JP4512522B2 - スイッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチ装置に関し、特に、永久磁石と磁気センサを用いたスイッチ装置に関する。
従来、永久磁石と磁気センサ(例えば、MRE素子などの磁気検出素子)を用いた無接点のON/OFFスイッチ装置が知られており、このようなスイッチ装置は、例えば車両用のシートベルト装置を構成するバックル装置などに適用されている(例えば、特許文献1参照)。
前記特許文献に示されたバックル装置では、シートベルトに取り付けられたタングプレート(被検出部材)が装置内部に挿入されると、装置内部に設けられたイジェクタがタングプレートに押圧されて移動する。イジェクタの先端にはスイッチ装置を構成する永久磁石が取り付けられており、イジェクタ(永久磁石)の前方には磁気センサが配置されている。このため、永久磁石の移動に伴って磁気センサを横切る磁力線の磁束密度が変化するようになっており、タングプレートがバックル装置の所定位置(ラッチによるロック位置)まで挿入されると、永久磁石による所定の閾値以上の磁界が磁気センサに作用し、これにより、磁気センサがON状態になる構成となっている。
ところで、上記構成のバックル装置(スイッチ装置)では、永久磁石の移動量はイジェクタの移動量に対応しており、イジェクタの移動量はタングプレートとの関係などを含めたバックル装置自体の設定によりある一定の値に決定される。このため、永久磁石の移動量(すなわち、磁気センサを横切る磁力線の磁束密度の変化量)を充分に確保することが困難な場合があり、磁気センサのON/OFF状態の切り換え精度が悪化する場合がある。
特開2003−125812号公報
本発明は上記事実を考慮し、磁気センサのON/OFF状態の切り換え精度が向上するスイッチ装置を得ることが目的である。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明のスイッチ装置は、被検出部材の一方及び他方への移動により永久磁石を磁気センサに対して接離移動させて前記磁気センサを横切る磁力線の磁束密度を変化させることで前記磁気センサのON/OFF状態を切り換えるスイッチ装置であって、前記被検出部材の移動方向に沿いかつ前記磁気センサ上を通る仮想線を介した両側に互いに対向して前記永久磁石を一対設け、かつ、前記被検出部材の移動方向に対して傾斜して一対設けられ、それぞれ前記永久磁石が直接的又は間接的に摺接することで一対の前記永久磁石の前記接離移動の方向を前記被検出部材の移動方向に対して傾斜した方向に変換して一対の前記永久磁石が前記磁気センサに接近するに従い前記永久磁石間の距離が近くなる傾斜面と、前記永久磁石間を付勢して一対の前記永久磁石をそれぞれ一対の前記傾斜面に保持すると共に前記磁気センサから離間させかつ前記被検出部材と一対の前記永久磁石とを連動させる保持手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項1記載のスイッチ装置では、被検出部材が一方及び他方へ移動すると、永久磁石が磁気センサに対して接離移動し、磁気センサを横切る磁力線の磁束密度が変化する。これにより、磁気センサのON/OFF状態が切り換わる。
また、永久磁石が、被検出部材の移動方向に沿いかつ磁気センサ上を通る仮想線を介した両側に、互いに対向して一対設けられている。さらに、傾斜面が、被検出部材の移動方向に対して傾斜して一対設けられており、それぞれの傾斜面に永久磁石が直接的又は間接的に摺接することで、一対の傾斜面が一対の永久磁石の磁気センサに対する接離移動の方向を被検出部材の移動方向に対して傾斜した方向に変換して、一対の永久磁石が磁気センサに接近するに従い永久磁石間の距離が近くなる。また、保持手段が、永久磁石間を付勢して、一対の永久磁石をそれぞれ一対の傾斜面に保持すると共に磁気センサから離間させ、かつ、被検出部材と一対の永久磁石とを連動させる。
ここで、このスイッチ装置では、永久磁石の磁気センサに対する接離移動の方向は、傾斜面によって被検出部材の移動方向(一方及び他方)に対し傾斜した方向に変換される。したがって、永久磁石を単純に被検出部材の移動方向へ移動させる場合に比べて、永久磁石の移動量を被検出部材の移動量よりも長く確保することができ、磁気センサを横切る磁力線の磁束密度の変化量(磁場変化)を大きくすることができる。これにより、磁気センサのON/OFF状態の切り換え精度が向上する。
また、一対の永久磁石が被検出部材の一方及び他方への移動によりそれぞれ磁気センサに対して接離移動する。したがって、単に一つの永久磁石を磁気センサに対して接離移動させる場合に比べて、磁気センサを横切る磁力線の磁束密度の変化量を大きくすることができる。しかも、一対の永久磁石は、それぞれ傾斜面によって磁気センサに対する接離移動の方向を被検出部材の移動方向に対して傾斜した方向に変換される。すなわち、一対の永久磁石は、磁気センサに接近するに従い互いの距離が近くなるように移動されるので、磁気センサを横切る磁力線の磁束密度の変化量を一層大きくすることができ、これにより、磁気センサのON/OFF状態の切り換え精度を一層向上させることができる。
以上説明した如く、本発明のスイッチ装置では、磁気センサのON/OFF状態の切り換え精度が向上する。
図6には、本発明の実施の形態に係るスイッチ装置10が適用されて構成されたバックル装置210の構成が分解斜視図にて示されている。また、図4及び図5には、このバックル装置210の構成が断面図にて示されている。
図4及び図5に示すように、バックル装置210はケース214を備えている。ケース214は長手方向両端が開口した箱形の筒状部材とされており、その長手方向一端側(矢印A方向側)の開口はアンカ挿入口216とされ、長手方向他端側(矢印B方向側)の開口はタング挿入口218とされている。また、ケース214の内側にはベース220が収容されている。
ベース220はケース214の長手方向に沿って長手とされた平板状の底板222を備えている。底板222の長手方向一端側にはアンカ部材としての略板状のアンカプレート224が重ね合わされており、底板222に形成された透孔226と、底板222の長手方向に沿って長手とされたアンカプレート224に形成された長孔228と、を貫通するリベット230により、底板222とアンカプレート224とが機械的に連結されている。アンカプレート224はその他端側が車両の座席の側方で車体(何れも図示省略)に固定されており、これにより本バックル装置210が車両に取り付けられている。
一方、底板222の幅方向両端部からは底板222の厚さ方向に側壁232が立設されており、側壁232の間には被検出部材としてのイジェクタ234が配置されている。イジェクタ234の一部は底板222に形成されたガイド孔236に係合しており、ガイド孔236に沿って底板222の長手方向に所定範囲スライド可能とされている。
また、底板222の長手方向一方の側でのガイド孔236の端部からは、係合突起238が突出形成されており、圧縮コイルスプリング240の一端が係止されている。圧縮コイルスプリング240の他端はイジェクタ234の一端へ圧接されており、圧縮コイルスプリング240の付勢力によりイジェクタ234は底板222の長手方向他端側へ付勢されている。
一方、バックル装置210はラッチ250を備えている。ラッチ250は基部252を備えている。ラッチ250の姿勢にもよるが、基部252は概ね両側壁232の対向方向に沿って長手方向で、底板222の長手方向に沿って厚さ方向とされた平板状に形成されており、その長手方向両端部は両側壁232に形成された支持部としての支持孔254に入り込んでいる。基部252(すなわち、ラッチ250)は支持孔254の内周部に干渉されるまで基部252の長手方向を軸方向として所定角度回動可能に支持されている。
また、基部252の長手方向中間部側の幅方向一端からは、基部252の幅方向一方へ向けて平板状の連結部256が延出されており、更に、連結部256の基部252とは反対側からは、底板222側へ向けて係合片258が延出されている。
係合片258の先端部(より詳細に言えば、連結部256との連結部分側とは反対側の端部)は、底板222に形成された貫通孔260に対応しており、ラッチ250が変位することにより、係合片258が貫通孔260に入り込むことができる。
ラッチ250の係合片258の先端部に対応して上述したイジェクタ234の厚さ方向一方(底板222とは反対側)の面には、載置片262が一体的に設けられている。上述したように、イジェクタ234には圧縮コイルスプリング240の付勢力が作用している。
但し、基本的に圧縮コイルスプリング240の付勢力以外の外力が作用していない状態での到達位置にイジェクタ234が位置している状態で、概ね、底板222の厚さ方向に沿って係合片258の先端部と対向するように載置片262が設けられており、係合片258の先端部との対向状態で載置片262は係合片258の先端部に干渉して底板222へ接近する方向への係合片258の移動(すなわち、ラッチ250の移動)を規制する。
また、基部252の長手方向両端側からはストッパ264が延出されている。ストッパ264は、先端側が圧縮コイルスプリング240の付勢力に抗したイジェクタ234のスライド軌跡上に位置するように形成されており、圧縮コイルスプリング240の付勢力に抗してイジェクタ234が所定距離スライドすると、イジェクタ234がストッパ264に当接する。
さらに、ラッチ250の連結部256を介してベース220の底板222とは反対側にはロック部材270が配置されている。ロック部材270は基部272を備えている。基部272は両側壁232の対向方向に沿って長手方向とされた略角棒状とされている。
基部272の両端部は両側壁232に形成された係合孔274に入り込んでいる。係合孔274は貫通孔260よりも側壁232の長手方向他端側に形成されており、基部272は自らの長手方向を軸周りに回動可能に側壁232に支持されている。基部252の長手方向両端側には一対の略扇状のロック片276が形成されている。ロック片276は連結部256(ラッチ250)の幅方向両端部から延出された当接片278に対応しており、ロック片276は当接片278に当接している。
また、基部272の長手方向中間部には当接部280が形成されている。当接部280は、ラッチ250の係合片258が底板222から離間した状態で係合片258に当接する。
一方、バックル装置210は解除ボタン290を備えている。解除ボタン290は操作用の押圧部292を備えている。押圧部292は押圧面が底板222の長手方向他端側へ向いた板状で、両側壁232の対向方向に沿って長手方向とされている。
押圧部292の長手方向両端近傍からは底板222の長手方向一端側へ向けて側壁294が延出されている。これらの側壁294は上述した側壁232の対向方向に沿って互いに対向していると共に、底板222とは反対側の端部が上壁296により連結され、全体的には底板222へ向けて開口した凹形状とされている。
両側壁294の押圧部292とは反対側の端部からは、それぞれアーム298が側壁294の対向方向に沿って互いに対向するように延出されている。両アーム298の先端部には、他方のアーム298へ向けて係合突起300が形成されており、側壁232に形成されたガイド孔302に入り込んでいる。ガイド孔302は底板222の長手方向に沿って長手の長孔とされている。係合突起300はガイド孔302の内周部によって底板222の長手方向に沿って所定範囲変位可能とされており、これにより、ガイド孔302によって解除ボタン290の移動方向が底板222の長手方向に規制されている。
また、押圧部292とロック部材270との間には、ストッパ310が配置されている。ストッパ310は、側壁294の対向方向に沿って長手方向とされた板状の基部312を備えている。基部312の長手方向両端側には、基部312の長手方向に沿ってみた場合に底板222へ向けて開口した凹形状の一対の係合片314が形成されており、これらの係合片314が上述したロック部材270の基部272に係合することでストッパ310がロック部材270に支持されている。
さらに、ストッパ310の両係合片314の近傍には、上述した解除ボタン290の係合突起300へ干渉可能に干渉部316が形成されている。
また、ストッパ310と解除ボタン290の押圧部292との間には、圧縮コイルスプリング318が配置されており、その一端は押圧部292の押圧面とは反対側へ当接している。これに対して圧縮コイルスプリング318の他端はストッパ310の基部312に当接しており、これによって、ストッパ310を押圧部292から離間させる方向へ付勢している。
(タングプレート330の構成)
一方、上述した側壁232の間には底板222の長手方向他端側からタングプレート330が挿入される。図6に示されるように、タングプレート330は金属板材により形成された基部332を備えている。基部332にはタングプレート330が側壁232の間に挿入された状態で側壁232の対向方向に沿って長手となるスリット孔334が形成されており、長尺帯状のウエビングベルト340の長手方向中間部が挿通される。
ウエビングベルト340はその基端部が図示しないウエビング巻取装置の巻取軸に係止されており、ウエビングベルト340を巻き取る方向へ巻取軸を付勢するための渦巻きコイルばね等の巻取軸付勢手段の収納付勢力がウエビングベルト340に作用している。
また、基部332には挿入板部336が形成されている。挿入板部336は幅寸法が側壁232の間隔よりも小さく、実際にはタングプレート330のうち、挿入板部336が側壁232の間に挿入されることになる(図5参照)。
挿入板部336には厚さ方向に貫通した貫通孔338が形成されており、挿入板部336が側壁232の間で底板222の長手方向一端側の所定位置に達した状態では、上述した係合片258が貫通可能となり、貫通孔338に係合片258が貫通することで、バックル装置210からのタングプレート330の抜き出しが規制されるようになっている。
(スイッチ装置10の構成)
一方、図4乃至図6に示されるように、本バックル装置210は、スイッチ装置10を備えている。スイッチ装置10は、底板222を介してラッチ250とは反対側に配置されており、両側壁232の対向方向に沿って互いに対向した状態でケース214に固定された一対のガイド部材12、14を備えている。
図1に示されるように、一対のガイド部材12、14は、それぞれ平面視台形のブロック状に形成されており、互いに対向する側面がイジェクタ234の移動方向(底板222の長手方向)に対して傾斜する傾斜面16、18とされている。これら一対の傾斜面16、18の対向間の距離寸法は、底板222の長手方向一端側が狭く、底板222の長手方向他端側が広くなるように設定されている。
一対のガイド部材12、14の間には、底板222の長手方向一端側(一対の傾斜面16、18間の狭幅側)において、磁気センサとしての磁気検出素子20(本実施の形態では、MRE素子)が配置されている。この磁気検出素子20は、自らを横切る磁力線の磁束密度の変化量に応じてON状態又はOFF状態になる構成となっている。
図2に示されるように、磁気検出素子20を含めて構成される電気回路22には、制御回路26が設けられている。制御回路26は、磁気検出素子20及び車両のインスツルメントパネル(図示省略)に設けられたインジケータ28に接続されており、磁気検出素子20のON/OFF状態に基づいてインジケータ28を点灯させ、或いは消灯させる。
さらに、一対のガイド部材12、14の間には、一対のスライダ30、32が配置されている。一対のスライダ30、32は、平面視直角三角形のブロック状に形成されており、それぞれの傾斜した側面が一対の傾斜面16、18に当接している。
一対のスライダ30、32の間には、弾性部材としての捩りコイルスプリング34が設けられており、この捩りコイルスプリング34は、一対のスライダ30、32を互いに離間する方向へ付勢している。これにより、一対のスライダ30、32は、一対の傾斜面16、18に押し付けられて保持されると共に、一対の傾斜面16、18に押し付けられることで、一対のスライダ30、32には磁気検出素子20から離間する方向の分力が作用している。なお、弾性部材としては、一対のスライダ30、32を互いに離間する方向へ付勢すると共に、両者の間隔を変更できるものであればよい。
一対のスライダ30、32の互いに対向する側面には、それぞれ永久磁石42、44が固定されている。これら一対の永久磁石42、44は、イジェクタ234の移動方向に沿いかつ磁気検出素子20上を通る仮想線Xを介した両側に互いに対向して設けられている。また、これら一対の永久磁石42、44は、それぞれ一方向に着磁されており、着磁方向がイジェクタ234の移動方向(矢印A方向及び矢印B方向)に対して垂直になり、かつ、一対の永久磁石42、44の着磁方向が同じになるように配置されている。
また、一対のスライダ30、32の底板222側には、長尺平板状に形成された連結部材36が配置されている。連結部材36は、一対のスライダ30、32間に掛け渡されている。連結部材36の幅方向中央部には、連結部材36の長手方向に沿った長孔38が形成されている。この長孔38の長手方向両端部には、一方のスライダ30、32の上面に突設された円柱状の連結軸40が長孔38に沿って移動可能に嵌入している。これにより、一対のスライダ30、32は、連結部材36によって互いに接離移動可能に連結されている。
また、この連結部材36は、イジェクタ234の一端部(ラッチ250とは反対側でかつ底板222の長手方向一端側の端部)に形成された当接部235に当接しており、底板222の長手方向他端側に位置するイジェクタ234が底板222の長手方向一端側(矢印A方向)へ移動すると、これに連動して連結部材36が底板222の長手方向一端側へ移動する。この場合、連結軸40及び長孔38を介して連結部材36に連結された一対のスライダ30、32は、一対の傾斜面16、18と摺動することで互いに接近しながら一対の傾斜面16、18に沿って移動され、一対のスライダ30、32に固定された一対の永久磁石42、44が磁気検出素子20に接近する。すなわち、このスイッチ装置10では、一対の永久磁石42、44の磁気検出素子20に対する接近移動の方向は、一対の傾斜面16、18によってイジェクタ234の移動方向に対して傾斜した方向に変換される構成となっている。
そして、イジェクタ234が底板222の長手方向一端側(矢印A方向)へ所定量スライドした状態(ラッチ250の係合片258がタングプレート330の貫通孔338に係合可能な位置までタングプレート330が挿入された状態、図1(B)及び図4図示状態)では、一対の傾斜面16、18の対向方向に沿った磁気検出素子20の両側に一対の永久磁石42、44が配置される。この状態では、磁気検出素子20を横切る磁力線の磁束密度が所定値以上になり、磁気検出素子20がON状態になる構成となっている。
一方、底板222の長手方向一端側に位置するイジェクタ234が底板222の長手方向他端側へ移動すると、一対のスライダ30、32は、捩りコイルスプリング34の付勢力により互いに離間しながら一対の傾斜面16、18と摺動することで一対の傾斜面16、18に沿って移動され、一対のスライダ30、32に固定された一対の永久磁石42、44が磁気検出素子20から離間する。すなわち、このスイッチ装置10では、一対の永久磁石42、44の磁気検出素子20に対する離間移動の方向は、一対の傾斜面16、18によってイジェクタ234の移動方向に対して傾斜した方向に変換される構成となっている。
そして、上述の如く、一対の永久磁石42、44が磁気検出素子20から離間した状態では、磁気検出素子20を横切る磁力線の磁束密度が所定値以下になり、磁気検出素子20がOFF状態になる構成となっている。
またこの場合、連結軸40及び長孔38を介して一対のスライダ30、32に連結された連結部材36は、一対のスライダ30、32と共に底板222の長手方向他端側(矢印B方向)へ移動され、再びイジェクタ234の当接部235に当接する。
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
(バックル装置210の動作)
本バックル装置210では、図5に示される非装着状態でタングプレート330の挿入板部336をケース214のタング挿入口218から挿入すると、図4に示されるように、挿入板部336の先端部がイジェクタ234の端部に当接して押圧し、圧縮コイルスプリング240の付勢力に抗してイジェクタ234を底板222の長手方向一端側へスライドさせる。
イジェクタ234が底板222の長手方向一端側へ所定量スライドすると、イジェクタ234の載置片262とラッチ250の係合片258との対向状態が解除されると共に、イジェクタ234がラッチ250のストッパ264を押圧して、ラッチ250を回動させる。
これにより、係合片258の先端部が底板222へ接近移動する。また、この状態では、挿入板部336の貫通孔338と、底板222に形成された貫通孔260とが重なり合う。したがって、この状態では図4に示されるように、回動した係合片258が挿入板部336の貫通孔338と底板222の貫通孔260を貫通する。
また、ラッチ250が回動することで、ラッチ250の係合片258とロック部材270の当接部280との当接状態が解除される。ここで、ロック片276はストッパ310を介して圧縮コイルスプリング318の付勢力を受けるため、ラッチ250の回動に連動するように圧縮コイルスプリング318の付勢力でロック部材270が回動し、ロック片276がラッチ250の当接片278に当接する。このため、係合片258が底板222から離間する方向へのラッチ250の回動が規制され、これにより、バックル装置210に対するタングプレート330の装着状態となる。
このタングプレート330の装着状態が、座席に着座した乗員の前方にウエビングベルト340が位置するように巻取軸を付勢する渦巻きコイルばね等の巻取軸付勢手段の収納付勢力に抗してウエビングベルト340を引っ張ってからのタングプレート330の装着状態であれば、これはウエビングベルト340による「身体拘束状態」となり、ウエビングベルト340が乗員を拘束する。
(本実施の形態の特徴的な作用、効果)
ここで、図5に示されるように、タングプレート330の挿入板部336をケース214に挿入していない状態(イジェクタ234が底板222の長手方向他端側に位置する状態)では、図1(A)に示されるように、スイッチ装置10の一対の永久磁石42、44と磁気検出素子20とが離間している。この状態では、磁気検出素子20を横切る磁力線の磁束密度が所定値以下に減少しているため、磁気検出素子20はOFF状態になっており、制御回路26はインジケータ372を点灯させている。
一方、タングプレート330の挿入板部336をケース214に挿入することでタングプレート330がイジェクタ234を押圧すると、イジェクタ234が底板222の長手方向一端側(矢印A方向)へ移動する。このため、イジェクタ234の当接部235に当接した連結部材36が底板222の長手方向一端側へ移動され、連結軸40及び長孔38を介して一対のスライダ30、32が一対の傾斜面16、18と摺接しながら、一対の傾斜面16、18に沿って移動され、一対の永久磁石42、44が磁気検出素子20に接近する。
そして、イジェクタ234が底板222の長手方向一端側(矢印A方向)へ所定量スライドした状態(ラッチ250の係合片258がタングプレート330の貫通孔338に係合した状態、図4図示状態)では、図1(B)に示されるように、一対の傾斜面16、18の対向方向に沿った磁気検出素子20の両側に一対の永久磁石42、44が配置される。この状態では、磁気検出素子20を横切る磁力線の磁束密度が所定値以上に増加するので、磁気検出素子20がON状態になり、制御回路26がインジケータ28を消灯させる。
このように、係合片258が貫通孔338に係合した状態(ウエビングベルト340の装着状態)で、上記のようにインジケータ28が消灯していれば、ウエビングベルト340による身体拘束状態であるとみなすことができる。すなわち、インジケータ28が点灯している限りは基本的にウエビングベルト340による身体拘束状態でないため、インジケータ372の点灯によってウエビングベルト340による身体拘束状態ではないと車両の乗員に警告できる。
またここで、本実施の形態に係るスイッチ装置10では、一対の永久磁石42、44の磁気検出素子20に対する接離移動の方向は、一対の傾斜面16、18によってイジェクタ234の移動方向(矢印A方向及び矢印B方向)に対し傾斜した方向に変換される。すなわち、一対の永久磁石42、44は、イジェクタ234の移動方向のみならず互いに接離する方向(イジェクタ234の移動方向と直交する方向)へも同時に移動される。したがって、図3に示す如く、一対の永久磁石42、44の移動量L1はイジェクタ234の移動量L2よりも長くなる(L1>L2)ので、永久磁石を単純にイジェクタ234の移動方向へ移動させる場合に比べて、磁気検出素子20を横切る磁力線の磁束密度の変化量(磁場変化)を大きくでき、しかも、上記磁束密度を急峻に変化させることができる。これにより、磁気検出素子20のON/OFF状態の切り換え精度が向上する。
また、本実施の形態に係るスイッチ装置10では、一対の永久磁石42、44が、イジェクタ234の移動に伴ってそれぞれ磁気検出素子20に接離移動する構成である。したがって、単に一つの永久磁石を磁気検出素子20に対して接離移動させる場合に比べて、磁気検出素子20を横切る磁力線の磁束密度の変化量を大きくすることができる。しかも、一対の永久磁石42、44は、磁気検出素子20に接近するに従い互いの距離が近くなるように移動されるため、磁気検出素子20を横切る磁力線の磁束密度の変化量を一層大きくすることができ、これにより、磁気検出素子20のON/OFF状態の切り換え精度を一層向上させることができる。
さらに、本実施の形態に係るスイッチ装置10では、一対の永久磁石42、44は、両者の間に掛け渡された連結部材36によって互いに接離移動可能に連結されている。したがって、一対の永久磁石42、44をバランスよく移動させることができる。また、一対の永久磁石42、44は、捩りコイルスプリング34の付勢力によって一対の傾斜面16、18に押し付けられて保持されており、しかも、このように一対の傾斜面16、18に押し付けられることで、一対の永久磁石42、44には磁気検出素子20から離間する方向の分力が作用する。したがって、構成が簡単である。
以上説明した如く、本発明の実施の形態に係るスイッチ装置10(バックル装置210)では、磁気検出素子20のON/OFF状態の切り換え精度が向上する。
なお、上記実施の形態に係るスイッチ装置10では、一対の永久磁石42、44を備えた構成としたが、これに限らず、一方の永久磁石を省略した構成としてもよいし、一方の永久磁石の代わりに鉄等からなる部材を適用する構成としてもよい。
また、上記実施の形態に係るスイッチ装置10は、バックル装置210に適用された構成としたが、これに限らず、本発明のバックル装置は、カーテシスイッチ、ストップランプスイッチ、プッシュスタートスイッチ、ニュートラルポジションスイッチなどに適用することができる。
本発明の実施の形態に係るスイッチ装置の構成を示し、(A)は一対の永久磁石が磁気センサから離間した状態を示す平面図であり、(B)は一対の永久磁石が磁気センサに接近した状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るスイッチ装置が適用されて構成されたバックル装置の電気回路の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るスイッチ装置の一対の永久磁石の移動量と被検出部材の移動量との関係を示す図である。 本発明の実施の形態に係るスイッチ装置が適用されて構成されたバックル装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るスイッチ装置が適用されて構成されたバックル装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るスイッチ装置が適用されて構成されたバックル装置の構成を示す分解斜視図である。
符号の説明
10 スイッチ装置
16、18 傾斜面(運動変換手段)
20 磁気検出素子(磁気センサ)
34 捩りコイルスプリング(弾性部材、リターン手段、保持手段)
36 連結部材
42、44 永久磁石
234 イジェクタ(被検出部材)

Claims (1)

  1. 被検出部材の一方及び他方への移動により永久磁石を磁気センサに対して接離移動させて前記磁気センサを横切る磁力線の磁束密度を変化させることで前記磁気センサのON/OFF状態を切り換えるスイッチ装置であって、
    前記被検出部材の移動方向に沿いかつ前記磁気センサ上を通る仮想線を介した両側に互いに対向して前記永久磁石を一対設け、かつ、
    前記被検出部材の移動方向に対して傾斜して一対設けられ、それぞれ前記永久磁石が直接的又は間接的に摺接することで一対の前記永久磁石の前記接離移動の方向を前記被検出部材の移動方向に対して傾斜した方向に変換して一対の前記永久磁石が前記磁気センサに接近するに従い前記永久磁石間の距離が近くなる傾斜面と、
    前記永久磁石間を付勢して一対の前記永久磁石をそれぞれ一対の前記傾斜面に保持すると共に前記磁気センサから離間させかつ前記被検出部材と一対の前記永久磁石とを連動させる保持手段と、
    を備えたことを特徴とするスイッチ装置。
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