JP4439062B2 - 物品収納装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、多数のカセットを具えていてそれぞれに物品を整列させて収納する物品収納装置に関し、詳しくは、物品の収納に加えて、収納物品の個数をカセット毎に把握しうる物品収納装置に関する。
なお、物品には、固形物はもちろん、カセット内に列べて収納可能なものであれば、該当する。例えば、液状やガス状等のものであっても、整列可能な容器等に入れられていれば、物品に含まれる。
【0002】
【従来の技術】
物品収納装置には、単に物品を収納しておくだけのものの他、自動取り出し機構等の付加されたものも有る。前者では、収納物品の管理は作業者等の人間に総て任されている。これに対し、後者では、補充タイミングの検知等のために、人任せでなく収納物品の管理も自動で行うべく、計量手段や計数手段の付加されたものも有る。そして、そのような計量・計数手段としては、個々の物品毎に収納位置を固定的に決めておいて各々にセンサを設けるものや、収納容器ごと秤量して単位重量に基づき収納物品の個数を算出するもの、収納用棚板の引出時に移動した物品を数えるもの等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、これらの物品収納装置には、それぞれ一長一短がある。例えば、収納だけであれば出し入れ自在であるが収納物品の自動管理は困難であり、自動取り出しにすると取り出しは便利でも余り物を戻すのが困難であり、収納位置を物品毎に固定したのではコストがかかる割に収納数が限られ、秤量して算出するのは精度が劣り、引出時の数え上げでは引き出し方に制約が伴う。このため、沢山の物品を種類分け等しながら収納すべく多数のカセットを配設した場合、カセットが空になったか否かを検出する程度のことしか行われなかった。
【0004】
しかしながら、カセットが空になって初めて補充等の必要なことを知り、それから補充等の作業に取り掛かるのでは、在庫があっても補充等が済むまでは装置が制約を受けるので、稼働率の低下等を招き、不都合である。ましてや、在庫が無く、追加の納品等まで時間がかかるような場合には、大きな問題となる。さらに、食料品の賞味期限のように使用に好ましい順序や期限があるような物品の場合、その順にカセットへ収納され取り出されるので、取り出したが使用されなかった物品が戻されて来たときに、同じカセットに戻し入れできなかったり、戻せても列び順が変わってしまったりしては、不都合である。
【0005】
そこで、多数のカセットを用いて沢山の物品を取り出し可能に収納する物品収納装置についても、コスト面や精度面からの制約が回避できれば、出した物品をいつでも元の順序を保って戻せるようにすることや、出し入れしても常に収納物品の個数がカセット毎に正確に把握できるようにすることが望まれる。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、列びを乱さずに物品を戻せて収納状況の把握も的確な物品収納装置を実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために発明された第1乃至第3の解決手段について、その構成および作用効果を以下に説明する。
【0007】
[第1の解決手段]
第1の解決手段の物品収納装置は(、出願当初の請求項1に記載の如く)、物品を整列収納するカセットを多数具えた物品収納装置であって、前記カセットは物品の出し入れ可能な出入口が形成されるとともにその出入口に向けて収納物品に対する付勢を行う付勢手段が付設されたものであり、且つ、前記カセットにおける物品の収納数を求める計数手段が設けられている、というものである。
【0008】
このような第1の解決手段の物品収納装置にあっては、各カセットに収納されている物品は、使用時に必要なだけ或いは使用に備えて予め多めに取り出されるが、カセット内でその出入口に向けて付勢されているので該当カセットの出入口から整列順に次々に抜き取られる。そして、取り出された物品のうち使用に至らなかったものは、取り出したときと同じ出入口から入れられて、元のカセットに戻される。こうして、簡単に、列の先頭から取り出された物品は列の先頭に戻されることとなる。そのため、カセットへの整列収納時に物品を使用期限の順に列べておくだけで、その後に頻繁な出し入れがあっても自然に、不所望な期限切れ発生を少なくすることができる。しかも、そのような出し入れがあっても、各カセットにおける物品の収納数が計数手段によって求められていることから、カセット内部が見えなくても又は見づらくても物品の収納状況は的確に把握できる。また、そのため、より多くのカセットを集積させることもできる。
したがって、この発明によれば、列びを乱さずに物品を戻せて収納状況の把握も的確な物品収納装置を実現することができる。
【0009】
[第2の解決手段]
第2の解決手段の物品収納装置は(、出願当初の請求項2に記載の如く)、上記の第1の解決手段の物品収納装置であって、前記計数手段が、前記カセット毎に設けられその出入口を介する物品の出し入れを出入り区別して検出する検出手段と、その検出結果に応じて該当計数値を増減させる演算手段とを備えている、というものである。
【0010】
このような第2の解決手段の物品収納装置にあっては、出入口を介する物品の出し入れがあるとその度に、検出手段によってそのことが出入り区別して検出されるとともに、出し入れのあったカセットについての該当計数値が演算手段により検出結果に応じて増減させられる。こうして、各カセットにおける物品の収納数が求められるが、検出素子等が出入口またはその近傍の局所に対して設置されていれば足りるので、検出手段を比較的安価に実現することができる。
したがって、この発明によれば、列びを乱さずに物品を戻せて収納状況の把握も的確な物品収納装置を安価に実現することができる。
【0011】
[第3の解決手段]
第3の解決手段の物品収納装置は(、出願当初の請求項3に記載の如く)、上記の第1の解決手段の物品収納装置であって、前記計数手段が、前記カセット毎に設けられ該当カセットに収納中の物品の列の長さ又はその列の最後尾位置に対応した物理量を検出する検出手段と、その検出結果に応じて該当計数値を生成する又は算出する演算手段とを備えている、というものである。
【0012】
このような第3の解決手段の物品収納装置にあっては、各カセット毎に、物品が整列収納されていることに基づいてその列の長さ等が検出手段によって検出されるとともに、それぞれのカセットに該当する計数値が演算手段により検出結果に応じて算出等される。こうして各カセットにおける物品の収納数が求められるが、その際の検出は整列収納状態を利用して長さや位置を求めることで行われるため、全部の物品を一個毎に有無検出するのより安価にでき、また、物品の総重量を計って割り出すのよりもコンパクトで高精度にし易い。しかも、その検出は物品の出し入れに拘わらず随時行われるので、それもカセット内の物品の総数について行われるので、初期値の設定等が不要なうえ一時の計数ミスが残存したり累積したりすることも無くて、物品の収納状況を簡便かつ正確に把握することができる。
したがって、この発明によれば、列びを乱さずに物品を戻せて而も収納状況を簡便かつ正確に把握しうる物品収納装置を実現することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
このような解決手段で達成された本発明の物品収納装置について、これを実施するための具体的な形態を、以下の第1〜第3実施例により説明する。
図1〜図4に示した第1実施例は、上述した第1,第2の解決手段を具現化したものであり、図5〜図7に示した第2実施例、及び図8に示した第3実施例は、上述した第1,第3の解決手段を具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具,ヒンジ等の連結具などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
【0014】
【第1実施例】
本発明の物品収納装置の第1実施例について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、その機械的構造を示し、(a)が正面図、(b)がカセット周りの右側面図である。また、図2は、その計数手段等のブロック図である。
【0015】
この物品収納装置は(図1(a)参照)、カセット保持部10と操作部30とがベース板等の基部9上に隣接して設けられたものであり、カセット保持部10から物品1を取り出す向きや操作部30を操作する向きが正面側・前面側に並べられ、図示しない信号送受用ケーブル等の接続は基部9のところや後背側でなされている。カセット保持部10は、適宜の外枠や筐体の内側にカセット載置棚11が多段に設けられたものであり(図1(a)では上下4段)、それぞれのカセット載置棚11上に複数・多数のカセット20を並べて載置するようになっている。
【0016】
カセット載置棚11は(図1(b)参照)、カセット20を傾斜状態に維持するために、カセット20を載置する上面が後背側で高く前面側で低くなっており、傾いたカセット20が落ちないよう前端部分に上側への曲げ部又は突き出し部が形成されている。
操作部30は(図1(a)参照)、適宜の箱形に纏められており、その前面には、操作対象であるキーボード31の他にプリンタ32やフロッピーディスク33等が配設され、内部には、後述する通信ユニット34やメインコントローラ44等が格納されている。
【0017】
カセット20は(図1(b)参照)、瓶詰め等の物品1を前後方向一列に整列させて収納するために、概ね直方体状の箱物からなり、その内部空間の横幅および高さが物品1のそれより僅かに大きく、奥行きは何倍も長くなっている。カセット20の前面上側の角部は切り欠かれて出入口21となっており、この出入口21は、先頭の物品1の頭部または上半分がほぼ露出するよう大きく形成されており、先頭物品1を出し入れ可能であってその際に物品1の頭部を人手やロボットアーム等で摘んで又は挟持して出し入れできるようになっている。
【0018】
また、カセット20の内底には摩擦係数の小さい部材が用いられていて、収納物品1が自重で出入口21側へ滑って来るようになっているが、後方の物品1が倒れるのを防ぐとともに最後尾の物品1に対しても出入口21に向けて積極的に後押しすべく付勢手段として重り22が付設されている。重り22には、傾斜度や形状等にもよるので必須では無いが、摩擦力を低減させるための車輪やスライダ等が取り付けられたり、倒れることの無いよう案内路との係合部材等が付加されることもある。
【0019】
計数手段40は(図2参照)、各カセット20における物品1の収納数・個数を求めるため、センサ41,42が主体の検出手段と、メインコントローラ44が主体の演算手段とを具えている。
【0020】
センサ41,42には例えば近距離用の反射式フォトセンサ等が用いられ、カセット載置棚11の上面であってカセット20の載せ置かれるべきところそれぞれに一組ずつセンサ41,42が埋設されている(図1(b)参照)。センサ41は検出方向を後方へ向けて前端の突き出し部に設けられ、センサ42は検出方向を上方へ向けて前端より少し後方寄りのところに設けられている。また、カセット20の該当個所にはセンサ41,42からの送光およびそれへの反射光を通過させるための小さな貫通孔が形成されている。これにより、カセット毎に検出手段が設けられていて、それぞれのカセット20に収納されている先頭の物品1について側面部と底面部とが検出されるようになっている。
【0021】
メインコントローラ44は、適宜のマイクロプロセッサシステム等からなり、カセット載置棚11毎に設けられたサブコントローラ43を介して全センサ41,42の検出結果を取り込めるようになっている。そして、プログラム処理によって、センサ41,42の各対での検出結果の変遷状態に関する相違等に基づき、出入口21を介する物品1の出し入れを出入り区別して検出するようになっている。また、内蔵の又は外付けのハードディスク45に計数値テーブル46を割り付け、そこを各カセット20毎に割り振ってそれぞれに物品収納数の計数値を記憶保持するとともに、各センサ対41,42の検出結果に応じて該当計数値を増減させる演算等も行うようになっている。それらの処理については、以下の動作説明にて詳述する。
【0022】
この第1実施例の物品収納装置について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図3は、物品取り出し時の状態変化を示し、図4は、物品戻し入れ時の状態変化を示す。
【0023】
使用に先だって予め、各カセット20には、それぞれ適合するサイズの物品1を幾つかずつ収納しておくが、その際、使用期限等のある物品1については、なるべく期限の遅いものを奥側にし、期限の早く来るものを前側にして整列させる。また、その作業を電源断の状態で行ったときや、カセット20を外して一括収納したようなときには、キーボード31等を操作して計数値テーブル46の該当データに適切な初期値を設定しておく。
【0024】
そして、使用時には、適宜な高さの机や台の上にセットし、電源等も確認して、作動させる。
その状態で、所望の物品1を収納しているカセット20の出入口21から、先頭のものを一つ取り出すと、その物品1の移動に伴って該当箇所のセンサ41,42の検出状態が変化し、取出のあったことがメインコントローラ44によって検知される。
【0025】
すなわち(図3参照)、定常状態では共に「ON」状態となっていたセンサ41,42が(図3(a)参照)、先頭の物品1の上方への移動に伴って、先ずセンサ42が「OFF」状態となり(図3(b)参照)、次いでセンサ41も「OFF」状態となり(図3(c)参照)、それから二番目の物品1が先頭位置にずれて来ると、センサ42が「ON」状態に戻り(図3(d)参照)、最後にセンサ41も「ON」状態となって、定常状態に戻る。
【0026】
これに対し(図4参照)、物品1をカセット20に出入口21から差し込むと、先ず二番目以降の物品が奥へ移動するのに伴って、センサ41が「ON」状態(図4(a)参照)から「OFF」状態となり(図4(b)参照)、それからセンサ42も「ON」状態(図4(b)参照)から「OFF」状態となる(図4(c)参照)。次に新たな物品1の挿入移動に伴って、センサ41が「ON」状態となり(図4(d)参照)、それから、最後に、センサ42も「ON」状態となって、定常状態に戻る。
【0027】
そして、このようなセンサ41,42の検出状態の変化もメインコントローラ44に取り込まれ、出入口21を介する物品1の入れ戻しがあったことが検知される。しかも、物品1を出したのか入れたのかによって、センサ41,42のオンオフ変化する順序が異なるので、両者はメインコントローラ44の判別処理にて確実に区別される。
こうして、出入口21を介する物品1の出し入れが出入り区別して検出される。
【0028】
そして、物品1の取出が検知されると、メインコントローラ44によって、計数値テーブル46における該当計数値のデータが−1される。物品1の差込が検知されると、+1される。
こうして、物品1が出し入れされる度に、出し入れ先のカセット20に対応した計数値テーブル46中の計数値が適切に増減され、計数値テーブル46には各カセット20の収納物品の個数が常に正確に反映されることとなる。
【0029】
使用後は、あるいは使用中であっても随時、キーボード31の適宜操作等に応じて、メインコントローラ44は、計数値テーブル46の内容をそのまま又は管理データ47等に基づいて適宜な形式に変換したり物品名称を付加したりしたうえで、プリンタ32やフロッピーディスク33に出力する。また、通信ユニット34を介してホストコンピュータ等との交信が可能なときには適宜な電文にして通知することも行う。
【0030】
こうして、物品収納装置のセットされた現場ではそこでの都合に応じて物品の出し入れが随時行なわれる。しかも、その際、出し入れした物品の個数等をデータ入力するといった面倒な作業は行わなくても、物品の収納数は常に正確に把握されており、不足物品の補充や発注等に必要な管理まで自動で処理することも可能となっている。
【0031】
【第2実施例】
本発明の物品収納装置の第2実施例について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図5は、その機械的構造を示し、(a)が正面図、(b)がカセット周りの右側面図である。また、図6は、その計数手段等のブロック図である。
【0032】
この物品収納装置が上述した第1実施例のものと相違するのは、計数手段40が改造されて計数手段50になった点である。
計数手段50では、各カセット20における物品1の収納数・個数を求めるために、センサ51が主体の検出手段と、メインコントローラ56が主体の演算手段とを具えている。
【0033】
センサ51には(図5参照)、永久磁石52に感応するホール素子等を利用した磁気センサが採用され、永久磁石52は重り22に埋め込まれるので少数で済むが、センサ51は、多数用いられるので、その単価を下げるために、永久磁石52の遠近に応じて「OFF」又は「ON」するだけの簡易なものとなっている。センサ51は、センサ基板53の上面等へ一列に並んだ状態で貼設等されるが、その個数は該当カセット20の最大収納数より一つ多く、そのピッチは、カセット20内で整列している物品1のピッチに一致している。センサ基板53は、カセット載置棚11の上面等であってカセット20の載せ置かれるべきところそれぞれに装着され、その上に該当カセット20がセットされると、各センサ51が一つずつ各収納物品1の真下に位置するようになっている。
【0034】
そのようなセンサ基板53が各カセット20毎に設けられるのに対し、サブコントローラ基板54は各カセット載置棚11毎に設けられる。サブコントローラ基板54は、横に延びるような状態でカセット載置棚11の下面等に取り付けられ、図示しない適宜のコネクタ等を介して各センサ基板53及びメインコントローラ56との接続が確立されている(図6参照)。各サブコントローラ基板54にはワンチップマイコン等のサブコントローラ55が搭載されており、その中継処理等によって、各センサ51の検出結果が集められてメインコントローラ56へ纏めて送出されるようになっている。
【0035】
メインコントローラ56は、メインコントローラ44と同様のマイクロプロセッサシステム等からなり、これにはキーボード31やハードディスク45など同様の周辺機器も接続されているが、検出手段がセンサ51及び永久磁石52等になったことに対応して、その検出結果に応じて該当計数値を生成する処理を担う部分のプログラムが改造されている。その処理内容については、以下の動作説明にて詳述する。
【0036】
この第2実施例の物品収納装置について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図7は、物品出し入れ時の状態変化を示している。
【0037】
使用に先立つ準備段階で相違するのは、どのようにして収納したときでも、計数値テーブル46初期化のためのデータ入力作業は行われないことである。
この物品収納装置を作動させると(図7(a)参照)、各カセット20で、何れか一つのセンサ51が「ON」状態となり、他のセンサ51は「OFF」状態となるので、「ON」状態のセンサ51が何番目のものかに応じて直ちに、現在収納中の物品1の個数が判明する。そして、その計数値が計数値テーブル46に記憶される。
【0038】
そして、使用時に、先頭の物品1を取り出したときには、二番目以降の物品1及び重り22が出入口21側へ1ピッチ分ずれるように移動するため、移動中は一時的には該当カセット20に対応する総てのセンサ51が「OFF」状態となるが(図7(b)参照)、移動後は速やかに、隣りのセンサ51のうち出入口21側のものが「ON」状態となる(図7(c)参照)。これに対し、物品1を出入口21から入れたときには、収納中の物品1及び重り22が奥側へ1ピッチ分ずれるように移動するため、「ON」状態のセンサ51が奥側の隣りへ移る(図7(c)〜(a)参照)。
【0039】
こうして、何れのカセット20でも、それぞれのカセット20に収納中の物品1の列の最後尾位置に対応した永久磁石52の位置が、過去の経緯に何ら影響されること無く、常に正確に検出される。
したがって、この場合、使用現場に限らず何れの段階でも収納物品の個数等をデータ入力するといった手作業は行う必要が無く、それでも物品の収納数は常に正確に把握される。
【0040】
【第3実施例】
本発明の物品収納装置の第3実施例について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図8は、カセット20の右側面図にセンサ51及び永久磁石52を付記したものであり、(a)が小径の物品1を収納した状態、(b)及び(c)が大径の物品1を収納した状態を示している。
【0041】
上述した第2実施例のものでは物品1のピッチとセンサ51のピッチとが一致していたのに対し、この第3実施例の物品収納装置にあっては、センサ基板53の共通化を図るために、物品1のピッチとセンサ51のピッチとが一致しないカセット20でも物品列の長さや計数値が正しく得られるようになっている。また、この物品収納装置のカセット20は、物品1を抜き取る際に列の先頭から2個を同時に摘み出せるように、出入口21が大きく形成されている。
【0042】
この場合、センサ51は小径の物品1を整列させたときのピッチで列設され、永久磁石52はそのピッチより感応範囲が長く且つ整数倍には一致しないようにされる(図8(a)参照)。しかも、それと同じ条件のセンサ51や永久磁石52が大径の物品1の整列収納にも用いられる(図8(b)参照)。これにより、センサ基板53が各種サイズの物品1について共通化され、量産効果を享受することができる。そして、ピッチの一致した物品1については、第2実施例にて述べたようにして的確な物品列の長さ及び計数値が得られる。また、ピッチの一致しない物品1についても、物品1の出し入れがあれば永久磁石52がセンサ51の1ピッチ以上の距離を移動するので、物品列の長さの相違は確実に検出される。
【0043】
また、ピッチずれのために永久磁石52の先端部に感応するセンサ51が不確定な状態となることも生じうるが、そのときでも、永久磁石52の長さがピッチの整数倍からずらしてあるので、永久磁石52の後端部に感応するセンサ51が明確に定まる。そのため、複数個のオンオフ(ON/OFF)パターンを該当個数の物品列の長さ及び計数値に割り振ることが可能であり(図8(c)参照)、これによって何れのときでも物品列の長さ及び計数値が的確に得られることとなる。
【0044】
なお、そのような演算や判別の処理は、サブコントローラ55やメインコントローラ56での数値演算等にて検出の度に行うようにしても良いが、予め演算した結果をテーブルや判別表等に保持しておいて検出毎の処理は負担の軽い検索程度で済ますようにしても良い。また、センサ基板53は最小の物品1に対応したセンサピッチのもので総てを統一しても良いが、数種類のセンサピッチのものに集約して使い分けるようにしても良い。さらに、第1実施例のとは異なり累算する必要が無いので、一個ずつ出し入れしても複数個まとめて出し入れしても、それを素早く行ってもゆっくり行っても、過渡的状態に影響されることなく、静的状態では常に正確に、カセット20内に収納されている物品1の計数が行われる。
【0045】
【その他】
なお、上記の各実施例では、物品1が瓶詰のものであったが、物品1は、これに限られるものでなく、例えば箱詰のものや、裸のものであっても良い。
また、付勢手段も、上述した重力利用のものに限らず、バネの弾撥力や、空気圧等の流体力、無端ベルトによる摩擦力などを利用したものでも良い。
【0046】
さらに、カセット保持部10は、固定した矩形の棚に限らず、回転筒状体等でも良く、前面だけで無く後背面側でもカセットを露出させて支持する枠組状のものでも良い。
また、カセット保持部10と操作部30とは、別体に分離して設置されていても良く、一体に纏まっていても良い。
【0047】
上記第1実施例で、センサ41,42は、上述した光検出方式のものに限らず、物品1の存否を検出できるものであれば良く、例えば容量変化や接触の有無を検出するものでも良い。
【0048】
上記の第2実施例では、簡明化のためにセンサ51が何れも収納物品1の真下に来るようにしたが、この条件は必須では無い。収納物品1の個数が変わっても永久磁石52が何れかのセンサ51のほぼ真上に来るようになっていれば良く、最後尾の物品1と永久磁石52との距離が収納物品1のピッチと異なるような場合には、その差の分だけ、収納物品1とセンサ51とは、ずれる必要がある。
また、上記の第2実施例では、カセット20に収納中の物品1の列の最後尾位置に対応した物理量として重り22内の永久磁石52の位置を検出するようにしたが、列の長さが判ればそれを物品1のピッチで割ることでも正確な収納数が算出できるので、収納物品の列の長さを検出するようにしても良い。さらに、その長さ検出は、物品1の列の先頭から最後尾までを直接的に測るものでも良く、重り22の移動距離を測って間接的に算出するものでも良い。
【0049】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の第1の解決手段の物品収納装置にあっては、カセットへの物品の出し入れを同じ出入口から行うとともに各カセット内の物品を自動計数するようにしたことにより、列びを乱さずに物品を戻せて収納状況の把握も的確な物品収納装置を実現することができたという有利な効果が有る。
【0050】
また、本発明の第2の解決手段の物品収納装置にあっては、検出素子等が出入口周りに設置されていれば足りるようにもしたことにより、列びを乱さずに物品を戻せて収納状況の把握も的確な物品収納装置を安価に実現することができたという有利な効果を奏する。
【0051】
さらに、本発明の第3の解決手段の物品収納装置にあっては、整列収納状態を利用して長さや位置の検出に基づく計数が随時行えるようにしたことにより、列びを乱さずに物品を戻せて而も収納状況を簡便かつ正確に把握しうる物品収納装置を実現することができたという有利な効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の物品収納装置の第1実施例について、その機械的構造を示し、(a)が正面図、(b)がカセット周りの右側面図である。
【図2】 その計数手段等のブロック図である。
【図3】 物品取り出し時の状態変化図である。
【図4】 物品戻し入れ時の状態変化図である。
【図5】 本発明の物品収納装置の第2実施例について、その機械的構造を示し、(a)が正面図、(b)がカセット周りの右側面図である。
【図6】 その計数手段等のブロック図である。
【図7】 物品出し入れ時の状態変化図である。
【図8】 本発明の物品収納装置の第3実施例について、(a)〜(c)何れも、カセットの右側面図にセンサ及び永久磁石を付記したものである。
【符号の説明】
1 物品(ワーク)
9 基部(ベース、脚部、基台)
10 カセット保持部(保持ユニット、格納庫、支持手段)
11 カセット載置棚
20 カセット
21 出入口
22 重り(滑動部材、可動体、付勢部材、付勢手段)
30 操作部(操作・指示・表示・入力・出力等用の別ユニット)
31 キーボード(手動入力手段)
32 プリンタ(印刷形態での出力手段)
33 フロッピーディスク(FD、記録媒体への出力手段)
34 通信ユニット(オンラインでの又は遠隔地への出力手段)
40 計数手段
41 センサ(集中配置されたセンサ、物品出し入れの検出手段)
42 センサ(集中配置されたセンサ、物品出し入れの検出手段)
43 サブコントローラ(下位の演算手段)
44 メインコントローラ(上位の演算手段、管理手段)
45 ハードディスク(HD、二次記憶装置、データ保持手段)
46 計数値テーブル
47 管理データ
50 計数手段
51 センサ(列設されたセンサ、物品列の最後尾の検出手段)
52 永久磁石(物品列の最後尾を示す被検出部材)
53 センサ基板(カセット毎のプリント回路基板、センサ保持部材)
54 サブコントローラ基板(横列カセット群毎のプリント回路基板)
55 サブコントローラ(下位の演算手段)
56 メインコントローラ(上位の演算手段、管理手段)

Claims (1)

  1. 物品を整列収納するカセットを多数具えた物品収納装置であって、前記カセットは物品の出し入れ可能な出入口が形成されるとともにその出入口に向けて収納物品を付勢する付勢手段が付設されたものであり、且つ、前記カセットにおける物品の収納数を求める計数手段が設けられており、前記計数手段は、該当カセットの中で最後尾の物品の移動に随伴して移動する磁石の遠近に応じてオンオフする磁気センサが既定ピッチで前記カセット毎に列設されていて該当カセットに収納中の物品の列の長さ又はその列の最後尾位置に対応した物理量を検出する検出手段と、その検出結果に応じて該当カセットに係る磁気センサの既定ピッチと該当カセットに収納中の物品の既知ピッチとの対比に基づき該当計数値を生成する又は算出する演算手段とを備えたものであることを特徴とする物品収納装置。
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