JP2022528534A - 感覚特性が改善されたガス化溶液 - Google Patents

感覚特性が改善されたガス化溶液 Download PDF

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Abstract

【解決手段】 本開示は、ガス化水溶液、例えば、炭酸飲料の平均気泡直径を減少させることができる気泡調整剤を記載する。この気泡調整剤は、モノカフェオイルキナ酸、ジカフェオイルキナ酸、モノフェルロイルキナ酸、ジフェルロイルキナ酸、モノクマロイルキナ酸、ジクマロイルキナ酸、及びこれらの塩からなる群から選択される1つ以上の化合物を含んでもよい。この気泡調整剤は、望ましくは、0.3%(重量)未満のマロネート、マロン酸、オキサレート、シュウ酸、ラクテート、乳酸、サクシネート、コハク酸、マレート、若しくはリンゴ酸、又は0.05%(重量)未満のピルベート、ピルビン酸、フマレート、フマル酸、タータレート、酒石酸、ソルベート、ソルビン酸、アセテート、若しくは酢酸、又は約0.05%(重量)未満のクロロフィル、又は約0.1%(重量)未満のフラン、フラン含有化学物質、テオブロミン、テオフィリン、若しくはトリゴネリンを含む。【選択図】図1

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年4月6日に出願され、「Gasified Solutions With Improved Sensory Properties」と題された米国特許出願第62/830,443号、2019年4月10日に出願され、「Gasified Solutions With Improved Sensory Properties」と題された米国特許出願第62/832,250号、2019年7月25日に米国特許出願公開第2019/0223482号として公開された、2019年4月3日に出願され、「Steviol Glycoside Compositions With Reduced Surface Tension」と題された米国特許出願第16/374,388号、2018年10月8日に出願され、「Steviol Glycoside Compositions With Reduced Surface Tension」と題された国際出願PCT/US2018/054804号、2018年10月5日に出願され、「Steviol Glycoside Solubility Enhancers」と題された国際出願PCT/US2018/054691号、2017年10月6日に出願され、「Steviol Glycoside Solubility Enhancers」と題された米国特許仮出願第62/569,279号、及び2018年5月25日に出願され、「Methods for Making Yerba Mate Extract Composition」と題された米国特許仮出願第62/676,722号の利益を主張する。これらの出願のそれぞれの全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
(発明の分野)
本開示は、概して、ガス化溶液、例えば、炭酸飲料又は窒素化飲料に関し、より具体的には、気泡特性が向上したガス化溶液を提供する。
ガス化飲料は、世界中で非常に大量に販売されている。このような飲料中の気泡は、飲料の外観、フレーバー放出、及び口当たりを向上させることができる。炭酸非アルコール飲料は、炭酸、すなわち、溶存COによってそれらの気泡を得る。単一のグラス内に形成される可能性が高い気泡の数に影響を与える特徴としては、溶存COと、気泡核形成部位として作用する粒子内に捕捉されたごく小さなガスポケットと、上昇気泡動力学との間の相互作用が挙げられる。アルコール飲料は、炭酸(例えば、スパークリングワイン)によって、又は窒素化、すなわち、溶存窒素ガス(例えば、ビール)によって気泡を得ることができる。いくつかのコーヒー飲料及びエナジードリンクは、口当たり及びフレーバー放出を促進するために窒素化される。
COの濃度レベルが飽和平衡値よりも3~5倍高く、既存の気体-液体界面に依存する場合、気泡は一般的に炭酸飲料中に現れる(Lubetkin & Blackwell,1988、Wilt,1986)。気泡の増加率及び上昇速度は、液相で利用可能な二酸化炭素の濃度によって、並びに溶液中及び気泡壁上の張力活性分子(タンパク質、糖)の存在によって影響を受け、それによってより遅く又はより速く成長する(Jones,Evans,& Galvin,1999、Odake,2001)。
飲料泡における初期気泡サイズ分布は、気泡形成の経緯、すなわち、単位時間当たりの気泡の数、空洞の形状及び湿潤特性、液体のガスでの過飽和、液体のレオロジー表面特性、並びに気泡を取り囲む液体の流れの速度及び方向に依存する。
飲料中の気相は、視覚的魅力、口当たり、及びフレーバー放出を含む、感覚特性にかなりの効果をもたらすことができる。全体として、感覚レベルに対する気泡の利益は3つある。1)気泡形成の頻度からの視覚的魅力(Liger-Belair,2006)、2)グラス内の気泡上昇の増加率(Liger-Belair et al,2012)、3)口内のピリピリする感覚。飲料の泡の頭部もまた、より魅力的になり得る。また、単位時間当たりに形成された気泡のサイズ分布及び数も、外観及び泡の安定性に影響を与える。広範な気泡サイズ分布は、「チクチクする」気泡又は粗い泡の感覚を促進することができる。より小さな気泡は、泡のより高い発泡性の感覚又は十分なクリーム状に寄与する。Barkerらによる研究(2002)は、消費者がより小さな気泡を好むことを示した。感覚試験では、官能試験員の87%が、より高度に炭酸化された試料を正確に識別することができ、官能試験員の73%が、より高度に炭酸化されているような、より小さな気泡を含有する試料を知覚した。他の関連する試験では、より小さな気泡を含有する試料が、より大きな「通常の」サイズの気泡を有する試料よりも一貫して好ましかった。
本開示は、概して、液相中の気泡サイズを減少させ、溶液の泡の気泡サイズを減少させ、及び/又は溶液の泡を安定化させることによって気泡特性を向上させる気泡調整剤を有する、ガス化水溶液、例えば、ガス化飲料に関する。
図1は、空気を40秒間スパージする間及びその後の水性ステビオール配糖体溶液の気泡のデジタル写真を示す。
図2Aは、空気を40秒間スパージした後の気泡調整剤を有する水性ステビオール配糖体溶液の気泡のデジタル写真を示す。
図2Bは、空気を60秒間スパージした後の気泡調整剤を有する水性ステビオール配糖体溶液の気泡のデジタル写真を示す。
図2Cは、250mlの最終体積に達するように空気をスパージした後の気泡調整剤を有する水性ステビオール配糖体溶液の気泡のデジタル写真を示す。
図3Aは、空気を40秒間スパージした後の気泡調整剤を有するレモンライムフレーバー入りのステビオール配糖体溶液の気泡のデジタル写真を示す。
図3Bは、空気を60秒間スパージした後の気泡調整剤を有するレモンライムフレーバー入りのステビオール配糖体溶液の気泡のデジタル写真を示す。
図3Cは、250mlの最終体積に達するように空気をスパージした後の気泡調整剤を有するレモンライムフレーバー入りのステビオール配糖体溶液の気泡のデジタル写真を示す。
図4Aは、空気を40秒間スパージした後の気泡調整剤を有するコーラフレーバー入りのステビオール配糖体溶液の気泡のデジタル写真を示す。
図4Bは、空気を40秒間スパージした後の気泡調整剤を有するコーラフレーバー入りのステビオール配糖体溶液の気泡のデジタル写真を示す。
図4Cは、250mlの最終体積に達するように空気をスパージした後の気泡調整剤を有するコーラフレーバー入りのステビオール配糖体溶液の気泡のデジタル写真を示す。
図5Aは、空気又は窒素ガスを40秒間スパージする間及びその後のステビオール配糖体溶液の気泡のデジタル写真を示す。
図5Bは、空気又は窒素ガスを40秒間スパージする間及びその後の気泡調整剤を有するステビオール配糖体溶液の気泡のデジタル写真を示す。
図5Cは、空気又は窒素ガスを40秒間スパージする間及びその後の気泡調整剤及び保存剤を有するステビオール配糖体溶液の気泡のデジタル写真を示す。
図6Aは、空気又は窒素ガスを40秒間スパージする間及びその後のオレンジフレーバー入りのステビオール配糖体溶液の気泡のデジタル写真を示す。
図6Bは、空気又は窒素ガスを40秒間スパージする間及びその後の気泡調整剤を有するオレンジフレーバー入りのステビオール配糖体溶液の気泡のデジタル写真を示す。
図7Aは、空気をスパージした水溶液について経時的に平均の泡の気泡サイズを反映するグラフである。
図7Bは、窒素をスパージした水溶液について経時的に平均の泡の気泡サイズを反映するグラフである。
図7Cは、空気及び窒素をスパージした水溶液について経時的に平均の泡の気泡サイズを反映するグラフである。
図7Dは、空気及び窒素をスパージしたオレンジフレーバー入りの水溶液について経時的に平均の泡の気泡サイズを反映するグラフである。
図8は、異なる濃度の気泡調整剤を有する甘味を加えていない炭酸水試料の写真である。
本開示は、概して、1)ガス化水溶液、例えば、炭酸又は窒素化飲料中の気泡サイズを減少させることができ、2)調整されたステビオール配糖体溶液中のステビオール配糖体化合物とともに使用される場合、泡体積及び泡安定性を増加させることができる気泡調整剤に関する。これにより、本開示による特徴を組み込んだ飲料の感覚特性、例えば、視覚的魅力及び口当たりを改善することができる。
本明細書で使用するとき、ガス化水溶液は、平滑な壁のあるグラス容器内で静止している(すなわち、能動的に撹拌されていない又はかき混ぜられていない)場合、溶液を発泡させるレベルで溶存ガスを含有する水溶液である。所与の溶液が発泡するかどうかは、溶液がどの圧力下にあるか、及びその温度などの多数の要因に依存し得る。本開示の目的のために、水溶液は、溶液が15.6℃及び1気圧の周囲気圧下にあるときに発泡する場合、ガス化水溶液とみなすことができ、15.6℃の温度及び1気圧の周囲気圧を、本明細書では「STP」と呼ぶ。
本明細書で使用するとき、調整されたステビオール配糖体溶液は、ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含有する水溶液である。
「ステビオール配糖体」という用語を本明細書で使用するとき、ステビオール配糖体化合物の総含量を指す。ステビオール配糖体及びその構成要素のステビオール配糖体化合物の重量は、乾燥(無水)基準で決定される。本明細書中で他に示されない限り、ステビオール配糖体の「量」は、ステビオール配糖体化合物の総含量の重量パーセンテージ(重量%)を指す。
特に断りのない限り、ppmは重量基準である。本明細書で別途定義されていないパーセンテージは、文脈がそうでないことを指示しない限り、重量パーセンテージである。
以下に詳述するように、本開示による溶液は、気泡調整剤を含み、ステビオール配糖体も含むことができる。
気泡調整剤
本明細書に開示される気泡調整剤は、例えば、発泡能力(以下で論じる)、泡の体積安定性、生成される泡の量、泡膨張(以下で論じる)、及び/又は泡密度を調整することによって、ガス化水溶液内の気泡のサイズを減少させることができ、及び/又は調整されたステビオール配糖体溶液の発泡特性を調整することができる。気泡調整剤は、単一の気泡調整化合物又は2つ以上の気泡調整化合物を含んでもよい。
本開示のガス化水溶液及び調整されたステビオール配糖体溶液中での使用に好適な気泡調整剤化合物の例としては、
・コーヒー酸、コーヒー酸のエステル、コーヒー酸及びキナ酸のエステル、モノカフェオイルキナ酸、すなわち、単一のコーヒー酸部分を含むコーヒー酸及びキナ酸のエステル、例えば、クロロゲン酸、クリプトクロロゲン酸、又はネオクロロゲン酸(それぞれの構造は本明細書で提供される)、2つ以上のコーヒー酸部分を含むコーヒー酸及びキナ酸のエステル、例えば、ジカフェオイルキナ酸、すなわち、2つのコーヒー酸部分を含むコーヒー酸及びキナ酸のエステル、例えば、1,3-ジカフェオイルキナ酸、1,4-ジカフェオイルキナ酸、1,5-ジカフェオイルキナ酸、3,4-ジカフェオイルキナ酸、3,5-ジカフェオイルキナ酸、又は4,5-ジカフェオイルキナ酸(それぞれの構造は本明細書に提供される)、
・フェルラ酸、フェルラ酸のエステル、フェルラ酸及びキナ酸のエステル、モノフェルロイルキナ酸、すなわち、単一のフェルラ酸部分を含むフェルラ酸及びキナ酸のエステル、例えば、3-O-フェルロイルキナ酸、4-O-フェルロイルキナ酸、5-O-フェルロイルキナ酸、2つ以上のフェルラ酸部分を含むフェルラ酸及びキナ酸のエステル、例えば、ジフェルロイルキナ酸、すなわち、2つのフェルラ酸部分を含むフェルラ酸及びキナ酸のエステル、例えば、3,4-ジフェルロイルキナ酸、3,5-ジフェルロイルキナ酸、及び4,5-ジフェルロイルキナ酸、
・キナ酸、キナ酸のエステル、
・酒石酸、酒石酸誘導体、酒石酸のエステル、酒石酸誘導体のエステル、
・3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)乳酸、3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)乳酸誘導体、3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)乳酸のエステル、3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)乳酸誘導体のエステル、
・p-クマリン酸、p-クマリン酸のエステル、p-クマリン酸及びキナ酸のエステル、単一のp-クマリン酸部分を含むp-クマリン酸及びキナ酸のエステル、2つ以上のp-クマリン酸部分を含むp-クマリン酸及びキナ酸のエステル、並びに
・シナピン酸、シナピン酸のエステル、シナピン酸及びキナ酸のエステル、単一のシナピン酸部分を含むシナピン酸及びキナ酸のエステル、2つ以上のシナピン酸部分を含むシナピン酸及びキナ酸のエステルが挙げられる。
これらの気泡調整剤化合物は、それらの酸形態又は例えば、四級アンモニウム、ナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウム、若しくはカルシウム塩、又はそのような塩の組み合わせとしての塩形態であってもよい。
いくつかの態様では、気泡調整剤は、3-O-クマロイルキナ酸、4-O-クマロイルキナ酸、5-O-クマロイルキナ酸、3,4-ジクマロイルキナ酸、3,5-ジクマロイルキナ酸、及び4,5-ジクマロイルキナ酸からなる群から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ以上の化合物を含む。
コーヒー酸は、以下の構造を有する:
Figure 2022528534000002
フェルラ酸は、以下の構造を有する:
Figure 2022528534000003
p-クマリン酸は、以下の構造を有する:
Figure 2022528534000004
シナピン酸は、以下の構造を有する:
Figure 2022528534000005
キナ酸は、以下の構造を有する:
Figure 2022528534000006
3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)乳酸は、以下の構造を有する:
Figure 2022528534000007
酒石酸は、以下の構造を有する:
Figure 2022528534000008
そしてD及びL形態であってもよい。
本明細書で企図される様々な酸のエステルの例としては、以下の構造を有するチコリ酸を含む、コーヒー酸及び酒石酸のエステルが挙げられる:
Figure 2022528534000009
これは酒石酸コアに連結された2つのコーヒー酸分子、及び以下の構造を有するカフタル酸を有する:
Figure 2022528534000010
これは酒石酸コアに連結された1つのコーヒー酸分子を有する。
また、本明細書で企図される様々な酸のエステルの例としては、例えば、以下の構造を有する、ロスマリン酸を含む、コーヒー酸及び3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)乳酸のエステルが挙げられる:
Figure 2022528534000011
本明細書で企図される様々な酸のエステルの例としては、モノカフェオイルキナ酸(例えば、クロロゲン酸、ネオクロロゲン酸、及びクリプトクロロゲン酸)、及びジカフェオイルキナ酸(例えば、1,3-ジカフェオイルキナ酸、1,4-ジカフェオイルキナ酸、1,5-ジカフェオイルキナ酸、3,4-ジカフェオイルキナ酸、3,5-ジカフェオイルキナ酸、及び4,5-ジカフェオイルキナ酸)、並びにこれらの塩を含む、コーヒー酸及びキナ酸のエステルが挙げられる:
Figure 2022528534000012
Figure 2022528534000013
Figure 2022528534000014
ここで、4,5-ジカフェオイルキナ酸、3,5-ジカフェオイルキナ酸、及び3,4-ジカフェオイルキナ酸が、本明細書で企図される組成物において最も一般的であり、ステビア、イェルバマテ、アーティチョーク、及びグリーンコーヒーに豊富に見られる。
コーヒー酸、モノカフェオイルキナ酸、ジカフェオイルキナ酸、及び他の気泡調整剤化合物は、弱酸とみなすことができ、それぞれは、それらの共役酸形態、共役塩基形態(例えば、それらの塩形態)、及び共役酸-共役塩基の混合形態のうちの少なくとも1つで存在することができ、化合物の画分(例えば、モル分率)が共役酸形態で存在し、別の画分が共役塩基形態で存在する。コーヒー酸、モノカフェオイルキナ酸、ジカフェオイルキナ酸、及び他の気泡調整剤化合物の共役塩基形態に対する共役酸形態の割合は、各化合物のpKa及び組成物のpHを含む様々な要因に依存する。
コーヒー酸、モノカフェオイルキナ酸、ジカフェオイルキナ酸、及び他の気泡調整剤化合物の塩の例としては、これらに限定されるものではないが、四級アンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、マグネシウム塩、及びカルシウム塩、又はこれらの塩の組み合わせが挙げられる。
いくつかの態様では、気泡調整剤は、コーヒー酸、モノカフェオイルキナ酸、及びジカフェオイルキナ酸のうちの1つ以上が豊富にあり得る。「豊富にある」という用語は、気泡調整剤中に存在する1つ以上の他の化合物と比較して、コーヒー酸、モノカフェオイルキナ酸、及びジカフェオイルキナ酸のうちの1つの量の増加を指す。コーヒー酸、モノカフェオイルキナ酸、及びジカフェオイルキナ酸のうちの1つ以上が豊富にある気泡調整剤は、気泡の調整を増強することができ、例えば、ガス状水溶液中の気泡サイズを更に減少させ、及び/又は調整されたステビオール配糖体溶液の泡特性を調整することができる。
いくつかの態様では、1つ以上のジカフェオイルキナ酸が豊富にある気泡調整剤は、10%以上、15%以上、20%以上、25%以上、30%以上、35%以上、40%以上、45%以上、50%以上、60%以上、70%以上、80%以上、又は90%以上のジカフェオイルキナ酸を含んでもよい。他の態様では、ジカフェオイルキナ酸が豊富にある気泡調整剤は、10%以上、15%以上、20%以上、25%以上、30%以上、35%以上、40%以上、45%以上、又は50%以上、60%以上、70%以上、又は80%以上、又は90%以上の、1,3-ジカフェオイルキナ酸、1,4-ジカフェオイルキナ酸、1,5-ジカフェオイルキナ酸、3,4-ジカフェオイルキナ、3,5-ジカフェオイルキナ酸、及び4,5-ジカフェオイルキナ酸、並びにこれらの塩のうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよい。
特定の好ましい気泡調整剤としては、具体的には、ジカフェオイルキナ(DCQ)成分及びモノカフェオイルキナ(MCQ)成分が挙げられる。DCQ成分は、少なくとも1つ、望ましくは少なくとも2つ、又は少なくとも3つのジカフェオイルキナ酸又はこれらの塩を含む。一態様では、DCQ成分は、1,3-ジカフェオイルキナ酸、1,4-ジカフェオイルキナ酸、1,5-ジカフェオイルキナ酸、3,4-ジカフェオイルキナ酸、3,5-ジカフェオイルキナ酸、4,5-ジカフェオイルキナ酸、及びこれらの塩からなる群から選択される少なくとも1つの化合物を含む。MCQ成分は、少なくとも1つ、望ましくは少なくとも2つ、又は少なくとも3つのモノカフェオイルキナ酸又はこれらの塩を含む。一態様では、MCQ成分は、クロロゲン酸、クリプトクロロゲン酸、ネオクロロゲン酸、及びこれらの塩からなる群から選択される少なくとも1つの化合物を含む。
DCQ成分及びMCQ成分は、ともに、気泡調整剤の50重量パーセント(「%(重量)」又は「重量%」)超を構成してもよい。望ましくは、DCQ成分及びMCQ成分は、ともに、気泡調整剤の60%(重量)超、70%(重量)超、80%(重量)超、90%(重量)超、95%(重量)超、又は98%(重量)超を構成する。
気泡調整剤は、MCQ及びDCQ成分に加えて気泡調整剤化合物を含んでもよい。1つの有用な気泡調整剤は、MCQ成分、DCQ成分、並びにコーヒー酸、フェルラ酸、p-クマリン酸、シナピン酸、キナ酸、3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)乳酸、酒石酸、チコリ酸、カフタル酸、モノフェルロイルキナ酸、ジフェルロイルキナ酸、モノクマロイルキナ酸、ジクマロイルキナ酸、及びこれらの塩からなる群から選択される1つ以上の化合物を含む。特定の態様では、このような気泡調整剤は、MCQ成分、DCQ成分、並びにコーヒー酸、モノフェルロイルキナ酸、ジフェルロイルキナ酸、及びこれらの塩からなる群から選択される1つ以上の化合物を含む。一実施態様では、MCQ成分、DCQ成分、及びその群から選択される1つ以上の化合物は、ともに、気泡調整剤の70%(重量)超、75%(重量)超、80%(重量)超、90%(重量)超、95%(重量)超、又は98%(重量)超を構成する。
MCQ成分に対するDCQ成分の重量比は、少なくとも0.2、少なくとも0.33、又は少なくとも0.5であってもよい。好ましくは、この比は、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、又は少なくとも10である。特定の態様では、この比は、20以下又は10以下、例えば、1~20、好ましくは1~10、2~10、3~10、4~10、又は5~10である。植物源に応じて、MCQ成分に対するDCQ成分の比がますます高くなることにより、例えば、1,000ppm未満のステビオール配糖体を有する飲料において、商業的に関連する使用に悪影響を及ぼすことなく、気泡調整剤を得るための処理コストが増加し得る。
特定の商業的に有用な気泡調整剤は、0.33~5のMCQ成分に対するDCQ成分の重量比を有する。このような組成物は、特に望ましい感覚特性を有する非アルコール飲料を生成することが見出された。したがって、一部の態様では、気泡調整剤中のMCQ成分に対するDCQ成分の重量比は、0.33~5、0.5~5、1~5、1.5~5、2~5、3~5、0.5~4、1~4、1.5~4、0.5~3、1~3、又は1.5~3である。
1つの好適な気泡調整剤は、少なくとも1、好ましくは、少なくとも2、少なくとも3、又は少なくとも4のMCQ成分に対するDCQ成分の重量比を有し、DCQ成分及びMCQ成分は、ともに、気泡調整剤の70%(重量)超、例えば、80%(重量)超又は90%(重量)超を構成する。
気泡調整剤、又は気泡調整剤に使用するための気泡調整剤化合物は、様々な方法で単離されてもよい。いくつかの好適なプロセスは、2018年5月25日に出願され、「Methods for Making Yerba Mate Extract Composition」と題された米国特許仮出願第62/676,722号により詳細に開示されている。例えば、気泡調整剤、又は気泡調整剤に使用するための気泡調整剤化合物は、モノカフェオイルキナ酸、ジカフェオイルキナ酸、及びこれらの塩のうちの1つ以上を含む植物源から単離されてもよい。例えば、好適な気泡調整剤を調製するために、イェルバマテバイオマス及びステビアバイオマスを使用することができる。1つの例示的なプロセスでは、気泡調整剤は、市販の粉砕されたイェルバマテバイオマスから調製される。簡潔に述べると、イェルバマテバイオマスを50%(v/v)エタノール/水に懸濁し、少なくとも1時間振盪し、得られた混合物を濾過して初期抽出物を得る。この初期抽出物を水で35%(v/v)エタノールに希釈し、再濾過する。次いで、再濾過した透過液を、35%(v/v)エタノール/水で平衡化されたAMBERLITE(登録商標)FPA 53樹脂カラムに適用し、カラム透過液を捨てる。カラムを35%(v/v)エタノール/水で洗浄し、カラム透過液を捨てる。次いで、カラムを、50%(v/v)エタノール/水中の10%(w/v)FCCグレードの塩化ナトリウムで溶出し、溶出液を保持する。窒素ガスを溶出液の表面上に室温で吹き込んでエタノールを除去し、その元の体積の1/3まで溶出液を減少させる。次いで、減少した体積の溶出液を0.2μmのポリエーテルスルホンフィルターを通して濾過し、次いで、3kDaの分子量カットオフ膜を通過させることによって脱色する。脱色された透過液を保持し、ナノ濾過膜を通過させることによって脱塩する。次いで、脱塩した透過液を凍結乾燥して気泡調整剤、又は気泡調整剤に使用することができる気泡調整剤化合物の組成物を得る。このプロセスはまた、気泡調整剤又は気泡調整剤に使用するための気泡調整剤化合物をステビアバイオマスから得るのに好適であり、他の植物源から気泡調整剤又は気泡調整剤化合物を得るように適合させることができる。
いくつかの態様では、気泡調整剤、又は気泡調整剤に使用するための気泡調整剤化合物は、植物源から単離されてもよい。気泡調整剤又は気泡調整剤化合物を単離することができる植物源のいくつかの例としては、トチュウ、スイカズラ、ベンサミアナタバコ、アーティチョーク、カルドン、ステビア、stevia rebaudiana、モンクフルーツ、コーヒー、コーヒー豆、グリーンコーヒー豆、茶、白茶、黄茶、緑茶、烏龍茶、黒茶、紅茶、後発酵茶、竹、ヘザー、ヒマワリ、ブルーベリー、クランベリー、ビルベリー、グラウスベリー、ハイデルベリー、リンゴンベリー、カウベリー、ハックルベリー、ブドウ、チコリ、ムラサキバレンギク、エキナセア、イースタンペリトリーオブザウォール(Eastern pellitory-of-the-wall)、アップライトペリトリー(Upright pellitory)、リヒワート(Lichwort)、クサノオウ、テッターワート(Tetterwort)、ニップルワート(Nipplewort)、スワローワート(Swallowwort)、ブラッドルート、コモンネトル、イラクサ、ジャガイモ、ジャガイモの葉、ナス、オーバジーン、トマト、チェリートマト、ビターアップル、サンザシの実、サツマイモ、リンゴ、モモ、ネクタリン、チェリー、サワーチェリー、ワイルドチェリー、アプリコット、アーモンド、プラム、プルーン、セイヨウヒイラギ、イェルバマテ、マテ茶、ilex paraguariensis、グアユサ、ヤポンノキ、苦丁茶、ガラナ、ココア、ココア豆、カカオ、カカオ豆、コラナッツ、コラノキ、コーラナッツ、コーラツリー、ツノゴケ、クサソテツ、イヌガンソク、フィドルヘッドファーン(Fiddlehead fern)、シャトルコックファーン(Shuttlecock fern)、イヌガンソク、アジアゼンマイ(Asian royal fern)、ロイヤルゼンマイ、ワラビ、蕨、わらび、イーグルファーン(Eagle fern)、イースタンブラッケンファーン(Eastern brakenfern)、タンポポ、藻類、海草、クローブ、シナモン、インディアンベイリーフ、ナツメグ、ベイローレル、ベイリーフ、バジル、グレートバジル、セントジョセフワート、タイム、セージ、ガーデンセージ、コモンセージ、カリナリーセージ、ローズマリー、オレガノ、ワイルドマジョラム、マジョラム、スイートマジョラム、ノッテッドマジョラム、ポットマジョラム、ディル、アニス、スターアニス、フェンネル、フローレンスフェンネル、タラゴン、エストラゴン、ヨモギ、カンゾウ、リコリス、ソイ、ダイズ、大豆、ソヤビーン(Soya vean)、小麦、普通コムギ、米、キャノーラ、ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、チンゲンサイ、ケール、カラードグリーン、芽キャベツ、コールラビ、ウィンターズバーク(Winter's bark)、エルダーフラワー、アサペイシェ、ゴボウ、カノコソウ、及びカモミールが挙げられる。いくつかの態様では、植物源は、イェルバマテ、チコリ、ローズマリー、アーティチョーク、カルドン、及び/又はステビアである。
いくつかの態様では、気泡調整剤は、2つ以上の植物源から単離された気泡調整剤化合物のブレンドであってもよい。代わりに、2つ以上の植物源及び/又は合成された若しくは発酵されたヒドロキシ桂皮酸から単離された気泡調整剤化合物のブレンドであってもよい。
いくつかの植物は、コーヒー酸、モノカフェオイルキナ酸、及びジカフェオイルキナ酸のうちの1つ以上が豊富にある気泡調整剤を生成することができる。例えば、イェルバマテ植物(Ilex paraguariensis)及びいくつかの他の植物から単離された気泡調整剤は、ジカフェオイルキナ酸が天然に豊富にある。
いくつかの化合物は、ガス状水溶液又は調整されたステビオール配糖体溶液のフレーバー又は香気に悪影響を及ぼし得る。植物抽出物から調製されたものなどの特定の気泡調整剤は、表1に示される化合物のうちの1つ以上、又はこれらの任意の組み合わせを、開示される好ましい含量レベルを超えて含まない。すべての好ましい含量レベルは、乾燥重量基準での重量パーセンテージとして記載される。特定の商業的に望ましい固体(乾燥)気泡調整剤は、表1に列挙される化合物のリストの好ましい含有レベルよりも多くを含まない。
Figure 2022528534000015
Figure 2022528534000016
甘味を加えていないガス状水溶液において特に有用であり得る1つの好適な気泡調整剤は、<10%(重量)、<5%(重量)、<4%(重量)、<3%(重量)、<2%(重量)、<1%(重量)、<0.5%(重量)、<0.25%(重量)、<0.10%(重量)又は0%(重量)のステビオール配糖体化合物を含む。選択された実施態様では、このような気泡調整剤は、ステビオール配糖体化合物を実質的に含まない。特に、気泡調整剤がステビア、例えば、ステビアの葉に由来する場合、気泡調整剤中のステビオール配合体化合物の量を減少させることにより、又はステビオール配糖体化合物を含まないことにより、ステビオール配糖体化合物又は他の甘味剤のより正確な選択を可能にして、調整されたステビオール配糖体溶液の所望のフレーバープロファイルを達成することができる。
上述のように、いくつかの化合物は、ガス状水溶液又は調整されたステビオール配糖体溶液のフレーバー又は香気に悪影響を及ぼす場合がある。1つの有用な気泡調整剤は、MCQ成分、DCQ成分、及び0.3%(重量)未満、例えば、0%のマロネート、マロン酸、オキサレート、シュウ酸、ラクテート、乳酸、サクシネート、コハク酸、マレート、若しくはリンゴ酸、又は0.05%(重量)未満、例えば、0%のピルベート、ピルビン酸、フマレート、フマル酸、タータレート、酒石酸、ソルベート、ソルビン酸、アセテート、若しくは酢酸、又は約0.05%(重量)未満、例えば、0%のクロロフィルを含む。一態様では、気泡調整剤は、マロネート、マロン酸、オキサレート、シュウ酸、ラクテート、乳酸、サクシネート、コハク酸、マレート、及びリンゴ酸を含まず、又はピルベート、ピルビン酸、フマレート、フマル酸、タータレート、酒石酸、ソルベート、ソルビン酸、アセテート、及び酢酸を含まず、又はクロロフィルを含まない。
ステビオール配糖体
本開示の態様に沿った水溶液は、1つ以上のステビオール配糖体化合物及び1つ以上の気泡調整剤化合物、並びに他の化合物を含んでもよい。ステビオール配糖体化合物は、一般に、下記の式を有し、
Figure 2022528534000017
式中、ステビオール(R及びR=H)は、アグリコン骨格であり、R及びRはそれぞれ、水素又は1つ以上の糖部分であり得る。これらの糖部分は、最も一般的には、グルコース、ラムノース、又はキシリトールであるが、フルクトース及びデオキシグルコース糖部分を含むステビオール配糖体化合物が報告されている。
本明細書に記載される溶液に有用であり得る例示的なステビオール配糖体化合物としては、レバウジオシドA(Reb A)(CAS#58543-16-1)、レバウジオシドB(Reb B)(CAS#58543-17-2)、レバウジオシドC(Reb C)(CAS#63550-99-2)、レバウジオシドD(Reb D)(CAS#63279-13-0)、レバウジオシドE(Reb E)(CAS#63279-14-1)、レバウジオシドF(Reb F)(CAS#438045-89-7)、レバウジオシドM(Reb M)(CAS#1220616-44-3)、ルブソシド(CAS#63849-39-4)、ズルコシドA(CAS#64432-06-0)、レバウジオシドI(Reb I)(MassBank Record:FU000332)、レバウジオシドQ(Reb Q)、レバウジオシドO(Reb O)、レバウジオシドN(Reb N)(CAS#1220616-46-5)、1,2-ステビオシド(CAS#57817-89-7)、1,3-ステビオシド(Reb G)、ステビオール-1,2-ビオシド(MassBank Record:FU000299)、ステビオール-1,3-ビオシド、ステビオール-13-O-グルコシド(13-SMG)、ステビオール-19-O-グルコシド(19-SMG)、及び1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個又は糖の追加物(例えば、グルコース、ラムノース、及び/又はキシロース)を有するステビオール配糖体化合物、並びにこれらの異性体のうちの1つ以上が挙げられる。例えば、Jeff Moore,Food Agric.Orgによって改訂されたSteviol Glycoside Chemical And Technical Assessment 82nd JECFA,2016を参照のこと。
例示的なステビオール配糖体としては、レバウジオシドM、レバウジオシドD、レバウジオシドA、レバウジオシドB、及び/又はレバウジオシドNが挙げられ得る。いくつかの態様では、ステビオール配糖体化合物のうちの1つ以上は、操作された微生物による発酵によって産生される。いくつかの態様では、ステビオール配糖体化合物のうちの1つ以上は、酵素及び葉抽出物による生物変換によって産生される。例えば、レバウジオシドD及びMは、操作された生物によって産生され、次いで単離されて、主要なステビオール配糖体化合物種として主にレバウジオシドD及びレバウジオシドMのステビオール配糖体組成物を産生することができる。いくつかの態様では、ステビオール配糖体化合物のうちの1つ以上は、Stevia rebaudianaから単離される。
いくつかの態様では、ステビオール配糖体は、他のステビオール配糖体化合物より多い量でレバウジオシドD及びレバウジオシドMを含んでもよい。例えば、レバウジオシドM及び/又はレバウジオシドDは、組成物中のステビオール配糖体化合物の総量の約75%(重量)以上、約80%(重量)以上、約80%(重量)以上、好ましくは約90%(重量)以上、約92.5%(重量)以上、又は95%(重量)以上の総量でステビオール配糖体中に存在してもよい。レバウジオシドMは、ステビオール配糖体中の主要なステビオール配糖体化合物であってもよく、例えば、組成物中のステビオール配糖体化合物の総量の約45%(重量)~約70%(重量)、約50%(重量)~約65%(重量)、又は約52.5%(重量)~約62.5%(重量)の範囲の量で存在してもよい。レバウジオシドDは、組成物中のステビオール配糖体化合物の総量の約25%(重量)~約50%(重量)、約30%(重量)~約45%(重量)、又は約32.5%(重量)~約42.5%(重量)の範囲の量などの、レバウジオシドMよりも少ない量であってもよい。
ステビオール配糖体は、必要に応じて、レバウジオシドD及びレバウジオシドM以外のより少ない量のステビオール配糖体化合物を含んでもよい。例えば、組成物は、組成物中のステビオール配糖体化合物の総量の約1%(重量)以下、約0.5%(重量)以下、又は約0.25%(重量)以下の量でレバウジオシドA、レバウジオシドB、又はステビオシドのうちの1つ以上を含んでもよい。
調整されたステビオール配糖体溶液
調整されたステビオール配糖体溶液中のステビオール配糖体の量は、所望の使用に応じて変化させてもよい。例えば、ステビオール配糖体は、少なくとも20ppm、好ましくは少なくとも50ppm、例えば、約50ppm~約1000ppm、約50ppm~約10000ppm(1%(重量))、約50ppm~約100000ppm(10%(重量))、約50ppm~約200000ppm(20%(重量))、又は約50ppm~約300000ppm(30%(重量))の濃度で調整されたステビオール配糖体溶液中に存在してもよい。いくつかの態様では、ステビオール配糖体は、少なくとも10、100、200、300、400、500、600、700、800、900、又は1000ppmの濃度で存在する。
特定の調整されたステビオール配糖体溶液では、ステビオール配糖体は、フレーバーとして、例えば、甘味増強剤として機能することができるレベルで存在するが、甘味を検出するレベルを下回る。このような調整されたステビオール配糖体溶液は、約10~80ppm、約10~65ppm、約10~50ppm、約10~40ppm、約15~65ppm、約15~50ppm、約15~40ppm、又は約20~30ppmのステビオール配糖体の濃度を有してもよい。ステビオール配糖体がフレーバーレベルで存在する調整されたステビオール配糖体溶液の具体例としては、合計で15~80ppm、例えば、16~65ppmのレバウジオシドM及びレバウジオシドA、又は約20~24ppmのレバウジオシドMが挙げられる。
他の調整されたステビオール配糖体溶液は、例えば、約100ppm~約5000ppm、約200ppm~約5000ppm、300ppm~約5000ppm、400ppm~約5000ppm、500ppm~約5000ppm、600ppm~約5000ppm、700ppm~約5000ppm、800ppm~約5000ppm、900ppm~約5000ppm、又は1000ppm~約5000ppmの、知覚可能な甘味を提供することができる、より高いステビオール配糖体の濃度を有してもよい。他の態様では、ステビオール配糖体は、約1000ppm~約5000ppm、約2000ppm~約5000ppm、約3000ppm~約5000ppm、又は約4000ppm~約5000ppmの濃度で存在する。ステビオール配糖体は、約10、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、20000、30000、40000、50000、60000、70000、80000、90000、100000、200000、若しくは300000ppmの濃度で、又はそれらより多い濃度で調整されたステビオール配糖体溶液中に存在してもよい。
別の態様では、ステビオール配糖体は、約10ppm~約1,000ppm、より具体的には約10ppm~約800ppm、約50ppm~約800ppm、約50ppm~約600ppm、又は約200ppm~約500ppmの範囲の濃度で調整されたステビオール配糖体溶液中に存在する。特定の商業的に有用な実施態様、例えば、インスタント飲料では、調整されたステビオール配糖体溶液中のステビオール配糖体の濃度は、100ppm~1600ppm、好ましくは200ppm~1000ppm、又はより好ましくは400ppm~800ppmであってもよい。
調整されたステビオール配糖体溶液は、任意の好適なpH、例えば、0~7、1~6、又は1.5~4を有してもよい。
調整されたステビオール配糖体溶液中の気泡調整剤の量は、所望の使用に応じて変化させてもよい。例えば、気泡調整剤は、約1ppm~約1000ppm、約1ppm~約10000ppm、約1ppm~約100000ppm、約1ppm~約200000ppm、又は約1ppm~約300000ppmで調整されたステビオール配糖体溶液中に存在してもよい。いくつかの態様では、気泡調整剤は、約100ppm~約5000ppm、約200ppm~約5000ppm、300ppm~約5000ppm、400ppm~約5000ppm、500ppm~約5000ppm、600ppm~約5000ppm、700ppm~約5000ppm、800ppm~約5000ppm、900ppm~約5000ppm、又は1000ppm~約5000ppmで調整されたステビオール配糖体溶液中に存在してもよい。いくつかの態様では、気泡調整剤は、約1000ppm~約5000ppm、約2000ppm~約5000ppm、約3000ppm~約5000ppm、又は約4000ppm~約5000ppmで調整されたステビオール配糖体溶液中に存在してもよい。いくつかの態様では、気泡調整剤は、約10、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、20000、30000、40000、50000、60000、70000、80000、90000、若しくは100000ppmで、又はそれらより多く、調整されたステビオール配糖体溶液中に存在してもよい。いくつかの態様では、気泡調整剤は、約200000ppmで、又はそれより多く、調整されたステビオール配糖体溶液中に存在してもよい。いくつかの態様では、気泡調整剤は、約300000ppmで、又はそれより多く、調整されたステビオール配糖体溶液中に存在してもよい。
調整されたステビオール配糖体溶液又はガス状水溶液である水溶液中では、気泡調整剤化合物は、酸形態又は塩形態、例えば、四級アンモニウム、ナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウム、若しくはカルシウム塩又はこのような塩の組み合わせとして存在してもよい。水溶液中では、気泡調整剤は、解離されていてもよいか、又は解離されていなくてもよく、例えば、酸性気泡調整剤化合物のカリウム塩の一部又はすべては、カリウムカチオン及びアニオンに解離されていてもよい。
調整されたステビオール配糖体溶液中のステビオール配糖体に対する気泡調整剤の比は、変化させてもよい。調整されたステビオール配糖体溶液中のステビオール配糖体に対する気泡調整剤の比は、調整されたステビオール配糖体溶液の液体マトリックス中の気泡サイズを減少させるか、又は調整されたステビオール配糖体溶液の発泡特性を改善するのに有効であるように、所望に応じて、又は必要に応じて変化させてもよい。例えば、ステビオール配糖体に対する気泡調整剤の比は、約0.1~10であってもよい。いくつかの態様では、ステビオール配糖体に対する気泡調整剤の比は、約0.1~5、約0.5~4、又は約1~3であってもよい。
いくつかの態様では、調整されたステビオール配糖体溶液は、主に水を含む。調整されたステビオール配糖体溶液はまた、限定するものではないが、リン酸塩、クエン酸塩、アスコルビン酸塩、乳酸塩、酢酸塩などのような1つ以上の緩衝剤を含む、任意の好適な緩衝系で緩衝されてもよい。緩衝剤は、1~1000mMのアニオン成分を含んでもよい。他の態様では、調整されたステビオール配糖体溶液は、クエン酸/リン酸緩衝剤を含む。いくつかの態様では、クエン酸/リン酸緩衝剤は、2~4のpHを有してもよい。
いくつかの態様では、調整されたステビオール配糖体溶液は、添加剤、フレーバー、着色剤、充填剤、増量剤、及び他の成分を含んでもよい。多種多様なそのような成分は、様々な用途で知られている。
一態様では、調整されたステビオール配糖体溶液は、ステビオール配糖体及び気泡調整剤を含む飲料製品である。本明細書で使用するとき、「飲料製品」は、インスタント飲料、飲料濃縮物、飲料シロップ、冷凍飲料、又は粉末飲料である。好適なインスタント飲料としては、ガス化及び非ガス化飲料が挙げられる。ガス化飲料としては、強化されたスパークリング飲料、コーラ、フレーバー入りのスパークリング飲料、例えば、レモンライムフレーバー及びオレンジフレーバーのスパークリング飲料、ジンジャーエール、ソフトドリンク、ルートビール、クリームソーダ、及び強化されたスパークリング飲料などの炭酸飲料及び窒素化飲料が挙げられるがこれらに限定されない。非炭酸飲料としては、果汁、フルーツフレーバーのジュース、ジュース飲料、ネクター、野菜ジュース、野菜フレーバーのジュース、スポーツドリンク、エナジードリンク、成分を強化した水飲料(enhanced water drinks)、ビタミンで強化した水飲料、ほとんど水の飲料(例えば、水に天然風味材料又は合成風味材料を加えたもの)、ココナツ水、お茶タイプの飲料(例えば、黒茶、緑茶、紅茶、烏龍茶)、コーヒー、ココア飲料、乳成分を含有している飲料(例えば、乳飲料、乳成分を含有しているコーヒー、カフェラテ、ミルクティー、果汁乳飲料)、穀類抽出物を含有している飲料、スムージー及びこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。
飲料濃縮物及び飲料シロップは、初期体積の液体マトリックス(例えば、水)及び所望の飲料成分で調製され得る。以降、更なる体積の水を添加することによって最終濃度の飲料を調製する。
いくつかの態様では、飲料濃縮物は、ソーダファウンテンで調製された炭酸ソーダ飲料などのガス状水溶液を調製するためのスローシロップとして使用することができる。調整されたステビオール配糖体溶液は、主に水を含むことができるが、アルコールも含んでもよい。
調整されたステビオール配糖体溶液はまた、クエン酸/リン酸緩衝剤などの緩衝剤も含んでもよい。クエン酸/リン酸緩衝剤は、1.5~4、例えば、2~4のpHを有してもよい。
いくつかの態様では、飲料濃縮物溶液は、飲料が分配されてガス状水溶液を形成する際に、ガス化水の流れで希釈することによって、例えば、ソーダファウンテン中で飲料として使用する前に希釈される。最終希釈飲料の体積は、濃縮物よりもはるかに大きくてもよく、例えば、その飲料中の飲料濃縮物溶液の体積の5~7倍(典型的なスローシロップの場合)又は80~100倍(典型的な液体増強剤の場合)であってもよい。気泡調整剤は、飲料が分配される際に発泡特性を改善するのに有効な量で飲料濃縮物中に存在することができる。スローシロップとして有用なこのような飲料濃縮物は、約1500~4200ppmのステビオール配糖体及び1800~5400ppm、例えば、1800~3000ppmの気泡調整剤を有してもよい。飲料濃縮物が最終飲料で80~100倍に希釈される液体増強剤として使用される場合、それは、約4800~20,000ppm、例えば、6000~10,000ppmのステビオール配糖体、及び2400~20,000ppm、例えば、3000~10,000ppmの気泡調整剤を有してもよい。
調整されたステビオール配糖体溶液は、非アルコール性又はアルコール性であってもよい。非アルコール性の調整されたステビオール配糖体溶液、例えば、ノンアルコールビールは、0.5%(重量)未満、好ましくは0.2%(重量)未満、0.1%(重量)未満、又は0.05%(重量)未満、例えば0%(重量)のエタノールを含有してもよい。アルコール性の調整されたステビオール配糖体溶液は、0.5%(重量)超のアルコール、例えば、2~60%(重量)を含有してもよい。しかしながら、いくつかの気泡調整剤化合物は、アルコールに非常に可溶性ではない場合がある。アルコール性の調整されたステビオール配糖体溶液は、その構成要素の気泡調整剤化合物の一部又はすべての溶解限度までの気泡調整剤を有してもよい。溶液中のいくつかの有用な気泡調整剤を維持するために、アルコール性の調整されたステビオール配糖体溶液のアルコール含有量は、比較的低レベルの1~5%(重量)のアルコールに維持されてもよい。
ステビオール配糖体化合物を含まない水溶液中の気泡調整剤は、このような水溶液の発泡挙動に非常に大きな影響を及ぼさない。気泡調整剤を含まない水溶液中のステビオール配糖体化合物は、このような水溶液の発泡挙動に影響を及ぼす。しかしながら、本発明者らは、ステビオール配糖体、例えば、ステビオール配糖体化合物の甘味レベル、及び本明細書に記載される気泡調整剤を含む調整された溶液は、発泡挙動に劇的な影響を及ぼすことを発見した。
調整された泡特性を有するこのような調整されたステビオール配糖体溶液は、より多くの泡、より安定な泡、及び/又は気泡サイズが減少した泡を形成することができる。これは、様々な用途において商業的に魅力的であり得る。例えば、より大きな泡体積及び/又はより安定な泡は、特に、ルートビールなどの炭酸飲料に対して視覚的に魅力的であり得る。ビールは、典型的には二酸化炭素、又は近年、窒素若しくは二酸化炭素と窒素の組み合わせでガス化され、より従来のビールのように見えるようにノンアルコールビールには、より多くの「頭部」を与えている。
一態様では、本開示による調整されたステビオール配糖体溶液は、少なくとも20ppm、好ましくは少なくとも50ppm、又は少なくとも100ppmのステビオール配糖体及び50ppm~1600ppmの濃度の気泡調整剤を有する。調整されたステビオール配糖体溶液中の気泡調整剤の濃度は、気泡調整剤を含まない水溶液と比較して泡中の平均気泡直径を減少させるのに有効であるべきである。泡は、ガス化水溶液である場合、調整されたステビオール配糖体溶液中に溶解したガスの発泡によって、自然に形成され得る。泡は、単独で又は発泡に加えて、他の方法で形成することもできる。例えば、泡は、調整されたステビオール配糖体溶液をソーダファウンテン中の炭酸水と混合することによって、撹拌、例えばブレンダー内で混合するか、若しくは振盪することによって、又は調整されたステビオール配糖体溶液に気体を泡立てることによって形成されてもよい。
調整されたステビオール配糖体溶液が、所望の様式で(例えば、泡中の気泡のサイズを少なくとも5%減少させることによって)泡を調整するのに有効な量の気泡調整剤を有するかどうかを決定する標準試験プロトコルは、本明細書ではFoamscan試験と称される。この試験は、Teclis Scientificから市販されているFoamscan機器で実施される。Foamscanは、ある体積の液体にガスを注入若しくは「スパージ」し、スパージされたガスによって生成された泡の体積、その泡の安定性を測定すること、及び/又は泡を視覚的に特徴付けることによって泡の挙動を分析する。Foamscanは、150ml/分の気流速度で60mlの調整されたステビオール配糖体溶液に60秒間空気を送達することによって実行される。調整されたステビオール配糖体溶液の温度は、15.6℃(60°F)であるべきであり、試験は、1気圧の周囲圧力で行われるべきである。
以下の実施例1で説明されるように、Foamscan試験を実行するFoamscan機器は、泡のデジタル写真を撮り、画像を分析することによって泡中の気泡の平均面積を決定することができる。写真は2次元であるため、気泡サイズは、写真内の気泡の面積として測定される。気泡の平均直径を決定するために、気泡は、2次元の円として反映される球体に近似すると仮定することができる。直径は、写真内の気泡の面積から容易に導出することができる。
Figure 2022528534000018
1つの有用な調整されたステビオール配糖体溶液は、気泡調整剤を含まない対照水溶液(すなわち、気泡調整剤がないことを除いて、同じ組成を有する水溶液)中の泡の気泡と比較して、ステビオール配糖体の存在下で、泡中の平均気泡直径を減少させるのに有効な量の気泡調整剤を有する。Foamscan試験における平均気泡直径は、対照溶液中の平均気泡直径よりも、調整されたステビオール配糖体溶液中で、望ましくは、少なくとも5%、少なくとも10%、又は少なくとも15%、好ましくは、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも40%、又は少なくとも50%小さい。
Foamscan機器はまた、発泡能力(foam capacity、FC)、泡最大密度(foam maximum density、MD)、泡膨張(foam expansion、FE)、発泡能力(foam capacity、FC)、及び泡の体積安定性(tfoam1/2)を決定する。実施例1は、これらの尺度のそれぞれを定義する。
特定の商業用途に好適な調整されたステビオール配糖体溶液は、試料の実行中に達成される最大泡体積を使用して決定される、少なくとも0.8の発泡能力(以下で定義される)を有することができる。あるいは、発泡能力は、ガス送達が終了してから30秒後に測定された体積を使用して決定することができる(FC30と呼ばれる)。いくつかのこのような溶液は、少なくとも0.9、少なくとも1.0、少なくとも1.1、又は少なくとも1.2の発泡能力又はFC30を有することができる。
別の方法では、本開示の態様による調整されたステビオール配糖体溶液は、気泡調整剤を含まない対照水溶液の発泡能力又はFC30より、それぞれ、少なくとも40%、好ましくは少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも75%、又は少なくとも80%大きい発泡能力又はFC30を有することができる。
Foamscan試験は、使用中、例えば、ソーダファウンテンから炭酸コーラを分配するか、又はブレンダー内で凍結飲料を混合する場合に溶液に形成され得る泡を直接特徴付けしない。それにもかかわらず、使用中の現実での発泡挙動に一般的に相関し得るよりも、飲料の発泡特性に有益な定量的な洞察を提供すると考えられる。
以下の実施例に論じられるように、フレーバー入り及びフレーバーの入っていない静水を含む、様々な組成を有する、まだ泡立っていない飲料を、Foamscan試験を使用して分析した。静水試料を、ステビオール配糖体及び気泡調整剤(SG+BM)、気泡調整剤を含まないステビオール配糖体(SG)、及びステビオール配糖体を含まない気泡調整剤(BM)で調製した。平均最終泡体積(Vfoam)は、SG試料については82であり、BM試料については19のみであったが、SG+BM試料については161であった。これは、気泡調整剤とステビオール配糖体との間の有意な予想外の相乗効果を示す。特定の態様では、Foamscan試験を使用して測定したときの調整されたステビオール配糖体溶液中のVfoamは、気泡調整剤を含まない同じ組成を有する第1の対照溶液についてのVfoamより、ステビオール配糖体を含まない同じ組成を有する第2の対照溶液についてのVfoamより、又は第1及び第2の対照の両方についてのVfoamより、少なくとも20%高い、少なくとも25%高い、又は少なくとも30%高い、好ましくは、少なくとも40%高い、少なくとも50%高い、又は少なくとも60%高い。
ガス化水溶液
本開示の他の態様は、気泡調整剤を含むが、ステビオール配糖体を含んでも含まなくてもよい、ガス化水溶液を提供する。ステビオール配糖体を含まないガス化水溶液の例としては、フレーバー入りの炭酸水及び従来のインスタントソーダ、例えば、糖、アスパルテーム、又は他の非ステビオール配糖体甘味料で甘味が加えられたコーラ又はエナジードリンクが挙げられる。
ガス状水溶液は、意図される目的のために好適な任意のガスでガス化されてもよい。例えば、飲料は、従来的に、二酸化炭素及び/又は窒素でガス化される。
ガス状水溶液中に溶解されるガスの量は広範に変化させてもよいが、ガス状水溶液がSTPで発泡するのに十分であるべきである。調整されたステビオール配糖体溶液中のガスは、STPにおけるガスの平衡飽和値より、少なくとも50%、好ましくは少なくとも100%、少なくとも200%、又は少なくとも300%高いレベルであってもよい。窒素は、ほとんどの水溶液中で限定された溶解度を有する。したがって、例えば、最大溶解度の窒素及びCOによってもたらされる所望の発泡性のバランスで、窒素及び二酸化炭素を含むことが望ましい場合がある。
気泡調整剤は、気泡調整剤を含まない対照溶液(すなわち、気泡調整剤がないことを除いて同じ組成を有する水溶液)と比較して、調整されたステビオール配糖体溶液のマトリックス中の気泡の平均直径を減少させるのに有効な量で存在してもよく、又は調整されたステビオール配糖体溶液のための容器の表面上に融合してもよい。一態様では、「マトリックス中」は、溶液が保有する泡ではなく、溶液の本体内の気泡を示すことを意図する。
平均気泡サイズは、長時間にわたって、又は更には、調整されたステビオール配糖体溶液及び対照溶液のうちの1つが、もはや発泡しなくなるまで減少され得る。しかしながら、一定時間における気泡直径の比較は、より再現性のある結果を可能にし得る。これは、一態様では、調整されたステビオール配糖体溶液及び対照中の気泡サイズは、発泡の開始の1分以内にSTPで測定される。缶又はボトル内の気泡サイズを測定することは不可能ではないとしても、困難であり得る。したがって、ガス化された缶入り又はボトル入りの飲料は、気泡サイズを測定するのにより好適な容器に注がれてもよく、発泡の開始は、飲料が容器内に注がれる時間として設定される。いくつかのガス状水溶液は、溶液中にガスを注入することによって、例えば、溶液が流れるライン内の制限プレートに窒素を注入することによって、又は例えば、従来のソーダファウンテンのように、ガス化水(又は他の好適な液体)を添加することによって形成されてもよい。このような状況において、発泡の開始は、測定のために容器内への溶液の分配が完了する時間として設定される。
ガス化溶液中の気泡は、撹拌又はスパージなどの他の供給源から生じてもよいが、平均直径を決定するために測定される気泡は、ガス状水溶液に対して「天然」、すなわち溶液中に溶解されたガスから生じる気泡であるべきである。
気泡調整剤を含むガス状水溶液中に形成された気泡は、他の有用な特質を有し得る。例えば、気泡は、気泡調整剤を含まない同じガス状水溶液よりも、気泡調整剤を含むガス状水溶液において、溶液のマトリックス中又は容器の表面上に、長く持続することができる。気泡はまた、気泡調整剤を含まない同じガス状水溶液よりも、気泡調整剤を含むガス状水溶液において、容器の表面から放出する時間を遅くすることができる。これは、気泡調整剤を含まない同じ飲料よりも泡立っているように見えるので、気泡調整剤を含むガス状水性飲料をより視覚的に魅力的にすることができる。
方法
ガス化水溶液によって形成される気泡のサイズを減少させるための方法であって、この方法は、水溶液のガス化の後、又はより望ましくはガス化の前若しくはガス化の時に、気泡調整剤を水溶液に添加することを含む、方法。
水溶液によって生成される泡の体積、体積安定性、発泡能力、泡膨張、及び/又は泡密度を増加させるための方法であって、この方法は、水溶液のガス化の後、又はより望ましくはガス化の前若しくはガス化の時に、気泡調整剤及びステビオール配糖体を水溶液に添加することを含む、方法。
以下の実施例は、本開示を例示するために提供されるが、その範囲を限定することを意図するものではない。すべての部及びパーセンテージは、別段の指示がない限り、重量によるものである。
実施例1:
プロトコル1
プロトコル1は、40秒又は60秒のいずれかの一定の空気ガススパージ時間を使用して、それぞれの試料の特性を分析した。簡潔に述べると、測定は、Foamscan(商標)機器(Teclis Scientific、Marseille France)を用いて実施した。個々の液体試料60mLの開始液体体積を、Foamscan(商標)機器の垂直ガラスシリンダに充填した。次いで、空気ガスを、40秒又は60秒間、150mL/分のガス流速度で液体試料にスパージして泡を生成した。生成した泡は、垂直ガラスシリンダ内の液体試料の表面より上で膨張した。泡生成及び泡崩壊を、空気ガス注入の開始から生成した泡の完全な崩壊までリアルタイムでモニターした。生成した泡の体積をリアルタイムで測定した。泡コンダクタンスもまた、リアルタイムで測定した。
発泡能力(Foam capacity、FC)、泡最大密度(MD)、泡膨張(FE)、発泡能力(Foam Capacity、FC)、及び泡の体積安定性(tfoam1/2)を決定した。
時間tにおける発泡能力(FC)は、以下のように、スパージしたガスの総体積(Vt(ガス))に対する時間tでの泡の総体積(Vt(泡))として計算した。
Figure 2022528534000019
泡最大密度(MD)は、以下のように、液体の開始体積(Vi(液体))、液体の最終体積(Vf(液体))、及び泡の最終体積(Vf(泡))を使用して計算した。
Figure 2022528534000020
泡膨張(FE)は、以下のように、泡の最終体積(Vf(泡))、液体の開始体積(Vi(液体))、及び液体の最終体積(Vf(液体))を使用して計算した。
Figure 2022528534000021
最終発泡能力(FC)は、以下のように、スパージしたガスの最終体積(Vf(ガス))に対する泡の最終体積(Vf(泡))として計算した。
Figure 2022528534000022
泡の体積安定性(tfoam1/2)は、泡体積が半分に崩壊するのに必要な時間として決定した。泡の最終体積(Vf(泡))として、泡の最大の測定体積を使用した。注入したガスの最終体積(Vf(ガス))として、スパージしたガスの総量を使用した。機器に充填した液体試料の開始体積を、液体の開始体積(Vi(液体))として使用した。泡の体積がその最大の測定値に達した時点の液体の体積は、液体の最終体積(Vf(液体))であった。最終泡コンダクタンスは、生成した泡がその最大体積に達した時点で測定した。
プロトコル2
プロトコル2は、空気ガススパージを使用して一定体積の泡を作製して、それぞれの試料の特性を分析した。簡潔に述べると、測定は、Foamscan(商標)泡分析器(Teclis Scientific、Marseille France)を用いて実施した。60mLの試料の開始液体体積を、Foamscan機器の垂直ガラスシリンダに充填した。次いで、空気ガスを150mL/分のガス流速で液体試料にスパージして泡を生成した。生成した泡は液体試料の表面の上で膨張し、250mLの泡が生成されるまで空気ガススパージを継続した。泡生成及び泡崩壊を、空気ガススパージの開始から生成した泡の完全な崩壊までリアルタイムでモニターした。生成した泡の体積をリアルタイムで測定した。泡コンダクタンスもまた、リアルタイムで測定した。発泡能力(FC)、発泡最大密度(MD)、泡膨張(FE)、発泡能力(FC)、及び泡の体積安定性(tfoam1/2)を、プロトコル1について記載したように決定した。
実施例2:
試料の調製
ダイエット飲料に対応する試料を、ステビオール配糖体、気泡調整剤、クエン酸緩衝剤、及び/又はフレーバーの組み合わせで調製した。高純度のレバウジオシドM(約87.5%のレバウジオシドM及び約10.4%のレバウジオシドDを含む、>95%の総ステビオール配糖体化合物(JECFA 9+レバウジオシドM))を使用した。気泡調整剤は、上述のように、イェルバマテ(Cargillロット#YM20180628)に由来する植物抽出物であった。気泡調整剤は、40%超のジカフェオイルキナ酸及び/又はその塩を含んだ。試料A、B、C、D、及びEは、表1に示すように、ステビオール配糖体濃縮物、気泡調整剤濃縮物、及びフレーバーを有した。
Figure 2022528534000023
試料A、B、C、D、及びEを、表2に示す構成成分及び体積に添加した水で調製した。以下に示すように、試料A、B、C、D、及びEはそれぞれ、酸性クエン酸緩衝系でpH緩衝した。
Figure 2022528534000024
試料Aは、所望の最終体積の約20%の量の水を65℃に予熱し、対応する量のReb Mを予熱した水に添加し、被覆し、撹拌プレート上の磁気撹拌棒で撹拌しながらReb Mを溶解させることによって調製した。Reb Mを溶解した後、残りの成分を撹拌下で以下の順序で添加した:安息香酸ナトリウム、クエン酸カリウム、及びクエン酸。水(20℃)を最終的な所望の体積に添加し、試料を完全に溶解するまで撹拌した。試料のpHは3.2であった。試料を12液量オンスのガラスボトルに移し、標識し、密封した。
試料Bは、所望の最終体積の約20%の量の水を40℃に予熱し、対応する量の気泡調整剤を予熱した水に添加し、被覆し、撹拌プレート上の磁気撹拌棒で撹拌しながら気泡調整剤を溶解させることによって調製した。気泡調整剤が溶解した後、残りの成分を撹拌下で以下の順序で添加した:安息香酸ナトリウム、クエン酸カリウム、及びクエン酸。水(20℃)を最終的な所望の体積に添加し、試料を完全に溶解するまで撹拌した。試料のpHは3.2であった。試料を12液量オンスのガラスボトルに移し、標識し、密封した。
試料Cは、所望の最終体積の約20%の量の水を40℃に予熱し、対応する量の気泡調整剤を予熱した水に添加し、被覆し、撹拌プレート上の磁気撹拌棒で撹拌しながら気泡調整剤を溶解させることによって調製した。次いで、対応する量のReb Mを添加し、溶解するまで撹拌した。Reb Mを溶解した後、残りの成分を撹拌下で以下の順序で添加した:安息香酸ナトリウム、クエン酸カリウム、及びクエン酸。水(20℃)を最終的な所望の体積に添加し、試料を完全に溶解するまで撹拌した。試料のpHは3.2であった。試料を12液量オンスのガラスボトルに移し、標識し、密封した。
試料Dは、所望の最終体積の約20%の量の水を40℃に予熱し、対応する量の気泡調整剤を予熱した水に添加し、被覆し、撹拌プレート上の磁気撹拌棒で撹拌しながら気泡調整剤を溶解させることによって調製した。次いで、対応する量のReb Mを添加し、溶解するまで撹拌した。Reb Mが溶解した後、残りの成分を撹拌下で以下の順序で添加した:安息香酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸、及びレモンライムフレーバー。水(20℃)を最終的な所望の体積に添加し、試料を完全に溶解するまで撹拌した。試料のpHは3.2であった。試料を12液量オンスのガラスボトルに移し、標識し、密封した。
試料Eは、所望の最終体積の約20%の量の水を40℃に予熱し、対応する量の気泡調整剤を予熱した水に添加し、被覆し、撹拌プレート上の磁気撹拌棒で撹拌しながら気泡調整剤化合物を溶解させることによって調製した。次いで、対応する量のReb Mを添加し、溶解するまで撹拌した。Reb Mが溶解した後、残りの成分を撹拌下で以下の順序で添加した:安息香酸ナトリウム及びコーラフレーバー。2.9~3.1のpHが得られるまでリン酸を添加した。水(20℃)を最終的な所望の体積に添加し、試料を完全に溶解するまで撹拌した。試料のpHは2.9~3.1であった。試料を12液量オンスのガラスボトルに移し、標識し、密封した。
実施例3:
試料A、B、C、D、及びEを、実施例2に記載されるように調製した。150mL/分の40秒の空気ガススパージ時間を使用してプロトコル1を実施して、個々の試料A~Eのそれぞれの泡特性を分析した。個々の試料ごとにいくつかの測定を行った。開始液体体積は60mLであった。スパージガスとして空気を使用した。発泡能力(FC)、泡最大密度(MD)、泡膨張(FE)、発泡能力(FC)、及び泡の体積安定性(tfoam1/2)を、試料A~Eのそれぞれについて決定した。最終泡コンダクタンスも測定した。
プロトコル1(40秒の空気ガススパージ)の結果を表3に示す。
Figure 2022528534000025
試料A(RebM)及び試料B(気泡調整剤)の最終泡体積は、それぞれ66mL及び23mLであった。試料C(RebM、気泡調整剤)、D(RebM、気泡調整剤、レモンライムフレーバー)、及びE(RebM、気泡調整剤、コーラフレーバー)は、それぞれ118mL、118mL、及び119mLの最終泡体積を有した。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料のそれぞれは、ステビオール配糖体のみを有する試料と比較して、最終泡体積の驚くべき増加を示した。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料のそれぞれは、気泡調整剤のみを有する試料と比較して、最終泡体積の驚くべき増加を示した。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料の最終泡体積は、ステビオール配糖体のみを有する試料の最終泡体積の約2倍であった。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料の最終泡体積は、気泡調整剤のみを有する試料の最終泡体積の約5倍であった。
試料A(RebM)及び試料B(気泡調整剤)の最終発泡能力は、それぞれ0.68及び0.23であった。試料C(RebM、気泡調整剤)、D(RebM、気泡調整剤、レモンライムフレーバー)、及びE(RebM、気泡調整剤、コーラフレーバー)は、それぞれ1.22、1.22、及び1.23の最終発泡能力を有した。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料のそれぞれは、ステビオール配糖体のみを有する試料と比較して、最終発泡能力の驚くべき増加を示した。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料のそれぞれは、気泡調整剤のみを有する試料と比較して、最終発泡能力の驚くべき増加を示した。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料の最終発泡能力は、ステビオール配糖体のみを有する試料の最終発泡能力のほぼ2倍であった。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料の最終的な発泡能力は、気泡調整剤のみを有する試料の最終発泡能力の約5倍であった。
試料A(RebM)及び試料B(気泡調整剤)の最終泡コンダクタンスは、それぞれ42.5μS及び0.125μSであった。試料C(RebM、気泡調整剤)、D(RebM、気泡調整剤、レモンライムフレーバー)、及びE(RebM、気泡調整剤、コーラフレーバー)は、それぞれ58.242μS、65.47μS、及び80.41μSの最終泡コンダクタンスを有した。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料のそれぞれは、ステビオール配糖体のみを有する試料と比較して、最終泡コンダクタンスの驚くべき増加を示した。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料のそれぞれは、気泡調整剤のみを有する試料と比較して、最終泡コンダクタンスの驚くべき増加を示した。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料の最終発泡能力は、ステビオール配糖体のみを有する試料の最終泡コンダクタンスよりも増加した。
試料A(RebM)及び試料B(気泡調整剤)の泡体積安定性は、それぞれ14秒及び7.5秒であった。試料C(RebM、気泡調整剤)、D(RebM、気泡調整剤、レモンライムフレーバー)、及びE(RebM、気泡調整剤、コーラフレーバー)は、それぞれ104秒、180秒、及び221秒の泡体積安定性を有した。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料のそれぞれは、ステビオール配糖体のみを有する試料と比較して、泡体積安定性の驚くべき増加を示した。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料のそれぞれは、気泡調整剤のみを有する試料と比較して、泡体積安定性の驚くべき増加を示した。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料の泡体積安定性は、ステビオール配糖体のみを有する試料の泡体積安定性よりも約7~16倍長かった。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料の泡体積安定性は、気泡調整剤のみを有する試料の泡体積安定性よりも約13~29倍長かった。試料D及びEの体積安定性は、フレーバーを有さない試料である試料Cの泡体積安定性よりも長かった。試料E(コーラフレーバー)は、試料D(レモンライムフレーバー)(180秒)よりも長い泡体積安定性(221秒)を有した。
実施例4:
試料A、B、C、D、及びEを、実施例2に記載されるように調製した。150mL/分の60秒の空気ガススパージ時間を使用してプロトコル1を実施して、個々の試料A~Eのそれぞれの泡特性を分析した。個々の試料ごとにいくつかの測定を行った。開始液体体積は60mLであった。スパージガスとして空気を使用した。発泡能力(FC)、泡最大密度(MD)、泡膨張(FE)、発泡能力(FC)、及び泡の体積安定性(tfoam1/2)を、試料A~Eのそれぞれについて決定した。最終泡コンダクタンスも測定した。
プロトコル1の結果(60秒の空気ガススパージ)を表4に示す。
Figure 2022528534000026
試料A(RebM)及び試料B(気泡調整剤)の最終泡体積は、それぞれ82mL及び19mLであった。試料C(RebM、気泡調整剤)、D(RebM、気泡調整剤、レモンライムフレーバー)、及びE(RebM、気泡調整剤、コーラフレーバー)は、それぞれ161mL、174mL、及び170mLの最終泡体積を有した。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料のそれぞれは、ステビオール配糖体のみを有する試料と比較して、最終泡体積の驚くべき増加を示した。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料のそれぞれは、気泡調整剤のみを有する試料と比較して、最終泡体積の驚くべき増加を示した。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料の最終泡体積は、ステビオール配糖体のみを有する試料の最終泡体積の約2倍であった。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料の最終泡体積は、気泡調整剤のみを有する試料の最終泡体積の8倍を超えた。
試料A(RebM)及び試料B(気泡調整剤)の最終発泡能力は、それぞれ0.56及び0.13であった。試料C(RebM、気泡調整剤)、D(RebM、気泡調整剤、レモンライムフレーバー)、及びE(RebM、気泡調整剤、コーラフレーバー)は、それぞれ1.097、1.19及び1.153の最終発泡能力を有した。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料のそれぞれは、ステビオール配糖体のみを有する試料と比較して、最終発泡能力の驚くべき増加を示した。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料のそれぞれは、気泡調整剤のみを有する試料と比較して、最終発泡能力の驚くべき増加を示した。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料の最終発泡能力は、ステビオール配糖体のみを有する試料の最終発泡能力の約2倍であった。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料の最終発泡能力は、気泡調整剤のみを有する試料の最終発泡能力の8倍を超えた。
試料A(RebM)及び試料B(気泡調整剤)の最終泡コンダクタンスは、それぞれ443.600μS及び0.192μSであった。試料C(RebM、気泡調整剤)、D(RebM、気泡調整剤、レモンライムフレーバー)、及びE(RebM、気泡調整剤、コーラフレーバー)は、それぞれ47.981μS、76.210μS、及び67.613μSの最終泡コンダクタンスを有した。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料のそれぞれは、ステビオール配糖体のみを有する試料と比較して、最終泡コンダクタンスの驚くべき増加を示した。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料のそれぞれは、気泡調整剤のみを有する試料と比較して、最終泡コンダクタンスの驚くべき増加を示した。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料の最終泡コンダクタンスは、ステビオール配糖体のみを有する試料の最終発泡能力よりも増加した。
試料A(RebM)及び試料B(気泡調整剤)の泡体積安定性は、それぞれ17秒及び11秒であった。試料C(RebM、気泡調整剤)、D(RebM、気泡調整剤、レモンライムフレーバー)、及びE(RebM、気泡調整剤、コーラフレーバー)は、それぞれ49秒、90秒、及び53秒の泡体積安定性を有した。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料のそれぞれは、ステビオール配糖体のみを有する試料と比較して、泡体積安定性の驚くべき増加を示した。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料のそれぞれは、気泡調整剤のみを有する試料と比較して、泡体積安定性の驚くべき増加を示した。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料の泡体積安定性は、ステビオール配糖体のみを有する試料の泡体積安定性よりも約2~5倍長かった。ステビオール配糖体及び気泡調整剤の両方を含む試料の泡体積安定性は、気泡調整剤のみを有する試料の泡体積安定性よりも約4~8倍長かった。試料D及びEの体積安定性は、フレーバーを有さない試料である試料Cの泡体積安定性よりも長かった。試料D(コーラフレーバー)は、試料E(レモンライムフレーバー)(90秒)よりも長い泡体積安定性(53秒)を有した。
実施例5:
試料A、B、C、D、及びEを、実施例2に記載されるように調製した。250mLの体積の泡が生成されるように150mL/分の空気ガススパージ速度を使用してプロトコル2を実施して、個々の試料A~Eのそれぞれの泡特性を分析した。個々の試料ごとにいくつかの測定を行った。開始液体体積は60mLであった。スパージガスとして空気を使用した。発泡能力(FC)、泡最大密度(MD)、泡膨張(FE)、発泡能力(FC)、及び泡の体積安定性(tfoam1/2)を、試料A~Eのそれぞれについて決定した。最終泡コンダクタンスも測定した。
プロトコル2の結果を表5に示す。
Figure 2022528534000027
表5に示すように、不十分な発泡のため、試料A(RebM)、B(気泡調整剤)、及びC(RebM、気泡調整剤)は完全なデータをもたらさなかった。試料Aのみが、68秒の合計ガススパージ時間後、90mLの最終泡体積に達した。試料Bは、非常にわずかに生成された泡のために試験することができなかった。試料Cのみが、195mLの最終泡体積に達した。したがって、試料A、B、及びCについて泡特性を決定したが、これらの泡特性を試料D及びEの泡特性と比較することは困難である。試料D及びEは、250mlの一定の泡体積に達するのに十分な泡を生成した。試料D及びEの最終発泡能力は、それぞれ1.17及び1.1であった。試料D及びEの最終泡コンダクタンスは、それぞれ81.436μS及び101.518μSであった。試料D及び試料Eの泡体積安定性は、それぞれ66秒及び23秒であった。
実施例6:
実施例3~5のそれぞれでは、デジタル写真によって気泡特性を観察した。それぞれの試料の泡の気泡のデジタル写真を、空気ガススパージを開始したとき、空気ガススパージの間中、及び生成した泡の崩壊の間に、一定間隔で撮影した。試料A、C、D、及びEについてデジタル写真を記録した。試料Bの分析では、非常にわずかな泡しか生成せず、泡の崩壊が急速であったため、試料Bのデジタル写真は撮影しなかった。図1~図4Cは、試料A、C、D、及びEのデジタル写真を示す。図1は、実施例3についての、35秒後、40秒、45秒、50秒、55秒、60秒、65秒、70秒、75秒、80秒、及び85秒の試料Aの気泡のデジタル写真を示す。図2Aは、実施例3についての、5秒後、10秒、15秒、50秒、65秒、及び75秒の試料Cの気泡のデジタル写真を示す。図2Bは、実施例4についての、5秒後、10秒、15秒、20秒、90秒、及び150秒の試料Cの気泡のデジタル写真を示す。図2Cは、実施例5についての、5秒後、10秒、15秒、及び20秒の試料Cの気泡のデジタル写真を示す。図3Aは、実施例3についての、5秒後、10秒、15秒、55秒、150秒、及び185秒の試料Dの気泡のデジタル写真を示す。図3Bは、実施例4についての、5秒後、10秒、15秒、30秒、35秒、及び40秒の試料Dの気泡のデジタル写真を示す。図3Cは、実施例5についての、5秒後、10秒、15秒、30秒、35秒、及び40秒の試料Dの気泡のデジタル写真を示す。図4Aは、実施例3についての、5秒後、10秒、15秒、150秒、300秒、及び450秒の試料Eの気泡のデジタル写真を示す。図4Bは、実施例4についての、5秒後、10秒、15秒、30秒、35秒、及び40秒の試料Eの気泡のデジタル写真を示す。図4Cは、実施例5についての、5秒後、10秒、15秒、30秒、35秒、及び40秒の試料Eの気泡のデジタル写真を示す。
実施例3について、ソフトウェア(Cellsize、Teclis Instruments)による分析によってデジタル写真から、個々の試料の各時間間隔における平均気泡面積を決定した。試料C、D、及びEのそれぞれの平均気泡面積を決定し、0.04~0.1mmの気泡面積に達するまでの時間を決定した。表5は、実施例3の試料C、D、及びEについて、0.04~0.1mmの平均気泡面積に達するまでの時間範囲を列挙する。
Figure 2022528534000028
表6は、0.04~0.1mmの平均気泡面積に達するまでの時間範囲が、フレーバーなしの試料(試料C)よりも、フレーバーを有する試料(試料D及びE)について長いことを示す。表6はまた、0.04~0.1mmの平均気泡面積に達するまでの時間範囲が、レモンライムフレーバーを有する試料(試料E)よりもコーラフレーバーを有する試料(試料D)について長いことを示す。
実施例7:
ダイエット飲料に対応する試料を、ステビオール配糖体、気泡調整剤、及び/又はフレーバーの組み合わせで調製した。高純度のレバウジオシドM(約87.5%のレバウジオシドM及び約10.4%のレバウジオシドDを含む>95%の総ステビオール配糖体(JECFA 9+レバウジオシドM))を使用した。気泡調整剤は、上述のように、イェルバマテ(Cargillロット#YM20180628)に由来する植物抽出物であった。気泡調整剤は、40%超のジカフェオイルキナ酸及び/又はその塩を含んだ。試料1~9は、以下の表11に示すように、ステビオール配糖体濃度、気泡調整剤濃度、オレンジフレーバー、及び/又は安息香酸ナトリウム防腐剤(最終濃度0.015%)を有した。試料は、フレーバーなし(水)又はオレンジフレーバーありのいずれかであった。試料を蒸留水で調製した。試料は、0.098%クエン酸無水物及び0.026%クエン酸カリウム一水和物を有する試料5を除いて、緩衝しなかった。
Figure 2022528534000029
試料1~9は、記載されるように調製した。150mL/分の40秒の空気ガススパージ時間を使用したプロトコル1を実施して、個々の試料1~9のそれぞれの泡特性を分析した。個々の試料ごとにいくつかの測定を行った。開始液体体積は60mLであった。試料1~9のそれぞれについて個別に、スパージガスとして、空気、窒素ガス、及び二酸化炭素ガスをそれぞれ個別に使用した。発泡能力(FC)、泡最大密度(MD)、泡膨張(FE)、発泡能力(FC)、及び泡の体積安定性(tfoam1/2)を、試料1~9のそれぞれについて決定した。最終泡コンダクタンスも測定した。
試料1及び2についてのプロトコル1(40秒の空気ガス、窒素ガス、及び二酸化炭素ガスのスパージ)の結果を表12に示す。
Figure 2022528534000030
表12は、試料1では、二酸化炭素ガスでのスパージが、空気でのスパージ又は窒素でのスパージのいずれかと比較して、最終泡体積及び発泡能力を減少させたことを示す。表12は、試料2では、二酸化炭素ガスでのスパージが、空気でのスパージ又は窒素でのスパージのいずれかと比較して、最終泡体積及び発泡能力を減少させたことを示す。
試料3及び4についてのプロトコル1(40秒の空気ガス、窒素ガス、及び二酸化炭素ガスのスパージ)の結果を表13に示す。
Figure 2022528534000031
表13は、試料4では、二酸化炭素ガスでのスパージが、空気でのスパージ又は窒素でのスパージのいずれかと比較して、最終泡体積及び発泡能力を減少させたことを示す。
試料5及び6についてのプロトコル1(40秒の空気ガス、窒素ガス、及び二酸化炭素ガスのスパージ)の結果を表14に示す。
Figure 2022528534000032
表14は、試料5では、二酸化炭素ガスでのスパージが、空気でのスパージ又は窒素でのスパージのいずれかと比較して、最終泡体積及び発泡能力を減少させたことを示す。表14は、試料6では、二酸化炭素ガスでのスパージが、空気でのスパージ又は窒素でのスパージのいずれかと比較して、最終泡体積及び発泡能力を減少させたことを示す。
試料7及び8についてのプロトコル1(40秒の空気ガス、窒素ガス、及び二酸化炭素ガスのスパージ)の結果を表15に示す。
Figure 2022528534000033
表15は、試料7では、二酸化炭素ガスでのスパージが、空気でのスパージ又は窒素でのスパージのいずれかと比較して、最終泡体積及び発泡能力を減少させたことを示す。表15は、試料8では、二酸化炭素ガスでのスパージが、空気でのスパージ又は窒素でのスパージのいずれかと比較して、最終泡体積及び発泡能力を減少させたことを示す。
試料9についてのプロトコル1(40秒の空気ガス、窒素ガス、及び二酸化炭素ガスのスパージ)の結果を表16に示す。
Figure 2022528534000034
表16は、試料9では、二酸化炭素ガスでのスパージが、空気でのスパージ又は窒素でのスパージのいずれかと比較して、最終泡体積及び発泡能力を減少させたことを示す。
実施例8:
実施例8では、気泡特性をデジタル写真によって観察した。それぞれの試料の泡の気泡のデジタル写真を、空気ガススパージを開始したとき、空気ガススパージの間中、及び生成した泡の崩壊の間に、一定間隔で撮影した。空気ガススパージ及び窒素ガススパージでの試料1、2、5、6、及び7についてデジタル写真を記録した。デジタル写真を0秒、15秒、40秒、65秒、及び90秒で記録した。図5Aは、0秒、15秒、40秒、65秒、及び90秒での気体ガススパージ及び窒素ガススパージでの試料1(水(RebM))の気泡のデジタル写真を示す。図5Bは、0秒、15秒、40秒、65秒、及び90秒での気体ガススパージ及び窒素ガススパージでの試料5(水(RebM、気泡調整剤))の気泡のデジタル写真を示す。図5Cは、0秒、15秒、40秒、65秒、及び90秒での気体ガススパージ及び窒素ガススパージでの試料7(水(RebM、気泡調整剤、防腐剤))の気泡のデジタル写真を示す。図6Aは、0秒、15秒、40秒、65秒、及び90秒での気体ガススパージ及び窒素ガススパージでの試料2(オレンジフレーバーあり(RebM))の気泡のデジタル写真を示す。図6Bは、0秒、15秒、40秒、65秒、及び90秒での気体ガススパージ及び窒素ガススパージでの試料6(オレンジフレーバーあり(RebM、気泡調整剤))の気泡のデジタル写真を示す。
図7Aは、空気をスパージした試料についての図5~図6の写真の気泡について、100秒のスパンにわたって計算した平均気泡面積をプロットしたグラフである。図7Bは、窒素をスパージした試料についての図5~図6の写真の気泡について、100秒のスパンにわたって計算した平均気泡面積をプロットしたグラフである。図7Cは、空気及び窒素をスパージした試料についての図5~図6の写真の気泡について、100秒のスパンにわたって計算した平均気泡面積をプロットしたグラフである。図7Bは、空気及び窒素をスパージしたオレンジフレーバー入りの水の試料についての図5~図6の写真の気泡について、100秒のスパンにわたって計算した平均気泡面積をプロットしたグラフである。
実施例9:
飲料モデル系(炭酸水)を、気泡増強剤を用いて、及び用いずに調製した。少量の濃縮SE溶液(静水中1%)を、一部がプラスチックのカップ内に1ozで投入し、炭酸水で充填して、100ppm刻みで0~600ppmの最終濃度を得ることによって試料を調製した。以下は、飲料官能評価に精通している4人の職員からのコメントである。
炭酸水(0~600ppm):
視覚
a.気泡調整剤を含有する系では、プラスチックカップの側面に付着する気泡の数の増加。
b.気泡調製剤を含有する系では、プラスチックカップの側面に付着する気泡のサイズの減少。
c.気泡調整剤を含有する系では、気泡調整剤の濃度が増加するにつれて気泡はより遅く融合するように見えた。
d.気泡調整剤を含有する系では、より小さな気泡がプラスチックカップの壁により長く持続した。
e.400ppmの気泡調整剤又はそれ以下では、溶液中の顕著な色はなし。

a.気泡調整剤を含まなかったものより、気泡調整剤を含有する系において気泡の口当たりの「細かさ」の顕著な増加。
b.1人は、300ppmの気泡調整剤で酸性度の知覚のかすかな増加に気付いた。
c.500ppmの気泡調整剤で経験したかすかな渋味。
d.600ppmの気泡調整剤で経験したわずかな渋味。
e.1人は、600ppmの気泡調整剤でかすかな「茶色の果物」の味に気付いた。
他の植物フレーバーはいずれかの濃度で知覚されない。
図8は、0ppm、100ppm、及び400ppmの気泡調整剤を有する試料を左から右に示す写真である。

Claims (42)

  1. 平均気泡直径が減少したガス化水溶液であって、
    a.前記ガス化水溶液を15.6℃及び1気圧の周囲気圧(STP)で発泡させるレベルの溶存ガスと、
    b.50ppm~1600ppmの濃度の気泡調整剤であって、前記気泡調整剤を含まない酸性水溶液と比較して、発泡開始1分以内のSTPで、前記水溶液のマトリックス内の平均気泡直径を減少させるのに有効である、気泡調整剤と、を含み、
    前記気泡調整剤が、モノカフェオイルキナ酸、ジカフェオイルキナ酸、モノフェルロイルキナ酸、ジフェルロイルキナ酸、モノクマロイルキナ酸、ジクマロイルキナ酸、及びこれらの塩からなる群から選択される1つ以上の化合物を含み、
    前記気泡調整剤が、0.3%(重量)未満のマロネート、マロン酸、オキサレート、シュウ酸、ラクテート、乳酸、サクシネート、コハク酸、マレート、若しくはリンゴ酸、又は0.05%(重量)未満のピルベート、ピルビン酸、フマレート、フマル酸、タータレート、酒石酸、ソルベート、ソルビン酸、アセテート、若しくは酢酸、又は約0.05%(重量)未満のクロロフィル、又は約0.1%(重量)未満のフラン、フラン含有化学物質、テオブロミン、テオフィリン、若しくはトリゴネリンを含む、ガス化水溶液。
  2. 前記気泡調整剤の前記濃度が、50ppm~600ppm、50ppm~500ppm、50ppm~400ppm、50ppm~300ppm、100ppm~600ppm、100ppm~500ppm、100ppm~400ppm、又は100ppm~300ppmである、請求項1に記載のガス化水溶液。
  3. 前記気泡調整剤が、1,3-ジカフェオイルキナ酸、1,4-ジカフェオイルキナ酸、1,5-ジカフェオイルキナ酸、3,4-ジカフェオイルキナ酸、3,5-ジカフェオイルキナ酸、4,5-ジカフェオイルキナ酸、及びこれらの塩からなる群から選択される少なくとも1つの化合物を含むジカフェオイルキナ成分を含む、請求項1又は2に記載のガス化水溶液。
  4. 前記気泡調整剤中に存在するジカフェオイルキナ酸及びジカフェオイルキナ塩のすべての合計が、前記気泡調整剤の総重量の10%(重量)以上、15重量%以上、20%(重量)以上、25%(重量)以上、30%(重量)以上、35%(重量)以上、40%(重量)以上、45%(重量)以上、50%(重量)以上、60%(重量)以上、70%(重量)以上、25~75%(重量)、又は40~60%(重量)を構成する、請求項1~3のいずれか一項に記載のガス化水溶液。
  5. 前記気泡調整剤が、1,3-ジカフェオイルキナ酸、1,4-ジカフェオイルキナ酸、1,5-ジカフェオイルキナ酸、3,4-ジカフェオイルキナ酸、3,5-ジカフェオイルキナ酸、4,5-ジカフェオイルキナ酸、及びこれらの塩からなる群から選択される少なくとも1つの化合物を含むジカフェオイルキナ成分と、クロロゲン酸、ネオクロロゲン酸、クリプトクロロゲン酸、及びこれらの塩からなる群から選択される少なくとも1つの化合物を含むモノカフェオイルキナ成分と、を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のガス化水溶液。
  6. 前記気泡調整剤が、1,3-ジカフェオイルキナ酸、1,4-ジカフェオイルキナ酸、1,5-ジカフェオイルキナ酸、3,4-ジカフェオイルキナ酸、3,5-ジカフェオイルキナ酸、4,5-ジカフェオイルキナ酸、及びこれらの塩からなる群から選択される少なくとも1つの化合物を含むジカフェオイルキナ成分と、クロロゲン酸、ネオクロロゲン酸、クリプトクロロゲン酸、及びこれらの塩からなる群から選択される少なくとも1つの化合物を含むモノカフェオイルキナ成分と、を含み、前記モノカフェオイルキナ成分及び前記ジカフェオイルキナ成分が、ともに、前記気泡調整剤の50%(重量)超、好ましくは60%(重量)超、70%(重量)超、80%(重量)超、90%(重量)超、又は95%(重量)超を構成する、請求項1に記載のガス化水溶液。
  7. 前記溶液が、STPにおける前記ガスの平衡飽和値よりも少なくとも50%、好ましくは少なくとも100%、少なくとも200%、又は少なくとも300%高いレベルのガスでガス化される、請求項1に記載のガス化水溶液。
  8. 前記気泡調整剤が、0%(重量)のマロネート、マロン酸、オキサレート、シュウ酸、ラクテート、乳酸、サクシネート、コハク酸、マレート、若しくはリンゴ酸、又は0%(重量)のクロロフィルを含む、請求項1に記載のガス化水溶液。
  9. 請求項1~7のいずれか一項に記載のガス化水溶液を含む飲料製品。
  10. 請求項1~7のいずれか一項に記載のガス化水溶液を含む非アルコール飲料製品。
  11. 平均気泡直径が減少した泡を形成する調整されたステビオール配糖体溶液であって、
    a.少なくとも20ppm、好ましくは少なくとも50ppmの濃度のステビオール配糖体と、
    b.50ppm~1600ppmの濃度の気泡調整剤であって、前記気泡調整剤を含まない水溶液と比較して前記泡中の平均気泡直径を減少させるのに有効である、気泡調整剤と、を含み、
    前記平均気泡直径が、15.6℃の温度を有する60mLの前記調整されたステビオール配糖体溶液に60秒間送達される150mL/分の気流速度で、ガスの送達が完了してから30秒後、1気圧の圧力で前記泡中の気泡の前記平均気泡直径を決定する、Foamscan試験によって測定され、
    前記気泡調整剤が、モノカフェオイルキナ酸、ジカフェオイルキナ酸、モノフェルロイルキナ酸、ジフェルロイルキナ酸、モノクマロイルキナ酸、ジクマロイルキナ酸、及びこれらの塩からなる群から選択される1つ以上の化合物を含み、
    前記気泡調整剤が、0.3%(重量)未満のマロネート、マロン酸、オキサレート、シュウ酸、ラクテート、乳酸、サクシネート、コハク酸、マレート、若しくはリンゴ酸、又は0.05%(重量)未満のピルベート、ピルビン酸、フマレート、フマル酸、タータレート、酒石酸、ソルベート、ソルビン酸、アセテート、若しくは酢酸、又は約0.05%(重量)未満のクロロフィル、又は約0.1%(重量)未満のフラン、フラン含有化学物質、テオブロミン、テオフィリン、若しくはトリゴネリンを含む、調整されたステビオール配糖体溶液。
  12. 前記気泡調整剤が、1,3-ジカフェオイルキナ酸、1,4-ジカフェオイルキナ酸、1,5-ジカフェオイルキナ酸、3,4-ジカフェオイルキナ酸、3,5-ジカフェオイルキナ酸、4,5-ジカフェオイルキナ酸、及びこれらの塩からなる群から選択される少なくとも1つの化合物を含むジカフェオイルキナ成分を含む、請求項11に記載の調整されたステビオール配糖体溶液。
  13. 前記気泡調整剤の前記濃度が、50ppm~600ppm、50ppm~500ppm、50ppm~400ppm、50ppm~300ppm、100ppm~600ppm、100ppm~500ppm、100ppm~400ppm、又は100ppm~300ppmである、請求項11又は12に記載の調整されたステビオール配糖体溶液。
  14. 前記気泡調整剤が、1,3-ジカフェオイルキナ酸、1,4-ジカフェオイルキナ酸、1,5-ジカフェオイルキナ酸、3,4-ジカフェオイルキナ酸、3,5-ジカフェオイルキナ酸、4,5-ジカフェオイルキナ酸、及びこれらの塩からなる群から選択される少なくとも1つの化合物を含むジカフェオイルキナ成分を含む、請求項11~13のいずれか一項に記載の調整されたステビオール配糖体溶液。
  15. 前記気泡調整剤中に存在するジカフェオイルキナ酸及びジカフェオイルキナ塩のすべての合計が、前記気泡調整剤の総重量の10%(重量)以上、15重量%以上、20%(重量)以上、25%(重量)以上、30%(重量)以上、35%(重量)以上、40%(重量)以上、45%(重量)以上、50%(重量)以上、60%(重量)以上、70%(重量)以上、25~75%(重量)、又は40~60%(重量)を構成する、請求項11~14のいずれか一項に記載の調整されたステビオール配糖体溶液。
  16. 前記気泡調整剤が、1,3-ジカフェオイルキナ酸、1,4-ジカフェオイルキナ酸、1,5-ジカフェオイルキナ酸、3,4-ジカフェオイルキナ酸、3,5-ジカフェオイルキナ酸、4,5-ジカフェオイルキナ酸、及びこれらの塩からなる群から選択される少なくとも1つの化合物を含むジカフェオイルキナ成分と、クロロゲン酸、ネオクロロゲン酸、クリプトクロロゲン酸、及びこれらの塩からなる群から選択される少なくとも1つの化合物を含むモノカフェオイルキナ成分と、を含む、請求項11~15のいずれか一項に記載の調整されたステビオール配糖体溶液。
  17. 前記気泡調整剤が、1,3-ジカフェオイルキナ酸、1,4-ジカフェオイルキナ酸、1,5-ジカフェオイルキナ酸、3,4-ジカフェオイルキナ酸、3,5-ジカフェオイルキナ酸、4,5-ジカフェオイルキナ酸、及びこれらの塩からなる群から選択される少なくとも1つの化合物を含むジカフェオイルキナ成分と、クロロゲン酸、ネオクロロゲン酸、クリプトクロロゲン酸、及びこれらの塩からなる群から選択される少なくとも1つの化合物を含むモノカフェオイルキナ成分と、を含み、前記モノカフェオイルキナ成分及び前記ジカフェオイルキナ成分が、ともに、前記気泡調整剤の50%(重量)超、好ましくは60%(重量)超、70%(重量)超、80%(重量)超、90%(重量)超、又は95%(重量)超を構成する、請求項11に記載の調整されたステビオール配糖体溶液。
  18. 前記ステビオール配糖体が、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドD、及びレバウジオシドMのうちの少なくとも1つを含む、請求項11~17のいずれか一項に記載の調整されたステビオール配糖体溶液。
  19. 前記ステビオール配糖体が、甘味組成物中のステビオール配糖体化合物の総重量に基づいて、少なくとも80%(重量)のレバウジオシドMを含む、請求項11~17のいずれか一項に記載の調整されたステビオール配糖体溶液。
  20. 前記ステビオール配糖体の濃度が、100ppm~1600ppm、好ましくは200ppm~1000ppm、又はより好ましくは400ppm~800ppmである、請求項11~19のいずれか一項に記載の調整されたステビオール配糖体溶液。
  21. 前記ステビオール配糖体の濃度が、10ppm~25ppm、好ましくは20ppm~24ppm、又はより好ましくは20ppmである、請求項11~19のいずれか一項に記載の調整されたステビオール配糖体溶液。
  22. 前記ステビオール配糖体の濃度が、100ppm~1600ppm、好ましくは200ppm~1000ppm、又はより好ましくは400ppm~800ppmであり、前記気泡調整剤の濃度が、50ppm~400ppm、50ppm~300ppm、100ppm~400ppm、又は100ppm~300ppmである、請求項11~19のいずれか一項に記載の調整されたステビオール配糖体溶液。
  23. 前記甘味組成物が、2~4のpHを有する、請求項11~22のいずれか一項に記載の調整されたステビオール配糖体溶液。
  24. 前記気泡調整剤が、植物源から調製される、請求項11~23のいずれか一項に記載の調整されたステビオール配糖体溶液。
  25. 前記気泡調整剤の少なくとも一部が、イェルバマテ、チコリ、ローズマリー、アーティチョーク、カルドン、又はステビアから調製される、請求項11~23のいずれか一項に記載の調整されたステビオール配糖体溶液。
  26. 請求項11~25のいずれか一項に記載の調整されたステビオール配糖体溶液を含む飲料製品であって、前記飲料が、空気、窒素、及び二酸化炭素からなる群から選択される1つ以上のガスでガス化される、飲料製品。
  27. 増加した発泡能力又はFC30を有する調整されたステビオール配糖体溶液であって、
    a.少なくとも10ppm、好ましくは少なくとも50ppm、又は少なくとも100ppmの濃度のステビオール配糖体と、
    b.50ppm~1600ppmの濃度の気泡調整剤と、を含み、
    前記気泡調整剤及び前記ステビオール配糖体が、それぞれ、少なくとも0.8の発泡能力又はFC30を前記調整されたステビオール配糖体溶液に提供するのに有効な濃度で存在し、FC30の発泡能力が、Foamscan試験において前記調整されたステビオール配糖体溶液に送達される空気の体積で除した泡体積として決定される、調整されたステビオール配糖体溶液。
  28. 前記気泡調整剤及び前記ステビオール配糖体が、それぞれ、少なくとも0.9、少なくとも1.0、少なくとも1.1、又は少なくとも1.2の発泡能力又はFC30を提供するのに有効な量で存在する、請求項27に記載の調整されたステビオール配糖体溶液。
  29. 前記気泡調整剤が、前記気泡調整剤の総重量に基づいて、10%(重量)以上、15%(重量)以上、20%(重量)以上、25%(重量)以上、30%(重量)以上、35%(重量)以上、40%(重量)以上、45%(重量)以上、50%(重量)以上、60%(重量)以上、又は70%(重量)以上のジカフェオイルキナ酸及びその塩からなる群からの化合物を含む、請求項27に記載の調整されたステビオール配糖体溶液。
  30. 前記モノカフェオイルキナ酸が、3-O-カフェオイルキナ酸、4-O-カフェオイルキナ酸、及び5-O-カフェオイルキナ酸からなる群から選択される1つ以上の化合物を含む、請求項27に記載の調整されたステビオール配糖体溶液。
  31. ジカフェオイルキナ酸が、モノカフェオイルキナ酸、ジカフェオイルキナ酸、及びこれらの塩からなる群から選択される1つ以上の化合物を含む、請求項27に記載の調整されたステビオール配糖体溶液。
  32. 前記ステビオール配糖体が、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドD、及びレバウジオシドMのうちの少なくとも1つを含む、請求項27~31のいずれか一項に記載の調整されたステビオール配糖体溶液。
  33. 前記ステビオール配糖体が、甘味組成物中のステビオール配糖体の総重量に基づいて少なくとも80%(重量)のレバウジオシドMを含む、請求項27~31のいずれか一項に記載の調整されたステビオール配糖体溶液。
  34. 前記甘味組成物が、100ppm~1600ppm、好ましくは200ppm~1000ppm、又はより好ましくは400ppm~800ppmの濃度のステビオール配糖体を有する、請求項27~33のいずれか一項に記載の調整されたステビオール配糖体溶液。
  35. 前記甘味組成物が、100ppm~1600ppm、好ましくは200ppm~1000ppm、又はより好ましくは400ppm~800ppmの濃度のステビオール配糖体と、100ppm~1600ppm、好ましくは200ppm~1000ppm、又はより好ましくは400ppm~800ppmの濃度の気泡調整剤とを有する、請求項27~33のいずれか一項に記載の調整されたステビオール配糖体溶液。
  36. 前記甘味組成物が、1.17~2.5、好ましくは1.4~2の気泡調整剤に対するステビオール配糖体の比を含む、請求項27~33のいずれか一項に記載の調整されたステビオール配糖体溶液。
  37. 前記甘味組成物が、2~4のpHを有する、請求項27~36のいずれか一項に記載の調整されたステビオール配糖体溶液。
  38. 前記気泡調整剤が、植物源から調製される、請求項27~37のいずれか一項に記載の調整されたステビオール配糖体溶液。
  39. 前記気泡調整剤の少なくとも一部が、イェルバマテ、チコリ、ローズマリー、アーティチョーク、カルドン、又はステビアから調製される、請求項27~37のいずれか一項に記載の調整されたステビオール配糖体溶液。
  40. 請求項27~39のいずれか一項に記載の甘味組成物を含む飲料であって、前記飲料が、空気、窒素、及び二酸化炭素からなる群から選択される1つ以上のガスでガス化される、飲料。
  41. ガス化水溶液によって形成される気泡のサイズを減少させるための方法であって、前記方法は、前記水溶液のガス化の後、又はより望ましくはガス化の前若しくはガス化の時に、気泡調整剤を水溶液に添加することを含む、方法。
  42. 水溶液によって生成される泡の体積、体積安定性、発泡能力、泡膨張、及び/又は泡密度を増加させるための方法であって、前記方法は、前記水溶液のガス化の後、又はより望ましくはガス化の前若しくはガス化の時に、気泡調整剤及びステビオール配糖体を水溶液に添加することを含む、方法。

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