JP4428054B2 - 大豆サポニン含有物及びその製造法 - Google Patents

大豆サポニン含有物及びその製造法 Download PDF

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    • A23V2002/00Food compositions, function of food ingredients or processes for food or foodstuffs

Description

【0001】
【技術分野】
本発明は大豆サポニン含有物及びその製造法に関する。
【0002】
【背景技術】
大豆サポニン(以下、単に「サポニン」と記載する。)は大豆原料中に含まれるサポニン類の総称であり、大豆胚軸中には2〜4重量%程度含有している。「ソヤサポゲノールA」をアグリコン骨格とし、アグリコンのC−3位とC−22位に糖鎖がエーテル結合したビスデスモシドサポニンであるグループAサポニン、「ソヤサポゲノールB」をアグリコン骨格とし、アグリコンのC−3位に糖鎖がエーテル結合したモノデスモシドサポニンであるグループBサポニンなどに分類されている。また、糖鎖の部分中がアセチル化されたサポニンも報告されている(Kitagawaら, Chem.Phrm.Bull, 33, (1985))。
【0003】
【化1】
【0004】
一方、大豆原料中にはサポニン以外の微量成分としてイソフラボンが含まれており、大豆胚軸中には1〜2重量%程度含有している。イソフラボンはダイゼイン、グリシテイン又はゲニステインをアグリコン骨格としてもち、そのイソフラボンアグリコン、6位の位置に糖鎖を結合したイソフラボン配糖体、さらにはその糖鎖がアセチル基(−COCH3)、マロニル基(−COCH2COOH)を官能基としてもつアセチルイソフラボン配糖体、マロニルイソフラボン配糖体、を総称したものである。
【0005】
サポニンには抗肥満効果や抗酸化作用、免疫活性化作用等の種々の生理活性があると言われており、サポニンを高濃度に含有する素材があれば様々な飲食品に手軽に添加して利用することが可能である。
従来、丸大豆、脱脂大豆、大豆胚軸等の大豆原料からサポニン素材を高含有に得るためには、サポニンとイソフラボン類を適切に分離することが重要であることが知られている(JP-62-5917-A公報、JP61-129134-A公報)。そのためこれらの公報に記載するように、低級アルコールやアセトン等の溶剤により抽出し、これをHP-20、XAD-2等の合成吸着樹脂や活性炭に吸着させ、得られた抽出液を低濃度(10〜40容量%)の低級アルコールで洗浄し、次いで高濃度(70〜80容量%)の低級アルコールによりサポニン含有画分を溶出させる工程を第1段階として行った上に、さらにLH-20等のゲルろ過や分配クロマトグラフィーを用いて精製を行う必要があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の方法では高純度のサポニン画分を得るために、最終的にゲルろ過や分配クロマトグラフィー等の精製工程を使用しているように、多段階以上の精製工程が必要となる。そのため例えばJP-62-5917-A公報の実施例1ではサポニンの大豆原料からの収率が1.38%と記載されているように、1〜2%程度の低収率となってしまい、工業的に実用化するには設備コストや生産効率の点で問題があった。一方、サポニンを溶媒で高収率に抽出するには高温で抽出する方法が常法であるものの、かかる方法を使用しても煩雑な操作なしに高純度・高収率を満足するサポニン素材は得られていない。
そこで本発明は、大豆原料から抽出したサポニンとイソフラボンを容易に分離し、工業的に高純度かつ高収率でサポニン含有物を得ることを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題について、サポニンの純度及び収率を上げるべく、抽出条件の検討を行った。すなわち、抽出温度を高温に上げたり、pHを変化させて検討したところ、高温条件下ではサポニンの収率は上がるが、同時にサポニン以外の固形物も抽出されてしまうため、逆にサポニンの純度が低下してしまう結果となった。従って、この条件では従来技術のような煩雑な2段階の精製操作が必要となり、結局収率が低下してしまう原因となるため、別の方法を模索することとした。
【0008】
そこで我々は多段階の精製操作を行わなくとも簡便な操作により高濃度・高収率のサポニン含有物を得るために鋭意研究を行う中で、以下の知見を得られた。
(1)サポニンはイソフラボンの中でも特にイソフラボン配糖体、アセチルイソフラボン配糖体及びイソフラボンアグリコンと疎水性が近似しているため、これらの性質を利用した手法では分離が困難であること。
(2)イソフラボンの中でもマロニルイソフラボン配糖体は解離基を有しているため比較的極性が高く、吸着剤によりサポニンとの分離が容易であること。
(3)マロニルイソフラボン配糖体は天然の状態で大豆中に最も多く含まれるが、熱に不安定な化合物であり、加熱により容易にイソフラボン配糖体、アセチルイソフラボン配糖体又はイソフラボンアグリコンに変化する性質を有すること。
【0009】
以上の知見から、サポニンを高純度かつ高収率に得るためには、大豆原料中のマロニルイソフラボン配糖体を、イソフラボン配糖体、アセチルイソフラボン配糖体又はイソフラボンアグリコンに変化させない温和な条件下において多段抽出を行うと、その後は吸着剤処理による1段階の精製工程のみで、サポニンとイソフラボンの分離を非常に効率良く行うことができ、極めて高純度かつ高収率のサポニン含有物を工業的に簡便な方法で得られる知見を得、本発明を完成させるに至った。
【0010】
すなわち本発明は下記に示す通り、
1.大豆原料から下記a)、b)の条件を満たす含水極性有機溶媒抽出液を調製することを特徴とする大豆サポニン含有物の製造法、
a)該抽出液の総イソフラボン量におけるマロニルイソフラボン配糖体の含有率が25重量%以上、
b)大豆原料からの大豆サポニンの抽出率が60重量%以上、
2.大豆原料が生大豆胚軸である上記1に記載の大豆サポニン含有物の製造法、
3.含水極性有機溶媒の含水率が20〜85容量%である上記1又は2に記載の大豆サポニン含有物の製造法、
4.抽出が10〜72℃の温度条件で行われる上記1〜3の何れかに記載の大豆サポニン含有物の製造法、
5.抽出が多段式で行われる上記1〜4の何れかに記載の大豆サポニン含有物の製造法、
6.上記1〜5の何れかに記載の方法により調製された含水極性有機溶媒抽出液を吸着剤処理により精製することを特徴とする大豆サポニン含有物の製造法、
7.上記1〜5の何れか1項に記載の方法により調製された含水極性有機溶媒抽出液を吸着剤処理後、含水率65〜90容量%の含水極性溶媒で大豆イソフラボン含有画分を溶出し、次いで含水率5〜40容量%の含水極性溶媒で大豆サポニン含有画分を溶出させることを特徴とする大豆サポニン含有物の製造法、
8.上記7の製造法により得られる大豆サポニン含有物、
を開示するものである。
【0011】
【発明を実施するための最良の形態】
以下本発明について詳述する。
本発明は、大豆原料から含水極性有機溶媒を使用してサポニンを含有する抽出液(以下、「含水極性有機溶媒抽出液」と記載する。)を調製する工程において、該抽出液の総イソフラボン量におけるマロニルイソフラボン配糖体含有率が25重量%以上、好ましくは40重量%以上、さらに好ましくは50重量%以上となるように抽出し、かつ含水極性有機溶媒へのサポニン抽出率が60重量%以上、好ましくは70重量%以上、さらに好ましくは80重量%以上となるように抽出することに特徴を有する。かかる条件での抽出を行うことにより、高純度かつ高収率にサポニンを工業的に得ることが可能となる。この条件を満たすように含水極性有機溶媒抽出液を得るには、大豆原料、含水極性有機溶媒の種類と含水率、抽出温度、抽出時のpH、抽出方式等の製造条件を適切に組合せる。以下に上記条件を満たす含水極性有機溶媒抽出液を得るための好ましい態様を示す。
【0012】
〔含水極性有機溶媒抽出液の調製方法〕
(大豆原料)
本発明において、サポニンを抽出する原料としては、丸大豆、脱皮大豆、脱皮脱胚軸大豆、脱脂大豆、大豆胚軸等のサポニンが含まれている大豆原料を用いれば良いが、特にサポニンの含有量が比較的高く、またサポニンの中でも抗酸化効果が特に強いといわれている(大南ら,Proc.Symp.WAKAN-YAKU,14,157-162(1981).)グループAサポニンの含有率が高い大豆胚軸(2〜4重量%程度)を用いるのが収率の点で好ましい。また分離大豆蛋白、オカラ、豆腐等の大豆加工品を用いることも可能である。大豆胚軸は種皮の混入が少なく胚軸純度の高いものが好適である。
なお、大豆胚軸は風味改善やトリプシンインヒビターを失活させる目的で乾熱加熱又は湿熱加熱等の前処理を行っても良いが、マロニルイソフラボン配糖体がイソフラボン配糖体やアセチルイソフラボン配糖体に変化してしまうほどの処理を行うと、抽出後の精製工程における分離効率に影響を及ぼす可能性があるため、生大豆胚軸を用いることが好ましい。前処理をする場合には、マロニルイソフラボン配糖体の変化が少ない温和な処理に留めておく方が好ましい。
参考までに生の大豆胚軸及び乾熱加熱を行った大豆胚軸のイソフラボンの組成の例を表1に示す。この例では乾熱加熱(焙煎)を行った大豆胚軸はマロニルイソフラボン配糖体がほとんどイソフラボン配糖体又はアセチルイソフラボン配糖体に変化しているため、かかる程度まで乾熱加熱を行うことは好ましくない。
【0013】
(表1)
【0014】
(抽出溶媒)
大豆原料からサポニンを抽出する溶媒としては、含水極性有機溶媒、すなわち水との混和が可能な有機溶媒であって、所望の割合の水を含有させたものを用いる。親水性有機溶媒の例としては、メタノール、エタノール、プロパノール等の低級アルコールや、アセトン等が挙げられる。特にエタノールを用いることが好ましい。エーテル、クロロホルム、ヘキサン等の非極性有機溶媒はイソフラボン、サポニンといった配糖体成分の抽出効率が悪いため避けた方が良い。
【0015】
該含水極性有機溶媒の含水率は、極性有機溶媒の種類にもよるが、サポニンの抽出が高純度かつ高収率に行えるような比率にすればよく、好ましくは20〜85容量%、より好ましくは25〜70容量%、さらに好ましくは25〜60容量%で行うことができる。含水率が低すぎると極端にサポニン抽出率が低下させてしまう。また高すぎると大豆胚軸中に存在するβグルコシダーゼが作用するためか、イソフラボン配糖体やそのマロニル体、アセチル体が分解し、イソフラボンアグリコンの比率が高くなるため、イソフラボンとの分離がし難く、サポニンの純度が低下する傾向になる。
該含水極性有機溶媒の大豆原料に対する1回あたりの使用量は特に限定されず、溶媒の種類にもよるが、コストを考えると原料1kg当り3〜10Lとすることが好ましい。
【0016】
(抽出温度)
大豆原料からサポニンを抽出する温度は、マロニルイソフラボン配糖体がイソフラボン配糖体やアセチルイソフラボン配糖体に変化しにくい温度以下で行うのが好ましく、10〜72℃がより好ましく、20〜65℃がさらに好ましい。抽出温度が低すぎるとサポニンが抽出されにくくなるため収率が低下する傾向となる。また抽出温度が高すぎるとマロニルイソフラボン配糖体のマロニル基が加水分解あるいは脱炭酸反応し、イソフラボン配糖体やアセチルイソフラボン配糖体が増加するため、サポニンとの分離がしにくくなり、サポニンの純度が低下する傾向となる。
【0017】
(抽出時のpH)
含水極性有機溶媒のpH値はpH4〜9が好ましく、pH5〜8がより好ましい。pHが低すぎると含水極性有機溶媒の含水率によっては、抽出物中のサポニンが沈殿として生じやすくなり、その後の分画工程に手間がかかり、pHが高すぎるとマロニルイソフラボン配糖体がイソフラボン配糖体に変化しやすいため、サポニンとの分離効率が低下する傾向となるためである。
【0018】
(抽出方式)
抽出方式としては、大豆原料から含水極性有機溶媒抽出液へのサポニンの抽出率が60重量%以上、より好ましくは70重量%以上、さらに好ましくは80重量%以上となるように抽出できる方式を選択すればよい。例えば少なくとも2段階以上の抽出を行う多段式抽出法を採用することが好ましい。この際抽出は1つの抽出容器(タンク)で複数回行ったり(バッチ式)、複数のタンクを直列に配列し、各タンクにおいて1回以上の抽出を行っても良い。さらに、直列に配列した各タンクに並列に1つ以上のタンクを配列することも可能である。多段式以外には、向流式の連続抽出法等を使用することも可能である。以上に例示した方式は製造現場における場所や費用等を考慮して選択すれば良い。
一方、抽出回数が1回のみの場合では、大豆原料からのサポニンの抽出率が上がりにくく、収率が低下する傾向となる。
【0019】
以上に示した態様により得られた含水極性有機溶媒抽出液は、大豆原料からサポニンが高収率(60重量%以上)で回収されており、かつ総イソフラボン中のマロニルイソフラボン配糖体の割合が高い(25重量%以上)ものである。かかる条件を満足した抽出液は、その後のサポニンとイソフラボンの分離精製が極めて容易となる。一方、温和な条件での抽出が行われず、得られた含水極性有機溶媒抽出液の総イソフラボン量におけるマロニルイソフラボン配糖体含有率が25重量%未満となり、逆にイソフラボン配糖体、アセチルイソフラボン配糖体及びイソフラボンアグリコンの含有率が75重量%以上に増加した場合には、サポニン含有画分との分離が困難となり、著しいサポニン純度の低下を起こし、複雑な精製工程を要することとなる。
【0020】
〔サポニン含有画分の精製方法〕
次に、得られた含水極性有機溶媒抽出液から通常使用されている精製手段により、極めて容易にイソフラボン画分を除去し、高純度のサポニン画分を高収率で得ることができる。以下に精製工程の好ましい態様を示す。
【0021】
(抽出液の吸着剤処理)
得られた含水極性溶媒抽出液をまず吸着剤処理する。すなわち、吸着樹脂等にサポニンを吸着させる。吸着樹脂としては、公知のものを使用することができ、例えば多孔性スチレン・ジビニルベンゼン型樹脂であるHP-20(三菱化学(株)製)、SP-825(三菱化学(株)製)、アンバーライトXAD-2、XAD-4(ローム・アンド・ハース(株)製)、デュオライトS-861、S-862(住友化学(株)製)等の合成吸着樹脂等を使用することが好ましい。この操作はタンクに該樹脂を投入してバッチ式で行っても良いし、カラムに該樹脂を充填して行うことも可能である。
【0022】
(イソフラボン含有画分の溶出)
次に、該樹脂に吸着させたサポニンを高含有する画分を溶出することにより、抽出液からサポニン含有画分を精製する。具体的には、以下の方法で精製することができる。
該樹脂に吸着させた画分から含水率の高い含水極性有機溶媒によりサポニン以外の成分、例えばイソフラボン等を選択的に除去する。含水極性有機溶媒の含水率は65〜90容量%が好ましい。含水率が高すぎるとイソフラボン画分を溶出するのに大量の溶媒が必要となる。また、含水率が低すぎるとサポニンがイソフラボンと同時に溶出してしまい、分離効率が低下してしまい、サポニンの純度が低下する傾向となる。
【0023】
(サポニン含有画分溶出)
次に、含水率の低い含水極性有機溶媒によりサポニン含有画分を選択的に溶出し、これを回収する。含水極性有機溶媒の含水率は5〜40容量%が好ましく、10〜35容量%がより好ましい。含水率が高すぎるとサポニン含有画分を溶出するのに大量の溶媒が必要となるばかりではなく、完全にサポニンを回収できなくなり収率の低下を引き起こす。また、含水率が低すぎると溶出の効率が落ち、またコストが上昇する。
【0024】
(サポニン含有画分の加工)
得られたサポニン含有画分の溶出液はそのままで、濃縮液に加工して、あるいは粉末・粒状に加工して「大豆サポニン含有物」とすることができる。
得られた大豆サポニン含有物はサポニン含有量が固形分あたり40重量%以上、好ましくは50重量%の高純度であり、大豆原料からの収率も高く、極めて生産効率の高い製法により得られたものである。
また大豆胚軸を大豆原料として用いた場合は、得られたサポニン含有画分中、グループAサポニンが60%以上含まれるため、より抗酸化性の高いサポニン含有物として極めて有用である。
【0025】
(食品等への利用性)
得られた大豆サポニン含有物を摂取することにより、抗肥満効果、抗酸化効果、肝傷害改善効果、血清脂質改善効果等も期待でき、タブレット、菓子、飲料その他の健康飲食品、医薬品、化粧品等に利用することが可能である。
【0026】
なお、本発明においてサポニンの定量は薄層クロマトグラフィーにより行った。またイソフラボンの定量は(財)日本健康・栄養食品協会の大豆イソフラボン食品規格基準分析法に従った。以下にそれぞれの方法を示す。
【0027】
(サポニンの定量法)
試料を正確に秤量し、これにメタノールを加え1時間攪拌抽出した後、遠心分離して抽出液を得た。これを再度繰り返し、得られた抽出液を一定量に定容した。これを薄層クロマトグラフィー(TLC)に負荷した後、サポニンの標品とRf値を比較し、サポニンのスポットを確認した。あらかじめサポニン標品にて作製しておいた標準直線を用いて、スポットの面積積分値を求め、サポニン量を算出した。表2に薄層クロマトグラフィーの条件を示す。
【0028】
(表2)TLCの条件
【0029】
(イソフラボンの定量法)
大豆イソフラボンとして1〜10mgに対応する試料を正確に秤量し、これに70容量%エタノールを25mL加えた。30分間室温で撹拌抽出した後、遠心分離して抽出液を得た。残渣は同様の抽出操作を更に2回行った。計3回分の抽出液を70容量%エタノールで100mLに定容し、0.45μmPVDFフィルターにて濾過したものを試験溶液とした。大豆イソフラボンの確認試験は標準品12種類、すなわちダイジン、ゲニスチン、グリシチン、ダイゼイン、ゲニステイン、グリシテイン、マロニルダイジン、マロニルゲニスチン、マロニルグリシチン、アセチルダイジン、アセチルゲニスチン、アセチルグリシチン(和光純薬工業株式会社)を用い、ほぼ同じリテンションタイムのピークを確認した。定量試験はダイジン標準品を用いて12種類のイソフラボン濃度(ダイジン換算値)を定量し、下記の定量係数を乗じることにより真のイソフラボン濃度を算出した。イソフラボンの定量係数:ダイジン(1.000)、ゲニスチン(0.814)、グリシチン(1.090)、マロニルダイジン(1.444)、マロニルゲニスチン(1.095)、マロニルグリシチン(1.351)、アセチルダイジン(1.094)、アセチルゲニスチン(1.064)、アセチルグリシチン(1.197)、ダイゼイン(0.583)、ゲニステイン(0.528)、グリシテイン(0.740)そして各種イソフラボン濃度の総和からイソフラボン量を求めた。なお、試験溶液及び標準溶液のHPLC条件は表3のように行った。
【0030】
(表3)HPLCの条件
【0031】
【実施例】
以下実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明がこれらによってその技術範囲が限定されるものではない。なお、以下「%」は特に断りのない限り、「重量%」を示す。
【0032】
〔実施例1〕
大豆生胚軸500gに含水率25容量%の含水エタノール2.0Lを加え、40℃にて攪拌抽出を行った。抽出液をろ過により分離した後、再度含水率25容量%の含水エタノール2.0Lを加え、同様に抽出を行い、2回の抽出液を混合した(得られた抽出液を「含水極性有機溶媒抽出液」とする。)。該抽出液を減圧下、40℃にて濃縮を行った。
このようにして得られた抽出物を水に溶解し、多孔性スチレン・ジビニルベンゼン型の合成吸着樹脂ダイアイオンHP-20(三菱化学(株)製)を充填したカラム(100mL)にSV2にて負荷した。
次に、含水率80容量%の含水エタノールで洗浄し、さらに含水率20容量%の含水エタノールで溶出させることでサポニン画分を得た。これを減圧下、40℃にて濃縮を行い、乾燥粉末化してサポニン含有物を得た。
【0033】
〔実施例2〕
実施例1と同様の方法で、大豆生胚軸を含水エタノールで抽出する温度のみ70℃に変えて、サポニン含有物を得た。
【0034】
〔実施例3〕
実施例1と同様の方法で、大豆生胚軸を含水エタノールで抽出する温度のみ15℃に変えて、サポニン含有物を得た。
【0035】
〔比較例1〕
実施例1と同様の方法で、抽出回数のみを1回とし、サポニン含有物を得た。
【0036】
〔比較例2〕
実施例1と同様の方法で、大豆原料のみ大豆焙煎胚軸に変えて、サポニン含有物を得た。
【0037】
実施例1〜3並びに比較例1及び2により得られた含水極性有機溶媒抽出液の大豆原料からのサポニン収率(重量%)と、該抽出液中の総イソフラボン量を100%としたときのマロニルイソフラボン配糖体(Mal-iso)、アセチルイソフラボン配糖体(Ac-iso)、イソフラボン配糖体(Iso)及びイソフラボンアグリコン(Agl)の存在比(%)、並びに吸着剤処理により得られたサポニン含有物中のサポニン含有量(重量%)、イソフラボン含有量(重量%)及び大豆原料からのサポニン収率を表4に示した。
【0038】
(表4)
【0039】
表4より実施例1では、抽出液のサポニン収率が85%と極めて高く、かつマロニルイソフラボン配糖体の存在比が54.2%と高かった。その結果、得られたサポニン含有物はサポニンが極めて高含有(60%)であり、かつ高収率(72%)のものであった。通常サポニンとの分離が困難であるはずのイソフラボンは、2重量%程度しか含有しておらず、抽出液からのイソフラボン及びサポニンが極めて適切に分離されていることが示された。さらに、実施例1のサポニン含有物に含まれるサポニンのうち、67%がグループAサポニンであった。
【0040】
また実施例2では、実施例1と同様サポニン含有物におけるサポニン収率が極めて高かった(73重量%)ものの、抽出液のマロニルイソフラボン配糖体の存在比が25.3%となり、その結果サポニン含有物中のサポニンの含有率は実施例1よりも低くなった。ただ依然サポニン含有率が40重量%あり、満足できる含有率であった。低下の原因としては、抽出温度を70℃としたことにより、抽出液のマロニルイソフラボン配糖体の存在比が25.3%と実施例1に比べ低下し、逆にアセチルイソフラボン配糖体及びイソフラボン配糖体の存在比が上昇したためと考えられる。
【0041】
一方、比較例1では、抽出回数が1回であったためか、得られたサポニン含有物のサポニン含量は48重量%であったものの、抽出液におけるサポニン収率は42重量%であったため、その結果サポニン含有物におけるサポニン収率が32重量%と低くなり、製造効率が低いものであった。
【0042】
比較例2では、サポニン含有物におけるサポニン収率は高かったものの(78重量%)、逆にサポニン含有物中のサポニン含有率が25重量%と極めて低下してしまった。そしてイソフラボンの含有率が18重量%もあり、イソフラボンとサポニンの分画が適切に行われなかった。この原因は大豆原料として大豆胚軸を乾熱加熱(焙煎)して用いたために、熱に不安定なマロニルイソフラボン配糖体がアセチルイソフラボン配糖体に変換したためと考えられる。
【0043】
以上の結果より、抽出液中のマロニルイソフラボン配糖体の存在比が高いほどサポニンとの分画が良好であり、逆にマロニルイソフラボン配糖体の存在比が低下し、アセチルイソフラボン配糖体やイソフラボン配糖体の存在比が高くなるほど吸着樹脂による分離時のイソフラボン、サポニンの溶出パターンが重なってしまい、イソフラボンとサポニンの分離が難しくなることが判明した。
【0044】
〔実験例1〕含水極性有機溶媒の含水率の検討
抽出時の含水極性有機溶媒の含水率の影響を検討するため、実施例1と同様の方法を用いて、抽出溶媒の含水率を表5のように変化させ、抽出液中のサポニン及びイソフラボンの含量がどのように変化するか検討を行った。
【0045】
(表5)
【0046】
表5より含水率が0%、10%の場合にはサポニンの回収率が悪かった。さらにマロニルイソフラボン配糖体の存在比も低下傾向になった。また、含水率が90%の場合にはサポニン回収率は高いもののイソフラボン配糖体、マロニルイソフラボン配糖体の存在比が極度に低下していた。これはβ−グルコシダーゼの作用により配糖体が分解されてアグリコンが生成したものと考えられる。よってサポニンの回収率、マロニルイソフラボン配糖体の存在比の面から考えると抽出に用いる含水極性有機溶媒抽出液の含水率は20〜85容量%、より好ましくは25〜70容量%で行うことが好適であると考える。
【0047】
〔実験例2〕抽出液におけるpHの影響
抽出時のpHの影響を検討するため、実施例1と同様の方法を用い、表6の通り含水極性有機溶媒のpHを変化させ、抽出液におけるサポニン回収率、イソフラボン存在比を測定した。なおpH調整は塩酸及び水酸化ナトリウム溶液を用いた。
【0048】
(表6)
【0049】
表6の結果より、比較例3では抽出時に沈殿を形成し、サポニンの回収率が極度に低下した。また、抽出液の回収においても分離が悪く作業効率も著しく低下した。この要因としてはpHが低下したことにより、サポニンの溶解度が低下し、さらに抽出液中にタンパク質が沈殿を形成したことによりサポニンが共沈してサポニンの回収率を低下させてしまったためと推察される。
【0050】
また比較例4では、抽出液中のマロニルイソフラボン配糖体の存在比が極度に低下していた。この要因としてはマロニルイソフラボン配糖体はアルカリ条件下で不安定であり、容易にマロニル基が解離し配糖体に変換してしまうためと推察される。このため吸着樹脂による分離時のイソフラボン、サポニンの溶出パターンが重なってしまい、イソフラボンとサポニンの分離が難しくなるため、高純度の大豆サポニン含有物は得られないと判断した。
【0051】
以上の結果よりサポニン含量及び回収率の点から、含水極性有機溶媒のpHは中性付近であるpH4〜9が好ましく、pH5〜8がより好ましいと考えられる。
【0052】
【産業上の利用可能性】
本発明により、大豆原料から抽出したサポニン含有液から吸着剤処理の後に、ゲルろ過や分配クロマトグラフィー等の多段階の精製段階を踏むことなく、吸着剤処理による1段階の精製のみによっても工業的に高純度かつ高収率のサポニン含有物を得ることが可能であり、極めて生産効率の高いサポニン含有物の製造法を提供できる。したがって食品、化粧品、医薬品等の産業分野において極めて有用である。

Claims (3)

  1. 大豆原料から含水率20〜85容量%の含水極性有機溶媒を用い、20〜65℃の温度条件で抽出を行い下記a)、b)の条件を満たす含水極性有機溶媒抽出液を調製し、該抽出液を吸着剤処理し、含水率65〜90容量%の含水極性有機溶媒で大豆イソフラボン含有画分を溶出した後、次いで含水率5〜40容量%の含水極性有機溶媒で大豆サポニン含有画分を溶出させ、精製段階を該吸着剤処理のみとすることを特徴とするサポニン含有量が50重量%以上の大豆サポニン含有物の製造法。
    a)該抽出液の総イソフラボン量におけるマロニルイソフラボン配糖体の含有率が40重量%以上。
    b)大豆原料からの大豆サポニンの抽出率が60重量%以上。
  2. 大豆原料が生大豆胚軸である請求項1記載の大豆サポニン含有物の製造法。
  3. 抽出が多段式で行われる請求項1又は2記載の大豆サポニン含有物の製造法。
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