JP2776891B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP2776891B2 JP1154554A JP15455489A JP2776891B2 JP 2776891 B2 JP2776891 B2 JP 2776891B2 JP 1154554 A JP1154554 A JP 1154554A JP 15455489 A JP15455489 A JP 15455489A JP 2776891 B2 JP2776891 B2 JP 2776891B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、半導体集積回路装置に関し、特にnチャネ
ルMISFET又は及びpチャネルMISFETを有する半導体集積
回路装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、nチャネルMISFETのキャリヤ(電子)の易動度
を向上するために、p型ゲート電極を設け、ソース領域
及びドレイン領域である一対の高濃度のn型半導体領域
で周囲を規定された領域に埋込み型のn型半導体領域を
設け、p型ゲート電極を設けたnチャネルMISFETが提案
されている。この種の技術に関しては、例えば、サイエ
ンスフォーラム社、昭和58年11月28日発行、超LSIデバ
イスハンドブック、第42頁乃至第43頁に記載されてい
る。
また、従来、半導体集積回路装置の高集積化に伴い、
チャネル長が小さくなると、パンチスルー或いはしきい
値電圧の低下が起きるため、一対の高濃度のn型半導体
領域と一対の低濃度のn型半導体領域で構成されるソー
ス領域及びドレイン領域を設け、前記一対の高濃度のn
型半導体領域で周囲を規定された領域において、前記一
対の低濃度のn型半導体領域の下部にp型半導体領域を
設け、n型ゲート電極を設けたnチャネルMISFFTが提案
されている。例えば、特開昭63−302565号公報,特開昭
63−302566号公報,特開昭63−302568号公報に開示され
ている。
また、従来、nチャネルMISFETとpチャネルMISFETが
同一基板上に形成された相補型MISFETにおいて、nチャ
ネルMISFETのゲート電極の導電型をn型で構成し、か
つ、pチャネルMISFETのゲート電極の導電型をp型で構
成したものが提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、本発明者は、前記従来技術を検討した
結果、以下のような問題点を見出した。
すなわち、前述した従来のnチャネルMISFETにおいて
は、半導体集積回路装置の高集積化に伴い、チャネル長
が小さくなると、パンチスルーが発生するようになる。
このパンチスルーの発生を低減するには、p型半導体基
板或いはp型ウェル領域の不純物濃度を高くすることに
よって、チャネルとp型半導体基板或いはp型ウェル領
域との間に形成される空乏層の伸びを抑える必要があ
る。そこで、p型半導体基板或いはp型ウェル領域の不
純物濃度を高くすると、基板効果により電流駆動能力が
低下するという問題があった。更に、基板の深さ方向の
電界が大きくなり、このためキャリアが表面に集中しや
すくなり、表面散乱によりキャリヤの易動度が低下する
という問題があった。
また、p型半導体基板或いはp型ウェル領域とn型ゲ
ート電極との間の仕事関数差によって、チャネルはp型
半導体基板或いはp型ウェル領域の表面に形成されるよ
うになるため、基板と絶縁膜の界面の凹凸等によってキ
ャリヤが散乱し、キャリヤの易動度が低下するという問
題があった。
また、前述した従来の相補型MISFETにおいては、nチ
ャネルMISFETのゲート電極の導電型とpチャネルMISFET
のゲート電極の導電型が違うため、ゲート電極を構成す
る導電膜を形成後或いは形成中に、nチャネルMISFET形
成領域において前記導電膜にn型不純物を導入或いは拡
散する工程とpチャネルMISFET形成領域において前記導
電膜にp型不純物を導入或いは拡散する工程とを別工程
で行う必要があるので、工程が多くなるという問題があ
った。
本発明の目的は、nチャネルMISFETを有する半導体集
積回路装置において、高集積化を図るとともに高速化を
図ることが可能な技術を提供することにある。
また、相補型MISFETを有する半導体集積回路装置にお
いて、工程の簡略化を図ることが可能な技術を提供する
ことにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、
本明細書の記述及び添付図面によって明らかになるであ
ろう。
〔課題を解決するための手段〕
本願において開示される発明のうち、代表的なものの
概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
本発明は、n型ソース領域およびn型ドレイン領域を
有する半導体主面に、絶縁膜を介してp型不純物含有の
多結晶珪素膜で少なくとも構成されたゲート電極を有
し、該P型ゲート電極下の半導体主面は前記n型ソース
領域およびn型ドレイン領域をつなぐn型の埋め込みチ
ャネルを有し、かつ前記n型の埋め込みチャネル下に位
置して、それぞれ前記n型ソース領域およびn型ドレイ
ン領域に接するパンチスルー防止用の不純物領域を有す
ることを特徴とする。
〔作用〕
nチャネルMISFETを有する半導体集積回路装置におい
て、p型ゲート電極を設けたことにより、p型ゲート電
極とp型半導体基板或いはp型ウェル領域との間の仕事
関数差のために、チャネルは基板内部に形成されるの
で、基板と絶縁膜の界面の凹凸等によるキャリヤの表面
散乱は低減され、キャリヤの易動度は大きくなる。
また、同時に、一対の低濃度のn型半導体領域で周囲
を規定された領域に埋込み型のn型半導体領域を設けた
ことにより、チャネルは埋込みチャネルとなり、キャリ
ヤは基板内部を移動するようになるので、基板と絶縁膜
の界面の凹凸等によるキャリヤの表面散乱は低減され、
キャリヤの易動度は大きくなる。従って、p型ゲート電
極を設けたことと合わせて、キャリヤの易動度は大きく
なる。
また、同時に、基板の主面部に一対の高濃度のn型半
導体領域と一対の低濃度のn型半導体領域で構成される
ソース領域及びドレイン領域を設け、前記一対の高濃度
のn型半導体領域で周囲を規定された領域において前記
一対の低濃度のn型半導体領域の下部にp型半導体領域
を設けたことにより、前記高濃度のn型半導体領域とp
型半導体基板或いはp型ウェル領域との間に形成される
空乏層の伸びは小さくなるので、パンチスルーの発生は
低減される。従って、高集積化に伴ってチャネル長が小
さくなった場合にも、p型半導体基板或いはp型ウェル
領域の不純物濃度を高くして前記高濃度のn型半導体領
域とp型半導体基板或いはp型ウェル領域との間に形成
される空乏層の伸びを小さくする必要がなくなるので、
p型半導体基板或いはp型ウェル領域の不純物濃度を低
くすることができる。
また、p型半導体基板或いはp型ウェル領域の不純物
濃度を低くすることにより、p型半導体基板或いはp型
ウェル領域とチャネル領域との間に形成される容量は小
さくなるので、基板効果を低減でき、電流駆動能力を高
くすることができる。また、深さ方向の電界が小さくな
るので、キャリヤの散乱は小さくなり、キャリヤの易動
度は大きくなる。従って、p型ゲート電極を設け、一対
の低濃度のn型半導体領域で周囲を規定された領域に埋
込み型のn型半導体領域を設けたことと合わせて、キャ
リヤの易動度は大きくなるので、nチャネルMISFETを有
する半導体集積回路装置の高集積化を図るとともに高速
化を図ることができる。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面を用いて具体的に説明
する。
なお、実施例を説明するめの全図において、同一機能
を有するものは、同一符号を付け、その繰り返しの説明
は省略する。
第1図は、本発明を相補型MISFETに適用した実施例の
概略構成を示す要部断面図である。
第1図に示すように相補型MISFETは、p-型半導体基板
1を備えている。前記基板の素子形成面を、以下主面と
いう。
前記相補型MISFETは、nチャネルMISFET QNとpチャ
ネルMISFET QPを備えている。
各素子間は、主にp-型半導体基板1、素子間分離絶縁
膜20、チャネルストッパ領域4で構成される分離領域に
よって絶縁されている。
前記nチャネルMISFET QNは、前記素子間分離絶縁膜2
0で周囲を規定された領域において、前記p-型半導体基
板1の主面部に設けられているp-型ウェル領域2の主面
部に設けられている。
前記nチャネルMISFET QNには、ゲート電極12、ゲー
ト絶縁膜21、ソース領域とドレイン領域を形成する一対
のn+型半導体領域8及び一対のn-型半導体領域5が備え
られている。また、チャネル形成領域であるp-型ウェル
領域2、埋込みチャネル領域を形成する埋込み型のn型
半導体領域100、パンチスルー防止用の一対のp+型半導
体領域7が備えられている。
前記ゲート電極12は、例えば堆積した多結晶珪素膜10
と高融点金属シリサイド膜11の積層膜で構成されてい
る。前記多結晶珪素膜10には、p型不純物例えばBが導
入されている。前記高融点金属シリサイド膜11は、例え
ばWSi2で構成されている。
前記ゲート絶縁膜21は、例えば基板を酸化して形成し
た酸化珪素膜で構成されている。
前記ソース領域とドレイン領域を形成する一対のn+
半導体領域8及び一対のn-型半導体領域5は、LDD(i
ghtly oped rain)構造となっている。また、前記
一対のn+型半導体領域8の一方には、絶縁膜25に設けら
れた接続孔を通して、配線14が接続されている。
前記n型半導体領域100は、前記n-型半導体領域5で
周囲を規定された領域において、p-型ウェル領域2の主
面部に設けられている。
前記p+型半導体領域7は、前記n+型半導体領域8で周
囲を規定された領域において、前記n-型半導体領域5の
下部に設けられている。
前記pチャネルMISFET QPには、ゲート電極13、ゲー
ト絶縁膜21、チャネル形成領域であるn-型ウェル領域
3、ソース領域とドレイン領域を形成する一対のp+型半
導体領域9及び一対のp-型半導体領域6が備えられてい
る。また、しきい値電圧調整用の埋込み型のn型半導体
領域101が備えられている。
前記ゲート電極13は、例えば堆積した多結晶珪素膜10
と高融点金属シリサイド膜11の積層膜で構成されてい
る。前記多結晶珪素膜10には、p型不純物例えばBが導
入されている。前記高融点金属シリサイド膜11は、例え
ばWSi2で構成されている。
前記ゲート絶縁膜21は、例えば基板を酸化して形成し
た酸化珪素膜で構成されている。
前記ソース領域とドレイン領域を形成する一対のp+
半導体領域9及び一対のp-型半導体領域6は、LDD(i
ghtly oped rain)構造となっている。また、前記
一対のp+型半導体領域9の一方には、前記絶縁膜25に設
けられた接続孔を通して、配線15が接続されている。
また、前記埋込み型のn型半導体領域101は、前記一
対のp-型半導体領域6で周囲を規定された領域におい
て、前記n-型ウェル領域3の主面部に設けられている。
前記絶縁膜25は、各素子と前記配線14及び15との間を
絶縁するためのものである。前記絶縁膜25は、例えば堆
積した酸化珪素膜で構成されている。
前記配線14及び15は、例えばアルミニウム或いはアル
ミニウム合金で構成されている。
前記絶縁膜25、前記配線14及び15の上には、パッシベ
ーション膜26が設けられている。前記パッシベーション
膜26は、例えば堆積した窒化珪素膜或いはPSG(フォシ
ョ・シリケート・ガラス)膜等で構成されている。
次に、第2A図(第1図に示すnチャネルMISFET QN
概略構成を示す要部拡大断面図)、第2B図(第2A図に示
すnチャネルMISFET QNのチャネル領域の不純物濃度分
布を示す図)、第2C図(第2A図に示すnチャネルMISFET
QNのチャネル領域の動作時のエネルギーバンドを示す
図)、第2D図(第2A図に示すnチャネルMISFET QNのチ
ャネル領域の動作時のキャリヤの分布を示す図)を用い
て、本実施例のnチャネルMISFET QNの各部の作用及び
効果を説明する。
前記第2A図は、第1図に示すnチャネルMISFET QN
みを拡大して示したものであるので、詳細な説明は省略
する。なお、第2A図では、図の見易さ等を考えて、層間
絶縁膜、配線等は示していない。
次に、本実施例のnチャネルMISFET QNは、第2B図に
示すように、埋込み型のn型半導体領域100を設けたこ
とにより、チャネル領域の基板主面側に、n型不純物の
濃度の高い領域(第2B図中Aで示す領域)がある。この
領域Aには、電子(キャリヤ)が多量に存在しているの
で、チャネルは、この領域Aに形成され、チャネルは埋
込みチャネルとなる。
次に、第2C図に示すように、p型ゲート電極12を設け
たことにより、p型ゲート電極12とp-型ウェル領域2と
の間の仕事関数差によって、基板の主面付近でエネルギ
ーバンドは湾曲し上方に曲るので、チャネルは埋込みチ
ャネルとなる。また、埋込み型のn型半導体領域100を
設けたことにより、領域Aでエネルギーバンドは湾曲す
るので、キャリヤは、この領域Aの付近に集められ、チ
ャネルは埋込みチャネルとなる。
従って、p型ゲート電極12を設け、埋込み型のn型半
導体領域100を設けたことにより、チャネルは埋込みチ
ャネルとなる。チャネルが埋込みチャネルとなることに
より、基板と絶縁膜の界面の凹凸等によるキャリヤの表
面散乱は低減されるので、キャリヤの易動度は大きくな
る。
このように、p型ゲート電極12を設け、n型半導体領
域100を設けたことにより、第2D図に示すように、キャ
リヤは、基板表面からn型半導体領域100に及ぶ領域に
存在するようになるので、チャネルを流れる電流は多く
なる。すなわち、nチャネルMISFETの電流駆動能力の向
上を図ることができる。
また、p+型半導体領域7を設けているので、高集積化
を図った場合にも、パンチスルー低減のためにp-型ウェ
ル領域2の濃度を高くする必要がないので、p-型ウェル
領域2の濃度を低くすることができる。p-型ウェル領域
2の濃度を低くすることにより、p-型ウェル領域2とチ
ャネルとの間に形成される容量は小さくなるので、この
容量による基板の深さ方向の電界は小さくなり、電界に
よるキャリヤの散乱は低減され、キャリヤの易動度は大
きくなる。
以上説明したように、p型ゲート電極12を設け、n型
半導体領域100を設け、p+型半導体領域7を設けたこと
により、nチャネルMISFETを有する半導体集積回路装置
の高集積化を図るとともに、高速化を図ることができ
る。
また、第3図に、第1図に示すnチャネルMISFET QN
のゲート電圧に対するチャネルコンダクタンスを示す。
ここで、ゲート電圧は、VG−VTH(VG:ゲート電圧、VTH:
しきい値電圧)を示している。チャネルコンダクタンス
は、チャネルの電流の流れ易さ、すなわち、キャリヤの
易動度を示している。第3図では、従来のnチャネルMI
SFETをCで示し、本発明を適用したnチャネルMISFETを
Dで示す。第3図に示すように、本発明によれば、従来
のnチャネルMISFETよりも、約30%チャネルコンダクタ
ンスは大きくなっている。すなわち、チャネルでのキャ
リヤの易動度は大きくなっている。
次に、第4A図(第1図に示すpチャネルMISFET QP
概略構成を示す要部拡大断面図)、第4B図(第4A図に示
すpチャネルMISFET QPのチャネル領域の不純物濃度分
布を示す図)、第4C図(第4A図に示すpチャネルMISFET
QPのチャネル領域の動作時のバンド図)、第4D図(第4
A図に示すpチャネルMISFET QPのチャネル領域の動作時
のキャリヤの分布を示す図)を用いて、本実施例のpチ
ャネルMISFET QPの動作及び効果を説明する。
前記第4A図は、第1図に示すpチャネルMISFET QP
み拡大して示したものなので、詳細な説明は省略する。
なお、第4A図では、図の見易さを考えて、層間絶縁膜、
配線等は示していない。
本実施例のpチャネルMISFET QPは、第4B図に示すよ
うに、埋込み型のn型半導体領域101を設けたことによ
り、チャネル領域の基板主面側に、n型不純物の濃度の
高い領域(第4B図中Bで示す領域)があるので、p型ゲ
ート電極13を用いることによってしきい値電圧が−側に
大きくなることを低減し、しきい値電圧を零付近にする
ことができる。
次に、第4C図に示すように、p型ゲート電極13を設け
たことにより、p型ゲート電極13とn-型ウェル領域3と
の間の仕事関数差によって、基板主面付近でエネルギー
バンドは湾曲して上方に曲るので、チャネルは表面チャ
ネルとなる。チャネルが表面チャネルとなることによ
り、ゲート電極13とチャネルとの間の距離は小さくな
り、ゲート電極13によるチャネルの制御性は良くなるの
で、高集積化を図ってチャネル長が小さくなった場合に
も、しきい値電圧の低下等のショートチャネル効果を低
減することができる。
このように、p型ゲート電極13を設けたことにより、
第4D図に示すように、キャリヤは、基板主面付近に分布
するようになる。
次に、第5A図乃至第5F図(第1図に示す相補型MISFET
の製造工程毎に示す要部断面図)を用いて、実施例の相
補型MISFETの製造方法を簡単に説明する。
まず、表面の不純物濃度が例えば1×1015乃至1×10
17[cm-3]程度のp-型半導体基板1を用意する。
次に、nチャネルMISFET QNの形成領域において、前
記p-型半導体基板1の主面から、p型不純物を導入ある
いは拡散し、p-型ウェル領域2を形成する。この後、p
チャネルMISFET QPの形成領域において、前記p-型半導
体基板1の主面から、n型不純物を導入或いは拡散し、
n-型ウェル領域3を形成する。
次に、基板主面を選択的に酸化し、素子間分離絶縁膜
20を形成する。また、前記素子間分離絶縁膜20を形成す
るのと実質的に同じ工程で、前記素子間分離絶縁膜20の
下部にp型のチャネルストッパ領域4を形成する。
次に、基板を熱酸化し、第5A図に示すように、ゲート
絶縁膜21を形成する。前記ゲート絶縁膜21は、例えば酸
化珪素膜で構成されている。前記ゲート絶縁膜21の膜厚
は、例えば11乃至13[nm]である。
次に、前記素子間分離絶縁膜20で周囲を規定された領
域において、n型不純物例えばAsを、イオン打ち込みに
よって、例えば6×1015乃至6×1017[cm-3]程度導入
する。イオン打ち込みのピークは、基板主面からの深さ
が、例えば0.04乃至0.06[μm]の領域である。
次に、例えば多結晶珪素膜10を堆積する。前記多結晶
珪素膜10の膜厚は、例えば25乃至35[nm]である。この
後、この多結晶珪素膜10にp型不純物例えばBを導入或
いは拡散し、多結晶珪素膜10の導電型をp型にする。こ
の後、第5B図に示すように、高融点金属シリサイド膜1
1、例えばWSi2を堆積する。前記高融点シリサイド膜11
の膜圧は、例えば90乃至110[nm]である。
次に、前記多結晶珪素膜10と高融点金属シリサイド膜
11の積層膜に所定のパターンニングを施し、ゲート電極
12及び13の夫々を形成する。次に、基板を熱酸化し、絶
縁膜22を形成する。前記絶縁膜22は、例えば酸化珪素膜
で構成されている。
次に、nチャネルMISFET QN形成領域において、前記
絶縁膜22をマスクとして、p型不純物例えばBを、イオ
ン打ち込みによって、例えば5×1016乃至5×1018[cm
-3]程度導入する。イオン打ち込みのピークは、基板主
面からの深さが例えば0.14乃至0.16[μm]の領域であ
る。この後、nチャネルMISFET QN形成領域において、
前記絶縁膜22をマスクとして、n型不純物例えばPをイ
オン打ち込みによって、例えば1×1017乃至1×10
19[cm-3]程度導入する。n型不純物のイオン打ち込み
のピークは、前述したBのイオン打ち込みのピークより
も基板主面からの深さが浅い領域である。
次に、第5C図に示すように、pチャネルMISFET QP
成領域において、前記絶縁膜22をマスクとして、p型不
純物例えばBをイオン打ち込みによって導入する。
次に、第5D図に示すように、例えば堆積した酸化珪素
膜で絶縁膜23を形成する。前記絶縁膜23の膜厚は、例え
ば140乃至160[nm]である。
次に、第5D図に示す工程において堆積した絶縁膜23の
膜厚に相当する分エッチングし、サイドウォールスペー
サ24を形成する。
次に、nチャネルMISFET QN形成領域において、前記
サイドウォールスペーサ24及びゲート電極12をマスクと
して、n型不純物例えばAsをイオン打ち込みによって、
例えば2×1019乃至2×1021[cm-3]程度導入する。イ
オン打ち込みのピークは、基板主面からの深さが例えば
0.14乃至0.16[μm]の領域である。この後、nチャネ
ルMISFET QN形成領域において、前記サイドウォールス
ペーサ24及びゲート電極12をマスクとして、再度n型不
純物例えばAsをイオン打ち込みによって、例えば3×10
19乃至3×1021[cm-3]程度導入する。イオン打ち込み
のピークは、一度目のAsのイオン打ち込みのピークより
も基板主面からの深さが浅い領域である。このように、
nチャネルMISFET QN形成領域において、n型不純物例
えばAsを2度に分けてイオン打込みを行うことにより、
nチャネルMISFET QNのソース領域及びドレイン領域を
形成する一対のn+型半導体領域8を形成しているので、
基板主面側においては不純物濃度が高いため、n+型半導
体領域8の抵抗値を低くすることができる。また、同時
に、n+型半導体領域8とp-型ウェル領域2が接する領域
においては不純物濃度は低いため、n+型半導体領域8と
p-型ウェル領域2との間に形成される空乏層の伸びを抑
えることができる。
次に、第5E図に示すように、pチャネルMISFET QP
成領域において、前記サイドウォールスペーサ24及びゲ
ート電極13をマスクとして、p型不純物例えばBをイオ
ン打ち込みによって導入する。このイオン打ち込みは、
前述のnチャネルMISFET QNの形成領域において行ったA
sのイオン打ち込みと同様に、2度に分けて行う。
次に、例えば850乃至950[℃]で15乃至25分アニール
を行うことによって、第5F図に示すように、nチャネル
MISFET QNのソース領域とドレイン領域を形成する一対
のn+型半導体領域8並びに一対のn-型半導体領域5、p
型半導体領域7、埋込み型のn型半導体領域100、pチ
ャネルMISFET QPのソース領域とドレイン領域を形成す
る一対のp+型半導体領域9並びに一対のp-型半導体領域
6、埋込み型のn型半導体領域101の夫々が形成され
る。
次に、例えば堆積した酸化珪素膜で絶縁膜25を形成す
る。
次に、nチャネルMISFET QNの一対のn+型半導体領域
8の一方に達する接続孔を、前記絶縁膜25に形成する。
また、pチャネルMISFET QPの一対のp+型半導体領域9
の一方に達する接続孔を、前記絶縁膜25に形成する。
次に、前記接続孔を通して、nチャネルMISFET QN
一対のn+型半導体領域8の一方に直接接続されるよう
に、配線14を形成する。また、前記接続孔を通して、p
チャネルMISFET QPの一対のp+型半導体領域9の一方に
直接接続されるように、配線15を形成する。前記配線14
及び15は、例えばアルミニウム膜或いはアルミニウム合
金膜で形成する。
次に、パッシベーション膜26を堆積する。前記パッシ
ベーション膜26は、例えば窒化珪素膜又はPSG(フォシ
ョ・シリケート・ガラス)膜等で構成されている。
以上示したような工程によって、第1図に示す相補型
MISFETは完成する。
以上説明したように、本実施例によれば、nチャネル
MISFET QNのゲート電極12を構成している多結晶珪素膜1
0の導電型をp型で構成し、かつ、pチャネルMISFET QP
のゲート電極13を構成している多結晶珪素膜10の導電型
をp型で構成したことにより、nチャネルMISFET QN
成領域においてゲート電極12を構成する多結晶珪素膜10
にp型不純物を導入或いは拡散する工程とpチャネルMI
SFET QP形成領域においてゲート電極13を構成する多結
晶珪素膜10にp型不純物を導入或いは拡散する工程とを
同一工程で行うことができるので、工程を簡略化するこ
とができる。
以上、本発明を実施例にもとづき具体的に説明した
が、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、
その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である
ことは言うまでもない。
例えば、本実施例においては、第5F図に示す工程でア
ニールを行うことによって夫々の半導体領域を形成した
が、各半導体領域を形成する不純物をイオン打ち込み等
によって導入した後でアニールを行うことも可能であ
る。
また、本実施例においては、基板の主面部にp型ウェ
ル領域及びn型ウェル領域を設けた例を示したが、p型
基板を用いてn型ウェル領域のみを設けるか、又は、n
型基板を用いてp型ウェル領域のみを設けるようにする
ことももちろん可能である。
〔発明の効果〕
本願において開示される発明のうち代表的なものによ
って得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりで
ある。
nチャネルMISFETを有する半導体集積回路装置におい
て、高集積化を図るとともに、高速化を図ることができ
る。
また、相補型MISFETを有する半導体集積回路装置にお
いて、工程の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を相補型MISFETに適用した実施例の概
略構成を示す要部断面図 第2A図は、第1図に示すnチャネルMISFET QNの概略構
成を示す要部拡大断面図、 第2B図は、第2A図に示すnチャネルMISFET QNのチャネ
ル領域の不純物濃度分布を示す図、 第2C図は、第2A図に示すnチャネルMISFET QNのチャネ
ル領域の動作時のエネルギーバンドを示す図、 第2D図は、第2A図に示すnチャネルMISFET QNのチャネ
ル領域の動作時のキャリヤの分布を示す図 第3図は、第1図に示すnチャネルMISFET QNのゲート
電圧に対するチャネルコンダクタンスを示す図、 第4A図は、第1図に示すpチャネルMISFET QPの概略構
成を示す要部拡大断面図、 第4B図は、第4A図に示すpチャネルMISFET QPのチャネ
ル領域の不純物濃度分布を示す図、 第4C図は、第4A図に示すpチャネルMISFET QPのチャネ
ル領域の動作時のエネルギーバンドを示す図、 第4D図は、第4A図に示すpチャネルMISFET QPのチャネ
ル領域の動作時のキャリヤの分布を示す図 第5A図乃至第5F図は製造工程毎に示す実施例の相補型MI
SFETの要部断面図である。 図中、1……p-型半導体基板、2……p-型ウェル領域、
3……n-型ウェル領域、5……n-型半導体領域、6……
p-型半導体領域、8……n+型半導体領域、7,9……p+
半導体領域、12,13……ゲート電極、21……ゲート絶縁
膜である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】n型ソース領域およびn型ドレイン領域を
    有する半導体主面に、絶縁膜を介してp型不純物含有の
    多結晶珪素膜で少なくとも構成されたゲート電極を有
    し、該P型ゲート電極下の半導体主面は前記n型ソース
    領域およびn型ドレイン領域をつなぐn型の埋め込みチ
    ャネルを有し、かつ前記n型の埋め込みチャネル下に位
    置して、それぞれ前記n型ソース領域およびn型ドレイ
    ン領域に接するパンチスルー防止用の不純物領域を有す
    ることを特徴とする半導体集積回路装置。
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