JP4760060B2 - 車両用ロックアップクラッチ付流体式伝動装置の油圧制御装置 - Google Patents

車両用ロックアップクラッチ付流体式伝動装置の油圧制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両用ロックアップクラッチ付流体式伝動装置の油圧制御装置に関するものである。
ロックアップクラッチ付トルクコンバータやロックアップクラッチ付フルードカップリングなどのような直結クラッチ付流体式伝動装置を備えた車両において、たとえば車両の低速走行中におけるエンジンの周期的トルク変動を吸収するために、直結クラッチをスリップさせる油圧制御装置が提案されている。たとえば、特許文献1に記載された油圧制御装置がそれである。このような形式の油圧制御装置によれば、たとえば、ロックアップクラッチの係合および解放の一方に切り換えるために切換用電磁弁の作動に応答して2位置に切り換えられるロックアップリレー弁と、そのロックアップリレー弁が係合側に切り換えられたときに流体式伝動装置から流出する作動油の圧を調圧することによりロックアップクラッチの係合状態を制御するロックアップコントロール弁と、そのロックアップコントロール弁の調圧作動を制御するためにそのスプール弁子に作用する信号圧を出力するリニヤソレノイド弁とが備えられており、このロクアップクラッチコントロール弁によりロックアップクラッチの係合および解放状態が制御されたり、或いは解放領域と係合領域との間でスリップ制御が実行されるようになっている。
特開平5−99331号公報
ところで、上記のような従来の車両用直結クラッチ付流体式伝動装置の油圧制御装置では、切換用電磁弁およびリニヤソレノイド弁の他に、ロックアップリレー弁およびロックアップコントロール弁という、それぞれスプール弁子を備えた2つの切換弁および制御弁が備えられているため、油圧制御装置の構成が複雑化し、ひいては、油圧制御装置の大型化を招くという問題があった。
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、構成が簡略化されて小型化が可能な車両用ロックアップクラッチ付流体式伝動装置の油圧制御装置を提供することにある。
斯る目的を達成するための、本発明の要旨とするところは、係合側油室および解放側油室の圧力差に応じてロックアップクラッチが作動させられる車両用ロックアップクラッチ付流体式伝動装置の油圧制御装置であって、(a) 切換用電磁ソレノイドの作動に応答して2位置に切り換えられ、第1位置に切り換えられたときには前記係合側油室に油圧を供給する一方、第2位置に切り換えられたときには前記解放側油室に油圧を供給するように前記係合側油室および解放側油室に接続される油路の切り換えを行うロックアップリレー弁と、(b) 電磁力によってスプール弁子を駆動し、該スプール弁子の駆動を通して出力油圧の調圧を行うリニアソレノイド弁とを有し、(c) 前記ロックアップリレー弁が前記第1位置に切り換えられたときには前記リニアソレノイド弁の出力油圧が解放側油室に供給されるように前記ロックアップリレー弁と前記リニアソレノイド弁とが接続されるとともに、前記リニアソレノイド弁のスプール弁子の一端に前記係合側油室の油圧が作用され且つ他端に前記解放側油室の油圧が作用されるように、前記係合側油室および解放側油室の各々と前記リニアソレノイド弁とが接続されており、(d) 前記リニアソレノイド弁のスプール弁子は、前記出力油圧を出力する出力ポートと元圧が供給される入力ポートとの間を開閉するものであり、(e) 前記スプール弁子を開弁方向に付勢する電磁力をF SOL 、前記係合側油室の油圧に基づいてそのスプール弁子を開弁方向に付勢する付勢力をF ON 、前記解放側油室の油圧に基づいてそのスプール弁子を閉弁方向に付勢する付勢力をF OFF 、スプリングによってそのスプール弁子を閉弁方向に付勢する付勢力をF S としたとき、前記スプール弁子は、次式(1)が釣り合うように作動させられるものである。
SOL =F OFF +F S −F ON ・・・(1)
このようにすれば、ロックアップリレー弁を第1位置に切り換えることによりロックアップクラッチを係合できる一方、第2位置に切り換えることによりロックアップクラッチを解放できる。また、ロックアップクラッチを係合する際、リニアソレノイド弁の出力油圧が流体式伝動装置の解放側油室に供給されるとともに、リニアソレノイド弁のスプール弁子には、係合側油室と解放側油室との圧力差が作用するため、スプール弁子は、リニヤソレノイドからの電磁力と上記圧力差とが釣り合うように駆動されることになり、これにより、上記圧力差が所望の値となるように出力油圧を調圧することができる。すなわち、ロックアップリレー弁とリニアソレノイド弁との2つの弁でスリップ制御を含め、ロックアップクラッチの係合や解放を制御することができる。このため、従来の油圧制御装置のロックアップコントロール弁が省略された状態となることから、構成が簡略化されて小型化が可能な車両用ロックアップクラッチ付流体式伝動装置の油圧制御装置が得られる。また、前記リニアソレノイド弁のスプール弁子は、前記出力油圧を出力する出力ポートと元圧が供給される入力ポートとの間を開閉するものであり、前記電磁力によってスプール弁子を開弁方向に付勢する電磁力をF SOL 、前記係合側油室の油圧に基づいてそのスプール弁子を開弁方向に付勢する推力をF ON 、前記解放側油室の油圧に基づいてそのスプール弁子を閉弁方向に付勢する推力をF OFF 、スプリングによってそのスプール弁子を閉弁方向に付勢する推力をF S としたとき、前記スプール弁子は、次式(1)が釣り合うように作動させられるものであるため、係合側油室と解放側油室との圧力差に対応する推力(F OFF −F ON )およびスプリングの推力F S とスプール弁子を開弁方向に付勢する電磁力F SOL とが釣り合うようにスプール弁子が作動させられるので、その圧力差が所望の値となるようにリニアソレノイド弁の出力油圧を安定的に調節することができる。
SOL =F OFF +F S −F ON ・・・(1)
ここで、好適には、前記ロックアップリレー弁は、前記第1位置に切り換えられたときに前記リニアソレノイド弁の出力油圧を前記解放側油室に作用させるものである。このようにすれば、リニアソレノイド弁の出力油圧が零であれば流体伝動装置のロックアップクラッチが係合状態とされ、その出力油圧が上昇させられると、係合側油室と解放側油室との圧力差が減少してロックアップクラッチの係合容量が減少し、そのロックアップクラッチのスリップ制御が可能となる。
また、好適には、前記流体伝動装置は、解放側油室に連通する解放側ポートと、係合側油室に連通する2つの第1係合側ポートおよび第2係合側ポートとを有する所謂3ウエイ型である。この3ウエイ型の流体伝動装置は、ロックアップクラッチが係合状態であるときでも、第1係合側ポートから第2係合側ポートへの係合側油室内の作動油の循環が行われる。この場合、前記ロックアップリレー弁は、前記ロックアップクラッチを係合状態とさせる第1位置に切り換えられているときには前記第2係合側ポートからの作動油の流出を許容し、リニアソレノイド弁へ供給する。リニアソレノイド弁は、その出力油圧の圧力が上昇する程、係合側油室内の作動油の排出量を増加させる。これにより、ロックアップクラッチが係合状態であっても、第1係合側ポートから係合側油室に供給された作動油が第2係合側ポートから流出させられるので流体伝動装置の係合側油室における作動油の循環が行われる。このとき、リニアソレノイド弁により、流体伝動装置の解放側油圧へ供給される出力油圧の上昇にともなってすなわちロックアップクラッチのスリップ量の増加にともなって上記第2係合側ポートから流出量が増加させられるので、流体伝動装置の過熱が好適に抑制される。
ここで、好適には、前記流体伝動装置は、解放側油室に連通する解放側ポートと、係合側油室に連通する係合側ポートとを有する所謂2ウエイ型であってもよいし、解放側油室に連通する解放側ポートと、係合側油室に連通する2つの第1係合側ポートおよび第2係合側ポートとを有する所謂3ウエイ型であってもよい。
また、前記ロックアップリレー弁は、オンオフ駆動される電磁弁からの信号圧がスプール弁子に作用させられることにより第1位置および第2位置のいずれかへ切り換えられるように構成されていてもよいし、電磁ソレノイドの推力がスプール弁子に直接作用させられる直接駆動型に構成されていてもよい。
また、前記リニヤソレノイド弁は、リニヤソレノイド(連続的に推力が変化させられる電磁ソレノイド)を有する弁から連続的に変化させられる信号圧がスプール弁子に作用させられることにより調圧作動させられるように構成されてもよいし、電磁ソレノイドの推力がスプール弁子に直接作用させられることにより調圧作動させられる直接駆動型に構成されてもよい。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例の油圧制御装置が適用された車両用動力伝達装置の骨子図である。図において、エンジン10の動力は、流体式伝動装置の一種であるロックアップクラッチ付トルクコンバータ12、3組の遊星歯車装置などから構成された有段式自動変速機14、および図示しない差動歯車装置などを経て駆動輪へ伝達されるようになっている。
上記トルクコンバータ12は、エンジン10のクランク軸16と連結されているポンプ翼車18と、上記自動変速機14の入力軸20に固定され、ポンプ翼車18からのオイルを受けて回転させられるタービン翼車22と、一方向クラッチ24を介して非回転部材であるハウジング26に固定されたステータ翼車28と、ダンパ30を介して上記入力軸20に連結されたロックアップクラッチ32と作動油が供給される係合側ポート29および作動油が排出される解放側ポート31とを備えている。トルクコンバータ12内の空間は、ロックアップクラッチ32によって上記係合側ポート29に連通する係合側油室35と上記解放側ポート31に連通する解放側油室33とに分割されており、係合側油室35よりも解放側油室33内の油圧が高められると、ロックアップクラッチ32が非係合状態とされるので、トルクコンバータ12の入出力回転速度比に応じた増幅率でトルクが伝達される。しかし、解放側油室33よりも係合側油室35内の油圧が高められると、ロックアップクラッチ32が係合状態とされるので、トルクコンバータ12の入出力部材であるクランク軸16および入力軸20が相互に直結状態とされる。
自動変速機14は、同軸上に配設された3組のシングルピニオン型遊星歯車装置34,36,38と、前記入力軸20と、遊星歯車装置38のリングギアとともに回転する出力歯車39と前記差動歯車装置との間で動力を伝達するカウンタ軸(出力軸)40とを備えている。それら遊星歯車装置34,36,38の構成要素の一部は互いに一体的に連結されるだけでなく、3つのクラッチC0 、C1 、C2 によって互いに選択的に連結されている。また、上記遊星歯車装置34,36,38の構成要素の一部は、4つのブレーキB0 、B1 、B2 、B3 によってハウジング26に選択的に連結されるとともに、さらに、構成要素の一部は3つの一方向クラッチF0 、F1 、F2 によってその回転方向により相互に若しくはハウジング26と係合させられるようになっている。
上記クラッチC0 、C1 、C2 、ブレーキB0 、B1 、B2 、B3 は、例えば多板式のクラッチや1本または巻付け方向が反対の2本のバンドを備えたバンドブレーキ等にて構成され、それぞれ油圧アクチュエータによって作動させられるようになっており、後述の電子制御装置42によりそれ等の油圧アクチュエータの作動がそれぞれ制御されることにより、図2に示されているように変速比I(=入力軸20の回転速度/カウンタ軸40の回転速度)がそれぞれ異なる前進4段・後進1段の変速段が得られる。図2において、「1st」、「2nd」、「3rd」、「O/D(オーバドライブ)」は、それぞれ前進側の第1速ギア段,第2速ギア段,第3速ギア段,第4速ギア段を表しており、上記変速比は第1変ギア段から第4速ギア段に向かうに従って順次小さくなる。なお、上記トルクコンバータ12および自動変速機14は、軸線に対して対称的に構成されているため、第1図においては入力軸20の回転軸線の下側およびカウンタ軸40の回転軸線の上側を省略して示してある。
そして、油圧制御回路44には、上記自動変速機14のギア段を制御するための変速制御用油圧制御回路44aと、ロックアップクラッチ32の係合を制御するためのクラッチ制御用油圧制御回路44bとが設けられている。変速制御用油圧制御回路は、よく知られているようにソレノイドNo.1およびソレノイドNo.2によってそれぞれオンオフ駆動される第1電磁弁46および第2電磁弁48を備えており、それら第1電磁弁46および第2電磁弁48の作動の組み合わせによって図2に示すようにクラッチC0 、C1 、C2 、ブレーキB0 、B1 、B2 、B3 が選択的に作動させられて前記第1速ギア段乃至第4速ギア段のうちのいずれかが成立させられるようになっている。なお、上記クラッチC0 、C1 、C2 、ブレーキB0 、B1 、B2 、B3 は、個々に設けられた直接圧制御弁によってそれらの係合圧がそれぞれ制御されてもよい。
上記クラッチ制御用油圧制御回路44bは、たとえば図3に示すように、切換用電磁ソレノイド49によりオンオフ作動させられて切換用信号圧Pswを発生する第3電磁弁50と、その切換用信号圧Pswに従ってロックアップクラッチ32を解放状態とする解放側位置(第2位置)とロックアップクラッチ32を係合状態とする係合側位置(第1位置)とに切り換えられるロックアップリレー弁(クラッチ切換弁)52と、電子制御装置42から供給される駆動電流Isol に対応したスリップ制御用推力FSOL を発生するリニアソレノイド54を有し、リニアソレノイド54から出力される推力FSOL に従って係合側油室35および解放側油室33の圧力差ΔP(=Pon−Poff )を連続的に調節し、ロックアップクラッチ32のスリップ量を制御するリニアソレノイド弁(スリップ制御弁)56とを備えている。本実施例では、上記第3電磁弁50およびロックアップリレー弁52がクラッチ切換弁装置として機能し、上記リニアソレノイド54を備えたリニアソレノイド弁56はスリップ制御弁装置として機能している。
上記油圧制御回路44には、図示しないタンクに還流した作動油をストレーナ58を介して吸引して圧送するためにたとえばエンジン10によって駆動されるポンプ60が設けられており、そのポンプ60から圧送された作動油圧は、リリーフ(オーバフロー)形式の第1調圧弁62により第1ライン油圧P1 に調圧されるようになっている。この第1調圧弁62は、図示しないスロットル弁開度検知弁から出力されたスロットル圧に対応して大きくなる第1ライン圧P1 を発生させ、第1ライン油路64を介して出力する。第2調圧弁66も、リリーフ(オーバフロー) 形式の調圧弁であって、第1調圧弁62から流出させられた作動油を上記スロットル圧に基づいて調圧することにより、エンジン10の出力トルクに対応した第2ライン圧P2 を発生させる。第3調圧弁68は、上記第1ライン圧P1 を元圧とする減圧弁であって、予め設定された大きさの一定のモジュレータ圧(第3ライン圧)PM を発生させる。
前記ロックアップリレー弁52は、解放側油室33と連通する解放側ポート80、係合側油室35と連通する係合側ポート82、第2ライン圧P2 が供給される入力ポート84、ロックアップクラッチ32の解放時に係合側油室35内の作動油が排出される第1排出ポート86、ロックアップクラッチ32の係合時に解放側油室33内の作動油が排出される第2排出ポート88と、それらのポートの接続状態を切り換えるスプール弁子92と、そのスプール弁子92をオフ側位置に向かって付勢するスプリング94と、スプール弁子92の端面に第3電磁弁50からの切換用信号圧Pswを作用させてオン側位置へ向かう推力を発生させるためにその切換用信号圧Pswを受け入れる油室102とを備えている。
第3電磁弁50は、非励磁状態(オフ状態)では前記切換用信号圧Pswをドレン圧とするが、励磁状態(オン状態)では切換用信号圧Pswをモジュレータ圧PM とし、油室102に作用させる。このため、第3電磁弁50がオフ状態であるときには、油室102には第3電磁弁50からの切換用信号圧Pswが実質的に作用させられず、スプール弁子92はスプリング94の付勢力にしたがってオフ側位置に位置させられることから、入力ポート84と解放側ポート80、係合側ポート82と第1排出ポート86がそれぞれ連通させられるので、解放側油室33内の解放側油圧Poff は係合側油室35内の係合側油圧Ponよりも高められてロックアップクラッチ32が解放されると同時に、係合側油室35内の作動油は上記第1排出ポート86、オイルクーラ104、および逆止弁106を介してドレンへ排出される。
また、反対に第3電磁弁50がオン状態であるときには、第3電磁弁50からの切換用信号圧Pswが油室102に作用させられてスプール弁子92はスプリング94の付勢力に抗してオン側位置に位置させられることから、入力ポート84と係合側ポート82、解放側ポート80と第2排出ポート88がそれぞれ連通させられるので、係合側油室35内の係合側油圧Ponは解放側油室33内の解放側油圧Poff よりも高められてロックアップクラッチ32が係合されると同時に、解放側油室33内の作動油は上記第2排出ポート88およびリニアソレノイド弁56を介してドレンへ排出される。図3のロックアップリレー弁52において、斜めの実線および破線はスプール弁子92の切り換え機能を示し、実線はロックアップクラッチ32を係合側とする第1位置の切換状態を、破線はロックアップクラッチ32を解放側とする第2位置の切換状態をそれぞれ示している。
前記リニアソレノイド54を備えたリニアソレノイド弁56は、第3調圧弁68で発生させられる一定の第3ライン圧Pl3を元圧とし、それを減圧して出力油圧(スリップ制御用信号圧)PsoL を出力する弁であって、電子制御装置42からの駆動電流Isol が大きくなるほど大きくなる出力油圧PsoL を発生させ、この出力油圧PsoL を第1位置に切り換えられているロックアップリレー弁52を通して解放側油室33に作用させる。このときの出力油圧PsoL は解放側油室33内の油圧となり、出力油圧PsoL がドレン圧まで低下させられるとロックアップクラッチ32が完全係合状態とされ、出力油圧PsoL が上昇させられるとロックアップクラッチ32の係合容量が減少してスリップが開始され、出力油圧PsoL の増減によってスリップ量も増減させられる。
図4は、上記リニアソレノイド弁56の構成を詳しく示す断面図である。図4において、リニアソレノイド弁56は、モジュレータ圧(第3ライン圧)PM が供給される供給ポート110、ドレンポート111、および出力油圧PsoL を出力する出力ポート112と、それら供給ポート110と出力ポート112との間を開閉するために軸心方向に移動可能に設けられたスプール弁子114と、そのスプール弁子114を閉弁方向へ付勢するスプリング116と、駆動電流IsoL に従ってスプール弁子114にその開弁方向の推力を直接的に付与するリニヤソレノイド54と、係合側油室35内の係合側油圧Ponをスプール弁子114に作用させてその開弁方向の推力を発生させるためにその係合側油圧Ponを受け入れる油室120と、上記スプリング116を収容するとともに、解放側油室33内の解放側油圧Poff をスプール弁子114の端面に作用させてその閉弁方向の推力を発生させるためにその解放側油圧Poff を受け入れる油室122とを備えている。上記リニヤソレノイド54は、良く知られた電磁ソレノイドであって、その駆動電流IsoL の増加に従って電磁力(出力)が連続的に増加するように構成されたものである。
以上のように構成されたリニアソレノイド弁56では、電磁力によってリニヤソレノイド54からスプール弁子114に付与されるその開弁方向の電磁力(推力)をFSOL 、係合側油室35内の係合側油圧Ponに基づいてスプール弁子114を開弁方向に付勢する推力をFON、解放側油室33内の解放側油圧Poff に基づいてスプール弁子114を閉弁方向に付勢する推力をFOFF 、スプリング116によってスプール弁子114を閉弁方向に付勢する推力をFS としたとき、スプール弁子114は、次式(1)が成立するように作動させられる。すなわち、係合側油室35内の係合側油圧Ponと解放側油室33内の解放側油圧Poff との圧力差ΔP(=Pon−Poff )に対応する推力(FOFF −FON)およびスプリングの推力FS とスプール弁子114を開弁方向に付勢する電磁力FSOL とが釣り合うようにスプール弁子114が作動させられるので、その圧力差が所望の値となるようにリニアソレノイド弁56の出力油圧PsoL を調節することができる。上記スプール弁子114の油室122(スプリング116)側のランド114aおよび中間のランド114bの断面積をA1 、スプール弁子114のリニアソレノイド54側のランド114cの断面積をA2 とすると、係合側油圧Ponに基づいてスプール弁子114を開弁方向に付勢する推力FONは(2)式により表され、解放側油圧Poff に基づいてスプール弁子114を閉弁方向に付勢する推力FOFF は(3)式により表される。
SOL =FOFF +FS −FON ・・・(1)
ON=Pon×(A1 −A2 ) ・・・(2)
OFF =Poff ×A1 ・・・(3)
ロックアップクラッチ32の係合容量すなわちスリップ量が制御される状態では、上記リニアソレノイド弁56の出力油圧PsoL が第1位置に切り換えられているロックアップリレー弁52を通して解放側油室33に供給されて、解放側油圧Poff はその出力油圧PsoL と同じ値とされると同時に、第2ライン圧P2 がロックアップリレー弁52を通して係合側油室35に供給されて、係合側油圧Ponはその第2ライン圧P2 と同じ値とされる。このため、ロックアップリレー弁52の出力油圧PsoL は、(1)、(2)および(3)から導かれた(4)式により表される。(4)式において、FS およびPon(A1 −A2 )は一定値であり、リニヤソレノイド54の電磁力(推力)FSOL はその駆動電流IsoL の関数であるから、出力油圧PsoL と駆動電流IsoL との間には一対一の関係があり、出力油圧PsoL 、それにより形成される圧力差ΔP(=Pon−Poff )、その圧力差ΔPに対応するロックアップクラッチ32のスリップ量が上記駆動電流IsoL によって制御される。
soL =[FSOL −FS +Pon(A1 −A2 )]/A1 ・・(4)
ここで、リニアソレノイド弁56では、前記油室122に導かれる解放側油室33内の解放側油圧Poff (=PsoL )が上昇すると、その解放側油圧Poff に基づく閉弁方向の推力FOFF が増加することから、何らかの原因でその解放側油圧Poff が上昇しようとすると上記推力FOFF が増加してその上昇が抑制され、圧力差ΔP(=Pon−Poff )の変化が抑制される。反対に、前記油室120に導かれる係合側油室35内の係合側油圧Ponが上昇すると、その係合側油圧Ponに基づく開弁方向の推力Fonが増加することから、何らかの原因でその係合側油圧Ponが上昇しようとすると上記推力Fonが増加して出力油圧PsoL が上昇させられ、圧力差ΔP(=Pon−Poff )の変化が抑制される。このようなリニアソレノイド弁56の作動により、外乱などに拘わらず、駆動電流IsoL に対応する圧力差ΔP(=Pon−Poff )が安定的に得られる。上記油室120および122は実際の係合側油圧Ponおよび解放側油圧Poff を調圧作動に反映させるための油圧フィードバック油室としても機能している。
図1に戻って、電子制御装置42は、CPU182、ROM184、RAM186、図示しないインターフェースなどから成る所謂マイクロコンピュータであって、それには、エンジン10の吸気配管に設けられたスロットル弁開度を検出するスロットルセンサ188、エンジン10の回転速度を検出するエンジン回転速度センサ190、自動変速機14の入力軸20の回転速度を検出する入力軸回転センサ192、自動変速機14のカウンタ軸40の回転速度を検出するカウンタ軸回転センサ194、シフト操作レバー196の操作位置、すなわちL、S、D、N、R、Pレンジのいずれかを検出するための操作位置センサ198から、スロットル弁開度θthを表す信号、エンジン回転速度Ne (ポンプ翼車回転速度NP 、すなわちロックアップクラッチ32の入力側回転速度)を表す信号、入力軸回転速度Nin(タービン翼車回転速度NT 、すなわちロックアップクラッチ32の出力側回転速度)を表す信号、出力軸回転速度Nout を表す信号、シフト操作レバー196の操作位置Ps を表す信号がそれぞれ供給されるようになっている。上記電子制御装置42のCPU182は、RAM186の一時記憶機能を利用しつつ予めROM184に記憶されたプログラムに従って入力信号を処理し、自動変速機14の変速制御およびロックアップクラッチ32の係合制御を実行するために第1電磁弁46、第2電磁弁48、第3電磁弁50、およびリニアソレノイド弁56をそれぞれ制御する。
上記変速制御では、予めROM184に記憶された複数種類の変速線図から実際の変速ギア段に対応した変速線図が選択され、その変速線図から車両の走行状態、たとえばスロットル弁開度θthと出力軸回転速度Nout から算出された車速とに基づいて変速ギア段が決定され、その変速ギア段が得られるように第1電磁弁46、第2電磁弁48が駆動されることにより、自動変速機14のクラッチC0 ,C1 ,C2 、およびブレーキB0 ,B1 ,B2 ,B3 の作動が制御されて前進4段のうちのいずれかのギア段が成立させられる。なお、図2はシフト操作レバー196の各シフトレンジにおける変速段と、その変速段を成立させる際のソレノイド,クラッチ,ブレーキ,および一方向クラッチの作動状態を示したものであり、ソレノイドの欄の「○」,「×」印はそれぞれ励磁状態,非励磁状態であることを表している。また、クラッチおよびブレーキの欄の「○」印は係合状態を表しており、無印は非係合状態を表している。更に、一方向クラッチの欄の「○」印は正駆動時に係合状態となることを表しており、無印は非係合状態を表している。
上記ロックアップクラッチ32の係合制御では、予めROM184に記憶された良く知られた関係から、車両の走行状態たとえば出力軸回転速度(車速)Nout およびスロットル弁開度θthに基づいてロックアップクラッチ32の解放領域、スリップ制御領域、係合領域のいずれであるかが判断される。この関係は、予め記憶された複数種類の関係から実際のギア段に応じて選択されたものである。上記係合領域と解放領域の境界線より解放領域側であって低スロットル弁開度側には、運転性を損なうことなく燃費を可及的によくするために連結効果を維持しつつエンジン10のトルク変動を吸収するスリップ制御領域が設けられている。
上記車両の走行状態が上記係合領域内にあると判断されると、第3電磁弁50が励磁されてロックアップリレー弁52が第1位置(オン状態)とされると同時にリニアソレノイド弁56に対する駆動電流IsoL が最小駆動電流(定格値)に設定されので、ロックアップクラッチ32が係合させられる。また、車両の走行状態が上記解放領域内にあると判断されると、第3電磁弁50が非励磁とされてロックアップリレー弁52が第2位置(オフ状態)とされるので、ロックアップクラッチ32が解放される。そして、車両の走行状態が上記スリップ制御領域内にあると判断されると、第3電磁弁50が励磁されてロックアップリレー弁52が第1位置(オン状態)とされると同時に、リニアソレノイド弁56に対する駆動電流IsoL が調節される。たとえば目標スリップ回転速度Nslip T と実際のスリップ回転速度Nslip(=Ne −NT )との偏差ΔN(=Nslip−Nslip T )が解消されるようにリニアソレノイド54に対する駆動電流Isol が算出され、その駆動電流IsoL が出力される。なお、上記リニアソレノイド弁56に対する駆動電流IsoL の供給時期は、厳密には上記第3電磁弁50の励磁と同時でなくてもよいが、少なくともロックアップリレー弁52の切換完了前においてリニアソレノイド弁56のスプール弁子114がスリップ制御開始時にそのスリップ制御作動位置となっているように決定されている。
上述のように、本実施例によれば、ロックアップリレー弁52を第1位置に切り換えることによりロックアップクラッチ32を係合できる一方、第2位置に切り換えることによりロックアップクラッチ32を解放できる。また、ロックアップクラッチ32を係合する際、リニアソレノイド弁56の出力油圧PsoL がトルクコンバータ12の解放側油室33に供給されるとともに、リニアソレノイド弁56のスプール弁子114には、係合側油室35と解放側油室33との圧力差ΔP(=Pon−Poff )が作用するため、スプール弁子114は、リニヤソレノイド54からの電磁力と上記圧力差とが釣り合うように駆動されることになり、これにより、上記圧力差ΔPが所望の値となるように出力油圧PsoL を安定的に調圧することができる。すなわち、ロックアップリレー弁52とリニアソレノイド弁56との2つの弁でスリップ制御を含め、ロックアップクラッチ32の係合や解放を制御することができる。このため、従来の油圧制御装置のロックアップコントロール弁が省略された状態となることから、構成が簡略化されて小型化が可能なロックアップクラッチ32付トルクコンバータ12の油圧制御装置が得られる。
また、本実施例では、ロックアップリレー弁52は、その第1位置に切り換えられたときにリニアソレノイド弁56の出力油圧PsoL を解放側油室33に作用させるものであることから、リニアソレノイド弁56の出力油圧PsoL が零であればトルクコンバータ12のロックアップクラッチ32が係合状態とされ、その出力油圧PsoL が上昇させられると、係合側油室35と解放側油室33との圧力差ΔP(=Pon−Poff )が減少してロックアップクラッチ32の係合容量が減少し、そのロックアップクラッチ32のスリップ制御が可能となる。
また、本実施例では、リニアソレノイド弁56のスプール弁子114は、出力油圧PsoL を出力する出力ポート112と元圧(モジュレータ圧PM )が供給される入力ポート112との間を開閉するものであり、前記スプール弁子114は、前記(1)式が釣り合うように作動させられることから、係合側油室35と解放側油室33との圧力差ΔP(=Pon−Poff )に対応する推力(FOFF −FON)およびスプリングの推力FS とスプール弁子114を開弁方向に付勢する電磁力FSOL とが釣り合うようにスプール弁子114が作動させられるので、その圧力差が所望の値となるようにリニアソレノイド弁56の出力油圧を安定的に調節することができる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図5は、本発明の他の実施例のクラッチ制御用油圧制御回路44bの要部構成を示す図であり、図6は図5の実施例のクラッチ制御用油圧制御回路44bに用いられているリニアソレノイド弁56の構成を説明する断面図である。
図5および図6において、本実施例のトルクコンバータ12は、解放側油室33に連通する解放側ポート31と、係合側油室35に連通する2つの(第1の)係合側ポート29および第2の係合側ポート27とを有する所謂3ウエイ型である。この3ウエイ型のトルクコンバータ12は、ロックアップクラッチ32が係合状態であるときでも係合側油室35からの作動油の流出を許容し、係合側ポート29から第2の係合側ポート27への係合側油室35内の作動油の循環が行われることが可能とされている。ロックアップリレー弁52のスプール弁子92は、第1位置にあるときには、上記トルクコンバータ12の第2の係合側ポート27と接続された第2の係合側ポート130を第1排出ポート86に接続させて、ロックアップクラッチ32が係合状態であるときでも、トルクコンバータ12の係合側油室35から排出される作動油をクーラ104を介して循環させ、第2位置にあるときには、上記トルクコンバータ12の第2の係合側ポート27と接続された第2の係合側ポート130を第2の排出ポート132に接続し、リニアソレノイド弁56を通して排出させる。
リニヤソレノイド弁56のスプール弁子114は、そのランド114a のスプリング116側にランド114dを備え、そのランド114dによって、前記第2の排出ポート132と連通するポート134と排出ポート136との間を開閉し、スプール弁子114が油室122側へ向かうほどすなわち出力油圧PsoL の圧力が上昇する程、係合側油室35内の作動油の排出量を増加させる。これにより、ロックアップクラッチ32が係合状態であっても、第1係合側ポート29から係合側油室35に供給され且つ第2の係合側ポート27から流出させられるとともに、ロックアップリレー弁52のポート130および132を通してポート134へ排出された作動油の流量が、トルクコンバータ12の解放側油室33へ供給される出力油圧PsoL の上昇にともなってすなわちロックアップクラッチ32のスリップ量の増加にともなって増加させられるので、トルクコンバータ12の過熱が好適に抑制される。
本実施例によれば、前述の実施例と同様の効果が得られるのに加えて、ロックアップクラッチ32の係合状態であっても係合側油室35内の作動油の循環が行われるとともに、出力油圧PsoL の上昇にともなってすなわちロックアップクラッチ32のスリップ量の増加にともなってその作動油の循環量が増加させられるので、トルクコンバータ12の過熱が好適に抑制される。
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、前述の実施例のクラッチ制御用油圧制御回路44bでは、第1ライン圧P1 を調圧するための第1調圧弁62、および第2ライン圧P2 を調圧するための第2調圧弁66が備えられ、第2ライン圧P2 がトルクコンバータ12へ供給される作動油の元圧として用いられていたが、その元圧を発生させるものは必ずしも第2調圧弁66により調圧された第2ライン圧P2 でなくてもよく、第1調圧弁62により調圧された第1ライン圧P1 であってもよいし、他の調圧弁により調圧された圧力や、未調圧の圧力であってもよい。
また、前述の実施例のクラッチ制御用油圧制御回路44bでは、一定の大きさのモジュレータ圧PM を調圧するための第3調圧弁68が設けられ、そのモジュレータ圧PM が第3電磁弁50およびリニヤソレノイド弁56の元圧として用いられていたが、必ずしも第3調圧弁68により調圧されたモジュレータ圧PM でなくてもよく、第1調圧弁62或いは第2調圧弁66により調圧された第1ライン圧P1 或いは第2ライン圧P2 であってもよいし、他の調圧弁により調圧された圧力や、未調圧の圧力であってもよい。
また、前述の実施例において、ロックアップリレー弁52或いはリニヤソレノイド弁56は、その機能を発生させ得る範囲で種々の変更が加えられ得る。たとえば、スプリング94、116の位置、油室、スプール弁子92、114の構成が変更されてもよい。
また、前述の実施例では、トルクコンバータ12の後段に有段の遊星歯車式自動変速機14が設けられていたが、無段変速機であってもよいのである。
また、前述の実施例において、ロックアップクラッチ付トルクコンバータ12について説明されていたが、ロックアップクラッチ付フルードカップリングであってもよい。要するに、ロックアップクラッチを有する流体式伝動装置であればよいのである。
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更が加えられ得るものである。
本発明の一実施例の油圧制御装置が適用された車両用動力伝達装置を示す図である。 図1の流体式伝動装置に備えられた自動変速機において、第1電磁弁および第2電磁弁の作動の組み合わせとそれにより得られる変速段との関係を説明する図表である。 図1の油圧制御回路の要部構成を説明する図である。 図3のリニアソレノイド弁の構成を説明する断面図である。 本発明の他の実施例の油圧制御回路の要部構成を説明する図であって、図3に相当する図である。 図5の実施例のリニアソレノイド弁の構成を説明する断面図である。
符号の説明
12:トルクコンバータ(流体式伝動装置)
32:ロックアップクラッチ(直結クラッチ)
33:解放側油室
35:係合側油室
44:油圧制御回路(油圧制御装置)
49:切換用電磁ソレノイド
50:第3電磁弁
52:ロックアップリレー弁
54:リニアソレノイド
56:リニヤソレノイド弁

Claims (2)

  1. 係合側油室および解放側油室の圧力差に応じてロックアップクラッチが作動させられる車両用ロックアップクラッチ付流体式伝動装置の油圧制御装置であって、
    切換用電磁ソレノイドの作動に応答して2位置に切り換えられ、第1位置に切り換えられたときには前記係合側油室に油圧を供給する一方、第2位置に切り換えられたときには前記解放側油室に油圧を供給するように前記係合側油室および解放側油室に接続される油路の切り換えを行うロックアップリレー弁と、
    電磁力によってスプール弁子を駆動し、該スプール弁子の駆動を通して出力油圧の調圧を行うリニアソレノイド弁とを、有し、
    前記ロックアップリレー弁が前記第1位置に切り換えられたときには前記リニアソレノイド弁の出力油圧が解放側油室に供給されるように前記ロックアップリレー弁と前記リニアソレノイド弁とが接続されるとともに、前記リニアソレノイド弁のスプール弁子の一端に前記係合側油室の油圧が作用され且つ他端に前記解放側油室の油圧が作用されるように、前記係合側油室および解放側油室の各々と前記リニアソレノイド弁とが接続されており、
    前記リニアソレノイド弁のスプール弁子は、前記出力油圧を出力する出力ポートと元圧が供給される入力ポートとの間を開閉するものであり、
    前記スプール弁子を開弁方向に付勢する電磁力をF SOL 、前記係合側油室の油圧に基づいて該スプール弁子を開弁方向に付勢する付勢力をF ON 、前記解放側油室の油圧に基づいて該スプール弁子を閉弁方向に付勢する付勢力をF OFF 、スプリングによって該スプール弁子を閉弁方向に付勢する付勢力をF S としたとき、前記スプール弁子は、次式(1)が釣り合うように作動させられるものであることを特徴とする車両用直結クラッチ付流体式伝動装置の油圧制御装置。
    SOL =F OFF +F S −F ON ・・・(1)
  2. 前記ロックアップリレー弁は、前記第1位置に切り換えられたときに前記リニアソレノイド弁の出力油圧を前記解放側油室に作用させるものである請求項1の車両用直結クラッチ付流体式伝動装置の油圧制御装置。
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