JP3280599B2 - 油圧制御装置 - Google Patents

油圧制御装置

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JP3280599B2
JP3280599B2 JP07320997A JP7320997A JP3280599B2 JP 3280599 B2 JP3280599 B2 JP 3280599B2 JP 07320997 A JP07320997 A JP 07320997A JP 7320997 A JP7320997 A JP 7320997A JP 3280599 B2 JP3280599 B2 JP 3280599B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車に搭
載される自動変速機における油圧制御装置等の、油圧に
より各種油圧作動装置を制御するための油圧制御装置の
技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車に搭載される自動変速機に
おいては、トルクコンバータやフルードカップリング、
ロックアップクラッチ、クラッチおよびブレーキの摩擦
係合要素の油圧サーボ等の各種油圧作動装置を作動させ
るために油圧が用いられている。その場合、各種油圧作
動装置に必要な油圧の大きさが異なるとともに、各種油
圧作動装置の動作タイミングが異なるので、このように
油圧により各種油圧作動装置を作動させるにあたって
は、これらの装置に対して油圧の供給、排出を制御する
必要がある。そこで、自動変速機には、油圧制御装置が
設けられている。
【0003】このような自動変速機の油圧制御装置の一
例として、例えば特開平2ー225877号公報に開示
されているものがある。この公報に開示されている油圧
制御装置によれば、オイルポンプで昇圧された油圧がラ
イン圧として調圧され、このライン圧が例えば摩擦係合
要素の油圧サーボに対して供給、排出されることによ
り、摩擦係合要素の係合、解放が制御されるようになっ
ている。また、このライン圧をより低いセカンダリ圧と
して調圧し、このセカンダリ圧が例えばトルクコンバー
タのフルードカップリングやロックアップクラッチに対
して供給、排出されることにより、これらフルードカッ
プリングおよびロックアップクラッチの係合、解放が制
御されるようになっている。
【0004】ところで、このような油圧制御装置におい
ては、エンジン駆動時は、作動油がトルクコンバータを
常時流動しており、このため作動油の温度が上昇してし
まう。そこで、この昇温した作動油を冷却してドレーン
する必要があり、そのために、前述の公報の油圧制御装
置を始め、従来の油圧制御装置においてはオイルクーラ
が設けられている。その場合、オイルクーラに加わる油
圧が所定値以上になると、オイルクーラにきわめて大き
な負荷が作用してしまうため、クーラバイパスバルブを
設け、このクーラバイパスバルブにより、作動油をドレ
ーンしてオイルクーラに所定値以上の油圧の作動油を導
入させないようにしている。これにより、オイルクーラ
に大きな負荷が作用することを防止している。
【0005】また、トルクコンバータにおいては、エン
ジンが停止すると、フルードカップリングから作動油が
抜けてしまう。そこで、この作動油の抜けを防止する必
要があり、そのために前述の公報の油圧制御装置を始
め、従来の油圧制御装置においてはチェックバルブが設
けられていて、このチェックバルブにより作動油の抜け
を防止している。
【0006】図8は、このような従来の油圧制御装置に
おける油圧制御回路のうち、クーラバイパスバルブとチ
ェックバルブとが設けられている油圧制御回路の部分の
一例を示す部分回路図である。なお、図8に示す油圧制
御回路では、チェックバルブの設置位置が前述の公報の
油圧制御回路におけるチェックバルブの設置位置と異な
っているが、クーラバイパスバルブとチェックバルブと
の各作用は実質的に同じである。
【0007】図8に示すように、油圧制御回路のトルク
コンバータ71は、チェックバルブ72を介してオイル
クーラ73に接続されているとともに、チェックバルブ
72とオイルクーラ73との間の油路74がクーラバイ
パスバルブ75を介して図示しないドレーンタンクに接
続されている。すなわち、トルクコンバータ71は、チ
ェックバルブ72およびクーラバイパスバルブ75を介
して、オイルクーラ73をバイパスして直接ドレーンタ
ンクに接続されるようになっている。
【0008】チェックバルブ72は、トルクコンバータ
71に接続される流入ポート72aと、オイルクーラ7
3に接続される流出ポート72bと、有底筒状の弁体7
2cと、この弁体72cが着座可能な弁座72dと、弁
体72cを弁座72dに着座させる方向に常時付勢する
チェックバルブ用スプリング72eとからなっている。
このスプリング72eは、エンジン停止時において油圧
が発生していないか、あるいはトルクコンバータ71側
に微少な残留油圧があるだけで、油圧が弁体72cに実
質的に作用していないときは、同図においてチェックバ
ルブ72の右半分で示すようにこの弁体72cを弁座7
2dに着座させて流入ポート72aと流出ポート72b
とを遮断するが、弁体72cに比較的低い油圧が流入ポ
ート72aから作用したときには、同図においてチェッ
クバルブ72の左半分で示すように、この弁体72cが
弁座72dから直ぐに離座して流入ポート72aと流出
ポート72bとを連通するように、比較的小さいばね常
数に設定されている。
【0009】また、クーラバイパスバルブ75は、チェ
ックバルブ72とオイルクーラ73との間の油路74に
接続される流入ポート75aと、ドレーンタンクに接続
される第1排出ポート75bと、ドレーンタンクに接続
される第2排出ポート75cと、ピストン状の弁体75
dと、この弁体75dが着座可能な弁座75eと、弁体
75dを弁座75eに着座させる方向に常時付勢するク
ーラバイパスバルブ用スプリング75fとからなってい
る。このスプリング75fは、弁体75dに何ら油圧が
作用しないときは、同図においてクーラバルブ75の右
半分で示すようにこの弁体75dを弁座75eに着座さ
せて流入ポート75aを第1および第2排出ポート75
b,75cから遮断させるが、弁体75dに比較的高い
油圧が流入ポート75aから作用したときには、同図に
おいてクーラバイパスバルブ75の左半分で示すよう
に、この弁体75dが弁座75eから離座して流入ポー
ト75aと第1および第2排出ポート75b,75cと
を連通するように、スプリング72eのばね常数より大
きいばね常数に設定されている。
【0010】このように構成されている従来の油圧制御
回路においては、エンジンが停止するとオイルポンプも
停止するので、作動油に油圧が発生しない。したがっ
て、負圧制御回路のチェックバルブ72においては、図
で右半分で示すように弁体72cが弁座72dに着座し
て、流入ポート72aと流出ポート72bとが遮断する
とともに、クーラバイパスバルブ75においては同様に
図で右半分で示すように弁体75dが弁座75eに着座
して、流入ポート75aと第1および第2排出ポート7
5b,75cが遮断する。このようにチェックバルブ7
2が閉じることから、トルクコンバータ71からオイル
クーラ73の方へ作動油が抜けることはなくなる。
【0011】またエンジンが駆動すると、オイルポンプ
も駆動するので、作動油は油圧を発生する。したがっ
て、油圧を発生した作動油はトルクコンバータ71を作
動した後、チェックバルブ72の流入ポート72aに導
入され、弁体72cに作用する。このため、図で左半分
で示すように弁体72cがスプリング72eのばね力に
抗して弁座72dから上方へ離座して、流入ポート72
aと流出ポート72bとが連通する。これにより、作動
油は流入ポート72aから流出ポート72bを通ってオ
イルクーラ73に導入され、このオイルクーラ73によ
って冷却される。このとき、オイルクーラ73に導入さ
れる作動油はクーラバイパスバルブ75の流入ポート7
5aから弁体75dに作用するが、作動油の油圧はそれ
ほど高く上昇していないので、弁体75dが弁座75e
から離座することはなく、クーラバイパスバルブ75は
閉じたままとなる。
【0012】オイルクーラ73に導入される作動油の油
圧が上昇してクーラバイパスバルブ75の開弁圧になる
と、クーラバイパスバルブ75の弁体75dがスプリン
グ75fのばね力に抗して弁座75eから下方へ離座し
て、流入ポート75aと第1及び第2排出ポート75
b,75cとが連通する。これにより、作動油は流入ポ
ート75aから第1および第2排出ポート75b,75
cを通ってドレーンタンクに排出される。このように、
オイルクーラ73に導入される作動油の油圧が所定圧以
上になると、トルクコンバータ71からの作動油はオイ
ルクーラ73をバイパスして、直接ドレーンタンクにド
レーンされるようになる。したがって、オイルクーラ7
3に大きな負荷が作用することはなくなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の油圧制御装置においては、チェックバルブ72と
クーラバイパスバルブ75とが別々に設けられている。
これは、チェックバルブ72がエンジン停止時の作動油
の抜けを防止する、すなわち非作動時における作動油の
排出阻止という機能を有するのに対して、クーラバイパ
スバルブ75がオイルクーラ73への高圧の作動油の導
入を防止する、すなわち作動時における作動油の調圧と
いう機能を有しているため、両バルブ72,75はそれ
ぞれ互いに機能が異なるばかりでなく、設定油圧の大き
さもまったく異なることから、これらのバルブ72,7
5を別々に設けることが余儀なくされている。
【0014】しかしながら、このようにチェックバルブ
72とクーラバイパスバルブ75とを別々に設けたので
は、部品点数が増大し、そのため、コストが高いばかり
でなく、重量が増大し、更に大きな設置スペースを必要
としてしまう。
【0015】そこで、これらの両バルブ72,75を1
つのバルブで構成することが考えられるが、両バルブ7
2,75は、前述のように機能が異なるばかりでなく、
設定油圧も異なるため、1つのバルブで構成することは
きわめて難しいという問題がある。
【0016】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、1つのバルブで、異なる
設定油圧により異なる機能を果たすことにより、部品点
数を削減して、コストを低減するとともに重量を軽減
し、更に設置スペースを小さくすることのできる油圧制
御装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、トルクコンバータから供給さ
れる作動油が導入される流入ポートと、前記作動油をオ
イルクーラーへ流出させる流出ポートと、前記作動油を
ドレーンさせる排出ポートと、前記流入ポートに導入さ
れる作動油の油圧が作用する弁体と、該弁体を付勢する
付勢手段とを有し、前記弁体に前記作動油が作用してい
ないときは、前記弁体が、前記付勢手段の付勢力によっ
て付勢されて前記流入ポートと前記流出ポート及び前記
排出ポートとの連通を遮断し、前記弁体に前記作動油が
作用するときは、前記弁体が、前記付勢手段による付勢
力に抗して移動して前記流入ポートと前記流出ポートと
を連通させることにより、作動油を前記流出ポートから
導出し、前記弁体に所定値以上の油圧が作用するとき
は、前記弁体が、前記付勢手段による付勢力に抗して更
に移動して前記流出ポートと前記排出ポートを連通させ
ることにより前記流入ポートに導入される作動油の油圧
を所定値に調圧する油圧作動弁を備えていることを特徴
としている。
【0018】また請求項2の発明は、前記付勢手段が、
第1のスプリングと、第2のスプリングとからなり、前
記弁体が前記所定ストローク値まで移動する間は、前記
第1のスプリングのみが前記弁体を付勢しており、前記
弁体が、前記所定ストローク値以上移動したときは、前
記第1のスプリングおよび前記第2のスプリングの両方
が前記弁体を付勢することを特徴としている。
【0019】更に請求項3の発明は、前記第1のスプリ
ングおよび第2のスプリングが、ともにコイルスプリン
グからなり、前記第1のスプリングのコイルの巻き方向
と前記第2のスプリングのコイルの巻き方向とを相互に
逆向きに設定したことを特徴としている。
【0020】更に請求項4の発明は、前記付勢手段がコ
イルスプリングであり、該コイルスプリングが、コイル
の巻きピッチが小さいピッチ密部とコイルの巻きピッチ
が大きいピッチ粗部とからなることを特徴としている。
【0021】更に請求項5の発明は、前記ピッチ密部が
前記コイルスプリングの両端部に設けられているととも
に、ピッチ粗部が前記コイルスプリングの中央部に設け
られていることを特徴としている。
【0022】
【0023】
【作用および効果】このように構成された請求項1の発
明の油圧制御装置においては、油圧作動弁の流入ポート
へ、トルクコンバータから供給された作動油が導入され
ない場合は、作動油が弁体に作用しなく、弁体は付勢手
段によって流入ポートと流出ポート及び排出ポートとの
連通を遮断する。したがって、流入ポートより上流側に
ある作動油の排出を確実に阻止することができるように
なる。
【0024】また、前述の作動油が流入ポートへ導入さ
れた場合は、この作動油が弁体に作用するようになる。
この場合には、弁体が所定ストローク値移動して、流入
ポートと流出ポートとが連通するので、作動油を流出ポ
ートから流出させることができる。このとき、流入ポー
トの遮断で流入ポートより上流側に作動油が充満してい
るので、作動油が流入ポートへ導入されると、直ぐに弁
体は移動するようになる。
【0025】更に、流入ポートへ導入された作動油の油
圧が所定値以上になると、弁体が所定ストローク値以上
に移動して流入ポートと排出ポートとが連通するので、
流入ポートへ導入された作動油が排出ポートから排出さ
れる。これにより、流入ポートへ導入された作動油が調
圧され、流出ポートから流出する作動油の流出先の装置
および作動油の供給源の各負荷をそれぞれ軽減すること
ができるとともに、流入ポートへ導入される作動油の油
圧を所定値内で安定して保持することができるようにな
る。更に、流入ポートと、流出ポートと、排出ポート
と、弁体と、付勢手段とを設けるだけであるので、油圧
作動弁の構成が簡単になる。
【0026】したがって、簡単な構成の1つの油圧作動
弁で、従来、自動変速機の油圧制御装置に用いられてい
た、エンジン停止時のトルクコンバータからの作動油の
流出を阻止するチェックバルブの機能と、オイルクーラ
内の油圧を所定値以下に調圧、保持するクーラバイパス
バルブの機能の両機能を果たすことができるようにな
る。これにより、自動変速機の油圧制御部の部品点数を
削減できるとともにコストを低減できる。しかも、油圧
制御部の重量を軽減できるとともに油圧制御部の小型化
を図ることができ、その結果、油圧制御部の設置スペー
スを縮小することができる。
【0027】また、請求項2の発明においては、第1の
スプリングと第2のスプリングとを設けることにより、
作動油の排出を阻止する場合と油圧を調圧する場合との
それぞれの機能に応じて、弁体に作用させる付勢力を独
立して設定することができる。これにより、調圧を最適
に行うことができるようになる。
【0028】更に、請求項3の発明においては、第1の
スプリングと第2のスプリングとを巻き方向の異なるコ
イルスプリングで構成することにより、油圧作動弁の作
動時に、第1のスプリングと第2のスプリングとが互い
に絡み合うことがなく、作動油の導出と調圧とを安定し
て行うことできる。
【0029】更に、請求項4の発明においては、スプリ
ングがばね常数の小さいピッチ密部とばね常数の大きい
ピッチ粗部とから構成されるようになる。このようにピ
ッチ密部とピッチ粗部とを設けることにより、作動油の
排出を阻止する場合と油圧を調圧する場合とのそれぞれ
の機能に応じて、弁体に作用させる付勢力を独立して設
定することができる。これにより、調圧を最適に行うこ
とができるようになる。しかも、1本のスプリングで済
むので、部品点数の増加を阻止することができる。
【0030】更に、請求項5の発明においては、ピッチ
密部をコイルスプリングの両端部に設けるとともに、ピ
ッチ粗部をコイルスプリングの中央部に設けることによ
り、スプリングの組付時にロット内に保管されるスプリ
ングどうしの絡みつきを抑制することができるので、組
付作業性が向上する。
【0031】
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明にかかる油圧制御装
置を自動変速機の油圧制御装置に適用した実施の形態の
第1例を部分的に示す図である。
【0033】図1に示すように、この第1例の油圧制御
装置1は、トルクコンバータ2とオイルクーラ3との間
の接続油路4に、油圧作動弁5が設けられている。この
油圧作動弁5は、トルクコンバータ2に接続される流入
ポート5aと、オイルクーラ3に接続される流出ポート
5bと、図示しないドレーンタンクに接続される排出ポ
ート5cと、有底筒状の弁体5dと、この弁体5dが着
座可能な弁座5eと、弁体5dを弁座5eに着座させる
方向に常時付勢するスプリング5fとからなっている。
【0034】流出ポート5bは弁座5eに隣接する位置
に設けられているとともに、排出ポート5cは弁座5e
から流出ポート5bよりも離れた位置に設けられてい
る。したがって、弁体5dが弁座5eに着座している図
1の左側の実線で示す位置αから第1所定値だけ下方に
ストロークして図1の右側の二点鎖線で示す位置βに設
定されると、流入ポート5aと流出ポート5bとが連通
するとともに、流入ポート5aと排出ポート5cとは遮
断された状態に保持され、また弁体5dがこの二点鎖線
の位置βから更に第2所定値以上ストロークして、図1
の右側に実線で示す位置γに設定されると、流入ポート
5aは流出ポート5bと連通するばかりでなく、排出ポ
ート5cとも連通するようになっている。
【0035】このように、油圧作動弁5は、弁体5dが
弁座5eに着座している位置αのストロークが0から二
点鎖線の位置βまでの間の第1所定値だけストロークす
る第1ステージと、弁体5dがこの二点鎖線の位置βか
ら図1の右側の実線の位置γまでの間の第2所定値以上
ストロークする第2ステージとが設定されている。な
お、図1の右側において位置γにある弁体5dは何らガ
イドされていないように示されているが、油圧作動弁5
のハウジングの孔にガイドされており、弁体5dの軸方
向に移動は滑らかにかつ確実に行うことができるように
なっている。
【0036】図2に示すように、スプリング5fはコイ
ルスプリングから構成されており、このコイルスプリン
グの上下端部がそれぞれコイルの巻きピッチが小さいピ
ッチ密部5f1,5f2とされているとともに、その中央
部が巻きピッチが大きいピッチ粗部5f3とされてい
る。このようなコイルスプリングにおいては、ピッチ密
部5f1,5f2のばね常数が小さくなっているととも
に、ピッチ粗部5f3のばね常数が大きくなっている。
【0037】油圧作動弁5の第1ステージにおいては、
弁体5dが弁座5eに着座するストロークが0のとき
は、スプリング5fの荷重はきわめて小さく設定されて
いる。そして、弁体5dがストロークを開始すると、ス
プリング5fは、この弁体5dのストロークに対しばね
常数の小さいピッチ密部5f1,5f2およびばね常数の
大きいピッチ粗部5f3がともに縮小するが、ばね常数
の小さいピッチ密部5f1,5f2の縮小量がばね常数の
大きいピッチ粗部5f3の縮小量より大きい。この第1
ステージでのスプリング5fの等価ばね常数は、ばね常
数の異なるスプリングを直列に繋いだ場合の等価ばね常
数と同じであり、図3に示すように弁体5dのストロー
クに対してそのスプリング荷重は比較的小さく変化する
ようになる。これにより、弁体5dは油圧が作用される
と弁座5eから直ぐに離座して第1所定値だけストロー
クして図1の右半分の二点鎖線の位置となり、流入ポー
ト5aと流出ポート5bとが連通するようになる。
【0038】このときのスプリング5fは、そのピッチ
密部5f1,5f2およびピッチ粗部5f3がともに縮小す
ることから前述の従来のチェックバルブ72のスプリン
グ72eと同様にトルクコンバータ1のオイルの抜けを
阻止するチェック部として機能するように、そのピッチ
密部5f1,5f2およびピッチ粗部5f3を直列に合成し
た等価ばね常数が小さい値に設定される。
【0039】そして、第1ステージにおける弁体5dの
ストローク中は、スプリング5fのピッチ密部5f1,5
2の縮小量が大きくしかも巻きピッチが小さいことか
ら、ピッチ密部5f1,5f2の縮小は、ピッチ粗部5f3
より早く縮小限界に達するようになる。その場合、本例
の油圧作動弁5では、弁体5dが第1所定値だけストロ
ークして二点鎖線の位置βに移動したときは、スプリン
グ5fのピッチ密部5f1,5f2は縮小限界に達し、そ
の縮小が完了するようになっている。このときには、ス
プリング5fのピッチ粗部5f3は縮小限界に達してい
なく、その縮小が継続されるようになっている。
【0040】また、油圧作動弁5の第2ステージにおい
ては、弁体5dが二点鎖線の位置βから更にストローク
すると、スプリング5fは、ピッチ密部5f1,5f2
縮小が完了していることから、この弁体5dのストロー
クに対しばね常数の大きいピッチ粗部5f3のみが縮小
するようになるので、図3に示すように弁体5dのスト
ロークに対してそのスプリング荷重が比較的大きく変化
するようになる。そして、弁体5dが位置βから第2所
定値だけストロークすると図1の右側の実線の位置γと
なり、流入ポート5aと流出ポート5bおよび排出ポー
ト5cとが連通するようになる。
【0041】このときのスプリング5fは、そのピッチ
粗部5f3が縮小することから、前述の従来のクーラバ
イパスバルブ75のスプリング75fと同様にオイルク
ーラ3の負荷増大を阻止するクーラ−バイパス部として
機能するように、そのピッチ粗部5f3のばね常数が大
きい値に設定される。その場合、図1の右側に示す排出
ポート5cを弁体5dが開く位置でのスプリング荷重
が、図3に示すようにオイルクーラ3への油圧を調圧開
始する調圧ポイントとされている。
【0042】この油圧作動弁5は、図4に示すようにそ
の流入ポート5aが自動変速機の油圧制御回路に設けら
れているロックアップリレーバルブ6を介してトルクコ
ンバータ2に接続されている。このロックアップリレー
バルブ6は、更にロックアップコントロールバルブ7に
接続されているとともに、これらのロックアップリレー
バルブ6およびロックアップコントロールバルブ7は、
ロックアップリニアソレノイドバルブ(SLU)8から
のロックアップ作動制御信号によってそれぞれ作動制御
されるようになっている。
【0043】そして、プライマリレギュレータバルブ9
が、オイルポンプ10からの吐出圧をリニアソレノイド
スロットルバルブ(SLT)11からのスロットル圧に
基づいてスロットル開度に応じたライン圧に調圧すると
ともに、その余剰油のセカンダリ圧を吐出し、更にセカ
ンダリレギュレータバルブ12がこのセカンダリ圧をS
LT11からのスロットル圧に基づいてスロットル開度
に応じた所定トルクコンバータ作動油圧に調圧し、この
所定トルクコンバータ作動油圧がロックアップリレーバ
ルブ6およびロックアップコントロールバルブ7に供給
されるようになっている。更に、SLU8は、スロット
ルモジュレータバルブ13からのスロットルモジュレー
タ圧に基づいてスロットル開度に応じたロックアップ作
動制御信号を出力するようになっている。
【0044】このように構成された本例の油圧制御装置
においては、油圧作動弁5の弁体5dが位置αから位置
βまでの間に位置するときは、油圧制御装置1は第1ス
テージに設定される。そして、エンジンが停止している
ときは、前述のように油圧が発生しない。このため、油
圧作動弁5の弁体5aには油圧が作用しないか、あるい
はトルクコンバータ2に残留している、弁体5dをスト
ロークさせない程度の微小な残留油圧が作用するだけ
で、油圧は弁体5dに実質的には作用しなく、弁体5a
はスプリング5fの小さいスプリング荷重で弁座5eに
着座している。したがって、トルクコンバータ2からの
オイルの抜けが阻止される。
【0045】エンジンが駆動されると、オイルポンプ1
0が駆動されて、ポンプ吐出圧が発生する。前述のよう
に、このポンプ吐出圧はプライマリレギュレータバルブ
9によってライン圧とセカンダリ圧に調圧され、更にセ
カンダリ圧はセカンダリレギュレータバルブ12によっ
て所定トルクコンバータ作動油圧に調圧される。そし
て、ロックアップオフ時は、ロックアップリレーバルブ
6が図4において左側にまたロックアップコントロール
バルブ7は右側に設定されるので、この所定トルクコン
バータ作動油圧の作動油は、ロックアップリレーバルブ
6のポート6a、ロックアップリレーバルブ6のポート
6b、トルクコンバータ2のポート2a、トルクコンバ
ータ2、トルクコンバータのポート2b、ロックアップ
リレーバルブ6のポート6c、ロックアップリレーバル
ブ6のポート6d、油圧作動弁5の流入ポート5aの流
れる。流入ポート5aに流入した作動油の油圧が油圧作
動弁5の弁体5dに作用するので、弁体5dはストロー
クを開始し、位置βまでストロークする。このとき、弁
体5dのストローク増加に対してスプリング5fの荷重
の増加は小さいので、弁体5dは直ぐに第1所定値だけ
ストロークする。これにより、流入ポート5aと流出ポ
ート5bとが連通し、トルクコンバータ1からの作動油
が迅速にオイルクーラ3に導入され、このオイルクーラ
3で冷却されてドレーンされる。こうして、作動油は確
実に冷却されるようになる。
【0046】油圧作動弁5の弁体5dが位置βにある状
態からは、油圧作動弁5は第2ステージとなるが、この
第2ステージではスプリング5fはピッチ粗部5f3
縮小してスプリング荷重が大きくなるので、トルクコン
バータ2からの作動油の圧力が上昇しても、弁体5dは
直ぐにはそれ以上ストロークしない。トルクコンバータ
2からの油圧が所定圧以上大きくなると、弁体5dは更
に下方にストロークし、位置γとなる。これにより、流
入ポート5aは流出ポート5bとの連通に加え、排出ポ
ート5cとも連通し、トルクコンバータ1からの作動油
が排出ポート5cを通ってドレーンタンクにドレーンさ
れ、トルクコンバータ2からの油圧は、その上昇が抑制
されて所定圧に調圧されて保持される。こうして、オイ
ルクーラ3の負荷が軽減されるようになる。
【0047】一方、ロックアップオン時は、ロックアッ
プリレーバルブ6が図4において右側にまたロックアッ
プコントロールバルブ7は左側に設定されるので、セカ
ンダリレギュレータバルブ12によって調圧された所定
トルクコンバータ作動油圧の作動油は、ロックアップリ
レーバルブ6のポート6a、ロックアップリレーバルブ
6のポート6c、トルクコンバータ2のポート2b、ト
ルクコンバータ2、トルクコンバータのポート2c、ロ
ックアップリレーバルブ6のポート6b、ロックアップ
コントロール7のポート7a、およびロックアップコン
トロール7のポート7aを経てドレーンされる。このた
め、ロックアップクラッチL.C.のロックアップクラッ
チのピストンのトルクコンバータ側がその反対側より圧
力が高くなるので、ロックアップクラッチL.C.が係合
し、直結状態となる。このときは、セカンダリレギュレ
ータバルブ12のからの余剰油がロックアップリレーバ
ルブ6のポート6e、ロックアップリレーバルブ6のポ
ート6d、油圧作動弁5の流入ポート5a、油圧作動弁
5の流出ポート5b、およびオイルクーラ3を経てドレ
ーンされる。
【0048】この例の油圧制御装置1によれば、エンジ
ンが停止しているときは流入ポート5aが弁体5dによ
って遮断されるので、トルクコンバータ2側の作動油が
オイルクーラ3を通って排出されることを確実に阻止す
ることができるようになる。これにより、流入ポート5
aよりトルクコンバータ2側に作動油が充満するので、
エンジン駆動による作動開始時には、トルクコンバータ
2側に作動油の圧力によって弁体5dを直ぐにストロー
クさせることができ、トルクコンバータ2が正常に作動
できるようになる。
【0049】しかも、流入ポート5aに油圧が導入され
ているときは、作動油をオイルクーラ3へ確実に導入す
ることができるので、作動油の冷却を確実に行うことが
できる。
【0050】また、トルクコンバータ2からの油圧が所
定値以上に上昇したときは、スプリング5fの、ばね常
数の大きいピッチ粗部5f3が縮小して、この昇圧した
作動油を排出ポート5cを介してドレーンするようにし
ているので、トルクコンバータ2からの作動油を確実に
所定値に調圧することができる。これにより、オイルク
ーラ3およびトルクコンバータ2の負荷を低減すること
ができるとともに、作動油の油圧を所定値内に安定的に
保持することができる。
【0051】更に、1つの油圧作動弁5により、非作動
時における作動油の排出阻止と、作動時における作動油
の調圧の両機能を果たすことができるようになる。これ
により、部品点数を削減することができるとともに、コ
ストを低減でき、更には重量を軽減できるとともに、設
置スペースを縮小することができる。
【0052】なお、図示例では、ピッチ密部5f1,5f
2の軸方向長さが互いに等しくなるように示されている
が、これに限定されることはなく、これらのピッチ密部
5f1,5f2の軸方向長さは互いに異なるように設定す
ることもできる。
【0053】また、スプリング5fの上下の両端部に、
ピッチ密部5f1,5f2を設けているが、ピッチ密部を
スプリング5fの上下の両端部のいずれか一方に設ける
ようにすることもできる。しかし、ピッチ密部5f1,5
2をスプリング5fの上下の両端部に設けた方が、ス
プリング5fの組付時にロット内に保管されるスプリン
グどうしの絡みつきが抑制されて組付作業性が向上する
ので望ましい。更にスプリング5fは、図5に示すよう
にピッチ粗部のコイル径D3とピッチ密部のコイル径D4
とを互いに異なるように形成することもできる。
【0054】図6は、本発明の実施の形態の第2例を示
す、図1と同様の図である。なお、図1に示す第1例と
同じ構成要素には同じ符号を付すことにより、その詳細
な説明は省略する。
【0055】前述の図1に示す第1例では、弁体5dを
付勢するスプリング5fが、ピッチ密部5f1,5f2
ピッチ粗部5f3とを有する1本のスプリングから構成
されているが、この第2例の油圧作動弁5においては、
図6に示すように弁体5dを付勢するスプリング5fが
2本の第1および第2コイルスプリング5f′,5f″
とから構成されている。その場合、図7(a)および
(b)に示すように、第1コイルスプリング5f′は、
コイルの巻きピッチが等ピッチに設定されているととも
に、第2コイルスプリング5f″もコイルの巻きピッチ
が等ピッチに設定されており、更にこれらの第1および
第2コイルスプリング5f′,5f″の各巻き方向が互
いに逆向きに設定されている。
【0056】また、第1コイルスプリング5f′のばね
常数が前述の従来のチェックバルブ72のスプリング7
2eのばね常数と同様に比較的小さく設定されていると
ともに、第2コイルスプリング5f″のばね常数が従来
のクーラバイパスバルブ75のスプリング75fのばね
常数と同様に比較的大きく設定されている。また、第1
コイルスプリング5f′の外径D1が第2コイルスプリ
ング5f″の内径D2より若干小さく設定されていると
ともに、第1コイルスプリング5f′の軸方向長さL1
が第2コイルスプリング5f″の軸方向長さL2より長
く設定されている。図7(c)に示すように、これらの
第1および第2コイルスプリング5f′,5f″は、第
2コイルスプリング5f″の内周孔内に第1コイルスプ
リング5f′が嵌入されている。
【0057】そして、図6に示すようにこれら第1およ
び第2コイルスプリング5f′,5f″は、筒状の弁体
5dの内周孔内に嵌入されている。その場合、弁体5d
が弁座5eに着座した位置αにある状態では、第1コイ
ルスプリング5f′のみが若干縮小されて弁体5dに当
接し、第2コイルスプリング5f″は弁体5dに当接し
ていなく、自由長とされている。したがって、この状態
では、弁体5dは第1コイルスプリング5f′の比較的
小さなスプリング荷重で弁座5eの方向へ付勢されてい
る。
【0058】弁体5dが位置αから下方に第1所定値だ
けストロークした図6の右側の二点鎖線で示す位置βに
なると、弁体5dは第2スプリング5f″に当接するよ
うになっている。したがって、弁体5dが位置αから位
置βまでストロークする間は、第1スプリング5f′の
みが縮小し、第2スプリング5f″は何ら縮小しないの
で、この間は弁体5dには、第1スプリング5f′の比
較的小さいスプリング荷重のみが作用し、第2スプリン
グ5f″の大きなスプリング荷重は何ら作用しない。す
なわち、このときはこの第2例の油圧作動弁5は前述の
第1ステージに設定され、弁体5dが受けるスプリング
荷重は、前述の図3に示すように弁体5dのストローク
に対して小さく変化するようになる。
【0059】また、弁体5dが位置βから図6の右側の
実線で示す位置γまで更に下方に第2所定値だけストロ
ークする間は、第1および第2スプリング5f′,5
f″がともに縮小し、この間は弁体5dには、第1およ
び第2スプリング5f′,5f″のスプリング荷重の比
較的大きな合力が作用する。すなわち、このときはこの
第2例の油圧作動弁5は前述の第2ステージに設定さ
れ、弁体5dの受けるスプリング荷重は、前述の図3に
示すように弁体5dのストロークに対して大きく変化す
るようになる。この第2例の油圧制御装置1の他の構成
は、前述の第1例と同じである。
【0060】また、第2例の油圧制御装置1の作用にお
いては、弁体5dが位置αから位置βまでストロークす
る間は、弁体5dに第1スプリング5f′の小さいスプ
リング荷重が作用し、弁体5dが位置βから位置γまで
ストロークする間は、弁体5dに第1および第2スプリ
ング5f′,5f″の大きな合スプリング荷重が作用す
るようになる。第2例の油圧制御装置1の他の作用は第
1例と同じである。
【0061】更に、第2例の油圧制御装置1によれば、
第1および第2スプリング5f′,5f″を設けている
ので、作動油の抜けを阻止する場合と油圧を調圧する場
合とのそれぞれの機能に応じて、弁体5dに作用する各
スプリング荷重の付勢力を独立に設定することができ、
最適な調圧ができるようになる。
【0062】また、第1および第2スプリング5f′,
5f″のそれぞれの巻き方向を互いに逆向きにしている
ので、油圧作動弁5の作動時にこれらの両スプリング5
f′,5f″が互いに絡み合うことがなく、オイルクー
ラ3への確実な作動油の導入および安定した調圧を行う
ことができる。第2例の油圧制御装置1の他の効果は、
スプリングの構成の違いによる効果を除いて第1例と同
じである。
【0063】また、前述の第1および第2例の油圧制御
装置1では、いずれも自動変速機の油圧制御装置に適用
した場合について説明しているが、本発明は、これに限
定されるものではなく、1つの流入ポートと2つの流出
ポートとを有し、第1の所定圧で弁体が作動して流入ポ
ートと一方の流出ポートとが連通し、更に第1の所定油
圧より高い第2の所定圧で弁体が更に作動して流入ポー
トと両方の流出ポートとが連通するようなものでありさ
えすれば、どのような油圧制御装置にも適用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる油圧制御装置を自動変速機の
油圧制御装置に適用した実施の形態の第1例を部分的に
示す図である。
【図2】 図1に示す第1例の油圧作動弁に用いられる
スプリングを示す断面図である。
【図3】 図1に示す第1例のスプリングの荷重特性を
示す図である。
【図4】 本発明の油圧制御装置が適用された自動変速
機の油圧制御装置における油圧制御回路を部分的に示す
図である。
【図5】 図1に示す第1例のスプリングの変形例を示
す断面図である。
【図6】 本発明にかかる油圧制御装置を自動変速機の
油圧制御装置に適用した実施の形態の第2例を部分的に
示す図である。
【図7】 図6に示す第2例のスプリングを示し、
(a)は第1コイルスプリングを示す断面図、(b)は
第2コイルスプリングを示す断面図、(c)は第1コイ
ルスプリングに第2コイルスプリングを嵌入して組み合
わせた状態を示す断面図である。
【図8】 従来の自動変速機における油圧制御装置を部
分的に示す図である。
【符号の説明】
1…油圧制御装置、2…トルクコンバータ、3…オイル
クーラ、4…接続油路、5…油圧作動弁、5a…流入ポ
ート、5b…流出ポート、5c…排出ポート、5d…弁
体、5e…弁座、5f…スプリング、5f1,5f2…ピ
ッチ密部、5f3…ピッチ粗部、5f′…第1コイルス
プリング、5f″…第2コイルスプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久野孝之 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 池田敦紀 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 高橋徳行 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 木下雅文 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 羽渕良司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−169161(JP,A) 特開 昭61−197849(JP,A) 特開 平2−225877(JP,A) 特開 平6−81945(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48 F16H 63/02 F16K 17/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルクコンバータから供給される作動油
    が導入される流入ポートと、前記作動油をオイルクーラ
    ーへ流出させる流出ポートと、前記作動油をドレーンさ
    せる排出ポートと、前記流入ポートに導入される作動油
    の油圧が作用する弁体と、該弁体を付勢する付勢手段と
    を有し、 前記弁体に前記作動油が作用していないときは、前記弁
    体が、前記付勢手段の付勢力によって付勢されて前記流
    入ポートと前記流出ポート及び前記排出ポートとの連通
    を遮断し、 前記弁体に前記作動油が作用するときは、前記弁体が、
    前記付勢手段による付勢力に抗して移動して前記流入ポ
    ートと前記流出ポートとを連通させることにより、作動
    油を前記流出ポートから導出し、 前記弁体に所定値以上の油圧が作用するときは、前記弁
    体が、前記付勢手段による付勢力に抗して更に移動して
    前記流出ポートと前記排出ポートを連通させることによ
    り前記流入ポートに導入される作動油の油圧を所定値に
    調圧する油圧作動弁を備えていることを特徴とする油圧
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記付勢手段は、第1のスプリングと、
    第2のスプリングとからなり、 前記弁体が前記所定ストローク値まで移動する間は、前
    記第1のスプリングのみが前記弁体を付勢しており、 前記弁体が、前記所定ストローク値以上移動したとき
    は、前記第1のスプリングおよび前記第2のスプリング
    の両方が前記弁体を付勢することを特徴とする請求項1
    記載の油圧制御装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のスプリングおよび第2のスプ
    リングは、ともにコイルスプリングからなり、前記第1
    のスプリングのコイルの巻き方向と前記第2のスプリン
    グのコイルの巻き方向とを相互に逆向きに設定したこと
    を特徴とする請求項2記載の油圧制御装置。
  4. 【請求項4】 前記付勢手段はコイルスプリングであ
    り、該コイルスプリングは、コイルの巻きピッチが小さ
    いピッチ密部とコイルの巻きピッチが大きいピッチ粗部
    とからなることを特徴とする請求項1記載の油圧制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ピッチ密部が前記コイルスプリング
    の両端部に設けられているとともに、ピッチ粗部が前記
    コイルスプリングの中央部に設けられていることを特徴
    とする請求項4記載の油圧制御装置。
  6. 【請求項6】 トルクコンバータとオイルクーラとを備
    えた自動変速機の油圧制御装置において、 前記トルクコンバータから前記オイルクーラに通じる油
    路に、前記油圧作動弁を配設し、 前記トルクコンバータからの油路に、前記油圧作動弁の
    流入ポートを接続するとともに、 前記オイルクーラへの油路に、前記油圧作動弁の流出ポ
    ートを接続していることを特徴とする請求項1ないし5
    のいずれか1記載の油圧制御装置。
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