JP2014037314A - 高機能紙粉吸着シート - Google Patents

Abstract

【課題】ダンボールはその素材特性により紙粉等が多く発生し、印刷トラブルの最大原因になっている。対策の一方法として紙粉吸着シートが使用されているが吸着可能な時間が短く、折角吸着した紙粉が剥がれ落ちる等の課題がある。紙粉の吸着量を増加し、さらに紙粉の剥がれ落ちによるトラブルを解消できる紙粉吸着シートを提供する。
【解決手段】この課題を解決する為、紙粉等Ｆ吸着除去シートの吸着層の粘毛部Ｃに吸着した紙粉等が剥がれ落ちないように、かえしやキノコ状の笠を施す事で、より長時間、より多く、より確実に紙粉等のキャッチを可能にし、紙粉等による印刷トラブルを激減させるものである。
【選択図】図３

Description

本発明はダンボール等の印刷に関するものであり、紙粉や紙片及び切り屑（以下、紙粉等と言う）の吸着除去シートを工夫する事により、印刷物から大量かつ長時間連続して紙粉等の除去を可能にするもの。

従来から、ダンボールはその素材特性から、紙粉等が多く発生し印刷不良の最大原因になっている。
対策の一方法として粘着除去シートを印刷機の版胴に装着して回転による印刷物との接触で紙粉等の吸着除去を図っている。（図１、図４参照）

本発明は、吸着除去シートの粘着部の形状に関するものである。
近年に於いて、我が国ではダンボール紙の素材はリサイクルシステムにより９５％以上の再生紙で作られている。
この事から、ダンボール紙は接着剤等多くの添加材が加えられており、裁断の際に発生する切り屑の形状も紙粉や紙片以外に微粒状の物質が多く混在している。
従って従来の紙粉等吸着除去シートでは、瞬く間に除去シート全面に紙粉等が付着し、そのまま印刷作業を続行した場合、折角付着した紙粉が剥がれ落ち新たな印刷トラブルになっており、作業現場に於いては絶え間無く粘着力のチェックと粘着シートの清掃や取り換えをしなければならぬ非効率的な課題が現存している。

この課題を解決する為、請求項１の発明は吸着シートの粘着部となる粘毛部分にホースの抜け防止で使用されている竹の子状環状凸部のかえしを施し吸着した紙粉が剥がれ落ち難いように工夫した。（図２参照）

また、請求項２の発明は吸着シートの粘着部となる粘毛先端部にキノコ型の笠を施し吸着した紙粉が剥がれ落ち難いように工夫した。（図３参照）

本発明により紙粉等の吸着量は大幅に増加し、機能の長時間持続が可能となる、更に一旦吸着した紙粉等は確実に捉え続けられ紙粉の剥がれ落ちによるトラブルの解消となる。
これらの効果により作業の効率性向上、印刷精度の向上、コストの削減、不良品の減少による資源の有効利用等、印刷業務に於ける革命的な改善に寄与できるものである。

図２は、吸着シート粘着層の粘毛部にホースの抜け防止で使われているかえしを施し、吸着した紙粉等が剥がれ落ち難い形状にした。
粘毛部の長さやピッチは除去したい紙粉等の形状に合わせ、材料は弾性を備えたナイロンが加工性や耐久性から望ましく自己粘着性を有する素材又は、粘着剤を塗布して使用する。

図３は、吸着シート粘着層の粘毛先端部にキノコ型の笠を施し、吸着した紙粉等が剥がれ落ち難い形状にした。
材料等は、前記と同じである。

印刷業界に於いて紙粉問題の対策に困窮しており、一刻も早い解決が切望されている。
本発明に係る吸着除去シートは、初期投資となる成型機や縫製機を備えれば大量な製造が可能であり、吸着シートのクリーニング再生メンテナンスも簡易な作業である事からコスト面、効率面、安全面、環境面等の見地から産業上の利用可能性は極めて大きい。

（１） 従来の紙粉吸着シートで粘着表面が平滑な形状の全体図と拡大断面図である。（２） 従来の紙粉吸着シートで粘着面が立体型に施された拡大断面図である。 本発明の紙粉吸着シート吸着層粘毛部にかえしを施した拡大断面図ある。 （１） 本発明の紙粉吸着シート吸着層粘毛先端部をキノコ型の笠を施した拡大断面図である。（２） 除去シートに紙粉が付着した図である。 吸着シートが印刷機に装着された斜視図である。

Ａ．吸着除去シート
Ｂ．粘着層
Ｃ．粘毛部
Ｄ．版胴
Ｅ．印刷物シート
Ｆ．紙粉等

Claims (2)

1. 印刷作業に於ける紙粉等の吸着除去に使用する粘着シートの粘毛部分にホースの抜け防止に使用されている竹の子状環状凸部のかえしを施し掴んだ紙粉が剥がれ落ちぬように工夫した事を特徴とする紙粉吸着シート。
2. 印刷作業に於ける紙粉等の吸着除去に使用する粘着シートの粘毛先端部分にキノコ型の笠を施し掴んだ紙粉が剥がれ落ちぬように工夫した事を特徴とする紙粉吸着シート。

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