JP4461676B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特にスイッチング電源用IC、自動車パワー系駆動用IC、フラットパネルディスプレー駆動用ICなど、高耐圧で大電流を制御する集積回路に適する低オン抵抗のパワーMOSFET(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)、たとえば半導体基板表面を掘り下げたトレンチ内にゲート電極を設けたトレンチ横型パワーMOSFETに適用して好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯機器の急速な普及や通信技術の高度化などに伴い、パワーMOSFETを内蔵したパワーICの重要性が高まっている。横型パワーMOSFETを制御回路に集積したパワーICでは、パワーMOSFET単体を制御駆動回路と組み合わせた従来の構成に対し、小型化、低消費電力化、高信頼性化および低コスト化などが期待される。そのため、CMOSプロセスをベースにした高性能横型パワーMOSFETの開発が活発におこなわれている。
ところで、デバイスピッチを縮小して集積度を高めるための技術として、トレンチ構造のMOSFETが知られている。本発明者は、トレンチ構造を適用した横型パワーMOSFET(以下、トレンチ横型パワーMOSFETとする)について提案している(例えば、非特許文献1参照。)。図31〜図33はこのトレンチ横型パワーMOSFETの構造を示す図であり、図31は平面図である。図32は、MOSFETとして電流を駆動する領域(本明細書では活性領域とする)の構造を示し、図31のA−Aにおける断面図である。図33は、基板表面にゲートポリシリコンを引き出す領域(本明細書ではゲート領域とする)の構造を示し、図31のB−Bにおける断面図である。
【0003】
このMOSFET202は、p-基板20に形成されたトレンチ21の内周面に沿ってゲート酸化膜22が形成され、その内側にゲートポリシリコン23が形成され、さらにトレンチ21の底およびトレンチ21の外周にそれぞれドレイン領域となるn+拡散領域29およびソース領域となるn+拡散領域27が形成された構成となっている。n+拡散領域29(ドレイン領域)は、トレンチ21の下半部を包囲するn-拡散領域28(n-ドレイン領域)により囲まれており、さらにそのn-拡散領域28はpボディとなるp-拡散領域31により囲まれている。
+拡散領域27(ソース領域)の外側にはp+拡散領域32が設けられており、下側にはpベース領域33が形成されている。また、耐圧を確保するための厚い酸化膜34がトレンチ21内の下半部に設けられている。図31〜図33において、符号24はソース電極であり、符号25はドレイン電極であり、符号26は層間酸化膜であり、符号35はゲート電極であり、符号36および符号37はともにコンタクト部であり、符号38はn+拡散領域であり、符号39および符号40はともに層間酸化膜である。このトレンチ横型パワーMOSFET202によれば、80Vの耐圧で単位面積当たりのオン抵抗は80mΩ・mm2である。また、デバイスピッチは4μmであり、これは従来の耐圧80V用の横型パワーMOSFETのデバイスピッチの約半分である。
【0004】
【非特許文献】
IEDM ’97 Digest、P.359〜362)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
耐圧が80Vよりも低いたとえば30Vの横型パワーMOSFETにおいても、デバイスピッチを縮小するためにはトレンチ構造を適用することが望ましい。しかしながら、図31〜図33に示すトレンチ横型パワーMOSFET202は80Vの耐圧に適した構造のものであるため、これをそのまま80Vよりも低い耐圧用に適用するとつぎのような不具合がある。すなわち、耐圧が80Vよりも低いと耐圧確保用の酸化膜34の厚さは耐圧80V用に比べて薄くてもよい。つまり、この酸化膜34の厚さを、80Vよりも低い耐圧に対して必要十分な厚さにすれば、さらに全体のサイズを小さくすることが可能となる。それにもかかわらず、耐圧80V用の構造を適用すると、耐圧確保用の酸化膜34の厚さを最適化した場合よりも素子全体のサイズが大きくなってしまうため、素子周辺の配線抵抗等が大きくなるなどの特性上の不具合が生じる。
【0006】
また、ゲート面積も耐圧確保用の酸化膜34の厚さを最適化した場合よりも大きくなり過ぎるため、寄生ゲート容量が大きくなり、駆動ロスが増えてしまう。また、上述したトレンチ横型パワーMOSFET202を製造する際には、一旦浅いトレンチを掘り、そのトレンチの側面を窒化膜で保護した後、さらに深くトレンチを掘って熱酸化をおこない、耐圧確保用の厚い酸化膜34を形成するため、製造プロセスが複雑であり、歩留りの低下を招くおそれがある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、従来の耐圧80V用のトレンチ横型パワーMOSFETよりも簡素なプロセス工程で製造可能であり、かつ従来の80Vよりも低い耐圧用の横型パワーMOSFETよりもデバイスピッチが小さくて単位面積当たりのオン抵抗が小さい80Vよりも低い耐圧用に最適化したトレンチ横型パワーMOSFETよりなる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、同一基板上にトレンチMOSFETとプレーナーMOSFETとを集積した半導体装置の場合には、トレンチの底部の選択酸化工程と、素子分離のための選択酸化工程とを共通化する。
【0008】
この発明によれば、トレンチの側部にMOSFETが自己整合的に形成されるため、トレンチ底面での選択酸化工程を除いてはマスク合わせ精度が不要となり、デバイスピッチが小さくなる。また、従来の耐圧80V用のトレンチ横型パワーMOSFETのように高耐圧を確保するための厚い酸化膜が不要であるため、ゲート面積や素子サイズが小さくなる。また、製造プロセスにおいてトレンチエッチングの回数が1回となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下においては第1導電体をp型とし、第2導電体をn型として説明するが、本発明はその逆の場合にも適用可能である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかるトレンチ横型パワーMOSFETの要部を示す平面図である。このトレンチ横型パワーMOSFET1は、図1に示すように、p型基板50にストライプ状に複数のトレンチ51を形成し、それらトレンチ51を横断するようにゲートポリシリコン52を形成し、基板表面にゲート電極53、櫛歯状のソース電極54および櫛歯状のドレイン電極55を形成した構成となっている。
【0010】
ゲートポリシリコン52はコンタクト部56を介してゲート電極53に電気的に接続されている。ドレイン電極55は、図1において図示省略するが、コンタクト部を介してトレンチ51内のポリシリコンに電気的に接続されている。そのポリシリコンはトレンチ51の底のドレイン領域となるn+拡散領域58に電気的に接続されている。また、ソース電極54はコンタクト部57を介してソース領域となるn+拡散領域61に電気的に接続されている。図1において、基板表面部分の、トレンチ51以外の領域はpベース領域である。また、基板表面部分の、p+拡散領域41とトレンチ51を除く領域がn+拡散領域62となっている。
【0011】
つぎに、MOSFETとして電流を駆動する活性領域における断面構造について説明する。図2は、図1のC−Cにおける縦断面図であり、活性領域における構成を示している。ゲート絶縁膜となるゲート酸化膜59はトレンチ51の側面に沿ってほぼ均一な厚さで形成されている。このゲート酸化膜59はトレンチ51の底面も被覆しており、トレンチ51の底面ではトレンチ51の側面の厚さよりも厚くなっている。図2において符号83はこの底面部分の厚いゲート酸化膜である。第1の導電体であるゲートポリシリコン52は、ゲート酸化膜59の内側に沿ってトレンチ51のほぼ上下にわたって形成されている。このゲートポリシリコン52は、図3に関連して後述するゲート領域まで延びている。
【0012】
トレンチ51の下半部の外側領域は、n型のドリフト領域となるn拡散領域60である。そのn拡散領域60内において、トレンチ51の底の中央部にドレイン領域となるn+拡散領域58が設けられている。n+拡散領域58(ドレイン領域)は、トレンチ51内に設けられた第2の導電体であるドレインポリシリコン63を介してドレイン電極55に電気的に接続されている。このドレインポリシリコン63は、トレンチ51内において層間絶縁膜である層間酸化膜65によりゲートポリシリコン52から絶縁されている。
また、トレンチ51の上半部の外側領域はpベース領域62であり、そのpベース領域62上の基板表面領域にソース領域となるn+拡散領域61が形成されている。n+拡散領域61(ソース領域)は、基板表面に形成されたソース電極54に電気的に接続されている。pベース領域62は、平面的に別な場所のn+拡散領域61のない部分でp+拡散領域41を介してソース電極54に電気的に接続されている。図2において、符号66は層間酸化膜(層間絶縁膜)である。
【0013】
つぎに、基板表面にゲートポリシリコン52を引き出すゲート領域における断面構造について説明する。図3は、図1のD−Dにおける縦断面図であり、ゲート領域における構成を示している。トレンチ51の外側領域は前記n拡散領域60となっている。ゲート酸化膜59はトレンチ51の側面および底面に沿って形成されている。また、ゲート酸化膜59は基板表面も被覆している。図3では、ゲート酸化膜59はトレンチ51の側面および底面に沿って均一な厚さで形成されているが、図2に示す活性領域の構成と同様に、ゲート酸化膜59の、トレンチ51の底面を覆う部分がトレンチ側面の部分よりも厚く形成されていてもよい。ゲートポリシリコン52は、基板表面およびトレンチ51内面に沿ってゲート酸化膜59の表面上に形成されている。
【0014】
ゲートポリシリコン52の表面上には、ゲートポリシリコン52に沿って層間酸化膜67が積層されている。トレンチ51内の、その層間酸化膜67に挟まれた部分には前記層間酸化膜65を介して前記ドレインポリシリコン63が設けられている。ドレインポリシリコン63上のドレイン電極55とゲート電極53との間には、層間酸化膜66が形成されている。
上述した構成のゲート領域および活性領域が同一素子に存在する。ここで、特に限定しないが、各部の寸法および不純物の表面濃度はつぎのとおりである。たとえばトレンチ51について、その深さは2μmであり、その幅は3μmである。トレンチ51のピッチはたとえば3μmであり、この3μm幅のトレンチ51間の基板表面領域に前記pベース領域62およびソース領域となる前記n+拡散領域61が形成される。pベース領域62の拡散深さはたとえば1μmであり、表面濃度はたとえば1×1018cm-3である。また、前記n+拡散領域58(ドレイン領域)および前記n+拡散領域61(ソース領域)について、それぞれたとえば拡散深さは0.2μmであり、表面濃度は1×1020cm-3である。また、たとえば前記n拡散領域60(ドリフト領域)の拡散深さは2μmであり、表面濃度は2×1016cm-3である。
【0015】
ゲート酸化膜59の厚さはトレンチ51の側面ではたとえば0.02μmである。トレンチ51の底面でのゲート酸化膜83の厚さは、ゲートポリシリコン52の下側においてドレイン電極となるドレインポリシリコン63に向かって連続的に厚くなる。そして、ゲートポリシリコン52の下側でドレインポリシリコン63に最も近い箇所でのゲート酸化膜83の厚さをt1(図2参照)とすれば、t1はたとえば0.22μmである。また、ゲートポリシリコン52の厚さをtp(図2参照)とすれば、tpはたとえば0.3μmである。
つぎに、実施の形態1にかかるトレンチ横型パワーMOSFET1の製造プロセスについて説明する。図4〜図14はトレンチ横型パワーMOSFET1の製造段階における要部を示す縦断面図であるが、これらの図においては1個のトレンチ51についてのみ示す。まず、たとえば比抵抗12Ωcmのp型基板50の表面にたとえば厚さ1μmのマスク酸化膜71を成長させる。そのマスク酸化膜71の一部を選択的に除去してトレンチ形成部を開口させる。そのパターニングされたマスク酸化膜71をマスクとしてRIE(反応性イオンエッチング)により、たとえば開口幅3μmのトレンチ51をたとえば3μm間隔で複数形成する。そして、斜めイオン注入により、基板50の、トレンチ51の側面および底面の部分にドリフト領域となるn拡散領域60を形成する(図4)。
【0016】
マスク酸化膜71を除去した後、バッファー酸化膜81をたとえば0.03μmの厚さで形成し、その上にたとえば厚さ0.15μmの窒化膜82を堆積する。その後、フォトレジストを塗布し、露光、現像により、フォトレジストの、活性領域のトレンチ51の底面部分の一部を選択的に除去してレジストマスクを形成する。このレジストマスクを用いて窒化膜82の、活性領域のトレンチ51の底面部分の一部を選択的に除去する。その際、ゲート領域のトレンチ51の底面の窒化膜を同時に除去してもよい。そして、残留したレジストマスクを除去する。この工程により、活性領域のトレンチ51の底面部分の一部にバッファー酸化膜81が露出する。このバッファー酸化膜81の露出領域、すなわち活性領域のトレンチ51の底面部分において窒化膜82が除去された領域と、トレンチ底面の端部との距離をt2とすれば、t2はたとえば0.5μm以上である(図5)。
【0017】
つぎに、残留した窒化膜82をマスクとしてたとえば1000℃で熱酸化をおこない、窒化膜82の開口部にたとえば厚さ0.6μmの選択酸化膜を形成する。この選択酸化膜がトレンチ底面部分の厚いゲート酸化膜83となる。つづいて、窒化膜82とバッファー酸化膜81を除去する(図6)。
つぎに、犠牲酸化によりトレンチ51の側面を清浄化した後、トレンチ51の側面および底面にたとえば厚さ0.02μmのゲート酸化膜59を形成する。ゲート酸化膜59は基板表面上に延びる。しかる後、ゲート酸化膜59上にたとえば厚さ0.3μmのポリシリコン72を堆積する。さらに、ポリシリコン72上にたとえば厚さ0.4μmの層間酸化膜67を堆積する。その後、フォトレジストを塗布し、露光、現像によりゲート領域にのみ選択的にレジストマスク73を形成する。活性領域のレジストは除去される。このレジストマスク73を用いて層間酸化膜67を選択的に除去する。この工程により、活性領域では層間酸化膜67が除去されてポリシリコン72が露出する(図7)。一方、ゲート領域では層間酸化膜67およびレジストマスク73はそのまま残る(図8)。
【0018】
つづいて、残留したレジストマスク73を除去し、ポリシリコン72を異方性エッチングによりエッチバックする。この工程により、活性領域ではトレンチ51の側面を除いてポリシリコン72が除去され、トレンチ51の側面にのみポリシリコン72が残る。この残ったポリシリコン72が活性領域におけるゲートポリシリコン52となる。このエッチバック工程においては、活性領域に残ったポリシリコン72の上端がトレンチ51の表面、すなわち最初の基板表面よりも低くなるようにオーバーエッチングする。それによって、ポリシリコン72の上端は、基板表面上のゲート酸化膜59の上面よりもtovだけ低くなる(tov:オーバーエッチ量)。
【0019】
つづいて、基板表面にイオン注入をおこなった後、ドライブ熱処理をおこなう。それによって、活性領域において、たとえば拡散深さ1μmで表面濃度1×1018cm-3のpベース領域62と、たとえば拡散深さ0.2μmで表面濃度1×1020cm-3のn+拡散領域61(ソース領域)と、たとえば拡散深さ0.2μmで表面濃度1×1020cm-3のp+拡散領域41が形成される。n+拡散領域61とp+拡散領域41とは、イオン注入時に適宜レジストマスクを用いて分けられる(図9)。一方、ゲート領域では層間酸化膜67によりポリシリコン72のエッチングが阻止されるので、ポリシリコン72はそのままゲートポリシリコン52として残る(図10)。
【0020】
つづいて、400℃前後の雰囲気でのLPCVDやP−TEOSなどの成膜方法により層間酸化膜65を積層する。このような成膜方法を用いることによって、トレンチ51内における層間酸化膜65の成長速度は、トレンチ51の外、すなわち基板表面における層間酸化膜65の成長速度の約50%となる。したがって、層間酸化膜65の、トレンチ51の底面に堆積した部分の厚さは、基板表面における部分の厚さよりも薄くなる(図11(活性領域)、図12(ゲート領域))。
つづいて、フォトレジストを塗布し、露光、現像により、フォトレジストの、活性領域のトレンチ51の底面部分の一部を除去してレジストマスクを形成する。このレジストマスクを用いて、層間酸化膜65およびトレンチ底面部分の厚いゲート酸化膜83の、活性領域のトレンチ51の底面部分の一部を選択的に除去して、これら層間酸化膜65およびゲート酸化膜83を貫通するコンタクトホールを形成する。そして、残留したレジストマスクを除去する。つぎに、活性領域のトレンチ51の底部に、イオン注入によりドレイン領域となるn+拡散領域58を形成する(図13(活性領域)、図14(ゲート領域))。
【0021】
なお、フォトリソグラフィ技術およびエッチングによって層間酸化膜65の選択除去をおこなう代わりに、トレンチ底面部分の厚いゲート酸化膜83、ゲートポリシリコン52となるポリシリコン72および層間酸化膜65の膜厚の組み合わせによっては、層間酸化膜65および厚いゲート酸化膜83を自己整合的に除去して、コンタクトホールを開口することも可能である。
しかる後、ポリシリコンを堆積し、それをエッチバックしてトレンチ51内をポリシリコン63で埋め、その上全面に層間絶縁膜66を形成する。その層間絶縁膜66にコンタクトホールを開口し、メタルを堆積してゲート電極53、ソース電極54およびドレイン電極55を形成する。以上のようにして、活性領域においては図2に示す断面構造を有し、かつゲート領域においては図3に示す断面構造を有するトレンチ横型パワーMOSFET1ができあがる。
【0022】
ここで、上述した3つのパラメータt1、t2およびtpの組み合わせ変更した例を3つ挙げ、それぞれの図1のC−Cにおける縦断面構造を図15〜図17に示す。図15に示す第1の例では、t1=0.1μm、t2≧0.7μmおよびtp=0.3μmである。この第1の例では、図2に示す断面構造と同様に、トレンチ51の底面でのゲート酸化膜83は、ゲートポリシリコン52の下側においてドレインポリシリコン63に向かって連続的に厚くなる。
図16に示す第2の例では、t1=0.04μm、t2≧0.9μmおよびtp=0.3μmである。この第2の例では、トレンチ51の底面でのゲート酸化膜83は、ゲートポリシリコン52の下側の一部においてドレインポリシリコン63に向かって連続的に厚くなる。
【0023】
図17に示す第3の例では、t1=0.02μm、t2≧1.0μmおよびtp=0.3μmである。この第3の例では、トレンチ51の底面でのゲート酸化膜83の厚さは、ゲートポリシリコン52の下側において均一である。つまり、第3の例は、ゲート酸化膜83はゲートポリシリコン52の下側においてドレインポリシリコン63に向かって厚くならない例である。
つぎに、上述した3つのパラメータt1、t2およびtpの好適な範囲または相互の関係について考察した結果について説明する。図18は、0.2μm≦tp≦0.7μmおよび0.18μm≦t2≦1.4μmの範囲でt1の値を調べた結果を示す特性図である。ここで、t2の値を0.18μm以上とした理由は、バッファー酸化膜81の膜厚と窒化膜82の膜厚との合計が0.18μmとなるからである。
【0024】
図18から明らかなように、t2=tp+0.7μmとなる条件でt1の値は0.02μmである。つまり、ゲートポリシリコン52の下側でドレインポリシリコン63に最も近い箇所でのゲート酸化膜83の厚さt1は0.02μmである。一方、上述したように、ゲート酸化膜59の、トレンチ51の側面に沿う部分の厚さは0.02μmである。したがって、この条件(t2=tp+0.7μm)では、ゲート酸化膜83の、ゲートポリシリコン52の下側でドレインポリシリコン63に最も近い箇所での厚さは、トレンチ51の側面に沿うゲート酸化膜59の厚さと同じになる。
【0025】
t2=tp+0.6μmとなる条件ではt1の値は0.03μm以上である。また、t2=tp+0.4μmとなる条件ではt1の値は0.07μm以上である。また、t2=tp+0.2μmとなる条件ではt1の値は0.18μm以上である。つまり、t2の値が0.18μm≦t2≦tp+0.6μmを満たせば、ゲートポリシリコン52の下側でドレインポリシリコン63に最も近い箇所でのゲート酸化膜83の厚さは、ゲート酸化膜59の、トレンチ51の側面に沿う部分の厚さよりも厚くなる。
また、トレンチ横型パワーMOSFETの耐圧を調べたところ、t2の値が、0.18μm≦t2≦tp+0.2μmのときの耐圧が最も高く、ついでtp+0.2μm≦t2≦tp+0.4μmのときの耐圧が高く、そのつぎがtp+0.4μm≦t2≦tp+0.6μmのときである。このように耐圧が向上する理由は、ドレインポリシリコン63に近接するゲート酸化膜83の膜厚が増加したことと、ゲート酸化膜83を作製するための選択酸化をおこなう際にトレンチ51の底面のトレンチコーナー部が丸くなったからである。また、上述したような順序で耐圧が高くなる理由は、ドレインポリシリコン63に近接するゲート酸化膜83の膜厚がこの順に厚くなるからである。
【0026】
図19は、実施の形態1のトレンチ横型パワーMOSFETのオン抵抗RonAおよび耐圧BVと上記パラメータt1との関係を示す特性図である。ここで、ゲートポリシリコン52の膜厚tpを0.3μmとした。オン抵抗はt1の値にかかわらずほぼ一定であり、おおよそ13mΩ・mm2であった。オン抵抗がほぼ一定である理由は、pベース領域62の、トレンチ側壁でのゲート酸化膜59と向かい合うチャネル領域での抵抗が、オン抵抗の中で支配的であるからである。耐圧は、t1の値がトレンチ側壁でのゲート酸化膜59の膜厚と同じ(0.02μm)であるときには15Vであり、t1の増加とともに高耐圧化し、t1の値が0.37μm以上では30Vを超えた。
【0027】
上述した実施の形態1によれば、トレンチ51の側部にMOSFETが自己整合的に形成されるため、トレンチ底面に厚いゲート酸化膜83を形成するための選択酸化工程を除いてはマスク合わせ精度が不要となり、デバイスピッチを小さくすることができる。また、実施の形態1によれば、従来の耐圧80V用のトレンチ横型パワーMOSFET(図31〜図33参照)のように高耐圧を確保するための厚い酸化膜をトレンチ側部に形成する必要がないので、この耐圧80V用のトレンチ横型パワーMOSFETよりもゲート面積や素子サイズが小さくなる。したがって、従来の耐圧80V用のトレンチ横型パワーMOSFETを耐圧30V用に適用した場合に起こり得る配線抵抗等の増大や駆動ロスの増大という特性上の劣化を回避することができる。
【0028】
また、実施の形態1によれば、基板と素子の間に生ずる寄生容量が小さくなり、かつゲート、ソースおよびドレインの配線長が短くなることによって寄生の配線抵抗が減る。そのため、スイッチング素子として高速化を実現でき、スイッチング損失が低減する。また、隣接素子へのノイズの影響を低減することができる。また、実施の形態1によれば、製造プロセスにおいてトレンチエッチングを1回だけおこなえばよいため、トレンチエッチングを2回おこなう従来の耐圧80V用のトレンチ横型パワーMOSFETよりも簡素なプロセス工程で製造可能であり、歩留りの低下を防ぐことができる。
実施の形態2.
つぎに、実施の形態1にかかるトレンチ横型パワーMOSFETを、P型のプレーナーMOSFET(以下、PMOSとする)およびN型のプレーナーMOSFET(以下、NMOSとする)とともに同一基板上に集積した半導体装置について説明する。図20は、この半導体装置の、MOSFETとして電流を駆動する活性領域における縦断面図である。図20に示すように、この半導体装置は、同一のp型基板150上に、トレンチ横型パワーMOSFET101とPMOS102とNMOS103がそれぞれ1個以上ずつ作製された構成となっている。ただし、図20にはそれぞれ1個ずつ示されている。トレンチ横型パワーMOSFET101、PMOS102およびNMOS103は素子分離用の選択酸化膜193により互いに分離されている。
【0029】
まず、トレンチ横型パワーMOSFET101の構成について説明する。p型基板150にはp型ウェル領域110が形成されており、トレンチ横型パワーMOSFET101はこのp型ウェル領域110内に形成されている。ゲート絶縁膜となるゲート酸化膜159はトレンチ151の側面に沿って均一な厚さで形成されている。このゲート酸化膜159はトレンチ151の底面のゲート酸化膜183と繋がっている。トレンチ底面のゲート酸化膜183はトレンチ側面のゲート酸化膜159よりも厚く形成されている。第1の導電体であるゲートポリシリコン152は、トレンチ側面のゲート酸化膜159の内側に沿ってトレンチ151のほぼ上下にわたって形成されている。
【0030】
トレンチ151の下半部の外側領域は、n型のドリフト領域となるn拡散領域160である。このn拡散領域160の外側は前記p型ウェル領域110である。なお、トレンチ横型パワーMOSFET101がp型ウェル領域110内ではなく、PMOS102の後述するn型ウェル領域120の外側のp型の部分に形成された構成となっていてもよい。n拡散領域160内において、トレンチ151の底の中央部にはドレイン領域となるn+拡散領域158が設けられている。n+拡散領域158(ドレイン領域)は、ゲートポリシリコン152の内側に層間絶縁膜である層間酸化膜165を介して設けられた第2の導電体であるドレインポリシリコン163に接続されている。ドレインポリシリコン163はドレイン電極155に接続されている。層間酸化膜165は基板表面を覆っており、さらにその上には層間酸化膜166が積層されている。
【0031】
トレンチ151の上半部の外側領域はpベース領域162であり、そのpベース領域162上の基板表面領域にソース領域となるn+拡散領域161が形成されている。n+拡散領域161(ソース領域)は、基板表面に形成されたソース電極154に電気的に接続されている。pベース領域162は、平面的に別な場所のn+拡散領域161のない部分でソース電極154に電気的に接続されている。トレンチ横型パワーMOSFET101のゲート領域の縦断面構造は、実施の形態1の図3に示す構成と同様である。したがって、ゲート領域の構造については説明を省略する。トレンチ横型パワーMOSFET101では、同一素子内に上述した構成の活性領域およびゲート領域が存在する。
【0032】
つぎに、PMOS102の構成について説明する。PMOS102は、p型基板150に設けられたn型ウェル領域120内に形成されている。ゲート絶縁膜となるゲート酸化膜129は、ソース領域またはドレイン領域(以下、ソース/ドレイン領域とする)となるp+拡散領域121,121およびその間のチャネル領域の上に、2つのp+拡散領域121,121とオーバーラップした状態で形成されている。ゲート酸化膜129の上には第1の導電体であるゲートポリシリコン125が形成されている。ゲートポリシリコン125はゲート電極123に電気的に接続されている。
【0033】
各p+拡散領域121の上にはソース電極またはドレイン電極となるソース/ドレイン電極124が形成されており、それぞれp+拡散領域121と電気的に接続されている。ゲート電極123と各ソース/ドレイン電極124は前記層間酸化膜165,166によって電気的に絶縁されている。図20に示す例では、n型ウェル領域120は選択酸化膜193の下側でp型ウェル領域110に接している。ただし、p型ウェル領域110がない場合には、n型ウェル領域120は選択酸化膜193の下側で終端となっている。
つぎに、NMOS103の構成について説明する。NMOS103は、p型ウェル領域110内に形成されている。ゲート絶縁膜となるゲート酸化膜119は、ソース/ドレイン領域となるn+拡散領域111,111およびその間のチャネル領域の上に、各n+拡散領域111,111とオーバーラップした状態で形成されている。なお、NMOS103がp型ウェル領域110内ではなく、PMOS102のn型ウェル領域120の外側のp型の部分に形成された構成となっていてもよい。
【0034】
ゲート酸化膜119の上には第1の導電体であるゲートポリシリコン115が形成されている。ゲートポリシリコン115はゲート電極113に電気的に接続されている。ソース電極またはドレイン電極となるソース/ドレイン電極114はn+拡散領域111に電気的に接続されている。ゲート電極113と各ソース/ドレイン電極114は前記層間酸化膜165,166によって電気的に絶縁されている。
ここで、特に限定しないが、トレンチ横型パワーMOSFET101の各部の寸法および不純物の表面濃度はつぎのとおりである。たとえばトレンチ151について、その深さは2μmであり、その幅は3μmである。トレンチ151のピッチはたとえば3μmであり、この3μm幅のトレンチ151間の基板表面領域に前記pベース領域162およびソース領域となる前記n+拡散領域161が形成される。pベース領域162の拡散深さはたとえば1μmであり、表面濃度はたとえば1×1018cm-3である。また、前記n+拡散領域158(ドレイン領域)および前記n+拡散領域161(ソース領域)について、それぞれたとえば拡散深さは0.2μmであり、表面濃度は1×1020cm-3である。また、たとえば前記n拡散領域160(ドリフト領域)の拡散深さは2μmであり、表面濃度は2×1016cm-3である。
【0035】
p型ウェル領域110については、たとえば拡散深さは6μmであり、表面濃度は1×1017cm-3である。ゲート酸化膜159の厚さはトレンチ151の側面ではたとえば0.02μmである。トレンチ151の底面でのゲート酸化膜183の厚さは、ゲートポリシリコン152の下側においてドレインポリシリコン163に向かって連続的に厚くなる。そして、ゲートポリシリコン152の下側でドレインポリシリコン163に最も近い箇所でのゲート酸化膜183の厚さはたとえば0.22μmである。また、ゲートポリシリコン152の厚さはたとえば0.3μmである。
【0036】
また、特に限定しないが、PMOS102の各部の寸法および不純物の表面濃度はつぎのとおりである。たとえば、n型ウェル領域120の拡散深さは6μmであり、表面濃度は1×1017cm-3である。p+拡散領域121については、たとえば拡散深さは0.3μmであり、表面濃度は1×1020cm-3である。ゲート酸化膜129の厚さはたとえば0.02μmである。ゲートポリシリコン125の厚さはたとえば0.3μmである。
また、特に限定しないが、NMOS103の各部の寸法および不純物の表面濃度はつぎのとおりである。p型ウェル領域110の拡散深さおよび表面濃度は上述したとおりである。n+拡散領域111については、たとえば拡散深さは0.3μmであり、表面濃度は1×1020cm-3である。ゲート酸化膜119の厚さはたとえば0.02μmである。ゲートポリシリコン115の厚さはたとえば0.3μmである。素子分離用の選択酸化膜193の膜厚はたとえば0.6μmである。
【0037】
つぎに、実施の形態2にかかる半導体装置の製造プロセスについて説明する。図21〜図30は実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図であるが、これらの図においてはトレンチ横型パワーMOSFET101、PMOS102およびNMOS103をそれぞれ1個ずつ示す。
まず、たとえば比抵抗12Ωcmのp型基板150の表面上にたとえば厚さ0.03μmのバッファー酸化膜を形成し、その上にたとえばCVD法により厚さ0.15μmの窒化膜を堆積する。さらにその上に、フォトレジストを塗布し、露光、現像をおこなってn型ウェル領域120を形成するためのレジストマスクを形成する。このレジストマスクを用いて、窒化膜の、n型ウェル領域120の形成領域上の部分を選択的に除去する。レジストマスクを除去した後、残留した窒化膜をマスクとして、たとえばイオン注入法によりp型基板150に燐を導入する。
【0038】
その後、拡散炉においてたとえば900℃に加熱してn型ウェル領域120の形成領域部分を厚さ0.4μmの酸化膜で覆い、それから残留した窒化膜を除去する。それによって、基板表面にp型ウェル領域110を形成するためのマスクが形成される。この酸化膜をマスクとして、たとえばイオン注入法によりp型基板150に硼素を導入する。つづいて、拡散炉においてたとえば1100℃で熱処理をおこなう。これによって、p型基板150にp型ウェル領域110およびn型ウェル領域120ができあがる。そして、イオン注入マスクとした酸化膜を除去する(図21)。
【0039】
つづいて、基板表面にたとえば厚さ0.4μmのマスク酸化膜171をCVD法などにより成長させ、その一部を選択的に除去してp型ウェル領域110内にトレンチ形成部を開口させる。そのパターニングされたマスク酸化膜171をマスクとしてRIEにより、たとえば開口幅3μmのトレンチ151をたとえば3μm間隔で複数形成する。そして、斜めイオン注入により、基板150の、トレンチ151の側面および底面の部分にドリフト領域となるn拡散領域160を形成する(図22)。
マスク酸化膜171を除去した後、バッファー酸化膜181をたとえば0.03μmの厚さで形成し、その上にたとえば厚さ0.15μmの窒化膜182を堆積する。その後、フォトレジストを塗布し、露光、現像により、フォトレジストの、活性領域のトレンチ151の底面部分の一部、およびp型ウェル領域110とn型ウェル領域120との境界部分を選択的に除去してレジストマスクを形成する。このレジストマスクを用いて窒化膜182の、活性領域のトレンチ151の底面部分の一部、およびp型ウェル領域110とn型ウェル領域120との境界部分を選択的に除去する。その際、ゲート領域のトレンチ151の底面の窒化膜を同時に除去してもよい。
【0040】
そして、残留したレジストマスクを除去する。この工程により、活性領域のトレンチ151の底面部分の一部、およびp型ウェル領域110とn型ウェル領域120との境界部分にバッファー酸化膜181が露出する。ここで、活性領域のトレンチ151の底面部分において、窒化膜182が除去されてバッファー酸化膜181が露出した領域と、トレンチ底面の端部との距離t2はたとえば0.5μm以上である。また、p型ウェル領域110とn型ウェル領域120の境界を含む領域では、たとえば5μmの幅で窒化膜182が除去されてバッファー酸化膜181が露出する(図23)。
【0041】
つぎに、残留した窒化膜182をマスクとしてたとえば1000℃で熱酸化をおこない、窒化膜182の開口部を選択酸化する。これによって、トレンチ151の底面部分にたとえば厚さ0.6μmのゲート酸化膜183が形成される。また、p型ウェル領域110とn型ウェル領域120の境界部分に素子分離用の選択酸化膜193が形成される。つづいて、窒化膜182とバッファー酸化膜181を除去する(図24)。
つぎに、犠牲酸化によりトレンチ151の側面および基板表面を清浄化した後、基板表面と、トレンチ151の側面および底面にたとえば厚さ0.02μmのゲート酸化膜159を形成する。しかる後、ゲート酸化膜159および素子分離用の選択酸化膜193上にたとえば厚さ0.3μmのポリシリコン172を堆積する。さらにその上にフォトレジストを塗布し、露光、現像によりPMOS102およびNMOS103の各ゲート電極形成部分と、トレンチ横型パワーMOSFET101の形成領域にのみ選択的にレジストマスク168を形成する。(図25)
このレジストマスク168を用いてポリシリコン172を異方性エッチングによりエッチバックする。この工程により、PMOS102およびNMOS103の各形成領域において、ゲート電極となる部分を除いてポリシリコン172が除去され、ゲート電極にのみポリシリコン172が残る。この残ったポリシリコン172はPMOS102のゲートポリシリコン125およびNMOS103のゲートポリシリコン115となる(図26)。
【0042】
つづいて、レジストマスク168を除去する。このとき、トレンチ横型パワーMOSFET101の形成領域では、その表面にポリシリコン172が露出する。再度、フォトレジストを塗布し、露光、現像によりトレンチ横型パワーMOSFET101の活性領域を除いて選択的にレジストマスク173を形成する。このレジストマスク173を用いて、ポリシリコン172を異方性エッチングによりエッチバックする。この工程により、トレンチ横型パワーMOSFET101の活性領域ではトレンチ151の側面を除いてポリシリコン172が除去され、トレンチ151の側面にのみポリシリコン172が残る。この残ったポリシリコン172が活性領域におけるゲートポリシリコン152となる。このエッチバック工程においては、活性領域に残ったポリシリコン172の上端がトレンチ151の表面、すなわち最初の基板表面よりも低くなるようにオーバーエッチングする。それによって、ポリシリコン172の上端は、基板表面上のゲート酸化膜159の上面よりも低くなる(図27)。
【0043】
つづいて、pベース領域162を形成するため、基板表面にたとえば硼素をイオン注入する。レジストマスク173を除去した後、再度フォトレジストの塗布、露光、現像によりPMOS102の形成領域にのみ選択的にレジストマスクを形成し、たとえば砒素をイオン注入する。その後、レジストマスクを除去し、再度フォトレジストの塗布、露光、現像によりPMOS102の形成領域のみが選択的に開口されたレジストマスクを形成する。そして、たとえばBF2をイオン注入し、レジストマスクを除去する。
つづいて、たとえば拡散炉にて800℃のドライブ熱処理をおこなう。それによって、トレンチ横型パワーMOSFET101の活性領域において、たとえば拡散深さ1μmで表面濃度1×1018cm-3のpベース領域162と、たとえば拡散深さ0.2μmで表面濃度1×1020cm-3のn+拡散領域161(ソース領域)が形成される。また、PMOS102では、たとえば拡散深さ0.2μmで表面濃度1×1020cm-3のp+拡散領域121が形成される。一方、NMOS103では、たとえば拡散深さ0.2μmで表面濃度1×1020cm-3のn+拡散領域111が形成される(図28)。
【0044】
つづいて、400℃前後の雰囲気でのLPCVDやP−TEOSなどの成膜方法により層間絶縁膜165を積層する。このような成膜方法を用いることによって、トレンチ151内における層間絶縁膜165の成長速度は、トレンチ151の外、すなわち基板表面における層間絶縁膜165の成長速度の約50%となる。したがって、層間酸化膜165の、トレンチ151の底面に堆積した部分の厚さは、基板表面における部分の厚さよりも薄くなる(図29)。
つづいて、フォトレジストを塗布し、露光、現像により、フォトレジストの、活性領域のトレンチ151の底面部分の一部を除去してレジストマスクを形成する。このレジストマスクを用いて、層間酸化膜165およびトレンチ底面部分の厚いゲート酸化膜183の、活性領域のトレンチ151の底面部分の一部を選択的に除去して、これら層間酸化膜165およびゲート酸化膜183を貫通するコンタクトホールを形成する。そして、残留したレジストマスクを除去する(図30)。
【0045】
つぎに、活性領域のトレンチ151の底部に、イオン注入によりドレイン領域となるn+拡散領域158を形成する。なお、フォトリソグラフィ技術およびエッチングによって層間酸化膜165の選択除去をおこなう代わりに、トレンチ底面部分の厚いゲート酸化膜183、ゲートポリシリコン152となるポリシリコン172および層間酸化膜165の膜厚の組み合わせによっては、層間酸化膜165および厚いゲート酸化膜183を自己整合的に除去して、コンタクトホールを開口することも可能である。
つづいて、ポリシリコンを堆積し、それをエッチバックしてトレンチ151内をポリシリコン163で埋め、その上全面に層間絶縁膜166を形成する。その層間絶縁膜166にコンタクトホールを開口し、メタルを堆積して、トレンチ横型パワーMOSFET101のソース電極154およびドレイン電極155と、PMOS102のゲート電極123およびソース/ドレイン電極124と、NMOS103のゲート電極113およびソース/ドレイン電極114を形成する。以上のようにして、活性領域においては図20に示す断面構造を有するトレンチ横型パワーMOSFET101、PMOS102およびNMOS103を有する半導体装置ができあがる。
【0046】
つぎに、トレンチ横型パワーMOSFET101に関して、前記パラメータt2、ゲートポリシリコン152の膜厚tp、およびゲートポリシリコン152の下側でドレインポリシリコン163に最も近い箇所でのゲート酸化膜183の厚さt1の好適な範囲または相互の関係について考察した結果について説明する。0.2μm≦tp≦0.7μmおよび0.18μm≦t2≦1.4μmの範囲でt1の値を調べた結果、実施の形態1と同様の結果が得られた。すなわち、0.18μm≦t2≦tp+0.6μmであれば、ゲートポリシリコン152の下側でドレインポリシリコン163に最も近い箇所でのゲート酸化膜183の厚さは、ゲート酸化膜159の、トレンチ151の側面に沿う部分の厚さよりも厚くなる。
【0047】
また、トレンチ横型パワーMOSFET101の耐圧を調べた結果、実施の形態1と同様に、0.18μm≦t2≦tp+0.2μmのときの耐圧が最も高く、ついでtp+0.2μm≦t2≦tp+0.4μmのときの耐圧が高く、そのつぎがtp+0.4μm≦t2≦tp+0.6μmのときである。このように耐圧が向上する理由は、ドレインポリシリコン163に近接するゲート酸化膜183の膜厚が増加したことと、ゲート酸化膜183を作製するための選択酸化をおこなう際にトレンチ151の底面のトレンチコーナー部が丸くなったからである。また、上述したような順序で耐圧が高くなる理由は、ドレインポリシリコン163に近接するゲート酸化膜183の膜厚がこの順に厚くなったからである。
【0048】
つぎに、トレンチ横型パワーMOSFET101のオン抵抗および耐圧と上記パラメータt1との関係を調べた結果について説明する。ただし、ゲートポリシリコン152の膜厚tpを0.3μmとした。実施の形態1と同様に、オン抵抗はt1の値にかかわらずほぼ一定であり、おおよそ13mΩ・mm2であった。オン抵抗がほぼ一定である理由は、pベース領域162の、トレンチ側壁でのゲート酸化膜159と向かい合うチャネル領域での抵抗が、オン抵抗の中で支配的であるからである。耐圧は、t1の値がトレンチ側壁でのゲート酸化膜159の膜厚と同じ(0.02μm)であるときには15Vであり、t1の増加とともに高耐圧化し、t1の値が0.37μm以上では30Vを超えた。
【0049】
上述した実施の形態2によれば、同一基板上にトレンチ横型パワーMOSFET101と、PMOS102やNMOS103とを集積した半導体装置を製造することができ、それによって、同一基板上にトレンチ横型パワーMOSFET101と、PMOS102やNMOS103とが集積された半導体装置を得ることができる。
また、実施の形態2によれば、素子分離用の選択酸化膜193と、トレンチ横型パワーMOSFET101のトレンチ底面における厚いゲート酸化膜183とを同一の選択酸化工程で作製することができるので、そうすることによって製造プロセスを簡略化することができる。
【0050】
また、実施の形態2によれば、従来の横型パワーMOSFETと制御回路とを集積したパワーICよりも小型化、低消費電力化、高信頼性化および低コスト化を図ることができる。
以上において本発明は種々変更可能である。たとえば実施の形態1または実施の形態2において、各部の寸法や表面濃度等は要求される使用等に応じて種々設定される。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、トレンチの側部にMOSFETが自己整合的に形成されるため、トレンチ底面での選択酸化工程を除いてはマスク合わせ精度が不要となり、デバイスピッチを小さくすることができる。また、従来の耐圧80V用のトレンチ横型パワーMOSFETのように高耐圧を確保するための厚い酸化膜が不要であるため、この耐圧80V用のトレンチ横型パワーMOSFETよりもゲート面積や素子サイズが小さくなる。したがって、従来の耐圧80V用のトレンチ横型パワーMOSFETを耐圧30V用に適用した場合に起こり得る特性上の劣化を回避することができる。また、製造プロセスにおいてトレンチエッチングを1回だけおこなえばよいため、トレンチエッチングを2回おこなう従来の耐圧80V用のトレンチ横型パワーMOSFETよりも簡素なプロセス工程で製造可能であり、生産性の向上を図り、また歩留りの低下を防ぐことができる。
【0052】
別の発明によれば、同一基板上にトレンチ横型パワーMOSFET、PMOSおよびNMOSを集積した半導体装置を製造することができ、それによって、同一基板上にトレンチ横型パワーMOSFET、PMOSおよびNMOSが集積された半導体装置を得ることができる。また、素子分離用の選択酸化膜の作製工程と、トレンチ横型パワーMOSFETのトレンチ底面における厚いゲート酸化膜の作製工程を共通化することができるので、製造プロセスを簡略化することができる。また、従来の横型パワーMOSFETと制御回路とを集積したパワーICよりも小型で、消費電力が少なく、信頼性が高く、かつ低コストのパワーICを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかるトレンチ横型パワーMOSFETの要部を示す平面図である。
【図2】図1のC−Cにおける縦断面図である。
【図3】図1のD−Dにおける縦断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1にかかるトレンチ横型パワーMOSFETの製造段階における要部を示す縦断面図である。
【図5】本発明の実施の形態1にかかるトレンチ横型パワーMOSFETの製造段階における要部を示す縦断面図である。
【図6】本発明の実施の形態1にかかるトレンチ横型パワーMOSFETの製造段階における要部を示す縦断面図である。
【図7】本発明の実施の形態1にかかるトレンチ横型パワーMOSFETの製造段階における要部を示す縦断面図である。
【図8】本発明の実施の形態1にかかるトレンチ横型パワーMOSFETの製造段階における要部を示す縦断面図である。
【図9】本発明の実施の形態1にかかるトレンチ横型パワーMOSFETの製造段階における要部を示す縦断面図である。
【図10】本発明の実施の形態1にかかるトレンチ横型パワーMOSFETの製造段階における要部を示す縦断面図である。
【図11】本発明の実施の形態1にかかるトレンチ横型パワーMOSFETの製造段階における要部を示す縦断面図である。
【図12】本発明の実施の形態1にかかるトレンチ横型パワーMOSFETの製造段階における要部を示す縦断面図である。
【図13】本発明の実施の形態1にかかるトレンチ横型パワーMOSFETの製造段階における要部を示す縦断面図である。
【図14】本発明の実施の形態1にかかるトレンチ横型パワーMOSFETの製造段階における要部を示す縦断面図である。
【図15】本発明の実施の形態1にかかるトレンチ横型パワーMOSFETの図1C−Cにおける別の断面構造の例を示す縦断面図である。
【図16】本発明の実施の形態1にかかるトレンチ横型パワーMOSFETの図1C−Cにおける別の断面構造の例を示す縦断面図である。
【図17】本発明の実施の形態1にかかるトレンチ横型パワーMOSFETの図1C−Cにおける別の断面構造の例を示す縦断面図である。
【図18】本発明の実施の形態1にかかるトレンチ横型パワーMOSFETの3つのパラメータt1、t2およびtpの関係を示す特性図である。
【図19】本発明の実施の形態1にかかるトレンチ横型パワーMOSFETのオン抵抗および耐圧とt1との関係を示す特性図である。
【図20】本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の活性領域における構造を示す縦断面図である。
【図21】本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。
【図22】本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。
【図23】本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。
【図24】本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。
【図25】本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。
【図26】本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。
【図27】本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。
【図28】本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。
【図29】本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。
【図30】本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。
【図31】従来のトレンチ横型パワーMOSFETの構成を示す平面図である。
【図32】図31にA−Aで示す活性領域の構成を示す縦断面図である。
【図33】図31にB−Bで示すゲート領域の構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 半導体装置(トレンチ横型パワーMOSFET)
50,150 半導体基板
51,151 トレンチ
52,115,125,152,172 第1の導電体(ゲートポリシリコン)
53,113,123 ゲート電極
54,154 ソース電極
55,155 ドレイン電極
58,158 ドレイン領域(n+拡散領域)
59,83,119,129,159,183 ゲート絶縁膜(ゲート酸化膜)
60,160 ドリフト領域(n拡散領域)
61,161 ソース領域(n+拡散領域)
62,162 ベース領域
63,163 第2の導電体(ドレインポリシリコン)
65,66 層間絶縁膜(層間酸化膜)
82,182 窒化膜
101 トレンチ横型パワーMOSFET
102,103 プレーナーMOSFET(PMOS、NMOS)
111 ソース/ドレイン領域(n+拡散領域)
114,124 ソース/ドレイン電極
120 ウェル領域
121 ソース/ドレイン領域(p+拡散領域)
165,166 層間絶縁膜(層間酸化膜)
193 素子分離用の選択酸化膜

Claims (3)

  1. トレンチMOSFETとプレーナーMOSFETとが同一基板上に集積された半導体装置を製造するにあたって、
    トレンチMOSFET形成領域と、第1導電型プレーナーMOSFET形成領域及び第2導電型プレーナーMOSFET形成領域からなるプレーナーMOSFET形成領域とを有する第1導電型の半導体基板において、
    前記第1導電型プレーナーMOSFET形成領域の表面領域に第2導電型のウェル領域を形成する工程と、
    前記トレンチMOSFET形成領域内にトレンチを形成する工程と、
    前記トレンチMOSFET形成領域内で前記トレンチの側面及び底面に第2導電型のドリフト領域を形成する工程と、
    前記ドリフト領域を形成する工程の後に、前記基板表面上および前記トレンチの内側に窒化膜を形成する工程と、
    前記窒化膜の、少なくとも前記トレンチMOSFETの活性領域に相当する領域において前記トレンチ底部の一部前記基板表面における前記トレンチMOSFET形成領域、前記第1導電型プレーナーMOSFET形成領域及び第2導電型プレーナーMOSFET形成領域各境界部分とを除去し、残った前記窒化膜をマスクとして選択酸化膜を形成する工程と、
    前記残った窒化膜を除去した後に、前記基板表面上および前記トレンチの内側にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記基板表面上および前記トレンチの内側前記ゲート絶縁膜の表面に沿って第1の導電体を形成する工程と、
    前記トレンチMOSFET及びプレーナーMOSFET活性領域に相当する領域において、前記第1の導電体が、前記基板表面では前記選択酸化膜が形成されていない領域の一部に残り、一方、前記トレンチが形成された領域では前記トレンチの側面にのみ残るようにエッチバックして、前記トレンチMOSFET及びプレーナーMOSFETのゲートを形成する工程と、
    前記トレンチMOSFET形成領域内で前記トレンチの外側の前記基板表面領域に第1導電型のベース領域と、前記ベース領域よりも基板表面側に第2導電型のソース領域を形成する工程と、
    前記第1導電型プレーナーMOSFET形成領域内の前記ウェル領域内に第1導電型のソースまたはドレインとなるソース/ドレイン領域を形成する工程と、
    前記第2導電型プレーナーMOSFET形成領域内第2導電型のソースまたはドレインとなるソース/ドレイン領域を形成する工程と、
    前記基板表面上、および前記トレンチ内に層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記トレンチMOSFETの活性領域に相当する領域において前記トレンチの底面部分の前記層間絶縁膜及び選択酸化膜の一部を選択的に除去した後に、前記トレンチ底部に第2導電型のドレイン領域を形成する工程と、
    前記トレンチ内に前記ドレイン領域に電気的に接続する第2の導電体を設ける工程と、を含み、
    前記トレンチMOSFET形成領域内における前記第1の導電体の下側で前記第2の導電体に最も近い箇所での前記選択酸化膜の厚さは、前記トレンチの側面に沿って形成された前記ゲート絶縁膜の厚さよりも厚いことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記トレンチMOSFET形成領域内に第2導電型の前記ソース領域を形成する工程と、前記第2導電型プレーナーMOSFET形成領域内で前記第1導電型のウェル領域第2導電型の前記ソース/ドレイン領域を形成する工程とは同一工程であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第2の導体を設ける工程の後に、前記基板表面第2の層間絶縁膜をさらに形成し、該第2の層間絶縁膜にコンタクトホールを開口して、前記第1の導電体に電気的に接続するゲート電極、前記第2の導電体に電気的に接続するドレイン電極、前記ソース領域に電気的に接続するソース電極、前記第1導電型のソース/ドレイン領域に電気的に接続するソース/ドレイン電極前記第2導電型のソース/ドレイン領域に電気的に接続するソース/ドレイン電極を形成する工程と、を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
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