JP2011094786A - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】循環圧の変動が生じても、クラッチの係合・解放制御ないしスリップ制御を精度良く行うことができる自動変速機の油圧制御装置を提供する。
【解決手段】発進装置2に循環圧を供給すると共に、リニアソレノイドバルブ10により循環圧との差圧によりロックアップクラッチ3の係脱を行う作動圧を調圧する。リニアソレノイドバルブ10のスプール部12に、作動圧をスプール12pにフィードバック作用させる第1フィードバック油室12bと、循環圧をスプール12pに第1フィードバック油室12bとは反対方向にフィードバック作用させる第2フィードバック油室12aとを設け、スプール12pに対する第1フィードバック油室12bの作動圧と第2フィードバック油室12aの循環圧との油圧作用力が等しくなるように構成する。発進装置2内における循環圧と作動圧との差圧を意図した圧に保つことが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば車輌等に搭載される自動変速機の油圧制御装置に係り、詳しくは、発進装置の循環圧との差圧によりクラッチの係脱を行う作動圧を調圧ソレノイドバルブによって調圧する自動変速機の油圧制御装置に関する。
近年、例えば車輌等に搭載される自動変速機にあっては、トルクコンバータ等の流体伝動装置が備えられており、該流体伝動装置における流体伝動ロスを低減するため、該流体伝動装置をロックアップするロックアップクラッチが配設されたものが主流となっている。このロックアップクラッチは、流体伝動装置の作動流体として循環する油の循環圧PCIR(係合側に作用するオン圧PON)と、電子制御される作動圧PAPP(解放側に作用するオフ圧POFF)との差圧によって係合・解放制御ないしスリップ制御される。
また、従来、上記作動圧PAPPは、例えばライン圧を一定圧にしたモジュレータ圧等(ライン圧やセカンダリ圧であってもよい)を元圧とするリニアソレノイドバルブからの出力圧により制御されるコントロールバルブによって生成されていたが、近年のリニアソレノイドバルブの出力性能向上に伴い、リニアソレノイドバルブの出力圧をそのまま上記作動圧PAPPとするものが提案されている(特許文献1参照)。これにより、コントロールバルブを廃止し、油圧制御装置のコンパクト化を図ることを可能としている。
特開2006−242347号公報
ところで、上記リニアソレノイドバルブにより作動圧PAPPを調圧するものにあっては、該リニアソレノイドバルブに設けた油室(120)に循環圧PCIRをフィードバック圧として入力しており、また、出力した作動圧PAPPを、スプール(114)を介して反対側に設けた油室(122)にフィードバック圧として入力している。
しかしながら、図9に示すように、リニアソレノイドバルブ110は、ソレノイド部111とバルブ部112とで構成されており、バルブ部112のスプール112pには、コイル111aにより駆動されるプランジャ111dが当接する凸部を形成する必要があって、つまり油室112bの受圧面積A1に対して油室112aの受圧面積は、凸部の面積A2を減算した受圧面積(A1−A2)となる。
そのため、循環圧PCIRを入力する油室112aのフィードバック力と、作動圧PAPPを入力する油室112bのフィードバック力との力関係の式は、
ΔPAPP=(A1−A2)/A1・ΔPCIR・・・(1)
となる。
一方、トルクコンバータにおいては、例えば登坂路等にあって車両が発進する場合など、停車ないし低車速でエンジンから大きな駆動力が伝達された状態となると、エンジン回転数で回転するポンプインペラと回転が停止されたタービンランナとの間に大きな差回転が生じるため、該トルクコンバータ内の内圧が油の攪拌により一旦高まって、その後、急落するという現象が生じ易い。
即ち、車輌発進時などにおいては、図10に示すように、循環圧PCIRが一旦高くなり、その後、急落するように変動するが、リニアソレノイドバルブ110から出力される作動圧PAPPは、勿論「(A1−A2)/A1<1」であるため、上記式(1)に基づき循環圧PCIRよりも小さく変動することになり、該循環圧PCIRと該作動圧PAPPとの差圧Pdは、大きくなったり小さくなったりすることになる。従って、上記特許文献1に記載のリニアソレノイドバルブ110では、循環圧の変動が生じた場合に、差圧Pdを意図した圧に保つ事ができない虞があった。
また特に近年では、トルクコンバータのような流体伝動装置を省略し、発進クラッチをスリップ制御しつつ車輌の発進を可能にするものも考えられているが、このようなものにあっては、上述のような発進時に、発進クラッチの循環圧が変動することで同様に発進クラッチの差圧を意図した圧に保つことが出来ない虞があり、発進時にショックや振動を生じてしまう虞がある。
そこで本発明は、循環圧の変動が生じても、クラッチの係合・解放制御ないしスリップ制御を精度よく行うことができる自動変速機の油圧制御装置を提供することを目的とするものである。
本発明は(例えば図1乃至図6参照)、駆動源(EG)と自動変速機構(40)との動力伝達を係脱し得るクラッチ(3,23,33)を有する発進装置(2,22,32)に循環圧(PCIR)を供給する循環圧供給部(図1の6,7、図5の6,17、図6の6,9,27)と、前記循環圧(PCIR)との差圧により前記クラッチ(3,23,33)の係脱を行う作動圧(PAPP)を調圧し得る調圧ソレノイドバルブ(10〜10)と、を備え、
前記調圧ソレノイドバルブ(10〜10)は、電気的に駆動されるソレノイド部(11)と、スプリング(12s)と該スプリング(12s)の付勢力に抗して該ソレノイド部(11)に押圧駆動されるスプール(12p)とを備えたスプール部(12〜12)と、を有する自動変速機(AT)の油圧制御装置(1,1,1)において、
前記スプール部(12〜12)は、前記作動圧(PAPP)を前記スプール(12p)にフィードバック作用させる第1フィードバック油室(12b)と、前記循環圧(PCIR)を前記スプール(12p)に前記第1フィードバック油室(12b)とは反対方向にフィードバック作用させる第2フィードバック油室(12a)と、を備え、
前記スプール(12p)に対する前記第1フィードバック油室(12b)の作動圧(PAPP)と前記第2フィードバック油室(12a)の循環圧(PCIR)との油圧作用力が等しくなるように構成したことを特徴とする。
また具体的に本発明は(例えば図2参照)、前記スプール(12p)における前記第1フィードバック油室(12b)の受圧面積(A1−A2)と前記第2フィードバック油室(12a)の受圧面積(A1−A2)とを同面積に設定してなることを特徴とする。
また本発明は(例えば図1及び図5参照)、前記発進装置(2,22)は、前記駆動源(EG)と前記自動変速機構(40)との動力伝達を流体により行う流体伝動装置(4)を備え、
前記クラッチは、ロックアップクラッチ(3,23)であることを特徴とする。
また具体的に本発明は(例えば図5及び図6参照)、前記循環圧供給部(図5の6,17、図6の6,9,27)からの前記循環圧(PCIR)を前記発進装置(22,32)の循環圧供給ポート(22d,32d)に供給する循環圧供給油路(c4)と、
前記発進装置(22,32)内の前記循環圧(PCIR)を該発進装置(2,22)の循環圧排出ポート(22e,32e)から排出する循環圧排出油路(d1)と、
前記調圧ソレノイドバルブ(10)からの前記作動圧(PAPP)を前記発進装置(22,32)の作動圧供給ポート(22c,32c)に供給する作動圧供給油路(e3)と、
前記循環圧供給ポート(22d,32d)と前記循環圧排出ポート(22e,32e)とのうちの前記クラッチ(22,32)に近いポート(例えば22d,32d)から前記循環圧(PCIR)を前記第2フィードバック油室(12a)に導入する循環圧導入油路(c5)と、を備えたことを特徴とする。
また本発明は(例えば図7、図8参照)、前記調圧ソレノイドバルブ(10,10)のスプール部(12,12)は、前記スプール(12p)の全体を収容すると共に該スプール(12p)の少なくとも一端部を摺動自在に支持する主スリーブ(12SA)と、該主スリーブ(12SA)と該スプール(12p)の他端部との間に介在され、該スプール(12p)の他端部を摺動自在に支持する副スリーブ(12SB)と、を有してなり、
前記スプールは、前記主スリーブ(12SA)に摺動自在に支持される第1スプール(12p)と、前記副スリーブ(12SB)に摺動自在に支持される第2スプール(12p)と、に分離されて構成されてなることを特徴とする。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、調圧ソレノイドバルブのスプールに対する第1フィードバック油室の作動圧と第2フィードバック油室の循環圧との油圧作用力が等しくなるように構成したので、循環圧に変動が生じても、該循環圧と作動圧との差圧を常時意図した圧に保つことができ、クラッチの係合・解放制御ないしスリップ制御を精度良く行うことができる。
請求項2に係る本発明によると、スプールにおける第1フィードバック油室の受圧面積と第2フィードバック油室の受圧面積とを同面積に設定したので、第1フィードバック油室の作動圧と第2フィードバック油室の循環圧との油圧作用力を等しくすることができる。
請求項3に係る本発明によると、発進装置が、駆動源と自動変速機構との動力伝達を流体により行う流体伝動装置を備えており、クラッチがロックアップクラッチであるので、特に流体伝動装置において大きな差回転が生じるような状態にあって循環圧の変動が大きくなるが、循環圧に大きな変動が生じても、該循環圧と作動圧との差圧を常時意図した圧にすることができ、クラッチの係合・解放制御ないしスリップ制御を精度良く行うことができる。
請求項4に係る本発明によると、循環圧供給ポートと循環圧排出ポートとのうちのクラッチに近いポートから循環圧を第2フィードバック油室に導入するので、循環圧の変動をより正確に第2フィードバック油室に伝達することができ、該循環圧と作動圧との差圧をより正確に意図した圧にすることができて、クラッチの係合・解放制御ないしスリップ制御を精度良く行うことができる。
請求項5に係る本発明によると、スプールが、主スリーブに摺動自在に支持される第1スプールと、副スリーブに摺動自在に支持される第2スプールとに分離されて構成されているので、主スリーブと副スリーブとの嵌合誤差や製品誤差等に起因する中心位置ずれを、それらの分離部分により吸収することができ、特に副スリーブと第2スプールとのシール性能を良好に確保することが可能となるため、調圧ソレノイドバルブのスプール部の軸方向長さを短縮化することができ、自動変速機の油圧制御装置のコンパクト化に寄与することができる。
第1の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置を示す回路図。 リニアソレノイドバルブを模式的に示す説明図。 循環圧と作動圧との関係を示すタイムチャート。 本発明を適用し得る車輌駆動系の概略構成を示す模式図。 第2の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置を示す回路図。 第3の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置を示す回路図。 第4の実施の形態に係るリニアソレノイドバルブを示す断面図。 第5の実施の形態に係るリニアソレノイドバルブを示す断面図。 従来のリニアソレノイドバルブを模式的に示す説明図。 従来の循環圧と作動圧との関係を示すタイムチャート。
<第1の実施の形態>
以下、本発明に係る第1の実施の形態を図1乃至図4に沿って説明する。
まず、第1の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置1を適用し得る自動変速機ないし車輌駆動系の概略構成について図4に沿って説明する。図4に示すように、自動変速機ATは、エンジン(駆動源)EGに接続されており、大まかに、発進装置2と、自動変速機構40と、油圧制御装置1とを備えて構成されている。発進装置2は、トルクコンバータ4とロックアップクラッチ3とを有している。トルクコンバータ(流体伝動装置)4は、エンジンEGからの回転が入力されるフロントカバー2Aに連結されたポンプインペラ4aと、該ポンプインペラ4aに対向配置されて油を介して流体伝動されると共に自動変速機構40の入力軸40aに接続されたタービンランナ4bと、それらの間に配置されると共にワンウェイクラッチ4dにより一方向に回転が規制されたステータ4cとを備えて構成されている。
また、ロックアップクラッチ(クラッチ)3は、軸方向に移動自在に配置されたピストン3aと、該ピストン3aの外周部に配設された摩擦材3bとを備えて構成されている。該ピストン3aは、油蜜状の空間2aと空間2bとを仕切る形に配置されており、それら空間2aと空間2bとの差圧により該ピストン3aが上記フロントカバー2Aに対して接離されるように移動駆動される。即ち、空間2b側の油圧が高くなると、摩擦材3bがフロントカバー2Aの内側面から離れて解放制御され、空間2a側の油圧が高くなると、摩擦材3bがフロントカバー2Aの内側面に押圧されてスリップ制御ないし係合制御され、該ロックアップクラッチ3が係合されるように構成されている。従って、該ロックアップクラッチ3が係合されると、フロントカバー2Aと自動変速機構40の入力軸とが直接係合され、つまり上記トルクコンバータ4をロックアップした状態となる。
そして、該自動変速機構40は、油圧制御装置1により油圧制御されることにより、例えば不図示の摩擦係合要素(クラッチやブレーキ)等を係脱制御することで変速比を変更し、即ち入力軸40aの回転を変速して出力軸40bより出力する。該出力軸40bは、プロペラシャフト等を介してディファレンシャル装置45に接続され、左右駆動車輪50r,50lにそれぞれ駆動回転を伝達するように構成されている。
続いて、本自動変速機の油圧制御装置1における油圧回路構成を詳細に説明する。図1に示すように、本自動変速機の油圧制御装置1は、オイルポンプ5、プライマリレギュレータバルブ(循環圧供給部)6、モジュレータバルブ(循環圧供給部)7、ロックアップリレーバルブ8、リニアソレノイドバルブ(SLU)(調圧ソレノイドバルブ)10、オイルクーラ(COOLER)15、などを備えて構成されている。
なお、自動変速機の油圧制御装置1には、図1に示した部分の他に、上記自動変速機構40のクラッチやブレーキの油圧サーボに油圧を供給するための各種バルブや油路などが備えられているが、説明の便宜上、本発明の要部を除き、省略して説明する。
また、図1中に示す符号PSLTは、不図示のリニアソレノイドバルブSLTからスロットル開度等に基づき調圧出力されるSLT圧PSLTを示したものであり、また、図1中に示す符号Pは、不図示のマニュアルシフトバルブから前進レンジ時に出力される前進レンジ圧Pを示したものである。
図1に示すように、自動変速機の油圧制御装置1は、エンジンEGの回転に連動して駆動されるオイルポンプ5を備えており、該オイルポンプ5により不図示のオイルパンからストレーナを介してオイルを吸上げる形で油圧を発生させている。上記オイルポンプ5により発生された油圧は、油路a1,a2,a3,a4,a5に出力されると共に、詳しくは後述するプライマリレギュレータバルブ6によって詳しくは後述するライン圧Pに調圧される。
プライマリレギュレータバルブ6は、スプール6pと、該スプール6pを図中上方に付勢するスプリング6sとを備えていると共に、該スプール6pの上方に油室6aと、該スプール6pの下方に油室6bと、調圧ポート6cと、排出ポート6dと、背圧出力ポート6eとを備えている。上記油室6bには、上述のリニアソレノイドバルブSLTより油路i1を介してSLT圧PSLTが入力され、また、油室6aには、詳しくは後述するライン圧Pが油路a3,a4を介してフィードバック圧として入力される。
該プライマリレギュレータバルブ6のスプール6pには、上記フィードバック圧に対向してスプリング6sの付勢力とSLT圧PSLTとが作用し、即ち、該スプール6pの位置は、主にSLT圧PSLTの大きさによって制御される。該スプール6pが図中の下方側の状態であると、調圧ポート6cと排出ポート6dとが連通し、また、スプール6pがSLT圧PSLTに基づき図中の上方側の状態に移動制御されると、調圧ポート6cと排出ポート6dとの連通量(絞り量)が絞られて(遮断されて)いくと共に、調圧ポート6cと背圧出力ポート6eとの連通量(絞り量)が開いていく。つまり上記油室6bに入力されるSLT圧PSLTの大きさによってスプール6pが上方側に向けて移動制御されると共に、排出ポート6dより排出される油圧量が調整されることで調圧ポート6cの油圧が調圧され、これによって油路a1,a2,a3,a4,a5の油圧がスロットル開度に応じたライン圧Pとして調圧される。
上記ライン圧Pは、油路a5を介してモジュレータバルブ7に供給されている。該モジュレータバルブ7は、スプール7pと、該スプール7pを図中上方に付勢するスプリング7sと、上記油路a5を介してライン圧Pが入力される入力ポート7aと、出力ポート7bと、フィードバック油室7cとを有して構成されている。該モジュレータバルブ7は、該ライン圧Pが所定圧以下であれば、そのままの油圧を上記循環圧PCIRとして出力ポート7bより出力し、該ライン圧Pが所定圧以上となると、出力ポート7bより油路c1,c2を介してフィードバック油室7cに入力されるフィードバック圧にスプリング7sが打ち負けて、上記入力ポート7aと上記出力ポート7bとの連通量(絞り量)が絞られて、一定圧に調圧した油圧を循環圧PCIRとして出力する。
なお、上記ライン圧Pは、上記モジュレータバルブ7だけでなく、図示を省略したマニュアルシフトバルブや各種ソレノイドバルブ等にも供給され、例えば有段式の自動変速機にあっては最終的にクラッチやブレーキの油圧サーボに供給されて変速段を形成したり、また例えばベルト式無段変速機にあっては前後進切換え用クラッチやブレーキの油圧サーボ等に供給されたりし、つまり自動変速機の油圧制御における元圧として各所に用いられる。
ロックアップリレーバルブ8は、スプール8pと、該スプール8pを図中上方に付勢するスプリング8sとを備えていると共に、該スプール8pの上方に油室8aと、ポート8bと、入力ポート8cと、ポート8dと、入力ポート8eと、入力ポート8fと、出力ポート8gと、入力ポート8hとを備えている。
上記油室8aには、油路e1,e3,e4を介して後述するリニアソレノイドバルブ10のスプール部12の出力ポート12cが接続されており、該リニアソレノイドバルブ10より作動圧PAPPが出力されると、該作動圧PAPPが入力される。即ち、ロックアップリレーバルブ8は、該リニアソレノイドバルブ10より作動圧PAPPが出力されていない状態では、図中の左半分で示す位置(以下、「左半位置」という)となり、該リニアソレノイドバルブ10より所定圧以上の作動圧PAPPが出力された状態では、スプリング8sの付勢力に打ち勝って、図中の右半分で示す位置(以下、「右半位置」という)となり、つまりロックアップリレーバルブ8は作動圧PAPPの入力状態に基づき切換えられる。
該ロックアップリレーバルブ8のスプール8pが左半位置であると、入力ポート8cとポート8dとが連通し、かつ入力ポート8eと出力ポート8gとが連通する。また、該スプール8pが右半位置であると、入力ポート8cとポート8bとが連通し、入力ポート8eとポート8dとが連通し、かつ入力ポート8hと出力ポート8gとが連通する。
即ち、該ロックアップリレーバルブ8のスプール8pが左半位置であると、上記モジュレータバルブ7より出力された循環圧PCIRが油路c3、入力ポート8cを介してポート8dから油路f1に出力され、発進装置2のロックアップオフポート(L−UP OFFポート)2cより該発進装置2内に供給される。該発進装置2内に供給された循環圧PCIRは、ロックアップオンポート(L−UP ONポート)2dより油路d2に排出され、油路d3,d4、入力ポート8fを介して出力ポート8gから油路g1に出力され、オイルクーラ15に供給される。該オイルクーラ15に供給された油は、該オイルクーラ15により冷却された後、不図示のオイルパンに戻され、再びオイルポンプ5に吸入されることになる。
なお、この際、油路d2に排出された循環圧PCIRは、油路d3,d5を介して後述のリニアソレノイドバルブ10の第2フィードバック油室12aにも供給されるが、該リニアソレノイドバルブ10が駆動状態ではないので、後述する作動圧PAPPの出力に何ら影響しない。
リニアソレノイドバルブ10は、大まかに、ソレノイド部11とスプール部12とからなる。そのうちのソレノイド部11は、配線が接続されるターミナル11tからの電流に基づき磁界を発生させるコイル11aと、該コイルの磁界を集束するコア部材11cと、該コア部材11cからの磁界により図中下方側に引き付けられるプランジャ11bと、該プランジャ11bにより図中下方側に押圧駆動されるシャフト11dとを備えて構成されている。
また、スプール部12は、上記シャフト11dにより図中下方側に押圧駆動されるスプール12pと、該スプール12pを図中上方側に付勢するスプリング12sとを備えて構成されており、図中上方側から順に、第2フィードバック油室12a、出力ポート12c、入力ポート12d、第1フィードバック油室12bを有している。該スプール12pは、上記第2フィードバック油室12aより上方側のランド径、及び上記第1フィードバック油室12bより下方側のランド径が小径に形成され、これら第2フィードバック油室12aと第1フィードバック油室12bとの間のランド径が、それら小径のランド径よりも大径に形成されている。
即ち、図2示すように、これら第2フィードバック油室12aと第1フィードバック油室12bとは、大径のランド径の断面積A1と小径のランド径の断面積A2との差により受圧面積A1−A2を有するように構成されている。
図1に示すように、リニアソレノイドバルブ10のターミナル11tからコイル11aに不図示の制御部の電子制御に基づき電流が供給されると、シャフト11dがスプール12pをスプリング12sの付勢力に抗して図中下方側に電気的に押圧駆動する。すると、入力ポート12dと出力ポート12cとの連通量が徐々に大きくされ、該入力ポート12dに入力されている前進レンジ圧Pが徐々に出力ポート12cから油路e1に作動圧PAPPとして出力される。つまり上記電流の大きさに基づき作動圧PAPPが大きくなるように制御される。
該リニアソレノイドバルブ10から油路e1に作動圧PAPPが出力され、該作動圧PAPPが所定圧以上となると、油路e3,e4を介して油室8aに入力された作動圧PAPPにより、上記ロックアップリレーバルブ8のスプール8pが右半位置に切換えられる。該ロックアップリレーバルブ8のスプール8pが右半位置であると、上記モジュレータバルブ7より出力された循環圧PCIRが油路c3、入力ポート8cを介してポート8bから油路d1,d2に出力され、発進装置2のロックアップオンポート2dより該発進装置2内に供給される。また、油路e1,e3,e5を介して入力ポート8eに入力された作動圧PAPPは、ポート8dから油路f1に出力され、ロックアップオフポート2cから発進装置2内に供給される。
これにより、発進装置2内にあって、空間2aの循環圧PCIRと空間2bの作動圧PAPPとの差圧により、即ち循環圧PCIRが作動圧PAPPより大きくなると、ピストン3aがフロントカバー2Aに対して押圧駆動され、摩擦材3bが該フロントカバー2Aの内側面に押圧されてスリップ制御ないし係合制御され、該ロックアップクラッチ3が係合される。
なお、このロックアップクラッチ3の係合状態にあっては、循環圧PCIRが発進装置2から排出されなくなるが、プライマリレギュレータバルブ6の背圧出力ポート6eから出力されたライン圧Pの背圧が、油路b1を介してロックアップリレーバルブ8の入力ポート8hに入力され、出力ポート8gから油路g1に出力されて、オイルクーラ15に供給される。同様に、該オイルクーラ15に供給された油は、該オイルクーラ15により冷却された後、不図示のオイルパンに戻され、再びオイルポンプ5に吸入されることになる。
そして、本自動変速機の油圧制御装置1においては、このロックアップクラッチ3の係合状態にあって、油路d1に出力された循環圧PCIRが油路d3,d5を介してリニアソレノイドバルブ10の第2フィードバック油室12aに入力され、また、リニアソレノイドバルブ10における出力ポート12cから出力された作動圧PAPPが、第1フィードバック油室12bとは反対方向にフィードバック作用するように油路e1,e2を介して第1フィードバック油室12bに入力される。
すると、図2に示すように、スプリング12sの付勢力を「FSP」とし、シャフト11dの駆動力を「FSOL」とし、受圧面積を「A1−A2」とすると、リニアソレノイドバルブ10における力関係は、
(A1−A2)・PAPP+FSP=(A1−A2)・PCIR+FSOL・・・(2)
となり、整理すると、
APP=PCIR+(FSOL−FSP)/(A1−A2)・・・(3)
となり、
CIR−PAPP=−(FSOL−FSP)/(A1−A2)=Pd・・・(4)
とおくことができる。
従って、シャフト11dの駆動力FSOLを一定に出力している状態では、受圧面積A1−A2もスプリングの付勢力FSPも一定であるため、作動圧PAPPと循環圧PCIRとの関係が一定の差圧Pdを有する関係となる。つまり、第1フィードバック油室12bの受圧面積A1−A2と第2フィードバック油室12aの受圧面積A1−A2とを同面積にすることで、スプール12pに対する第1フィードバック油室12bの作動圧PAPPと第2フィードバック油室12aの循環圧PCIRとの油圧作用力が等しくなるように構成されている。
そのため、図3に示すように、例えばトルクコンバータ4に差回転が生じて循環圧PCIRが大きく変動したとしても、フィードバック制御によって作動圧PAPPが一定の差圧Pdを維持するように変動し、つまり発進装置2内にあって空間2aの循環圧PCIRと空間2bの作動圧PAPPとの差圧Pdが変動せずに常時意図した圧(一定圧)にすることができるので、スリップ制御ないし係合制御が精度良く行われる。
以上説明したように、本自動変速機の油圧制御装置1によると、ソレノイドバルブ10のスプール部12のスプール12pに対する第1フィードバック油室12bの作動圧PAPPと第2フィードバック油室12aの循環圧PCIRとの油圧作用力が等しくなるように構成したので、循環圧PCIRに変動が生じても、該循環圧PCIRと作動圧PAPPとの差圧Pdを常時意図した圧にすることができ、クラッチの係合・解放制御ないしスリップ制御を精度良く行うことができる。
具体的には、スプール12pにおける第1フィードバック油室12bの受圧面積A1−A2と第2フィードバック油室12aの受圧面積A1−A2とを同面積に設定したので、第1フィードバック油室12bの作動圧PAPPと第2フィードバック油室12aの循環圧PCIRとの油圧作用力を等しくすることができる。
また、発進装置2が、エンジンEGと自動変速機構40との動力伝達を流体により行うトルクコンバータ4を備えており、クラッチがトルクコンバータ4をロックアップし得るロックアップクラッチ3であるので、特にトルクコンバータ4において大きな差回転が生じるような状態にあって循環圧PCIRの変動が大きくなるが、循環圧PCIRに大きな変動が生じても、該循環圧PCIRと作動圧PAPPとの差圧Pdを常時意図した圧にすることができ、ロックアップクラッチ3の係合・解放制御ないしスリップ制御を精度良く行うことができる。
<第2の実施の形態>
ついで、上記第1の実施の形態を一部変更した第2の実施の形態を、図5に沿って説明する。なお、本第2の実施の形態の説明においては、第1の実施の形態と同様な部分に同符号を付して、その説明を省略する。
本第2の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置1は、第1の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置1に比して、発進装置22の構成を変更し、また、循環圧PCIRの供給部を変更したものである。
即ち、図5に示すように、本発進装置22においては、油路e3(作動圧供給油路)を介して作動圧PAPPを入力するロックアップオンポート(作動圧供給ポート)22cと、油路c4(循環圧供給油路)を介して循環圧PCIRを入力する入力ポート(IN)(循環圧供給ポート)22dと、循環圧PCIRを排出する排出ポート(OUT)(循環圧排出ポート)22eとを備えており、いわゆる3ウェイ型の発進装置22により構成されている。従って、発進装置22には、入力ポート22dから循環圧PCIRが常時供給されており、排出ポート22eよりオリフィス24が介在された油路d1(循環圧排出油路)に発進装置22内を循環した循環圧PCIRを出力することで、発進装置22の空間22a側は略々一定の圧力に保たれている。
ロックアップクラッチ(クラッチ)23は、軸方向に移動自在に配置された支持部材23aと、該支持部材23aに支持された複数の摩擦板23bとを備えており、上記空間22aと空間22bとの差圧により摩擦板23bが係合・解放制御ないしスリップ制御される。即ち、空間22b側の作動圧PAPPが空間22a側の循環圧PCIRよりも低くなると、摩擦板23bが解放制御され、空間22a側の作動圧PAPPが高くなると、摩擦板23bがスリップ制御ないし係合制御され、該ロックアップクラッチ23が係合されるように構成されている。該ロックアップクラッチ23が係合されると、フロントカバー2Aと自動変速機構40の入力軸とが直接係合され、つまり上記トルクコンバータ4をロックアップした状態となる。
また、本第2の実施の形態においては、プライマリレギュレータバルブ(循環圧供給部)6の背圧出力ポート6eより出力されるライン圧Pの背圧を、油路b1、b2を介してモジュレータバルブ17に入力している。該モジュレータバルブ(循環圧供給部)17は、スプール17pと、該スプール17pを図中上方に付勢するスプリング17sと、上記油路b2を介してライン圧Pの背圧が入力される入力ポート17aと、出力ポート17bと、フィードバック油室17cとを有して構成されている。該モジュレータバルブ17は、該ライン圧Pの背圧が所定圧以下であれば、そのままの油圧を上記循環圧PCIRとして出力ポート17bより出力し、該ライン圧Pの背圧が所定圧以上となると、出力ポート17bより油路c1,c2を介してフィードバック油室17cに入力されるフィードバック圧にスプリング17sが打ち負けて、上記入力ポート17aと上記出力ポート17bとの連通量(絞り量)が絞られて、一定圧に調圧した油圧を循環圧PCIRとして出力する。
そして、このライン圧Pの背圧を用いた循環圧PCIRが油路c3,c4を介して上記発進装置22の入力ポート22dに入力されると共に、油路c5(循環圧導入油路)を介してリニアソレノイドバルブ10の第2フィードバック油室12aに入力される。
なお、プライマリレギュレータバルブ6の背圧出力ポート6eより出力されるライン圧Pの背圧は、油路b1,b3を介してオイルクーラ15に供給され、該オイルクーラ15に供給された油は、該オイルクーラ15により冷却された後、不図示のオイルパンに戻され、再びオイルポンプ5に吸入されることになる。
以上のように構成された第2の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置1にあっても、ソレノイドバルブ10のスプール部12のスプール12pに対する第1フィードバック油室12bの作動圧PAPPと第2フィードバック油室12aの循環圧PCIRとの油圧作用力が等しくなるように構成したので、循環圧PCIRに変動が生じても、該循環圧PCIRと作動圧PAPPとの差圧Pdを常時意図した圧にすることができ、クラッチの係合・解放制御ないしスリップ制御を精度良く行うことができる。
また特に本第2の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置1にあっては、発進装置22の入力ポート22dと排出ポート22eとのうちのロックアップクラッチ23に近い入力ポート22dに接続される油路c4から油路c5を介して循環圧PCIRを第2フィードバック油室12aに導入するので、例えば排出ポート22eに接続された油路d1から排出される循環圧PCIRを第2フィードバック油室12aに導入する場合に比して、よりロックアップクラッチ23に近い位置の油圧をフィードバックすることができるので、循環圧PCIRの変動をより正確に第2フィードバック油室12aに伝達することができ、該循環圧PCIRと作動圧PAPPとの差圧Pdをより正確に意図した圧にすることができて、ロックアップクラッチ23の係合・解放制御ないしスリップ制御を精度良く行うことができる。
なお、以上説明した部分以外の構成・作用・効果は、第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
<第3の実施の形態>
ついで、上記第1及び第2の実施の形態を一部変更した第3の実施の形態を、図6に沿って説明する。なお、本第3の実施の形態の説明においては、第1及び第2の実施の形態と同様な部分に同符号を付して、その説明を省略する。
本第3の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置1は、第1及び第2の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置1,1に比して、発進装置32の構成を変更し、また、循環圧PCIRの供給部を変更したものである。
即ち、図6に示すように、本発進装置32においては、第2の実施の形態と同様に、油路e3(作動圧供給油路)を介して作動圧PAPPを入力するロックアップオンポート(作動圧供給ポート)32cと、油路c4(循環圧供給油路)を介して循環圧PCIRを入力する入力ポート(IN)(循環圧供給ポート)32dと、循環圧PCIRを排出する排出ポート(OUT)(循環圧排出ポート)32eとを備えており、いわゆる3ウェイ型の発進装置32により構成されている。従って、発進装置32には、入力ポート32dから循環圧PCIRが常時供給されており、排出ポート32eよりオリフィス24が介在された油路d1(循環圧排出油路)に発進装置32内を循環した循環圧PCIRを出力することで、発進装置32の空間32a側は略々一定の圧力に保たれている。
また、本第3の実施の形態における発進装置32は、トルクコンバータを無くして発進クラッチ33だけを備えた構成となっている。従って、例えば車輌の発進時に該発進クラッチ33がスリップ制御されつつ係合制御されることで、エンジンEGと自動変速機構40の入力軸との差回転を吸収しつつ駆動力伝達を達成する構成である。
発進クラッチ(クラッチ)33は、軸方向に移動自在に配置された支持部材33aと、該支持部材33aに支持された複数の摩擦板33bとを備えており、上記空間32aと空間32bとの差圧により摩擦板33bが係合・解放制御ないしスリップ制御される。即ち、空間32b側の作動圧PAPPが空間32a側の循環圧PCIRよりも低くなると、摩擦板33bが解放制御され、空間32a側の作動圧PAPPが高くなると、摩擦板33bがスリップ制御ないし係合制御され、該発進クラッチ33が係合されるように構成されている。
また、本第3の実施の形態においては、プライマリレギュレータバルブ(循環圧供給部)6の背圧出力ポート6eより出力されるライン圧Pの背圧を、油路b1、b2を介してセカンダリレギュレータバルブ9に入力している。セカンダリレギュレータバルブ(循環圧供給部)9は、スプール9pと、該スプール9pを図中上方に付勢するスプリング9sとを備えていると共に、該スプール9pの上方に油室9aと、該スプール9pの下方に油室9bと、調圧ポート9cと、排出ポート9dと、背圧出力ポート9eとを備えている。上記油室9bには、上述のリニアソレノイドバルブSLTより油路i1,i3を介してSLT圧PSLTが入力され、また、油室9aには、詳しくは後述するセカンダリ圧PSECが油路b2,b3,b4を介してフィードバック圧として入力される。なお、プライマリレギュレータバルブ6の油室6bには、リニアソレノイドバルブSLTより油路i1,i2を介してSLT圧PSLTが入力される。
該セカンダリレギュレータバルブ9のスプール9pには、上記フィードバック圧に対向してスプリング9sの付勢力とSLT圧PSLTとが作用し、即ち、該スプール9pの位置は、主にSLT圧PSLTの大きさによって制御される。該スプール9pが図中の下方側の状態であると、調圧ポート9cと排出ポート9dとが連通し、また、スプール9pがSLT圧PSLTに基づき図中の上方側の状態に移動制御されると、調圧ポート9cと排出ポート9dとの連通量(絞り量)が絞られて(遮断されて)いくと共に、調圧ポート9cと背圧出力ポート9eとの連通量(絞り量)が開いていく。つまり上記油室9bに入力されるSLT圧PSLTの大きさによってスプール9pが上方側に向けて移動制御されると共に、排出ポート9cより排出される油圧量が調整されることで調圧ポート9dの油圧が調圧され、これによって油路b1,b2,b3,b4,b5の油圧がスロットル開度に応じたセカンダリ圧PSECとして調圧される。
上記セカンダリレギュレータバルブ9により調圧されたセカンダリ圧PSECは、モジュレータバルブ27に入力している。該モジュレータバルブ(循環圧供給部)27は、スプール27pと、該スプール27pを図中上方に付勢するスプリング27sと、上記油路b5を介してセカンダリ圧PSECが入力される入力ポート27aと、出力ポート27bと、フィードバック油室27cとを有して構成されている。該モジュレータバルブ27は、該セカンダリ圧PSECが所定圧以下であれば、そのままの油圧を上記循環圧PCIRとして出力ポート27bより出力し、該セカンダリ圧PSECが所定圧以上となると、出力ポート27bより油路c1,c2を介してフィードバック油室27cに入力されるフィードバック圧にスプリング27sが打ち負けて、上記入力ポート27aと上記出力ポート27bとの連通量(絞り量)が絞られて、一定圧に調圧した油圧を循環圧PCIRとして出力する。
そして、このセカンダリ圧PSECを用いた循環圧PCIRが油路c3,c4を介して上記発進装置32の入力ポート32dに入力されると共に、油路c5(循環圧導入油路)を介してリニアソレノイドバルブ10の第2フィードバック油室12aに入力される。
なお、セカンダリレギュレータバルブ9の背圧出力ポート9eより出力されるセカンダリ圧PSECの背圧は、油路g1を介してオイルクーラ15に供給され、該オイルクーラ15に供給された油は、該オイルクーラ15により冷却された後、不図示のオイルパンに戻され、再びオイルポンプ5に吸入されることになる。
以上のように構成された第3の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置1にあっても、ソレノイドバルブ10のスプール部12のスプール12pに対する第1フィードバック油室12bの作動圧PAPPと第2フィードバック油室12aの循環圧PCIRとの油圧作用力が等しくなるように構成したので、循環圧PCIRに変動が生じても、該循環圧PCIRと作動圧PAPPとの差圧Pdを常時意図した圧にすることができ、クラッチの係合・解放制御ないしスリップ制御を精度良く行うことができる。
また特に本第3の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置1にあっては、発進装置32の入力ポート32dと排出ポート32eとのうちの発進クラッチ33に近い入力ポート32dに接続される油路c4から油路c5を介して循環圧PCIRを第2フィードバック油室12aに導入するので、例えば排出ポート32eに接続された油路d1から排出される循環圧PCIRを第2フィードバック油室12aに導入する場合に比して、より発進クラッチ33に近い位置の油圧をフィードバックすることができるので、循環圧PCIRの変動をより正確に第2フィードバック油室12aに伝達することができ、該循環圧PCIRと作動圧PAPPとの差圧Pdをより正確に意図した圧にすることができて、発進クラッチ33の係合・解放制御ないしスリップ制御を精度良く行うことができる。
なお、以上説明した部分以外の構成・作用・効果は、第1及び第2の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
<第4の実施の形態>
ついで、上記第1乃至第3の実施の形態を一部変更した第4の実施の形態を、図7に沿って説明する。なお、本第4の実施の形態の説明においては、第1乃至第3の実施の形態と同様な部分に同符号を付して、その説明を省略する。
本第4の実施の形態は、第1乃至第3の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置1におけるリニアソレノイドバルブ10のスプール部12の構成を一部変更したものである。
上述したように、本自動変速機の油圧制御装置1におけるリニアソレノイドバルブ10にあっては、第2フィードバック油室12aと第1フィードバック油室12bとを同じ受圧面積に設定する関係上、スプール12pは、一端側のランド径(主スリーブ12SAと摺動する部分)が細く(小さく)、中間部分にあるランド径が太く(大きく)、そして、他端側のランド径が細く(小さく)なるように形成されている必要がある。そのため、第1〜第3の実施の形態(図1、図5、図6参照)の構成では、ソレノイドバルブ10のスプール部12を製造する際に、スプール12pの一端側(図中下方側)を先頭に主スリーブ12SAに挿入し、スプール12pの他端側(図中上方側)と主スリーブ12SAとの間に副スリーブ12SBを嵌挿し、その後、ソレノイド部11を取付けることで、スプール部12を完成させている。
しかしながら、第1〜第3の実施の形態(図1、図5、図6参照)の構成では、主スリーブ12SAと副スリーブ12SBとの嵌合誤差や該副スリーブ12SBの製品誤差等に起因して、主スリーブ12SAの中心と副スリーブ12SBの中心との間に誤差が生じ、スプール12pの中心が副スリーブ12SBの中心に一致するとは限らず、つまり主スリーブ12SAの中心と副スリーブ12SBの中心とスプール12pの中心との3つの中心が誤差等に起因して僅かにずれる虞がある。特にスプール12pの中心と副スリーブ12SBの中心とがずれると、それらスプール12pと副スリーブ12SBとの間のシール性能に影響が生じるため、シール性能を確保しようとすると、それらの軸方向に対するオーバーラップ量を大きくする必要があって、スプール部12が長くなってしまうという問題がある。
そこで、本第4の実施の形態におけるリニアソレノイドバルブ10のスプール部12にあっては、図7に示すように、スプール12pを2本に分離し、第1スプール12pと第2スプール12pとで構成したものである。
詳細には、図7に示すように、本第4の実施の形態におけるリニアソレノイドバルブ10のスプール部12は、小径のランド部12prと大径のランド部12prと大径のランド部12prとを有する第1スプール12pと、大径のランド部12prと小径のランド部12prとを有する第2スプール12pと、円筒状の副スリーブ12SBと、これらを全体的に収容する主スリーブ12SAと、を備えて構成されている。
上記第1スプール12pは、小径のランド部12prと大径のランド部12prとの直径の差により生じる受圧面積差A1−A2により、第2フィードバック油室12aを構成していると共に、大径のランド部12prと大径のランド部12prとの間隙の軸方向位置、つまり第1スプール12pの軸方向位置により、出力ポート12c及び入力ポート12dの連通状態ないし出力ポート12c及びドレーンポートEXの連通状態が調整されるように構成されている。そして、該第1スプール12pは、各ランド部12pr,12pr,12pr(即ち少なくとも一端部)が主スリーブ12SAの内周部に摺動自在に支持されている。
一方、上記第2スプール12pは、その図中上方側の端部が、上記第1スプール12pの図中下方側の端部に当接されていると共に、該第1スプール12pとは完全に分離されており、大径のランド部12prと小径のランド部12prとの直径の差により生じる受圧面積差A1−A2により、第1フィードバック油室12bを構成している。そして、該第2スプール12pのランド部12pr,12prと主スリーブ12SAとの間には、副スリーブ12SBが隙間を埋める形で介在されており、該第2スプール12pは、各ランド部12pr,12pr(即ち他端部)が副スリーブ12SBの内周部に摺動自在に支持されている。
なお、上記第1スプール12pの図中下方側の端部と上記第2スプール12pの図中上方側の端部との当接部分(即ち分離部分)には、ドレーンポートEXが形成されており、それら第1スプール12pと第2スプール12pとの駆動状態に影響が生じないように構成されている。また、副スリーブ12SBの図中下方側の端部は、キャップ部12cとなっており、該キャップ部12cは、主スリーブ12SAに螺合されていると共に、第2スプール12pとの間にスプリング12sを縮設する形で収容している。
このように構成されたリニアソレノイドバルブ10のスプール部12は、主スリーブ12SAをソレノイド部11にカシメ等により取付け、その主スリーブ12SAの中空部分に順に第1スプール12pと第2スプール12pとを挿入し、スプリング12sを介装した形で副スリーブ12SBを第2スプール12pの周囲に嵌挿しつつキャップ部12cを主スリーブ12SAに螺合することで組み付けられる。
以上のように、第4の実施の形態に係るリニアソレノイドバルブ10によると、スプールが、主スリーブ12SAに摺動自在に支持される第1スプール12pと、副スリーブ12SBに摺動自在に支持される第2スプール12pとに分離されて構成されているので、主スリーブ12SAと副スリーブ12SBとの嵌合誤差や製品誤差等に起因する中心位置ずれを、それらの分離部分により吸収することができ、特に副スリーブ12SBと第2スプール12pとのシール性能を良好に確保することが可能となるため、第1スプール12pと第2スプール12pとの分離部分にドレーンポートEXを新たに設けることが必要となったとしても、総じてリニアソレノイドバルブ10のスプール部12の軸方向長さを短縮化することができ、自動変速機の油圧制御装置1のコンパクト化に寄与することができる。
なお、以上説明した部分以外の構成・作用・効果は、第1乃至第3の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
<第5の実施の形態>
ついで、上記第4の実施の形態を一部変更した第5の実施の形態を、図8に沿って説明する。なお、本第5の実施の形態の説明においては、第1乃至第4の実施の形態と同様な部分に同符号を付して、その説明を省略する。
本第5の実施の形態におけるソレノイドバルブ10のスプール部12は、上記第4の実施の形態におけるソレノイドバルブ10のスプール部12に比して、第2スプール12p及び副スリーブ12SBの構造と、スプリング12sの配置位置とを変更したものである。
詳細には、図8に示すように、本第5の実施の形態におけるリニアソレノイドバルブ10のスプール部12は、小径のランド部12prと大径のランド部12prと大径のランド部12prとを有する第1スプール12pと、略々円柱状に形成された第2スプール12pと、円筒状の副スリーブ12SBと、これらを全体的に収容する主スリーブ12SAと、を備えて構成されている。
本実施の形態におけるスプール部12においては、第2スプール12pの断面積が、第1スプール12pの小径のランド部12prと大径のランド部12prとの受圧面積差A1−A2と同じになるように、該第2スプール12pの外径が設定されており、つまり第1フィードバック油室12bと第2フィードバック油室12aとの油圧作用面積が同面積となるように設定されている。また、本スプール部12においては、副スリーブ12SBの図中下方側の端部がキャップ部12cとなっていると共に、該キャップ部12cが主スリーブ12SAに螺合されており、さらに、第1スプール12pの図中下方側の端部と副スリーブ12SBの図中上方側の端部との間(つまり第1スプール12pと第2スプール12pとの分離部分)にスプリング12sを縮設する形で収容している。
このように構成されたリニアソレノイドバルブ10のスプール部12は、主スリーブ12SAをソレノイド部11にカシメ等により取付け、その主スリーブ12SAの中空部分に順に第1スプール12pとスプリング12sとを挿入し、第2スプール12pを挿入した副スリーブ12SBを、主スリーブ12SAにキャップ部12cを螺合することで組み付けられる。
以上のように、第5の実施の形態に係るリニアソレノイドバルブ10のスプール部12によると、第2スプール12pにランド部を設けることが不要となり、該第2スプール12pを短縮化することができて、スプール部12の軸方向長さを短縮化することができる。また、スプリング12sを、第1スプール12pと第2スプール12pとの分離部分に配置したので、スプリング12sを設ける室の油圧をドレーンするドレーンポートEXを、第1スプール12pと第2スプール12pとの分離部分に設けたドレーンポートEXと共用することができ(図7参照)、ドレーンポートEXを1つ減らすことができて、さらにスプール部12の軸方向長さを短縮化することができ、自動変速機の油圧制御装置1のコンパクト化に寄与することができる。
なお、以上説明した部分以外の構成・作用・効果は、第1乃至第4の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
なお、以上説明した第1乃至第3の実施の形態においては、図4に示すようにFR(フロントエンジン・リヤドライブ)タイプのようにエンジンEGを車輌進行方向に対して縦置きに配設する構造の自動変速機構40に油圧制御装置1を用いたものを説明したが、これに限らず、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)タイプのようにエンジンEGを車輌進行方向に対して横置きに配設する構造の自動変速機構に用いても構わない。また、自動変速機構としては、有段式自動変速機、ベルト式やトロイダル式の無段変速機、等の何れのものであっても良いことは言うまでもない。
また、図4の説明においては、第1の実施の形態に用いたものを一例として説明したが、第2及び第3の実施の形態においても、発進装置や油圧制御装置を同様に配設することで、同様に車輌を構成できることは勿論のことである。
また、本実施の形態においては、内燃エンジンを駆動源としたものを一例として説明したが、勿論、モータ・ジェネレータを搭載したハイブリッド車輌等にあっても、本自動変速機の油圧制御装置を適用することが可能である。
本発明に係る自動変速機の油圧制御装置は、乗用車、トラック等に搭載される自動変速機の油圧制御装置として用いることが可能であり、特に駆動源と自動変速機構との動力伝達を係脱するクラッチの係合・解放制御ないしスリップ制御を精度良く行うことが求められる自動変速機に用いて好適である。
,1,1 自動変速機の油圧制御装置
2 発進装置
3 クラッチ、ロックアップクラッチ
4 流体伝動装置(トルクコンバータ)
6 循環圧供給部(プライマリレギュレータバルブ)
7 循環圧供給部(モジュレータバルブ)
9 循環圧供給部(セカンダリレギュレータバルブ)
10〜10 調圧ソレノイドバルブ(リニアソレノイドバルブ)
11 ソレノイド部
12〜12 スプール部
12SA 主スリーブ
12SB 副スリーブ
12a 第2フィードバック油室
12b 第1フィードバック油室
12p スプール
12p 第1スプール
12p 第2スプール
12s スプリング
17 循環圧供給部(モジュレータバルブ)
22 発進装置
22c 作動圧供給ポート(ロックアップオンポート)
22d 循環圧供給ポート(入力ポート)
22e 循環圧排出ポート(排出ポート)
23 クラッチ、ロックアップクラッチ
27 循環圧供給部(モジュレータバルブ)
32 発進装置
32c 作動圧供給ポート(ロックアップオンポート)
32d 循環圧供給ポート(入力ポート)
32e 循環圧排出ポート(排出ポート)
33 クラッチ(発進クラッチ)
40 自動変速機構
AT 自動変速機
EG 駆動源(エンジン)
CIR 循環圧
APP 作動圧
c4 循環圧供給油路(油路)
c5 循環圧導入油路(油路)
d1 循環圧排出油路(油路)
e3 作動圧供給油路(油路)

Claims (5)

  1. 駆動源と自動変速機構との動力伝達を係脱し得るクラッチを有する発進装置に循環圧を供給する循環圧供給部と、前記循環圧との差圧により前記クラッチの係脱を行う作動圧を調圧し得る調圧ソレノイドバルブと、を備え、
    前記調圧ソレノイドバルブは、電気的に駆動されるソレノイド部と、スプリングと該スプリングの付勢力に抗して該ソレノイド部に押圧駆動されるスプールとを備えたスプール部と、を有する自動変速機の油圧制御装置において、
    前記スプール部は、前記作動圧を前記スプールにフィードバック作用させる第1フィードバック油室と、前記循環圧を前記スプールに前記第1フィードバック油室とは反対方向にフィードバック作用させる第2フィードバック油室と、を備え、
    前記スプールに対する前記第1フィードバック油室の作動圧と前記第2フィードバック油室の循環圧との油圧作用力が等しくなるように構成した、
    ことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
  2. 前記スプールにおける前記第1フィードバック油室の受圧面積と前記第2フィードバック油室の受圧面積とを同面積に設定してなる、
    ことを特徴とする請求項1記載の自動変速機の油圧制御装置。
  3. 前記発進装置は、前記駆動源と前記自動変速機構との動力伝達を流体により行う流体伝動装置を備え、
    前記クラッチは、ロックアップクラッチである、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の自動変速機の油圧制御装置。
  4. 前記循環圧供給部からの前記循環圧を前記発進装置の循環圧供給ポートに供給する循環圧供給油路と、
    前記発進装置内の前記循環圧を該発進装置の循環圧排出ポートから排出する循環圧排出油路と、
    前記調圧ソレノイドバルブからの前記作動圧を前記発進装置の作動圧供給ポートに供給する作動圧供給油路と、
    前記循環圧供給ポートと前記循環圧排出ポートとのうちの前記クラッチに近いポートから前記循環圧を前記第2フィードバック油室に導入する循環圧導入油路と、を備えた、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の自動変速機の油圧制御装置。
  5. 前記調圧ソレノイドバルブのスプール部は、前記スプールの全体を収容すると共に該スプールの少なくとも一端部を摺動自在に支持する主スリーブと、該主スリーブと該スプールの他端部との間に介在され、該スプールの他端部を摺動自在に支持する副スリーブと、を有してなり、
    前記スプールは、前記主スリーブに摺動自在に支持される第1スプールと、前記副スリーブに摺動自在に支持される第2スプールと、に分離されて構成されてなる、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか記載の自動変速機の油圧制御装置。
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