JP6779287B2 - 改善された香味プロファイルを有するステビオールグリコシド甘味料 - Google Patents

改善された香味プロファイルを有するステビオールグリコシド甘味料 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2015年10月2日に出願された米国仮特許出願第62/236,362号および2015年12月11日に出願された米国仮特許出願第62/266,174号に対する優先権を主張する。上記優先権書類の内容は、参照によって本明細書に組み込まれる。
発明の分野
本発明は、一般に、レバウジオシドD、レバウジオシドM、レバウジオシドA、レバウジオシドN、レバウジオシドO、およびレバウジオシドE、ならびにそれを含む甘味料組成物を含有するステビオールグリコシド組成物に関する。本発明はさらに、このようなステビオールグリコシド組成物およびそれを含む甘味料組成物を含む摂取品、特に飲料、ならびに前記甘味料組成物および摂取品の調製方法にも及ぶ。
スクロース、フルクトースおよびグルコースなどの天然のカロリー糖は、飲料、食品、医薬品、および口腔衛生/美容製品に好ましい味を提供するために用いられる。特にスクロースは消費者に好まれる味を付与する。スクロースは優れた甘味特性を提供するが、不都合にもカロリーがある。
消費者需要を満たすためにノンカロリーまたは低カロリー甘味料が導入されている。しかしながら、ノンカロリーおよび低カロリー甘味料は、消費者を失望させている点で天然のカロリー糖とは味が異なる。味に関して、ノンカロリーまたは低カロリー甘味料は、糖とは異なる経時プロファイル、最大応答、香味プロファイル、口あたり、および/または適応挙動を示す。具体的には、ノンカロリーまたは低カロリー甘味料は、甘味の立ち上がりの遅れ、長引く甘味の後味、苦味、金属味、渋味、清涼味および/または甘草様の味を示す。源については、多くのノンカロリーまたは低カロリー甘味料は合成化学物質である。スクロースのような味がする天然のノンカロリーまたは低カロリー甘味料への消費者の願望は依然として高いままである。
ステビア・レバウディアナ・ベルトニ(Stevia rebaudiana Bertoni)は、南アメリカの特定の地域を原産とするキク科(Asteraceae、Compositae)の多年生の低木である。パラグアイおよびブラジルでは伝統的に、その土地の茶および薬を甘くするために何百年もの間その葉を使用している。日本、シンガポール、台湾、マレーシア、韓国、中国、イスラエル、インド、ブラジル、オーストラリアおよびパラグアイでは、この植物は商業的に栽培されている。
植物の葉は、総乾燥重量の約10%〜15%の範囲の量のジテルペングリコシドを含有する混合物を含有する。これらのジテルペングリコシドは糖よりも約30〜450倍甘い。構造的には、ジテルペングリコシドは単一基部のステビオールを特徴とし、C13位およびC19位における炭水化物残基の存在によって異なる。通常、乾燥重量基準で、ステビアの葉中に見られる4つの主要なステビオールグリコシドは、ズルコシドA(0.3%)、レバウジオシドC(0.6〜1.0%)、レバウジオシドA(3.8%)およびステビオシド(9.1%)である。ステビア抽出物中で同定されたその他のグリコシドには、レバウジオシドB、D、E、およびF、ステビオールビオシド、ならびにルブソシドが含まれる。これらの中で、ステビオシドおよびレバウジオシドAだけが商業規模で利用可能である。
単離したステビオールグリコシドの使用は、甘草の味、苦味、渋味、甘味の後味、苦味の後味、甘草の後味を含む一定の望ましくない味覚特性によって今日まで制限されており、これは増大した濃度においてより顕著になる。
従って、スクロースの経時および香味プロファイルと同様の経時および香味プロファイルを提供するノンカロリー甘味料を開発することが依然として必要とされている。
発明の概要
本発明は、一般に、飲料などの摂取品の調製に有用なステビオールグリコシド組成物に関する。
本発明のステビオールグリコシド組成物は、精製ステビオールグリコシド甘味料(すなわち、レバウジオシドAまたはレバウジオシドM)および精製ステビオールグリコシド甘味料の混合物(すなわち、レバウジオシドMおよびレバウジオシドD)よりも改善された官能特性を提供する。例えば、レバウジオシドAの最大スクロース当量のために、スクロースで甘味が付与された飲料の典型的なレベルである10度ブリックスを有する、レバウジオシドAのみで甘味が付与されたゼロカロリー飲料は、調製することができない。さらに、ゼロカロリー飲料を調製するために必要とされる高濃度の精製レバウジオシドA甘味料はまた、高レベルの甘味の後味(すなわち甘味の残存)を伴い、これは消費者にとって望ましくない。
本発明のステビオールグリコシド組成物は、総ステビオールグリコシド含量が約95重量%以上であり、(a)レバウジオシドMおよびレバウジオシドDを含む主成分および(b)レバウジオシドA、レバウジオシドN、レバウジオシドOおよびレバウジオシドEを含む微量成分を含有する。ステビオールグリコシド組成物において、レバウジオシドDは、総ステビオールグリコシド含量の約55重量%〜約70重量%を占め、レバウジオシドMは、総ステビオールグリコシド含量の約18重量%〜約30重量%を占め、レバウジオシドAは、総ステビオールグリコシド含量の約0.5重量%〜約4重量%を占め、レバウジオシドNは、総ステビオールグリコシド含量の約0.5重量%〜約5重量%を占め、レバウジオシドOは、総ステビオールグリコシド含量の約0.5重量%〜約5重量%を占め、レバウジオシドEは、総ステビオールグリコシド含量の約0.2重量%〜約2重量%を占める。
一実施形態では、レバウジオシドD、M、A、N、OおよびEは、総ステビオールグリコシド含量の少なくとも約90%を占める。ステビオールグリコシド組成物は、好ましくは、摂取品(例えば、飲料)に添加されたときに約50ppm〜約900ppm、および/または約3度ブリックス〜約12度ブリックスの濃度を提供する。
別の実施形態では、本発明のステビオールグリコシド組成物は、少なくとも約1.0%(w/w)の水溶解度を有する。
別の態様では、本発明はまた、一般に、ステビオールグリコシド組成物を含む甘味料組成物に関する。一実施形態では、甘味料組成物はさらにアルロースを含む。別の実施形態では、甘味料組成物は、付加的な甘味料、添加剤および/または機能性成分をさらに含む。
甘味料組成物は、ゼロカロリー、低カロリー、中カロリーまたはフルカロリーであり得る。特定の実施形態では、甘味料組成物はゼロ、低または中カロリーであり、スクロース、高フルクトースコーンシロップ、フルクトース、グルコースおよびこれらの組み合わせからなる群から選択される甘味料をさらに含む。
さらに別の態様では、本発明はまた、ステビオールグリコシド組成物およびそれを含む甘味料組成物を含む摂取品に関する。特定の実施形態では、摂取品は、飲料または飲料製品である。飲料または飲料製品は、付加的な甘味料、添加剤および/または機能性成分をさらに含有することができる。飲料は、ゼロカロリー、低カロリー、中カロリーまたはフルカロリーであり得る。
特定の実施形態では、ゼロ、低、または中カロリー飲料は、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物を含む。特定の一実施形態では、ステビオールグリコシド組成物は、ゼロカロリー飲料中の唯一の甘味料である。別の特定の実施形態では、ステビオールグリコシド組成物は、低カロリー飲料および中カロリー飲料において、少なくとも1つの付加的な甘味料と組み合わせて存在する。
さらに別の態様では、本発明は、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物を含む甘味料入り摂取品を調製する方法に関する。一実施形態では、本方法は、摂取品を提供することと、摂取品に本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物を添加することとを含む。
別の態様では、本発明のステビオールグリコシド組成物を調製する方法は、(i)約5重量%〜約30重量%のレバウジオシドMを含む強化ステビア抽出物を提供すること、(ii)強化ステビア抽出物を、少なくとも1つの有機溶媒を含む溶媒系と組み合わせて第1の溶液を提供すること、(iii)第1の溶液を撹拌することおよび/または結晶形成を促進するために溶液を播種すること、および(iv)結晶を第1の溶液から分離してステビオールグリコシド組成物を提供することを含む。本方法はさらに、(v)ステビオールグリコシド組成物を水と混合して第2の溶液を提供すること、(vi)濃縮溶液を提供するのに十分な時間、第2の溶液を加熱すること、および(vii)濃縮溶液をスプレー乾燥して、約0.08%(w/w)以上の水溶解度を有するステビオールグリコシド組成物を提供することを含み得る。例示的な実施形態では、ステビオールグリコシド組成物の水溶解度は、約1.0%(w/w)以上である。
600ppmのRebMまたは600ppmのA95で甘味が付与されたダイエットコーラ飲料の官能評価比較の結果を示す。 5%の砂糖、200ppmのA95または200ppmの70重量%RebD/30重量%RebMで甘味が付与された5ブリックスの飲料の官能評価の結果を示す。 10%の砂糖、900ppmのA95または900ppmの70重量%RebD/30重量%RebMで甘味が付与された10ブリックスの飲料の官能評価の結果を示す。
発明の詳細な説明
ステビオールグリコシド組成物は、乾燥ベースで約95重量%以上の総ステビオールグリコシド含量を有する。いくつかの実施形態では、ステビオールグリコシド組成物は、約96%以上、約97%以上、約98%以上または約99%以上の総ステビオールグリコシド含量を有する。
「総ステビオールグリコシド含量」は、本明細書で使用される場合、試料中の重量/乾燥重量ベースの全てのステビオールグリコシド濃度の合計を指す。
ステビオールグリコシド組成物の主成分は、レバウジオシドDおよびレバウジオシドMで構成される。通常、レバウジオシドMおよびレバウジオシドDは、総ステビオールグリコシド含量の約73%〜約95%、例えば、約73%〜約90%、約73%〜約85%、約73%〜約80%、約80%〜約95%、約80%〜約90%、約80%〜約85%、約85%〜約95%、および約85%〜約90%などを含む。特定の実施形態では、レバウジオシドMおよびレバウジオシドDは、総ステビオールグリコシド含量の約85%〜約95%を占める。別の特定の実施形態では、レバウジオシドMおよびレバウジオシドDは、ステビオールグリコシド組成物の約90%以下を占める。
ステビオールグリコシド組成物の微量成分は、レバウジオシドA、レバウジオシドN、レバウジオシドOおよびレバウジオシドEで構成される。これら4つのステビオールグリコシドは、総ステビオールグリコシド含量の約1.7%〜約14%、例えば、約1.7%〜約10%、約1.7%〜約5%、約5%〜約14%、約5%〜約10%および約10%〜約14%などを占める。特定の実施形態では、レバウジオシドA、N、OおよびEは、総ステビオールグリコシド含量の約5%〜約10%、例えば、約5%〜約8%などを占める。
合わせると、レバウジオシドD、M、A、N、OおよびEは、少なくとも約90%の総ステビオールグリコシド含量を占める。いくつかの実施形態では、これらのステビオールグリコシドは、総ステビオールグリコシド含量の少なくとも約91%、少なくとも約92%、少なくとも約93%、少なくとも約94%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%を占める。
ステビオールグリコシド組成物は、レバウジオシドD、M、A、N、OおよびE以外のステビオールグリコシドをさらに含むことができる。例示的なステビオールグリコシドは、例えば、ステビオールモノシド、ステビオールビオシド、ルブソシド、ズルコシドB、ズルコシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドG、ステビオシド、レバウジオシドC、レバウジオシドF、レバウジオシドI、レバウジオシドH、レバウジオシドL、レバウジオシドK、レバウジオシドJ、レバウジオシドM2、レバウジオシドD2、合成ステビオールグリコシド、例えば、酵素的にグルコシル化されたステビオールグリコシドおよびこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
レバウジオシドMは、通常、ステビオールグリコシド組成物の総ステビオールグリコシド含量の約18%〜約35%、例えば、約20%〜約35%、約20%〜約30%、約20%〜約25%、約25%〜約35%および約25%〜約30%などを含む。一実施形態では、レバウジオシドMは、通常、ステビオールグリコシド組成物の総ステビオールグリコシド含量の約18%〜約30%を含む。
レバウジオシドDは、通常、ステビオールグリコシド組成物の総ステビオールグリコシド含量の約55%〜約75%、例えば、約55%〜約70%、約55%〜約65%、約55%〜約60%、約60%〜約75%、約60%〜約70%、約60%〜約65%、約65%〜約75%および約65%〜約70%などを含む。一実施形態では、レバウジオシドDは、ステビオールグリコシド組成物のステビオールグリコシド含量の約55%〜約70%を含む。
レバウジオシドAは、通常、ステビオールグリコシド組成物の総ステビオールグリコシド含量の約0.5%〜約4%、例えば、約0.5%〜約3%、約0.5%〜約2%、約0.5%〜約1%、約1%〜約4%、約1%〜約3%、約1%〜約2%、約2%〜約4%、約2%〜約3%および約3%〜約4%などを含む。
レバウジオシドNは、通常、ステビオールグリコシド組成物の総ステビオールグリコシド含量の約0.5%〜約5%、例えば、約0.5%〜約4%、約0.5%〜約3%、約0.5%〜約2%、約0.5%〜約1%、約1%〜約5%、約1%〜約4%、約1%〜約3%、約1%〜約2%、約2%〜約5%、約2%〜約4%、約2%〜約3%、約3%〜約5%、約3%〜約4%、および約4%〜約5%などを含む。
レバウジオシドOは、通常、ステビオールグリコシド組成物の総ステビオールグリコシド含量の約0.5%〜約5%、例えば、約0.5%〜約4%、約0.5%〜約3%、約0.5%〜約2%、約0.5%〜約1%、約1%〜約5%、約1%〜約4%、約1%〜約3%、約1%〜約2%、約2%〜約5%、約2%〜約4%、約2%〜約3%、約3%〜約5%、約3%〜約4%、および約4%〜約5%などを含む。
レバウジオシドEは、通常、ステビオールグリコシド組成物の総ステビオールグリコシド含量の約0.2%〜約2%、例えば、約0.2%〜約1.5%、約0.2%〜約1%、約0.2%〜約0.5%、約0.5%〜約2%、約0.5%〜約1.5%、約0.5%〜約1%、約1%〜約2%、約1%〜約1.5%および約1.5%〜約2%などを含む。
特定の実施形態では、ステビオールグリコシド組成物はレバウジオシドD、M、A、N、OおよびEを含み、総ステビオールグリコシド含量は約95%以上である。
一実施形態では、ステビオールグリコシド組成物はレバウジオシドD、M、A、N、OおよびEを含み、総ステビオールグリコシド含量は約95%以上であり、レバウジオシドDは、総ステビオールグリコシド含量の約55%〜約70%を占め、レバウジオシドMは、総ステビオールグリコシドの約18%〜約30%を占め、レバウジオシドAは、総ステビオールグリコシド含量の約0.5%〜約4%を占め、レバウジオシドNは、総ステビオールグリコシド含量の約0.5%〜約5%を占め、レバウジオシドOは、総ステビオールグリコシド含量の約0.5%〜約5%を占め、レバウジオシドEは、総ステビオールグリコシド含量の約0.2%〜約2%を占める。
より特定の実施形態では、レバウジオシドD、M、A、N、OおよびEは、総ステビオールグリコシド含量の少なくとも約90%を占める。
またさらなる実施形態では、レバウジオシドDおよびMは、総ステビオールグリコシド含量の約80%〜約90%を占める。
一実施形態では、ステビオールグリコシド組成物は、レバウジオシドD、M、NおよびOを強化したステビア抽出物(「強化ステビア抽出物」)を、少なくとも1つの有機溶媒および任意選択により水を含む溶媒系から結晶化させることによって製造することができる。例示的な実施形態では、ステビオールグリコシド組成物は、(i)強化ステビア抽出物を、少なくとも1つの有機溶媒、および任意選択により水を含む溶媒系と組み合わせて溶液を提供すること、(ii)溶液を撹拌することおよび/または結晶形成を促進するために溶液に播種すること、および(iii)結晶を溶液から分離してステビオールグリコシド組成物を提供することによって調製される。
有機溶媒は、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、アセトン、または当該技術分野で既知の任意の他の有機溶媒を含む群から選択される。特定の実施形態では、有機溶媒はエタノールである。
例示的な実施形態では、ステビオールグリコシド組成物を調製する方法は、本明細書で上記されるように、まず強化ステビア抽出物を結晶化させて、結晶化した強化ステビア抽出物を提供すること、続いて、(i)ステビオールグリコシド組成物を水と混合して溶液を提供すること、(ii)濃縮溶液を提供するのに十分な時間、溶液を加熱すること、および(iii)濃縮溶液をスプレー乾燥して、本発明のステビオールグリコシド組成物を提供することを含む。例示的な実施形態では、この方法によって製造されたステビオールグリコシド組成物は、約0.08%(w/w)以上、例えば、約1.0%以上、約1.5%以上、約2.0%以上または約2.5%以上などの水溶解度を有する。例示的な実施形態では、ステビオールグリコシド組成物は、約1.0%以上の水溶解度を有する。
一実施形態では、溶液は、(ii)において100℃を超える温度、例えば約100℃〜約120℃などの温度に加熱される。
一実施形態では、濃縮溶液は、スプレー乾燥の間、(ii)における加熱温度と同様の高温に維持される。一実施形態では、濃縮溶液は、少なくとも約100℃、少なくとも約105℃、少なくとも約110℃、少なくとも約115℃または少なくとも約120℃の温度に維持される。他の実施形態では、濃縮溶液は、スプレー乾燥の間、約100℃〜約120℃の温度、例えば、約110℃〜約120℃などの温度に維持される。
強化ステビア抽出物において、レバウジオシドD、M、NおよびOの相対含量(総ステビオールグリコシド含量に対して計算される)は、原料として使用されるステビアの葉におけるレバウジオシドD、M、NおよびOの相対含量(総ステビオールグリコシド含量に対して計算される)よりも高い。強化ステビア抽出物は、米国特許第8,981,081号、米国特許出願第14/603,941号、第14/033,563号、第14/362,275号、第14/613,615号、第14/615,888号、PCT/US12/70562号およびPCT/US14/031129号に記載された方法に従って乾燥ステビア葉から得られる。これらの文書の内容は、その全体が参照により本明細書に含まれる。
一実施形態では、強化ステビア抽出物は、約5重量%〜約30重量%のレバウジオシドMを含む。より特定の実施形態では、強化ステビア抽出物は、1重量%〜約5重量%のレバウジオシドE、約1重量%〜約10重量%のレバウジオシドO、約10重量%〜約30重量%のレバウジオシドD、約1重量%〜約10重量%のレバウジオシドN、約5重量%〜約30重量%のレバウジオシドMおよび約5重量%〜約15重量%のレバウジオシドAを含む。さらにより特定の実施形態では、強化ステビア抽出物は、約1.97%のレバウジオシドE、7.82%のレバウジオシドO、23.92%のレバウジオシドD、6.92%のレバウジオシドN、12.17%のレバウジオシドM、11.91%のレバウジオシドAおよび約2%の他のステビオールグリコシドを含む(全ての百分率はw/w無水ベース)。
他の実施形態では、ステビオールグリコシド組成物を調製する方法は、(i)結晶化したステビオールグリコシド組成物を水と組み合わせて溶液を提供すること、(ii)濃縮溶液を提供するのに十分な時間、溶液を加熱すること、および(iii)濃縮溶液をスプレー乾燥して、本発明のステビオールグリコシド組成物を提供することを含む。この方法によって製造されたステビオールグリコシド組成物は、水中において室温で10分間測定した場合、約1.0%(w/w)以上、例えば、約1.5%以上、約2.0%以上または約2.5%以上などの水溶解度を有する。
一態様では、本発明は、水中において室温で10分間測定した場合、約1.0%(w/w)以上、例えば、約1.5%以上、約2.0%以上、約2.5%以上、または約1%〜約2.5%などの水溶解度を有する本発明のステビオールグリコシド組成物である。
さらに、いくつかの実施形態では、本発明のステビオールグリコシド組成物は、レバウジオシドDおよびレバウジオシドMのみの一定のステビオールグリコシド混合物よりも大きな水溶解度を有する。特定の実施形態では、本発明のステビオールグリコシド組成物は、水中において室温で10分間測定した場合、約70重量%のレバウジオシドDおよび約30重量%のレバウジオシドMを含む混合物の水溶解度よりも少なくとも0.3%(w/w)高い、例えば、少なくとも約0.4%高い、少なくとも約0.5%高い、または少なくとも約1%高いなどの水溶解度を有する。
本明細書で使用される場合、「室温」および「周囲温度」は交換可能に使用され、約25℃を指す。
水溶解度を決定するための多くの方法が当該技術分野で知られている。1つのこのような方法では、溶解度は、秤量した試料を水のアリコートで処理する溶媒添加法によって決定することができる。混合物は、一般に、溶解を促進するため、添加の間にボルテックスおよび/または超音波処理される。試験物質の完全溶解は、目視検査によって決定される。溶解度は、完全溶解を提供するために使用される全溶媒に基づいて計算される。特に、添加された試料の量を溶質の重量(水+試料)×100で割ったものは、(%w/w)での溶解度を提供する。例えば、0.18gの試料を30gの水に溶解することができる場合、その水溶解度は0.6%である。
本発明のステビオールグリコシド組成物は、レバウジオシドDおよびレバウジオシドMのみの一定のステビオールグリコシド混合物と比較して、摂取品(すなわち、飲料)に添加されたときに改善された(すなわち、より少ない)渋味、アシッドオフノート(acid-off-note)および甘味の後味を提供する。
一実施形態では、ステビオールグリコシド組成物は、摂取品(例えば、飲料)に添加されたときに約2%(w/v)以上、例えば、約3%以上、約4%以上、約5%以上、約6%以上、約7%以上、約8%以上、約9%以上、約10%以上、約11%以上、約12%、約13%以上または約14%以上などのスクロース当量を提供する。
別の実施形態では、ステビオールグリコシド組成物は、摂取品(例えば、飲料)に添加されたときに約3度ブリックス〜約12度ブリックスレベル、例えば、約3度ブリックス以上、約4度ブリックス以上、約5度ブリックス以上、約5度ブリックス以上、約7度ブリックス以上、約8度ブリックス以上、約9度ブリックス以上、約10度ブリックス以上、約11度ブリックス以上などを提供する。参照溶液中のスクロースの量、そして甘味の別の尺度は、度ブリックス(°Bx)で表すことができる。1度ブリックスは溶液100グラム中1グラムのスクロースであり、重量による百分率(%w/w)(厳密に言えば質量による)として溶液の強度を表す。
さらに別の実施形態では、ステビオールグリコシド組成物は、摂取品(例えば、飲料)に添加されたときに約50ppm〜約900ppmの濃度を提供する。より特定の実施形態では、組成物中のステビオールグリコシドの量は、摂取品(例えば、飲料)に添加されたときに、約50ppm〜約600ppm、例えば、約50ppm〜約500ppm、約50ppm〜約400ppm、約50ppm〜約300ppm、約50ppm〜約200ppm、約50ppm〜約100ppm、約100ppm〜約600ppm、約100ppm〜約500ppm、約100ppm〜約400ppm、約100ppm〜約300ppm、約100ppm〜約200ppm、約200ppm〜約600ppm、約200ppm〜約500ppm、約200ppm〜約400ppm、約200ppm〜約300ppm、約300ppm〜約600ppm、約300ppm〜約500ppm、約300ppm〜約400ppm、約400ppm〜約600ppm、約400ppm〜約500ppmおよび約500ppm〜約600ppmなどの濃度を提供するのに有効である。
例示的な実施形態では、甘味料組成物は、本発明のステビオールグリコシド組成物および少なくとも1つの付加的な物質を含む。
いくつかの実施形態では、本発明の甘味料組成物は、ステビオールグリコシド組成物に加えて、アルロースを含んでもよい。アルロースは、甘味料組成物中に、約0.5重量%〜約5重量%、例えば、約0.5重量%〜約4重量%、約0.5重量%〜約3重量%、約0.5重量%〜約2重量%および約0.5重量%〜約1.0重量%などの量で存在し得る。
他の実施形態では、本発明の甘味料組成物は、エリスリトールを含むこともできる。エリスリトールは、甘味料組成物中に約0.01重量%〜約0.5重量%の量で存在することができる。
本明細書に記載される甘味料組成物は、所望のカロリー含量を提供するようにカスタマイズすることができる。例えば、摂取品(例えば、飲料など)に添加されたときに所望の甘味を付与し、1人分8オンス当たり約120カロリーを有するように、甘味料組成物は「フルカロリー」であってもよい。あるいは、摂取品(例えば、飲料など)に添加されたときに所望の甘味を付与し、1人分8オンス当たり約60カロリー未満を有するように、甘味料組成物は「中カロリー」であってもよい。他の実施形態では、摂取品(例えば、飲料など)に添加されたときに所望の甘味を付与し、1人分8オンス当たり40カロリー未満を有するように、甘味料組成物は「低カロリー」であってもよい。さらに他の実施形態では、摂取品(例えば、飲料など)に添加されたときに所望の甘味を付与し、1人分8オンス当たり5カロリー未満を有するように、甘味料組成物は「ゼロカロリー」であってもよい。
いくつかの実施形態では、甘味料組成物は、少なくとも1つの付加的な甘味料をさらに含み、少なくとも1つの甘味料は、ステビオールグリコシド組成物中のステビオールグリコシドおよび/またはアルロースおよび/またはエリスリトールとは異なる。
付加的な甘味料は、任意の既知の甘味料、例えば、天然甘味料、天然高甘味度甘味料、合成甘味料であり得る。
一実施形態では、甘味料は、少なくとも1つの天然高甘味度甘味料である。本明細書で使用される場合、「天然高甘味度甘味料」という語句は、天然に見出され、スクロース、フルクトース、またはグルコースよりも高い甘味度を特徴的に有するが、カロリーがより少ない任意の甘味料を指す。天然高甘味度甘味料は、純粋な化合物として、あるいは抽出物の一部として提供され得る。
別の実施形態では、甘味料は、少なくとも1つの合成甘味料である。本明細書で使用される場合、「合成甘味料」という語句は、天然には事実上見出されず、スクロース、フルクトース、またはグルコースよりも高い甘味度を特徴的に有するが、カロリーがより少ない任意の組成物を指す。
さらに他の実施形態では、天然高甘味度甘味料と合成甘味料との組み合わせが考えられる。
他の実施形態では、甘味料は少なくとも1つの炭水化物甘味料である。適切な炭水化物甘味料は、スクロース、グリセルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン、エリスロース、トレオース、エリトルロース、アラビノース、リキソース、リボース、キシロース、リブロース、キシルロース、アロース、アルトロース、ガラクトース、グルコース、グロース、イドース、マンノース、タロース、フルクトース、プシコース、ソルボース、タガトース、マンノヘプツロース、セドヘルツロース(sedoheltulose)、オクトロース(octolose)、フコース、ラムノース、アラビノース、ツラノース、シアロース(sialose)およびこれらの組み合わせからなる群から選択されるが、これらに限定されない。
他の適切な甘味料には、モグロシドIV、モグロシドV、ラカンカ(Luo Han Guo)、シアメノシド、モナチンおよびその塩(モナチンSS、RR、RS、SR)、クルクリン、グリチルリチン酸およびその塩、タウマチン、モネリン、マビンリン、ブラゼイン、ヘルナンズルチン、フィロズルチン、グリシフィリン、フロリジン、トリロバチン、バイユノシド、オスラジン、ポリポドシドA、プテロカリオシドA、プテロカリオシドB、ムクロジオシド、フロミソシドI、ペリアンドリンI、アブルソシドA、ステビオールビオシドおよびシクロカリオシドI、糖アルコール、例えば、エリスリトール、スクラロース、アセスルファムカリウム、アセスルファム酸およびその塩、アスパルテーム、アリテーム、サッカリンおよびその塩、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、シクラメート、シクラム酸およびその塩、ネオテーム、アドバンテーム、グルコシル化ステビオールグリコシド(GSG)、ならびにこれらの組み合わせが含まれる。
一実施形態では、甘味料は、カロリー甘味料またはカロリー甘味料の混合物である。別の実施形態では、カロリー甘味料は、スクロース、フルクトース、グルコース、高フルクトースコーン/デンプンシロップ、甜菜糖、甘蔗糖、およびこれらの組み合わせから選択される。
別の実施形態では、甘味料は、ソルボース、リキソース、リブロース、キシロース、キシルロース、D−アロース、L−リボース、D−タガトース、L−グルコース、L−フコース、L−アラビノース、ツラノースおよびこれらの組み合わせから選択される希少糖である。希少糖は、甘味料組成物中に約0.5重量%〜約3.0重量%、例えば、約0.5重量%〜約2.5重量%、約0.5重量%〜約2.0重量%、約0.5重量%〜約1.5重量%、約0.5重量%〜約1.0重量%、約1.0重量%〜約3.0重量%、約1.0重量%〜約2.5重量%、約1.0重量%〜約2.0重量%、約1.0重量%〜約1.5重量%、約2.0重量%〜約3.0重量%および約2.0重量%〜約2.5重量%などの量で存在し得る。
一実施形態では、甘味料組成物は、本発明のステビオールグリコシド組成物と、少なくとも1つのフラボノイド、イソフラボノイドまたはこれらの組み合わせとを含む。理論に束縛されることは望まないが、少なくとも1種のフラボノイド、イソフラボノイドまたはこれらの組み合わせを含むことにより、甘味の経時プロファイルが改善され、本発明のステビオールグリコシド組成物の甘味が増強されると考えられる。
一実施形態では、少なくとも1つのフラボノイドまたはイソフラボノイドは、摂取品に添加されたときに、約5ppm〜約50ppm、例えば、約5ppm〜約30ppm、約5ppm〜約15ppm、約15ppm〜約50ppm、約15ppm〜約30ppmおよび約30ppm〜約50ppmなどの濃度を提供するような量で甘味料組成物中に存在する。
「フラボノイド」は、本明細書で使用される場合、「バイオフラボノイド」という用語と交換可能に使用される。適切なフラボノイドとしては、フラボン、フラバノール、フラバノン、フラバンおよびフラバノールが挙げられるが、これらに限定されない。
フラボンは、2−フェニルクロメン−4−オン(2−フェニル−1−ベンゾピラン−4−オン)骨格を含有する。例示的なフラボンには、アピゲニン、タンゲレチン、クリシン、6−ヒドロキシフラボン、バイカレイン、スクテラレイン、ウォゴニン、ジオスミン、フラボキサートおよび7,8−ジヒドロキシフラボンが含まれる。
フラバノンはフラボンと同じ骨格を有するが、7位で二糖、通常ルチノースまたはネオヘスペリドースによってグリコシル化され得る。例示的なアグリコンフラバノンには、ブチン、ヘスペレチン、ナリンゲニン、エリオジクチオール、ホモエリオジクチオール、サクラネチン、ステルビンおよびイソサクラネチンが含まれる。例示的なフラバノングリコシドには、ジジミン、エリオシトリン、ヘスペリジン、ナリルチン、ナリンジン、ネオエリオシトリン、ネオヘスペリジン、ポンシリンおよびサクラニンが含まれる。
フラバンは、2−フェニル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン骨格を含有する。フラバンには、フラバン−3−オール、フラバン−4−オールおよびフラバン−3,4−ジオールが含まれる。例示的なフラバンにはカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキン、エピガロカテキンガレート、プロアントシアニジン、テアフラビン、テアルビジン、アピホロール、ルテオホロール、ロイコシアニジン、ロイコデルフィニジン、ロイコフィセチニジン、ロイコマルビジン、ロイコペラルゴニジン、ロイコペオニジン、ロイコロビネチニジン、メラカシジンおよびテラカシジンが含まれる。
フラボノールは、3−ヒドロキシ−2−フェニルクロメン−4−オンを含み、グリコシル化することもできる。例示的なアグリコンフラボノールには、3−ヒドロキシフラボン、アザレアチン、フィセチン、ガランギン、ゴシペチン、ケンペリド、ケンペドロール(kaempfedrol)、イソラムネチン、モリン、ミリセチン、ナツダイダイン、パキポドール、ケルセチン、ラムナジンおよびラムネチンが含まれる。例示的なフラボノールグリコシドには、アストラガリン、アザレイン、ヒペロシド、イソクエルシチン(isoquercitin)、ケンペリトリン、ミリシトリン、クエルシトリン、ロビニン、ルチン、スピレオシド、キサントラムニン、アムレンシン、イカリインおよびトロキセルチンが含まれる。
イソフラボノイドは、フラボノイド、通常3−フェニルクロメン−4−オン骨格と比較して、わずかに異なる骨格を有する。好適なイソフラボノイドには、イソフラボン、イソフラボノン(isoflavonone)、イソフラバン、プテロカルパンおよびレトノイド(roetonoid)が含まれるが、これらに限定されない。
適切なイソフラボンの源には、大豆、大豆製品、豆類、アルファルファもやし、ひよこ豆、ピーナツ、およびムラサキツメクサが含まれるが、これらに限定されない。イソフラボンには、ダイゼイン、ゲニステイン、イリロン、オロボール、プソイドバプチゲニン、アナギロイドイソフラボンAおよびB、ビオカニンA、カリコシン、ホルモノネチン、グリシテイン、イリゲニンが含まれる。5−O−メチルゲニステイン、プラテンセイン、プルネチン、psi−テクトリゲニン、レツシン、テクトリゲニン、ダイゼイン、ゲニステイン、イリジン、オノニン、プエラリン、ソファリコシド、テクトリジン、ビドウィロールA、デルボン、ルテオン、7−O−メチルルテオン、ウィテオン、アルピヌムイソフラボン、バルビゲロン、ジ−O−メチルアルピヌムイソフラボン、4’−メチル−アルピヌムイソフラボンおよびロテノイド。
一実施形態では、フラボノイドまたはイソフラボノイドは、ナリンゲニン、ヘスペレチン、ヘスペリジン、エリオジクチオールおよびこれらの組み合わせからなる群から選択される。
別の実施形態では、甘味料組成物は、本発明のステビオールグリコシド組成物と、フィロズルチン、タキシフォリン3−O−アセテートおよびフロレチンからなる群から選択される少なくとも1つの化合物とを含む。理論に束縛されることは望まないが、これらの化合物またはこれらの組み合わせを含むことにより、甘味の経時プロファイルが改善され、本発明のステビオールグリコシド組成物の甘味が増強されると考えられる。
一実施形態では、フィロズルチン、タキシフォリン3−O−アセテートおよびフロレチンからなる群から選択される少なくとも1つの化合物は、摂取品に添加されたときに、約5ppm〜約50ppm、例えば、約5ppm〜約30ppm、約5ppm〜約15ppm、約15ppm〜約50ppm、約15ppm〜約30ppmおよび約30ppm〜約50ppmなどの濃度を提供するような量で甘味料組成物中に存在する。
甘味料組成物は、本明細書において詳述される1つまたは複数の他の添加剤をさらに含み得る。いくつかの実施形態では、甘味料組成物は、炭水化物、ポリオール、アミノ酸およびその対応する塩、ポリアミノ酸およびその対応する塩、糖酸およびその対応する塩、ヌクレオチド、有機酸、無機酸、有機酸塩および有機塩基塩を含む有機塩、無機塩、苦味化合物、香味料および香味成分、渋味化合物、タンパク質またはタンパク質加水分解物、界面活性剤、乳化剤、増量剤、ガム、酸化防止剤、着色剤、フラボノイド、アルコール、ポリマー、ならびにこれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない添加剤を含有する。いくつかの実施形態では、添加剤は、経時および香味プロファイルを改善して、スクロースと同様の味を甘味料組成物に提供するように作用する。
一実施形態では、甘味料組成物は、1つまたは複数のポリオールをさらに含み含有する。「ポリオール」という用語は、本明細書で使用される場合、2つ以上のヒドロキシル基を含有する分子を指す。ポリオールはジオール、トリオール、またはテトラオールでよく、それぞれ2、3、および4つのヒドロキシル基を含有する。またポリオールは4つ以上のヒドロキシル基を含有していてもよく、例えば、ペンタオール、ヘキサオール、ヘプタオールなどであり、それぞれ5、6、または7つのヒドロキシル基を含有する。さらに、ポリオールは、炭水化物の還元形態である糖アルコール、多価アルコール、またはポリアルコールであってもよく、この場合、カルボニル基(アルデヒドまたはケトン、還元糖)は、第1級または第2級ヒドロキシル基に還元されている。
いくつかの実施形態におけるポリオールの非限定的な例としては、マルチトール、マンニトール、ソルビトール、ラクチトール、キシリトール、イソマルト、プロピレングリコール、グリセロール(グリセリン)、トレイトール、ガラクチトール、パラチノース、還元イソマルトオリゴ糖、還元キシロオリゴ糖、還元ゲンチオオリゴ糖、還元マルトースシロップ、還元グルコースシロップ、および味に悪影響を与えることなく還元することが可能な糖アルコールまたは任意の他の炭水化物が挙げられる。
ある実施形態では、ポリオールは、甘味料組成物(例えば、飲料など)中に存在する場合に約100ppm〜約250,000ppmの濃度を提供するのに有効な量で摂取品中に存在する。他の実施形態では、ポリオールは、甘味料組成物中に存在する場合に約400ppm〜約80,000ppm、例えば、約5,000ppm〜約40,000ppmの濃度を提供するのに有効な量で摂取品中に存在する。
適切なアミノ酸添加剤には、アスパラギン酸、アルギニン、グリシン、グルタミン酸、プロリン、スレオニン、テアニン、システイン、シスチン、アラニン、バリン、チロシン、ロイシン、アラビノース、トランス−4−ヒドロキシプロリン、イソロイシン、アスパラギン、セリン、リジン、ヒスチジン、オルニチン、メチオニン、カルニチン、アミノ酪酸(α−、β−、および/またはδ−異性体)、グルタミン、ヒドロキシプロリン、タウリン、ノルバリン、サルコシン、およびこれらの塩形態、例えば、ナトリウム塩またはカリウム塩または酸塩などが含まれるが、これらに限定されない。またアミノ酸添加剤は、D−またはL−配置であり、同一または異なるアミノ酸のモノ−、ジ−、またはトリ−形態であり得る。さらに、アミノ酸は、適切な場合にはα−、β−、γ−および/またはδ−異性体であり得る。上記のアミノ酸およびその対応する塩(例えば、そのナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩または他のアルカリもしくはアルカリ土類金属塩、または酸塩)の組み合わせも、いくつかの実施形態では適切な添加剤である。アミノ酸は天然でも合成でもよい。またアミノ酸は、修飾されていてもよい。修飾アミノ酸は、少なくとも1つの原子が付加、除去、置換されているか、あるいはこれらの組み合わせである任意のアミノ酸(例えば、N−アルキルアミノ酸、N−アシルアミノ酸、またはN−メチルアミノ酸)を指す。修飾アミノ酸の非限定的な例としては、トリメチルグリシン、N−メチル−グリシン、およびN−メチル−アラニンなどのアミノ酸誘導体が挙げられる。本明細書で使用される場合、修飾アミノ酸は、修飾および非修飾アミノ酸の両方を包含する。本明細書で使用される場合、アミノ酸は、グルタチオンおよびL−アラニル−L−グルタミンなどのペプチドおよびポリペプチド(例えば、ジペプチド、トリペプチド、テトラペプチド、およびペンタペプチド)の両方ともを包含する。適切なポリアミノ酸添加剤には、ポリ−L−アスパラギン酸、ポリ−L−リジン(例えば、ポリ−L−α−リジンまたはポリ−L−ε−リジン)、ポリ−L−オルニチン(例えば、ポリ−L−α−オルニチンまたはポリ−L−ε−オルニチン)、ポリ−L−アルギニン、アミノ酸の他の高分子形態、ならびにこれらの塩形態(カルシウム塩、カリウム塩、ナトリウム塩、またはマグネシウム塩、例えば、L−グルタミン酸モノナトリウム塩など)が含まれる。またポリアミノ酸添加剤は、D−またはL−配置であり得る。さらに、ポリアミノ酸は、適切な場合にはα−、β−、γ−、δ−、およびε−異性体であり得る。上記のポリアミノ酸およびその対応する塩(例えば、そのナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩または他のアルカリもしくはアルカリ土類金属塩、または酸塩)の組み合わせも、いくつかの実施形態では適切な添加剤である。本明細書で記載されるポリアミノ酸は、異なるアミノ酸のコポリマーを含むこともできる。ポリアミノ酸は、天然でも合成でもよい。またポリアミノ酸は、少なくとも1つの原子が付加、除去、置換されるか、あるいはこれらの組み合わせであるように修飾されていてもよい(例えば、N−アルキルポリアミノ酸またはN−アシルポリアミノ酸)。本明細書で使用される場合、ポリアミノ酸は、修飾および非修飾ポリアミノ酸の両方を包含する。例えば、修飾ポリアミノ酸には、種々の分子量(MW)のポリアミノ酸、例えば、MW1,500、MW6,000、MW25,200、MW63,000、MW83,000、またはMW300,000のポリ−L−α−リジンなどが含まれるが、これらに限定されない。
特定の実施形態では、アミノ酸は、甘味料組成物(例えば、飲料など)中に存在する場合に約10ppm〜約50,000ppmの濃度を提供するのに有効な量で摂取品中に存在する。別の実施形態では、アミノ酸は、甘味料組成物中に存在する場合に約1,000ppm〜約10,000ppmの濃度、例えば、約2,500ppm〜約5,000ppmまたは約250ppm〜約7,500ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で摂取品中に存在する。
適切な糖酸添加剤には、アルドン酸、ウロン酸、アルダル酸、アルギン酸、グルコン酸、グルクロン酸、グルカル酸、ガラクタル酸、ガラクツロン酸、およびこれらの塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩または他の生理学的に許容可能な塩)、およびこれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
適切なヌクレオチド添加剤には、イノシン一リン酸(「IMP」)、グアノシン一リン酸(「GMP」)、アデノシン一リン酸(「AMP」)、シトシン一リン酸(CMP)、ウラシル一リン酸(UMP)、イノシン二リン酸、グアノシン二リン酸、アデノシン二リン酸、シトシン二リン酸、ウラシル二リン酸、イノシン三リン酸、グアノシン三リン酸、アデノシン三リン酸、シトシン三リン酸、ウラシル三リン酸、これらのアルカリまたはアルカリ土類金属塩、およびこれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。また本明細書に記載されるヌクレオチドは、ヌクレオチド関連添加剤、例えば、ヌクレオシドまたは核酸塩基(例えば、グアニン、シトシン、アデニン、チミン、ウラシル)なども含み得る。
ヌクレオチドは、甘味料組成物(例えば、飲料など)中に存在する場合に約5ppm〜約1,000ppmの濃度を提供するのに有効な量で摂取品中に存在する。
適切な有機酸添加剤には、−COOH部分を含む任意の化合物、例えば、C2〜C30カルボン酸、置換ヒドロキシルC2〜C30カルボン酸、酪酸(エチルエステル)、置換酪酸(エチルエステル)、安息香酸、置換安息香酸(例えば、2,4−ジヒドロキシ安息香酸)、置換ケイ皮酸、ヒドロキシ酸、置換ヒドロキシ安息香酸、アニス酸 置換シクロヘキシルカルボン酸、タンニン酸、アコニット酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、イソクエン酸、グルコン酸、グルコヘプトン酸、アジピン酸、ヒドロキシクエン酸、リンゴ酸、フルーツ酸(fruitaric acid)(リンゴ酸、フマル酸、および酒石酸のブレンド)、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、クロロゲン酸、サリチル酸、クレアチン、カフェイン酸、胆汁酸、酢酸、アスコルビン酸、アルギン酸、エリトルビン酸、ポリグルタミン酸、グルコノデルタラクトン、およびこれらのアルカリまたはアルカリ土類金属塩誘導体などが含まれる。加えて、有機添加剤は、D−またはL−配置のいずれかでもあり得る。
適切な有機酸添加剤の塩には、全ての有機酸のナトリウム塩、カルシウム塩、カリウム塩、およびマグネシウム塩、例えば、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、乳酸(例えば、乳酸ナトリウム)、アルギン酸(例えば、アルギン酸ナトリウム)、アスコルビン酸(例えば、アスコルビン酸ナトリウム)、安息香酸(例えば、安息香酸ナトリウムまたは安息香酸カリウム)、ソルビン酸およびアジピン酸の塩などが含まれるが、これらに限定されない。記載される有機酸添加剤の例は、任意選択により、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、カルボキシル誘導体、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、アルコキシ、アリールオキシ、ニトロ、シアノ、スルホ、チオール、イミン、スルホニル、スルフェニル、スルフィニル、スルファミル、カルボキサルコキシ(carboxalkoxy)、カルボキサミド、ホスホニル、ホスフィニル、ホスホリル、ホスフィノ、チオエステル、チオエーテル、酸無水物、オキシイミノ、ヒドラジノ、カルバミル、ホスホル((phosphor)またはホスホナト(phosphonato)から選択される少なくとも1つの基によって置換されていてもよい。特定の実施形態では、有機酸添加剤は、摂取品(例えば、飲料など)中に存在する場合に約10ppm〜約5,000ppmの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。
適切な無機酸添加剤には、リン酸、亜リン酸、ポリリン酸、塩酸、硫酸、炭酸、リン酸二水素ナトリウム、およびこれらのアルカリまたはアルカリ土類金属塩(例えば、イノシトール6リン酸Mg/Ca)が含まれるが、これらに限定されない。
無機酸添加剤は、甘味料組成物(例えば、飲料など)中に存在する場合に約25ppm〜約25,000ppmの濃度を提供するのに有効な量で摂取品中に存在する。
適切な苦味化合物添加剤には、カフェイン、キニーネ、尿素、ビターオレンジ油、ナリンギン、カシア、およびこれらの塩が含まれるが、これらに限定されない。
苦味化合物は、甘味料組成物(例えば、飲料など)中に存在する場合に約25ppm〜約25,000ppmの濃度を提供するのに有効な量で摂取品中に存在する。
適切な香味料および香味成分添加剤には、バニリン、バニラ抽出物、マンゴー抽出物、シナモン、シトラス、ココナッツ、ショウガ、ビリジフロロール、アーモンド、メントール(ミントなしのメントールを含む)、ブドウの皮抽出物、およびブドウ種子抽出物が含まれるが、これらに限定されない。「香味料」および「香味成分」は同義であり、天然もしくは合成物質またはこれらの組み合わせを含むことができる。また香味料は、香味を付与する任意の他の物質も含み、一般的に許容可能な範囲で使用される場合にヒトまたは動物に安全である天然または非天然(合成)物質を含み得る。独占所有権のある香味料の非限定的な例としては、DoehlerTMNatural Flavoring Sweetness Enhancer K14323(DoehlerTM、Darmstadt, Germany)、SymriseTMNatural Flavor Mask for Sweeteners 161453および164126(SymriseTM、Holzminden, Germany)、Natural AdvantageTMBitterness Blockers 1、2、9および10(Natural AdvantageTM、Freehold, New Jersey,U.S.A.)、ならびにSucramaskTM(Creative Research Management、Stockton, California,U.S.A.)が挙げられる。
香味料は、甘味料組成物(例えば、飲料など)中に存在する場合に約0.1ppm〜約4,000ppmの濃度を提供するのに有効な量で摂取品中に存在する。
適切なポリマー添加剤には、キトサン、ペクチン、ペクチン酸、ペクチニン酸(pectinic)、ポリウロン酸、ポリガラクツロン酸、デンプン、食品親水コロイドまたはその粗抽出物(例えば、アカシアセネガルガム(FibergumTM)、アカシアセイヤルガム、カラギーナン)、ポリ−L−リジン(例えば、ポリ−L−α−リジンまたはポリ−L−ε−リジン)、ポリ−L−オルニチン(例えば、ポリ−L−α−オルニチンまたはポリ−L−ε−オルニチン)、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリ(エチレングリコールメチルエーテル)、ポリアルギニン、ポリアスパラギン酸、ポリグルタミン酸、ポリエチレンイミン、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコール、およびポリエチレングリコールアルギニン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウムおよびその塩、ならびに他のカチオン性ポリマーおよびアニオン性ポリマーが含まれるが、これらに限定されない。
ポリマーは、甘味料組成物(例えば、飲料など)中に存在する場合に約30ppm〜約2,000ppmの濃度を提供するのに有効な量で摂取品中に存在する。
適切なタンパク質またはタンパク質加水分解物添加剤には、ウシ血清アルブミン(BSA)、乳清タンパク質(90%インスタント乳清タンパク質単離物、34%乳清タンパク質、50%加水分解乳清タンパク質、および80%乳清タンパク質濃縮物などのその画分または濃縮物を含む)、可溶性米タンパク質、大豆タンパク質、タンパク質単離物、タンパク質加水分解物、タンパク質加水分解物の反応生成物、糖タンパク質、および/またはアミノ酸(例えば、グリシン、アラニン、セリン、スレオニン、アスパラギン、グルタミン、アルギニン、バリン、イソロイシン、ロイシン、ノルバリン、メチオニン、プロリン、チロシン、ヒドロキシプロリンなど)を含有するプロテオグリカン、コラーゲン(例えば、ゼラチン)、部分加水分解コラーゲン(例えば、加水分解魚コラーゲン)、ならびにコラーゲン加水分解物(例えば、ブタコラーゲン加水分解物)が含まれるが、これらに限定されない。
タンパク質加水分解物は、甘味料組成物(例えば、飲料など)中に存在する場合に約200ppm〜約50,000ppmの濃度を提供するのに有効な量で摂取品中に存在する。
適切な界面活性剤添加剤には、ポリソルベート(例えば、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ポリソルベート80)、ポリソルベート20、ポリソルベート60)、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ジオクチルスルホスクシナートまたはジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、塩化セチルピリジニウム(塩化ヘキサデシルピリジニウム)、臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、コール酸ナトリウム、カルバモイル、塩化コリン、グリココール酸ナトリウム、タウロデオキシコール酸ナトリウム、ラウリン酸アルギナート(lauric arginate)、ステアロイルラクチル酸ナトリウム(sodium stearoyl lactylate)、タウロコール酸ナトリウム、レシチン、スクロースオレイン酸エステル、スクロースステアリン酸エステル、スクロースパルミチン酸エステル、スクロースラウリン酸エステル、および他の乳化剤などが含まれるが、これらに限定されない。
界面活性剤添加剤は、甘味料組成物(例えば、飲料など)中に存在する場合に約30ppm〜約2,000ppmの濃度を提供するのに有効な量で摂取品中に存在する。
適切なフラボノイド添加剤は、フラボノール、フラボン、フラバノン、フラバン−3−オール、イソフラボン、またはアントシアニジンに分類されている。フラボノイド添加剤の非限定的な例としては、カテキン(例えば、PolyphenonTM60、PolyphenonTM30、およびPolyphenonTM25(Mitsui Norin Co., Ltd.,日本)、ポリフェノール、ルチン(例えば、酵素修飾ルチンSanmelinTMAO(San-fi Gen F.F.I., Inc.,大阪,日本)などの緑茶抽出物)、ネオヘスペリジン、ナリンギン、ネオヘスペリジンジヒドロカルコンなどが挙げられるが、これらに限定されない。
フラボノイド添加剤は、甘味料組成物(例えば、飲料など)中に存在する場合に約0.1ppm〜約1,000ppmの濃度を提供するのに有効な量で摂取品中に存在する。
適切なアルコール添加剤にはエタノールが含まれるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、アルコール添加剤は、甘味料組成物(例えば、飲料など)中に存在する場合に約625ppm〜約10,000ppmの濃度を提供するのに有効な量で摂取品中に存在する。
適切な渋味化合物添加剤には、タンニン酸、塩化ユウロピウム(EuCl)、塩化ガドリニウム(GdCl)、塩化テルビウム(TbCl)、ミョウバン、タンニン酸、およびポリフェノール(例えば、茶ポリフェノール)が含まれるが、これらに限定されない。渋味添加剤は、甘味料組成物(例えば、飲料など)中に存在する場合に約10ppm〜約5,000ppmの濃度を提供するのに有効な量で摂取品中に存在する。
機能性成分
本明細書で提供される甘味料組成物は、1つまたは複数の機能性成分を含有することもでき、これらは現実のまたは認知された健康上の利益(heath benefit)を組成物に提供する。機能性成分には、サポニン、酸化防止剤、食物繊維源、脂肪酸、ビタミン、グルコサミン、ミネラル、保存料、水分補給剤、プロバイオティクス、プレバイオティクス、体重管理剤、骨粗鬆症管理剤、植物エストロゲン、長鎖第1級脂肪族飽和アルコール、フィトステロール、およびこれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
サポニン
ある実施形態では、機能性成分は少なくとも1つのサポニンである。本明細書で使用される場合、少なくとも1つのサポニンは、本明細書において提供される組成物のための機能性成分として、単一のサポニンまたは複数のサポニンを含み得る。一般に、本発明の特定の実施形態によると、少なくとも1つのサポニンは、健康およびウェルネスを増進するのに十分な量で組成物中に存在する。
サポニンは、アグリコン環構造および1つまたは複数の糖部分を含むグリコシド天然植物生成物である。非極性アグリコンと水溶性糖部分との組み合わせはサポニン界面活性特性を生じ、それにより、水溶液中で振とうされたときに泡を形成できるようになる。
サポニンは、いくつかの共通の特性に基づいてグループ化される。特に、サポニンは界面活性剤であり、溶血活性を示し、コレステロールとの複合体を形成する。サポニンはこれらの特性を共有するが、構造的に多様である。サポニン中の環構造を形成するアグリコン環構造のタイプは、大きく異なり得る。本発明の特定の実施形態で使用するためのサポニン中のアグリコン環構造のタイプの非限定的な例としては、ステロイド、トリテルペノイド、およびステロイドアルカロイドが挙げられる。本発明の特定の実施形態で使用するための具体的なアグリコン環構造の非限定的な例としては、ソヤサポゲノールA、ソヤサポゲノールBおよびソヤソポゲノール(soyasopogenol)Eが挙げられる。アグリコン環構造に結合した糖部分の数およびタイプも大きく異なり得る。本発明の特定の実施形態で使用するための糖部分の非限定的な例としては、グルコース、ガラクトース、グルクロン酸、キシロース、ラムノース、およびメチルペントース部分が挙げられる。本発明の特定の実施形態で使用するための具体的なサポニンの非限定的な例としては、グループAアセチルサポニン、グループBアセチルサポニン、およびグループEアセチルサポニンが挙げられる。
サポニンは多種多様の植物および植物生成物中に見出すことができ、特に植物の皮および樹皮に多く見られ、そこでワックス状の保護コーティングを形成する。サポニンのいくつかの一般的な源には、大豆(乾燥重量で約5%のサポニン含量を有する)、シャボンソウ(サポナリア(Saponaria))(その根は歴史的にセッケンとして使用された)、ならびにアルファルファ、アロエ、アスパラガス、ブドウ、ひよこ豆、ユッカ、および種々の他の豆および草が含まれる。サポニンは、当業者によく知られている抽出技術を用いることにより、これらの源から得ることができる。従来の抽出技術の説明は米国特許出願公開第2005/0123662号において見出すことができ、その開示は参照によって明白に援用される。
酸化防止剤
ある実施形態では、機能性成分は少なくとも1つの酸化防止剤である。本明細書で使用される場合、少なくとも1つの酸化防止剤は、本明細書において提供される組成物のための機能性成分として、単一の酸化防止剤または複数の酸化防止剤を含み得る。一般に、本発明の特定の実施形態によると、少なくとも1つの酸化防止剤は、健康およびウェルネスを増進するのに十分な量で組成物中に存在する。
本明細書で使用される場合、「酸化防止剤」は、細胞および生体分子への酸化的損傷を阻害、抑制、または低減する任意の物質を指す。理論によって束縛されないが、酸化防止剤は有害な反応を引き起こす前にフリーラジカルを安定化することによって、細胞または生体分子への酸化的損傷を阻害、抑制、または低減すると考えられている。従って、酸化防止剤は、変性疾患の発生を防止または遅延させることができる。
本発明の実施形態に適した酸化防止剤の例としては、ビタミン、ビタミン補因子、ミネラル、ホルモン、カロテノイド、カロテノイドテルペノイド、非カロテノイドテルペノイド、フラボノイド、フラボノイドポリフェノール類(例えば、バイオフラボノイド)、フラボノール、フラボン、フェノール、ポリフェノール、フェノールのエステル、ポリフェノールのエステル、非フラボノイドフェノール類、イソチオシアネート、およびこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、酸化防止剤は、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ユビキノン、無機質セレン、マンガン、メラトニン、α−カロテン、β−カロテン、リコペン、ルテイン、ゼアンチン(zeanthin)、クリポキサンチン(crypoxanthin)、レセルバトール(reservatol)、オイゲノール、ケルセチン、カテキン、ゴシポール、ヘスペレチン、クルクミン、フェルラ酸、チモール、ヒドロキシチロソール、ターメリック(tumeric)、タイム、オリーブ油、リポ酸、グルタチノン(glutathinone)、グタミン(gutamine)、シュウ酸、トコフェロール由来の化合物、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、tert−ブチルヒドロキノン、酢酸、ペクチン、トコトリエノール、トコフェロール、補酵素Q10、ゼアキサンチン、アスタキサンチン、カンタキサンチン(canthaxantin)、サポニン、リモノイド、ケンペドロール(kaempfedrol)、ミリセチン、イソラムネチン、プロアントシアニジン、ケルセチン、ルチン、ルテオリン、アピゲニン、タンゲリチン、ヘスペレチン、ナリンゲニン、エロジクチオール(erodictyol)、フラバン−3−オール(例えば、アントシアニジン)、ガロカテキン、エピカテキンおよびその没食子酸エステル形態、エピガロカテキンおよびその没食子酸エステル形態(ECGC) テアフラビンおよびその没食子酸エステル形態、テアルビジン、イソフラボン植物エストロゲン、ゲニステイン、ダイゼイン、グリシテイン、アニトシアニン(anythocyanin)、シアニジング(cyaniding)、デルフィニジン、マルビジン、ペラルゴニジン、ペオニジン、ペツニジン、エラグ酸、没食子酸、サリチル酸、ロスマリン酸、ケイ皮酸およびその誘導体(例えば、フェルラ酸)、クロロゲン酸、チコリ酸、ガロタンニン、エラジタンニン、アントキサンチン、ベタシアニンおよび他の植物顔料、シリマリン、クエン酸、リグナン、抗栄養素、ビリルビン、尿酸、R−α−リポ酸、N−アセチルシステイン、エンブリカニン(emblicanin)、リンゴ抽出物、リンゴ皮抽出物(アップルフェノン)、ルイボス抽出物レッド、ルイボス抽出物グリーン、ホーソンベリー抽出物、レッドラズベリー抽出物、グリーンコーヒー酸化防止剤(GCA)、アロニア抽出物20%、ブドウ種子抽出物(VinOseed)、ココア抽出物、ホップ抽出物、マンゴスチン抽出物、マンゴスチン外皮抽出物、クランベリー抽出物、ザクロ抽出物、ザクロ外皮抽出物、ザクロ種子抽出物、ホーソンベリー抽出物、ポメラザクロ抽出物、桂皮抽出物、ブドウの皮抽出物、ビルベリー抽出物、松樹皮抽出物、ピクノジェノール、エルダーベリー抽出物、クワ根抽出物、クコ(gogi)抽出物、ブラックベリー抽出物、ブルーベリー抽出物、ブルーベリー葉抽出物、ラズベリー抽出物、ターメリック抽出物、シトラスバイオフラボノイド、クロフサスグリ、ショウガ、アサイー粉末、グリーンコーヒー豆抽出物、緑茶抽出物、およびフィチン酸、またはこれらの組み合わせである。代替の実施形態では、酸化防止剤は、例えば、ブチル化ヒドロキシトルエンまたはブチル化ヒドロキシアニソールなどの合成酸化防止剤である。本発明の実施形態に適した酸化防止剤の他の源には、果実、野菜、茶、ココア、チョコレート、スパイス、ハーブ、米、家畜の内臓肉、酵母、全粒、または穀粒が含まれるが、これらに限定されない。
特定の酸化防止剤は、ポリフェノール(polyphenols)(「ポリフェノール類(polyphenolics)」としても知られている)と呼ばれる植物性栄養素の種類に属し、これは植物中に見られる化学物質であり、1分子当たり2つ以上のフェノール基の存在を特徴とする。たとえば、癌、心疾患、および慢性炎症疾患の予防、ならびに精神的な強さおよび身体的な強さの改善を含む、様々な健康上の利益をポリフェノールから得ることができる。本発明の実施形態のために適切なポリフェノールには、カテキン、プロアントシアニジン、プロシアニジン、アントシアニン、クェルセリン(quercerin)、ルチン、レセルバトロール(reservatrol)、イソフラボン、クルクミン、プニカラギン、エラジタンニン、ヘスペリジン、ナリンギン、シトラスフラボノイド、クロロゲン酸、他の類似の材料、およびこれらの組み合わせが含まれる。
特定の実施形態では、酸化防止剤は、例えば、没食子酸エピガロカテキン(EGCG)などのカテキンである。本発明の実施形態のために適切なカテキンの源には、緑茶、白茶、紅茶、ウーロン茶、チョコレート、ココア、赤ワイン、ブドウ種子、赤ブドウの皮、紫ブドウの皮、赤ブドウジュース、紫ブドウジュース、ベリー、ピクノジェノール、および赤リンゴの皮が含まれるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、酸化防止剤は、プロアントシアニジン、プロシアニジンまたはこれらの組み合わせから選択される。本発明の実施形態に適したプロアントシアニジンおよびプロシアニジンの源には、赤ブドウ、紫ブドウ、ココア、チョコレート、ブドウ種子、赤ワイン、カカオ豆、クランベリー、リンゴの皮、プラム、ブルーベリー、クロフサスグリ、チョークベリー、緑茶、ソルガム、シナモン、大麦、金時豆、ピント豆、ホップ、アーモンド、ヘーゼルナッツ、ピーカン、ピスタチオ、ピクノジェノール、および色彩豊かなベリーが含まれるが、これらに限定されない。
特定の実施形態では、酸化防止剤はアントシアニンである。本発明の実施形態に適したアントシアニンの源には、レッドベリー、ブルーベリー、ビルベリー、クランベリー、ラズベリー、サクランボ、ザクロ、イチゴ、エルダーベリー、チョークベリー、赤ブドウの皮、紫ブドウの皮、ブドウ種子、赤ワイン、クロフサスグリ、アカフサスグリ、ココア、プラム、リンゴの皮、モモ、レッドペアー、赤キャベツ、赤タマネギ、赤オレンジ、およびブラックベリーが含まれるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、酸化防止剤は、ケルセチン、ルチンまたはこれらの組み合わせから選択される。本発明の実施形態に適したケルセチンおよびルチンの源には、赤リンゴ、タマネギ、ケール、クロマメノキ、コケモモ、チョークベリー、クランベリー、ブラックベリー、ブルーベリー、イチゴ、ラズベリー、クロフサスグリ、緑茶、紅茶、プラム、アプリコット、パセリ、リーキ、ブロッコリー、チリペッパー、ベリーワイン、およびイチョウが含まれるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、酸化防止剤はレセルバトロール(reservatrol)である。本発明の実施形態に適したレセルバトロール(reservatrol)の源には、赤ブドウ、ピーナツ、クランベリー、ブルーベリー、ビルベリー、クワ、イタドリ茶、および赤ワインが含まれるが、これらに限定されない。
特定の実施形態では、酸化防止剤はイソフラボンである。本発明の実施形態に適したイソフラボンの源には、大豆、大豆製品、豆類、アルファルファもやし(alfalfa sprout)、ひよこ豆、ピーナツ、およびムラサキツメクサが含まれるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、酸化防止剤はクルクミンである。本発明の実施形態に適したクルクミンの源には、ターメリックおよびカラシが含まれるが、これらに限定されない。
特定の実施形態では、酸化防止剤は、プニカラギン、エラジタンニンまたはこれらの組み合わせから選択される。本発明の実施形態に適したプニカラギンおよびエラジタンニンの源には、ザクロ、ラズベリー、イチゴ、クルミ、およびオークで熟成した赤ワインが含まれるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、酸化防止剤は、ヘスペリジンまたはナリンギンなどのシトラスフラボノイドである。本発明の実施形態に適したヘスペリジンまたはナリンギンなどのシトラスフラボノイドの源には、オレンジ、グレープフルーツ、およびシトラスジュースが含まれるが、これらに限定されない。
特定の実施形態では、酸化防止剤はクロロゲン酸である。本発明の実施形態に適したクロロゲン酸の源には、グリーンコーヒー、イエルバ・マテ、赤ワイン、ブドウ種子、赤ブドウの皮、紫ブドウの皮、赤ブドウジュース、紫ブドウジュース、リンゴジュース、クランベリー、ザクロ、ブルーベリー、イチゴ、ヒマワリ、エキナセア(Echinacea)、ピクノジェノール、およびリンゴの皮が含まれるが、これらに限定されない。
食物繊維
ある実施形態では、機能性成分は少なくとも1つの食物繊維源である。本明細書で使用される場合、少なくとも1つの食物繊維源は、本明細書において提供される組成物のための機能性成分として、単一の食物繊維源または複数の食物繊維源を含み得る。一般に、本発明の特定の実施形態によると、少なくとも1つの食物繊維源は、健康およびウェルネスを増進するのに十分な量で組成物中に存在する。
組成および結合の両方において有意に異なる構造を有する多数の高分子炭水化物が食物繊維の定義に含まれる。このような化合物は当業者に周知である、その非限定的な例としては、非デンプン多糖、リグニン、セルロース、メチルセルロース、ヘミセルロース、β−グルカン、ペクチン、ガム、粘液、ワックス、イヌリン、オリゴ糖、フラクトオリゴ糖、シクロデキストリン、キチン、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
多糖は、グリコシド結合によって結合された単糖で構成される複合糖質である。非デンプン多糖はβ結合で結合されており、ヒトはβ結合を破壊する酵素がないためにこれを消化することができない。反対に、消化可能なデンプン多糖は通常α(1−4)結合を含む。
リグニンは、酸化されたフェニルプロパン単位に基づく大型の高度分岐および架橋ポリマーである。セルロースはβ(1−4)結合によって結合したグルコース分子の線状ポリマーであり、哺乳類アミラーゼはこれを加水分解することができない。メチルセルロースはセルロースのメチルエステルであり、増粘剤および乳化剤として食料品において使用されることが多い。これは市販されている(例えば、GlaxoSmithKlineによるCitrucel、Shire PharmaceuticalsによるCelevac)。ヘミセルロースは、主にグルクロノ−および4−O−メチルグルクロキシランからなる高分岐ポリマーである。β−グルカンは、主にオート麦および大麦などの穀類中に見られる混合結合(1−3)、(1−4)β−D−グルコースポリマーである。ベータペクチンなどのペクチンは主にD−ガラクツロン酸で構成された多糖の群であり、種々の程度にメトキシル化されている。
ガムおよび粘液は、広範囲の様々な分枝状構造を表す。グァー種子の粉砕した胚乳に由来するグァーガムはガラクトマンナンである。グァーガムは市販されている(例えば、Novartis AGによるBenefiber)。アラビアガムおよびペクチンなどの他のガムは、さらに異なる構造を有する。さらに他のガムには、キサンタンガム、ゲランガム、タラガム、オオバコ種子殻ガム、およびローカストビーンガムが含まれる。
ワックスは、エチレングリコールおよび2つの脂肪酸のエステルであり、通常、水に不溶性の疎水性液体として存在する。
イヌリンは、フルクタンとして知られる炭水化物の種類に属する天然に存在するオリゴ糖を含む。これらは一般に、末端グルコース単位を有するβ(2−1)グリコシド結合によって結合されたフルクトース単位で構成される。オリゴ糖は、通常3〜6個の成分糖を含有するサッカライドポリマーである。これらは一般に、タンパク質中の適合性アミノ酸側鎖か、あるいは脂質分子のいずれかにO−またはN−結合されて見出される。フラクトオリゴ糖は、フルクトース分子の短鎖からなるオリゴ糖である。
食物繊維の食品源には、穀物、豆類、果実、および野菜が含まれるが、これらに限定されない。食物繊維を提供する穀物には、オート麦、ライ麦、大麦、小麦が含まれるが、これらに限定されない。繊維を提供する豆類には、エンドウマメおよびマメ、例えば大豆などが含まれるが、これらに限定されない。繊維の源を提供する果実および野菜には、リンゴ、オレンジ、セイヨウナシ、バナナ、ベリー、トマト、グリーンビーンズ、ブロッコリー、カリフラワー、ニンジン、ジャガイモ、セロリが含まれるが、これらに限定されない。ふすま、ナッツ、および種子(亜麻仁など)などの植物性食品も食物繊維の源である。食物繊維を提供する植物の部分には、茎、根、葉、種子、果肉、および皮が含まれるが、これらに限定されない。
食物繊維は一般に植物源に由来するが、キチンなどの消化しにくい動物性食品も食物繊維に分類される。キチンは、セルロースの結合と同様のβ(1−4)結合によって結合されたアセチルグルコサミン単位で構成される多糖である。
食物繊維の源は、水中の溶解度に基づいて可溶性繊維および不溶性繊維の種類に分けられることが多い。可溶性繊維および不溶性繊維はいずれも植物の特徴に応じて様々な程度で植物性食品中に見られる。不溶性繊維は水中では不溶性であるが、受動的な親水性特性を有し、嵩を増すのに役立ち、便を軟化させ、糞固体が腸管を通過する時間を短縮する。
不溶性繊維とは違って、可溶性繊維は水中に容易に溶解する。可溶性繊維は結腸内で発酵による活性代謝処理を受け、結腸細菌叢を増大させ、それにより糞固体の質量を増大させる。結腸細菌による繊維の発酵は、著しい健康上の利益を有する最終生成物ももたらす。例えば、食物塊の発酵は気体および短鎖脂肪酸を生じる。発酵中に生じる酸には、酪酸、酢酸、プロピオン酸、および吉草酸が含まれ、これらは、すい臓インスリン放出に作用することによる血糖レベルの安定化や、グリコーゲンの分解による肝臓制御の提供などの種々の有益な特性を有する。さらに、繊維の発酵は、肝臓によるコレステロール合成を低下させ、LDLおよびトリグリセリドの血中レベルを低下させることによって、アテローム性動脈硬化を低減し得る。発酵中に生じる酸は結腸pHを低くし、それにより、結腸の内層を癌ポリープの形成から保護する。また結腸pHがより低いと、ミネラル吸収が増大され、結腸粘膜層のバリア特性が改善され、炎症および接着刺激物が阻害される。繊維の発酵は、ヘルパーT細胞、抗体、白血球、脾細胞、サイトカイニンおよびリンパ球の産生を刺激することによって、免疫系のためにもなる。
脂肪酸
ある実施形態では、機能性成分は少なくとも1つの脂肪酸である。本明細書で使用される場合、少なくとも1つの脂肪酸は、本明細書において提供される組成物のための機能性成分としての単一の脂肪酸または複数の脂肪酸であり得る。一般に、本発明の特定の実施形態によると、少なくとも1つの脂肪酸は、健康およびウェルネスを増進するのに十分な量で組成物中に存在する。
本明細書で使用される場合、「脂肪酸」は任意の直鎖モノカルボン酸を指し、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、長鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、短鎖脂肪酸、脂肪酸前駆体(オメガ−9脂肪酸前駆体を含む)、およびエステル化脂肪酸を含む。本明細書で使用される場合、「長鎖多価不飽和脂肪酸」は、長い脂肪族尾部を有する任意の多価不飽和カルボン酸または有機酸を指す。本明細書で使用される場合、「オメガ−3脂肪酸」は、その炭素鎖末端メチル端部から3番目の炭素−炭素結合として第1の二重結合を有する任意の多価不飽和脂肪酸を指す。特定の実施形態では、オメガ−3脂肪酸は長鎖オメガ−3脂肪酸を含み得る。本明細書で使用される場合、「オメガ−6脂肪酸」は、その炭素鎖末端メチル端部から6番目の炭素−炭素結合として第1の二重結合を有する任意の多価不飽和脂肪酸を指す。
本発明の実施形態において使用するのに適した適切なオメガ−3脂肪酸は、例えば、藻類、魚、動物、植物、またはこれらの組み合わせに由来することができる。適切なオメガ−3脂肪酸の例としては、リノレン酸、アルファ−リノレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、ステアリドン酸、エイコサテトラエン酸、およびこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、適切なオメガ−3脂肪酸は、魚油、(例えば、メンヘーデン油、マグロ油、サケ油、カツオ油、タラ油)、微細藻類オメガ−3油またはこれらの組み合わせ中に提供され得る。特定の実施形態では、適切なオメガ−3脂肪酸は、Microalgae DHA油(Martek, Columbia,MDから)、OmegaPure(Omega Protein, Houston,TXから)、Marinol C-38(Lipid Nutrition, Channahon,ILから)、Bonito油およびMEG−3(Ocean Nutrition, Dartmouth,NSから)、Evogel(Symrise, Holzminden, Germanyから)、マグロまたはサケからのMarine Oil(Arista Wilton,CTから)、OmegaSource 2000、メンヘーデンからのMarine Oil、およびタラからのMarine Oil(OmegaSource,RTP,NCから)などの市販のオメガ−3脂肪酸油に由来し得る。
適切なオメガ−6脂肪酸には、リノール酸、ガンマ−リノレン酸、ジホモ−ガンマ−リノレン酸、アラキドン酸、エイコサジエン酸、ドコサジエン酸、アドレン酸、ドコサペンタエン酸、およびこれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
本発明の実施形態に適したエステル化脂肪酸には、オメガ−3および/またはオメガ−6脂肪酸を含有するモノアシルグリセロール、オメガ−3および/またはオメガ−6脂肪酸を含有するジアシルグリセロール、またはオメガ−3および/またはオメガ−6脂肪酸を含有するトリアシルグリセロール、およびこれらの組み合わせが含まれ得るが、これらに限定されない。
ビタミン
ある実施形態では、機能性成分は少なくとも1つのビタミンである。
本明細書で使用される場合、少なくとも1つのビタミンは、本明細書において提供される組成物のための機能性成分としての単一のビタミンまたは複数のビタミンであり得る。一般に、本発明の特定の実施形態によると、少なくとも1つのビタミンは、健康およびウェルネスを増進するのに十分な量で組成物中に存在する。
ビタミンは、人体が正常な機能を果たすために少量必要とする有機化合物である。身体は、炭水化物およびタンパク質などの他の栄養素とは異なり、ビタミンを分解することなく使用する。今日まで、13のビタミンが認識されており、1つまたは複数を本明細書中の組成物において使用することができる。適切なビタミンには、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB7、ビタミンB9、ビタミンB12、およびビタミンCが含まれる。ビタミンの多くは代替の化学名も有し、その非限定的な例は以下に提供される。
種々の他の化合物が当局によってビタミンに分類されている。これらの化合物はプソイド−ビタミンと呼ばれることもあり、ユビキノン(補酵素Q10)、パンガミン酸、ジメチルグリシン、タエストリル(taestrile)、アミグダリン(amygdaline)、フラボノイド、パラ−アミノ安息香酸、アデニン、アデニル酸、およびs−メチルメチオニンなどの化合物が含まれるが、これらに限定されない。本明細書で使用される場合、ビタミンという用語はプソイド−ビタミンを含む。
いくつかの実施形態では、ビタミンは、ビタミンA、D、E、K、およびこれらの組み合わせから選択される脂溶性ビタミンである。
他の実施形態では、ビタミンは、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチン、パントテン酸、ビタミンC、およびこれらの組み合わせから選択される水溶性ビタミンである。
グルコサミン
ある実施形態では、機能性成分はグルコサミンである。
一般に、本発明の特定の実施形態によると、グルコサミンは、健康およびウェルネスを増進するのに十分な量で組成物中に存在する。
キトサミンとも呼ばれるグルコサミンは、糖化タンパク質および脂質の生化学的合成において重要な前駆体であると考えられるアミノ糖である。D−グルコサミンはグルコサミン−6−リン酸の形態で軟骨中に天然に存在し、フルクトース−6−リン酸およびグルタミンから合成される。しかしながら、グルコサミンは他の形態でも入手可能であり、その非限定的な例としては、グルコサミン塩酸塩、グルコサミン硫酸塩、N−アセチル−グルコサミン、または任意の他の塩形態またはこれらの組み合わせが挙げられる。グルコサミンは、当業者に周知の方法を用いて、ロブスター、カニ、小エビ(shrimp)、またはテナガエビ(prawn)の殻の酸加水分解によって得ることができる。特定の実施形態では米国特許出願公開第2006/0172392号に記載されるように、グルコサミンはキチンを含有する真菌バイオマスに由来し得る。
組成物はさらにコンドロイチン硫酸を含むことができる。
ミネラル
ある実施形態では、機能性成分は少なくとも1つのミネラルである。
本明細書で使用される場合、少なくとも1つのミネラルは、本明細書において提供される組成物のための機能性成分としての単一のミネラルまたは複数のミネラルであり得る。一般に、本発明の特定の実施形態によると、少なくとも1つのミネラルは、健康およびウェルネスを増進するのに十分な量で組成物中に存在する。
ミネラルは、本発明の教示によると、生体によって必要とされる無機化学元素を含む。ミネラルは広範囲の組成で構成され(例えば、元素、単塩、および複合ケイ酸塩)、結晶構造も大きく異なる。これらは食品および飲料中に天然に存在するか、サプリメントとして添加されるか、あるいは食品または飲料とは別個に消費または投与され得る。
ミネラルは、比較的大量に必要とされる多量ミネラルか、あるいは比較的少量で必要とされる微量ミネラルのいずれかに分類することができる。多量ミネラルは一般に1日当たり約100mg以上の量で必要とされ、微量ミネラルは、1日当たり約100mg未満の量で必要とされるものである。
本発明の特定の実施形態では、ミネラルは、多量ミネラル、微量ミネラルまたはこれらの組み合わせから選択される。多量ミネラルの非限定的な例としては、カルシウム、塩素、マグネシウム、リン、カリウム、ナトリウム、および硫黄が挙げられる。微量ミネラルの非限定的な例としては、クロム、コバルト、銅、フッ素、鉄、マンガン、モリブデン、セレン、亜鉛、およびヨウ素が挙げられる。ヨウ素は一般に微量ミネラルに分類されるが、他の微量ミネラルよりも大量に必要とされ、多量ミネラルと分類されることも多い。
本発明の他の特定の実施形態では、ミネラルは、ヒトの栄養に必要であると考えられる微量ミネラルであり、その非限定的な例としては、ビスマス、ホウ素、リチウム、ニッケル、ルビジウム、ケイ素、ストロンチウム、テルル、スズ、チタン、タングステン、およびバナジウムが挙げられる。
本明細書において具体化されるミネラルは、当業者に知られている任意の形態であり得る。例えば、特定の実施形態では、ミネラルは、正または負電荷を有するそのイオン形態であり得る。別の特定の実施形態では、ミネラルはその分子形態であり得る。例えば、硫黄およびリンは、硫酸塩、硫化物、およびリン酸塩として天然に見出されることが多い。
保存料
ある実施形態では、機能性成分は少なくとも1つの保存料である。
本明細書で使用される場合、少なくとも1つの保存料は、本明細書において提供される組成物のための機能性成分としての単一の保存料または複数の保存料であり得る。一般に、本発明の特定の実施形態によると、少なくとも1つの保存料は、健康およびウェルネスを増進するのに十分な量で組成物中に存在する。
本発明の特定の実施形態では、保存料は、抗菌剤、酸化防止剤、抗酵素剤またはこれらの組み合わせから選択される。抗菌剤の非限定的な例としては、亜硫酸塩、プロピオン酸塩、安息香酸塩、ソルビン酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、バクテリオシン、塩、糖、酢酸、二炭酸ジメチル(DMDC)、エタノール、およびオゾンが挙げられる。
特定の実施形態によると、保存料は亜硫酸塩である。亜硫酸塩には、二酸化硫黄、亜硫酸水素ナトリウム、および亜硫酸水素カリウムが含まれるが、これらに限定されない。
別の特定の実施形態によると、保存料はプロピオン酸塩である。プロピオン酸塩には、プロピオン酸、プロピオン酸カルシウム、およびプロピオン酸ナトリウムが含まれるが、これらに限定されない。
さらに別の特定の実施形態によると、保存料は安息香酸塩である。安息香酸塩には、安息香酸ナトリウムおよび安息香酸が含まれるが、これらに限定されない。
別の特定の実施形態では、保存料はソルビン酸塩である。ソルビン酸塩には、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸カルシウム、およびソルビン酸が含まれるが、これらに限定されない。
さらに別の特定の実施形態では、保存料は、硝酸塩および/または亜硝酸塩である。硝酸塩および亜硝酸塩には、硝酸ナトリウムおよび亜硝酸ナトリウムが含まれるが、これらに限定されない。
さらに別の特定の実施形態では、少なくとも1つの保存料は、例えば、ナイシンなどのバクテリオシンである。
別の特定の実施形態では、保存料はエタノールである。
さらに別の特定の実施形態では、保存料はオゾンである。
本発明の特定の実施形態において保存料として使用するのに適した抗酵素剤の非限定的な例としては、アスコルビン酸、クエン酸、およびエチレンジアミン四酢酸(EDTA)などの金属キレート剤が挙げられる。
水分補給剤
ある実施形態では、機能性成分は、少なくとも1つの水分補給剤である。
本明細書で使用される場合、少なくとも1つの水分補給剤は、本明細書において提供される組成物のための機能性成分としての単一の水分補給剤または複数の水分補給剤であり得る。一般に、本発明の特定の実施形態によると、少なくとも1つの水分補給剤は、健康およびウェルネスを増進するのに十分な量で組成物中に存在する。
水分補給製品は、身体が排出により失われた流体を補充するのに役立つ。例えば、流体は、体温を調節するための汗として、老廃物質を排出するための尿として、そして肺中の気体を交換するための水蒸気として失われる。流体の損失は広範囲の外因によって生じることもあり、その非限定的な例としては、身体活動、乾燥空気への暴露、下痢、嘔吐、高体温、ショック、失血、および低血圧が挙げられる。流体損失を生じる疾患には、糖尿病、コレラ、胃腸炎、細菌性赤痢、および黄熱が含まれる。流体損失を生じる栄養障害の形態には、アルコールの過剰消費、電解質異常、絶食、および急速な体重減少が含まれる。
特定の実施形態では、水分補給製品は、身体が運動中に失われる流体を補充するのに役立つ組成物である。従って、特定の実施形態では、水分補給製品は電解質であり、その非限定的な例としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、塩化物、リン酸塩、炭酸水素塩、およびこれらの組み合わせが挙げられる。本発明の特定の実施形態において使用するための適切な電解質は、米国特許第5,681,569号にも記載されており、その開示は、参照によって本明細書中に明白に援用される。特定の実施形態では、電解質はその対応する水溶性塩から得られる。特定の実施形態において使用するための塩の非限定的な例としては、塩化物、炭酸塩、硫酸塩、酢酸塩、炭酸水素塩、クエン酸塩、リン酸塩、リン酸水素塩、酒石酸塩、ソルビン酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、またはこれらの組み合わせが挙げられる。他の実施形態では、電解質は、ジュース、果実抽出物、野菜抽出物、茶、または茶抽出物によって提供される。
本発明の特定の実施形態では、水分補給製品は、筋肉によって燃焼されるエネルギー貯蔵を補うための炭水化物である。本発明の特定の実施形態において使用するのに適した炭水化物は、米国特許第4,312,856号、米国特許第4,853,237号、米国特許第5,681,569号、および米国特許第6,989,171号に記載されており、これらの開示は、参照によって本明細書中に明白に援用される。適切な炭水化物の非限定的な例としては、単糖、二糖、オリゴ糖、複合多糖またはこれらの組み合わせが挙げられる。特定の実施形態において使用するのに適切なタイプの単糖の非限定的な例としては、トリオース、テトロース、ペントース、ヘキソース、ヘプトース、オクトース、およびノノースが挙げられる。具体的なタイプの適切な単糖の非限定的な例としては、グリセルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン、エリトロース、トレオース、エリトルロース、アラビノース、リキソース、リボース、キシロース、リブロース、キシルロース、アロース、アルトロース、ガラクトース、グルコース、グロース、イドース、マンノース、タロース、フルクトース、プシコース、ソルボース、タガトース、マンノヘプツロース、セドヘルツロース(sedoheltulose)、オクトロース(octolose)、およびシアロース(sialose)が挙げられる。適切な二糖の非限定的な例としては、スクロース、ラクトース、およびマルトースが挙げられる。適切なオリゴ糖の非限定的な例としては、サッカロース、マルトトリオース、およびマルトデキストリンが挙げられる。他の特定の実施形態では、炭水化物は、コーンシロップ、甜菜糖、甘蔗糖、ジュース、または茶によって提供される。
別の特定の実施形態では、水分補給製品は、細胞の再水和を提供するフラバノールである。フラバノールは植物中に存在する天然物質の類であり、一般に、1つまたは複数の化学部分に結合した2−フェニルベンゾピロン分子骨格を含む。本発明の特定の実施形態において使用するのに適したフラバノールの非限定的な例としては、カテキン、エピカテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン、没食子酸エピカテキン、エピガロカテキン3−ガラート、テアフラビン、テアフラビン3−ガラート、テアフラビン3’−ガラート、テアフラビン3,3’ガラート、テアルビジンまたはこれらの組み合わせが挙げられる。フラバノールいくつかの共通の源には、茶樹、果実、野菜、および花が含まれる。好ましい実施形態では、フラバノールは緑茶から抽出される。
特定の実施形態では、水分補給製品は、運動の耐久性を高めるためのグリセロール溶液である。グリセロール含有溶液の摂取は、血液用量の拡大、心拍数の低下、および直腸温度の低下などの有利な生理学的効果を提供することが示されている。
プロバイオティクス/プレバイオティクス
ある実施形態では、機能性成分は、少なくとも1つのプロバイオティクス、プレバイオティクスおよびこれらの組み合わせから選択される。
本明細書で使用される場合、少なくとも1つのプロバイオティクスまたはプレバイオティクスは、本明細書において提供される組成物のための機能性成分としての単一のプロバイオティクスもしくはプレバイオティクスまたは複数のプロバイオティクスもしくはプレバイオティクスであり得る。一般に、本発明の特定の実施形態によると、少なくとも1つのプロバイオティクス、プレバイオティクスまたはこれらの組み合わせは、健康およびウェルネスを増進するのに十分な量で組成物中に存在する。
プロバイオティクスは、本発明の教示によると、有効量で消費されたときに健康の利益になる微生物を含む。望ましくは、プロバイオティクスは人体の天然に存在する胃腸内細菌叢に有利な影響を与え、栄養とは別に、健康上の利益を付与する。プロバイオティクスは、細菌、酵母、および真菌を含み得るが、これらに限定されない。
プレバイオティクスは、本発明の教示によると、腸内の有益な細菌の増殖を促進する組成物である。プレバイオティクス物質は、関連のプロバイオティクスによって消費され得るか、そうでなければ、関連のプロバイオティクスを生きた状態に保つのに役立つか、またはその増殖を刺激することができる。有効な量で消費される場合、プレバイオティクスも人体の天然に存在する胃腸内細菌叢に有益な効果を与え、それにより単なる栄養とは別に、健康上の利益を付与する。プレバイオティクス食品は結腸に入り、内在細菌の基質としての役割を果たし、それにより、エネルギー、代謝基質、および必須微量栄養素を間接的に宿主に提供する。身体によるプレバイオティクス食品の消化および吸収は細菌の代謝活性に依存し、小腸内で消化および吸収を免れた栄養素から宿主のためにエネルギーを回収する。
特定の実施形態によると、プロバイオティクスは、人体の天然に存在する胃腸内細菌叢に有利な影響を与え、栄養とは別に、健康上の利益を付与する有利な微生物である。プロバイオティクスの例としては、ヒトに有益な効果を与えるラクトバチルス属(lactobacilli)、ビフィドバクテリウム属(bifidobacteria)、ストレプトコッカス属(Streptococci)の細菌、またはこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の特定の実施形態では、少なくとも1つのプロバイオティクスは、ラクトバチルス属(lactobacilli)から選択される。ラクトバチルス属(lactobacilli)(すなわち、ラクトバチルス(Lactobacillus)属の細菌、以下「L.」)は、食品保存料として、そしてヒトの健康を増進するために数百年間使用されている。ヒトの腸管内に見られるラクトバチルス属(lactobacilli)の種の非限定的な例としては、L.アシドフィルス(L. acidophilus)、L.カゼイ(L. casei)、L.ファーメンタム(L. fermentum)、L.サリバローズ(L. saliva roes)、L.ブレビス(L. brevis)、L.ライヒマニ(L. leichmannii)、L.プランタルム(L. plantarum)、L.セロビオスス(L. cellobiosus)、L.ロイテリ(L. reuteri)、L.ラムノサス(L. rhamnosus)、L.GG、L.ブルガリクス(L. bulgaricus)、およびL.サーモフィルス(L. thermophilus)が挙げられる。
本発明の他の特定の実施形態によると、プロバイオティクスは、ビフィドバクテリウム属(bifidobacteria)から選択される。ビフィドバクテリウム属(bifidobacteria)も、炭水化物代謝の結果としてより短鎖の脂肪酸(例えば、酢酸、プロピオン酸、および酪酸)、乳酸、およびギ酸を生じることによって、ヒトの健康に有益な影響を与えることが知られている。ヒト胃腸管内で見出されるビフィドバクテリウム属(bifidobacteria)の非限定的な種には、B.アングラタム(B. angulatum)、B.アニマリス(B. animalis)、B.アステロイデス(B. asteroides)、B.ビフィダム(B. bifidum)、B.ボウム(B. boum)、B.ブレベ(B. breve)、B.カテヌラツム(B. catenulatum)、B.コエリヌム(B. choerinum)、B.コリネフォルメ(B. coryneforme)、B.クニクリ(B. cuniculi)、B.デンティウム(B. dentium)、B.ガリクム(B. gallicum)、B.ガリナルム(B. gallinarum)、B.インディクム(B indicum)、B.ロングム(B. longum)、B.マグナム(B. magnum)、B.メリシカム(B. merycicum)、B.ミニマム(B. minimum)、B.シュードカテヌラツム(B. pseudocatenulatum)、B.シュードロングム(B. pseudolongum)、B.サイクレロフィルム(B. psychraerophilum)、B.ブロルム(B. pullorum)、B.ルミナンチウム(B. ruminantium)、B.サエクラレ(B. saeculare)、B.スカルドビ(B. scardovii)、B.シミエ(B. simiae)、B.サブチル(B. subtile)、B.サーマシドフィルム(B. thermacidophilum)、B.サーモフィルム(B. thermophilum)、B.ウリナリス(B. urinalis)、およびB.種が含まれる。
本発明の他の特定の実施形態によると、プロバイオティクスは、ストレプトコッカス(Streptococcus)属から選択される。ストレプトコッカス・サーモフィルス(Streptococcus thermophilus)は、グラム陽性の通性嫌気性菌である。これは乳酸菌に分類され、一般に乳および乳製品中に見られ、ヨーグルトの製造において使用される。この細菌の他の非限定的なプロバイオティクス種には、ストレプトコッカス・サリバリウス(Streptococcus salivarus)およびストレプトコッカス・クレモリス(Streptococcus cremoris)が含まれる。
本発明に従って使用され得るプロバイオティクスは当業者によく知られている。プロバイオティクスを含む食料品の非限定的な例には、ヨーグルト、ザワークラウト、ケフィア、キムチ、発酵野菜、および腸内マイクロバランスを改善することによって宿主動物に有益な影響を与える微生物要素を含有する他の食料品が含まれる。
プレバイオティクスには、本発明の実施形態によると、ムコ多糖、オリゴ糖、多糖、アミノ酸、ビタミン、栄養素前駆体、タンパク質、およびこれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
本発明の特定の実施形態によると、プレバイオティクスは、多糖およびオリゴ糖を含むがこれらに限定されない食物繊維から選択される。これらの化合物はプロバイオティクスの数を増大させる能力を有し、プロバイオティクスにより与えられる利益をもたらす。本発明の特定の実施形態に従ってプレバイオティクスに分類されるオリゴ糖の非限定的な例としては、フラクトオリゴ糖、イヌリン、イソマルトオリゴ糖、ラクチロール(lactilol)、ラクトスクロース、ラクツロース、ピロデキストリン(pyrodextrin)、大豆オリゴ糖、トランスガラクトオリゴ糖、およびキシロオリゴ糖が挙げられる。
本発明の他の特定の実施形態によると、プレバイオティクスはアミノ酸である。いくつかの既知のプレバイオティクスは分解してプロバイオティクスのための炭水化物を提供するが、いくつかのプロバイオティクスは栄養素のためにアミノ酸も必要とする。
プレバイオティクスは様々な食品中に天然に見出され、バナナ、ベリー、アスパラガス、ニンニク、小麦、オート麦、大麦(および他の全粒)、亜麻仁、トマト、キクイモ(Jerusalem artichoke)、タマネギおよびチコリ、葉野菜(例えば、タンポポの若葉、ホウレン草、コラードの若葉、フダンソウ、ケール、カラシナ、カブラ菜)、ならびに豆類(例えば、レンズ豆、インゲン豆、ひよこ豆、白インゲン豆、白豆、黒豆)が含まれるが、これらに限定されない。
体重管理剤
ある実施形態では、機能性成分は少なくとも1つの体重管理剤である。
本明細書で使用される場合、少なくとも1つの体重管理剤は、本明細書において提供される組成物のための機能性成分としての単一の体重管理剤または複数の体重管理剤であり得る。一般に、本発明の特定の実施形態によると、少なくとも1つの体重管理剤は、健康およびウェルネスを増進するのに十分な量で組成物中に存在する。
本明細書で使用される場合、「体重管理剤」には、食欲抑制剤および/または熱産生剤が含まれる。本明細書で使用される場合、「食欲抑制剤」、「食欲満足組成物」、「満腹剤」および「満腹成分」という語句は同義である。「食欲抑制剤」という語句は、有効量で送達されたときに、人の食欲を抑制、阻害、低減するか、そうでなければ削減する主要栄養素、ハーブ抽出物、外因性ホルモン、食欲低下薬、食欲不振誘発薬、医薬品、およびこれらの組み合わせを説明する。「熱産生剤」という語句は、有効量で送達されたときに、人の熱産生または代謝を活性化するか、そうでなければ増強する主要栄養素、ハーブ抽出物、外因性ホルモン、食欲低下薬、食欲不振誘発薬、医薬品、およびこれらの組み合わせを説明する。
適切な体重管理剤には、タンパク質、炭水化物、食事性脂肪、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される主要栄養素が含まれる。タンパク質、炭水化物、および食事性脂肪の消費は、食欲抑制効果のあるペプチドの放出を刺激する。例えば、タンパク質および食事性脂肪の消費は消化管ホルモンのコレサイトカイニン(cholecytokinin)(CCK)の放出を刺激し、炭水化物および食事性脂肪の消費はグルカゴン様ペプチド1(GLP−1)の放出を刺激する。
適切な主要栄養素体重管理剤は炭水化物も含む。炭水化物は一般に、エネルギーのために身体によりグルコースに変換される糖、デンプン、セルロースおよびガムを含む。炭水化物は、消化可能な炭水化物(例えば、単糖、二糖、およびデンプン)と、非消化性の炭水化物(例えば、食物繊維)との2つの種類に分類されることが多い。非消化性炭水化物、ならびに小腸内での吸収および消化性が低減された複合高分子炭水化物は、食物摂取を阻害する生理学的応答を刺激するという研究が示されている。従って、本明細書において具体化される炭水化物は、望ましくは、非消化性の炭水化物または消化性が低減された炭水化物を含む。このような炭水化物の非限定的な例としては、ポリデキストロース;イヌリン;エリスリトール、マンニトール、キシリトール、およびソルビトールなどの単糖由来のポリオール;イソマルト、ラクチトール、およびマルチトールなどの二糖由来のアルコール;ならびに水素化デンプン加水分解物が挙げられる。炭水化物については本明細書中で以下により詳細に説明される。
別の特定の実施形態では、体重管理剤は食事性脂肪である。食事性脂肪は、飽和脂肪酸および不飽和脂肪酸の組み合わせを含む脂質である。多価不飽和脂肪酸はモノ不飽和脂肪酸よりも大きい満腹力を有することが示されている。従って、本明細書において具体化される食事性脂肪は多価不飽和脂肪酸を含むことが望ましく、その非限定的な例としては、トリアシルグリセロールが挙げられる。
特定の実施形態では、体重管理剤はハーブ抽出物である。多数のタイプの植物からの抽出物は、食欲抑制特性を有することが確認されている。その抽出物が食欲抑制特性を有する植物の非限定的な例としては、フーディア(Hoodia)属、トリコカウロン(Trichocaulon)属、カラルマ(Caralluma)属、スタペリア(Stapelia)属、オルベア(Orbea)属、アスクレピアス(Asclepias)属、およびカメリア(Camelia)属の植物が挙げられる。他の実施形態には、ギムネマ・シルベストル(Gymnema Sylvestre)、コーラ・ナット(Kola Nut)、シトラス・アウランチウム(Citrus Auran tium)、イエルバ・マテ(Yerba Mate)、グリフォニア・シンプリシフォリア(Griffonia Simplicifolia)、ガラナ、ミルラ、ググル脂質(guggul Lipid)、およびクロフサスグリ種子油から得られる抽出物が含まれる。
ハーブ抽出物は、任意のタイプの植物材料または植物バイオマスから調製され得る。植物材料およびバイオマスの非限定的な例としては、茎、根、葉、植物材料から得られる乾燥粉末、および樹液または乾燥樹液が挙げられる。ハーブ抽出物は一般に、植物から樹液を抽出し、次に樹液をスプレー乾燥することによって調製される。あるいは、溶媒抽出手順が使用されてもよい。初期抽出に続いて、活性が増強されたハーブ抽出物を得るために、初期抽出物をさらに分画する(例えば、カラムクロマトグラフィによる)ことが望ましいかもしれない。このような技術は当業者によく知られている。
特定の実施形態では、ハーブ抽出物はフーディア属の植物に由来し、その種には、H.アルストニー(H. alstonii)、H.クローリー(H. currorii)、H.ドレゲイ(H. dregei)、H.フラバ(H. flava)、H.ゴルドニー(H. gordonii)、H.ユタタエ(H. jutatae)、H.モサメデンシス(H. mossamedensis)、H.オフィシナリス(H. officinalis)、H.パルビフロライ(H. parviflorai)、H.ペディセラタ(H. pedicellata)、H.ピリフェラ(H. pilifera)、H.ルスチー(H. ruschii)、およびH.トリエブネリ(H. triebneri)が含まれる。フーディア植物は、南アフリカ原産の茎多肉植物である。P57として知られるフーディアのステロールグリコシドは、フーディア種の食欲抑制効果の原因となると考えられている。
別の特定の実施形態では、ハーブ抽出物はカラルマ属の植物に由来し、その種には、C.インディカ(C. indica)、C.フィンブリアタ(C. fimbriata)、C.アテヌアテ(C. attenuate)、C.ツベルクラタ(C. tuberculata)、C.エドゥリス(C. edulis)、C.アドスセンデンス(C. adscendens)、C.スタラグミフェラ(C. stalagmifera)、C.ウンベラテ(C. umbellate)、C.ペニシラタ(C. penicillata)、C.ルセリアナ(C. russeliana)、C.レトロスピセンス(C. retrospicens)、C.アラビカ(C. Arabica)、およびC.ラシアンタ(C. lasiantha)が含まれる。カラルマ植物は、フーディアと同じサブファミリーのガガイモ科(Asclepiadaceae)に属する。カラルマは、一般にグリコシドのプレグナン群に属するグリコシドに起因する食欲抑制などの医薬特性を有するインド原産の小型で直立した多肉質の植物であり、その非限定的な例としては、カラツベルシドA、カラツベルシドB、ボウセロシドI、ボウセロシドII、ボウセロシドIII、ボウセロシドIV、ボウセロシドV、ボウセロシドVI、ボウセロシドVII、ボウセロシドVIII、ボウセロシドIX、およびボウセロシドXが挙げられる。
別の特定の実施形態では、少なくとも1つのハーブ抽出物は、トリコカウロン属の植物に由来する。トリコカウロン植物は、フーディアと同様に一般に南アフリカ原産の多肉植物であり、T.ピリフェルム(T. piliferum)種およびオフィシナレ(T. officinale)種が含まれる。
別の特定の実施形態では、ハーブ抽出物は、スタペリア属またはオルベア属の植物に由来し、その種にはそれぞれ、S.ギガンテアン(S. gigantean)およびO.バリエガテ(O. variegate)が含まれる。スタペリアおよびオルベア植物はいずれもフーディアと同じサブファミリーのガガイモ科に属する。どの理論にも束縛されることは望まないが、食欲抑制活性を示す化合物はプレグナングリコシドなどのサポニンであると考えられ、スタバロシド(stavaroside)A、B、C、D、E、F、G、H、I、J、およびKが挙げられる。
別の特定の実施形態では、ハーブ抽出物は、アスクレピアス属の植物に由来する。アスクレピアス植物もガガイモ科の植物に属する。アスクレピアス植物の非限定的な例としては、A.インカルナテ(A. incarnate)、A.クラサイカ(A. curassayica)、A.シリアカ(A. syriaca)、およびA.チュベローズ(A. tuberose)が挙げられる。どの理論にも束縛されることは望まないが、抽出物は、プレグナングリコシドおよびプレグナンアグリコンなどの食欲抑制効果を有するステロイド系化合物を含むと考えられている。
特定の実施形態では、体重管理剤は、体重管理効果を有する外因性ホルモンである。このようなホルモンの非限定的な例としては、CCK、ペプチドYY、グレリン、ボンベシンおよびガストリン放出ペプチド(GRP)、エンテロスタチン、アポリポタンパク質A−IV、GLP−1、アミリン、ソマスタチン(somastatin)、ならびにレプチンが挙げられる。
別の実施形態では、体重管理剤は医薬品である。非限定的な例としては、フェンテニム(phentenime)、ジエチルプロピオン、フェンジメトラジン、シブトラミン、リモナバン、オキシントモジュリン、フロキセチン(floxetine)塩酸塩、エフェドリン、フェネチルアミン、または他の刺激薬が挙げられる。
骨粗鬆症管理剤
ある実施形態では、機能性成分は少なくとも1つの骨粗鬆症管理剤である。
本明細書で使用される場合、少なくとも1つの骨粗鬆症管理剤は、本明細書において提供される組成物のための機能性成分としての単一の骨粗鬆症管理剤または複数の骨粗鬆症管理剤であり得る。一般に、本発明の特定の実施形態によると、少なくとも1つの骨粗鬆症管理剤は、健康およびウェルネスを増進するのに十分な量で組成物中に存在する。
骨粗鬆症は骨強度が低下した骨障害であり、骨折の危険性の増大をもたらす。一般に、骨粗鬆症は、骨ミネラル密度(BMD)の低下、骨微細構造の破壊、ならびに骨中の非コラーゲン性タンパク質の量および種類の変化を特徴とする。
ある実施形態では、骨粗鬆症管理剤は少なくとも1つのカルシウム源である。特定の実施形態によると、カルシウム源は、塩錯体、可溶化種、および他の形態のカルシウムを含むカルシウムを含有する任意の化合物である。カルシウム源の非限定的な例としては、アミノ酸キレートカルシウム、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸カルシウム、塩化カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、リン酸二水素カルシウム、クエン酸カルシウム、リンゴ酸カルシウム、クエン酸リンゴ酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、酒石酸カルシウム、乳酸カルシウム、これらの可溶化種、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
特定の実施形態によると、骨粗鬆症管理剤はマグネシウム源である。マグネシウム源は、塩錯体、可溶化種、および他の形態のマグネシウムを含むマグネシウムを含有する任意の化合物である。マグネシウム源の非限定的な例としては、塩化マグネシウム、クエン酸マグネシウム、グルセプト酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、乳酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、マグネシウムピコラート(magnesium picolate)、硫酸マグネシウム、これらの可溶化種、およびこれらの混合物が挙げられる。別の特定の実施形態では、マグネシウム源はアミノ酸キレートまたはクレアチンキレートマグネシウムが挙げられる。
他の実施形態では、骨粗鬆症剤は、ビタミンD、C、K、これらの前駆体および/またはベータ−カロテン、ならびにこれらの組み合わせから選択される。
多数の植物および植物抽出物も骨粗鬆症の予防および治療において有効であることが確認されている。どの理論にも束縛されることは望まないが、植物および植物抽出物は骨形態形成タンパク質を刺激し、そして/あるいは骨吸収を阻害し、それにより、骨の再生および強度を刺激すると考えられている。骨粗鬆症管理剤として適切な植物および植物抽出物の非限定的な例としては、米国特許出願公開第2005/0106215号に開示されるようなタンポポ(Taraxacum)属およびザイフリボク(Amelanchier)属の種、ならびに米国特許出願公開第2005/0079232号に開示されるようなクロモジ(Lindera)属、ヨモギ(Artemisia)属、ショウブ(Acorus)属、ベニバナ(Carthamus)属、カルム(Carum)属、ハマゼリ(Cnidium)属、クルクマ(Curcuma)属、カヤツリグサ(Cyperus)属、ビャクシン(Juniperus)属、プルヌス(Prunus)属、アヤメ(Iris)属、キクニガナ(Cichorium)属、ドドナエア(Dodonaea)属、イカリソウ(Epimedium)属、エリゴヌム(Erigonoum)属、ダイズ(Soya)属、メンタ(Mentha)属、オシマム(Ocimum)属、ティムス(thymus)属、タナセタム(Tanacetum)属、オオバコ(Plantago)属、スペアミント(Spearmint)属、ベニノキ(Bixa)属、ビティス(Vitis)属、ロスマリヌス(Rosemarinus)、ヌルデ(Rhus)属、およびイノンド(Anethum)属の種が挙げられる。
植物エストロゲン
ある実施形態では、機能性成分は少なくとも1つの植物エストロゲンである。
本明細書で使用される場合、少なくとも1つの植物エストロゲンは、本明細書において提供される組成物のための機能性成分としての単一の植物エストロゲンまたは複数の植物エストロゲンであり得る。一般に、本発明の特定の実施形態によると、少なくとも1つの植物エストロゲンは、健康およびウェルネスを増進するのに十分な量で組成物中に存在する。
植物エストロゲンは植物中に見られる化合物であり、通常、植物エストロゲンを有する植物または植物部分の摂取によって人体内に送達されることが可能である。本明細書で使用される場合、「植物エストロゲン」は、体内に導入されたときに任意の程度のエストロゲン様の効果を引き起こす任意の物質を指す。例えば、植物エストロゲンは体内のエストロゲン受容体に結合して、小さいエストロゲン様の効果を有することができる。
本発明の実施形態のために適切な植物エストロゲンの例としては、イソフラボン、スチルベン、リグナン、レソルシル酸ラクトン(resorcyclic acid lactone)、クメスタン、クメストロール(coumestroI)、エコール、およびこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。適切な植物エストロゲンの源には、全粒、穀類、繊維、果実、野菜、ブラックコホシュ、リュウゼツランの根、クロフサスグリ、ブラックホウ(black haw)、チェストベリーベリー、クランプバーク、トウキの根、デビルスクラブ(devil’s club)根、フォルスユニコーンの根、朝鮮人参の根、グランドセルハーブ、甘草、ライフルート(liferoot)ハーブ、マザーワートハーブ、シャクヤクの根、ラズベリー葉、バラ科植物、セージ葉、サルサパリラの根、ソーパルメットベリー(saw palmetto berried)、自然薯の根、ノコギリソウの花、豆類、大豆、大豆製品(例えば、みそ、大豆粉、豆乳、大豆ナッツ、大豆タンパク質単離物、テンペ(tempen)、またはとうふ)、ひよこ豆、ナッツ、レンズ豆、種子、クローバー、ムラサキツメクサ、タンポポ葉、タンポポ根、コロハ種子、緑茶、ホップ、赤ワイン、亜麻仁、ニンニク、タマネギ、アマニ、ルリヂサ、ヤナギトウワタ、キャラウェー、チェストツリー、バイテックス、ナツメヤシ、ディル、フェネル種子、ゴツ・コラ(gotu kola)、オオアザミ、ペニーロイヤル、ザクロ、サザンウッド、大豆粉、ヨモギギク、およびクズの根(プエラリア根)など、ならびにこれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
イソフラボンは、ポリフェノールと呼ばれる植物性栄養素の群に属する。一般に、ポリフェノール(「ポリフェノール類」としても知られている)は、1分子当たり2つ以上のフェノール基の存在を特徴とする、植物中に見られる化学物質の群である。
本発明の実施形態に従って適切な植物エストロゲンのイソフラボンには、ゲニステイン、ダイゼイン、グリシテイン、ビオカニンA、ホルモノネチン、これらのそれぞれの天然に存在するグリコシドおよびグリコシド抱合体、マタイレシノール、セコイソラリシレシノール、エンテロラクトン、エンテロジオール、テクスチャード植物性タンパク質、ならびにおよびこれらの組み合わせが含まれる。
本発明の実施形態のためのイソフラボンの適切な源には、大豆、大豆製品、豆類、アルファルファもやし、ひよこ豆、ピーナツ、およびムラサキツメクサが含まれるが、これらに限定されない。
長鎖第1級脂肪族飽和アルコール
ある実施形態では、機能性成分は少なくとも1つの長鎖第1級脂肪族飽和アルコールである。
本明細書で使用される場合、少なくとも1つの長鎖第1級脂肪族飽和アルコールは、本明細書において提供される組成物のための機能性成分としての単一の長鎖第1級脂肪族飽和アルコールまたは複数の長鎖第1級脂肪族飽和アルコールであり得る。一般に、本発明の特定の実施形態によると、少なくとも1つの長鎖第1級脂肪族飽和アルコールは、健康およびウェルネスを増進するのに十分な量で組成物中に存在する。
長鎖第1級脂肪族飽和アルコールは、有機化合物の多様な群である。アルコールという用語は、これらの化合物が炭素原子に結合したヒドロキシル基(−OH)を特徴とするという事実を指す。第1級という用語は、これらの化合物において、ヒドロキシル基に結合した炭素原子が、ただ1つの他の炭素原子に結合されているという事実を指す。飽和という用語は、これらの化合物が炭素−炭素パイ結合を持たないことを特徴とするという事実を指す。脂肪族という用語は、これらの化合物中の炭素原子が環ではなく直鎖または分枝鎖に結合されているという事実を指す。長鎖という用語は、これらの化合物中の炭素原子の数が少なくとも8個の炭素であるという事実を指す。
本発明の特定の実施形態で使用するための特定の長鎖第1級脂肪族飽和アルコールの非限定的な例としては、炭素原子8個の1−オクタノール、炭素9個の1−ノナノール、炭素原子10個の1−デカノール、炭素原子12個の1−ドデカノール、炭素原子14個の1−テトラデカノール、炭素原子16個の1−ヘキサデカノール、炭素原子18個の1−オクタデカノール、炭素原子20個の1−エイコサノール、炭素22個の1−ドコサノール、炭素24個の1−テトラコサノール、炭素26個の1−ヘキサコサノール、炭素27個の1−ヘプタコサノール、炭素28個の1−オクタノソール、炭素29個の1−ノナコサノール、炭素30個の1−トリアコンタノール、炭素32個の1−ドトリアコンタノール、および炭素34個の1−テトラコンタノールが挙げられる。
本発明の特定の望ましい実施形態では、長鎖第1級脂肪族飽和アルコールはポリコサノールである。ポリコサノールは、主に、炭素28個の1−オクタノソールおよび炭素30個の1−トリアコンタノールと、より低濃度の、炭素22個の1−ドコサノール、炭素24個の1−テトラコサノール、炭素26個の1−ヘキサコサノール、炭素27個の1−ヘプタコサノール、炭素29個の1−ノナコサノール、炭素32個の1−ドトリアコンタノール、および炭素34個の1−テトラコンタノールなどの他のアルコールとで構成される長鎖第1級脂肪族飽和アルコールの混合物に対する用語である。
長鎖第1級脂肪族飽和アルコールは天然脂肪および油に由来する。これらは、当業者によく知られている抽出技術の使用によって、これらの源から得ることができる。ポリコサノールは、サトウキビ(サッカルム・オフィシナリウム(Saccharum officinarium)、ヤムイモ(例えば、ディオスコレア・オプポシテ(Dioscorea opposite))、米(例えば、オリザ・サティバ(Oryza sativa))のぬか、および蜜ろうを含む様々な植物および材料から単離することができる。ポリコサノールは、当業者によく知られている抽出技術の使用によってこれらの源から得ることができる。このような抽出技術の説明は、米国特許出願公開第2005/0220868号において見出すことができ、その開示は参照によって明白に援用される。
フィトステロール
ある実施形態では、機能性成分は少なくとも1つのフィトステロール、フィトスタノールまたはこれらの組み合わせである。
一般に、本発明の特定の実施形態によると、少なくとも1つのフィトステロール、フィトスタノールまたはこれらの組み合わせは、健康およびウェルネスを増進するのに十分な量で組成物中に存在する。
本明細書で使用される場合、「スタノール」、「植物スタノール」および「フィトスタノール」という語句は同義である。
植物ステロールおよびスタノールは、多数の果実、野菜、ナッツ、種子、穀類、豆類、植物油、木の皮および他の植物源において、天然に少量で存在する。人々は通常植物ステロールおよびスタノールを毎日消費するが、消費量は、著しいコレステロール低下効果または他の健康上の利益をもたらすには不十分である。従って、食品および飲料に植物ステロールおよびスタノールを補うことが望ましいであろう。
ステロールは、C−3にヒドロキシル基を有するステロイドのサブグループである。一般に、フィトステロールはコレステロールのようにステロイド核内に二重結合を有するが、フィトステロールは、C−24のエチルまたはメチル基などの置換側鎖(R)、あるいは付加的な二重結合を含んでいてもよい。フィトステロールの構造は当業者に周知である。
少なくとも44の天然に存在するフィトステロールが発見されており、一般に、コーン、大豆、小麦、および木油などの植物に由来するが、これらは、天然のものと同一であるかあるいは天然に存在するフィトステロールと同様の特性を有する組成物を形成するように、合成的に製造されてもよい。本発明の特定の実施形態によると、当業者に周知のフィトステロールの非限定的な例としては、4−デスメチルステロール(例えば、β−シトステロール、カンペステロール、スチグマステロール、ブラシカステロール、22−デヒドロブラシカステロール、およびΔ5−アベナステロール)、4−モノメチルステロール、および4,4−ジメチルステロール(トリテルペンアルコール)(例えば、シクロアルテノール、24−メチレンシクロアルタノール、およびシクロブラノール)が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「スタノール」、「植物スタノール」および「フィトスタノール」という語句は同義である。フィトスタノールは、天然にほんの微量しか存在しない飽和ステロールアルコールであり、フィトステロールの水素化などによって合成的に製造されてもよい。本発明ン特定の実施形態によると、フィトスタノールの非限定的な例としては、β−シトスタノール、カンペスタノール、シクロアルタノール、および他のトリテルペンアルコールの飽和形態が挙げられる。
フィトステロールおよびフィトスタノールはいずれも、本明細書で使用される場合、αおよびβ異性体などの種々の異性体を含む(例えば、哺乳類の血清コレステロールを低下させるために最も効果的なフィトステロールおよびフィトスタノールの1つをそれぞれ含む、α−シトステロールおよびβ−シトスタノール)。
本発明のフィトステロールおよびフィトスタノールはそのエステル形態であってもよい。フィトステロールおよびフィトスタノールのエステルを誘導するための適切な方法は当業者によく知られており、米国特許第6,589,588号、米国特許第6,635,774号、米国特許第6,800,317号、および米国特許出願公開第2003/0045473号(これらの開示は参照によってその全体が本明細書中に援用される)に開示されている。適切なフィトステロールおよびフィトスタノールのエステルの非限定的な例としては、酢酸シトステロール、オレイン酸シトステロール、オレイン酸スチグマステロール、およびこれらの対応するフィトスタノールエステルが挙げられる。また本発明のフィトステロールおよびフィトスタノールはその誘導体も含み得る。
一般に、組成物中の機能性成分の量は、特定の組成物および所望の機能性成分に応じて大きく異なる。当業者は、各組成物のための機能性成分の適切な量を容易に確認するであろう。
一実施形態では、甘味料組成物は、摂取品(例えば、飲料)に添加されたときに約2%(w/v)以上、例えば、約3%以上、約4%以上、約5%以上、約6%以上、約7%以上、約8%以上、約9%以上、約10%以上、約11%以上、約12%以上、約13%以上または約14%以上などのスクロース当量を提供する。
別の実施形態では、甘味料組成物は、摂取品(例えば、飲料)に添加されたときに約3度ブリックス〜約12度ブリックスレベル、例えば、約3度ブリックス以上、約4度ブリックス以上、約5度ブリックス以上、約5度ブリックス以上、約7度ブリックス以上、約8度ブリックス以上、約9度ブリックス以上、約10度ブリックス以上、約11度ブリックス以上などを提供する。参照溶液中のスクロースの量、そして甘味の別の尺度は、度ブリックス(°Bx)で表すことができる。1度ブリックスは溶液100グラム中1グラムのスクロースであり、重量による百分率(%w/w)(厳密に言えば質量による)として溶液の強度を表す。
さらに別の実施形態では、甘味料組成物中のステビオールグリコシドの量は、甘味料組成物が摂取品(例えば、飲料)に添加される場合、約50ppm〜約900ppmの濃度を提供するのに有効である。より特定の実施形態では、甘味料組成物中のステビオールグリコシドの量は、甘味料組成物が摂取品または摂取品マトリックス(例えば、飲料)に添加されたときに、約50ppm〜約600ppm、例えば、約50ppm〜約500ppm、約50ppm〜約400ppm、約50ppm〜約300ppm、約50ppm〜約200ppm、約50ppm〜約100ppm、約100ppm〜約600ppm、約100ppm〜約500ppm、約100ppm〜約400ppm、約100ppm〜約300ppm、約100ppm〜約200ppm、約200ppm〜約600ppm、約200ppm〜約500ppm、約200ppm〜約400ppm、約200ppm〜約300ppm、約300ppm〜約600ppm、約300ppm〜約500ppm、約300ppm〜約400ppm、約400ppm〜約600ppm、約400ppm〜約500ppmおよび約500ppm〜約600ppmなどの濃度を提供するのに有効である。
一実施形態では、甘味料組成物の調製方法は、(i)本発明のステビオールグリコシド組成物を提供すること、(ii)少なくとも1つの付加的な甘味料および/または添加剤および/または機能性成分を提供すること、ならびに(iii)ステビオールグリコシド組成物と、少なくとも1つの甘味料および/または添加剤および/または機能性成分とを混ぜ合わせて、甘味料入り摂取品を提供すること、を含む。
摂取品
一実施形態では、摂取品は、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物を含む。
ステビオールグリコシド組成物は、摂取品または摂取品マトリックスに添加して、甘味料入り摂取品を提供することができる。
「摂取品」は、本明細書で使用される場合、人間または動物の口と接触される物質を意味し、口に入れられて、その後に口から出される物質と、飲む、食べる、嚥下、あるいは別の形で摂取され、一般に許容可能な範囲で使用される場合にヒトまたは動物が摂取するのに安全である物質とが含まれる。
例示的な摂取品は、医薬組成物、食用ゲルミックスおよび組成物、歯科用組成物、食料品(糖菓、調味料、チューインガム、穀類組成物 焼き食品(baked goods) 乳製品、および卓上用甘味料組成物)、飲料および飲料製品を含むが、これらに限定されない。摂取品は、甘味料入りであっても、甘味料を含まなくてもよい。
例えば、飲料は摂取品である。飲料は、甘味料入りであっても、甘味料を含まなくてもよい。ステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物は、飲料を甘くするため、またはその既存の甘味または香味を増強するために、飲料に添加してもよい。
摂取品は、本明細書に記載されるように、任意選択により、添加剤、甘味料、機能性成分、およびこれらの組み合わせを含むことができる。上記の添加剤、甘味料および機能性成分はどれも摂取品中に存在し得る。
医薬組成物
一実施形態では、医薬組成物は、薬学的に活性な物質と、本発明のステビオールグリコシド組成物、またはそれを含む甘味料組成物とを含む。
のステビオールグリコシド組成物または甘味料組成物は、医薬組成物中の賦形剤材料として存在することができ、薬学的に活性な物質または別の賦形剤材料の苦味または他の望ましくない味をマスクすることができる。医薬組成物は、錠剤、カプセル、液体、エアロゾル、粉末、発泡錠または粉末、シロップ、エマルション、懸濁液、溶液の形態、または医薬組成物を患者に提供するための任意の他の形態であり得る。特定の実施形態では、医薬組成物は、経口投与、頬側投与、舌下投与、または当該技術において既知の任意の他の投与経路のための形態であり得る。
本明細書において言及される場合、「薬学的に活性な物質」は、任意の薬物、薬物製剤、医薬品、予防薬、治療薬、または生物活性を有する他の物質を意味する。本明細書において言及される場合、「賦形剤材料」は、薬学的に活性な物質の取扱い、安定性、分散性、湿潤性、および/または放出動態学を促進するための任意の材料などの、活性成分のための媒体として使用される任意の不活性物質を指す。
適切な薬学的に活性な物質には、胃腸管もしくは消化器系のため、心血管系のため、中枢神経系のため、痛みまたは意識のため、筋骨格障害のため、目のため、耳、鼻および中咽頭のため、呼吸器系のため、内分泌問題のため、生殖系または泌尿器系のため、避妊のため、産科および婦人科のため、皮膚のため、感染および侵襲のため、免疫学のため、アレルギー疾患のため、栄養のため、腫瘍性疾患のため、診断のため、安楽死のため、または他の生物学的機能もしくは障害のための医薬品が含まれるが、これらに限定されない。本発明の実施形態のために適切な薬学的に活性な物質の例としては、制酸剤、還流抑制剤、整腸剤、抗ドーパミン作用薬、プロトンポンプ阻害剤、細胞保護剤、プロスタグランジン類似体、緩下剤、鎮痙剤、止痢剤、胆汁酸捕捉剤、オピオイド、ベータ受容体ブロッカー、カルシウムチャネルブロッカー、利尿剤、強心配糖体、抗不整脈剤、硝酸塩、抗狭心症剤、血管収縮剤、血管拡張剤、末梢活性剤、ACE阻害剤、アンジオテンシン受容体ブロッカー、α遮断剤、抗凝固剤、ヘパリン、抗血小板薬、線維素溶解剤、抗血友病因子、止血剤、抗高脂血症剤、スタチン、睡眠剤(hynoptics)、麻酔剤、抗精神病薬、抗うつ剤、制吐剤、抗痙攣剤、抗てんかん剤、抗不安剤、バルビツレート、運動障害薬、刺激剤、ベンゾジアゼピン、シクロピロロン、ドーパミン拮抗薬、抗ヒスタミン剤、コリン作動薬、抗コリン作動薬、催吐薬、カンナビノイド、鎮痛剤、筋弛緩剤、抗生物質、アミノグリコシド、抗ウィルス剤、抗真菌剤、抗炎症剤、抗緑内障薬(anti-gluacoma drug)、交感神経作動薬、ステロイド、耳垢溶解剤(ceruminolytics)、気管支拡張剤、NSAIDS、鎮咳剤、粘液溶解剤、うっ血除去剤、副腎皮質ステロイド、アンドロゲン、抗アンドロゲン薬、ゴナドトロピン、成長ホルモン、インスリン、抗糖尿病薬、甲状腺ホルモン、カルシトニン、ジホスポナート(diphosponate)、バソプレシン類似体、アルカリ化剤、キノロン、抗コリンエステラーゼ薬、シルデナフィル、経口避妊薬、ホルモン補充療法薬、骨調整剤(bone regulator)、卵胞刺激ホルモン、黄体ホルモン、ガモレン酸、プロゲストーゲン、ドーパミン作用薬、エストロゲン、プロスタグランジン、ゴナドレリン、クロミフェン、タモキシフェン、ジエチルスチルベストロール、抗ハンセン菌薬(antileprotics)、抗結核薬、抗マラリア剤、駆虫薬、抗原虫剤、抗血清、ワクチン、インターフェロン、強壮剤、ビタミン、細胞毒性薬、性ホルモン、アロマターゼ阻害剤、ソマトスタチン阻害剤、または類似のタイプの物質、またはこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。このような成分は一般に安全と認められており(GRAS)、そして/あるいは米国食品医薬品局(FDA)に認可されている。
薬学的に活性な物質は、使用される特定の薬学的活性剤およびその意図される用途に応じて広い範囲の量で医薬組成物中に存在する。本明細書に記載される薬学的に活性な物質のいずれかの有効な用量は、従来の技術の使用により、そして類似の環境下で得られる結果の観察により容易に決定することができる。有効用量の決定においてはいくつかの因子が考慮され、これらには、患者の人種;そのサイズ、年齢、および一般的な健康状態;関連される特定の疾患;疾患の関連の程度または重症度;個々の患者の応答;投与される特定の薬学的活性剤;投与方法;投与される調製物に特徴的な生物学的利用能;選択される投与計画;ならびに医薬品の併用が含まれるが、これらに限定されない。薬学的に活性な物質は、一般に許容可能な量で使用される場合に重大な毒性効果が存在せずに生体内で薬学的に活性な物質の治療量を患者に送達するために十分な量で、薬学的に許容可能なキャリア、希釈剤、または賦形剤中に含まれる。従って、適切な量は当業者によって容易に認識され得る。
本発明の特定の実施形態によると、医薬組成物中の薬学的に活性な物質の濃度は、薬物の吸収、不活性化、および排出速度、ならびに当業者に既知の他の因子に依存し得る。投薬量の値は、軽減すべき病状の重症度によっても異なり得ることに注意すべきである。さらに、どの特定の被験者に対しても、個々の必要性と、医薬組成物の投与を管理または監視する人の専門的判断とに従って、時間と共に特定の投薬計画が調整されなければならないこと、そして本明細書に記載される投薬量の範囲は単なる例示であって、特許請求される組成物の範囲または実施の制限は意図されないことも理解すべきである。薬学的に活性な物質は1回で投与されてもよいし、数回のより少ない用量に分けて様々な時間間隔で投与されてもよい。
医薬組成物は、薬学的に許容可能な賦形剤材料を含むこともできる。本発明の実施形態に適切な賦形剤材料の例としては、抗接着剤、結合剤(例えば、微結晶性セルロース、トラガカントガム、またはゼラチン)、コーティング、崩壊剤、充填剤、希釈剤、軟化剤、乳化剤、香味剤、着色剤、補助剤、潤滑剤、機能剤(例えば、栄養素)、粘度調節剤、バルキング剤、流動化剤(glidiant)(例えば、コロイド状二酸化ケイ素) 界面活性剤、浸透剤、希釈剤、または任意の他の非活性成分、またはこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。例えば、本発明の医薬組成物は、炭酸カルシウム、着色剤、漂白剤、保存料、および香味料、トリアセチン、ステアリン酸マグネシウム、ステロ−ト(sterote)、天然もしくは人工香味料、精油、植物抽出物、果実エッセンス、ゼラチン、またはこれらの組み合わせからなる群から選択される賦形剤材料を含み得る。
医薬組成物の賦形剤材料は、任意選択により、他の人工または天然甘味料、バルク甘味料、またはこれらの組み合わせを含み得る。バルク甘味料は、カロリー化合物およびノンカロリー化合物の両方を含む。特定の実施形態では、添加剤は、バルク甘味料の役割を果たす。バルク甘味料の非限定的な例としては、スクロース、デキストロース、マルトース、デキストリン、乾燥転化糖、フルクトース、高フルクトースコーンシロップ、レブロース、ガラクトース、コーンシロップ固体、タガトース、ポリオール(例えば、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、ラクチトール、エリスリトール、およびマルチトール)、水素化デンプン加水分解物、イソマルト、トレハロース、およびこれらの混合物が挙げられる。特定の実施形態では、バルク甘味料は、所望される甘味の程度に応じて様々な範囲の量で医薬組成物中に存在する。両方の甘味料の適切な量は、当業者に容易に認識できるであろう。
食用ゲルミックスおよび食用ゲル組成物
一実施形態では、食用ゲルまたは食用ゲルミックスは、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物を含む。
食用ゲルは、食べることができるゲルである。ゲルは、液体媒体の容積中に粒子の網目が広がるコロイド系である。ゲルは主として液体で構成され、従って液体と同様の密度を示すが、液体媒体に広がる粒子の網目のために、ゲルは固体の構造上の一貫性を有する。このため、ゲルは一般に固体のゼリー様材料であるように見える。ゲルは、いくつかの用途で使用することができる。例えば、ゲルは食品、塗料、および接着剤において使用することができる。
特定の実施形態において使用するための食用ゲル組成物の非限定的な例としては、ゲルデザート、プディング、ゼリー、ペースト、トライフル、アスピック、マシュマロ、グミキャンディなどが挙げられる。食用ゲルミックスは一般に粉末または顆粒状の固体であり、これに流体が添加されて食用ゲル組成物が形成され得る。特定の実施形態において使用するための流体の非限定的な例としては、水、乳製品流体、乳製品類似流体、ジュース、アルコール、アルコール飲料、およびこれらの組み合わせが挙げられる。特定の実施形態において使用され得る乳製品流体の非限定的な例としては、乳、発酵乳、クリーム、流体乳清、およびこれらの混合物が挙げられる。特定の実施形態において使用され得る乳製品類似流体の非限定的な例としては、例えば、豆乳および非乳製品のコーヒー用クリームが挙げられる。市場で通常見られる食用ゲル製品はスクロースで甘味が付与されているので、低カロリーまたはノンカロリー代替物を提供するためには、食用ゲルを代替甘味料により甘味を付与することが望ましい。
本明細書で使用される場合、「ゲル化成分」という用語は、液体媒体内にコロイド系を形成することができる任意の材料を示す。特定の実施形態において使用するためのゲル化成分の非限定的な例としては、ゼラチン、アルギン酸塩、カラギーナン、ガム、ペクチン、コンニャク、寒天、食物酸、レンネット、デンプン、デンプン誘導体、およびこれらの組み合わせが挙げられる。食用ゲルミックスまたは食用ゲル組成物において使用されるゲル化成分の量が、使用される特定のゲル化成分、使用される特定の流体ベース、およびゲルの所望の特性などのいくつかの因子に応じて大幅に異なることは、当業者によく知られている。
食用ゲルミックスおよび食用ゲルが、他の成分を用いて調製され得ることは、当業者によく知られており、非限定的な例としては、食物酸、食物酸の塩、緩衝系、バルキング剤、捕捉剤、架橋剤、1つまたは複数の香味料、1つまたは複数の着色剤、およびこれらの組み合わせが挙げられる。特定の実施形態において使用するための食物酸の非限定的な例としては、クエン酸、アジピン酸、フマル酸、乳酸、リンゴ酸、およびこれらの組み合わせが挙げられる。特定の実施形態において使用するための食物酸の塩の非限定的な例としては、食物酸のナトリウム塩、食物酸のカリウム塩、およびこれらの組み合わせが挙げられる。特定の実施形態において使用するためのバルキング剤の非限定的な例としては、ラフチロース(raftilose)、イソマルト、ソルビトール、ポリデキストロース、マルトデキストリン、およびこれらの組み合わせが挙げられる。特定の実施形態において使用するための捕捉剤の非限定的な例としては、エチレン四酢酸カルシウム二ナトリウム(calcium disodium ethylene tetra-acetate)、グルコノデルタ−ラクトン、グルコン酸ナトリウム、グルコン酸カリウム、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、およびこれらの組み合わせが挙げられる。特定の実施形態において使用するための架橋剤の非限定的な例としては、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
歯科用組成物
一実施形態では、歯科用組成物は、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物を含む。歯科用組成物は一般に、活性歯科用物質およびベース材料を含む。本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物は、歯科用組成物を甘くするためにベース材料として使用することができる。歯科用組成物は、例えば、口腔清涼剤、うがい薬、口腔洗浄剤、練り歯磨き、歯の研磨剤、歯磨剤、マウススプレー、歯の増白剤、デンタルフロスなどの、口腔内で使用される任意の経口組成物の形態であり得る。
本明細書において言及される場合、「活性歯科用物質」は、歯または歯茎の美的外観および/または健康を改善するため、あるいはう歯を予防するために使用することができる任意の組成物を意味する。本明細書において言及される場合、「ベース材料」は、安定性、分散性、湿潤性、泡立ち、および/または活性歯科用物質の放出動態学を促進するための任意の材料などの、活性歯科用物質のために媒体として使用される任意の不活性物質を指す。
本発明の実施形態のために適切な活性歯科用物質には、歯垢を除去し、歯から食物を除去し、口臭の除去および/またはマスキングに役立ち、虫歯を予防し、そして歯茎の疾患(すなわち、歯肉)を予防する物質が含まれるが、これらに限定されない。本発明の実施形態のために適切な活性歯科用物質の例としては、虫歯予防薬、フッ化物、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化第一スズ、過酸化水素、過酸化カルバミド(すなわち、過酸化尿素)、抗菌剤、歯垢除去剤、しみ抜き剤、抗歯石剤、研磨剤、重曹、過炭酸塩、アルカリおよびアルカリ土類金属の過ホウ酸塩、または類似の種類の物質、またはこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。このような成分は一般に安全と認められており(GRAS)、そして/あるいは米国食品医薬品局(FDA)に認可されている。
本発明の特定の実施形態によると、活性歯科用物質は、歯科用組成物の約50ppm〜約3000ppmの範囲の量で歯科用組成物中に存在する。一般に、活性歯科用物質は、少なくとも、歯または歯茎の美的外観および/または健康を必要最低限改善するか、あるいはう歯を予防するのに有効な量で歯科用組成物中に存在する。例えば、練り歯磨きを含む歯科用組成物は、約850〜1,150ppmの量のフッ化物を含む活性歯科用物質を含むことができる。
また歯科用組成物は、他のベース材料また含んでもよく、水、ラウリル硫酸ナトリウムまたは他の硫酸塩、湿潤剤、酵素、ビタミン、ハーブ、カルシウム、香味料(例えば、ミント、バブルガム、シナモン、レモン、またはオレンジ)、界面活性剤、結合剤、保存料、ゲル化剤、pH調節剤、過酸化物活性剤、安定剤、着色剤、または類似の種類の材料、およびこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
歯科用組成物のベース材料は、任意選択により、他の人工または天然甘味料、バルク甘味料、またはこれらの組み合わせを含み得る。バルク甘味料は、カロリー化合物およびノンカロリー化合物の両方を含む。バルク甘味料の非限定的な例としては、スクロース、デキストロース、マルトース、デキストリン、乾燥転化糖、フルクトース、高フルクトースコーンシロップ、レブロース、ガラクトース、コーンシロップ固体、タガトース、ポリオール(例えば、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、ラクチトール、エリスリトール、およびマルチトール)、水素化デンプン加水分解物、イソマルト、トレハロース、およびこれらの混合物が挙げられる。一般に、歯科用組成物中に存在するバルク甘味料の量は、歯科用組成物の特定の実施形態および所望される甘味の程度に応じて大きく異なる。当業者は、バルク甘味料の適切な量を容易に確認するであろう。特定の実施形態では、バルク甘味料は、歯科用組成物の約0.1〜約5重量パーセントの範囲の量で歯科用組成物中に存在する。
本発明の特定の実施形態によると、ベース材料は、歯科用組成物の約20〜約99重量パーセントの範囲の量で歯科用組成物中に存在する。一般に、ベース材料は、活性歯科用物質のための媒体を提供するのに有効な量で存在する。
特定の実施形態では、歯科用組成物は、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物および活性歯科用物質を含む。一般に、甘味料の量は、特定の歯科用組成物の性質と、所望される甘味の程度とに依存して大きく異なる。
食料品には、糖菓、調味料、チューインガム、穀類、焼き食品、および乳製品が含まれるが、これらに限定されない。
糖菓
一実施形態では、糖菓は、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物を含む。
本明細書において言及される場合、「糖菓」は、砂糖菓子、キャンディ、菓子類、または類似の用語を意味することができる。糖菓は一般に、ベース組成物成分および甘味料成分を含有する。ステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物は甘味料成分としての役割を果たすことができる。糖菓は、通常糖が豊富であるとされる任意の食品、あるいは通常甘い任意の食品の形態であり得る。本発明の特定の実施形態によると、糖菓は、ペストリーなどのベーカリー製品;ヨーグルト、ゼリー、飲用ゼリー、プディング、ババロア、ブラマンジェ、ケーキ、ブラウニー、ムースなど、ティータイムまたは食後に食べる甘味食品などのデザート;冷凍食品;冷たい糖菓、例えば、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイスなどのアイスクリームのタイプ(甘味料および種々の他のタイプの生の材料が乳製品に添加され、得られた混合物が攪拌および冷凍された食品)、ならびに、シャーベット、デザートアイスなどのアイス糖菓のタイプ(種々の他のタイプの生の材料が砂糖を含む液体に添加され、得られた混合物が攪拌および冷凍された食品);一般的な糖菓、例えば、クラッカー、ビスケット、あんこの入ったバンズ、ハルバ、アルファホルなどの焼いた糖菓または蒸した糖菓;餅および米菓;卓上用製品;チューインガム(例えば、ジェルトン(jetulong)、グッタカイ(guttakay)ゴムまたは特定の食用天然合成樹脂もしくはワックスを含む、チクルまたはその代替品などの、実質的に水溶性のチュアブルガムベースを含む組成物を含む)、ハードキャンディー、ソフトキャンディー、ミント、ヌガーキャンディー、ゼリービーンズ、ファッジ、トフィー、タフィー、スイスミルクタブレット、リコリス・キャンディー、チョコレート、ゼラチンキャンディー、マシュマロ、マジパン、ディヴィニティー、綿菓子などの一般的な砂糖菓子;果実フレーバーのソース、チョコレートソースなどを含むソース;食用ゲル;バタークリーム、穀粉ペースト、ホイップクリームなどを含むクリーム;イチゴジャム、マーマレードなどを含むジャム;ならびに甘いパンなどを含むパン、または他のデンプン製品、そしてこれらの組み合わせであり得る。
本明細書において言及される場合、「ベース組成物」は、食料品であって、甘味料成分を支持するためのマトリックスを提供することができる任意の組成物を意味する。
本発明の実施形態のための適切なベース組成物は、穀粉、酵母、水、塩、バター、卵、乳、粉乳、酒、ゼラチン、ナッツ、チョコレート、クエン酸、酒石酸、フマル酸、天然香味料、人工香味料、着色剤、ポリオール、ソルビトール、イソマルト、マルチトール、ラクチトール、リンゴ酸、ステアリン酸マグネシウム、レシチン、水素化グルコースシロップ、グリセリン、天然または合成ガム、デンプンなど、およびこれらの組み合わせを含み得る。このような成分は一般に安全と認められており(GRAS)、そして/あるいは米国食品医薬品局(FDA)に認可されている。本発明の特定の実施形態によると、ベース組成物は、糖菓の約0.1〜約99重量パーセントの範囲の量で糖菓中に存在する。一般に、ベース組成物は、RebXまたはRebXを含む甘味料組成物と組み合わせて食品を提供するような量で糖菓中に存在する。
糖菓のベース組成物は、任意選択により、他の人工または天然甘味料、バルク甘味料、またはこれらの組み合わせを含み得る。バルク甘味料は、カロリー化合物およびノンカロリー化合物の両方を含む。バルク甘味料の非限定的な例としては、スクロース、デキストロース、マルトース、デキストリン、乾燥転化糖、フルクトース、高フルクトースコーンシロップ、レブロース、ガラクトース、コーンシロップ固体、タガトース、ポリオール(例えば、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、ラクチトール、エリスリトール、およびマルチトール)、水素化デンプン加水分解物、イソマルト、トレハロース、およびこれらの混合物が挙げられる。一般に、糖菓中に存在するバルク甘味料の量は、糖菓の特定の実施形態と、所望される甘味の程度とに応じて様々である。当業者は、バルク甘味料の適切な量を容易に確認するであろう。
特定の実施形態では、糖菓は、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物およびベース組成物を含む。一般に、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物の糖菓中の量は、特定の実施形態の糖菓および所望の甘味度に応じて大きく変動する。
調味料組成物
一実施形態では、調味料は、ステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物を含む。調味料は、本明細書で使用される場合、食品または飲料の香味を増強または改善するために使用される組成物である。調味料の非限定的な例としては、ケチャップ;カラシ;バーベキューソース;バター;チリソース;チャツネ;カクテルソース;カレー;ディップ;フィッシュソース;西洋ワサビ;ホットソース;ゼリー、ジャム、マーマレード、または保存食品;マヨネーズ;ピーナツバター;薬味;レムラード;サラダドレッシング(例えば、油および酢、シーザー、フレンチ、ランチ、ブルーチーズ、ロシアン、サザンアイランド、イタリアン、およびバルサミコ酢ビネグレット)、サルサ;ザワークラウト;醤油;ステーキソース;シロップ;タルタルソース;およびウースターソースが挙げられる。
調味料ベースは、一般に、様々な成分の混合物を含み、その非限定的な例としては、媒体(例えば、水および酢);スパイスまたはシーズニング(例えば、塩、コショウ、ニンニク、カラシ種子、タマネギ、パプリカ、ターメリック、およびこれらの組み合わせ);果実、野菜、またはその製品(例えば、トマトまたはトマトベースの製品(ペースト、ピューレ)、果実ジュース、果実ジュースピール、およびこれらの組み合わせ);油または油エマルション、特に植物油;増粘剤(例えば、キサンタンガム、食物デンプン、他の親水コロイド、およびこれらの組み合わせ);ならびに乳化剤(例えば、卵黄固体、タンパク質、アラビアガム、イナゴマメガム、グァーガム、カラヤガム、トラガカントガム、カラギーナン、ペクチン、アルギン酸のプロピレングリコールエステル、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリソルベート、およびこれらの組み合わせ)が挙げられる。調味料ベースのレシピおよび調味料ベースの製造方法は当業者によく知られている。
一般に、調味料は、スクロース、高フルクトースコーンシロップ、糖蜜、蜂蜜、またはブラウンシュガーなどのカロリーのある甘味料も含む。本明細書で提供される調味料の例示的な実施形態では、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物は、伝統的なカロリー甘味料の代わりに使用される。従って、調味料組成物は、望ましくは、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物と、調味料ベースとを含む。
調味料組成物は、任意選択により、他の天然および/または合成高甘味度甘味料、バルク甘味料、pH調節剤(例えば、乳酸、クエン酸、リン酸、塩酸、酢酸、およびこれらの組み合わせ)、充填剤、機能剤(例えば、医薬品、栄養素、または食品もしくは植物の成分)、香味料、着色剤、またはこれらの組み合わせを含み得る。
チューインガム組成物
一実施形態では、チューインガム組成物は、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物を含む。チューインガム組成物は一般に、水溶性の部分と、水に不溶性のチュアブルガムベース部分とを含む。本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物を通常含む水溶性部分は、噛んでいる間の一定期間にわたって香味剤の一部と共に消散するが、不溶性のガムベース部分は口の中に残る。一般に、不溶性のガムベースによって、ガムはチューインガム、風船ガム、または機能性ガムと見なされるかどうかが決定される。
通常チューインガム組成物の約15〜約35重量パーセントの範囲の量でチューインガム組成物中に存在する不溶性のガムベースは、一般に、エラストマー、軟化剤(可塑剤)、乳化剤、樹脂、および充填剤の組み合わせを含む。このような成分は一般に食品グレードであると考えられ、安全と認められており(GRA)、そして/あるいは米国食品医薬品局(FDA)に認可されている。
ガムベースの主成分であるエラストマーはガムにゴム状の粘着性を提供し、1つまたは複数の天然ゴム(例えば、燻製ラテックス、液体ラテックス、またはグアユールゴム);天然ガム(例えば、ジェルトン、ペリロ(perillo)、ソルバ、マッサランドババラタ(massaranduba balata)、マッサランドバチョコレート(massaranduba chocolate)、ニスペロ(nispero)、ロジンジンハ(rosindinha)、チクル、およびグッタハンカン(gutta hang kang));または合成エラストマー(例えば、ブタジエン−スチレンコポリマー、イソブチレン−イソプレンコポリマー、ポリブタジエン、ポリイソブチレン、およびビニル高分子エラストマー)を含むことができる。特定の実施形態では、エラストマーは、ガムベースの約3〜約50重量パーセントの範囲の量でガムベース中に存在する。
樹脂は、ガムベースの堅さを変更し、ガムベースのエラストマー成分の軟化を助けるために使用される。適切な樹脂の非限定的な例としては、ロジンエステル、テルペン樹脂(例えば、α−ピネン、β−ピネンおよび/またはd−リモネンからのテルペン樹脂)、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、エチレン酢酸ビニル、および酢酸ビニル−ラウリン酸ビニルコポリマーが挙げられる。ロジンエステルの非限定的な例としては、部分水素化ロジンのグリセロールエステル、重合ロジンのグリセロールエステル、部分二量体化ロジンのグリセロールエステル、ロジンのグリセロールエステル、部分水素化ロジンのペンタエリトリトールエステル、ロジンのメチルエステル、または部分水素化ロジンのメチルエステルが挙げられる。特定の実施形態では、樹脂は、ガムベースの約5〜約75重量パーセントの範囲の量でガムベース中に存在する。
可塑剤としても知られている軟化剤は、チューインガム組成物の咀嚼および/または口あたりの容易さを変更するために使用される。一般に、軟化剤は、油、脂肪、ワックス、および乳化剤を含む。油および脂肪の非限定的な例としては、獣脂、水素化獣脂、大きい水素化または部分水素化植物油(例えば、大豆油、キャノーラ油、綿実油、ヒマワリ油、パーム油、ココナッツ油、コーン油、ベニバナ油、またはパーム核油)、ココアバター、モノステアリン酸グリセロール、三酢酸グリセロール、アビエチン酸グリセロール、レイチン(leithin)、モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリド アセチル化モノグリセリド、および遊離脂肪酸が挙げられる。ワックスの非限定的な例としては、ポリプロピレン/ポリエチレン/フィッシャー−トロプシュ(Fisher-Tropsch)ワックス、パラフィン、および微結晶性のおよび天然ワックス(例えば、キャンデリラ、蜜ろう(beeswas)およびカルナウバ)が挙げられる。微結晶性ワックス、特に高度の結晶性および高い融点を有するものは、増粘剤またはテクスチャ調節剤と考えることもできる。特定の実施形態では、軟化剤は、ガムベースの約0.5〜約25重量パーセントの範囲の量でガムベース中に存在する。
乳化剤はチューインガム組成物の不溶性相および可溶性相の均一な分散体を形成するために使用され、可塑化特性も有する。適切な乳化剤には、モノステアリン酸グリセロール(GMS)、レシチン(ホスファチジルコリン)、ポリリシノール酸ポリグリセロール(PPGR)、脂肪酸のモノおよびジグリセリド、ジステアリン酸グリセロール、トラセチン(tracetin)、アセチル化モノグリセリド、三酢酸グリセロール、およびステアリン酸マグネシウムが含まれる。特定の実施形態では、乳化剤は、ガムベースの約2〜約30重量パーセントの範囲の量でガムベース中に存在する。
チューインガム組成物は、チューインガム組成物のガムベースおよび/または可溶性部分のいずれかに、補助剤または充填剤を含むこともできる。適切な補助剤および充填剤には、レシチン、イヌリン、ポリデキストリン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、粉砕石灰石(ground limestome)、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、タルク、クレイ、アルミナ、二酸化チタン、およびリン酸カルシウムが含まれる。特定の実施形態では、チューインガム組成物の粘着性を低下させるための不活性充填剤としてレシチンを使用することができる。他の特定の実施形態では、乳酸コポリマー、タンパク質(例えば、グルテンおよび/またはゼイン)および/またはグァーを使用して、より容易に生分解性であるガムを形成することができる。補助剤または充填剤は一般に、ガムベースの約20重量パーセントまでの量でガムベース中に存在する。他の任意的な成分には、着色剤、漂白剤、保存料、および香味料が含まれる。
チューインガム組成物の特定の実施形態では、ガムベースはチューインガム組成物の約5〜約95重量パーセントを構成し、より望ましくはチューインガム組成物の約15〜約50重量パーセントを構成し、さらにより望ましくはチューインガム組成物の約20〜約30重量パーセントを構成する。
チューインガム組成物の可溶性部分は、任意選択により、他の人工または天然甘味料、バルク甘味料、軟化剤、乳化剤、香味剤、着色剤、補助剤、充填剤、機能剤(例えば、医薬品または栄養素)、またはこれらの組み合わせを含み得る。軟化剤および乳化剤の適切な例は上記に記載される。
バルク甘味料は、カロリー化合物およびノンカロリー化合物の両方を含む。バルク甘味料の非限定的な例としては、スクロース、デキストロース、マルトース、デキストリン、乾燥転化糖、フルクトース、高フルクトースコーンシロップ、レブロース、ガラクトース、コーンシロップ固体、タガトース、ポリオール(例えば、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、ラクチトール、エリスリトール、およびマルチトール)、水素化デンプン加水分解物、イソマルト、トレハロース、およびこれらの混合物が挙げられる。特定の実施形態では、バルク甘味料は、チューインガム組成物の約1〜約75重量パーセントの範囲の量でチューインガム組成物中に存在する。
香味剤は、チューインガム組成物の不溶性ガムベースまたは可溶性部分の何れかにおいて使用することができる。このような香味剤は、天然または人工香味料であり得る。特定の実施形態では、香味剤は、植物または果実に由来する油、ペパーミント油、スペアミント油、他のミント油、クローブ油、シナモン油、ウィンターグリーンの油、ベイ、タイム、セダーリーフ、ナツメグ、オールスパイス、セージ、メース、およびアーモンドなどの、精油を含む。別の特定の実施形態では、香味剤は、リンゴ、バナナ、メロン、セイヨウナシ、モモ、ブドウ、イチゴ、ラズベリー、サクランボ、プラム、パイナップル、アプリコット、およびこれらの混合物などの、植物抽出物または果実エッセンスを含む。さらに別の特定の実施形態では、香味剤は、レモン、ライム、オレンジ、タンジェリン、グレープフルーツ、シトロン、またはキンカンの抽出物、エッセンス、または油などの、シトラス香味を含む。
特定の実施形態では、チューインガム組成物は、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物およびガムベースを含む。
穀類組成物
一実施形態では、穀類組成物は、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物を含む。穀類組成物は通常、主食または軽食のいずれかとして食べられる。特定の実施形態において使用するための穀類組成物の非限定的な例としては、インスタント穀類およびホットシリアルが挙げられる。インスタント穀類は、消費者がさらなる加工(すなわち、調理)を行うことなく食べることができる穀類である。インスタント穀類の例としては、朝食用シリアルおよびスナックバーが挙げられる。朝食用シリアルは通常、細切り状、フレーク状、パフ状、または押出された形態を生じるように加工される。朝食用シリアルは一般に冷たいままで食べられ、乳および/または果実と混ぜられることが多い。スナックバーには、例えば、エネルギーバー、餅、グラノーラバー、および栄養バーが含まれる。一般にホットシリアルは、食べる前に、通常は乳または水の何れかで調理される。ホットシリアルの非限定的な例としては、粗びき穀類(grits)、ポリッジ、ポレンタ、米、およびロールドオートが挙げられる。
穀類組成物は一般に、少なくとも1つの穀類材料を含む。本明細書で使用される場合、「穀類材料」という用語は、全粒または部分粒、種子全体または一部、および草(grass)全体または一部などの材料を示す。特定の実施形態において使用するための穀類材料の非限定的な例としては、トウモロコシ、小麦、米、大麦、ふすま、ふすま胚乳、ブルグア、ソガム(soghum)、雑穀、オート麦、ライ麦、ライ小麦、ソバ(buchwheat)、フォニオ、キノア、マメ、大豆、アマランス、テフ、スペルト、およびカニワ(kaniwa)が挙げられる。
特定の実施形態では、穀類組成物は、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物および少なくとも1つの穀類成分を含む。本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物は、例えば、コーティングとして、糖衣として、艶出しとして、またはマトリックスブレンドとして(すなわち、最終穀類製品の調製よりも前に穀類配合物に材料として添加される)など、様々な方法で穀類組成物に添加され得る。
従って、特定の実施形態では、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物は、穀類組成物にマトリックスブレンドとして添加される。一実施形態では、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物は、調理の前にホットシリアルとブレンドされて、甘味料入りホットシリアル製品を提供する。別の実施形態では、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物は、穀類が押出される前に穀類マトリックスとブレンドされる。
別の特定の実施形態では、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物は、例えば、食品グレードの油と混ぜ合わせ、この混合物を穀類に適用することなどによって、コーティングとして穀類組成物に添加される。異なる実施形態では、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物と、食品グレードの油とは、油または甘味料のどちらかを最初に適用することによって、穀類に別々に適用され得る。特定の実施形態において使用するための食品グレードの油の非限定的な例としては、コーン油、大豆油、綿実油、ピーナッツ油、ココナッツ油、キャノーラ油、オリーブ油、ゴマ油、パーム油、パーム核油、およびこれらの混合物などの植物油が挙げられる。また別の実施形態では、油の代わりに食品グレードの脂肪が使用され得るが、ただし、脂肪は穀類に適用する前に溶融されるものとする。
別の実施形態では、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物は、艶出しとして穀類組成物に添加される。特定の実施形態において使用するための艶出し剤の非限定的な例としては、コーンシロップ、蜂蜜シロップおよび蜂蜜シロップ固体、メープルシロップおよびメープルシロップ固体、スクロース、イソマルト、ポリデキストロース、ポリオール、水素化デンプン加水分解物、その水溶液、およびこれらの混合物が挙げられる。別のこのような実施形態では、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物は、艶出し剤および食品グレードの油または脂肪を混ぜ合わせ、この混合物を穀類に適用することによって、艶出しとして添加される。また別の実施形態では、構造的な支持を提供するために、例えば、アカシアガム、カルボキシメチルセルロース、またはアルギンなどのガム系が艶出しに添加され得る。さらに、艶出しは着色剤を含んでいてもよく、香味を含むこともできる。
別の実施形態では、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物は、糖衣として穀類組成物に添加される。このような実施形態の1つでは、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物は、水および糖衣剤と混ぜ合わせられ、次に穀類に適用される。特定の実施形態において使用するための糖衣剤の非限定的な例としては、マルトデキストリン、スクロース、デンプン、ポリオール、およびこれらの混合物が挙げられる。また糖衣は、食品グレードの油、食品グレードの脂肪、着色剤、および/または香味を含むこともできる。
一般に、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物の穀類組成物中の量は、特定のタイプの穀類組成物と、その所望の甘味とに応じて大きく異なる。当業者は、穀類組成物に加える甘味料の適切な量を容易に認識することができる。
焼き食品
一実施形態では、焼き食品は、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物を含む。焼き食品は、本明細書で使用される場合、食べられる状態になった食品、そして食べる前に準備を必要とする、焼く状態になった製品、穀粉、およびミックスを全て含む。焼き食品の非限定的な例としては、ケーキ、クラッカー、クッキー、ブラウニー、マフィン、ロールケーキ、ベーグル、ドーナツ、シュトルーデル、ペストリー、クロワッサン、ビスケット、パン、パン製品、およびバンズが挙げられる。
本発明の実施形態に従って好ましい焼き食品は、3つの群:パンタイプの生地(dough)(例えば、白パン、様々なパン、ソフトバンズ、ハードロール、ベーグル、ピザ生地、およびフラワートルティーヤ)と、甘い生地(例えば、デニッシュ、クロワッサン、クラッカー、パフペストリー、パイクラスト、ビスケット、およびクッキー)と、バッター(batter)(例えば、スポンジ、パウンド、デビルズフー、チーズケーキ、およびレイヤーケーキなどのケーキ、ドーナツまたは他の酵母で膨らませたケーキ、ブラウニー、ならびにマフィン)とに分類することができる。生地は一般に穀粉ベースであることを特徴とし、バッターはより水分ベースである。
本発明の特定の実施形態に従う焼き食品は、一般に、甘味料、水、および脂肪の組み合わせを含む。本発明の多数の実施形態に従って作られる焼き食品は、生地またはバッターを作るために穀粉も含有する。「生地」という用語は、本明細書で使用される場合、練ったり丸めたりするために十分に堅い、穀粉および他の材料の混合物である。「バッター」という用語は、本明細書で使用される場合、穀粉、乳または水などの液体、および他の材料からなり、スプーンから注いだり落としたりするために十分に薄い。望ましくは、本発明の特定の実施形態によると、穀粉は乾燥重量基準で約15〜約60%の範囲の量で焼き食品中に存在し、より望ましくは、乾燥重量基準で約23〜約48%の範囲の量で存在する。
穀粉のタイプは、所望の製品に基づいて選択され得る。一般に、穀粉は、焼き食品において従来使用される食用の非毒性の穀粉を含む。特定の実施形態によると、穀粉は、漂白ベーク穀粉、汎用の穀粉、または無漂白穀粉であり得る。他の特定の実施形態では、他の方法で処理された穀粉が使用されてもよい。例えば、特定の実施形態では、穀粉は、付加的なビタミン、ミネラル、またはタンパク質により強化されてもよい。本発明の特定の実施形態で使用するのに適した穀粉の非限定的な例としては、小麦、コーンミール、全粒、全粒の画分(小麦、ふすま、およびオートミール)、およびこれらの組み合わせが挙げられる。デンプンまたはデンプン質材料も、特定の実施形態において穀粉として使用され得る。一般的な食物デンプンは、通常、ジャガイモ、コーン、小麦、大麦、オート麦、タピオカ、アロールート、およびサゴに由来する。加工デンプンおよびアルファ化デンプンも本発明の特定の実施形態において使用され得る。
本発明の特定の実施形態において使用される脂肪または油のタイプは、ベーキングに適した任意の食用脂肪、油、またはこれらの組み合わせを含むことができる。本発明の特定の実施形態で使用するのに適した脂肪の非限定的な例としては、植物油、獣脂、ラード、マリン油、およびこれらの組み合わせが挙げられる。特定の実施形態によると、脂肪は、分画、部分水素化、および/または強化されていてもよい。別の特定の実施形態では、脂肪は、望ましくは、カロリー低減、低カロリーもしくは非消化性の脂肪、脂肪代替物、または合成脂肪を含む。さらに別の特定の実施形態では、ショートニング、脂肪、またはハードおよびソフト脂肪の混合物も使用され得る。特定の実施形態では、ショートニングは、主として、植物源(例えば、綿実油、大豆油、ピーナッツ油、アマニ油、ゴマ油、パーム油、パーム核油、菜種油、ベニバナ油、ココナッツ油、コーン油、ヒマワリ種子油、およびこれらの混合物)に由来するトリグリセリドから得ることができる。炭素原子8〜24個の鎖長を有する脂肪酸の合成または天然トリグリセリドも特定の実施形態において使用され得る。望ましくは、本発明の特定の実施形態によると、脂肪は、乾燥ベースで約2〜約35重量%の範囲の量で焼き食品中に存在し、より望ましくは、乾燥ベースで約3〜約29重量%の範囲の量で存在する。
本発明の特定の実施形態に従う焼き食品は、所望の粘稠度を提供するのに十分な量の水も含み、調理の前または後に焼き食品の適切な形成、機械加工および切断を可能にする。焼き食品の総水分含量には、焼き食品に直接添加される任意の水と、別個に添加された材料(例えば、一般に約12〜約14重量%の水分を含む穀粉)中に存在する水とが含まれる。望ましくは、本発明の特定の実施形態によると、水は、焼き食品の約25重量%までの量で焼き食品中に存在する。
本発明の特定の実施形態に従う焼き食品は、膨張剤、香味料、着色料、乳、乳副産物、卵、卵副産物、ココア、バニラ、または他の香味料などのいくつかの付加的な従来の材料、ならびに含有物、例えば、ナッツ、レーズン、サクランボ、リンゴ、アプリコット、モモ、他の果実、シトラス皮、保存料、ココナッツ、チョコレートチップ、バタースコッチチップ、およびカラメルチップなどの香味チップなど、そしてこれらの組み合わせも含み得る。特定の実施形態では、焼き食品は、レシチンおよびモノグリセリドなどの乳化剤を含んでいてもよい。
本発明の特定の実施形態によると、膨張剤は、化学膨張剤または酵母膨張剤を含み得る。本発明の特定の実施形態において使用するのに適した化学膨張剤の非限定的な例としては、重曹(例えば、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、または重炭酸アルミニウム)、ベーキング酸(例えば、リン酸アルミニウムナトリウム、リン酸一カルシウム、またはリン酸二カルシウム)、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
本発明の別の特定の実施形態によると、ココアは、溶媒抽出、圧搾、または他の手段によって脂肪またはココアバターの大部分が搾出または除去された天然または「ダッチ(Dutched)」チョコレートを含み得る。特定の実施形態では、ココアバター中に付加的な脂肪が存在するため、チョコレートを含む焼き食品中の脂肪の量を低減することが必要な場合もある。特定の実施形態では、同量の香味および着色を提供するために、ココアと比較して大量のチョコレートを添加することが必要な場合もある。
焼き食品は一般に、スクロース、高フルクトースコーンシロップ、エリスリトール、糖蜜、蜂蜜、またはブラウンシュガーなどのカロリーのある甘味料も含む。本明細書において提供される焼き食品の例示的な実施形態では、カロリー甘味料は、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物によって部分的または完全に置換される。従って、一実施形態では、焼き食品は、脂肪、水、および任意選択により、穀粉と組み合わせて、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物を含む。特定の実施形態では、焼き食品は、任意選択により、他の天然および/または合成高甘味度甘味料および/またはバルク甘味料を含んでいてもよい。
乳製品
一実施形態では、乳製品は、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物を含む。本発明における使用に適した乳製品および乳製品の製造方法は、当業者によく知られている。乳製品は、本明細書で使用される場合、乳または乳から製造される食料品を含む。本発明の実施形態における使用に適した乳製品の非限定的な例としては、乳、ミルククリーム、サワークリーム、クレームフレーシュ、バターミルク、発酵バターミルク、粉乳、コンデンスミルク、エバミルク、バター、チーズ、カテージチーズ、クリームチーズ、ヨーグルト、アイスクリーム、フローズンカスタード、フローズンヨーグルト、ジェラート、フラー(vla)、ピーマ(piima)、フィールミョルク、カイマック、ケフィア、ヴィーリ、クミス、アイラグ、アイスミルク、カゼイン、アイラン、ラッシー、コア(khoa)、またはこれらの組み合わせが挙げられる。
乳は、子どもの栄養のためにメスの哺乳類の乳腺によって分泌される流体である。メスが乳を生じる能力は哺乳類を決定づける特徴の1つであり、より多様な食品を消化できるようになる前に新生児に主要な栄養源を提供する。本発明の特定の実施形態では、乳製品は、ウシ、ヤギ、ヒツジ、ウマ、ロバ、ラクダ、水牛、ヤク、トナカイ、ムース、またはヒトの生乳に由来する。
本発明の特定の実施形態では、生乳からの乳製品の加工は、一般的に、低温殺菌、クリーミング、および均質化のステップを含む。生乳は低温殺菌をしなくても消費され得るが、通常は、細菌、ウィルス、原生動物、カビ、および酵母などの有害な微生物を破壊するために低温殺菌される。低温殺菌は、一般的に、乳を短時間高温に加熱して微生物の数を実質的に低減し、それにより疾患のリスクを低下させることを含む。
クリーミングは伝統的に低温殺菌ステップの後に行われ、乳をより高脂肪のクリーム層およびより低脂肪の乳層に分離することを含む。12〜24時間放置すると、乳は乳層およびクリーム層に分離するであろう。クリームは乳層の上部に浮き上がり、すくい取って別の乳製品として使用することができる。あるいは、遠心分離を使用して、クリームを乳から分離してもよい。残りの乳は、乳の脂肪含量に従って分類され、その非限定的な例としては、全乳、2%乳、1%乳、およびスキムミルクが挙げられる。
クリーミングによって乳から所望の量の脂肪を除去した後、多くの場合、乳は均質化される。均質化はクリームが乳から分離することを防止し、一般に、乳中の脂肪球を破壊するために、高圧においてポンプで乳を狭い管に通すことを含む。乳の低温殺菌、クリーミング、および均質化は一般的であるが、消費できる乳製品を製造するために要求されるわけではない。従って、本発明の実施形態において使用するための適切な乳製品は、加工ステップを全く受けなくてもよいし、単一の加工ステップ、または本明細書に記載される加工ステップの組み合わせを受けてもよい。本発明の実施形態において使用するための適切な乳製品は、本明細書に記載される加工ステップに加えて、あるいはこれらとは別に、加工ステップステップを受けることもできる。
本発明の特定の実施形態は、付加的な加工ステップによって乳から製造された乳製品を含む。上記のように、クリームは、乳の上部からすくい取られてもよいし、あるいは遠心分離機を用いて乳から分離されてもよい。特定の実施形態では、乳製品はサワークリームを含み、これは、細菌培養を用いてクリームを発酵させることによって得られる、脂肪が豊富な乳製品である。細菌は発酵中に乳酸を産生し、乳酸がクリームを酸敗させ、濃厚にする。別の特定の実施形態では、乳製品はクレームフレーシュを含み、これは、サワークリームと同様の方法で細菌培養によってわずかに酸敗された濃いクリームである。クレームフレーシュは、普通は、サワークリーム程濃厚でなく、酸っぱくもない。さらに別の特定の実施形態では、乳製品は、発酵バターミルクを含む。発酵バターミルクは、細菌を乳に添加することによって得られる。その結果生じる発酵において、細菌培養によりラクトースが乳酸に変わり、発酵バターミルクに酸味が与えられる。一般に、異なる方法で製造されるが、発酵バターミルクは、バター製造の副産物である伝統的なバターミルクと類似している。
本発明の他の特定の実施形態によると、乳製品は、粉乳、コンデンスミルク、エバミルク、またはこれらの組み合わせを含む。粉乳、コンデンスミルク、およびエバミルクは一般に、乳から水を除去することによって製造される。特定の実施形態では、乳製品は、水分含量の低い乾燥乳固体を含む粉乳を含む。別の特定の実施形態では、乳製品はコンデンスミルクを含む。一般的に、コンデンスミルクは、含水量が低減されて甘味料が添加された乳を含み、長い貯蔵期間を有する濃厚な甘い製品が得られる。さらに別の特定の実施形態では、乳製品はエバミルクを含む。一般的に、エバミルクは、水の約60%が除去された新鮮な均質化乳を含み、これは、冷却され、ビタミンおよび安定剤などの添加剤で強化され、包装され、最終的に滅菌されている。本発明の別の特定の実施形態によると、乳製品は、乾燥クリーマー(dry creamer)および本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物を含む。
別の特定の実施形態では、本明細書において提供される乳製品はバターを含む。バターは一般的に、新鮮なまたは発酵したクリームまたは乳を攪拌することによって製造される。バターは、一般に、主に水および乳タンパク質を含む小滴を包囲するバター脂肪を含む。攪拌プロセスはバター脂肪の微細な球を包囲する膜に損傷を与え、これにより、乳脂肪は結合して、クリームの他の部分から分離できるようなる。さらに別の特定の実施形態では、乳製品はバターミルクを含み、これは、攪拌プロセスによってフルクリーム乳からバターを製造した後に残る、酸味のある液体である。
さらに別の特定の実施形態では、乳製品はチーズを含み、これは、レンネットまたはレンネット代替品および酸性化の組み合わせを用いて乳を凝固させることによって製造される固体の食品である。レンネットは哺乳類の胃の中で乳を消化するために産生される天然酵素複合体であり、チーズ製造において乳を凝固させるために使用され、これにより、チーズをカードとして知られる固体と、乳清として知られる液体とに分離させる。一般に、レンネットは仔ウシなどの若い反芻動物の胃から得られるが、代替的なレンネットの源には、いくつかの植物、微生物、および遺伝子改変細菌、真菌、または酵母が含まれる。さらに、乳は、クエン酸などの酸を添加することによって凝固されてもよい。一般に、乳を凝固させるためにレンネットおよび/または酸性化の組み合わせが使用される。乳をカードおよび乳清に分離させた後、単にカードの水気を切り、塩を加え、包装することによってチーズが作られる。しかしながら、ほとんどのチーズの場合、さらなる加工が必要とされる。多数の異なる方法を使用して、何百もの利用可能な種類のチーズを製造することができる。加工方法には、チーズの加熱、小さい立方体に切断して水気を切ること、加塩、ストレッチング、チェダリング、洗浄、成形、熟成、および成熟が含まれる。ブルーチーズなどのいくつかのチーズは、熟成前または熟成中に付加的な細菌またはカビが導入され、最終製品に香味および芳香が付与される。カテージチーズはまろやかな香味を有するチーズカード製品であり、乳清がいくらか残存するように水気は切られるが圧搾はされない。カードは、通常、酸味を除去するために洗浄される。クリームチーズは高脂肪含量の柔らかくてまろやかな味の白いチーズであり、乳にクリームを添加してから凝固させ、濃厚なカードを形成することによって製造される。あるいは、クリームチーズは、クリームをカードに添加してスキムミルクから作ることができる。本明細書で使用される場合、チーズが乳の凝固によって製造される全ての固体食品を含むことは理解されるはずである。
本発明の別の特定の実施形態では、乳製品はヨーグルトを含む。ヨーグルトは一般的に、乳の細菌発酵によって製造される。ラクトースの発酵は乳酸を生じ、乳酸は乳中のタンパク質に作用して、ヨーグルトにゲル様の質感および酸味を与える。特に望ましい実施形態では、ヨーグルトは甘味料によって甘味が付与されてもよく、そして/あるいは香味付けされてもよい。香味料の非限定的な例としては、果実(例えば、モモ、イチゴ、バナナ)、バニラ、およびチョコレートが挙げられるが、これらに限定されない。ヨーグルトは、本明細書で使用される場合、ダヒ(dahi)、ダディ(dadih)またはダディア(dadiah)、ラブネ(labneh)またはラバネ(labaneh)、ブルガリアン、ケフィア、およびマツォーニ(matsoni)などの、種々の粘稠度および粘度を有するヨーグルトの種類も含む。別の特定の実施形態では、乳製品は、飲用ヨーグルトまたはヨーグルトスムージーとしても知られるヨーグルトベースの飲料を含む。特に望ましい実施形態では、ヨーグルトベースの飲料は、甘味料、香味料、他の材料、またはこれらの組み合わせを含むことができる。
本明細書に記載されるもの以外の他の乳製品が本発明の特定の実施形態において使用されてもよい。このような乳製品は当業者によく知られており、その非限定的な例としては、乳、乳およびジュース、コーヒー、茶、フラー、ピーマ、フィールミョルク、カイマック、ケフィア、ヴィーリ、クミス、アイラグ、アイスミルク、カゼイン、アイラン、ラッシー、およびコアが挙げられる。
本発明の特定の実施形態によると、乳組成物は他の添加剤を含むこともできる。適切な添加剤の非限定的な例としては、甘味料、ならびにチョコレート、イチゴ、およびバナナなどの香味料が挙げられる。本明細書において提供される乳組成物の特定の実施形態は、乳の栄養組成を改善するために、ビタミン(例えば、ビタミンD)およびミネラル(例えば、カルシウム)などの付加的な栄養サプリメントも含み得る。
特に望ましい実施形態では、乳組成物は、乳製品と組み合わせて、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物を含む。
本発明のステビオールグリコシド組成物およびそれを含む甘味料組成物は、加工農産物、畜産物または海産物;ソーセージなどの加工肉製品;レトルト食品、ピクルス、醤油で煮た保存食品、珍味、付け合わせ;スープ;ポテトチップス、クッキーなどの軽食;細断したフィラー、葉、茎、柄、均質化した乾葉および動物飼料としての使用にも適している。
卓上用甘味料組成物
一実施形態では、卓上用甘味料は、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物を含む。
卓上用組成物は、さらに、少なくとも1つのバルキング剤、添加剤、固化防止剤、機能性成分またはこれらの組み合わせを含むことができる。
適切な「バルキング剤」には、マルトデキストリン(10DE、18DE、または5DE)、コーンシロップ固体(20または36DE)、スクロース、フルクトース、グルコース、転化糖、ソルビトール、キシロース、リブロース、マンノース、キシリトール、マンニトール、ガラクチトール、エリスリトール、マルチトール、ラクチトール、イソマルト、マルトース、タガトース、ラクトース、イヌリン、グリセロール、プロピレングリコール、ポリオール、ポリデキストロース、フラクトオリゴ糖、セルロースおよびセルロース誘導体など、ならびにこれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。さらに、本発明のさらに他の実施形態によると、グラニュー糖(スクロース)または他のカロリーのある甘味料、例えば、結晶性フルクトース、他の炭水化物、または糖アルコールなどは、カロリーをほとんど追加することなく良好な含量均一性を提供するため、バルキング剤として使用することができる。
本明細書で使用される場合、「固化防止剤」および「流動剤」という語句は、含量均一性および均一な溶解に役立つ任意の組成物を指す。特定の実施形態によると、固化防止剤の非限定的な例としては、酒石クリーム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、微結晶性セルロース(Avicel、FMC BioPolymer, Philadelphia, Pennsylvania)、およびリン酸三カルシウムが挙げられる。一実施形態では、固化防止剤は、卓上用甘味料組成物の約0.001〜約3重量%の量で卓上用甘味料組成物中に存在する。
卓上用甘味料組成物は、当該技術分野で既知の任意の形態で包装することができる。非限定的な形態としては、粉末形態、顆粒状形態、パケット、錠剤、小袋、ペレット、キューブ、固体、および液体が挙げられるが、これらに限定されない。
一実施形態では、卓上用甘味料組成物は、乾燥ブレンドを含む1回分(規定量)のパケットである。乾燥ブレンド配合物は、一般的に、粉末または顆粒を含むことができる。卓上用甘味料組成物は、任意のサイズのパケットに入れることができるが、従来の規定量卓上用甘味料パケットの例示的で非限定的な例は約2.5×1.5インチであり、ティースプーン2杯分のグラニュー糖(約8g)に対する甘味当量を有する約1グラムの甘味料組成物を保持する。本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物の乾燥ブレンド卓上用甘味料配合物中の量は異なり得る。特定の実施形態では、乾燥ブレンド卓上用甘味料配合物は、卓上用甘味料組成物の約1%(w/w)〜約10%(w/w)の量のステビオールグリコシド組成物を含有し得る。
固体卓上用甘味料の実施形態は、キューブおよび錠剤を含む。従来のキューブの非限定的な例は標準的なグラニュー糖キューブとサイズが同じで、約2.2×2.2×2.2cmであり、約8gの重量である。一実施形態では、固体卓上用甘味料は、錠剤の形態または当業者に既知の任意の他の形態である。
また卓上用甘味料組成物は液体の形態で具体化されてもよく、この場合、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物は液体キャリアと混ぜ合わせられる。液体卓上用甘味料のためのキャリア剤の適切な非限定的な例としては、水、アルコール、ポリオール、水中に溶解したグリセリンベースまたはクエン酸ベース、およびこれらの混合物が挙げられる。本明細書に記載されるかあるいは当該技術分野において既知の形態のいずれかのための卓上用甘味料組成物の甘味当量は、所望の甘味プロファイルを得るために変更され得る。例えば、卓上用甘味料組成物は、同量の標準的な糖に匹敵する甘味を含むことができる。別の実施形態では、卓上用甘味料組成物は、同量の糖の100倍までの甘味を含むことができる。別の実施形態では、卓上用甘味料組成物は、同量の糖の90倍、80倍、70倍、60倍、50倍、40倍、30倍、20倍、10倍、9倍、8倍、7倍、6倍、5倍、4倍、3倍、および2倍までの甘味を含むことができる。
飲料および飲料製品
一実施形態では、飲料または飲料製品は、本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物を含む。
「飲料製品」は、本明細書で使用される場合、そのまま飲める飲料、飲料濃縮物、飲料シロップ、または粉末飲料である。適切なそのまま飲める飲料には、炭酸飲料および非炭酸飲料が含まれる。炭酸飲料には、冷凍炭酸飲料、強化発泡性飲料、コーラ、フルーツフレーバーの発泡性飲料(例えば、レモン−ライム、オレンジ、ブドウ、イチゴおよびパイナップル)、ジンジャーエール、ソフトドリンクおよびルートビアが含まれるが、これらに限定されない。非炭酸飲料には、果実ジュース、果実フレーバーのジュース、ジュース飲料、ネクター、野菜ジュース、野菜フレーバーのジュース、スポーツドリンク、エネルギードリンク、強化飲料水、ビタミン強化水、ニアウォーター飲料(例えば、天然または合成香味料を含む水)、ココナッツ水、茶タイプの飲料(例えば、紅茶、緑茶、ルイボス茶(red tea)、ウーロン茶)、コーヒー、ココアドリンク、乳成分を含有する飲料(例えば、乳飲料、乳成分を含有するコーヒー、カフェオレ、ミルクティ、フルーツミルク飲料)、穀類抽出物を含有する飲料、およびスムージーが含まれるが、これらに限定されない。
飲料濃縮物および飲料シロップは、初期容積の液体マトリックス(例えば、水)および所望の飲料材料を用いて調製される。フルストレングス(full strength)飲料は次に、さらなる容積の水を添加することによって調製される。粉末飲料は、液体マトリックスを存在させずに、飲料の材料を全て乾燥混合することによって調製される。フルストレングス飲料は次に、全容積の水の添加によって調製される。
飲料は、マトリックス、すなわち材料(本発明の組成物を含む)が溶解された基本材料を含む。一実施形態では、飲料はマトリックスとして飲料品質の水を含み、例えば、脱イオン水、蒸留水、逆浸透水、炭素処理水、精製水、脱塩水、およびこれらの組み合わせなどを使用することができる。付加的な適切な液体マトリックスには、リン酸、リン酸緩衝液、クエン酸、クエン酸緩衝液および炭素処理水が含まれるが、これらに限定されない。
一実施形態では、飲料は、本発明のステビオールグリコシド組成物を含む。
別の実施形態では、飲料製品は、本発明の甘味料組成物を含む。
以下の飲料濃度は、本発明のステビオールグリコシド組成物または甘味料組成物によって提供され得る。
一実施形態では、飲料中のステビオールグリコシドの総濃度は、約50ppm〜約900ppm、例えば、約50ppm〜約600ppm、約50ppm〜約500ppm、約50ppm〜約400ppm、約50ppm〜約300ppm、約50ppm〜約200ppm、約100ppm〜約600ppm、約100ppm〜約500ppm、約100ppm〜約400ppm、約100ppm〜約300ppm、約100ppm〜約200ppm、約200ppm〜約600ppm、約200ppm〜約500ppm、約200ppm〜約400ppm、約200ppm〜約300ppm、約300ppm〜約600ppm、約300ppm〜約500ppm、約300ppm〜約400ppm、約400ppm〜約600ppm、約400ppm〜約500ppmおよび約500ppm〜約600ppmなどである。
より特定の実施形態では、飲料中のレバウジオシドD、M、A、N、OおよびEの総濃度は、約50ppm〜約900ppm、例えば、約50ppm〜約600ppm、約50ppm〜約500ppm、約50ppm〜約400ppm、約50ppm〜約300ppm、約50ppm〜約200ppm、約100ppm〜約600ppm、約100ppm〜約500ppm、約100ppm〜約400ppm、約100ppm〜約300ppm、約100ppm〜約200ppm、約200ppm〜約600ppm、約200ppm〜約500ppm、約200ppm〜約400ppm、約200ppm〜約300ppm、約300ppm〜約600ppm、約300ppm〜約500ppm、約300ppm〜約400ppm、約400ppm〜約600ppm、約400ppm〜約500ppmおよび約500ppm〜約600ppmなどである。
飲料は、通常、約20〜約600ppm、例えば、約20ppm〜約500ppm、約20ppm〜約400ppm、約20ppm〜約300ppm、約20ppm〜約200ppm、約20ppm〜約100ppm、約100ppm〜約600ppm、約100ppm〜約500ppm、約100ppm〜約400ppm、約100ppm〜約300ppm、約100ppm〜約200ppm、約200ppm〜約400ppm、約200ppm〜約300ppmおよび約300ppm〜約400ppmなどの濃度でレバウジオシドDを含む。
飲料は、通常、約20〜約400ppm、例えば、約20ppm〜約300ppm、約20ppm〜約200ppm、約20ppm〜約100ppm、約100ppm〜約400ppm、約100ppm〜約300ppm、約100ppm〜約200ppm、約200ppm〜約400ppm、約200ppm〜約300ppmおよび約300ppm〜約400ppmなどの濃度でレバウジオシドMを含む。
飲料は、通常、約10ppm〜約300ppm、例えば、約10ppm〜約200ppm、約10ppm〜約100ppm、約10ppm〜約50ppm、約50ppm〜約300ppm、約50ppm〜約200ppm、約50ppm〜約100ppm、約100ppm〜約300ppm、約100ppm〜約200ppmおよび約200ppm〜約300ppmなどの濃度でレバウジオシドAを含む。
飲料は、通常、約10ppm〜約300ppm、例えば、約10ppm〜約200ppm、約10ppm〜約100ppm、約10ppm〜約50ppm、約50ppm〜約300ppm、約50ppm〜約200ppm、約50ppm〜約100ppm、約100ppm〜約300ppm、約100ppm〜約200ppmおよび約200ppm〜約300ppmなどの濃度でレバウジオシドNを含む。
飲料は、通常、約10ppm〜約300ppm、例えば、約10ppm〜約200ppm、約10ppm〜約100ppm、約10ppm〜約50ppm、約50ppm〜約300ppm、約50ppm〜約200ppm、約50ppm〜約100ppm、約100ppm〜約300ppm、約100ppm〜約200ppmおよび約200ppm〜約300ppmなどの濃度でレバウジオシドOを含む。
飲料は、通常、約10ppm〜約300ppm、例えば、約10ppm〜約200ppm、約10ppm〜約100ppm、約10ppm〜約50ppm、約50ppm〜約300ppm、約50ppm〜約200ppm、約50ppm〜約100ppm、約100ppm〜約300ppm、約100ppm〜約200ppmおよび約200ppm〜約300ppmなどの濃度でレバウジオシドEを含む。
合わせると、飲料は、通常、本発明のステビオールグリコシド組成物を含み、ステビオールグリコシド組成物は、約20ppm〜約400ppmのレバウジオシドD、約20ppm〜約400ppmのレバウジオシドM、約10ppm〜約300ppmのレバウジオシドA、約10ppm〜約300ppmのレバウジオシドN、約10ppm〜約300ppmのレバウジオシドOおよび約10ppm〜約300ppmのレバウジオシドEを提供する。
別の実施形態では、飲料は、通常、本発明のステビオールグリコシド組成物を含み、ステビオールグリコシド組成物は、約200ppm〜約550ppmのレバウジオシドD、約50ppm〜約300ppmのレバウジオシドM、約50ppm〜約300ppmのレバウジオシドA、約20ppm〜約100ppmのレバウジオシドN、約20ppm〜約100ppmのレバウジオシドOおよび約20ppm〜約150ppmのレバウジオシドEを含む。
一実施形態では、飲料は、本発明のステビオールグリコシド組成物を含み、ステビオールグリコシドの総濃度は、約50ppm〜約900ppmである。
別の実施形態では、飲料は、本発明のステビオールグリコシド組成物を含み、飲料中のレバウジオシドD、M、A、N、OおよびEの総濃度は、約50ppm〜約900ppmである。
飲料または飲料製品はさらに、少なくとも1つの付加的な甘味料を含むことができる。天然、非天然、または合成甘味料を含む、本明細書において詳述される甘味料はどれも使用可能である。これらは、本発明のステビオールグリコシド組成物または甘味料組成物の前、同時、または後に、飲料または飲料製品に添加することができる。
好ましい実施形態では、飲料または飲料製品は、甘味料組成物の一部としてまたは別個に飲料に添加されて、希少糖を含む。適切な希少糖には、アルロース、ソルボース、リキソース、リブロース、キシロース、キシルロース、D−アロース、L−リボース、D−タガトース、L−グルコース、L−フコース、L−アラビノース、ツラノースおよびこれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。希少糖は、飲料中に約0.5%〜約3.0%、例えば、約0.5%〜約2.5%、約0.5%〜約2.0%、約0.5%〜約1.5%、約0.5%〜約1.0%、約1.0%〜約3.0%、約1.0%〜約2.5%、約1.0%〜約2.0%、約1.0%〜約1.5%、約2.0%〜約3.0%および約2.0%〜約2.5%などの量で存在し得る。特定の実施形態では、希少糖はアルロースである。
飲料または飲料製品は添加剤を含むことができ、これには、炭水化物、ポリオール、アミノ酸およびその対応する塩、ポリアミノ酸およびその対応する塩、糖酸およびその対応する塩、ヌクレオチド、有機酸、無機酸、有機酸塩および有機塩基塩を含む有機塩、無機塩、苦味化合物、カフェイン、香味料および香味成分、渋味化合物、タンパク質またはタンパク質加水分解物、界面活性剤、乳化剤、増量剤、ジュース、乳製品、穀類および他の植物抽出物、フラボノイド、アルコール、ポリマー、ならびにこれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。本明細書に記載される任意の適切な添加剤を使用することができる。
飲料または飲料製品は、上記で詳述した1つまたは複数の機能性成分を含有することができる。機能性成分には、ビタミン、ミネラル、酸化防止剤、保存料、グルコサミン、ポリフェノール、およびこれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。本明細書中に記載される任意の適切な機能性成分を使用することができる。
例えば、飲料などの摂取品のpHは、甘味料の味に対して物質的な影響または悪影響を与えないことが企図される。飲料のpH範囲の非限定的な例は、約1.8〜約10であり得る。さらなる例としては、約2〜約5のpH範囲が挙げられる。特定の実施形態では、飲料のpHは、約2.5〜約4.2であり得る。当業者は、飲料のpHは、飲料のタイプに基づいて異なり得ることを理解するであろう。例えば、乳飲料は4.2よりも高いpHを有することができる。
飲料の滴定可能な酸性度は、例えば、飲料の約0.01〜約1.0重量%の範囲であり得る。
一実施形態では、発泡性飲料製品は、飲料の約0.01〜約1.0重量%、例えば、飲料の約0.05%〜約0.25重量%などの酸性度を有する。
発泡性飲料製品の炭酸化は、0〜約2%(w/w)、例えば約0.1〜約1.0%(w/w)の二酸化炭素またはその等価物を有する。
飲料は、カフェイン含有であってもカフェイン非含有であってもよい。
飲料の温度は、例えば、約4℃〜約100℃の範囲、例えば、約4℃〜約25℃などの範囲であり得る。
飲料は、1人分8オンス当たり最高約120カロリーを有するフルカロリー飲料であり得る。
飲料は、1人分8オンス当たり最高約60カロリーを有する中カロリー飲料であり得る。
飲料は、1人分8オンス当たり最高約40カロリーを有する低カロリー飲料であり得る。
飲料は、1人分8オンス当たり約5カロリー未満を有するゼロカロリーであり得る。
特定の実施形態では、本発明は、本発明のステビオールグリコシド組成物を含むコーラ飲料である。コーラ飲料は、低、中、またはゼロカロリー飲料であり得る。
例示的な実施形態では、本発明は、本発明のステビオールグリコシド組成物を唯一の甘味料として含む(すなわち、検出可能な量の他の甘味料が存在しない)ダイエットコーラ飲料を提供する。特定の実施形態では、飲料の総ステビオールグリコシド濃度は、約200ppm〜約900ppm、好ましくは約500ppm〜約600ppmである。他の特定の実施形態では、飲料は、約5ブリックス〜約10ブリックス、好ましくは約10ブリックスである。
いくつかの実施形態では、コーラ飲料は、さらに、アルロースおよび/またはエリスリトールを含む。
他の実施形態では、コーラ飲料は、さらにカフェインを含む。
使用方法
本発明のステビオールグリコシド組成物および甘味料組成物は、甘味を付与するため、または摂取品の香味を高めるために使用することができる。
一態様では、甘味料入り摂取品を調製する方法は、(i)摂取品を提供すること、および(ii)本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物を摂取品に添加して甘味料入り摂取品を提供することを含む。例示的な実施形態では、摂取品は甘味料を含まない。
特定の実施形態では、甘味料入り摂取品を調製する方法は、(i)甘味料を含まない摂取品を提供すること、および(ii)本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む組成物を、甘味料を含まない摂取品に添加して甘味料入り摂取品を提供することを含む。
一実施形態では、甘味料入り飲料を調製する方法は、(i)飲料を提供すること、および(ii)本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む甘味料組成物を飲料に添加して甘味料入り飲料を提供することを含む。
特定の実施形態では、甘味料入り飲料を調製する方法は、(i)甘味料を含まない飲料を提供すること、および(ii)本発明のステビオールグリコシド組成物またはそれを含む組成物を、甘味料を含まない飲料に添加して甘味料入り飲料を提供することを含む。
実施例
実施例1:強化ステビア抽出物の調製
乾燥重量基準でステビオシド−2.2%、RebA−7.1%、RebO−0.05%、RebC−1.1%、RebD−0.13%、RebF−0.1%、RebM−0.05%、RebN−0.06%、およびRebE−0.12%を含むステビア・レバウディアナ(Stevia rebaudiana)の乾燥葉(45℃で8.0%の水分含量まで乾燥させた)2kgを連続抽出器に入れ、40℃で160分間、pH6.5の40Lの水により抽出を行った。ろ液を捕集し、化学処理を行った。400gの量の酸化カルシウムをろ液に添加し、pHを9.0に調整し、混合物をゆっくり攪拌しながら15分間維持した。次に、600gのFeSOの添加によりpHをおよそ3.0に調整し、混合物をゆっくり攪拌しながら15分間維持した。ろ過材料として綿布を用いて、板枠式フィルタプレスでのろ過によって沈殿物を除去した。ろ液を、カチオン交換樹脂Amberlite FCP22(H)が充填されたカラムに通過させ、次に、アニオン交換樹脂Amberlite FPA53(OH)が充填されたカラムに通過させた。完了したら、両カラムをRO水で洗浄して、カラムに残ったステビオールグリコシドを回収し、ろ液を混ぜ合わせた。120gの総ステビオールグリコシドを含有する合わせた溶液を8本のカラムに通過させた。ここで、各カラムには、500mLのマクロ多孔性高分子ポリマー吸着剤YWD−03(Cangzhou Yuanwei、中国)を充填した。全ての抽出物がカラムを通過したら、樹脂を1体積の水、2体積の0.5%NaOH、1体積の水、2体積の0.5%HClで順次洗浄し、最後にpHが7.0になるまで水で洗浄した。吸着したステビオールグリコシドの溶出は、52%エタノールにより別々に各カラムについて行った。第7および第8のカラムからの溶出液を合わせ、0.3%の活性炭(溶液の全体積から)と混合した。懸濁液を連続的に攪拌しながら25℃で30分間維持した。プレス−ろ過システムにおいて炭素の分離を行った。付加的な脱色のために、ろ液を、カチオン交換樹脂Amberlite FCP22(H)が充填されたカラムに通過させた後、アニオン交換樹脂Amberlite FPA53 A30B(OH)が充填されたカラムに通過させた。真空蒸発器を用いてエタノールを蒸留した。最終溶液中の固形分は約35%であった。濃縮物をスプレー乾燥機で乾燥させ、1.97%のRebE、7.82%のRebO、23.92%のRebD、6.92%のRebN、12.17%のRebM、11.91%のRebAおよび約2%の他のステビオールグリコシド(全ての百分率はw/w無水ベース)を含む強化ステビア抽出物粉末を得た。
実施例2:結晶A95の調製
実施例1に従って得られた強化ステビア抽出物100gを700mLの70%エタノール(v/v)に溶解した。この溶液に20mgのRebM結晶を播種し、25℃で4日間適度に攪拌して結晶化させた。結晶を濾過により分離し、70mLのエタノールで洗浄した。結晶を真空下80℃で12時間乾燥させ、約30gのA95を得た。
実施例3:A95の特性決定
ChromaDex Inc.(米国)から入手した参照標準を使用して、以下に提供される条件に従って行った分析用高速液体クロマトグラフィー分析により、実施例2のA95が表1に示す化学組成を有することが示された。
HPLCシステム:クォータナリポンプ、オートサンプラー、サーモスタット付きカラムコンパートメントおよびDAD検出器を備え、ChemstationソフトウェアとインターフェイスされたAgilent 1100シリーズ
HPLCカラム:Agilent Poroshell 120 SB-C18、4.6mm×150mm、2.7μm、40℃
移動相
プレミックス溶液A:25%(v/v)アセトニトリル:75%(v/v)リン酸緩衝液(10mM、pH2.6)
プレミックス溶液B:32%(v/v)アセトニトリル:68%(v/v)リン酸緩衝液(10mM、pH2.6)
勾配プログラム
流速:0.5mL/分
注入量:5μl
実行時間:40分
ポスト時間:10分
オートサンプラー温度:周囲温度
検出器:210nm(4nm bw)UV、参照:360nm(100nm bw)
実施例4:ダイエットコーラ飲料の官能特性の比較
(i)RebM(600ppm)または(ii)A95(600ppm)のいずれかで甘味が付与されたダイエットコーラ飲料の官能特性を、訓練を受けた10人の官能評価者のパネルによって評価した。結果は、図1に示される。A95を含有するダイエットコーラ飲料は、甘味強度、コーラフレーバー、バニラフレーバー、ブラウン/スパイスフレーバー、甘味の後味および全体的な好みにおいて、RebMを含むダイエットコーラ飲料より優れていた。A95で甘味が付与されたダイエットコーラ飲料はまた、RebMで甘味が付与されたダイエットコーラ飲料より少ない苦味および苦味の後味を呈した。
実施例5:フルーツフレーバーの炭酸ソフトドリンクの官能特性
(i)A95、アルロースおよび香味調節剤、または(ii)A95、アルロースおよびエリスリトールのいずれかで甘味が付与されたゼロカロリーのフルーツフレーバーの炭酸ソフトドリンクの官能特性を評価した。(i)で甘味が付与された飲料は、表1に示す成分を含有していた。
(ii)で甘味が付与された飲料は、表2に示す成分を含有していた。
アルロース、エリスリトールおよび/または香味調節剤と組み合わせたA95の使用は、苦味の後味がなく、適度な残味のみを有する優れた甘味プロファイルを与えた。
実施例6:そのまま飲める茶の官能特性
(i)A95、アルロースおよび香味調節剤、または(ii)A95、アルロースおよびエリスリトールのいずれかで甘味が付与されたゼロカロリーのそのまま飲める茶の官能特性を評価した。(i)で甘味が付与された飲料は、表1に示す成分を含有していた。
(ii)で甘味が付与された飲料は、表2に示す成分を含有していた。
ゼロカロリー茶飲料はどちらも8.6ブリックスであった。アルロース、エリスリトールおよび/または香味調節剤と組み合わせたA95の使用は、苦味の後味がなく、適度な残味のみを有する優れた甘味プロファイルを与えた。
実施例7:香味付けされたビタミン水の官能特性
A95、アルロースおよびエリスリトールで甘味が付与された、ゼロカロリーの香味付けされたビタミン水の官能特性を評価した。飲料は、表1に示す成分を含有していた。
アルロース、エリスリトールおよび/または香味調節剤と組み合わせたA95の使用は、苦味の後味がなく、適度な残味のみを有する優れた甘味プロファイルを与えた。
実施例8:RebD/Mブレンドと比較したA95の官能特性
5ブリックスおよび10ブリックスの飲料は、クエン酸303ppmを含有する精製水と甘味料とを組み合わせて調製した。5ブリックス飲料は、次の甘味料:(i)5%(wt/wt)の砂糖、(ii)200ppmのA95または(iii)200ppmの70重量%RebD/30重量%RebMブレンドのうち1つを含んでいた。10ブリックス飲料は、次の甘味料:(i)10%(wt/wt)の砂糖、(ii)900ppmのA95または(iii)900ppmの70重量%RebD/30重量%RebMブレンドのうち1つを含んでいた。
飲料は、室温で2オンスの透明なプラスチックサンプルカップで供給した。15人のパネリストが様々な味および香味の飲料を評価した。サンプル評価の前に、全てのパネリストは温水で口を洗浄した。評価者は、各飲料を一口飲み、口あたりおよび味/香味特性を評定するよう指示された。摂取後15秒でパネリストは甘味の残味および後味を評定するよう指示された。サンプルの評価の間に、1分間の休憩時間が与えられ、その間、パネリストは温水および0.25%NaCl溶液で口蓋を洗浄した。
評価において測定された様々な味および香味は、以下のように定義される。
5ブリックス飲料の官能評価の結果が表1に提供され、図2に示される。10ブリックス飲料の官能評価の結果が表2に提供され、図3に示される。
70%RebD/30%RebM甘味料を含有する飲料は、ブリックスに関係なく、重要属性にわたって95%信頼水準でA95および砂糖と有意に異なっていた。5ブリックス飲料に関して、A95および70%RebD/30%RebM甘味料を有する飲料は、等しい甘味を有していた。70%RebD/30%RebM甘味料を含有する飲料は、A95甘味料を含有する飲料と比較して、渋味、酸味、オフノート、および甘味の後味が著しく高かった。10ブリックス飲料に関して、A95および70%RebD/30%RebM甘味料を有する飲料は、等しい甘味を有していた。70%RebD/30%RebM甘味料を含有する飲料は、A95甘味料を含有する飲料と比較して有意に高い甘味の後味を有していた。
実施例9:スプレー乾燥法によるA95の調製
実施例2の方法に従って結晶化され、0.08%(w/w)(上記の手順に従って測定)の水溶解度を有するA95を、気密圧力容器中で225リットルの水と混合した。混合液の温度を115℃に上昇させて濃縮溶液を得た。A95濃縮溶液は、断熱配管を介して、185℃の入口温度および100℃の出口温度で作動するスプレー乾燥機(YPG-250、Changzhou Lemar Drying Machinery、中国)に供給される間、115℃に維持された。約2%(w/w)の水溶解度を有する22kgの粉末が得られた(上記の手順に従って決定された)。

Claims (24)

  1. 95%以上の総ステビオールグリコシド含量を有するステビオールグリコシド組成物であって、
    レバウジオシドDが、前記総ステビオールグリコシド含量の55%〜70%を占める、レバウジオシドD;
    レバウジオシドMが、前記総ステビオールグリコシド含量の18%〜30%を占める、レバウジオシドM;
    レバウジオシドAが、前記総ステビオールグリコシド含量の0.5%〜4%を占める、レバウジオシドA;
    レバウジオシドNが、前記総ステビオールグリコシド含量の0.5%〜5%を占める、レバウジオシドN;
    レバウジオシドOが、前記総ステビオールグリコシド含量の0.5%〜5%を占める、レバウジオシドO;および
    レバウジオシドEが、前記総ステビオールグリコシド含量の0.2%〜2%を占める、レバウジオシドE
    を含む、ステビオールグリコシド組成物。
  2. レバウジオシドD、M、A、N、OおよびEが、前記総ステビオールグリコシド含量の少なくとも90%を占める、請求項1に記載のステビオールグリコシド組成物。
  3. レバウジオシドDおよびMが、前記総ステビオールグリコシド含量の80%〜90%を占める、請求項1に記載のステビオールグリコシド組成物。
  4. 前記ステビオールグリコシド組成物が、甘味料を含まない飲料に添加されたときに3度ブリックス〜12度ブリックスを提供する、請求項1に記載のステビオールグリコシド組成物。
  5. 前記ステビオールグリコシド組成物が、飲料に添加されたときに50ppm〜900ppmの濃度を提供する、請求項1に記載のステビオールグリコシド組成物。
  6. 前記ステビオールグリコシド組成物の水溶解度が、少なくとも0.08%(w/w)である、請求項1に記載のステビオールグリコシド組成物。
  7. 前記ステビオールグリコシド組成物の水溶解度が、少なくとも1%(w/w)である、請求項1に記載のステビオールグリコシド組成物。
  8. 請求項1に記載のステビオールグリコシド組成物を含む、甘味料組成物。
  9. 前記甘味料組成物が卓上用甘味料組成物である、請求項8に記載の甘味料組成物。
  10. アルロースをさらに含む、請求項8に記載の甘味料組成物。
  11. 少なくとも1つのフラボノイド、イソフラボノイド、フィロズルチン、タキシフォリン3−O−アセテート、フロレチンまたはこれらの組み合わせをさらに含む、請求項8に記載の甘味料組成物。
  12. 少なくとも1つの付加的な甘味料をさらに含む、請求項8に記載の甘味料組成物。
  13. 前記少なくとも1つの付加的な甘味料が、スクロース、高フルクトースコーンシロップ、フルクトース、グルコースおよびこれらの組み合わせから選択される、請求項12に記載の甘味料組成物。
  14. 1つまたは複数の添加剤および/または機能性成分をさらに含む、請求項8に記載の甘味料組成物。
  15. 前記甘味料組成物がゼロ、中、または低カロリー甘味料組成物である、請求項8に記載の甘味料組成物。
  16. 請求項1に記載のステビオールグリコシド組成物または請求項8に記載の甘味料組成物を含む、摂取品。
  17. 前記摂取品が飲料である、請求項16に記載の摂取品。
  18. 前記飲料が3度ブリックス〜12度ブリックスを有する、請求項17に記載の摂取品。
  19. 前記飲料がゼロ、低および中カロリー飲料から選択される、請求項17に記載の摂取品。
  20. 前記飲料がダイエットコーラ飲料であり、任意選択によりカフェインを含む、請求項17に記載の摂取品。
  21. 前記ステビオールグリコシド組成物が、飲料中で50ppm〜900ppmの濃度を提供する、請求項17に記載の摂取品。
  22. (i)5重量%〜30重量%のレバウジオシドM、1重量%〜5重量%のレバウジオシドE、1重量%〜10重量%のレバウジオシドO、10重量%〜30重量%のレバウジオシドD、1重量%〜10重量%のレバウジオシドN、および5重量%〜15重量%のレバウジオシドAを含む強化ステビア抽出物を提供すること、
    (ii)前記強化ステビア抽出物を、水およびエタノールを含む溶媒系と組み合わせて第1の溶液を提供すること、
    (iii)前記第1の溶液を撹拌することおよび結晶形成を促進するために前記溶液にレバウジオシドM結晶を播種すること、および
    (iv)前記結晶を前記第1の溶液から分離してステビオールグリコシド組成物を提供すること
    を含む、ステビオールグリコシド組成物を調製する方法であって、
    前記ステビオールグリコシド組成物の総ステビオールグリコシド含量が95%以上であり、
    レバウジオシドDが、前記ステビオールグリコシド組成物の前記総ステビオールグリコシド含量の55%〜70%を占め、レバウジオシドMが、前記ステビオールグリコシド組成物の前記総ステビオールグリコシド含量の18%〜30%を占め、レバウジオシドAが、前記ステビオールグリコシド組成物の前記総ステビオールグリコシド含量の0.5%〜4%を占め、レバウジオシドNが、前記ステビオールグリコシド組成物の前記総ステビオールグリコシド含量の0.5%〜5%を占め、レバウジオシドOが、前記ステビオールグリコシド組成物の前記総ステビオールグリコシド含量の0.5%〜5%を占め、レバウジオシドEが、前記ステビオールグリコシド組成物の前記総ステビオールグリコシド含量の0.2%〜2%を占める、ステビオールグリコシド組成物を調製する方法。
  23. (v)前記ステビオールグリコシド組成物を水と混合して第2の溶液を提供するステップ、
    (vi)濃縮溶液を提供するために、前記第2の溶液を100℃を超える温度に加熱するステップ、および
    (vii)前記濃縮溶液をスプレー乾燥して、0.08%(w/w)以上の水溶解度を有するステビオールグリコシド組成物を提供するステップ
    をさらに含む、請求項22に記載の方法。
  24. 前記ステビオールグリコシド組成物の水溶解度が1.0%(w/w)以上である、請求項23に記載の方法。
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