JP2017082923A - 油圧制御回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】油圧ピストンにより作動されるロックアップクラッチを有するトルクコンバータにおいて、ロックアップピストンのストロークが完了した際に急係合ショックが発生することを防止する。
【解決手段】ロックアップリレーバルブ5の切り替えにより、ロックアップクラッチのON/OFFの切り替えと、トルクコンバータ1に油圧を供給する油路の切り替えとが行われる油圧制御回路において、ロックアップON時にリレーバルブ出力側の油路に接続される油路(Cir-MOD圧油路74)には、この油路内の油圧が、ロックアップ中にトルクコンバータに供給する油圧を超えると開弁して油圧を逃がすプレッシャーリリーフバルブ9(圧力調整弁)を設けている。このような構成により、ロックアップピストン23のストロークが完了した際に、ロックアップクラッチ2が急係合することを防止することができ、急係合ショックを抑制することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、ロックアップクラッチを有するトルクコンバータの油圧制御回路に関する。
エンジン(内燃機関)及び自動変速機が搭載された車両においては、エンジンと自動変速機との間にトルクコンバータが設けられている。トルクコンバータとしては、トルク伝達容量が大きな多板ロックアップクラッチを有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。多板ロックアップクラッチ等は、トルクコンバータ内に設けられたロックアップピストン(油圧式のピストン)の油室(ロックアップ油室)にロックアップON圧を供給することによって係合される。
特開2015−145689号公報
ロックアップクラッチを有するトルクコンバータにおいて、ロックアップクラッチを係合する際にロックアップピストンが移動(ストローク)すると、トルクコンバータ内部の容積(作動油循環用のコンバータ油室の容積)が変化してトルクコンバータ内部の圧力(以下、T/C-IN圧ともいう)が上昇する。この後、ロックアップピストンのストロークが完了してトルクコンバータ内部の容積の変化が止まると、T/C-IN圧の上昇が解消されてT/C-IN圧が低下する。このとき、ロックアップON圧とT/C-IN圧との差圧が急上昇するため、ロックアップクラッチが急係合してショックが発生する。
本発明はそのような課題を解決するためになされたものであり、油圧ピストンにより作動されるロックアップクラッチを有するトルクコンバータの油圧制御回路において、ロックアップピストンのストロークが完了した際に、ロックアップクラッチが急係合することを防止することができ、急係合ショックを抑制することが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明は、油圧ピストンにより作動されるロックアップクラッチを有するトルクコンバータの油圧制御回路であって、リレーバルブと、前記リレーバルブと前記トルクコンバータとの間に形成され、前記トルクコンバータに油圧を供給するリレーバルブ出力側の油路と、前記リレーバルブの入力側に形成された複数の油路とを備え、前記リレーバルブの切り替えにより、前記ロックアップクラッチのロックアップONとロックアップOFFとの切り替えと、前記リレーバルブ入力側の複数の油路のうち、いずれか1つの油路を前記リレーバルブ出力側の油路に選択的に接続する油路切り替えと、が行われる油圧制御回路を対象としている。
そして、このような油圧制御回路において、前記リレーバルブ入力側の複数の油路のうち、ロックアップON時に前記リレーバルブ出力側の油路に接続されるリレーバルブ入力側の油路には、この油路内の油圧がロックアップ中に前記トルクコンバータに供給する油圧(以下、ロックアップ中供給油圧ともいう)を超えると開弁して、当該リレーバルブ入力側の油路の油圧を逃がす圧力調整弁が設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、ロックアップON時に、トルクコンバータに油圧を供給するリレーバルブ出力側の油路に接続されるリレーバルブ入力側の油路、つまりロックアップON時にトルクコンバータ内部に連通するリレーバルブ入力側の油路に圧力調整弁を設けているので、ロックアップクラッチのロックアップピストンがストロークしたときに、リレーバルブ入力側の油路内の油圧がロックアップ中供給油圧を超えると、圧力制御弁が開弁してトルクコンバータ内部の圧力(T/C-IN圧)の上昇が回避される。これにより、ロックアップピストンのストロークが完了した際に、ロックアップクラッチが急係合することを防止することができ、急係合ショックを抑制することができる。
本発明によれば、油圧ピストンにより作動されるロックアップクラッチを有するトルクコンバータの油圧制御回路において、ロックアップピストンのストロークが完了した際に、ロックアップクラッチが急係合することを防止することができ、急係合ショックを抑制することができる。
多板ロックアップクラッチを有するトルクコンバータが搭載された車両の一例を示す概略構成図である。 油圧制御回路の回路構成図である。 図2の油圧制御回路においてロックアップOFF時の動作を示す図である。 図2の油圧制御回路においてロックアップON時の動作を示す図である。 ロックアップON時の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、多板ロックアップクラッチを有するトルクコンバータが搭載された車両の一例について図1を参照して説明する。
この例の車両300は、FR(フロントエンジン・リアドライブ)型車両であって、走行用動力源であるエンジン(内燃機関)301、多板ロックアップクラッチ2を有するトルクコンバータ1、自動変速機(AT)302、プロペラシャフト303、デファレンシャル装置304、駆動輪(後輪)305、従動輪(前輪:図示せず)、油圧制御回路100、ECU(Electronic Control Unit)200などを備えている。
これらエンジン301、自動変速機302、トルクコンバータ1、多板ロックアップクラッチ2、ECU200、及び、油圧制御回路100の各部について以下に説明する。
−エンジン−
エンジン301は、走行用の駆動力源であり、例えば多気筒ガソリンエンジンである。エンジン301の出力軸であるクランクシャフト311はトルクコンバータ1に連結されている。
−自動変速機−
自動変速機302は、有段式の変速機であり、複数の油圧式の摩擦係合要素及び遊星歯車装置を含んでいる。自動変速機302では、複数の摩擦係合要素が選択的に係合されることにより、複数のギヤ段(変速段)を選択的に成立させることが可能である。自動変速機302の入力軸321はトルクコンバータ1のタービンシャフト16に連結されている。自動変速機302の出力軸322は、プロペラシャフト303及びデファレンシャル装置304を介して駆動輪305に連結されている。
−トルクコンバータ−
トルクコンバータ1は、入力軸側のポンプインペラ11と、出力軸側のタービンランナ12と、トルク増幅機能を発現するステータ13と、ワンウェイクラッチ14とを備え、ポンプインペラ11とタービンランナ12との間で流体を介して動力伝達を行う。トルクコンバータ1には、当該トルクコンバータ1の入力側と出力側とを直結する多板ロックアップクラッチ2が設けられている。図2に示すように、トルクコンバータ1の内部には作動油循環用のコンバータ油室15が形成されている。コンバータ油室15には、作動油を導入するためのT/C入力ポート15a及び作動油を排出するためのT/C出力ポート15bが設けられている。
−多板ロックアップクラッチ−
多板ロックアップクラッチ2は、図2に示すように、クラッチプレート(摩擦係合板)21,22、及び、それらクラッチプレート21及び22を押圧可能なロックアップピストン23を備えている。クラッチプレート21はトルクコンバータ1のフロントカバー1aに固定されたクラッチハブに軸方向に摺動自在に支持されており、クラッチプレート22はタービンランナ12に接続されたクラッチハブに軸方向に摺動自在に支持されている。ロックアップピストン23は、トルクコンバータ1の内部に軸方向に摺動自在に設けられている。ロックアップピストン23の背面側(フロントカバー1aとは反対側)にロックアップ油室24が形成されている。ロックアップ油室24には、作動油を導入(ロックアップON圧を導入)したり、作動油を排出したりするためのL/U入力ポート24aが設けられている。
そして、このような構造の多板ロックアップクラッチ2において、ロックアップ油室24にロックアップON圧(後述する制御圧Pslu)が供給されると、クラッチプレート21とクラッチプレート22とが係合してロックアップONの状態になる。一方、ロックアップ油室24にロックアップON圧が供給されなくなるとロックアップOFFの状態(リターンスプリング(図示せず)による弾性力でロックアップピストン23が解放側へ作動して多板ロックアップクラッチ2が解放状態)になる。
−ECU−
ECU200は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びバックアップRAMなどを備えている。
ROMには、各種制御プログラムや、それら各種制御プログラムを実行する際に参照されるマップ等が記憶されている。CPUは、ROMに記憶された各種制御プログラムやマップに基づいて演算処理を実行する。また、RAMはCPUでの演算結果や各センサから入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリであり、バックアップRAMはエンジン301の停止時などにおいて保存すべきデータ等を記憶する不揮発性のメモリである。
ECU200には、図示はしないが、エンジン回転数センサ、アクセルペダルの踏み込み量であるアクセル開度を検出するアクセル開度センサ、スロットルバルブのスロットル開度を検出するスロットル開度センサ、及び、車速センサなどが接続されている。
そして、ECU200は、各種センサの検出結果などに基づいて、スロットル開度、燃料噴射量及び点火時期などを制御することにより、エンジン301の運転状態を制御可能に構成されている。また、ECU200は、油圧制御回路100を制御することにより、自動変速機302の変速制御、及び、多板ロックアップクラッチ2を有するトルクコンバータ1の油圧制御を実行する。
−油圧制御回路−
次に、油圧制御回路100について図2を参照して説明する。なお、図2にはトルクコンバータ1及び多板ロックアップクラッチ2の油圧回路構成のみを示している。
まず、この例の油圧制御回路100は、図示はしないが、オイルポンプ、プライマリレギュレータバルブ、及び、ソレノイドモジュレータバルブなどを備えており、オイルポンプが発生した油圧はプライマリレギュレータバルブにより調圧されてライン圧PLが生成される。また、ソレノイドモジュレータバルブはオイルポンプが発生する油圧を入力し、その油圧を一定圧に調圧したモジュレータ圧Pmodを出力する。
図2に示す油圧制御回路100は、リニアソレノイドバルブ(SLU)3、ソレノイドバルブ(SL)4、ロックアップリレーバルブ5、及び、サーキュレーションモジュレータバルブ6などを備えている。
リニアソレノイドバルブ3は、ECU200からの指令に基づき、入力ポート3aに供給されている油圧(上記オイルポンプからの油圧)を調圧して制御圧Psluを出力ポート3bから出力する。
ソレノイドバルブ4は、上記ソレノイドモジュレータバルブからのモジュレータ圧Pmodが入力されており、ECU200からの指令に基づきON制御されると、モジュレータ圧Pmodを、ロックアップリレーバルブ5の信号圧(以下、信号圧Pmodという)として出力ポート4bから出力する。
サーキュレーションモジュレータバルブ6は、リニアソレノイドバルブ3からの制御圧Psluに基づき、入力ポート6aに供給されている油圧(上記オイルポンプからの油圧)を一定圧に調圧した循環モジュレータ圧(以下、Cir-MOD圧ともいう)を出力ポート6bから出力する。
ロックアップリレーバルブ5は、ソレノイドバルブ4からの信号圧Pmodにより作動して油圧の給排経路を切り替える切替バルブである。ロックアップリレーバルブ5には、対応するポート間の連通と遮断とを行うスプール51が設けられている。スプール51はバルブボディ内において軸方向に移動可能に設けられている。スプール51の一端側(図2の下端側)にはスプリング(圧縮コイルばね)52が配置されている。また、スプール51を挟んでスプリング52とは反対側(図2の上端側)の端部に信号圧入力ポート5aが設けられている。
ロックアップリレーバルブ5には、L/U圧入力ポート5b、ライン圧入力ポート5c、及び、Cir-MOD圧入力ポート5dが設けられている。また、ロックアップリレーバルブ5には、L/U圧出力ポート5e、T/C圧出力ポート5f、排圧入力ポート5g、及び、2つの排出ポート5h,5iが設けられている。
信号圧入力ポート5aは信号圧油路71を介してソレノイドバルブ4の出力ポート4bに接続されている。L/U圧入力ポート5bはL/U圧油路72を介してリニアソレノイドバルブ3の出力ポート3bに接続されている。ライン圧入力ポート5cはライン圧油路73を介して上記プライマリレギュレータバルブに接続されている。Cir-MOD圧入力ポート5dはCir-MOD圧油路74を介してサーキュレーションモジュレータバルブ6の出力ポート6bに接続されている。
なお、ライン圧油路73及びCir-MOD圧油路74は、本発明の「リレーバルブ入力側の複数の油路」の一例であり、Cir-MOD圧油路74は、本発明の「リレーバルブ入力側の複数の油路のうち、ロックアップON時にリレーバルブ出力側の油路に接続される油路」の一例である。
また、L/U圧出力ポート5eはL/U入力油路81を介して多板ロックアップクラッチ2のL/U入力ポート24aに接続されている。T/C圧出力ポート5fはT/C入力油路82を介してトルクコンバータ1のT/C入力ポート15aに接続されている。排圧入力ポート5gはT/C出力油路83をトルクコンバータ1のT/C出力ポート15bに接続されている。
なお、T/C入力油路82は、本発明の「リレーバルブとトルクコンバータとの間に形成され、前記トルクコンバータに油圧を供給するリレーバルブ出力側の油路」の一例である。
そして、ロックアップリレーバルブ5は、ソレノイドバルブ4からの信号圧Pmodが信号圧入力ポート5aに入力されていないときには(ロックアップOFFの状態のときには)、スプリング52の付勢力によりスプール51が図2の上側位置(図2中のスプール51左側に示す位置)に配置される。この状態で、ライン圧入力ポート5cとT/C圧出力ポート5fとが連通し、Cir-MOD圧入力ポート5dとT/C圧出力ポート5fとの連通が遮断される。また、排圧入力ポート5gと図中下側の排出ポート5hとが連通し、排圧入力ポート5gと図中上側の排出ポート5iとの連通が遮断される。さらに、L/U圧入力ポート5bとL/U圧出力ポート5eとの連通が遮断される。
したがって、ロックアップOFFの状態のときには、図3に示すように、ライン圧PLがライン圧油路73、ロックアップリレーバルブ5及びT/C入力油路82を介してトルクコンバータ1のT/C入力ポート15a(コンバータ油室15)に供給され、トルクコンバータ1内部の圧力(T/C-IN圧)がライン圧PLとなる。また、トルクコンバータ1のコンバータ油室15を循環した作動油は、T/C出力ポート15bからT/C出力油路83に出力され、このT/C出力油路83及びロックアップリレーバルブ5を経て図中下側の排出ポート5hから排出される。なお、ロックアップOFFの状態のときにはL/U圧入力ポート5bとL/U圧出力ポート5eとの連通が遮断されるので、多板ロックアップクラッチ2にはロックアップON圧が供給されず、多板ロックアップクラッチ2は解放状態となる。
一方、ECU200からの指令によりリニアソレノイドバルブ3及びソレノイドバルブ4がともにONとなり、ソレノイドバルブ4からの信号圧Pmodがロックアップリレーバルブ5の信号圧入力ポート5aに入力されると(ロックアップONの状態になると)、スプール51がスプリング52の付勢力に抗して下側に移動して、図2の下側の位置(図2中のスプール51右側に示す位置)に配置される。スプール51が下側に移動すると、ライン圧入力ポート5cとT/C圧出力ポート5fとの連通が遮断され、Cir-MOD圧入力ポート5dとT/C圧出力ポート5fとが連通する。つまり、ロックアップリレーバルブ5の切り替えにより、T/C入力油路82(リレーバルブ出力側の油路)に接続されるリレーバルブ入力側油路が、ライン圧油路73からCir-MOD圧油路74に切り替わる。
また、スプール51が図2の下側の位置(図2中のスプール51右側に示す位置)に配置された状態で、排圧入力ポート5gと図中上側の排出ポート5iとが連通し、排圧入力ポート5gと図中下側の排出ポート5hとの連通が遮断される。さらに、L/U圧入力ポート5bとL/U圧出力ポート5eとが連通する。
したがって、ロックアップONの状態のときには、図4に示すように、サーキュレーションモジュレータバルブ6にて調圧されたCir-MOD圧が、Cir-MOD圧油路74、ロックアップリレーバルブ5及びT/C入力油路82を介してトルクコンバータ1のT/C入力ポート15a(コンバータ油室15)に供給され、トルクコンバータ1内部の圧力(T/C-IN圧)がCir-MOD圧(Cir-MOD圧<ライン圧PL)となる。また、トルクコンバータ1のコンバータ油室15を循環した作動油は、T/C出力ポート15bからT/C出力油路83に出力され、このT/C出力油路83及びロックアップリレーバルブ5を経て図中上側の排出ポート5iから排出される。
さらに、ロックアップONの状態のときには、リニアソレノイドバルブ3が出力する制御圧PsluがロックアップON圧として、L/U圧油路72、ロックアップリレーバルブ5及びL/U入力油路81を介して多板ロックアップクラッチ2のL/U圧入力ポート5b(ロックアップ油室24)に供給される。ロックアップ油室24にロックアップON圧が供給されると、ロックアップピストン23がストロークを開始(フロントカバー1a側への移動を開始)し、そのピストンストローク完了後にロックアップON圧によって、多板ロックアップクラッチ2がクラッチプレート21とクラッチプレート22とが係合する(ロックアップONの状態)になる。この状態から、ロックアップリレーバルブ5の切り替えにより、ロックアップ油室24にロックアップON圧が供給されなくなるとロックアップOFFの状態になる。
以上のように、本実施形態の油圧制御回路100では、ロックアップリレーバルブ5の切り替えにより、多板ロックアップクラッチ2のロックアップONとロックアップOFFとの切り替えと、ライン圧油路73及びCir-MOD圧油路74(リレーバルブ入力側の複数の油路)のうち、いずれか1つの油路をT/C入力油路82(リレーバルブ出力側の油路)に選択的に接続する油路切り替えとが行われる。
−特徴部分−
次に、本実施形態の特徴部分について図1及び図2を参照して説明する。
まず、上記したように、多板ロックアップクラッチ2のロックアップ油室24にロックアップON圧が供給されるとロックアップピストン23がストロークする。ロックアップピストン23がストロークすると、そのピストンストロークの体積分だけトルクコンバータ1内部の容積(コンバータ油室15の容積)が変化(縮小)して、トルクコンバータ1内部の圧力(T/C-IN圧)が上昇する。この後、ロックアップピストン23のストロークが完了してトルクコンバータ1内部の容積の変化が止まると、T/C-IN圧の上昇が解消されてT/C-IN圧が低下する。このとき、ロックアップON圧とT/C-IN圧との差圧が急上昇するため、多板ロックアップクラッチ2が急係合してしまい、急係合ショックが発生するという問題がある。
このような点を解消するため、本実施形態では、ロックアップON時にT/C入力油路82に接続されるCir-MOD圧油路74(リレーバルブ入力側の複数の油路のうち、ロックアップON時にリレーバルブ出力側の油路に接続される油路)にプレッシャーリリーフバルブ9を接続している。なお、プレッシャーリリーフバルブ9は、本発明の「圧力調整弁」の一例である。
プレッシャーリリーフバルブ9は、Cir-MOD圧油路74の内部に連通しており、このCir-MOD圧油路74内の油圧が開弁圧以下である場合に閉弁し、Cir-MOD圧油路74内の油圧が開弁圧を超えると開弁してCir-MOD圧油路74内の油圧を逃がすリリーフバルブである。プレッシャーリリーフバルブ9の開弁圧は、ロックアップ中にトルクコンバータ1に供給される油圧つまりCir-MOD圧に設定されている(開弁圧=Cir-MOD圧)。したがって、Cir-MOD圧油路74内の油圧がCir-MOD圧を超えるとプレッシャーリリーフバルブ9が開弁する。
次に、ロックアップON時の動作について図4及び図5を参照して説明する。
まず、ECU200からの指令により、リニアソレノイドバルブ3がON(SLU−ON)になり(ST1)、ソレノイドバルブ4がONになると、ロックアップリレーバルブ5の信号圧入力ポート5aに制御圧(モジュレータ圧Pmod)が供給されてロックアップリレーバルブ5が切り替わる(ST2)。このロックアップリレーバルブ5の切り替わりにより、Cir-MOD圧油路74とT/C入力油路82とが連通(トルクコンバータ1内部とCir-MOD圧油路74とが連通)して、トルクコンバータ1内部(コンバータ油室15)にCir-MOD圧が供給される。また、L/U圧油路72とL/U入力油路81とが連通して、多板ロックアップクラッチ2のロックアップ油室24にロックアップON圧(リニアソレノイドバルブ3からの油圧Pslu)が供給される。
そして、ロックアップ油室24にロックアップON圧が供給されると、ロックアップピストン23のストロークが開始され(ST3)、トルクコンバータ1内部(コンバータ油室15)の圧力(T/C-IN圧)が上昇する方向となるが、そのトルクコンバータ1内部と連通するCir-MOD圧油路74内の油圧がCir-MOD圧を超えると(T/C-IN圧>Cir-MOD圧になると)、プレッシャーリリーフバルブ9が開弁する(ST4,ST5)。これにより、T/C-IN圧が上昇することを回避することができ、トルクコンバータ1内部の圧力(T/C-IN圧)をCir-MOD圧に保持することができる(ST6)。
ここで、トルクコンバータ1内部の圧力(T/C-IN圧)の上昇を回避するプレッシャーリリーフバルブ9(圧力調整弁)を、ロックアップリレーバルブ5の出力側の油路(T/C入力油路82)に配置することが考えられるが、この場合、ロックアップOFFの場合にもプレッシャーリリーフバルブ9が開弁してしまう。この点について以下に説明する。
ロックアップOFFの場合は、トルクコンバータ1内部での発熱量が高く、その温度上昇を防ぐためにコンバータ油室15に供給する油圧を高くして(供給油圧をCir-MOD圧よりも高いライン圧PLとして)、作動油を大量に流すことによりトルクコンバータ1内部の温度上昇を回避している。このため、ロックアップリレーバルブ5の出力側の油路(T/C入力油路82)にプレッシャーリリーフバルブ9を配置した場合、ロックアップOFF時においてもプレッシャーリリーフバルブ9が開弁してしまい、トルクコンバータ1に供給する油圧を高くすることができなくなる(トルクコンバータ1を冷却するための大量の作動油を流せなくなる)。
したがって、プレッシャーリリーフバルブ9(圧力調整弁)は、ロックアップリレーバルブ5の入力側の油路(Cir-MOD圧油路74)に配置する必要がある。
<効果>
以上説明したように、本実施形態によれば、ロックアップON時にトルクコンバータ1に接続されるCir-MOD圧油路74にプレッシャーリリーフバルブ9を接続しているので、ロックアップON時に多板ロックアップクラッチ2のロックアップピストン23がストロークしても、トルクコンバータ1内部の圧力(T/C-IN圧)が上昇することを回避することができる。これにより、ロックアップピストン23のストロークが完了した後に、多板ロックアップクラッチ2が急係合することを防止することができ、急係合ショックの発生を抑制することができる。
−他の実施形態−
なお、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、以上の実施形態では、リレーバルブ入力側の油路(Cir-MOD圧油路74)に設ける圧力調整弁としてプレッシャーリリーフバルブ9を用いているが、これに替えて、リレーバルブ入力側の油路(Cir-MOD圧油路74)内の圧力を検出する圧力センサと、リレーバルブ入力側の油路内の圧力を逃がすソレノイドバルブとを組み合わせたものを用いてもよい。
以上の実施形態では、クラッチ及びブレーキ等の摩擦係合装置と遊星歯車装置とを用いてギヤ段を設定する有段式(遊星歯車式)の自動変速機(AT)とエンジンとの間に設けられるロックアップクラッチ付きトルクコンバータの油圧制御回路に本発明を適用した例について説明したが、本発明はこれに限られることなく、変速比を無段階に調整する無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)とエンジンとの間に設けられるロックアップクラッチ付きトルクコンバータの油圧制御回路にも適用できる。
以上の実施形態では、FR(フロントエンジン・リアドライブ)方式の車両に搭載された多段ロックアップクラッチ付きトルクコンバータの油圧制御回路に本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限られることなく、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)方式の車両や、4輪駆動方式の車両に搭載された多段ロックアップクラッチ付きトルクコンバータの油圧制御回路にも適用できる。
本発明は、ロックアップクラッチを有するトルクコンバータの油圧を制御する油圧制御回路に有効に利用することができる。
1 トルクコンバータ
1a フロントカバー
15 コンバータ油室
2 多板ロックアップクラッチ
21,22 クラッチプレート
23 ロックアップピストン
24 ロックアップ油室
3 リニアソレノイドバルブ(SLU)
4 ソレノイドバルブ(SL)
5 ロックアップリレーバルブ
5a 信号圧入力ポート
5b L/U圧入力ポート
5c ライン圧入力ポート
5d Cir-MOD圧入力ポート
5e L/U圧出力ポート
5f T/C圧出力ポート
6 サーキュレーションモジュレータバルブ
71 信号圧油路
72 L/U圧油路
73 ライン圧油路(リレーバルブ入力側の油路)
74 Cir-MOD圧油路(リレーバルブ入力側の油路)
81 L/U入力油路
82 T/C入力油路(リレーバルブ出力側の油路)
83 T/C出力油路
9 プレッシャーリリーフバルブ(圧力調整弁)
100 油圧制御回路
200 ECU

Claims (1)

  1. 油圧ピストンにより作動されるロックアップクラッチを有するトルクコンバータの油圧制御回路であって、
    リレーバルブと、前記リレーバルブと前記トルクコンバータとの間に形成され、前記トルクコンバータに油圧を供給するリレーバルブ出力側の油路と、前記リレーバルブの入力側に形成された複数の油路とを備え、
    前記リレーバルブの切り替えにより、前記ロックアップクラッチのロックアップONとロックアップOFFとの切り替えと、前記リレーバルブ入力側の複数の油路のうち、いずれか1つの油路を前記リレーバルブ出力側の油路に選択的に接続する油路切り替えとが行われる油圧制御回路において、
    前記リレーバルブ入力側の複数の油路のうち、ロックアップON時に前記リレーバルブ出力側の油路に接続されるリレーバルブ入力側の油路には、この油路内の油圧がロックアップ中に前記トルクコンバータに供給する油圧を超えると開弁して、当該リレーバルブ入力側の油路の油圧を逃がす圧力調整弁が設けられていることを特徴とする油圧制御回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110030296A (zh) * 2018-01-12 2019-07-19 本田技研工业株式会社 运输设备

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