JP4484234B2 - 印刷用又は加工用シート材の除塵装置 - Google Patents

印刷用又は加工用シート材の除塵装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、印刷機、加工機等の連続運転中において、印刷、その他の表面加工に供する巻取り状のシート材又は枚葉状のシート材(以下シート材と称す)の表面に付着した紙粉、塵などの異物を印刷や表面加工の直前にて除去する除塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷機、加工機等において、シート材の表面に付着している異物を除去する方法として、粘着性のある弾性ローラ(以下除塵ローラと称す)をシート材の表面に当接転動させ、シート材表面の異物を付着除去する装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この種の除塵装置においては、本装置を連続運転させた場合、時間の経過に従って除塵ローラ(第1ローラ、第2ローラ共)の表面に異物が蓄積し、ローラ表面を覆ってしまうので、除塵ローラの除塵性能が失われる。この対策として、例えば、特許文献1には、ターレット方式で取り付けられた2本目の除塵ローラを1本目の除塵ローラと入れ替えてシート表面に当接させる装置が提案されている。また特許文献2には、除塵ローラに巻取状の粘着シートの粘着面を常時ローラ表面に当接させ、除塵ローラの粘着性(除塵効果)を維持させる装置が提案されている。
しかし、前者の場合は、ターレットアームを回転させ、除塵ローラを入れ替える際には機械を停止させなければならず、また汚れた除塵ローラを取外して洗浄する等の手作業が必要である。後者の場合は、粘着シートの最外層に異物が堆積したときに機械を停止させ、粘着シートを一層剥がして新しい粘着面を露出させる作業が必要となるなどの問題があった。
本発明の目的は、印刷機、加工機等の連続運転中にシート材に接触させてシート材表面に付着した異物を連続的に捕捉除去して印刷機、加工機等の稼動率を上げて生産性を向上させると共に、連続運転中にするローラのメンテナンスを軽減する除塵装置を提供することにある。
【0004】
【特許文献1】
特開平60−44442号公報
【特許文献2】
実開昭62−30771号公報
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、印刷又は加工に供する巻取り状又は枚葉状のシート材の走行中に、シート表面に付着している紙粉、塵などの異物を除去する除塵装置において、前記シート表面に接触回転し、前記異物を捕捉除去する物性を持たせた表面を有する第1ローラと、前記第1ローラに対して接離可能に配置され、前記第1ローラに接触回転し、該第1ローラの表面に付着した異物を付着除去する為に第1ローラより粘着性が大きい物性を持たせた表面を有する第2ローラと、前記第2ローラが前記第1ローラから離れた位置において、第2ローラの表面に付着した異物を洗浄液によって洗浄除去する洗浄手段と、前記洗浄液によって洗浄した第2ローラの表面の洗浄液を乾燥させる乾燥手段と、を備えていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、シート材に接触回転する第1ローラによりシート表面の異物を捕捉除去すると共に、第2ローラにより第1ローラ表面の異物を転着除去し、第2ローラが第1ローラから離れた位置において、第2ローラの表面に付着した異物を洗浄液によって洗浄除去した後、第2ローラの表面を乾燥させる。このような作用によってシート表面の異物を連続的に除去可能となり、第2ローラのメンテナンスが軽減される。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の記載において、第1ローラに粘着性の表面を持たせていることを特徴とする。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1又は2の記載において、シート材の走行途中で間隔を設けて二つの第1ローラを配置し、該二つの第1ローラの双方に第2ローラが接触することを特徴とする。
請求項3の発明によれば、第1ローラを近い距離に二つ配置することで、上流側の第1ローラで除去できなかった異物が下流側の第1ローラで捕捉除去されるため、シート表面の残留異物をより少なくすることができる。第2ローラで2個の第1ローラ表面の異物を転着除去する構造にすることで、洗浄装置は一つの第2ローラに対応したもので良く、全体的にコンパクトな装置となる。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの記載において、第1ローラと第2ローラとが接触しているとき、各ローラの回転がシート材の走行により連れ回されていることを特徴とする。
【0010】
請求項の発明は、請求項1の記載において、洗浄手段が第2ローラの全長を受容し、洗浄液の注入、排出の手段を有する洗浄槽を備え、前記洗浄槽に貯えた洗浄液中に第2ローラを浸漬し、当該第2ローラの表面に洗浄液を作用させることを特徴とする。
請求項の発明によれば、洗浄手段が第2ローラの全長を受容し得る大きさであり、第2ローラの表面に洗浄液を作用させられる洗浄槽を備えているので、第2ローラの全表面を同じ条件で洗浄でき、その洗浄方式も第2ローラを洗浄液中に浸したり、洗浄液をスプレーしたり選択可能である。また、洗浄液の注入、排出の手段を備えているため、洗浄槽中の液面の上昇、下降が容易にできるので、各種の洗浄方式、乾燥方式が選択可能である。
【0011】
請求項の発明は、請求項1の記載において、洗浄手段が第2ローラの全長を受容する洗浄槽と、該洗浄槽内に配置され、第2ローラの表面に洗浄液を作用させる洗浄ノズルと、を備えていることを特徴とする。
【0012】
請求項の発明は、請求項の記載において、洗浄ノズルが第2ローラの長手方向に沿って移動可能に設置され、第2ローラを回転させかつ洗浄ノズルを移動させながら洗浄することを特徴とする。
【0013】
請求項の発明は、請求項1の記載において、洗浄手段が第2ローラの長手方向に沿って移動可能に設置された、第2ローラの表面に洗浄液を与える洗浄液供給部と該洗浄液が与えられた前記第2ローラの表面を擦る回転ブラシと前記第2ローラから滴り落ちる洗浄液を受ける排液受け部とから構成し、前記第2ローラを回転させかつ前記洗浄手段を移動させながら洗浄することを特徴とする。
【0014】
請求項の発明は、請求項1又は又は又はの記載において、第2ローラを洗浄するとき、該第2ローラに対向しかつ長手方向に配置されたエアノズルを有し、洗浄後に第2ローラを回転させると共に、該エアノズルからエアを第2ローラ表面に吹き付けて乾燥させることを特徴とする。
請求項の発明によれば、洗浄時の第2ローラの長手方向にエアノズルを対向して配置し、第2ローラを回転させながらエアを第2ローラの表面に吹き付ける構造なので、洗浄後の第2ローラを迅速かつ効率的に乾燥できる。
【0015】
請求項10の発明は、請求項1又は又は又はの記載において、第2ローラが、第1ローラに接触する第1位置と洗浄する第2位置へ移動可能に設けられ、前記位置へ移動させる第2ローラ移動手段を備えていることを特徴とする。
請求項10の発明によれば、第2ローラ移動手段により第2ローラが第1位置と第2位置との間を移動可能になっているので、第2ローラを第1ローラから離して洗浄できる。これにより、第2ローラの洗浄は第1ローラの稼動状態に左右されず、すなわち第1ローラが除塵動作を行っているとき行うことができる。
【0016】
請求項11の発明は、請求項において、前記乾燥手段が洗浄後の第2ローラを回転させ、該ローラ表面を乾燥させることを特徴とする。
請求項12の発明によれば、第2ローラを回転させて乾燥するので、乾燥工程が簡素でかつ効率的であり、またローラ駆動の制御ソフトウェアで対応できるので、装置が簡素化され、コストアップが抑えられる。
【0017】
請求項12の発明は、請求項又は11の記載において、第2ローラが第1ローラに接触する第1位置と洗浄する第2位置と乾燥する第3の位置へ移動可能に設けられ、前記位置へ移動させる第2ローラ移動手段を備えていることを特徴とする。
【0019】
請求項13の発明は、請求項の記載において、洗浄槽第2ローラの洗浄時の位置に向けて上昇又は前記位置から下降させる洗浄槽昇降手段を備えていることを特徴とする。
請求項13の発明によれば、第2ローラの移動を少なくして洗浄・乾燥可能であり、また洗浄液の注入、排出をしないで洗浄槽を昇降させて第2ローラを洗浄・乾燥することもできる。
【0020】
請求項14の発明は、請求項の記載において、第2ローラの洗浄時に該第2ローラに当接するスクレーパーが洗浄槽内に配置されていることを特徴とする。
請求項14の発明によれば、スクレーパーを第2ローラの表面に当接させて洗浄することにより、第2ローラの表面に転着した異物を確実に擦り落とせる。
【0021】
請求項15の発明は、請求項14の記載において、スクレーパーが可とう性かつ柔軟性を有することを特徴とする。
請求項15の発明によれば、第2ローラの表面に可とう性かつ柔軟性のスクレーパーを当接させてローラ表面に転着した異物を擦り落とすので、第2ローラの表面を必要以上に傷つけることがなく、第2ローラの表面の粘着性等の物性を悪化させない。
【0022】
請求項16の発明は、請求項14又は15の記載において、スクレーパーが第2ローラの長手方向に沿って移動可能に設置され、第2ローラを回転させかつスクレーパーを移動させながら洗浄することを特徴とする。
【0023】
請求項17の発明は、請求項の記載において、第2ローラの洗浄時に該第2ローラに当接するブラシが洗浄槽内に配置されていることを特徴とする。
請求項17の発明によれば、第2ローラの表面にブラシを当接させることで、ローラ表面に転着した異物を確実に擦り落とせる。
【0024】
請求項18の発明は、請求項17の記載において、ブラシが第2ローラの長手方向に沿って移動可能に設置され、第2ローラを回転させかつブラシを移動させながら洗浄することを特徴とする。
【0025】
請求項19の発明は、請求項17又は18の記載において、ブラシが非回転のブラシであることを特徴とする。
請求項19の発明によれば、非回転式のブラシを採用することで、装置がシンプルとなる。
【0026】
請求項20の発明は、請求項17又は18の記載において、ブラシが回転するブラシローラであることを特徴とする。
請求項20の発明によれば、回転式のブラシを採用することで、その回転数、回転方向等を変えることにより、第2ローラの表面を効果的に洗浄することができる。
【0027】
請求項21の発明は、請求項の記載において、洗浄槽に収容された洗浄液中に気泡を発生させる気泡発生手段を備え、第2ローラの洗浄中に該ローラ表面に気泡を当てることを特徴とする。
請求項21の発明によれば、第2ローラの下部よりローラ表面に気泡を当てることで、回転するローラ表面と気泡との接触作用によって転着した異物が効率的に除去される。
【0028】
請求項22の発明は、請求項21の記載において、気泡発生手段が第2ローラの長手方向に沿って移動可能に設置され、第2ローラを回転させかつ気泡発生手段を移動させながら洗浄することを特徴とする。
【0029】
請求項23の発明は、請求項の記載において、第2ローラが洗浄時の位置にあるとき、該第2ローラに対向する噴流発生手段を配置し、第2ローラ表面にジェット水流を作用させることを特徴とする。
請求項23の発明によれば、ジェット水流をローラ表面に衝突させて洗浄するので、洗浄効果が高められる。
【0030】
請求項24の発明は、請求項23の記載において、噴流発生手段を第2ローラの長手方向に移動可能に支持し、第2ローラを回転させながら噴流発生手段を移動させることを特徴とする。
請求項24の発明によれば、噴流発生手段を移動させながらジェット水流をローラ表面に衝突させて洗浄するので、少数のノズル、少量の水で効果の高い洗浄ができる。
【0031】
請求項25の発明は、請求項の記載において、洗浄手段は第2ローラに対向しかつ長手方向に配置され、該ローラ表面が洗浄液面に触れる部分にエアを吹き付ける泡立て用エアノズルを備えていることを特徴とする。
請求項25の発明によれば、第2ローラを洗浄槽の洗浄液中に半ば浸漬させ、第2ローラが洗浄液面に触れる部分にエアをエアノズルにより吹き付けるので、洗浄液面の波立ちと気泡によるローラ表面への衝突作用を利用して洗浄効果を高めることができる。
【0032】
請求項26の発明は、請求項25の記載において、洗浄後に第2ローラに対して洗浄液が作用しない状態にし、泡立て用エアノズルからエアをローラ表面に吹き付けて乾燥させることを特徴とする。
請求項26の発明によれば、エアノズルが泡立ておよび乾燥に兼用されているので、エアの吹き出しは洗浄工程と乾燥工程の制御ソフトで対応できると共に、装置構成が簡素化され、メンテナンスもし易くなる。
【0033】
請求項27の発明は、請求項25の記載において、洗浄後に第2ローラに対して洗浄液が作用しない状態にし、エアをローラ表面に吹き付けて乾燥させる乾燥用エアノズルを備えていることを特徴とする。
請求項27の発明によれば、泡立て用エアノズルとは独立して乾燥用エアノズルを設けることで、洗浄と乾燥を最適な条件で行うための設計自由度が大きくなる。
【0034】
請求項28の発明は、請求項27において、洗浄後に第2ローラを乾燥させる為の第3の位置に移動させることを特徴とする。
【0035】
請求項29の発明は、請求項1〜3のいずれかの記載において、第1ローラおよび/または第2ローラの表層に異物を付着除去する物性を持たせたスリーブと、該スリーブを嵌装する軸本体又はマンドレルと、から構成されていることを特徴とする。
請求項29の発明によれば、第1ローラおよび/または第2ローラの表層に異物を付着除去する物性を持たせたスリーブと軸本体又はマンドレルとから構成されているので、このスリーブを適宜取り替えることができ、シート材の材質(ダンボール紙、コート紙等)、シート材の除塵作業時の環境条件(温度、湿度等)等の条件に適したスリーブに迅速に変更・調整可能であると同時に、ローラ本体の交換ではなくスリーブのみを取り扱うので、軽量化され、取扱い性が向上され且つローラ交換に要する費用が安くなる。
【0036】
請求項30の発明は、請求項1又は2の記載において、第1ローラおよび/または第2ローラは表層に異物を付着除去する物性を持たせた粘着シートと、該粘着シートを貼装する軸本体又はローラと、から構成されていることを特徴とする。
請求項30の発明によれば、第1ローラおよび/または第2ローラの表層の異物を付着除去する物性が劣化した際には、該ローラを取り外さずに、貼装されていた粘着シートのみを交換すれば良く、これにより重いローラの取り外し/取り付け時の困難な作業やローラ交換後の調整作業から解放される。
【0037】
請求項31の発明は、請求項30の記載において、粘着シートは貼装するローラにほぼ等しい幅を有し、捲き始め端面と捲き終り端面を突き合わせた状態で、ローラ全周に捲装固定することを特徴とする。
請求項31の発明によれば、粘着シートのローラへの貼装作業がかなり容易かつ正確にできる。
【0038】
請求項32の発明は、請求項30の記載において、粘着シートは貼装するローラの幅より狭い幅であり、該ローラ全周にスパイラル状に捲装固定することを特徴とする。
請求項32によれば、粘着シートのローラへの貼装作業が容易であり、かつ粘着シートを用いる場合に生じるローラの長手方向に平行な端面突き合わせ線が無いので、該端面突き合わせ部分が他のローラと接触する際に生じるような衝撃が起こらないのでスムーズに回転でき、これによりローラ回転時に粘着シートがはがれ落ちるといったトラブルが発生し難く、また該端面突き合わせ部分での紙粉除去性能がやや劣る為に生じる印刷紙表面の紙粉残存線が発生しない。
【0039】
請求項33の発明は、請求項30〜32のいずれかの記載において、粘着シートは可撓性のあるシート材に、貼着保持されていることを特徴とする。
請求項33の発明によれば、粘着シート、たとえば、金属薄板、プラスチックフィルム、布帛等の可撓性のあるシートのローラへの貼装作業が容易かつ正確にでき、かつ粘着シートの強度も増して安定した除塵作業ができる。
【0040】
請求項30〜32の発明によれば、第1ローラおよび/または第2ローラの表層の異物を付着除去する物性が劣化した際には、該ローラを取り外さずに、貼装されていた粘着シートのみを交換すれば良く、これにより重いローラの取り外し/取り付け時の困難な作業やローラ交換後の調整作業から解放される。
【0041】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係る印刷又は加工用シート材の除塵装置の要部を示す斜視図である。
除塵装置は、シート材1の表面に付着している異物を捕捉除去する為の第1ローラ2がシート材1の搬送路に設置される。第1ローラ2は、矢印方向に走行中のシート材1の表面に接触し、異物を捕捉除去する物性を持たせた表面を有する。例えばゴムローラやブラスチックローラで第1ローラ2を構成する場合、上記の物性となるように、ゴムやブラスチックの組成、硬度、温度条件を調整して作製される。第2ローラ3は、第1ローラ2より粘着性が大きい物性を持たせた表面を有し、第1ローラ2に常時接触状態又は接離可能に配置され、第1ローラ2に接触させて当該第1ローラ2の表面に付着した異物を付着除去する。
【0042】
洗浄手段は、第2ローラ3の全長を受容する長方形の洗浄槽4を備え、この洗浄槽4には洗浄液の注入口6および排出口7が設けられている。第2ローラ3の洗浄時には、洗浄液が注入口6から洗浄槽4へ供給され、洗浄液中に第2ローラ3を浸漬し、第2ローラ3を回転させながらローラ表面に作用させて洗浄し、その後排出口7から洗浄液が抜き取られる。符号8は、第1ローラ2に対峙したガイドローラである。
【0043】
図2は本発明に係る除塵装置を制御するためのブロック図である。
制御手段100は、CPU、RAM、ROM等により構成され、ソフトウェアを実行することにより、ローラ駆動手段110、洗浄手段120を含む除塵装置全体の制御を行う。本発明の他の実施例において、制御手段100は、第2ローラ移動手段130、洗浄後の第2ローラ3を乾燥させるためのエアを吹出す手段140などの制御を行う。
【0044】
ローラ駆動手段110は、シート材1が図1の矢印方向に走行するとき、第1ローラ2をシート材1に接触させて図示矢印方向に回転させると共に、第1ローラ2に接触状態で回転する第2ローラ3を第1ローラ2に同調させて回転させ、更に第2ローラ3の洗浄および乾燥時には第1ローラ2に独立して第2ローラ3を回転させる機構を備えている。制御手段100は、第1ローラ2及び第2ローラ3の回転オンオフ、正転逆転、回転速度を制御する。第1ローラ2に第2ローラ3が接触しているとき、第2ローラ3を非駆動状態にして第1ローラ2に連れ回りさせる構成、或いは第1ローラ2と第2ローラ3の双方を駆動し、第1ローラの回転に対して第2ローラの周速を可変して差をつける構成、又は同期させる構成にする。
【0045】
洗浄手段120は、制御手段100からの指令に基づいて、洗浄液給排手段、洗浄槽昇降手段、気泡発生手段、噴流発生手段、洗浄液泡立て手段等の洗浄工程に必要な手段を制御する。
第2ローラ移動手段130は、第2ローラ3が第1ローラ2から異物を付着除去する第1位置と、第2ローラ3を洗浄する第2位置及び乾燥時の第3位置へ移動させる。ここで、洗浄と乾燥を同じ位置で行う場合には、第2位置と第3位置が1つになる。
【0046】
本発明に係る除塵装置の作用を説明する。図3に除塵動作の工程を示す。本実施例は、第2ローラ3を第1位置と第2位置へ直線的に動かす機構によって移動させるよう構成されている。第1ローラ2を走行中のシート材1に接触させ、シート材表面に付着している異物を捕捉除去する。さらに第1ローラ2に捕捉された異物は、第1ローラ2に接触して同調回転している第2ローラ3に付着される(図3a)。第2ローラ3の表面が異物によって充分覆われ、汚れると、第2ローラ3は第1位置から第2位置の洗浄槽4内に移動する(図3b)。続いて、注入口6から洗浄液5が洗浄槽4に供給され、第2ローラ3を浸漬すると共に、第2ローラ3を回転させる。第2ローラ表面は洗浄液5で洗浄され、再生される(図3c)。洗浄が完了すると、洗浄液5が排出され、第2ローラ3を回転させながら乾燥させる(図3d)。乾燥時の第2ローラ3は、図示の洗浄位置にあるが、洗浄位置から第1ローラ2に接触する間の所定の位置(第3位置)に移動させる構成でも良い。乾燥後の第2ローラ3は、図3aに示す第1位置へ移動し、再び第1ローラの異物の捕捉除去を行う。
【0047】
次に他の実施例を説明する。図4はエアノズルと洗浄液ノズルを備えた除塵装置の要部および除塵動作の工程を示す図である。洗浄槽4は、上部開放部分に上蓋4aをヒンジ4bによって開閉可能に設けると共に、槽内にはエアノズル10と長手方向に対峙する一対の洗浄液ノズル13が配置されている。エアノズルと洗浄液ノズルは、第2ローラ3の全幅に作用するよう構成され、多くの公知のノズルが適用可能である。槽底にはスプレーされた洗浄液の排出口7が設けられている。本実施例は、図3の実施例と同じ第2ローラ移動手段が用いられている。
【0048】
洗浄時には、第2ローラ3を図4aの第1位置から図4bの第2位置へ移動させ、上蓋4aを閉じる。洗浄液ノズル13から洗浄液が噴射され、第2ローラ3が回転し洗浄される(図4c)。洗浄が完了すると、上蓋4aが開放され、エアノズル10からエアが回転する第2ローラ3に向けて噴出し、乾燥させる(図4d)。乾燥後の第2ローラ3は、図4aに示す第1位置へ移動させ、再び異物の付着除去が行われる。
【0049】
図5は洗浄槽を第2ローラの洗浄位置(第2位置)へ移動させるよう構成された除塵装置の要部および除塵動作の工程を示す図である。本実施例は、図3の実施例とは洗浄槽4の昇降機構を除いて同一構成になっている。
第2ローラ3は、第1ローラ2の除塵時の第1位置(図5a)から洗浄時の第2位置(図5b)へ矢印方向に移動可能に設けられている。洗浄槽4は、第2ローラ3の第2位置に上昇(図5c)又は第2位置から下降(図5d)の方向に上下動可能に設置されている。制御手段100は、第2ローラ移動手段130と洗浄手段120の洗浄槽昇降機構を制御する。洗浄時には第2ローラ3を第2位置ヘ移動させ(図5b)、洗浄槽4を上昇させる(図5c)。洗浄後には第2ローラ3を第1位置へ移動させると共に、洗浄槽4を待機位置に下降させる(図5d)。
【0050】
本実施例の作用を説明する。図5において、第1ローラ2を走行中のシート材1に接触させ、シート材表面に付着している異物を捕捉除去する。さらに第1ローラ2に捕捉された異物は、第1ローラ2に接触して連れ回転している第2ローラ3に付着除去させる(図5a)。第2ローラ3の表面が異物によって充分覆われ、汚れると、第2ローラ3を第1位置から第2位置に移動させる(図5b)。続いて、洗浄槽4を第2位置へ上昇させ、洗浄液中に第2ローラ3を浸漬し、その状態で回転させる。第2ローラ表面は洗浄液で洗浄され、再生される(図5c)。洗浄が完了すると、洗浄槽4を待機位置へ下降させ、第2ローラ3を回転させながら乾燥する(図5d)。乾燥後の第2ローラ3は、図5aに示す第1位置へ移動させ、再び異物の捕捉除去が行われる。
【0051】
図6は洗浄槽を第2ローラの第2位置へ移動させるよう構成された除塵装置の要部および除塵動作の工程を示す図である。本実施例は、図5の実施例とは第2ローラ3の移動方向を除いて同一構成になっている。
第2ローラ3は、第1ローラ2の除塵時の第1位置(図6a)から洗浄時の第2位置(図6b)へ矢印の横方向に移動可能に設けられている。洗浄槽4は、第2ローラ3の第2位置へ上昇(図6c)又は第2位置から下降(図6d)の方向に上下動可能に設置されている。本実施例には、第2ローラ移動手段、洗浄槽昇降手段及びその制御が追加される。洗浄時には第2ローラ3を第2位置ヘ移動させると共に、洗浄槽4を上昇させる。洗浄後には第2ローラ3を第1位置へ移動させると共に、洗浄槽4を待機位置へ下降させる。
【0052】
上記の実施例に付加的手段を設けた装置構成について説明する。ここでは付加的手段を図3の実施例に設備した構成で説明するが、これに限定されるものでなく、他の実施例にも同様に付設することができる。
【0053】
図7は乾燥用のエアを第2ローラに吹き付けるエア吹出し手段を備えた第2ローラ洗浄部の要部を示す図である。エア吹出し手段は、第2位置の第2ローラ3に対向しかつ長手方向に配置されたエアノズル10を有し、洗浄後に洗浄液を排出し、第2ローラ3を回転させ、そのローラ表面にエアノズル10からエアを吹き付けて乾燥させる。
【0054】
次に洗浄を促進する為の付加的手段について説明する。
図8は気泡発生手段を備えた第2ローラ洗浄部の要部を示す図である。気泡発生手段は、洗浄槽4の内部に第2ローラ3の長手方向に沿って配置された複数のエアノズル又はパイプにエア噴出孔を穿設したエアバー10Aが備えられており、洗浄液中にエアを吹き込んで気泡を発生させ、その気泡を第2ローラ3のローラ表面に当てて、回転するローラ表面に対して気泡の作用により洗浄を促進する。
【0055】
図9は、噴流発生手段を備えた第2ローラ洗浄部の要部を示す図である。噴流発生手段10Bは、洗浄槽4の槽底に第2ローラ3の長手方向に沿って配置された複数の噴水ノズル又はパイプに孔を穿設した噴水バー10Bが備えられており、洗浄液中に噴流水を送り込み、その噴流水を第2ローラ3のローラ表面に当てて、回転するローラ表面に対してジェット水流を作用させて洗浄を促進する。
【0056】
第2ローラ洗浄部の他の実施形態としては、第2ローラ3の液中の表面に当接させて異物を掻取るスクレーパー又は擦取り手段を洗浄槽4内に設ける。スクレーパー11は、図10に示すが可とう性かつ柔軟性のあるブレードを用い、また擦取り手段は、図11に示す非回転式のブラシ12、或いは図12に示す回転式のブラシローラ12Aが適宜選択される。
【0057】
上記の付加的手段は、第2ローラ3の全幅に亘って設置される構造の実施形態であるが、第2ローラ3の一部に対して洗浄作用を働かせる構造を採用することもできる。
図13は移動式の洗浄促進部を備えた第2ローラ洗浄部の要部を示す図である。洗浄促進部13は、例えば、ブラシローラ、気泡発生手段のエアノズル、噴流発生手段の噴水ノズル、スクレーパーなどにより構成され、第2ローラ3の長手方向に沿って移動可能に設置し、第2ローラ3を回転させながら移動させる。
【0058】
図14は洗浄液面の波立手段を備えた第2ローラ洗浄部の要部を示す図である。本実施例のエアノズル10は、洗浄中の洗浄作用の増進と洗浄後のエア乾燥とを兼ねている。洗浄時には、図14aに示すように第2ローラ3を洗浄槽4の液中に半ば浸漬し、ローラ表面が洗浄液面に触れる部分にエアノズル10からのエアを吹き付けて洗浄液面を波立たせる。洗浄後、図14bに示すように第2ローラ3に対して洗浄液が作用しない状態にして、第2ローラ3を回転させながらエアノズル10からのエアを吹き付けて乾燥させる。第2ローラ3に対して洗浄液が作用しない状態とは、洗浄槽4から洗浄液5を排出させる構成、或いは第2ローラ3と洗浄液を収容したままの洗浄槽4の相対的な移動による構成、例えば洗浄槽4を下降させることにより実現される。
【0059】
図15は二つの第1ローラと一つの第2ローラにより構成された除塵装置の要部を示す図である。本実施例は、シート材1の搬送路に間隔を設けて二つの第1ローラ2を配置し、該二つの第1ローラ2の双方に第2ローラ3が接触するよう構成されている。除塵時には、第2ローラ3の第1位置において二つの第1ローラ2に同時に接触し、二つの第1ローラ2を同時に除塵する(図15a)。洗浄時には、第2ローラ3を第2位置に下降させて洗浄槽4の洗浄液5に浸漬し、回転させて洗浄する(図15b)。
【0060】
図16は第2ローラを第1位置と第2位置の間を揺動させる第2ローラ移動手段を備えた除塵装置の要部を示す図である。本実施例は、上下に第1ローラ2とガイドローラ8を配置し、第1ローラ2の上方に第2ローラ3が配置されている。第2ローラ移動手段は、支点20を回転中心に持ったアーム21の自由端に第2ローラ3を回転可能に取付け、第1位置と第2位置の間を揺動させるよう構成されている。除塵時には、第2ローラ3を第1位置に移動させて第1ローラ2に接触させて異物を捕捉除去する(図16a)。洗浄時には、第2ローラ3を第2位置に移動させて洗浄槽4に浸漬し、回転させて洗浄する(図16b)。
【0061】
図17は、図16の実施例にエアーノズルを付加した除塵装置の要部を示す図である。本実施例は、第2位置の第2ローラ3に対向するようエアーノズル10が配置されている。洗浄後の第2ローラ3の回転状態で、洗浄槽4の洗浄液5を排出し、続いてエアーノズル10からエアーをローラ表面に吹き付けて乾燥させる。
【0062】
図18はシート材が上下方向に走行する場合の除塵装置の配置を示す図である。本実施例は、上下方向に走行するシート材1を挟持するよう第1ローラ2とガイドローラ8が配置され、この第1ローラ2に第2ローラ3を接触させる。第2ローラ移動手段、洗浄槽4、エアーノズル10は、図17の実施例と同じ構成である。
【0063】
図19は移動式洗浄液ノズルを備えた第2ローラ洗浄部の要部を示す図である。第2位置の第2ローラ3の長手方向にスプレーガイド30を設け、このスプレーガイド30に洗浄液ノズル14を移動可能に支持する。洗浄時には、第2ローラ3を回転し、洗浄液ノズル14を移動させながら洗浄液をローラ表面の一定幅にスプレーして洗浄を行う。
【0064】
図20は固定式洗浄液ノズルを備えた第2ローラ洗浄部の要部を示す図である。第2位置の第2ローラ3に対向し、その全幅に亘って形成された複数の噴射孔を有するバー状の洗浄液ノズル14Aが設置される。洗浄時には、第2ローラ3を回転し、洗浄液ノズル14Aから洗浄液をローラ表面の全幅にスプレーして洗浄を行う。
洗浄スプレー方式では、異物を含む洗浄液を洗浄槽4に集め、排液口7から排出される。
【0065】
図21は、洗浄手段を第2ローラの長手方向に沿って移動可能に設置した第2ローラ洗浄部の要部を示す図である。洗浄手段は、第2ローラ3の表面に洗浄液を与えるノズルバーからなる洗浄液供給部15、洗浄液が与えられた第2ローラ3の表面を擦る回転ブラシ16、第2ローラ3から滴り落ちる洗浄液を受ける排液受け部17、排液口18、移動機構19から成り、回転ブラシ16及び移動機構19の駆動部(図示せず)を備えており、第2ローラ3を回転させかつ洗浄手段を移動させながら洗浄を行う。
【0066】
本発明の実施形態として、本機に適用する場合に上記実施例の単独或いは複数台の組合わせ、或いは配置構成を適宜選択可能である。図22〜図26に除塵装置の組合わせおよび配置構成の例を示す。
【0067】
次に第1ローラ、第2ローラの構造を説明する。ローラ構造は、第1ローラ2又は第2ローラ3、或いは第1ローラ2と第2ローラ3の双方のローラの表層に異物を捕捉除去する物性を持たせたスリーブ22が嵌装される。スリーブ22は、図27に示すように軸本体又はマンドレル23に直接嵌装する構造、或いは図28に示すように軸本体又はマンドレル23に固定スリーブ22aを介して嵌装する構造が適宜選択可能である。
本実施例では、ローラの粘着性を利用して異物の捕捉除去しているが、これに限定されるものでなく、静電気を利用して異物の捕捉除去することもできる。
【0068】
第1ローラおよび第2ローラの構造の他の実施例を説明する。
ローラ構造は第1ローラ2又は第2ローラ3、或いは第1ローラ2と第2ローラ3のローラの表層に異物を捕捉する物性を持たせた粘着シート24が貼装される。図29は軸本体又はローラ(以下、単にローラと称す)に粘着シートの貼装を示すもので、粘着シート24はローラ23に、ローラ全巾にほぼ等しい巾の粘着シート24を捲装する第一の方法、或いは軸本体又はローラの全巾より狭い粘着シート24をスパイラル状に捲装する方法がある。
【0069】
粘着シート24をローラ23に捲装固定する粘着シート貼装手段の実施例を説明する。第一の方法は、図30に示すように粘着シート24の捲き初め端面24aと捲き終わり端面24bを突き合わせて貼装される。また、第二の方法は、図31に示すように粘着シート24の側端面とその反対側の側端面とを突き合わせてスパイラル状に貼装される。
【0070】
粘着シート24をローラ23に固定する方法としては、たとえば、ベース材の裏面に粘着材をコーチングしたもの、或いは両面テープによる方法、或いは機械的な構造による方法、或いはそれらを併用した方法が適宜選択可能である。
両面テープに用いて粘着シートをローラに固定する場合、粘着シート24は、図32に示すように粘着層24c、ベース材24d、両面テープ24eの3層構造にし、この両面テープ24eでローラ23に貼装される。
機械的な構造を用いて粘着シートを固定したローラを図33に示す。図34に粘着シートの一例を示す。図35に係止駒を示す。粘着シート24はその捲き初めおよび捲き終わりのそれぞれの両側端面に係止ピン30a、30bを設けると共に、それぞれの側端面で係止ピン30a、30b同士を係止駒31で抜け止めする。
【0071】
具体例として、係止駒31は係止ピン30a、30bが貫通する2つの穴32を有し、各穴32に可撓性の舌片33が設けられている。粘着シート24を捲装した後、係止ピン30a、30bを係止駒31の2つの穴32に合わせて押し込むと、係止ピン30a、30bが舌片33を押しのけて突出し、舌片33により抜け止めされる。
【0072】
本発明の実施態様において、第2ローラの洗浄ではローラ表面にブラシ等を接触させる方式と洗浄液中に気泡や噴流を発生させ、この気泡や噴流をローラ表面に当てる非接触による方式を組み合わせて実施することもできる。また第2ローラの乾燥では回転のみの方式と回転させながらエアを吹き付ける方式を適宜選択できる。上記の方式を任意に組み合わせて洗浄と乾燥を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印刷用シート材の除塵装置の要部を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る除塵装置を制御するためのブロック図である。
【図3】除塵動作の工程を示す図である。
【図4】本発明の他の実施例に係る除塵装置の要部および除塵動作の工程を示す図である。
【図5】本発明の他の実施例に係る除塵装置の要部および除塵動作の工程を示す図である。
【図6】本発明の他の実施例に係る除塵装置の要部および除塵動作の工程を示す図である。
【図7】本発明の他の実施例に係るエア吹出し手段を備えた除塵装置の要部を示す図である。
【図8】本発明の他の実施例に係る気泡発生手段を備えた除塵装置の要部を示す図である。
【図9】本発明の他の実施例に係る噴流発生手段を備えた第2ローラ洗浄部の要部を示す図である。
【図10】スクレーパーの一例を示す図である。
【図11】非回転式のブラシの一例を示す図である。
【図12】回転式のブラシローラの一例を示す図である。
【図13】第2ローラ洗浄部の他の実施形態を代表例で説明する図である。
【図14】本発明の他の実施例に係る洗浄液面の波立手段を備えた除塵装置の要部を示す図である。
【図15】本発明の他の実施例に係る除塵装置の要部を示す図である。
【図16】本発明の他の実施例に係る第2ローラ移動手段を備えた除塵装置の要部を示す図である。
【図17】本発明の他の実施例に係るエアーノズルを付加した除塵装置の要部を示す図である。
【図18】本発明の他の実施例に係る除塵装置の配置を示す図である。
【図19】本発明の他の実施例に係る移動式洗浄スプレーを備えた除塵装置の要部を示す図である。
【図20】本発明の他の実施例に係る固定式洗浄スプレーを備えた除塵装置の要部を示す図である。
【図21】洗浄手段の他の実施形態を示す図である。
【図22】本発明に係る除塵装置の組合わせおよび配置構成の例を示す図である。
【図23】本発明に係る除塵装置の組合わせおよび配置構成の他の例を示す図である。
【図24】本発明に係る除塵装置の組合わせおよび配置構成の他の例を示す図である。
【図25】本発明に係る除塵装置の組合わせおよび配置構成の他の例を示す図である。
【図26】本発明に係る除塵装置の組合わせおよび配置構成の他の例を示す図である。
【図27】スリーブ構造を示す図である。
【図28】他の実施形態のスリーブ構造を示す図である。
【図29】粘着シート貼装構造の説明図である。
【図30】粘着シート貼装構造のローラの斜視図である。
【図31】他の実施形態の粘着シート貼装構造のローラの斜視図である。
【図32】両面テープによる粘着シート構造を示す図である。
【図33】機械的な構造を用いて粘着シートを固定したローラ構造の斜視図である。
【図34】係止ピンを設けた粘着シートの斜視図である。
【図35】係止駒の平面図である。
【符号の説明】
1 シート材
2 第1ローラ
3 第2ローラ
4 洗浄槽
5 洗浄液
6 供給口
7 排出口
8 ガイドローラ
10 エアノズル
11 スクレーパー
12 非回転ブラシ
12A 回転ブラシ
13 洗浄促進部
14 移動式洗浄液ノズル
14A 固定式洗浄液ノズル
15 洗浄液供給部
16 回転ブラシ
17 排液受け部
19 移動機構
22 スリーブ
23 軸本体又はローラ
24 粘着シート
30a,30b 係止ピン
31 係止駒

Claims (33)

  1. 印刷又は加工に供する巻取り状又は枚葉状のシート材の走行中に、シート表面に付着している紙粉、塵などの異物を除去する除塵装置において、
    前記シート表面に接触回転し、前記異物を捕捉除去する物性を持たせた表面を有する第1ローラと、
    前記第1ローラに対して接離可能に配置され、前記第1ローラに接触回転し、該第1ローラの表面に付着した異物を付着除去する為に第1ローラより粘着性が大きい物性を持たせた表面を有する第2ローラと、
    前記第2ローラが前記第1ローラから離れた位置において、前記第2ローラの表面に付着した異物を洗浄液によって洗浄除去する洗浄手段と、
    前記洗浄液によって洗浄した第2ローラの表面の洗浄液を乾燥させる乾燥手段と、
    を備えていることを特徴とする印刷用又は加工用シート材の除塵装置。
  2. 前記第1ローラに粘着性の表面を持たせていることを特徴とする請求項1に記載の除塵装置。
  3. 前記シート材の走行途中で間隔を設けて二つの第1ローラを配置し、該二つの第1ローラの双方に第2ローラが接触することを特徴とする請求項1又は2に記載の除塵装置。
  4. 前記第1ローラと第2ローラとが接触しているとき、各ローラの回転がシート材の走行により連れ回されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の除塵装置。
  5. 前記洗浄手段が第2ローラの全長を受容し、洗浄液の注入、排出の手段を有する洗浄槽を備え、前記洗浄槽に貯えた洗浄液中に第2ローラを浸漬し、当該第2ローラの表面に洗浄液を作用させることを特徴とする請求項1に記載の除塵装置。
  6. 前記洗浄手段が第2ローラの全長を受容する洗浄槽と、該洗浄槽内に配置され、第2ローラの表面に洗浄液を作用させる洗浄ノズルと、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の除塵装置。
  7. 前記洗浄ノズルが第2ローラの長手方向に沿って移動可能に設置され、第2ローラを回転させかつ洗浄ノズルを移動させながら洗浄することを特徴とする請求項6に記載の除塵装置。
  8. 前記洗浄手段が第2ローラの長手方向に沿って移動可能に設置された、第2ローラの表面に洗浄液を与える洗浄液供給部と該洗浄液が与えられた前記第2ローラの表面を擦る回転ブラシと前記第2ローラから滴り落ちる洗浄液を受ける排液受け部とから構成し、前記第2ローラを回転させかつ前記洗浄手段を移動させながら洗浄することを特徴とする請求項1に記載の除塵装置。
  9. 前記乾燥手段が第2ローラに対向しかつ長手方向に配置されたエアノズルを備え、洗浄後に第2ローラを回転させると共に、該エアノズルにからエアを第2ローラの表面に吹き付けて乾燥させることを特徴とする請求項1に記載の除塵装置。
  10. 前記第2ローラが第1ローラに接触する第1位置と洗浄する第2位置へ移動可能に設けられ、前記位置へ移動させる第2ローラ移動手段を備えていることを特徴とする請求項1又は5又は6又は8に記載の除塵装置。
  11. 前記乾燥手段が洗浄後の第2ローラを回転させ、該ローラ表面を乾燥させることを特徴とする請求項1に記載の除塵装置。
  12. 前記第2ローラが第1ローラに接触する第1位置と洗浄する第2位置と乾燥する第3の位置へ移動可能に設けられ、前記位置へ移動させる第2ローラ移動手段を備えていることを特徴とする請求項9又は11に記載の除塵装置。
  13. 前記洗浄槽第2ローラの第2位置に向けて上昇又は前記位置から下降させる洗浄槽昇降手段を備えていることを特徴とする請求項5に記載の除塵装置。
  14. 前記第2ローラの洗浄時に該第2ローラに当接するスクレーパーが洗浄槽内に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の除塵装置。
  15. 前記スクレーパーが可とう性かつ柔軟性を有することを特徴とする請求項14に記載の除塵装置。
  16. 前記スクレーパーが第2ローラの長手方向に沿って移動可能に設置され、第2ローラを回転させかつスクレーパーを移動させながら洗浄することを特徴とする請求項14又は15に記載の除塵装置。
  17. 前記第2ローラの洗浄時に該第2ローラに当接するブラシが洗浄槽内に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の除塵装置。
  18. 前記ブラシが第2ローラの長手方向に沿って移動可能に設置され、第2ローラを回転させかつブラシを移動させながら洗浄することを特徴とする請求項17に記載の除塵装置。
  19. 前記ブラシが非回転のブラシであることを特徴とする請求項17又は18に記載の除塵装置。
  20. 前記ブラシが回転するブラシローラであることを特徴とする請求項17又は18に記載の除塵装置。
  21. 前記洗浄槽に収容された洗浄液中に気泡を発生させる気泡発生手段を備え、洗浄中の第2ローラの表面に気泡を当てることを特徴とする請求項5に記載の除塵装置。
  22. 前記気泡発生手段が第2ローラの長手方向に沿って移動可能に設置され、第2ローラを回転させかつ気泡発生手段を移動させながら洗浄することを特徴とする請求項21に記載の除塵装置。
  23. 前記第2ローラが洗浄時の位置にあるとき、該第2ローラに対向する噴流発生手段を配置し、前記第2ローラ表面にジェット水流を作用させることを特徴とする請求項5に記載の除塵装置。
  24. 前記噴流発生手段が第2ローラの長手方向に沿って移動可能に設置され、第2ローラを回転させかつ噴流発生手段を移動させながら洗浄することを特徴とする請求項23に記載の除塵装置。
  25. 前記洗浄手段は第2ローラに対向しかつ長手方向に配置され、第2ローラの表面が洗浄液面に触れる部分にエアを吹き付ける泡立て用エアノズルと、を備えていることを特徴とする請求項5に記載の除塵装置。
  26. 洗浄後に第2ローラに対して洗浄液が作用しない状態にし、泡立て用エアノズルからエアをローラ表面に吹き付けて乾燥させることを特徴とする請求項25に記載の除塵装置。
  27. 洗浄後に第2ローラに対して洗浄液が作用しない状態にし、エアをローラ表面に吹き付けて乾燥させる乾燥用エアノズルを備えていることを特徴とする請求項25に記載の除塵装置。
  28. 洗浄後に第2ローラを乾燥させる為の第3の位置に移動させることを特徴とする請求項27に記載の除塵装置。
  29. 前記第1ローラおよび/または第2ローラは表層に異物を付着除去する物性を持たせたスリーブと、該スリーブを嵌装する軸本体又はマンドレルと、から構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の除塵装置。
  30. 前記第1ローラおよび/または第2ローラは表層に異物を付着除去する物性を持たせた粘着シートと、該粘着シートを貼装する軸本体又はローラと、から構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の除塵装置。
  31. 前記粘着シートは貼装するローラにほぼ等しい幅を有し、捲き始め端面と捲き終り端面を突き合わせた状態で、ローラ全周に捲装固定されていることを特徴とする請求項30に記載の除塵装置。
  32. 前記粘着シートは貼装するローラの幅より狭い幅であり、該ローラ全周にスパイラル状に捲装固定されていることを特徴とする請求項30に記載の除塵装置。
  33. 前記粘着シートは可撓性のあるシート材に、貼着保持されていることを特徴とする請求項30〜32のいずれかに記載の除塵装置。
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