JP3487290B2 - 油圧制御装置 - Google Patents

油圧制御装置

Info

Publication number
JP3487290B2
JP3487290B2 JP2001014268A JP2001014268A JP3487290B2 JP 3487290 B2 JP3487290 B2 JP 3487290B2 JP 2001014268 A JP2001014268 A JP 2001014268A JP 2001014268 A JP2001014268 A JP 2001014268A JP 3487290 B2 JP3487290 B2 JP 3487290B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
hydraulic
temperature
oil temperature
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001014268A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002213590A (ja
Inventor
新 村上
弘淳 遠藤
正訓 大竹
真一 小島
光広 梅山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2001014268A priority Critical patent/JP3487290B2/ja
Publication of JP2002213590A publication Critical patent/JP2002213590A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3487290B2 publication Critical patent/JP3487290B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧制御装置に係
り、特に、熱交換器によって油温を所定温度に維持する
技術の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】油圧によりベルトを挟圧して動力を伝達
するとともに、プーリの溝幅を変更して変速比を変化さ
せるベルト式無段変速機や、油圧アクチュエータによっ
てクラッチやブレーキの作動状態が切り換えられること
により、変速比(変速段)や前後進などの動力伝達状態
が変更される油圧式変速機、油圧式前後進切換装置な
ど、車両には種々の油圧式動力伝達機構が搭載されてい
る。特開2000−27992号公報に記載のベルト式
無段変速機はその一例で、ベルト挟圧を含む変速制御用
およびオイルクーラ循環用の一対のオイルポンプを単一
の電動モータで回転駆動して油圧を発生させる油圧制御
装置を備えており、車両の運転状態に応じて各オイルポ
ンプの要求流量を求めて、多い方の要求流量に応じて電
動モータの回転速度を制御するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに多い方の要求流量に応じて電動モータを制御する
と、要求流量が少ない方には常に余分に作動油が供給さ
れるため、電動モータにより無駄にエネルギーが消費さ
れてエネルギー効率が悪くなり、最終的に燃費が悪化す
る。また、変速制御側の要求流量が多い場合には、油温
が低い時でもオイルクーラへの循環流量が多くなるた
め、油温の上昇が遅くなって引きずりなどにより動力伝
達効率が損なわれる可能性がある。
【0004】一方、単一のオイルポンプにより油圧回路
内に油圧を発生させ、変速機などの油圧必要部位へ作動
油を供給するとともに、圧力制御弁などにより余剰分を
ドレーンさせて潤滑に使用したり、一部をオイルクーラ
へ循環させて冷却するようにした油圧制御装置が知られ
ているが、オイルポンプは車両駆動用の内燃機関によっ
て回転駆動されるとともに、その供給流量は、最も油温
が高くなった場合に必要な流量が常にドレーンされるよ
うに定められている。このため、通常の油温の時には、
必要以上の作動油が供給(吐出)されてオイルクーラへ
循環させられることになり、オイルポンプによって無駄
なエネルギーが消費されて燃費が損なわれる。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、変速機などの油圧必
要部位へ必要十分な作動油を供給しながら、オイルクー
ラへの循環流量を油温に応じて適切に制御できるように
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、第1発明は、オイルポンプにより油圧回路内に油
圧を発生させ、所定の油圧必要部位へ作動油を供給する
とともに、余剰分を熱交換器へ循環させて油温を調整す
る油圧制御装置において、(a) 前記作動油の油温を検出
する油温検出手段と、(b) その油温検出手段によって検
出される油温が所定温度に維持されるように、その油温
に応じて前記オイルポンプの駆動力を制御し、前記熱交
換器へ循環させられる作動油の流量を変化させる油温対
応ポンプ制御手段と、(c) 前記熱交換器へ作動油を循環
させる熱交換供給油路に設けられて、その熱交換供給油
路の流通断面積を変化させる流通断面積変化手段と、
(d) 前記油温に応じて前記流通断面積変化手段の流通断
面積を変化させる流通断面積制御手段と、を有すること
を特徴とする。第2発明は、オイルポンプにより油圧回
路内に油圧を発生させ、所定の油圧必要部位へ作動油を
供給するとともに、余剰分を熱交換器へ循環させて油温
を調整する油圧制御装置において、 (a) 前記作動油の油
温を検出する油温検出手段と、 (b) 前記熱交換器へ作動
油を循環させる熱交換供給油路に設けられて、その熱交
換供給油路の流通断面積を変化させる流通断面積変化手
段と、 (c) 前記油温検出手段によって検出される油温が
所定温度に維持されるように、その油温に応じて前記流
通断面積変化手段の流通断面積を変化させる流通断面積
制御手段と、 (d) その流通断面積制御手段により変化さ
せられる流通断面積に応じて前記オイルポンプの駆動力
を制御し、前記熱交換器へ循環させられる作動油の流量
を変化させるポンプ制御手段と、を有することを特徴と
する。
【0007】 第発明は、第1発明または第2発明
油圧制御装置において、前記余剰分の作動油の一部は、
前記熱交換器へ供給されることなく潤滑に使用されるこ
とを特徴とする。
【0008】
【0009】第4発明は、第1発明〜第3発明の何れか
の油圧制御装置において、前記オイルポンプは専用のモ
ータによって回転駆動されるようになっていることを特
徴とする。
【0010】
【発明の効果】第1発明の油圧制御装置においては、所
定の油圧必要部位へ作動油を供給するとともに、余剰分
を熱交換器へ循環させるようになっている一方、油温検
出手段によって検出された油温が所定温度に維持される
ように、その油温に応じてオイルポンプの駆動力を制御
し、余剰分として熱交換器へ循環させられる作動油の流
量を変化させる油温対応ポンプ制御手段を備えているた
め、変速機などの油圧必要部位へ必要十分な作動油を供
給しながら、油温に応じてオイルポンプの駆動力が制御
されることにより熱交換器への循環流量が適切に制御さ
れ、油温が所定温度に良好に維持されるとともにオイル
ポンプによる無駄なエネルギー消費が節減される。
【0011】 また、熱交換器へ作動油を循環させる熱
交換供給油路に流通断面積変化手段を設けるとともに、
油温に応じてその流通断面積変化手段の流通断面積を変
化させるようにしたため、油温対応ポンプ制御手段によ
るオイルポンプの駆動力制御と相まって無駄なエネルギ
ー消費が効果的に節減される。油温検出手段によって検
出される油温が所定温度に維持されるように、その油温
に応じて流通断面積変化手段の流通断面積を変化させる
とともに、その流通断面積に応じてオイルポンプの駆動
力を制御し、熱交換器へ循環させられる作動油の流量を
変化させる第2発明は、実質的に第1発明の一実施態様
に相当し、第1発明と同様の効果が得られる。
【0012】第4発明では、オイルポンプが専用のモー
タによって回転駆動されるようになっているため、他の
駆動に影響を与えることなくオイルポンプによる無駄な
エネルギー消費を節減できるとともに、オイルポンプの
駆動力を高い精度で制御できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、油圧によりベルトを挟
圧して動力を伝達するとともに、プーリの溝幅を変更し
て変速比を変化させるベルト式無段変速機や、油圧アク
チュエータによってクラッチやブレーキの作動状態が切
り換えられることにより、変速比(変速段)や前後進な
どの動力伝達状態が変更される油圧式変速機、油圧式前
後進切換装置など、車両用の種々の油圧式動力伝達機構
の油圧制御装置に好適に適用されるが、車両用以外の油
圧式動力伝達機構の油圧制御装置にも適用され得るな
ど、種々の態様を採用できる。
【0014】オイルポンプとしては、歯車ポンプやベー
ンポンプなどの回転式ポンプが好適に用いられるが、直
動式のポンプなど種々のポンプを採用できる。オイルポ
ンプを駆動する駆動源としては、第4発明のように専用
のモータを採用することが望ましく、電流制御で駆動力
を制御できる電動モータが好適に用いられるが、油圧モ
ータや内燃機関などの他の駆動源(モータ)を採用する
こともできる。また、エアコンのコンプレッサを回転駆
動するなど、オイルポンプ以外の駆動源を兼ねているも
のでも良い。
【0015】 余剰分を熱交換器へ循環させるため、油
圧回路には圧力制御弁などが設けられ、油圧必要部位へ
作動油を供給するのに必要な所定の油圧を確保しなが
ら、余剰分を熱交換器側へドレーンするように構成され
る。余剰分の作動油は、総て熱交換器へ循環させられる
ようになっていても良いが、第発明のように一部が潤
滑に使用されるようになっていても良いし、それ以外の
目的に使用することもできる。
【0016】 余剰分の作動油を潤滑などにも使用する
場合、オリフィスなどにより熱交換器側とそれ以外の部
位への供給量が所定の割合で分割されるようにすること
が望ましい
【0017】 油温対応ポンプ制御手段は、基本的には
例えば油圧必要部位における作動油の漏れ量、自動変速
機の変速速度、潤滑油量などに応じて要求流量を求め、
その要求流量が吐出されるようにオイルポンプの目標回
転速度などを求めて駆動力をフィードバック制御する一
方、油温に応じて熱交換器への循環流量が変化するよう
に、補正などで目標回転速度を変化させるように構成さ
れる。作動油の漏れ量は、油圧や油温(作動油の粘性)
によって変化するため、それ等をパラメータとするマッ
プなどから要求流量を求めるようにすることが望まし
く、油温によって変化する熱交換器への循環流量も加味
して基本マップを設定することも可能である。
【0018】 油温に応じた熱交換器の循環流量、すな
わちオイルポンプの吐出流量の制御は、油温に応じて連
続的に変化させることもできるが、大小の2段階、或い
は3段階以上の多段階で切り換えるようにしても良い
通断面積変化手段についても、例えば大小の2段階、
或いは3段階以上の多段階で流通断面積を切り換えるよ
うに構成されるが、電動モータなどを用いて連続的に変
化させることもできる。流通断面積変化手段は、単一の
熱交換供給油路の流通断面積を変化させる可変オリフィ
スを用いることもできるが、並列に配設された複数の油
路の一部を電磁弁などで開閉して全体の流通断面積を変
化させるものでも良い。
【0019】熱交換器は、例えば内燃機関の冷却水を利
用したオイルクーラで、油温が例えば100℃以下にな
るように冷却するように使用されるが、極冷間時などで
油温が極端に低い場合は、オイルクーラへの循環流量を
増やして作動油を速やかに温めるようにすることも可能
である。例えば、車両用の動力伝達機構の場合、一般に
油温は60℃〜80℃程度が適当で、あまり低いと粘性
が高くなって引きずりによる動力損失が大きくなる。こ
のため、オイルポンプの駆動損失なども考慮して例えば
30℃〜100℃の範囲内ではオイルクーラへの循環流
量を低減する一方、それ以外の温度ではオイルクーラへ
の循環流量を多くするように構成される。流体式のトル
クコンバータを備えていない電気自動車やハイブリッド
車両では、トルクコンバータのオイル攪拌による発熱作
用が得られないため、オイルクーラなどの熱交換器で作
動油を速やかに温めることが望ましい。
【0020】油温対応ポンプ制御手段は、上記のように
油温が所定の温度範囲内に維持されるように熱交換器へ
の循環流量を制御するように構成されるが、油温が所定
温度以下に維持されるように熱交換器への循環流量を制
御したり、油温が所定温度以上に維持されるように熱交
換器への循環流量を制御したりするだけでも良い。熱交
換器は、作動油を加熱または冷却できるものであれば何
でも良く、オイルクーラに限定されるものではないとと
もに、加熱用および冷却用の複数の熱交換器を設けて油
路を切り換えながら使用することもできる。空冷式のオ
イルクーラを熱交換器として用いることもできる。
【0021】本発明は、作動油の油温が所定温度に維持
されるようにオイルポンプの駆動力、すなわち吐出流量
を制御するものであるが、非走行時のスタンバイ状態や
低負荷走行時などにも、熱交換器用や潤滑用の流量が少
なくなるようにオイルポンプの吐出流量を少なくして、
エネルギー損失を更に低減することができる。また、余
剰分の一部を潤滑に使用する場合、変速時など油圧必要
部位の要求流量の増加時に、前記流通断面積変化手段に
よって熱交換器への循環流量を制限すれば、オイルポン
プの応答性が悪い場合でも潤滑流量を確保することがで
きる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳
細に説明する。図1は、本発明が適用されたハイブリッ
ド駆動制御装置10を説明する概略構成図で、図2は変
速機12などの動力伝達機構を含む骨子図であり、この
ハイブリッド駆動制御装置10は、燃料の燃焼で動力を
発生するエンジン14、電動モータおよび発電機として
用いられるモータジェネレータ16、およびダブルピニ
オン型の遊星歯車装置18を備えて構成されており、F
F(フロントエンジン・フロントドライブ)車両などに
横置きに搭載されて使用される。遊星歯車装置18のサ
ンギヤ18sにはエンジン14が連結され、キャリア1
8cにはモータジェネレータ16が連結され、リングギ
ヤ18rは第1ブレーキB1を介してケース20に連結
されるようになっている。また、キャリア18cは第1
クラッチC1を介して変速機12の入力軸22に連結さ
れ、リングギヤ18rは第2クラッチC2を介して入力
軸22に連結されるようになっている。エンジン14は
内燃機関で、遊星歯車装置18は歯車式差動装置で合成
分配機構に相当する。
【0023】上記クラッチC1、C2および第1ブレー
キB1は、何れも油圧アクチュエータによって摩擦係合
させられる湿式多板式の油圧式摩擦係合装置で、油圧制
御回路24から供給される作動油によって摩擦係合させ
られるようになっている。図3は、油圧制御回路24の
要部を示す図で、電動ポンプを含む電動式油圧発生装置
26で発生させられた元圧PCが、マニュアルバルブ2
8を介してシフトレバー30(図1参照)のシフトポジ
ションに応じて各クラッチC1、C2、ブレーキB1へ
供給されるようになっている。シフトレバー30は、運
転者によって操作されるシフト操作部材で、本実施例で
は「B」、「D」、「N」、「R」、「P」の5つのシ
フトポジションに選択操作されるようになっており、マ
ニュアルバルブ28はケーブルやリンク等を介してシフ
トレバー30に連結され、そのシフトレバー30の操作
に従って機械的に切り換えられるようになっている。
【0024】「B」ポジションは、前進走行時に変速機
12のダウンシフトなどにより比較的大きな動力源ブレ
ーキが発生させられるシフトポジションで、「D」ポジ
ションは前進走行するシフトポジションであり、これ等
のシフトポジションでは出力ポート28aからクラッチ
C1およびC2へ元圧PCが供給される。第1クラッチ
C1へは、シャトル弁31を介して元圧PCが供給され
るようになっている。「N」ポジションは動力源からの
動力伝達を遮断するシフトポジションで、「R」ポジシ
ョンは後進走行するシフトポジションで、「P」ポジシ
ョンは動力源からの動力伝達を遮断するとともに図示し
ないパーキングロック装置により機械的に駆動輪の回転
を阻止するシフトポジションであり、これ等のシフトポ
ジションでは出力ポート28bから第1ブレーキB1へ
元圧PCが供給される。出力ポート28bから出力され
た元圧PCは戻しポート28cへも入力され、上記
「R」ポジションでは、その戻しポート28cから出力
ポート28dを経てシャトル弁31から第1クラッチC
1へ元圧PCが供給されるようになっている。
【0025】クラッチC1、C2、およびブレーキB1
には、それぞれコントロール弁32、34、36が設け
られ、それ等の油圧PC1、PC2、PB1が制御されるよう
になっている。クラッチC1の油圧PC1についてはON
−OFF弁38によって調圧され、クラッチC2および
ブレーキB1についてはリニアソレノイド弁40によっ
て調圧されるようになっている。
【0026】そして、上記クラッチC1、C2、および
ブレーキB1の作動状態に応じて、図4に示す各走行モ
ードが成立させられる。すなわち、「B」ポジションま
たは「D」ポジションでは、「ETCモード」、「直結
モード」、「モータ走行モード(前進)」の何れかが成
立させられ、「ETCモード」では、第2クラッチC2
を係合するとともに第1クラッチC1および第1ブレー
キB1を開放した状態、言い換えればサンギヤ18s、
キャリア18c、およびリングギヤ18rが相対回転可
能な状態で、エンジン14およびモータジェネレータ1
6を共に作動させてサンギヤ18sおよびキャリア18
cにトルクを加え、リングギヤ18rを回転させて車両
を前進走行させる。「直結モード」では、クラッチC
1、C2を係合するとともに第1ブレーキB1を開放し
た状態で、エンジン14を作動させて車両を前進走行さ
せる。「直結モード」ではまた、バッテリ42(図1参
照)の蓄電量(残容量)SOCに応じて、モータジェネ
レータ16を力行制御するとともにその分だけエンジン
トルクを削減したり、モータジェネレータ16を発電制
御するとともにその分だけエンジントルクを増加させた
りすることにより、蓄電量SOCを例えば充放電効率が
優れた適正な範囲内に保持するようになっている。ま
た、「モータ走行モード(前進)」では、第1クラッチ
C1を係合するとともに第2クラッチC2および第1ブ
レーキB1を開放した状態で、モータジェネレータ16
を作動させて車両を前進走行させる。「モータ走行モー
ド(前進)」ではまた、アクセルOFF時などにモータ
ジェネレータ16を回生制御することにより、車両の運
動エネルギーで発電してバッテリ42を充電するととも
に車両に制動力を作用させることができる。
【0027】「N」ポジションまたは「P」ポジション
では、「ニュートラル」または「充電・Eng始動モー
ド」の何れかが成立させられ、「ニュートラル」ではク
ラッチC1、C2および第1ブレーキB1の何れも開放
する。「充電・Eng始動モード」では、クラッチC
1、C2を開放するとともに第1ブレーキB1を係合
し、モータジェネレータ16を逆回転させてエンジン1
4を始動したり、エンジン14により遊星歯車装置18
を介してモータジェネレータ16を回転駆動するととも
に発電制御することにより、電気エネルギーを発生させ
てバッテリ42を充電したりする。
【0028】「R」ポジションでは、「モータ走行モー
ド(後進)」または「フリクション走行モード」が成立
させられ、「モータ走行モード(後進)」では、第1ク
ラッチC1を係合するとともに第2クラッチC2および
第1ブレーキB1を開放した状態で、モータジェネレー
タ16を逆方向へ回転駆動してキャリア18c、更には
入力軸22を逆回転させることにより車両を後進走行さ
せる。「フリクション走行モード」は、上記「モータ走
行モード(後進)」での後進走行時にアシスト要求が出
た場合に実行されるもので、エンジン14を始動してサ
ンギヤ18sを正方向へ回転させるとともに、そのサン
ギヤ18sの回転に伴ってリングギヤ18rが正方向へ
回転させられている状態で、第1ブレーキB1をスリッ
プ係合させてそのリングギヤ18rの回転を制限するこ
とにより、キャリア18cに逆方向の回転力を作用させ
て後進走行をアシストするものである。
【0029】前記変速機12はベルト式無段変速機(C
VT)で、その出力軸44からカウンタ歯車46を経て
差動装置48のリングギヤ50に動力が伝達され、その
差動装置48により左右の駆動輪(本実施例では前輪)
52に動力が分配される。変速機12は、一対の可変プ
ーリ12a、12bを備えており、プライマリ側(入力
側)の可変プーリ12aの油圧シリンダによってV溝幅
が変更されることにより変速比γ(=入力軸回転速度N
in/出力軸回転速度Nout )が連続的に変化させられる
とともに、セカンダリ側(出力側)の可変プーリ12b
の油圧シリンダによってベルト挟圧力(張力)が調整さ
れるようになっている。前記油圧制御回路24は、変速
機12の変速比γやベルト張力を制御するための回路を
備えており、共通の電動式油圧発生装置26から作動油
が供給される。油圧制御回路24の作動油はまた、オイ
ルパンに蓄積されて遊星歯車装置18や差動装置48を
潤滑するとともに、一部がモータジェネレータ16に供
給されて冷却するようになっている。
【0030】本実施例のハイブリッド駆動制御装置10
は、図1に示すHVECU60によって制御されるよう
になっている。HVECU60は、CPU、RAM、R
OM等を備えていて、RAMの一時記憶機能を利用しつ
つROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理
を実行することにより、電子スロットルECU62、エ
ンジンECU64、M/GECU66、T/MECU6
8、前記油圧制御回路24のON−OFF弁38、リニ
アソレノイド弁40、エンジン14のスタータ70など
を制御する。電子スロットルECU62はエンジン14
の電子スロットル弁72を開閉制御するもので、エンジ
ンECU64はエンジン14の燃料噴射量や可変バルブ
タイミング機構、点火時期などによりエンジン出力を制
御するもので、M/GECU66はインバータ74を介
してモータジェネレータ16の力行トルクや回生制動ト
ルク等を制御するもので、T/MECU68は変速機1
2の変速比γやベルト張力などを制御するものである。
スタータ70はモータジェネレータで、ベルト或いはチ
ェーンなどの動力伝達装置を介してエンジン14のクラ
ンクシャフトに連結されている。
【0031】上記HVECU60には、アクセル操作量
センサ76からアクセル操作部材としてのアクセルペダ
ル78の操作量θacを表す信号が供給されるとともに、
シフトポジションセンサ80からシフトレバー30のシ
フトポジションを表す信号が供給される。また、エンジ
ン回転速度センサ82、モータ回転速度センサ84、入
力軸回転速度センサ86、出力軸回転速度センサ88、
CVT油温センサ90、冷却水温センサ91から、それ
ぞれエンジン回転速度(回転数)Ne、モータ回転速度
(回転数)Nm、入力軸回転速度(入力軸22の回転速
度)Nin、出力軸回転速度(出力軸44の回転速度)N
out 、油圧制御回路24の作動油の温度(油温)TH
CVT 、エンジン14の冷却水温THW を表す信号がそれ
ぞれ供給される。CVT油温センサ90は油温検出手段
に相当し、出力軸回転速度Nout は車速Vに対応する。
この他、バッテリ42の蓄電量(残量)SOCなど、運
転状態を表す種々の信号が供給されるようになってい
る。蓄電量SOCは単にバッテリ電圧であっても良い
が、充放電量を逐次積算して求めるようにしても良い。
アクセル操作量θacは運転者の出力要求量に相当する。
【0032】図5は、油圧制御回路24の概略構成を説
明するブロック線図で、トランスアクスル92は前記変
速機12、遊星歯車装置18、差動装置48などを含ん
でおり、その中の油圧制御系94は、前記変速機12の
変速用、ベルト挟圧用の油圧シリンダや、前記遊星歯車
装置18の第1ブレーキB1、クラッチC1、C2、、
などの油圧アクチュエータ、および前記ON−OFF弁
38、リニアソレノイド弁40などHVECU60によ
って電気的に制御される電磁式の切換弁や油圧制御弁な
どである。そして、オイルパン96内の作動油がオイル
ポンプ100によって汲み上げられ、上記油圧制御系9
4へ供給されて油圧アクチュエータを作動させる一方、
余剰分がトランスアクスル92内の各部の潤滑などに使
用されるとともに、一部がオイルクーラ114へ循環さ
せられて油温THCVT が調整される。油圧制御系94の
うち、変速機12の変速用、ベルト挟圧用の油圧シリン
ダや、第1ブレーキB1、クラッチC1、C2などの油
圧アクチュエータが油圧必要部位に相当する。
【0033】オイルポンプ100は歯車ポンプなどの回
転式ポンプで、専用の電動モータ98によって回転駆動
されるようになっており、これらのオイルポンプ100
および電動モータ98を含んで前記電動式油圧発生装置
26が構成されている。電動モータ98は、HVECU
60によって制御されるようになっており、レゾルバな
どの回転速度センサ102、および電流計104からモ
ータ回転速度NPM、モータトルクに対応する駆動電流I
PMを表す信号がそれぞれHVECU60に供給される。
モータ回転速度NPMはポンプ回転速度すなわちオイルポ
ンプ100の吐出流量に対応し、モータトルクに対応す
る駆動電流IPMはオイルポンプ100の駆動力、更には
油圧に対応する。また、トランスアクスル92のうち油
圧を介して動力伝達が行われる遊星歯車装置18や変速
機12は、油圧式動力伝達機構に相当する。油圧制御回
路24は油圧回路に相当し、HVECU60、電動モー
タ98、オイルポンプ100を含んで油圧制御装置が構
成されている。
【0034】図6は、油圧制御回路24のうち前記元圧
PCの基になるライン油圧PL を発生する部分を示す回
路図で、オイルポンプ100によりストレーナ106を
介して吸い上げられた作動油は、圧力制御弁として機能
するプライマリレギュレータバルブ108によって所定
のライン油圧PL に調圧される。プライマリレギュレー
タバルブ108には、HVECU60によってデューテ
ィ制御されるリニアソレノイド弁110の信号圧PSLS
が供給されるようになっており、その信号圧P SLS に応
じてライン油圧PL が制御されるとともに、余分な作動
油が油路112へドレーンされる。ライン油圧PL は、
元圧PCの基になる他、変速機12の変速制御やベルト
挟圧力の制御にも用いられるもので、例えばアクセル操
作量θacすなわち動力伝達機構の伝達トルクなどをパラ
メータとして求められる必要油圧PL * となるように調
圧される。油路112の作動油は、オリフィス118か
ら油圧制御回路24の各部の潤滑部位へ供給されるとと
もに、一部はクーラ供給油路120からオイルクーラ1
14へ供給されて冷却されるようになっており、適量の
作動油が潤滑部位およびオイルクーラ114へ供給され
るように調圧弁116によって所定油圧に調圧される。
オイルクーラ114は熱交換器に相当するもので、本実
施例ではエンジン14を冷却する冷却水を用いて構成さ
れており、通常のエンジン14の作動時には冷却水温T
W は80℃〜100℃程度であるため、その冷却水に
よって作動油を温めたり冷やしたりすることができる。
また、クーラ供給油路120は熱交換供給油路に相当す
る。
【0035】上記クーラ供給油路120には、流通断面
積が一定の固定オリフィス122およびクーラコントロ
ールバルブ124が並列に配設されており、クーラコン
トロールバルブ124は、電磁弁126から供給される
信号圧PSRL によって開閉制御される。電磁弁126は
ノーマリオープン型で、非励磁状態では信号圧PSRL
出力してクーラコントロールバルブ124を開放し、そ
のクーラコントロールバルブ124および固定オリフィ
ス122の両方を流通して作動油が大流量でオイルクー
ラ114へ供給される。一方、HVECU60によって
電磁弁126に励磁電流が供給されると、信号圧PSRL
の出力が停止し、クーラコントロールバルブ124が閉
じられる。これにより、作動油は固定オリフィス122
のみから小流量でオイルクーラ114へ供給されるよう
になる。本実施例では、上記固定オリフィス122およ
びクーラコントロールバルブ124によって流通断面積
変化手段128が構成されている。
【0036】 図7は、上記油圧制御回路24の油温T
CVT が所定温度に維持されるようにオイルポンプ10
0の作動を制御する油温対応ポンプ制御の作動を説明す
るフローチャートで、HVECU60の信号処理により
所定のサイクルタイムで繰り返し実行される。HVEC
U60による信号処理のうち図7の各ステップS1〜S
10を実行する部分は油温対応ポンプ制御手段として機
能しており、そのうちのステップS5、S8を実行する
部分は流通断面積制御手段として機能している。なお、
ステップS1〜S5、S8は第2発明の流通断面積制御
手段に相当し、ステップS6、S7、S9、S10は第
2発明のポンプ制御手段に相当する。
【0037】図7のステップS1では、油温THCVT
冷却水温THW を読み込み、ステップS2では、油温T
CVT が予め定められた上限値TH1より高いか否かを
判断する。上限値TH1は、焼き付きなどを生じる恐れ
がないように例えば100℃程度の一定温度が設定され
ており、THCVT >TH1であればステップS5以下を
実行するが、上限値TH1以下の場合はステップS3を
実行し、油温THCVTが予め定められた下限値TH2よ
り低いか否かを判断する。下限値TH2は、例えば作動
油の粘性による引きずりなどに起因する変速機12等の
動力伝達効率の低下を防止する上では60℃程度以上が
望ましいが、ステップS5以下の実行によるクーラ循環
流量の増加に伴うオイルポンプ100の駆動損失なども
加味して総合的にエネルギー効率が最も良くなるよう
に、本実施例では30℃程度の一定温度が設定されてい
る。そして、THCVT ≧TH2、すなわちステップS2
と合わせてTH2≦THCVT ≦TH1の場合は、ステッ
プS8以下を実行し、下限値TH2より低い場合はステ
ップS4を実行する。
【0038】ステップS4では、冷却水温THW が予め
定められた所定値TH3以上か否かを判断する。所定値
TH3は、下限値TH2より低温の作動油をオイルクー
ラ114によって温めることができるか否かを判断する
ためのもので、オイルクーラ114の熱交換媒体である
エンジン冷却水の温度THW が下限値TH2以上であれ
ば作動油を温めることができるため、例えば下限値TH
2と同程度の一定温度が設定される。そして、THW
TH3であればステップS5以下を実行し、所定値TH
3より低い場合は、作動油温度が下限値TH2より低温
であってもオイルクーラ114で温めることができない
ため、ステップS8以下を実行する。総合的なエネルギ
ー効率の観点から、所定値TH3として下限値TH2よ
り所定温度高い値を設定しても良い。
【0039】油温THCVT が上限値TH1より高い場
合、或いは油温THCVT が下限値TH2より低く且つ冷
却水温THW が所定値TH3以上の場合に実行するステ
ップS5では、電磁弁126に対する励磁電流の出力を
停止することにより、信号圧P SRL が出力されてクーラ
コントロールバルブ124が開放され、そのクーラコン
トロールバルブ124および固定オリフィス122の両
方を流通して作動油が大流量でオイルクーラ114へ循
環させられる。
【0040】また、ステップS6では、クーラコントロ
ールバルブ124が開いたクーラ循環流量が大きい状態
を前提として予め定められた基準マップから必要流量Q
を求めるとともに、その必要流量Qに応じてオイルポン
プ100の吐出流量に対応する目標回転速度NPM * を算
出する。必要流量Qは、基本的には油圧制御回路24の
各部の漏れ量、必要な潤滑流量、およびクーラ循環流量
によって定まり、上記基準マップは、潤滑流量およびク
ーラ循環流量を一定とし、漏れ量に影響する油温TH
CVT および駆動電流IPMをパラメータとして設定されて
いるとともに、変速機12の変速時や前記図4の走行モ
ードの切換時など作動油が使用される時には増量補正さ
れる。油温THCVT によって作動油の粘性が変化し、粘
性が低い高温になる程漏れ量は増加する。また、駆動電
流IPMは油圧に対応し、油圧すなわち駆動電流IPMが高
い程漏れ量は増加する。なお、必要流量Qから目標回転
速度NPM * を求める際にも、ポンプ効率に影響する油温
THCVT や駆動電流IPMが考慮される。また、可能であ
れば油圧センサにより実際のライン油圧PL を検出し
て、駆動電流IPMの代わりに用いるようにしても良い。
【0041】そして、次のステップS7では、実際のモ
ータ回転速度NPMが上記目標回転速度NPM * となるよう
に、それ等の偏差などに基づいて目標駆動電流IPM *
算出するとともに、電動モータ98の駆動電流IPMを目
標駆動電流IPM * として回転駆動する。これにより、変
速機12などの油圧必要部位における油量、および潤滑
油量を確保しつつ、オイルクーラ114への循環流量を
増大させて、作動油の温度THCVT を速やかに上昇させ
たり冷却したりすることができ、上限値TH1以下で且
つ下限値TH2以上の所定の温度範囲内に調整できる。
【0042】一方、油温THCVT が上限値TH1以下で
且つ下限値TH2以上の場合は、オイルクーラ114に
よって加温または冷却する必要性が低いし、油温TH
CVT が下限値TH2より低くても冷却水温THW が所定
値TH3より低い場合は、オイルクーラ114によって
加温できない。このため、それ等の場合に実行するステ
ップS8では、電磁弁126に励磁電流を供給して信号
圧PSRL の出力を停止し、クーラコントロールバルブ1
24を閉じることにより、作動油が固定オリフィス12
2のみから小流量でオイルクーラ114へ循環させられ
るようにする。また、次のステップS9では、前記ステ
ップS6と同様に予め定められた基準マップ、すなわち
クーラコントロールバルブ124が開いてクーラ循環流
量が多い場合のマップから目標回転速度NPM * を求め、
ステップS10で、クーラコントロールバルブ124を
閉じた場合のクーラ循環流量の減少量に応じて予め定め
られた補正マップに従って目標回転速度NPM * を補正す
る。この補正マップも、基準マップと同様に油温TH
CVT や駆動電流IPMをパラメータとして設定されてお
り、クーラ循環流量の減少量に対応して目標回転速度N
PM * を低下させるようになっている。そして、その補正
後の目標回転速度NPM * に基づいて前記ステップS7を
実行する。
【0043】このように、本実施例の油圧制御装置は、
プライマリレギュレータバルブ108によって調圧され
るライン油圧PL に基づいて、変速機12等の所定の油
圧必要部位へ作動油が供給されるとともに、余剰分が油
路112へドレーンされて油圧制御回路24の各部の潤
滑部位やオイルクーラ114へ供給される一方、その作
動油の油温THCVT が所定温度TH2〜TH1の範囲内
に維持されるように、その油温THCVT に応じて流通断
面積変化手段128の流通断面積、およびオイルポンプ
100の駆動力である電動モータ98の駆動電流IPM
制御され、オイルクーラ114への作動油の循環流量
(クーラ循環流量)が切り換えられるため、変速機12
などの油圧必要部位へ必要十分な作動油を供給しなが
ら、油温TH CVT に応じてクーラ循環流量が適切に制御
され、油温THCVT を所定温度TH2〜TH1の範囲内
に良好に維持できるとともに、オイルポンプ100によ
る無駄なエネルギー消費が節減されて燃費が向上する。
【0044】特に、本実施例では余剰分の作動油の一部
がオイルクーラ114へ供給されることなく潤滑に使用
されるが、クーラ供給油路120に流通断面積変化手段
128が設けられるとともに、油温THCVT に応じてそ
の流通断面積変化手段128の流通断面積が切り換えら
れるため、所定の潤滑流量を確保しつつクーラ循環流量
のみを変化させることが可能で、オイルポンプ100の
駆動力制御と相まって無駄なエネルギー消費が効果的に
節減される。
【0045】また、本実施例ではオイルポンプ100が
専用の電動モータ98によって回転駆動されるようにな
っているため、他の駆動に影響を与えることなくオイル
ポンプ100による無駄なエネルギー消費を節減できる
とともに、電動モータ98の電流制御でオイルポンプ1
00の駆動力を高い精度で制御できる。
【0046】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、
本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加
えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である油圧制御装置を備えて
いるハイブリッド駆動制御装置を説明する概略構成図で
ある。
【図2】図1のハイブリッド駆動制御装置の動力伝達系
を示す骨子図である。
【図3】図1の油圧制御回路の一部を示す回路図であ
る。
【図4】図1のハイブリッド駆動制御装置において成立
させられる幾つかの走行モードと、クラッチおよびブレ
ーキの作動状態との関係を説明する図である。
【図5】図1の油圧制御回路の概略構成を説明するブロ
ック線図である。
【図6】図5の油圧制御回路の油圧発生部分を具体的に
示す回路図である。
【図7】図5の油圧制御回路のオイルポンプを回転駆動
する電動モータの作動を説明するフローチャートであ
る。
【符号の説明】
12:変速機(油圧必要部位) 24:油圧制御回路
(油圧回路) 60:HVECU 98:電動モー
タ(モータ) 100:オイルポンプ 120:ク
ーラ供給油路(熱交換供給油路) 128:流通断面
積変化手段 C1、C2:クラッチ(油圧必要部位) B1:第1
ブレーキ(油圧必要部位) THCVT :油温
PM:駆動電流(駆動力) ステップS1〜S10:油温対応ポンプ制御手段(請求
項1) ステップS5、S8:流通断面積制御手段(請求項1) ステップS1〜S5、S8:流通断面積制御手段(請求
項2) ステップS6、S7、S9、S10:ポンプ制御手段
(請求項2)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 真一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 梅山 光広 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開2000−27992(JP,A) 特開 平4−331858(JP,A) 実開 昭49−116732(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 61/00 F16H 57/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルポンプにより油圧回路内に油圧を
    発生させ、所定の油圧必要部位へ作動油を供給するとと
    もに、余剰分を熱交換器へ循環させて油温を調整する油
    圧制御装置において、 前記作動油の油温を検出する油温検出手段と、 該油温検出手段によって検出される油温が所定温度に維
    持されるように、該油温に応じて前記オイルポンプの駆
    動力を制御し、前記熱交換器へ循環させられる作動油の
    流量を変化させる油温対応ポンプ制御手段と、前記熱交換器へ作動油を循環させる熱交換供給油路に設
    けられて、該熱交換供給油路の流通断面積を変化させる
    流通断面積変化手段と、 前記油温に応じて前記流通断面積変化手段の流通断面積
    を変化させる流通断面積制御手段と、 を有することを特徴とする油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 オイルポンプにより油圧回路内に油圧を
    発生させ、所定の油圧必要部位へ作動油を供給するとと
    もに、余剰分を熱交換器へ循環させて油温を調整する油
    圧制御装置において、 前記作動油の油温を検出する油温検出手段と、 前記熱交換器へ作動油を循環させる熱交換供給油路に設
    けられて、該熱交換供給油路の流通断面積を変化させる
    流通断面積変化手段と、 前記油温検出手段によって検出される油温が所定温度に
    維持されるように、該油温に応じて前記流通断面積変化
    手段の流通断面積を変化させる流通断面積制御手段と、 該流通断面積制御手段により変化させられた流通断面積
    に応じて前記オイルポンプの駆動力を制御し、前記熱交
    換器へ循環させられる作動油の流量を変化させるポンプ
    制御手段と、 を有することを特徴とする油圧制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の油圧制御装置
    において、 前記余剰分の作動油の一部は、前記熱交換器へ供給され
    ることなく潤滑に使用されることを特徴とする油圧制御
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載の油圧制御装置にお
    いて、 前記オイルポンプは専用のモータによって回転駆動され
    るようになっていることを特徴とする油圧制御装置。
JP2001014268A 2001-01-23 2001-01-23 油圧制御装置 Expired - Fee Related JP3487290B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001014268A JP3487290B2 (ja) 2001-01-23 2001-01-23 油圧制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001014268A JP3487290B2 (ja) 2001-01-23 2001-01-23 油圧制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002213590A JP2002213590A (ja) 2002-07-31
JP3487290B2 true JP3487290B2 (ja) 2004-01-13

Family

ID=18880991

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001014268A Expired - Fee Related JP3487290B2 (ja) 2001-01-23 2001-01-23 油圧制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3487290B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4462206B2 (ja) 2006-02-13 2010-05-12 トヨタ自動車株式会社 車両用ロックアップクラッチ付流体伝動装置の油圧制御装置
US8565970B2 (en) * 2011-08-17 2013-10-22 GM Global Technology Operations LLC Method for controlling powertrain pumps
JP7431504B2 (ja) * 2019-02-08 2024-02-15 ジヤトコ株式会社 車両の制御装置及び車両の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002213590A (ja) 2002-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3912235B2 (ja) 車両の油圧制御装置
JP3835202B2 (ja) 車両用駆動制御装置
US7373933B2 (en) Control apparatus and control method of vehicular driving apparatus
US9732834B2 (en) Control apparatus for vehicular drive system
JP4002991B2 (ja) ハイブリッド車両用無段変速機の制御装置
JP2012162132A (ja) 動力出力装置
JP3716757B2 (ja) オイルポンプ制御装置、およびエア混入量推定装置
JP4595242B2 (ja) 車両用エンジンの制御装置
JP3797041B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP4106864B2 (ja) 車両の制御装置
JP2001058518A (ja) 車両用オイルポンプの制御装置
JP3487290B2 (ja) 油圧制御装置
JP2003139230A (ja) オイルポンプの制御装置
JP2002340167A (ja) 動力伝達機構の制御装置
JP4464551B2 (ja) ハイブリッド駆動制御装置
JP4743992B2 (ja) 車両の制御装置
JP2003194198A (ja) 油圧制御装置
JP4442417B2 (ja) 車両の潤滑制御装置
WO2001021985A1 (fr) Dispositif et procede de commande de pompe electro-hydraulique pour transmission automatique
JP2002235675A (ja) 油圧制御装置
JP3663834B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2004099030A (ja) ハイブリッド車両
JP2003097677A (ja) 動力伝達機構の潤滑装置
JP2004169582A (ja) 車両の駆動制御装置
JP4686898B2 (ja) 車両用動力伝達装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081031

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081031

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091031

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091031

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101031

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101031

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121031

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121031

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131031

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees