JPH07310814A - ロックアップクラッチ制御装置 - Google Patents

ロックアップクラッチ制御装置

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Publication number
JPH07310814A
JPH07310814A JP15784694A JP15784694A JPH07310814A JP H07310814 A JPH07310814 A JP H07310814A JP 15784694 A JP15784694 A JP 15784694A JP 15784694 A JP15784694 A JP 15784694A JP H07310814 A JPH07310814 A JP H07310814A
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JP
Japan
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lockup
hydraulic
liquid passage
lock
pressure
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Application number
JP15784694A
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English (en)
Inventor
Masaru Sakakibara
賢 榊原
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バイパス液路用液圧アクチュータを新たに設
けずにロックアップクラッチの解放を速やかに行う制御
装置を提供する。 【構成】 コンバータ室22内の作動液を排出する液路
33にバイパス液路6を分岐して設けるとともに、この
バイパス液路6を開閉する開閉制御弁7を設け、前記液
圧アクチュエータ8によりロックアップ制御弁4で液路
33を開いてコンバータ室22内の作動液を排出する
際、ロックアップ制御弁用の液圧アクチュエータ8によ
り開閉制御弁7を制御してバイパス液路6を開く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロックアップクラッチ
機構トルクコンバータにおけるロックアップクラッチ制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トルクコンバータは自動クラッチとして
作動する他、トルクの増大作用をするもので、通常自動
変速機に接続されて、オートマチックトランスミッショ
ンを構成する。本発明を説明する図1において、トルク
コンバータ部分は従来と同様であるので、この図1を従
来例の説明に援用する。
【0003】トルクコンバータ1は、入力要素としてポ
ンプインペラ10と呼ばれる羽根車を有し、出力要素と
してタービンランナ11と呼ばれる羽根車を有してい
る。ポンプインペラ10はエンジンのクランクシャフト
によって回転するコンバータカバー12に接続され回転
駆動される。タービンランナ11は、スリーブ13を介
して図示しない自動変速機のインプットシャフトに取り
付けられる。そして、トルクコンバータ1の内部には作
動液が満たされている。
【0004】エンジンが回転すると、コンバータカバー
12、ポンプインペラ10が回転し、ポンプインペラ内
の作動液が遠心力により外周に向って流れ、この流れに
従ってタービンランナ11が回転する。その回転が自動
変速機のインプットシャフト13へと伝達される。
【0005】トルクコンバータ1は作動液を動力伝達の
媒介にしているため、すべりによる損失が大きく、機械
式クラッチに比較して10%程度動力伝達効率が悪い。
そこで、一定の車速以上になったらポンプインペラ10
とタービンランナ11とを機械的に直結するロックアッ
プクラッチ14を備えるトルクコンバータが一般的とな
ってきた。
【0006】このロックアップクラッチは、インプット
シャフトに取付けられたタービンハブ15にロックアッ
プピストン3を備えている。そして、このロックアップ
ピストン3は、ポンプインペラ10と一体となったコン
バータカバー12の内面に対向して、クラッチフェーシ
ング3aを有する。
【0007】このロックアップピストン3を境に、コン
バータカバー側のロックアップ制御室21と、その反対
側のコンバータ室22とが配置され、ロックアップ制御
室21には作動液によりロックアップピストン3をクラ
ッチフェーシング3aから解放する方向に作用する解放
圧が加わり、コンバータ室22には作動液によりロック
アップピストンをクラッチフェーシングに係合する方向
に作用する係合圧が加わる。
【0008】通常、コンバータ室22にはロックアップ
制御弁4を介して液圧ポンプ5から作動液がライン圧あ
るいはアプライ圧として供給される。一方、ロックアッ
プ制御室21内の作動液はロックアップ制御弁4を介
し、流量調整用オリフィス及びオイルクーラーを順次経
て大気解放されている。この結果、この解放圧、係合圧
はロックアップ制御弁4により制御される。すなわち、
ロックアップ制御弁4により、ロックアップ制御室21
内から作動液を排出し、コンバータ室22内に作動液を
供給することで係合圧が解放圧より大きくなって、ロッ
クアップクラッチ14が締結する。これとは逆に、ロッ
クアップ制御弁4により、ロックアップ制御室21内に
作動液を供給し、コンバータ室22内から作動液を排出
することで解放圧が係合圧より大きくなって、ロックア
ップクラッチ14が解放される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ロックアップ
クラッチを解放させる際に、前記コンバータ室内から排
出される作動液はロックアップ制御弁、作動液の排出路
に介在する流量調整用オリフィス、及びオイルクーラー
を順次経て大気解放されるのが通常であるので、ロック
アップ制御弁の切り換え時間、前記オリフィスやオイル
クーラー等での液路抵抗に起因して作動液の排出が遅れ
ることとなり、その結果、ロックアップクラッチの解放
が速やかに行われず、応答性が悪いという問題が生じ
る。
【0010】ところで、ロックアップクラッチの解放を
速やかに行う必要があるのは、とりわけ、ロックアップ
クラッチが締結しているときに車両が急ブレーキされた
ときである。このような時にロックアップクラッチが締
結したままではエンジンストール(エンジン停止)が生
じてしまう。このエンジンストールを回避するために、
急ブレーキによる駆動輪の停止に先だってロックアップ
クラッチを速やかに解放させる必要がある。
【0011】これを解決するために、特開平1−188
756では、ロックアップクラッチ解除のための作動液
の排出液路の少なくとも一部にバイパス液路を並列に設
けるとともに、ロックアップクラッチの解放時に前記バ
イパス液路を開く開閉制御弁を設け、この開閉制御弁を
専用の液圧アクチュエータで制御している。
【0012】しかし、このような解決手段では、バイパ
ス液路開閉用の開閉制御弁を制御するために、新たにソ
レノイド等の液圧アクチュエータを新設しなければなら
ず、コストアップとなるという問題があった。また、液
圧アクチュエータの作動タイミングを実験による試行錯
誤により決定しなければならないため、設計が難しいと
いう問題があった。
【0013】本発明は、以上のような点に鑑みなされた
もので、液圧アクチュータを新たに設けずにロックアッ
プクラッチの解放を速やかに行う制御装置を提供するこ
とを第1の課題とする。
【0014】本発明はさらに、急ブレーキなどのような
緊急時にロックアップクラッチを速やかに解除しうる制
御装置を提供することを第2の課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
(1) 本発明は、前記第1の課題を解決するため、エ
ンジンの出力軸と共に回転するポンプインペラ10側
と、自動変速機の入力軸と共に回転するタービンランナ
11側とを締結可能なロックアップピストン3を境に設
けたコンバータ室22及びロックアップ制御室21と、
電気的な液圧アクチュエータ8の駆動により作動するロ
ックアップ制御弁4と、該ロックアップ制御弁4と前記
コンバータ室22及びロックアップ制御室21とを連通
する第1液路33及び第2液路38と、を備え、該第1
液路32及び第2液路38を介してロックアップ制御弁
4から作動液が供給され、コンバータ室22の液圧とロ
ックアップ制御室21の液圧との差圧を前記アクチュエ
ータの駆動により制御することで、ロックアップピスト
ン3を移動してロックアップクラッチ14の締結・解放
を行うロックアップクラッチ制御装置において、以下の
ような構成とした。
【0016】すなわち、前記第1液路33にバイパス液
路6を分岐して設けるとともに、このバイパス液路6を
開閉する開閉制御弁7を設け、前記コンバータ室22内
の作動液を排出する際、前記液圧アクチュエータ8によ
り開閉制御弁7を制御してバイパス液路6を開くことを
特徴とするロックアップクラッチ制御装置である(請求
項1に対応)。
【0017】(2) 前記第2の課題を解決するため、
前記(1)の構成にさらに、ロックアップクラッチ14
を迅速に解放する必要があることを示す情報を検出する
解除情報検出手段9を設け、ロックアップクラッチ14
が締結している時に、前記情報が検出されたとき、前記
液圧アクチュエータ8により開閉制御弁7を制御してバ
イパス液路6を開くよう構成することができる(請求項
2に対応)。
【0018】(3) 前記(2)において、解除情報検
出手段9は、ロックアップクラッチ14を迅速に解放す
る必要があることを示す情報として、急ブレーキ状態を
検出する急ブレーキ検出手段とすることが可能である
(請求項3に対応)。
【0019】(4) また、前記(2)において、解除
情報検出手段9は、ロックアップクラッチ14を迅速に
解放する必要があることを示す情報として、エンジンの
ノッキングを検出するノッキングセンサとすることが可
能である(請求項4に対応)。
【0020】(5) さらに、前記(2)において、解
除情報検出手段9は、ロックアップクラッチ14を迅速
に解放する必要があることを示す情報として、エンジン
回転数の急激な低下を検出する、エンジン回転数検出手
段とすることが可能である(請求項5に対応)。
【0021】(6) また、前記(1)ないし(5)の
いずれかのロックアップクラッチ制御装置において、前
記開閉制御弁7は、バルブボディ50内を摺動自在なス
プール7aを有し、該スプール7aの一端部付近には前
記第1液路33からの液圧と前記液圧アクチュエータ8
に供給される作動油の液圧がそれぞれ作用する第1及び
第2受圧部51、52を設けるとともに、該スプール7
aの他端部付近には前記一端部に加わる液圧と対抗する
方向に、前記液圧アクチュエータ8の駆動により制御さ
れた液圧と第2液路38からの液圧がそれぞれ作用する
第3及び第4受圧部53、54を設け、さらに、前記第
1液路33から分岐して設けたバイパス液路6を前記ス
プール7aの移動により開閉する開閉部46を設け、前
記液圧アクチュエータ8の駆動に起因してロックアップ
クラッチ14が解放されるとき、前記第4受圧部54に
受ける液圧が減圧されることで、前記スプール7aに加
わる液圧の力関係で前記スプール7aが移動して前記バ
イパス液路6の開閉部46を解放するようにすることが
できる(請求項6に対応)。
【0022】
【作用】本発明の前記(1)の構成によれば、ロックア
ップ解除指令に従って液圧アクチュエータ8の駆動して
ロックアップ制御弁4によりコンバータ室22の作動液
を第1液路33から排出する。このとき、開閉制御弁7
によりバイパス液路6が開かれるので、前記コンバータ
室22内の作動液は迅速に排出される。
【0023】本発明の前記(2)(3)(4)(5)の
構成によれば、急ブレーキ時、ノッキングやエンジン回
転数の急激な低下時など、エンジンストールがまさに生
じようとしているときに、これら状況が急ブレーキ検出
手段、ノッキングセンサ、あるいは、エンジン回転数検
出手段で検出される。この検出がされると、開閉制御弁
7によりバイパス液路6が開かれる。
【0024】本発明の前記(6)の制御弁によれば、液
圧アクチュエータ8の駆動に起因してロックアップクラ
ッチが解放されるとき、前記第4受圧部54に受ける液
圧が減圧される。これにより、スプール7aに加わる液
圧の力関係が変化し、前記スプール7aが移動して前記
バイパス液路6の開閉部46を解放する。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 《実施例1》 <トルクコンバータの構成>図1に示したように、トル
クコンバータ1は、ロックアップクラッチ14を有す
る。ロックアップクラッチ14の構成は、前記した従来
例で説明した構成と同一であるので、その説明は省略す
る。 <トルクコンバータの液圧制御回路の構成> 〔基本回路〕図1に示したように、ロックアップクラッ
チ付きトルクコンバータ用の液圧源として液圧ポンプ5
が設けられ、この液圧ポンプ5からの吐出圧を調圧する
プレッシャーレギュレータ弁31が設けられている。
【0026】プレッシャーレギュレータ弁31により調
圧された吐出圧(ライン圧)を元圧とし、これを調圧し
つつロックアップ制御弁4へと供給するロックアップレ
ギュレータ弁32が設けられている。
【0027】ロックアップレギュレータ弁32からの液
圧は、ロックアップ制御弁4のポート34、35を通
り、第1液路33からトルクコンバータのコンバータ室
22へと供給される。コンバータ室22に供給された液
圧はロックアップクラッチ14を係合させる係合圧とし
て作用する。
【0028】なお、ロックアップレギュレータ弁32
は、過剰液圧によるコンバータカバーの破壊を防止する
ために、過剰液圧の際、減圧弁として機能する。また、
プレッシャーレギュレータ弁31による調圧時に排出さ
れた作動液圧を元圧とし、これを調圧しつつロックアッ
プ制御弁4へと液路36から供給するトルクコンバータ
レギュレータ弁37が設けられている。
【0029】トルクコンバータレギュレータ弁37から
の液圧は、ロックアップ制御弁4を介して第2液路38
からトルクコンバータ1のロックアップ制御室21へと
供給される。ロックアップ制御室21へと供給された液
圧はロックアップクラッチ14を解放させる解放圧とし
て作用する。
【0030】なお、トルクコンバータレギュレータ弁3
7も、過剰液圧によるコンバータカバーの破壊を防止す
るために、過剰液圧の際、リリーフ弁として機能する。
前記ロックアップ制御弁4は、液圧アクチュエータ8に
より第1液路33からコンバータ室22に作動液を供給
する一方、第2液路38からロックアップ制御室21内
の作動液を排出することで、ロックアップピストン3の
クラッチフェーシング3aをコンバータカバー12に係
合せしめてロックアップクラッチ14を締結する。ま
た、前記ロックアップ制御弁4は、第2液路38からロ
ックアップ制御室21に作動液を供給する一方、第1液
路33からコンバータ室22内の作動液を排出すること
で、ロックアップピストン3のクラッチフェーシング3
aをコンバータカバー12から離反せしめてロックアッ
プクラッチ14を解放する。
【0031】すなわち、前記プレッシャーレギュレータ
弁31により調圧された吐出圧(ライン圧)は、パイロ
ット弁41に供給され、このパイロット弁41を介して
液圧アクチュエータ8に供給される。液圧アクチュエー
タ8は、パイロット弁41の出力側液路42の液圧を調
圧して、ロックアップ制御弁4に供給する。
【0032】この液圧アクチュエータ8は、マイクロコ
ンピュータからなる電子制御装置(ECU)により駆動
制御されるソレノイドであり通常ロックアップソレノイ
ドと称される。すなわち、電子制御装置ECUがロック
アップソレノイドに印加される駆動電圧のデューティ比
を変化させると、ロックアップソレノイドの可動鉄心の
進出程度が変化する。これによりデューティ比のオン・
オフ時間が変化し、出力側液路42の流量が変化する。
デューティ比のオフ時間が長くなるほどパイロット弁4
1の出力液圧すなわちロックアップ制御弁4への液圧は
小さくなる。
【0033】ところで、前記ロックアップ制御弁4は、
バルブボディ50内を摺動自在なスプール4aを有し、
図1において右端の受圧面に、パイロット弁41の出力
液路42からの出力液圧を受け、左端のスプリング44
に抗して図の左方にスプール4aを移動せしめる。これ
により、ロックアップレギュレータ弁32からの作動液
が第1液路33からコンバータ室22に供給される。一
方、第2液路38がロックアップ制御弁4のドレンポー
ト45に連通してロックアップ制御室21内の作動液が
第2液路38から排出する。このため、コンバータ室2
2内の係合圧が、ロックアップ制御室21内の解放圧よ
り大きくなりロックアップクラッチ14が締結される。
【0034】液圧アクチュエータ8がロックアップ制御
弁4への液圧をカットしたとき、スプール4aはスプリ
ングで図1の右方に移動せしめられ、これにより、トル
クコンバータレギュレータ弁37からの液路36が第2
液路38に連結し、第2液路38からロックアップ制御
室21に作動液が供給される。一方、このとき第1液路
33はオイルクーラーへの液路47に連結し、コンバー
タ室22内の作動液は第1液路33からオイルクーラー
へと排出される。これにより、ロックアップ制御室21
内の解放圧がコンバータ室22内の係合圧よりより大き
くなりロックアップクラッチ14が解放される。 〔バイパス液路と開閉制御弁〕前記第1液路33から分
岐してバイパス液路6が設けられ、このバイパス液路6
は開閉制御弁7のドレンポート(バイパス液路の開閉
部)46を介して大気開放されるように構成されてい
る。開閉制御弁7は、バルブボディ50内にスプール7
aを摺動自在に有し、バルブボディ50はスプール7a
を駆動するための液圧を受ける第1から第4の受圧ポー
ト51、52、53、54を有している。
【0035】この内、図1における左方の第1及び第2
の受圧ポート51、52はスプール7aを右方に移動さ
せる液圧を受けるポートであり、第1受圧ポート51は
前記バイパス液路6からのコンバータ液圧を受け、第2
受圧ポート52はパイロット弁41から液圧アクチュエ
ータ8へと供給される液圧を受ける。
【0036】また、図1における右方の第3及び第4の
受圧ポート53、54はスプール7aを左方に移動させ
る液圧を受けるポートであり、第3受圧ポート53は前
記液圧アクチュエータ8を経てロックアップ制御弁4に
至る液路42から分岐した液路56からの液圧アクチュ
エータ8の出力液圧を受け、第4受圧ポート54は前記
第2液路38からのロックアップ制御室内液圧を受け
る。
【0037】スプール7aは、さらに、スプール右端側
バルブボディ50内に設けたスプリング55により左方
に付勢されている。このスプリング55の力と、各受圧
ポート51、52、53、54に加わる液圧の大小関係
により、スプール7aが移動する。スプール7aが左方
に位置するとき、バイパス液路6はスプール7aで閉ざ
される。スプール7aが右方に位置するとき、バイパス
液路6はドレンポート46に連結されて解放される。 <ロックアップクラッチ締結時における動作>本実施例
において、ロックアップ制御弁4による液圧制御でロッ
クアップクラッチ14が締結する場合の動作を説明す
る。
【0038】パイロット弁41から液路42を介して出
力される液圧は、液圧アクチュエータ8により走行状態
に応じた液圧に制御されて、液路43を介してロックア
ップ制御弁4の右端の受圧ポートに作用する。すなわ
ち、車速やアクセル開度に応じ液圧アクチュエータ8で
あるソレノイド可動鉄心の駆動電圧デューティー比を変
化させることで、ソレノイドの進出度合いを調整し液路
の開度を変化させて液圧を調整する。スプール4aは右
端に印加される液圧に応じて左端まで、あるいは、バル
ブボディ49中間に位置する。
【0039】車両が一定速度以上の定速で走行する状態
になるなどのロックアップクラッチ14を締結すべき条
件がそろったとき、液圧アクチュエータ8の出力圧は最
大となり、ロックアップピストン3を左方に移動せしめ
る。これにより、ロックアップ制御室21内の液圧は、
第2液路38からロックアップ制御弁4のドレン45ポ
ートを介して大気開放される。
【0040】これに対し、ロックアップレギュレータ弁
32からの作動液はロックアップ制御弁4のポート3
4、35を経て第1液路33からコンバータ室22へと
供給される。
【0041】この結果、コンバータ室22内の係合圧が
ロックアップ制御室21内の開放圧より大きくなってロ
ックアップクラッチ14が締結する。このとき、液圧ア
クチュエータ8の出力圧は開閉制御弁7の第3受圧ポー
ト53に印加され、ロックアップ制御室21内液圧(開
放圧)は第4受圧ポート54に印加される。第3受圧ポ
ート53と第4受圧ポート54に印加される液圧はスプ
ール7aを左方に移動させるよう作用する。
【0042】一方、コンバータ室22内液圧(係合圧)
が第1受圧ポート51に印加され、液圧アクチュエータ
8へ供給される元圧が第2受圧ポート52に印加され
る。第1受圧ポート51と第2受圧ポート52に印加さ
れる液圧はスプール7aを右方に移動させるよう作用す
る。
【0043】開閉制御弁7に印加されるこれら液圧と開
閉制御弁7内のスプリング55の力の総合的な大小関係
により開閉制御弁7の位置が決まる。ロックアップクラ
ッチ14締結時、第3受圧ポート53に印加される液圧
アクチュエータ8の出力圧は最大であって、第2受圧ポ
ート52に印加される液圧アクチュエータ8の元圧と同
等である。また、第1受圧ポート51に印加されるコン
バータ室内液圧(係合圧)は、第4受圧ポート54に印
加されるロックアップ制御室内液圧(開放圧)より大き
い。従って、液圧のみの関係ではスプール7aが右方へ
移動するおそれがあるが、スプリング55の付勢力によ
り結果としてスプール7aは左方に位置する。このた
め、バイパス液路6は閉ざされたままに保たれる。図1
は、バイパス液路が閉ざされた状態を示す。 <ロックアップクラッチ解放時における動作> 〔ロックアップ制御弁によるロックアップクラッチ開放
制御〕ロックアップクラッチ14を解放する必要が生じ
たとき、液圧アクチュエータ8は、出力液圧を最小値す
なわち0とする。すなわち、ソレノイドの可動鉄心によ
りロックアップ制御弁4への液路43が遮断される。こ
の結果、ロックアップ制御弁4のスプール4aはスプリ
ング44の付勢力で図2の右方に移動する。すると、第
1液路33はオイルクーラと連結する液路47に連結さ
れるので、コンバータ室22内の作動液はオイルクーラ
ーへとドレーンされ、液圧は大気開放される。
【0044】一方、第2液路38は液路36に連通する
ので、トルクコンバータレギュレータ弁37からの作動
液が第2液路38からロックアップ制御室21に供給さ
れる。
【0045】この結果、コンバータ室22内の係合圧が
ロックアップ制御室21内の解放圧より小さくなるの
で、ロックアップクラッチ14は解放される。 〔ロックアップクラッチ解放時におけるバイパス液路の
制御動作〕ところで、通常では、コンバータ室22内の
作動液がロックアップ制御弁4を介してオイルクーラー
へとドレーンされる際、管路抵抗や弁のオリフィス部分
の抵抗などにより、液圧大気開放に時間を要し、ロック
アップクラッチ14の解放応答性がよくない。しかし、
このとき、開閉制御弁7によりバイパス液路6が開かれ
るので、コンバータ室22内の液圧開放は迅速に行われ
る。
【0046】すなわち、図3において、ロックアップク
ラッチの解放要求があると(ステップ100)、前記の
ように液圧アクチュエータ8によりロックアップ制御弁
4が作動しロックアップクラッチの解放制御が行われる
(ステップ101)。
【0047】ロックアップクラッチの解放制御動作(ス
テップ101)は、直ちに開閉制御弁7によるバイパス
液路6の開閉動作となる(ステップ102)。すなわ
ち、ロックアップクラッチ14の解放時、開閉制御弁7
の各受圧ポートに印加される液圧をみると、スプール7
aを左方に移動するよう作用する液圧として、第3受圧
ポート53に印加される液圧アクチュエータ8の出力圧
は最小=0であり、第4受圧ポート54に印加される液
圧はトルクコンバータレギュレータ弁37からの出力圧
であり、ロックアップクラッチ14の解放圧である。
【0048】スプール7aを右方に移動するように作用
する液圧として、第2受圧ポートに印加される液圧は、
液圧アクチュエータ8の元圧であり、第1受圧ポート5
1に印加される液圧はコンバータ室22液圧である。
【0049】第3受圧ポート53に印加される液圧アク
チュエータ8の出力圧が0となった結果、スプール7a
を左方に移動させる力が従前より小さくなり、スプール
7aは図の右方へと移動する。このためバイパス液路6
は開閉制御弁7のドレンポート46に連通し、コンバー
タ液圧は第1液路33からバイパス液路6を経て大気開
放される。
【0050】このように、コンバータ室22内の液圧は
ロックアップ制御弁4を介してオイルクーラーへ大気開
放されるのに加え、バイパス液路6を介して大気開放さ
れるので、従来に増して速やかに大気開放されて減圧さ
れる(ステップ103)、このため、ロックアップクラ
ッチ14の解放は迅速となり、応答性が良好となる。
【0051】本実施例によるロックアップ制御動作を従
来の場合と比較したタイムチャートを図4に示す。これ
を見ると、本実施例によるロックアップクラッチが解放
されるまでの時間T1 は、従来の場合の時間T2 より速
いことが理解できる。<コンバータ室内液圧が大気解放
された後の開閉制御弁の動作>コンバータ室22内液圧
が大気解放され、ロックアップクラッチ14が解放され
た後の開閉制御弁7の動作について説明する。
【0052】バイパス液路6を設けたことでコンバータ
室22内の液圧が急速に大気開放された結果、開閉制御
弁7の第1受圧ポートに印加される液圧も急速に減圧す
る。よって、コンバータ室22内の液圧がある程度下が
った段階で、スプール7aを右方に移動させる力より左
方に移動させる力が上回る。このため、スプール7aは
左方に再び戻りバイパス液路6は閉ざされる(ステップ
104)。
【0053】よって、ある一定のコンバータ室22液圧
以下の場合、コンバータ室22液圧は第1の液路33か
らロックアップ制御弁4を経てオイルクーラーからのみ
大気開放される。
【0054】このことは、ロックアップクラッチ14が
締結していない通常の走行状態では、開閉制御弁7はバ
イパス液路6を閉鎖することを意味している。なお、図
1、図2の電子制御装置ECUは、急ブレーキ検出手段
9を備えないことを除くと図5と同様に、ロックアップ
クラッチの締結・解除の要不要を判定するロックアップ
制御手段61と、このロックアップ制御手段61からの
指令によりソレノイドを駆動するソレノイド・ドライバ
62を有する。ロックアップ制御手段61は、種々の条
件からロックアップクラッチの締結・解除の要不要を判
定し、ソレノイド・ドライバ62に対し、液圧アクチュ
エータであるソレノイドに印加する駆動電圧のデューテ
ィー比を制御することで、以上説明したロックアップ制
御を行う。 <実施例1の効果>この実施例では、コンバータ室22
内の液圧はロックアップ制御弁4を介してオイルクーラ
ーへ大気開放されるのに加え、バイパス液路6を介して
大気開放されるので、従来に増して速やかに大気開放さ
れ、ロックアップクラッチ14の解放は迅速となり、応
答性が良好となる。しかも、ロックアップ制御弁4を制
御する液圧アクチュエータ8をバイパス液路6の開閉制
御弁7用として共用したので、あらたな液圧アクチュエ
ータを設ける必要がなく、また、開閉制御弁7の動作タ
イミングもロックアップ制御弁4の動作すなわちロック
アップクラッチの解放動作に簡単に同期できる。 《実施例2》この実施例では、図5に示したように、前
記実施例1の構成に、急ブレーキを検出する急ブレーキ
検出手段9を追加し、ロックアップクラッチ14の締結
時に急ブレーキ検出手段9により急ブレーキを検出した
とき、液圧アクチュエータ8の出力圧を最小、ここでは
0にすることで、開閉制御弁7によりバイパス液路6を
開くようにした。
【0055】すなわち、図3のステップ100で、ロッ
クアップクラッチ解放指令の代わりに、急ブレーキを検
知したことをバイパス液路6の解放条件としたのであ
る。この結果、急ブレーキをかけたときに、前記実施例
1と同様に速やかにロックアップクラッチ14が解放さ
れるので、エンジン停止を確実に回避できる。
【0056】図5は、電子制御装置ECUを示す。電子
制御装置は、急ブレーキ検出手段9からの検出信号を受
けるとともに、種々の条件からロックアップクラッチの
締結・解除の要不要を判定するロックアップ制御手段6
1と、このロックアップ制御手段61からの指令により
ソレノイドを駆動するソレノイド・ドライバ62を有す
る。ロックアップ制御手段61は、実施例1で説明した
ロックアップ制御の動作指令を液圧アクチュエータ8に
出す。
【0057】なお、通常の車両走行状態においては、ロ
ックアップクラッチ14の解放時に、液圧アクチュエー
タ8の出力圧を徐々に減少し、ロックアップクラッチ1
4解除のショックを防止することが望まれる。従って、
単にロックアップクラッチ14の解放応答性のみを追求
する場合は、ロックアップクラッチ14の解放時に一律
にバイパス液路6を開くようにしてもよいが、本実施例
2のように、急ブレーキ等のように、急にロックアップ
クラッチ14の解放を必要なときに限ってのみ、バイパ
ス液路6を開くようにした方が、全体的な運転操作を円
滑にすることができる。
【0058】急ブレーキ検出手段の例としては、減速加
速度を検出するGセンサ、ブレーキペダル等に設けられ
てブレーキ信号を送信するスイッチ、ブレーキ時のマス
タシリンダ液圧あるいはホイールシリンダ液圧の変化を
検出する液圧計などを例示できる。
【0059】減速加速度を検出するGセンサ、ブレーキ
信号を送信するスイッチ、前記液圧計などの検出手段は
単独であるいは組み合わせて使用することができる。他
の点は実施例1と同一であり、図4の特性も同様であ
る。 《実施例3》この実施例では、前記実施例2で急ブレー
キを検出する代わりに、エンジン停止の兆候を検出する
手段を追加し、ロックアップクラッチ14の締結時にエ
ンジン停止の恐れが生じたとき、液圧アクチュエータ8
の出力圧を最小、ここでは0にすることで、開閉制御弁
7によりバイパス液路6を開くようにした。
【0060】エンジン停止兆候を検出する手段の例とし
ては、エンジンのノッキングを検出するノッキングセン
サ、エンジン回転数の急激な低下を検出するエンジン回
転数検出手段などを例示できる。
【0061】ノッキングセンサ、エンジン回転数検出手
段などの検出手段は単独であるいは組み合わせて使用す
ることができる。本実施例によれば、エンジン停止の兆
候が生じた時点でロックアップクラッチ14を解放する
ので、エンジン停止を確実に回避できる。
【0062】他の点は実施例1と同一であり、図4の特
性も同様である。 《実施例4》実施例1の装置に実施例2と実施例3とを
併用することができる。
【0063】この場合、減速加速度を検出するGセン
サ、ブレーキ信号を送信するスイッチ、前記液圧計等急
ブレーキ検出手段と、ノッキングセンサ、エンジン回転
数検出手段などのエンジン停止兆候検出手段を組み合わ
せる。これにより、より確実にエンジン停止を回避でき
る。
【0064】他の点は実施例1と同一であり、図4の特
性も同様である。 《実施例5》実施例1では、第1液路33から分岐して
バイパス液路6を設けているが、コンバータ室22内の
液圧を排出する液路であれば、他の部分、すなわち実施
例1におけるオイルクーラーへの液路47から分岐して
バイパス液路6を設けてもよい。
【0065】要は、コンバータ室22内の作動液の排出
経路にバイパス液路6を設ければよいのである。
【0066】
【発明の効果】本発明の前記(1)の構成によれば、バ
イパス路開閉のための開閉制御弁7用として、新たにソ
レノイド等の液圧アクチュエータ8を新設する必要はな
い。また、ロックアップ制御弁4の制御を行う液圧アク
チュエータ8で開閉制御弁7を作動させるため、ロック
アップクラッチ14の解放に同期して開閉制御弁7を作
動させることが可能となる。
【0067】また、前記(2)〜(5)の構成によれ
ば、急ブレーキの際、あるいは、他の状況下において、
まさにエンジン停止が生じようとしたとき、迅速にロッ
クアップクラッチ14を解除でき、また、急ブレーキ等
以外の特に必要でないときはバイパス液路6を開かず、
運転状況に応じたロックアップクラッチ14の制御を可
能とする。特に、エンジン回転数やノッキング状態等、
エンジン停止の兆候を直接検出するならば、ロックアッ
プクラッチ14締結に起因するエンジン停止を確実に回
避できる。
【0068】さらに、前記(6)の制御弁によれば、従
来型の装置にバイパス液路とともに付加するだけで、本
発明のロックアップクラッチ制御装置を簡単に実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1を示す液圧制御回路であ
り、バイパス液路が閉じた状態を示す図である。
【図2】 本発明の実施例1を示す液圧制御回路であ
り、バイパス液路が開いた状態を示す図である。
【図3】 本発明による動作フローチャートを示す図
【図4】 本発明による動作タイムチャートを示す図
【図5】 実施例2または3を示す図
【符号の説明】
1・・・トルクコンバータ、 3・・・ロックアップピストン、 3a・・・クラッチフェーシング、 4・・・ロックアップ制御弁、 4a・・・スプール、 5・・・液圧ポンプ、 7・・・開閉制御弁、 7a・・・スプール、 8・・・液圧アクチュエータ、 9・・・解除情報検出手段(急ブレーキ検出手段) 10・・・ポンプインペラ、 11・・・タービンランナ、 12・・・コンバータカバー、 13・・・スリーブ、 14・・・ロックアップクラッチ、 15・・・タービンハブ、 21・・・ロックアップ制御室、 22・・・コンバータ室、 31・・・プレッシャーレギュレータ弁、 32・・・ロックアップレギュレータ弁、 33・・・第1液路、 34・・・ポート、 36・・・液路、 37・・・トルクコンバータレギュレータ弁、 38・・・第2液路、 41・・・パイロット弁、 42・・・液路、 43・・・液路、 44・・・スプリング、 45・・・ドレンポート、 46・・・ドレンポート(開閉部)、 47・・・液路、 49・・・バルブボディ、 50・・・バルブボディ、 51・・・第1受圧ポート(第1受圧部)、 52・・・第2受圧ポート(第2受圧部)、 53・・・第3受圧ポート(第3受圧部)、 54・・・第4受圧ポート(第4受圧部)、 55・・・スプリング、 56・・・液路、 61・・・ロックアップ制御手段、 62・・・ソレノイド・ドライバ、 ECU・・・電子制御装置。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの出力軸と共に回転するポンプ
    インペラ(10)側と、 自動変速機の入力軸と共に回転するタービンランナ(1
    1)側とを締結可能なロックアップピストン(3)を境
    に設けたコンバータ室(22)及びロックアップ制御室
    (21)と、 電気的な液圧アクチュエータ(8)の駆動により作動す
    るロックアップ制御弁(4)と、 該ロックアップ制御弁(4)と前記コンバータ室(2
    2)及びロックアップ制御室(21)とを連通する第1
    液路(33)及び第2液路(38)と、 を備え、 該第1液路(33)及び第2液路(38)を介してロッ
    クアップ制御弁(4)から作動液が供給され、コンバー
    タ室(22)の液圧とロックアップ制御室(21)の液
    圧との差圧を前記アクチュエータの駆動により制御する
    ことで、ロックアップピストン(3)を移動してロック
    アップクラッチ(14)の締結・解放を行うロックアッ
    プクラッチ制御装置において、 前記第1液路(33)にバイパス液路(6)を分岐して
    設けるとともに、 このバイパス液路(6)を開閉する開閉制御弁(7)を
    設け、 前記コンバータ室(22)内の作動液を排出する際、前
    記液圧アクチュエータ(8)により開閉制御弁(7)を
    制御してバイパス液路(6)を開くことを特徴とするロ
    ックアップクラッチ制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、ロックアップクラッ
    チ(14)を迅速に解放する必要があることを示す情報
    を検出する解除情報検出手段(9)を設け、ロックアッ
    プクラッチ(14)が締結している時に、前記情報が検
    出されたとき、前記液圧アクチュエータ(8)により開
    閉制御弁(7)を制御してバイパス液路(6)を開くこ
    とを特徴とするロックアップクラッチ制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、解除情報検出手段
    (9)は、ロックアップクラッチ(14)を迅速に解放
    する必要があることを示す情報として、急ブレーキ状態
    を検出する急ブレーキ検出手段であることを特徴とする
    ロックアップクラッチ制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、解除情報検出手段
    (9)は、ロックアップクラッチ(14)を迅速に解放
    する必要があることを示す情報として、エンジンのノッ
    キングを検出するノッキングセンサであることを特徴と
    するロックアップクラッチ制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項2において、解除情報検出手段
    (9)は、ロックアップクラッチ(14)を迅速に解放
    する必要があることを示す情報として、エンジン回転数
    の急激な低下を検出する、エンジン回転数検出手段であ
    ることを特徴とするロックアップクラッチ制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のロ
    ックアップクラッチ制御装置において、 前記開閉制御弁(7)は、バルブボディ(50)内を摺
    動自在なスプール(7a)を有し、 該スプール(7a)の一端部付近には前記第1液路(3
    3)からの液圧と前記液圧アクチュエータ(8)に供給
    される作動油の液圧がそれぞれ作用する第1及び第2受
    圧部(51、52)を設けるとともに、 該スプール(7a)の他端部付近には前記一端部に加わ
    る液圧と対抗する方向に、前記液圧アクチュエータ
    (8)の駆動により制御された液圧と第2液路(38)
    からの液圧がそれぞれ作用する第3及び第4受圧部(5
    3、54)を設け、さらに、前記第1液路(33)から
    分岐して設けたバイパス液路(6)を前記スプール(7
    a)の移動により開閉する開閉部(46)を設け、 前記液圧アクチュエータ(8)の駆動に起因してロック
    アップクラッチ(14)が解放されるとき、前記第4受
    圧部(54)に受ける液圧が減圧されることで、前記ス
    プール(7a)に加わる液圧の力関係で前記スプール
    (7a)が移動して前記バイパス液路(6)の開閉部
    (46)を解放することを特徴とするロックアップクラ
    ッチ制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009210112A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Fuji Heavy Ind Ltd トルクコンバータの油圧制御装置
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