JP3541678B2 - 車両用自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の油圧制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両のエンジンと駆動輪との間に介挿されてエンジンからの駆動力を駆動輪に伝達する自動変速機の油圧を制御する油圧制御装置に関し、特にはオイルクーラの元圧を高め得る油圧制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両用自動変速機の油圧制御装置としては従来、例えば特開平5-1755号公報にて開示されたものや、図8に示す如きものが知られており、この図8に示す油圧制御装置は、上記エンジンによって駆動されるオイルポンプ1からライン圧回路2に供給される作動油を適宜ライン圧ポート3aから第1ドレーンポート3bのみまたはそれと第2ドレーンポート3cとの両方に排出することで、そのライン圧回路2の油圧を、上記自動変速機の図示しない変速機構を油圧制御するための元圧とするライン圧PLに調圧するライン圧制御弁3と、そのライン圧制御弁3の第1ドレーンポート3bから排出される作動油を減圧弁5でライン圧PLよりも低圧のトルクコンバータ圧PTに減圧して上記自動変速機のロックアップクラッチ付トルクコンバータ6に供給するトルクコンバータ圧回路4と、そのトルクコンバータ圧回路4をトルクコンバータ6のアプライ室とリリース室とに切り替え接続してトルクコンバータ6内のロックアップクラッチのロックアップON, OFF を切り替えるロックアップ制御弁7とを具えている。
【0003】
またこの図8に示す油圧制御装置は、上記トルクコンバータ圧回路4から作動油を、ロックアップON時はオリフィス8を介して、またロックアップOFF 時はトルクコンバータ6を介して供給されてその作動油を冷却するオイルクーラ9と、そのオイルクーラ9から吐出される作動油を潤滑油として上記変速機構に供給する潤滑回路10とを具え、さらに、ライン圧回路2のライン圧PLを減圧してパイロット圧PPに調圧するパイロット圧弁11と、そのパイロット圧PPを適宜供給してライン圧制御弁3およびロックアップ制御弁5の作動をそれぞれ制御するライン圧ソレノイド弁12およびロックアップソレノイド弁13とを具えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、先の特開平5-1755号公報にて開示された従来装置や図8に示す従来装置にあっては、オイルクーラの元圧がトルクコンバータ圧となっていることから、その油圧制御装置および変速制御装置を含むコントロールユニットの温度上昇を抑制するためにオイルクーラ系の油圧配管内の油圧を上げてオイルクーラの作動油流量を増やそうとしても、トルクコンバータの耐圧限界により制限されてその油圧をある程度以上は上げることができず、その結果、油量収支に問題が生じない高エンジン回転時であってもオイルクーラの作動油流量を大幅に増やすことができないという不都合があった。
【0005】
また、オイルクーラ系の油圧配管は通常、コントロールユニットの外部に設けられることから、外気温の極低温時には、そのオイルクーラ系の油圧配管の作動油流通抵抗が大幅に増大して、始動直後はオイルクーラ系の油圧配管の作動油流量が減少してしまう傾向がある。その一方、常温時を考えた場合には、オイルクーラから戻る作動油は最も温度が低いので、上述した従来装置のように、そのオイルクーラから戻る作動油で変速機構各部を潤滑するのが、自動変速機の耐久性を向上させるためには望ましい。しかしながらかかる構成では、上述した極低温時の始動直後に潤滑油不足を生ずる可能性があり、このことは特に、車両レイアウトの都合上オイルクーラ系の油圧配管長が長くなる場合に問題であった。
【0006】
しかして、極低温時にできるだけ早くオイルクーラ系の作動油流量を常温時に近い量とするためにはその油圧配管内の冷えた作動油をできるだけ早く押し出してしまうのが効果的と考えられるが、上述したようにオイルクーラ系の油圧配管内の油圧はトルクコンバータの耐圧限界により制限されてある程度以上は上げることができない。しかも、極低温時には一般に制御精度が低下することからトルクコンバータをロックアップON状態としないので、トルクコンバータ内を通る際の圧力損失分も、そのオイルクーラ系の油圧配管内の油圧は低下してしまう。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
この発明は、上記課題を有利に解決した油圧制御装置を提供することを目的とするものであり、この発明の、請求項1に記載の車両用自動変速機の油圧制御装置は、オイルポンプからライン圧回路に供給される作動油の油圧を、自動変速機の変速機構を油圧制御するための元圧とするライン圧に調圧する圧力制御弁と、前記ライン圧回路からもたらされる作動油を減圧弁でトルクコンバータ圧に減圧して前記自動変速機のロックアップクラッチ付トルクコンバータに供給するトルクコンバータ圧回路と、前記作動油を冷却するオイルクーラと、前記作動油を潤滑油として前記変速機構に供給する潤滑回路と、を具える、車両用自動変速機の油圧制御装置において、前記圧力制御弁のドレーンポートに前記減圧弁を介さずに前記オイルクーラを常に接続し、前記オイルクーラの下流に前記潤滑回路を接続したことを特徴とするものである。
【0008】
かかる油圧制御装置にあっては、圧力制御弁のドレーンポートに、トルクコンバータ圧への減圧用の減圧弁を介さず、常に直接的にオイルクーラが接続され、そのオイルクーラの下流に潤滑回路が接続されているので、ロックアップクラッチ付トルクコンバータの耐圧限界に制限されることなしにオイルクーラの元圧を高めることが可能となる。従って、この油圧制御装置によれば、常温の高エンジン回転時にオイルクーラの作動油流量を増大させて作動油を充分冷却することができるとともに、外気温の極低温時にオイルクーラの作動油流量減少時間を短縮して潤滑油不足を防止することができる。
【0009】
また、この発明の、請求項2に記載の車両用自動変速機の油圧制御装置は、オイルポンプからライン圧回路に供給される作動油の油圧を、自動変速機の変速機構を油圧制御するための元圧とするライン圧に調圧する圧力制御弁と、前記ライン圧回路からもたらされる作動油を減圧弁でトルクコンバータ圧に減圧して前記自動変速機のトルクコンバータに供給するトルクコンバータ圧回路と、前記作動油を冷却するオイルクーラと、前記作動油を潤滑油として前記変速機構に供給する潤滑回路と、を具える、車両用自動変速機の油圧制御装置において、前記圧力制御弁のドレーンポートに前記減圧弁を介さずに前記オイルクーラを接続し、前記オイルクーラの下流に前記潤滑回路を接続し、前記圧力制御弁が、前記ライン圧に応じて順次開口する二つ以上のドレーンポートを持ち、それらのドレーンポートのうちの最初に開口するドレーンポートに前記オイルクーラを接続したことを特徴としており、このようにすれば、最初に開口するドレーンポートはライン圧近くまで油圧が上昇するので、オイルクーラの元圧を充分に高めることができる。
【0010】
一方、この発明の、請求項3に記載の車両用自動変速機の油圧制御装置は、オイルポンプからライン圧回路に供給される作動油の油圧を、自動変速機の変速機構を油圧制御するための元圧とするライン圧に調圧する圧力制御弁と、前記ライン圧回路からもたらされる作動油を減圧弁でトルクコンバータ圧に減圧して前記自動変速機のトルクコンバータに供給するトルクコンバータ圧回路と、前記作動油を冷却するオイルクーラと、前記作動油を潤滑油として前記変速機構に供給する潤滑回路と、を具える、車両用自動変速機の油圧制御装置において、前記圧力制御弁のドレーンポートに前記減圧弁を介さずに前記オイルクーラを接続し、前記オイルクーラの下流に前記潤滑回路を接続し、前記ライン圧回路と前記ドレーンポートとの間をオリフィスを介して接続するバイパス回路を設けたことを特徴としており、このようにすれば、エンジンのアイドリング中でオイルポンプの吐出量が少ない場合やライン圧ソレノイド弁の故障等で圧力制御弁がほとんど閉じたきりになってドレーンポートから排出される作動油量が少なくなった場合でも、オイルクーラを介して潤滑回路に確実に作動油を供給することができる。
【0011】
なお、この発明においては、前記トルクコンバータ圧回路を前記ドレーンポートに接続しても良いが、前記トルクコンバータ圧回路を前記ライン圧回路に接続しても良く、このようにすれば、ドレーンポートから排出される作動油量が少なくなった場合でも、オイルクーラを介して潤滑回路に確実に作動油を供給することができる。
【0012】
また、この発明の、請求項5に記載の車両用自動変速機の油圧制御装置は、オイルポンプからライン圧回路に供給される作動油の油圧を、自動変速機の変速機構を油圧制御するための元圧とするライン圧に調圧する圧力制御弁と、前記ライン圧回路から供給される作動油を減圧弁でトルクコンバータ圧に減圧して前記自動変速機のトルクコンバータに供給するトルクコンバータ圧回路と、前記作動油を冷却するオイルクーラと、前記作動油を潤滑油として前記変速機構に供給する潤滑回路と、を具える、車両用自動変速機の油圧制御装置において、前記圧力制御弁のドレーンポートに前記トルクコンバータ圧回路を接続し、前記作動油の油温に応じて前記オイルクーラを前記トルクコンバータ圧回路と前記ライン圧回路とに切り替え接続する切り替え接続手段を設け、前記切り替え接続手段が、前記作動油の油温が低い場合に前記オイルクーラの接続先を前記ライン圧回路とし、前記オイルクーラの下流に前記潤滑回路を接続したことを特徴とするものである。
【0013】
かかる油圧制御回路にあっては、圧力制御弁のドレーンポートに、減圧弁を持つトルクコンバータ圧回路が接続され、切り替え接続手段が作動油の油温に応じて、そのトルクコンバータ圧回路とライン圧回路とにオイルクーラを切り替え接続し、そのオイルクーラの下流に潤滑回路が接続されているので、ライン圧回路にオイルクーラを接続している間、トルクコンバータの耐圧限界に制限されることなしにオイルクーラの元圧を高めることが可能となる。従って、この油圧制御装置によれば、常温の高エンジン回転時にオイルクーラの作動油流量を増大させて作動油を充分冷却することができるとともに、外気温の極低温時にオイルクーラの作動油流量減少時間を短縮して潤滑油不足を防止することができる。
【0014】
しかも、この発明によれば、前記切り替え接続手段が、前記作動油の油温が低い場合に前記オイルクーラの接続先を前記ライン圧回路とするから、極低温時にオイルクーラの元圧を高めてオイルクーラ内の低温の作動油の詰まりを速やかに解消することができるので、オイルクーラの作動油流量減少時間を短縮して潤滑油不足を防止することができる。
【0015】
なお、この発明においては、前記切り替え接続手段が、前記オイルクーラの下流の配管での前記作動油の油温に応じて接続先を切り替えても良く、このようにすれば、オイルクーラ内の低温の作動油の詰まりが確実に解消した後に接続先の切り替えを行うことができる。
【0016】
さらにこの発明においては、前記切り替え接続手段が、前記オイルクーラを前記トルクコンバータ圧回路と前記ライン圧回路とに切り替え接続する電磁式切り替え弁と、前記オイルクーラの下流の配管での前記作動油の油温を検出する油温センサと、前記油温センサの出力信号に応じて前記電磁式切り替え弁の切り替え動作を電気的に制御するコントローラと、を具えてなるものであっても良く、このようにすれば、切り替え接続手段がオイルクーラの接続先を、作動油の油温変化に応じて速やかにトルクコンバータ圧回路とライン圧回路との間で切り替えることができる。
【0017】
またこの発明においては、前記切り替え接続手段が、前記オイルクーラの下流の配管での前記作動油の油温に応じて機械的に作動して、前記オイルクーラを前記トルクコンバータ圧回路と前記ライン圧回路とに切り替え接続する機械式切り替え弁を具えてなるものであっても良く、このようにすれば、コントローラが不要ゆえ、切り替え接続手段を安価に構成することができる。
【0018】
さらにこの発明においては、前記ライン圧回路と前記切り替え接続手段との間にオリフィスを設けても良く、このようにすれば、オイルクーラ系の耐圧限界がトルクコンバータよりは高いものの比較的低い場合や、油量収支上そのままではライン圧の低下が生ずるような場合でも、不都合なくライン圧回路にオイルクーラを接続することができる。
【0019】
またこの発明においては、前記ライン圧回路と前記切り替え接続手段との間に減圧弁を設けても良く、このようにしても、オイルクーラ系の耐圧限界がトルクコンバータよりは高いものの比較的低い場合や、油量収支上そのままではライン圧の低下が生ずるような場合に、不都合なくライン圧回路にオイルクーラを接続することができる。
【0020】
そして、この発明の、請求項11に記載の車両用自動変速機の油圧制御装置は、オイルポンプからライン圧回路に供給される作動油の油圧を、自動変速機の変速機構を油圧制御するための元圧とするライン圧に調圧する圧力制御弁と、前記ライン圧回路から供給される作動油を減圧弁でトルクコンバータ圧に減圧して前記自動変速機のトルクコンバータに供給するトルクコンバータ圧回路と、前記作動油を冷却するオイルクーラと、前記作動油を潤滑油として前記変速機構に供給する潤滑回路と、を具える、車両用自動変速機の油圧制御装置において、前記圧力制御弁のドレーンポートに前記トルクコンバータ圧回路を接続し、前記作動油の油温に応じて前記オイルクーラを前記トルクコンバータ圧回路と前記ライン圧回路とに切り替え接続する切り替え接続手段を設け、前記切り替え接続手段が、前記オイルクーラを前記ライン圧回路に切り替え接続する際に前記トルクコンバータ圧回路を前記潤滑回路に接続することを特徴としており、このようにすれば、極低温時にオイルクーラ内の低温の作動油の詰まりを解消させている間、トルクコンバータ圧回路から潤滑回路に作動油を供給し得るので、潤滑油不足をより確実に防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態を実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。ここに、図1は、この発明の車両用自動変速機の油圧制御装置の一実施例を示す油圧回路図であり、図中図8に示す従来例と同様の部分はそれと同一の符号にて示す。
【0022】
すなわち、この実施例の油圧制御装置も、車両のエンジンと駆動輪との間に介挿されて駆動力を伝達する自動変速機の油圧を制御するものであって、図中図8に示す従来例と同様、上記エンジンによって駆動されるオイルポンプ1からライン圧回路2に供給される作動油を、そのライン圧回路2の油圧の上昇に応じてライン圧ポート3aから最初は第1ドレーンポート3bのみに排出し、次いでライン圧ポート3aから第1ドレーンポート3bと第2ドレーンポート3cとの両方に排出することで、そのライン圧回路2の油圧を、上記自動変速機の図示しない変速機構を油圧制御するための元圧とするライン圧PLに調圧するライン圧制御弁3を具えている。
【0023】
しかして、この実施例の油圧制御装置では、ライン圧制御弁3の第1ドレーンポート3bにドレーン回路14が接続され、そのドレーン回路14にオイルクーラ9が接続され、潤滑回路10がそのオイルクーラ9に接続されて、オイルクーラ9から吐出される作動油を潤滑油として上記変速機構に供給する。さらにここでは、ライン圧回路2とドレーン回路14との間を、オリフィス15を持つバイパス回路16が接続している。
【0024】
そしてこの実施例の油圧制御装置は、ライン圧回路2に接続され、そのライン圧回路2から供給される作動油を減圧弁5でライン圧PLよりも低圧のトルクコンバータ圧PTに減圧して上記自動変速機のロックアップクラッチ付トルクコンバータ6に供給するトルクコンバータ圧回路4と、そのトルクコンバータ圧回路4をトルクコンバータ6のアプライ室とリリース室とに切り替え接続してトルクコンバータ6内のロックアップクラッチのロックアップON, OFF を切り替えるロックアップ制御弁7とを具え、さらに、ライン圧回路2のライン圧PLを減圧してパイロット圧PPに調圧するパイロット圧弁11と、そのパイロット圧PPを適宜調圧してライン圧制御弁3およびロックアップ制御弁にそれぞれ供給してそれらの制御弁をそれぞれ制御するライン圧ソレノイド弁12およびロックアップソレノイド弁13とを具えており、それらライン圧ソレノイド弁12およびロックアップソレノイド弁13は、上記自動変速機の変速作動を制御する変速制御装置の図示しないソレノイド弁と併せて、マイクロコンピュータを具える図示しないコントローラによってその作動を制御されている。
【0025】
かかる実施例の油圧制御装置にあっては、ライン圧制御弁3のドレーンポート3bに、トルクコンバータ圧回路4の減圧弁5を介さず、ドレーン回路14を介して直接的にオイルクーラ9が接続され、そのオイルクーラ9の下流に潤滑回路10が接続されているので、トルクコンバータ6の耐圧限界に制限されることなしにオイルクーラ9の元圧を高めることが可能となる。従って、この実施例の油圧制御装置によれば、常温の高エンジン回転時にオイルクーラ9の作動油流量を増大させて作動油を充分冷却することができるとともに、外気温の極低温時にオイルクーラ9の作動油流量減少時間を短縮して潤滑油不足を防止することができる。
【0026】
しかもこの実施例の油圧制御装置によれば、ライン圧制御弁3が、ライン圧に応じて順次開口する二つのドレーンポート3b, 3cを持っていて、それらのドレーンポートのうちの最初に開口するドレーンポート3bに接続されたドレーン回路14にオイルクーラ9接続されているので、最初に開口するドレーンポート3bはライン圧近くまで油圧が上昇することから、オイルクーラ9の元圧を充分に高めることができる。
【0027】
さらにこの実施例の油圧制御装置によれば、ライン圧回路2とドレーン回路14との間をオリフィス15を介して接続するバイパス回路16が設けられているので、エンジンのアイドリング中でオイルポンプ1の吐出量が少ない場合やライン圧ソレノイド弁12の故障等でライン圧制御弁3がほとんど閉じたきりになってライン圧制御弁3のドレーンポート3bからドレーン回路14へ排出される作動油量が少なくなった場合でも、オイルクーラ9を介して潤滑回路10に確実に作動油を供給することができる。
【0028】
そしてこの実施例の油圧制御装置によれば、トルクコンバータ圧回路4がライン圧回路2に接続されているので、ライン圧制御弁3のドレーンポート3bからドレーン回路14へ排出される作動油量が少なくなった場合でも、オイルクーラ9を介して潤滑回路10に確実に作動油を供給することができる。
【0029】
図2は、上記実施例の油圧制御装置の一変形例を示す油圧回路図であり、この変形例の油圧制御装置は、バイパス回路16がない点と、パイロット圧を調圧した制御圧でライン圧制御弁3を制御するライン圧ソレノイド弁12が減圧弁5へもその制御圧を供給する点で、図1に示す実施例の装置と異なり、他の点では図1に示す実施例の装置と同一の構成を具えている。
【0030】
かかる変形例の油圧制御装置によれば、例えばライン圧PLを自動変速機の入力トルクに応じて可変制御した場合に、その入力トルクが低い時はトルクコンバータ圧PTも低くするというように、トルクコンバータ圧PTをより最適値に近く制御し得て、同一のエンジン回転数で比較した場合にオイルクーラ9により多量の作動油を流すことができる。
【0031】
図3は、この発明の車両用自動変速機の油圧制御装置の他の一実施例を示す油圧回路図であり、図中図8に示す従来例と同様の部分はそれと同一の符号にて示す。
【0032】
すなわち、この実施例の油圧制御装置も、車両のエンジンと駆動輪との間に介挿されてその駆動輪を駆動する自動変速機の作動を制御するものであって、図中図8に示す従来例と同様、上記エンジンによって駆動されるオイルポンプ1からライン圧回路2に供給される作動油を、そのライン圧回路2の油圧の上昇に応じてライン圧ポート3aから最初は第1ドレーンポート3bのみに排出し、次いでライン圧ポート3aから第1ドレーンポート3bと第2ドレーンポート3cとの両方に排出することで、そのライン圧回路2の油圧を、上記自動変速機の図示しない変速機構を油圧制御するための元圧とするライン圧PLに調圧するライン圧制御弁3と、そのライン圧制御弁3の第1ドレーンポート3bから排出される作動油を減圧弁5でライン圧PLよりも低圧のトルクコンバータ圧PTに減圧して上記自動変速機のロックアップクラッチ付トルクコンバータ6に供給するトルクコンバータ圧回路4と、そのトルクコンバータ圧回路4をトルクコンバータ6のアプライ室とリリース室とに切り替え接続してトルクコンバータ6内のロックアップクラッチのロックアップON, OFF を切り替えるロックアップ制御弁7とを具えている。
【0033】
またこの実施例の油圧制御装置も、上記トルクコンバータ圧回路4から作動油を、ロックアップON時はオリフィス8を介して、またロックアップOFF 時はトルクコンバータ6を介して供給されてその作動油を冷却するオイルクーラ9と、そのオイルクーラ9から吐出される作動油を潤滑油として上記変速機構に供給する潤滑回路10とを具え、さらに、ライン圧回路2のライン圧PLを減圧してパイロット圧PPに調圧するパイロット圧弁11と、そのパイロット圧PPを適宜供給してライン圧制御弁3およびロックアップ制御弁7の作動をそれぞれ制御するライン圧ソレノイド弁12およびロックアップソレノイド弁13とを具えており、それらライン圧ソレノイド弁12およびロックアップソレノイド弁13は、上記自動変速機の変速作動を制御する変速制御装置の図示しないソレノイド弁と併せて、マイクロコンピュータを具える図示しないコントローラによってその作動を制御されている。なお、図中太線で示すオイルクーラ9内およびその前後の配管17は、この実施例の油圧制御装置および上記変速制御装置を収容するコントロールユニットの外部に配置されている。
【0034】
しかして、この実施例の油圧制御装置では、オリフィス8およびトルクコンバータ6とオイルクーラ9との間に電磁式切り替え弁18が介挿されるとともに、上記コントロールユニット内の、オイルクーラ9からの戻り配管に油温センサ19が装着され、その油温センサ19が、オイルクーラ9からの戻り配管内の作動油の油温を検出して上記コントローラにその油温を示す信号を送っており、電磁式切り替え弁18はオイルクーラ9を、オリフィス8およびトルクコンバータ6が介挿されたトルクコンバータ圧回路4とライン圧回路2とに切り替え接続し、その電磁式切り替え弁18の作動は、油温センサ19が信号で送る作動油の油温に応じて上記コントローラが電気的に制御している。従って、この実施例における電磁式切り替え弁18と油温センサ19と上記コントローラとは、切り替え接続手段を構成しており、上記コントローラは、外気温が極低温で上記作動油温が所定値以下の低温の間はオイルクーラ9をライン圧回路2に接続し、また外気温が常温でも上記作動油温が他の所定値以上の高温の間はオイルクーラ9をライン圧回路2に接続するように電磁式切り替え弁18を作動させる。
【0035】
かかる実施例の油圧制御装置にあっては、ライン圧制御弁3のドレーンポート3bに、減圧弁5を持つトルクコンバータ圧回路4が接続され、油温センサ19が信号で送る作動油温に応じてコントローラで制御された電磁式切り替え弁18が、そのトルクコンバータ圧回路4とライン圧回路2とにオイルクーラ9を切り替え接続し、そのオイルクーラ9の下流に潤滑回路10が接続されているので、ライン圧回路2にオイルクーラ9を接続している間、トルクコンバータ6の耐圧限界に制限されることなしにオイルクーラ9の元圧を高めることが可能となる。従って、この実施例の油圧制御装置によれば、常温の高エンジン回転時にオイルクーラ9の作動油流量を増大させて作動油を充分冷却することができる。
【0036】
しかもこの実施例の油圧制御装置によれば、コントローラで制御された電磁式切り替え弁18が、外気温が極低温で作動油の油温が低い場合にオイルクーラ9の接続先をライン圧回路2とするので、極低温時にオイルクーラ9の元圧を高めてオイルクーラ9内の低温の作動油の詰まりを速やかに解消し得て、オイルクーラの作動油流量減少時間を短縮して潤滑油不足を防止することができ、また、トルクコンバータ6からロックアップ制御弁7を経て吐出される作動油が電磁式切り替え弁18によって上記コントロールユニット内にドレーンされるので、トルクコンバータ6内のアプライ室とリリース室との差圧を充分に確保でき、それゆえロックアップクラッチの引きずりも防止することができる。
【0037】
さらにこの実施例の油圧制御装置によれば、コントローラで制御された電磁式切り替え弁18が、油温センサ19が検出したオイルクーラ9の下流の配管での作動油温に応じてオイルクーラ9の接続先を切り替えるので、オイルクーラ9内の低温の作動油の詰まりが確実に解消した後に接続先をトルクコンバータ圧回路4に切り替えることができる。
【0038】
さらにこの実施例の油圧制御装置によれば、切り替え接続手段が、電磁式切り替え弁18と、油温センサ19と、その油温センサ19の出力信号に応じて電磁式切り替え弁18の切り替え動作を電気的に制御するコントローラと、を具えてなるものであるので、オイルクーラ9の接続先を作動油の油温変化に応じて速やかにトルクコンバータ圧回路4とライン圧回路2との間で切り替えることができる。
【0039】
図4は、上記実施例の油圧制御装置の一変形例を示す油圧回路図であり、この変形例の油圧制御装置は、ライン圧回路2と電磁式切り替え弁18との間の回路にオリフィス20を設けた点で、図3に示す実施例の装置と異なり、他の点では図3に示す実施例の装置と同一の構成を具えている。
【0040】
かかる変形例の油圧制御装置によれば、ライン圧回路2からオイルクーラ9に流れる作動油をオリフィス20である程度制限し得るので、オイルクーラ9およびその前後の配管からなるオイルクーラ系の耐圧限界がトルクコンバータ6よりは高いものの比較的低い場合や、油量収支上そのままではライン圧PLの低下が生ずるような場合でも、不都合なくライン圧回路2にオイルクーラ9を切り替え接続することができる。
【0041】
図5は、上記実施例の油圧制御装置の他の一変形例を示す油圧回路図であり、この変形例の油圧制御装置は、ライン圧回路2と電磁式切り替え弁18との間の回路に減圧弁21を設けた点で、図3に示す実施例の装置と異なり、他の点では図3に示す実施例の装置と同一の構成を具えている。
【0042】
かかる変形例の油圧制御装置によっても、ライン圧回路2からオイルクーラ9に流れる作動油を減圧弁21である程度制限し得るので、オイルクーラ9およびその前後の配管からなるオイルクーラ系の耐圧限界がトルクコンバータ6よりは高いものの比較的低い場合や、油量収支上そのままではライン圧PLの低下が生ずるような場合でも、不都合なくライン圧回路2にオイルクーラ9を切り替え接続することができる。
【0043】
図6は、この発明の車両用自動変速機の油圧制御装置のさらに他の一実施例を示す油圧回路図であり、図中図8に示す従来例と同様の部分はそれと同一の符号にて示す。
【0044】
すなわち、この実施例の油圧制御装置も、車両のエンジンと駆動輪との間に介挿されてその駆動輪を駆動する自動変速機の作動を制御するものであって、図中図8に示す従来例と同様、上記エンジンによって駆動されるオイルポンプ1からライン圧回路2に供給される作動油を、そのライン圧回路2の油圧の上昇に応じてライン圧ポート3aから最初は第1ドレーンポート3bのみに排出し、次いでライン圧ポート3aから第1ドレーンポート3bと第2ドレーンポート3cとの両方に排出することで、そのライン圧回路2の油圧を、上記自動変速機の図示しない変速機構を油圧制御するための元圧とするライン圧PLに調圧するライン圧制御弁3と、そのライン圧制御弁3の第1ドレーンポート3bから排出される作動油を減圧弁5でライン圧PLよりも低圧のトルクコンバータ圧PTに減圧して上記自動変速機のロックアップクラッチ付トルクコンバータ6に供給するトルクコンバータ圧回路4と、そのトルクコンバータ圧回路4をトルクコンバータ6のアプライ室とリリース室とに切り替え接続してトルクコンバータ6内のロックアップクラッチのロックアップON, OFF を切り替えるロックアップ制御弁7とを具えている。
【0045】
またこの実施例の油圧制御装置も、上記トルクコンバータ圧回路4から作動油を、ロックアップON時はオリフィス8を介して、またロックアップOFF 時はトルクコンバータ6を介して供給されてその作動油を冷却するオイルクーラ9と、そのオイルクーラ9から吐出される作動油を潤滑油として上記変速機構に供給する潤滑回路10とを具え、さらに、ライン圧回路2のライン圧PLを減圧してパイロット圧PPに調圧するパイロット圧弁11と、そのパイロット圧PPを適宜供給してライン圧制御弁3およびロックアップ制御弁7の作動をそれぞれ制御するライン圧ソレノイド弁12およびロックアップソレノイド弁13とを具えており、それらライン圧ソレノイド弁12およびロックアップソレノイド弁13は、上記自動変速機の変速作動を制御する変速制御装置の図示しないソレノイド弁と併せて、マイクロコンピュータを具える図示しないコントローラによってその作動を制御されている。なお、図中太線で示すオイルクーラ9内およびその前後の配管17は、この実施例の油圧制御装置および上記変速制御装置を収容するコントロールユニットの外部に配置されている。
【0046】
しかして、この実施例の油圧制御装置では、オリフィス8およびトルクコンバータ6とオイルクーラ9との間に油温感応型の機械式切り替え弁22が介挿されるとともに、上記コントロールユニット内の、オイルクーラ9からの戻り配管に隣接して、その機械式切り替え弁22を切り替え作動させる、ワックスあるいは形状記憶合金等を内蔵した弁体付勢部22a が配置されており、ここにおける機械式切り替え弁22は、その弁体付勢部22a がオイルクーラ9からの戻り配管内の作動油の油温に感応し熱変化で伸縮して機械式切り替え弁22の弁体を対抗するスプリング22b との共働で移動させることで、オイルクーラ9を、オリフィス8およびトルクコンバータ6が介挿されたトルクコンバータ圧回路4とライン圧回路2とに切り替え接続する。従って、この実施例における機械式切り替え弁22は、切り替え接続手段を構成しており、機械式切り替え弁22は、外気温が極低温で上記作動油温が所定値以下の低温の間はオイルクーラ9をライン圧回路2に接続する。
【0047】
かかる実施例の油圧制御装置にあっては、ライン圧制御弁3のドレーンポート3bに、減圧弁5を持つトルクコンバータ圧回路4が接続され、オイルクーラ9からの戻り配管に隣接した弁体付勢部22a を持つ機械式切り替え弁22が、そのトルクコンバータ圧回路4とライン圧回路2とにオイルクーラ9を切り替え接続し、特に、外気温が極低温で作動油の油温が低い場合にオイルクーラ9の接続先をライン圧回路2とし、そのオイルクーラ9の下流に潤滑回路10が接続されていて、ライン圧回路2にオイルクーラ9を接続している間、トルクコンバータ6の耐圧限界に制限されることなしにオイルクーラ9の元圧を高めることが可能となる。従って、この実施例の油圧制御装置によれば、極低温時にオイルクーラ9の元圧を高めてオイルクーラ9内の低温の作動油の詰まりを速やかに解消し得るので、オイルクーラの作動油流量減少時間を短縮して潤滑油不足を防止することができる。
【0048】
しかもこの実施例の油圧制御装置によれば、コントローラが不要ゆえ、切り替え接続手段を安価に構成することができる。
【0049】
図7は、この発明の車両用自動変速機の油圧制御装置のさらに他の一実施例を示す油圧回路図であり、この実施例の装置は、電磁式切り替え弁18と、油温センサ19の位置より下流側の潤滑回路10とを接続するバイパス回路23を上記コントロールユニット内に設けて、オイルクーラ9をライン圧回路2に切り替え接続する際にトルクコンバータ圧回路4を潤滑回路10に接続するようにした点で、図3に示す実施例の装置と異なり、他の点では図3に示す実施例の装置と同一の構成を具えている。
【0050】
かかる実施例の装置によれば、オイルクーラ9をライン圧回路2に切り替え接続する際にトルクコンバータ圧回路4を潤滑回路10に接続するようにしたので、極低温時にオイルクーラ9内の低温の作動油の詰まりを解消させている間、トルクコンバータ圧回路4から潤滑回路10に作動油を供給し得て、潤滑油不足をより確実に防止することができる。
【0051】
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載の範囲内で種々変更し得るものである。そしてこの発明の油圧制御装置は、トルクコンバータを具える自動変速機であれば、有段変速機のみならずトロイダル型等の無段変速機にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の車両用自動変速機の油圧制御装置の一実施例を示す油圧回路図である。
【図2】上記実施例の油圧制御装置の一変形例を示す油圧回路図である。
【図3】この発明の車両用自動変速機の油圧制御装置の他の一実施例を示す油圧回路図である。
【図4】上記実施例の油圧制御装置の一変形例を示す油圧回路図である。
【図5】上記実施例の油圧制御装置の他の一変形例を示す油圧回路図である。
【図6】この発明の車両用自動変速機の油圧制御装置のさらに他の一実施例を示す油圧回路図である。
【図7】この発明の車両用自動変速機の油圧制御装置のさらに他の一実施例を示す油圧回路図である。
【図8】従来の車両用自動変速機の油圧制御装置を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
1 オイルポンプ
2 ライン圧回路
3 ライン圧制御弁
3b, 3c ドレーンポート
4 トルクコンバータ圧回路
5, 21 減圧弁
6 トルクコンバータ
9 オイルクーラ
10 潤滑回路
15, 20 オリフィス
16 バイパス回路
18 電磁式切り替え弁
19 油温センサ
22 機械式切り替え弁

Claims (11)

  1. オイルポンプ(1)からライン圧回路(2)に供給される作動油の油圧を、自動変速機の変速機構を油圧制御するための元圧とするライン圧に調圧する圧力制御弁(3)と、
    前記ライン圧回路から供給される作動油を減圧弁(5)でトルクコンバータ圧に減圧して前記自動変速機のロックアップクラッチ付トルクコンバータ(6)に供給するトルクコンバータ圧回路(4)と、
    前記作動油を冷却するオイルクーラ(9)と、
    前記作動油を潤滑油として前記変速機構に供給する潤滑回路(10)と、を具える、車両用自動変速機の油圧制御装置において、
    前記圧力制御弁(3)のドレーンポート(3b)に前記減圧弁(5)を介さずに前記オイルクーラ(9)を常に接続し、
    前記オイルクーラ(9)の下流に前記潤滑回路(10)を接続したことを特徴とする、車両用自動変速機の油圧制御装置。
  2. オイルポンプ(1)からライン圧回路(2)に供給される作動油の油圧を、自動変速機の変速機構を油圧制御するための元圧とするライン圧に調圧する圧力制御弁(3)と、
    前記ライン圧回路から供給される作動油を減圧弁(5)でトルクコンバータ圧に減圧して前記自動変速機のトルクコンバータ(6)に供給するトルクコンバータ圧回路(4)と、
    前記作動油を冷却するオイルクーラ(9)と、
    前記作動油を潤滑油として前記変速機構に供給する潤滑回路( 10 )と、
    を具える、車両用自動変速機の油圧制御装置において、
    前記圧力制御弁(3)のドレーンポート( 3b )に前記減圧弁(5)を介さずに前記オイルクーラ(9)を接続し、
    前記オイルクーラ(9)の下流に前記潤滑回路( 10 )を接続し、
    前記圧力制御弁(3)は、前記ライン圧に応じて順次開口する二つ以上のドレーンポート(3b, 3c)を持ち、
    それらのドレーンポートのうちの最初に開口するドレーンポート(3b)に前記オイルクーラ(9)を接続したことを特徴とする、車両用自動変速機の油圧制御装置。
  3. オイルポンプ(1)からライン圧回路(2)に供給される作動油の油圧を、自動変速機の変速機構を油圧制御するための元圧とするライン圧に調圧する圧力制御弁(3)と、
    前記ライン圧回路から供給される作動油を減圧弁(5)でトルクコンバータ圧に減圧して前記自動変速機のトルクコンバータ(6)に供給するトルクコンバータ圧回路(4)と、
    前記作動油を冷却するオイルクーラ(9)と、
    前記作動油を潤滑油として前記変速機構に供給する潤滑回路( 10 )と、
    を具える、車両用自動変速機の油圧制御装置において、
    前記圧力制御弁(3)のドレーンポート( 3b )に前記減圧弁(5)を介さずに前記オイルクーラ(9)を接続し、
    前記オイルクーラ(9)の下流に前記潤滑回路( 10 )を接続し、
    前記ライン圧回路(2)と前記ドレーンポート(3b)との間をオリフィス(15)を介して接続するバイパス回路(16)を設けたことを特徴とする、車両用自動変速機の油圧制御装置。
  4. 前記トルクコンバータ圧回路(4)を前記ライン圧回路(2)に接続したことを特徴とする、請求項2または請求項3記載の車両用自動変速機の油圧制御装置。
  5. オイルポンプ(1)からライン圧回路(2)に供給される作動油の油圧を、自動変速機の変速機構を油圧制御するための元圧とするライン圧に調圧する圧力制御弁(3)と、
    前記ライン圧回路からもたらされる作動油を減圧弁(5)でトルクコンバータ圧に減圧して前記自動変速機のトルクコンバータ(6)に供給するトルクコンバータ圧回路(4)と、
    前記作動油を冷却するオイルクーラ(9)と、
    前記作動油を潤滑油として前記変速機構に供給する潤滑回路(10)と、
    を具える、車両用自動変速機の油圧制御装置において、
    前記圧力制御弁(3)のドレーンポート(3b)に前記トルクコンバータ圧回路(4)を接続し、
    前記作動油の油温に応じて前記オイルクーラ(9)を前記トルクコンバータ圧回路(4)と前記ライン圧回路(3)とに切り替え接続する切り替え接続手段(18,19,22)を設け、
    前記切り替え接続手段( 18 19 22 )は、前記作動油の油温が低い場合に前記オイルクーラ(9)の接続先を前記ライン圧回路(2)とし、
    前記オイルクーラの下流に前記潤滑回路(10)を接続したことを特徴とする、車両用自動変速機の油圧制御装置。
  6. 前記切り替え接続手段(18,19,22)は、前記オイルクーラ(9)の下流の配管(10)での前記作動油の油温に応じて接続先を切り替えることを特徴とする、請求項記載の車両用自動変速機の油圧制御装置。
  7. 前記切り替え接続手段は、
    前記オイルクーラ(9)を前記トルクコンバータ圧回路(4)と前記ライン圧回路(2)とに切り替え接続する電磁式切り替え弁(18)と、
    前記オイルクーラの下流の配管(10)での前記作動油の油温を検出する油温センサ(19)と、
    前記油温センサの出力信号に応じて前記電磁式切り替え弁の切り替え動作を電気的に制御するコントローラと、を具えてなることを特徴とする、請求項記載の車両用自動変速機の油圧制御装置。
  8. 前記切り替え接続手段は、前記オイルクーラ(9)の下流の配管(10)での前記作動油の油温に応じて機械的に作動して、前記オイルクーラを前記トルクコンバータ圧回路(4)と前記ライン圧回路(2)とに切り替え接続する機械式切り替え弁(22)を具えてなることを特徴とする、請求項記載の車両用自動変速機の油圧制御装置。
  9. 前記ライン圧回路(2)と前記切り替え接続手段(18)との間にオリフィス(20)を設けたことを特徴とする、請求項6または請求項7記載の車両用自動変速機の油圧制御装置。
  10. 前記ライン圧回路(2)と前記切り替え接続手段(18)との間に減圧弁(21)を設けたことを特徴とする、請求項6または請求項7記載の車両用自動変速機の油圧制御装置。
  11. オイルポンプ(1)からライン圧回路(2)に供給される作動油の油圧を、自動変速機の変速機構を油圧制御するための元圧とするライン圧に調圧する圧力制御弁(3)と、
    前記ライン圧回路からもたらされる作動油を減圧弁(5)でトルクコンバータ圧に減圧して前記自動変速機のトルクコンバータ(6)に供給するトルクコンバータ圧回路(4)と、
    前記作動油を冷却するオイルクーラ(9)と、
    前記作動油を潤滑油として前記変速機構に供給する潤滑回路(10)と、
    を具える、車両用自動変速機の油圧制御装置において、
    前記圧力制御弁(3)のドレーンポート(3b)に前記トルクコンバータ圧回路(4)を接続し、
    前記作動油の油温に応じて前記オイルクーラ(9)を前記トルクコンバータ圧回路(4)と前記ライン圧回路(3)とに切り替え接続する切り替え接続手段(18,19,22)を設け、
    前記切り替え接続手段( 18 )は、前記オイルクーラ(9)を前記ライン圧回路(2)に切り替え接続する際に前記トルクコンバータ圧回路(4)を前記潤滑回路( 10 )に接続し、
    前記オイルクーラの下流に前記潤滑回路(10)を接続したことを特徴とする、車両用自動変速機の油圧制御装置。
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