JP2003341475A - シートベルトの装着状態検知装置 - Google Patents

シートベルトの装着状態検知装置

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JP2003341475A JP2002157906A JP2002157906A JP2003341475A JP 2003341475 A JP2003341475 A JP 2003341475A JP 2002157906 A JP2002157906 A JP 2002157906A JP 2002157906 A JP2002157906 A JP 2002157906A JP 2003341475 A JP2003341475 A JP 2003341475A
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Masanori Abe
正規 安部
Masaaki Abe
真明 阿部
Hiroshi Hagiwara
寛 萩原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付寸法上のバラつきが多少あっても、その
影響をあまり受けずに安定した検知出力を得ることがで
きるようにする。 【解決手段】 シートベルトを装着したとき非装着時位
置から装着時位置へ移動するスライダ4を備えたバック
ルの内部に、ホール素子20と、スライダ4に追従して
移動することで、シートベルト装着時にシートベルト装
着信号をホール素子20に出力させ、シートベルト非装
着時にシートベルト非装着信号をホール素子20に出力
させる第1の磁石12と、第1の磁石12と分離され、
シートベルト非装着時にホール素子20と対向する位置
にあることで、ホール素子20に作用する第1の磁石1
2の磁力を補強すると共に、シートベルト装着時に第1
の磁石12に押されて移動する第2の磁石13と、第2
の磁石13をホール素子20と対向する位置に付勢する
スプリング16とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ホール素子と磁
石を用いて構成されるシートベルトの装着状態検知装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のシートベルトの装着状態検知装
置(バックルスイッチ)の従来例が特開2001−15
7603号公報に開示されている。この公報に記載され
たシートベルトの装着状態検知装置は、磁石とホール素
子を組み合わせて、ロック部材が非装着位置にあるとき
磁石の磁力でホール素子に非装着信号を出力させ、ロッ
ク部材が装着位置にあるとき磁石の磁力でホール素子に
装着信号を出力させるものである。この場合、ホール素
子と磁石は、どちらか一方を可動部材(この例ではロッ
ク部材)に連動するように取り付け、他方を固定部材に
取り付けて、シートベルトの非装着・装着によるホール
素子と磁石の相対変位により信号が切り替わるようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来では、
磁石とホール素子を組み合わせて信号が切り替わるよう
にしているが、ホール素子は微小な磁力変化により信号
が切り替わる性質を有しているため、磁石とホール素子
の相対的な位置決め精度を高く維持する必要があった。
しかし、位置決め精度を上げるためには、バックルの構
成部材の製造精度を高める必要があり、コスト面を考え
ると限界があった。また、他の解決方法として、磁石の
磁力を強くして、ホール素子と磁石の相対位置精度の影
響をあまり受けないようにすることも考えられるが、そ
うすると磁石が高価になり、同じく実現が難しかった。
【0004】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、取付寸法上のバラつきが多少あっても、その影
響をあまり受けずに安定した検知出力を得ることのでき
るシートベルトの装着状態検知装置を提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明に係るシートベルトの装着状態
検知装置は、シートベルトを装着したとき非装着時位置
から装着時位置へ移動すると共に、シートベルトの装着
を解除したとき装着時位置から非装着時位置へ移動する
可動部材を備えたバックルの内部に、ホール素子と、上
記可動部材に追従して移動することで、シートベルト装
着時にシートベルト装着信号を上記ホール素子に出力さ
せ、シートベルト非装着時にシートベルト非装着信号を
上記ホール素子に出力させる第1の磁石と、該第1の磁
石と分離され、シートベルト非装着時に上記ホール素子
と対向する位置にあることで、ホール素子に作用する上
記第1の磁石の磁力を補強すると共に、シートベルト装
着時に第1の磁石に押されて移動する第2の磁石と、該
第2の磁石をホール素子と対向する位置に付勢する付勢
部材とを備えていることを特徴としている。
【0006】請求項1記載の発明の構成によれば、シー
トベルト非装着時に、第2の磁石が、ホール素子に作用
する第1の磁石の磁力を補強するので、ホール素子に強
い磁力をかけることができて、安定した非装着信号を出
力させることができる。即ち、第1の磁石と連動する可
動部材が、固定部材(バックルベース等)に対して位置
的なバラつきを持っていて、第1の磁石の磁力だけでは
ホール素子に不安定な出力しか出せない場合であって
も、ホール素子からは、第2の磁石による磁力で非装着
信号が確実に出力される。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のシ
ートベルトの装着状態検知装置に係り、上記第1の磁石
と第2の磁石のホール素子と対向する面の磁極が互いに
逆になるように、第1の磁石と第2の磁石の極性が反対
に設定されていることを特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明の構成によれば、第
1、第2の磁石のホール素子に対向する面が反対の磁極
になっているので、シートベルト非装着時に、第2の磁
石が、ホール素子に作用する第1の磁石の磁力を大きく
補強することができる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のシートベルトの装着状態検知装置に係り、ホール素
子、第1の磁石、第2の磁石、付勢部材が、バックルの
ベース部材に固定されるスイッチケースに内蔵されてい
ることを特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明の構成によれば、シー
トベルトの装着状態検知装置の主たる構成要素をスイッ
チケース内に全部収容したので、組立及び取付が容易と
なる。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1、2又は
3記載のシートベルトの装着状態検知装置に係り、上記
第1の磁石が可動部材に直接結合されており、当該可動
部材が非磁性体で構成されていることを特徴としてい
る。
【0012】請求項4記載の発明の構成によれば、バッ
クル側の可動部材が磁化されるのを防ぐことができる。
従って、バックルの動作を阻害するおそれがないし、外
部から金属のゴミが侵入した場合でも動作不良を起こす
ことがない。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
いずれか1に記載のシートベルトの装着状態検知装置に
係り、上記可動部材が、タング挿入口から差し込まれる
タングに押されて後方へ移動するスライダ、該スライダ
の後方への移動により非ラッチ位置からラッチ位置へ変
位するラッチ部材、該ラッチ部材がラッチ位置へ変位し
た際にラッチ部材の非ラッチ位置への移動を阻止するべ
くロック位置へ移動するロック部材、のうちのいずれか
であることを特徴としている。
【0014】請求項5記載の発明の構成によれば、スラ
イダ、ラッチ部材、ロック部材のいずれかに第1の磁石
を連動させるので、安定したシートベルトの装着状態検
知を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の好適な実施形態について説明する。 ◇第1実施形態 図1は、この発明の第1実施形態のシートベルトの装着
状態検知装置を内蔵したバックルの概略構成を示す側面
図で、(a)はシートベルト非装着時、(b)はシート
ベルト装着時の状態をそれぞれ示している。同図におい
て、1は金属板をプレス成形して得たベース部材、2は
同様に製作したラッチ部材、3は金属製のピンよりなる
ロック部材、4は樹脂やアルミ等の非磁性体で製作され
たスライダ、5はロック部材3が動く範囲を規定するた
めにベース部材1に形成された開口である。
【0016】スライダ4は、図の右方にある図示略のタ
ング挿入口からタングが挿入されて来たときに、タング
に押されて図示略のスプリングに抗しながら、前方位置
(非装着時位置)から後方位置(図の左方の装着時位
置)に移動する。ラッチ部材2は、スライダ4の後方へ
の移動により、非ラッチ位置(非装着時位置)からラッ
チ位置(装着時位置)へ揺動変位してタングを抜けない
ように係止する。ロック部材3は、ラッチ部材2が非ラ
ッチ位置からラッチ位置へ変位した際に、非ロック位置
(非装着時位置)からロック位置(装着時位置)に変位
して、ラッチ部材2の非ラッチ位置への移動を阻止する
ものである。また、このバックルは、図示しないリリー
スボタンを備えており、リリースボタンを押すことによ
り、ロック部材3とラッチ部材2を非装着時の位置に戻
し、それによりスライダ4がタングを押し出す。
【0017】また、バックルのベース部材1の側部に
は、シートベルトの装着状態検知装置を構成するスイッ
チケース10が固定されている。スイッチケース10の
内部空間11には、ホール素子20と、第1の磁石12
と、第2の磁石13と、スプリング(付勢部材)16と
が内蔵されている。第1の磁石12は、スライダ4に連
結され、スライダ4と共にタングの挿入方向に沿って移
動することで、シートベルト装着時にシートベルト装着
信号をホール素子20に出力させ、シートベルト非装着
時にシートベルト非装着信号をホール素子20に出力さ
せる。この第1の磁石12は、シートベルト非装着時に
はホール素子20から離れた位置にあり、シートベルト
装着時にはホール素子20と対向する位置まで移動す
る。第2の磁石13は、第1の磁石12と分離したもの
であり、シートベルト非装着時にホール素子20と対向
する位置にあることで、ホール素子20に作用する第1
の磁石12の磁力を補強する役目を果たす。また、第2
の磁石13は、シートベルト装着時に、奥へスライドす
る第1の磁石12に押されて、タングの挿入方向に平行
に奥部へ移動する。スプリング16は、第2の磁石13
をホール素子20と対向する位置に付勢するものであ
る。
【0018】ここで、ケース10の底面にはスリット1
4が設けられ、そのスリット14に第2の磁石13の下
面に突設した突起15がスライド自在に嵌まっている。
スリット14は、第2の磁石13がスプリング16によ
ってタング挿入口側に押されても、所定位置より第1の
磁石12側に移動して第1の磁石12の移動の邪魔をし
ないように、第2の磁石13の移動範囲を規制してい
る。また、第1の磁石12と第2の磁石13は、ホール
素子20と対向する面の磁極が互いに逆になるように極
性が反対に設定されている。
【0019】次に、図1及び図2を参照して、この例の
作用について説明する。シートベルト非装着時には、図
1(a)に示すように、スライダ4が前方位置に待機す
るので、第1の磁石12がホール素子20から離れた位
置にあり、第2の磁石13がホール素子20と対向する
位置にある。このとき、第1、第2の磁石12、13の
間では、図2(a)に示すような経路で磁力線が発生
し、ホール素子20が非装着信号を出力する。即ち、第
2の磁石13が、第1の磁石12を補強するような磁力
を発生するため、強い磁力をホール素子20に作用させ
ることができ、ホール素子20に安定した非装着信号を
出力させることができる。従って、第1の磁石12を取
り付けているスライダ4の位置精度がそれほど高く出て
いなくても、ホール素子20から、第2の磁石13の作
用による安定した非装着信号が出力されることになる。
【0020】この状態からシートベルトのタングをバッ
クルに挿入すると、スライダ4が後方へ移動し、ラッチ
部材2がラッチ位置に移動してタングを係止する。ま
た、ロック部材3がロック位置に移動してラッチ部材2
をロックし、それによりシートベルトの装着が完了す
る。このとき、スライダ4の移動に伴い、スライダ4と
連結された第1の磁石12が後方へ移動して、ホール素
子20と対向する位置にある第2の磁石13を押し移動
する。そしてホール素子20に対向する位置に第1の磁
石12が置き換わることにより、第1、第2の磁石1
2、13の間で、図2(b)に示すような経路の磁力線
が発生し、ホール素子20から発する信号が、非装着信
号から装着信号に切り替わる。
【0021】このように、この例の構成によれば、第
1、第2の2つの磁石12、13がシートベルトの非装
着時には離れていて、シートベルトを装着した段階で一
体に接触し合うので、非装着信号と装着信号を明確に切
り替えることができ、ホール素子20と磁石12、13
の取付寸法等のバラツキの影響を極力排除することがで
きる。また、もし異物噛み込み等により第2の磁石13
がシートベルト装着側で固定されてしまうような故障が
生じても、ホール素子20の設定を、第1の磁石12が
非装着時位置にある状態で第2の磁石13による磁力が
なくても、シートベルト非装着に相当する信号を出力す
るようにしてあるため、スライダ4に連結された第1の
磁石12さえ移動可能であるならば、シートベルトの装
着・非装着を検知できる。
【0022】また、上のシートベルト装着状態からロッ
ク解除を行う場合は、図示略のリリースボタンを押す。
そうすると、ラッチ部材2とロック部材3が非装着時の
位置に戻り、バックルがタングを解放して、スライダ4
がタングをバックルから押し出す。従って、スライダ4
が非装着時位置に戻ることにより、ホール素子20が非
装着信号を出力する。
【0023】また、このようにシートベルトの装着状態
検知装置の主たる構成要素を全てスイッチケース10の
内部に収容したので、組立及び取付が容易となるメリッ
トもある。また、第1の磁石12を連結してあるスライ
ダ4は非磁性体でできているので、バックル側の部材が
磁化されるのを防ぐことができる。従って、バックルの
動作を阻害するおそれがないし、外部から金属のゴミが
侵入した場合でも動作不良を起こすことがない。
【0024】◇第2実施形態 図3は、この発明の第2実施形態のシートベルトの装着
状態検知装置を内蔵したバックルの概略構成を示す側面
図で、(a)はシートベルト非装着時、(b)はシート
ベルト装着時の状態をそれぞれ示している。この実施形
態では、シートベルトの装着状態検知装置の構成だけを
違えて、バックル自体の構成は第1実施形態のものと同
じものとしている。
【0025】同図において、1はベース部材、2はラッ
チ部材、3はロック部材、4はスライダ、5はロック部
材3の移動経路を規制する開口部である。スイッチケー
ス30は、その開口部の外側に固定されている。スイッ
チケース30のL型の内部空間31には、ホール素子4
0と、第1の磁石32と、第2の磁石33と、スプリン
グ(付勢部材)36とが内蔵されている。ここでは、第
1の磁石32が、L形の軌跡を描いて変位するロック部
材3に連結されている。そしてこのロック部材3が変位
することで、第1の磁石32が、シートベルト装着時に
シートベルト装着信号をホール素子40に出力させ、シ
ートベルト非装着時にシートベルト非装着信号をホール
素子40に出力させる。この第1の磁石32は、シート
ベルト非装着時にはホール素子40から離れた位置にあ
り、シートベルト装着時にはホール素子40と対向する
位置まで移動する。第2の磁石33は、第1の磁石32
と分離したものであり、シートベルト非装着時にホール
素子40と対向する位置にあることで、ホール素子40
に作用する第1の磁石32の磁力を補強する役目を果た
す。また、第2の磁石33は、シートベルト装着時に、
奥へスライドする第1の磁石32に押されてケース30
の内奥部へ移動する。スプリング36は、第2の磁石3
3をホール素子40と対向する位置に付勢するものであ
る。
【0026】ここで、ケース30の底面にも図示しない
がスリットが設けられており、そのスリットに第2の磁
石の下面の突起がスライド自在に嵌まることで、第2の
磁石33の移動範囲を規制している。
【0027】次に、図3を参照して、この例の作用につ
いて説明する。シートベルト非装着時には、図3(a)
に示すように、ロック部材3が上方の非装着時位置に待
機するので、第1の磁石32がホール素子40から離れ
た位置にあり、第2の磁石33がホール素子40と対向
する位置にある。このとき、第2の磁石33が、第1の
磁石32を補強するような磁力を発生するため、強い磁
力をホール素子40に作用させることができ、ホール素
子40に安定した非装着信号を出力させることができ
る。従って、第1の磁石32を取り付けているロック部
材3の位置精度がそれほど高く出ていなくても、ホール
素子40から、第2の磁石33の作用による安定した非
装着信号が出力されることになる。
【0028】この状態からシートベルトのタングをバッ
クルに挿入すると、スライダ4が後方へ移動し、ラッチ
部材2がラッチ位置に移動してタングを係止する。ま
た、ロック部材3がロック位置(下方位置)に移動して
ラッチ部材2をロックし、それによりシートベルトの装
着が完了する。このとき、ロック部材3の移動に伴い、
ロック部材3と連結された第1の磁石32が下方へ移動
して、ホール素子40と対向する位置にある第2の磁石
33を押し移動する。そしてホール素子40に対向する
位置に第1の磁石32が置き換わることにより、第1、
第2の磁石32、33間で発生する磁力線により、ホー
ル素子40から発する信号が、非装着信号から装着信号
に切り替わる。
【0029】このように、この例の構成によれば、第
1、第2の2つの磁石32、33がシートベルトの非装
着時には離れていて、シートベルトを装着した段階で一
体に接触し合うので、非装着信号と装着信号を明確に切
り替えることができ、ホール素子40と磁石32、33
の取付寸法等のバラツキの影響を極力排除することがで
きる。また、もし異物噛み込み等により第2の磁石33
がシートベルト装着側で固定されてしまうような故障が
生じても、ホール素子40の設定を、第1の磁石32が
非装着時位置にある状態で第2の磁石33による磁力が
なくても、シートベルト非装着に相当する信号を出力す
るようにしてあるため、ロック部材3に連結された第1
の磁石32さえ移動可能であるならば、シートベルトの
装着・非装着を検知できる。
【0030】また、上のシートベルト装着状態からロッ
ク解除を行う場合は、図示略のリリースボタンを押す。
そうすると、ラッチ部材2とロック部材3が非装着時の
位置に戻り、バックルがタングを解放して、スライダ4
がタングをバックルから押し出す。従って、ロック部材
3が非装着時位置に戻ることにより、ホール素子40が
非装着信号を出力する。その他の効果は第1実施形態と
同様である。
【0031】以上、この発明の実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、
第1、第2の磁石12、13、32、33の当たり面に
樹脂等の薄い挟み板を介在させると、機械的衝撃から磁
石を保護することができる。また、上記実施形態では、
第1の磁石をスライダ4やロック部材3に連結した場合
を示したが、もう一つの可動部材であるラッチ部材2に
連結してもよい。また、間接的にこれらスライダ4、ロ
ック部材3、ラッチ部材2等の可動部材に第1の磁石を
係合させることにより、可動部材の変位に第1の磁石が
追従するように構成してもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明の構成によれば、2つの磁石を用いることにより、バ
ックル側の部材に寸法的なバラツキがあっても、安定し
た検知信号を得ることができる。従って、バックルの製
造精度を無理に高めたり強力な磁石を用いたりせずに、
安価に性能を高めることができる。
【0033】請求項2記載の発明の構成によれば、2つ
の磁石のホール素子に対向する面の極性を反対に設定し
たので、シートベルト非装着時に、第2の磁石で第1の
磁石を大きく補強することができ、安定した出力を得る
ことができる。
【0034】請求項3記載の発明の構成によれば、組立
及び取付が容易となる。
【0035】請求項4記載の発明の構成によれば、バッ
クル側の部材が磁化されるのを防ぐことができるので、
バックルの基本動作に悪影響が出ないようにすることが
できる。
【0036】請求項5記載の発明の構成によれば、スラ
イダ、ラッチ部材、ロック部材のいずれかに第1の磁石
を連動させるので、安定したシートベルトの装着状態を
検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態のシートベルトの装着
状態検知装置を内蔵したバックルの概略構成を示す側面
図で、(a)はシートベルト非装着時、(b)はシート
ベルト装着時の状態をそれぞれ示す図である。
【図2】図1の第1、第2の磁石による磁力線の説明図
で、(a)はシートベルト非装着時、(b)はシートベ
ルト装着時の状態をそれぞれ示す図である。
【図3】この発明の第2実施形態のシートベルトの装着
状態検知装置を内蔵したバックルの概略構成を示す側面
図で、(a)はシートベルト非装着時、(b)はシート
ベルト装着時の状態をそれぞれ示す図である。
【符号の説明】
3 ロック部材(可動部材) 4 スライダ(可動部材) 10,30 スイッチケース 12,32 第1の磁石 13,33 第2の磁石 16,36 スプリング(付勢部材) 20,40 ホール素子
フロントページの続き (72)発明者 安部 正規 神奈川県横浜市港北区新横浜2−6−23 株式会社ヒロセチェリープレシジョン内 (72)発明者 阿部 真明 神奈川県横浜市港北区新横浜2−6−23 株式会社ヒロセチェリープレシジョン内 (72)発明者 萩原 寛 神奈川県横浜市港北区新横浜2−6−23 株式会社ヒロセチェリープレシジョン内 Fターム(参考) 3B090 BC05 BC22 BC27 3D018 BA12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートベルトを装着したとき非装着時位
    置から装着時位置へ移動すると共に、シートベルトの装
    着を解除したとき装着時位置から非装着時位置へ移動す
    る可動部材を備えたバックルの内部に、 ホール素子と、 前記可動部材に追従して移動することで、シートベルト
    装着時にシートベルト装着信号を前記ホール素子に出力
    させ、シートベルト非装着時にシートベルト非装着信号
    を前記ホール素子に出力させる第1の磁石と、 該第1の磁石と分離され、シートベルト非装着時に前記
    ホール素子と対向する位置にあることで、ホール素子に
    作用する前記第1の磁石の磁力を補強すると共に、シー
    トベルト装着時に第1の磁石に押されて移動する第2の
    磁石と、 該第2の磁石をホール素子と対向する位置に付勢する付
    勢部材と、 を備えていることを特徴とするシートベルトの装着状態
    検知装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の磁石と第2の磁石のホール素
    子と対向する面の磁極が互いに逆になるように、第1の
    磁石と第2の磁石の極性が反対に設定されていることを
    特徴とする請求項1記載のシートベルトの装着状態検知
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ホール素子、第1の磁石、第2の磁
    石、付勢部材が、バックルのベース部材に固定されるス
    イッチケースに内蔵されていることを特徴とする請求項
    1又は2記載のシートベルトの装着状態検知装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の磁石が可動部材に直接結合さ
    れており、当該可動部材が非磁性体で構成されているこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3記載のシートベルト
    の装着状態検知装置。
  5. 【請求項5】 前記可動部材が、タング挿入口から差し
    込まれるタングに押されて後方へ移動するスライダ、該
    スライダの後方への移動により非ラッチ位置からラッチ
    位置へ変位するラッチ部材、該ラッチ部材がラッチ位置
    へ変位した際にラッチ部材の非ラッチ位置への移動を阻
    止するべくロック位置へ移動するロック部材、のうちの
    いずれかであることを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れか1に記載のシートベルトの装着状態検知装置。
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