JP7277280B2 - 推奨商品提示システム及び推奨商品提示方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、ユーザ操作に伴う商品選定を前提にしたクロスセリングでは課題もあり、たばこ関連商品の推奨に関しては改善の余地を残している。例えば、顧客が購入したいたばこ関連商品を既に決めていてタッチパネル操作でそのたばこ関連商品を探している場合に、その探している過程で提示されるクロスセル商品がその顧客の興味を引く商品とはならない可能性がある。
本明細書において「たばこ関連商品」とは、たばこ商品及びアクセサリのようなたばこ商品の付属として提供されるたばこ付属商品を意味する。
「たばこ商品」とは、購買単位となる、複数本(例えば20本)の紙巻たばこ若しくはその他のたばこを包装した個装のたばこ商品、又は同一種の個装のたばこ商品を複数個(例えば10個)まとめて包装したカートンのたばこ商品を意味する。その他のたばことしては、嗅ぎたばこ、パイプたばこのほか、電子たばこ、加熱式たばこ等と呼ばれるたばこに用いられるカートリッジ等を挙げることができる。
本明細書において個装とカートンとを区別する必要がある場合には、個装のたばこ商品を「個装商品」と表記し、カートンのたばこ商品を「カートン商品」と表記するものとする。
また、その他の態様として、本発明によれば、上記推奨商品提示方法を一以上のコンピュータに実行させるプログラム又はこのようなプログラムを記録した一以上のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体を提供することもできる。
以下には、本発明の実施形態としてたばこ商品管理システム(以降、本システムと表記する場合がある)が例示される。本システムでは、主にたばこ商品が扱われるが、たばこ付属商品が更に扱われてもよい。
本システムは、推奨すべきたばこ関連商品(たばこ推奨商品)を提示するため、推奨商品提示システムと呼ぶこともできる。
本システムの詳細を説明する前に、本システムの特徴の概要について説明する。
本システムは、1台又は複数台のコンピュータで構成されており、識別子取得手段、履歴参照手段、商品特定手段、及び表示処理手段を備えている。本システムを構成するコンピュータは、PC(Personal Computer)のような汎用コンピュータを含んでもよいし、組込みマイコンのような専用コンピュータを含んでもよいし、それら両方を含んでもよい。また、当該コンピュータは、据置型のコンピュータのみであってもよいし、スマートフォン等のような携帯型のコンピュータのみであってもよいし、それら両方であってもよい。
ここでの顧客識別子は、個人を本システム内で区別することができればよく、個々の顧客を特定できなくてもよい。即ち、取得される顧客識別子は、メールアドレスやSNS(Social Network Service)のアカウント、顧客の生体情報(静脈や指紋、顔形、虹彩等)のように顧客を特定し得る識別子であってもよいし、タブレットやスマートフォン、ICカード等のような顧客が携帯可能な物に固有に割り当てられた識別子であってもよい。後者のように顧客が携帯可能な物を識別し得る顧客識別子であったとしても、その物を携帯している(所有している)個人を区別することはできる。
購入履歴格納部は、各顧客識別子と関連付けて各顧客のたばこ関連商品の購入履歴情報を格納する。
「購入履歴格納部」は、本システム外の他のコンピュータが備えていてもよいし、本システムを構成するコンピュータが備えていてもよい。
購入履歴情報は、各顧客が購入したたばこ関連商品の履歴を示していればよく、その具体的な内容は制限されない。例えば、購入履歴情報では、たばこ関連商品の識別子(ID)と購入日付と個数等とが関連付けられて示されている。
「商品情報格納部」は、本システム外の他のコンピュータが備えていてもよいし、本システムを構成するコンピュータが備えていてもよい。「商品情報格納部」は、「購入履歴格納部」を持つコンピュータに設けられてもよいし、そのコンピュータとは異なるコンピュータに設けられてもよい。
商品情報格納部に商品情報が格納されている複数種のたばこ関連商品は、対象店舗で取り扱いのある又は在庫のある銘柄のみであってもよいし、対象店舗で取り扱いのない又は在庫のない銘柄を含んでいてもよい。
商品特定手段によるたばこ推奨商品の特定手法は、顧客のたばこ関連商品の購入履歴情報に基づいていればよく、その具体例は後述する。
このような識別子取得手段、履歴参照手段、及び商品特定手段の具体例として、顧客管理部102が後述されている。また、上記購入履歴格納部は、後述の顧客管理DB105の購入履歴テーブル或いは顧客管理サーバ装置のメモリに相当し、商品情報格納部は、後述の店舗DB106の店舗別銘柄情報テーブル若しくは銘柄マスタテーブル、又は顧客管理サーバ装置のメモリに相当する。
「表示部」は、本システム外の他のコンピュータが備えていてもよいし、本システムを構成するコンピュータが備えていてもよい。
この表示部に表示される情報は、たばこ推奨商品に関する情報であればよい。
顧客のたばこ関連商品の購入履歴情報には、たばこ関連商品に関する顧客の嗜好やその移り変わり等が反映されている。このため、この購入履歴情報に基づいて特定されたたばこ推奨商品を表示することで、顧客にとって興味を引くたばこ関連商品を提示することができる。
また、このようなたばこ推奨商品を注文端末に表示させることで、顧客が購入を希望する商品を即座に提示することができるため、顧客によるたばこ関連商品のスムーズな注文を可能とする。また、本システムに予め登録されている銘柄のたばこ商品と共に、当該たばこ推奨商品を表示させることで、顧客に対して登録銘柄に加えてたばこ推奨商品のクロスセリングを行うこともできる。
以下、上述のような特徴を有する本実施形態に係るたばこ商品管理システム(本システム)1について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るたばこ商品管理システム1の構成を示す模式図であり、図2は、本実施形態に係るたばこ商品管理システム1の設置例を示す図であり、図3は、個装什器50の斜視図であり、図4は、本実施形態に係る個装什器50の部分拡大の側面図であり、1つのマガジン500及びその周囲の部分を示し、図5は、支援PC10及び注文端末20のハードウェア構成を示す模式図である。
本システム1は、図1に示されるように、支援PC(Personal Computer)10、注文端末20、第一制御部30、第二制御部40、個装什器50、カートン什器60、什器管理端末70等から構成されている。
CPU11には、一般的なCPUに加えて、MCU、MPU、特定用途向け集積回路(ASIC)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)等も含まれる。
メモリ12は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、補助記憶装置(ハードディスク等)である。
通信ユニット14は、他のコンピュータとの有線通信又は無線通信や、他の機器との信号のやりとり等を行う。本実施形態では、通信ユニット14は、第一制御部30、第二制御部40、注文端末20、及びサーバ装置(図示せず)と通信を行う。通信ユニット14により実行される通信手法は何ら制限されない。なお、通信ユニット14には、可搬型記録媒体等も接続され得る。
注文端末20は、図5に示されるように、CPU21、メモリ22、タッチパネルユニット23、通信ユニット25、撮像ユニット26等を有する。CPU21は、他の各ユニットとバス等の通信線により接続される。
タッチパネルユニット23は、モニタを含み表示処理を行う表示ユニットと、外部からの接触又は近接状態を感知するタッチセンサとを含む。本実施形態では、タッチパネルユニット23は、背中合わせの逆向きに二つ設けられており、一方は顧客と対面する向きに設けられ、他方は店員と対面する向きに設けられる。二つのタッチパネルユニット23の各表示パネルには同一の表示がそれぞれ出力される。これにより、店員は、顧客によるタッチパネル操作を確認することができると共に、顧客は、店員によるタッチパネル操作を確認することができる。更に、タッチパネルを用いた一連のたばこ商品注文操作を顧客及び店員で協力して実行することができる。
通信ユニット25は、他のコンピュータとの有線通信又は無線通信や、他の機器との信号のやりとり等を行う。本実施形態では、通信ユニット25は、顧客の携帯端末と近距離無線通信を行うと共に、注文端末20と有線通信又は無線通信を行う。通信ユニット25により実行される通信手法は何ら制限されない。
なお、CPU21及びメモリ22については、上述のCPU11及びメモリ12と同様である。
また、第一制御部30及び第二制御部40は、通信ユニットを介して支援PC10と通信可能に接続されており、支援PC10と信号のやりとりを行う。
什器管理端末70は、タッチパネルを有しており、このタッチパネルに、個装什器50又はカートン什器60の管理を可能とする什器管理メニューを表示する。什器管理端末70は、通信ユニットを介して支援PC10と通信可能に接続され、什器管理メニューで操作された内容に対応する情報を支援PC10に送る。
また、什器管理端末70にはバーコードスキャナが接続されていてもよい。この場合、補充される個装商品又はカートン商品の包装に付されたバーコードがバーコードスキャナで読み取られ、読み取られた情報が什器管理端末70から支援PC10へ送られる。
以下の説明では、説明を分かり易くするために、一台の個装什器50と一台のカートン什器60として説明するが、個装什器50及びカートン什器60はそれぞれ二台ずつで形成されていてもよい。即ち、二台のカートン什器60が左右に並べて配置されており、各カートン什器60の上にそれぞれ個装什器50が一台ずつ並べて配置されていてもよい。本店舗に設置される個装什器50及びカートン什器60の数は制限されない。
また、各構成要素の位置関係をわかりやすく説明するために、前後左右上下等の方向を規定して説明する場合がある。すなわち、個装什器50及びカートン什器60の正面側を前方向、背面側を後方向とし、水平な方向であって前後方向に対して直交する方向を横方向といい、横方向のうち、個装什器50及びカートン什器60を正面側から視たときの左側を左方向、右側を右方向と表記する。しかし、これらの方向の規定は便宜的なものであり、本発明を実施する製品の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
各マガジン500は、棚板550上で横並びに等間隔に配置されており、この配置状態において、各マガジン500のフラップ502の前壁部503は、互いに面一となっている。また、各マガジン500のフラップ502の前壁部503は、棚板550の前端面と面一となっている。
搭載部504は、前後方向に長尺で上方に向けて開口している箱型の容器であり、複数の個装商品5を縦置で一列に並べて搭載可能となっている。即ち、個装商品5は、その長手方向が上下方向となり、その厚み方向が前後方向となる姿勢で、搭載部504に搭載される。
搭載部504は、搭載部本体505と搭載部本体505の前端部に設けられているフラップ502とによって構成されている。
また、搭載部本体505には底上げ部材509が着脱自在に装着可能とされている。図4には、搭載部本体505に底上げ部材509が装着されている例が示されている。
底上げ部材509は、物品を前方に向けて摺動可能に支持する第2底部510を有している。この底上げ部材509を搭載部本体505に装着することによって、底上げ部材509を用いない場合と比べて、マガジン500の前端部における個装商品5の上端位置を高くすることができる。このため、マガジン500に搭載される個装商品5が、相対的に高さ寸法が小さい銘柄である場合に、底上げ部材509を用いることによって、相対的に高さ寸法が大きい銘柄の個装商品5を取り出す場合と同様の作業性で、個装商品5をマガジン500から取り出せるようになる。
フラップ502は、前傾していない通常時には、前壁部503の板面が略鉛直に起立することで、搭載部504に搭載されている個装商品5の前面を遮蔽している。フラップ502は、線材リール514により起立する方向へ付勢されていることで、通常時には起立状態で維持される。一方、フラップ502が外力により前傾状態とされることで、個装商品5が取り出し可能となる。
以降の説明では、フラップ502の前壁部503の板面を起立状態とすることをマガジン500を閉じると表記し、フラップ502を前傾状態とすることをマガジン500を開くと表記する場合がある。
図4の例では、測距センサ520は、前方に向けて光を照射する測距発光部521と、測距発光部521から照射された光の反射光を受光する受光部(不図示)とから構成されている。測距センサ520は、測距センサ520と押圧スライダ507との距離、測距センサ520と線材リール514との距離、又は測距センサ520と最後尾の個装商品5との距離を検出する。
例えば、測距センサ520は、フラップ502が前傾状態から起立状態へ戻されたことを契機に測距を開始してもよい。この場合、フラップ502が前傾状態から起立状態へ戻されることで測距発光部521が発光するような構造が設けられてもよい。これによれば、個装商品5が取り出された後及び補充された後に測距を行うことができ、都度、個装商品5の収容数を検出することができる。
各測距センサ520による検出信号は第一制御部30へ送られる。
但し、測距センサ520の測定方法や設置位置等は、マガジン500に収容される個装商品5の数を検出することができれば、何ら限定されない。また、本実施形態では、各マガジン500に収容されている個装商品5の数を検出するのに測距センサ520が用いられたが、当該数の検出手法は、重さや圧力等、測距のみに限定されない。
個装位置報知LED551は、棚板550上の各マガジン500の搭載位置を報知する。即ち、個装位置報知LED551は、棚板550の前端面における各マガジン500の下側に位置する部位に設けられている。つまり、図2及び図3の例では、各棚板550の前端面には、搭載されるマガジン500の数分(8個分)の個装位置報知LED551が設けられている。
これにより、取り出すべき銘柄の個装商品5が収容されているマガジン500を搭載する棚板550における、そのマガジン500の下方に設けられた個装位置報知LED551が点灯される。
詳細は後述するが、このような個装位置報知LED551の点灯及び消灯、並びに点灯色は、第一制御部30により制御される。
表示パネル119には、注文数表示部117及び端末番号表示部118が設けられている。注文数表示部117は、注文端末20で指定された注文数を表示し、端末番号表示部118は、注文端末20の番号を表示する。図2の例では、注文端末20は一台のみ設けられているため、端末番号表示部118は「1」を表示することになる。但し、複数の注文端末20が設けられている場合には、注文指示が出された注文端末20の番号が端末番号表示部118に表示されることになる。
例えば、注文数表示部117及び端末番号表示部118は、7セグメントディスプレイで構成される。図2及び図3の例では、注文数表示部117は、2つの7セグメントディスプレイで構成され、端末番号表示部118は、1つの7セグメントディスプレイで構成されている。但し、注文数表示部117及び端末番号表示部118の実現手法はこのような例に限定されず、液晶モニタ等で実現されてもよい。
詳細は後述するが、このような注文数表示部117及び端末番号表示部118の表示は、第一制御部30により制御される。
店員は、点灯している個装位置報知LED551の上方のマガジン500から、注文数表示部117で表示される個数(2個)の個装商品5を取り出すべきであることを容易に把握することができる。
各引出棚61は、複数のカートン商品を底板で支持するトレー状の棚本体と、棚本体の前端に設けられて鉛直に起立している前面壁部とを備えており、オペレータが枠体から引き出し、枠体へ収容することができるようになっている。引出棚61が枠体に収容された状態では、その前面壁部が枠体の前端部及び個装什器50の前面部とほぼ面一になるようになっている。
前面壁部に設けられたカートン位置報知LED62は、収容領域が形成されている引出棚61を報知すると共に、その引出棚61内においてその収容領域が配置されている縦仕切部で区切られた左右方向の位置を報知する。各引出棚61の縦仕切部に設けられたカートン位置報知LED62は、引出棚61内においてその収容領域が配置されている横仕切部で区切られた前後方向の位置を報知する。
つまり、前面壁部に設けられたカートン位置報知LED62で、引出棚61及びその引出棚61の左右方向の位置が報知され、縦仕切部に設けられたカートン位置報知LED62で、その引出棚61の前後方向の位置が報知されるため、オペレータは、対象となる収容領域に即座にアクセスすることができる。
引出棚61にロック機構が設けられていることにより、カートン商品の収容領域への不正アクセスを防ぐことができる。
次に、支援PC10、注文端末20、第一制御部30及び第二制御部40の処理構成について図6を用いて説明する。図6は、支援PC10、注文端末20、第一制御部30及び第二制御部40の処理構成例を示すブロック図である。
第一制御部30は、位置報知処理部31、残個数管理部32、動作判定部33等を有する。これらは、ソフトウェア要素であり、RAM、ROM等のメモリに格納される制御プログラムがCPUで実行されることで、具現化される。
複数のマガジン500を対象にして取り出し又は補充が行われるべき場合には、取り出し指示及び補充指示に、複数のマガジン500の識別子が含まれていてもよい。この場合、位置報知処理部31は、その複数の識別子に対応する複数の個装位置報知LED551を一括で点灯させてもよい。
残個数管理部32は、算出された残個数を対応するマガジン500の識別子と共に、支援PC10へ送る。
例えば、動作判定部33は、取り出し指示又は補充指示を受けている場合に、その後にどの測距センサ520から検出信号を受けるかによって、対象となるマガジン500に対して個装商品5の取り出し又は補充が行われたか否かを判定することができる。具体的には、動作判定部33は、取り出し指示又は補充指示を受けており、対象となるマガジン500に対応する測距センサ520から検出信号を受けた場合には、取り出し動作又は補充動作の正常と判定することができる。一方で、対象外のマガジン500に対応する測距センサ520から検出信号が受信された場合には、取り出し動作又は補充動作の異常と判定することができる。
また、動作判定部33は、残個数管理部32で算出された残個数を用いて、取り出し指示を受けた後に残個数が減少しているか否かを判定することで、正常の取り出し動作を判定してもよい。同様に、動作判定部33は、補充指示を受けた後に残個数が増加しているか否かを判定することで、正常の補充動作を判定してもよい。
第二制御部40は、位置報知処理部41、動作判定部42、引出棚管理部43等を有する。これらは、ソフトウェア要素であり、RAM、ROM等のメモリに格納される制御プログラムがCPUで実行されることで、具現化される。
一括取り出しのための取り出し指示には、複数の収容領域の位置情報が含まれている場合がある。その場合、位置報知処理部41は、その複数の位置情報に対応する複数のカートン位置報知LED62を一括で点灯させればよい。
取り出し指示を受けている場合には、その後、動作判定部42は、検出センサからのセンシング情報に基づいて、対象となる収容領域からカートン商品が取り出されたことを確認すると、取り出し動作の正常と判定する。一方で、対象となる収容領域以外の収容領域からカートン商品が取り出されたことを確認すると、取り出し動作の異常と判定する。
また、補充指示を受けている場合には、その後、動作判定部42は、検出センサからのセンシング情報に基づいて、対象となる収容領域にカートン商品が収容されたことを確認すると、補充動作の正常と判定し、対象となる収容領域以外の収容領域にカートン商品が収容されたことを確認すると、補充動作の異常と判定する。
ところで、複数のカートン商品の取り出し又は補充が指示される場合には、取り出し指示又は補充指示には複数の収容領域の位置情報が含まれてもよい。この場合には、位置報知処理部41は、当該複数の収容領域の位置情報に対応する複数のカートン位置報知LED62を点灯させ、動作判定部42は、当該複数の収容領域からのカートン商品の取り出し又は補充動作を判定すればよい。
支援PC10は、什器支援部101、顧客管理部102、注文端末支援部103、管理操作処理部104、顧客管理データベース(DB)105、店舗データベース(DB)106等を有する。これらは、ソフトウェア要素であり、RAM、ROM等のメモリ12に格納される制御プログラムがCPU11で実行されることで、具現化される。
図7(a)は顧客情報テーブルの例を示す図であり、図7(b)は購入履歴テーブルの例を示す図である。本実施形態では、顧客登録情報は顧客情報テーブルに格納され、購入履歴情報は購入履歴テーブルに格納される。
顧客IDは、顧客(喫煙者)を区別し得る識別子である。本実施形態における顧客IDは、顧客管理サーバ装置で管理される全ての顧客に関してユニークな識別情報とされる。顧客IDは、上述した顧客識別子に相当し、その内容は顧客識別子として上述したとおりである。
主喫銘柄IDは、顧客の主喫銘柄の銘柄IDである。銘柄IDは、たばこ商品の銘柄を識別し得る識別子であり、本システムで特有に付与される識別子であってもよいし、JAN(Japan Article Number)コード等の本システム外で付与される識別子であってもよい。本実施形態では、銘柄IDのみでは、同一銘柄の個装商品とカートン商品とを区別できない。
本明細書で「主喫銘柄」とは、本システム1において各顧客(喫煙者)に関してそれぞれ登録されているたばこ商品の銘柄を意味し、登録銘柄と呼ぶこともできる。一人の顧客(喫煙者)について複数の主喫銘柄が登録されてもよく、この場合、一つの顧客IDに複数の主喫銘柄IDが関連付けられる。
本実施形態では、顧客情報テーブルに格納される顧客登録情報には、主喫銘柄IDが登録されていない顧客レコードも含まれることとする。
顧客管理サーバ装置では、本店舗での購入のみでなく他店舗での購入も含めて、可能な全ての購入履歴情報が管理されるものとする。このとき、購入履歴テーブルには、顧客ごとに全ての購入履歴情報が反映されてもよいし、直近半年分のように部分的な購入履歴情報が反映されてもよい。
顧客IDは、顧客情報テーブルに格納される顧客IDと同一である。
購入日時は、購入単位の日付(年月日)及び時刻を示す。このため、同日に複数回、たばこ関連商品の購入が行われた場合には、一回の購入ごとに購入情報が複数のレコードで格納される。
購入銘柄IDは、購入されたたばこ商品の銘柄IDを示す。
個装カートンフラグは、個装商品かカートン商品かのいずれかを示すフラグである。
購入個数は、購入されたたばこ商品の個数を示す。個装カートンフラグが個装商品を示す場合には、購入個数は個装商品の個数を示し、個装カートンフラグがカートン商品を示す場合には、購入個数はカートン商品の個数を示す。
図8(a)は銘柄マスタテーブルの例を示す図であり、図8(b)は店舗別銘柄情報テーブルの例を示す図である。本実施形態では、銘柄マスタ情報は銘柄マスタテーブルに格納され、店舗別銘柄情報は店舗別銘柄情報テーブルに格納されている。
銘柄マスタテーブルは、図8(a)に示されるように、銘柄ID、銘柄名称、銘柄画像、価格、タール量、ニコチン量、個装本数、個装コード、カートンコード、メーカID、喫味感情報、改廃情報等の銘柄情報を銘柄ごとに格納するマスタテーブルである。本実施形態では、銘柄マスタテーブルには、たばこメーカから情報が入手可能な全ての銘柄の銘柄情報が格納される。即ち、銘柄マスタテーブルには、本店舗で未だ取り扱いがなされていない新規リリース銘柄やレア銘柄、及び本店舗で以前取り扱っていたが現在は取り扱っていない未取扱い銘柄や廃止された廃止銘柄の情報が格納される。但し、銘柄マスタテーブルには、廃止銘柄の情報は格納されていなくてもよい。
メーカIDは、対応銘柄のたばこ商品のメーカを本システム1内で識別するための識別子である。
喫味感情報は喫味感を示す情報である。
本明細書において「喫味感」又は「喫味」は、喫煙に伴い喫煙者が主に味覚又は嗅覚として受ける感覚を意味し、例えば、喫煙時の風味や味わい、後味、吸い応え感、メンソール感等がある。喫味感情報は、このような喫味感を示し得る一以上の喫味感要素ごとに数値化された情報として生成され得る。例えば、喫味感情報は、風味、味わい、後味、吸い応え感、メンソール感の5つの喫味感要素を有するベクトルとして表され得る。この場合、例えば、風味要素は風味の強さを数値化したものとし、味わい要素は味わいの深さを数値化したものとし、後味要素は後味の感じを数値化したものとし、吸い応え感要素は吸い応えの重さを数値化したものとし、メンソール感要素はメンソール感の強さを数値化したものとすることができる。
喫味感情報はこのような官能評価で得られる情報とされてもよいし、成分分析等、化学的な分析で得られる情報とされてもよい。
改廃情報は、廃止又はリニューアルが予定されている銘柄を示す情報であり、廃止又はリニューアルが予定されているか否かを示すと共に、廃止又はリニューアルの予定日を示す。
また、銘柄マスタテーブルには、図8(a)に例示されていない、他の銘柄情報が格納されてもよい。
支援PC10は、外部のサーバ装置から最新の銘柄情報を入手し、銘柄マスタテーブルに反映させる。
個装什器管理情報は、銘柄IDとマガジン500のマガジンIDと残個数とが対応付けられたマガジン情報を個装什器50内に設けられているマガジン500の総数分、格納する。
マガジンIDは、上述したように対象となるマガジン500の位置を報知する個装位置報知LED551を特定するための情報である。上述したとおり、マガジンIDとそれに対応する個装位置報知LED551との対応関係は、第一制御部30で保持されている。
ここで今後取り扱いを中止する銘柄には、廃止又はリニューアルが予定されている銘柄(改廃銘柄とも表記される)に加えて、他店舗では販売されているが対象店舗では取り扱われなくなる銘柄が含まれる。以降、このような今後取り扱いが中止される銘柄を取り扱い中止銘柄と表記し、改廃銘柄とは区別される。取り扱い中止情報は、当該取り扱い中止銘柄の銘柄IDを含む。
什器IDは、個装什器50を示すIDとカートン什器60を示すIDとがある。
イベントIDは、個装商品又はカートン商品の取り出しが行われたことを示すID、個装商品又はカートン商品の補充が行われたことを示すID、個装商品の補充のために同一銘柄のカートン商品の取り出しが行われたことを示すID等を含む。
銘柄ID及び個数は、対応するイベントで取り扱われた銘柄及び個数を示す。
このような什器イベントログは、後述する什器支援部101により更新される。
什器支援部101は、注文端末20から注文銘柄情報を取得した場合に、この注文銘柄情報に基づいて、第一制御部30又は第二制御部40に注文銘柄に関する指示を送る。具体的には、什器支援部101は、注文銘柄情報に含まれる注文単位IDに基づいて、注文単位が個装商品又はカートン商品のいずれか一方又は両方であることを特定し、注文単位に個装商品が含まれている場合には、第一制御部30に取り出し指示を送る。このとき、什器支援部101は、注文銘柄情報に含まれる注文銘柄の銘柄IDに基づいて、上述の店舗DB106の什器設定情報に含まれる個装什器管理情報からその銘柄IDに対応するマガジン500のマガジンIDを抽出し、このマガジンIDと注文銘柄情報に含まれる個数とを取り出し指示に含める。
一方で、什器支援部101は、注文単位にカートン商品が含まれている場合には、第二制御部40に取り出し指示を送る。このとき、什器支援部101は、注文銘柄情報に含まれる注文銘柄の銘柄IDに基づいて、上述の店舗DB106の什器設定情報に含まれるカートン什器管理情報からその銘柄IDに対応する収容領域の位置情報を抽出し、この位置情報と注文銘柄情報に含まれる個数とを取り出し指示に含める。
また、什器支援部101は、上記取り出し指示に、注文銘柄情報の送信元である注文端末20の端末番号を含める。但し、本実施形態では、注文端末20は1台のみであるため、固定の端末番号「1」が取り出し指示に設定されてもよいし、端末番号は取り出し指示に含められなくてもよい。
同様に、第二制御部40(動作判定部42)から取り出し完了の通知を受けると、什器支援部101は、店舗DB106の什器設定情報のカートン什器管理情報における対象の収容領域のレコードの銘柄IDをクリアし、かつ収容状態を「無し」に更新する。対象の収容領域は、取り出し指示に設定した注文銘柄の銘柄IDが設定されているレコードで特定することができる。加えて、什器支援部101は、店舗DB106の什器イベントログに、カートン商品の取り出しに関するレコードを追加する。このレコードには、日時、什器ID(カートン什器60)、イベントID(取り出し)、銘柄ID(注文銘柄の銘柄ID)、個数(注文銘柄の個数)が設定される。
また、什器支援部101が取り出し指示の送信を保留すると共に、後述する管理操作処理部104が什器管理端末70に注文が来たことを報知するための表示を出力させるようにしてもよい。このようにすれば、カートン什器60に向かって補充作業をするオペレータ(店員)に注文が来たことを即座に把握させることができる。
そこで、什器支援部101は、補充銘柄に関する銘柄ID、個装コード又はカートンコードに基づいて、店舗DB106の店舗別銘柄情報テーブルを参照することで、補充銘柄が個装什器50のマガジン500又はカートン什器60の収容領域へ割り当てられているか否かを判定することができる。
更に言えば、本実施形態では、店舗DB106に格納されている什器設定情報の個装什器管理情報及びカートン什器管理情報に補充銘柄の銘柄IDが設定されているレコードが存在するか否かで、補充銘柄が個装什器50のマガジン500又はカートン什器60の収容領域へ割り当てられているか否かを判定することができる。
以降の説明では、これらいずれかの判定を、銘柄がマガジン500又は収容領域に割り当てられているか否かの判定というように表記する場合がある。
一つ目は、個装什器50又はカートン什器60に収容されているたばこ商品の銘柄リストの中からオペレータ(店員)が補充対象となる銘柄を選択する補充依頼操作である。その銘柄リストの表示及び選択は什器管理端末70において行われる。以降、これを第一の補充依頼操作と表記する。
二つ目は、オペレータが補充対象となる個装商品のJANコードを什器管理端末70に接続されるバーコードスキャナに読み取らせることで補充対象となる銘柄を指定する補充依頼操作である。この場合にも、什器管理端末70に表示されているメニューの中から「個装商品をスキャンして補充」メニューが選択される。以降、これを第二の補充依頼操作と表記する。
三つ目は、オペレータが補充対象となるカートン商品のJANコードを什器管理端末70に接続されるバーコードスキャナに読み取らせることで補充対象となる銘柄を指定する補充依頼操作である。この場合にも、什器管理端末70に表示されているメニューの中から「カートン商品をスキャンして補充」メニューが選択される。以降、これを第三の補充依頼操作と表記する。
什器支援部101は、第二の補充依頼操作を示す操作ID及び個装商品のJANコードを什器管理端末70から取得した場合、そのJANコードが個装コードとして格納されている銘柄情報を店舗DB106の店舗別銘柄情報テーブルから特定する。更に、什器支援部101は、その特定された銘柄情報の銘柄IDに基づいて、店舗DB106の什器設定情報の個装什器管理情報から、その銘柄IDと対応付けられている個装什器50のマガジン500のマガジンIDを抽出し、その抽出されたマガジンIDを含む補充指示を第一制御部30に送る。これにより、個装什器50では、そのマガジンIDに対応する個装位置報知LED551が補充に対応する点灯色で点灯される。
その後、什器支援部101は、第一制御部30から補充完了の通知を受けると、その通知に含まれる個数に基づいて、店舗DB106の什器設定情報の個装什器管理情報における対象のマガジン500の残個数を更新する。加えて、什器支援部101は、店舗DB106の什器イベントログに、個装商品の補充に関するレコードを追加する。このレコードには、日時、什器ID(個装什器50)、イベントID(補充)、銘柄ID(補充銘柄の銘柄ID)、個数(補充数)が設定される。
その後、什器支援部101は、第二制御部40から補充完了の通知を受けると、店舗DB106の什器設定情報のカートン什器管理情報における対象の収容領域のレコードに補充銘柄の銘柄IDを設定し、かつ、収容状態「有り」を設定する。加えて、什器支援部101は、店舗DB106の什器イベントログに、カートン商品の補充に関するレコードを追加する。このレコードには、日時、什器ID(カートン什器60)、イベントID(補充)、銘柄ID(補充銘柄の銘柄ID)、個数(補充数=1)が設定される。
これにより、オペレータ(店員)は、その引出棚61の収容領域から補充銘柄のカートン商品を取り出すことができる。カートン商品の取り出しが引出棚61の検出センサにより検出されると第二制御部40から取り出し完了を受け、什器支援部101は、什器管理端末70に対してバーコードスキャナの起動を指示することができる。
また、このとき、什器支援部101は、取り出し完了の受信に伴い、店舗DB106の什器設定情報のカートン什器管理情報における対象の収容領域のレコードに収容状態「無」を設定し、店舗DB106の什器イベントログに、カートン商品の払い出しに関するレコードを追加する。
什器支援部101は、什器管理端末70から補充銘柄の個装商品のJANコードを取得し、そのJANコードが個装コードとして設定されている銘柄情報を店舗DB106の店舗別銘柄情報テーブルから特定し、その銘柄情報からそのJANコードに対応する銘柄IDを抽出する。これにより、什器支援部101は、第一の補充依頼操作の操作IDと共に先に取得した銘柄IDと、個装商品のJANコードに対応する銘柄IDとが一致することを確認し、店舗DB106の什器設定情報の個装什器管理情報から、その銘柄IDが割り当てられているマガジン500のマガジンIDを抽出し、そのマガジンIDを含む補充指示を第一制御部30に送る。これにより、個装什器50では、そのマガジンIDに対応する個装位置報知LED551が補充に対応する点灯色で点灯される。
その後、什器支援部101は、第一制御部30から補充完了の通知を受けると、その通知に含まれる個数に基づいて、店舗DB106の什器設定情報の個装什器管理情報における対象のマガジン500の残個数を更新する。加えて、什器支援部101は、店舗DB106の什器イベントログに、個装商品の補充に関するレコードを追加する。このレコードには、日時、什器ID(個装什器50)、イベントID(補充)、銘柄ID(補充銘柄の銘柄ID)、個数(補充数)が設定される。
この場合、什器管理端末70から送られる個装商品のJANコードが個装コードとして格納されている銘柄情報は、店舗DB106の店舗別銘柄情報テーブルに格納されていない。加えて、什器管理端末70から送られるカートン商品のJANコードがカートンコードとして格納されている銘柄情報も、当該店舗別銘柄情報テーブルに格納されていない。加えて、その個装商品又はカートン商品のJANコードに対応する銘柄IDが設定されているレコードが、店舗DB106の什器設定情報の個装什器管理情報及びカートン什器管理情報にも存在しない。
そのため、什器支援部101は、第二の補充依頼操作に応じて、店舗DB106の什器設定情報を参照することで、銘柄が割り当てられていないマガジン500を探す。同様に、什器支援部101は、第三の補充依頼操作に応じて、銘柄が割り当てられていない収容領域を探す。
銘柄が割り当てられていないマガジン500は、個装什器管理情報において銘柄IDが設定されていないマガジン500のマガジンIDを探すことで、特定することができる。銘柄が割り当てられていない収容領域は、カートン什器管理情報において銘柄IDが設定されていない収容領域の位置情報を探すことで、特定することができる。
一方で、什器支援部101は、銘柄が割り当てられていない収容領域を特定できた場合には、未割当の収容領域の位置情報を含む補充指示を第二制御部40に送り、以降、上述したたばこ商品の補充時と同様の処理を行うことになる。
具体的には、顧客管理部102は、注文端末20から顧客IDを取得すると、顧客管理DB105からその顧客IDに対応する主喫銘柄IDを抽出し、抽出された情報を注文端末20へ送る。顧客管理DB105において顧客IDに対応する主喫銘柄IDが格納されていない場合には、顧客管理部102は、主喫銘柄IDが未設定であることを示す主喫銘柄未設定情報を注文端末20へ送る。
これにより、主喫銘柄IDが注文端末20へ送られた場合、後述するように、注文端末20においてその主喫銘柄IDで識別される銘柄のたばこ商品が容易に注文可能となるような表示(後述の銘柄注文画面)が出力される。
これにより、注文端末20では、当該複数の主喫銘柄IDで識別される複数銘柄のたばこ商品を一括で指定する操作が可能となるように表示される。よって、環境や状況等に応じて銘柄を替える喫煙者(顧客)であっても、注文端末20において所望の銘柄のたばこ商品を容易に指定可能となる。
具体的には、顧客管理部102は、顧客管理DB105の購入履歴テーブルから当該顧客IDに関連付けられた購入履歴情報を抽出し、抽出された購入履歴情報に基づいて、店舗DB106の店舗別銘柄情報テーブルに格納される銘柄情報で示される複数種の銘柄の中から推奨すべきたばこ商品をたばこ推奨商品として特定する。
本実施形態では、このように本店舗で取り扱われているたばこ商品の銘柄の中からたばこ推奨商品が特定される。但し、このような例に限定されず、店舗DB106の銘柄マスタテーブルに格納される銘柄情報で示される銘柄の中からたばこ推奨商品が特定されてもよい。このようにすれば、本店舗での取り扱いの有無によらず、全ての銘柄の中からたばこ推奨商品が特定されることになる。
例えば、顧客管理部102は、抽出された購入履歴情報に基づいて、その顧客の喫煙抑制行動を推定することができる。購入履歴情報によれば、顧客によるたばこ商品の購入頻度を得ることができ、その購入頻度から顧客のたばこ商品の消費ペース或いは喫煙ペース(一たばこ商品当り何日で消費しているか、一日当り何本のたばこを喫煙しているかなど)を推定することができる。例えば、紙巻たばこ20本入りのたばこ商品が一月当り平均で3個購入されている場合には、一日当り平均2本の紙巻たばこが消費されていると推定可能である。更に言えば、購入履歴情報によれば、このように推定される顧客の喫煙ペース(例えば一日当りの喫煙本数)が上がっているか、低下しているか、変わらないかといった喫煙ペースの最近の傾向も得ることができる。この喫煙ペースの最近の傾向によれば、顧客が喫煙を控えようとしている、即ち顧客の喫煙抑制行動を推定することができる。
顧客管理部102は、このようにして顧客の喫煙抑制行動が推定された場合には、その喫煙抑制行動を助けるような銘柄をたばこ推奨商品として特定し提示することで、顧客にとって興味があり有意義なたばこ商品を推奨することができる。例えば、喫煙抑制行動を助けるような銘柄としては、タール量或いはニコチン量が少ない銘柄、加熱式たばこ等が考えられる。
喫味特徴量は、喫味感情報のみで生成されてもよいし、喫味感情報を一要素とし、価格、タール量、ニコチン量、包装形態(個装又はカートン)、及びメーカ情報の少なくとも一つを要素として加えて生成されてもよい。また、店舗DB106の店舗別銘柄情報テーブル等に銘柄情報として、たばこ材種等の他の情報が含まれる場合には、そのような情報も喫味特徴量の一要素として用いてもよい。
喫味特徴量間の類似度は、ベクトル間距離の算出手法などのような特徴量間の類似度に関する周知の算出方法を用いて算出することができる。
また、顧客管理部102は、購入履歴情報に含まれる全てのたばこ商品の銘柄について喫味特徴量をそれぞれ算出し、算出された喫味特徴量の平均特徴量を当該顧客の銘柄嗜好とすることもできる。
このように顧客管理部102は、購入履歴情報に基づいて、顧客の喫煙抑制行動又は銘柄選択傾向を推定する推定手段と言い換えることができる。
銘柄間の喫味の類似度は、店舗DB106の店舗別銘柄情報テーブルの銘柄情報に基づく上述した喫味特徴量を用いて算出されてもよいし、予め決められた類似情報を用いて決定されてもよい。後者の場合、官能評価で喫味が類似すると判定された銘柄群ごとに銘柄IDの集合を格納する類似銘柄テーブルが予め店舗DB106で管理されており、この類似銘柄テーブルの情報を用いて、喫味が類似する銘柄群が特定されてもよい。
顧客管理部102は、主喫銘柄と購入履歴情報の両方を用いて、たばこ推奨商品を特定することもできる。例えば、購入履歴情報に基づいて顧客の喫煙抑制行動が推定された場合には、顧客管理部102は、喫味特徴量を用いて主喫銘柄と喫味が類似する銘柄群を特定し、その銘柄群からタール量及びニコチン量が少ない銘柄をたばこ推奨商品として特定することができる。
顧客管理部102は、学習済みAIモデルを用いてたばこ推奨商品を特定することもできる。例えば、たばこ商品の購入履歴を入力し、たばこ推奨商品を出力する学習済みAIモデルを用いれば、たばこ推奨商品の特定が可能である。例えば、このAIモデルは、店舗DB106の店舗別銘柄情報テーブル又は銘柄マスタテーブルに格納される全銘柄の必要な銘柄情報及び過去の複数人のたばこ商品の購入履歴、並びに実際に購入されたたばこ商品の銘柄から学習させることができる。
顧客管理部102は、購入履歴情報に含まれる購入単位の数を算出し、その数が所定数以下である場合には、購入履歴情報を用いず主喫銘柄のみを用いてたばこ推奨商品を特定するようにしてもよい。購入履歴情報に含まれる購入単位の数が少ない場合には、購入履歴情報から顧客の喫煙抑制行動や銘柄選択傾向が高精度に得られないからである。
このように表示の要否を決定することで、顧客ごとにたばこ推奨商品を効果的に提示することができる。
このようにすれば、主喫銘柄がリニューアル又は廃止される前に、顧客に他銘柄への転移を促すことができるため、たばこ推奨商品の提示の有用性を向上させることができる。
更に、顧客管理部102は、購入履歴情報に含まれる購入単位の数を算出し、その数が所定数以下でありかつ主喫銘柄が未登録の場合には、たばこ推奨商品の非表示を決定するようにしてもよい。
たばこ推奨商品の非表示が決定された場合には、顧客管理部102は、顧客IDのみを注文端末20へ送り、たばこ推奨商品の銘柄ID及び推奨理由情報を送らない。
例えば、顧客の喫煙抑制行動の推定に応じてたばこ推奨商品が特定された場合には、「喫煙を控えようとされている場合には、次の商品もお試しください」といった推奨理由情報が選択される。また、主喫銘柄に喫味が類似する銘柄がたばこ推奨商品として特定された場合には、「似た喫味感が味わえる次の商品もお試しください」といった推奨理由情報が選択される。主喫銘柄に喫味が類似しかつ顧客の喫煙抑制行動に応じたたばこ推奨商品が特定された場合には、「喫煙を控えようとされている場合には、登録されている銘柄と似た喫味感が味わえる次の商品もお試しください」といった推奨理由情報が選択される。
また、主喫銘柄に廃止予定があることでたばこ推奨商品の表示が決定され、主喫銘柄に喫味が類似する銘柄がたばこ推奨商品として特定された場合には、「お客様のお好みの上記銘柄は廃止予定です。似た喫味感が味わえる次の商品をお試しください」といった推奨理由が選択される。
このようにしてたばこ推奨商品のみでなくその推奨理由も提示することで、たばこ推奨商品に顧客をより強く引き付けることができる。
但し、推奨理由情報の具体的内容やその選択手法はこのような例に限定されない。推奨理由情報は注文端末20へ送信されなくてもよい。
例えば、注文端末支援部103は、上述した新規装填銘柄のたばこ商品が装填された場合に、その新規装填銘柄のたばこ商品を注文端末20の銘柄選択画面で選択することができるように、銘柄選択画面の画面データを自動更新し、更新された画面データを注文端末20に送る。また、注文端末支援部103は、取り扱い中止銘柄のたばこ商品が一括払い出しされた場合に、その取り扱い中止銘柄のたばこ商品を注文端末20の銘柄選択画面で選択できないように、銘柄選択画面の画面データを自動更新し、更新された画面データを注文端末20に送信する。
例えば、管理操作処理部104は、たばこ商品の補充作業中に注文端末20から注文銘柄情報が取得された場合に、上述したとおり、注文が来たことを報知するための表示を什器管理端末70に出力させる。
更に、管理操作処理部104は、新規装填銘柄のたばこ商品を補充する際に取り扱い中止情報が設定されていない場合に、オペレータに取り扱い中止銘柄を選択させるための銘柄リストを什器管理端末70に表示するよう指示する。これにより、什器管理端末70は銘柄リストを表示し、オペレータに取り扱い中止銘柄を選択させ、管理操作処理部104は、選択された取り扱い中止銘柄の銘柄IDを含む取り扱い中止銘柄指定情報を什器管理端末70から取得する。
次に、什器管理端末70で表示される什器管理メニューについて説明する。
什器管理メニューには、補充依頼メニュー、取り扱い中止銘柄選択メニュー等が含まれる。以下、什器管理メニューの一部である、補充依頼メニュー及び取り扱い中止銘柄選択メニューについて説明する。
補充依頼メニューには、補充する銘柄を画面操作で選択するメニュー、「個装商品をスキャンして補充」メニュー、「カートン商品をスキャンして補充」メニュー等がある。
画面操作で選択するメニューが実行されると、銘柄リストが表示され、オペレータに補充する銘柄を選択させる。このメニューに応じたオペレータ操作が上述の第一の補充依頼操作に対応する。
個装商品をスキャンして補充」メニュー又は「カートン商品をスキャンして補充」メニューが実行されると、什器管理端末70に接続されるバーコードスキャナが起動され、たばこ商品の包装に付されたバーコードが読み取り可能状態となる。これらメニューに応じたオペレータ操作が上述の第二又は第三の補充依頼操作に対応する。
また、取り扱い中止銘柄選択画面は、たばこ商品の新規補充時にも表示され得る。この場合には、上述したとおり、その選択された銘柄の銘柄IDを含む取り扱い中止情報が什器管理端末70から支援PC10へ送られることになる。
注文端末20は、情報取得部201、表示処理部202、注文受付部203等を有する。これらは、ソフトウェア要素であり、RAM、ROM等のメモリ22に格納される制御プログラムがCPU21で実行されることで、具現化される。
情報取得部201は、取得された撮像画像がたばこ商品の包装に付されたバーコードを示す場合には、その撮像画像に対して既存のバーコード読み取り処理を適用することで、JANコードを取得することができる。
情報取得部201は、取得された撮像画像が顧客の携帯端末に表示された二次元コード(QRコード(登録商標)等)を示す場合には、その撮像画像に対して既存の二次元コード読み取り処理を適用することで、主喫銘柄の銘柄ID又はJANコードを取得することができる。この場合、専用アプリケーションが提供され、それが顧客の携帯端末にインストールされて実行されることで、当該携帯端末に格納されている顧客の主喫銘柄IDが符号化されてなる二次元コードを携帯端末に表示させることができる。顧客がその二次元コードの表示を注文端末20の撮像ユニット26に撮像させることで、情報取得部201が二次元コードから主喫銘柄IDを取得することができる。
更に、情報取得部201は、通信により取得された顧客情報から顧客IDを取得することができる。この場合においても、顧客の携帯端末にインストールされた専用アプリケーションが実行されることで、近距離無線通信等で携帯端末から注文端末20へ顧客IDを送ることができる。
また、情報取得部201は、顧客が電子マネー等として携帯するICカードから近距離無線通信等でそのICカードに登録されている識別番号(ICカードID等)を顧客IDとして取得することもできる。
情報取得部201は、取得された顧客IDを支援PC10へ送る。
図9は、銘柄選択画面の例を示す図あり、図10及び図11は、銘柄注文画面の例を示す図である。
このようにたばこ商品の銘柄群は、各銘柄名称に含まれる共通名称(ブランド名)により銘柄グループに区分けされる。図9の例では、銘柄名称に共通のブランド名「A」が含まれる銘柄グループ「Aファミリー」が銘柄グループ選択部G1で選択されており、その共通のブランド名「A」を含む全ての銘柄のたばこ商品の銘柄情報が個別銘柄選択部G2に所定の配列で表示されている。1画面で全ての銘柄情報が表示しきれない場合には、スクロール等により銘柄グループ「Aファミリー」の部分集合となる銘柄情報群が逐次表示される。
このため、銘柄選択画面は、複数銘柄のたばこ商品の中から取り出しを行うべきたばこ商品の銘柄を指定する指定操作を可能とする銘柄操作表示であるということができる。
顧客又は店員は、注文確定操作部G32を押下すると、選択されている銘柄のたばこ商品を指定した注文単位及び個数で注文することができる。
このため、銘柄注文画面G3は、対象銘柄のたばこ商品の注文操作を可能とする銘柄操作表示であるということができる。
推奨商品提示領域G4には、図10及び図11に例示されるとおり、たばこ推奨商品に関する情報の表示領域G41、そのたばこ推奨商品をお勧めする理由の表示領域G43、及びたばこ推奨商品の選択ボタンG42が含まれる。選択ボタンG42が選択されると、提示されているたばこ推奨商品に関する銘柄注文画面G3が表示される。
図10の例では、表示領域G43に「似た喫味感が味わえる次の商品もお試しください」という推奨理由情報が表示されており、図11の例では、「お客様のお好みの上記銘柄は廃止予定です。似た喫味感が味わえる次の商品をお試しください」という推奨理由情報が表示されている。これら推奨理由情報の決定手法は上述したとおりである。
推奨商品提示領域G4は、銘柄注文画面G3が表示される際には常に表示されてもよいし、顧客に応じて又は任意に表示及び非表示が切り替えられてもよいし、表示の頻度が切り替えられてもよい。なお、推奨商品提示領域G4の表示処理に関する詳細は後述する。
また、表示処理部202は、情報取得部201により顧客IDが支援PC10へ送られることに伴い、支援PC10(顧客管理部102)から主喫銘柄IDが取得された場合にも、上述と同様に、銘柄選択画面上にその主喫銘柄IDで識別される銘柄のたばこ商品に関する銘柄注文画面G3を一挙に表示させることができる。
これにより、顧客は、顧客携帯端末を注文端末20と通信させる若しくは自身の生体情報を注文端末20に撮像させる、又は携帯端末に表示された二次元コードを注文端末20に撮像させることで、複数銘柄のたばこ商品の中から所望の銘柄のたばこ商品を探し出す操作をすることなく、希望する銘柄のたばこ商品を容易に注文することができる。
その一括銘柄注文画面は、例えば、複数銘柄のたばこ商品の各々で区分けされており、銘柄情報と注文単位指定部とをそれぞれ含んでおり、更に、注文確定操作部及び注文キャンセル操作部を含むように形成することができる。
顧客又は店員は、一括銘柄注文画面で表示される複数銘柄のたばこ商品の中で注文したい一以上の銘柄のたばこ商品(全ての銘柄でもよい)について、注文単位をそれぞれ指定した状態で、注文確定操作部を押下することで、注文単位が指定されている一以上の銘柄のたばこ商品について指定した注文単位及び個数で注文することができる。
一方で、表示処理部202は、たばこ推奨商品の銘柄ID及び推奨理由情報なく、主喫銘柄の銘柄IDのみを支援PC10から取得している場合には、推奨商品提示領域G4を含まない状態で主喫銘柄に関する銘柄注文画面G3を一挙に表示させる。この場合には、たばこ推奨商品は提示されない。
本実施形態では、主喫銘柄未設定情報と共にたばこ推奨商品の銘柄ID及び推奨理由情報が取得されている場合には、表示処理部202は、銘柄選択画面における所望の銘柄の選択操作に伴い、推奨商品提示領域G4を含む状態で、その選択された銘柄に関する銘柄注文画面G3を表示させる。推奨商品提示領域G4には、主喫銘柄未設定情報と共に取得された銘柄IDで識別されるたばこ推奨商品に関する情報及び推奨理由情報が表示される。この場合には、銘柄選択画面で選択された銘柄との関係でたばこ推奨商品が特定されるわけではないため、購入履歴情報に基づいて特定されたたばこ推奨商品に関する情報が推奨商品提示領域G4で表示されることになる。
また、顧客IDが取得されない場合、主喫銘柄が登録されていない場合などのように、銘柄選択画面で所望の銘柄を選択することで銘柄注文画面G3が表示される場合には、その銘柄注文画面G3には推奨商品提示領域G4は含まれないようにしてもよい。
注文受付部203は、特定された銘柄ID、個装商品、カートン商品又はそれら両方を示す注文単位ID、及び個数を含む注文銘柄情報を支援PC10へ送る。この注文銘柄情報は、支援PC10の什器支援部101で取得され、個装什器50又はカートン什器60が制御される。
一方で、銘柄注文画面G3の注文キャンセル操作部G33が押下されると、銘柄注文画面G3が消され、選択されている銘柄や個数等はクリアされる。
次に、本システム1の動作例を説明する。特に、図12を参照しながら、注文端末20を用いてたばこ商品が注文される場合の支援PC10及び注文端末20の動作例について説明する。図12は、本システム1におけるたばこ商品の注文及び取り出しに関する動作例を示すシーケンスチャートである。
ここでは、顧客が自身の携帯端末又はICカードを注文端末20にかざすことで、その携帯端末から注文端末20へ無線通信により顧客IDが送られた場合を想定する。
支援PC10(顧客管理部102)は、たばこ推奨商品の表示を決定すると(S104;YES)、たばこ推奨商品を特定し、更に推奨理由情報を生成し、主喫銘柄ID又は主喫銘柄未設定情報と共に、たばこ推奨商品の銘柄ID及び推奨理由情報を注文端末20へ送る(S106)。
一方で、支援PC10(顧客管理部102)は、たばこ推奨商品の非表示を決定する(S104;NO)、たばこ推奨商品の銘柄ID及び推奨理由情報なく、主喫銘柄IDのみ又は主喫銘柄未設定情報のみを注文端末20へ送る(S106)。
このとき、注文端末20(表示処理部202)は、たばこ推奨商品の銘柄ID及び推奨理由情報を支援PC10から受信している場合には、たばこ推奨商品に関する情報及び推奨理由情報を提示する推奨商品提示領域G4を含む状態で、主喫銘柄に関する銘柄注文画面G3を表示する(S110)。一方で、注文端末20(表示処理部202)は、たばこ推奨商品の銘柄ID及び推奨理由情報を支援PC10から受信していない場合には、推奨商品提示領域G4を含まない状態で、主喫銘柄に関する銘柄注文画面G3を表示する(S110)。
このときも、注文端末20(表示処理部202)は、たばこ推奨商品の銘柄ID及び推奨理由情報を支援PC10から受信している場合には、たばこ推奨商品に関する情報及び推奨理由情報を提示する推奨商品提示領域G4を含む状態で、選択された銘柄に関する銘柄注文画面G3を表示する(S110)。一方で、注文端末20(表示処理部202)は、たばこ推奨商品の銘柄ID及び推奨理由情報を支援PC10から受信していない場合には、推奨商品提示領域G4を含まない状態で、選択された銘柄に関する銘柄注文画面G3を表示する(S110)。
但し、図12には図示されていないが、支援PC10から主喫銘柄IDを受信したことに伴い表示される銘柄注文画面において、注文キャンセル操作部G33が押下操作された場合には、銘柄注文画面は消去され、銘柄選択画面が表示される(S109)。
このとき、特定される銘柄IDは、(S104)で送信された主喫銘柄IDそのものである場合もあるし、当該主喫銘柄IDとは異なる場合もある。後者の場合は、例えば、主喫銘柄のたばこ商品に関して表示される銘柄注文画面で注文キャンセル操作部G33が操作され、銘柄選択画面で他の銘柄のたばこ商品が選択されて表示される銘柄注文画面で注文確定操作部G32が操作された場合が該当する。
注文端末20(注文受付部203)は、特定された銘柄ID、個装商品、カートン商品又はそれら両方を示す注文単位ID、及び個数を含む注文銘柄情報を支援PC10へ送る(S113)。
なお、注文確定操作部G32の操作が検出されると、銘柄注文画面は消去される。
これにより、第一制御部30(位置報知処理部31)は、その取り出し指示に基づいて、個装什器50における当該マガジンIDに対応する個装位置報知LED551を点灯させて、当該銘柄IDで識別される銘柄の個装商品を収容するマガジン500の位置が報知される。
これにより、第二制御部40(位置報知処理部41)は、取り出し指示に含まれる位置情報に基づいて、その位置情報に対応するカートン位置報知LED62を点灯させる。
同様に、支援PC10(什器支援部101)は、第二制御部40から取り出し完了の通知を受けると、店舗DB106の什器イベントログに、カートン商品の取り出しに関するレコードを追加する(S118)。このレコードには、日時、什器ID(カートン什器60)、イベントID(取り出し)、銘柄ID(注文銘柄の銘柄ID)、個数(注文銘柄の個数)が設定される。
加えて、支援PC10(什器支援部101)は、本システム1の外部の顧客管理サーバ装置に購入履歴情報を保持させるための購入情報を送信する(S119)。購入情報には、顧客IDに加えて、取り出し日時が購入日時として、注文銘柄の銘柄IDが購入銘柄IDとして、注文銘柄の個数が購入個数として設定される。
上述の実施形態は例示であり、趣旨を逸脱しない範囲で上述の内容は適宜変形可能である。
例えば、上述の実施形態では、個装什器50を制御する第一制御部30とカートン什器60を制御する第二制御部40とが別々に設けられているが、個装什器50及びカートン什器60の両方を制御する一つの制御部に代替可能である。また、支援PC10とその制御部も一つの制御装置として実現されてもよい。
また、個装什器50及びカートン什器60は上述した構成に限定されない。
個装什器50は、上述の実施形態のように個装位置報知LED551でマガジン500の位置を報知する形態ではなく、プロジェクタ56の投射画像やマガジン500の前面に設けられる電子棚札でマガジン500の位置を報知する形態とすることができる。
また、個装什器50及びカートン什器60は自動払出機能を有する装置とすることもできる。
このように、支援PC10に格納される顧客管理DB105及び店舗DB106は、本システム1内においてどの装置に格納されてもよく、更に言えば、支援PC10と通信可能となっていれば、本システム1外の装置に格納されてもよい。
また、顧客の携帯端末に、顧客ID及び主喫銘柄IDが格納されており、携帯端末にインストールされているアプリケーションがそれらを管理するようにしてもよい。この場合、注文端末20が携帯端末から直接、顧客ID及び主喫銘柄IDを取得することができる。
また、上述の実施形態では、支援PC10(顧客管理部102)がたばこ推奨商品を特定し、その提示の要否を決定していたが、支援PC10と通信可能な外部サーバ装置或いは注文端末20がそのような処理を実行するようにしてもよい。
このとき、推奨商品提示領域G4の表示で選択ボタンG42が選択された場合には、顧客携帯端末は、たばこ推奨商品の銘柄IDを注文端末20に提供可能としてもよい。例えば、たばこ推奨商品の銘柄IDがエンコードされたバーコードが顧客携帯端末に表示されてもよいし、顧客携帯端末から無線通信でその銘柄IDが注文端末20へ送られてもよい。
具体的には、外部の顧客管理サーバ装置で、購入履歴情報と共に、顧客IDに関連付けて顧客ごとの予算情報が管理され、それらが顧客管理DB105に反映される。顧客管理部102は、顧客管理DB105から顧客IDに対応する予算情報(例えば一か月でたばこ商品に使える金額の上限)を取得し、更に、その顧客の購入履歴情報から所定期間(例えば対象月(一か月))の顧客のたばこ商品の合計購入金額を算出する。顧客管理部102は、算出された合計購入金額と予算情報、並びに店舗DB106の店舗別銘柄情報テーブルの銘柄情報に基づいて、たばこ推奨商品を特定することができる。例えば、対象月の予算残高と顧客のたばこ商品の購入ペース(喫煙ペース)と主喫銘柄の価格とから、その購入ペースで主喫銘柄を購入していった場合に、予算オーバとなるか否かが判定可能である。予算オーバとなると判定された場合には、主喫銘柄よりも低価格の銘柄がたばこ推奨商品として特定されればよい。このとき、主喫銘柄の喫味と類似しておりかつ低価格の銘柄を選択することがより好ましい。
図13の例では、推奨商品提示領域G4の表示領域G41には、銘柄注文画面G3の対象とされているたばこ商品の銘柄(500円)よりも安い銘柄(350円)に関する情報が表示されており、表示領域G43には、推奨理由として、予算がオーバすることが提示されている。
このようにすれば、顧客はたばこ商品に使える予算の情報を予め本システム1に登録しておくことで、その予算に合わせて安心して、たばこ商品を購入することができる。
視覚情報としてはたばこ商品のパッケージデザイン等がある。この場合、たばこ商品のパッケージデザイン画像の特徴量を用いて、パッケージデザインが類似する他銘柄のたばこ商品が特定されてもよい。
触覚情報としてはフィルタをくわえた際の触感や、フィルタ内にカプセルが搭載されたたばこ商品におけるそのカプセルを潰した際の感触を示す情報等がある。このような情報は、例えば、官能評価の結果を数値化することで得ることができ、その情報を用いて、触覚が類似する他銘柄のたばこ商品が特定されればよい。
聴覚で得られる情報としては、吸い込み時に音が出るたばこ商品が存在する場合に、その音の特徴量が考えられる。出力音が類似する他銘柄のたばこ商品が特定されればよい。
視覚情報、触覚情報又は聴覚情報は、銘柄ごとに店舗別銘柄情報テーブル若しくは銘柄マスタテーブルに格納されてもよい。これら視覚情報、触覚情報又は聴覚情報を用いて、購入履歴情報に基づく顧客の銘柄選択傾向を推定することができる。また、これら情報を要素に含む特徴ベクトルを用いて、銘柄間の類似度が算出されてもよい。
このように、たばこ推奨商品の提示を行うタイミングは、上述の本実施形態の例に限定されない。
ID登録案内画面は、顧客IDを登録するためのWEBページのURL情報或いは電子メールの送信先となる宛先アドレス情報を含んでもよいし、そのURL情報若しくは宛先アドレス情報がエンコードされた二次元コードを含んでもよい。これにより、顧客は、注文端末20に表示されたその二次元コードを顧客携帯端末で読み取ることで、顧客IDの登録作業を行うことができる。
また、ID登録案内画面を介した注文端末20に対する操作により、顧客IDが支援PC10を介してサーバ装置に登録されるようにすることもできる。例えば、ID登録案内画面に対して所定操作を行うことで、注文端末20の撮像装置が起動され、顔画像や静脈画像、指紋画像等の生体画像が撮像され、その生体画像から抽出される生体情報が顧客IDとして登録されてもよいし、別に取得された顧客IDと関連付けられて登録されてもよい。この場合、顧客管理部102は、注文端末20から取得された生体画像から生体情報を抽出し、その生体情報を顧客IDとして又は顧客IDと関連付けて登録するように外部サーバ装置に依頼することができる。更に、顧客管理部102は、生体情報の登録依頼を送ると共に、対象キャンペーンの応募情報を生成し、外部の販促支援サーバ装置へ送信してもよい。
また、表示処理部202は、ID登録案内画面に替え又はそれと共に、専用アプリケーションを顧客携帯端末へダウンロードすることに誘導するアプリダウンロード案内画面を表示することもできる。また、注文端末20は、顧客携帯端末と近距離無線通信等で通信することで、顧客携帯端末にインストールされている所定のアプリケーション(専用アプリケーション、メールアプリケーション等)を起動させるように顧客携帯端末に指示することもできる
また、上述の内容の一部又は全部は、次のようにも特定され得る。但し、上述の内容が以下の記載に制限されるものではない。
顧客又は顧客が携帯可能な物を識別し得る顧客識別子を取得する識別子取得手段と、
各顧客識別子と関連付けて各顧客のたばこ関連商品の購入履歴情報を格納する購入履歴格納部を参照する履歴参照手段と、
前記取得された顧客識別子に関連付けられて前記購入履歴格納部に格納されている前記顧客の購入履歴情報に基づいて、商品情報格納部に商品情報が格納されている複数種のたばこ関連商品の中からたばこ推奨商品を特定する商品特定手段と、
前記特定されたたばこ推奨商品に関する情報を表示部に表示させる表示処理手段と、
を備える推奨商品提示システム。
(2)
前記顧客の予算情報を取得し、更に、前記顧客の前記購入履歴情報に基づいて所定期間における前記顧客のたばこ関連商品の購入金額情報を取得する情報取得手段と、
を更に備え、
前記商品特定手段は、前記取得された前記所定期間の前記購入金額情報及び前記顧客の予算情報、並びに前記商品情報格納部に格納されている商品情報に基づいて、前記たばこ推奨商品を特定する、
(1)に記載の推奨商品提示システム。
(3)
前記顧客の前記購入履歴情報に基づいて、前記顧客の喫煙抑制行動又は銘柄選択傾向を推定する推定手段を更に備え、
前記商品特定手段は、前記推定された喫煙抑制行動又は銘柄選択傾向に基づいて、前記たばこ推奨商品を特定する、
(1)又は(2)に記載の推奨商品提示システム。
(4)
前記表示処理手段は、前記顧客による注文操作の対象となり得るように対象銘柄のたばこ商品に関する情報を前記表示部に表示させ、該対象銘柄に関する情報の表示と共に、又は該対象銘柄に対する注文操作が受け付けられた後に、該対象銘柄のたばこ商品とは異なる前記たばこ推奨商品に関する情報を前記表示部に表示させる、
(1)から(3)のいずれか一つに記載の推奨商品提示システム。
(5)
前記商品特定手段は、前記商品情報格納部に格納されている商品情報に基づいて、前記対象銘柄のたばこ商品と喫味が類似する他銘柄のたばこ商品を前記たばこ推奨商品として特定する、
(4)に記載の推奨商品提示システム。
(6)
前記識別子取得手段は、たばこ関連商品の一種のたばこ商品の銘柄となる前記顧客の登録銘柄を識別する登録銘柄識別子を更に取得し、
前記表示処理手段は、前記登録銘柄識別子の取得に伴い、前記顧客による注文操作の対象となり得るように前記登録銘柄のたばこ商品を前記対象銘柄のたばこ商品として前記表示部に表示させ、
前記商品特定手段は、前記商品情報格納部に格納されている商品情報に基づいて、前記登録銘柄のたばこ商品と喫味が類似する他銘柄のたばこ商品を前記たばこ推奨商品として特定する、
(5)に記載の推奨商品提示システム。
(7)
前記商品情報格納部に格納される商品情報は、たばこ商品に関する、たばこ材種、タール量、ニコチン量、価格、包装形態、及びメーカ情報の少なくとも一つと、喫味感を示す喫味感情報とを少なくとも含み、
前記商品特定手段は、前記喫味感情報を少なくとも含む複数要素で示される喫味特徴量を用いて、たばこ商品の銘柄間の類似度を算出する、
(5)又は(6)に記載の推奨商品提示システム。
(8)
前記対象銘柄のたばこ商品に関する情報が前記表示部に表示される場合に、前記商品情報格納部に格納されている前記対象銘柄に関する商品情報に基づいて、前記対象銘柄のたばこ商品の改廃予定があるか否かを判定する判定手段を更に備え、
前記対象銘柄の改廃予定がある場合のほうが前記対象銘柄の改廃予定がない場合よりも、前記たばこ推奨商品に関する情報の前記表示部への表示が高頻度に実行される、
(4)から(7)のいずれか一つに記載の推奨商品提示システム。
(9)
前記顧客の前記購入履歴情報に基づいて、たばこ推奨商品の表示の要否又は頻度を決定する決定手段を更に備え、
前記決定された要否又は頻度に基づいて、前記商品特定手段による前記たばこ推奨商品の特定又は前記表示処理手段によるたばこ推奨商品に関する情報の表示の実行の要否が制御される、
(1)から(8)のいずれか一つに記載の推奨商品提示システム。
(10)
複数銘柄のたばこ商品の銘柄情報を表示可能でありかつ該複数銘柄の中から顧客が注文したい銘柄の注文操作を受付可能な注文端末と、
前記注文端末で受け付けられた注文操作の対象とされた銘柄のたばこ商品の取り出しの支援を行う支援装置と、
を更に備え、
前記表示処理手段は、前記複数銘柄のたばこ商品の中から取り出しを行うべき前記対象銘柄のたばこ商品を指定する指定操作又は前記注文操作を可能とする銘柄操作表示及び前記特定されたたばこ推奨商品に関する情報を前記注文端末の前記表示部に表示させる、
(1)から(9)のいずれか一つに記載の推奨商品提示システム。
(11)
表示部及び一以上のプロセッサを少なくとも備えるシステムが実行する推奨商品提示方法であって、
顧客又は顧客が携帯可能な物を識別し得る顧客識別子を取得し、
各顧客の顧客識別子と関連付けて各顧客のたばこ関連商品の購入履歴情報を格納する購入履歴格納部を参照し、
前記取得された顧客識別子に関連付けられて前記購入履歴格納部に格納されている前記顧客の購入履歴情報に基づいて、商品情報格納部に商品情報が格納されている複数種のたばこ関連商品の中からたばこ推奨商品を特定し、
前記特定されたたばこ推奨商品に関する情報を前記表示部に表示させる、
ことを含む推奨商品提示方法。
(12)
前記顧客の予算情報を取得し、
前記顧客の前記購入履歴情報に基づいて所定期間における前記顧客のたばこ関連商品の購入金額情報を取得する、
ことを更に含み、
前記たばこ推奨商品の特定では、前記取得された前記所定期間の前記購入金額情報及び前記顧客の予算情報、並びに前記商品情報格納部に格納されている商品情報に基づいて、前記たばこ推奨商品が特定される、
(11)に記載の推奨商品提示方法。
(13)
前記顧客の前記購入履歴情報に基づいて、前記顧客の喫煙抑制行動又は銘柄選択傾向を推定することを更に含み、
前記たばこ推奨商品の特定では、前記推定された喫煙抑制行動又は銘柄選択傾向に基づいて、前記たばこ推奨商品が特定される、
(11)又は(12)に記載の推奨商品提示方法。
(14)
前記顧客による注文操作の対象となり得るように対象銘柄のたばこ商品に関する情報を前記表示部に表示させ、
前記対象銘柄に関する情報の表示と共に、又は前記対象銘柄に対する注文操作が受け付けられた後に、前記対象銘柄のたばこ商品とは異なる前記たばこ推奨商品に関する情報を前記表示部に表示させる、
ことを更に含む(11)から(13)のいずれか一つに記載の推奨商品提示方法。
(15)
前記たばこ推奨商品の特定では、前記商品情報格納部に格納されている商品情報に基づいて、前記対象銘柄のたばこ商品と喫味が類似する他銘柄のたばこ商品が前記たばこ推奨商品として特定される、
(14)に記載の推奨商品提示方法。
(16)
たばこ関連商品の一種のたばこ商品の銘柄となる前記顧客の登録銘柄を識別する登録銘柄識別子を取得し、
前記登録銘柄識別子の取得に伴い、前記顧客による注文操作の対象となり得るように前記登録銘柄のたばこ商品を前記対象銘柄のたばこ商品として前記表示部に表示させる、
ことを更に含み、
前記たばこ推奨商品の特定では、前記商品情報格納部に格納されている商品情報に基づいて、前記登録銘柄のたばこ商品と喫味が類似する他銘柄のたばこ商品が前記たばこ推奨商品として特定される
(15)に記載の推奨商品提示方法。
(17)
前記商品情報格納部に格納される商品情報は、たばこ商品に関する、たばこ材種、タール量、ニコチン量、価格、包装形態、及びメーカ情報の少なくとも一つと、喫味感を示す喫味感情報とを少なくとも含み、
前記たばこ推奨商品の特定では、前記喫味感情報を少なくとも含む複数要素で示される喫味特徴量を用いて、たばこ商品の銘柄間の類似度が算出される、
(15)又は(16)に記載の推奨商品提示方法。
(18)
前記対象銘柄のたばこ商品に関する情報が前記表示部に表示される場合に、前記商品情報格納部に格納されている前記対象銘柄に関する商品情報に基づいて、前記対象銘柄のたばこ商品の改廃予定があるか否かを判定する、
ことを更に含み、
前記対象銘柄の改廃予定がある場合のほうが前記対象銘柄の改廃予定がない場合よりも、前記たばこ推奨商品に関する情報の前記表示部への表示が高頻度に実行される、
(14)から(17)のいずれか一つに記載の推奨商品提示方法。
(19)
前記顧客の前記購入履歴情報に基づいて、たばこ推奨商品の表示の要否又は頻度を決定することを更に含み、
前記決定された要否又は頻度に基づいて、前記商品特定手段による前記たばこ推奨商品の特定又は前記表示処理手段によるたばこ推奨商品に関する情報の表示の実行の要否が制御される、
(11)から(18)のいずれか一つに記載の推奨商品提示方法。
(20)
前記システムは、複数銘柄のたばこ商品の銘柄情報を表示可能でありかつ該複数銘柄の中から顧客が注文したい銘柄の注文操作を受付可能な注文端末と、前記注文端末で受け付けられた注文操作の対象とされた対象銘柄のたばこ商品の取り出しの支援を行う支援装置とを備えており、
前記複数銘柄のたばこ商品の中から取り出しを行うべき前記対象銘柄のたばこ商品を指定する指定操作又は前記注文操作を可能とする銘柄操作表示及び前記特定されたたばこ推奨商品に関する情報を前記注文端末の前記表示部に表示させることを含む、
(11)から(19)のいずれか一つに記載の推奨商品提示方法。
(21)
(11)から(20)のいずれか一つに記載の推奨商品提示方法を表示部及び一以上のプロセッサを少なくとも備えるシステムに実行させるコンピュータプログラム。
10 支援PC
11 CPU
12 メモリ
13 入出力I/F
14 通信ユニット
15 表示装置
16 入力装置
101 什器支援部
102 顧客管理部
103 注文端末支援部
104 管理操作処理部
105 顧客管理DB
106 店舗DB
20 注文端末20
21 CPU
22 メモリ
23 タッチパネルユニット
25 通信ユニット
26 撮像ユニット
201 情報取得部
202 表示処理部
203 注文受付部
30 第一制御部
31 位置報知処理部
32 残個数管理部
33 動作判定部
40 第二制御部
41 位置報知処理部
42 動作判定部
43 引出棚管理部
5 個装商品
50 個装什器
500 マガジン
501 突出部
502 フラップ
503 前壁部
504 搭載部
505 搭載部本体
506 底部
507 押圧スライダ
508 前板部
509 底上げ部材
510 第2底部
511 側壁部
512 軸部
513 ガイドピン
514 線材リール
520 測距センサ
521 測距発光部
550 棚板
551 個装位置報知LED
555 差し込み凹部
560 表示パネル
561 注文数表示部
562 端末番号表示部
60 カートン什器
61 引出棚
62 カートン位置報知LED
70 什器管理端末
Claims (12)
- 顧客又は顧客が携帯可能な物を識別し得る顧客識別子を取得する識別子取得手段と、
各顧客識別子と関連付けて各顧客のたばこ関連商品の購入履歴情報を格納する購入履歴格納部を参照する履歴参照手段と、
前記取得された顧客識別子に関連付けられて前記購入履歴格納部に格納されている前記顧客の購入履歴情報に基づいて、商品情報格納部に商品情報が格納されている複数種のたばこ関連商品の中からたばこ推奨商品を特定する商品特定手段と、
前記特定されたたばこ推奨商品に関する情報を表示部に表示させる表示処理手段と、
前記顧客の予算情報を取得し、更に、前記顧客の前記購入履歴情報に基づいて所定期間における前記顧客のたばこ関連商品の購入金額情報を取得する情報取得手段と、
を備え、
前記商品特定手段は、前記取得された前記所定期間の前記購入金額情報及び前記顧客の予算情報、並びに前記商品情報格納部に格納されている商品情報に基づいて、前記たばこ推奨商品を特定する、
推奨商品提示システム。 - 前記顧客の前記購入履歴情報に基づいて、前記顧客の喫煙抑制行動又は銘柄選択傾向を推定する推定手段を更に備え、
前記商品特定手段は、前記推定された喫煙抑制行動又は銘柄選択傾向に基づいて、前記たばこ推奨商品を特定する、
請求項1に記載の推奨商品提示システム。 - 前記表示処理手段は、前記顧客による注文操作の対象となり得るように対象銘柄のたばこ商品に関する情報を前記表示部に表示させ、該対象銘柄に関する情報の表示と共に、又は該対象銘柄に対する注文操作が受け付けられた後に、該対象銘柄のたばこ商品とは異なる前記たばこ推奨商品に関する情報を前記表示部に表示させる、
請求項1又は2に記載の推奨商品提示システム。 - 前記商品特定手段は、前記商品情報格納部に格納されている商品情報に基づいて、前記対象銘柄のたばこ商品と喫味が類似する他銘柄のたばこ商品を前記たばこ推奨商品として特定する、
請求項3に記載の推奨商品提示システム。 - 前記識別子取得手段は、たばこ関連商品の一種のたばこ商品の銘柄となる前記顧客の登録銘柄を識別する登録銘柄識別子を更に取得し、
前記表示処理手段は、前記登録銘柄識別子の取得に伴い、前記顧客による注文操作の対象となり得るように前記登録銘柄のたばこ商品を前記対象銘柄のたばこ商品として前記表示部に表示させ、
前記商品特定手段は、前記商品情報格納部に格納されている商品情報に基づいて、前記登録銘柄のたばこ商品と喫味が類似する他銘柄のたばこ商品を前記たばこ推奨商品として特定する、
請求項4に記載の推奨商品提示システム。 - 前記商品情報格納部に格納される商品情報は、たばこ商品に関する、たばこ材種、タール量、ニコチン量、価格、包装形態、及びメーカ情報の少なくとも一つと、喫味感を示す喫味感情報とを少なくとも含み、
前記商品特定手段は、前記喫味感情報を少なくとも含む複数要素で示される喫味特徴量
を用いて、たばこ商品の銘柄間の類似度を算出する、
請求項4又は5に記載の推奨商品提示システム。 - 前記対象銘柄のたばこ商品に関する情報が前記表示部に表示される場合に、前記商品情報格納部に格納されている前記対象銘柄に関する商品情報に基づいて、前記対象銘柄のたばこ商品の改廃予定があるか否かを判定する判定手段を更に備え、
前記対象銘柄の改廃予定がある場合のほうが前記対象銘柄の改廃予定がない場合よりも、前記たばこ推奨商品に関する情報の前記表示部への表示が高頻度に実行される、
請求項3から6のいずれか一項に記載の推奨商品提示システム。 - 前記顧客の前記購入履歴情報に基づいて、たばこ推奨商品の表示の要否又は頻度を決定する決定手段を更に備え、
前記決定された要否又は頻度に基づいて、前記商品特定手段による前記たばこ推奨商品の特定又は前記表示処理手段によるたばこ推奨商品に関する情報の表示の実行の要否が制御される、
請求項1から7のいずれか一項に記載の推奨商品提示システム。 - 複数銘柄のたばこ商品の銘柄情報を表示可能でありかつ該複数銘柄の中から顧客が注文したい銘柄の注文操作を受付可能な注文端末と、
前記注文端末で受け付けられた注文操作の対象とされた対象銘柄のたばこ商品の取り出しの支援を行う支援装置と、
を更に備え、
前記表示処理手段は、前記複数銘柄のたばこ商品の中から取り出しを行うべき前記対象銘柄のたばこ商品を指定する指定操作又は前記注文操作を可能とする銘柄操作表示及び前記特定されたたばこ推奨商品に関する情報を前記注文端末の前記表示部に表示させる、
請求項1から8のいずれか一項に記載の推奨商品提示システム。 - 顧客又は顧客が携帯可能な物を識別し得る顧客識別子を取得する識別子取得手段と、
各顧客識別子と関連付けて各顧客のたばこ関連商品の購入履歴情報を格納する購入履歴格納部を参照する履歴参照手段と、
前記取得された顧客識別子に関連付けられて前記購入履歴格納部に格納されている前記顧客の購入履歴情報に基づいて、商品情報格納部に商品情報が格納されている複数種のたばこ関連商品の中からたばこ推奨商品を特定する商品特定手段と、
前記特定されたたばこ推奨商品に関する情報を表示部に表示させる表示処理手段と、
を備え、
前記表示処理手段は、前記顧客による注文操作の対象となり得るように対象銘柄のたばこ商品に関する情報を前記表示部に表示させ、該対象銘柄に関する情報の表示と共に、又は該対象銘柄に対する注文操作が受け付けられた後に、該対象銘柄のたばこ商品とは異なる前記たばこ推奨商品に関する情報を前記表示部に表示させ、
前記商品特定手段は、前記商品情報格納部に格納されている商品情報に基づいて、前記対象銘柄のたばこ商品と喫味が類似する他銘柄のたばこ商品を前記たばこ推奨商品として特定する、
推奨商品提示システム。 - 表示部及び一以上のプロセッサを少なくとも備えるシステムが実行する推奨商品提示方法であって、
顧客又は顧客が携帯可能な物を識別し得る顧客識別子を取得し、
各顧客の顧客識別子と関連付けて各顧客のたばこ関連商品の購入履歴情報を格納する購入履歴格納部を参照し、
前記取得された顧客識別子に関連付けられて前記購入履歴格納部に格納されている前記顧客の購入履歴情報に基づいて、商品情報格納部に商品情報が格納されている複数種のたばこ関連商品の中からたばこ推奨商品を特定し、
前記特定されたたばこ推奨商品に関する情報を前記表示部に表示させ、
前記顧客の予算情報を取得し、更に、前記顧客の前記購入履歴情報に基づいて所定期間における前記顧客のたばこ関連商品の購入金額情報を取得し、
前記たばこ推奨商品を特定する際には、前記取得された前記所定期間の前記購入金額情報及び前記顧客の予算情報、並びに前記商品情報格納部に格納されている商品情報に基づいて、前記たばこ推奨商品を特定する、
ことを含む推奨商品提示方法。 - 表示部及び一以上のプロセッサを少なくとも備えるシステムが実行する推奨商品提示方法であって、
顧客又は顧客が携帯可能な物を識別し得る顧客識別子を取得し、
各顧客の顧客識別子と関連付けて各顧客のたばこ関連商品の購入履歴情報を格納する購入履歴格納部を参照し、
前記取得された顧客識別子に関連付けられて前記購入履歴格納部に格納されている前記顧客の購入履歴情報に基づいて、商品情報格納部に商品情報が格納されている複数種のたばこ関連商品の中からたばこ推奨商品を特定し、
前記顧客による注文操作の対象となり得るように対象銘柄のたばこ商品に関する情報を前記表示部に表示させ、該対象銘柄に関する情報の表示と共に、又は該対象銘柄に対する注文操作が受け付けられた後に、該対象銘柄のたばこ商品とは異なる前記たばこ推奨商品に関する情報を前記表示部に表示させ、
前記たばこ推奨商品を特定する際には、前記商品情報格納部に格納されている商品情報に基づいて、前記対象銘柄のたばこ商品と喫味が類似する他銘柄のたばこ商品を前記たばこ推奨商品として特定する、
ことを含む推奨商品提示方法。
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