JP2019065965A - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

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芳充 兵藤
Yoshimitsu Hyodo
芳充 兵藤
一輝 小嶋
Kazuteru Kojima
一輝 小嶋
創三郎 佐々木
Sozaburo Sasaki
創三郎 佐々木
翔 山川
Sho Yamakawa
翔 山川
智志 吉田
Tomoshi Yoshida
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Abstract

【課題】駆動源が低回転速度であってもロックアップクラッチを係合可能で、ロックアップクラッチにおける意図しない係合の発生を抑制できる自動変速機の油圧制御装置を提供する。【解決手段】ロックアップクラッチ24を解放状態とする第1の状態からロックアップクラッチ24を係合状態とする第2の状態に切り換わる場合に、ロックアップ切換えバルブ20がロックアップオン状態であると共に、ロックアップ制御バルブ10が第2の出力油圧P2の出力状態であり、第2の出力油圧P2がロックアップ切換えバルブ20を介して解放用油室26に入力され、係合用油室25から排出された油圧がロックアップ切換えバルブ20を介して排出されることで、ロックアップクラッチ24を解放状態とする第3の状態を経て、第2の状態に切り換わる。【選択図】図3

Description

本開示は、例えば自動車等の車両に搭載される自動変速機を油圧制御するための自動変速機の油圧制御装置に関する。
近年、車両等に搭載される自動変速機にあって、トルクコンバータ等の流体伝動装置を備えたものにおいては、燃費向上等を目的として流体伝動装置のロックアップを行うロックアップクラッチが備えられているものが主流である。このロックアップクラッチは、係合・解放(ロックアップオン・ロックアップオフ)する場合にショック防止のために急係合や急解放を防ぐ必要がある。このため、ロックアップクラッチを油圧制御するための油圧制御装置には、元圧からロックアップ係合圧を精度良く調圧するためのロックアップ制御バルブと、ロックアップクラッチのオン圧ポートとオフ圧ポートとに油圧を切り換えて入力するロックアップ切換えバルブと、が設けられたものが知られている(特許文献1参照)。
特開2014−119017号公報
しかしながら、特許文献1に記載した油圧制御装置では、ロックアップオン圧及びロックアップオフ圧として、いずれもセカンダリ圧を利用している。ここで、例えば、発進直後で内燃エンジンが低回転速度である場合には、セカンダリ圧が非調圧の状態であるためにロックアップクラッチに十分な油圧を供給困難であるのに対し、ロックアップクラッチは高差回転領域にある。このため、例えば、発進直後にロックアップ切換えバルブを切り換えてロックアップクラッチを係合しようとした場合に、セカンダリ圧が低いためにロックアップ制御バルブからの係合圧が不十分になってしまい、ロックアップクラッチのオン圧ポートとオフ圧ポートとの油圧が同等になってしまう可能性がある。この場合、ロックアップクラッチは高差回転状態であることから、遠心力に起因するトルクコンバータ内の圧力変動のためにオン圧ポート側の油圧がオフ圧ポート側の油圧よりも高くなってしまう虞がある。そのため、ロックアップクラッチの係合圧が低い状態で高差回転領域になると、意図しないタイミングで係合してショックを発生してしまう虞があった。
そこで、駆動源が低回転速度であってもロックアップクラッチを係合可能で、ロックアップクラッチにおける意図しない係合の発生を抑制できる自動変速機の油圧制御装置を提供することを目的とする。
本開示に係る自動変速機の油圧制御装置は、係合用油室の油圧と解放用油室の油圧との差圧を制御することにより係脱されるロックアップクラッチを有する流体伝達装置を備えた自動変速機の油圧制御装置において、第1の元圧を前記係合用油室に供給可能なロックアップオン状態と、前記第1の元圧よりも低圧な第2の元圧を前記解放用油室に供給可能なロックアップオフ状態と、を切換可能なロックアップ切換えバルブと、前記第1の元圧が入力される入力ポートと、前記入力ポートに連通可能で第1の出力油圧を出力可能な第1の出力ポート及び第2の出力油圧を出力可能な第2の出力ポートと、を有し、スプールが第1の位置に位置することにより、前記入力ポートと前記第2の出力ポートとを連通して前記第2の出力ポートから前記第2の出力油圧を出力し、前記入力ポートと前記第1の出力ポートとの連通を遮断する前記第2の出力油圧の出力状態と、前記スプールが前記第1の位置よりも第1の方向側の第2の位置にすることにより、前記入力ポートを閉じた非出力状態と、前記スプールが前記第2の位置から前記第1の方向に移動するにつれて、前記入力ポートと前記第1の出力ポートとを連通すると共に前記第1の出力ポートから出力される前記第1の出力油圧を高くし、前記入力ポートと前記第2の出力ポートとの連通を遮断し、前記スプールが前記第2の位置よりも前記第1の方向側に位置する場合に前記第1の方向とは反対方向の第2の方向に移動するにつれて、前記第1の出力ポートから出力される前記第1の出力油圧を低くする前記第1の出力油圧の出力状態と、に切換可能なロックアップ制御バルブと、を備え、前記ロックアップ切換えバルブが前記ロックアップオフ状態であると共に、前記ロックアップ制御バルブが前記第2の出力油圧の出力状態であり、前記第2の出力油圧が前記ロックアップ切換えバルブにより前記解放用油室から遮断され、前記第2の元圧が前記ロックアップ切換えバルブを介して前記解放用油室に入力され、前記係合用油室から排出された油圧が前記ロックアップ切換えバルブを介して排出されることで、前記ロックアップクラッチを解放状態とする第1の状態と、前記ロックアップ切換えバルブが前記ロックアップオン状態であると共に、前記ロックアップ制御バルブが前記第1の出力油圧の出力状態であり、前記第1の出力油圧が前記ロックアップ切換えバルブを介して前記係合用油室に入力され、前記解放用油室から排出された油圧が前記ロックアップ切換えバルブを介して排出されることで、前記ロックアップクラッチを係合状態とする第2の状態と、に切換可能であり、前記第1の状態から前記第2の状態に切り換わる場合に、前記ロックアップ切換えバルブが前記ロックアップオン状態であると共に、前記ロックアップ制御バルブが前記第2の出力油圧の出力状態であり、前記第2の出力油圧が前記ロックアップ切換えバルブを介して前記解放用油室に入力され、前記係合用油室から排出された油圧が前記ロックアップ切換えバルブを介して排出されることで、前記ロックアップクラッチを解放状態とする第3の状態を経て、前記第2の状態に切り換わる。
本自動変速機の油圧制御装置によると、ロックアップクラッチを解放状態とする第1の状態から係合状態とする第2の状態に切り換わる場合に、第2の出力油圧がロックアップ切換えバルブを介して解放用油室に入力されると共に、係合用油室から排出された油圧がロックアップ切換えバルブを介して排出されることで、ロックアップクラッチを解放状態とする第3の状態を経て、第2の状態に切り換わる。このため、ロックアップクラッチが解放状態から係合状態に切り換わる場合に、一旦、第2の元圧よりも高圧な第1の元圧を元にした高圧の第2の出力油圧が解放用油室に供給される状態とし、流体伝達装置内の圧力を高め、その後に第1の元圧を元に調圧した第1の出力油圧にてロックアップクラッチを制御することで、流体伝達装置の内圧が低いことに起因してロックアップクラッチの係合圧が低い状態で高差回転になることを回避できるので、駆動源が低回転速度であってもロックアップクラッチを係合可能で、ロックアップクラッチにおける意図しない係合の発生を抑制することができる。
実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置の第1の状態を示す概略の油圧回路図。 実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置の第2の状態を示す概略の油圧回路図。 実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置の第3の状態を示す概略の油圧回路図。
以下、本実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置を、図1〜図3に沿って説明する。尚、本実施の形態では、自動変速機を、例えば自動車に搭載され、不図示の内燃エンジンを駆動源とする自動変速機に適用した場合について説明している。自動変速機1は、トルクコンバータ(流体伝動装置)2と、不図示の変速機構と、油圧制御装置3と、を備えている。変速機構は、内燃エンジンの動力を伝達可能であり、油圧制御装置3により油圧制御される。本実施の形態では、変速機構は、内燃エンジンに連結された入力部材と出力部材との間の変速比を油圧の給排により変更可能になっており、例えば、複数の油圧式のクラッチ及びブレーキ(係合要素)を有し、各クラッチ及びブレーキの係脱の組み合わせにより複数の変速段を形成可能な多段変速機としている。また、変速機構において油圧が供給される対象としては、例えば、クラッチ及びブレーキ等を作動させるための油圧サーボや、冷却部4(COOLER)がある。
トルクコンバータ2は、内燃エンジンの出力軸に接続されたポンプインペラ21と、作動流体を介してポンプインペラ21の回転が伝達されるタービンランナ22と、タービンランナ22からポンプインペラ21に戻る作動油を整流しつつトルク増大作用を生じさせるステータ23とを有している。タービンランナ22は、内燃エンジンの出力軸と同軸上に配設された変速機構の入力軸に駆動連結されている。
トルクコンバータ2は、ロックアップクラッチ24と、軸方向においてロックアップクラッチ24を挟んで配置される係合用油室25及び解放用油室26と、を有している。ロックアップクラッチ24は、単板タイプであり、係合用油室25の油圧(オン圧)と解放用油室26の油圧(オフ圧)との差圧により係合状態及び解放状態が制御される。ロックアップクラッチ24が係合されると、内燃エンジンの出力軸と変速機構の入力軸とが一体回転する(ロックアップ状態となる)ことで、出力軸の回転が入力軸に直接伝達される。
係合用油室25は、ロックアップクラッチ24を係合するために設けられ、オン圧ポート2aにより外部に連通し、オン圧として後述する第1の出力油圧P1が供給される。解放用油室26は、ロックアップクラッチ24を解放するために設けられ、オフ圧ポート2bにより外部に連通し、オフ圧としてセカンダリ圧Psec又は後述する第2の出力油圧P2が供給される。
油圧制御装置3は、内燃エンジンに連動して駆動されて油圧を発生させるオイルポンプの発生する油圧をライン圧(第1の元圧)PLに調圧するプライマリレギュレータバルブ、該プライマリレギュレータバルブの排出圧をセカンダリ圧(第2の元圧)Psecに調圧するセカンダリレギュレータバルブ、ライン圧PLを所定圧であるモジュレータ圧Pmodに調圧するモジュレータバルブ、などの各種の油圧を生成する油圧生成部分を備えている。セカンダリ圧Psecは、ライン圧PLから生成され、ライン圧PLよりも低圧である。また、油圧制御装置3は、例えば、ロックアップ制御バルブ10と、ロックアップ切換えバルブ20と、オンオフソレノイドバルブSLと、リニアソレノイドバルブSLUと、第1のリリーフ弁(第1の調圧部)31と、第2のリリーフ弁(第2の調圧部)32と、オリフィス40を備えている。
ロックアップ制御バルブ10は、スプール10p及び付勢ばね10sを備えるスプールバルブであり、リニアソレノイドバルブSLUから供給される信号油圧PSLUと付勢ばね10sの付勢力及び第1の出力油圧P1であるフィードバック圧との関係によりスプール10pが移動する。ロックアップ制御バルブ10は、付勢ばね10sが収容された第1油室10aと、第1油室10aとはスプール10pの軸方向の反対側に設けられた第2油室10bと、入力ポート10cと、第1の出力ポート10dと、第2の出力ポート10eと、ポート10fと、を備えている。本実施の形態では、軸方向において第2油室10b側から第1油室10a側への方向を第1の方向D1、その反対方向を第2の方向D2としている。
第1油室10aは、第1の出力油圧P1が充填されることにより、スプール10pを第2の方向D2に移動させる押圧力を付勢ばね10sと共に与える。第2油室10bは、リニアソレノイドバルブSLUの出力ポートSLUaに連通している。第1の出力ポート10dは、第1油室10aと、ロックアップ切換えバルブ20の第3のポート20eとに連通している。第2の出力ポート10eは、オリフィス40を介してロックアップ切換えバルブ20の第9のポート20kに連通している。ポート10fは、第2のリリーフ弁32の入力ポート32aに連通している。ここで、オリフィス40は、ロックアップ制御バルブ10の第2の出力ポート10eと、ロックアップ切換えバルブ20の第9のポート20kと、を連通する油路a1に設けられている。油路a1にオリフィス40が設けられていることにより、ロックアップ切換えバルブ20がロックアップオフ状態(図中、左半位置)からロックアップオン状態(図中、右半位置)に切り換わった際に、ライン圧PLが油路a1を介して解放用油室26に急激に流入することを抑制し、ライン圧PLの圧低を抑制することができる。
ロックアップ制御バルブ10は、スプール10pが第2の方向D2側の第1の位置に位置して入力ポート10cと第2の出力ポート10eとが連通して、ライン圧PLを調圧せずに第2の出力油圧P2として出力可能な第2の出力油圧P2の出力状態(図中、左半位置)と、スプール10pが第1の位置よりも第1の方向D1側の第2の位置に位置して入力ポート10cを閉じた非出力状態と、スプール10pが第2の位置から第1の方向D1に移動するにつれて、入力ポート10cと第1の出力ポート10dとが連通してライン圧PLを元圧として第1の出力油圧P1を調圧して出力可能な第1の出力油圧P1の出力状態(図中、右半位置)と、に切換可能である。
ロックアップ制御バルブ10は、第1油室10a及び第2油室10bに油圧が作用しない初期状態では、スプール10pが第1の位置に位置して第2の出力油圧P2の出力状態となり、入力ポート10cと第2の出力ポート10eとを連通し、第1の出力ポート10dとポート10fとを連通する。従って、第2の出力ポート10eからは、ライン圧PLが調圧されずに第2の出力油圧P2として出力可能である。また、ロックアップ制御バルブ10は、スプール10pが第1の位置から第1の方向D1側の第2の位置にすることにより、非出力状態となり、入力ポート10cを閉じて、各出力ポート10d,10eから油圧を出力しなくなる。更に、ロックアップ制御バルブ10は、前記スプールが第2の位置から第1の方向D1に移動するにつれて、第1の出力油圧P1の出力状態となり、入力ポート10cが開いて、入力ポート10cと第1の出力ポート10dとを連通すると共に第1の出力油圧P1を高くし、入力ポート10cと第2の出力ポート10eとの連通を遮断し、一方、スプール10pが第2の位置よりも第1の方向D1側に位置する場合に第2の方向D2に移動するにつれて、第1の出力油圧P1を低くする。このような動きにより、第1の出力ポート10dから出力される油圧を調圧する。
ロックアップ切換えバルブ20は、スプール20p及び付勢ばね20sを備えるスプールバルブであり、オンオフソレノイドバルブSLから供給される信号油圧PSLと付勢ばね20sの付勢力との関係によりスプール20pが移動することで、ライン圧PLを係合用油室25に供給可能なロックアップオン状態と、セカンダリ圧Psecを解放用油室26に供給可能なロックアップオフ状態と、を切換可能である。ロックアップ切換えバルブ20は、付勢ばね20sが収容された第1油室20aと、第1油室20aとはスプール20pの軸方向の反対側に設けられた第2油室20bと、第1のポート20cと、第2のポート20dと、第3のポート20eと、第4のポート20fと、第5のポート20gと、第6のポート20hと、セカンダリ圧Psecが入力される第7のポート20iと、第8のポート20jと、第9のポート20kと、を備えている。本実施の形態では、軸方向において第1油室20a側から第2油室20b側への方向を第1の方向D1、その反対方向を第2の方向D2としている。
第1油室20aに収容された付勢ばね20sは、スプール20pを第1の方向D1に移動させる押圧力を与える。第2油室20bは、オンオフソレノイドバルブSLの出力ポートSLaに連通している。第1のポート20cは、第8のポート20jとオフ圧ポート2bとに連通している。第2のポート20dは、第1のリリーフ弁31の入力ポート31aに連通している。第4のポート20fは、第5のポート20g及びオン圧ポート2aに連通している。第6のポート20hは、冷却部4に連通している。
ロックアップ切換えバルブ20は、スプール20pが第1の方向D1側に位置する場合は(図中、左半位置ロックアップオフ状態)、第1のポート20c、第2のポート20d、第3のポート20e、第4のポート20f、第9のポート20kはそれぞれ遮断され、第5のポート20gと第6のポート20hとが連通し、第7のポート20iと第8のポート20jとが連通する。第5のポート20gと第6のポート20hとが連通することで、オン圧ポート2aと冷却部4とが連通する。第7のポート20iと第8のポート20jとが連通することで、セカンダリ圧Psecがオフ圧ポート2bに入力される。
ロックアップ切換えバルブ20は、スプール20pが第2の方向D2側に位置する場合は(図中、右半位置ロックアップオン状態)、第5のポート20gは遮断され、第1のポート20cと第2のポート20dとが連通し、第3のポート20eと第4のポート20fとが連通し、第6のポート20hと第7のポート20iとが連通し、第8のポート20jと第9のポート20kとが連通する。第1のポート20cと第2のポート20dとが連通することで、オフ圧ポート2bと第1のリリーフ弁31とが連通する。第3のポート20eと第4のポート20fとが連通することで、オン圧ポート2aと第1の出力ポート10dとが連通する。第6のポート20hと第7のポート20iとが連通することで、セカンダリ圧Psecが冷却部4に入力される。第8のポート20jと第9のポート20kとが連通することで、オフ圧ポート2bと第2の出力ポート10eとが連通する。
第1のリリーフ弁31は、入力ポート31aに入力された油圧が所定圧以上である場合に出力ポート31bから油圧を出力する。第2のリリーフ弁32は、入力ポート32aに入力された油圧が所定圧以上である場合に出力ポート32bから油圧を出力する。尚、第2のリリーフ弁32は、第1のリリーフ弁31よりも低い油圧に調圧する。
次に、油圧制御装置3の動作について説明する。ロックアップクラッチ24を解放している場合(第1の状態)は、図1に示すように、ロックアップ制御バルブ10のスプール10pは第2の方向D2側(図1中、黒色で示す左半位置)に位置し、ロックアップ切換えバルブ20のスプール20pは第1の方向D1側(図1中、黒色で示す左半位置)に位置する。この時、ロックアップ制御バルブ10では、入力ポート10cに入力されたライン圧PLは、第2の出力ポート10eから第2の出力油圧P2として出力され、ロックアップ切換えバルブ20の第9のポート20kで堰止められる。また、ロックアップ切換えバルブ20では、第7のポート20iに入力されたセカンダリ圧Psecが第8のポート20jから出力されてオフ圧ポート2bに入力される。これにより、ロックアップクラッチ24は解放された解放状態となり、オン圧ポート2aから油圧が排出される。オン圧ポート2aから排出された油圧は、第5のポート20gから第6のポート20hを介して、冷却部4に排出される。即ち、第1の状態では、ロックアップ切換えバルブ20がロックアップオフ状態であると共に、前記ロックアップ制御バルブが前記第2の出力油圧の出力状態である。また、第1の状態では、第2の出力油圧P2がロックアップ切換えバルブ20によりオフ圧ポート2bから遮断され、セカンダリ圧Psecがロックアップ切換えバルブ20を介してオフ圧ポート2bに入力され、オン圧ポート2aから排出された油圧がロックアップ切換えバルブ20を介して排出されることで、ロックアップクラッチ24を解放状態とする。
一方、ロックアップクラッチ24を係合している場合(第2の状態)は、図2に示すように、ロックアップ制御バルブ10のスプール10pは第1の方向D1側(図2中、黒色で示す右半位置)に位置し、ロックアップ切換えバルブ20のスプール20pは第2の方向D2側(図2中、黒色で示す右半位置)に位置する。この時、ロックアップ制御バルブ10では、入力ポート10cに入力されたライン圧PLは、調圧されて第1の出力ポート10dから第1の出力油圧P1として出力される。また、ロックアップ切換えバルブ20では、第3のポート20eに入力された第1の出力油圧P1は、第4のポート20fから出力され、オン圧ポート2aに入力される。これにより、ロックアップクラッチ24は係合された係合状態となり、この状態においてロックアップ制御バルブ10のスプール10pが移動することで、ライン圧PLを元圧として第1の出力油圧P1が調圧されて、ロックアップクラッチ24の係合状態が制御される。
また、第1の出力油圧P1がオン圧ポート2aに入力されることに伴い、オフ圧ポート2bから油圧が排出される。オフ圧ポート2bから排出された油圧は、第1のポート20cから第2のポート20dを介して、第1のリリーフ弁31に入力される。これにより、オフ圧ポート2bから排出された油圧を排出することができる。また、オフ圧ポート2bから排出された油圧は、第8のポート20jから第9のポート20kを介して、ロックアップ制御バルブ10の第2の出力ポート10eに入力するが、この状態では、第2の出力ポート10eは遮断されている。更に、ロックアップ切換えバルブ20では、第7のポート20iに入力されたセカンダリ圧Psecが第6のポート20hから出力されて冷却部4に排出される。即ち、第2の状態では、ロックアップ切換えバルブ20がロックアップオン状態であると共に、ロックアップ制御バルブ10が第1の出力油圧P1の出力状態である。また、第2の状態では、第1の出力油圧P1がロックアップ切換えバルブ20を介してオン圧ポート2aに入力され、オフ圧ポート2bから排出された油圧がロックアップ切換えバルブ20を介して排出されることで、ロックアップクラッチ24を係合状態とする。
ここで、第2の状態において、第1のリリーフ弁31は、オフ圧ポート2bにロックアップ切換えバルブ20を介して連通して、オフ圧ポート2bから排出された油圧を調圧可能である。また、第2の状態では、ロックアップ制御バルブ10の第2の出力ポート10e及びポート10fは遮断されることから、第2のリリーフ弁32は、ロックアップ制御バルブ10のスプール10pが第1の方向D1側に位置することに伴って、オン圧ポート2aから遮断される。これにより、第2の状態において、オン圧ポート2aに入力する第1の出力油圧P1が第2のリリーフ弁32から排出されてしまうことを防止している。
次に、ロックアップクラッチ24を解放している状態から係合する場合、即ち、第1の状態から第2の状態に移るまでの遷移過程である第3の状態について説明する。この場合、ロックアップ制御バルブ10のスプール10pは、図1に示す第1の状態では第2の方向D2側(図1中、黒色で示す左半位置)であり、それから遷移した図3に示す第3の状態でも変わらずに、第2の方向D2側(図3中、黒色で示す左半位置)に位置する。これに対し、ロックアップ切換えバルブ20のスプール20pは、図1に示す第1の状態では第2の方向D2側(図1中、黒色で示す左半位置)であり、それから遷移した図3に示す第3の状態では第2の方向D2側から第1の方向D1側(図3中、黒色で示す右半位置)に切り換わる。ロックアップ切換えバルブ20のスプール20pは第1の状態と変わらず、第2の方向D2側(図3中、黒色で示す右半位置)に位置する。
第3の状態において、ロックアップ制御バルブ10では、入力ポート10cに入力されたライン圧PLは、調圧されずに第2の出力ポート10eから第2の出力油圧P2として出力される。また、ロックアップ切換えバルブ20では、第9のポート20kに入力された第2の出力油圧P2は、第8のポート20jから出力され、オフ圧ポート2bに入力される。これにより、ロックアップクラッチ24は解放された解放状態に維持され、オン圧ポート2aから油圧が排出される。ここで、第1の状態から第3の状態に遷移する際に、ロックアップ切換えバルブ20が図中の左半位置から右半位置に切り換わると、切り換わった瞬間に、第1の状態では第9のポート20kで堰き止められていた第2の出力油圧P2が急激に解放用油室26に流入して、元圧であるライン圧PLが圧低を発生する虞がある。これに対し、本実施の形態では、第2の出力油圧P2の油路a1にオリフィス40が設けられているので、ロックアップ切換えバルブ20がロックアップオフ状態(図中、左半位置)からロックアップオン状態(図中、右半位置)に切り換わった際に、第2の出力油圧P2が油路a1を介して解放用油室26に急激に流入することを抑制し、ライン圧PLの圧低を抑制することができる。
第2の出力油圧P2がオフ圧ポート2bに入力されることに伴い、オン圧ポート2aから排出された油圧は、第4のポート20fから第3のポート20eから排出される。排出された油圧は、ロックアップ制御バルブ10の第1の出力ポート10dからポート10fを経て第2のリリーフ弁32に入力される。更に、ロックアップ切換えバルブ20では、第7のポート20iに入力されたセカンダリ圧Psecが第6のポート20hから出力されて冷却部4に排出される。即ち、第3の状態では、ロックアップ切換えバルブ20がロックアップオン状態であると共に、ロックアップ制御バルブ10が第2の出力油圧P2の出力状態である。また、第3の状態では、第2の出力油圧P2がロックアップ切換えバルブ20を介してオフ圧ポート2bに入力され、オン圧ポート2aから排出された油圧がロックアップ切換えバルブ20を介して排出されることで、ロックアップクラッチ24を解放状態とする。
次に、第3の状態から第2の状態に遷移する際は、ロックアップ制御バルブ10のスプール10pは、図3に示す第3の状態では第2の方向D2側(図3中、黒色で示す左半位置)であり、それから遷移した図2に示す第2の状態では第2の方向D2側から第1の方向D1側(図2中、黒色で示す右半位置)に切り換わる。一方、ロックアップ切換えバルブ20のスプール20pは、図3に示す第3の状態では第2の方向D2側(図3中、黒色で示す右半位置)であり、それから遷移した図2に示す第3の状態でも変わらない。ここで、第1の状態から第3の状態を経ることなく第2の状態に遷移してしまうと、例えば、セカンダリ圧Psecが比較的低圧の状態であった場合には、一時的に、オフ圧ポート2bから入力される作動油が止まってトルクコンバータ2の内圧が低い状態が発生し、その状態で高差回転してしまう可能性があり、その結果、ロックアップクラッチ24が意図しないタイミングで係合してショックを発生してしまう虞があった。これに対し、本実施の形態では、第1の状態から第3の状態を経た後に第2の状態となることにより、仮にセカンダリ圧Psecが比較的低圧の状態であったとしても、一旦、セカンダリ圧Psecよりも高圧なライン圧PLを元にした高圧の第2の出力油圧P2が解放用油室26に供給される状態とし、トルクコンバータ2内の圧力を高め、その後にライン圧PLを元に調圧した第1の出力油圧P1にてロックアップクラッチ24を制御することができる。これにより、ロックアップクラッチ24の係合圧が低い状態で高差回転してしまうことを回避して、ロックアップクラッチ24が意図しないタイミングで係合してショックを発生してしまうことを防止して、ロックアップクラッチ24の係合制御を速やかに行うことができる。
ところで、第3の状態において、第1のリリーフ弁31は、オフ圧ポート2bにロックアップ切換えバルブ20を介して連通して、オフ圧ポート2bに入力される油圧を調圧可能である。また、第2のリリーフ弁32は、オン圧ポート2aにロックアップ切換えバルブ20及びロックアップ制御バルブ10を介して連通して、オン圧ポート2aから排出された油圧を調圧可能である。そして、第2のリリーフ弁32は、第1のリリーフ弁31よりも低い油圧に調圧する。このため、第3の状態において、オフ圧ポート2bに入力される油圧が、オン圧ポート2aから排出される油圧より高く維持されるので、ロックアップクラッチ24を解放状態に維持することができる。
一方、例えば、第1のリリーフ弁31と第2のリリーフ弁32とを別個に設けずに共用した場合、第3の状態において、オフ圧ポート2bに入力される油圧とオン圧ポート2aから排出される油圧が同じになってしまう。この場合、ロックアップクラッチ24において、遠心力に起因するトルクコンバータ2内の圧力変動のためにオン圧ポート2a側の油圧がオフ圧ポート2b側の油圧よりも高くなってしまうため、ロックアップクラッチ24の係合圧が低い状態で高差回転領域になった場合に、意図しないタイミングで係合してショックを発生してしまう虞があった。これに対し、本実施の形態の油圧制御装置3によれば、第3の状態において、ロックアップクラッチ24を解放状態に維持することができるので、ロックアップクラッチ24における意図しないタイミングの係合の発生を抑制することができる。
以上説明したように、本実施の形態の自動変速機1の油圧制御装置3によると、ロックアップクラッチ24を解放状態とする第1の状態から係合状態とする第2の状態に切り換わる場合に、第2の出力油圧P2がロックアップ切換えバルブ20を介してオフ圧ポート2bに入力されると共に、オン圧ポート2aから排出された油圧がロックアップ切換えバルブ20を介して排出されることで、ロックアップクラッチ24を解放状態とする第3の状態を経て、第2の状態に切り換わる。このため、ロックアップクラッチ24が解放状態から係合状態に切り換わる場合に、一旦、セカンダリ圧Psecよりも高圧なライン圧PLを元にした高圧の第2の出力油圧P2が解放用油室26に供給される状態とし、トルクコンバータ2内の圧力を高め、その後にライン圧PLを元に調圧した第1の出力油圧P1にてロックアップクラッチ24を制御することで、トルクコンバータ2の内圧が低いことに起因してロックアップクラッチ24の係合圧が低い状態で高差回転になることを回避できる。これにより、内燃エンジンが低回転速度であっても速やかにロックアップクラッチ24を係合制御可能になると共に、ロックアップクラッチ24における意図しない係合の発生を抑制することができる。
また、本実施の形態の自動変速機1の油圧制御装置3では、第3の状態において、第1のリリーフ弁31がオフ圧ポート2bに連通すると共に、第2のリリーフ弁32がオン圧ポート2aに連通する。また、第3の状態において、第2のリリーフ弁32は、オン圧ポート2aから排出された油圧を、第1のリリーフ弁31により調圧されたオフ圧ポート2bに入力された油圧よりも低い油圧に調圧する。このため、第3の状態において、オフ圧ポート2bに入力される油圧が、オン圧ポート2aから排出される油圧より高く維持されるので、係合用油室25と解放用油室26との油圧が同等になってしまうことが回避され、より効果的にロックアップクラッチ24を解放状態に維持することができる。
また、本実施の形態の自動変速機1の油圧制御装置3では、第2の状態において、第1のリリーフ弁31がオフ圧ポート2bに連通すると共に、第2のリリーフ弁32はオン圧ポート2aから遮断される。このため、第2の状態において、第2のリリーフ弁32がオン圧ポート2aに連通していないので、オン圧ポート2aに連通する第1の出力油圧P1が第2のリリーフ弁32から排出されてしまうことを防止できる。
尚、本実施の形態は、以下の構成を少なくとも備える。本実施の形態の自動変速機(1)の油圧制御装置(3)は、係合用油室(25)の油圧と解放用油室(26)の油圧との差圧を制御することにより係脱されるロックアップクラッチ(24)を有する流体伝達装置(2)を備えた自動変速機(1)の油圧制御装置(3)において、第1の元圧(PL)を前記係合用油室(25)に供給可能なロックアップオン状態と、前記第1の元圧(PL)よりも低圧な第2の元圧(Psec)を前記解放用油室(26)に供給可能なロックアップオフ状態と、を切換可能なロックアップ切換えバルブ(20)と、前記第1の元圧(PL)が入力される入力ポート(10c)と、前記入力ポート(10c)に連通可能で第1の出力油圧(P1)を出力可能な第1の出力ポート(10d)及び第2の出力油圧(P2)を出力可能な第2の出力ポート(10e)と、を有し、スプール(10p)が第1の位置に位置することにより、前記入力ポート(10c)と前記第2の出力ポート(10e)とを連通して前記第2の出力ポート(10e)から前記第2の出力油圧(P2)を出力し、前記入力ポート(10c)と前記第1の出力ポート(10d)との連通を遮断する前記第2の出力油圧(P2)の出力状態と、前記スプール(10p)が前記第1の位置よりも第1の方向(D1)側の第2の位置にすることにより、前記入力ポート(10c)を閉じた非出力状態と、前記スプール(10p)が前記第2の位置から前記第1の方向(D1)に移動するにつれて、前記入力ポート(10c)と前記第1の出力ポート(10d)とを連通すると共に前記第1の出力ポート(10d)から出力される前記第1の出力油圧(P1)を高くし、前記入力ポート(10c)と前記第2の出力ポート(10e)との連通を遮断し、前記スプール(10p)が前記第2の位置よりも前記第1の方向(D1)側に位置する場合に前記第1の方向(D1)とは反対方向の第2の方向(D2)に移動するにつれて、前記第1の出力ポート(10d)から出力される前記第1の出力油圧(P1)を低くする前記第1の出力油圧(P1)の出力状態と、に切換可能なロックアップ制御バルブ(10)と、を備え、前記ロックアップ切換えバルブ(20)が前記ロックアップオフ状態であると共に、前記ロックアップ制御バルブ(10)が前記第2の出力油圧(P2)の出力状態であり、前記第2の出力油圧(P2)が前記ロックアップ切換えバルブ(20)により前記解放用油室(26)から遮断され、前記第2の元圧(Psec)が前記ロックアップ切換えバルブ(20)を介して前記解放用油室(26)に入力され、前記係合用油室(25)から排出された油圧が前記ロックアップ切換えバルブ(20)を介して排出されることで、前記ロックアップクラッチ(24)を解放状態とする第1の状態と、前記ロックアップ切換えバルブ(20)が前記ロックアップオン状態であると共に、前記ロックアップ制御バルブ(10)が前記第1の出力油圧(P1)の出力状態であり、前記第1の出力油圧(P1)が前記ロックアップ切換えバルブ(20)を介して前記係合用油室(25)に入力され、前記解放用油室(26)から排出された油圧が前記ロックアップ切換えバルブ(20)を介して排出されることで、前記ロックアップクラッチ(24)を係合状態とする第2の状態と、に切換可能であり、前記第1の状態から前記第2の状態に切り換わる場合に、前記ロックアップ切換えバルブ(20)が前記ロックアップオン状態であると共に、前記ロックアップ制御バルブ(10)が前記第2の出力油圧(P2)の出力状態であり、前記第2の出力油圧(P2)が前記ロックアップ切換えバルブ(20)を介して前記解放用油室(26)に入力され、前記係合用油室(25)から排出された油圧が前記ロックアップ切換えバルブ(20)を介して排出されることで、前記ロックアップクラッチ(24)を解放状態とする第3の状態を経て、前記第2の状態に切り換わる。
この構成によれば、ロックアップクラッチ(24)を解放状態とする第1の状態から係合状態とする第2の状態に切り換わる場合に、第2の出力油圧(P2)がロックアップ切換えバルブ(20)を介して解放用油室(26)に入力されると共に、係合用油室(25)から排出された油圧がロックアップ切換えバルブ(20)を介して排出されることで、ロックアップクラッチ(24)を解放状態とする第3の状態を経て、第2の状態に切り換わる。このため、ロックアップクラッチ(24)が解放状態から係合状態に切り換わる場合に、一旦、第2の元圧(Psec)よりも高圧な第1の元圧(PL)を元にした高圧の第2の出力油圧(P2)が解放用油室(26)に供給される状態とし、流体伝達装置(2)内の圧力を高め、その後に第1の元圧(PL)を元に調圧した第1の出力油圧(P1)にてロックアップクラッチ(24)を制御することで、流体伝達装置(2)の内圧が低いことに起因してロックアップクラッチ(24)の係合圧が低い状態で高差回転になることを回避できるので、駆動源が低回転速度であってもロックアップクラッチ(24)を係合可能で、ロックアップクラッチ(24)における意図しない係合の発生を抑制することができる。
また、本実施の形態の自動変速機(1)の油圧制御装置(3)は、油圧を調圧可能な第1の調圧部(31)と第2の調圧部(32)を備え、前記第1の調圧部(31)は、前記第3の状態において、前記解放用油室(26)に前記ロックアップ切換えバルブ(20)を介して連通して、前記解放用油室(26)に入力された油圧を調圧可能であり、前記第2の調圧部(32)は、前記第3の状態において、前記係合用油室(25)に前記ロックアップ切換えバルブ(20)及び前記ロックアップ制御バルブ(10)を介して連通して、前記係合用油室(25)から排出された油圧を調圧可能であり、前記第2の調圧部(32)は、前記係合用油室(25)から排出された油圧を前記第1の調圧部(31)により調圧された前記解放用油室(26)に入力された油圧よりも低い油圧に調圧する。この構成によれば、第3の状態において、解放用油室(26)に入力される油圧が、係合用油室(25)から排出される油圧より高く維持されるので、係合用油室(25)と解放用油室(26)との油圧が同等になってしまうことが回避され、より効果的にロックアップクラッチ(24)を解放状態に維持することができる。
また、本実施の形態の自動変速機(1)の油圧制御装置(3)は、前記第1の調圧部(31)は、前記第2の状態において、前記解放用油室(26)に前記ロックアップ切換えバルブ(20)を介して連通して、前記解放用油室(26)から排出された油圧を調圧可能であり、前記第2の調圧部(32)は、前記第2の状態において、前記第1の出力油圧(P1)の出力状態である前記ロックアップ制御バルブ(10)により前記係合用油室(25)から遮断される。この構成によれば、第2の状態において、第2の調圧部(32)が係合用油室(25)に連通していないので、係合用油室(25)に連通する第1の出力油圧(P1)が第2の調圧部(32)から排出されてしまうことを防止できる。また、ロックアップ制御バルブ(10)に第2の調圧部(32)の遮断という機能も持ち合わせることで、例えば、別途遮断するための切換えバルブ等を利用する場合に比べて、安価で簡素な油圧回路を実現することができる。
また、本実施の形態の自動変速機(1)の油圧制御装置(3)は、前記第1の調圧部(31)及び前記第2の調圧部(32)は、それぞれリリーフ弁(31,32)を有する。この構成によれば、各調圧部として、例えば切換えバルブ等を利用する場合に比べて、安価で簡素な油圧回路を実現することができる。
また、本実施の形態の自動変速機(1)の油圧制御装置(3)は、前記ロックアップ制御バルブ(10)の前記第2の出力ポート(10e)と、前記ロックアップ切換えバルブ(20)と、を連通する油路(a1)に設けられたオリフィス(40)を備えている。この構成によれば、ロックアップ切換えバルブ(20)がロックアップオフ状態からロックアップオン状態に切り替わった際に、第1の元圧(PL)が油路(a1)を介して解放用油室(26)に急激に流入することを抑制し、第1の元圧(PL)の圧低を抑制することができる。
1 自動変速機
2 トルクコンバータ(流体伝動装置)
3 油圧制御装置
10 ロックアップ制御バルブ
10c 入力ポート
10d 第1の出力ポート
10e 第2の出力ポート
10p スプール
20 ロックアップ切換えバルブ
24 ロックアップクラッチ
25 係合用油室
26 解放用油室
31 第1のリリーフ弁(第1の調圧部)
32 第2のリリーフ弁(第2の調圧部)
a1 油路
D1 第1の方向
D2 第2の方向
PL ライン圧(第1の元圧)
Psec セカンダリ圧(第2の元圧)
P1 第1の出力油圧
P2 第2の出力油圧

Claims (5)

  1. 係合用油室の油圧と解放用油室の油圧との差圧を制御することにより係脱されるロックアップクラッチを有する流体伝達装置を備えた自動変速機の油圧制御装置において、
    第1の元圧を前記係合用油室に供給可能なロックアップオン状態と、前記第1の元圧よりも低圧な第2の元圧を前記解放用油室に供給可能なロックアップオフ状態と、を切換可能なロックアップ切換えバルブと、
    前記第1の元圧が入力される入力ポートと、前記入力ポートに連通可能で第1の出力油圧を出力可能な第1の出力ポート及び第2の出力油圧を出力可能な第2の出力ポートと、を有し、スプールが第1の位置に位置することにより、前記入力ポートと前記第2の出力ポートとを連通して前記第2の出力ポートから前記第2の出力油圧を出力し、前記入力ポートと前記第1の出力ポートとの連通を遮断する前記第2の出力油圧の出力状態と、前記スプールが前記第1の位置よりも第1の方向側の第2の位置にすることにより、前記入力ポートを閉じた非出力状態と、前記スプールが前記第2の位置から前記第1の方向に移動するにつれて、前記入力ポートと前記第1の出力ポートとを連通すると共に前記第1の出力ポートから出力される前記第1の出力油圧を高くし、前記入力ポートと前記第2の出力ポートとの連通を遮断し、前記スプールが前記第2の位置よりも前記第1の方向側に位置する場合に前記第1の方向とは反対方向の第2の方向に移動するにつれて、前記第1の出力ポートから出力される前記第1の出力油圧を低くする前記第1の出力油圧の出力状態と、に切換可能なロックアップ制御バルブと、を備え、
    前記ロックアップ切換えバルブが前記ロックアップオフ状態であると共に、前記ロックアップ制御バルブが前記第2の出力油圧の出力状態であり、前記第2の出力油圧が前記ロックアップ切換えバルブにより前記解放用油室から遮断され、前記第2の元圧が前記ロックアップ切換えバルブを介して前記解放用油室に入力され、前記係合用油室から排出された油圧が前記ロックアップ切換えバルブを介して排出されることで、前記ロックアップクラッチを解放状態とする第1の状態と、
    前記ロックアップ切換えバルブが前記ロックアップオン状態であると共に、前記ロックアップ制御バルブが前記第1の出力油圧の出力状態であり、前記第1の出力油圧が前記ロックアップ切換えバルブを介して前記係合用油室に入力され、前記解放用油室から排出された油圧が前記ロックアップ切換えバルブを介して排出されることで、前記ロックアップクラッチを係合状態とする第2の状態と、に切換可能であり、
    前記第1の状態から前記第2の状態に切り換わる場合に、前記ロックアップ切換えバルブが前記ロックアップオン状態であると共に、前記ロックアップ制御バルブが前記第2の出力油圧の出力状態であり、前記第2の出力油圧が前記ロックアップ切換えバルブを介して前記解放用油室に入力され、前記係合用油室から排出された油圧が前記ロックアップ切換えバルブを介して排出されることで、前記ロックアップクラッチを解放状態とする第3の状態を経て、前記第2の状態に切り換わる自動変速機の油圧制御装置。
  2. 油圧を調圧可能な第1の調圧部と第2の調圧部を備え、
    前記第1の調圧部は、前記第3の状態において、前記解放用油室に前記ロックアップ切換えバルブを介して連通して、前記解放用油室に入力された油圧を調圧可能であり、
    前記第2の調圧部は、前記第3の状態において、前記係合用油室に前記ロックアップ切換えバルブ及び前記ロックアップ制御バルブを介して連通して、前記係合用油室から排出された油圧を調圧可能であり、
    前記第2の調圧部は、前記係合用油室から排出された油圧を前記第1の調圧部により調圧された前記解放用油室に入力された油圧よりも低い油圧に調圧する請求項1に記載の自動変速機の油圧制御装置。
  3. 前記第1の調圧部は、前記第2の状態において、前記解放用油室に前記ロックアップ切換えバルブを介して連通して、前記解放用油室から排出された油圧を調圧可能であり、
    前記第2の調圧部は、前記第2の状態において、前記第1の出力油圧の出力状態である前記ロックアップ制御バルブにより前記係合用油室から遮断される請求項2に記載の自動変速機の油圧制御装置。
  4. 前記第1の調圧部及び前記第2の調圧部は、それぞれリリーフ弁を有する請求項2又は3に記載の自動変速機の油圧制御装置。
  5. 前記ロックアップ制御バルブの前記第2の出力ポートと、前記ロックアップ切換えバルブと、を連通する油路に設けられたオリフィスを備えた請求項1乃至4のいずれか1項に記載の自動変速機の油圧制御装置。
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