部材30を示す上面図である。
図8は、ベース部材30を図7中の矢印E−Eにおいて切断して示した断面図である。
図9は、ベース部材30を図7中の矢印G側から見た図である。
ベース部材30は、その略中央部分にボール部11を保持することによりシフトレバー10を揺動可能に保持する凹部31を有している。図8に示すように、凹部31は、上側(Zプラス側)と、図8における右側(Xプラス側)に開口して形成されている。
ベース部材30の図8における左側(Xマイナス側)の面には、左側(Xマイナス側)に開口して形成された収容開口部32を有する収容部33が設けられている。この収容部33には、回路基板70が保持されて収容される。この収容開口部32は、凹部31が開口する方向とは異なる方向に開口しているので、凹部31と収容開口部32とを1つのベース部材30によって構成することが可能である。また、後述のケース40によって、これら凹部31及び収容開口部32を完全に覆う構成が容易になる。
また、ベース部材30は、ロータ部材80及びレバー部材90のそれぞれを回動可能に軸支持している第1軸支部34及び第2軸支部35を有している。
第1軸支部34は、ロータ部材80の軸部80aを、シフトレバー10のシフト方向の揺動に追従して回動可能となるように軸支持している。
第2軸支部35は、レバー部材90の軸部90aを、シフトレバー10のセレクト方向の揺動に追従して回動可能となるように軸支持している。
第1軸支部34及び第2軸支部35は、それぞれ図9及び図8に示したように、いずれも円形状の開口部の周囲外側に向かって開口形状が凸となる切欠き開口部34a,35aが繋がった形状に形成されている。この切欠き開口部34a,35aに、ロータ部材80,レバー部材90の対応する抜け止め部の位置を合わせて挿入することにより、ロータ部材80,レバー部材90が取り付けられる。
さらに、ベース部材30は、ケース40の後述する貫通孔43に挿通される保持板36を凹部31の周囲に有している。
ケース40は、回路基板70が取り付けられたベース部材30を回路基板70と共に収容するように、下側(Zマイナス側)に開口した箱形状が形成されている。また、ケース40は、上側(Zプラス側)にも開口した箱形状が形成されており、この上側には、ボール部11に取り付けられた節度部材12と、ガイドケース50の一部が収容される。ケース40は、収容開口部32を覆うように形成されており、よって、収容部33に収容された回路基板70を覆って収容する。
図10は、ケース40を示す上面図である。
図11は、ケース40を図10中の矢印F−Fにおいて切断して示した断面図である。
ケース40は、ボール部11が収容される位置に、ボール部11よりも大きな略円筒状に形成されたボール収容部41を有している。ボール収容部41の内周側には、弾性爪部42と、貫通孔43とが形成されている。
弾性爪部42は、ボール部11に対してシフトレバー10の軸線方向(Z方向)に係合する引掛部42aを備えており、本実施形態では、4箇所設けられている。
貫通孔43は、弾性爪部42の背面側、すなわち引掛部42aが突出してボール部11を収容する側とは反対側において上下方向(Z方向)に貫通して形成されている。
図12は、ボール部11及びベース部材30を組み付ける前のケース40の弾性爪部42付近をボール部11及びベース部材30と共に拡大して示した断面図である。
ベース部材30をケース40に取り付けていない状態では、ケース40に設けられた弾性爪部42は、ボール部11が引掛部42aを通過してシフトレバー10の軸線方向(Z方向)から挿入可能なように貫通孔43側へ弾性変形可能である。
図13は、ボール部11及びベース部材30を組み付けた状態のケース40の弾性爪部42付近を拡大して示した断面図である。
ケース40へは、先ずボール部11がシフトレバー10の軸線方向(Z方向)から引掛部42aを通過させられて挿入され、その後に、ベース部材30がケース40に取り付けられる。保持板36は、ベース部材30をケース40に取り付けた状態では、保持板36が貫通孔43に挿入されて弾性爪部42の背面とボール収容部との間に位置するようになる。この状態では、ケース40に設けられた弾性爪部42は、貫通孔43に挿通された保持板36によって弾性変形を阻止されている。よって、引掛部42aがボール部11に対して係合した状態で、弾性爪部42は、弾性変形不能な状態となっている。このように、ボール部11は、ベース部材30及びケース40によってシフトレバー10の揺動が可能な状態で、確実に保持される。
ガイドケース50は、ボール部11とガイド部材20との間に配置されている。ガイドケース50の下側(Zマイナス側)の面には、節度溝51が、シフトレバー10のシフト位置に応じて移動する節度部材12の位置に対応して設けられている。また、ガイドケース50には、ガイド部材20のガイド溝21と同様なガイド溝52が開口されており、シフトレバー10がこのガイド溝52を貫通している。
ガイド溝52もガイド溝21と同様に、シフトレバー10を複数の操作ポジションにガイドする。なお、シフトレバー10が接触してガイドされるのは、ガイド溝52であり、ガイドケース50には、シフトレバー10からの負荷が掛かる。よって、ガイドケース50は、シャフト53を用いてケース40に対して強固に固定されている。
ガイドカバー60は、ガイド部材20とガイドケース50とに挟まれた位置において、XY平面内方向に移動可能に配置されている。ガイドカバー60には、シフトレバー10の外形形状と略等しい大きさの丸孔61が開口しており、この丸孔61をシフトレバー10が貫通している。ガイドカバー60は、シフトレバー10の揺動と共に移動して、ガイドケース50のガイド溝52を隠し、外観を良好にする他、異物等の落下を防止している。
回路基板70は、ベース部材30の収容部33内に板面がYZ平面と平行となるように配置されている。回路基板70には、シフトレバー10の揺動方向を検出する検出部材として、ホールセンサ71,72がロータ部材80及びレバー部材90のマグネット82,92にそれぞれ対向可能な位置に配置されている。
ホールセンサ(第1検出部材)71は、ロータ部材80がシフトレバー10のシフト方向の揺動に従ってマグネット82をホールセンサ71に対向させた状態で回転したときの、マグネット82の回転角度を検出する。ホールセンサ71は、マグネット82の回転による磁束角度の変化を検出し、検出した磁束角度の変化に対応した電圧を検出信号として出力できるホールICを用いている。
ホールセンサ71がマグネット82の回転角度を検出することにより、シフトレバー10がシフト方向におけるYプラス側に移動したのか、又は、Yマイナス側に移動したかのかを判断可能である。
ホールセンサ(第2検出部材)72は、レバー部材90がシフトレバー10のセレクト方向の揺動に従ってマグネット92をホールセンサ72から離間又は接近させたとき、マグネット92が対向する位置に存在するか否かを検出する。ホールセンサ72は、マグネット92の存否を判定するだけでよいので、ON/OFF出力のみを行うホールICを用いている。
ホールセンサ72がマグネット92の位置を検出することにより、シフトレバー10がセレクト方向におけるXプラス側(R,N,Dのいずれか)に移動したのか、又は、Xマイナス側(中立位置:図1の状態、又はB位置)にあるのかを判断可能である。
また、本実施形態では、ホールセンサ72を2つ設けて、一方のセンサが故障しても検出が可能としているが、これは1つとしてもよい。
ロータ部材(第1被検出部材)80は、ベース部材30に回動可能に軸支され、シフトレバー10のシフト方向における揺動に追従して回動するように取り付けられている。ロータ部材80は、一端部(Xマイナス側の端部)にシフトレバー10のシフト方向の回転軸線に対して垂直な平面上(YZ平面上)で回転可能にマグネット(被検出部)82を保持している。このマグネット82は、N極とS極がいずれもホールセンサ71に対向するようにロータ部材80に配置されている。
ロータ部材80の他端部(Xプラス側の端部)には、係合片81が固定されている。この係合片81は、シフトレバー10の操作軸方向に形成された係合溝11aに係合しており、シフトレバー10のシフト方向の動作に追従して回転する。
レバー部材(第2被検出部材)90は、ベース部材30に回動可能に軸支され、シフトレバー10のセレクト方向における揺動に追従して回動するように取り付けられている。レバー部材90は、セレクト方向の回転軸線に対して垂直方向に延設されたアーム部90bの一端部(Xマイナス側の端部)にマグネット(被検出部)92を保持している。本実施形態では、マグネット92は、シフトレバー10がセンター位置にあるときにホールセンサ72に対向するようにレバー部材90に配置されている。レバー部材90の他端部(Xプラス側の端部)には、係合片91が固定されている。この係合片91は、シフトレバー10の操作軸方向に形成された係合溝11bに係合しており、シフトレバー10のセレクト方向の動作に追従して回転する。
本実施形態のマグネット92は、先端側(ホールセンサ72に近い側)をN極としており、極性方向の見分けが容易なように、N極側(先端側)がS極側よりも細く形成されている。なお、ホールセンサ72がS極用の場合には、マグネット92の先端側をS極とするとよい。
上述したように、ロータ部材80及びレバー部材90は、それぞれ係合片81及び係合片91を介してボール部11と接続されているので、シフトレバー10のシフト方向及びセレクト方向のそれぞれの動作を阻害することなく、ロータ部材80及びレバー部材90が独立して回転することができる。
図14は、線形出力のホールセンサ71の出力波形を示す図である。
図15は、非線形出力のホールセンサ71の出力波形を示す図である。
先に説明したように、ホールセンサ71には、回転角度を検出することのできるホールICを用いており、ホールセンサ71は、マグネット82の回転による磁束角度の変化を検出し、検出した磁束角度の変化に比例した電圧を検出信号として出力している。例えば、図14のように直線の波形(線形出力)となるリニアホールICを用いてもよく、図15のように非線形の波形(非線形出力)を有するホールICを用いてもよい。後者によれば、出力側の図示しない上位ECUの仕様を変更することなくホールICの出力を自由に設定することができる。本実施形態では、ホールセンサ71の出力波形は、ロータ部材80の回転位置(回転角度)に応じて、R位置、N位置又はセンター位置、D位置又はB位置の順に、出力電圧が線形に変化する。よって、ホールセンサ71から出力される電圧を監視することにより、シフトレバー10のシフト方向の揺動位置を判定できる。
図16は、ホールセンサ72の出力波形を示す図である。
先に説明したように、ホールセンサ72は、マグネット92の存否を判定するだけでよいので、アナログホールICを用いている。そして、ホールセンサ72の出力波形は、レバー部材90の回転位置(回転角度)に応じて、B位置又はセンター位置ではローとなり、R位置、D位置、N位置ではハイとなり、シフトレバー10のセレクト方向の揺動位置を判定できる。
上述したホールセンサ71及びホールセンサ72のそれぞれの出力波形から判定されるシフトレバー10のシフト方向の揺動位置及びセレクト方向の揺動位置の組合せから、シフトレバー10の操作位置が特定される。
以上説明したように、本実施形態によれば、シフト装置1は、構造が簡単であって小型化が容易にできる。
具体的には、ベース部材30は、貫通孔43に挿通可能な保持板36を有しており、ベース部材30をケース40に取り付けた状態では、保持板36が貫通孔43に挿入されて弾性爪部42の背面とボール収容部41との間に位置する。よって、シフトレバー10を揺動自在に構成するボール部11の揺動に従って、ロータ部材80及びレバー部材90が回動する駆動機構を簡単な構成で達成することができる。また、ボール部11がベース部材30及びケース40から外れてしまうことを確実に防止することができる支持構造を構成することができるので、部品点数を増やすことなく、コンパクトな構成とすることができる。
また、ベース部材30は、ボール部11を保持することによりシフトレバー10を揺動可能に保持する凹部31を有しており、保持板36は、凹部31の周囲に設けられている。よって、ベース部材30が保持するボール部11に影響を与えることなく、保持板36をベース部材30に設けることが可能となり、部品点数を増やすことなく、コンパクトな構成とすることができる。
また、ベース部材30をケース40に取り付けた状態では、ケース40に設けられた弾性爪部42は、貫通孔43に挿通された保持板36によって弾性変形を阻止されて、引掛部42aがボール部11に対して係合した状態で、弾性爪部42が弾性変形不能な状態となる。このように、ケース40にベース部材30を嵌合することで、ボール部11がケース40内に軸線方向に移動不能で、かつ、揺動可能に保持されるため、簡単な構成でシフトレバー10をケース40に強固に保持することができる。
なお、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
1 シフト装置
10 シフトレバー
11 ボール部
11a 係合溝
11b 係合溝
12 節度部材
20 ガイド部材
21 ガイド溝
22 フック部
30 ベース部材
31 凹部
32 収容開口部
33 収容部
34 第1軸支部
34a 切欠き開口部
35 第2軸支部
35a 切欠き開口部
36 保持板
40 ケース
41 ボール収容部
42 弾性爪部
42a 引掛部
43 貫通孔
50 ガイドケース
51 節度溝
52 ガイド溝
53 シャフト
60 ガイドカバー
61 丸孔
70 回路基板
71 ホールセンサ
72 ホールセンサ
80 ロータ部材
80a 軸部
81 係合片
82 マグネット
90 レバー部材
90a 軸部
90b アーム部
91 係合片
92 マグネット

Claims (3)

  1. 操作可能なシフトレバーと、
    前記シフトレバーを複数の操作ポジションにガイドするガイド溝を有するガイド部材と、
    ベース部材と、
    前記シフトレバーの揺動方向を検出する検出部材が配置された回路基板と、
    前記回路基板及び前記ベース部材を収容するケースと、
    前記シフトレバーの一端部に一体的に形成されたボール部と、
    を備え、
    前記ケースは、前記ボール部に対して前記シフトレバーの軸線方向に係合する引掛部を備えた複数の弾性爪部と、前記弾性爪部の背面側に形成された貫通孔とをその内周に有するボール収容部を備え、
    前記ベース部材は、前記貫通孔に挿通可能な保持板を有しており、
    前記ベース部材を前記ケースに取り付けた状態では、前記保持板が前記貫通孔に挿入されて前記弾性爪部の背面と前記ボール収容部との間に位置すること、
    を特徴とするシフト装置。
  2. 請求項1に記載のシフト装置において、
    前記ベース部材は、前記ボール部を保持することにより前記シフトレバーを揺動可能に保持する凹部を有しており、
    前記保持板は、前記凹部の周囲に設けられていること、
    を特徴とするシフト装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のシフト装置において、
    前記ベース部材を前記ケースに取り付けていない状態では、前記ケースに設けられた前記弾性爪部は、前記ボール部が前記引掛部を通過して前記シフトレバーの軸線方向から挿入可能なように前記貫通孔側へ弾性変形可能であり、
    前記ベース部材を前記ケースに取り付けた状態では、前記ケースに設けられた前記弾性爪部は、前記貫通孔に挿通された前記保持板によって弾性変形を阻止されて、前記引掛部が前記ボール部に対して係合した状態で、前記弾性爪部が弾性変形不能な状態となること、
    を特徴とするシフト装置。
JP2014221765A 2014-10-30 2014-10-30 シフト装置 Pending JP2016088164A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014221765A JP2016088164A (ja) 2014-10-30 2014-10-30 シフト装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014221765A JP2016088164A (ja) 2014-10-30 2014-10-30 シフト装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016088164A true JP2016088164A (ja) 2016-05-23

Family

ID=56017567

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014221765A Pending JP2016088164A (ja) 2014-10-30 2014-10-30 シフト装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016088164A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018168408A1 (ja) * 2017-03-14 2018-09-20 株式会社東海理化電機製作所 シフト装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018168408A1 (ja) * 2017-03-14 2018-09-20 株式会社東海理化電機製作所 シフト装置
JP2018149955A (ja) * 2017-03-14 2018-09-27 株式会社東海理化電機製作所 シフト装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10982753B2 (en) Shifting device
JP6576748B2 (ja) シフト装置
JP4327838B2 (ja) 複合操作型入力装置
JP6023011B2 (ja) 位置検出装置
JP2007062664A (ja) シフト装置
JP2017095041A (ja) シフト装置
JP6420687B2 (ja) 位置検出装置
JP2009134944A (ja) ストークスイッチ装置
JP2018518411A (ja) 走行レンジ選択レバーのポジションを検知するための装置、並びに自動車
JP2011027627A (ja) 位置検出装置
JP2016088164A (ja) シフト装置
US20240105367A1 (en) Electromagnetic induction potentiometer
JP2016088163A (ja) シフト装置
JP2018098177A (ja) 電気スイッチ及びその位置センサ
JP2009140659A (ja) ストークスイッチ装置
JP2006290215A (ja) レンジ検出装置
WO2021020541A1 (ja) 回転角度検出センサ
JP2017178060A (ja) シフト装置
JP2008239055A (ja) シフトレバー装置
JP2019064312A (ja) シフトレバー位置検出装置
JP2016187994A (ja) シフト装置
JP6629925B1 (ja) ジョイスティックコントローラ
JP7427795B2 (ja) 入力装置
JP2009123366A (ja) ストークスイッチ装置
US20090262903A1 (en) Butt-set with waterproof and ambidextrous switch