JPH1145999A - 半導体装置およびその製造方法ならびに画像表示装置 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法ならびに画像表示装置

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JPH1145999A
JPH1145999A JP19803497A JP19803497A JPH1145999A JP H1145999 A JPH1145999 A JP H1145999A JP 19803497 A JP19803497 A JP 19803497A JP 19803497 A JP19803497 A JP 19803497A JP H1145999 A JPH1145999 A JP H1145999A
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JP
Japan
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insulating film
gate electrode
conductor
layer
region
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JP19803497A
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Inventor
Mutsuko Hatano
睦子 波多野
Hajime Akimoto
秋元  肇
Hitoshi Nakahara
仁 中原
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドレイン端での電界を緩和し、アバランシェ
降伏、ホットキャリアの発生を抑制する。オーバラップ
容量の低減による高速化。 【解決手段】 絶縁基板の一面に設けられた半導体層
(多結晶シリコン薄膜)上にゲート絶縁膜を介して設け
たゲート電極と、前記半導体層に設けたソース・ドレイ
ン領域を有するMIS型電界効果トランジスタを有する
半導体装置であって、前記ゲート電極は第1の導電体と
前記第1の導電体の側面に設けられたソース側の第2の
導電体とドレイン側の第3の導電体で構成され、前記第
1・第2・第3の導電体は互いに導通があり、前記ソー
ス・ドレイン領域のうち少なくともドレイン領域は前記
ゲート電極から離れる方向に沿って設けられた低濃度不
純物領域と高濃度不純物領域で構成され、前記低濃度不
純物領域は前記ゲート絶縁膜を介して前記第2・第3の
導電体の直下に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置およびそ
の製造方法ならびに画像表示装置に関わり、たとえば絶
縁性基板上の多結晶シリコン薄膜に形成されるMIS型
電界効果トランジタの高耐圧化と高速化ならびに画像表
示装置における伝送信号の高速化を実現するに好適な技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】MIS型電界効果トランジスタ(MIS
FET)の耐圧を向上させる技術としてLDD(Lightl
y Doped Drain)構造が知られている。
【0003】一方、トランジスタの一つとして、絶縁性
基板上に設けた多結晶シリコン薄膜にFETを形成した
TFT(Thin Film Transistor) が知られている。
【0004】LDD構造を採用したTFTについては、
SID'90 Technical Digest,PP311-314 に記載されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記文献で示されるよ
うなLDD構造のTFT(半導体装置)1は、図12に
示すように、絶縁性基板10の表面に設けられた多結晶
シリコン薄膜層9にソース領域20,ドレイン領域1
9,チャネル領域13を設けた構造になっている。
【0006】すなわち、MISFET1は、図12に示
すように、絶縁性基板10上に設けられた多結晶シリコ
ン薄膜層9に、所定長さのp型のチャネル領域13と、
このチャネル領域13の両端側に設けられたn~ 型の低
濃度不純物領域14,15と、前記低濃度不純物領域1
4,15の外側に設けられたn+ 型の高濃度不純物領域
4,5とを有する構造になっている。
【0007】また、前記低濃度不純物領域14,15は
低濃度ドレイン領域14と低濃度ソース領域15であ
り、前記高濃度不純物領域4,5は高濃度ドレイン領域
4と高濃度ソース領域5である。そして、低濃度ドレイ
ン領域14と高濃度ドレイン領域4によってドレイン領
域19を構成し、高濃度ソース領域5と低濃度ソース領
域15によってソース領域20を構成している。これら
の領域は多結晶シリコン薄膜層9の深さ全域に亘って形
成されている。
【0008】前記チャネル領域13上にはゲート絶縁膜
17を介してゲート電極18が設けられている。前記ゲ
ート絶縁膜17の両端には絶縁膜からなる側壁25が設
けられている。
【0009】一方、前記チャネル領域13の両端側に
は、n~ 型の低濃度不純物領域14,15がそれぞれ設
けられている。これら低濃度不純物領域14,15は、
前記ゲート電極18の両端部分から各側壁25に及ぶ領
域に亘って設けられている。
【0010】さらに、前記ゲート電極18や側壁25等
は絶縁膜3で被われている。また、前記ソース領域20
およびドレイン領域19には前記絶縁膜3を貫通して設
けられるソース(S)電極7およびドレイン(D)電極
6が電気的に接続されている。
【0011】従来のLDD構造のTFTでは、低濃度不
純物領域14,15が、電圧印加時のソース・ドレイン
間の横方向の広がり電界を緩和し、アバランシェ降伏、
ホットキャリアの発生を抑制する働きをする。
【0012】しかし、このような従来のLDD構造にお
いては、低濃度不純物領域14,15が設けられている
ことから、ドレイン領域とチャネル領域の間の直列抵抗
が大きくなり、トランジスタの電流供給能力すなわち伝
達コンダクタンス(相互コンダクタンス)gm が低下す
る。
【0013】また、ドレイン領域とは別にチャネル領域
側に低濃度拡散領域を設ける必要があるため、トランジ
スタの微細化が困難になる。
【0014】一方、従来構造のMIS型電界効果トラン
ジスタでは、トランジスタの劣化にも課題があった。す
なわちドレイン領域での強電界によって発生したホット
キャリアが側壁25に捕獲され、この捕獲キャリアによ
って伝達コンダクタンスgmが劣化する。
【0015】図13は、本発明者等の実験に基づいて得
たTFTの動作時のドレイン領域19側のチャネル領域
13での電界分布を示す図である。同図に示すように電
気力線40から分かるように電界ピークがチャネル表面
に存在するため、ホットキャリアが前記側壁25に捕獲
され、この捕獲キャリアによって伝達コンダクタンスg
m が劣化する。
【0016】本発明の目的は、ドレイン端での電界を緩
和し、アバランシェ降伏、ホットキャリアの発生を抑制
することにより高耐圧化・低リーク電流化を図り、信頼
性に優れた半導体装置およびその製造方法を提供するこ
とにある。
【0017】本発明の他の目的は、高速で動作する半導
体装置およびその製造方法を提供することにある。
【0018】本発明の他の目的は、素子寸法の微細化が
容易で高集積化に適した半導体装置およびその製造方法
を提供することにある。
【0019】本発明の他の目的は、伝送信号の高速化が
図れる画像表示装置を提供することにある。
【0020】本発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は、本明細書の記述および添付図面からあきら
かになるであろう。
【0021】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0022】(1)基板の一面に設けられた半導体層
(多結晶シリコン薄膜)上にゲート絶縁膜を介して設け
たゲート電極と、前記半導体層に設けたソース・ドレイ
ン領域を有するMIS型電界効果トランジスタを有する
半導体装置であって、前記ゲート電極は第1の導電体と
前記第1の導電体の側面に設けられたソース側の第2の
導電体とドレイン側の第3の導電体で構成され、前記第
1・第2・第3の導電体は互いに導通があり、前記ソー
ス・ドレイン領域のうち少なくともドレイン領域は前記
ゲート電極から離れる方向に沿って設けられた低濃度不
純物領域と高濃度不純物領域で構成され、前記低濃度不
純物領域は前記ゲート絶縁膜を介して前記第2・第3の
導電体の直下に設けられている。前記半導体層は絶縁基
板上に設けられている。
【0023】このような半導体装置は以下の方法によっ
て製造される。
【0024】第1導電型の半導体層(多結晶シリコン薄
膜)を有する基板を用意する工程と、前記半導体層上に
ゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上に
ゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極をマスク
として前記半導体層に不純物を注入して第2導電型から
なる低不純物濃度のソース領域およびドレイン領域を形
成する工程と、前記基板の一面に導体層を形成するとと
もに前記導体層をエッチングして前記ゲート電極のソー
ス側端面およびドレイン側端面のうち少なくともドレイ
ン側端面に側壁を形成して前記第2・第3の導電体を形
成する工程と、前記ゲート電極および前記側壁をマスク
として前記半導体層に不純物を注入していずれも第2導
電型からなる高不純物濃度のソース・ドレイン領域を形
成する工程とによって半導体装置を製造する。
【0025】(2)前記手段(1)の構成において、前
記第2・第3の導電体のうち少なくとも第3の導電体の
直下のゲート絶縁膜は、前記第1の導電体の直下のゲー
ト絶縁膜に比べて膜厚が厚くまたは/および誘電率が小
さくなっている。
【0026】(3)基板の一面に設けられた半導体層
(多結晶シリコン薄膜)上にゲート絶縁膜を介して設け
たゲート電極と、前記半導体層に設けたソース・ドレイ
ン領域を有するMIS型電界効果トランジスタを有する
半導体装置であって、前記ゲート電極は下層導体層と、
前記下層導体層上に重ねて形成されかつ前記ソース領域
およびドレイン領域のうちの少なくともドレイン領域側
の端が前記下層導体層から所定長さ張り出した上層導体
層で構成され、前記下層導体層と上層導体層は互いに導
通があり、前記ソース・ドレイン領域のうち少なくとも
ドレイン領域は前記ゲート電極から離れる方向に沿って
設けられた低濃度不純物領域と高濃度不純物領域で構成
され、前記上層導体層の張出部分直下のゲート絶縁膜の
厚さは前記下層導体層の直下のゲート絶縁膜の厚さに比
較して厚くなり、前記低濃度不純物領域は前記ゲート絶
縁膜を介して前記張出部分の直下に設けられている。前
記半導体層は絶縁基板上に設けられている。
【0027】このような半導体装置は以下の方法によっ
て製造される。
【0028】第1導電型の半導体層を有する基板を用意
する工程と、前記半導体層上にゲート絶縁膜を形成する
工程と、前記ゲート絶縁膜上に下層導体層とこの下層導
体層に重なりかつ酸化速度が前記下層導体層よりも速い
材質からなる上層導体層を選択的に形成して同一寸法の
ゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極をマスク
として前記半導体層に不純物を注入して第2導電型から
なる低不純物濃度のソース領域およびドレイン領域を形
成する工程と、熱酸化処理して前記ソース領域およびド
レイン領域のうちの少なくともドレイン領域側の前記上
層導体層の端を前記下層導体層から所定長さ張り出す構
造に形成する工程と、前記熱酸化処理によって酸化した
膜をエッチング除去するとともに前記ゲート電極の側面
に酸化膜からなる側壁を形成する工程と、前記ゲート電
極および側壁をマスクとして前記半導体層に不純物を注
入していずれも第2導電型からなる高不純物濃度のソー
ス領域およびドレイン領域を形成する工程とによって半
導体装置が製造される。前記第1の導電体および第2の
導電体は多結晶シリコン膜で形成するとともに、前記第
2の導電体よりも単結晶シリコン膜の不純物濃度が高く
なるように前記第1の導電体を形成する。
【0029】(4)前記手段(3)の構成において、前
記上層導体層の張出部分の直下のゲート絶縁膜は前記下
層導体層の直下に形成された絶縁膜に連なる同一組成の
絶縁膜と、前記絶縁膜上に設けられた他の絶縁膜とで構
成され、かつ前記上層の絶縁膜の誘電率は前記下層の絶
縁膜の誘電率よりも小さくなっている。
【0030】(5)ガラス基板の一面に画像表示部と、
前記画像表示部を駆動制御する駆動手段とを少なくとも
有する画像表示装置であって、前記ガラス基板には前記
手段(1)〜手段(4)に記載された半導体装置を備え
ている。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、発明の実施の形態を
説明するための全図において、同一機能を有するものは
同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0032】(実施形態1)本実施形態1では、絶縁性
基板上に設けた薄い多結晶シリコン薄膜にMISFET
を形成した所謂TFTに本発明を適用した例について説
明する。
【0033】図1は本発明の実施形態1である半導体装
置におけるn型チャネルMISFETの要部を示す模式
的断面図である。
【0034】MISFET1は、図1に示すように、絶
縁性基板10上に設けられた多結晶シリコン薄膜層9
に、所定長さのP型のチャネル領域13と、このチャネ
ル領域13の両端側に設けられたn~ 型の低濃度不純物
領域14,15と、前記低濃度不純物領域14,15の
外側に設けられたn+ 型の高濃度不純物領域4,5を有
する構成になっている。
【0035】また、前記低濃度不純物領域14,15は
低濃度ドレイン領域14と低濃度ソース領域15であ
り、前記高濃度不純物領域4,5は高濃度ドレイン領域
4と高濃度ソース領域5である。そして、低濃度ドレイ
ン領域14と高濃度ドレイン領域4によってドレイン領
域19を構成し、高濃度ソース領域5と低濃度ソース領
域15によってソース領域20を構成している。これら
の領域は多結晶シリコン薄膜層9の深さ全域に亘って形
成されている。
【0036】前記絶縁性基板10は、たとえばガラス基
板で構成されている。前記多結晶シリコン薄膜層9は、
たとえば化学気相成長(CVD)法によって形成された
厚さ50nmの多結晶シリコン薄膜層で形成されてい
る。
【0037】前記チャネル領域13上には、ゲート絶縁
膜17を介して第1の導電体としてのゲート電極18が
形成されている。前記ゲート絶縁膜17はチャネル領域
13の両端側の低濃度不純物領域14,15上に僅か張
り出している。これは、前記低濃度不純物領域14,1
5を形成する際、前記ゲート絶縁膜17上に設けられる
ゲート電極が不純物打ち込みのマスクとして使用される
結果であり、最終的には前記ゲート絶縁膜17の長さは
一般にはゲート電極の長さで決まるからである。
【0038】しかし、後述するように、本実施形態では
低濃度不純物領域14,15を形成する際の不純物打ち
込みのマスクとなるゲート電極(第1の導電体)よりも
実質的なゲート電極は長くなる。
【0039】ゲート絶縁膜17は、たとえばCVDSi
2 膜で形成され、20nmの厚さになっている。ま
た、前記ゲート電極18の厚さは、たとえば200nm
程度になっている。
【0040】前記ゲート電極18上には絶縁膜26が形
成されている。この絶縁膜26は、たとえば、CVDS
iO2 膜やCVDPSG膜で形成され、厚さは100n
m程度になっている。
【0041】本実施形態1ではゲート絶縁膜17は低濃
度不純物領域14,15および高濃度不純物領域4,5
上に亘って設けられている。
【0042】一方、これが本発明の特徴の一つである
が、前記ゲート電極18の両端面には導電性の側壁50
が設けられている。この側壁50はソース側の第2の導
電体と、ドレイン側の第3の導電体を構成する。
【0043】絶縁膜へのホットキャリアの侵入を低減さ
せたり、ゲート電極端部分のオーバラップ容量を低減さ
せて素子の高速化を図るためには、前記ゲート電極18
のソース側部分をマスキング等を施すことによって側壁
50をドレイン側の第3の導電体のみに形成するように
してもよい。
【0044】前記側壁50の端は前記低濃度不純物領域
14,15を越えて僅かに高濃度不純物領域4,5上に
延在する。これは高濃度不純物領域4,5を形成する
際、前記絶縁膜26や側壁50が不純物打ち込みのマス
クとして使用される結果である。
【0045】前記側壁50は、多結晶シリコン膜で形成
され、その製造においては前記ゲート電極18やゲート
電極18から外れたゲート絶縁膜17上に形成した厚さ
200nm程度の多結晶シリコン膜をエッチングするこ
とによって形成される。
【0046】側壁50(ソース側の第2の導電体および
ドレイン側の第3の導電体)は導電体でありかつゲート
電極18と接続状態にあることから、実質的にゲート電
極として作用する。
【0047】本実施形態1の場合は、第1の導電体の両
端側の側壁50が導電体であることから、実質的にゲー
ト電極は前記第1の導電体(ゲート電極18)とその両
端の側壁50によって構成されるため、ゲート電極の端
は低濃度ドレイン領域14および低濃度ソース領域15
まで延在した構造(オーバラップ構造)になっている。
【0048】なお、前記ゲート電極18や側壁50の直
下の絶縁膜も高濃度不純物領域4,5上に形成される絶
縁膜も同一工程で形成されたものである。ゲート電極1
8および側壁50の直下の絶縁膜がゲート絶縁膜17に
なる。
【0049】他方、前記ゲート電極18,側壁50およ
び前記ゲート絶縁膜17に連なる絶縁膜17a上には絶
縁膜3が設けられている。
【0050】また、前記高濃度不純物領域4,5上の絶
縁膜17aおよび絶縁膜3には選択的にコンタクト穴が
設けられているとともに、このコンタクト穴には高濃度
ドレイン領域4および高濃度ソース領域5に電気的に繋
がるドレイン電極6およびソース電極7が形成されてい
る。
【0051】つぎに、このようなMISFET1の製造
方法について、図2乃至図4を参照しながら説明する。
【0052】図2に示すように、最初にガラス基板から
なる絶縁性基板10を用意する。
【0053】つぎに、前記絶縁性基板10の表面上に厚
さ50nm程度のp型からなる多結晶シリコン薄膜層9
をCVD法によって形成する。
【0054】つぎに、図2に示すように、CVD法によ
って前記多結晶シリコン薄膜層9上に厚さ20nmの厚
さのSiO2 膜からなる絶縁膜17aと膜厚200nm
程度の導電性を有する多結晶シリコンからなるゲート電
極18を積層し形成して加工した後、ゲート電極18を
マスクとして自己整合的にn型の低濃度不純物を導入
し、低濃度不純物領域14,15を形成する。
【0055】つぎに、図3に示すように、CVD法と異
方性エッチングによりゲート電極18上に膜厚100n
mの絶縁膜26を形成する。
【0056】つぎに、CVD法で膜厚200nmの導電
性を有する多結晶シリコンを、絶縁性基板10の表面全
面に堆積した後、異方性エッチングによりゲート電極1
8側面に導電性の側壁50を形成する(図4参照)。
【0057】つぎに、図4に示すように、絶縁膜26お
よび側壁50をマスクとして自己整合的にn型の高濃度
不純物を導入し、高濃度不純物領域4,5を形成する。
これによって、低濃度ドレイン領域14,低濃度ソース
領域15,高濃度ドレイン領域4および高濃度ソース領
域5が形成され、ドレイン領域19およびソース領域2
0が形成される。
【0058】つぎに、絶縁性基板10の表面全域に厚く
CVD法によって絶縁膜3を形成した後、高濃度ドレイ
ン領域4および高濃度ソース領域5上の絶縁膜3を選択
的にエッチングしてコンタクト穴を形成するとともに、
このコンタクト穴に導電体を充填させてドレイン電極6
およびソース電極7を形成することによって、図1に示
すようなMISFET1が形成される。
【0059】本実施形態1の半導体装置およびその製造
方法によれば、以下の効果を奏する。
【0060】(1)第1・第2・第3の導電体によって
ゲート電極が形成され、このゲート電極のソース・ドレ
イン領域側の端はソース・ドレイン領域20,19の低
濃度不純物領域14,15上にゲート絶縁膜17を介し
て重なるオーバラップ構造となっていることから、ドレ
イン近傍での電界を緩和することができる。
【0061】すなわち、オーバラップ構造のため、電界
ピークは従来のように低濃度不純物層の表面に現われる
(図13参照)ことなく、図5に示すように、低濃度不
純物領域の表面から深いところに現れ、表面部分でのホ
ットキャリアの発生が抑止されるため、厚いゲート絶縁
膜へのホットキャリアの注入を抑制できる。この結果、
伝達コンダクタンスgm の低下を抑制でき、高速動作を
維持しながら信頼性の高い高耐圧トランジスタを実現で
きることになる。なお、図5において、40は電気力線
である。
【0062】(2)ドレイン・ゲート間の電界が緩和さ
れ、オフ状態(ゲート電圧<0V)でのリーク電流が抑
制される結果、表面ブレイクダウン耐圧の向上を図るこ
とができる。
【0063】(3)ソース領域20およびドレイン領域
19の形成においては、チャネル領域13上のゲート絶
縁膜17をマスクとして低濃度不純物領域14,15を
形成し、前記側壁50をマスクとして高濃度不純物領域
4,5を形成することから、ソースとドレイン間の直列
抵抗の低減を図ることができ、トランジスタの電流供給
能力の向上および伝達コンダクタンスgm の増大を図る
ことができる。
【0064】(4)ソース領域20およびドレイン領域
19の低濃度不純物領域14,15および高濃度不純物
領域4,5はともに自己整合技術で形成されるため、素
子寸法の微細化が達成でき、半導体装置の小型化,高集
積化が達成できる。
【0065】(5)オーバラップ構造によりオーバラッ
プ容量の低減が図れ、半導体装置の高速動作が達成でき
る。
【0066】なお、前記実施形態1において側壁50
(第2・第3の導電体)部分の容量を低減させるには、
側壁50の直下の絶縁膜の厚さをゲート絶縁膜17を構
成する絶縁膜よりも厚くしたり、あるいは誘電率の小さ
い材質のもので形成する手段が採られる。これにより、
高速化を一層図ることができる。
【0067】すなわち、前記側壁50の直下の絶縁膜は
(1)前記ゲート絶縁膜17よりも厚くする、(2)前
記ゲート絶縁膜17よりも誘電率が小さなもので形成す
る、(3)前記ゲート絶縁膜17よりも厚くかつ前記ゲ
ート絶縁膜17よりも誘電率が小さなもので形成する。
【0068】一例として、たとえば、側壁50の直下の
絶縁膜の厚さを第1の導電体(ゲート電極18)の直下
の絶縁膜(絶縁膜17a)の厚さよりも厚くする場合
は、前記絶縁膜17a上にゲート電極18を形成した
後、前記ゲート電極18から外れた前記絶縁膜17a上
に絶縁膜(積層絶縁膜)を形成し、この積層絶縁膜上に
側壁50を形成する。
【0069】また、前記絶縁膜17a上に前記積層絶縁
膜を形成する際、前記絶縁膜17aの誘電率よりも小さ
い誘電率を有する絶縁材料で前記積層絶縁膜を形成す
る。
【0070】本実施形態1では、MIS型電界効果トラ
ンジスタを形成する半導体層は多結晶シリコン薄膜とし
たが、前記半導体層は単結晶シリコン薄膜やアモルファ
スシリコン薄膜等でもよい。
【0071】本実施形態1ではn型MIS型電界効果ト
ランジスタについて述べたが、p型MIS型電界効果ト
ランジスタに関しては半導体の導電型を逆の導電型に換
えることにより、同様に効果を得ることができる。
【0072】(実施形態2)図6は本発明の実施形態1
である半導体装置(TFT)の要部を示す模式的断面図
である。
【0073】本実施形態2のMISFET1は、前記実
施形態1のMISFET1の構成において、ゲート電極
18を下層導体層31とこの下層導体層31上に形成さ
れる上層導体層32の2層で形成した構造になってい
る。
【0074】前記下層導体層31および上層導体層32
は、いずれもリンをドープした多結晶シリコン膜で形成
されている。そして、下層導体層31の不純物濃度が上
層導体層32よりも高くなっている。また、MISFE
T1の製造時、下層導体層31および上層導体層32を
所定のパターンに形成した後、熱酸化処理を行ってい
る。
【0075】この結果、前記熱酸化処理では、上層導体
層32に比較して下層導体層31の酸化が速いことか
ら、下層導体層31の端は深く酸化されて絶縁膜を形成
し、この結果、前記上層導体層32の端が下層の下層導
体層31の端よりもソース領域20側およびドレイン領
域19側に張り出す構造(T字形断面構造)になる。こ
れにより、前記実施形態1と同様にオーバラップ構造が
形成されることになる。
【0076】したがって、前記下層導体層31の直下の
絶縁膜は薄いゲート絶縁膜になり、下層導体層31から
張り出した上層導体層32の部分の直下の絶縁膜は厚い
ゲート絶縁膜になり、前記実施形態1と同様にドレイン
領域側でのチャネル領域13および低濃度ドレイン領域
14でのホットキャリアの増大を抑止できることにな
り、前記ゲート電極18の端面側に形成される側壁51
へのホットキャリア注入を抑止することができる。
【0077】また、ホットキャリアが側壁51に捕獲さ
れても、ゲート電圧印加によって引き抜くことができ
る。
【0078】この結果、伝達コンダクタンスgm の低下
を抑制し、信頼性の高い高耐圧トランジスタを実現でき
る。
【0079】さらに、低濃度不純物領域14,15と張
り出したひさし状のゲート電極部分(下層導体層31部
分)との間に、ゲート絶縁膜17よりも厚いゲート絶縁
膜17cが介在する。これにより、オーバラップ容量が
低減され、回路の高速動作が実現される。またドレイン
・ゲート間の電界は緩和され、オフ状態(ゲート電圧<
0V)でのリーク電流が抑制され、表面ブレイクダウン
耐圧を向上させることができる。
【0080】図7乃至図9は本実施形態2の半導体装置
の主な製造工程を示す図である。
【0081】図7に示すように、前記実施形態1の製造
方法と同様に、表面(上面)に厚さ50nm程度のp型
の多結晶シリコン薄膜層9を有するガラス基板からなる
絶縁性基板10を用意した後、多結晶シリコン薄膜層9
の表面にCVD法によって膜厚20nm程度の絶縁膜1
7aを形成する。この絶縁膜17aはゲート絶縁膜17
を形成する。
【0082】つぎに、前記絶縁性基板10の上面に多結
晶シリコン膜を2層形成する。多結晶シリコン膜はいず
れもリンをドープする。下層導体層31は膜厚が100
nmとなり、不純物濃度が1E20/cm3 になる。
【0083】また、上層導体層32は膜厚が100nm
となり、不純物濃度が1E15/cm3 になる。
【0084】つぎに、前記上層導体層32および下層導
体層31を異方性エッチングにより加工した後、これを
マスクとして自己整合的にn型の不純物を導入し、低濃
度不純物領域14,15を形成する(図7参照)。
【0085】続いて熱酸化処理を行う。このとき不純物
濃度の高い下層導体層31が濃度の低い上層導体層32
より酸化速度が速いために、下層導体層31の端部分の
酸化が深くなり、前記上層導体層32の端が下層の下層
導体層31の端よりもソース領域およびドレイン領域側
に向かって張り出すようになり、ゲート電極18はT字
形断面構造になる。
【0086】これによって、ゲート電極18を構成する
下層導体層31の直下には薄いゲート絶縁膜としてゲー
ト絶縁膜17が存在し、ゲート電極18を構成する上層
導体層32の張り出し部分の直下には厚いゲート絶縁膜
としてのゲート絶縁膜17cが存在するようになり、M
ISFET1の動作時のホットキャリアの発生を抑え、
側壁51へのホットキャリアの捕獲を防止できることに
なる。
【0087】つぎに、前記下層導体層31の表面上およ
び絶縁膜17a上の絶縁膜をエッチングによって除去す
る。これによって、図8に示すようにゲート電極18の
端面には側壁51が形成される。
【0088】以後は前記実施形態1と同様の工程を経て
図6に示すようなMISFET1が製造される。
【0089】本実施形態2では、オーバラップ構造は、
自己整合技術が適応可能であり、1回のホトプロセスで
実現することができる。従って素子寸法の微細化を精度
良く容易に図ることができる。
【0090】本実施形態2によれば、ドレイン端での電
界を緩和し、アバランシェ降伏、ホットキャリア発生抑
制による高耐圧化が図れると同時に、高速動作を実現す
ることができる。すなわち、性能と信頼性に優れた半導
体装置を得ることができる。さらにトランジスタの微細
寸法化が容易であり、高集積化が容易な半導体装置を得
ることができる。
【0091】本実施形態1・2ではゲート電極は共に多
結晶シリコン膜を用いたが、高融点金属あるいはこれら
のシリサイドを用いてもよい。
【0092】高融点金属やシリサイドを用いることによ
って、配線抵抗を下げることができ、高速化を図ること
ができる。
【0093】本実施形態では低濃度と高濃度の2重の不
純物拡散領域を形成することにより電界緩和を図った
が、高濃度不純物領域からなるシングルドレイン構造で
も、高耐圧化を実現することができる。
【0094】また、本実施形態ではドレイン・ソース領
域を形成するために、ゲート電極をマスクとして用いた
が、ホトプロセスを用いても同様の効果を得ることがで
きる。
【0095】(実施形態3)図10は本発明の薄膜トラ
ンジスタ(MISFET)から構成されるCMOS(相
補型トランジスタ)の断面構造を示す。
【0096】同図においては、ガラスや石英などの絶縁
性基板60上の多結晶シリコン薄膜(Poly−Si
層)61にn型チャネルTFT70とp型チャネルTF
T80からなるCMOS薄膜トランジスタ90を構成す
る。
【0097】n型チャネルTFT70およびp型チャネ
ルTFT80は、側壁50の直下の絶縁膜30をゲート
絶縁膜17よりも厚くした略前記実施形態1と同様の構
造を採用したものであり、簡略的に図示してある。
【0098】多結晶シリコン薄膜層61は、n型チャネ
ルTFT70ではP型に、p型チャネルTFT80では
n型に形成しておき、その後前記実施形態1の製造方法
によってそれぞれの多結晶シリコン薄膜層61にn型ま
たはp型の不純物を注入してチャネル領域,ドレイン領
域,ソース領域等を形成する。
【0099】図10において、n型チャネルTFT70
では各部の符号は前記実施形態1の番号をそのまま使用
し、p型チャネルTFT80では数字にpを付してあ
る。
【0100】n型チャネルTFT70は多結晶シリコン
薄膜層61に高濃度ソース領域5とそれと接続したソー
ス電極7、n型の高濃度ドレイン領域4とそれと接続し
たドレイン電極6、さらにゲート絶縁膜17および一部
の絶縁膜30を介してゲート電極18を設置することに
より電界効果トランジスタとして動作する。
【0101】同様にp型チャネルTFT80は多結晶シ
リコン薄膜層61に高濃度ソース領域5pとそれと接続
したソース電極7p、n型の高濃度ドレイン領域4pと
それと接続したドレイン電極6p、さらにゲート絶縁膜
17pおよび一部の絶縁膜30pを介してゲート電極1
8pを設置することにより電界効果トランジスタとして
動作する。
【0102】このようなCMOS薄膜トランジスタ90
においても、n型チャネルTFT70およびp型チャネ
ルTFT80は、ドレイン側のチャネル領域13や低濃
度ドレイン領域14でのホットキャリアの発生が抑止さ
れるため、厚いゲート絶縁膜へのホットキャリアの注入
を抑制でき、伝達コンダクタンスgm の低下を抑制でき
る。したがって、CMOS薄膜トランジスタ90の高速
動作が達成できる。
【0103】また、n型チャネルTFT70およびp型
チャネルTFT80も前記実施形態1と同様に高耐圧ト
ランジスタとなり、CMOS薄膜トランジスタ90の高
耐圧化も達成できる。
【0104】また、n型チャネルTFT70およびp型
チャネルTFT80もドレイン・ゲート間の電界が緩和
され、オフ状態(ゲート電圧<0V)でのリーク電流が
抑制される結果、表面ブレイクダウン耐圧の向上を図る
ことができ、特性の優れたCMOS薄膜トランジスタ9
0の提供が達成できる。
【0105】また、n型チャネルTFT70およびp型
チャネルTFT80におけるソース領域およびドレイン
領域の形成においては、チャネル領域上のゲート絶縁膜
をマスクとして低濃度不純物領域を形成し、前記側壁を
マスクとして高濃度不純物領域を形成することから、ソ
ースとドレイン間の直列抵抗の低減を図ることができ、
トランジスタの電流供給能力の向上および伝達コンダク
タンスgm の増大を図ることができ、CMOS薄膜トラ
ンジスタ90の特性の向上を図ることができる。
【0106】また、n型チャネルTFT70およびp型
チャネルTFT80におけるソース領域およびドレイン
領域の低濃度不純物領域および高濃度不純物領域は、共
に自己整合技術で形成できるため、素子寸法の微細化が
達成でき、CMOS薄膜トランジスタ90(半導体装
置)の小型化,高集積化が達成できる。
【0107】また、n型チャネルTFT70およびp型
チャネルTFT80においてもオーバラップ容量の低減
から、動作速度の高速化が達成できる。
【0108】なお、本実施形態3では、薄膜トランジス
タのチャネルには多結晶シリコン薄膜層61を用いてい
るが、アモルファスシリコン(a−Si)薄膜、単結晶
シリコン薄膜を用いても同様な効果が得られる。
【0109】(実施形態4)図11は本発明の実施形態
4である画像表示装置の概略を示す模式的斜視図であ
る。
【0110】画像表示装置110は、一枚のガラス基板
100の一面側に、画像表示部101,CMOS薄膜ト
ランジスタからなる駆動回路102,CPU103,メ
モリ104,インターフェース105などの周辺回路が
配置形成されている。
【0111】前記各部のMISFETは本発明による構
造のものをそのままあるいは一部を設計変更することに
よって組み込むことができる。また、配線もガラス基板
100に容易に形成することができる。また、前記各部
分は直接ガラス基板100に形成できることから、部品
等の実装が不必要になるとともに、配線の短縮によって
伝送信号の高速化を図ることができる。また、実装作業
が不要になることから低コスト化を図ることができる。
【0112】また、画像表示装置110に組み込まれる
MISFETはドレイン領域側のゲート絶縁膜内にホッ
トキャリアが入り難い伝達コンダクタンスgm の低下を
抑制できる高速動作する信頼性の高い高耐圧トランジス
タとなることから、画像表示装置の高速動作性能が向上
するとともに信頼性が高くなる。
【0113】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0114】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0115】(1)本発明によれば、高速化と同時に、
ドレイン端での電界を緩和してアバランシェ降伏、ホッ
トキャリア発生抑制による高伝達コンダクタンス化,高
耐圧化を図ることが可能になり、性能と信頼性に優れた
MISFETを実現することができる。
【0116】(2)ドレイン・ゲート間の電界が緩和さ
れ、オフ状態でのリーク電流が抑制される結果、表面ブ
レイクダウン耐圧の向上を図ることができる。
【0117】(3)ソース領域およびドレイン領域の低
濃度不純物領域および高濃度不純物領域をともに自己整
合技術で形成することから、素子寸法の微細化が達成で
き、半導体装置の小型化,高集積化が達成できる。
【0118】(4)MISFET,CMOS薄膜トラン
ジスタ等の半導体装置の微細寸法化が図れることから、
MISFETを組み込んだ半導体装置や画像表示装置等
電子装置の小型化や高集積化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1である半導体装置における
TFT構成のMISFETの要部を示す模式的断面図で
ある。
【図2】本実施形態1の半導体装置の製造において、ゲ
ート電極を形成した状態を示す模式的断面図である。
【図3】本実施形態1の半導体装置の製造において、ソ
ース・ドレイン領域を形成した状態を示す模式的断面図
である。
【図4】本実施形態1の半導体装置の製造において、ゲ
ート電極の両端に電界緩和用電極を形成した状態を示す
模式的断面図である。
【図5】本実施形態1の半導体装置における動作時のド
レイン領域端部分の電界分布状態を示す模式的断面図で
ある。
【図6】本発明の実施形態2である半導体装置の要部を
示す模式的断面図である。
【図7】本実施形態2の半導体装置の製造において、ゲ
ート形成用に第1・第2の導電体を形成した状態を示す
模式的断面図である。
【図8】本実施形態2の半導体装置の製造において、T
型ゲート電極および側壁を形成した状態を示す模式的断
面図である。
【図9】本実施形態2の半導体装置の製造において、低
濃度不純物領域を形成した状態を示す模式的断面図であ
る。
【図10】本発明の実施形態3である相補型トランジス
タの要部を示す模式的断面図である。
【図11】本発明の実施形態3である相補型トランジス
タを組み込んだ画像表示装置の概要を示す斜視図であ
る。
【図12】従来のMISFETの要部を示す模式的断面
図である。
【図13】従来のMISFETにおける動作時のドレイ
ン領域端部分の電界分布状態を示す模式的断面図であ
る。
【符号の説明】
1…MISFET、3…絶縁膜、4…高濃度不純物領域
(高濃度ドレイン領域)、5…高濃度不純物領域(高濃
度ソース領域)、6…ドレイン電極、7…ソース電極、
9…多結晶シリコン薄膜層、10…絶縁性基板、13…
チャネル領域、14…低濃度不純物領域(低濃度ドレイ
ン領域)、15…低濃度不純物領域(低濃度ソース領
域)、17,17c…ゲート絶縁膜、17a…絶縁膜、
18…ゲート電極、19…ドレイン領域、20…ソース
領域、25…側壁、26,30…絶縁膜、31…下層導
体層、32…上層導体層、40…電気力線、50…側
壁、51…側壁、60…絶縁性基板、61…多結晶シリ
コン薄膜層、70…n型チャネルTFT、80…p型チ
ャネルTFT、90…CMOS薄膜トランジスタ、10
0…ガラス基板、101…画像表示部、102…駆動回
路、103…CPU、104…メモリ、105…インタ
ーフェース。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/78 617L

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の一面に設けられた半導体層上にゲ
    ート絶縁膜を介して設けたゲート電極と、前記半導体層
    に設けたソース・ドレイン領域を有するMIS型電界効
    果トランジスタを有する半導体装置であって、前記ゲー
    ト電極は第1の導電体と前記第1の導電体の側面に設け
    られたソース側の第2の導電体とドレイン側の第3の導
    電体で構成され、前記第1・第2・第3の導電体は互い
    に導通があり、前記ソース・ドレイン領域のうち少なく
    ともドレイン領域は前記ゲート電極から離れる方向に沿
    って設けられた低濃度不純物領域と高濃度不純物領域で
    構成され、前記低濃度不純物領域は前記ゲート絶縁膜を
    介して前記第2・第3の導電体の直下に設けられている
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第2・第3の導電体のうち少なくと
    も第3の導電体の直下のゲート絶縁膜は、前記第1の導
    電体の直下のゲート絶縁膜に比べて膜厚が厚くまたは/
    および誘電率が小さくなっていることを特徴とする請求
    項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 基板の一面に設けられた半導体層上にゲ
    ート絶縁膜を介して設けたゲート電極と、前記半導体層
    に設けたソース・ドレイン領域を有するMIS型電界効
    果トランジスタを有する半導体装置であって、前記ゲー
    ト電極は下層導体層と、前記下層導体層上に重ねて形成
    されかつ前記ソース領域およびドレイン領域のうちの少
    なくともドレイン領域側の端が前記下層導体層から所定
    長さ張り出した上層導体層で構成され、前記下層導体層
    と上層導体層は互いに導通があり、前記ソース・ドレイ
    ン領域のうち少なくともドレイン領域は前記ゲート電極
    から離れる方向に沿って設けられた低濃度不純物領域と
    高濃度不純物領域で構成され、前記上層導体層の張出部
    分直下のゲート絶縁膜の厚さは前記下層導体層の直下の
    ゲート絶縁膜の厚さに比較して厚くなり、前記低濃度不
    純物領域は前記ゲート絶縁膜を介して前記張出部分の直
    下に設けられていることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記上層導体層の張出部分の直下のゲー
    ト絶縁膜は前記下層導体層の直下に形成された絶縁膜に
    連なる同一組成の絶縁膜と、前記絶縁膜上に設けられた
    他の絶縁膜とで構成され、かつ前記上層の絶縁膜の誘電
    率は前記下層の絶縁膜の誘電率よりも小さくなっている
    ことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記半導体層は絶縁基板上に設けられて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか
    1項に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記半導体層は単結晶シリコン薄膜,多
    結晶シリコン薄膜,アモルファスシリコン薄膜のいずれ
    かによって形成されていることを特徴とする請求項1乃
    至請求項5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 基板の一面に設けられた半導体層上にゲ
    ート絶縁膜を介して設けたゲート電極と、前記半導体層
    に設けたソース・ドレイン領域を有するMIS型電界効
    果トランジスタを有する半導体装置であり、前記ゲート
    電極は第1の導電体と前記第1の導電体の側面に設けら
    れたソース側の第2の導電体とドレイン側の第3の導電
    体で構成され、前記第1・第2・第3の導電体は互いに
    導通があり、前記ソース・ドレイン領域のうち少なくと
    もドレイン領域は前記ゲート電極から離れる方向に沿っ
    て設けられた低濃度不純物領域と高濃度不純物領域で構
    成され、前記低濃度不純物領域は前記ゲート絶縁膜を介
    して前記第2・第3の導電体の直下に設けられてなる半
    導体装置の製造方法であって、第1導電型の半導体層を
    有する基板を用意する工程と、前記半導体層上にゲート
    絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲート
    電極を形成する工程と、前記ゲート電極をマスクとして
    前記半導体層に不純物を注入して第2導電型からなる低
    不純物濃度のソース領域およびドレイン領域を形成する
    工程と、前記基板の一面に導体層を形成するとともに前
    記導体層をエッチングして前記ゲート電極のソース側端
    面およびドレイン側端面のうち少なくともドレイン側端
    面に側壁を形成して前記第2・第3の導電体を形成する
    工程と、前記ゲート電極および前記側壁をマスクとして
    前記半導体層に不純物を注入していずれも第2導電型か
    らなる高不純物濃度のソース・ドレイン領域を形成する
    工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 基板の一面に設けられた半導体層上にゲ
    ート絶縁膜を介して設けたゲート電極と、前記半導体層
    に設けたソース・ドレイン領域を有するMIS型電界効
    果トランジスタを有する半導体装置であり、前記ゲート
    電極は下層導体層と、前記下層導体層上に重ねて形成さ
    れかつ前記ソース領域およびドレイン領域のうちの少な
    くともドレイン領域側の端が前記下層導体層から所定長
    さ張り出した上層導体層で構成され、前記下層導体層と
    上層導体層は互いに導通があり、前記ソース・ドレイン
    領域のうち少なくともドレイン領域は前記ゲート電極か
    ら離れる方向に沿って設けられた低濃度不純物領域と高
    濃度不純物領域で構成され、前記上層導体層の張出部分
    直下のゲート絶縁膜の厚さは前記下層導体層の直下のゲ
    ート絶縁膜の厚さに比較して厚くなり、前記低濃度不純
    物領域は前記ゲート絶縁膜を介して前記張出部分の直下
    に設けられてなる半導体装置の製造方法であって、第1
    導電型の半導体層を有する基板を用意する工程と、前記
    半導体層上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲー
    ト絶縁膜上に下層導体層とこの下層導体層に重なりかつ
    酸化速度が前記下層導体層よりも速い材質からなる上層
    導体層を選択的に形成して同一寸法のゲート電極を形成
    する工程と、前記ゲート電極をマスクとして前記半導体
    層に不純物を注入して第2導電型からなる低不純物濃度
    のソース領域およびドレイン領域を形成する工程と、熱
    酸化処理して前記ソース領域およびドレイン領域のうち
    の少なくともドレイン領域側の前記上層導体層の端を前
    記下層導体層から所定長さ張り出す構造に形成する工程
    と、前記熱酸化処理によって酸化した膜をエッチング除
    去するとともに前記ゲート電極の側面に酸化膜からなる
    側壁を形成する工程と、前記ゲート電極および側壁をマ
    スクとして前記半導体層に不純物を注入していずれも第
    2導電型からなる高不純物濃度のソース領域およびドレ
    イン領域を形成する工程とを有することを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の導電体および第2の導電体は
    多結晶シリコン膜で形成するとともに、前記第2の導電
    体よりも単結晶シリコン膜の不純物濃度が高くなるよう
    に前記第1の導電体を形成することを特徴とする請求項
    8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 一面に単結晶シリコン薄膜,多結晶シ
    リコン薄膜,アモルファスシリコン薄膜のいずれからな
    る半導体層を有する絶縁性基板を用いてMISFETを
    形成することを特徴とする請求項8または請求項9に記
    載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 ガラス基板の一面に画像表示部と、前
    記画像表示部を駆動制御する駆動手段とを少なくとも有
    する画像表示装置であって、前記ガラス基板には前記請
    求項1乃至請求項6に記載された半導体装置を備えたこ
    とを特徴とする画像表示装置。
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