JP4462206B2 - 車両用ロックアップクラッチ付流体伝動装置の油圧制御装置 - Google Patents

車両用ロックアップクラッチ付流体伝動装置の油圧制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両用ロックアップクラッチ付流体伝動装置の油圧制御装置に関するものであり、特に、その油圧制御装置内に備えられているクーラーバイパスバルブの改良に関するものである。
ロックアップクラッチ付トルクコンバータやロックアップクラッチ付フルードカップリングなどのようなロックアップクラッチ付流体伝動装置を備えた車両において、たとえば車両の低速走行中におけるエンジンの周期的なトルク変動を吸収させるために、ロックアップクラッチをスリップさせる油圧制御装置が提案されている。たとえば、図5に示されるような従来の油圧制御装置200においては、ロックアップクラッチ201を係合側および解放側の一方に切り換えるための切換用電磁弁202の作動に応答して2位置に切り換えられるロックアップリレー弁204と、そのロックアップリレー弁204が係合側に切り換えられたときに流体伝動装置であるトルクコンバータ210から流出する作動油の油圧を調圧することによりロックアップクラッチ201の係合状態を制御するロックアップコントロール弁206と、そのロックアップコントロール弁206の調圧作動を制御するためにロックアップコントロール弁206内のスプール弁子に作用する信号圧を出力するリニアソレノイド弁208とが、備えられており、このロックアップコントロール弁206によりロックアップクラッチ201の係合および解放状態が制御されたり、或いは解放領域と係合領域との間でスリップ制御が実行されるようになっている。
また、ロックアップクラッチ201の解放時においては、トルクコンバータ210内の作動油がそのトルクコンバータ210のポンプ翼車212およびタービン翼車214によって攪拌され、作動油の温度が上昇させられる。この上昇させられた作動油の温度を冷却させるため、油圧制御回路200には、オイルクーラー216が設けられている。一般に、オイルクーラー216内のクーラーホースが不純物などによって塞がれることで、その油路内の油圧が上昇しオイルクーラー216が損傷される等の不具合を回避するため、クーラーバイパスバルブ218が設けられ、オイルクーラー216内の油圧が所定の圧力以上になると開弁させて、オイルクーラー216に所定の圧力以上の油圧を流入させないように構成されている。また、特許文献1には、クーラーバイパスバルブが異なる設定油圧により異なる機能を果たすことで、部品点数を削減させ、コストを低減させる技術が開示されている。
特開平10−267115号公報
ところで、作動油の性質上、作動油の油温が約80乃至90℃付近で車両の駆動には好適であり、車両の燃費が抑制されることが知られている。そのため、車両の燃費を向上させるためには、車両の発進直後において、低温状態の作動油の油温を迅速に上昇させ、油温を好適な状態にすることが望まれる。しかし、特許文献1を始めとした油圧制御装置において、オイルクーラーバイパスバルブの作動は、作動油の油圧のみによって一義的に設定されており、車両発進直後の作動油の油温が低い状態においても、作動油がオイルクーラーによって冷却される。これにより、車両の発進直後において、作動油の油温の上昇が遅れ、燃費が向上させられない問題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、車両の発進直後において、低温状態の作動油の油温を迅速に上昇させることができる車両用ロックアップクラッチ付流体伝動装置の油圧制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するための、請求項1にかかる発明の要旨とするところは、(a)作動油が供給される係合側油室および解放側油室の圧力差に応じて係合作動させられるロックアップクラッチと、前記作動油を冷却するためにそのロックアップクラッチからの作動油の流出経路に設けられたオイルクーラーとを、備えた車両用ロックアップクラッチ付流体伝動装置の油圧制御装置において、(b)前記オイルクーラーに対して前記作動油をバイパスさせるオイルクーラーバイパスバルブを備え、(c)所定の温度以下では、前記オイルクーラーバイパスバルブを開弁させ、前記作動油をバイパスさせる低温時バイパス装置を、含み、(d)前記低温時バイパス装置は、前記ロックアップクラッチを係合側および解放側の一方に切り換えるためのクラッチ切換弁と、前記圧力差を制御するためのスリップ制御用ソレノイドバルブとを、備え、(e)前記クラッチ切換弁がロックアップクラッチ解放側へ切り換えられた時に、前記オイルクーラーバイパスバルブを開弁させるための信号圧を前記スリップ制御用ソレノイドバルブから発生させ、(f)前記クラッチ切換弁には前記信号圧を前記オイルクーラーバイパスバルブに供給する切換ポートが設けられ、(g) 前記オイルクーラーバイパスバルブは、前記信号圧を受けたことに基づいて開弁するように構成されていることを特徴とする。
また、請求項にかかる発明の要旨とするところは、請求項1に記載の車両用ロックアップクラッチ付流体伝動装置の油圧制御装置において、前記オイルクーラーバイパスバルブは、前記オイルクーラーの圧力が所定の圧力以上となったときに、前記作動油をバイパスさせてそのオイルクーラーの圧力を制限するものであることを特徴とする。
また、請求項にかかる発明の要旨とするところは、請求項に記載の車両用ロックアップクラッチ付流体伝動装置の油圧制御装置において、前記オイルクーラーバイパスバルブ内には、弁の開閉を切り換えるためのスプール弁子が設けられ、前記作動油が流入される油室内の互いに対向する受圧面積は、開弁側に働く受圧面積の方が、閉弁側に働く受圧面積よりも広く形成されていることを特徴とする。
また、請求項にかかる発明の要旨とするところは、請求項に記載の車両用ロックアップクラッチ付流体伝動装置の油圧制御装置において、前記低温時バイパス装置は、変速機内の作動油の油温を検出する油温センサと、その油温センサによって検出された油温予め設定された判定値より低い場合には、前記スリップ制御用ソレノイドバルブら信号圧を出力させるソレノイド制御手段とを、備えたものであることを特徴とする。
請求項1にかかる発明の車両用ロックアップクラッチ付流体伝動装置の油圧制御装置によれば、作動油の油温が所定の温度以下の場合には、オイルクーラーバイパスバルブが開弁させられ、オイルクーラーに対して作動油がバイパスされる。これにより、たとえば車両の発進直後のような作動油の油温が低温状態の場合には、作動油の油温が迅速に上昇させられ、車両の駆動に適した油温となり、車両の燃費が向上する。また、前記低温時バイパス装置は、クラッチ切換弁とスリップ制御用ソレノイドバルブとを含み、クラッチ切換弁がロックアップクラッチ解放側へ切り換えられたときに、スリップ制御用ソレノイドバルブは、オイルクーラーバイパスバルブを開弁させるための信号圧を出力する。この信号圧は、前記クラッチ切換弁の切換ポートを介してオイルクーラーバイパスバルブに出力され、オイルクーラーバイパスバルブが開弁されることで、作動油がバイパスされる。このように、ロックアップクラッチ解放時においても、スリップ制御用ソレノイドバルブを常に活用することで、新たにバルブ等の部材を増やすことなく、低温時バイパス装置を機能させることができる。
また、請求項にかかる発明の車両用ロックアップクラッチ付流体伝動装置の油圧制御装置によれば、前記オイルクーラーバイパスバルブは前記オイルクーラーの圧力を制限する機能と低温時バイパス装置の両方の機能を兼ね備えることができる。
また、請求項にかかる発明の車両用ロックアップクラッチ付流体伝動装置の油圧制御装置によれば、作動油が流入される油室内の互いに対向する受圧面積は、開弁側に働く受圧面積の方が、閉弁側に働く受圧面積よりも大きく形成されているため、作動油の油圧が所定の圧力以上となったとき、その油圧によってオイルクーラーバイパスバルブが開弁させられる。これより、オイルクーラーバイパスバルブは、油温の低温時のバイパス機能を果たすと共に、従来のようにオイルクーラーの保護機能も兼ね備えることができる。
また、請求項にかかる発明の車両用ロックアップクラッチ付流体伝動装置の油圧制御装置によれば、前記油温センサは変速機内に設けられているため、作動油の油温を精度よく検出することができ、効果的に低温時バイパス装置を機能させることができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明が適用された車両用ロックアップクラッチ付流体伝動装置の油圧制御装置を説明するための油圧制御回路10の要部を示す図である。ロックアップクラッチ16が設けられているトルクコンバータ50は、図示しないエンジンと自動変速機との間に設けられている。なお、図1の油圧制御回路10においては、車両の自動変速機内に設けられているクラッチやブレーキ装置などの他の油圧制御装置の油圧制御回路は省略されている。
上記油圧制御回路10は、切換用電磁ソレノイド12によりオンオフ作動させられて切換用信号圧PSWを発生する切換用電磁ソレノイド弁14と、その切換用信号圧PSWに従ってロックアップクラッチ16を解放状態とする解放側位置(オフ側位置)とロックアップクラッチ16を係合状態とする係合側位置(オン側位置)とに切り換えられるクラッチ切換弁18と、電子制御装置20から供給される駆動電流に対応した信号圧PSLU を出力するスリップ制御用ソレノイドバルブ22と、クラッチ切換弁18によりロックアップクラッチ16が係合状態とされているときにロックアップクラッチ16の作動状態を解放状態を含むスリップ状態乃至ロックアップオンの範囲で切り換えるロックアップコントロール弁24と、作動油を冷却するためのたとえば水冷式或いは空冷式のオイルクーラー25と、そのオイルクーラー25内の圧力が所定の圧力以上となったときにオイルクーラー25に対して作動油をバイパスさせてオイルクーラー25内の圧力を所定の圧力以下に制限するためのオイルクーラーバイパスバルブ27と、を備えている。なお、本実施例のクラッチ切換弁18、電子制御装置20、スリップ制御用ソレノイドバルブ22、オイルクーラーバイパスバルブ27等によって、本発明の低温時バイパス装置が構成される。
上記油圧制御回路10は、図示しないタンクに還流した作動油をストレーナ26を介して吸引して圧送するために、たとえば図示しないエンジンによって駆動されるポンプ28が設けられており、そのポンプ28から圧送された作動油圧は、リリーフ形式の第1調圧弁30により第1ライン圧PL1 に調圧されるようになっている。この第1調圧弁30は、図示しないスロットル弁開度検知弁から出力されたスロットル圧に対応して大きくなる第1ライン圧PL1 を発生させ、第1ライン油路32を介して出力する。第2調圧弁34もリリーフ形式の調圧弁であって、第1調圧弁30から流出させられた作動油を上記スロットル圧に基づいて調圧することにより、エンジンの出力トルクに対応した第2ライン圧PL2 を発生させる。第3調圧弁36は、上記第1ライン圧PL1 を元圧とする減圧弁であって、予め設定された大きさの一定のモジュレータ圧P を発生させる。なお、第1ライン圧PL1 は、図示しない自動変速機のギヤ段を制御するための変速制御用油圧制御回路38の元圧等として供給される。
ロックアップクラッチ16は、係合油路40を介して供給される係合側油室42内の油圧PONと解放油路44を介して供給される解放側油室46内の油圧POFF との差圧ΔP(=PON−POFF )によりフロントカバー48に摩擦係合させられる油圧式摩擦クラッチである。そして、トルクコンバータ50の運転条件としては、たとえば差圧ΔPが負とされてロックアップクラッチ16が解放される所謂ロックアップオフ、差圧ΔPが零以上とされてロックアップクラッチ16が半係合される所謂スリップ状態、および差圧ΔPが最大値とされてロックアップクラッチ16が完全に係合される所謂ロックアップオンの3条件に大別される。また、ロックアップクラッチ16のスリップ状態においては、差圧ΔPが零とされることによりロックアップクラッチ16のトルク分担がなくなって、トルクコンバータ50は、ロックアップオフと同等の運転条件とされる。
クラッチ切換弁18は、ロックアップクラッチ16の係合、解放を切り換えるためのものであり、解放側油室46と連通する解放側ポート52、係合側油室42と連通する係合側ポート54、第2ライン圧PL2 が供給される入力ポート56、ロックアップクラッチ16の解放時に係合側油室42内の作動油が排出されると共に、ロックアップクラッチ16の係合時に第2調圧弁34から流出させられた作動油が排出される排出ポート58、ロックアップクラッチ16の係合時に解放側油室46内の作動油が排出される迂回ポート60、第2調圧弁34から流出させられた作動油が供給されるリリーフポート62、ロックアップクラッチ16の解放時にスリップ制御用ソレノイドバルブ22からの信号圧PSLU が供給される信号入力ポート64、オイルクーラーバイパスバルブ27の油室66と連通する信号出力ポート67、それらのポートの接続状態を切り換えるスプール弁子68、そのスプール弁子68をオフ位置に向かって付勢するスプリング70、およびスプール弁子68の端面に切換用電磁ソレノイド弁14からの切換用信号圧PSWを作用させてオン位置へ向かう推力を発生させるためにその切換用信号圧PSWを受け入れる油室72を備えている。なお、図1において、中心線より左側がロックアップクラッチ16の解放状態であるオフ側位置(OFF)にスプール弁子68が位置された状態を示しており、中心線より右側が係合状態であるオン側位置(ON)にスプール弁子68が位置された状態を示している。
ロックアップコントロール弁24は、スプール弁子74と、そのスプール弁子74をスリップ(SLIP)側位置へ向かう推力を付与するスプリング76と、そのスプール弁子74をSLIP側位置へ向かって付勢するためにトルクコンバータ50の係合側油室42内の油圧PONを受け入れる油室78と、そのスプール弁子74を完全係合(ON)側の位置へ付勢するためにトルクコンバータ50の解放側油室46内の油圧POFF を受け入れる油室80と、スプール弁子74をON側位置に向かって付勢するために信号圧PSLU を受け入れる油室82と、第2調圧弁34によって調圧された第2ライン圧PL2 が供給される入力ポート84と、を備えている。なお、図1において、中心線より左側がスリップ(SLIP)側位置にスプール弁子74が位置された状態を示しており、中心線より右側が完全係合(ON)側位置にスプール弁子74が位置された状態を示している。
スリップ制御用ソレノイドバルブ22は、電子制御装置20からの指令にしたがって、ロックアップクラッチ16の係合時にそのロックアップクラッチ16の係合圧を制御する信号圧PSLU を出力すると共に、ロックアップクラッチ16の解放時にオイルクーラーバイパスバルブ27を開弁させるための信号圧PSLU を出力するためのものである。スリップ制御用ソレノイドバルブ22は、第3調圧弁36で発生させられる一定のモジュール圧P を元圧とし、それを減圧して信号圧PSLU を出力する弁であって、電子制御装置20から供給される駆動電流に比例した信号圧PSLU を発生させる。切換用電磁ソレノイド弁14は、非励磁状態(オフ状態)では切換用信号圧PSWをドレン圧とするが、励磁状態(オン状態)では切換用信号圧PSWをモジュレータ圧Pとし、油室72に作用させる。
クラッチ切換弁18において、切換用電磁ソレノイド弁14から切換用信号圧PSW が油室72に供給されてスプール弁子68が係合(ON)側位置に位置されると、入力ポート56に供給された第2ライン圧PL2 が係合側ポート54から係合油路40を通り係合側油室42に供給される。この係合側油室42へ供給される第2ライン圧PL2 が油圧PONとなる。同時に、解放側油室46は、解放油路44を通り、解放側ポート52から迂回ポート60を経てロックアップコントロール弁24の制御ポート86に連通させられる。そして、解放側油室46内の油圧POFF がロックアップコントロール弁24により差圧ΔPが調整されてロックアップクラッチ16の作動状態がスリップ状態乃至ロックアップオンの範囲で切り換えられる。
具体的には、クラッチ切換弁18のスプール弁子68が係合側位置へ付勢されているときに、すなわちロックアップクラッチ16が係合状態に切り換えられたときに、ロックアップコントロール弁24において、スプール弁子74を完全係合(ON)側位置へ移動させるための信号圧PSLU が油室82へ供給されずスプリング76の推力によってそのスプール弁子74がスリップ(SLIP)側位置とされると、入力ポート84に供給された第2ライン圧PL2 が制御ポート86から迂回ポート60を経て解放側ポート52から解放油路44を通り解放側油室46に供給される。この状態において、差圧ΔPがスリップ制御用ソレノイドバルブ22の信号圧PSLU によって制御されてロックアップクラッチ16のスリップ状態が制御される。
また、クラッチ切換弁18のスプール弁子68が係合側位置へ付勢されているときに、ロックアップコントロール弁24において、スプール弁子74を完全係合(ON)側位置へ移動させるための信号圧PSLU が油室82へ供給されると、入力ポート84から解放側油室46へは第2ライン圧PL2 が供給されず、解放側油室46からの作動油が、ドレンポートから排出される。これにより、差圧ΔPが最大とされてロックアップクラッチ16が完全係合状態とされる。
また、ロックアップクラッチ16がスリップ状態もしくは完全係合状態において、クラッチ切換弁18はオン側位置に位置させられるため、リリーフポート62と排出ポート58とが連通される。これにより、第2調圧弁34から流出させられた作動油が排出ポート58を介して冷却用油路88へ排出される。
一方、クラッチ切換弁18において、切換用信号圧PSWが油室72へ供給されずスプリング70の付勢力によってスプール弁子68が解放(OFF)側位置へ位置されると、入力ポート56に供給された第2ライン圧PL2 が解放側ポート52から解放油路44を通り解放側油室46へ供給される。そして、係合側油室42を経て係合油路40を通り係合側ポート54に排出された作動油が排出ポート58から冷却用油路88へ排出される。これにより、ロックアップクラッチ16がロックアップオフとされる。
オイルクーラーバイパスバルブ27は、スリップ制御用ソレノイドバルブ22からの信号圧PSLU を受けたことに基づいて開弁し、作動油を排出するように構成されている。オイルクーラーバイパスバルブ27は、開弁方向の推力を発生させるように信号圧PSLU を受け入れる油室66と、冷却用油路88から作動油が供給される作動油供給ポート90と、作動油が排出されるバイパスポート91と、オイルクーラーバイパスバルブ27の開閉を切り換えるためにそれら作動油供給ポート90とバイパスポート91との間を開閉するスプール弁子92と、そのスプール弁子92を閉弁方向に付勢するスプリング94と、作動油供給ポート90とバイパスポート91との間に設けられた油室96とを、備えている。また、スプール弁子92の油室96内の圧力を受ける互いに対向する受圧面積は、開弁側に働く受圧面積A1の方が、閉弁側に働く受圧面積A2よりも大きく形成され、オイルクーラー25の圧が所定値以上となると開弁されるようになっている。なお、図1において、中心線より左側がオイルクーラーバイパスバルブ27が閉弁状態の位置(OFF側位置)、中心線より右側が開弁状態の位置(ON側位置)となっている。
このように構成される油圧制御回路10において、まず、クラッチ切換弁18がオン側位置に位置させられている状態、すなわちロックアップクラッチ16がスリップ状態もしくは完全係合状態のオイルクーラーバイパスバルブ27の作動について説明する。切換用電磁ソレノイド弁14の切換用信号圧PSWが油室72に供給されると、スプール弁子68がスプリング70の付勢力に抗してオン側位置に位置させられ、リリーフポート62と排出ポート58とが連通させられる。これにより、第2調圧弁34から流出させられた作動油が、リリーフポート62および排出ポート58を介して冷却用油路88を通りオイルクーラー25によって冷却された後に潤滑油として各潤滑要素98に供給される。ここで、作動油の油圧が所定の圧力以上となると、オイルクーラーバイパスバルブ27の油室96に流入した作動油が、前述した油室96の受圧面積差(=A1−A2)によって、スプリング94の閉弁方向(オフ側位置)の付勢力に抗して、スプール弁子92が開弁方向(オン側位置)に移動させられる。これにより、作動油供給ポート90と、バイパスポート91とが連通させられ、作動油はバイパス油路100を通ってオイルクーラー25を介すことなく排出される。このように、オイルクーラーバイパスバルブ27は、オイルクーラー25内のクーラー圧が所定の圧力以上となったときに開弁し、クーラー圧の上昇によるオイルクーラー25の損傷等を回避する保護機能としての役割を果たす。なお、このオイルクーラーバイパスバルブ27が開弁させられる圧力は、スプリング94の弾性復帰力および受圧面積差(=A1−A2)の設定によって調整が可能となる。
次いで、クラッチ切換弁18がオフ側位置に位置させられている状態、すなわちロックアップクラッチ16が解放状態のオイルクーラーバイパスバルブ27の作動について説明する。切換用電磁ソレノイド弁14の切換用信号圧PSWが油室72へ供給されずスプリング70の付勢力によってスプール弁子68が解放(OFF)側位置へ付勢されると、スプール弁子68がスプリング70の付勢力にしたがったオフ側位置に位置させられることで、係合側ポート54と排出ポート58とが連通させられる。これにより、係合側油室42の作動油が係合油路40を通り係合側ポート54および排出ポート58を介して冷却用油路88を通りオイルクーラー25に冷却された後に潤滑油として各潤滑要素98に供給される。また、作動油の油圧が所定の圧力以上となると、前述と同様の作動により、オイルクーラーバイパスバルブ27が開弁させられ、オイルクーラー25が保護される。
また、クラッチ切換弁18がオフ側位置に位置させられた状態では、信号入力ポート64と信号出力ポート67とが連通させられ、スリップ制御用ソレノイドバルブ22からの信号圧PSLU が制御用入力ポート64および制御用出力ポート67を介してオイルクーラーバイパスバルブ27の油室66に出力される。信号圧PSLU が油室66に出力されると、その油圧によって、スプール弁子92がスプリング94の閉弁方向の付勢力に抗して開弁方向に移動させられ、作動油は、作動油供給ポート90およびバイパスポート91を介してバイパス油路100からオイルクーラー25を介すことなく排出される。なお、本実施例の信号入力ポート64と信号出力ポート67とが本発明の切換ポートに対応しており、ロックアップクラッチ16解放の際にのみ連通し、オイルクーラーバイパスバルブ27を開弁させるために信号圧PSLU をオイルクーラーバイパスバルブ27に供給する。
図2は、スリップ制御用ソレノイドバルブ22から信号圧PSLU を出力させる電子制御装置20の作動を説明するためのフローチャートである。ステップS1においては、クラッチ切換弁18がオフ状態であるか否かが判断される。このステップS1の判断が肯定されると、ステップS2においては、作動油の油温の温度TOIL が予め設定された判定値T1よりも低いか否かが判定される。この油温は、たとえば図1において、自動変速機内のバルブボデー102に設けられた油温センサ104によって検出される。ステップS2の判断が肯定された場合には、検出された温度TOIL が予め設定された所定の温度T1(たとえば10℃)よりも低い場合であるので、ステップS3において、電子制御装置20から駆動信号がスリップ制御用ソレノイド21に供給され、スリップ制御用ソレノイドバルブ22から信号圧PSLU が出力される。これにより、オイルクーラーバイパスバルブ27が開弁させられ、作動油はバイパス油路100からバイパスされる。なお、スリップ制御用ソレノイドバルブ22は、クラッチ切換弁18がオン側位置に位置させられた状態では、信号入力ポート64はスプール弁子68によって遮断されるため、オイルクーラーバイパスバルブ27には信号圧PSLU は入力されない。また、このステップS1乃至ステップS3が本発明のソレノイド制御手段に対応する。
上述のように、前述の実施例によれば、作動油の油温が設定された温度T1よりも低い場合には、オイルクーラーバイパスバルブ27が開弁させられて作動油がバイパスされるので、作動油がオイルクーラー25を介すことなく還流される。これより、たとえば車両の発進直後のような作動油の油温が低温状態の場合には、油温が迅速に上昇させられ、車両の駆動に適した油温となり、車両の燃費を向上させることができる。
また、前述の実施例によれば、作動油の低温時においては、作動油の粘性が高くクーラー25内の通油抵抗が非常に高くなり、変速機内の潤滑要素や摩擦係合装置に設けられる遠心油圧キャンセル室等への潤滑油の供給が不足する恐れもあるが、オイルクーラーバイパスバルブ27が開弁させられることで、オイルクーラー25を介すことなく直接作動油を供給することができるため、低温時において潤滑油等の供給不足を解消することができる。
また、前述の実施例によれば、本発明の低温時バイパス装置は、クラッチ切換弁18、電子制御装置20、スリップ制御用ソレノイドバルブ22、オイルクーラバイパスバルブ27などで構成され、ロックアップクラッチ16の係合の際には、スリップ制御用ソレノイドバルブ22は、ロックアップクラッチ16の係合圧を制御する信号圧PSLU を出力すると共に、ロックアップクラッチ16の解放の際には、オイルクーラーバイパスバルブ27を開弁させるための信号圧PSLU を出力する。このようにスリップ制御用ソレノイドバルブ22を常に活用することで、新たにバルブ等の部材を増やすことなく、低温時バイパス装置を機能させることができる。
また、前述の実施例によれば、ロックアップクラッチ16がスリップ状態および完全係合状態、すなわち、クラッチ切換弁18がのスプール弁子68がオン側位置に位置させられた状態においては、クラッチ切換弁18の信号入力ポート64は、スプール弁子68によって遮断されるため、ロックアップコントロール弁24のスリップ制御時の調圧には影響されない。
また、前述の実施例によれば、オイルクーラーバイパスバルブ27の作動油が流入される油室96内の互いに対向する受圧面積は、開弁側に働く受圧面積A1の方が、閉弁側に働く受圧面積A2よりも大きく形成されているため、作動油の油圧が所定の圧力以上となったとき、その油圧によってオイルクーラーバイパスバルブ27が開弁させられる。これより、オイルクーラーバイパスバルブ27は、油温の低温時のバイパス機能を果たすと共に、従来のようにオイルクーラー25の保護機能も兼ね備えることができる。
また、前述の実施例によれば、油温センサ104は変速機内に設けられているため、作動油の油温が精度よく検出することができ、効果的に低温時バイパス装置を機能させることができる。
つぎに、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図3は、本発明が適用された他の実施例である車両用ロックアップクラッチ付流体伝動装置の油圧制御装置を説明するための油圧制御回路110の要部を示す図である。なお、本実施例においては、ストレーナ、調圧弁等は省略されているが、それらの油圧回路は前述の油圧回路と変わらないものとする。また、本実施例では、便宜上第1供給部114からは第2ライン圧PL2が供給され、第2供給部116からは第1ライン圧PL1から一定圧に調圧されたモジュレータ圧P が供給され、第3供給部118からは第2調圧弁から流出された作動油が供給されるものとするが、実質的には、前述の実施例と同様の構成となっている。
本実施例の油圧制御回路110を前述の油圧制御回路10と比較すると、切換用電磁ソレノイド弁112が1つ追加されるのみであり、他の構成は、前述の油圧制御回路10と変わらないため、その説明を省略する。本実施例では、オイルクーラーバイパスバルブ27は、切換用電磁ソレノイド弁112からの切換用信号圧PSWによって直接制御される。切換用電磁ソレノイド弁112は、非励磁状態(オフ状態)では切換用信号圧PSWをドレン圧とするが、励磁状態(オン状態)では切換用信号圧PSWをモジュレータ圧Pとし、油室66に作用させ、オイルクーラーバイパスバルブ27を開弁させる。なお、本実施例では、電子制御装置20、オイルクーラーバイパスバルブ27、切換用電磁ソレノイド112等が、本発明の低温時バイパス装置に対応している。
本実施例においても、前述の実施例と同様に、図3においては図示しない油温センサ104から作動油の油温を検出し、所定の温度T1以下では、電子制御装置20からの駆動電流によって、切換用電磁ソレノイド弁112が駆動させられ、切換用信号圧PSWが出力される。なお、本実施例においては、スリップ制御用ソレノイドバルブ22は、クラッチ切換弁18が係合側位置(オン位置)に位置されるときのみ機能する。
このように、前述の実施例によれば、独立に切換用電磁ソレノイド弁112を設けることで、作動油の低温状態においては、切換用電磁ソレノイド弁112から出力された切換用信号圧PSWによって、オイルクーラーバイパスバルブ27を開弁させるため、前述の実施例と同様の効果が得られる。しかも、本実施例では、切換用電磁ソレノイド弁112が独立して制御可能となっているため、常時オイルクーラーバイパスバルブ27を制御することができる。
図4は、本発明が適用されたさらに他の実施例である車両用ロックアップクラッチ付流体伝動装置の油圧制御装置を説明するための油圧制御回路130の要部を示す図である。なお、本実施例においても、ストレーナ、調圧弁等は省略されているが、それらの油圧回路は前述の油圧回路と変わらないものとする。
本実施例の油圧制御回路130を前述の油圧制御回路10と比較すると、オイルクーラーバイパスバルブ132が異なり、前述のようなスリップ制御用ソレノイドバルブ22および切換用電磁ソレノイド弁112による信号圧は供給されない。なお、図4のオイルクーラーバイパスバルブ132において、中心線より左側が閉弁状態(OFF側位置)のバルブの状態が示されており、中心線より右側が開弁状態(ON側位置)のバルブの状態が示されている。
オイルクーラーバイパスバルブ132は、作動油をバイパスさせるために開かれるスプール弁子134と、そのスプール弁子134に閉弁方向の推力を付与する形状記憶合金製スプリング136と、作動油が供給される油室138とを、備えている。形状記憶合金製スプリング136は、設定された所定の温度T1以下では、その推力が抑制されてスプール弁子134の開弁作動圧が低下され、実質的にスプリングとしての機能を果たさないように設定されている。これにより、オイルクーラーバイパスバルブ132の油室138が作動油が供給されると、その作動油の油圧によって、設定温度T1以下ではスプール弁子134が開弁方向に移動され、作動油はバイパス油路100を通りオイルクーラー25を介すことなく排出される。なお、本実施例の形状記憶合金製スプリング136が本発明の形状記憶合金製ばねに対応しており、且つその形状記憶合金製スプリング136を備えたオイルクーラバイパスバルブ132が本発明の低温時バイパス装置に対応している。
このように、前述の実施例によれば、油圧制御回路130は、前述の実施例と同様に、作動油の低温状態において、オイルクーラーバイパスバルブ132を開弁させることができ、前述の実施例と同様の効果が得られる。また、作動油が車両の駆動に好適な油温になると、形状記憶スプリング136は本来のばねとしての機能を果たし、作動油の油圧が高くなると、オイルクーラーバイパスバルブ132が開弁させられ、オイルクーラー25の保護機能としての役割を果たす。さらに、油圧制御回路130は、従来のばねを形状記憶ばねに変えるだけでよく、比較的容易に低温時バイパス装置を構成することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、本実施例においては油温センサ104は自動変速機内のたとえば自動変速機内のバルブボデー102に設けられているが、油温センサ104の位置は特に限定されるものではなく、作動油の油温が検出可能な部位であれば自由に設けることができる。
また、前述の実施例において、オイルクーラーバイパスバルブ27が開弁される油温T1はたとえば10℃としたが、この油温T1はあくまで例示したものであり、自由に変更することができる。
また、前述の実施例のオイルクーラーバイパスバルブ27は、低温時に開弁する機能と高圧時に開弁する機能とを備えるように構成されていたが、各機能の一方および他方を有する2つの独立した弁であってもよい。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
本発明が適用された車両用ロックアップクラッチ付流体伝動装置の油圧制御装置を説明するための油圧制御回路の要部を示す図である。 図1のスリップ制御用ソレノイドバルブから信号圧PSLU を出力させる電子制御装置の作動を説明するためのフローチャートである。 本発明が適用された他の車両用ロックアップクラッチ付流体伝動装置の油圧制御装置を説明するための油圧制御回路の要部を示す図である。 本発明が適用されたさらに他の車両用ロックアップクラッチ付流体伝動装置の油圧制御装置を説明するための油圧制御回路の要部を示す図である。 従来の車両用ロックアップクラッチ付流体伝動装置の油圧制御装置を説明するための油圧制御回路の要部を示す図である。
符号の説明
10:油圧制御回路 16:ロックアップクラッチ 18:クラッチ切換弁 22:スリップ制御用ソレノイドバルブ 25:オイルクーラー 27:オイルクーラーバイパスバルブ 64:信号入力ポート(切換ポート) 67:信号出力ポート(切換ポート) 92:スプール弁子 104:油温センサ 112:切換用電磁ソレノイド弁 132:オイルクーラーバイパスバルブ 134:スプール弁子 136:形状記憶スプリング(形状記憶ばね) A1:開弁側に働く受圧面積 A2:閉弁側に働く受圧面積

Claims (4)

  1. 作動油が供給される係合側油室および解放側油室の圧力差に応じて係合作動させられるロックアップクラッチと、前記作動油を冷却するために該ロックアップクラッチからの作動油の流出経路に設けられたオイルクーラーとを、備えた車両用ロックアップクラッチ付流体伝動装置の油圧制御装置であって、
    前記オイルクーラーに対して前記作動油をバイパスさせるオイルクーラーバイパスバルブを備え、
    所定の温度以下では、前記オイルクーラーバイパスバルブを開弁させ、前記作動油をバイパスさせる低温時バイパス装置を、含み、
    前記低温時バイパス装置は、前記ロックアップクラッチを係合側および解放側の一方に切り換えるためのクラッチ切換弁と、前記圧力差を制御するためのスリップ制御用ソレノイドバルブとを、備え、
    前記クラッチ切換弁がロックアップクラッチ解放側へ切り換えられた時に、前記オイルクーラーバイパスバルブを開弁させるための信号圧を前記スリップ制御用ソレノイドバルブから発生させ、
    前記クラッチ切換弁には前記信号圧を前記オイルクーラーバイパスバルブに供給する切換ポートが設けられ、
    前記オイルクーラーバイパスバルブは、前記信号圧を受けたことに基づいて開弁するように構成されていることを特徴とする車両用ロックアップクラッチ付流体伝動装置の油圧制御装置。
  2. 前記オイルクーラーバイパスバルブは、前記オイルクーラーの圧力が所定の圧力以上となったときに、前記作動油をバイパスさせて該オイルクーラーの圧力を制限するものであることを特徴とする請求項1に記載の車両用ロックアップクラッチ付流体伝動装置の油圧制御装置。
  3. 記オイルクーラーバイパスバルブ内には、弁の開閉を切り換えるためのスプール弁子が設けられ、前記作動油が流入される油室内の互いに対向する受圧面積は、開弁側に働く受圧面積の方が、閉弁側に働く受圧面積よりも広く形成されていることを特徴とする請求項に記載の車両用ロックアップクラッチ付流体伝動装置の油圧制御装置。
  4. 前記低温時バイパス装置は、変速機内の作動油の油温を検出する油温センサと、該油温センサによって検出された油温予め設定された判定値より低い場合には、前記スリップ制御用ソレノイドバルブら信号圧を出力させるソレノイド制御手段とを、備えたものであることを特徴とする請求項に記載の車両用ロックアップクラッチ付流体伝動装置の油圧制御装置。
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