JP5434946B2 - 油圧制御装置 - Google Patents

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    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/14Control of torque converter lock-up clutches
    • F16H61/143Control of torque converter lock-up clutches using electric control means

Description

本発明は、油圧制御装置に関し、詳しくは、係合油室と解放油室の作動油の差圧により係合するロックアップクラッチを有するトルクコンバータへの油圧の供給を制御する油圧制御装置に関する。
従来、この種の油圧制御装置としては、係合油室と解放油室との差圧により係合するロックアップクラッチを有するトルクコンバータに供給する油圧を制御するために、エンジンの動力により駆動する油圧ポンプからの油圧を余剰圧を排出しながらライン圧に調圧するプライマリレギュレータバルブと、プライマリレギュレータから排出される余剰圧をセカンダリ圧に調圧するセカンダリレギュレータバルブと、セカンダリレギュレータバルブにより調圧されたセカンダリ圧を降圧させるロックアップコントロールバルブと、セカンダリレギュレータバルブとロックアップコントロールバルブと係合油室と解放油室とに油路を介して接続されロックアップクラッチの係合と解放とに応じて各油路の接続を切り替えるロックアップリレーバルブとを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、ロックアップクラッチを解放するときには、セカンダリ圧が解放油室に入力されると共に解放油室に入力されたセカンダリ圧が係合油室から出力される油路が形成されるようロックアップリレーバルブを切り替え、ロックアップクラッチを係合するときには、セカンダリ圧が降圧されるようロックアップコントロールバルブを制御して降圧された油圧が解放油室に入力されると共にセカンダリ圧が係合油室に入力される油路が形成されるようロックアップリレーバルブを切り替えるものとしている。
特開2003−42287号公報
上述した装置のように、プライマリレギュレータバルブから排出される余剰圧を調圧したセカンダリ圧をロックアップクラッチの制御の元圧に用いるものにおいては、エンジンの回転速度が低く油圧ポンプの吐出圧が低いためにプライマリレギュレータバルブからの余剰圧がほとんど排出されない場合には、ロックアップクラッチをスムーズに係合させることが困難となってしまう。
本発明の油圧制御装置は、ポンプの吐出圧が低い状態からロックアップクラッチをスムーズに係合することを主目的とする。
本発明の油圧制御装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の第1の油圧制御装置は、
係合油室と解放油室の作動油の差圧により係合するロックアップクラッチを有するトルクコンバータへの油圧の供給を制御する油圧制御装置であって、
原動機からの動力により駆動されて油圧を発生させる機械式ポンプと、
該機械式ポンプに連結される第1の油路の油圧を作動油の排出を伴って調圧する第1の調圧バルブと、
前記第1の油路の油圧を入力して、信号圧に応じて前記ロックアップクラッチの係合に用いられる係合用圧に調圧し、前記係合油室に作動油を供給する第2の油路に出力する第2の調圧バルブと、
前記第1の油路の油圧または前記第2の油路に出力された係合用圧を入力して、前記信号圧または該信号圧に同期する第2の信号圧に応じて調圧し、前記解放油室に作動油を供給する第3の油路に出力する第3の調圧バルブと
を備えることを要旨とする。
この本発明の第1の油圧制御装置では、原動機からの動力により駆動されて油圧を発生させる機械式ポンプに接続される第1の油路の油圧を入力して信号圧に応じてロックアップクラッチの係合に用いられる係合用圧に調圧し係合油室に作動油を供給する第2の油路に出力する第2の調圧バルブと、第1の油路の油圧または第2の油路に出力された係合用圧を入力して信号圧または信号圧に同期する第2の信号圧に応じて調圧し解放油室に作動油を供給する第3の油路に出力する第3の調圧バルブとを備える。これにより、原動機から出力される動力が比較的小さく機械式ポンプからの吐出圧が低い場合でも、ロックアップクラッチをスムーズに係合することができる。また、第2の調圧バルブに入力する信号圧と第3の調圧バルブに入力する第2の信号圧とを同期するものとすれば、各調圧バルブの制御が複雑になるのを防止することができる。あるいは、第2の調圧バルブと第3の調圧バルブとに同じ信号圧を入力するものとすれば、各調圧バルブの制御が複雑になるのを防止することに加えて、信号圧を発生させるための構成を共用化して装置全体をコンパクトなものとすることができる。ここで、第1の油路の油圧は、例えばトルクコンバータを介して入力された原動機の動力を摩擦係合要素の係合状態を切り替えることにより変速比を変更して伝達する自動変速機に搭載される油圧制御装置においては、摩擦係合要素の係合圧に用いられる油圧などとすることができる。
また、本発明の第1の油圧制御装置において、前記第2の調圧バルブは、前記信号圧が高くなるほど出力圧が高くなるように構成され、前記第3の調圧バルブは、前記信号圧または前記第2の信号圧が高くなるほど出力圧が低くなるように構成されるものとすることもできる。この態様の本発明の第1の油圧制御装置において、前記第2の調圧バルブと前記第3の調圧バルブとは、前記信号圧が高くなるほど前記係合油室と前記解放油室の作動油の差圧が大きくなるよう構成されてなるものとすることもできる。こうすれば、係合ショックを抑制しながらロックアップクラッチを係合することができる。また、この態様の本発明の第1の油圧制御装置において、前記第2の調圧バルブは、前記信号圧が所定圧に至るまでは該信号圧が高くなるほど大きく昇圧し、前記信号圧が前記所定圧に至った以降は該信号圧に拘わらず最大圧を保持し、前記第3の調圧バルブは、前記信号圧が高くなるほど大きく降圧するものとすることもできる。
本発明の第2の油圧制御装置は、
係合油室と解放油室の作動油の差圧により係合するロックアップクラッチを有するトルクコンバータへの油圧の供給を制御する油圧制御装置であって、
原動機からの動力により駆動されて油圧を発生させる機械式ポンプと、
該機械式ポンプに連結される第1の油路の油圧を作動油の排出を伴って調圧する第1の調圧バルブと、
前記第1の油路の油圧を入力して前記ロックアップクラッチの係合に用いられる係合用圧に調圧し、前記係合油室に作動油を供給する第2の油路に出力する第2の調圧バルブと、
前記第1の油路の油圧または前記第2の油路に出力された係合用圧を入力して調圧し、前記解放油室に作動油を供給する第3の油路に出力する第3の調圧バルブと、
前記係合油室と前記解放油室の作動油の差圧が目標差圧となるように、前記第2の調圧バルブと前記第3の調圧バルブとを同期させて制御する制御手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明の第2の油圧制御装置では、原動機からの動力により駆動されて油圧を発生させる機械式ポンプに接続される第1の油路の油圧を入力してロックアップクラッチの係合に用いられる係合用圧に調圧し係合油室に作動油を供給する第2の油路に出力する第2の調圧バルブと、第1の油路の油圧または第2の油路に出力された係合用圧を入力して調圧し解放油室に作動油を供給する第3の油路に出力する第3の調圧バルブと、係合油室と解放油室の作動油の差圧が目標差圧となるように第2の調圧バルブと第3の調圧バルブとを同期させて制御する制御手段とを備える。これにより、原動機から出力される動力が比較的小さく機械式ポンプからの吐出圧が低い場合でも、ロックアップクラッチをスムーズに係合することができる。また、第2の調圧バルブと第3の調圧バルブとを同期させて制御するから、各調圧バルブの制御が複雑になるのを防止することができる。
また、本発明の第1または第2の油圧制御装置において、前記第3の調圧バルブは、前記第2の調圧バルブの後段側に直列的に配置されてなるものとすることもできる。
そして、本発明の第1または第2の油圧制御装置において、前記第2の油路と、前記第3の油路と、前記第1の調圧バルブからの作動油が排出される排出用油路と、前記係合油室に連結された係合用油路と、前記解放油室に連結された解放用油路とに接続され、前記第2の油路と前記係合用油路とを接続すると共に前記第3の油路と前記解放用油路とを接続する第1の状態と前記排出用油路と前記解放用油路とを接続する第2の状態とを選択的に切り替え可能であって、前記ロックアップクラッチを係合するときには前記第1の状態に切り替え、前記ロックアップクラッチを解放するときには前記第2の状態に切り替える切替バルブを備えるものとすることもできる。こうすれば、ロックアップクラッチを解放させているときには第1の調圧バルブの調圧に伴って排出される作動油を用いるから、機械式ポンプの吐出量を必要以上に大きくする必要がなく、機械式ポンプが大型化するのを防止することができる。
油圧制御装置20の構成の概略を示す構成図である。 ロックアップ圧とリニアソレノイドSLUからの出力圧Psluとの時間変化の様子を示す説明図である。 変形例の油圧制御装置20Aの構成の概略を示す構成図である。 変形例の油圧制御装置20Bの構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例としての油圧制御装置20の構成の概略を示す構成図である。実施例の油圧制御装置20は、エンジンと自動変速機とを搭載する自動車(いずれも図示省略)において、エンジンのクランクシャフトに出力されたエンジントルクを入力して自動変速機のインプットシャフトに伝達するトルクコンバータ11へ供給する油圧を制御するための装置として構成されている。
トルクコンバータ11は、コンバータカバー12を介してクランクシャフトに接続されたポンプインペラ13と、インプットシャフトに接続されポンプインペラ13と対向配置されたタービンランナ14と、ポンプインペラ13とタービンランナ14との間に配置され一方向のみの回転を許容するワンウェイクラッチ15aが取り付けられたステータ15と、ポンプインペラ13(コンバータカバー12)とタービンランナ14とを直結するロックアップクラッチ16とを備える。このトルクコンバータ11によるトルクの伝達は、ポンプインペラ13によりエンジントルクを作動油の流れに変換すると共にこの作動油の流れをタービンランナ14により自動変速機のインプットシャフト上のトルクに変換することにより行なう。また、トルクコンバータ11内の油室は、ロックアップクラッチ16により係合油室11aと解放油室11bとに区画され、係合油室11aに作動油を入出力するための係合油室用ポート12aと、解放油室11bに作動油を入出力するための解放油室用ポート12bとが形成されている。このトルクコンバータ11では、係合油室11aの油圧と解放油室11bの油圧との差圧に応じた係合圧でロックアップクラッチ16を係合する。なお、係合には、ロックアップクラッチ16を完全に係合する状態や半係合する状態(いわゆるスリップ制御)を含む。また、ロックアップクラッチ16が完全に係合されると、入力側のポンプインペラ13と出力側のタービンランナ14とを直結して、エンジントルクが機械的かつ直接的に自動変速機のインプットシャフトに伝達されることになる。
油圧制御装置20は、図1に示すように、エンジンからの動力により図示しないオイルパンからストレーナ32を介して作動油をライン圧用油路81に圧送する機械式オイルポンプ31と、図示しないリニアソレノイドSLTからの信号圧Psltにより駆動してライン圧用油路81に圧送された作動油を調圧してライン圧PLを生成すると共に生成するライン圧PLに応じて作動油をセカンダリ圧用油路85に出力するプライマリレギュレータバルブ40と、図示しないリニアソレノイドSLTからの信号圧Psltにより駆動してセカンダリ圧用油路85の作動油を調圧してセカンダリ圧PSを生成するセカンダリレギュレータバルブ49と、ライン圧用油路81のライン圧PLを入力しロックアップクラッチ16の係合に用いられる係合用圧P0に調圧して係合用圧油路82に出力する調圧バルブ50と、トルクコンバータ11への作動油の供給経路を切り替えるロックアップリレーバルブ60と、調圧バルブ50の後段側に直列的に配置され係合用圧油路82に出力された係合用圧P0を入力し調圧してロックアップリレーバルブ60に接続された連絡油路84に出力するロックアップコントロールバルブ70と、図示しないモジュレータバルブからのモジュレータ圧Pmodを入力し調圧して調圧バルブ50とロックアップリレーバルブ60とロックアップコントロールバルブ70とを駆動するための信号圧を出力するリニアソレノイドSLUと、リニアソレノイドSLUを駆動制御するコントローラ30とを備える。コントローラ30は、図示しないが、CPUを中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAMなどを備える。なお、ライン圧PLは、自動変速機が備えるクラッチやブレーキなどの摩擦係合要素の係合圧の制御などにも用いられる。
プライマリレギュレータバルブ40は、各種ポートが形成されたスリーブ42と、スリーブ42内を軸方向に摺動するスプール44と、スプール44を軸方向に付勢するスプリング46とにより構成されている。スリーブ42には、各種ポートとして、図示しないリニアソレノイドSLTからの出力圧Psltを信号圧として入力する信号圧入力ポート42aと、ライン圧用油路81に接続されライン圧PLをフィードバック圧として入力するフィードバック圧入力ポート42bと、ライン圧用油路81に接続されライン圧PLを入力する入力ポート42cと、セカンダリ圧用油路85に接続されライン圧PLの生成に伴って作動油を出力する出力ポート42dと、ドレンポート42eとが形成されている。また、スプール44は、スプリング46のバネ力と信号圧入力ポート42aに入力される信号圧とにより図中上方に付勢されると共にフィードバック圧入力ポート42bに入力されるフィードバック圧により図中下方に付勢される。そして、スプール44が図中下方に移動するほど、入力ポート42cから出力ポート42dを介してセカンダリ圧用油路85に出力される油量を増やしたり入力ポート42cからドレンポート42eを介して作動油をドレンしたりする。このプライマリレギュレータバルブ40では、機械式オイルポンプ31の吐出圧が低いためにライン圧PLが低い場合には、フィードバック圧入力ポート42bに入力されるフィードバック圧も低くなってスプール44を図中下方に付勢する力は小さくなるから、セカンダリ圧油路85に作動油はほとんど排出されないことになる。一方、ライン圧PLが所定の上限圧を超えて高くなると、それに応じてフィードバック圧入力ポート42bに入力されるフィードバック圧も高くなってスプール44を図中下方に付勢する力が大きくなるから、上限圧を超える余剰圧の作動油が排出圧としてセカンダリ圧油路85に出力されたりドレンポート42eからドレンされたりして、ライン圧PLが上限圧で略一定に保たれることになる。
調圧バルブ50は、リニアソレノイドSLUからの出力圧Psluにより駆動される調圧バルブであり、各種ポートが形成されたスリーブ52と、スリーブ52内を軸方向に摺動するスプール54と、スプール54を軸方向に付勢するスプリング56とにより構成されている。スリーブ52には、各種ポートとして、リニアソレノイドSLUからの出力圧Psluを信号圧として入力する信号圧入力ポート52aと、ライン圧用油路81に接続されライン圧PLを入力する入力ポート52bと、係合用圧油路82に接続され入力ポート52bから入力されたライン圧PLを調圧した係合用圧P0を出力する出力ポート52cと、係合用圧油路82の係合用圧P0をフィードバック圧として入力するフィードバック圧入力ポート52dとが形成されている。また、スプール54は、スプリング56のバネ力と信号圧入力ポート52aに入力される信号圧とにより図中上方に付勢されると共にフィードバック圧入力ポート52dに入力されるフィードバック圧により図中下方に付勢される。この調圧バルブ50では、スプール54の移動により入力ポート52bと出力ポート52cとの連通面積を調整するよう構成されており、信号圧入力ポート52aに入力される信号圧が高くなるにつれて、スプール54が図中右半分の状態から図中左半分の状態に徐々に移動して、入力ポート52dの開口を徐々に大きくする。このため、信号圧入力ポート52aに入力される信号圧が高くなるほど出力ポート52dから出力される係合用圧P0が徐々に高くなる。また、実施例では、リニアソレノイドSLUからの出力圧Psluが最大圧よりも低い所定圧Pslu1に至ると、図中左半分の状態になり、入力ポート52dの最大の開口をもって出力ポート52cと連通し係合用圧P0を出力するよう調圧バルブ50を構成するものとした。
ロックアップリレーバルブ60は、リニアソレノイドSLUからの出力圧Psluにより駆動される切替バルブ(オンオフバルブ)であり、各種ポートが形成されたスリーブ62と、スリーブ62内を軸方向に摺動するスプール64と、スプール64を軸方向に付勢するスプリング66とにより構成されている。スリーブ62には、各種ポートとして、リニアソレノイドSLUからの出力圧Psluを信号圧として入力する信号圧入力ポート62aと、係合用圧油路82に接続され係合用圧P0が入力される入力ポート62bと、セカンダリ圧用油路85に接続されセカンダリ圧PSが入力される入力ポート62c,62dと、連絡油路84に接続されロックアップコントロールバルブ70により係合用圧P0が降圧された油圧が入力される入力ポート62eと、係合油室11aの係合油室用ポート12aに連結される係合油室用油路86に接続される出力ポート62fと、解放油室11bの解放油室用ポート12bに連結される解放油室用油路87に接続される出力ポート62gと、クーラ(COOLER)に連結されたクーラ用油路88に接続される出力ポート62hとが形成されている。また、スプール64は、スプリング66のバネ力により図中上方に付勢されると共に信号圧入力ポート62aに入力される信号圧により図中下方に付勢される。
このロックアップリレーバルブ60では、リニアソレノイドSLUから信号圧入力ポート62aに信号圧が入力されないときには、スプリング66の付勢力によりスプール64が移動して図1中右半分の状態になる。このため、入力ポート62dと出力ポート62gとを連通し、出力ポート62fと出力ポート62hとを連通する。これにより、セカンダリ圧用油路85と解放油室用油路87とを連通し、係合油室用油路86とクーラ用油路88とを連通する。一方、リニアソレノイドSLUから信号圧入力ポート62aに信号圧が入力されるときには、スプリング66の付勢力に打ち勝ってスプール64が図中下方に移動して図中左半分の状態になる。このため、入力ポート62bと出力ポート62fとを連通し、入力ポート62cと出力ポート62hとを連通し、入力ポート62eと出力ポート62gとを連通する。これにより、係合用圧油路82と係合油室用油路86とを連通し、連絡油路84と解放油室用油路87とを連通し、セカンダリ圧用油路85とクーラ用油路88とを連通する。
ロックアップコントロールバルブ70は、リニアソレノイドSLUからの出力圧Psluにより調圧バルブ50と同期して駆動される調圧バルブであり、各種ポートが形成されたスリーブ72と、スリーブ72内を軸方向に摺動自在に配置されるスプール74と、スプール74を軸方向に付勢するスプリング76とにより構成されている。スリーブ72には、各種ポートとして、リニアソレノイドSLUからの出力圧Psluを信号圧として入力する信号圧入力ポート72aと、係合油室用油路86に接続され係合油室用油路86の油圧をフィードバック圧として入力するフィードバック圧入力ポート72bと、解放油室用油路87に接続され解放油室用油路87の油圧をフィードバック圧として入力するフィードバック圧入力ポート72cと、係合用圧油路82に接続され係合用圧P0を入力する入力ポート72dと、連絡油路84に接続され入力ポート72dから入力された係合用圧P0を降圧した油圧を出力する出力ポート72eと、ドレンポート72fとが形成されている。信号圧入力ポート72aは、スプール74に形成された外径の異なる2つのランド間に挟まれる位置に形成されている。このため、信号圧入力ポート72aに入力される信号圧は、その2つのランドである図中上方側の大径のランドと図中下方側の小径のランドとの各受圧面の面積差(外径差)により、スプール74を図中上方側に付勢する力として作用する。
このロックアップコントロールバルブ70では、スプール74がスプリング76のバネ力とフィードバック圧入力ポート72bに入力されるフィードバック圧とにより図中下方に付勢されると共に信号圧入力ポート72aに入力される信号圧とフィードバック圧入力ポート72cに入力されるフィードバック圧とにより図中上方に付勢される。このため、スプール74は、それらの力の釣り合う位置に移動し、ロックアップコントロールバルブ70は、スプール74の移動により入力ポート72dと出力ポート72eとの連通面積を調整するよう構成されている。図1では、そのようなスプール74の移動範囲のうち両端の位置を示しており、リニアソレノイドSLUから出力圧Psluが出力されないときにスプール74が図中右半分の状態に示す下端位置に移動し、リニアソレノイドSLUから最大の出力圧Psluが出力されるときにスプール74が図中左半分の状態に示す上端位置に移動する。リニアソレノイドSLUから出力圧Psluが出力されずスプール74が下端位置に移動したときには、入力ポート72dと出力ポート72eとを連通して、係合用圧油路82と連絡油路84とを連通する。そして、リニアソレノイドSLUからの出力圧Psluが徐々に大きくなって信号圧入力ポート72aに入力される信号圧が高くなると、スプール74は徐々に図中上方に移動し、このスプール74の移動に伴って入力ポート72dの開口面積が徐々に小さくなる。このため、信号圧入力ポート72aに入力される信号圧が高くなるほど出力ポート72eから連絡油路84に出力される油圧が低くなる。即ち、リニアソレノイドSLUからの出力圧Psluが大きくなってスプール74が図中上方に移動するほど、係合用圧P0を大きく降圧させた低い油圧が連絡油路84に出力されることになる。そして、リニアソレノイドSLUから最大の出力圧Psluが出力されると、スプール74が図中左半分の状態に示す上端位置に移動して、入力ポート72dと出力ポート72eとの連通を遮断して出力ポート72eとドレンポート72fとを連通する。これにより、連絡油路84の作動油がドレンされる。
次に、こうして構成された油圧制御装置20によるトルクコンバータ11への油圧の供給動作について説明する。まず、ロックアップクラッチ16の係合が解除された解放状態とする際の動作について説明する。この状態は、リニアソレノイドSLUをオフすることにより形成することができる。リニアソレノイドSLUをオフすると、調圧バルブ50,ロックアップリレーバルブ60,ロックアップコントロールバルブ70は、それぞれ図1中右半分の状態になる。このため、セカンダリ圧用油路85と解放油室用油路87とを連通し、係合油室用油路86とクーラ用油路88とを連通する。これにより、プライマリレギュレータバルブ40からセカンダリ圧用油路85に出力されてセカンダリレギュレータバルブ50により調圧されたセカンダリ圧PSが、解放油室用油路87を介してトルクコンバータ11の解放油室11bに入力されて係合油室11aから係合油室用油路86に出力され、係合油室用油路86に出力された作動油がクーラ用油路88を介してクーラに供給されて図示しないオイルパンに戻る。即ち、ロックアップクラッチ16を解放するために作動油を循環させる油路が形成される。このように、ロックアップクラッチ16を解放するときには、セカンダリ圧油路85のセカンダリ圧PSを循環させるのである。
続いて、解放状態のロックアップクラッチ16を係合状態とする際の動作について説明する。ここで、上述したように、ロックアップクラッチ16は、係合油室11aの油圧と解放油室11bの油圧との差圧に応じた係合圧で係合されるものであり、コントローラ30は、その差圧が目標差圧となるようにリニアソレノイドSLUからの出力圧Psluを調整して調圧バルブ50とロックアップコントロールバルブ70とを制御する。図2は、ロックアップ圧とリニアソレノイドSLUからの出力圧Psluとの時間変化の様子を示す説明図である。図2中、L−UPon圧は係合用圧油路82の係合用圧P0に相当し係合油室11aの油圧を示し、L−UPoff圧は連絡油路84の油圧に相当し解放油室11bの油圧を示し、ロックアップ圧は係合油室11aの油圧と解放油室11bの油圧との差圧を示す。なお、係合油室11aの油圧と解放油室11bの油圧との差圧が目標差圧に一致するものとして、目標差圧の図示は省略する。まず、コントローラ30によりリニアソレノイドSLUをオフからオンにしてファストフィルを行なって(時刻t0)、低圧で待機させる低圧待機状態とする(時刻t1)。このファストフィルによりリニアソレノイドSLUに繋がる各油路に作動油が充填されて、リニアソレノイドSLUの出力圧Psluが調圧バルブ50やロックアップリレーバルブ60,ロックアップコントロールバルブ70に入力される。そのため、ロックアップリレーバルブ60は、図1中左半分の状態になり、調圧バルブ50,ロックアップコントロールバルブ70は、それぞれスプール54,74が図1中右半分の位置からわずかに移動する。このため、ライン圧用油路81と係合用圧油路82とを連通し、係合用圧油路82と係合油室用油路86とを連通し、係合用圧油路82と連絡油路84とを連通し、連絡油路84と解放油室用油路87とを連通し、セカンダリ圧用油路85とクーラ用油路88とを連通する。これにより、係合用圧油路82の係合用圧P0が係合油室用油路86を介してトルクコンバータ11の係合油室11aに入力され、係合用圧P0が降圧された連絡油路84の油圧が解放油室用油路87を介してトルクコンバータ11の解放油室11bに入力され、セカンダリ圧PSがクーラに入力される。ただし、低圧待機中は、上述したように、調圧バルブ50のスプール54やロックアップコントロールバルブ70のスプール74は、図1中右半分の状態からわずかに移動した位置にある。このため、調圧バルブ50の入力ポート52bの開口面積は小さく係合用圧P0は低いものとなり、ロックアップコントロールバルブ70の入力ポート72dは大きく係合用油圧P0に対する降圧はわずかなものとなり、図示するように、ロックアップ圧(差圧)はほとんど発生しない。
次に、時刻t2に至ると、出力圧Psluが所定のパターンに従って大きくなるようリニアソレノイドSLUが制御される。これにより、調圧バルブ50のスプール54とロックアップコントロールバルブ70のスプール74は、それぞれ図1中上方に向かって移動する。上述したように、調圧バルブ50のスプール54が上方に移動するほど係合用圧油路82に出力される係合用圧P0が高くなるから、L−UPon圧が時間の経過と共に徐々に高くなる。一方、ロックアップコントロールバルブ70のスプール74が上方に移動するほど係合用圧P0を大きく降圧させた低い油圧が連絡油路84に出力されるが、ロックアップコントロールバルブ70に入力される係合用圧P0自体が高くなっているため、ロックアップコントロールバルブ70による降圧分は調圧バルブ50による昇圧分に打ち消されることになる。このため、実際にはL−UPoff圧は低くならず、本実施例ではわずかに高くなる。そして、これらのL−UPon圧とL−UPoff圧との差圧により、ロックアップ圧は徐々に高くなっていき、スリップ制御が開始される。
また、調圧バルブ50は、上述したように、リニアソレノイドSLUの出力圧Psluが所定圧Pslu1に至ると図1中左半分の状態となるため、時刻t3で係合用圧P0としてのL−UPon圧が最大圧に到達する。このため、時刻t3以降は、L−UPon圧は上昇することなく略一定の最大圧となる。即ち、調圧バルブ50による係合用圧P0(L−UPon圧)の調圧は、出力圧Psluが所定圧Pslu1に至るまでは出力圧Psluが高くなるほど大きく昇圧し、所定圧Pslu1に至った以降は出力圧Psluに拘わらず最大圧を保持するのである。したがって、時刻t3以降は、ロックアップコントロールバルブ70に入力される係合用圧P0が一定となるから、ロックアップコントロールバルブ70による降圧分をそのまま反映した油圧が連絡油路84に出力されることになる。即ち、リニアソレノイドSLUの出力圧Psluが大きくなるにつれて、係合用圧P0を大きく降圧させた低い油圧が連絡油路84に出力される。これにより、最大圧で保持されるL−UPon圧に対してL−UPoff圧が徐々に低くなるから、差圧であるロックアップ圧が徐々に高くなっていく。そして、時刻t4でリニアソレノイドSLUの出力圧Psluが最大圧になると、ロックアップコントロールバルブ70が図1中左半分に示す状態となり、連絡油路84の作動油をドレンするから、連絡油路84に解放油室用油路87を介して接続される解放油室11bの作動油もドレンされる。このため、L−UPoff圧は最小(値0)となり、ロックアップ圧が最大となって、ロックアップクラッチ16が完全係合される。このように、実施例では、ライン圧用油路81のライン圧PLを元圧として、調圧バルブ50により係合用圧P0を徐々に高くなるよう調圧しながら係合用油室11aに入力すると共に係合用圧P0をロックアップコントロールバルブ70により徐々に低くなるよう降圧した油圧を解放用油室11bに入力するのである。これにより、係合用油室11aのL−UPon圧と解放用油室11bのL−UPoff圧との差圧を目標差圧に従って大きくすることができ、係合ショックを抑制しながらロックアップクラッチ16を係合することができる。
ここで、油圧制御装置20が搭載される自動車の発進直後などのエンジンの回転速度が低い場合(例えば、900rpmや1000rpmなど)におけるロックアップクラッチ16の係合について考える。この場合、機械式オイルポンプ31の吐出圧が低いためにライン圧PLも低いものとなっており、ライン圧PLが上限圧に至る前はプライマリレギュレータバルブ40から排出圧は出力されないことになる。このような場合であっても、本実施例では、ライン圧用油路81のライン圧PLを元圧として調圧バルブ50により係合用圧P0を生成するから、ライン圧PLが低い状態から係合用圧P0を生成することができる。このため、プライマリレギュレータバルブ40からセカンダリ圧油路85に出力される排出圧を用いて生成したセカンダリ圧PSを係合用圧に用いるものなどに比して、早い段階で係合用圧P0を生成することができる。また、その係合用圧P0を係合用油室11aに入力すると共にロックアップコントロールバルブ60により係合用圧P0を降圧させた低い油圧を解放油室11bに入力するから、それらの差圧によってロックアップクラッチ16を比較的早い段階から係合することができる。これらのことから、自動車の発進直後などの機械式オイルポンプ31の吐出圧が低い場合であっても、ロックアップクラッチ16をスムーズに係合することができる。また、コントローラ30が調圧バルブ50とロックアップコントロールバルブ60とを、リニアソレノイドSLUからの同一の出力圧Psluを信号圧として同期して駆動するよう制御するから、調圧バルブ50とロックアップコントロールバルブ60とをそれぞれ個別に制御するものに比して、制御が複雑になるのを防止すると共に装置全体をコンパクトなものとすることができる。さらに、ロックアップクラッチ16を解放するときには、ロックアップリレーバルブ60により各油路の接続を切り替えて、係合用圧P0ではなくセカンダリ圧PSを循環させるから、機械式オイルポンプ31の吐出量を必要以上に大きくする必要がなく、機械式オイルポンプ31が大型化するのを防止することができる。
以上説明した実施例の油圧制御装置では、ライン圧用油路81から入力したライン圧PLをロックアップクラッチ16の係合に用いられる係合用圧P0に調圧して係合油室11aに作動油を供給する係合用圧油路82に出力する調整バルブ50と、係合用圧油路82から入力した係合用圧P0を降圧して解放油室11bに作動油を供給する連絡油路84に出力するロックアップコントロールバルブ60とを備えるから、エンジンから出力される動力が比較的小さく機械式オイルポンプ31からの吐出圧が低い場合でも、ロックアップクラッチ16をスムーズに係合することができる。また、1つのリニアソレノイドSLUからの出力圧Psluを信号圧として調圧バルブ50とロックアップコントロールバルブ60とを制御するから制御が複雑になるのを防止すると共に装置全体をコンパクトにすることができる。さらに、係合油室11aと解放油室11bとの差圧が徐々に大きくなるようにしたから、係合ショックを抑制してロックアップクラッチ16を係合することができる。そして、ロックアップクラッチ16を解放するときには、ロックアップリレーバルブ60により油路の接続を切り替えて、セカンダリ圧PSを循環させるから、機械式オイルポンプ31が大型化するのを防止することができる。
実施例では、1つのリニアソレノイドSLUからの出力圧Psluを信号圧として調圧バルブ50とロックアップコントロールバルブ60とを制御するものとしたが、これに限られず、別々のリニアソレノイドSLUからの出力圧Psluを信号圧として調圧バルブ50とロックアップコントロールバルブ60とを制御するものとしてもよい。
実施例では、調圧バルブ50から出力される係合用油圧P0が徐々に大きくなりロックアップコントロールバルブ60により係合用油圧P0を降圧した油圧が徐々に小さくなるものとしたが、これに限られず、調圧バルブ50から出力される係合用油圧P0が段階的に大きくなりロックアップコントロールバルブ60により係合用油圧P0を降圧した油圧が段階的に小さくなるものなどとしてもよい。
実施例では、ロックアップクラッチ16を解放するときにはロックアップリレーバルブ60により油路の接続を切り替えてセカンダリ圧PSを循環させるものとしたが、これに限られず、調圧バルブ50から出力される係合用油圧P0を循環させるものなどとしてもよい。
実施例では、調圧バルブ50から出力される係合用圧P0はリニアソレノイドSLUの出力圧Psluが所定圧Pslu1に至ったときに最大となり以降は保持されるものとしたが、これに限られず、リニアソレノイドSLUの出力圧Psluが最大圧になるまで徐々に高くなるものなどとしてもよい。
実施例では、トルクコンバータ11の係合油室11aに1つの入出力ポート12aが形成されるものとしたが、これに限られず、係合油室11aに複数のポートが形成されるものとしてもよい。この場合の変形例の油圧制御装置20Aの構成の概略を図3に示す。図3では、図1と同じ構成には同じ図番を付してその説明は省略する。また、図3中、トルクコンバータ11Aやロックアップリレーバルブ60A,ロックアップコントロールバルブ70Aは、それぞれ図1のトルクコンバータ11やロックアップリレーバルブ60,ロックアップコントロールバルブ70の構成に一部追加したものであるため、追加した部分を除いて同じ図番を付してその説明を省略する。以下、追加した部分について説明する。図3に示すように、トルクコンバータ11Aには、係合油室11aから作動油を出力するための出力ポート12cが追加で形成されている。また、ロックアップリレーバルブ60Aには、係合油室11aの出力ポート12cに接続される入力ポート62iと、第2の連絡油路89に接続される出力ポート62jとが追加で形成されている。さらに、ロックアップコントロールバルブ70Aには、ロックアップリレーバルブ60Aの出力ポート62jに第2の連絡油路89を介して接続される入力ポート72gと、入力ポート72gに連通するドレンポート72hとが追加で形成されている。そして、ロックアップリレーバルブ60Aでは、リニアソレノイドSLUからの信号圧が入力されないときには、入力ポート62iと出力ポート62jとの連通を遮断する。このため、係合油室11a内の作動油は、出力ポート12cからは出力されない。また、ロックアップリレーバルブ60Aでは、リニアソレノイドSLUからの信号圧が入力されるときには、入力ポート62iと出力ポート62jとを連通する。このため、係合油室11a内の作動油は、出力ポート12cから入力ポート62iと出力ポート62jとの連通を介して第2の連絡油路89に出力され、ロックアップコントロールバルブ70Aの入力ポート72gとドレンポート72hとの連通を介してドレンされる。このような構成の油圧制御装置20Aにおいても、実施例と同様に、調整バルブ50はライン圧PLを係合用圧P0に調圧して係合用圧油路82に出力し、ロックアップコントロールバルブ70Aは係合用圧油路82の係合用圧P0を入力し降圧して連絡油路84に出力するから、実施例と同様の効果を奏することができる。
実施例では、ロックアップコントロールバルブ70が調圧バルブ50の後段側に直列的に配置され係合用圧油路82に出力された係合用圧P0を入力するものとしたが、これに限られず、ライン圧用油路81のライン圧PLを入力するものとしてもよい。この場合の変形例の油圧制御装置20Bの構成の概略を図4に示す。図示するように、ライン圧用油路81から調圧バルブ50をバイパスさせてロックアップコントロールバルブ70の入力ポート72dにライン圧PLが入力される。このような構成の油圧制御装置20Bにおいても、調整バルブ50はライン圧PLを係合用圧P0に調圧して係合用圧油路82に出力し、ロックアップコントロールバルブ70はライン圧PLを入力し降圧して連絡油路84に出力するから、実施例と同様の効果を奏することができる。
実施例では、自動車に搭載されたトルクコンバータ11の油圧を制御するものとしたが、これに限られず、係合油室と解放油室との差圧により係合するロックアップクラッチを有するトルクコンバータへの油圧の供給を制御するものであればよく、自動車以外の車両や船舶、航空機等の移動体に搭載されたトルクコンバータの油圧を制御するものとしてもよいし、据え置き型の機器に搭載されたトルクコンバータの油圧を制御するものとしてもよい。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、機械式オイルポンプ13が「機械式ポンプ」に相当し、第1の油路としてのライン圧用油路81のライン圧PLを調圧するプライマリレギュレータバルブ40が「第1の調圧バルブ」に相当し、第2の油路としての係合用圧油路82にライン圧PLを調圧した係合用圧P0を出力する調圧バルブ50が「第2の調圧バルブ」に相当し、第3の油路としての連絡油路84に係合用圧P0を調圧した油圧を出力するロックアップコントロールバルブ70が「第3の調圧バルブ」に相当する。また、リニアソレノイドSLUが「信号圧出力バルブ」に相当し、ロックアップリレーバルブ60が「切替バルブ」に相当する。さらに、コントローラ30が「制御手段」に相当する。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、油圧制御装置の製造産業に利用可能である。
11,11A トルクコンバータ、11a 係合油室、11b 解放油室、12 コンバータカバー、12a 係合油室用ポート、12b 解放油室用ポート、12c 出力ポート、13 ポンプインペラ、14 タービンランナ、15 ステータ、15a ワンウェイクラッチ、16 ロックアップクラッチ、20,20A,20B 油圧制御装置、30 コントローラ、31 機械式オイルポンプ、32 ストレーナ、40 プライマリレギュレータバルブ、42 スリーブ、42a 信号圧入力ポート、42b フィードバック圧入力ポート、42c 入力ポート、42d 出力ポート、42e ドレンポート、44 スプール、46 スプリング、49 セカンダリレギュレータバルブ、50 調圧バルブ、52 スプール、52a 信号圧入力ポート、52b 入力ポート、52c 出力ポート、52d フィードバック圧入力ポート、54 スリーブ、56 スプリング、60,60A ロックアップリレーバルブ、62,62A スリーブ、62a 信号圧入力ポート、62b,62c,62d,62e,62i 入力ポート、62f,62g,62h,62j 出力ポート、64 スプール、66 スプリング、70,70A ロックアップコントロールバルブ、72,72A スリーブ、72a 信号圧入力ポート、72b,72c フィードバックポート、72d,72g 入力ポート、72e 出力ポート、72f,72h ドレンポート、74 スプール、76 スプリング、81 ライン圧用油路、82 係合用圧油路、84 連絡油路、85 セカンダリ圧用油路、86 係合油室用油路、87 解放油室用油路、88 クーラ用油路、89 第2の連絡油路、SLU リニアソレノイド。

Claims (7)

  1. 係合油室と解放油室の作動油の差圧により係合するロックアップクラッチを有するトルクコンバータへの油圧の供給を制御する油圧制御装置であって、
    原動機からの動力により駆動されて油圧を発生させる機械式ポンプと、
    該機械式ポンプに連結される第1の油路の油圧を作動油の排出を伴って調圧する第1の調圧バルブと、
    前記第1の油路の油圧を入力して、信号圧に応じて前記ロックアップクラッチの係合に用いられる係合用圧に調圧し、前記係合油室に作動油を供給する第2の油路に出力する第2の調圧バルブと、
    前記第1の油路の油圧または前記第2の油路に出力された係合用圧を入力して、前記信号圧または該信号圧に同期する第2の信号圧に応じて調圧し、前記解放油室に作動油を供給する第3の油路に出力する第3の調圧バルブと
    を備える油圧制御装置。
  2. 請求項1記載の油圧制御装置であって、
    前記第2の調圧バルブは、前記信号圧が高くなるほど出力圧が高くなるように構成され、
    前記第3の調圧バルブは、前記信号圧または前記第2の信号圧が高くなるほど出力圧が低くなるように構成される
    ことを特徴とする油圧制御装置。
  3. 前記第2の調圧バルブと前記第3の調圧バルブとは、前記信号圧が高くなるほど前記係合油室と前記解放油室の作動油の差圧が大きくなるよう構成されてなる請求項2記載の油圧制御装置。
  4. 請求項3記載の油圧制御装置であって、
    前記第2の調圧バルブは、前記信号圧が所定圧に至るまでは該信号圧が高くなるほど大きく昇圧し、前記信号圧が前記所定圧に至った以降は該信号圧に拘わらず最大圧を保持し、
    前記第3の調圧バルブは、前記信号圧が高くなるほど大きく降圧する
    油圧制御装置。
  5. 係合油室と解放油室の作動油の差圧により係合するロックアップクラッチを有するトルクコンバータへの油圧の供給を制御する油圧制御装置であって、
    原動機からの動力により駆動されて油圧を発生させる機械式ポンプと、
    該機械式ポンプに連結される第1の油路の油圧を作動油の排出を伴って調圧する第1の調圧バルブと、
    前記第1の油路の油圧を入力して前記ロックアップクラッチの係合に用いられる係合用圧に調圧し、前記係合油室に作動油を供給する第2の油路に出力する第2の調圧バルブと、
    前記第1の油路の油圧または前記第2の油路に出力された係合用圧を入力して調圧し、前記解放油室に作動油を供給する第3の油路に出力する第3の調圧バルブと、
    前記係合油室と前記解放油室の作動油の差圧が目標差圧となるように、前記第2の調圧バルブと前記第3の調圧バルブとを同期させて制御する制御手段と
    を備える油圧制御装置。
  6. 前記第3の調圧バルブは、前記第2の調圧バルブの後段側に直列的に配置されてなる請求項1ないし5いずれか1項に記載の油圧制御装置。
  7. 前記第2の油路と、前記第3の油路と、前記第1の調圧バルブからの作動油が排出される排出用油路と、前記係合油室に連結された係合用油路と、前記解放油室に連結された解放用油路とに接続され、前記第2の油路と前記係合用油路とを接続すると共に前記第3の油路と前記解放用油路とを接続する第1の状態と前記排出用油路と前記解放用油路とを接続する第2の状態とを選択的に切り替え可能であって、前記ロックアップクラッチを係合するときには前記第1の状態に切り替え、前記ロックアップクラッチを解放するときには前記第2の状態に切り替える切替バルブを備える請求項1ないし6いずれか1項に記載の油圧制御装置。
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