JP4523993B1 - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】CPU101は、所定の条件の充足によって特定賞(例えばチェリー1賞〜チェリー3賞、RB賞)へ入賞する可能性が高まるゲーム(例えばSB1ゲーム〜SB3ゲーム、RB内部中ゲーム)の発現が確定すると、当該ゲームの遊技で他の入賞ラインの組を選択した場合に比べて遊技者が有利となる入賞ラインの組(特定の入賞ライン組)を遊技者へ報知する。これにより、遊技者は、特定賞へ入賞する可能性が高まっているゲームの遊技において、どの入賞ライン組を選択すれば有利であるかを知ることができる。
【選択図】 図11
Description
すなわち、従来のスロットマシンは、所定の条件の充足によって特定賞へ入賞する可能性が高まっているゲームの遊技において、他の入賞ラインを選択した場合に比べて遊技者が有利となる入賞ラインを報知するものではなかった。
また、上述の報知手段の「入賞ライン組を報知する」には、入賞ライン組それ自体を報知する場合は勿論のこと、賭け数に応じて入賞ライン組が選択される場合には、賭け数を報知することは入賞ライン組を報知することに他ならないので、賭け数を報知することも含まれる。
この態様においては、所定の条件の充足によって、特定賞(例えばチェリー1賞〜チェリー3賞)への当選確率が高まるゲーム(例えばSB1ゲーム〜SB3ゲーム)の発現が確定すると、当該ゲームの遊技で、特定賞への入賞に係る所定の態様の図柄の並びを有効化された入賞ラインに停止させたとき、重複入賞が可能となる入賞ライン組(特定の入賞ライン組)が遊技者へ報知される。そして、遊技者は、当該ゲームの遊技で上記特定の入賞ライン組を選択することにより、その遊技で特定賞に入賞した場合には重複入賞となるという利益を享受できる。
この態様においては、所定の条件の充足によって、特定賞に入賞する可能性が高いゲームの発現が確定すると、当該ゲームの遊技で、特定賞への入賞に係る所定の態様の図柄の並びを有効化された入賞ラインに停止させようとするとき、遊技者がどのようなタイミングで停止操作手段を操作しても当該特定賞に100%入賞可能となる特定の入賞ライン組が遊技者に報知される。そして、遊技者は、当該ゲームの遊技で特定の入賞ライン組を選択することにより、当該特定賞に100%入賞できるという利益を享受できる。
例えば、上述の「所定の条件が充足されたゲーム」がRB内部中ゲームである場合を想定する。RB賞(特定賞)に当選していることを示す抽選情報が保持されたRB内部中ゲームでは、常にRB賞に内部当選している状態であり、RB賞の当選確率は100%である。RB賞への入賞可能性は、RB賞の当選確率×有効ライン上にRB役を構成する図柄が停止する確率で表すことができるため、常にRB賞に内部当選するRB内部中ゲームは、所定の条件が充足されない他のゲーム(例えば通常ゲーム)に比べてRB賞への入賞可能性が高いと言える。
「遊技媒体」とは、遊技メダル又は遊技球をいう。
「貯留装置」とは、遊技を行うために投入された遊技媒体を電気的又は磁気的に記憶できる装置をいう。貯留装置には、投入された遊技媒体及び入賞により払い出された配当が貯留される。
「クレジット」とは、貯留装置に電気的又は磁気的に記憶された遊技媒体の情報をいい、その数をクレジット数という。
「入賞ライン」とは、図柄表示手段における複数の図柄停止位置に跨って複数の表示列を横切る可視或いは不可視(仮想)のラインをいう。また、有効化された入賞ライン(有効ライン)とは、遊技によって図柄停止位置に停止した図柄の並びが所定の態様である場合に当該所定の態様に応じた賞に入賞したとして遊技価値を付与するための判定を行う入賞ラインである。すなわち、図柄表示手段の表示領域内且つ有効化された入賞ラインに停止した図柄の並びが遊技価値の付与に係る所定の態様である場合に遊技価値が付与される。
「可変表示装置」とは、複数の表示列を有し、それぞれを可変表示させることのできる表示装置をいう。表示列がリールの場合は可変表示装置を特にリール可変表示装置といい、表示列が液晶表示器等の画面表示されている場合は可変表示装置を特に画像可変表示装置という。
「ストップボタン」とは、可変表示する各表示列に対応して設けられ、各表示列の可変表示の停止の指示を遊技者が入力するための装置である。
「ベット操作」とは、遊技媒体又はクレジットの投入によって、投入数(ベット数)に応じた入賞ラインを有効化することをいう。ベット操作に応じた制御をベット処理といい、遊技媒体の投入による投入ベット処理、クレジットの投入による貯留ベット処理、及び再遊技賞に入賞した次ゲームで前ゲームと同じ入賞ラインを自動的に有効化する自動ベット処理を含む。
「ゲーム」とは、遊技を行う上でスロットマシンから提供される遊技条件をいう。この条件の内容は後述する賞抽選テーブルを構成する情報や演出内容を定める情報などの様々な情報によって規定される。
「遊技価値」とは、入賞によって付与する特典であり、他の種類のゲームを開始する条件や配当を付与するものがある。
「役」とは、図柄の組み合わせのうち遊技価値の付与に必要な図柄の組み合わせ(図柄の並び)をいう。例として、赤7役、7−7−7役などのようにいう。
「賞抽選テーブル」とは、一又は複数の賞若しくはハズレに区分されている数値の幅の集まりをいい、区分に含まれる賞の当選の確率を定めたものをいう。区分には、一つの賞が対応付けられていてもよいし、複数の賞が対応付けられていてもよい。さらに、ハズレに対応付けられた区分がないこともあり得る。
「内部抽選」とは、ハードウェア又はソフトウェアで構成した数列発生装置から発生する複数の数値の中から1つの数値を取得(乱数抽出)し、その数値(取得した乱数値)と賞抽選テーブルに記録されたデータの中で抽選に係る値と比較することで、区分に対応するいずれかの賞の当選又はハズレを決定することをいう。
「ハズレ」とは、取得した乱数値が賞抽選テーブルのハズレの区分に該当する数値の幅に属した場合、又はどの賞の区分に該当する数値の幅にも属さなかったことをいう。
「図柄」とは、文字、図形、記号、色彩若しくはこれらの結合であって、表示列上に表示されるもの、又は役の構成要素の単位をいう。
「入賞」とは、ベット操作で有効とされた入賞ライン上に表示された図柄の組み合わせが、あらかじめ定められた役であると判定されたことをいう。
「非入賞」とは、ベット操作で有効とされた入賞ライン上に表示された図柄の組み合わせが、あらかじめ定められた役でないと判定されたことをいう。非入賞には、内部抽選でいずれかの賞に当選しても、停止ボタンの操作によって有効な入賞ライン上に役が揃わない場合と、内部抽選でハズレの場合に役が揃わない場合がある。賞に当選しても、有効な入賞ライン上に役が揃わない場合を取りこぼしという。
「当選フラグ(抽選情報)」とは、内部抽選の当選又はゲームの状態に基づいて入賞となる図柄の組み合わせを表示する権利を付与したことを記憶するデータをいう。ゲームでセットされた当選フラグは、特定の賞を除き入賞した場合でも取りこぼしの場合でもゲーム終了時にクリアされる。
「停止制御」とは、可変表示している表示列をストップボタンの操作のタイミングに応じて停止させる制御、又は所定時間の経過後自動的に停止させる制御をいう。
「通常ゲーム」とは、内部抽選によって、複数の賞及びハズレのいずれかが抽選される基本的なゲームをいう。小役賞の当選確率は通常ゲームにおける確率が基準となる。
「SBゲーム」とは、SB賞が入賞した次遊技で、通常ゲームと比較して、小役賞に係る図柄の組み合わせ(役)の数を増加、又は小役賞の当選確率を変動させて行うゲームをいう。
<A−1:スロットマシンの外観構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係るスロットマシン1の概観を示す斜視図である。スロットマシン1は、前面が開口した箱状の本体2と本体2の前面に配置した前面扉3から構成されている。本体2と前面扉3とは片側で蝶番により固定され開閉できるようになっている。前面扉3は、遊技者が遊技を行うためのボタン類が配置された操作部OP、リール可変表示装置RLの図柄を視認させるためのリール窓20や遊技を進行するための情報が表示される表示器類が配置されたパネル表示部DP、遊技を進行するための情報が表示される液晶表示器類や電飾装置が配置された演出表示部TP及び受皿部BPから構成されている。
図4は、スロットマシン1の電気的構成を示すブロック図である。スロットマシン1は、遊技の主たる制御を行うメイン制御基板100A、液晶表示器30に対して表示制御を行い画像表示する表示制御基板100B、及びパネル表示部DP又は演出表示部TPのLED類や音の演出の制御を行う電飾制御基板100Cを備えている。メイン制御基板100Aは、CPU(central processing unit)101、クロック発生回路a102、クロック発生回路b103、ROM(read-only memory)104、RAM(random-access memory)105、データ送出回路106、入出力ポート107から構成されている。なお、CPU101としてROMやRAMを内蔵しているものを採用することができる。その場合には、外付けのROM104、RAM105は不要となる。
表示制御信号123a〜123cは、それぞれパネル表示部DPに設けられたクレジット数表示器23a、獲得枚数表示器23b、配当数表示器23cに表示するための表示信号であり、入出力ポート107を介してCPU101より駆動される。リール位置検出信号155a〜155cはそれぞれリール可変表示装置RLのそれぞれのリールに対応し、リールが1回転するたびに1回検出する信号であり入出力ポート107を介してCPU101に送られる。リール駆動信号154a〜154cは、それぞれリール可変表示装置RLのそれぞれのリールR1〜R3を駆動するステッピングモータ駆動信号であり、入出力ポート107を介してCPU101より駆動される。
表示制御基板100Bは、CPU(central processing unit)191、クロック発生回路c192、クロック発生回路d193、ROM(read-only memory)194、RAM(random-access memory)195、データ入力回路196及びグラフィックLSIとその周辺回路からなる表示回路197を備えている。このCPU191は、ROM194に格納されたプログラムを、クロック発生回路c192で発生したCLK信号のタイミングに基づいて読み出し、プログラムを逐次実行する。CPU191は、電源が投入されるとあらかじめ定められたアドレスからメインプログラムを実行し、クロック発生回路c192の周期とは異なるクロック発生回路d193で発生したINTR1信号のタイミングで、あらかじめ定められたアドレスから始まる割込みプログラムを実行する。ここで、INTR1信号の間隔は、例として、2ミリ秒とする。CPU191は、プログラムの実行に応じて、各種フラグや各種カウンタ又は各種遊技情報をRAM195に保存する。
また、メイン制御基板100Aのデータ送出回路からのデータ送出タイミングに同期して送出されるストローブ信号に基づいてINTR2信号を発生させ、このINTR2信号のタイミングで、予め定められたアドレスから始まる割込みプログラムを実行する。
<A−3−1:スロットマシンの遊技方法>
図6は、本発明の第1実施形態に係るスロットマシン1の遊技方法のうち遊技メダルの流れを示す説明図である。
(1)投入ベット処理
スロットマシン1での遊技は、遊技者が遊技メダルをメダル投入口10に投入(投入操作)することで始まる。CPU101は、遊技者の投入操作に応じて複数種類の入賞ライン組の中から一つの入賞ライン組を選択して、選択した入賞ライン組を構成する複数種類の入賞ラインを有効化する。本実施形態では、CPU101は、メダル投入信号160によって遊技メダルの投入を検出すると、その検出した遊技メダルの枚数(BET数)に応じて複数種類の入賞ライン組の中から一つの入賞ライン組を選択して、当該入賞ライン組を構成する複数種類の入賞ラインを有効化する。例えば、CPU101は、メダル投入信号160により1枚目の遊技メダルの投入を検出すると、BET数「1枚」に対応する入賞ライン組を選択して、当該入賞ライン組を構成する複数種類の入賞ラインを有効化する。より具体的には、CPU101は、1枚目の遊技メダルの投入を検出すると、BET数「1枚」に対応する入賞ライン組に割り当てられている管理番号をROM104から読み出すことで当該入賞ライン組を選択し、当該入賞ライン組を構成する第1入賞ラインL1、第2入賞ラインL2および第3入賞ラインL3の各々を有効化するという具合である。
遊技メダルがさらに投入されると、CPU101は、投入されたメダルの枚数がクレジット上限値に到達するまで貯留装置にクレジットとして貯留されるように制御する。CPU101は、貯留装置にクレジットとして投入された遊技メダルの枚数(クレジット数)を電子的に記憶する。投入されたメダルの枚数がクレジット上限値に到達すると、CPU101は、その後に投入された遊技メダルをメダル受皿40へ払い出すように制御する。
(3)貯留ベット処理
遊技を開始するには、前述の投入操作のほか、遊技者がベットボタン11を押し下げることにより入賞ラインが有効化される(貯留ベット操作)。CPU101は、遊技者の貯留ベット操作に応じて複数種類の入賞ライン組の中から一つの入賞ライン組を選択して、選択した入賞ライン組を構成する複数種類の入賞ラインを有効化する。本実施形態では、CPU101は、ベット操作指示信号111a〜111cによって遊技メダルの投入を検出すると、その検出した遊技メダルの枚数(BET数)に応じて複数種類の入賞ライン組の中から一つの入賞ライン組を選択して、当該入賞ライン組を構成する複数種類の入賞ラインを有効化する。例えば、ベット操作指示信号111aにより、1枚ベットボタンの押下操作が検知されると、CPU101は、クレジット数を1つ減らすとともに、BET数「1枚」に対応する入賞ライン組を選択して、当該入賞ライン組を構成する複数種類の入賞ライン(L1,L2,L3)の各々を有効化する。また、ベット操作指示信号111bにより、2枚ベットボタンの押下操作が検知されると、CPU101は、クレジット数を2つ減らすとともに、BET数「2枚」に対応する入賞ライン組を選択して、当該入賞ライン組を構成する複数種類の入賞ライン(L1,L4,L5)の各々を有効化する。さらに、ベット操作指示信号111cにより、最大ベットボタンの押下操作が検知されると、CPU101は、クレジット数を3つ減らすとともに、BET数「3枚」に対応する入賞ライン組を選択して、当該入賞ライン組を構成する複数種類の入賞ライン(L1,L6,L7)の各々を有効化するという具合である。この貯留ベット操作と前述の投入ベット操作とを合わせて単にベット操作と言う。
遊技者がスタートレバー12を押下することにより3つのリールR1〜R3の回転が開始され、遊技者がストップボタン13a〜13cを押し下げることにより、各ストップボタンに対応したリールR1〜R3が停止される。全てのリールR1〜R3が停止されたときに、あらかじめ定められた図柄組み合わせが有効化された入賞ライン上に揃うと入賞となり、図柄組み合わせ(役)ごとに定められた遊技価値が付与される。遊技価値として遊技メダルが配当として付与される場合は、CPU101は、その遊技メダルを、まず貯留装置にクレジットとして貯留するように制御する。
(5)配当払出処理
配当を付与する過程で、貯留された遊技メダル枚数がクレジット上限値に到達した場合は、CPU101は、残りの遊技メダルをメダル受皿40へ払い出すように制御する。具体的には、CPU101は、メダル払出装置を駆動することによって残りの遊技メダルをメダル受皿40へ払い出すという具合である。
(6)自動ベット処理
遊技の結果、再遊技賞の入賞となった場合は前遊技と同じ遊技メダルの数が自動的にベットされる。
ベット操作により入賞ラインが有効化された後であって、遊技者がスタートレバー12を押下する前に、遊技者が精算ボタン14を押下することにより、メダル払出装置の駆動によって入賞ラインを有効化した分の遊技メダルがメダル受皿40に払い出される。
(8)精算払出処理
貯留装置に遊技メダルがクレジットとして貯留されている場合であって、遊技者がスタートレバー12を押下する前に、遊技者が精算ボタン14を押下することにより、メダル払出装置の駆動によって貯留した分の遊技メダルがメダル受皿40に払い出される。なお、精算ボタン14を受付したときに、入賞ラインを有効化した分の遊技メダルと貯留した分の遊技メダルがある場合には、返却払出処理と精算払出処理を合わせて処理をする。
(9)貸出クレジット処理
スロットマシン1がメダル貸機等の遊技媒体貸機に接続されている場合には、遊技者が貸出ボタン15を押下した場合に、貸出分の遊技メダルが貯留装置にクレジットとして貯留される。
(10)貸出払出処理
スロットマシン1がメダル貸機等の遊技媒体貸機に接続されている場合には、遊技者が貸出ボタン15を押下した場合に、メダル払出装置の駆動によって貸出分の遊技メダルがメダル受皿40に払い出されるようにしてもよい。
す。
図7はスロットマシン1における賞と役を説明するための説明図であり、賞の種類とその役(図柄の組み合わせ)の構成を示す。スロットマシン1ではあらかじめ定められた図柄組み合わせが有効化された入賞ライン上に揃うと入賞となり、役ごとに定められた配当数に基づいて15枚のメダルを最大とした配当が付与される小役賞、通常ゲームから他の種類のゲームを開始させる開始賞及び次遊技をベット操作なしで行うことができるという遊技価値を付与する再遊技賞がある。
RB賞は、RBゲームを開始する開始賞であり、役として「赤7−赤7−赤7」の図柄の組み合わせ(「赤7役」ともいう)で構成される。SB賞は、SB1賞、SB2賞およびSB3賞の3種類から構成される。SB1賞は、SB1ゲームを開始する開始賞であり、役として「赤7−R−R」の図柄の組み合わせ(「赤7−R−R役」ともいう)で構成される。SB2賞は、SB2ゲームを開始する開始賞であり、役として「R−赤7−R」の図柄の組み合わせ(「R−赤7−R役」ともいう)で構成される。SB3賞は、SB3ゲームを開始する開始賞であり、役として「R−R−赤7」の図柄の組み合わせ(「R−R−赤7役」ともいう)で構成される。
(2)小役賞
ベル賞は、5枚のメダルを配当とする小役賞であり、役として「ベル−ベル−ベル」の図柄の組み合わせ(「ベル役」ともいう)で構成される。チェリー1賞〜チェリー3賞は、それぞれ5枚のメダルを配当する小役賞である。チェリー1賞〜チェリー3賞の各々は、1個の「チェリー」図柄(「特定図柄」)と2つの「ANY」図柄の組み合わせとから構成される。ANYはチェリー以外のいかなる図柄でもよいことを示す。チェリー1賞〜チェリー3賞はチェリー図柄が停止するリールが互いに相違する。以下、チェリー1賞〜チェリー3賞について詳細に説明する。
リプレイ賞は、次遊技をベット操作なしで行うことができるという遊技価値を付与する再遊技賞であり、役として「R−R−R」の図柄の組み合わせ(「R役」ともいう)で構成される。
「R」図柄および「ベル図柄」は、図3の図柄の配列に示すように、どのリールにおいても、同一リール上で、ある「R」図柄と次の「R」図柄までの間隔、あるいは「ベル」図柄と次の「ベル」図柄までの間隔がどちらも5図柄(5コマ)以内に配置されている。例えば、中リールR2において図柄番号PN=7の「R」図柄と図柄番号PN=10の「R」図柄とは3コマ離れている。このスロットマシン1では、リール停止制御により、賞を構成する図柄を入賞ライン上に最大で4コマ引き込んで停止させることを可能としている。したがって、「R」図柄及び「ベル」図柄を、5コマ以内の間隔になるよう図柄を配置することによって、遊技者がどのようなタイミングでストップボタン13a、13b、13cを操作したとしても、入賞ライン上に当該図柄を引き込んで停止させることが可能となる。このような「R」図柄及び「ベル」図柄を100%引き込み可能図柄という。賞を構成する図柄の組み合わせを、全てこの100%引き込み可能図柄とした「ベル役」や「R役」は、それらの賞が当選しているゲームでは、遊技者がどのようなタイミングでストップボタン13a、13b、13cを操作したとしても必ず入賞する。このような役で構成される賞を100%入賞が可能な賞という。
一方、100%引き込み可能図柄ではない図柄で構成される賞は、内部抽選で当該賞に当選していた場合であっても、遊技者のリールストップボタンの操作タイミングが適切でないと、入賞ライン上に図柄組合せが揃わずに非入賞となる。このように当選した賞に対応した図柄組合せが揃わず入賞できなかったことを「取りこぼし」と呼ぶ。
図8は、スロットマシン1で行われるゲームの種類を示す説明図である。図8(A)は、スロットマシン1で行われる複数のゲームの間の遷移を示す。
(1)RBゲームの開始と終了
通常ゲームを実行中に内部抽選でRB賞に当選し、入賞ライン上にRB賞に入賞する「赤7役」が成立して入賞すると、次遊技からRBゲームが開始する。RBゲームは最大12回の遊技が行われ、RBゲームを実行中に8回入賞すると、RBゲームを終了する。
(2)RB内部中ゲーム
通常ゲームを実行中に内部抽選でRB賞に当選しても、入賞ライン上にRB賞に入賞する「赤7役」が成立しないと、次遊技以降もRB賞に入賞する「赤7役」が成立して入賞するまでRB賞の当選フラグを持ち越したRB内部中ゲームとなる。RB内部中ゲームで「赤7役」が成立して入賞すると次遊技からRBゲームが開始する。
(3)SB1ゲーム
通常ゲームを実行中に内部抽選でSB1賞に当選し、入賞ライン上に「赤7−R−R」の図柄の組み合わせが成立して入賞すると次遊技からSB1ゲームが開始する。SB1ゲームは1回の遊技で終了する。
(4)SB2ゲーム
通常ゲームを実行中に内部抽選でSB2賞に当選し、入賞ライン上に「R−赤7−R」の図柄の組み合わせが成立して入賞すると次遊技からSB2ゲームが開始する。SB2ゲームは1回の遊技で終了する。
(5)SB3ゲーム
通常ゲームを実行中に内部抽選でSB3賞に当選し、入賞ライン上に「R−R−赤7」の図柄の組み合わせが成立して入賞すると次遊技からSB3ゲームが開始する。SB3ゲームは1回の遊技で終了する。
次に、スロットマシン1の全体動作の詳細を説明する。CPU101は、電源投入後、初期化処理を行い、図9に示すフローチャートの処理を実行する。
図9は、1遊技の流れの内容を示すフローチャートである。まずCPU101は、メダル投入信号160又はベット操作指示信号111a〜111cに基づいてメダル投入による投入ベット操作、又はベットボタン11の押下による貯留ベット操作が行われたか否かを判定し、いずれかの信号を検出するまで待機する(S100)。CPU101は、いずれかの信号を検知した場合は、そのときのBET数に対応した入賞ライン組を構成する複数の入賞ラインの各々を有効化して次に進み、開始操作指示信号112に基づいてスタートレバー操作が行われたか否かを判定し、信号を検出するまで待機する(S101)。CPU101は、信号を検出した場合は、液晶表示器30に後述の報知画像が表示されているか否かを判定する(S102)。CPU101は、報知画像が表示されていると判定した場合は、当該報知画像を消去するように表示制御基板100Bを制御する(S103)。そして、CPU101は、ベット操作を禁止する(S104)。CPU101は、ステップS102において報知画像が表示されていないと判定した場合にも、ステップS104に進んでベット操作を禁止する。具体的には、メダルブロック信号161によりメダルセレクタ装置のソレノイドをOFFにし、メダルセレクタ装置の通過経路を切替えて、遊技メダルがメダル投入口10から投入された場合でもメダル受皿40に排出する。また、ベット操作指示信号111a〜111cも受け付けないようにする。
図10は、ステップS106の賞抽選テーブル決定処理で選択される賞抽選テーブルを示す図である。CPU101は、内部抽選を実行するにあたって、通常ゲームでは賞抽選テーブルTBL11を選択し、SB1ゲームでは賞抽選テーブルTBL12を選択し、SB2ゲームでは賞抽選テーブルTBL13を選択し、SB3ゲームでは賞抽選テーブルTBL14を選択し、RB内部中ゲームでは賞抽選テーブルTBL15を選択し、RBゲームでは賞抽選テーブルTBL16を選択する。そして、CPU101は、選択した賞抽選テーブルに基づいて抽選を実行する。それぞれの賞抽選テーブルTBL11〜TBL16は、複数の抽選区分を備えており、複数の抽選区分のそれぞれには、抽選で選択される選択確率に対応した数値が記憶されている。スロットマシン1では、0000HからFFFFHの範囲で順次インクリメントして巡回するカウンタ回路を利用して疑似乱数を発生させているので、選択確率を示す分数の分母は「65536」となり、それぞれの抽選区分には、選択確率の分子に相当する数値が記憶されている。例えば、抽選区分1はRB賞に対応した抽選区分である。通常ゲーム、SB1ゲーム、SB2ゲームおよびSB3ゲームで選択される賞抽選テーブルTBL11、TBL12、TBL13およびTBL14に対応した抽選区分1には「436」と記憶され、抽選区分1は「436/65536」の選択確率で抽選される。また、RB内部中ゲームおよびRBゲームで選択される賞抽選テーブルTBL15およびTBL16に対応した抽選区分1には「0」と記憶され、抽選対象から除外されることを示す。通常ゲーム、SB1ゲーム、SB2ゲームおよびSB3ゲームにおける内部抽選の結果、抽選区分1が選択された場合にはRB賞の当選となり、CPU101はRB賞に対応した抽選情報をセットする。また、RBゲームおよびRB内部中ゲームでは、CPU101はRB賞を抽選対象から除外して抽選を実行する。
図11は、ステップS111の報知処理の内容を示すフローチャートである。先ず、CPU101は、ステップS110の入賞判定処理の結果、SB1賞に入賞したか否かを判定する(S111a)。CPU101は、SB1賞に入賞したと判定した場合は、次の遊技から開始されるSB1ゲーム(チェリー1賞の当選確率が高まるゲーム)の遊技で、チェリー1賞への入賞に係る「チェリー−ANY−ANY」の図柄の並びを有効化された入賞ライン上に停止させたとき、重複入賞が可能となる入賞ライン組(つまり他の入賞ライン組を選択した場合に比べて遊技者が有利となる入賞ライン組)を報知する。より具体的には、CPU101は、SB1賞に入賞したと判定した場合は、図12に示すように、次の遊技で選択することを推奨する入賞ライン組(以下、「推奨ライン組」という)として、第1入賞ラインL1と第2入賞ラインL2と第3入賞ラインL3とからなる入賞ライン組を報知する画像を液晶表示器30に表示する(S111b)。
以上に説明したように、CPU101は、SB賞(SB1賞〜SB3賞)への入賞によって、チェリー賞(チェリー1賞〜チェリー3賞)へ当選する確率が高まるSBゲーム(SB1ゲーム〜SB3ゲーム)の発現が確定すると、当該SBゲームの遊技でチェリー賞に入賞した場合には重複入賞が可能となる特定の入賞ライン組を遊技者へ報知する。そして、遊技者は、当該SBゲームの遊技で上記特定の入賞ライン組を選択することにより、当該遊技でチェリー賞に入賞した場合には重複入賞となるという利益を享受できる。
上述の第1実施形態では、所定の条件の充足によってSBゲーム(チェリー賞に当選する確率が高まるゲーム)の発現が確定すると、当該SBゲームの遊技でチェリー賞に入賞した場合には重複入賞が可能な入賞ライン組を遊技者へ報知するものであった。これに対して、第2実施形態では、所定の条件の充足によってRB内部中ゲーム(RB賞への入賞が許可されたゲーム)の発現が確定すると、当該RB内部中ゲームの遊技で遊技者がどのようなタイミングでストップボタン(13a,13b,13c)を押してもRB賞に100%入賞できる入賞ライン組を報知する。以下、第1実施形態と相違する部分を中心に説明し、重複する部分については適宜説明を省略する。
(1)RBゲームの開始と終了
通常ゲームを実行中に内部抽選でRB賞に当選し、入賞ライン上にRB賞に入賞する「BAR役」が成立して入賞すると、次遊技からRBゲームが開始する。RBゲームは最大12回の遊技が行われ、RBゲームを実行中に8回入賞すると、RBゲームを終了する。
(2)RB内部中ゲーム
通常ゲームを実行中に内部抽選でRB賞に当選しても、入賞ライン上にRB賞に入賞する「BAR役」が成立しないと、次遊技以降もRB賞に入賞する「BAR役」が成立して入賞するまでRB賞の当選フラグを持ち越したRB内部中ゲームとなる。RB内部中ゲームで「BAR役」が成立して入賞すると次遊技からRBゲームが開始する。
ここで、RB内部中ゲームでは、常にRB賞に内部当選している状態であり、RB賞への当選確率は100%である。RB賞への入賞可能性は、RB賞の当選確率×有効ライン上にRB役を構成する図柄が停止する確率で表すことができるため、常にRB賞に内部当選するRB内部中ゲームは、他の種類のゲーム(例えば通常ゲームなど)に比べてRB賞への入賞可能性が高いと言える。
図19は、ステップS106の賞抽選テーブル決定処理で選択される賞抽選テーブルを示す図である。CPU101は、内部抽選を実行するにあたって、通常ゲームでは賞抽選テーブルTBL21を選択し、RBゲームでは賞抽選テーブルTBL22を選択し、RB内部中ゲームではTBL23を選択する。そして、CPU101は、選択した賞抽選テーブルに基づいて抽選を実行する。それぞれの賞抽選テーブルTBL21〜TBL23は、複数の抽選区分を備えており、複数の抽選区分のそれぞれには、抽選で選択される選択確率に対応した数値が記憶されている。スロットマシン1では、0000HからFFFFHの範囲で順次インクリメントして巡回するカウンタ回路を利用して疑似乱数を発生させているので、選択確率を示す分数の分母は「65536」となり、それぞれの抽選区分には、選択確率の分子に相当する数値が記憶されている。例えば、抽選区分1はRB賞に対応した抽選区分である。通常ゲームで選択される賞抽選テーブルTBL21に対応した抽選区分1には「436」と記憶され、抽選区分1は「436/65536」の選択確率で抽選される。通常ゲームにおける内部抽選の結果、抽選区分1が選択された場合にはRB賞の当選となり、CPU101はRB賞に対応した抽選情報をセットする。また、RB内部中ゲームおよびRBゲームで選択される賞抽選テーブルTBL22およびTBL23に対応した抽選区分1には「0」と記憶される。つまり、RBゲームおよびRB内部中ゲームでは、CPU101はRB賞を抽選対象から除外して抽選を実行する。
以上の各形態には様々な変形が加えられる。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は併合され得る。
上述の各実施形態における報知処理では、CPU101は、所定の条件の充足によって特定賞(例えばチェリー1賞〜チェリー3賞、RB賞)へ入賞する可能性が高まるゲーム(例えばSB1ゲーム〜SB3ゲーム、RB内部中ゲーム)の発現が確定すると、当該ゲームの遊技において特定賞への入賞に係る所定の態様の図柄の並びを有効化された入賞ライン上に停止させたとき又は停止させようとするとき、他の入賞ライン組を選択した場合に比べて遊技者が有利となる特定の入賞ライン組を報知しているが、例えばCPU101は、特定の入賞ライン組を報知する代わりに特定のBET数を報知するように制御することもできる。
上述の各実施形態における報知処理では、CPU101は、他の入賞ライン組を選択した場合に比べて遊技者が有利となる特定の入賞ライン組を報知する画像を液晶表示器30に表示する制御を行っているが、これに限らず、報知の態様は任意である。例えば、音声によって、特定の入賞ライン組を報知することもできる。また、音声と画像の両方で特定の入賞ライン組を報知することもできる。
上述の実施形態では、複数種類の入賞ライン組の各々はBET数に対応付けられており、遊技のたびに選択(有効化)される入賞ライン組は、当該遊技におけるBET数に応じて決定されるが、これに限らず入賞ライン組とBET数とが対応付けられない態様とすることもできる。この態様においては、遊技者が複数の入賞ライン組の各々を指定するための操作手段が設けられ、CPU101は、当該操作手段が遊技者によって操作されたことを検知すると、その操作によって指定された一つの入賞ライン組を選択して、選択した入賞ライン組を構成する一つ又は複数種類の入賞ラインを有効化するという具合である。この態様では、各遊技におけるBET数を常に同じ枚数(例えば3枚)に規定することも可能である。
上述の各実施形態では、複数種類の入賞ライン組の各々は、複数種類の入賞ラインから構成されているが、これに限らず、ひとつの入賞ライン組を構成する入賞ラインの数(種類)は任意であり、例えば一つの入賞ラインで入賞ライン組が構成される態様であってもよい。また、入賞ライン組を構成する入賞ラインの数は、入賞ライン組ごとに相違する態様であってもよい。要するに、複数種類の入賞ライン組の各々は、一つ又は複数種類の入賞ラインで構成される態様であればよい。
上述の各実施形態において、BET数と、当該BET数に対応する入賞ライン組との組み合わせは任意である。例えば、第1実施形態において、BET数「1枚」に対応する入賞ライン組を、第1入賞ラインL1と第4入賞ラインL4と第5入賞ラインL5とから構成することもできるし、第1入賞ラインL1と第6入賞ラインL6と第7入賞ラインL7とから構成することもできる。BET数「2枚」および「3枚」についても同様である。
11 ベットボタン
12 スタートレバー
13 ストップボタン
101 CPU
L1〜L11 入賞ライン
Claims (2)
- 複数種類の図柄が配列され可変表示が可能な複数の表示列と、
前記複数の表示列の可変表示を開始させる指示を遊技者が入力するための開始操作手段と、
前記複数の表示列の各々に対応して設けられ、前記可変表示を停止させて前記表示列の前記複数種類の図柄の一部図柄を遊技者が視認可能な複数の図柄停止位置のいずれかに停止させる指示を遊技者が入力するための複数の停止操作手段と、
前記複数の図柄停止位置に跨って前記複数の表示列を横切る入賞ラインを一つ又は複数種類特定する情報を入賞ライン組として複数種類記憶する記憶手段と、
遊技者の操作に応じて前記複数種類の入賞ライン組の中から一つの入賞ライン組を選択して、選択した入賞ライン組を構成する前記一つ又は複数種類の入賞ラインを有効化する入賞ライン有効化手段と、
前記複数の表示列の可変表示が停止した状態で、前記有効化された複数種類の入賞ラインのうち少なくとも一つの入賞ラインの図柄の並びが所定の態様である場合に賞に入賞し、入賞した賞に応じた遊技価値を付与する遊技価値付与手段と、
前記賞には特定賞が含まれ、所定の条件が充足されるゲームにおいて、前記所定の条件が充足されないゲームと比較して前記特定賞へ入賞する可能性を高くする管理手段と、
前記所定の条件が充足されるゲームの発現が確定したことに応じて、前記記憶部に記憶された前記複数種類の入賞ライン組の中から特定の入賞ライン組を報知する報知手段と、を備え、
前記複数の表示列の各々には、前記複数の表示の可変表示が停止した状態で2以上の入賞ライン上に前記特定賞を構成する図柄が並ぶことが可能なように複数の図柄が配置され、
前記賞には、付与される遊技価値としてゲームの種類を変更する開始賞と、付与される遊技価値として遊技媒体が払い出される小役賞とが含まれ、前記開始賞には複数の個別開始賞が含まれ、前記小役賞には複数の特定小役賞が含まれ、前記特定賞は前記特定小役賞であり、前記複数の特定小役賞の各々は前記複数の個別開始賞の各々に対応付けられており、
前記複数の特定小役賞の各々は1個の特定図柄と複数の任意の図柄とから構成され、前記複数の特定小役賞は前記特定図柄が停止する表示列が互いに相違し、
前記入賞ライン有効化手段によって選択可能な複数の入賞ライン組の各々は、何れか1つの前記特定小役賞の前記特定図柄に対応する特定の表示列において当該組を構成する複数の入賞ラインの図柄停止位置は一致し、組が相違すると前記特定の表示列は相違し、
前記所定の条件が充足されるゲームは、前記複数の個別開始賞のいずれかに入賞した次の遊技に用いられるゲームであり、
前記管理手段は、
複数の賞及びはずれを抽選対象として抽選を実行し、前記複数の個別開始賞の各々に入賞すると、次の遊技では入賞した個別開始賞に対応する特定小役賞の当選確率が高くなるように抽選を制御する抽選手段と、
前記停止操作手段が操作された時点から所定コマ数の範囲で停止操作に対応する表示列を進めて停止させると共に、前記抽選手段の抽選によって当選した賞に限って入賞を許容するように、前記複数の表示列の可変表示を停止させる停止制御手段とを備え、
前記報知手段は、前記複数の個別開始賞の各々に入賞すると、当該入賞した個別開始賞に対応付けられた前記特定小役賞の前記特定図柄に対応する表示列にて各々の図柄停止位置が一致する複数の入賞ラインからなる入賞ライン組を、前記特定の入賞ライン組として報知する、
ことを特徴とするスロットマシン。 - 複数種類の図柄が配列され可変表示が可能な複数の表示列と、
前記複数の表示列の可変表示を開始させる指示を遊技者が入力するための開始操作手段と、
前記複数の表示列の各々に対応して設けられ、前記可変表示を停止させて前記表示列の前記複数種類の図柄の一部図柄を遊技者が視認可能な複数の図柄停止位置のいずれかに停止させる指示を遊技者が入力するための複数の停止操作手段と、
遊技を行うために1以上の賭け数を遊技者が入力可能な賭け数入力手段と、
前記複数の図柄停止位置に跨って前記複数の表示列を横切る入賞ラインを一つ又は複数種類特定する情報を入賞ライン組として複数種類記憶する記憶手段と、
前記賭け数入力手段によって入力された賭け数に応じて前記複数種類の入賞ライン組の中から一つの入賞ライン組を選択して、選択した入賞ライン組を構成する前記一つ又は複数種類の入賞ラインを有効化する入賞ライン有効化手段と、
前記複数の表示列の可変表示が停止した状態で、前記有効化された複数種類の入賞ラインのうち少なくとも一つの入賞ラインの図柄の並びが所定の態様である場合に賞に入賞し、入賞した賞に応じた遊技価値を付与する遊技価値付与手段と、
前記賞には特定賞が含まれ、所定の条件が充足されるゲームにおいて、前記所定の条件が充足されないゲームと比較して前記特定賞へ入賞する可能性を高くする管理手段と、
前記所定の条件が充足されるゲームの発現が確定したことに応じて、前記記憶部に記憶された前記複数種類の入賞ライン組の中から特定の入賞ライン組を報知する報知手段と、を備え、
前記複数の表示列の各々には、前記複数の表示の可変表示が停止した状態で2以上の入賞ライン上に前記特定賞を構成する図柄が並ぶことが可能なように複数の図柄が配置され、
前記賞には、付与される遊技価値としてゲームの種類を変更する開始賞と、付与される遊技価値として遊技媒体が払い出される小役賞とが含まれ、前記開始賞には複数の個別開始賞が含まれ、前記小役賞には複数の特定小役賞が含まれ、前記特定賞は前記特定小役賞であり、前記複数の特定小役賞の各々は前記複数の個別開始賞の各々に対応付けられており、
前記複数の特定小役賞の各々は1個の特定図柄と複数の任意の図柄とから構成され、前記複数の特定小役賞は前記特定図柄が停止する表示列が互いに相違し、
前記入賞ライン有効化手段によって選択可能な複数の入賞ライン組の各々は、何れか1つの前記特定小役賞の前記特定図柄に対応する特定の表示列において当該組を構成する複数の入賞ラインの図柄停止位置は一致し、組が相違すると前記特定の表示列は相違し、
前記所定の条件が充足されるゲームは、前記複数の個別開始賞のいずれかに入賞した次の遊技に用いられるゲームであり、
前記管理手段は、
複数の賞及びはずれを抽選対象として抽選を実行し、前記複数の個別開始賞の各々に入賞すると、次の遊技では入賞した個別開始賞に対応する特定小役賞の当選確率が高くなるように抽選を制御する抽選手段と、
前記停止操作手段が操作された時点から所定コマ数の範囲で停止操作に対応する表示列を進めて停止させると共に、前記抽選手段の抽選によって当選した賞に限って入賞を許容するように、前記複数の表示列の可変表示を停止させる停止制御手段とを備え、
前記報知手段は、前記複数の個別開始賞の各々に入賞すると、当該入賞した個別開始賞に対応付けられた前記特定小役賞の前記特定図柄に対応する表示列にて各々の図柄停止位置が一致する複数の入賞ラインからなる入賞ライン組を、前記特定の入賞ライン組として報知する、
ことを特徴とするスロットマシン。
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