JPH05198804A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH05198804A
JPH05198804A JP18087192A JP18087192A JPH05198804A JP H05198804 A JPH05198804 A JP H05198804A JP 18087192 A JP18087192 A JP 18087192A JP 18087192 A JP18087192 A JP 18087192A JP H05198804 A JPH05198804 A JP H05198804A
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JP
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semiconductor
insulating film
region
conductivity type
semiconductor substrate
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Application number
JP18087192A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Hori
敦 堀
Mizuki Segawa
瑞樹 瀬川
Hiroshi Shimomura
浩 下村
Shuichi Kameyama
周一 亀山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ソース、ドレインの容量を増大させることな
く、高耐圧と高駆動力を両立し、反転電圧を容易に制御
できる半導体装置及びその製造方法を提供する。 【構成】 ゲート電極4の側壁に残置された絶縁膜5
a,5bを除去しセルフアラインでソース、ドレインの
端部にのみ注入することにより、P+型半導体層10
a,10bはソース、ドレイン6a,6bのチャネル側
にのみ選択的に注入される。P+型半導体層10a,1
0bによりソース、ドレインのパンチスルーを抑え、反
転電圧を制御するのでP型基板1の濃度を低く設定で
き、ドレイン容量を増大させることなく素子の微細化を
計ることができる。また、チャネル領域の不純物濃度が
不均一になるのでトランジスタの駆動力が上がる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超高密度の電界効果型半
導体装置及び微細化及び高速化に適した電界効果型半導
体装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高密度の半導体装置いわゆるLS
Iにおいて、素子の微細化が進むにつれ、トランジスタ
の耐圧の低下や反転電圧のバラツキが問題になってい
る。
【0003】以下図面を参照しながら、従来の電界効果
型(MOS)トランジスタの製造方法の一例について説
明する。図10は従来のNチャンネル型MOSトランジ
スタの製造方法の1例を示すものである。
【0004】図10(a)に示すように、p型半導体基板
1にホウ素イオンを注入しp+型半導体領域10を形成
した後、半導体基板表面を酸化し8−12nmのゲート
絶縁膜3を形成する。
【0005】図10(b)に示すように、全面に200−
300nmのポリシリコン膜を堆積した後、通常のフォ
ト、エッチング工程を経てゲート電極4を形成する。次
に、ゲート電極をマスクとして用いるイオン注入により
リンイオンを注入しソース及びドレインとなるn−型の
半導体領域6a,6bを形成する。
【0006】図10(c)に示すように、全面にシリコン
酸化膜を堆積した後、異方性のドライエッチングにより
ゲート電極4の側壁にサイドウオール5a,5bを残置
させる。次に、ゲート電極4とその側壁サイドウオール
5a,5bをマスクとして用いるイオン注入によりヒ素
イオンを注入し、ソース及びドレインの一部となるn+
型の半導体領域7a,7bを形成する。次にn+型の半
導体領域7a,7b中のヒ素イオンを活性化し結晶欠陥
を回復させるため900℃、30分の熱処理を導入す
る。
【0007】図10(d)に示すように通常の方法により
層間絶縁膜11を堆積し、コンタクト部分をエッチング
し、金属電極12a,12bを形成する。
【0008】以上のように構成されたNチャンネル型M
OSトランジスタについて、以下その動作について説明
する。p+型半導体領域10はトランジスタのドレイン
空乏層が伸び耐圧が低下するパンチスルーを抑え、反転
電圧を制御するために導入される。n−型半導体領域6
a,6bはドレイン近傍の電界を低下させホットキャリ
ア注入によるトランジスタの劣化を防止する。
【0009】また、図10においてP+型半導体領域1
0を導入する代わりに、P型半導体基板1の濃度を高く
する、あるいは濃度の高いP型ウエルを使用してもほぼ
同様の結果が得られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、トランジスタを微細化し、同時に高速化
を実現する際に、障壁となる課題がある。まず、従来の
MOSトランジスタではp+型半導体領域10を導入す
ることにより、反転電圧を制御しパンチスルー耐圧を増
大させているが、以下のような問題点を有する。
【0011】1.ソース、ドレインの接合付近の基板濃
度(P+)が高いので接合容量が大きく回路の高速化が
困難である。
【0012】2.パンチスルーを抑えるためP+型半導
体領域10の濃度を上げると、反転電圧が上がり、駆動
力が低下する。つまり、耐圧と反転電圧、駆動力のすべ
てを満足することは困難である。
【0013】3.P+型半導体領域10を導入すること
により、基板の電位によりトランジスタの特性が変動す
る、いわゆる基板バイアス効果が増大する。
【0014】4. n+ソース、ドレイン形成後不純物の
活性化のため高温(900℃以上)の熱処理を行うとn
ーLDD領域が拡散しトランジスタの実効チャネル長が
小さくなるので短チャンネル効果が大きくなる。
【0015】本発明は上記問題点に鑑み、ソース、ドレ
インの容量を増大させることなく、高耐圧と高駆動力を
両立し、反転電圧を容易に制御できる半導体装置及びそ
の製造方法を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の請求項1記載の半導体装置は、第1導電型
の半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲー
ト絶縁膜上に形成されたゲート電極と、前記半導体基板
に形成された第2導電型のソース、及びドレイン領域
と、前記ソース領域とドレイン領域の間の前記ゲート電
極直下に形成されたチャネル領域と、前記ソース、及び
ドレイン領域に隣接し、前記チャネル領域の一部に形成
された第1導電型のパンチスルーストッパ領域とを備え
たものである。
【0017】また本発明の請求項2記載の半導体装置で
は、上述の第1導電型の半導体基板は高濃度半導体領域
と低濃度半導体領域からなり、前記低濃度半導体領域中
にソース、及びドレイン領域とチャネル領域とパンチス
ルーストッパ領域が形成されてなる。
【0018】また本発明の請求項3記載の半導体装置の
製造方法は、第1導電型の半導体基板上にゲート絶縁膜
となる第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁
膜上に配線形状のゲート電極となる第1の導電膜を形成
する工程と、前記第1の導電膜をマスクとして用いる第
1のイオン注入により第2導電型の不純物を前記半導体
基板中に注入し、ソース、及びドレインとなる第2導電
型の第1の半導体領域を形成する工程と、前記第1の導
電膜の側壁に第2の絶縁膜を選択的に残置させ、半導体
基板上の第1の絶縁膜を除去し半導体基板を露出させる
工程と、全面に金属を堆積する工程と、熱処理により金
属と半導体基板及び第1の導電膜を反応させ金属化合物
を形成し、前記第2の絶縁膜上の未反応の金属を選択的
に除去する工程と、前記第2の絶縁膜を選択的に除去す
る工程と、前記金属化合物と前記第1の導電膜をマスク
として用いる第2のイオン注入により第1導電型の不純
物を注入し、前記半導体基板中に第1導電型の第2の半
導体領域を形成する工程とを備え、この第2の半導体領
域により反転電圧を制御しパンチスルーを抑えることを
特徴とする。
【0019】また本発明の請求項6記載の半導体装置の
製造方法は、第1導電型の半導体基板上にゲート絶縁膜
となる第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁
膜上に配線形状のゲート電極となる第1の導電膜を形成
する工程と、前記第1の導電膜をマスクとして用いる第
1のイオン注入により第2導電型の不純物を前記半導体
基板中に注入し、ソース、及びドレインとなる第2導電
型の第1の半導体領域を形成する工程と、前記第1の導
電膜の側壁に第2の絶縁膜を選択的に残置させ、半導体
基板上の第1の絶縁膜を除去し半導体基板を露出させる
工程と、露出された半導体基板上に選択的に第2の導電
膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜を選択的に除去
する工程と、前記第1の導電膜と第2の導電膜をマスク
として用いる第2のイオン注入により第1導電型の不純
物を注入し、前記半導体基板中に第1導電型の第2の半
導体領域を形成する工程とを備え、この第2の半導体領
域により反転電圧を制御しパンチスルーを抑えることを
特徴とする。
【0020】また本発明の請求項7記載の半導体装置の
製造方法は、第1導電型の半導体基板上にゲート絶縁膜
となる第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁
膜上に配線形状のゲート電極となる第1の導電膜を形成
する工程と、前記第1の導電膜の側壁に第2の絶縁膜を
選択的に残置させる工程と、前記第1の導電膜及び第2
の絶縁膜をマスクとして用いる第1のイオン注入により
半導体基板中にソース及びドレインの一部となる第2導
電型の第1の半導体領域を形成する工程と、前記第1の
絶縁膜を除去し半導体基板を露出させる工程と、全面に
金属を堆積する工程と、熱処理により金属と半導体基板
及び第1の導電膜を反応させ金属化合物を形成し、前記
第2の絶縁膜上の未反応の金属を選択的に除去する工程
と、前記第2の絶縁膜を選択的に除去する工程と、前記
金属化合物と前記第1の導電膜をマスクとして用いる第
2のイオン注入により第1導電型の不純物を注入し、前
記半導体基板中に第1導電型の第2の半導体領域を形成
する工程と、前記金属化合物と前記第1の導電膜をマス
クとして用いる第3のイオン注入により第2導電型の不
純物を注入し、前記半導体基板中にソース及びドレイン
の一部となる第2導電型の第3の半導体領域を形成する
工程とを備え、前記第2の半導体領域により反転電圧を
制御しパンチスルーを抑え、第1の半導体領域が第3の
半導体領域より不純物濃度が高いことを特徴とする。
【0021】また本発明の請求項8記載の半導体装置の
製造方法は、第1導電型の半導体基板上にゲート絶縁膜
となる第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁
膜上に配線形状のゲート電極となる第1の導電膜を形成
する工程と、前記第1の導電膜をマスクとして用いる大
傾角イオン注入を用いた第1のイオン注入により前記半
導体基板中に第1導電型の不純物を注入し、第1導電型
の第1の半導体領域を形成する工程と、前記第1の導電
膜をマスクとして用いる第2のイオン注入により前記半
導体基板中に第2導電型の不純物を注入し、ソース、及
びドレインとなる第2導電型の第2の半導体領域を形成
する工程と、前記第1の導電膜の側壁に第2の絶縁膜を
選択的に残置させる工程と、前記第2の導電膜及び前記
第2の絶縁膜をマスクとして用いる第3のイオン注入に
より前記半導体基板中に第2導電型の不純物を注入し、
ソース、及びドレインの一部となる第2導電型の第3の
半導体領域を形成する工程とを備え、前記第1の半導体
領域が第2及び第3の半導体領域より浅く、かつ前記第
1の半導体領域が第2の半導体領域の側面に形成される
ことを特徴とする。
【0022】
【作用】本発明の請求項1記載の構成では、パンチスル
ーストッパ領域をソース、及びドレイン領域に隣接し、
チャネル領域の一部に設けることによってチャネルの中
央部分の不純物濃度が薄くなり、トランジスタの駆動力
が向上する。またドレインの下部にはパンチスルースト
ッパ領域が形成されていないので、ソース、ドレインの
ジャンクション付近の不純物濃度が薄くなりドレイン容
量が低下し、回路の動作速度が向上する。
【0023】また請求項2記載の構成では、第1導電型
の半導体基板は高濃度半導体領域と低濃度半導体領域か
らなり、前記低濃度半導体領域中にソース、及びドレイ
ン領域とチャネル領域とパンチスルーストッパ領域が形
成されているため、高濃度半導体領域で基板の抵抗を充
分下げられラッチアップなどの寄生効果が完全に抑えら
れ、またトランジスタの基板濃度(低濃度半導体領域の
濃度)は極めて小さくできるのでドレインジャンクショ
ンの寄生容量を大幅に減少させることができる。
【0024】また請求項3,6,7記載の構成では、ゲー
ト電極となる第1の導電膜の側壁に残置された第2の絶
縁膜を除去しセルフアラインでソース、ドレインの端部
にのみ注入することにより、MOSトランジスタのパン
チスルーを抑制し、反転電圧を制御する半導体領域を形
成する。特性上の改善点としては、まず第1に上記の注
入をゲート電極をマスクとして行うので、チャネルの中
央部分の不純物濃度が薄くなり、トランジスタの駆動力
が向上する。第2に上記の注入をソース、ドレイン電極
をマスクとして行うためソース、ドレインのジャンクシ
ョン付近の不純物濃度が薄くなりドレイン容量が低下
し、回路の動作速度が向上する。第3に本発明の方法で
はLDD nー、pー層の注入をn+、p+ソース、ド
レイン形成より後に行うことができるため、n+、p+
層活性化のための熱処理にnー、pー層が影響されな
い。このため短チャンネル効果をさらに抑えることがで
きる。
【0025】また請求項8記載の構成では、第1の導電
膜をマスクとして用いる大傾角イオン注入を用いた第1
のイオン注入により半導体基板中に第1導電型の不純物
を注入し、第1導電型の第1の半導体領域を形成する。
第1の導電膜をマスクとして用いる第2のイオン注入に
より半導体基板中に第2導電型の不純物を注入し、ソー
ス、及びドレインとなる第2導電型の第2の半導体領域
を形成する。その後第1の導電膜の側壁に第2の絶縁膜
を選択的に残置させ、第2の導電膜及び第2の絶縁膜を
マスクとして用いる第3のイオン注入により半導体基板
中に第2導電型の不純物を注入し、ソース、及びドレイ
ンの一部となる第2導電型の第3の半導体領域を形成す
る。その結果、第1の半導体領域が第2及び第3の半導
体領域より浅く、かつ第1の半導体領域が第2の半導体
領域の側面に形成された半導体装置を容易に製造でき
る。
【0026】
【実施例】(実施例1)以下本発明による電界効果型半
導体装置の製造方法の第1の実施例について、図1を参
照しながら説明する。
【0027】図1(a)に示すように、P型の単結晶シリ
コン半導体基板1上に、素子分離用の絶縁膜となる約4
00ナノ・メータのシリコン酸化膜2を形成し、ゲート
絶縁膜となる8−12ナノ・メータのシリコン酸化膜3
を形成する。次に、250−300ナノ・メータの多結
晶シリコンを堆積し、通常のフォト、エッチング工程に
よりゲート電極4を形成する。次に、このゲート電極4
をマスクとしてリンイオンを40KeVで1−4X10
13cm-2注入し、n−型のソース、ドレイン領域6a、
6bを形成する。次に、全面に250−150ナノ・メ
ータのシリコン窒化膜を堆積し、通常のエッチバックに
よりサイドウオールスペーサ5a,5bを形成すると共
に、シリコン基板上のシリコン酸化膜3を除去してシリ
コン基板を露出させる。次に、ゲート電極とそのサイド
ウオールスペーサをマスクとしてヒ素イオンを40Ke
Vで4−6X1014cm-2注入しn+型のソース、ドレ
イン領域7a,7bを形成する。
【0028】図1(b)に示すように、全面に40−60
ナノ・メータのチタンを堆積した後、600−850度
の熱処理によりチタンとシリコン基板及び多結晶シリコ
ン電極を反応させ、60ー100ナノ・メータのチタン
シリサイド8a,8b,8cを形成する。この時、チタ
ンとシリコン窒化膜は反応しないので、サイドウオール
スペーサ上のチタンは未反応のままである。次に、硫酸
のウエットエッチングにより未反応のチタンを選択的に
除去する。
【0029】図1(c)に示すように、ドライエッチ(ガ
スはCH22やNF3など)によりシリコン窒化膜のサ
イドウオールスペーサ5a,5bを選択的にエッチング
し除去する。次に、20−60度の大傾角、望ましくは
25−45度の大傾角を用いた回転叉はステップイオン
注入により、ゲート電極4とソース、ドレイン上のチタ
ンシリサイド8a、8bをマスクとしてホウ素イオンを
30−50KeVで2−10X1012cm-2注入しパン
チスルーストッパ領域となるp+型の半導体領域10
a,10bを形成する。チタンシリサイドのイオン阻止
能はシリコンの約1.5倍であるので、ホウ素イオンを
ソース、ドレインのジャンクション付近に透過させず、
p+型の半導体領域をチャネル部分にのみ形成すること
は容易である。
【0030】P+型の半導体領域10a,10bを形成
するイオン注入条件はウエル濃度、反転電圧の設定値、
最小ゲート長、ドレイン構造など多くの要因によって変
わり、注入量や注入角度も広い範囲から選択可能であり
ホウ素イオン以外にもフッ化ホウ素やインジュウムが適
している。図2a〜cにドレイン構造の断面拡大図を示
す。図2aはP型半導体領域10a,10bがnーLDD
領域を完全に覆っている。図2bはP型半導体領域10
a,10bがnーLDD領域の内側(チャネル側)に位
置している。図2cはP型半導体領域10a,10bがL
DD領域の下部に位置しn+ドレインの空乏層を抑えて
いる。前述したようにこのいずれの構造もドレインの下
部にはP型半導体領域が形成されないので寄生ジャンク
ション容量が小さく、かつチャネル領域の中央部の不純
物濃度が小さい高速デバイスを得ることができる。
【0031】図1(d)に示すように、通常の方法により
層間絶縁膜11を堆積し、コンタクト孔を形成した後、
アルミニウム電極12a,12bを形成する。なお、以
上の製造方法で導伝型を逆にすればPch型MOSトラ
ンジスタも同様の方法で作成できることはいうまでもな
い。
【0032】次に、本実施例によるトランジスタの基板
及びドレインの構造について図を用いて詳しく説明す
る。図3はNch型トランジスタのドレイン近傍の2次
元不純物プロファイル結果でホウ素イオンのプロファイ
ルである。TiSi2層の代わりに仮想的なSiO2のマ
スクをシミュレーション上に導入している。図3からは
ホウ素イオンはドレインのチャネル側にのみ選択的に打
ち込まれ、ドレインのジャンクション付近の濃度にはあ
まり影響を与えていないことがわかる。図4は表面チャ
ネル型Pchトランジスタのシミュレーション結果で、
リンイオンのプロファイルである。図3と同様にリンイ
オンはドレインのチャネル側エッジ部に選択的に注入さ
れている。
【0033】次に、本実施例の方法により試作されたC
MOSトランジスタの電気特性について説明する。試作
されたサンプルはPchトランジスタのゲート電極にP
+型ポリシリコンを用い表面チャネル型にしたもので、
Nchにはゲート電極として従来通りN+型ポリシリコ
ンを用いているのでデユアルゲートと呼ばれている。
【0034】図5はNch型トランジスタの短チャンネ
ル効果を、図6はPchトランジスタの短チャンネル効
果を示した特性図である。従来法によるものはゲート長
Lgが約0.5ミクロンから反転電圧が低下しているが、
本実施例によるものはNch,Pch共Lgが0.2ミク
ロンまで全く反転電圧の低下が見られない。これはNc
hではホウ素イオンの注入によるP+型半導体領域が、
Pchではリンイオン注入によるN+型半導体領域がド
レイン空乏層の伸びを抑えているためである。また、L
gが小さくなるとチャネル両側のP+あるいはN+半導
体領域が近づいて実効的にチャネルの不純物濃度が高く
なる。図5と図6でLgが0.4ミクロン以下になると反
転電圧がわずかに上昇しているのはこのためである。
【0035】図7と図8はドレイン飽和電流のLg依存
性を示した特性図である。従来法によるものより本実施
例の方が電流値が8ー20%大きいのがわかる。これは
本実施例の方法ではチャネル中央部の不純物濃度が小さ
くキャリアの移動度が大きいためである。
【0036】図9はCMOSリングオシレータの1ゲー
ト当りの遅延時間の電源電圧依存性を示した特性図であ
る。本実施例の方が従来のものより約20%高速であ
る。これはドレイン容量が本実施例の方が小さく、また
ドレイン電流が大きいためである。本実施例によるNc
hトランジスタのドレイン容量は0.88fF/μm2、従
来法によるNchトランジスタのドレイン容量は1.26f
F/μm2(計算値)である。
【0037】以上のように、図1dに示すように本実施
例の半導体装置の構造によれば、P型のパンチスルース
トッパ10a,10bはチャネル層からn−LDD層6
a,6bの下部にかけて形成されており、チャネルの横
方向は不純物濃度が不均一になる。また反転電圧はソー
ス端でほぼ決定されるため、チャネル層の中央部の不純
物濃度は薄く設定でき、キャリアの走行速度が速くなる
ためトランジスタの駆動力が大きい。P型のパンチスル
ーストッパ10a,10bの濃度は反転電圧の設定値、
ウエル濃度、ゲート長などによって最適化する必要があ
る。またP型のパンチスルーストッパ10a,10bの
縦方向の深さはn+ソース、ドレイン7a,7bの深さ
Xjより深くソース、ドレイン間のパンチスルーを抑え
るのに有効である。さらにP型のパンチスルーストッパ
10a,10bはn+ソース、ドレインの下部には形成
されないため接合の寄生容量が小さく回路動作が速い。
【0038】また本実施例の半導体装置の製造方法によ
れば、P型半導体基板1(あるいはPウエル)の不純物
濃度を低く設定でき、P+型半導体領域を選択的に形成
するのでドレイン容量を増加させることなく、短チャン
ネル効果を抑制できる。しかもチャネルの中央部の不純
物濃度が小さいため、ドレイン電流の大きいMOSトラ
ンジスタを製造することができる。
【0039】なお、チタンの代わりにコバルト、タング
ステンなど他の高融点金属を用いてもほぼ同様の製造プ
ロセスで電極を形成できる。さらに、サイドウオールは
金属シリサイドやシリコン酸化膜とのエッチングの選択
比が高いものであれば使用可能であり、窒化シリコンの
他にも窒化チタンなどが適当である。
【0040】尚、ゲート電極の幅、つまりMOSトラン
ジスタのゲート長Lgが約0.3ミクロン以上の領域で
はp+型半導体領域10a,10bを分離して形成する
ことは比較的容易である。しかし、Lgが0.3ミクロ
ン以下のいわゆる1/4ミクロン領域ではp+型半導体
領域10aと10bが接することがある。しかし、この
場合もチャネル下の不純物プロファイルは均一にはなら
ず、図14で示した従来法によるトランジスタとはかな
り異なったものになる。つまり、従来法より駆動力が大
きく、またドレイン容量が小さいというメリットはLg
が大きい領域と同じである。
【0041】以上はソース、ドレインを形成してからシ
リサイド化する場合について説明したが、ソース、ドレ
インの注入をシリサイド化の後に行ってもよい。この場
合シリサイドを介して不純物を注入するので加速エネル
ギーは高くする必要があり、Nchではヒ素の80Ke
Vが適当である。注入量はシリサイド前の注入と同じで
よい。
【0042】(実施例2)以下本発明による第2の実施
例について図10を参照しながら説明する。図10に示
すように、P型の単結晶シリコン基板1中にP型の半導
体領域13を形成した後、半導体基板全面にP型単結晶
シリコン14をエピタキシャル成長させる。次に実施例
1と同様にP型の半導体領域上にNch型トランジスタ
を形成する。
【0043】不純物濃度の小さいウエルを使用する場合
はnpn型寄生バイポーラトランジスタが動作する、い
わゆるラッチアップ現象が発生する可能性が大きい。C
MOSデバイスのNchとPchの距離が小さくなると
寄生バイポーラトランジスタの駆動力が大きくなるので
ラッチアップは微細化を妨げる大きな要因の1つとなっ
ている。一般にはウエル濃度を大きくしてウエルの抵抗
を下げラッチアップを抑えているが、前述したようにこ
れはジャンクションの容量を増大させ回路動作を劣化さ
せる。
【0044】そこで本実施例ではP型半導体領域13で
ウエルの抵抗を充分下げているためラッチアップなどの
寄生効果が完全に抑えられ、トランジスタの基板濃度
(P型単結晶シリコン14の濃度)は極めて小さくでき
るのでドレインジャンクションの寄生容量を大幅に減少
させることができる。またトランジスタのチャネル中央
部も不純物濃度が極めて小さいため駆動力を増大させる
ことができる。
【0045】(実施例3)以下本発明による電界効果型
半導体装置の製造方法の第3の実施例について、図11
を参照しながら説明する。
【0046】図11(a)に示すように、P型の単結晶シ
リコン半導体基板1上に、素子分離用の絶縁膜となる約
400ナノ・メータのシリコン酸化膜2を形成し、ゲー
ト絶縁膜となる8−12ナノ・メータのシリコン酸化膜
3を形成する。次に、250−300ナノ・メータの多
結晶シリコンを堆積し、通常のフォト、エッチング工程
によりゲート電極4を形成する。次に、このゲート電極
4をマスクとしてリンイオンを40KeVで1−4X1
13cm-2注入し、n−型のソース、ドレイン領域6
a、6bを形成する。次に、全面に250−150ナノ
・メータのシリコン窒化膜を堆積し、通常のエッチバッ
クによりサイドウオールスペーサ5a,5bを形成す
る。次に、ゲート電極とそのサイドウオールスペーサを
マスクとしてヒ素イオンを80KeVで4−6X1014
cm-2注入しn+型のソース、ドレイン領域7a,7b
を形成する。
【0047】図11(b)に示すように、シリコン基板1
上の酸化膜3を除去した後、シリコン基板1と多結晶シ
リコン電極4の表面に30−50ナノ・メータのタング
ステン膜9a,9b,9cを選択的に堆積する。
【0048】図11(c)に示すように、ドライエッチに
よりシリコン窒化膜のサイドウオールスペーサ5a,5
bを選択的にエッチングし除去する。次に、20−25
度の大傾角イオン注入により、ゲート電極4とソース、
ドレイン上のタングステン9a,9bをマスクとしてホ
ウ素イオンを20−30KeVで2−8X1012cm -2
注入しパンチスルーストッパ領域となるp+型の半導体
領域10a,10bを形成する。
【0049】図11(d)に示すように、通常の方法によ
り層間絶縁膜11を堆積し、コンタクト孔を形成した
後、アルミニウム電極12a,12bを形成する。
【0050】このように、本実施例の方法によれば、P
+型半導体領域10a,10bを選択的に形成するので
ドレイン容量を増加させることなく、短チャンネル効果
を抑制できる。しかもチャネルの中央部の濃度が薄くな
るのでドレイン電流の大きいMOSトランジスタを製造
することができる。
【0051】また、タングステンの代わりにコバルトな
ど他の高融点金属、あるいは単結晶シリコン、多結晶シ
リコンなどを用いてもほぼ同様の製造プロセスで電極を
形成できる。
【0052】なお、本実施例で導電型を反対にすればP
ch型MOSトランジスタにも容易に適用でき、効果も
Nchと同様であることはいうまでもない。
【0053】(実施例4)以下本発明による電界効果型
半導体装置の製造方法の第4の実施例について、図12
を参照しながら説明する。
【0054】図12aに示すように、P型の単結晶シリ
コン半導体基板1上に、素子分離用の絶縁膜となる約4
00ナノ・メータのシリコン酸化膜2を形成し、ゲート
絶縁膜となる8−12ナノ・メータのシリコン酸化膜3
を形成する。次に、250−300ナノ・メータの多結
晶シリコンを堆積し、通常のフォト、エッチング工程に
よりゲート電極4を形成する。次に、全面に250−1
50ナノ・メータのシリコン窒化膜を堆積し、通常のエ
ッチバックによりサイドウオールスペーサ5a,5bを
形成すると共に、シリコン基板上のシリコン酸化膜3を
除去してシリコン基板を露出させる。次に、ゲート電極
とそのサイドウオールスペーサをマスクとしてヒ素イオ
ンを40KeVで4−6X1014cm-2注入しn+型の
ソース、ドレイン領域7a,7bを形成する。次に90
0℃、30分の熱処理により不純物を活性化し結晶欠陥
を回復する。
【0055】図12bに示すように、全面に40−60
ナノ・メータのチタンを堆積した後、600−850度
の熱処理によりチタンとシリコン基板及び多結晶シリコ
ン電極を反応させ、60ー100ナノ・メータのチタン
シリサイド8a,8b,8cを形成する。この時、チタ
ンとシリコン窒化膜は反応しないので、サイドウオール
スペーサ上のチタンは未反応のままである。次に、硫酸
のウエットエッチングにより未反応のチタンを選択的に
除去する。
【0056】図12cに示すように、ドライエッチ(ガ
スはCH22やNF3など)によりシリコン窒化膜のサ
イドウオールスペーサ5a,5bを選択的にエッチング
し除去する。次に、25−45度の大傾角イオン注入に
より、ゲート電極4とソース、ドレイン上のチタンシリ
サイド8a、8bをマスクとしてホウ素イオンを30−
40KeVで4−8X1012cm-2注入しパンチスルー
ストッパ領域となるp+型の半導体領域10a,10b
を形成する。チタンシリサイドのイオン阻止能はシリコ
ンの約1.5倍であるので、ホウ素イオンをソース、ド
レインのジャンクション付近に透過させず、p+型の半
導体領域をチャネル部分にのみ形成することは容易であ
る。次に、このゲート電極4をマスクとしてリンイオン
を40KeVで1−4X1013cm-2注入し、n−型の
ソース、ドレイン領域6a、6bを形成する。
【0057】図12dに示すように、通常の方法により
層間絶縁膜11を堆積し、コンタクト孔を形成した後、
アルミニウム電極12a,12bを形成する。
【0058】なお、以上の製造方法で導伝型を逆にすれ
ばPch型MOSトランジスタも同様の方法で作成でき
ることはいうまでもなく、Pch型トランジスタの場合
はp−型LDD領域が拡散係数の大きいボロンイオンで
形成されているためより大きな短チャンネル効果の改善
が期待できる。
【0059】(実施例5)以下本発明による電界効果型
半導体装置の製造方法の第5の実施例について、図13
を参照しながら説明する。
【0060】図13aに示すように、P型の単結晶シリ
コン半導体基板1上に、素子分離用の絶縁膜となる約4
00ナノ・メータのシリコン酸化膜2を形成し、ゲート
絶縁膜となる8−12ナノ・メータのシリコン酸化膜3
を形成する。次に、250−300ナノ・メータの多結
晶シリコンを堆積し、通常のフォト、エッチング工程に
よりゲート電極4を形成する。次にゲート電極4をマス
クとして用いるイオン注入によりホウ素イオンを20ー
60゜の大傾角注入により15ー30KeVで2ー10
x1012cm-2注入しパンチスルーストッパ領域となる
p型の半導体領域10a,10bを形成する。
【0061】次に図13bに示すように、ゲート電極4
をマスクとして用いるイオン注入によりリンイオンを3
0ー40KeVで2ー6x1013cm-2注入しn−型の
半導体領域6a,6bを形成する。
【0062】次に図13cに示すように、全面に250
−150ナノ・メータのシリコン酸化膜を堆積し、通常
のエッチバックによりサイドウオールスペーサ5a,5
bを形成する。次に、ゲート電極4とそのサイドウオー
ルスペーサ5a,5bをマスクとしてヒ素イオンを40
KeVで4−6X1014cm-2注入しn+型のソース、
ドレイン領域7a,7bを形成する。
【0063】図13dに示すように、通常の方法により
層間絶縁膜11を堆積し、コンタクト孔を形成した後、
アルミニウム電極12a,12bを形成する。尚、P+
型半導体領域10a,10bを形成するイオン注入はソ
ース、ドレインの下部に達しないよう加速エネルギーや
角度を調節すればよい。これらの条件はドレイン構造、
反転電圧の設定値、最小ゲート長など多くの要因から決
定する。
【0064】本方法により作成されたMOSトランジス
タはP+型半導体領域10a,10bがn+ドレイン7
a,7bのチャネル側にのみ形成されるためドレイン容
量を増大させることなく微細化できる。さらにP+型半
導体領域10a,10bはチャネル層にも達しておりチ
ャネル層の不純物濃度が不均一になりチャネル層中央部
の不純物濃度を薄く設定できる。このためキャリアの走
行速度が速くなり駆動力の大きなトランジスタが得られ
る。
【0065】なお、以上の製造方法で導電型を逆にすれ
ばPch型MOSトランジスタも同様の方法で作成でき
ることはいうまでもなく、Pch型トランジスタの場合
はp−型LDD領域が拡散係数の大きいボロンイオンで
形成されているためより大きな短チャンネル効果の改善
が期待できる。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1記載の構
成では、パンチスルーストッパ領域をソース、及びドレ
イン領域に隣接し、チャネル領域の一部に設けることに
よってチャネルの中央部分の不純物濃度が薄くなり、ト
ランジスタの駆動力が向上する。またドレインの下部に
はパンチスルーストッパ領域が形成されていないので、
ソース、ドレインのジャンクション付近の不純物濃度が
薄くなりドレイン容量が低下し、回路の動作速度が向上
する。
【0067】また請求項2記載の構成では、第1導電型
の半導体基板は高濃度半導体領域と低濃度半導体領域か
らなり、前記低濃度半導体領域中にソース、及びドレイ
ン領域とチャネル領域とパンチスルーストッパ領域が形
成されているため、高濃度半導体領域で基板の抵抗を充
分下げられラッチアップなどの寄生効果が完全に抑えら
れ、またトランジスタの基板濃度(低濃度半導体領域の
濃度)は極めて小さくできるのでドレインジャンクショ
ンの寄生容量を大幅に減少させることができる。
【0068】また請求項3,6,7記載の構成では、ゲー
ト電極となる第1の導電膜の側壁に残置された第2の絶
縁膜を除去しセルフアラインでソース、ドレインの端部
にのみ注入することにより、MOSトランジスタのパン
チスルーを抑制し、反転電圧を制御する半導体領域を形
成する。特性上の改善点としては、まず第1に上記の注
入をゲート電極をマスクとして行うので、チャネルの中
央部分の不純物濃度が薄くなり、トランジスタの駆動力
が向上する。第2に上記の注入をソース、ドレイン電極
をマスクとして行うためソース、ドレインのジャンクシ
ョン付近の不純物濃度が薄くなりドレイン容量が低下
し、回路の動作速度が向上する。第3に本発明の方法で
はLDD nー、pー層の注入をn+、p+ソース、ド
レイン形成より後に行うことができるため、n+、p+
層活性化のための熱処理にnー、pー層が影響されな
い。このため短チャンネル効果をさらに抑えることがで
きる。
【0069】また請求項8記載の構成では、第1の導電
膜をマスクとして用いる大傾角イオン注入を用いた第1
のイオン注入により半導体基板中に第1導電型の不純物
を注入し、第1導電型の第1の半導体領域を形成する。
第1の導電膜をマスクとして用いる第2のイオン注入に
より半導体基板中に第2導電型の不純物を注入し、ソー
ス、及びドレインとなる第2導電型の第2の半導体領域
を形成する。その後第1の導電膜の側壁に第2の絶縁膜
を選択的に残置させ、第2の導電膜及び第2の絶縁膜を
マスクとして用いる第3のイオン注入により半導体基板
中に第2導電型の不純物を注入し、ソース、及びドレイ
ンの一部となる第2導電型の第3の半導体領域を形成す
る。その結果、第1の半導体領域が第2及び第3の半導
体領域より浅く、かつ第1の半導体領域が第2の半導体
領域の側面に形成された半導体装置を容易に製造でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるMOSトランジ
スタの工程断面図
【図2】同実施例におけるMOSトランジスタのドレイ
ン構造の断面拡大図
【図3】同実施例におけるNchMOSトランジスタの
ドレイン付近の2次元プロファイル図
【図4】同実施例におけるPchMOSトランジスタの
ドレイン付近の2次元プロファイル図
【図5】同実施例におけるNchMOSトランジスタの
短チャンネル効果を示す特性図
【図6】同実施例におけるPchMOSトランジスタの
短チャンネル効果を示す特性図
【図7】同実施例におけるNchMOSトランジスタの
ドレイン電流のゲート長依存性を示す特性図
【図8】同実施例におけるPchMOSトランジスタの
ドレイン電流のゲート長依存性を示す特性図
【図9】同実施例におけるCMOSリングオシレータの
遅延時間の電源電圧依存性性を示す特性図
【図10】本発明の第2の実施例におけるMOSトラン
ジスタの断面図
【図11】本発明の第3の実施例におけるMOSトラン
ジスタの工程断面図
【図12】本発明の第4の実施例におけるMOSトラン
ジスタの工程断面図
【図13】本発明の第4の実施例におけるMOSトラン
ジスタの工程断面図
【図14】従来のMOSトランジスタの工程断面図
【符号の説明】
1 単結晶シリコン基板 2 素子分離用シリコン酸化膜 3 ゲート絶縁膜 4 ポリシリコンゲート電極 5a,5b 側壁サイドウオール 6a,6b n−型半導体領域 7a,7b n+型半導体領域 8a,8b,8c チタンシリサイド 9a、9b,9c タングステン 10a,10b p+型半導体領域 11 層間絶縁膜 12a,12b アルミ電極 13 p+型埋め込み層 14 単結晶エピタキシャルシリコン膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀山 周一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型の半導体基板上に形成されたゲ
    ート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート
    電極と、前記半導体基板に形成された第2導電型のソー
    ス、及びドレイン領域と、前記ソース領域とドレイン領
    域の間の前記ゲート電極直下に形成されたチャネル領域
    と、前記ソース、及びドレイン領域に隣接し、前記チャ
    ネル領域の一部に形成された第1導電型のパンチスルー
    ストッパ領域とを備えた半導体装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の第1導電型の半導体基板は
    高濃度半導体領域と低濃度半導体領域からなり、前記低
    濃度半導体領域中にソース、及びドレイン領域とチャネ
    ル領域とパンチスルーストッパ領域が形成されてなる半
    導体装置。
  3. 【請求項3】第1導電型の半導体基板上にゲート絶縁膜
    となる第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁
    膜上に配線形状のゲート電極となる第1の導電膜を形成
    する工程と、前記第1の導電膜をマスクとして用いる第
    1のイオン注入により第2導電型の不純物を前記半導体
    基板中に注入し、ソース、及びドレインとなる第2導電
    型の第1の半導体領域を形成する工程と、前記第1の導
    電膜の側壁に第2の絶縁膜を選択的に残置させ、半導体
    基板上の第1の絶縁膜を除去し半導体基板を露出させる
    工程と、全面に金属を堆積する工程と、熱処理により金
    属と半導体基板及び第1の導電膜を反応させ金属化合物
    を形成し、前記第2の絶縁膜上の未反応の金属を選択的
    に除去する工程と、前記第2の絶縁膜を選択的に除去す
    る工程と、前記金属化合物と前記第1の導電膜をマスク
    として用いる第2のイオン注入により第1導電型の不純
    物を注入し、前記半導体基板中に第1導電型の第2の半
    導体領域を形成する工程とを備え、この第2の半導体領
    域により反転電圧を制御しパンチスルーを抑えることを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の金属と半導体基板及び第1
    の導電膜を反応させ金属化合物を形成し、第2の絶縁膜
    上の未反応の金属を除去した後、第1の導電膜をマスク
    とするイオン注入により金属化合物を介して半導体基板
    中に第2導電型の不純物を注入しソース、ドレインとな
    る第1の半導体領域を形成することを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項3記載の第1の絶縁膜を形成する工
    程の前に、第1導電型の半導体基板中に第1導電型の第
    3の半導体領域を形成する工程と、前記半導体基板上に
    半導体膜を成長させる工程とを有し、前記第3の半導体
    領域上の前記半導体膜に第2導電型の第1の半導体領域
    を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】第1導電型の半導体基板上にゲート絶縁膜
    となる第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁
    膜上に配線形状のゲート電極となる第1の導電膜を形成
    する工程と、前記第1の導電膜をマスクとして用いる第
    1のイオン注入により第2導電型の不純物を前記半導体
    基板中に注入し、ソース、及びドレインとなる第2導電
    型の第1の半導体領域を形成する工程と、前記第1の導
    電膜の側壁に第2の絶縁膜を選択的に残置させ、半導体
    基板上の第1の絶縁膜を除去し半導体基板を露出させる
    工程と、露出された半導体基板上に選択的に第2の導電
    膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜を選択的に除去
    する工程と、前記第1の導電膜と第2の導電膜をマスク
    として用いる第2のイオン注入により第1導電型の不純
    物を注入し、前記半導体基板中に第1導電型の第2の半
    導体領域を形成する工程とを備え、この第2の半導体領
    域により反転電圧を制御しパンチスルーを抑えることを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】第1導電型の半導体基板上にゲート絶縁膜
    となる第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁
    膜上に配線形状のゲート電極となる第1の導電膜を形成
    する工程と、前記第1の導電膜の側壁に第2の絶縁膜を
    選択的に残置させる工程と、前記第1の導電膜及び第2
    の絶縁膜をマスクとして用いる第1のイオン注入により
    半導体基板中にソース及びドレインの一部となる第2導
    電型の第1の半導体領域を形成する工程と、前記第1の
    絶縁膜を除去し半導体基板を露出させる工程と、全面に
    金属を堆積する工程と、熱処理により金属と半導体基板
    及び第1の導電膜を反応させ金属化合物を形成し、前記
    第2の絶縁膜上の未反応の金属を選択的に除去する工程
    と、前記第2の絶縁膜を選択的に除去する工程と、前記
    金属化合物と前記第1の導電膜をマスクとして用いる第
    2のイオン注入により第1導電型の不純物を注入し、前
    記半導体基板中に第1導電型の第2の半導体領域を形成
    する工程と、前記金属化合物と前記第1の導電膜をマス
    クとして用いる第3のイオン注入により第2導電型の不
    純物を注入し、前記半導体基板中にソース及びドレイン
    の一部となる第2導電型の第3の半導体領域を形成する
    工程とを備え、前記第2の半導体領域により反転電圧を
    制御しパンチスルーを抑え、第1の半導体領域が第3の
    半導体領域より不純物濃度が高いことを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】第1導電型の半導体基板上にゲート絶縁膜
    となる第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁
    膜上に配線形状のゲート電極となる第1の導電膜を形成
    する工程と、前記第1の導電膜をマスクとして用いる大
    傾角イオン注入を用いた第1のイオン注入により前記半
    導体基板中に第1導電型の不純物を注入し、第1導電型
    の第1の半導体領域を形成する工程と、前記第1の導電
    膜をマスクとして用いる第2のイオン注入により前記半
    導体基板中に第2導電型の不純物を注入し、ソース、及
    びドレインとなる第2導電型の第2の半導体領域を形成
    する工程と、前記第1の導電膜の側壁に第2の絶縁膜を
    選択的に残置させる工程と、前記第2の導電膜及び前記
    第2の絶縁膜をマスクとして用いる第3のイオン注入に
    より前記半導体基板中に第2導電型の不純物を注入し、
    ソース、及びドレインの一部となる第2導電型の第3の
    半導体領域を形成する工程とを備え、前記第1の半導体
    領域が第2及び第3の半導体領域より浅く、かつ前記第
    1の半導体領域が第2の半導体領域の側面に形成される
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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