JP2008119173A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【課題】図柄の種類が増加しても遊技者の停止操作の負担を増加させないスロットマシンを提供する。
【解決手段】左リールには、「赤7」「青7」「黒バー」といった小役B1〜B3賞を構成する図柄は各々7コマの周期で等間隔に離間して配置され、「赤チェリー」「青チェリー」「黒チェリー」といった小役C1〜C3賞を構成する図柄の各々7コマの周期で等間隔に離間して配置される。そして、「赤7」と「赤チェリー」、「青7」と「青チェリー」、「黒バー」と「黒チェリー」は互いに最も離間した位置に配置される。このため、小役C1〜C3賞に内部抽選で当選している場合には、遊技者は「赤7」「青7」「黒バー」といった図柄を狙ってリールストップボタンを操作すれば、入賞を回避することができる。
【選択図】図17
【解決手段】左リールには、「赤7」「青7」「黒バー」といった小役B1〜B3賞を構成する図柄は各々7コマの周期で等間隔に離間して配置され、「赤チェリー」「青チェリー」「黒チェリー」といった小役C1〜C3賞を構成する図柄の各々7コマの周期で等間隔に離間して配置される。そして、「赤7」と「赤チェリー」、「青7」と「青チェリー」、「黒バー」と「黒チェリー」は互いに最も離間した位置に配置される。このため、小役C1〜C3賞に内部抽選で当選している場合には、遊技者は「赤7」「青7」「黒バー」といった図柄を狙ってリールストップボタンを操作すれば、入賞を回避することができる。
【選択図】図17
Description
本発明は、スロットマシンに関する。
スロットマシンは、複数の図柄が配置されたリールを複数備え、遊技者のメダルの投入でゲームが開始し、スタートレバーの操作で複数のリールが一斉に回転し、遊技者のリールストップボタンの操作に基づいて順次リールが停止する。そして、全てのリールが停止した後で入賞ライン上に入賞となる図柄の組合せが揃うと入賞となり、賞に応じた遊技価値を遊技者に付与するゲームを実行する。スロットマシンでは複数の賞が設定されており、それぞれの賞に対応づけた図柄の組合せと入賞によって付与される遊技価値が定められている。複数の賞には、入賞した場合に付与される遊技価値として所定枚数のメダルを獲得できる小役賞や、入賞した場合に付与される遊技価値として特別ゲームを開始することができる開始賞などがある。この開始賞に入賞して開始される特別ゲームでは短期間に多くのメダル枚数を獲得できる。
スロットマシンでは、スタートレバーの操作タイミングで複数の賞又はハズレを抽選対象として抽選を実行し、抽選結果を示す抽選情報を生成する。遊技者のリールストップボタンの操作のタイミングが適切な場合に、抽選情報が当選を示す賞に対応した図柄の組合せが入賞ライン上に揃うよう制御する。また、遊技者のリールストップボタンの操作のタイミングにかかわらず、抽選情報で当選を示さない賞に対応した図柄の組合せが入賞ライン上に揃わないように制御する。リールの停止制御には、複数の賞の各々に対応付けられた停止テーブルを用いるのが一般的である。停止テーブルには、リールの各図柄に割り当てられた図柄番号とリールの停止位置とが対応付けられて記憶されている。停止制御では、リールストップボタンの操作のタイミングにおける図柄番号を取得し、取得した図柄番号に対応する停止位置にリールを停止させる。
抽選情報がいずれかの賞の当選を示す場合、遊技者のリールストップボタンの操作タイミングにより当選した賞に対応した図柄組合せが入賞ライン上に揃った場合に入賞となり、入賞ライン上に図柄組合せが揃わなかった場合は入賞とならない。このように当選した賞に対応した図柄組合せが揃わず入賞できなかったことを「取りこぼし」と言う。
複数の賞のうち、入賞した場合に付与される遊技価値が小役賞より大きい開始賞は、抽選における当選確率は低く設定されている。遊技者は、この開始賞に当選して開始される特別ゲームで多くのメダル枚数を獲得できることを期待して遊技を行っている。その為せっかく抽選で開始賞に当選したとしても、そのゲームでの遊技者のリールストップボタンの操作のタイミングが適切でなく取りこぼしてしまい入賞の機会を失ってしまうと、停止操作のスキルが高い遊技者とスキルが低い遊技者との間でメダルの獲得枚数に格差が生じてしまう。そこで、抽選で当選した開始賞はそのゲーム以降も入賞するまで開始賞の当選を保持し、開始賞への入賞の機会を付与し続ける。このように開始賞の当選を保持し続けるゲームを「持越しゲーム」という。
この持越しゲームでは、抽選対象として開始賞を除外して抽選が行われる。したがって、持越しゲームでの抽選情報は、そのゲームで行われる抽選の結果と持ち越した開始賞の当選を合わせたものとなり、持越しゲームでは、持ち越した開始賞と小役賞の2つの賞が同時に当選している状態となる場合がある。このように2つの賞が同時に当選しているゲームでは、付与される遊技価値が大きい賞を優先した停止制御を行い、遊技者に不利益とならないようにしている。上記にように開始賞と小役賞の2つの賞が同時に当選しているゲームでは、小役賞より開始賞を優先した停止制御を行う。
遊技者のリールストップボタンの操作に基づいてリールを停止させる停止制御では、テーブル方式による停止制御が知られている。このテーブル方式の停止制御は、1リールに配置された21個の図柄位置に対応づけた図柄番号(1〜21)に対応して、どの図柄番号の図柄を表示するかを指示する停止データを予め対応づけた停止テーブルを用いて、リールの停止制御を行うものである。つまり、遊技者のリールストップボタンの操作のタイミングにおける図柄番号(1〜21)を取得し、取得した図柄番号に対応した停止データを参照して停止させる図柄を決定する制御である。この停止テーブルは、複数の賞又はハズレごと及び複数のリールのそれぞれに対応して設けられ、ROM等の記憶装置に予め記憶し、抽選情報に基づいて適宜選択されて停止制御に用いられる。
さらに、テーブル方式の停止制御とは異なる方式として、コントロール方式による停止制御が知られている。このコントロール方式の停止制御は、停止操作を検知したタイミングから4コマ分を回転させた図柄番号までの範囲内で、抽選情報に基づいた賞に入賞する図柄の組合せを構成する図柄を検索し、入賞する可能性のある停止表示位置(上段表示位置、中段表示位置又は下段表示位置)に当該図柄を停止させるものである。
特許文献1には、特別ゲームのうちBBゲーム(特別ゲーム)の終了後に、再遊技賞への当選確率が通常ゲームと比較して高い再遊技高確率当選ゲーム(RTゲーム)を開始し、当該RTゲームの開始にともない、当選した小役賞を報知する小役報知状態を発生させる技術が開示されている。この技術によれば、再遊技賞の発生確率の向上により、遊技者が消費するメダルを極力少なくしながら複数のゲーム数の遊技を行うことができ、且つ当選した小役賞を報知することにより遊技者の技量次第で遊技者がメダルの増加を図ることが可能となる。その結果、遊技中において遊技者の所有するメダルの減少を防止しながら、遊技者の技量に応じて遊技者が獲得できるメダルを増大させることにより、遊技の興趣を向上させることができる。
ところで、特許文献1に記載されたスロットマシンでは、RTゲーム及び小役報知状態の終了を、所定のゲーム回数の経過、所定の純増枚数の獲得及び次の特別ゲーム開始賞への入賞としている。このように、スロットマシンには短期間で多くのメダルが獲得できる特別ゲームや小役報知状態があり遊技の趣向を向上させるが、一方で遊技価値の供給と消費のバランスを取るために所定の出玉率又は払出率を維持する性能が要求される。
しかしながら、従来のスロットマシンでは、次の特別ゲーム開始賞への入賞ならまだしも、所定のゲーム回数の経過や所定の純増枚数の獲得をRTゲーム及び小役報知状態の終了条件とするので、遊技者にとっては予め所定の出玉率又は払出率に調整されていることが、あからさまに分かるため興醒めすると言わざるをえない。
また、予め定められた出玉率又は払出率を満たしつつも、遊技の趣向を向上させるために遊技者が狙う図柄や図柄の組合せ(役)の種類を増やし、小役報知状態において遊技者の停止操作の技量に応じて遊技者が獲得できる遊技価値を増大させるスロットマシンも考えられるが、単に図柄や図柄の組合せ(役)の種類を増加させるだけでは、停止操作の技量に乏しい遊技者にとっては当選した小役賞の種類を報知されても、回転により可変表示中のリールにおいて、それら多種の図柄を識別することは困難であり、却って遊技の趣向を減少させることになる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、遊技の趣向を向上させる新たな遊技を提供しつつ、図柄の種類が増加しても遊技者の停止操作の負担を増加させないことを解決課題とする。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
上述した課題を解決するため、本発明に係るスロットマシンは、各々が、複数種類の図柄が配列される複数のコマを有し、一定の方向に向けて可変表示が可能であり、特定表示列(R1)を含む複数の表示列(R1〜R3)と、前記複数の表示列(R1〜R3)の可変表示を開始させる指示を遊技者が入力するための開始操作手段(12)と、前記複数の表示列(R1〜R3)の各々に対応して設けられ、前記可変表示を停止させる指示を遊技者が入力するための複数の停止操作手段(13a〜13c)と、複数の賞並びにハズレを抽選対象として抽選を実行し、抽選結果を示す抽選情報を生成する抽選手段(101,TBL1)と、前記複数の停止操作手段(13a〜13c)のうちの一の停止操作手段が操作されると、当該一の停止操作手段に対応する前記表示列を、当該一の停止操作手段の操作タイミングにおける位置から引き込みコマ数の範囲内で移動させて停止させる停止制御手段(101,TBL2,TBL3,TBL5)とを備え、前記複数種類の図柄には、複数種類の単独小役図柄(例えば、実施形態の「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄、「黒チェリー」図柄)と、複数種類の特定小役図柄(例えば、実施形態の「赤7」図柄、「青7」図柄、「黒バー」図柄)とが含まれ、前記複数の表示列(R1〜R3)の各々に図柄を停止させる複数の停止表示位置が設定され、前記複数の表示列(R1〜R3)のそれぞれに図柄を停止させる停止表示位置の組からなる入賞ライン(L1〜L5)が複数設定され、前記開始操作手段(12)の操作に応じて、前記複数の表示列(R1〜R3)を可変表示させ、前記複数の表示列(R1〜R3)の可変表示が停止した状態で複数の前記入賞ライン(L1〜L5)のうちいずれかの図柄の並びが所定の態様である場合にいずれかの賞に入賞し、入賞した賞に応じて予め定められた遊技価値を付与し、前記複数の賞には、付与される前記遊技価値として遊技媒体の払い出しを伴う小役賞と、付与される前記遊技価値として前記遊技媒体の払い出しなしに次のゲームを開始する条件を付与する再遊技賞とが含まれるスロットマシン(1)において、前記小役賞として、前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のうちいずれかに前記単独小役図柄が停止し、前記複数の表示列(R1〜R3)のうち前記特定表示列(R1)を除く他の表示列(R2,R3)の前記停止表示位置にはいずれの図柄が停止しても入賞となる単独小役賞が、前記単独小役図柄の種類に応じて複数種類あり、前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のうちいずれかに前記特定小役図柄が停止し、当該停止表示位置を含む前記入賞ライン(L1〜L5)上の前記他の表示列(R2,R3)の前記停止表示位置に所定の図柄が停止すると入賞となる特定小役賞が、前記特定小役図柄の種類に応じて複数種類あり、前記特定表示列(R1)に対応する前記停止操作手段を特定停止操作手段(13a)としたとき、前記特定表示列(R1)には、前記特定停止操作手段(13a)が操作されたタイミングにおける前記特定表示列(R1)の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列(R1)を移動させて停止させた場合に、ある種類の単独小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲と、他の種類の単独小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲とが重複しないように、前記複数種類の単独小役図柄を互いに離間させて配置し、前記特定停止操作手段(13a)が操作されたタイミングにおける前記特定表示列(R1)の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列(R1)を移動させて停止させた場合に、ある種類の特定小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲と、他の種類の特定小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲とが重複しないように、前記複数種類の特定小役図柄を互いに離間させて配置し、前記特定停止操作手段(13a)が操作されたタイミングにおける前記特定表示列(R1)の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列(R1)を移動させて停止させた場合に、前記単独小役図柄と前記特定小役図柄とが前記複数の停止表示位置のいずれか2つに停止しないように前記複数種類の単独小役図柄と前記複数種類の特定小役図柄とを離間して配置し、前記複数種類の単独小役図柄の各々は、前記複数種類の特定小役図柄のいずれかと対応付けられており、前記特定停止操作手段(13a)が操作されたタイミングにおける前記特定表示列(R1)の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列(R1)を移動させて停止させた場合に、前記複数種類の単独小役図柄のいずれかを前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲と、当該単独小役図柄に対応する特定小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲とが重複しないように、前記複数種類の単独小役図柄の各々と対応する前記複数種類の特定小役図柄の各々とを離間して配置し、前記抽選手段(101,TBL1)は、前記再遊技賞に当選する確率が所定の確率である第1状態と、前記再遊技賞に当選する確率が前記第1状態よりも高い第2状態で抽選を実行可能であり、前記第2状態で抽選を行うゲームにおいて、前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のうちいずれかに前記複数種類の単独小役図柄のうちいずれかが停止した場合には、次のゲームから前記第1状態により抽選を実行し、前記停止制御手段(101,TBL2,TBL3,TBL5)は、前記抽選情報が、前記特定小役図柄の種類に応じた特定小役賞の当選を示すゲームにおいて、前記複数の停止操作手段(13a〜13c)のうち最初に前記特定停止操作手段(13a)が操作された場合、前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングで、前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のうちいずれかから当選した前記特定小役賞に応じた特定小役図柄が前記引き込みコマ数の範囲内にあれば、当該停止表示位置に当該特定小役図柄を停止させるように前記特定表示列(R1)を制御し、前記抽選情報が、前記単独小役図柄の種類に応じた単独小役賞の当選を示すゲームにおいて、前記複数の停止操作手段(13a〜13c)のうち最初に前記特定停止操作手段(13a)が操作された場合、前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングで、前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のうちいずれかから当選した前記単独小役賞に応じた単独小役図柄が前記引き込みコマ数の範囲内にあれば、当該停止表示位置に当該単独小役図柄を停止させるように前記特定表示列(R1)を制御し、前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のうちいずれかから当該単独小役図柄に対応する前記特定小役図柄が前記引き込みコマ数の範囲内にあれば、当該単独小役図柄を前記複数の停止表示位置に停止しないように前記特定表示列(R1)を制御することを特徴とする。
この発明によれば、複数の単独小役賞のいずれかに入賞すると、抽選手段は再遊技賞を高確率で抽選する第2状態を終了して次のゲームから通常の確率で抽選する第1状態に移行する。複数の単独小役図柄の各々は複数の特定小役図柄のいずれかに対応付けられている。単独小役図柄と対応付けられた特定小役図柄の表示列上での配置関係は、特定小役図柄を複数の停止表示位置いずれかに引き込める範囲と特定小役図柄を引き込める範囲が重複しないように設定される。したがって、第2状態において内部抽選でどの単独小役賞に当選しているかを知ることができれば、あるいは、遊技者が予測した単独小役賞によって、当該単独小役賞の入賞を回避するために、遊技者は、対応する特定小役賞を構成する特定小役図柄を停止表示位置のいずれかに停止させるように特定停止操作手段を操作すればよい。このように単独小役図柄と特定小役図柄を配置することによって、第2状態から第1状態への移行に遊技者の技量を関与させつつ、特定小役図柄を停止操作の目標とすることによって、単独小役賞の入賞を回避することが可能なスロットマシンを提供することができる。
なお、上述したスロットマシンは、有体又は電気的若しくは磁気的に記憶した無体の遊技媒体の受け付けで一回のゲームを開始し、遊技者の開始操作手段の操作により複数の表示列の可変表示を開始させた後で、各停止操作手段の操作により各表示列の可変表示を停止させ、複数の表示列の可変表示が停止した状態において、入賞ライン上に停止した図柄並びが所定の態様である場合にいずれかの賞に入賞し、入賞した賞に応じて予め定められた遊技価値を付与して当該一回のゲームを終了するものである。ここで、有体の遊技媒体とは遊技メダルや遊技球をいい、無体の遊技媒体とは遊技を行うために投入された有体の遊技媒体を電気的又は磁気的に記憶した情報をいう。より具体的には、スロットマシンは、賭け数を指定する賭け数指定手段(例えば、ベットボタン)と、入賞した賞に応じてメダルを払い出す払出手段とを備え、遊技者が賭け数指定手段を操作することによって賭け数が指定されてから、払出手段によってメダルの払い出しが実行されるまでが一回のゲームである。また、単に「ゲーム」と言う場合には一回のゲームと連続した複数回のゲームとの両方を含む概念である。
なお、上述したスロットマシンは、有体又は電気的若しくは磁気的に記憶した無体の遊技媒体の受け付けで一回のゲームを開始し、遊技者の開始操作手段の操作により複数の表示列の可変表示を開始させた後で、各停止操作手段の操作により各表示列の可変表示を停止させ、複数の表示列の可変表示が停止した状態において、入賞ライン上に停止した図柄並びが所定の態様である場合にいずれかの賞に入賞し、入賞した賞に応じて予め定められた遊技価値を付与して当該一回のゲームを終了するものである。ここで、有体の遊技媒体とは遊技メダルや遊技球をいい、無体の遊技媒体とは遊技を行うために投入された有体の遊技媒体を電気的又は磁気的に記憶した情報をいう。より具体的には、スロットマシンは、賭け数を指定する賭け数指定手段(例えば、ベットボタン)と、入賞した賞に応じてメダルを払い出す払出手段とを備え、遊技者が賭け数指定手段を操作することによって賭け数が指定されてから、払出手段によってメダルの払い出しが実行されるまでが一回のゲームである。また、単に「ゲーム」と言う場合には一回のゲームと連続した複数回のゲームとの両方を含む概念である。
また、上述したスロットマシンは、前記抽選手段(101,TBL1)が前記第2状態で抽選を実行するゲームにおいて、前記抽選情報が前記複数種類の特定小役賞のうちいずれかの当選を示す場合には、その種類を各々所定の報知態様にて報知し、前記抽選情報が前記複数種類の単独小役賞のうちいずれかの当選を示す場合に、単独小役賞に当選したことを複数種類の単独小役賞に共通した報知態様にて報知する報知手段を備えることが好ましい。この場合は、内部抽選で当選した特定小役賞の種類を遊技者が知ることができるので、遊技者が当該特定小役賞を構成する特定小役図柄を狙うことによって、遊技媒体を増加させることが可能となる。一方、複数種類の単独小役賞のいずれかに内部抽選で当選した場合には、共通した報知態様となるので、遊技者は当該ゲームにおける特定停止操作手段の操作タイミングによっては、第2状態を継続させることが可能であることを認識することができるが、どの図柄を狙って特定停止操作手段を操作すれば良いかを知ることはできない。このため、遊技者は勘に頼って特定停止操作手段を操作することになる。これにより、遊技者に遊技媒体の増加を左右する重要なゲームを知らせることができ、且つ、第2状態が継続するか否かを確率に委ねることが可能となる。
また、上述したスロットマシンにおいて、前記抽選手段(101,TBL1)が前記第2状態で抽選を実行するゲームにおいて、前記抽選情報が前記複数種類の単独小役賞及び前記複数種類の特定小役賞のうちいずれかの当選を示す場合に、その種類を各々所定の報知態様にて報知する報知手段を備えることが好ましい。この場合には、第2状態において単独小役賞のいずれかに当選した場合、遊技者は当選した単独小役賞の種類をしることができるので、遊技者は第2状態を継続させるため、当選した単独小役賞を構成する単独小役図柄に対応した特定小役図柄を狙って特定停止操作手段を操作することが可能となる。
また、上述した課題を解決するため、本発明に係るスロットマシンは、各々が、複数種類の図柄が配列される複数のコマを有し、一定の方向に向けて可変表示が可能であり、特定表示列(R1)を含む複数の表示列(R1〜R3)と、前記複数の表示列(R1〜R3)の可変表示を開始させる指示を遊技者が入力するための開始操作手段(12)と、前記複数の表示列(R1〜R3)の各々に対応して設けられ、前記可変表示を停止させる指示を遊技者が入力するための複数の停止操作手段(13a〜13c)と、複数の賞並びにハズレを抽選対象として抽選を実行し、抽選結果を示す抽選情報を生成する抽選手段(101,TBL1)と、前記複数の停止操作手段(13a〜13c)のうちの一の停止操作手段が操作されると、当該一の停止操作手段に対応する前記表示列を、当該一の停止操作手段の操作タイミングにおける位置から引き込みコマ数の範囲内で移動させて停止させる停止制御手段(101,TBL2,TBL3,TBL5)と、前記抽選情報が前記複数の賞のうちいずれかの当選を示す場合に、その当選した賞の種類を報知するか否か又は報知する頻度を設定する報知設定手段(191)と、前記報知設定手段によって報知すると設定された場合に、前記当選した賞の種類を遊技者に報知する報知手段(191、197、30)とを備え、前記複数種類の図柄には、複数種類の単独小役図柄(例えば、実施形態の「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄、「黒チェリー」図柄)と、複数種類の特定小役図柄(例えば、実施形態の「赤7」図柄、「青7」図柄、「黒バー」図柄)とが含まれ、前記複数の表示列(R1〜R3)の各々に図柄を停止させる複数の停止表示位置が設定され、前記複数の表示列(R1〜R3)のそれぞれに図柄を停止させる停止表示位置の組からなる入賞ライン(L1〜L5)が複数設定され、前記開始操作手段(12)の操作に応じて、前記複数の表示列(R1〜R3)を可変表示させ、前記複数の表示列(R1〜R3)の可変表示が停止した状態で複数の前記入賞ライン(L1〜L5)のうちいずれかの図柄の並びが所定の態様である場合にいずれかの賞に入賞し、入賞した賞に応じて予め定められた遊技価値を付与し、前記複数の賞には、付与される前記遊技価値として遊技媒体の払い出しを伴う小役賞と、付与される前記遊技価値として前記遊技媒体の払い出しなしに次のゲームを開始する条件を付与する再遊技賞とが含まれるスロットマシン(1)において、前記小役賞として、前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のうちいずれかに前記単独小役図柄が停止し、前記複数の表示列(R1〜R3)のうち前記特定表示列(R1)を除く他の表示列(R2,R3)の前記停止表示位置にはいずれの図柄が停止しても入賞となる単独小役賞が、前記単独小役図柄の種類に応じて複数種類あり、前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のうちいずれかに前記特定小役図柄が停止し、当該停止表示位置を含む前記入賞ライン(L1〜L5)上の前記他の表示列(R2,R3)の前記停止表示位置に所定の図柄が停止すると入賞となる特定小役賞が、前記特定小役図柄の種類に応じて複数種類あり、前記特定表示列(R1)に対応する前記停止操作手段を特定停止操作手段(13a)としたとき、前記特定表示列(R1)には、前記特定停止操作手段(13a)が操作されたタイミングにおける前記特定表示列(R1)の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列(R1)を移動させて停止させた場合に、ある種類の単独小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲と、他の種類の単独小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲とが重複しないように、前記複数種類の単独小役図柄を互いに離間させて配置し、前記特定停止操作手段(13a)が操作されたタイミングにおける前記特定表示列(R1)の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列(R1)を移動させて停止させた場合に、ある種類の特定小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲と、他の種類の特定小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲とが重複しないように、前記複数種類の特定小役図柄を互いに離間させて配置し、前記特定停止操作手段(13a)が操作されたタイミングにおける前記特定表示列(R1)の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列(R1)を移動させて停止させた場合に、前記単独小役図柄と前記特定小役図柄とが前記複数の停止表示位置のいずれか2つに停止しないように前記複数種類の単独小役図柄と前記複数種類の特定小役図柄とを離間して配置し、前記複数種類の単独小役図柄の各々は、前記複数種類の特定小役図柄のいずれかと対応付けられており、前記特定停止操作手段(13a)が操作されたタイミングにおける前記特定表示列(R1)の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列(R1)を移動させて停止させた場合に、前記複数種類の単独小役図柄のいずれかを前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲と、当該単独小役図柄に対応する特定小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲とが重複しないように、前記複数種類の単独小役図柄の各々と対応する前記複数種類の特定小役図柄の各々とを離間して配置し、前記報知設定手段(191)は、前記報知設定手段(191)によって報知すると設定され且つ前記抽選情報(101、TBL1)が前記複数種類の単独小役賞のうちいずれかの当選を示すゲームにおいて、前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のうちいずれかに前記複数種類の単独小役図柄のうちいずれかが停止した場合には、次のゲームから報知しない又は報知の頻度を下げると設定し、前記停止制御手段(101,TBL2,TBL3,TBL5)は、前記抽選情報が、前記特定小役図柄の種類に応じた特定小役賞の当選を示すゲームにおいて、前記複数の停止操作手段(13a〜13c)のうち最初に前記特定停止操作手段(13a)が操作された場合、前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングで、前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のうちいずれかから当選した前記特定小役賞に応じた特定小役図柄が前記引き込みコマ数の範囲内にあれば、当該停止表示位置に当該特定小役図柄を停止させるように前記特定表示列(R1)を制御し、前記抽選情報が、前記単独小役図柄の種類に応じた単独小役賞の当選を示すゲームにおいて、前記複数の停止操作手段(13a〜13c)のうち最初に前記特定停止操作手段(13a)が操作された場合、前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングで、前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のうちいずれかから当選した前記単独小役賞に応じた単独小役図柄が前記引き込みコマ数の範囲内にあれば、当該停止表示位置に当該単独小役図柄を停止させるように前記特定表示列(R1)を制御し、前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のうちいずれかから当該単独小役図柄に対応する前記特定小役図柄が前記引き込みコマ数の範囲内にあれば、当該単独小役図柄を前記複数の停止表示位置に停止しないように前記特定表示列(R1)を制御することを特徴とする。
この発明によれば、報知設定手段によって報知すると設定された場合には、報知手段は当選した賞の種類を遊技者に報知する。複数の単独小役賞のいずれかに入賞すると、報知設定手段は報知するとしていた設定を、次のゲームから報知しない又は報知の頻度を下げると設定する。複数の単独小役図柄の各々は複数の特定小役図柄のいずれかに対応付けられている。単独小役図柄と対応付けられた特定小役図柄の表示列上での配置関係は、特定小役図柄を複数の停止表示位置いずれかに引き込める範囲と特定小役図柄を引き込める範囲が重複しないように設定される。したがって、報知設定手段によって報知すると設定されることにより、どの単独小役賞に当選しているかが報知手段により遊技者に報知されるので、遊技者は当選した単独小役賞の入賞を回避するために、対応する特定小役賞を構成する特定小役図柄を停止表示位置のいずれかに停止させるように特定停止操作手段を操作すればよい。このように単独小役図柄と特定小役図柄を配置することによって、報知手段が当選した賞の種類を報知する設定から報知しない又は報知の頻度を下げると設定が変わることについて遊技者の技量を関与させつつ、特定小役図柄を停止操作の目標とすることによって、単独小役賞の入賞を回避することが可能なスロットマシンを提供することができる。
上述したスロットマシンにおいて、前記複数種類の単独小役図柄は第1乃至第3の単独小役図柄からなり、前記複数種類の特定小役図柄は第1乃至第3の特定小役図柄からなり、前記第1の単独小役図柄は前記第1の特定小役図柄と、前記第2の単独小役図柄は前記第2の特定小役図柄と、前記第3の単独小役図柄は前記第3の特定小役図柄と、各々対応付けられており、前記第1乃至第3の単独小役図柄は、前記特定停止操作手段(13a)が操作されたタイミングにおける前記特定表示列(R1)の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列(R1)を移動させて停止させた場合に、ある種類の単独小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲と、他の種類の単独小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲とが隣接するように配置され、前記第1乃至第3の単独小役図柄の各々と対応付けられた前記第1乃至第3の特定小役図柄の各々とは、前記特定表示列(R1)上で最も離れるように配置され、前記第1特定小役図柄は前記第1の単独小役図柄より、前記第2特定小役図柄は前記第2の単独小役図柄より、前記第3特定小役図柄は前記第3の単独小役図柄より、前記特定表示列(R1)の可変表示中に視覚的に識別することが容易な図柄であることが好ましい。
この発明によれば、第1乃至第3の単独小役図柄の各々と対応付けられた第1乃至第3の特定小役図柄の各々とは特定表示列上で最も離れるように配置される。つまり、単独小役賞の入賞を回避するために、遊技者が停止操作の目標とする特定小役図柄を最も離して配置するので、遊技者の停止操作のタイミングが多少ずれても単独小役賞の入賞を回避することができる。さらに、特定小役図柄は対応する単独小役図柄よりも可変表示中に視覚的に識別することが容易な図柄であるから、遊技者は単独小役賞の入賞を回避するための特定停止操作手段の操作を容易にすることができる。ここで、「視覚的に識別」とは、人の主観によらず、視覚の特性として、大きいものが識別させ易い、あるいは、色の薄いものより色の濃いものが識別され易いといった人の視覚の性質上の識別性を意味する。
なお、より具体的には、前記引き込みコマ数と前記複数の停止表示位置の数との和を許容コマ数としたとき、前記第1乃至第3の単独小役図柄は、それらの間に前記許容コマ数以上のコマがあるように離間して配置され、前記第1乃至第3の特定小役図柄は、それらの間に前記許容コマ数以上のコマがあるように離間して配置されることが好ましい。
さらに、単独小役図柄を複数の停止表示位置のいずれかにに引き込むことができる特定停止操作手段の操作タイミングの範囲が複数種類の単独小役図柄の各々について重複せず、且つ、隣接するように各単独小役図柄は配置される。したがって、遊技者が内部抽選の結果を知らないで、特定停止操作手段を操作した場合、「1/3」の割合で当選した単独小役賞を構成する単独小役図柄を複数の停止表示位置のいずれかに引き込む一方で、「2/3」の割合で複数の停止表示位置のうちいずれかにも停止させられない効果がある。このように、第1乃至第3の単独小役賞が入賞となる操作タイミングが排他的になるように図柄の配置を設定することによって、いずれの単独小役賞にも入賞しない操作タイミングを無くすことができる。仮に、2以上の単独小役賞に非入賞となる操作タイミングが存在すると、遊技者は当該操作タイミングで特定停止操作手段を操作しようと試みる。この発明によれば、そのような操作タイミングが無いように単独小役図柄を配置したので、いかに目押しの技量に優れた遊技者であっても、単独小役賞の入賞、すなわち、第2状態から第1状態への移行を確率に委ねることが可能となる。
また、上述したスロットマシンは、前記特定表示列(R1)において、前記第1の特定小役図柄の面積は前記第1の単独小役図柄の面積よりも大きく、前記第2の特定小役図柄の面積は前記第2の単独小役図柄の面積よりも大きく、前記第3の特定小役図柄の面積は前記第3の単独小役図柄の面積よりも大きいことが好ましい。人の視覚特性は面積の大きいほど、対象が移動中に識別することが容易となる。このため、第1の特定小役図柄は第1の単独小役図柄より識別性を向上させることができ、第2の特定小役図柄は第2の単独小役図柄より識別性を向上させることができ、第2の特定小役図柄は第2の単独小役図柄より識別性を向上させることができる。
また、上述したスロットマシンにおいて、前記第1の特定小役図柄のうち最も広い面積の色を第1色、前記第2の特定小役図柄のうち最も広い面積の色を第2色、前記第3の特定小役図柄のうち最も広い面積の色を第3色、前記第1の単独小役図柄のうち最も広い面積の色を第4色、前記第1の単独小役図柄のうち最も広い面積の色を第5色、前記第1の単独小役図柄のうち最も広い面積の色を第6色とし、CIELab色空間において、前記第1色と前記第4色との間の距離は、前記第1色と前記第5色との間の距離および前記第1色と前記第6色との間の距離と比較して短く、前記第2色と前記第5色との間の距離は、前記第2色と前記第4色との間の距離および前記第2色と前記第6色との間の距離と比較して短く、前記第3色と前記第6色との間の距離は、前記第3色と前記第4色との間の距離および前記第3色と前記第5色との間の距離と比較して短いことが好ましい。
この発明によれば、ある単独小役図柄の色とこれに対応する特定小役図柄の色は、他の単独小役図柄の色と比較して近似している。したがって、遊技者が単独小役賞の入賞を回避するために、対応する特定小役図柄をより一層明確に識別することが可能となる。
この発明によれば、ある単独小役図柄の色とこれに対応する特定小役図柄の色は、他の単独小役図柄の色と比較して近似している。したがって、遊技者が単独小役賞の入賞を回避するために、対応する特定小役図柄をより一層明確に識別することが可能となる。
また、上述したスロットマシンにおいて、前記抽選手段(101,TBL1)の前記抽選情報が前記複数種類の特定小役賞のうちいずれかの当選を示すゲームにおいて、前記停止制御手段(101,TBL2,TBL3,TBL5)は、前記特定表示列(R1)よりも前に、前記他の表示列(R2,R3)を停止させる場合には、前記他の表示列(R2,R3)を前記複数種類の特定小役賞に共通した停止態様となるように、前記複数の停止表示位置のうちいずれかに当選した前記特定小役賞の種類に応じた前記特定小役図柄を停止させることが好ましい。この場合には、他の表示列における停止態様を複数種類の特定小役賞で共通にできるので、他の表示列において、配置すべき図柄の種類を少なくすることができる。
また、上述したスロットマシンにおいて、前記抽選手段(101,TBL1)の前記抽選情報が前記複数種類の単独小役賞のうちいずれかの当選を示すゲームにおいて、前記停止制御手段(101,TBL2,TBL3,TBL5)は、前記特定表示列(R1)よりも前に、前記他の表示列(R2,R3)を停止させる場合には、前記他の表示列(R2,R3)を前記複数種類の単独小役賞に共通した停止態様となるように、前記複数の停止表示位置の各々に所定の図柄を停止させることが好ましい。この場合、所定の図柄は、任意の図柄であってもよいし、あるいは他の表示列に対応する停止操作手段をどのようなタイミングで操作しても複数の停止表示位置のいずれかに特定小役賞を構成する図柄を引き込める配置された図柄(いわゆる100%入賞図柄)であってもよい。
また、上述したスロットマシンにおいて、前記複数種類の特定小役図柄は、前記特定停止操作手段(13a)が操作されたタイミングにおける前記特定表示列(R1)の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列(R1)を移動させて停止させた場合に、ある種類の特定小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲と、他の種類の特定小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲とが隣接するように配置され、前記抽選手段(101,TBL1)は、一回のゲームにおいて前記複数種類の特定小役賞が同時に当選したことを示す前記抽選情報を生成する場合があり、前記停止制御手段(101,TBL2,TBL3,TBL5)は、前記抽選情報が前記複数種類の特定小役賞の同時当選を示すゲームにおいて、前記複数の停止操作手段(13a〜13c)のうち、最初に前記特定停止操作手段(13a)が操作され、当該操作されたタイミングで前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のいずれかから前記引き込みコマ数の範囲内に位置する前記複数種類の特定小役図柄のうちいずれか一つを必ず当該停止表示位置に停止させることが好ましい。
この発明によれば、複数種類の特定小役図柄を引き込み可能な操作タイミングの範囲は互いに重ならないように特定小役図柄が配置される。したがって、通常の場合は、特定小役賞のいずれかに抽選で当選した場合には、遊技者の目押しの技量に応じて特定小役賞に入賞させることができる一方、複数種類の特定小役賞を同時抽選して当選した場合には、遊技者の目押しの技量を問わず特定小役賞に入賞させることができる。
この発明によれば、複数種類の特定小役図柄を引き込み可能な操作タイミングの範囲は互いに重ならないように特定小役図柄が配置される。したがって、通常の場合は、特定小役賞のいずれかに抽選で当選した場合には、遊技者の目押しの技量に応じて特定小役賞に入賞させることができる一方、複数種類の特定小役賞を同時抽選して当選した場合には、遊技者の目押しの技量を問わず特定小役賞に入賞させることができる。
また、上述したスロットマシンにおいて、前記再遊技賞は、前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のうちいずれかに前記特定表示列(R1)における再遊技賞の図柄の並びを構成する図柄が停止し、当該停止表示位置を含む前記入賞ライン(L1〜L5)上の前記他の表示列(R2,R3)の前記停止表示位置に前記他の表示列(R2,R3)における再遊技賞の図柄の並びを構成する図柄が停止すると入賞となり、前記停止制御手段(101,TBL2,TBL3,TBL5)は、前記抽選情報が前記再遊技賞の当選を示すゲームにおいて、前記複数の停止操作手段(13a〜13c)のうち、最初に前記特定停止操作手段(13a)が操作された場合には、前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のいずれかに前記再遊技賞の図柄を停止させ、前記複数の停止操作手段(13a〜13c)のうち、最初に前記他の表示列(R2,R3)に対応した前記停止操作手段が操作された場合には、前記他の表示列(R2,R3)の前記複数の停止表示位置のうち所定の停止表示位置に前記他の表示列(R2,R3)における再遊技賞の図柄の並びを構成する図柄を停止させることが好ましい。ここで、再遊技賞を構成する図柄は、例えば、複数の表示列が3つのリールで構成される場合、「プラム−プラム−プラム」といったように全ての表示列で共通であってもよいし、あるいは、「プラム−ベル−ベル」など、特定表示列と他の表示列とで図柄が異なるものも含まれる。
本発明によれば、図柄の種類が増加しても遊技者の停止操作の負担を増加させないスロットマシンを提供することができる。
<1:スロットマシンの外観構成>
図1は、本発明にかかるスロットマシン1の外観を示す斜視図である。スロットマシン1は、前面が開口した箱状の本体2と本体2の前面に配置した前面扉3から構成されている。本体2と前面扉3とは片側で蝶番により固定され開閉できるようになっている。前面扉3は、遊技者が遊技を行うためのボタン類が配置された操作部OP、リール可変表示装置RLの図柄を視認させるためのリール窓20や遊技を進行するための情報が表示される表示器類が配置されたパネル表示部DP、遊技を進行するための情報が表示される液晶表示器類や電飾装置が配置された演出表示部TP及び受皿部BPから構成されている。
図1は、本発明にかかるスロットマシン1の外観を示す斜視図である。スロットマシン1は、前面が開口した箱状の本体2と本体2の前面に配置した前面扉3から構成されている。本体2と前面扉3とは片側で蝶番により固定され開閉できるようになっている。前面扉3は、遊技者が遊技を行うためのボタン類が配置された操作部OP、リール可変表示装置RLの図柄を視認させるためのリール窓20や遊技を進行するための情報が表示される表示器類が配置されたパネル表示部DP、遊技を進行するための情報が表示される液晶表示器類や電飾装置が配置された演出表示部TP及び受皿部BPから構成されている。
操作部OPには、メダル投入口10、ベットボタン11、スタートレバー12、左ストップボタン13a、中ストップボタン13b、右ストップボタン13c及び精算ボタン14が設けられている。操作部OPの上面右側にメダル投入口10が配置され、上面左側にベットボタン11が配置されている。スロットマシン1の遊技は、メダル投入操作又はベットボタン操作により開始できる。ベットボタン11の下部位置の前面側には、各リールR1〜R3の回転を行うためのスタートレバー12が配置され、その右側には左リールR1の回転を停止させるための左ストップボタン13a、中リールR2の回転を停止させるための中ストップボタン13b及び右リールR3の回転を停止させるための右ストップボタン13cが配置され、遊技の基本の操作順序となる、ベットボタン操作→スタートレバー操作→左ストップボタン操作→中ストップボタン操作→右ストップボタン操作の一連の流れの操作を行い易いようになっている。スタートレバー12の左側には、貯留装置に記憶されたクレジットを精算してメダル受皿40にメダルを払い出すための精算ボタン14が配置されている。この精算ボタン14は遊技をやめる場合に使用されるものであり、操作の頻度が低いことや遊技中に誤って操作しないよう、上記一連の操作の流れから外れる位置に配置してある。
パネル表示部DPには、リール窓20、入賞ラインL1〜L5、入賞ライン表示器21、遊技ガイド表示器22及び遊技価値情報表示部23が設けられている。リール窓20は、1つのリールにつき、3個の連続した図柄をのぞむ透明アクリル板からなり、遊技者は3つのリールで9個分の図柄を、リール窓20を通して目視することができる。
このリール窓20の左側には、入賞ラインL1〜L5の各々に対応した入賞ライン表示器21が設けられており、遊技メダルが1枚投入されると入賞ラインL1に対応した入賞ライン表示器21が点灯し、遊技メダルが2枚投入されると入賞ラインL1に加えて入賞ラインL2及びL3に対応した入賞ライン表示器21が点灯し、遊技メダルが3枚投入されると入賞ラインL1〜L3に加えて入賞ラインL4及びL5に対応した入賞ライン表示器21が点灯するようになっている。
また、遊技の結果、所定の図柄の組み合わせが成立した場合には、成立した入賞ラインに対応した入賞ライン表示器21を点滅させ、遊技者に知らせるようになっている。また、リール窓20の右側には、入賞した場合に点灯する表示器やゲーム状態に応じて点灯するLEDなどの複数のLEDが配置された遊技ガイド表示器22が設けられている。さらにリール窓20の下側の遊技価値情報表示部23には、貯留装置に蓄えられたクレジット数を表示するクレジット数表示器23a、所定ゲーム中に付与された配当数を累積して獲得枚数の表示を行う獲得枚数表示器23b、及び入賞した場合に付与された配当数を表示する配当数表示器23cが設けられている。
演出表示部TPには、遊技の進行状態を画像で表示する液晶表示器30、ゲーム状態に応じて色彩や点灯パターンを変化させてゲーム状態を表示する電飾LED31及びゲーム状態に応じて変化させるBGMやボタン操作に応じた操作音、ガイド音声を出力するスピーカ32が設けられている。
受皿部BPには、メダル払出装置が駆動されてメダル払出口40aから排出された遊技メダルを貯めるメダル受皿40が設けられており、メダル受皿40の左側には灰皿41が設けられている。
演出表示部TPには、遊技の進行状態を画像で表示する液晶表示器30、ゲーム状態に応じて色彩や点灯パターンを変化させてゲーム状態を表示する電飾LED31及びゲーム状態に応じて変化させるBGMやボタン操作に応じた操作音、ガイド音声を出力するスピーカ32が設けられている。
受皿部BPには、メダル払出装置が駆動されてメダル払出口40aから排出された遊技メダルを貯めるメダル受皿40が設けられており、メダル受皿40の左側には灰皿41が設けられている。
各リールR1〜R3は、軸部から放射線状に延びた複数のスポークと環状の枠を有する透明なABS樹脂等からなるリール枠に、21個の各種の図柄(図柄番号PN=1〜21)が印刷されているリール帯が、リール枠の周面に貼り付けられて構成されている。またスポークの一つに検知板を取り付け、リール位置検出センサ55a〜55c(図3参照)によって、各リールR1〜R3が1回転するごとに1パルスのリール位置検出信号155a〜155c(図3参照)を出力できるようになっている。このリール位置検出信号155a〜155cを検知してから10ステップ進めたときに、図柄番号PN=1がリール窓20の中央の入賞ラインL1上に位置するように検知板とリール帯との位置が設定してある。
図2は、リール窓20を詳細に説明する図である。9個分の図柄が表示される位置を、それぞれ左リールR1の上段表示位置(U1)、左リールR1の中段表示位置(M1)、左リールR1の下段表示位置(D1)、中リールR2の上段表示位置(U2)、中リールR2の中段表示位置(M2)、中リールR2の下段表示位置(D2)、右リールR3の上段表示位置(U3)、右リールR3の中段表示位置(M3)、右リールR3の下段表示位置(D3)という。さらにリール窓20上には、水平ラインの入賞ラインL1(M1−M2−M3)、L2(U1−U2−U3)及びL3(D1−D2−D3)と斜めラインの入賞ラインL4(U1−M2−D3)及びL5(D1−M2−U3)が通っている。上段表示位置、中段表示位置及び下段表示位置の各々を総称して「停止表示位置」と呼ぶこととする。また、入賞ラインL1〜L5は、各リールR1〜R3に図柄を停止させる停止表示位置の組ということができる。
図3は、各リールR1〜R3に対応したリール帯に印刷された図柄の配置を示す説明図である。各リールR1〜R3には21個の図柄が等間隔で配置して印刷されている。400ステップのパルスの供給で1回転するステッピングモータ54a〜54c(図3参照)を使用しているので、21個の図柄を配置すると図柄の間隔は19ステップとなる。また、リール位置検出信号155a〜155cを検知してから10ステップ進めたときに、図柄番号PN=1がリール窓20の中央の入賞ラインL1上に位置するようにしているので、リール位置検出信号155a〜155cを検知してから29ステップ進めれば図柄番号PN=2が入賞ラインL1上に位置し、48ステップ進めれば図柄番号PN=3が入賞ラインL1上に位置し、390ステップ進めれば図柄番号PN=21が入賞ラインL1上に位置するようになる。390ステップより先に進めると、再びリール位置検出信号155a〜155cが検知される。これによりリール位置検出信号155a〜155cが検知されたタイミングを基点にして、進めるステップ数により所定の図柄を入賞ラインL1上に位置させることができる。
左リールR3の図柄番号PN=7、中リールR2の図柄番号PN=13、右リールにおける図柄番号PN=13の図柄は数字の7を青色で塗り潰した「青7」図柄であり、左リールR3の図柄番号PN=21、中リールR2の図柄番号PN=21、右リールにおける図柄番号PN=21の図柄は数字の7を赤色で塗り潰した「赤7」図柄である。
また、左リールR3の図柄番号PN=18、中リールR2の図柄番号PN=5、右リールにおける図柄番号PN=5の図柄はチェリー(さくらんぼう)の実の部分を青色で塗り潰した「青チェリー」図柄であり、左リールR3の図柄番号PN=11、中リールR2の図柄番号PN=9、右リールにおける図柄番号PN=9の図柄はチェリー(さくらんぼう)の実の部分を赤色で塗り潰した「赤チェリー」図柄であり、左リールにおける図柄番号PN=4の図柄はチェリー(さくらんぼう)の実の部分を黒色で塗り潰した「黒チェリー」図柄である。
リール帯上の図柄の配列は、図3のカッコ書きに記載したように「赤7」図柄であれば「01」、「青7」図柄であれば「02」、「黒バー」図柄であれば「03」、「スイカ」図柄であれば「04」、「ベル」図柄であれば「05」、「赤チェリー」図柄であれば「06」、「プラム」図柄であれば「07」、「青チェリー」図柄であれば「08」、「黒チェリー」図柄であれば「09」及び「オレンジ」図柄であれば「10」というように図柄コードPCのデータが記憶されている。
また、左リールR3の図柄番号PN=18、中リールR2の図柄番号PN=5、右リールにおける図柄番号PN=5の図柄はチェリー(さくらんぼう)の実の部分を青色で塗り潰した「青チェリー」図柄であり、左リールR3の図柄番号PN=11、中リールR2の図柄番号PN=9、右リールにおける図柄番号PN=9の図柄はチェリー(さくらんぼう)の実の部分を赤色で塗り潰した「赤チェリー」図柄であり、左リールにおける図柄番号PN=4の図柄はチェリー(さくらんぼう)の実の部分を黒色で塗り潰した「黒チェリー」図柄である。
リール帯上の図柄の配列は、図3のカッコ書きに記載したように「赤7」図柄であれば「01」、「青7」図柄であれば「02」、「黒バー」図柄であれば「03」、「スイカ」図柄であれば「04」、「ベル」図柄であれば「05」、「赤チェリー」図柄であれば「06」、「プラム」図柄であれば「07」、「青チェリー」図柄であれば「08」、「黒チェリー」図柄であれば「09」及び「オレンジ」図柄であれば「10」というように図柄コードPCのデータが記憶されている。
ここで、本発明に特徴的である図柄の色と大きさについて説明する。左リールR1における「赤7」図柄の最も広い面積の色と「赤チェリー」図柄の最も広い面積の色とは同じ赤色であり、なお且つ「赤7」図柄は、図柄の横方向の最大幅が「赤チェリー」図柄よりも広く、且つ図柄の全体の面積が「赤チェリー」図柄よりも大きい。したがって、遊技者には「赤チェリー」図柄よりも「赤7」図柄の方が可変表示中に視認し易い。また、「赤7」図柄は、「黒バー」図柄及び「青7」図柄を除く他の図柄よりも図柄の横方向の最大幅が広く且つ図柄の全体の面積が大きい。
また同様に、左リールR1における「黒バー」図柄の最も広い面積の色と「黒チェリー」図柄の最も広い面積の色は同じ黒色であり、なお且つ「黒バー」図柄は、図柄の横方向の最大幅が「黒チェリー」図柄よりも広く、且つ図柄の全体の面積が「黒チェリー」図柄よりも大きい。したがって、遊技者には「黒チェリー」図柄よりも「黒バー」図柄の方が可変表示中に視認し易い。また、「黒バー」図柄は、「赤7」図柄及び「青7」図柄を除く他の図柄よりも図柄の横方向の最大幅が広く且つ図柄の全体の面積が大きい。
また同様に、左リールR1における「青7」図柄の最も広い面積の色と「青チェリー」図柄の最も広い面積の色は同じ白色であり、なお且つ「青7」図柄は、図柄の横方向の最大幅が「青チェリー」図柄よりも広く、且つ図柄の全体の面積が「青チェリー」図柄よりも大きい。したがって、遊技者には「青チェリー」図柄よりも「青7」図柄の方が可変表示中に視認し易い。また、「黒バー」図柄は、「赤7」図柄及び「青7」図柄を除く他の図柄よりも図柄の横方向の最大幅が広く且つ図柄の全体の面積が大きい。
これらから、左リールR1において、「赤7」図柄、「青7」図柄及び「黒バー」図柄は、当該三つの図柄とは異なる他の図柄と比べて可変表示中に視認し易いものとなっている。また、この特徴は後述するRTゲーム且つAT状態において有効に作用する。
また同様に、左リールR1における「黒バー」図柄の最も広い面積の色と「黒チェリー」図柄の最も広い面積の色は同じ黒色であり、なお且つ「黒バー」図柄は、図柄の横方向の最大幅が「黒チェリー」図柄よりも広く、且つ図柄の全体の面積が「黒チェリー」図柄よりも大きい。したがって、遊技者には「黒チェリー」図柄よりも「黒バー」図柄の方が可変表示中に視認し易い。また、「黒バー」図柄は、「赤7」図柄及び「青7」図柄を除く他の図柄よりも図柄の横方向の最大幅が広く且つ図柄の全体の面積が大きい。
また同様に、左リールR1における「青7」図柄の最も広い面積の色と「青チェリー」図柄の最も広い面積の色は同じ白色であり、なお且つ「青7」図柄は、図柄の横方向の最大幅が「青チェリー」図柄よりも広く、且つ図柄の全体の面積が「青チェリー」図柄よりも大きい。したがって、遊技者には「青チェリー」図柄よりも「青7」図柄の方が可変表示中に視認し易い。また、「黒バー」図柄は、「赤7」図柄及び「青7」図柄を除く他の図柄よりも図柄の横方向の最大幅が広く且つ図柄の全体の面積が大きい。
これらから、左リールR1において、「赤7」図柄、「青7」図柄及び「黒バー」図柄は、当該三つの図柄とは異なる他の図柄と比べて可変表示中に視認し易いものとなっている。また、この特徴は後述するRTゲーム且つAT状態において有効に作用する。
ところで、色は、色空間上の座標によって特定することができる。色空間には各種の定義あるが、本実施形態では、日本工業規格JIS Z 8729で規定されているCIELab色空間で色を定義する。この色空間ではL軸、a軸、及びb軸の座標で色座標を指定する。色差は、2つの色の違いの指標であり、色空間上の距離で表すことができる。ある色と他の色の色差は、L軸、a軸、b軸の差をそれぞれ二乗したものの和の平方根で定まる。
上述した例では「赤チェリー」図柄と「赤7」図柄、「黒チェリー」図柄と「黒バー」図柄、及び「青チェリー」図柄と「青7」図柄は同一の色として説明したが、対応する図柄の色は近似する色であってもよい。より具体的には、「赤7」図柄のうち最も広い面積の色を第1色、「青7」図柄のうち最も広い面積の色を第2色、「黒バー」図柄のうち最も広い面積の色を第3色、「赤チェリー」図柄のうち最も広い面積の色を第4色、「青チェリー」図柄のうち最も広い面積の色を第5色、「黒チェリー」図柄のうち最も広い面積の色を第6色としたとき、第1色と第4色との間の距離(色差)は、第1色と第5色との間の距離および第1色と第6色との間の距離と比較して短く、第2色と第5色との間の距離は、第2色と第4色との間の距離および第2色と第6色との間の距離と比較して短く、第3色と第6色との間の距離は、第3色と第4色との間の距離および第3色と第5色との間の距離と比較して短いことが好ましい。
すなわち、「赤チェリー」図柄は、「青7」図柄および「黒バー」図柄の色よりも「赤7」図柄の色と近似しており、「青チェリー」図柄は、「赤7」図柄および「黒バー」図柄の色よりも「青7」図柄の色と近似しており、「黒チェリー」図柄は、「青7」図柄および「赤7」図柄の色よりも「黒バー」図柄の色と近似していることが好ましい。
上述した例では「赤チェリー」図柄と「赤7」図柄、「黒チェリー」図柄と「黒バー」図柄、及び「青チェリー」図柄と「青7」図柄は同一の色として説明したが、対応する図柄の色は近似する色であってもよい。より具体的には、「赤7」図柄のうち最も広い面積の色を第1色、「青7」図柄のうち最も広い面積の色を第2色、「黒バー」図柄のうち最も広い面積の色を第3色、「赤チェリー」図柄のうち最も広い面積の色を第4色、「青チェリー」図柄のうち最も広い面積の色を第5色、「黒チェリー」図柄のうち最も広い面積の色を第6色としたとき、第1色と第4色との間の距離(色差)は、第1色と第5色との間の距離および第1色と第6色との間の距離と比較して短く、第2色と第5色との間の距離は、第2色と第4色との間の距離および第2色と第6色との間の距離と比較して短く、第3色と第6色との間の距離は、第3色と第4色との間の距離および第3色と第5色との間の距離と比較して短いことが好ましい。
すなわち、「赤チェリー」図柄は、「青7」図柄および「黒バー」図柄の色よりも「赤7」図柄の色と近似しており、「青チェリー」図柄は、「赤7」図柄および「黒バー」図柄の色よりも「青7」図柄の色と近似しており、「黒チェリー」図柄は、「青7」図柄および「赤7」図柄の色よりも「黒バー」図柄の色と近似していることが好ましい。
<2:スロットマシンの電気的構成>
図4は、スロットマシン1の電気的構成を示すブロック図である。スロットマシン1は、遊技の主たる制御を行うメイン制御基板100A、液晶表示器30に対して表示制御を行い画像表示する表示制御基板100B、及びパネル表示部DP又は演出表示部TPのLED類や音の演出の制御を行う電飾制御基板100Cを備えている。メイン制御基板100Aは、CPU(central processing unit)101、クロック発生回路a102、クロック発生回路b103、ROM(read-only memory)104、RAM(random-access memory)105、データ送出回路106、入出力ポート107から構成されている。なお、CPU101としてROMやRAMを内蔵しているものを採用することができる。その場合には、外付けのROM104、RAM105は不要となる。
図4は、スロットマシン1の電気的構成を示すブロック図である。スロットマシン1は、遊技の主たる制御を行うメイン制御基板100A、液晶表示器30に対して表示制御を行い画像表示する表示制御基板100B、及びパネル表示部DP又は演出表示部TPのLED類や音の演出の制御を行う電飾制御基板100Cを備えている。メイン制御基板100Aは、CPU(central processing unit)101、クロック発生回路a102、クロック発生回路b103、ROM(read-only memory)104、RAM(random-access memory)105、データ送出回路106、入出力ポート107から構成されている。なお、CPU101としてROMやRAMを内蔵しているものを採用することができる。その場合には、外付けのROM104、RAM105は不要となる。
CPU101は、ROM104に記憶されたプログラムを、クロック発生回路a102で発生したCLK信号のタイミングに基づいて読み出し、プログラムを逐次実行する。CPU101は、電源が投入されるとあらかじめ定められたアドレスからメインプログラムを実行し、クロック発生回路a102の周期とは異なるクロック発生回路b103で発生したINTR信号のタイミングで、あらかじめ定められたアドレスから始まる割込みプログラムを実行する。ここで、INTR信号の間隔は、例えば、2ミリ秒である。CPU101はプログラムの実行に応じて、各種フラグ、各種カウンタ又は各種遊技情報をRAM105に保存する。外部から供給される電源が遮断された場合でも、RAM105は電池により記憶情報が保持されており、その後電源が復帰した場合には、電源断発生の直前の状態から再開する。CPU101は、入出力ポート107を介して各種ボタン及び各種センサの状態を読み取り、各種モータ及び各種LEDを駆動する。
ベット操作指示信号111a〜111c、開始操作指示信号112、停止操作指示信号113a〜113c及び精算操作指示信号114は、それぞれ操作部OPに設けられたベットボタン11、スタートレバー12、ストップボタン13a〜13c、精算ボタン14が遊技者に操作されたことに応じて検知される信号であり、入出力ポート107を介してCPU101に送られる。
表示制御信号123a〜123cは、それぞれパネル表示部DPに設けられたクレジット数表示器23a、獲得枚数表示器23b、配当数表示器23cに表示するための表示信号であり、入出力ポート107を介してCPU101より駆動される。リール位置検出信号155a〜155cはリール可変表示装置RLのそれぞれのリールに対応し、リールが1回転するたびに1回検出する信号であり入出力ポート107を介してCPU101に送られる。リール駆動信号154a〜154cは、それぞれリール可変表示装置RLの各リールR1〜R3を駆動するステッピングモータ駆動信号であり、入出力ポート107を介してCPU101より駆動される。
表示制御信号123a〜123cは、それぞれパネル表示部DPに設けられたクレジット数表示器23a、獲得枚数表示器23b、配当数表示器23cに表示するための表示信号であり、入出力ポート107を介してCPU101より駆動される。リール位置検出信号155a〜155cはリール可変表示装置RLのそれぞれのリールに対応し、リールが1回転するたびに1回検出する信号であり入出力ポート107を介してCPU101に送られる。リール駆動信号154a〜154cは、それぞれリール可変表示装置RLの各リールR1〜R3を駆動するステッピングモータ駆動信号であり、入出力ポート107を介してCPU101より駆動される。
メダル投入信号160は、投入された遊技メダルをメダル投入口10から通ずる前面扉3の内部に設けられたメダル検出装置に設けられたメダルを検出するセンサの信号であり、入出力ポート107を介してCPU101に送られる。また、メダルブロック信号161はメダル検出装置に設けられたソレノイドを駆動する信号であり入出力ポート107を介してCPU101より駆動される。メダル払出信号162はメダル払出装置のメダル放出部に設けられたメダルを検出するセンサ信号であり、入出力ポート107を介してCPU101に送られる。また、払出駆動信号163はメダル払出装置に設けられたモータを駆動する信号であり、入出力ポート107を介してCPU101より駆動される。
CPU101は、データ送出回路106を介して表示制御基板100B及び電飾制御基板100Cへ各種コマンドを出力する。電飾制御基板100Cは、メイン制御基板100Aより各種コマンドを受信し、入賞ライン表示器21、遊技ガイド表示器22、電飾LED31による電飾装置の点灯制御及びBGMなどのサウンドをスピーカ32から出力する。
表示制御基板100Bは、CPU(central processing unit)191、クロック発生回路c192、クロック発生回路d193、ROM(read-only memory)194、RAM(random-access memory)195、データ入力回路196及びグラフィックLSIとその周辺回路からなる表示回路197を備えている。このCPU191は、ROM194に記憶されたプログラムを、クロック発生回路c192で発生したCLK信号のタイミングに基づいて読み出し、プログラムを逐次実行する。CPU191は、電源が投入されるとあらかじめ定められたアドレスからメインプログラムを実行し、クロック発生回路c192の周期とは異なるクロック発生回路d193で発生したINTR1信号のタイミングで、あらかじめ定められたアドレスから始まる割込みプログラムを実行する。ここで、INTR1信号の間隔は、例えば、2ミリ秒とする。CPU191は、プログラムの実行に応じて、各種フラグや各種カウンタ又は各種遊技情報をRAM195に保存する。
また、メイン制御基板100Aのデータ送出回路106からのデータ送出のタイミングに同期して送出されるストローブ信号に基づいてINTR2信号を発生させ、このINTR2信号のタイミングで、あらかじめ定められたアドレスから始まる割込みプログラムを実行する。
表示制御基板100Bは、CPU(central processing unit)191、クロック発生回路c192、クロック発生回路d193、ROM(read-only memory)194、RAM(random-access memory)195、データ入力回路196及びグラフィックLSIとその周辺回路からなる表示回路197を備えている。このCPU191は、ROM194に記憶されたプログラムを、クロック発生回路c192で発生したCLK信号のタイミングに基づいて読み出し、プログラムを逐次実行する。CPU191は、電源が投入されるとあらかじめ定められたアドレスからメインプログラムを実行し、クロック発生回路c192の周期とは異なるクロック発生回路d193で発生したINTR1信号のタイミングで、あらかじめ定められたアドレスから始まる割込みプログラムを実行する。ここで、INTR1信号の間隔は、例えば、2ミリ秒とする。CPU191は、プログラムの実行に応じて、各種フラグや各種カウンタ又は各種遊技情報をRAM195に保存する。
また、メイン制御基板100Aのデータ送出回路106からのデータ送出のタイミングに同期して送出されるストローブ信号に基づいてINTR2信号を発生させ、このINTR2信号のタイミングで、あらかじめ定められたアドレスから始まる割込みプログラムを実行する。
ROM104には、プログラム以外にもゲームを実行するために各種データが記憶されている。図5は、ROM104に記憶された各種データを説明する図である。データ群TBL1は、内部抽選で用いるゲームの種類に応じた賞抽選テーブルTBL10〜TBL13で構成されている。また、データ群TBL2、TBL3及びTBL5は停止制御で用いるデータ群である。このデータ群のうち、データ群TBL2は、複数の賞にそれぞれに対応した個別データ群TBL21〜TBL28で構成され、それぞれの個別データ群TBL21〜TBL28は、複数の停止テーブルからなる。また、データ群TBL3は、複数の賞にそれぞれに対応した個別データ群TBL31〜TBL38で構成され、それぞれの個別データ群TBL31〜TBL38は、複数の選択テーブルからなる。また、データ群TBL5は、複数の賞にそれぞれに対応した停止リンクテーブルTBL51〜TBL58で構成され、それぞれの停止リンクテーブルTBL51〜TBL58は、選択テーブル及び停止テーブルが定義付けられている。これらのデータ群の詳細は後述する。
<3:スロットマシンの遊技>
<3−1:スロットマシンの遊技方法>
本発明の一実施形態にかかるスロットマシン1の遊技方法のうち遊技メダルの流れを説明する。
(1)投入ベット処理
スロットマシン1での遊技は、遊技者が遊技メダルをメダル投入口10に投入(投入操作)することで始まる。この投入操作により、遊技メダルの1枚目の投入で入賞ラインを1本(L1)選択して有効化され、2枚目の投入で入賞ラインをさらに2本(L2、L3)選択して有効化され、3枚目の投入で入賞ラインをさらに2本(L4、L5)選択して有効化される(投入ベット操作)。
(2)投入クレジット処理
遊技者が遊技メダルをさらに投入すると、クレジットとして遊技メダルを50枚分まで貯留装置に貯留される。貯留された遊技メダル枚数が50枚に到達した後に、遊技者がさらに遊技メダルを投入した場合は、遊技メダルはメダル受皿40に戻される。
(3)貯留ベット処理
遊技を開始するには、投入操作のほか貯留装置に貯留されたクレジットを、遊技者がベットボタン11を操作することにより入賞ラインが有効化される(貯留ベット操作)。この貯留ベット操作と投入ベット操作を合わせて単にベット操作と言う。
<3−1:スロットマシンの遊技方法>
本発明の一実施形態にかかるスロットマシン1の遊技方法のうち遊技メダルの流れを説明する。
(1)投入ベット処理
スロットマシン1での遊技は、遊技者が遊技メダルをメダル投入口10に投入(投入操作)することで始まる。この投入操作により、遊技メダルの1枚目の投入で入賞ラインを1本(L1)選択して有効化され、2枚目の投入で入賞ラインをさらに2本(L2、L3)選択して有効化され、3枚目の投入で入賞ラインをさらに2本(L4、L5)選択して有効化される(投入ベット操作)。
(2)投入クレジット処理
遊技者が遊技メダルをさらに投入すると、クレジットとして遊技メダルを50枚分まで貯留装置に貯留される。貯留された遊技メダル枚数が50枚に到達した後に、遊技者がさらに遊技メダルを投入した場合は、遊技メダルはメダル受皿40に戻される。
(3)貯留ベット処理
遊技を開始するには、投入操作のほか貯留装置に貯留されたクレジットを、遊技者がベットボタン11を操作することにより入賞ラインが有効化される(貯留ベット操作)。この貯留ベット操作と投入ベット操作を合わせて単にベット操作と言う。
(4)配当クレジット処理
遊技者がスタートレバー12を操作することにより各リールR1〜R3の回転が開始され、遊技者がストップボタン13a〜13cのそれぞれを操作することにより、各ストップボタンに対応したリールが停止される。全てのリールR1〜R3が停止されたときに、あらかじめ定められた図柄組み合わせが有効化された入賞ライン上に揃うと入賞となり、図柄組み合わせ(役)ごとに定められた遊技価値が付与される。遊技価値として遊技メダルが配当として付与される場合は、遊技メダルは、まず貯留装置にクレジットとして貯留される。
(5)配当払出処理
配当を付与する過程で、貯留された遊技メダル枚数が50枚に到達した場合は、メダル払出装置の駆動によって残りの遊技メダルがメダル受皿40に払い出される。
(6)自動ベット処理
遊技の結果、再遊技賞の入賞となった場合は前ゲームと同じ遊技メダルの数が自動的にベットされる。
(7)返却払出処理
ベット操作により入賞ラインが有効化された後であって、遊技者がスタートレバー12を操作する前に、遊技者が精算ボタン14を操作することにより、メダル払出装置の駆動によって入賞ラインを有効化した分の遊技メダルがメダル受皿40に払い出される。
(8)精算払出処理
貯留装置に遊技メダルがクレジットとして貯留されている場合であって、遊技者がスタートレバー12を操作する前に、遊技者が精算ボタン14を操作することにより、メダル払出装置の駆動によって貯留した分の遊技メダルがメダル受皿40に払い出される。なお、精算ボタン14を受付したときに、入賞ラインを有効化した分の遊技メダルと貯留した分の遊技メダルがある場合には、返却払出処理と精算払出処理を合わせて処理をする。
遊技者がスタートレバー12を操作することにより各リールR1〜R3の回転が開始され、遊技者がストップボタン13a〜13cのそれぞれを操作することにより、各ストップボタンに対応したリールが停止される。全てのリールR1〜R3が停止されたときに、あらかじめ定められた図柄組み合わせが有効化された入賞ライン上に揃うと入賞となり、図柄組み合わせ(役)ごとに定められた遊技価値が付与される。遊技価値として遊技メダルが配当として付与される場合は、遊技メダルは、まず貯留装置にクレジットとして貯留される。
(5)配当払出処理
配当を付与する過程で、貯留された遊技メダル枚数が50枚に到達した場合は、メダル払出装置の駆動によって残りの遊技メダルがメダル受皿40に払い出される。
(6)自動ベット処理
遊技の結果、再遊技賞の入賞となった場合は前ゲームと同じ遊技メダルの数が自動的にベットされる。
(7)返却払出処理
ベット操作により入賞ラインが有効化された後であって、遊技者がスタートレバー12を操作する前に、遊技者が精算ボタン14を操作することにより、メダル払出装置の駆動によって入賞ラインを有効化した分の遊技メダルがメダル受皿40に払い出される。
(8)精算払出処理
貯留装置に遊技メダルがクレジットとして貯留されている場合であって、遊技者がスタートレバー12を操作する前に、遊技者が精算ボタン14を操作することにより、メダル払出装置の駆動によって貯留した分の遊技メダルがメダル受皿40に払い出される。なお、精算ボタン14を受付したときに、入賞ラインを有効化した分の遊技メダルと貯留した分の遊技メダルがある場合には、返却払出処理と精算払出処理を合わせて処理をする。
<3−2:スロットマシンの賞と役>
図6はスロットマシン1における賞と役及び付与される遊技価値を説明するための図である。スロットマシン1ではあらかじめ定められた図柄組み合わせが有効化された入賞ライン上に揃うと入賞となり、付与される遊技価値が役ごとに定められた配当数に基づいて15枚のメダルを最大の払出しとした配当である小役賞、付与される遊技価値が通常ゲームから他の種類のゲームを開始させることである開始賞、及び付与される遊技価値が次ゲームをベット操作なしでゲームを開始させることである再遊技賞がある。
図6はスロットマシン1における賞と役及び付与される遊技価値を説明するための図である。スロットマシン1ではあらかじめ定められた図柄組み合わせが有効化された入賞ライン上に揃うと入賞となり、付与される遊技価値が役ごとに定められた配当数に基づいて15枚のメダルを最大の払出しとした配当である小役賞、付与される遊技価値が通常ゲームから他の種類のゲームを開始させることである開始賞、及び付与される遊技価値が次ゲームをベット操作なしでゲームを開始させることである再遊技賞がある。
(1)開始賞
BB1賞はBBゲームを開始する開始賞であり、役として「赤7−赤7−赤7」の図柄の組み合わせ(「赤7役」ともいう)で構成される。BB2賞もBBゲームを開始する開始賞であり、役として「青7−青7−青7」の図柄の組み合わせ(「青7役」ともいう)で構成される。通常ゲーム中に内部抽選でBB1賞又はBB2賞に当選し、入賞ライン上にそれぞれの賞に対応した役が成立して入賞すると次ゲームからBBゲームが開始される。BBゲーム中における獲得枚数が規定枚数に到達するか次の配当付与で規定枚数を超える場合にBBゲームが終了される。なお、通常ゲーム中に内部抽選でBB1賞又はBB2賞に当選しても入賞ライン上にそれぞれの賞に対応した役が成立しないと、次ゲーム以降も当該役が成立して入賞するまで、BB1賞又はBB2賞の当選を持ち越したBB持越しゲームとなる。BB持越しゲーム中に入賞ライン上に当該役が成立して入賞すると次ゲームからBBゲームが開始される。なお、このBB1賞とBB2賞を合わせて単にBB賞と言う。
BB1賞はBBゲームを開始する開始賞であり、役として「赤7−赤7−赤7」の図柄の組み合わせ(「赤7役」ともいう)で構成される。BB2賞もBBゲームを開始する開始賞であり、役として「青7−青7−青7」の図柄の組み合わせ(「青7役」ともいう)で構成される。通常ゲーム中に内部抽選でBB1賞又はBB2賞に当選し、入賞ライン上にそれぞれの賞に対応した役が成立して入賞すると次ゲームからBBゲームが開始される。BBゲーム中における獲得枚数が規定枚数に到達するか次の配当付与で規定枚数を超える場合にBBゲームが終了される。なお、通常ゲーム中に内部抽選でBB1賞又はBB2賞に当選しても入賞ライン上にそれぞれの賞に対応した役が成立しないと、次ゲーム以降も当該役が成立して入賞するまで、BB1賞又はBB2賞の当選を持ち越したBB持越しゲームとなる。BB持越しゲーム中に入賞ライン上に当該役が成立して入賞すると次ゲームからBBゲームが開始される。なお、このBB1賞とBB2賞を合わせて単にBB賞と言う。
スロットマシン1では、ゲームの種類をゲーム種別情報によって管理する。ゲームの種類がBBゲームを示す場合に、ゲーム種別情報のBBゲーム中フラグに対応したビットをセットする(以下「BBフラグをセットする」という)。BBゲーム中における獲得枚数が規定枚数に到達した場合は、当該ビットをクリアする(以下「BBフラグをクリアする」という)。複数のゲームを搭載する場合には、それぞれのゲームに対応したフラグを設ける。ゲーム種別情報のいずれのフラグもセットされていない場合は、ゲームの種類が通常ゲームであることを示す。
(2)小役賞
小役A賞は10枚のメダルを配当とする小役賞であり、役として「スイカ−スイカ−スイカ」の図柄の組み合わせ(「スイカ役」ともいう)で構成される。小役B1賞は15枚のメダルを配当とする小役賞であり、役として「赤7−ベル−ベル」の図柄の組み合わせ(「赤7ベル役」ともいう)で構成される。小役B2賞は15枚のメダルを配当とする小役賞であり、役として「青7−ベル−ベル」の図柄の組み合わせ(「青7ベル役」ともいう)で構成される。小役B3賞は15枚のメダルを配当とする小役賞であり、役として「黒バー−ベル−ベル」の図柄の組み合わせ(「黒バーベル役」ともいう)で構成される。
小役A賞は10枚のメダルを配当とする小役賞であり、役として「スイカ−スイカ−スイカ」の図柄の組み合わせ(「スイカ役」ともいう)で構成される。小役B1賞は15枚のメダルを配当とする小役賞であり、役として「赤7−ベル−ベル」の図柄の組み合わせ(「赤7ベル役」ともいう)で構成される。小役B2賞は15枚のメダルを配当とする小役賞であり、役として「青7−ベル−ベル」の図柄の組み合わせ(「青7ベル役」ともいう)で構成される。小役B3賞は15枚のメダルを配当とする小役賞であり、役として「黒バー−ベル−ベル」の図柄の組み合わせ(「黒バーベル役」ともいう)で構成される。
小役C1賞は2枚のメダルを配当とする小役賞であり、役として「赤チェリー−ANY−ANY」の図柄の組み合わせ(「赤チェリー役」ともいう)で構成される。ANYはいかなる図柄でも良いことを示す。この「赤チェリー役」は、左リールR1の「赤チェリー」図柄のみが入賞ライン上に揃うだけで入賞となるもので、「赤チェリー」図柄が左リールR1の中段表示位置(M1)に表示された場合は、入賞ラインL1上でのみ入賞となり2枚のメダルの配当を得ることができる。また、左リールR1の上段表示位置(U1)に表示された場合は、入賞ラインL2とL4との2つの入賞ライン上で入賞となる。このよう同時に複数の入賞ライン上で役が揃い入賞となることを「重複入賞」といい、重複した役に応じた配当数として、15枚を上限として合わせた分の配当数を得ることができ、この場合4枚のメダルの配当を得ることができる。また、ゲームの種類がRTゲームである場合において小役C1賞に入賞したときには、実行中のRTゲームを終了し、次のゲームから通常ゲームを行う。ゲームの種類についての詳細は後述する(図7参照)。
小役C2賞は2枚のメダルを配当とする小役賞であり、役として「青チェリー−ANY−ANY」の図柄の組み合わせ(「青チェリー役」ともいう)で構成される。ANYはいかなる図柄でも良いことを示す。この「青チェリー役」は、左リールR1の「青チェリー」図柄のみが入賞ライン上に揃うだけで入賞となるもので、「青チェリー」図柄が左リールR1の中段表示位置(M1)に表示された場合は、入賞ラインL1上でのみ入賞となり2枚のメダルの配当を得ることができる。また、左リールR1の上段表示位置(U1)に表示された場合は、入賞ラインL2とL4との2つの入賞ライン上で入賞となり、4枚のメダルの配当を得ることができる。また、ゲームの種類がRTゲームである場合において小役C2賞に入賞したときには、実行中のRTゲームを終了し、次のゲームから通常ゲームを行う。
小役C3賞は2枚のメダルを配当とする小役賞であり、役として「黒チェリー−ANY−ANY」の図柄の組み合わせ(「黒チェリー役」ともいう)で構成される。ANYはいかなる図柄でも良いことを示す。この「黒チェリー役」は、左リールR1の「黒チェリー」図柄のみが入賞ライン上に揃うだけで入賞となるもので、「黒チェリー」図柄が左リールR1の中段表示位置(M1)に表示された場合は、入賞ラインL1上でのみ入賞となり2枚のメダルの配当を得ることができる。また、左リールR1の上段表示位置(U1)に表示された場合は、入賞ラインL2とL4との2つの入賞ライン上で入賞となり、4枚のメダルの配当を得ることができる。また、ゲームの種類がRTゲームである場合に、小役C3賞に入賞したときには、実行中のRTゲームを終了し、次のゲームから通常ゲームを行う。なお、CPU101は、RTゲームや通常ゲームといったゲームの種類を所定の条件の下に管理するゲーム管理手段として機能する。
(3)再遊技賞
再遊技賞は、次ゲームをベット操作なしでゲームを開始させる遊技価値を付与する賞であり、役として「プラム−プラム−プラム」の図柄の組み合わせ(「プラム役」ともいう)で構成される。
(3)再遊技賞
再遊技賞は、次ゲームをベット操作なしでゲームを開始させる遊技価値を付与する賞であり、役として「プラム−プラム−プラム」の図柄の組み合わせ(「プラム役」ともいう)で構成される。
(4)100%引き込み可能図柄
「プラム」図柄及び「ベル」図柄は、図2の図柄の配列に示すように、「プラム」図柄は全リール、「ベル」図柄は中リールR2及び右リールR3において、同一リール上で、ある「プラム」図柄と次の「プラム」図柄までの図柄の間隔、ある「ベル」図柄と次の「ベル」図柄までの図柄の間隔がどちらも4図柄(4コマ)間隔以内に配置されている。このスロットマシン1では、後述するリールの停止制御により、賞を構成する図柄を入賞ライン上に最大で4コマまで引き込んで停止させることを可能としている。したがって、「プラム」図柄及び「ベル」図柄を、4コマ以内の間隔になるよう図柄を配置することによって、遊技者がどのようなタイミングでストップボタン13a〜13cを操作したとしても、入賞ライン上に当該図柄を引き込んで停止させることが可能となる。このような「プラム」図柄及び「ベル」図柄を100%引き込み可能図柄という。賞を構成する図柄の組み合わせを、全てこの100%引き込み可能図柄とした「プラム役」は、その賞のみに当選しているゲームでは、遊技者がどのようなタイミングでストップボタン13a〜13cを操作したとしても必ず入賞する。このような役で構成される賞を100%入賞が可能な賞という。
「プラム」図柄及び「ベル」図柄は、図2の図柄の配列に示すように、「プラム」図柄は全リール、「ベル」図柄は中リールR2及び右リールR3において、同一リール上で、ある「プラム」図柄と次の「プラム」図柄までの図柄の間隔、ある「ベル」図柄と次の「ベル」図柄までの図柄の間隔がどちらも4図柄(4コマ)間隔以内に配置されている。このスロットマシン1では、後述するリールの停止制御により、賞を構成する図柄を入賞ライン上に最大で4コマまで引き込んで停止させることを可能としている。したがって、「プラム」図柄及び「ベル」図柄を、4コマ以内の間隔になるよう図柄を配置することによって、遊技者がどのようなタイミングでストップボタン13a〜13cを操作したとしても、入賞ライン上に当該図柄を引き込んで停止させることが可能となる。このような「プラム」図柄及び「ベル」図柄を100%引き込み可能図柄という。賞を構成する図柄の組み合わせを、全てこの100%引き込み可能図柄とした「プラム役」は、その賞のみに当選しているゲームでは、遊技者がどのようなタイミングでストップボタン13a〜13cを操作したとしても必ず入賞する。このような役で構成される賞を100%入賞が可能な賞という。
<3−3:スロットマシンのゲームの種類の説明>
図7は、スロットマシン1で行われるゲームの種類を示す説明図である。
(1)通常ゲーム
内部抽選を行うための抽選条件として、通常ゲーム用の賞抽選テーブル(TBL10)を用いるゲームである。
図7は、スロットマシン1で行われるゲームの種類を示す説明図である。
(1)通常ゲーム
内部抽選を行うための抽選条件として、通常ゲーム用の賞抽選テーブル(TBL10)を用いるゲームである。
(2)BBゲーム
同図(A)に示すように、通常ゲームを実行中に内部抽選でBB1賞に当選し、BB1役が成立して入賞すると次ゲームからBBゲームが開始される。また、同様に通常ゲームを実行中に内部抽選でBB2賞に当選し、BB2役が成立して入賞すると次ゲームからBBゲームが開始される。BBゲームとは、内部抽選を行うための抽選条件として、通常ゲーム用の賞抽選テーブルと比較してBB1賞及びBB2賞を抽選せず、且つ小役賞の抽選確率が高い賞抽選テーブル(TBL12)を用いるゲームである。
同図(A)に示すように、通常ゲームを実行中に内部抽選でBB1賞に当選し、BB1役が成立して入賞すると次ゲームからBBゲームが開始される。また、同様に通常ゲームを実行中に内部抽選でBB2賞に当選し、BB2役が成立して入賞すると次ゲームからBBゲームが開始される。BBゲームとは、内部抽選を行うための抽選条件として、通常ゲーム用の賞抽選テーブルと比較してBB1賞及びBB2賞を抽選せず、且つ小役賞の抽選確率が高い賞抽選テーブル(TBL12)を用いるゲームである。
(3)BB持越しゲーム
同図(B)に示すように、通常ゲームを実行中に内部抽選でBB1賞又はBB2賞に当選しても、BB1役又はBB2役が成立しないと次ゲーム以降も入賞するまでBB1賞又はBB2賞の当選フラグの持ち越しがされるBB持越しゲームとなる。内部抽選を行うための抽選条件として通常ゲーム用の賞抽選テーブル(TBL10)と比較してBB1賞及びBB2賞を抽選しない賞抽選テーブル(TBL11)を用いるゲームである。同図(C)に示すように、BB持越しゲームでBB1役又はBB2役が成立して入賞すると次ゲームからBBゲームが開始される。
(4)BBゲームの終了
同図(D)に示すようにBBゲーム中における獲得枚数が規定枚数を超える場合にBBゲームを終了し、次のゲームからRTゲーム且つAT状態に移行する。
同図(B)に示すように、通常ゲームを実行中に内部抽選でBB1賞又はBB2賞に当選しても、BB1役又はBB2役が成立しないと次ゲーム以降も入賞するまでBB1賞又はBB2賞の当選フラグの持ち越しがされるBB持越しゲームとなる。内部抽選を行うための抽選条件として通常ゲーム用の賞抽選テーブル(TBL10)と比較してBB1賞及びBB2賞を抽選しない賞抽選テーブル(TBL11)を用いるゲームである。同図(C)に示すように、BB持越しゲームでBB1役又はBB2役が成立して入賞すると次ゲームからBBゲームが開始される。
(4)BBゲームの終了
同図(D)に示すようにBBゲーム中における獲得枚数が規定枚数を超える場合にBBゲームを終了し、次のゲームからRTゲーム且つAT状態に移行する。
(5)RTゲーム且つAT状態
BBゲームが終了した次のゲームからは、RTゲーム且つAT状態となる。RTゲームとは、内部抽選を行うための抽選条件として、通常ゲーム用の賞抽選テーブルと比較して再遊技賞の抽選確率が高い賞抽選テーブル(TBL13)を用いるゲームである。AT状態とは、予め定められたゲーム数が経過するまでの毎ゲームにおいて、内部抽選で小役賞のいずれかに当選した場合には、メイン制御基板100AのCPU101がデータ送出回路106を介して抽選情報をコマンドとして送信し、表示制御基板100BのCPU191がデータ入力回路196を通して当該コマンドを受信することにより、表示回路197を介して液晶表示器30に当選した小役賞の種類を遊技者に報知するための画像を表示する状態である。すなわち、AT状態では遊技者は毎ゲームにおいて、内部抽選において小役賞に当選した場合には当該当選した小役賞の種類を知ることができる。AT状態が終了する予め定められたゲーム数としては、「50」ゲーム、「100」ゲーム又は「300」ゲーム等が例示できる。
BBゲームが終了した次のゲームからは、RTゲーム且つAT状態となる。RTゲームとは、内部抽選を行うための抽選条件として、通常ゲーム用の賞抽選テーブルと比較して再遊技賞の抽選確率が高い賞抽選テーブル(TBL13)を用いるゲームである。AT状態とは、予め定められたゲーム数が経過するまでの毎ゲームにおいて、内部抽選で小役賞のいずれかに当選した場合には、メイン制御基板100AのCPU101がデータ送出回路106を介して抽選情報をコマンドとして送信し、表示制御基板100BのCPU191がデータ入力回路196を通して当該コマンドを受信することにより、表示回路197を介して液晶表示器30に当選した小役賞の種類を遊技者に報知するための画像を表示する状態である。すなわち、AT状態では遊技者は毎ゲームにおいて、内部抽選において小役賞に当選した場合には当該当選した小役賞の種類を知ることができる。AT状態が終了する予め定められたゲーム数としては、「50」ゲーム、「100」ゲーム又は「300」ゲーム等が例示できる。
(6)RTゲーム且つAT状態の終了
同図(D)に示すように、RTゲーム且つAT状態を実行中に内部抽選でBB1賞に当選し、BB1役が成立して入賞するとRTゲーム且つAT状態は終了し、次ゲームからBBゲームが開始される。また、同様にRTゲーム且つAT状態を実行中に内部抽選でBB2賞に当選し、BB2役が成立して入賞するとRTゲーム且つAT状態は終了し、次ゲームからBBゲームが開始される。
また、同図(E)に示すように、RTゲーム且つAT状態を実行中に内部抽選でBB1賞又はBB2賞に当選しても、BB1役又はBB2役が成立しないと次ゲーム以降も入賞するまでBB1賞又はBB2賞の当選フラグの持ち越しがされるBB持越しゲームとなる。
また、同図(F)に示すように、RTゲーム且つAT状態を実行中に予め定められたゲーム数が経過した場合にはAT状態を終了し、次のゲームからAT状態ではないRTゲームを開始する。
また、同図(G)に示すように、RTゲーム且つAT状態を実行中に小役賞C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のうちいずれかに入賞した場合には、RTゲーム且つAT状態は終了し、次ゲームから通常ゲームが開始される。
同図(D)に示すように、RTゲーム且つAT状態を実行中に内部抽選でBB1賞に当選し、BB1役が成立して入賞するとRTゲーム且つAT状態は終了し、次ゲームからBBゲームが開始される。また、同様にRTゲーム且つAT状態を実行中に内部抽選でBB2賞に当選し、BB2役が成立して入賞するとRTゲーム且つAT状態は終了し、次ゲームからBBゲームが開始される。
また、同図(E)に示すように、RTゲーム且つAT状態を実行中に内部抽選でBB1賞又はBB2賞に当選しても、BB1役又はBB2役が成立しないと次ゲーム以降も入賞するまでBB1賞又はBB2賞の当選フラグの持ち越しがされるBB持越しゲームとなる。
また、同図(F)に示すように、RTゲーム且つAT状態を実行中に予め定められたゲーム数が経過した場合にはAT状態を終了し、次のゲームからAT状態ではないRTゲームを開始する。
また、同図(G)に示すように、RTゲーム且つAT状態を実行中に小役賞C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のうちいずれかに入賞した場合には、RTゲーム且つAT状態は終了し、次ゲームから通常ゲームが開始される。
(7)AT状態でないRTゲーム
AT状態でないRTゲームとは、RTゲーム且つAT状態と同様に、内部抽選を行うための抽選条件として、通常ゲーム用の賞抽選テーブルと比較して再遊技賞の抽選確率が高い賞抽選テーブル(TBL13)を用いるゲームである。ただし、RTゲーム且つAT状態と異なる状態として表示制御基板100BのCPU191は液晶表示器30に小役賞に当選したことを遊技者に報知するために画像を表示することはしないため、遊技者は内部抽選において小役賞に当選したことを液晶表示器30に表示される画像からは知ることができない。
AT状態でないRTゲームとは、RTゲーム且つAT状態と同様に、内部抽選を行うための抽選条件として、通常ゲーム用の賞抽選テーブルと比較して再遊技賞の抽選確率が高い賞抽選テーブル(TBL13)を用いるゲームである。ただし、RTゲーム且つAT状態と異なる状態として表示制御基板100BのCPU191は液晶表示器30に小役賞に当選したことを遊技者に報知するために画像を表示することはしないため、遊技者は内部抽選において小役賞に当選したことを液晶表示器30に表示される画像からは知ることができない。
(8)AT状態でないRTゲームの終了
同図(H)に示すように、AT状態でないRTゲームを実行中に内部抽選でBB1賞に当選し、BB1役が成立して入賞するとAT状態でないRTゲームは終了し、次ゲームからBBゲームが開始される。また、同様にAT状態でないRTゲームを実行中に内部抽選でBB2賞に当選し、BB2役が成立して入賞するとAT状態でないRTゲームは終了し、次ゲームからBBゲームが開始される。
また、同図(K)に示すように、AT状態でないRTゲームを実行中に内部抽選でBB1賞又はBB2賞に当選しても、BB1役又はBB2役が成立しないと次ゲーム以降も入賞するまでBB1賞又はBB2賞の当選フラグの持ち越しがされるBB持越しゲームとなる。
また、同図(L)に示すように、AT状態でないRTゲームを実行中に予め定められたゲーム数が経過した場合にはAT状態でないRTゲームを終了し、次のゲームから通常ゲームを開始する。AT状態でないRTゲームが終了する条件としての予め定められたゲーム数としては、同図(F)に示したAT状態が終了する予め定められたゲームよりも多いゲーム数が好ましく、「1000」ゲーム又は「3000」ゲーム等が例示できる。また、AT状態でないRTゲームを実行中に小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のうちいずれかに入賞した場合には、AT状態でないRTゲームは終了し、次ゲームから通常ゲームが開始される。
同図(H)に示すように、AT状態でないRTゲームを実行中に内部抽選でBB1賞に当選し、BB1役が成立して入賞するとAT状態でないRTゲームは終了し、次ゲームからBBゲームが開始される。また、同様にAT状態でないRTゲームを実行中に内部抽選でBB2賞に当選し、BB2役が成立して入賞するとAT状態でないRTゲームは終了し、次ゲームからBBゲームが開始される。
また、同図(K)に示すように、AT状態でないRTゲームを実行中に内部抽選でBB1賞又はBB2賞に当選しても、BB1役又はBB2役が成立しないと次ゲーム以降も入賞するまでBB1賞又はBB2賞の当選フラグの持ち越しがされるBB持越しゲームとなる。
また、同図(L)に示すように、AT状態でないRTゲームを実行中に予め定められたゲーム数が経過した場合にはAT状態でないRTゲームを終了し、次のゲームから通常ゲームを開始する。AT状態でないRTゲームが終了する条件としての予め定められたゲーム数としては、同図(F)に示したAT状態が終了する予め定められたゲームよりも多いゲーム数が好ましく、「1000」ゲーム又は「3000」ゲーム等が例示できる。また、AT状態でないRTゲームを実行中に小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のうちいずれかに入賞した場合には、AT状態でないRTゲームは終了し、次ゲームから通常ゲームが開始される。
<4:スロットマシンの動作>
次に、スロットマシン1の全体動作の詳細を説明する。CPU101は、電源投入後初期化処理を行い、図8に示すフローチャートの処理を実行する。
次に、スロットマシン1の全体動作の詳細を説明する。CPU101は、電源投入後初期化処理を行い、図8に示すフローチャートの処理を実行する。
<4−1:一回のゲームの流れ>
図8は、一回のゲームの流れの内容を示すフローチャートである。まずCPU101は、メダル投入信号160又はベット操作指示信号111a〜111cに基づいてメダル投入による投入ベット操作、又はベットボタン11の操作による貯留ベット操作が行われたか否かを判定し、いずれかの信号を検出するまで待機する(S100)。CPU101は、いずれかの信号を検知した場合は次に進み、開始操作指示信号112に基づいてスタートレバー操作が行われたか否かを判定し、当該信号を検出するまで待機する(S101)。CPU101は、当該信号を検出した場合は、ベット操作を禁止する(S102)。具体的には、メダルブロック信号161によりメダルセレクタ装置のソレノイドをOFFにし、メダルセレクタ装置の通過経路を切替えて、遊技メダルがメダル投入口10から投入された場合でもメダル受皿40に排出する。また、ベット操作指示信号111a〜111cも受け付けないようにする。
図8は、一回のゲームの流れの内容を示すフローチャートである。まずCPU101は、メダル投入信号160又はベット操作指示信号111a〜111cに基づいてメダル投入による投入ベット操作、又はベットボタン11の操作による貯留ベット操作が行われたか否かを判定し、いずれかの信号を検出するまで待機する(S100)。CPU101は、いずれかの信号を検知した場合は次に進み、開始操作指示信号112に基づいてスタートレバー操作が行われたか否かを判定し、当該信号を検出するまで待機する(S101)。CPU101は、当該信号を検出した場合は、ベット操作を禁止する(S102)。具体的には、メダルブロック信号161によりメダルセレクタ装置のソレノイドをOFFにし、メダルセレクタ装置の通過経路を切替えて、遊技メダルがメダル投入口10から投入された場合でもメダル受皿40に排出する。また、ベット操作指示信号111a〜111cも受け付けないようにする。
次にCPU101は、0000Hから3FFFH(以降、16進で示す数値には「H」を付けて示す。)の範囲で10ナノ秒毎に順次インクリメントし、約1.6ミリ秒で1巡回するするカウンタ回路から入出力ポート107を介してカウンタ値を取得し乱数値とする(S103)。次にゲーム種別情報を参照して、当ゲームの種類に応じた賞抽選テーブルを選択する(S104)。CPU101は、選択した賞抽選テーブルを使用して、取得した乱数値が賞抽選テーブル上の抽選区分ごとに設定されたどの数値の範囲に属するかの判定を行い、その抽選区分に対応した賞の抽選情報をセットする(S105)。次にCPU101はセットされた賞の抽選情報を、データ送出回路106を介して表示制御基板100B及び電飾制御基板100Cに送信する(105a)。そして、CPU101は、リール駆動信号154a〜154cにパルスを供給して、ステッピングモータを順次又は同時に駆動して、3つのリールを回転させる(S106)。具体的には、リール駆動信号154a〜154cは複数の巻線相を励磁するための複数本の駆動信号ラインを備え、各駆動信号ラインにパルス信号を所定の位相パターンで供給することによりリールは回転する。
次にCPU101は、10ステップの加速期間を経て各リールR1〜R3を一定回転速度に回転させる。ステッピングモータの駆動信号ラインに供給するリール駆動信号154a〜154cのパルス幅が一定となったことで、各リールR1〜R3が一定回転速度に到達したことを検出し、ストップボタン13a〜13cの受け付けができることを知らせるためにストップボタンに内蔵したLEDを点灯させる。なお、各リールR1〜R3が一定回転速度に到達したことを検出する方法としては、他に、リールの回転開始から所定ステップ数経過後、又はリールの回転開始から所定時間経過(所定割込み回数発生)後に、ステッピングモータに対して一定間隔のパルスを出力したことをもって一定回転速度に達したと見なす方法や、リールの回転開始から所定ステップ数経過後、又はリールの回転開始から所定時間経過(所定割込み回数発生)後に、さらに、所定時間が経過したこと、所定ステップ数が経過したこと、ステッピングモータが1回転したこと、又はインデックスを検知したことをもって一定回転速度に達していると見なす方法などがある。つまり、本実施形態では一定回転速度に到達したことを検出した時点を基準時点としているが、一定回転速度に到達したと見なした時点を基準時点としてもよい。
そして、CPU101は、各リールR1〜R3を停止させるリール停止処理を行う(S107)。詳しくは後述するが、リール停止処理では、停止操作指示信号113a〜113cを検出し、遊技者のストップボタンの操作があった場合には、当選した賞に対応した停止リンクテーブルに基づき、ストップボタンの操作のタイミングで得られたリール上の図柄位置(図柄番号PN)から停止テーブルを参照して停止させる図柄を決定する。その後、全ての巻線相を同時に励磁する全相励磁によってブレーキ力を与えて、全相励磁を開始してから15ステップ相当分の惰性で回転して停止させるリール停止処理をそれぞれのリールに対して行う。
次に、CPU101は全てのリールが停止した場合、有効な入賞ライン上に役が成立して入賞したかを判定し(S108)、入賞している場合には役ごとに設定した遊技価値を付与する。次にCPU101は、ゲーム終了判定処理を行い、BBゲーム中であればBBゲームの終了条件を充足したかを判定する(S109)。続いて、抽選情報のクリア処理を行う(S110)。ここでは、そのゲームで当選となった賞が次ゲーム以降も当選の持ち越しできる開始賞(例えば、BB賞)であれば、入賞した場合にだけ抽選情報をクリアし、入賞せずに取りこぼした場合には抽選情報をクリアせずそのままとする。一方、そのゲームで当選となった賞が当選の持ち越しができない開始賞又は小役賞であれば、入賞又は取りこぼしにかかわらずその抽選情報をクリアする。次に、ステップS102で行ったベット操作の禁止を解除し(S111)、遊技メダルの投入又はベットボタン11の入力の受け付けを行えるようにし、次のゲームの開始に備えるため、ステップS100へ戻る。なお、ステップS100でのベット操作の受付から、ステップS111でのベット操作の禁止解除までをスロットマシン1における一回のゲームという。
<4−2:賞抽選テーブル決定処理>
図9(A)は、ステップS104の賞抽選テーブル決定処理で選択される賞抽選テーブルを示す図である。CPU101は、内部抽選を実行するにあたって、通常ゲームでは賞抽選テーブルTBL10を選択し、BB持越しゲームでは賞抽選テーブルTBL11を選択し、BBゲームでは賞抽選テーブルTBL12を選択し、RTゲーム且つAT状態、並びにAT状態でないRTゲームでは賞抽選テーブルTBL13を選択し、選択した賞抽選テーブルに基づいて抽選を実行する。それぞれの賞抽選テーブルTBL10〜TBL13は、複数の抽選区分を備えており、複数の抽選区分のそれぞれには、抽選で選択される選択確率に対応した数値が記憶されている。スロットマシン1では、0000Hから3FFFHの範囲で順次インクリメントして巡回するするカウンタ回路を利用して疑似乱数を発生させているので、選択確率を示す分数の分母は「16384」となり、それぞれの抽選区分には、選択確率の分子に相当する数値が記憶されている。例えば、抽選区分1はBB1賞に対応した抽選区分である。通常ゲームで選択される賞抽選テーブルTBL10に対応した抽選区分1には「50」と記憶され、抽選区分1は「50/16384」の選択確率で抽選される。また、BB持越しゲーム及びBBゲームで選択される賞抽選テーブルTBL11及びTBL12に対応した抽選区分1には「0」と記憶され、抽選対象から除外されることを示す。通常ゲームにおける内部抽選の結果、抽選区分1が選択された場合にはBB1賞の当選となり、CPU101はBB1賞に対応した抽選情報(04H)をセットする。抽選区分2はBB2賞に対応した抽選区分である。通常ゲームで選択される賞抽選テーブルTBL10及びRTゲーム且つAT状態、並びにAT状態でないRTゲームで選択される賞抽選テーブルTBL13に対応した抽選区分2には「50」と記憶され、抽選区分2は「50/16384」の選択確率で抽選される。また、BB持越しゲーム及びBBゲームで選択される賞抽選テーブルTBL11及びTBL12に対応した抽選区分2には「0」と記憶され、抽選対象から除外されることを示す。通常ゲームにおける内部抽選の結果、抽選区分2が選択された場合にはBB2賞の当選となり、CPU101はBB2賞に対応した抽選情報(0CH)をセットする。
図9(A)は、ステップS104の賞抽選テーブル決定処理で選択される賞抽選テーブルを示す図である。CPU101は、内部抽選を実行するにあたって、通常ゲームでは賞抽選テーブルTBL10を選択し、BB持越しゲームでは賞抽選テーブルTBL11を選択し、BBゲームでは賞抽選テーブルTBL12を選択し、RTゲーム且つAT状態、並びにAT状態でないRTゲームでは賞抽選テーブルTBL13を選択し、選択した賞抽選テーブルに基づいて抽選を実行する。それぞれの賞抽選テーブルTBL10〜TBL13は、複数の抽選区分を備えており、複数の抽選区分のそれぞれには、抽選で選択される選択確率に対応した数値が記憶されている。スロットマシン1では、0000Hから3FFFHの範囲で順次インクリメントして巡回するするカウンタ回路を利用して疑似乱数を発生させているので、選択確率を示す分数の分母は「16384」となり、それぞれの抽選区分には、選択確率の分子に相当する数値が記憶されている。例えば、抽選区分1はBB1賞に対応した抽選区分である。通常ゲームで選択される賞抽選テーブルTBL10に対応した抽選区分1には「50」と記憶され、抽選区分1は「50/16384」の選択確率で抽選される。また、BB持越しゲーム及びBBゲームで選択される賞抽選テーブルTBL11及びTBL12に対応した抽選区分1には「0」と記憶され、抽選対象から除外されることを示す。通常ゲームにおける内部抽選の結果、抽選区分1が選択された場合にはBB1賞の当選となり、CPU101はBB1賞に対応した抽選情報(04H)をセットする。抽選区分2はBB2賞に対応した抽選区分である。通常ゲームで選択される賞抽選テーブルTBL10及びRTゲーム且つAT状態、並びにAT状態でないRTゲームで選択される賞抽選テーブルTBL13に対応した抽選区分2には「50」と記憶され、抽選区分2は「50/16384」の選択確率で抽選される。また、BB持越しゲーム及びBBゲームで選択される賞抽選テーブルTBL11及びTBL12に対応した抽選区分2には「0」と記憶され、抽選対象から除外されることを示す。通常ゲームにおける内部抽選の結果、抽選区分2が選択された場合にはBB2賞の当選となり、CPU101はBB2賞に対応した抽選情報(0CH)をセットする。
抽選区分3〜6は、それぞれ小役A賞、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞に対応した抽選区分である。賞抽選テーブルTBL10〜TBL13に対応した抽選区分3には「200」と記憶され、抽選区分3は「200/16384」の選択確率で抽選される。また、抽選区分4〜6には「565」と記憶され、抽選区分4〜6は「565/16384」の選択確率で抽選される。通常ゲーム、BBゲーム並びにRTゲーム且つAT状態、並びにAT状態でないRTゲームにおける内部抽選結果、これらの抽選区分が選択された場合は、CPU101は抽選区分に対応した賞の抽選情報(00H、11H、21H及び31H)をセットする。BB持越しゲームでは、CPU101はBB賞を抽選対象から除外して抽選を実行し、内部抽選で当選した賞(小役A賞、小役B1賞、小役B2賞又は小役B3賞のうちいずれか)と持ち越しているBB賞との2つの賞(例えば、BB1賞と小役A賞)の当選を示す抽選情報をセットする。
抽選区分7は、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞に対応した抽選区分である。通常ゲームで選択される賞抽選テーブルTBL10、BB持越しゲームで選択される賞抽選テーブルTBL11並びにRTゲーム且つAT状態並びにAT状態でないRTゲームで選択される賞抽選テーブルTBL13に対応した抽選区分2には「1500」と記憶され、抽選区分7は「1500/16384」の選択確率で抽選される。また、BBゲームでは、抽選区分7に対応した選択確率が通常ゲームよりも高い選択確率に設定され、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞に入賞しやすいゲームとなる。通常ゲーム、BBゲーム並びにRTゲーム且つAT状態並びにAT状態でないRTゲームにおける内部抽選の結果、抽選区分7が選択された場合には、CPU101は小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞の複数の賞に当選となり、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞の複数の賞に対応した抽選情報(41H)をセットする。
このように1回の内部抽選で複数の賞に同時に当選可能なように内部抽選を実行することを「同時抽選」という。また、BB持越しゲームでは、BB賞を抽選対象から除外して抽選を実行し、内部抽選で当選した賞(小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞)と持ち越しているBB賞との4つの賞(例えば、BB1賞並びに小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞)の当選を示す抽選情報がセットされる。
このように1回の内部抽選で複数の賞に同時に当選可能なように内部抽選を実行することを「同時抽選」という。また、BB持越しゲームでは、BB賞を抽選対象から除外して抽選を実行し、内部抽選で当選した賞(小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞)と持ち越しているBB賞との4つの賞(例えば、BB1賞並びに小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞)の当選を示す抽選情報がセットされる。
抽選区分8〜10は、それぞれ小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞に各々対応した抽選区分である。賞抽選テーブルTBL10〜TBL13に対応した抽選区分8〜10には「700」と記憶され、抽選区分8〜10は「700/16384」の選択確率で抽選される。通常ゲーム、BBゲーム並びにRTゲーム且つAT状態並びにAT状態でないRTゲームにおける内部抽選の結果でこれらの抽選区分が選択された場合は、CPU101は抽選区分に対応した賞の抽選情報(52H、62H及び72H)をセットする。BB持越しゲームでは、CPU101はBB賞を抽選対象から除外して抽選を実行し、内部抽選で当選した賞(小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のうちいずれか)と持ち越しているBB賞との2つの賞(例えば、BB1賞と小役C1賞)の当選を示す抽選情報をセットする。
抽選区分11は、再遊技賞に対応した抽選区分である。通常ゲームで選択される賞抽選テーブルTBL10及びBB持越しゲームで選択される賞抽選テーブルTBL11に対応した抽選区分11には「2250」と記憶され、抽選区分11は「2250/16384」の選択確率で抽選される。一方、RTゲーム且つAT状態、並びにAT状態でないRTゲームで選択される賞抽選テーブルTBL13に対応した抽選区分11には「10788」と記憶される。つまり、通常ゲームで選択される賞抽選テーブルTBL10及びBB持越しゲームで選択される賞抽選テーブルTBL11よりも高い確率として抽選区分11は「10788/16384」の選択確率で抽選される。通常ゲーム、BBゲーム並びにRTゲーム且つAT状態並びにAT状態でないRTゲームにおける内部抽選の結果、抽選区分11が選択された場合は、CPU101は抽選区分に対応した抽選情報(83H)をセットする。BB持越しゲームでは、CPU101はBB賞を抽選対象から除外して抽選を実行し、内部抽選で当選した賞(再遊技賞)と持ち越しているBB賞との2つの賞(例えば、BB1賞と再遊技賞)の当選を示す抽選情報をセットする。
なお、BBゲームで選択される賞抽選テーブルTBL12に対応した抽選区分11には「0」と記憶され、抽選区分11は抽選対象から除外される。
なお、BBゲームで選択される賞抽選テーブルTBL12に対応した抽選区分11には「0」と記憶され、抽選区分11は抽選対象から除外される。
抽選区分12は、ハズレに対応した抽選区分である。通常ゲームで選択される賞抽選テーブルTBL10に対応した抽選区分12には「12734」と記憶され、抽選区分12は「12734/16384」の選択確率で抽選される。また、BB持越しゲームで選択される賞抽選テーブルTBL11に対応した抽選区分12には「0」が記憶されるので、BB持越しゲームではBB賞を抽選対象から除外して抽選を実行される。このため、その分ハズレの抽選区分が広がるので「12834」と記憶され、「12834/16384」の選択確率でハズレが抽選される。BBゲームで選択される賞抽選テーブルTBL12に対応した抽選区分12には「389」と記憶され、抽選区分12は「389/16384」の選択確率で抽選される。RTゲーム且つAT状態、並びにAT状態でないRTゲームで選択される賞抽選テーブルTBL13に対応した抽選区分12には、RTゲーム且つAT状態並びにAT状態でないRTゲームでは再遊技賞が通常ゲームより高い確率で当選する。このため、その分ハズレの抽選区分が狭くなり「1」と記憶され、「1/16384」の選択確率で抽選される。通常ゲーム、BBゲーム並びにRTゲーム且つAT状態並びにAT状態でないRTゲームにおける内部抽選の結果で抽選区分12が選択された場合は、CPU101は抽選区分に対応した賞の抽選情報(0EH)をセットする。BB持越しゲームでは、CPU101はBB賞を抽選対象から除外して抽選を実行し、ハズレと持ち越しているBB賞(例えば、BB1賞とハズレ)を示す抽選情報をセットする。
なお、本実施形態ではハズレに対応した抽選区分として12を設けたが、抽選区分として12を設けずに内部抽選において抽選区分1から11のどの抽選区分にも該当しない場合をハズレとし、抽選情報を生成するものとしても良い。
なお、本実施形態ではハズレに対応した抽選区分として12を設けたが、抽選区分として12を設けずに内部抽選において抽選区分1から11のどの抽選区分にも該当しない場合をハズレとし、抽選情報を生成するものとしても良い。
図9(B)は内部抽選の結果で生成される抽選情報を説明する図である。スロットマシン1では、内部抽選で複数の抽選区分のいずれかの抽選区分が選択され、選択された抽選区分に対応した一又は複数の賞に対応した抽選情報をセットされる。抽選情報が示すデータのうち、00H、11H、21H、31H、52H、62H、72H及び83Hは、それぞれ小役A賞、小役B1賞、小役B2賞、小役B3賞、小役C1賞、小役C2賞、小役C3賞及び再遊技賞のいずれかに唯一に当選していることを示すデータである。また、41Hは小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞に同時に当選していることを示すデータである。また、0EHはハズレ且つBB賞のいずれも持越していないことを示すデータである。また、04HはBB1賞のみに当選していることを示すデータであり、09HはBB2賞のみに当選していることを示すデータである。
一方、05H、16H、26H、36H、57H、67H、77H及び08Hは、それぞれ小役A賞、小役B1賞、小役B2賞、小役B3賞、小役C1賞、小役C2賞、小役C3又は再遊技賞のいずれかに当選し且つBB1賞が持越していることを示すデータである。また、0AH、1BH、2BH、3BH、1CH、2CH、3CH及び0DHは、それぞれ小役A賞、小役B1賞、小役B2賞、小役B3賞、小役C1賞、小役C2賞、小役C3又は再遊技賞のいずれかに当選し且つBB2賞が持越していることを示すデータである。また、46Hは、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞に同時に当選し且つBB1賞が持越していることを示すデータである。また、4BHは、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞に同時に当選し且つBB2賞が持越していることを示すデータである。
なお、図9(A)において、それぞれの賞抽選テーブルに対応した抽選区分が選択された場合に生成される抽選情報をカッコ書きで示す。
なお、図9(A)において、それぞれの賞抽選テーブルに対応した抽選区分が選択された場合に生成される抽選情報をカッコ書きで示す。
<4−3:停止テーブルの構造>
図10は、ROM104に記憶され、各小役B1賞、小役B2賞、小役B3賞、小役B1、B2及びB3賞に同時に当選、小役C1賞、小役C2賞、小役C3賞及び再遊技賞に対応した個別データ群TBL21〜TBL28から構成され、各個別データ群に複数の停止テーブルからなるデータ群TBL2を示す図である。なお、ROM104にはBB1賞、BB2賞、小役A賞及びハズレに対応した個別データ群も記憶されているが、本発明の説明には必要がないため省略する。
図10は、ROM104に記憶され、各小役B1賞、小役B2賞、小役B3賞、小役B1、B2及びB3賞に同時に当選、小役C1賞、小役C2賞、小役C3賞及び再遊技賞に対応した個別データ群TBL21〜TBL28から構成され、各個別データ群に複数の停止テーブルからなるデータ群TBL2を示す図である。なお、ROM104にはBB1賞、BB2賞、小役A賞及びハズレに対応した個別データ群も記憶されているが、本発明の説明には必要がないため省略する。
例として、小役B1賞に対応した個別データ群TBL21では、左リールR1に対応した停止テーブルとして3つの停止テーブルTBL21U1、TBL21M1及びTBL21D1を備えている(図中でAと記載)。また、中リールR2に対応した停止テーブルとして、3つの停止テーブルTBL21U2、TBL21M2及びTBL21D2を備えている(図中でBと記載)。また、右リールR3に対応した停止テーブルとして、3つの停止テーブルTBL21U3、TBL21M3及びTBL21D3を備えている(図中でCと記載)。各リールR1〜R3に対応した3つの停止テーブルは、それぞれ小役B1賞を構成する「赤7」図柄を左リールR1の上段表示位置(U1)に表示させる停止テーブル及び「ベル」図柄を中リールR2と右リールR3との上段表示位置(U2、U3)に停止させる停止テーブル、「赤7」図柄を左リールR1の中段表示位置(M1)に表示させる停止テーブル及び「ベル」図柄を中リールR2と右リールR3との中段表示位置(M2、M3)に停止させる停止テーブル、並びに「赤7」図柄を左リールR1の下段表示位置(D1)に表示させる停止テーブル及び「ベル」図柄を中リールR2と右リールR3との下段表示位置(D2、D3)に停止させる停止テーブルに対応している。これらの停止テーブルTBL21U1〜TBL21D3(図中のA〜C)は、第1停止制御、第2停止制御及び第3停止制御のいずれにも使用する。
小役B1賞とは異なる各賞及びハズレに対応した停止テーブルも、小役B1賞と同様に左リールR1、中リールR2及び右リールR3の各々について上段表示位置、中段表示位置及び下段表示位置に各賞に対応した図柄を停止させる停止テーブルを備えている。ここで、小役B2賞に対応した個別データ群TBL22及び小役B3賞に対応した個別データ群TBL23においては、中リールR2の停止テーブル及び右リールR3の停止テーブルが個別データ群TBL21と共通である(図中でDと記載)。これは、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞の中リールR2及び右リールR3において対応する図柄を、共通の「ベル」図柄とし、左リールR1よりも先に中リールR2又は右リールR3が停止した場合に、停止したリールの停止表示位置によって、小役B1賞、小役B2賞又は小役B3賞のいずれの賞に当選しているかを遊技者が推測できないようにするためである。
また、ここで、小役B1、B2及びB3賞に同時に当選した場合に対応した個別データ群TBL24においては、中リールR2の停止テーブル及び右リールR3の停止テーブルが個別データ群TBL21と共通である(図中でDと記載)。
また、小役C2賞に対応した個別データ群TBL26及び小役C3賞に対応した個別データ群TBL27においては、中リールR2の停止テーブル及び右リールR3の停止テーブルが個別データ群TBL25と共通である(図中でEと記載)。これは、左リールR1よりも先に中リールR2又は右リールR3が停止した場合に、停止したリールの停止表示位置によって、小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のいずれの賞に当選しているかを遊技者が推測できないようにするためである。
また、小役C2賞に対応した個別データ群TBL26及び小役C3賞に対応した個別データ群TBL27においては、中リールR2の停止テーブル及び右リールR3の停止テーブルが個別データ群TBL25と共通である(図中でEと記載)。これは、左リールR1よりも先に中リールR2又は右リールR3が停止した場合に、停止したリールの停止表示位置によって、小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のいずれの賞に当選しているかを遊技者が推測できないようにするためである。
図11は、各賞用の停止テーブルのデータ構造を示す説明図である。同図は、左リールR1の中段表示位置(M1)に賞を構成する図柄を表示させるための停止テーブルとして、小役B1賞、小役C1賞、再遊技賞、並びに小役B1、B2及びB3賞(小役B1賞、B2賞及び小役B3賞に同時に当選した場合)の停止テーブルを対比させたものである。同図(A)は左リールR1の図柄配列を示し、同図(B)、(C)、(D)及び(E)は、それぞれ小役B1賞用の停止テーブルTBL21M1、小役C2賞用の停止テーブルTBL25M1、再遊技賞用の停止テーブルTBL28M1、及び小役B1、B2及びB3賞(小役B1賞、B2賞及び小役B3賞に同時に当選した場合)の停止テーブルTBL24M1を示す。
停止テーブルは図柄番号と停止データとして進みコマ数を対応付けて記憶している。停止テーブルには停止データのみを図柄番号の順に記憶しており、停止データを記憶したROM104のアドレス位置から図柄番号との対応付けを特定することができる。なお、停止テーブルは図柄番号と停止データとを組としたデータを記憶するようにしてもよい。
停止テーブルは図柄番号と停止データとして進みコマ数を対応付けて記憶している。停止テーブルには停止データのみを図柄番号の順に記憶しており、停止データを記憶したROM104のアドレス位置から図柄番号との対応付けを特定することができる。なお、停止テーブルは図柄番号と停止データとを組としたデータを記憶するようにしてもよい。
スロットマシン1では、停止操作指示信号113a〜113cを検出したタイミングで中段表示位置(M1〜M3)を基準位置として、その基準位置に対応するリール上の図柄位置を示す図柄番号PNを取得して「停止操作図柄番号」とする。この例では、中段表示位置を基準位置としたが、基準位置はリールの回転(表示列の可変表示)における基準となる位置であるから、固定の位置であればどこであってもよい。ここで、基準位置に対応するリール上の図柄位置を示す図柄番号PNとは、停止操作指示信号113a〜113cを検出したタイミングで、直ちにリールを停止させた場合に、基準位置とする中段表示位置(M1〜M3)に表示することが可能な図柄番号を意味する。停止テーブルには、取得した停止操作図柄番号が示す図柄位置から何コマ先の図柄位置までリールの回転を進めて停止することを指示する「0」〜「4」までの進みコマ数が記憶されている。「0」であれば停止操作図柄番号が示す図柄位置で停止することを意味し、「4」であれば停止操作図柄番号が示す図柄位置から4コマ図柄先の図柄位置で停止することを意味する。その結果、進みコマ数で指定された図柄位置に対応する図柄を基準位置とした中段表示位置(M1〜M3)に表示することができる。つまり、停止操作指示信号113a〜113cを検出したタイミングで取得した停止操作図柄番号に対応づけられた進みコマ数を停止テーブルから得る。なお、停止テーブルに記憶された停止データはどこの図柄位置まで進めてリールを停止するかを指示できればよいので、「0」〜「4」のような進みコマ数ではなく、停止する図柄番号PNを記憶させるようにしてもよい。なお、スロットマシン1では基準位置を中段表示位置(M1〜M3)としたが、上段表示位置や下段表示位置としてもよい。
同図(B)に示す小役B1賞用の停止テーブルTBL21M1は、取得した停止操作図柄番号が「17」〜「21」を示すときは、中段表示位置(M1)に「赤7」図柄を表示するようにデータとしてコマ数が記憶されている。一方、取得した停止操作図柄番号が「1」〜「16」を示すときは、「赤7」図柄は停止操作図柄番号が示す図柄位置から4コマ図柄先の図柄位置には無いため、中段表示位置(M1)に「赤7」図柄を表示することできず、「赤7」図柄とは異なる他の図柄を中段表示位置(M1)に表示するようにデータとして進みコマ数が記憶されている。この例では、「赤7」図柄を中段表示位置(M1)に表示できない場合には、停止操作図柄番号に応じて「プラム」図柄、「スイカ」図柄又は「オレンジ」図柄を中段表示位置(M1)に表示するように設定されている。また、他の図柄を中段表示位置(M1)に表示する場合には、「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のいずれも上段、中段及び下段表示位置には表示しない位置で停止する停止データとなっている。これは、「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のうちいずれかの図柄を上段、中段又は下段表示位置のいずれかに表示した場合には、小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞に入賞してしまうことになるので、その入賞を防止するためである。
同図(C)に示す小役C2賞用の停止テーブルTBL25M1は、取得した停止操作図柄番号が「7」〜「11」を示すときは、中段表示位置(M1)に「赤チェリー」図柄を表示するようにデータとしてコマ数が記憶されている。一方、取得した停止操作図柄番号が「1」〜「6」及び「12」〜「21」を示すときは、中段表示位置(M1)に「赤チェリー」図柄を表示することできず、他の図柄を中段表示位置(M1)に表示するようにデータとして進みコマ数が記憶されている。この例では、「赤チェリー」図柄を中段表示位置(M1)に表示できない場合には、「プラム」図柄を中段表示位置(M1)に表示するように設定されている。また、他の図柄を中段表示位置(M1)に表示する場合には、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のいずれも上段、中段及び下段表示位置には表示しない位置で停止する停止データとなっている。これは、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のうちいずれかの図柄を上段、中段又は下段表示位置のいずれかに表示した場合には、小役C2賞又は小役C3賞に入賞してしまうことになるので、その入賞を防止するためである。
同図(D)に示す再遊技賞用の停止テーブルTBL28M1は、取得した停止操作図柄番号がいずれを示すときであっても、中段表示位置(M1)に「プラム」図柄を表示するようにデータとしてコマ数が記憶されている。また、「プラム」図柄を中段表示位置(M1)に表示する場合に、「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のいずれも上段、中段及び下段表示位置には表示しない位置で停止する停止データとなっている。これは、「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のうちいずれかの図柄を上段、中段又は下段表示位置のいずれかに表示した場合には、小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞に入賞してしまうことになるので、その入賞を防止するためである。
同図(E)に示す小役B1、B2及びB3賞(小役B1賞、B2賞及び小役B3賞に同時に当選した場合)の停止テーブルTBL24M1は、取得した停止操作図柄番号が「17」〜「21」を示すときは、中段表示位置(M1)に「赤7」図柄を表示するようにデータとしてコマ数が記憶されている。また、取得した停止操作図柄番号が「10」〜「14」を示すときは、中段表示位置(M1)に「黒バー」図柄を表示するようにデータとしてコマ数が記憶されている。さらに、取得した停止操作図柄番号が「3」〜「7」を示すときは、中段表示位置(M1)に「青7」図柄を表示するようにデータとしてコマ数が記憶されている。
一方、取得した停止操作図柄番号が「15」〜「16」、「8」〜「9」及び「1」〜「2」を示すときは、中段表示位置(M1)に「赤7」図柄、「青7」図柄又は「黒バー」図柄を表示することできず、他の図柄を中段表示位置(M1)に表示するようにデータとして進みコマ数が記憶されている。この例では、「プラム」図柄を中段表示位置(M1)に表示するように設定されている。また、他の図柄を中段表示位置(M1)に表示する場合には、「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のいずれも上段、中段及び下段表示位置には表示しない位置で停止する停止データとなっている。これは、「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のうちいずれかの図柄を上段、中段又は下段表示位置のいずれかに表示した場合には、小役C2賞又は小役C3賞に入賞してしまうことになるので、その入賞を防止するためである。
一方、取得した停止操作図柄番号が「15」〜「16」、「8」〜「9」及び「1」〜「2」を示すときは、中段表示位置(M1)に「赤7」図柄、「青7」図柄又は「黒バー」図柄を表示することできず、他の図柄を中段表示位置(M1)に表示するようにデータとして進みコマ数が記憶されている。この例では、「プラム」図柄を中段表示位置(M1)に表示するように設定されている。また、他の図柄を中段表示位置(M1)に表示する場合には、「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のいずれも上段、中段及び下段表示位置には表示しない位置で停止する停止データとなっている。これは、「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のうちいずれかの図柄を上段、中段又は下段表示位置のいずれかに表示した場合には、小役C2賞又は小役C3賞に入賞してしまうことになるので、その入賞を防止するためである。
<4−4:選択テーブルの構造>
スロットマシン1では、複数の入賞ラインL1〜L5を備えているので、ある賞に当選したゲームにおいて、例えば最初の停止操作で左リールR1を停止させる場合、当該賞を構成する図柄を、複数の停止表示位置として、上段表示位置(U1)、中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のいずれかに表示させることができる。したがって、各表示位置に対応した3つの停止テーブルの中から一の停止テーブルを選択して表示位置を決定する必要がある。また、最初の停止操作の結果で当該賞を構成する図柄が上段表示位置(U1)に表示させた場合を例示すると、次の停止操作で中リールR2を停止させるとき、当該賞を構成する図柄を、上段表示位置(U2)、又は中段表示位置(M2)のいずれかに表示させることができるので、各表示位置に対応した2つの停止テーブルの中から一の停止テーブルを選択して表示位置を決定する必要がある。
スロットマシン1では、複数の入賞ラインL1〜L5を備えているので、ある賞に当選したゲームにおいて、例えば最初の停止操作で左リールR1を停止させる場合、当該賞を構成する図柄を、複数の停止表示位置として、上段表示位置(U1)、中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のいずれかに表示させることができる。したがって、各表示位置に対応した3つの停止テーブルの中から一の停止テーブルを選択して表示位置を決定する必要がある。また、最初の停止操作の結果で当該賞を構成する図柄が上段表示位置(U1)に表示させた場合を例示すると、次の停止操作で中リールR2を停止させるとき、当該賞を構成する図柄を、上段表示位置(U2)、又は中段表示位置(M2)のいずれかに表示させることができるので、各表示位置に対応した2つの停止テーブルの中から一の停止テーブルを選択して表示位置を決定する必要がある。
一方、最初の停止操作の結果で当該賞を構成する図柄が中段表示位置(M1)に表示させた場合を例示すると、次の停止操作で中リールR2を停止させるとき、当該賞を構成する図柄を表示される表示位置は、中段表示位置(M2)に限定されるので当該表示位置に対応した一の停止テーブルを特定することができる。また、最後の停止操作では、直前の停止操作で入賞可能な入賞ラインが一に特定され、当該賞を構成する図柄を表示される表示位置は一に限定されるので当該表示位置に対応した一の停止テーブルを特定することができる。
このように最初のリールの停止制御(第1停止制御)及びその次のリールの停止制御(第2停止制御)では、選択可能な複数の停止テーブルが存在する場合があるので、選択可能な複数の停止テーブルのうち一の停止テーブルを指定する選択テーブルを備えている。
図12は、データ群TBL3のデータ構造を示す図である。データ群TBL3は、ROM104に記憶され、各賞及びハズレのそれぞれに対応した個別データ群TBL31〜TBL38から構成される。なお、ROM104にはBB1賞、BB2賞、小役A賞及びハズレに対応した個別データ群も記憶されているが、本発明の説明には必要がないため省略する。
小役B1賞に対応した個別データ群TBL31では、左リールR1に対応する選択テーブルであって、第1停止制御又は第2停止制御で使用するものとして、上段・中段・下段表示位置のいずれかに賞を構成する図柄を表示させる選択テーブルTBL311と第2停止制御で使用するものとして、上段・下段表示位置のいずれかに賞を構成する図柄を表示させる選択テーブルTBL312を備える(図中でAと記載)。
さらに、中リールR2に対応した選択テーブルであって、第1停止制御で使用するものとして、上段・中段・下段表示位置のいずれかに賞を構成する図柄を表示させる選択テーブルTBL313を備えると第2停止制御で使用するものとして、上段・中段表示位置のいずれかに賞を構成する図柄を表示させる選択テーブルTBL314、及び中段・下段表示位置のいずれかに賞を構成する図柄を表示させる選択テーブルTBL315を備える(図中でBと記載)。
さらに、右リールR3に対応した選択テーブルであって、第1停止制御又は第2停止制御で使用するものとして、上段・中段・下段表示位置のいずれかに賞を構成する図柄を表示させる選択テーブルTBL316と第2停止制御で使用するものとして、上段・下段表示位置のいずれかに賞を構成する図柄を表示させる選択テーブルTBL317を備える(図中でCと記載)。
さらに、右リールR3に対応した選択テーブルであって、第1停止制御又は第2停止制御で使用するものとして、上段・中段・下段表示位置のいずれかに賞を構成する図柄を表示させる選択テーブルTBL316と第2停止制御で使用するものとして、上段・下段表示位置のいずれかに賞を構成する図柄を表示させる選択テーブルTBL317を備える(図中でCと記載)。
小役B1賞とは異なる各賞及びハズレに対応した停止テーブルも、小役B1賞と同様に左リールR1、中リールR2及び右リールR3の各々について上段表示位置、中段表示位置又は下段表示位置うちいずれかに各賞に対応した図柄を表示させる選択テーブルを備えている。ここで、小役B2賞に対応した個別データ群TBL32及び小役B3賞に対応した個別データ群TBL33においては、中リールR2の停止テーブル及び右リールR3の選択テーブルが個別データ群TBL31と共通である(図中でDと記載)。これは小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞の中リールR2及び右リールR3において対応する図柄を、共通の「ベル」図柄とし、左リールR1よりも先に中リールR2又は右リールR3が停止した場合に、停止したリールの停止表示位置によって、小役B1賞、小役B2賞又は小役B3賞のいずれの賞に当選しているかを遊技者が推測できないようにするためである。
小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞の3つの賞に同時に当選した場合に対応した個別データTBL34では、左リールR1に対応する選択テーブルであって、第1停止制御又は第2停止制御で使用するものとして、上段・中段・下段表示位置のいずれかに3つの賞を構成する図柄として「赤7」図柄、「青7」図柄又は「黒バー」図柄のうちいずれかを表示させる選択テーブルTBL341と第2停止制御で使用するものとして、上段・下段表示位置のいずれかに3つの賞を構成する図柄として「赤7」図柄、「青7」図柄又は「黒バー」図柄のうちいずれかを表示させる選択テーブルTBL342を備える(図中でEと記載)。ここで、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞の3つの賞に同時に当選した場合に対応した個別データ群TBL34においては、中リールR2の停止テーブル及び右リールR3の選択テーブルが個別データ群TBL31と共通である(図中でFと記載)。
小役C2賞に対応した個別データ群TBL36及び小役C3賞に対応した個別データ群TBL37においては、中リールR2の停止テーブル及び右リールR3の選択テーブルが個別データ群TBL35と共通である(図中でGと記載)。これは左リールR1よりも先に中リールR2又は右リールR3が停止した場合に、停止したリールの停止表示位置によって、小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のいずれの賞に当選しているかを遊技者が推測できないようにするためである。
図13は、選択テーブルのデータ構造を示す説明図である。同図は、左リールR1が最初に停止操作される場合に3つの停止テーブルを選択するための選択テーブルとして、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞の選択テーブルを対比させたものである。同図(A)は左リールR1の図柄配列を示し、同図(B)、(C)、(D)及び(E)はそれぞれ小役B1賞用の選択テーブルTBL311、小役B2賞用の選択テーブルTBL321、小役B3賞用の選択テーブルTBL331、並びに小役B1、B2及びB3賞に同時に当選した場合用の選択テーブルTBL341を示す。選択テーブルは図柄番号と指定データとを対応付けて記憶している。選択テーブルには選択データのみを図柄番号の順に記憶しており、選択データを記憶したROM104のアドレス位置から図柄番号との対応付けを特定することができる。
同図(A)は左リールR1の図柄配列を示し、同図(B)に示す小役B1賞用の選択テーブルTBL311には、停止操作図柄番号が「1」及び「16」〜「21」を示す場合には、上段表示位置(U1)、中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のいずれかに「赤7」図柄を表示することできるように、停止テーブルTBL21U1、TBL21M1又はTBL21D1のいずれかを選択を指示する選択データ「21−1」〜「21−3」が記憶されている。ここで選択データが「21−1」を示す場合には停止テーブルTBL21U1を選択し、選択データが「21−2」を示す場合には停止テーブルTBL21M1を選択し、選択データが「21−3」を示す場合には停止テーブルTBL21D1を選択することを示す。
一方、取得した停止操作図柄番号が「2」〜「15」を示す場合には、停止テーブルTBL21U1を選択するが、当該停止テーブルの停止操作図柄番号が「2」〜「15」の範囲において、「赤7」図柄は停止操作図柄番号が示す図柄位置から4コマ図柄先の図柄位置には無いため、「赤7」図柄とは異なる他の図柄(ただし、「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄を除く)を所定の停止表示位置に表示するものである。
一方、取得した停止操作図柄番号が「2」〜「15」を示す場合には、停止テーブルTBL21U1を選択するが、当該停止テーブルの停止操作図柄番号が「2」〜「15」の範囲において、「赤7」図柄は停止操作図柄番号が示す図柄位置から4コマ図柄先の図柄位置には無いため、「赤7」図柄とは異なる他の図柄(ただし、「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄を除く)を所定の停止表示位置に表示するものである。
同図(C)に示す小役B1賞用の選択テーブルTBL321には、停止操作図柄番号が「2」〜「8」を示す場合には、上段表示位置(U1)、中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のいずれかに「青7」図柄を表示することできるように、停止テーブルTBL22U1、TBL22M1又はTBL22D1のいずれかを選択を指示する選択データ「22−1」〜「22−3」が記憶されている。ここで選択データが「22−1」を示す場合には停止テーブルTBL22U1を選択し、選択データが「22−2」を示す場合には停止テーブルTBL22M1を選択し、選択データが「22−3」を示す場合には停止テーブルTBL22D1を選択することを示す。
一方、取得した停止操作図柄番号が「1」及び「9」〜「21」を示す場合には、停止テーブルTBL22U1を選択するが、当該停止テーブルの停止操作図柄番号が「1」及び「9」〜「21」の範囲において、「青7」図柄は停止操作図柄番号が示す図柄位置から4コマ図柄先の図柄位置には無いため、「青7」図柄とは異なる他の図柄(ただし、「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄を除く)を所定の停止表示位置に表示するものである。
一方、取得した停止操作図柄番号が「1」及び「9」〜「21」を示す場合には、停止テーブルTBL22U1を選択するが、当該停止テーブルの停止操作図柄番号が「1」及び「9」〜「21」の範囲において、「青7」図柄は停止操作図柄番号が示す図柄位置から4コマ図柄先の図柄位置には無いため、「青7」図柄とは異なる他の図柄(ただし、「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄を除く)を所定の停止表示位置に表示するものである。
同図(D)に示す小役B1賞用の選択テーブルTBL331には、停止操作図柄番号が「9」〜「15」を示す場合には、上段表示位置(U1)、中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のいずれかに「黒バー」図柄を表示することできるように、停止テーブルTBL23U1、TBL23M1又はTBL23D1のいずれかを選択を指示する選択データ「23−1」〜「23−3」が記憶されている。ここで選択データが「23−1」を示す場合には停止テーブルTBL23U1を選択し、選択データが「23−2」を示す場合には停止テーブルTBL23M1を選択し、選択データが「23−3」を示す場合には停止テーブルTBL23D1を選択することを示す。
一方、取得した停止操作図柄番号が「1」〜「8」及び「16」〜「21」を示す場合には、停止テーブルTBL23U1を選択するが、当該停止テーブルの停止操作図柄番号が「1」〜「8」及び「16」〜「21」の範囲において、「黒バー」図柄は停止操作図柄番号が示す図柄位置から4コマ図柄先の図柄位置には無いため、「黒バー」図柄とは異なる他の図柄(ただし、「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄を除く)を所定の停止表示位置に表示するものである。
一方、取得した停止操作図柄番号が「1」〜「8」及び「16」〜「21」を示す場合には、停止テーブルTBL23U1を選択するが、当該停止テーブルの停止操作図柄番号が「1」〜「8」及び「16」〜「21」の範囲において、「黒バー」図柄は停止操作図柄番号が示す図柄位置から4コマ図柄先の図柄位置には無いため、「黒バー」図柄とは異なる他の図柄(ただし、「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄を除く)を所定の停止表示位置に表示するものである。
同図(E)に示す小役B1、B2及びB3賞の3つの賞に同時に当選した場合用の選択テーブルTBL341には、停止操作図柄番号が「1」及び「16」〜「21」を示す場合には、上段表示位置(U1)、中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のいずれかに「赤7」図柄を表示することできるように、停止テーブルTBL24U1、TBL24M1又はTBL24D1のいずれかを選択を指示する選択データ「24−1」〜「24−3」が記憶されている。ここで選択データが「24−1」を示す場合には停止テーブルTBL24U1を選択し、選択データが「24−2」を示す場合には停止テーブルTBL24M1を選択し、選択データが「24−3」を示す場合には停止テーブルTBL24D1を選択することを示す。また、停止操作図柄番号が「2」〜「8」を示す場合には、上段表示位置(U1)、中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のいずれかに「青7」図柄を表示することできるように、停止テーブルTBL24U1、TBL24M1又はTBL24D1のいずれかを選択を指示する選択データ「24−1」〜「24−3」が記憶されている。ここで選択データが「24−1」を示す場合には停止テーブルTBL24U1を選択し、選択データが「24−2」を示す場合には停止テーブルTBL24M1を選択し、選択データが「24−3」を示す場合には停止テーブルTBL24D1を選択することを示す。また、指定データ停止操作図柄番号が「9」〜「15」を示す場合には、上段表示位置(U1)、中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のいずれかに「黒バー」図柄を表示することできるように、停止テーブルTBL24U1、TBL24M1又はTBL24D1のいずれかを選択を指示する選択データ「24−1」〜「24−3」が記憶されている。ここで選択データが「24−1」を示す場合には停止テーブルTBL24U1を選択し、選択データが「24−2」を示す場合には停止テーブルTBL24M1を選択し、選択データが「24−3」を示す場合には停止テーブルTBL24D1を選択することを示す。
すなわち、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞の3つの賞に同時に当選した場合用の選択テーブルTBL341では全ての停止操作図柄番号において、「赤7」図柄、「青7」図柄、「黒バー」図柄のうちいずれか一の図柄が、必ず上段表示位置(U1)、中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のいずれかに表示すること停止データを選択することができる。続いて、左リールR1における「赤7」図柄、「青7」図柄、「黒バー」図柄の配置について説明する。
すなわち、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞の3つの賞に同時に当選した場合用の選択テーブルTBL341では全ての停止操作図柄番号において、「赤7」図柄、「青7」図柄、「黒バー」図柄のうちいずれか一の図柄が、必ず上段表示位置(U1)、中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のいずれかに表示すること停止データを選択することができる。続いて、左リールR1における「赤7」図柄、「青7」図柄、「黒バー」図柄の配置について説明する。
図14は、第1停止制御における停止表示位置と引き込みコマ数とから求まる第1停止引き込みコマ数及び範囲を説明する図である。小役B1賞に当選したゲームにおいて、左リールR1が最初に停止操作を検知した場合には、小役B1左リール用の選択テーブルTBL311について前述したように停止操作図柄番号に基づいて、上段表示位置(U1)、中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のいずれかに「赤7」図柄を停止させることが可能であるが、選択テーブルTBL311に示した図柄番号PNと選択データとの対応は一例であって、所定の範囲内で設計者が適宜に対応を設定することが可能である。
同図(B)には、小役B1賞に当選したゲームにおいて、左リールR1が最初に停止操作を検知した場合の「赤7」図柄の引き込み可能な範囲を示す。停止操作を検知したタイミングにおける停止操作図柄番号が「16」である場合には、図柄番号PN=21である「赤7」図柄を上段表示位置(U1)にのみ表示することが可能である。また、停止操作を検知したタイミングにおける停止操作図柄番号が「17」である場合には、図柄番号PN=21である「赤7」図柄を上段表示位置(U1)又は中段表示位置(M1)のうちいずれかに表示することが可能である。また、停止操作を検知したタイミングにおける停止操作図柄番号が「18」〜「20」うちいずれかである場合には、図柄番号PN=21である「赤7」図柄を上段表示位置(U1)、中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のうちいずれかに表示することが可能である。また、停止操作を検知したタイミングにおける停止操作図柄番号が「21」である場合には、図柄番号PN=21である「赤7」図柄を中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のうちいずれかに表示することが可能である。また、停止操作を検知したタイミングにおける停止操作図柄番号が「1」である場合には、図柄番号PN=21である「赤7」図柄を下段表示位置(D1)にのみ表示することが可能である。
これらから、小役B1賞に当選したゲームにおいて、左リールR1において第1停止制御が行われる場合に、停止操作を検知したタイミングと当該タイミングにおける停止操作図柄番号との関係から「赤7」図柄が複数の停止表示位置(上段表示位置、中段表示位置及び下段表示位置)のうちいずれかに停止できる停止操作図柄番号の範囲と当該範囲のコマ数としての「第1停止引き込み可能コマ数」及びその範囲は以下のとおりである。
本実施形態において、各リールR1〜R3は、リールストップボタン13a〜13cが操作されたタイミングにおける位置から引き込みコマ数の範囲内で移動して停止する。引き込みコマ数は4コマに設定されるから、各リールR1〜R3は4コマの範囲内で移動することができる。このため、複数の停止表示位置(上段表示位置、中段表示位置及び下段表示位置)の各々の停止表示位置から4コマの範囲で引き込み対象とする図柄を引き込むことが可能である。すると、一の停止表示位置に対しては、停止操作が行われたタイミングから図柄が1コマも移動せずに停止した場合を1コマとして、更に当該停止表示位置に向かって手前4コマの範囲から移動できるのであるから、1コマと4コマとを合計して5コマが表示できるコマ数の範囲である。
例として、図柄番号PN=21の「赤7」図柄を上段表示位置に表示できるのは、停止操作が行われたタイミングから図柄が1コマも移動せずに停止したときの停止操作図柄番号が「20」である場合の1コマと、当該図柄番号にむかって手前4コマの範囲から移動できる停止操作図柄番号が「16」〜「19」の場合の4コマとを結合してなるコマ数の範囲として、停止操作図柄番号が「16」〜「20」のコマ数が5コマの範囲である。また、図柄番号PN=21の「赤7」図柄を中段表示位置に表示できるのは、停止操作が行われたタイミングから図柄が1コマも移動せずに停止したときの停止操作図柄番号が「21」である場合の1コマと、当該図柄番号にむかって手前4コマの範囲から移動できる停止操作図柄番号が「17」〜「20」の場合の4コマとを結合してなるコマ数の範囲として、停止操作図柄番号が「17」〜「21」のコマ数が5コマの範囲である。さらに、図柄番号PN=21の「赤7」図柄を下段表示位置に表示できるのは、停止操作が行われたタイミングから図柄が1コマも移動せずに停止したときの停止操作図柄番号が「1」である場合の1コマと、当該図柄番号にむかって手前4コマの範囲から移動できる停止操作図柄番号が「18」〜「21」の場合の4コマとを結合してなるコマ数の範囲として、停止操作図柄番号が「18」〜「1」のコマ数が5コマの範囲である。
ここで、図柄番号PN=21の「赤7」図柄を、上段表示位置に表示できる停止操作図柄番号と中段表示位置に表示できる停止操作図柄番号とは、「17」〜「20」の4コマで重複している。また、中段表示位置に表示できる停止操作図柄番号と下段表示位置の表示できる停止操作図柄番号が「18」〜「21」の4コマで重なっている。
ここで、図柄番号PN=21の「赤7」図柄を、上段表示位置に表示できる停止操作図柄番号と中段表示位置に表示できる停止操作図柄番号とは、「17」〜「20」の4コマで重複している。また、中段表示位置に表示できる停止操作図柄番号と下段表示位置の表示できる停止操作図柄番号が「18」〜「21」の4コマで重なっている。
したがって、図柄番号PN=21の「赤7」図柄を複数の停止表示位置(上段表示位置、中段表示位置及び下段表示位置)のうちいずれかに表示できるのは、上段表示位置に表示できる停止操作図柄番号である「16」〜「20」の5コマのコマ数の範囲と、中段表示位置に表示できる停止操作図柄番号である「17」〜「21」の5コマのコマ数の範囲と、下段段表示位置に表示できる停止操作図柄番号である「18」〜「1」の5コマのコマ数の範囲との数を単に合計した15コマのコマ数から、上段表示位置に表示できる停止操作図柄番号と中段表示位置に表示できる停止操作図柄番号との重複した「17」〜「20」の4コマのコマ数の範囲と、中段表示位置に表示できる停止操作図柄番号と下段表示位置に表示できる停止操作図柄番号との重複した「18」〜「21」の4コマのコマ数の範囲との数を単に減算した結果の7コマのコマ数である。すなわち、図柄番号PN=21である「赤7」図柄が複数の停止表示位置(上段表示位置、中段表示位置及び下段表示位置)のうちいずれかに停止できる第1停止引き込み可能コマ数及び範囲は、7コマのコマ数の停止操作図柄番号が「16」〜「1」の範囲である。
このように、所定の図柄が複数の停止表示位置(上段表示位置、中段表示位置及び下段表示位置)のうちいずれかに停止できる停止操作図柄番号の範囲と当該範囲のコマ数としての「第1停止引き込み可能コマ数」(許容コマ数)は、所定の図柄を各々の停止表示位置に引き込む最大のコマ数を単に加算してから、各々の停止表示位置への当該最大のコマ数に対応する引き込み範囲のうち重複する部分のコマ数を減算することにより求めることができる。換言すれば、引き込みコマ数(4)と停止表示位置の数(3)との和となる。また、「第1停止引き込み可能コマ数」の範囲は、複数の停止表示位置のうち各々の停止表示位置への引き込み範囲に含まれる停止操作図柄番号を全て含むものとなる。
同図(C)には、小役B2賞に当選したゲームにおいて、左リールR1が最初に停止操作を検知した場合の「青7」図柄の引き込み可能な範囲を示す。停止操作を検知したタイミングにおける停止操作図柄番号が「2」である場合には、図柄番号PN=7である「青7」図柄を上段表示位置(U1)にのみ表示することが可能である。また、停止操作を検知したタイミングにおける停止操作図柄番号が「3」である場合には、図柄番号PN=7である「青7」図柄を上段表示位置(U1)又は中段表示位置(M1)のうちいずれかに表示することが可能である。また、停止操作を検知したタイミングにおける停止操作図柄番号が「4」〜「6」うちいずれかである場合には、図柄番号PN=7である「青7」図柄を上段表示位置(U1)、中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のうちいずれかに表示することが可能である。また、停止操作を検知したタイミングにおける停止操作図柄番号が「7」である場合には、図柄番号PN=7である「青7」図柄を中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のうちいずれかに表示することが可能である。また、停止操作を検知したタイミングにおける停止操作図柄番号が「8」である場合には、図柄番号PN=7である「青7」図柄を下段表示位置(D1)にのみ表示することが可能である。
これらから、小役B1賞に当選したゲームにおいて、左リールR1において第1停止制御が行われる場合の第1停止引き込み可能コマ数及び範囲を求めると、図柄番号PN=7の「青7」図柄を上段表示位置に表示できるのは、停止操作が行われたタイミングから図柄が1コマも移動せずに停止したときの停止操作図柄番号が「6」である場合の1コマと、当該図柄番号にむかって手前4コマの範囲から移動できる停止操作図柄番号が「2」〜「5」の場合の4コマとを結合してなるコマ数の範囲として、停止操作図柄番号が「2」〜「6」のコマ数が5コマの範囲である。また、図柄番号PN=7の「青7」図柄を中段表示位置に表示できるのは、停止操作が行われたタイミングから図柄が1コマも移動せずに停止したときの停止操作図柄番号が「7」である場合の1コマと、当該図柄番号にむかって手前4コマの範囲から移動できる停止操作図柄番号が「3」〜「6」の場合の4コマとを結合してなるコマ数の範囲として、停止操作図柄番号が「3」〜「7」のコマ数が5コマの範囲である。さらに、図柄番号PN=7の「青7」図柄を下段表示位置に表示できるのは、停止操作が行われたタイミングから図柄が1コマも移動せずに停止したときの停止操作図柄番号が「8」である場合の1コマと、当該図柄番号にむかって手前4コマの範囲から移動できる停止操作図柄番号が「4」〜「7」の場合の4コマとを結合してなるコマ数の範囲として、停止操作図柄番号が「4」〜「8」のコマ数が5コマの範囲である。
ここで、図柄番号PN=7の「青7」図柄を、上段表示位置に表示できる停止操作図柄番号と中段表示位置に表示できる停止操作図柄番号とは、「3」〜「6」の4コマで重複している。また、中段表示位置に表示できる停止操作図柄番号と下段表示位置の表示できる停止操作図柄番号が「4」〜「7」の4コマで重なっている。
ここで、図柄番号PN=7の「青7」図柄を、上段表示位置に表示できる停止操作図柄番号と中段表示位置に表示できる停止操作図柄番号とは、「3」〜「6」の4コマで重複している。また、中段表示位置に表示できる停止操作図柄番号と下段表示位置の表示できる停止操作図柄番号が「4」〜「7」の4コマで重なっている。
したがって、図柄番号PN=7の「青7」図柄を複数の停止表示位置(上段表示位置、中段表示位置及び下段表示位置)のうちいずれかに表示できるのは、上段表示位置に表示できる停止操作図柄番号である「2」〜「6」の5コマのコマ数の範囲と、中段表示位置に表示できる停止操作図柄番号である「3」〜「7」の5コマのコマ数の範囲と、下段段表示位置に表示できる停止操作図柄番号である「4」〜「8」の5コマのコマ数の範囲との数を単に合計した15コマのコマ数から、上段表示位置に表示できる停止操作図柄番号と中段表示位置に表示できる停止操作図柄番号との重複した「3」〜「6」の4コマのコマ数の範囲と、中段表示位置に表示できる停止操作図柄番号と下段表示位置に表示できる停止操作図柄番号との重複した「4」〜「7」の4コマのコマ数の範囲との数を単に減算した結果の7コマのコマ数である。すなわち、図柄番号PN=7である「青7」図柄が複数の停止表示位置(上段表示位置、中段表示位置及び下段表示位置)のうちいずれかに停止できる第1停止引き込み可能コマ数及び範囲は、7コマのコマ数の停止操作図柄番号が「2」〜「8」の範囲である。
同図(D)には、小役B3賞に当選したゲームにおいて、左リールR1が最初に停止操作を検知した場合の「黒バー」図柄の引き込み可能な範囲を示す。停止操作を検知したタイミングにおける停止操作図柄番号が「9」である場合には、図柄番号PN=14である「黒バー」図柄を上段表示位置(U1)にのみ表示することが可能である。また、停止操作を検知したタイミングにおける停止操作図柄番号が「10」である場合には、図柄番号PN=14である「黒バー」図柄を上段表示位置(U1)又は中段表示位置(M1)のうちいずれかに表示することが可能である。また、停止操作を検知したタイミングにおける停止操作図柄番号が「11」〜「13」うちいずれかである場合には、図柄番号PN=14である「黒バー」図柄を上段表示位置(U1)、中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のうちいずれかに表示することが可能である。また、停止操作を検知したタイミングにおける停止操作図柄番号が「14」である場合には、図柄番号PN=14である「黒バー」図柄を中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のうちいずれかに表示することが可能である。また、停止操作を検知したタイミングにおける停止操作図柄番号が「15」である場合には、図柄番号PN=14である「黒バー」図柄を下段表示位置(D1)にのみ表示することが可能である。
これらから、小役B3賞に当選したゲームにおいて、左リールR1において第1停止制御が行われる場合の第1停止引き込み可能コマ数及び範囲を求めると、図柄番号PN=14の「黒バー」図柄を上段表示位置に表示できるのは、停止操作が行われたタイミングから図柄が1コマも移動せずに停止したときの停止操作図柄番号が「13」である場合の1コマと、当該図柄番号にむかって手前4コマの範囲から移動できる停止操作図柄番号が「9」〜「12」の場合の4コマとを結合してなるコマ数の範囲として、停止操作図柄番号が「9」〜「13」のコマ数が5コマの範囲である。また、図柄番号PN=14の「黒バー」図柄を中段表示位置に表示できるのは、停止操作が行われたタイミングから図柄が1コマも移動せずに停止したときの停止操作図柄番号が「14」である場合の1コマと、当該図柄番号にむかって手前4コマの範囲から移動できる停止操作図柄番号が「10」〜「13」の場合の4コマとを結合してなるコマ数の範囲として、停止操作図柄番号が「10」〜「14」のコマ数が5コマの範囲である。さらに、図柄番号PN=14の「黒バー」図柄を下段表示位置に表示できるのは、停止操作が行われたタイミングから図柄が1コマも移動せずに停止したときの停止操作図柄番号が「15」である場合の1コマと、当該図柄番号にむかって手前4コマの範囲から移動できる停止操作図柄番号が「11」〜「14」の場合の4コマとを結合してなるコマ数の範囲として、停止操作図柄番号が「11」〜「15」のコマ数が5コマの範囲である。
ここで、図柄番号PN=14の「黒バー」図柄を、上段表示位置に表示できる停止操作図柄番号と中段表示位置に表示できる停止操作図柄番号とは、「10」〜「13」の4コマで重複している。また、中段表示位置に表示できる停止操作図柄番号と下段表示位置の表示できる停止操作図柄番号が「11」〜「14」の4コマで重なっている。
ここで、図柄番号PN=14の「黒バー」図柄を、上段表示位置に表示できる停止操作図柄番号と中段表示位置に表示できる停止操作図柄番号とは、「10」〜「13」の4コマで重複している。また、中段表示位置に表示できる停止操作図柄番号と下段表示位置の表示できる停止操作図柄番号が「11」〜「14」の4コマで重なっている。
したがって、図柄番号PN=14の「黒バー」図柄を複数の停止表示位置(上段表示位置、中段表示位置及び下段表示位置)のうちいずれかに表示できるのは、上段表示位置に表示できる停止操作図柄番号である「9」〜「13」の5コマのコマ数の範囲と、中段表示位置に表示できる停止操作図柄番号である「10」〜「14」の5コマのコマ数の範囲と、下段段表示位置に表示できる停止操作図柄番号である「11」〜「15」の5コマのコマ数の範囲との数を単に合計した15コマのコマ数から、上段表示位置に表示できる停止操作図柄番号と中段表示位置に表示できる停止操作図柄番号との重複した「10」〜「13」の4コマのコマ数の範囲と、中段表示位置に表示できる停止操作図柄番号と下段表示位置に表示できる停止操作図柄番号との重複した「11」〜「14」の4コマのコマ数の範囲との数を単に減算した結果の7コマのコマ数である。すなわち、図柄番号PN=14である「黒バー」図柄が複数の停止表示位置(上段表示位置、中段表示位置及び下段表示位置)のうちいずれかに停止できる第1停止引き込み可能コマ数及び範囲は、7コマのコマ数の停止操作図柄番号が「9」〜「15」の範囲である。
同図(B)の小役B1賞に当選したゲームにおける第1停止引き込み可能コマ数の範囲と、同図(C)の小役B2賞に当選したゲームおける第1停止引き込み可能コマ数の範囲と、同図(D)の小役B3賞に当選したゲームおける第1停止引き込み可能コマ数の範囲とを比較すると、各々の図柄番号の範囲が互いに隣接する一方で重複する図柄番号の範囲は存在しない。これは、抽選情報が小役B1賞、小役B2賞又は小役B3賞のいずれかであるゲームにおいて、遊技者が当該抽選情報としての当選した賞の種類を知らないで、複数のリールのうち最初に左リールR1に対応する停止操作を行ったならば、停止操作を行う全タイミングのうち「1/3」の割合で、「赤7」図柄、「青7」図柄又は「黒バー」図柄のうち当選した賞の種類に対応した図柄を複数の停止表示位置のうちいずれか(上段表示位置、中段表示位置又は下段表示位置)に停止させることができる一方で、停止操作を行う全タイミングのうち「2/3」の割合で当選した賞の種類に対応した図柄を複数の停止表示位置のうちいずれかにも停止させられない効果がある。
このように、複数の賞の各々の図柄の所定のリールにおける互いの第1停止引き込み可能コマ数の範囲を隣接させ、且つ互いの第1停止引き込み可能コマ数の範囲を重複させないようにする配置を、複数の賞の各々の図柄の「択一的図柄配置」と呼ぶこととする。すなわち、左リールR1においては、小役B1賞の「赤7」図柄と、小役B2賞の「青7」図柄と、小役B3賞の「黒バー」図柄との配置は「択一的図柄配置」である。
このように、複数の賞の各々の図柄の所定のリールにおける互いの第1停止引き込み可能コマ数の範囲を隣接させ、且つ互いの第1停止引き込み可能コマ数の範囲を重複させないようにする配置を、複数の賞の各々の図柄の「択一的図柄配置」と呼ぶこととする。すなわち、左リールR1においては、小役B1賞の「赤7」図柄と、小役B2賞の「青7」図柄と、小役B3賞の「黒バー」図柄との配置は「択一的図柄配置」である。
説明を図13に戻す。同図(E)は小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞の3つの賞に同時に当選した場合用の選択テーブルTBL341であるが、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞の各々の図柄である「赤7」図柄、「青7」図柄及び「黒バー」図柄のうちいずれか一の図柄を、複数の停止表示位置(上段表示位置、中段表示位置及び下段表示位置)のうちいずれかに停止させることができる。すなわち、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞の3つの賞に同時に当選したゲームでは、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞への入賞が許容される停止制御を行うため、左リールR1にて第1停止制御を行う場合には、「択一的図柄配置」である「赤7」図柄、「青7」図柄又は「黒バー」図柄のうちいずれか一の図柄のみを必ず複数の停止表示位置のうちいずれかに停止させる。したがって「択一的図柄配置」は、「択一的図柄配置」の対象となる図柄のうち、一の図柄に対応した賞のみに当選したゲームでは、第1停止制御となるリールの停止操作を行う全タイミングのうち当選した賞の図柄を複数の停止表示位置のうちいずれかに停止させることができる割合を、「択一的図柄配置」の対象となる図柄の数だけ減らすことができる一方で、「択一的図柄配置」の対象となる図柄のうち、全ての図柄に対応した賞に当選したゲームでは、第1停止制御となるリールの停止操作を行う全タイミングのうち当選した複数の賞の図柄のうちいずれかの図柄を複数の停止表示位置のうちいずれかに必ず停止させることができる。
図15は、小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞の選択テーブルのデータ構造を示す説明図である。同図は、左リールR1が最初に停止操作される場合に3つの停止テーブルを選択するための選択テーブルとして、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞の選択テーブルを対比させたものである。同図(A)は左リールR1の図柄配列を示し、同図(B)、(C)、及び(D)はそれぞれ小役C1賞用の選択テーブルTBL351、小役C2賞用の選択テーブルTBL361、並びに小役C3賞用の選択テーブルTBL371を示す。
同図(B)に示す小役C1賞用の選択テーブルTBL351には、停止操作図柄番号が「6」〜「12」を示す場合には、上段表示位置(U1)、中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のいずれかに「赤チェリー」図柄を表示することできるように、停止テーブルTBL25U1、TBL25M1又はTBL25D1のいずれかを選択を指示する選択データ「25−1」〜「25−3」が記憶されている。ここで選択データが「25−1」を示す場合には停止テーブルTBL25U1を選択し、選択データが「25−2」を示す場合には停止テーブルTBL25M1を選択し、選択データが「25−3」を示す場合には停止テーブルTBL25D1を選択することを示す。
一方、取得した停止操作図柄番号が「1」〜「5」及び「13」〜「21」を示す場合には、停止テーブルTBL21U1を選択するが、当該停止テーブルの停止操作図柄番号が「1」〜「5」及び「13」〜「21」の範囲において、「赤チェリー」図柄は停止操作図柄番号が示す図柄位置から4コマ図柄先の図柄位置には無いため、「赤チェリー」図柄とは異なる他の図柄(ただし、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄を除く)を所定の停止表示位置に表示するものである。
一方、取得した停止操作図柄番号が「1」〜「5」及び「13」〜「21」を示す場合には、停止テーブルTBL21U1を選択するが、当該停止テーブルの停止操作図柄番号が「1」〜「5」及び「13」〜「21」の範囲において、「赤チェリー」図柄は停止操作図柄番号が示す図柄位置から4コマ図柄先の図柄位置には無いため、「赤チェリー」図柄とは異なる他の図柄(ただし、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄を除く)を所定の停止表示位置に表示するものである。
同図(C)に示す小役C2賞用の選択テーブルTBL361には、停止操作図柄番号が「13」〜「19」を示す場合には、上段表示位置(U1)、中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のいずれかに「青チェリー」図柄を表示することできるように、停止テーブルTBL26U1、TBL26M1又はTBL26D1のいずれかを選択を指示する選択データ「26−1」〜「26−3」が記憶されている。ここで選択データが「26−1」を示す場合には停止テーブルTBL26U1を選択し、選択データが「26−2」を示す場合には停止テーブルTBL26M1を選択し、選択データが「26−3」を示す場合には停止テーブルTBL26D1を選択することを示す。
一方、取得した停止操作図柄番号が「1」〜「12」及び「20」〜「21」を示す場合には、停止テーブルTBL26U1を選択するが、当該停止テーブルの停止操作図柄番号が「1」〜「12」及び「20」〜「21」の範囲において、「青チェリー」図柄は停止操作図柄番号が示す図柄位置から4コマ図柄先の図柄位置には無いため、「青チェリー」図柄とは異なる他の図柄(ただし、「赤チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄を除く)を所定の停止表示位置に表示するものである。
一方、取得した停止操作図柄番号が「1」〜「12」及び「20」〜「21」を示す場合には、停止テーブルTBL26U1を選択するが、当該停止テーブルの停止操作図柄番号が「1」〜「12」及び「20」〜「21」の範囲において、「青チェリー」図柄は停止操作図柄番号が示す図柄位置から4コマ図柄先の図柄位置には無いため、「青チェリー」図柄とは異なる他の図柄(ただし、「赤チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄を除く)を所定の停止表示位置に表示するものである。
同図(D)に示す小役C3賞用の選択テーブルTBL371には、停止操作図柄番号が「1」〜「5」及び「20」〜「21」を示す場合には、上段表示位置(U1)、中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のいずれかに「黒チェリー」図柄を表示することできるように、停止テーブルTBL27U1、TBL27M1又はTBL27D1のいずれかを選択を指示する選択データ「27−1」〜「27−3」が記憶されている。ここで選択データが「27−1」を示す場合には停止テーブルTBL27U1を選択し、選択データが「27−2」を示す場合には停止テーブルTBL27M1を選択し、選択データが「27−3」を示す場合には停止テーブルTBL27D1を選択することを示す。
一方、取得した停止操作図柄番号が「6」〜「19」を示す場合には、停止テーブルTBL27U1を選択するが、当該停止テーブルの停止操作図柄番号が「6」〜「19」の範囲において、「黒チェリー」図柄は停止操作図柄番号が示す図柄位置から4コマ図柄先の図柄位置には無いため、「黒チェリー」図柄とは異なる他の図柄(ただし、「赤チェリー」図柄及び「青チェリー」図柄を除く)を所定の停止表示位置に表示するものである。
一方、取得した停止操作図柄番号が「6」〜「19」を示す場合には、停止テーブルTBL27U1を選択するが、当該停止テーブルの停止操作図柄番号が「6」〜「19」の範囲において、「黒チェリー」図柄は停止操作図柄番号が示す図柄位置から4コマ図柄先の図柄位置には無いため、「黒チェリー」図柄とは異なる他の図柄(ただし、「赤チェリー」図柄及び「青チェリー」図柄を除く)を所定の停止表示位置に表示するものである。
ここで、同図(B)の小役C1賞に当選したゲームにおける第1停止引き込み可能コマ数の範囲と、同図(C)の小役C2賞に当選したゲームおける第1停止引き込み可能コマ数の範囲と、同図(D)の小役C3賞に当選したゲームおける第1停止引き込み可能コマ数の範囲とを比較すると、各々の図柄番号の範囲が互いに隣接する一方で重複する図柄番号の範囲は存在しない。これは、左リールR1においては、小役C1賞の「赤チェリー」図柄と、小役C2賞の「青チェリー」図柄と、小役C3賞の「黒チェリー」図柄との配置が「択一的図柄配置」であることを示している。したがって、抽選情報が小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のいずれかであるゲームにおいて、遊技者が当該抽選情報としての当選した賞の種類を知らないで、複数のリールのうち最初に左リールR1に対応する停止操作を行ったならば、停止操作を行う全タイミングのうち「1/3」の割合で、「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄又は「黒チェリー」図柄のうち当選した賞の種類に対応した図柄を複数の停止表示位置のうちいずれか(上段表示位置、中段表示位置又は下段表示位置)に停止させることができる一方で、停止操作を行う全タイミングのうち「2/3」の割合で当選した賞の種類に対応した図柄を複数の停止表示位置のうちいずれかにも停止させられない効果がある。
続いて、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞の図柄と小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞の図柄との図柄の配置を説明する。
本実施形態では、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞の図柄と、小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞の図柄との図柄の配置において、大きく分けて二つの概念(第1の概念及び第2の概念)から設定を行う。
続いて、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞の図柄と小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞の図柄との図柄の配置を説明する。
本実施形態では、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞の図柄と、小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞の図柄との図柄の配置において、大きく分けて二つの概念(第1の概念及び第2の概念)から設定を行う。
<4−4−1:第1の概念>
図16は、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞の図柄と小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞の図柄との図柄の配置を設定する上での第1の概念を説明する図である。第1の概念として本実施形態では、内部抽選により当選した賞の図柄を、引き込み可能なコマ数としての4コマの引き込み範囲に対象とする図柄が位置した場合には必ず引き込めるように図柄の配置を設定する。ただし、BB持越しゲームにおいてはこの限りではないが、本発明の実施する上で説明をする必要はないためBB持越しゲームにおける説明は省略する。
図16は、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞の図柄と小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞の図柄との図柄の配置を設定する上での第1の概念を説明する図である。第1の概念として本実施形態では、内部抽選により当選した賞の図柄を、引き込み可能なコマ数としての4コマの引き込み範囲に対象とする図柄が位置した場合には必ず引き込めるように図柄の配置を設定する。ただし、BB持越しゲームにおいてはこの限りではないが、本発明の実施する上で説明をする必要はないためBB持越しゲームにおける説明は省略する。
同図(A)に左リールR1の図柄配列を示す。同図(B)は「赤7」図柄が複数の停止表示位置のうちいずれかに停止した場合に、複数の停止表示位置に停止する図柄を示している。小役B1賞に当選したゲームにおいて、図柄番号PN=21の「赤7」図柄が、上段表示位置、中段表示位置又は下段表示位置のいずれに表示された場合であっても、複数の停止表示位置に停止する図柄は図柄番号が「1」〜「2」及び「19」〜「21」に配置された図柄のみであって、図柄番号が「1」〜「2」及び「19」〜「21」には、「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のいずれも配置しないようにした。
具体的には、図柄番号PN=21の「赤7」図柄が上段表示位置に停止した場合であっても中段表示位置及び下段表示位置に「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のいずれも表示しないように、図柄番号PN=21の「赤7」図柄から下方に2コマ先までに「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のいずれも配置せず、且つ下方に3コマ先に「青チェリー」図柄を配置した。また、図柄番号PN=21の「赤7」図柄が下段表示位置に停止した場合であっても上段表示位置及び中段表示位置に「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のいずれも表示しないように、図柄番号PN=21の「赤7」図柄から上方に2コマ先までに「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のいずれも配置せず、且つ上方に4コマ先に「黒チェリー」図柄を配置した。すなわち、図柄番号PN=21の「赤7」図柄の上方及び下方の2コマ先には「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のいずれも配置せず、且つ上方及び下方の3コマ先又は4コマ先に「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のうちいずれかの図柄を配置した。
同図(C)は「青7」図柄が複数の停止表示位置のうちいずれかに停止した場合に、複数の停止表示位置に停止する図柄を示している。小役B2賞に当選したゲームにおいて、図柄番号PN=7の「青7」図柄が、上段表示位置、中段表示位置又は下段表示位置のいずれに表示された場合であっても、複数の停止表示位置に停止する図柄は図柄番号が「5」〜「9」に配置された図柄のみであって、図柄番号が「1」〜「4」及び「10」〜「21」には、「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のいずれも配置しないようにした。
具体的には、図柄番号PN=7の「青7」図柄が上段表示位置に停止した場合であっても中段表示位置及び下段表示位置に「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のいずれも表示しないように、図柄番号PN=7の「青7」図柄から下方に2コマ先までに「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のいずれも配置せず、且つ下方に3コマ先に「黒チェリー」図柄を配置した。また、図柄番号PN=7の「青7」図柄が下段表示位置に停止した場合であっても上段表示位置及び中段表示位置に「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のいずれも表示しないように、図柄番号PN=7の「青7」図柄から上方に2コマ先までに「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のいずれも配置せず、且つ上方に4コマ先に「赤チェリー」図柄を配置した。すなわち、図柄番号PN=7の「青7」図柄の上方及び下方の2コマ先には「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のいずれも配置せず、且つ上方及び下方の3コマ先又は4コマ先に「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のうちいずれかの図柄を配置した。
同図(D)は「黒バー」図柄が複数の停止表示位置のうちいずれかに停止した場合に、複数の停止表示位置に停止する図柄を示している。小役B3賞に当選したゲームにおいて、図柄番号PN=14の「黒バー」図柄が、上段表示位置、中段表示位置又は下段表示位置のいずれに表示された場合であっても、複数の停止表示位置に停止する図柄は図柄番号が「12」〜「16」に配置された図柄のみであって、図柄番号が「1」〜「11」及び「17」〜「21」には、「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のいずれも配置しないようにした。
具体的には、図柄番号PN=14の「黒バー」図柄が上段表示位置に停止した場合であっても中段表示位置及び下段表示位置に「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のいずれも表示しないように、図柄番号PN=14の「黒バー」図柄から下方に2コマ先までに「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のいずれも配置せず、且つ下方に3コマ先に「赤チェリー」図柄を配置した。また、図柄番号PN=14の「黒バー」図柄が下段表示位置に停止した場合であっても上段表示位置及び中段表示位置に「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のいずれも表示しないように、図柄番号PN=14の「黒バー」図柄から上方に2コマ先までに「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のいずれも配置せず、且つ上方に4コマ先に「青チェリー」図柄を配置した。すなわち、図柄番号PN=14の「黒バー」図柄の上方及び下方の2コマ先には「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のいずれも配置せず、且つ上方及び下方の3コマ先又は4コマ先に「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のうちいずれかの図柄を配置した。
ここで、「赤7」図柄、「青7」図柄及び「黒バー」図柄の上方及び下方の3コマ先又は4コマ先に「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄のうちいずれかの図柄を配置した理由を説明する。「赤7」図柄、「青7」図柄及び「黒バー」図柄は「択一的図柄配置」であるので、これを第1の択一的図柄配置とする。また、「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄も「択一的図柄配置」であるので、これを第2の択一的図柄配置とする。そこで、第1の択一的図柄配置の対象となる図柄(「赤7」図柄、「青7」図柄及び「黒バー」図柄)と第2の択一的図柄配置の対象となる図柄(「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄)とを図柄番号の番号順に交互に配置することで、第1の択一的図柄配置の図柄及び第2の択一的図柄配置の図柄の両方の「択一的図柄配置」を維持することができる。ただし前述のように、内部抽選により当選した賞の図柄を、引き込み可能なコマ数としての4コマの引き込み範囲に対象とする図柄が位置した場合には必ず引き込めるように図柄の位置を設定するために、第1の択一的図柄配置の図柄である「赤7」図柄、「青7」図柄及び「黒バー」図柄から上方及び下方に2コマよりも多いコマ数を離す必要があるが、第1の択一的図柄配置の対象となる図柄(「赤7」図柄、「青7」図柄及び「黒バー」図柄)と第2の択一的図柄配置の対象となる図柄(「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄)とを図柄番号の番号順に交互に配置する必要もある。これらを維持するために、第1の択一的図柄配置の図柄と図柄の間の略中間のコマとして、第1の択一的図柄配置の図柄の上方及び下方の3コマ先又は4コマ先に第2の択一的図柄配置の図柄を配置した。
<4−4−2:第2の概念>
図17は、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞の図柄と小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞の図柄との図柄の配置を設定する上での第2の概念を説明する図である。本発明では、前述したようにゲームの種類がRTゲーム且つAT状態又はAT状態でないRTゲームである場合には、小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞のうちいずれかに入賞した場合には、RTゲーム且つAT状態又はAT状態でないRTゲームを終了させ、次のゲームから通常ゲームを実行する。そこで遊技者にとって、RTゲーム且つAT状態又はAT状態でないRTゲームは通常ゲームよりも有利であるため、RTゲーム且つAT状態又はAT状態でないRTゲームは小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞のうちいずれかにも入賞しないように停止操作を行いたい。そこで、第2の概念として小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞に入賞しないように停止操作を行うことを可能とする図柄の配置を設定する。
図17は、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞の図柄と小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞の図柄との図柄の配置を設定する上での第2の概念を説明する図である。本発明では、前述したようにゲームの種類がRTゲーム且つAT状態又はAT状態でないRTゲームである場合には、小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞のうちいずれかに入賞した場合には、RTゲーム且つAT状態又はAT状態でないRTゲームを終了させ、次のゲームから通常ゲームを実行する。そこで遊技者にとって、RTゲーム且つAT状態又はAT状態でないRTゲームは通常ゲームよりも有利であるため、RTゲーム且つAT状態又はAT状態でないRTゲームは小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞のうちいずれかにも入賞しないように停止操作を行いたい。そこで、第2の概念として小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞に入賞しないように停止操作を行うことを可能とする図柄の配置を設定する。
同図(A)に左リールR1の図柄配置を示す。同図(B)は、小役C1賞に当選したゲームにおいて、左リールR1の「赤チェリー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲を示している。すなわち、停止操作図柄番号が「6」〜「12」を示す場合には、上段表示位置(U1)、中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のいずれかに「赤チェリー」図柄を表示する。
同図(C)は、小役B1賞に当選したゲームにおいて、左リールR1の「赤7」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲を示している。すなわち、停止操作図柄番号が「1」及び「16」〜「21」を示す場合には、上段表示位置(U1)、中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のいずれかに「赤7」図柄を表示する。
同図(D)は、小役B2賞に当選したゲームにおいて、左リールR1の「青7」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲を示している。すなわち、停止操作図柄番号が「2」〜「8」を示す場合には、上段表示位置(U1)、中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のいずれかに「青7」図柄を表示する。
同図(E)は、小役B3賞に当選したゲームにおいて、左リールR1の「黒バー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲を示している。すなわち、停止操作図柄番号が「9」〜「15」を示す場合には、上段表示位置(U1)、中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のいずれかに「黒バー」図柄を表示する。
同図(C)は、小役B1賞に当選したゲームにおいて、左リールR1の「赤7」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲を示している。すなわち、停止操作図柄番号が「1」及び「16」〜「21」を示す場合には、上段表示位置(U1)、中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のいずれかに「赤7」図柄を表示する。
同図(D)は、小役B2賞に当選したゲームにおいて、左リールR1の「青7」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲を示している。すなわち、停止操作図柄番号が「2」〜「8」を示す場合には、上段表示位置(U1)、中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のいずれかに「青7」図柄を表示する。
同図(E)は、小役B3賞に当選したゲームにおいて、左リールR1の「黒バー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲を示している。すなわち、停止操作図柄番号が「9」〜「15」を示す場合には、上段表示位置(U1)、中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のいずれかに「黒バー」図柄を表示する。
ここで、同図(B)において、小役C1賞に入賞しないように停止操作を行うためには、図柄番号PN=11の「赤チェリー」図柄を複数の停止表示位置のいずれにも表示させないタイミングで停止操作を行えば良い。換言すれば、図柄番号が「1」〜「5」及び「13」〜「21」を停止操作図柄番号とするタイミングで停止操作を行えば良い。しかしながら、図柄番号PN=11の「赤チェリー」図柄は、「赤チェリー」図柄とは異なる他の図柄と比べてとくに大きい訳ではないため、左リールR1が可変表示中(回転中)のときには「赤チェリー」図柄を識別することは難しい。一方で、図柄番号PN=7の「青7」図柄、図柄番号PN=14の「黒バー」図柄及び図柄番号PN=21の「赤7」図柄は、前述したように(図3の説明を参照)、当該三つの図柄とは異なる他の図柄と比べて可変表示中に視認し易いものとなっている。すなわち、左リールR1が可変表示中(回転中)のときに図柄番号PN=7の「青7」図柄、図柄番号PN=14の「黒バー」図柄及び図柄番号PN=21の「赤7」図柄を識別することは容易である。
ここで、遊技者が図柄番号PN=21の「赤7」図柄を識別して停止操作を行うことは、同図(C)において小役B1賞に当選したゲームにおいて、左リールR1の「赤7」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲を停止操作図柄番号としたタイミングで停止操作を行うことと同様である。また、遊技者が図柄番号PN=7の「青7」図柄を識別して停止操作を行うことは、同図(D)において小役B2賞に当選したゲームにおいて、左リールR1の「青7」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲を停止操作図柄番号としたタイミングで停止操作を行うことと同様である。さらに、遊技者が図柄番号PN=14の「黒バー」図柄を識別して停止操作を行うことは、同図(E)において小役B3賞に当選したゲームにおいて、左リールR1の「黒バー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲を停止操作図柄番号としたタイミングで停止操作を行うことと同様である。
ここで、同図(B)の「赤チェリー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数(図柄番号が「6」から「12」)と、同図(C)の「赤7」図柄の第1停止引き込み可能コマ数(図柄番号が「1」及び「16」〜「21」)とを比較すると、「赤チェリー」図柄と「赤7」図柄とで第1停止引き込み可能コマ数の範囲は重複していない。また、「赤チェリー」図柄と「赤7」図柄との第1停止引き込み可能コマ数の範囲は、同図(ア)に示す位置で3コマ離間しており、且つ同図(イ)に示す位置で4コマ離間している。各リールには「21」のコマ数があるから、「赤チェリー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数は「7」のコマ数と「赤7」図柄の第1停止引き込み可能コマ数は「7」のコマ数とを差し引いた残りの「7」のコマ数を、リールの回転方向に沿った方向と当該方向とは反対の方向に等しく割り振られていると言える(ただし、「7」は奇数であるため、整数では等しく割り切れずに「1」の余りがある)。
すなわち、「赤チェリー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲と「赤7」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲とを最も離間させた位置に互いの図柄を配置したこととなる。また、第1停止引き込み可能コマ数は「赤7」図柄と「赤チェリー」図柄とで同じ数であるため、両図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲とを最も離間させた位置は、リールの回転方向に沿った方向と当該方向とは反対の方向との両方向において最も離間したコマに「赤7」図柄と「赤チェリー」図柄とを配置したと言うこともできる。これは、同図(ウ)に示すコマ数であって、「19」のコマ数を等しく割り振られたコマ数として、「赤7」図柄からリールの回転方向に沿った下方に向かって「9」のコマ数を離間し、下方とは逆の方向には「10」のコマ数を離間させた(「19」は奇数であるため、整数では等しく割り切れずに「1」の余りがある)。
このように、「赤チェリー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲と「赤7」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲とを最も離間させた位置に互いの図柄を配置する(換言すると、リールの回転方向に沿った方向と当該方向とは反対の方向との両方向において最も離間したコマに「赤7」図柄と「赤チェリー」図柄とを配置する)ことにより、小役C1賞に当選したゲームにおいては、小役B1賞に当選したゲームにおいて「赤7」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲で操作する場合と同じタイミングで停止操作を行うことで、「赤チェリー」図柄を複数の停止表示位置のいずれにも表示させずに、小役C1賞の入賞を避けることができる。
また、同図(B)の「赤チェリー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数(図柄番号が「6」〜「12」)と、同図(D)の「青7」図柄の第1停止引き込み可能コマ数(図柄番号が「2」〜「8」)とを比較すると、「赤チェリー」図柄と「青7」図柄とで第1停止引き込み可能コマ数の範囲が、図柄番号が「6」〜「8」で重複している。したがって、小役C1賞に当選したゲームにおいて、小役B2賞に当選したゲームにおける「青7」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲を停止操作図柄番号とするタイミングで停止操作を検知した場合には、小役C1賞の「赤チェリー」図柄を複数の停止表示位置のいずれかに停止させることにより小役C1賞に入賞してしまう場合がある。しかしながら、左リールR1が可変表示中(回転中)のときに図柄番号PN=7の「青7」図柄、図柄番号PN=14の「黒バー」図柄及び図柄番号PN=21の「赤7」図柄を識別することは容易であるため、遊技者は小役C1賞に入賞しないように「赤7」図柄を停止操作の目安とする。
また、同図(B)の「赤チェリー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数(図柄番号が「6」〜「12」)と、同図(E)の「黒バー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数(図柄番号が「9」〜「15」)とを比較すると、「赤チェリー」図柄と「黒バー」図柄とで第1停止引き込み可能コマ数の範囲が、図柄番号が「9」〜「12」で重複している。したがって、小役C1賞に当選したゲームにおいて、小役B3賞に当選したゲームにおける「黒バー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲を停止操作図柄番号とするタイミングで停止操作を検知した場合には、小役C1賞の「赤チェリー」図柄を複数の停止表示位置のいずれかに停止させることにより小役C1賞に入賞してしまう場合がある。しかしながら、左リールR1が可変表示中(回転中)のときに図柄番号PN=7の「青7」図柄、図柄番号PN=14の「黒バー」図柄及び図柄番号PN=21の「赤7」図柄を識別することは容易であるため、遊技者は小役C1賞に入賞しないように「赤7」図柄を停止操作の目安とする。
小役C2賞に当選したゲームにおける左リールR1の「青チェリー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲は停止操作図柄番号が「13」〜「19」である。
ここで、小役C2賞に入賞しないように停止操作を行うためには、小役B2賞に当選したゲームにおける「青7」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲である図柄番号が「2」〜「8」を停止操作図柄番号とするタイミングで停止操作を行えば良い。
ここで、小役C2賞に入賞しないように停止操作を行うためには、小役B2賞に当選したゲームにおける「青7」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲である図柄番号が「2」〜「8」を停止操作図柄番号とするタイミングで停止操作を行えば良い。
これは、図柄番号PN=18の「青チェリー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数(図柄番号が「13」から「19」)と、同図(D)の「青7」図柄の第1停止引き込み可能コマ数(図柄番号が「2」〜「8」)とを比較すると、「青チェリー」図柄と「青7」図柄とで第1停止引き込み可能コマ数の範囲は重複していないからである。また、「青チェリー」図柄と「青7」図柄との第1停止引き込み可能コマ数の範囲は、図柄番号が「1」及び「20」〜「21」で3コマ離間しており、且つ図柄番号が「9」〜「12」で4コマ離間している。
すなわち、「青チェリー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲と「青7」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲とを最も離間させた位置に互いの図柄を配置したこととなる。また、第1停止引き込み可能コマ数は「青7」図柄と「青チェリー」図柄とで同じ数であるため、両図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲とを最も離間させた位置は、リールの回転方向に沿った方向と当該方向とは反対の方向との両方向において最も離間したコマに「青7」図柄と「青チェリー」図柄とを配置したと言うこともできる。
このように、小役C2賞に当選したゲームにおいては、小役B2賞に当選したゲームにおいて「青7」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲で操作する場合と同じタイミングで停止操作を行うことで、「青チェリー」図柄を複数の停止表示位置のいずれにも表示させずに、小役C2賞の入賞を避けることができる。
また、「青チェリー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数(図柄番号が「13」〜「19」)と、同図(C)の「赤7」図柄の第1停止引き込み可能コマ数(図柄番号が「1」及び「2」〜「8」)とを比較すると、「青チェリー」図柄と「赤7」図柄とで第1停止引き込み可能コマ数の範囲が、図柄番号が「16」〜「19」で重複している。したがって、小役C2賞に当選したゲームにおいて、小役B1賞に当選したゲームにおける「赤7」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲を停止操作図柄番号とするタイミングで停止操作を検知した場合には、小役C2賞の「青チェリー」図柄を複数の停止表示位置のいずれかに停止させることにより小役C2賞に入賞してしまう場合がある。しかしながら、左リールR1が可変表示中(回転中)のときに図柄番号PN=7の「青7」図柄、図柄番号PN=14の「黒バー」図柄及び図柄番号PN=21の「赤7」図柄を識別することは容易であるため、遊技者は小役C2賞に入賞しないように「青7」図柄を停止操作の目安とする。
また、「青チェリー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数(図柄番号が「13」〜「19」)と、同図(E)の「黒バー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数(図柄番号が「9」〜「15」)とを比較すると、「青チェリー」図柄と「黒バー」図柄とで第1停止引き込み可能コマ数の範囲が、図柄番号が「13」〜「15」で重複している。したがって、小役C2賞に当選したゲームにおいて、小役B3賞に当選したゲームにおける「黒バー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲を停止操作図柄番号とするタイミングで停止操作を検知した場合には、小役C2賞の「青チェリー」図柄を複数の停止表示位置のいずれかに停止させることにより小役C2賞に入賞してしまう場合がある。しかしながら、左リールR1が可変表示中(回転中)のときに図柄番号PN=7の「青7」図柄、図柄番号PN=14の「黒バー」図柄及び図柄番号PN=21の「赤7」図柄を識別することは容易であるため、遊技者は小役C1賞に入賞しないように「青7」図柄を停止操作の目安とする。
次に、小役C3賞に当選したゲームにおける左リールR1の「黒チェリー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲は停止操作図柄番号が「1」〜「5」及び「20」〜「21」である。
ここで、小役C3賞に入賞しないように停止操作を行うためには、小役B3賞に当選したゲームにおける「黒バー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲である図柄番号が「9」〜「15」を停止操作図柄番号とするタイミングで停止操作を行えば良い。
ここで、小役C3賞に入賞しないように停止操作を行うためには、小役B3賞に当選したゲームにおける「黒バー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲である図柄番号が「9」〜「15」を停止操作図柄番号とするタイミングで停止操作を行えば良い。
これは、図柄番号PN=4の「黒チェリー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数(「1」〜「5」及び「20」〜「21」)と、同図(E)の「黒バー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数(図柄番号が「9」〜「15」)とを比較すると、「黒チェリー」図柄と「黒バー」図柄とで第1停止引き込み可能コマ数の範囲は重複していないからである。また、「黒チェリー」図柄と「黒バー」図柄との第1停止引き込み可能コマ数の範囲は、図柄番号が「6」〜「8」で3コマ離間しており、且つ図柄番号が「16」〜「19」で4コマ離間している。
すなわち、「黒チェリー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲と「黒バー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲とを最も離間させた位置に互いの図柄を配置したこととなる。また、第1停止引き込み可能コマ数は「黒バー」図柄と「黒チェリー」図柄とで同じ数であるため、両図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲とを最も離間させた位置は、リールの回転方向に沿った方向と当該方向とは反対の方向との両方向において最も離間したコマに「黒バー」図柄と「黒チェリー」図柄とを配置したと言うこともできる。
このように、小役C3賞に当選したゲームにおいては、小役B3賞に当選したゲームにおいて「黒バー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲で操作する場合と同じタイミングで停止操作を行うことで、「黒チェリー」図柄を複数の停止表示位置のいずれにも表示させずに、小役C3賞の入賞を避けることができる。
また、「黒チェリー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数(「1」〜「5」及び「20」〜「21」)と、同図(C)の「赤7」図柄の第1停止引き込み可能コマ数(図柄番号が「1」及び「2」〜「8」)とを比較すると、「黒チェリー」図柄と「赤7」図柄とで第1停止引き込み可能コマ数の範囲が、図柄番号が「1」及び「20」〜「21」で重複している。したがって、小役C3賞に当選したゲームにおいて、小役B1賞に当選したゲームにおける「赤7」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲を停止操作図柄番号とするタイミングで停止操作を検知した場合には、小役C3賞の「黒チェリー」図柄を複数の停止表示位置のいずれかに停止させることにより小役C3賞に入賞してしまう場合がある。しかしながら、左リールR1が可変表示中(回転中)のときに図柄番号PN=7の「青7」図柄、図柄番号PN=14の「黒バー」図柄及び図柄番号PN=21の「赤7」図柄を識別することは容易であるため、遊技者は小役C2賞に入賞しないように「黒バー」図柄を停止操作の目安とする。
また、「黒チェリー」図柄の第1停止引き込み可能コマ数(「1」〜「5」及び「20」〜「21」)と、同図(D)の「青7」図柄の第1停止引き込み可能コマ数(図柄番号が「2」〜「8」)とを比較すると、「黒チェリー」図柄と「青7」図柄とで第1停止引き込み可能コマ数の範囲が、図柄番号が「2」〜「5」で重複している。したがって、小役C3賞に当選したゲームにおいて、小役B2賞に当選したゲームにおける「青7」図柄の第1停止引き込み可能コマ数の範囲を停止操作図柄番号とするタイミングで停止操作を検知した場合には、小役C3賞の「黒チェリー」図柄を複数の停止表示位置のいずれかに停止させることにより小役C3賞に入賞してしまう場合がある。しかしながら、左リールR1が可変表示中(回転中)のときに図柄番号PN=7の「青7」図柄、図柄番号PN=14の「黒バー」図柄及び図柄番号PN=21の「赤7」図柄を識別することは容易であるため、遊技者は小役C1賞に入賞しないように「黒バー」図柄を停止操作の目安とする。
これらから、遊技者は、小役C1賞に当選したゲームにおいて、小役C1賞に入賞しないように停止操作を行う場合には、「赤チェリー」図柄を複数の停止表示位置のいずれにも停止させないように、「赤7」図柄を停止操作の目安とすることができる。また、小役C2賞に当選したゲームにおいて、小役C2賞に入賞しないように停止操作を行う場合には、「青チェリー」図柄を複数の停止表示位置のいずれにも停止させないように、「青7」図柄を停止操作の目安とすることができる。さらに、小役C3賞に当選したゲームにおいて、小役C3賞に入賞しないように停止操作を行う場合には、「黒チェリー」図柄を複数の停止表示位置のいずれにも停止させないように、「黒バー」図柄を停止操作の目安とすることができる。
<4−5:停止リンクテーブルの構造>
前述したように、停止制御で用いる各賞及びハズレに対応した停止テーブルは、各賞及びハズレに対応した選択テーブルにより特定される。また、各賞及びハズレに対応した選択テーブルは、停止操作の順序及び、2回目以降の停止制御においては既に停止しているリールの図柄の表示位置に基づいて適切な選択テーブルを特定する必要がある。
例えば、ある賞に当選しているゲームにおいて、1回目の停止制御であれば上段表示位置(U1〜U3)、中段表示位置(M1〜M3)又は下段表示位置(D1〜D3)のいずれかに賞を構成する図柄を表示することが可能な選択テーブルを特定する必要がある。また、既に停止している左リールR1の上段表示位置(U1)に賞を構成する図柄が表示した後に次に停止するリールが中リールR2であれば、上段表示位置(U2)又は中段表示位置(M2)のいずれかに賞を構成する図柄を表示することが可能な選択テーブルを特定する必要がある。このように停止操作の順序に応じて適切な選択テーブルを特定するためのデータとして、停止操作の順序と選択テーブルとを関連づけた停止リンクテーブルを備えている。
前述したように、停止制御で用いる各賞及びハズレに対応した停止テーブルは、各賞及びハズレに対応した選択テーブルにより特定される。また、各賞及びハズレに対応した選択テーブルは、停止操作の順序及び、2回目以降の停止制御においては既に停止しているリールの図柄の表示位置に基づいて適切な選択テーブルを特定する必要がある。
例えば、ある賞に当選しているゲームにおいて、1回目の停止制御であれば上段表示位置(U1〜U3)、中段表示位置(M1〜M3)又は下段表示位置(D1〜D3)のいずれかに賞を構成する図柄を表示することが可能な選択テーブルを特定する必要がある。また、既に停止している左リールR1の上段表示位置(U1)に賞を構成する図柄が表示した後に次に停止するリールが中リールR2であれば、上段表示位置(U2)又は中段表示位置(M2)のいずれかに賞を構成する図柄を表示することが可能な選択テーブルを特定する必要がある。このように停止操作の順序に応じて適切な選択テーブルを特定するためのデータとして、停止操作の順序と選択テーブルとを関連づけた停止リンクテーブルを備えている。
図18は、ROM104に記憶され、各賞及びハズレに対応複数の停止リンクテーブルTBL51〜TBL58で構成されたデータ群TBL5を示す図である。なお、ROM104にはBB1賞、BB2賞、小役A賞及びハズレに対応した個別データ群も記憶されているが、本発明の説明には必要がないため省略する。停止リンクテーブルは、停止操作の順序と、図12に示す各賞及びハズレに対応した選択テーブルとを関連付けて記憶させたテーブルである。ある賞に当選したゲームで、停止操作の順番に基づいて一の選択テーブルを特定し、特定された選択テーブルを参照して複数の停止テーブルから一の停止テーブルを特定し、特定された停止テーブルに基づいて取得した停止操作図柄番号に対応する進みコマ数を取得してどの図柄を中段表示位置に表示させてリールを停止させるかを決定する。
図19は、小役B1賞に対応した停止リンクテーブルTBL51を示す。停止リンクテーブルTBL51は、最初の停止操作されるストップボタン13a〜13cに応じて、3つのデータ領域に区分される。すなわち、1回目のストップボタンの停止操作が左ストップボタン13aであった場合には(a)に区分される図中のデータ領域A〜Cが特定され、中ストップボタン13bであった場合には(b)に区分される図中のデータ領域D〜Fが特定され、右ストップボタン13cであった場合には(c)に区分される図中のデータ領域G〜Iが特定される。
1回目のストップボタンの停止操作が左ストップボタン13aであった場合を例示すると、データ領域Aが特定され、次いでリールR1用に選択テーブルTBL311が特定される。特定された選択テーブルTBL311を参照して、取得した停止操作図柄番号に対応する選択データ「21−1」〜「21−3」を取得し、それぞれに対応づけられた停止テーブルTBL21U1、TBL21M1又はTBL21D1から第1停止制御で用いる一の停止テーブルを選択する。次に2回目のストップボタンの停止操作が中ストップボタン13bであった場合はデータ領域Bが特定され、右ストップボタン13cであった場合はデータ領域Cが特定される。
ここで、2回目のストップボタンの停止操作が中ストップボタン13bであった場合で説明を続けると、第1停止制御で選択された停止テーブルTBL21U1、TBL21M1又はTBL21D1に対応づけて選択テーブルTBL314、選択テーブルは選択せず、又はTBL315のいずれかを選択する。第1停止制御にて「赤7」図柄を上段表示位置(U1)に表示する停止テーブルTBL21U1が選択された場合であれば選択テーブルTBL314を選択し、取得した停止操作図柄番号に対応する選択データ「21−1」又は「21−2」を取得する。取得した選択データに対応づけられた、「ベル」図柄を上段表示位置(U2)に表示する停止テーブルTBL21U2、又は中段表示位置(M2)に表示するTBL21M2の一方を2番目のリールを停止させる制御(第2停止制御)で用いる停止テーブルとして選択する。
また、第1停止制御にて「赤7」図柄を中段表示位置(M1)に表示する停止テーブルTBL21M1が選択された場合であれば選択テーブルは選択せず、「ベル」図柄を中段表示位置(M2)に表示する停止テーブルTBL21M2を第2停止制御で用いる停止テーブルとして選択する。
また、第1停止制御にて「赤7」図柄を下段表示位置(D1)に表示する停止テーブルTBL21D1が選択された場合であれば選択テーブルTBL315を選択し、取得した停止操作図柄番号に対応する選択データ「21−1」又は「21−2」を取得する。取得した選択データに対応づけられた、「ベル」図柄を中段表示位置(M2)に表示する停止テーブルTBL21M2、又は下段表示位置(D2)に表示するTBL21D2の一方を第2停止制御で用いる停止テーブルとして選択する。
なお、第1停止制御と第2停止制御で選択された停止テーブルの組み合わせにより、「赤7−ベル−ベル」の図柄の組合せが揃う入賞ラインが特定される。すなわち、停止テーブルがTBL21U1→TBL21U2と選択された場合は入賞ラインL2が特定され、停止テーブルがTBL21U1→TBL21M2と選択された場合は入賞ラインL4が特定され、停止テーブルがTBL21M1→TBL21M2と選択された場合は入賞ラインL1が特定され、停止テーブルがTBL21D1→TBL21M2と選択された場合は入賞ラインL5が特定され、停止テーブルがTBL21D1→TBL21D2と選択された場合は入賞ラインL3が特定されることになる。したがって、第3停止制御で使用する停止テーブルは一意的に定まるので選択データは不要である。
次に、2回目のストップボタンの停止操作が右ストップボタン13cであった場合を説明すると、第1停止制御で選択された停止テーブルTBL21U1、TBL21M1又はTBL21D1に対応づけて選択テーブルTBL317、選択テーブルは選択せず、及びTBL317のいずれかを選択する。第1停止制御にて「赤7」図柄を上段表示位置(U1)に表示する停止テーブルTBL21U1が選択された場合であれば選択テーブルTBL317を選択し、取得した停止操作図柄番号に対応する選択データ「21−1」又は「21−2」を取得する。取得した選択データに対応づけられた、「ベル」図柄を上段表示位置(U3)に表示する停止テーブルTBL21U3、又は下段表示位置(D3)に表示するTBL21D3の一方を第2停止制御で用いる停止テーブルとして選択する。
また、第1停止制御にて「赤7」図柄を中段表示位置(M1)に表示する停止テーブルTBL21M1が選択された場合であれば選択テーブルは選択せず、「ベル」図柄を中段表示位置(M3)に表示する停止テーブルTBL21M3を第2停止制御で用いる停止テーブルとして選択する。
また、第1停止制御にて「赤7」図柄を下段表示位置(D1)に表示する停止テーブルTBL21D1が選択された場合であれば選択テーブルTBL317を選択し、取得した停止操作図柄番号に対応する選択データ「21−1」又は「21−2」を取得する。取得した選択データに対応づけられた、「ベル」図柄を上段表示位置(U3)に表示する停止テーブルTBL21U3、又は下段表示位置(D3)に表示するTBL21D3の一方を第2停止制御で用いる停止テーブルとして選択する。
なお、第1停止制御と第2停止制御で選択された停止テーブルの組み合わせにより、「赤7−ベル−ベル」の図柄の組合せが揃う入賞ラインが特定される。すなわち、停止テーブルがTBL21U1→TBL21U3と選択された場合は入賞ラインL2が特定され、停止テーブルがTBL21U1→TBL21D3と選択された場合は入賞ラインL4が特定され、停止テーブルがTBL21M1→TBL21M3と選択された場合は入賞ラインL1が特定され、停止テーブルがTBL21D1→TBL21U3と選択された場合は入賞ラインL5が特定され、停止テーブルがTBL21D1→TBL21D3と選択された場合は入賞ラインL3が特定されることになる。したがって、第3停止制御で使用する停止テーブルは一意的に定まるので選択データは不要である。
説明を続ける。小役B2賞に対応した停止リンクテーブルTBL52の構造は、図19において、停止テーブルTBL21U1を停止テーブルTBL22U1に置換し、停止テーブルTBL21M1を停止テーブルTBL22M1に置換し、停止テーブルTBL21D1を停止テーブルTBL22D1に置換する。また、データ領域A及びEの選択テーブルTBL311を選択テーブルTBL321に置換し、さらに、データ領域Hの選択テーブルTBL312を選択テーブルTBL322に置換したものとなる。
すなわち、小役B2賞に対応した停止リンクテーブルTBL52の構造と小役B1賞に対応した停止リンクテーブルTBL51の構造とで異なる箇所は、左リールR1の停止制御を行うときのみである。したがって、左リールR1の停止制御が第2停止である場合には、第1停止において停止したリールの複数の停止表示位置に表示される図柄から、小役B1賞、小役B2賞又は小役B3賞のどれかの賞に当選していると予測できたとしても、当選している賞の種類が小役B2賞であるかことを確定的に知ることは不可能である。同様に、左リールR1の停止制御が第3停止である場合には、第1停止及び第2停止において停止したリールの複数の停止表示位置に表示される図柄から、当選している賞の種類が小役B2賞であることを確定的に知ることは不可能である。
説明を続ける。小役B3賞に対応した停止リンクテーブルTBL53の構造は、図19において、停止テーブルTBL21U1を停止テーブルTBL23U1に置換し、停止テーブルTBL21M1を停止テーブルTBL23M1に置換し、停止テーブルTBL21D1を停止テーブルTBL23D1に置換する。また、データ領域A及びEの選択テーブルTBL311を選択テーブルTBL331に置換し、さらに、データ領域Hの選択テーブルTBL312を選択テーブルTBL332に置換したものとなる。
すなわち、小役B3賞に対応した停止リンクテーブルTBL53の構造と小役B1賞に対応した停止リンクテーブルTBL51の構造とで異なる箇所は、左リールR1の停止制御を行うときのみである。したがって、左リールR1の停止制御が第2停止である場合には、第1停止において停止したリールの複数の停止表示位置に表示される図柄から、小役B1賞、小役B2賞又は小役B3賞のどれかの賞に当選していると予測できたとしても、当選している賞の種類が小役B3賞であるかことを確定的に知ることは不可能である。同様に、左リールR1の停止制御が第3停止である場合には、第1停止及び第2停止において停止したリールの複数の停止表示位置に表示される図柄から、当選している賞の種類が小役B3賞であることを確定的に知ることは不可能である。
これらから、左リールR1の停止制御が第2停止である場合には、第1停止において停止したリールの複数の停止表示位置に表示される図柄から、小役B1賞、小役B2賞又は小役B3賞のどれかの賞に当選していると予測できたとしても、当選している賞の種類が小役B1賞、小役B2賞又は小役B3賞のうちいずれであるかを確定的に知ることは不可能である。同様に、左リールR1の停止制御が第3停止である場合には、第1停止及び第2停止において停止したリールの複数の停止表示位置に表示される図柄から、当選している賞の種類が小役B1賞、小役B2賞又は小役B3賞のうちいずれであるかを確定的に知ることは不可能である。
説明を続ける。小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞の3つの賞に同時に当選した場合に対応した停止リンクテーブルTBL54の構造は、図19において、停止テーブルTBL21U1を停止テーブルTBL24U1に置換し、停止テーブルTBL21M1を停止テーブルTBL24M1に置換し、停止テーブルTBL21D1を停止テーブルTBL24D1に置換する。また、データ領域A及びEの選択テーブルTBL311を選択テーブルTBL341に置換し、さらに、データ領域Hの選択テーブルTBL312を選択テーブルTBL342に置換したものとなる。
すなわち、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞に同時に当選した場合に対応した停止リンクテーブルTBL54の構造と小役B1賞に対応した停止リンクテーブルTBL51の構造とで異なる箇所は、左リールR1の停止制御を行うときのみである。ここで、前述したように、左リールR1の第1停止制御又は第2停止制御を行うときに用いる選択テーブルTBL341は、全ての停止操作図柄番号において、「赤7」図柄、「青7」図柄、「黒バー」図柄のうちいずれか一の図柄が、必ず上段表示位置(U1)、中段表示位置(M1)又は下段表示位置(D1)のいずれかに表示すること停止データを選択することができるものである。よって、停止リンクテーブルTBL54の構造に従い、CPU101は第1停止制御が左リールR1に対して行われれば、左リールR1の複数の停止表示位置のいずれかに、「赤7」図柄、「青7」図柄及び「黒バー」図柄のうちいずれか一の図柄を停止させ、当該停止した図柄に係る入賞ラインに含まれる中リールR2の停止表示位置と右リールR3の停止表示位置とに、「ベル」図柄を停止させる。したがって、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞に同時に当選したゲームにおいて、第1停止制御が左リールR1に対して行われれば、小役B1賞、小役B2賞又は小役B3賞のいずれか一の賞に必ず入賞する。
図20は、小役C1賞に対応した停止リンクテーブルTBL55を示す。停止リンクテーブルTBL55は、最初の停止操作されるストップボタン13a〜13cに応じて、3つのデータ領域に区分される。すなわち、1回目のストップボタンの停止操作が左ストップボタン13aであった場合には(a)に区分される図中のデータ領域A〜Cが特定され、中ストップボタン13bであった場合には(b)に区分される図中のデータ領域D〜Fが特定され、右ストップボタン13cであった場合には(c)に区分される図中のデータ領域G〜Iが特定される。
1回目のストップボタンの停止操作が左ストップボタン13aであった場合を例示すると、データ領域Aが特定され、次いでリールR1用に選択テーブルTBL351が特定される。特定された選択テーブルTBL351を参照して、取得した停止操作図柄番号に対応する選択データ「25−1」〜「25−3」を取得し、それぞれに対応づけられた停止テーブルTBL25U1、TBL25M1又はTBL25D1から第1停止制御で用いる一の停止テーブルを選択する。次に2回目のストップボタンの停止操作が中ストップボタン13bであった場合はデータ領域Bが特定され、右ストップボタン13cであった場合はデータ領域Cが特定される。
ここで、2回目のストップボタンの停止操作が中ストップボタン13bであった場合で説明を続けると、第1停止制御で選択された停止テーブルTBL25U1、TBL25M1又はTBL25D1に対応づけて選択テーブルTBL354、選択テーブルは選択せず、又はTBL355のいずれかを選択する。第1停止制御にて「赤チェリー」図柄を上段表示位置(U1)に表示する停止テーブルTBL21U1が選択された場合であれば選択テーブルTBL354を選択し、取得した停止操作図柄番号に対応する選択データ「25−1」又は「25−2」を取得する。取得した選択データに対応づけられた、何らかの図柄を上段表示位置(U2)に表示する停止テーブルTBL25U2、又は中段表示位置(M2)に表示するTBL25M2の一方を2番目のリールを停止させる制御(第2停止制御)で用いる停止テーブルとして選択する。
また、第1停止制御にて「赤チェリー」図柄を中段表示位置(M1)に表示する停止テーブルTBL25M1が選択された場合であれば選択テーブルは選択せず、何らかの図柄を中段表示位置(M2)に表示する停止テーブルTBL25M2を第2停止制御で用いる停止テーブルとして選択する。
また、第1停止制御にて「赤チェリー」図柄を下段表示位置(D1)に表示する停止テーブルTBL25D1が選択された場合であれば選択テーブルTBL355を選択し、取得した停止操作図柄番号に対応する選択データ「25−1」又は「25−2」を取得する。取得した選択データに対応づけられた、何らかの図柄を中段表示位置(M2)に表示する停止テーブルTBL25M2、又は下段表示位置(D2)に表示するTBL25D2の一方を第2停止制御で用いる停止テーブルとして選択する。
なお、第1停止制御と第2停止制御で選択された停止テーブルの組み合わせにより、「赤チェリー−ANY−ANY」の図柄の組合せが揃う入賞ラインが特定される。すなわち、停止テーブルがTBL25U1→TBL25U2と選択された場合は入賞ラインL2及びL4が特定され、停止テーブルがTBL25U1→TBL25M2と選択された場合は入賞ラインL2及びL4が特定され、停止テーブルがTBL25M1→TBL25M2と選択された場合は入賞ラインL1が特定され、停止テーブルがTBL25D1→TBL25M2と選択された場合は入賞ラインL3及びL5が特定され、停止テーブルがTBL25D1→TBL25D2と選択された場合は入賞ラインL3及びL5が特定されることになる。したがって、第3停止制御で使用する停止テーブルは一意的に定まるので選択データは不要である。
次に、2回目のストップボタンの停止操作が右ストップボタン13cであった場合を説明すると、第1停止制御で選択された停止テーブルTBL25U1、TBL25M1又はTBL25D1に対応づけて選択テーブルTBL357、選択テーブルは選択せず、及びTBL357のいずれかを選択する。第1停止制御にて「赤チェリー」図柄を上段表示位置(U1)に表示する停止テーブルTBL25U1が選択された場合であれば選択テーブルTBL357を選択し、取得した停止操作図柄番号に対応する選択データ「25−1」又は「25−2」を取得する。取得した選択データに対応づけられた、何らかの図柄を上段表示位置(U3)に表示する停止テーブルTBL25U3、又は下段表示位置(D3)に表示するTBL25D3の一方を第2停止制御で用いる停止テーブルとして選択する。
また、第1停止制御にて「赤チェリー」図柄を中段表示位置(M1)に表示する停止テーブルTBL25M1が選択された場合であれば選択テーブルは選択せず、何らかの図柄を中段表示位置(M3)に表示する停止テーブルTBL25M3を第2停止制御で用いる停止テーブルとして選択する。
また、第1停止制御にて「赤チェリー」図柄を下段表示位置(D1)に表示する停止テーブルTBL25D1が選択された場合であれば選択テーブルTBL357を選択し、取得した停止操作図柄番号に対応する選択データ「25−1」又は「25−2」を取得する。取得した選択データに対応づけられた、何らかの図柄を上段表示位置(U3)に表示する停止テーブルTBL25U3、又は下段表示位置(D3)に表示するTBL25D3の一方を第2停止制御で用いる停止テーブルとして選択する。
なお、第1停止制御と第2停止制御で選択された停止テーブルの組み合わせにより、「赤チェリー−ANY−ANY」の図柄の組合せが揃う入賞ラインが特定される。すなわち、停止テーブルがTBL25U1→TBL25U3と選択された場合は入賞ラインL2及びL4が特定され、停止テーブルがTBL25U1→TBL25D3と選択された場合は入賞ラインL2及びL4が特定され、停止テーブルがTBL25M1→TBL25M3と選択された場合は入賞ラインL1が特定され、停止テーブルがTBL25D1→TBL25U3と選択された場合は入賞ラインL3及びL5が特定され、停止テーブルがTBL25D1→TBL25D3と選択された場合は入賞ラインL3及びL5が特定されることになる。したがって、第3停止制御で使用する停止テーブルは一意的に定まるので選択データは不要である。
説明を続ける。小役C2賞に対応した停止リンクテーブルTBL56の構造は、図20において、停止テーブルTBL25U1を停止テーブルTBL26U1に置換し、停止テーブルTBL25M1を停止テーブルTBL26M1に置換し、停止テーブルTBL25D1を停止テーブルTBL26D1に置換する。また、データ領域A及びEの選択テーブルTBL351を選択テーブルTBL361に置換し、さらに、データ領域Hの選択テーブルTBL352を選択テーブルTBL362に置換したものとなる。
すなわち、小役C2賞に対応した停止リンクテーブルTBL56の構造と小役C1賞に対応した停止リンクテーブルTBL55の構造とで異なる箇所は、左リールR1の停止制御を行うときのみである。したがって、左リールR1の停止制御が第2停止である場合には、第1停止において停止したリールの複数の停止表示位置に表示される図柄から、小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のどれかの賞に当選していると予測できたとしても、当選している賞の種類が小役C2賞であるかことを確定的に知ることは不可能である。同様に、左リールR1の停止制御が第3停止である場合には、第1停止及び第2停止において停止したリールの複数の停止表示位置に表示される図柄から、当選している賞の種類が小役C2賞であるかことを確定的に知ることは不可能である。
説明を続ける。小役C3賞に対応した停止リンクテーブルTBL57の構造は、図20において、停止テーブルTBL25U1を停止テーブルTBL27U1に置換し、停止テーブルTBL25M1を停止テーブルTBL27M1に置換し、停止テーブルTBL25D1を停止テーブルTBL27D1に置換する。また、データ領域A及びEの選択テーブルTBL351を選択テーブルTBL371に置換し、さらに、データ領域Hの選択テーブルTBL352を選択テーブルTBL372に置換したものとなる。
すなわち、小役C3賞に対応した停止リンクテーブルTBL57の構造と小役C1賞に対応した停止リンクテーブルTBL55の構造とで異なる箇所は、左リールR1の停止制御を行うときのみである。したがって、左リールR1の停止制御が第2停止である場合には、第1停止において停止したリールの複数の停止表示位置に表示される図柄から、小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のどれかの賞に当選していると予測できたとしても、当選している賞の種類が小役C3賞であるかことを確定的に知ることは不可能である。同様に、左リールR1の停止制御が第3停止である場合には、第1停止及び第2停止において停止したリールの複数の停止表示位置に表示される図柄から、当選している賞の種類が小役C3賞であるかことを確定的に知ることは不可能である。
これらから、左リールR1の停止制御が第2停止である場合には、第1停止において停止したリールの複数の停止表示位置に表示される図柄から、小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のどれかの賞に当選していると予測できたとしても、当選している賞の種類が小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のうちいずれであるかを確定的に知ることは不可能である。同様に、左リールR1の停止制御が第3停止である場合には、第1停止及び第2停止において停止したリールの複数の停止表示位置に表示される図柄から、当選している賞の種類が小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のうちいずれであるかを確定的に知ることは不可能である。
図21は、再遊技賞に対応した停止リンクテーブルTBL58を示す。停止リンクテーブルTBL58は、最初の停止操作されるストップボタン13a〜13cに応じて、3つのデータ領域に区分される。すなわち、1回目のストップボタンの停止操作が左ストップボタン13aであった場合には(a)に区分される図中のデータ領域A〜Cが特定され、中ストップボタン13bであった場合には(b)に区分される図中のデータ領域D〜Fが特定され、右ストップボタン13cであった場合には(c)に区分される図中のデータ領域G〜Iが特定される。
1回目のストップボタンの停止操作が左ストップボタン13aであった場合を例示すると、データ領域Aが特定され、次いでリールR1用に選択テーブルTBL381が特定される。特定された選択テーブルTBL381を参照して、取得した停止操作図柄番号に対応する選択データ「28−1」〜「28−3」を取得し、それぞれに対応づけられた停止テーブルTBL28U1、TBL28M1又はTBL28D1から第1停止制御で用いる一の停止テーブルを選択する。次に2回目のストップボタンの停止操作が中ストップボタン13bであった場合はデータ領域Bが特定され、右ストップボタン13cであった場合はデータ領域Cが特定される。
ここで、2回目のストップボタンの停止操作が中ストップボタン13bであった場合で説明を続けると、第1停止制御で選択された停止テーブルTBL28U1、TBL28M1又はTBL28D1に対応づけて選択テーブルTBL384、選択テーブルは選択せず、又はTBL385のいずれかを選択する。第1停止制御にて「プラム」図柄を上段表示位置(U1)に表示する停止テーブルTBL28U1が選択された場合であれば選択テーブルTBL384を選択し、取得した停止操作図柄番号に対応する選択データ「28−1」又は「28−2」を取得する。取得した選択データに対応づけられた、「プラム」図柄を上段表示位置(U2)に表示する停止テーブルTBL28U2、又は中段表示位置(M2)に表示するTBL28M2の一方を2番目のリールを停止させる制御(第2停止制御)で用いる停止テーブルとして選択する。
また、第1停止制御にて「プラム」図柄を中段表示位置(M1)に表示する停止テーブルTBL28M1が選択された場合であれば選択テーブルは選択せず、「プラム」図柄を中段表示位置(M2)に表示する停止テーブルTBL28M2を第2停止制御で用いる停止テーブルとして選択する。
また、第1停止制御にて「プラム」図柄を下段表示位置(D1)に表示する停止テーブルTBL28D1が選択された場合であれば選択テーブルTBL385を選択し、取得した停止操作図柄番号に対応する選択データ「28−1」又は「28−2」を取得する。取得した選択データに対応づけられた、「プラム」図柄を中段表示位置(M2)に表示する停止テーブルTBL28M2、又は下段表示位置(D2)に表示するTBL28D2の一方を第2停止制御で用いる停止テーブルとして選択する。
なお、第1停止制御と第2停止制御で選択された停止テーブルの組み合わせにより、「プラム−プラム−プラム」の図柄の組合せが揃う入賞ラインが特定される。すなわち、停止テーブルがTBL28U1→TBL28U2と選択された場合は入賞ラインL2が特定され、停止テーブルがTBL28U1→TBL28M2と選択された場合は入賞ラインL4が特定され、停止テーブルがTBL28M1→TBL28M2と選択された場合は入賞ラインL1が特定され、停止テーブルがTBL28D1→TBL28M2と選択された場合は入賞ラインL5が特定され、停止テーブルがTBL28D1→TBL28D2と選択された場合は入賞ラインL3が特定されることになる。したがって、第3停止制御で使用する停止テーブルは一意的に定まるので選択データは不要である。
次に、2回目のストップボタンの停止操作が右ストップボタン13cであった場合を説明すると、第1停止制御で選択された停止テーブルTBL28U1、TBL28M1又はTBL28D1に対応づけて選択テーブルTBL387、選択テーブルは選択せず、及びTBL387のいずれかを選択する。第1停止制御にて「プラム」図柄を上段表示位置(U1)に表示する停止テーブルTBL28U1が選択された場合であれば選択テーブルTBL387を選択し、取得した停止操作図柄番号に対応する選択データ「28−1」又は「28−2」を取得する。取得した選択データに対応づけられた、「プラム」図柄を上段表示位置(U3)に表示する停止テーブルTBL28U3、又は下段表示位置(D3)に表示するTBL28D3の一方を第2停止制御で用いる停止テーブルとして選択する。
また、第1停止制御にて「プラム」図柄を中段表示位置(M1)に表示する停止テーブルTBL28M1が選択された場合であれば選択テーブルは選択せず、「プラム」図柄を中段表示位置(M3)に表示する停止テーブルTBL28M3を第2停止制御で用いる停止テーブルとして選択する。
また、第1停止制御にて「プラム」図柄を下段表示位置(D1)に表示する停止テーブルTBL28D1が選択された場合であれば選択テーブルTBL387を選択し、取得した停止操作図柄番号に対応する選択データ「28−1」又は「28−2」を取得する。取得した選択データに対応づけられた、「プラム」図柄を上段表示位置(U3)に表示する停止テーブルTBL28U3、又は下段表示位置(D3)に表示するTBL28D3の一方を第2停止制御で用いる停止テーブルとして選択する。
なお、第1停止制御と第2停止制御で選択された停止テーブルの組み合わせにより、「プラム−プラム−プラム」の図柄の組合せが揃う入賞ラインが特定される。すなわち、停止テーブルがTBL28U1→TBL28U3と選択された場合は入賞ラインL2が特定され、停止テーブルがTBL28U1→TBL28D3と選択された場合は入賞ラインL4が特定され、停止テーブルがTBL28M1→TBL28M3と選択された場合は入賞ラインL1が特定され、停止テーブルがTBL28D1→TBL28U3と選択された場合は入賞ラインL5が特定され、停止テーブルがTBL28D1→TBL28D3と選択された場合は入賞ラインL3が特定されることになる。したがって、第3停止制御で使用する停止テーブルは一意的に定まるので選択データは不要である。
1回目のストップボタンの停止操作が中ストップボタン13bであった場合を例示すると、データ領域Dが特定され、次いで中リールR2用に選択テーブルTBL383が特定される。特定された選択テーブルTBL383を参照して、取得した停止操作図柄番号に対応する選択データ「28−2」を取得し、対応づけられた停止テーブルTBL28M1を第1停止制御で用いる一の停止テーブルとして選択する。次に2回目のストップボタンの停止操作が左ストップボタン13aであった場合はデータ領域Eが特定され、右ストップボタン13cであった場合はデータ領域Eが特定される。
ここで、2回目のストップボタンの停止操作が左ストップボタン13aであった場合で説明を続けると、第1停止制御で選択された停止テーブルTBL28M2に対応づけて選択テーブルTBL381を選択する。第1停止制御にて「プラム」図柄を中段表示位置(M2)に表示する停止テーブルTBL28M2を選択するので第2停止制御では選択テーブルTBL381を選択し、取得した停止操作図柄番号に対応する選択データ「28−1」、「28−2」又は「28−3」を取得する。取得した選択データに対応づけられた、「プラム」図柄を上段表示位置(U1)に表示する停止テーブルTBL28U1、中段表示位置(M1)に表示するTBL28M1、又は下段表示位置(D1)に表示するTBL28D1のうちいずれか一つを2番目のリールを停止させる制御(第2停止制御)で用いる停止テーブルとして選択する。
なお、第1停止制御と第2停止制御で選択された停止テーブルの組み合わせにより、「プラム−プラム−プラム」の図柄の組合せが揃う入賞ラインが特定される。すなわち、停止テーブルがTBL28M2→TBL28U1と選択された場合は入賞ラインL4が特定され、停止テーブルがTBL28M2→TBL28M1と選択された場合は入賞ラインL1が特定され、停止テーブルがTBL28M2→TBL28D1と選択された場合は入賞ラインL5が特定されることになる。したがって、第3停止制御で使用する停止テーブルは一意的に定まるので選択データは不要である。
次に、2回目のストップボタンの停止操作が右ストップボタン13cであった場合を説明すると、第1停止制御で選択された停止テーブルTBL28M2に対応づけて、選択テーブルは選択せずに、「プラム」図柄を中段表示位置(M3)に表示する停止テーブルTBL28M3を第2停止制御で用いる停止テーブルとして選択する。
なお、第1停止制御と第2停止制御で選択された停止テーブルの組み合わせにより、「プラム−プラム−プラム」の図柄の組合せが揃う入賞ラインが特定される。すなわち、停止テーブルがTBL28M2→TBL28M3と選択されるので入賞ラインL1が特定されることになる。したがって、第3停止制御で使用する停止テーブルは一意的に定まるので選択データは不要である。
1回目のストップボタンの停止操作が右ストップボタン13cであった場合を例示すると、データ領域Gが特定され、次いで右リールR3用に選択テーブルTBL386が特定される。特定された選択テーブルTBL386を参照して、取得した停止操作図柄番号に対応する選択データ「28−3」を取得し、対応づけられた停止テーブルTBL28M3を第1停止制御で用いる一の停止テーブルとして選択する。次に2回目のストップボタンの停止操作が左ストップボタン13aであった場合はデータ領域Hが特定され、中ストップボタン13bであった場合はデータ領域Iが特定される。
ここで、2回目のストップボタンの停止操作が中ストップボタン13bであった場合で説明を続けると、第1停止制御で選択された停止テーブルTBL28M3に対応づけて、第2停止制御では選択テーブルを選択せず、「プラム」図柄を中段表示位置(M1)に表示する停止テーブルTBL28M1を2番目のリールを停止させる制御(第2停止制御)で用いる停止テーブルとして選択する。
なお、第1停止制御と第2停止制御で選択された停止テーブルの組み合わせにより、「プラム−プラム−プラム」の図柄の組合せが揃う入賞ラインが特定される。すなわち、停止テーブルがTBL28M3→TBL28M1と選択された場合は入賞ラインL1が特定されることになる。したがって、第3停止制御で使用する停止テーブルは一意的に定まるので選択データは不要である。
次に、2回目のストップボタンの停止操作が中ストップボタン13bであった場合を説明すると、第1停止制御で選択された停止テーブルTBL28M3に対応づけて、選択テーブルは選択せずに、「プラム」図柄を中段表示位置(M2)に表示する停止テーブルTBL28M2を第2停止制御で用いる停止テーブルとして選択する。
なお、第1停止制御と第2停止制御で選択された停止テーブルの組み合わせにより、「プラム−プラム−プラム」の図柄の組合せが揃う入賞ラインが特定される。すなわち、停止テーブルがTBL28M3→TBL28M2と選択されるので入賞ラインL1が特定されることになる。したがって、第3停止制御で使用する停止テーブルは一意的に定まるので選択データは不要である。
ここで、1回目のストップボタンの停止操作が左ストップボタン13aであった場合(同図(a))と、中ストップボタン13bであった場合(同図(b))と、右ストップボタン13cであった場合(同図(c))とを比較する。左ストップボタン13aであった場合には、入賞ラインはL1〜L5のうちいずれかとなる。また、中ストップボタン13bであった場合には、入賞ラインL1、L4又はL5のうちいずれかとなる。さらに、右ストップボタン13cであった場合には、入賞ラインL1のみである。
すなわち、1回目の停止操作が行われるリールに応じて、入賞ラインが限定されることとなる。これは、再遊技賞に当選したゲームにおいて、小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞への入賞を防止するため、左リールR1における「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄が複数の停止表示位置のいずれにも表示されないようにするためである。
すなわち、1回目の停止操作が行われるリールに応じて、入賞ラインが限定されることとなる。これは、再遊技賞に当選したゲームにおいて、小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞への入賞を防止するため、左リールR1における「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄が複数の停止表示位置のいずれにも表示されないようにするためである。
具体的には、左リールR1の図柄番号PN=2の「プラム」図柄を下段表示位置に表示すると、図柄番号PN=4の「黒チェリー」図柄を上段表示位置に表示してしまう。したがって、図柄番号PN=2の「プラム」図柄は上段表示位置又は中段表示位置のいずれかにのみ表示させることができる。また、図柄番号PN=6の「プラム」図柄を上段表示位置に表示すると、図柄番号PN=4の「黒チェリー」図柄を下段表示位置に表示してしまう。したがって、図柄番号PN=6の「プラム」図柄は中段表示位置又は下段表示位置のいずれかにのみ表示させることができる。また、図柄番号PN=9の「プラム」図柄を下段表示位置に表示すると、図柄番号PN=11の「赤チェリー」図柄を上段表示位置に表示してしまう。したがって、図柄番号PN=9の「プラム」図柄は上段表示位置又は中段表示位置のいずれかにのみ表示させることができる。また、図柄番号PN=13の「プラム」図柄を上段表示位置に表示すると、図柄番号PN=11の「赤チェリー」図柄を下段表示位置に表示してしまう。したがって、図柄番号PN=13の「プラム」図柄は中段表示位置又は下段表示位置のいずれかにのみ表示させることができる。また、図柄番号PN=16の「プラム」図柄を下段表示位置に表示すると、図柄番号PN=18の「青チェリー」図柄を上段表示位置に表示してしまう。したがって、図柄番号PN=16の「プラム」図柄は上段表示位置又は中段表示位置のいずれかにのみ表示させることができる。また、図柄番号PN=20の「プラム」図柄を上段表示位置に表示すると、図柄番号PN=18の「青チェリー」図柄を下段表示位置に表示してしまう。したがって、図柄番号PN=20の「プラム」図柄は中段表示位置又は下段表示位置のいずれかにのみ表示させることができる。
したがって、再遊技賞に当選したゲームにおいて、左リールR1のいずれかの停止表示位置に「プラム」図柄を表示させ、且つ「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄がいずれの停止表示位置にも表示させないようにするためには、「プラム」図柄を中段表示位置に表示させれば良い。
したがって、再遊技賞に当選したゲームにおいて、左リールR1のいずれかの停止表示位置に「プラム」図柄を表示させ、且つ「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄がいずれの停止表示位置にも表示させないようにするためには、「プラム」図柄を中段表示位置に表示させれば良い。
これらから、1回目のストップボタンの停止操作が左ストップボタン13aであった場合には、複数の「プラム」図柄のうち、図柄番号に応じて入賞ラインを変えることができるが、1回目のストップボタンの停止操作が中ストップボタン13b又は右ストップボタン13cの場合には、中リールR2又は右リールR3において中段表示位置にのみ「プラム」図柄を表示させることができる。とくに、1回目のストップボタンの停止操作が右ストップボタン13cである場合には、入賞ラインをL1に限定することで左リールR1における「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄が複数の停止表示位置のいずれにも表示されないようにする。
<4−6:リール停止処理>
図22は、ステップS107のリール停止処理の内容を示すフローチャートである。
ステップS107a:CPU101は、抽選情報を参照して当選した賞に対応した停止リンクデータを選択する。
ステップS107b:CPU101は、1回目のストップボタンの停止操作が行われたか否かを、停止操作指示信号113a〜113cに基づいて判定する。この処理では、停止操作指示信号113a〜113cのいずれかの信号を検知した場合に、1回目のストップボタンの停止操作が行われたと判定する。
ステップS107c:CPU101は、ステップS107bで停止操作指示信号113a〜113cのいずれかの信号を検知した場合、検出した停止操作指示信号113a〜113cからストップボタンの種別が左、中、右のいずれかを判定し、ストップボタンの種別として取得するとともに、停止操作指示信号113a〜113cを検出したタイミングで第1停止において停止操作のあったリールの中段表示位置に位置する停止操作図柄番号を取得する。
図22は、ステップS107のリール停止処理の内容を示すフローチャートである。
ステップS107a:CPU101は、抽選情報を参照して当選した賞に対応した停止リンクデータを選択する。
ステップS107b:CPU101は、1回目のストップボタンの停止操作が行われたか否かを、停止操作指示信号113a〜113cに基づいて判定する。この処理では、停止操作指示信号113a〜113cのいずれかの信号を検知した場合に、1回目のストップボタンの停止操作が行われたと判定する。
ステップS107c:CPU101は、ステップS107bで停止操作指示信号113a〜113cのいずれかの信号を検知した場合、検出した停止操作指示信号113a〜113cからストップボタンの種別が左、中、右のいずれかを判定し、ストップボタンの種別として取得するとともに、停止操作指示信号113a〜113cを検出したタイミングで第1停止において停止操作のあったリールの中段表示位置に位置する停止操作図柄番号を取得する。
ステップS107d:CPU101は、ステップS107hで選択された停止リンクテーブルから、ステップS107bで取得したストップボタンの種別に基づいて、第1停止に使用する選択テーブルを選択する。
ステップS107e:CPU101は、ステップS107dで決定された選択テーブルから、ステップS107bで取得した停止操作図柄番号に基づいて、第1停止に使用する停止テーブルを決定する。
ステップS107f:CPU101は、ステップS107eで決定された停止テーブルから、ステップS107bで取得した停止操作図柄番号に基づいて、進みコマ数を取得する。
ステップS107g:CPU101は、停止操作のあったリールを進みコマ数に基づいて回転を進めて停止させる。
ステップS107e:CPU101は、ステップS107dで決定された選択テーブルから、ステップS107bで取得した停止操作図柄番号に基づいて、第1停止に使用する停止テーブルを決定する。
ステップS107f:CPU101は、ステップS107eで決定された停止テーブルから、ステップS107bで取得した停止操作図柄番号に基づいて、進みコマ数を取得する。
ステップS107g:CPU101は、停止操作のあったリールを進みコマ数に基づいて回転を進めて停止させる。
ステップS107h:CPU101は、2回目のストップボタンの停止操作が行われたか否かを、停止操作指示信号113a〜113cに基づいて判定する。この処理では、既に検知した以外の停止操作指示信号113a〜113cのいずれかの信号を検知した場合に、2回目のストップボタンの停止操作が行われたと判定する。
ステップS107i:CPU101は、ステップS107mで停止操作指示信号113a〜113cのいずれかの信号を検知した場合、検出した停止操作指示信号113a〜113cからストップボタンの種別を取得するとともに、停止操作指示信号113a〜113cを検出したタイミングで第2停止において停止操作のあったリールの中段表示位置に位置する停止操作図柄番号を取得する。
ステップS107j:CPU101は、停止リンクテーブルを参照して、ストップボタンの種別に基づいて選択テーブルを決定する。
ステップS107i:CPU101は、ステップS107mで停止操作指示信号113a〜113cのいずれかの信号を検知した場合、検出した停止操作指示信号113a〜113cからストップボタンの種別を取得するとともに、停止操作指示信号113a〜113cを検出したタイミングで第2停止において停止操作のあったリールの中段表示位置に位置する停止操作図柄番号を取得する。
ステップS107j:CPU101は、停止リンクテーブルを参照して、ストップボタンの種別に基づいて選択テーブルを決定する。
ステップS107k:CPU101は、ステップS107jで決定された選択テーブルから、ステップS107iで取得した停止操作図柄番号に基づいて、第2停止で使用する停止テーブルを決定する。
ステップS107l:CPU101は、ステップS107kで選択された停止テーブルを参照して、ステップS107iで取得した停止操作図柄番号に基づいて、進みコマ数を取得する。
ステップS107m:CPU101は、停止操作のあったリールを進みコマ数に基づいて回転を進めて停止させる。
ステップS107l:CPU101は、ステップS107kで選択された停止テーブルを参照して、ステップS107iで取得した停止操作図柄番号に基づいて、進みコマ数を取得する。
ステップS107m:CPU101は、停止操作のあったリールを進みコマ数に基づいて回転を進めて停止させる。
ステップS107n:CPU101は、3回目のストップボタンの停止操作が行われたか否かを、停止操作指示信号113a〜113cに基づいて判定する。この処理では、既に検知した以外の停止操作指示信号113a〜113cのいずれかの信号を検知した場合に、3回目のストップボタンの停止操作が行われたと判定する。
ステップS107o:CPU101は、ステップS107nで停止操作指示信号113a〜113cのいずれかの信号を検知した場合、検出した停止操作指示信号113a〜113cからストップボタンの種別を取得するとともに、停止操作指示信号113a〜113cを検出したタイミングで第3停止において停止操作のあったリールの中段表示位置に位置する停止操作図柄番号を取得する。
ステップS107p:CPU101は、ステップS107aで選択された停止リンクテーブルを参照して第3停止に使用する停止テーブルを選択する。
ステップS107q:CPU101は、ステップS107pで選択された停止テーブルを参照して、ステップS107oで取得した停止操作図柄番号に応じた進みコマ数を取得する。
ステップS107y:CPU101は、停止操作のあったリールを進みコマ数に基づいて回転を進めて停止させる。
ステップS107o:CPU101は、ステップS107nで停止操作指示信号113a〜113cのいずれかの信号を検知した場合、検出した停止操作指示信号113a〜113cからストップボタンの種別を取得するとともに、停止操作指示信号113a〜113cを検出したタイミングで第3停止において停止操作のあったリールの中段表示位置に位置する停止操作図柄番号を取得する。
ステップS107p:CPU101は、ステップS107aで選択された停止リンクテーブルを参照して第3停止に使用する停止テーブルを選択する。
ステップS107q:CPU101は、ステップS107pで選択された停止テーブルを参照して、ステップS107oで取得した停止操作図柄番号に応じた進みコマ数を取得する。
ステップS107y:CPU101は、停止操作のあったリールを進みコマ数に基づいて回転を進めて停止させる。
<4−7:本実施形態のまとめ>
本実施形態のスロットマシン1が実現する遊技について説明する。図23は、本実施形態のスロットマシン1が実行する遊技についての説明図である。
本実施形態のスロットマシン1が実現する遊技について説明する。図23は、本実施形態のスロットマシン1が実行する遊技についての説明図である。
同図において、ゲームの種類がBBゲームである場合には、BBゲーム中の獲得枚数が規定枚数に到達するとBBゲームを終了する(同図(ア))。BBゲームを終了後に、次のゲームからRTゲーム且つAT状態を開始する(同図(イ))。RTゲーム且つAT状態においては、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞のうちいずれかに当選したゲームでは、当選した賞の種類が遊技者に報知される。具体的には、遊技者がスタートレバー12を押下げたことに応じた内部抽選により小役B1賞に当選した場合には、液晶表示器30の画面に当選した賞の種類に応じた画像として「赤7−ベル−ベル」の図柄の並びを表示する。遊技者は、当選した賞の種類を知ることとなるので、左リールR1の停止操作を行う際には当選した賞に応じた図柄(小役B1賞は「赤7」図柄、小役B2賞は「青7」図柄、小役B3賞は「黒バー」図柄)の第1停止引き込み可能コマ数の範囲を狙うこととなる。
したがって、当選した賞の種類が遊技者に報知されない場合と比べて小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞のうちいずれかに入賞しやすくなるので多くのメダルを獲得でき、且つRTゲームにおいては通常ゲームよりも再遊技賞に高確率で当選するためメダルの消費を抑えることができる。
また、RTゲーム且つAT状態においては、小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞のうちいずれかに当選したゲームでは、当選した賞の種類が遊技者に報知される。RTゲーム且つAT状態において小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞のうちいずれかに入賞すると、RTゲーム且つAT状態が終了し、次ゲームから通常ゲームとなるので、遊技者にとっては、RTゲーム且つAT状態において小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞のうちいずれにも入賞したくはない。
具体的には、遊技者がスタートレバー12を押下げたことに応じた内部抽選により小役C1賞に当選した場合には、液晶表示器30の画面に当選した賞の種類に応じた画像として「赤チェリー」の図柄を表示する。遊技者は、当選した賞の種類を知ることとなるので、左リールR1の停止操作を行う際には当選した賞に応じた図柄(小役C1賞は「赤チェリー」図柄、小役C2賞は「青チェリー」図柄、小役C3賞は「黒チェリー」図柄)を複数の停止表示位置のいずれにも表示させないタイミングで停止操作を行うために、当選した賞に応じた図柄とは最も離間したコマに配置される図柄を、複数の停止表示位置のいずれかに引き込む場合と同様のタイミングで停止操作を行う。
具体的には、左リールR1において、図柄番号PN=11に配置される「赤チェリー」図柄を複数の停止表示位置のいずれにも表示させないタイミングで停止操作を行うためには、図柄番号PN=21に配置される「赤7」図柄を複数の停止表示位置のいずれかに引き込む場合と同様のタイミングで停止操作を行う。ここで、液晶表示器30の画面に「赤チェリー」図柄の画像が表示され、「赤チェリー」図柄は小役C1賞の図柄であるが、「赤チェリー」図柄と「赤7」図柄は同じ色であるから、二つの図柄の関連性について遊技者は容易に理解できる。
また、左リールR1において、図柄番号PN=18に配置される「青チェリー」図柄を複数の停止表示位置のいずれにも表示させないタイミングで停止操作を行うためには、図柄番号PN=7に配置される「青7」図柄を複数の停止表示位置のいずれかに引き込む場合と同様のタイミングで停止操作を行う。ここで、液晶表示器30の画面に「青チェリー」図柄の画像が表示され、「青チェリー」図柄は小役C2賞の図柄であるが、「青チェリー」図柄と「青7」図柄は同じ色であるから、二つの図柄の関連性について遊技者は容易に理解できる。
さらに、左リールR1において、図柄番号PN=4に配置される「黒チェリー」図柄を複数の停止表示位置のいずれにも表示させないタイミングで停止操作を行うためには、図柄番号PN=14に配置される「黒バー」図柄を複数の停止表示位置のいずれかに引き込む場合と同様のタイミングで停止操作を行う。ここで、液晶表示器30の画面に「黒チェリー」図柄の画像が表示され、「黒チェリー」図柄は小役C3賞の図柄であるが、「黒チェリー」図柄と「黒バー」図柄は同じ色であるから、二つの図柄の関連性について遊技者は容易に理解できる。
また、左リールR1において、図柄番号PN=18に配置される「青チェリー」図柄を複数の停止表示位置のいずれにも表示させないタイミングで停止操作を行うためには、図柄番号PN=7に配置される「青7」図柄を複数の停止表示位置のいずれかに引き込む場合と同様のタイミングで停止操作を行う。ここで、液晶表示器30の画面に「青チェリー」図柄の画像が表示され、「青チェリー」図柄は小役C2賞の図柄であるが、「青チェリー」図柄と「青7」図柄は同じ色であるから、二つの図柄の関連性について遊技者は容易に理解できる。
さらに、左リールR1において、図柄番号PN=4に配置される「黒チェリー」図柄を複数の停止表示位置のいずれにも表示させないタイミングで停止操作を行うためには、図柄番号PN=14に配置される「黒バー」図柄を複数の停止表示位置のいずれかに引き込む場合と同様のタイミングで停止操作を行う。ここで、液晶表示器30の画面に「黒チェリー」図柄の画像が表示され、「黒チェリー」図柄は小役C3賞の図柄であるが、「黒チェリー」図柄と「黒バー」図柄は同じ色であるから、二つの図柄の関連性について遊技者は容易に理解できる。
図23の説明を続ける。RTゲーム且つAT状態が開始してから、この具体例においてはゲーム数として100ゲームが経過するとAT状態を終了する(同図(ウ))。AT状態が終了した次のゲームからは、AT状態でないRTゲームとなり、RTゲーム且つAT状態が開始してから100ゲーム以上が経過した後もRTゲーム自体は継続することとなる。
ただし、AT状態が終了した後のRTゲーム(AT状態でないRTゲーム)においては、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞のうちいずれかに当選したゲームにおいて、当選した賞の種類が遊技者に報知しなくなるため、通常ゲームよりも再遊技賞に高確率で当選するためメダルの消費を抑えることができるが、多くのメダルを獲得できるわけではなくなる。なお且つ、AT状態が終了した後のRTゲーム(AT状態でないRTゲーム)においては、小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞のうちいずれかに当選したゲームにおいて、当選した賞の種類が遊技者に報知しなくなるため、小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のいずれかに入賞しやすくなる。AT状態でないRTゲームにおいて小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のいずれかに入賞した場合には、AT状態でないRTゲームを終了し、次ゲームから通常ゲームとなる。このため、遊技者は、内部抽選において、どの小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞に当選しているかを予測して、入賞を回避するようにリールストップボタン13aを操作する。
ただし、AT状態が終了した後のRTゲーム(AT状態でないRTゲーム)においては、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞のうちいずれかに当選したゲームにおいて、当選した賞の種類が遊技者に報知しなくなるため、通常ゲームよりも再遊技賞に高確率で当選するためメダルの消費を抑えることができるが、多くのメダルを獲得できるわけではなくなる。なお且つ、AT状態が終了した後のRTゲーム(AT状態でないRTゲーム)においては、小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞のうちいずれかに当選したゲームにおいて、当選した賞の種類が遊技者に報知しなくなるため、小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のいずれかに入賞しやすくなる。AT状態でないRTゲームにおいて小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のいずれかに入賞した場合には、AT状態でないRTゲームを終了し、次ゲームから通常ゲームとなる。このため、遊技者は、内部抽選において、どの小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞に当選しているかを予測して、入賞を回避するようにリールストップボタン13aを操作する。
<5.変形例>
以上、現時点において、最も、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うスロットマシンもまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。例えば、以下に述べる変形例は、本発明に包含されることは勿論である。
以上、現時点において、最も、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うスロットマシンもまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。例えば、以下に述べる変形例は、本発明に包含されることは勿論である。
(1)上述した実施形態においては、RTゲーム且つAT状態並びにAT状態でないRTゲームにおいて、小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のうちいずれかに入賞した場合には、実行中のRTゲーム且つAT状態又はAT状態でないRTゲームを終了し、次ゲームから通常ゲームとするものとした。しかしながら、小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のうちいずれかに入賞した場合には、RTゲーム且つAT状態又はAT状態でないRTゲームよりも再遊技賞に当選する確率が低い他のRTゲームを開始するものとしても良い。
図24(A)を参照して具体的に上述した実施形態との違いについて説明する。複数のRTゲームの種類を区別するために、BBゲーム終了後に開始するRTゲーム且つAT状態を、「RT1ゲーム且つAT状態」と称する。また、「RT1ゲーム且つAT状態」においてAT状態が終了した後のAT状態でないRTゲームを、「AT状態でないRT1ゲーム」と称する。ここで、小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のうちいずれかに入賞した場合に開始するRTゲームを、「RT2ゲーム」と称する。「RT2ゲーム」における再遊技賞に当選する確率は、「RT1ゲーム且つAT状態」及び「AT状態でないRT1ゲーム」と比較して低いものとする。
これは、同図(A)の(ア)に示すように、通常ゲームにおいて小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のうちいずれかに入賞した場合にも「RT2ゲーム」を開始するものである。また、「RT2ゲーム」はゲーム数が「2」ゲーム経過すると終了し、次ゲームから通常ゲームとなる。さらに、同図(A)の(イ)に示すように、RT2ゲームを実行中に内部抽選でBB1賞又はBB2賞に当選しても、BB1役又はBB2役が成立しないと次ゲーム以降も入賞するまでBB1賞又はBB2賞の当選フラグの持ち越しがされるBB持越しゲームとなり、同図(A)の(オ)に示すように、RT2ゲームを実行中に内部抽選でBB1賞に当選し、BB1役が成立して入賞するとRT2ゲームは終了し、次ゲームからBBゲームが開始される。また、同様にRT2ゲームを実行中に内部抽選でBB2賞に当選し、BB2役が成立して入賞するとRT2ゲームは終了し、次ゲームからBBゲームが開始される。
また、同図(A)の(エ)に示すように、RT1ゲーム且つAT状態を実行中に小役賞C1、C2又はC3のうちいずれかに入賞した場合には、RT1ゲーム且つAT状態は終了し、次ゲームからRT2ゲームが開始される。さらに、AT状態でないRT1ゲームを実行中に小役賞C1、C2又はC3のうちいずれかに入賞した場合には、AT状態でないRT1ゲームは終了し、次ゲームからRT2ゲームが開始される。
(2)上述した実施形態においては、AT状態且つRTゲームにおいては、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞のうちいずれかに当選したゲームでは当選した賞の種類が遊技者に報知し、且つ小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞のうちいずれかに当選したゲームでは当選した賞の種類が遊技者に報知するものとしたが、AT状態を、小役B1賞、小役B2賞及び小役B3賞のうちいずれかに当選したゲームにおいて当選した賞の種類が遊技者に報知する「AT1状態」と、小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞のうちいずれかに当選したゲームにおいて当選した賞の種類が遊技者に報知する「AT2状態」とに区別しても良い。
具体的には、同図(B)に示すように、BBゲーム終了後、次のゲームからAT1状態及びAT2状態であるRTゲームを開始し(同図(B)の(ア))、AT1状態のみはゲーム数が「100」ゲーム経過すると終了し(同図(B)の(イ))、AT2状態はゲーム数が「120」ゲーム経過すると終了し(同図(B)の(ウ))、AT1状態又はAT2状態のいずれでもないRTゲームにおいて小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のうちいずれかに入賞した場合にRTゲームを終了させ(同図(B)の(エ))、次ゲームから通常ゲームとなる。
(3)上述した実施形態においては、停止操作図柄番号は停止操作が検知されたタイミングで中段表示位置に位置する図柄番号としたが、停止操作が検知されたタイミングで上段表示位置に位置する図柄番号とした場合や、停止操作が検知されたタイミングで下段表示位置に位置ずる図柄番号とした場合には、データ群TBL2の停止テーブル及びデータ群TBL3の選択テーブルは、各々の停止表示位置に位置する図柄番号を基準としたデータとすれば良い。すなわち、停止操作が検知されたタイミングで上段表示位置に位置する図柄番号とした場合は、データ群TBL2の停止テーブル及びデータ群TBL3の選択テーブルは、データ全体を1コマ上に移動すれば良い(ただし、図柄番号PN=21に設定したデータは、図柄番号PN=1に移動する)。また、停止操作が検知されたタイミングで下段表示位置に位置する図柄番号とした場合は、データ群TBL2の停止テーブル及びデータ群TBL3の選択テーブルは、データ全体を1コマ下に移動すれば良い(ただし、図柄番号PN=1に設定したデータは、図柄番号PN=21に移動する)。
また、第1の択一的図柄配置とした「赤7」図柄、「青7」図柄及び「黒バー」図柄、並びに第2の択一的図柄配置の配置とした「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄について、停止操作図柄番号の基準を停止操作が検知されたタイミングで上段表示位置に位置する図柄番号とした場合には、第1停引き込み可能コマ数の範囲を1コマ上に移動すれば良く、一方で停止操作図柄番号の基準を停止操作が検知されたタイミングで下段表示位置に位置する図柄番号とした場合には、第1停引き込み可能コマ数の範囲を1コマ下に移動すれば良い。
また、第1の択一的図柄配置とした「赤7」図柄、「青7」図柄及び「黒バー」図柄、並びに第2の択一的図柄配置の配置とした「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄について、停止操作図柄番号の基準を停止操作が検知されたタイミングで上段表示位置に位置する図柄番号とした場合には、第1停引き込み可能コマ数の範囲を1コマ上に移動すれば良く、一方で停止操作図柄番号の基準を停止操作が検知されたタイミングで下段表示位置に位置する図柄番号とした場合には、第1停引き込み可能コマ数の範囲を1コマ下に移動すれば良い。
(4)上述した実施形態においては、左リールR1における「赤7」図柄、「青7」図柄及び「黒バー」図柄を第1の「択一的図柄配置」とし、且つ「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄及び「黒チェリー」図柄を第2の「択一的図柄配置」とした。しかしながら、「黒バー」図柄及び「黒チェリー」図柄の両図柄ともに存在しないもの、すなわち小役B3賞及び小役C3賞が存在しないものとしても良い。すると、「赤7」図柄と「青7」図柄とは「択一的図柄配置」ではなくなり、且つ「赤チェリー」図柄と「青チェリー」図柄とも「択一的図柄配置」ではなるが、当選した賞の種類が遊技者に報知されなければ入賞しにくい効果はある。しかしながら、遊技者が当選した賞の種類を知らずとも、停止操作において狙う図柄が減るため、入賞する可能性が高くなることがある。
(5)上述した実施形態においては、AT状態が一度終了すると、次にBBゲームを開始して当該BBゲームが終了するまで、次のAT状態は開始しなかった。しかしながら、AT状態でないRTゲームにおいて、所定の条件によりRTゲーム且つAT状態とするようにしても良い。具体例としては、AT状態でないRTゲームにおいて、所定の抽選確率によるAT状態の開始抽選を行うようにしても良い。
(6)上述した実施形態においては、RTゲーム且つAT状態及びAT状態でないRTゲームを終了させる条件の一つは、小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のいずれかに入賞することであったが、この終了条件の代わりとして「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄又は「黒チェリー」図柄のうちいずれかの図柄が複数の停止表示位置のうちいずれかに表示された場合を終了条件としても良い。これは、小役C1賞、小役C2賞及び小役C賞のいずれの賞に入賞する図柄の並びも、中リールR2の停止表示位置に表示される図柄と右リールR3の停止表示位置に表示される図柄とが、何の図柄でも良い(すなわち「ANY」である)からである。
(7)上述した実施形態においては、「赤7」図柄と「赤チェリー」図柄、「青7」図柄と「青チェリー」図柄、並びに「黒バー」図柄と「黒チェリー」図柄は、各々が同じ色としたが、人間の目に極めて同じ色と認識される色でなくとも、図柄同士の色の対応関係が理解できる程度でも良い。例えば、色相の近い色、同系統の色などが例示できる。より具体的な例として、「赤紫色7」図柄と「朱色チェリー」図柄とを対応させ、「暗い青色7」図柄と「明るい青色チェリー」図柄とを対応させても良い。なお、リール帯の製造工程において、「赤7」図柄の赤色と「赤チェリー」図柄の赤色を同色の印刷用の版で印刷しても良い。このように同色の印刷用の版で印刷することによっても、同じ色の図柄の対応を設けることが可能である。
(8)上述した実施形態においては、第1停止制御、第2停止制御及び第3停止制御の全てにおいて停止テーブルを利用したが、第3停止制御については、第1停止制御及び第2停止制御において既に入賞する可能性のある入賞ラインが特定されるため、コントロール方式の停止制御により対象とする図柄を入賞ラインに停止させても良い。
(9)上述した実施形態においては、AT状態は内部抽選で小役賞に当選した場合に当該当選した賞の種類を遊技者に報知した。これを、賞の種類までを報知せずに、いずれかの小役賞に当選したことを報知するようにしても良い。具体的には、小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞に当選したゲームにおいては、RTゲーム且つAT状態が終了する可能性があることを促すために、小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞のうちいずれの賞に当選したゲームにおいても、液晶表示器30に共通の画像として例えば「七色のチェリー」図柄を表示するようにしても良い。また、小役C1賞及び小役C2賞に当選したゲームにおいては、液晶表示器30に共通の画像として例えば「桃色のチェリー」図柄を表示するようにしても良い。このように、小役C1賞、小役C2賞及び小役C3賞のうちいずれか複数の賞に共通の画像を液晶表示器30に表示するようにすることで、遊技者は当選した小役賞の種類を確定的に知ることはできないが、三択又は二択によりRTゲーム且つAT状態が終了する可能性があるようなスリルのある停止操作を行うという遊技性を提供することができる。
(10)上述した実施形態においては、RTゲーム且つAT状態並びにAT状態でないRTゲームにおいて、小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のうちいずれかに入賞した場合には、実行中のRTゲーム且つAT状態又はAT状態でないRTゲームを終了し、次ゲームから通常ゲームとするものとした。これとは異なる実施形態として、AT状態において、小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のうちいずれかに入賞した場合には、次ゲームからAT状態でないものまたはAT状態よりも当選した賞を報知する頻度を低くしたもの(報知するか否かを抽選により決定するための確率を低くした)としても良い。
具体的には、RTゲーム且つAT状態において、小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のうちいずれかに入賞した場合には、実行中のAT状態のみを終了し、次ゲームからAT状態ではないRTゲーム又はAT状態よりも当選した賞を報知する頻度を低くしたRTゲームとすることができる。また、他の具体的として、通常ゲーム且つAT状態において、小役C1賞、小役C2賞又は小役C3賞のうちいずれかに入賞した場合には、実行中のAT状態のみを終了し、次ゲームからAT状態ではない通常ゲーム又はAT状態よりも当選した賞を報知する頻度を低くした通常ゲームとすることができる。
1…スロットマシン、12…スタートレバー、13a、13b、13c…リールストップボタン、101…CPU、R1〜R3…左・中・右リール、L1〜L5…入賞ライン。
上述した課題を解決するため、本発明に係るスロットマシンは、各々が、複数種類の図柄が配列される複数のコマを有し、一定の方向に向けて可変表示が可能であり、特定表示列(R1)を含む複数の表示列(R1〜R3)と、前記複数の表示列(R1〜R3)の可変表示を開始させる指示を遊技者が入力するための開始操作手段(12)と、前記複数の表示列(R1〜R3)の各々に対応して設けられ、前記可変表示を停止させる指示を遊技者が入力するための複数の停止操作手段(13a〜13c)と、複数の賞並びにハズレを抽選対象として抽選を実行し、抽選結果を示す抽選情報を生成する抽選手段(101,TBL1)と、前記複数の停止操作手段(13a〜13c)のうちの一の停止操作手段が操作されると、当該一の停止操作手段に対応する前記表示列を、当該一の停止操作手段の操作タイミングにおける位置から引き込みコマ数の範囲内で移動させて停止させる停止制御手段(101,TBL2,TBL3,TBL5)とを備え、前記複数種類の図柄には、複数種類の単独小役図柄(例えば、実施形態の「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄、「黒チェリー」図柄)と、複数種類の特定小役図柄(例えば、実施形態の「赤7」図柄、「青7」図柄、「黒バー」図柄)とが含まれ、前記複数の表示列(R1〜R3)の各々に図柄を停止させる複数の停止表示位置が設定され、前記複数の表示列(R1〜R3)のそれぞれに図柄を停止させる停止表示位置の組からなる入賞ライン(L1〜L5)が複数設定され、前記開始操作手段(12)の操作に応じて、前記複数の表示列(R1〜R3)を可変表示させ、前記複数の表示列(R1〜R3)の可変表示が停止した状態で複数の前記入賞ライン(L1〜L5)のうちいずれかの図柄の並びが所定の態様である場合にいずれかの賞に入賞し、入賞した賞に応じて予め定められた遊技価値を付与し、前記複数の賞には、付与される前記遊技価値として遊技媒体の払い出しを伴う小役賞と、付与される前記遊技価値として前記遊技媒体の払い出しなしに次のゲームを開始する条件を付与する再遊技賞とが含まれるスロットマシン(1)において、前記小役賞として、前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のうちいずれかに前記単独小役図柄が停止し、前記複数の表示列(R1〜R3)のうち前記特定表示列(R1)を除く他の表示列(R2,R3)の前記停止表示位置にはいずれの図柄が停止しても入賞となる単独小役賞が、前記単独小役図柄の種類に応じて複数種類あり、前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のうちいずれかに前記特定小役図柄が停止し、当該停止表示位置を含む前記入賞ライン(L1〜L5)上の前記他の表示列(R2,R3)の前記停止表示位置に所定の図柄が停止すると入賞となる特定小役賞が、前記特定小役図柄の種類に応じて複数種類あり、前記特定表示列(R1)に対応する前記停止操作手段を特定停止操作手段(13a)としたとき、前記特定表示列(R1)には、前記特定停止操作手段(13a)が操作されたタイミングにおける前記特定表示列(R1)の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列(R1)を移動させて停止させた場合に、ある種類の単独小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲と、他の種類の単独小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲とが重複しないように、前記複数種類の単独小役図柄を互いに離間させて配置し、前記特定停止操作手段(13a)が操作されたタイミングにおける前記特定表示列(R1)の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列(R1)を移動させて停止させた場合に、ある種類の特定小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲と、他の種類の特定小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲とが重複しないように、前記複数種類の特定小役図柄を互いに離間させて配置し、前記特定停止操作手段(13a)が操作されたタイミングにおける前記特定表示列(R1)の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列(R1)を移動させて停止させた場合に、前記単独小役図柄と前記特定小役図柄とが前記複数の停止表示位置のいずれか2つに停止しないように前記複数種類の単独小役図柄と前記複数種類の特定小役図柄とを離間して配置し、前記複数種類の単独小役図柄の各々は、前記複数種類の特定小役図柄のいずれかと対応付けられており、前記特定停止操作手段(13a)が操作されたタイミングにおける前記特定表示列(R1)の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列(R1)を移動させて停止させた場合に、前記複数種類の単独小役図柄のうち任意のいずれか一つを前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲と、当該単独小役図柄に対応する特定小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲とが重複しないように、前記複数種類の単独小役図柄の各々と対応する前記複数種類の特定小役図柄の各々とを離間して配置し、前記抽選手段(101,TBL1)は、前記再遊技賞に当選する確率が所定の確率である第1状態と、前記再遊技賞に当選する確率が前記第1状態よりも高い第2状態で抽選を実行可能であり、前記第2状態で抽選を行うゲームにおいて、前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のうちいずれかに前記複数種類の単独小役図柄のうちいずれかが停止した場合には、次のゲームから前記第1状態により抽選を実行し、前記停止制御手段(101,TBL2,TBL3,TBL5)は、前記抽選情報が、前記特定小役図柄の種類に応じた特定小役賞の当選を示すゲームにおいて、前記複数の停止操作手段(13a〜13c)のうち最初に前記特定停止操作手段(13a)が操作された場合、前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングで、前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のうちいずれかから当選した前記特定小役賞に応じた特定小役図柄が前記引き込みコマ数の範囲内にあれば、当該停止表示位置に当該特定小役図柄を停止させるように前記特定表示列(R1)を制御し、前記抽選情報が、前記単独小役図柄の種類に応じた単独小役賞の当選を示すゲームにおいて、前記複数の停止操作手段(13a〜13c)のうち最初に前記特定停止操作手段(13a)が操作された場合、前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングで、前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のうちいずれかから当選した前記単独小役賞に応じた単独小役図柄が前記引き込みコマ数の範囲内にあれば、当該停止表示位置に当該単独小役図柄を停止させるように前記特定表示列(R1)を制御し、前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のうちいずれかから当該単独小役図柄に対応する前記特定小役図柄が前記引き込みコマ数の範囲内にあれば、当該単独小役図柄を前記複数の停止表示位置に停止しないように前記特定表示列(R1)を制御し、前記複数種類の単独小役図柄は第1乃至第3の単独小役図柄からなり、前記複数種類の特定小役図柄は第1乃至第3の特定小役図柄からなり、前記第1の単独小役図柄は前記第1の特定小役図柄と、前記第2の単独小役図柄は前記第2の特定小役図柄と、前記第3の単独小役図柄は前記第3の特定小役図柄と、各々対応付けられており、前記第1乃至第3の単独小役図柄は、前記特定停止操作手段が操作されたタイミングにおける前記特定表示列の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列を移動させて停止させた場合に、ある種類の単独小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段の操作タイミングの範囲と、他の種類の単独小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段の操作タイミングの範囲とが隣接するように配置され、前記第1乃至第3の単独小役図柄の各々と対応付けられた前記第1乃至第3の特定小役図柄の各々とは、前記特定表示列上で最も離れるように配置されることを特徴とする。
また、上述した課題を解決するため、本発明に係るスロットマシンは、各々が、複数種類の図柄が配列される複数のコマを有し、一定の方向に向けて可変表示が可能であり、特定表示列(R1)を含む複数の表示列(R1〜R3)と、前記複数の表示列(R1〜R3)の可変表示を開始させる指示を遊技者が入力するための開始操作手段(12)と、前記複数の表示列(R1〜R3)の各々に対応して設けられ、前記可変表示を停止させる指示を遊技者が入力するための複数の停止操作手段(13a〜13c)と、複数の賞並びにハズレを抽選対象として抽選を実行し、抽選結果を示す抽選情報を生成する抽選手段(101,TBL1)と、前記複数の停止操作手段(13a〜13c)のうちの一の停止操作手段が操作されると、当該一の停止操作手段に対応する前記表示列を、当該一の停止操作手段の操作タイミングにおける位置から引き込みコマ数の範囲内で移動させて停止させる停止制御手段(101,TBL2,TBL3,TBL5)と、前記抽選情報が前記複数の賞のうちいずれかの当選を示す場合に、その当選した賞の種類を報知するか否か又は報知する頻度を設定する報知設定手段(191)と、前記報知設定手段によって報知すると設定された場合に、前記当選した賞の種類を遊技者に報知する報知手段(191、197、30)とを備え、前記複数種類の図柄には、複数種類の単独小役図柄(例えば、実施形態の「赤チェリー」図柄、「青チェリー」図柄、「黒チェリー」図柄)と、複数種類の特定小役図柄(例えば、実施形態の「赤7」図柄、「青7」図柄、「黒バー」図柄)とが含まれ、前記複数の表示列(R1〜R3)の各々に図柄を停止させる複数の停止表示位置が設定され、前記複数の表示列(R1〜R3)のそれぞれに図柄を停止させる停止表示位置の組からなる入賞ライン(L1〜L5)が複数設定され、前記開始操作手段(12)の操作に応じて、前記複数の表示列(R1〜R3)を可変表示させ、前記複数の表示列(R1〜R3)の可変表示が停止した状態で複数の前記入賞ライン(L1〜L5)のうちいずれかの図柄の並びが所定の態様である場合にいずれかの賞に入賞し、入賞した賞に応じて予め定められた遊技価値を付与し、前記複数の賞には、付与される前記遊技価値として遊技媒体の払い出しを伴う小役賞と、付与される前記遊技価値として前記遊技媒体の払い出しなしに次のゲームを開始する条件を付与する再遊技賞とが含まれるスロットマシン(1)において、前記小役賞として、前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のうちいずれかに前記単独小役図柄が停止し、前記複数の表示列(R1〜R3)のうち前記特定表示列(R1)を除く他の表示列(R2,R3)の前記停止表示位置にはいずれの図柄が停止しても入賞となる単独小役賞が、前記単独小役図柄の種類に応じて複数種類あり、前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のうちいずれかに前記特定小役図柄が停止し、当該停止表示位置を含む前記入賞ライン(L1〜L5)上の前記他の表示列(R2,R3)の前記停止表示位置に所定の図柄が停止すると入賞となる特定小役賞が、前記特定小役図柄の種類に応じて複数種類あり、前記特定表示列(R1)に対応する前記停止操作手段を特定停止操作手段(13a)としたとき、前記特定表示列(R1)には、前記特定停止操作手段(13a)が操作されたタイミングにおける前記特定表示列(R1)の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列(R1)を移動させて停止させた場合に、ある種類の単独小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲と、他の種類の単独小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲とが重複しないように、前記複数種類の単独小役図柄を互いに離間させて配置し、前記特定停止操作手段(13a)が操作されたタイミングにおける前記特定表示列(R1)の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列(R1)を移動させて停止させた場合に、ある種類の特定小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲と、他の種類の特定小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲とが重複しないように、前記複数種類の特定小役図柄を互いに離間させて配置し、前記特定停止操作手段(13a)が操作されたタイミングにおける前記特定表示列(R1)の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列(R1)を移動させて停止させた場合に、前記単独小役図柄と前記特定小役図柄とが前記複数の停止表示位置のいずれか2つに停止しないように前記複数種類の単独小役図柄と前記複数種類の特定小役図柄とを離間して配置し、前記複数種類の単独小役図柄の各々は、前記複数種類の特定小役図柄のいずれかと対応付けられており、前記特定停止操作手段(13a)が操作されたタイミングにおける前記特定表示列(R1)の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列(R1)を移動させて停止させた場合に、前記複数種類の単独小役図柄のうち任意のいずれか一つを前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲と、当該単独小役図柄に対応する特定小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングの範囲とが重複しないように、前記複数種類の単独小役図柄の各々と対応する前記複数種類の特定小役図柄の各々とを離間して配置し、前記報知設定手段(191)は、前記報知設定手段(191)によって報知すると設定され且つ前記抽選情報(101、TBL1)が前記複数種類の単独小役賞のうちいずれかの当選を示すゲームにおいて、前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のうちいずれかに前記複数種類の単独小役図柄のうちいずれかが停止した場合には、次のゲームから報知しない又は報知の頻度を下げると設定し、前記停止制御手段(101,TBL2,TBL3,TBL5)は、前記抽選情報が、前記特定小役図柄の種類に応じた特定小役賞の当選を示すゲームにおいて、前記複数の停止操作手段(13a〜13c)のうち最初に前記特定停止操作手段(13a)が操作された場合、前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングで、前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のうちいずれかから当選した前記特定小役賞に応じた特定小役図柄が前記引き込みコマ数の範囲内にあれば、当該停止表示位置に当該特定小役図柄を停止させるように前記特定表示列(R1)を制御し、前記抽選情報が、前記単独小役図柄の種類に応じた単独小役賞の当選を示すゲームにおいて、前記複数の停止操作手段(13a〜13c)のうち最初に前記特定停止操作手段(13a)が操作された場合、前記特定停止操作手段(13a)の操作タイミングで、前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のうちいずれかから当選した前記単独小役賞に応じた単独小役図柄が前記引き込みコマ数の範囲内にあれば、当該停止表示位置に当該単独小役図柄を停止させるように前記特定表示列(R1)を制御し、前記特定表示列(R1)の前記複数の停止表示位置のうちいずれかから当該単独小役図柄に対応する前記特定小役図柄が前記引き込みコマ数の範囲内にあれば、当該単独小役図柄を前記複数の停止表示位置に停止しないように前記特定表示列(R1)を制御し、前記複数種類の単独小役図柄は第1乃至第3の単独小役図柄からなり、前記複数種類の特定小役図柄は第1乃至第3の特定小役図柄からなり、前記第1の単独小役図柄は前記第1の特定小役図柄と、前記第2の単独小役図柄は前記第2の特定小役図柄と、前記第3の単独小役図柄は前記第3の特定小役図柄と、各々対応付けられており、前記第1乃至第3の単独小役図柄は、前記特定停止操作手段が操作されたタイミングにおける前記特定表示列の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列を移動させて停止させた場合に、ある種類の単独小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段の操作タイミングの範囲と、他の種類の単独小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段の操作タイミングの範囲とが隣接するように配置され、前記第1乃至第3の単独小役図柄の各々と対応付けられた前記第1乃至第3の特定小役図柄の各々とは、前記特定表示列上で最も離れるように配置されることを特徴とする。
Claims (11)
- 各々が、複数種類の図柄が配列される複数のコマを有し、一定の方向に向けて可変表示が可能であり、特定表示列を含む複数の表示列と、
前記複数の表示列の可変表示を開始させる指示を遊技者が入力するための開始操作手段と、
前記複数の表示列の各々に対応して設けられ、前記可変表示を停止させる指示を遊技者が入力するための複数の停止操作手段と、
複数の賞並びにハズレを抽選対象として抽選を実行し、抽選結果を示す抽選情報を生成する抽選手段と、
前記複数の停止操作手段のうちの一の停止操作手段が操作されると、当該一の停止操作手段に対応する前記表示列を、当該一の停止操作手段の操作タイミングにおける位置から引き込みコマ数の範囲内で移動させて停止させる停止制御手段とを備え、
前記複数種類の図柄には、複数種類の単独小役図柄と、複数種類の特定小役図柄とが含まれ、
前記複数の表示列の各々に図柄を停止させる複数の停止表示位置が設定され、
前記複数の表示列のそれぞれに図柄を停止させる停止表示位置の組からなる入賞ラインが複数設定され、
前記開始操作手段の操作に応じて、前記複数の表示列を可変表示させ、前記複数の表示列の可変表示が停止した状態で複数の前記入賞ラインのうちいずれかの図柄の並びが所定の態様である場合にいずれかの賞に入賞し、入賞した賞に応じて予め定められた遊技価値を付与し、
前記複数の賞には、付与される前記遊技価値として遊技媒体の払い出しを伴う小役賞と、付与される前記遊技価値として前記遊技媒体の払い出しなしに次のゲームを開始する条件を付与する再遊技賞とが含まれるスロットマシンにおいて、
前記小役賞として、
前記特定表示列の前記複数の停止表示位置のうちいずれかに前記単独小役図柄が停止し、前記複数の表示列のうち前記特定表示列を除く他の表示列の前記停止表示位置にはいずれの図柄が停止しても入賞となる単独小役賞が、前記単独小役図柄の種類に応じて複数種類あり、
前記特定表示列の前記複数の停止表示位置のうちいずれかに前記特定小役図柄が停止し、当該停止表示位置を含む前記入賞ライン上の前記他の表示列の前記停止表示位置に所定の図柄が停止すると入賞となる特定小役賞が、前記特定小役図柄の種類に応じて複数種類あり、
前記特定表示列に対応する前記停止操作手段を特定停止操作手段としたとき、
前記特定表示列には、
前記特定停止操作手段が操作されたタイミングにおける前記特定表示列の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列を移動させて停止させた場合に、ある種類の単独小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段の操作タイミングの範囲と、他の種類の単独小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段の操作タイミングの範囲とが重複しないように、前記複数種類の単独小役図柄を互いに離間させて配置し、
前記特定停止操作手段が操作されたタイミングにおける前記特定表示列の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列を移動させて停止させた場合に、ある種類の特定小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段の操作タイミングの範囲と、他の種類の特定小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段の操作タイミングの範囲とが重複しないように、前記複数種類の特定小役図柄を互いに離間させて配置し、
前記特定停止操作手段が操作されたタイミングにおける前記特定表示列の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列を移動させて停止させた場合に、前記単独小役図柄と前記特定小役図柄とが前記複数の停止表示位置のいずれか2つに停止しないように前記複数種類の単独小役図柄と前記複数種類の特定小役図柄とを離間して配置し、
前記複数種類の単独小役図柄の各々は、前記複数種類の特定小役図柄のいずれかと対応付けられており、前記特定停止操作手段が操作されたタイミングにおける前記特定表示列の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列を移動させて停止させた場合に、前記複数種類の単独小役図柄のいずれかを前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段の操作タイミングの範囲と、当該単独小役図柄に対応する特定小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段の操作タイミングの範囲とが重複しないように、前記複数種類の単独小役図柄の各々と対応する前記複数種類の特定小役図柄の各々とを離間して配置し、
前記抽選手段は、前記再遊技賞に当選する確率が所定の確率である第1状態と、前記再遊技賞に当選する確率が前記第1状態よりも高い第2状態で抽選を実行可能であり、前記第2状態で抽選を行うゲームにおいて、前記特定表示列の前記複数の停止表示位置のうちいずれかに前記複数種類の単独小役図柄のうちいずれかが停止した場合には、次のゲームから前記第1状態により抽選を実行し、
前記停止制御手段は、
前記抽選情報が、前記特定小役図柄の種類に応じた特定小役賞の当選を示すゲームにおいて、前記複数の停止操作手段のうち最初に前記特定停止操作手段が操作された場合、前記特定停止操作手段の操作タイミングで、前記特定表示列の前記複数の停止表示位置のうちいずれかから当選した前記特定小役賞に応じた特定小役図柄が前記引き込みコマ数の範囲内にあれば、当該停止表示位置に当該特定小役図柄を停止させるように前記特定表示列を制御し、
前記抽選情報が、前記単独小役図柄の種類に応じた単独小役賞の当選を示すゲームにおいて、前記複数の停止操作手段のうち最初に前記特定停止操作手段が操作された場合、前記特定停止操作手段の操作タイミングで、前記特定表示列の前記複数の停止表示位置のうちいずれかから当選した前記単独小役賞に応じた単独小役図柄が前記引き込みコマ数の範囲内にあれば、当該停止表示位置に当該単独小役図柄を停止させるように前記特定表示列を制御し、前記特定表示列の前記複数の停止表示位置のうちいずれかから当該単独小役図柄に対応する前記特定小役図柄が前記引き込みコマ数の範囲内にあれば、当該単独小役図柄を前記複数の停止表示位置に停止しないように前記特定表示列を制御する、
ことを特徴とするスロットマシン。 - 前記抽選手段が前記第2状態で抽選を実行するゲームにおいて、前記抽選情報が前記複数種類の特定小役賞のうちいずれかの当選を示す場合には、その種類を各々所定の報知態様にて報知し、前記抽選情報が前記複数種類の単独小役賞のうちいずれかの当選を示す場合に、単独小役賞に当選したことを複数種類の単独小役賞に共通した報知態様にて報知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
- 前記抽選手段が前記第2状態で抽選を実行するゲームにおいて、前記抽選情報が前記複数種類の単独小役賞及び前記複数種類の特定小役賞のうちいずれかの当選を示す場合に、その種類を各々所定の報知態様にて報知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
- 各々が、複数種類の図柄が配列される複数のコマを有し、一定の方向に向けて可変表示が可能であり、特定表示列を含む複数の表示列と、
前記複数の表示列の可変表示を開始させる指示を遊技者が入力するための開始操作手段と、
前記複数の表示列の各々に対応して設けられ、前記可変表示を停止させる指示を遊技者が入力するための複数の停止操作手段と、
複数の賞並びにハズレを抽選対象として抽選を実行し、抽選結果を示す抽選情報を生成する抽選手段と、
前記複数の停止操作手段のうちの一の停止操作手段が操作されると、当該一の停止操作手段に対応する前記表示列を、当該一の停止操作手段の操作タイミングにおける位置から引き込みコマ数の範囲内で移動させて停止させる停止制御手段と、
前記抽選情報が前記複数の賞のうちいずれかの当選を示す場合に、その当選した賞の種類を報知するか否か又は報知する頻度を設定する報知設定手段と、
前記報知設定手段によって報知すると設定された場合に、前記当選した賞の種類を遊技者に報知する報知手段とを備え、
前記複数種類の図柄には、複数種類の単独小役図柄と、複数種類の特定小役図柄とが含まれ、
前記複数の表示列の各々に図柄を停止させる複数の停止表示位置が設定され、
前記複数の表示列のそれぞれに図柄を停止させる停止表示位置の組からなる入賞ラインが複数設定され、
前記開始操作手段の操作に応じて、前記複数の表示列を可変表示させ、前記複数の表示列の可変表示が停止した状態で複数の前記入賞ラインのうちいずれかの図柄の並びが所定の態様である場合にいずれかの賞に入賞し、入賞した賞に応じて予め定められた遊技価値を付与し、
前記複数の賞には、付与される前記遊技価値として遊技媒体の払い出しを伴う小役賞と、付与される前記遊技価値として前記遊技媒体の払い出しなしに次のゲームを開始する条件を付与する再遊技賞とが含まれるスロットマシンにおいて、
前記小役賞として、
前記特定表示列の前記複数の停止表示位置のうちいずれかに前記単独小役図柄が停止し、前記複数の表示列のうち前記特定表示列を除く他の表示列の前記停止表示位置にはいずれの図柄が停止しても入賞となる単独小役賞が、前記単独小役図柄の種類に応じて複数種類あり、
前記特定表示列の前記複数の停止表示位置のうちいずれかに前記特定小役図柄が停止し、当該停止表示位置を含む前記入賞ライン上の前記他の表示列の前記停止表示位置に所定の図柄が停止すると入賞となる特定小役賞が、前記特定小役図柄の種類に応じて複数種類あり、
前記特定表示列に対応する前記停止操作手段を特定停止操作手段としたとき、
前記特定表示列には、
前記特定停止操作手段が操作されたタイミングにおける前記特定表示列の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列を移動させて停止させた場合に、ある種類の単独小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段の操作タイミングの範囲と、他の種類の単独小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段の操作タイミングの範囲とが重複しないように、前記複数種類の単独小役図柄を互いに離間させて配置し、
前記特定停止操作手段が操作されたタイミングにおける前記特定表示列の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列を移動させて停止させた場合に、ある種類の特定小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段の操作タイミングの範囲と、他の種類の特定小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段の操作タイミングの範囲とが重複しないように、前記複数種類の特定小役図柄を互いに離間させて配置し、
前記特定停止操作手段が操作されたタイミングにおける前記特定表示列の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列を移動させて停止させた場合に、前記単独小役図柄と前記特定小役図柄とが前記複数の停止表示位置のいずれか2つに停止しないように前記複数種類の単独小役図柄と前記複数種類の特定小役図柄とを離間して配置し、
前記複数種類の単独小役図柄の各々は、前記複数種類の特定小役図柄のいずれかと対応付けられており、前記特定停止操作手段が操作されたタイミングにおける前記特定表示列の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列を移動させて停止させた場合に、前記複数種類の単独小役図柄のいずれかを前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段の操作タイミングの範囲と、当該単独小役図柄に対応する特定小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段の操作タイミングの範囲とが重複しないように、前記複数種類の単独小役図柄の各々と対応する前記複数種類の特定小役図柄の各々とを離間して配置し、
前記報知設定手段は、前記報知設定手段によって報知すると設定され且つ前記抽選情報が前記複数種類の単独小役賞のうちいずれかの当選を示すゲームにおいて、前記特定表示列の前記複数の停止表示位置のうちいずれかに前記複数種類の単独小役図柄のうちいずれかが停止した場合には、次のゲームから報知しない又は報知の頻度を下げると設定し、
前記停止制御手段は、
前記抽選情報が、前記特定小役図柄の種類に応じた特定小役賞の当選を示すゲームにおいて、前記複数の停止操作手段のうち最初に前記特定停止操作手段が操作された場合、前記特定停止操作手段の操作タイミングで、前記特定表示列の前記複数の停止表示位置のうちいずれかから当選した前記特定小役賞に応じた特定小役図柄が前記引き込みコマ数の範囲内にあれば、当該停止表示位置に当該特定小役図柄を停止させるように前記特定表示列を制御し、
前記抽選情報が、前記単独小役図柄の種類に応じた単独小役賞の当選を示すゲームにおいて、前記複数の停止操作手段のうち最初に前記特定停止操作手段が操作された場合、前記特定停止操作手段の操作タイミングで、前記特定表示列の前記複数の停止表示位置のうちいずれかから当選した前記単独小役賞に応じた単独小役図柄が前記引き込みコマ数の範囲内にあれば、当該停止表示位置に当該単独小役図柄を停止させるように前記特定表示列を制御し、前記特定表示列の前記複数の停止表示位置のうちいずれかから当該単独小役図柄に対応する前記特定小役図柄が前記引き込みコマ数の範囲内にあれば、当該単独小役図柄を前記複数の停止表示位置に停止しないように前記特定表示列を制御する、
ことを特徴とするスロットマシン。 - 前記複数種類の単独小役図柄は第1乃至第3の単独小役図柄からなり、
前記複数種類の特定小役図柄は第1乃至第3の特定小役図柄からなり、
前記第1の単独小役図柄は前記第1の特定小役図柄と、前記第2の単独小役図柄は前記第2の特定小役図柄と、前記第3の単独小役図柄は前記第3の特定小役図柄と、各々対応付けられており、
前記第1乃至第3の単独小役図柄は、前記特定停止操作手段が操作されたタイミングにおける前記特定表示列の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列を移動させて停止させた場合に、ある種類の単独小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段の操作タイミングの範囲と、他の種類の単独小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段の操作タイミングの範囲とが隣接するように配置され、
前記第1乃至第3の単独小役図柄の各々と対応付けられた前記第1乃至第3の特定小役図柄の各々とは、前記特定表示列上で最も離れるように配置され、
前記第1の特定小役図柄は前記第1の単独小役図柄より、前記第2の特定小役図柄は前記第2の単独小役図柄より、前記第3の特定小役図柄は前記第3の単独小役図柄より、前記特定表示列の可変表示中に視覚的に識別することが容易な図柄である、
ことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載のスロットマシン。 - 前記特定表示列において、
前記第1の特定小役図柄の面積は前記第1の単独小役図柄の面積よりも大きく、
前記第2の特定小役図柄の面積は前記第2の単独小役図柄の面積よりも大きく、
前記第3の特定小役図柄の面積は前記第3の単独小役図柄の面積よりも大きい、
ことを特徴とする請求項5に記載のスロットマシン。 - 前記第1の特定小役図柄のうち最も広い面積の色を第1色、
前記第2の特定小役図柄のうち最も広い面積の色を第2色、
前記第3の特定小役図柄のうち最も広い面積の色を第3色、
前記第1の単独小役図柄のうち最も広い面積の色を第4色、
前記第1の単独小役図柄のうち最も広い面積の色を第5色、
前記第1の単独小役図柄のうち最も広い面積の色を第6色とし、
CIELab色空間において、
前記第1色と前記第4色との間の距離は、前記第1色と前記第5色との間の距離および前記第1色と前記第6色との間の距離と比較して短く、
前記第2色と前記第5色との間の距離は、前記第2色と前記第4色との間の距離および前記第2色と前記第6色との間の距離と比較して短く、
前記第3色と前記第6色との間の距離は、前記第3色と前記第4色との間の距離および前記第3色と前記第5色との間の距離と比較して短い、
ことを特徴とする請求項6に記載のスロットマシン。 - 前記抽選手段の前記抽選情報が前記複数種類の特定小役賞のうちいずれかの当選を示すゲームにおいて、
前記停止制御手段は、
前記特定表示列よりも前に、前記他の表示列を停止させる場合には、前記他の表示列を前記複数種類の特定小役賞に共通した停止態様となるように、前記複数の停止表示位置のうちいずれかに当選した前記特定小役賞の種類に応じた前記特定小役図柄を停止させることを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載のスロットマシン。 - 前記抽選手段の前記抽選情報が前記複数種類の単独小役賞のうちいずれかの当選を示すゲームにおいて、
前記停止制御手段は、
前記特定表示列よりも前に、前記他の表示列を停止させる場合には、前記他の表示列を前記複数種類の単独小役賞に共通した停止態様となるように、前記複数の停止表示位置の各々に所定の図柄を停止させることを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか1項に記載のスロットマシン。 - 前記複数種類の特定小役図柄は、前記特定停止操作手段が操作されたタイミングにおける前記特定表示列の位置から前記引き込みコマ数の範囲内で前記特定表示列を移動させて停止させた場合に、ある種類の特定小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段の操作タイミングの範囲と、他の種類の特定小役図柄を前記複数の停止表示位置のいずれかに停止させることが可能な前記特定停止操作手段の操作タイミングの範囲とが隣接するように配置され、
前記抽選手段は、一回のゲームにおいて前記複数種類の特定小役賞が同時に当選したことを示す前記抽選情報を生成する場合があり、
前記停止制御手段は、
前記抽選情報が前記複数種類の特定小役賞の同時当選を示すゲームにおいて、
前記複数の停止操作手段のうち、最初に前記特定停止操作手段が操作され、当該操作されたタイミングで前記特定表示列の前記複数の停止表示位置のいずれかから前記引き込みコマ数の範囲内に位置する前記複数種類の特定小役図柄のうちいずれか一つを必ず当該停止表示位置に停止させることを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか1項に記載のスロットマシン。 - 前記再遊技賞は、
前記特定表示列の前記複数の停止表示位置のうちいずれかに前記特定表示列における再遊技賞の図柄の並びを構成する図柄が停止し、当該停止表示位置を含む前記入賞ライン上の前記他の表示列の前記停止表示位置に前記他の表示列における再遊技賞の図柄の並びを構成する図柄が停止すると入賞となり、
前記停止制御手段は、
前記抽選情報が前記再遊技賞の当選を示すゲームにおいて、
前記複数の停止操作手段のうち、最初に前記特定停止操作手段が操作された場合には、前記特定表示列の前記複数の停止表示位置のいずれかに前記再遊技賞の図柄を停止させ、
前記複数の停止操作手段のうち、最初に前記他の表示列に対応した前記停止操作手段が操作された場合には、前記他の表示列の前記複数の停止表示位置のうち所定の停止表示位置に前記他の表示列における再遊技賞の図柄の並びを構成する図柄を停止させることを特徴とする請求項1乃至10のうちいずれか1項に記載のスロットマシン。
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- 2006-11-10 JP JP2006304955A patent/JP2008119173A/ja active Pending
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