JP6913455B2 - 炭酸飲料、炭酸飲料の製造方法、及び、炭酸飲料の香味向上方法 - Google Patents

炭酸飲料、炭酸飲料の製造方法、及び、炭酸飲料の香味向上方法 Download PDF

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本発明は、炭酸飲料、飲料ベース、炭酸飲料の製造方法、飲料ベースの製造方法、及び、炭酸飲料の香味向上方法に関する。
炭酸飲料は発泡性を有することから、消費者に爽快感や刺激感を与えるといった強みがあり、飲料の市場において一定のシェアを獲得している。
そして、炭酸飲料に関し、より市場のニーズに合致した商品を創出すべく、様々な研究開発が進められている。
例えば、特許文献1には、アルコール度数が1.0%以上3.0%未満である飲料であって、Na及びKを含有し、Na/Kのモル比が0.5〜60であり、Na濃度が0.03〜1.1g/Lであり、炭酸を含有する飲料が開示されている。
特開2016−27831号公報
特許文献1には、アルコール度数、Na/Kのモル比、Na濃度等を制御することにより、酒らしい味わいを増強することができると記載されている。
特許文献1に係る技術をはじめとして、炭酸飲料に関して様々な香味の検討がなされているが、消費者が炭酸飲料に強く要求する特徴の1つとして、炭酸飲料に特有の「喉越し感(爽快感)」が挙げられる。
そして、この喉越し感(爽快感)は、炭酸飲料らしい喉越しの爽快な感覚を消費者に与えるものであるため、喉越し感(爽快感)が小さいと、炭酸飲料としての評価の低下につながる可能性がある。
また、炭酸飲料の香味については、スッキリとした印象を有する消費者が多いため、スッキリ感も重要である。
そこで、本発明者らは、喉越し感とスッキリ感とが向上した炭酸飲料、飲料ベース、炭酸飲料の製造方法、飲料ベースの製造方法、及び、炭酸飲料の香味向上方法を提供することを課題とする。
前記課題は、以下の手段により解決することができる。
(1)1−オクテン−3−オールを含有するとともに、リモネン、シネオール、γ−テルピネンのうちの1種以上を含有し、前記リモネン、前記シネオール、前記γ−テルピネンの合計含有量が1.30〜75.00mg/Lである炭酸飲料(ただし、ビールを含むものではない)
(2)前記リモネン、前記シネオール、前記γ−テルピネンの合計含有量が6.00〜50.00mg/Lである前記1に記載の炭酸飲料。
(3)前記1−オクテン−3−オールの含有量が20〜300μg/Lである前記1又は前記2に記載の炭酸飲料。
(4)3−メチル−1−ブタノールの含有量が0.01〜0.10g/Lである前記1から前記3のいずれか1つに記載の炭酸飲料。
(5)1−オクテン−3−オールを含有するとともに、リモネン、シネオール、γ−テルピネンのうちの1種以上を含有する炭酸飲料用の飲料ベース(ただし、ビールを含むものではない)であって、前記リモネン、前記シネオール、前記γ−テルピネンの合計含有量をYmg/Lとし、希釈倍率をD倍とした場合において、Y/Dが1.30〜75.00である飲料ベース。
(6)1−オクテン−3−オールを含有するとともに、リモネン、シネオール、γ−テルピネンのうちの1種以上を含有する炭酸飲料(ただし、ビールを含むものではない)の製造方法であって、前記リモネン、前記シネオール、前記γ−テルピネンの合計含有量を1.30〜75.00mg/Lとする工程を含む炭酸飲料の製造方法。
(7)1−オクテン−3−オールを含有するとともに、リモネン、シネオール、γ−テルピネンのうちの1種以上を含有する炭酸飲料用の飲料ベース(ただし、ビールを含むものではない)の製造方法であって、前記リモネン、前記シネオール、前記γ−テルピネンの合計含有量をYmg/Lとし、希釈倍率をD倍とした場合において、Y/Dを1.30〜75.00とする工程を含む飲料ベースの製造方法。
(8)炭酸飲料(ただし、ビールを含むものではない)の喉越し感とスッキリ感を向上させる香味向上方法であって、前記炭酸飲料に1−オクテン−3−オールを含有させるとともに、リモネン、シネオール、γ−テルピネンのうちの1種以上を含有させ、前記リモネン、前記シネオール、前記γ−テルピネンの合計含有量を1.30〜75.00mg/Lとする工程を含む炭酸飲料の香味向上方法。
本発明に係る炭酸飲料は、1−オクテン−3−オールを含有するとともに、リモネン、シネオール、γ−テルピネンの合計含有量が所定範囲内となっていることから、喉越し感とスッキリ感とが向上している。
本発明に係る飲料ベースは、1−オクテン−3−オールを含有するとともに、Y/Dが所定範囲内となっていることから、希釈後の炭酸飲料は喉越し感とスッキリ感とが向上している。
本発明に係る炭酸飲料の製造方法は、1−オクテン−3−オールを含有させるとともに、リモネン、シネオール、γ−テルピネンの合計含有量を所定範囲内とする工程を含むことから、喉越し感とスッキリ感とが向上した炭酸飲料を製造することができる。
本発明に係る飲料ベースの製造方法は、1−オクテン−3−オールを含有させるとともに、Y/Dを所定範囲内とする工程を含むことから、希釈後の炭酸飲料について喉越し感とスッキリ感とが向上する飲料ベースを製造することができる。
本発明に係る炭酸飲料の香味向上方法は、1−オクテン−3−オールを含有させるとともに、リモネン、シネオール、γ−テルピネンの合計含有量を所定範囲内とする工程を含むことから、炭酸飲料の喉越し感とスッキリ感とを向上させることができる。
本発明の実施形態に係る炭酸飲料の製造方法の内容を説明するフローチャートである。
以下、本発明に係る炭酸飲料、飲料ベース、炭酸飲料の製造方法、飲料ベースの製造方法、及び、炭酸飲料の香味向上方法を実施するための形態(実施形態)について説明する。
[炭酸飲料]
本実施形態に係る炭酸飲料は、1−オクテン−3−オールを含有するとともに、リモネン、シネオール、γ−テルピネン(以下、適宜、まとめて「柑橘香気成分」という)のうちの1種以上を含有している。また、本実施形態に係る炭酸飲料は、3−メチル−1−ブタノール、果汁等を含有していてもよい。
以下、炭酸飲料を構成する各成分について説明する。
(1−オクテン−3−オール)
1−オクテン−3−オール(1−octen−3−ol)とは、分子式がC16Oで示される不飽和アルコールの一種であり、キノコ類に含まれる香気成分である。この1−オクテン−3−オールは、マツタケの香気に大きな影響を及ぼす物質として知られているが、本発明者らは驚くべきことにこの物質が柑橘香気成分と組み合わさることにより炭酸飲料の喉越し感(爽快感)を向上させることを見出した。
1−オクテン−3−オールの含有量は、20μg/L以上が好ましく、40μg/L以上がより好ましく、50μg/L以上がさらに好ましい。1−オクテン−3−オールの含有量が所定値以上であることにより、後記する柑橘香気成分と相乗的に作用し、喉越し感とスッキリ感とをより向上させることができる。
1−オクテン−3−オールの含有量は、300μg/L以下が好ましい。1−オクテン−3−オールの含有量が所定値以下であることにより、炭酸飲料として違和感のある香気が強くなってしまうといった事態を回避し、スッキリ感、飲み易さ、総合評価(炭酸飲料として好ましい香味か否か)の低下を抑制させることができる。
1−オクテン−3−オールの含有量は、SPME−GC−MS法によって測定することができる。
(3−メチル−1−ブタノール)
3−メチル−1−ブタノール(3−methyl−1−butanol)とは、分子式がC12Oで示されるアルコールの一種であり、イソアミルアルコールとも呼ばれる。この3−メチル−1−ブタノールは、香料の原料(誘導体)として知られているが、この物質が1−オクテン−3−オールと組み合わさることにより、炭酸飲料の喉越し感(爽快感)をさらに向上させる、ということを本発明者らは見出した。
3−メチル−1−ブタノールを含有させる場合、3−メチル−1−ブタノールの含有量は、0.01g/L以上が好ましく、0.02g/L以上がより好ましく、0.04g/L以上がさらに好ましい。3−メチル−1−ブタノールの含有量が所定値以上であることにより、1−オクテン−3−オールと相乗的に作用し、炭酸飲料の喉越し感を向上させることができる。
3−メチル−1−ブタノールの含有量は、0.15g/L以下が好ましく、0.10g/L以下がより好ましく、0.08g/L以下がさらに好ましい。3−メチル−1−ブタノールの含有量が所定値以下であることにより、スッキリ感、飲み易さ、総合評価(炭酸飲料として好ましい香味か否か)の低下を抑制することができる。
3−メチル−1−ブタノールの含有量は、SPME−GC−MS法によって測定することができる。
(柑橘香気成分)
本実施形態に係る炭酸飲料は、柑橘系の香気を奏する柑橘香気成分として、リモネン、シネオール、γ−テルピネンのうちの1種以上を含有する。そして、これらの柑橘香気成分は、1−オクテン−3−オール(及び、3−メチル−1−ブタノール)と相乗的に作用することで炭酸飲料の喉越し感(爽快感)を向上させるだけでなく、1−オクテン−3−オールに特有のまったりとした重い感じの香味を改善し、スッキリ感をも向上させる、ということを本発明者らは見出した。
柑橘香気成分はいずれか1種でもよく、2種以上を組み合わせてもよい。2種以上を組み合わせる場合においてその混合比率は特に限定されず、消費者のニーズに合わせて適宜変更できる。
柑橘香気成分の合計含有量は、1.30mg/L以上であり、6.00mg/L以上が好ましく、15.00mg/L以上がより好ましい。柑橘香気成分の合計含有量が所定値以上であることにより、1−オクテン−3−オール(及び、3−メチル−1−ブタノール)と相乗的に作用することで喉越し感を向上させるだけでなく、スッキリ感をも向上させることができる。また、柑橘香気成分の合計含有量が所定値以上であることにより、飲み易さ、総合評価(炭酸飲料として好ましい香味か否か)を向上させることもできる。
柑橘香気成分の合計含有量は、75.00mg/L以下であり、50.00mg/L以下が好ましく、30.00mg/L以下がより好ましい。柑橘香気成分の合計含有量が所定値以下であることにより、スッキリ感、飲み易さ、総合評価(炭酸飲料として好ましい香味か否か)の低下を抑制することができる。
(果汁)
果汁とは、果実を搾った汁である。果汁の由来となる果実は、特に限定されないものの、特に限定されず、食用のものであれば、いずれの果実も使用できる。
例えば、果実としては、レモン、グレープフルーツ、オレンジ、ライム、イヨカン、ウンシュウミカン、カボス、キシュウミカン、キノット、コウジ、サンボウカン、シトロン、ジャバラ、スダチ、ダイダイ、タチバナ、タンゴール、ナツミカン、ハッサク、ハナユズ、ヒュウガナツ、ヒラミレモン(シークヮーサー)、ブンタン、ポンカン(マンダリンオレンジ)、ユズ、セイヨウリンゴ(いわゆるリンゴ)、エゾノコリンゴ、カイドウズミ、ハナカイドウ、イヌリンゴ(ヒメリンゴ)、マルバカイドウ、ノカイドウ、ズミ(コリンゴ、コナシ)、オオウラジロノキ、ブドウ、イチゴ、モモ、メロン、パイナップル、グァバ、バナナ、マンゴー、アセロラ、パパイヤ、パッションフルーツ、ウメ、ナシ、アンズ、スモモ、キウイフルーツ、カシス、ブルーベリー、ラズベリーなどが挙げられる。
果汁は、例えば、濃縮果汁、還元果汁、ストレート果汁といった各種果汁、果実ピューレ(火を通した果実あるいは生の果実をすりつぶしたり裏ごししたりした半液体状のもの)、これらの希釈液、濃縮液、混合液などを用いることができる。さらに、果汁は、1種類の果実を原料としてもよいし、2種類以上の果実を原料としてもよい。
なお、本実施形態に係る炭酸飲料は果汁を含有することにより、様々な果実の香味を付与することができる。
果汁を含有させる場合、果汁の含有量は、果汁率換算で0.5%以上が好ましく、1.0%以上がより好ましく、3.0%以上がさらに好ましい。果汁の含有量が所定値以上であることにより、フルーティーな酸味を付与し、総合評価(炭酸飲料として好ましい香味か否か)を向上させることができる。
果汁の含有量は、果汁率換算で20.0%以下が好ましく、10.0%以下がより好ましい。果汁の含有量が所定値以下であることにより、喉越し感の低下を抑制することができる。
本実施形態に係る炭酸飲料の果汁の含有量(果汁率換算)は、「含有量(果汁率換算)%(詳細には、w/v%)」=「果汁配合量(g)」×「濃縮倍率」/100mL×100により算出することとする。
ここで、「濃縮倍率」(ストレート果汁を100%としたときの果汁の相対的濃縮倍率)を算出するにあたり、JAS規格に準ずるものとし、果汁に加えられた糖類、はちみつ等の糖用屈折計示度を除くものとする。
詳細には、ストレート果汁の糖用屈折計示度あるいは酸度の値は、JAS規格である果実飲料の日本農林規格(平成28年2月24日農林水産省告示第489号)において、各果実に固有の基準値が定められている(別表3において「糖用屈折計示度の基準(Bx)」、別表4において「酸度の基準(%)」)。したがって、使用する果汁の糖用屈折計示度あるいは酸度を測定し、その果実に固有の糖用屈折計示度あるいは酸度の基準値で割れば、果汁の濃縮倍率を求めることができる。
例えば、果実飲料の日本農林規格(平成28年2月24日農林水産省告示第489号)の別表4によるとレモンの基準酸度は4.5%であるから、酸度が9.0%のレモン果汁は、2倍濃縮のレモン果汁となる。この2倍濃縮のレモン果汁を、飲料100mL中にZg配合した場合、この飲料におけるレモン果汁の含有量(果汁率換算)は、「Zg×2(濃縮倍率)/100mL×100」によって算出することができる。
(発泡性)
本実施形態に係る炭酸飲料は、発泡性の飲料であり、20℃におけるガス圧が1.0kg/cm2以上であるのが好ましく、1.5kg/cm2以上であるのがより好ましく、2.0kg/cm2以上であるのがさらに好ましい。炭酸飲料の発泡性が所定値以上であることにより、炭酸飲料として好ましい喉越し感を消費者に感じさせることができる。
なお、炭酸飲料のガス圧は、ガス内圧計を用いて測定することができる。
(アルコール)
本実施形態に係る炭酸飲料は、アルコールを含有してもよい。
アルコールは飲用することができるアルコールであればよく、種類、製法、原料などに限定されることはないが、蒸留酒又は醸造酒であることが好ましい。蒸留酒としては、例えば、焼酎、ブランデー、ウォッカ、ウイスキー、ラム等の各種スピリッツ、原料用アルコール等が挙げられ、これらのうちの1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。醸造酒としては、例えば、ビール、発泡酒、果実酒、甘味果実酒、清酒などを1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、前記した様々な酒類に果実等を漬け込んだ浸漬酒を使用してもよい。
なお、本明細書においてアルコールとは、特に明記しない限り、エタノールのことをいう。
(アルコール度数)
アルコール度数は、特に限定されないが、炭酸飲料をアルコール飲料とする場合は、1v/v%以上であることが好ましく、3v/v%以上であることがさらに好ましい。また、アルコール度数は、12v/v%以下であることが好ましく、9v/v%以下であることがより好ましい。
なお、炭酸飲料のアルコール度数は、例えば、国税庁所定分析法(訓令)3清酒3−4アルコール分(振動式密度計法)に基づいて測定することができる。
(その他)
本実施形態に係る炭酸飲料は、本発明の所望の効果が阻害されない範囲で飲料として通常配合される甘味料、高甘味度甘味料、酸化防止剤、香料、酸味料、塩類、食物繊維、着色料など(以下、適宜「添加剤」という)を添加することもできる。甘味料としては、例えば、果糖ぶどう糖液糖、グルコース、ガラクトース、マンノース、フルクトース、ラクトース、スクロース、マルトース、グリコーゲンやデンプンなどを用いることができる。高甘味度甘味料としては、例えば、ネオテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、サッカリン、サッカリンナトリウム、グリチルリチン酸二ナトリウム、チクロ、ズルチン、ステビア、グリチルリチン、ソーマチン、モネリン、アスパルテーム、アリテームなどを用いることができる。酸化防止剤としては、例えば、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどを用いることができる。酸味料としては、例えば、アジピン酸、クエン酸、クエン酸三ナトリウム、グルコノデルタラクトン、グルコン酸、グルコン酸カリウム、グルコン酸ナトリウム、コハク酸、コハク酸一ナトリウム、コハク酸二ナトリウム、酢酸ナトリウム、DL−酒石酸、L−酒石酸、DL−酒石酸ナトリウム、L−酒石酸ナトリウム、二酸化炭素、乳酸、乳酸ナトリウム、氷酢酸、フマル酸、フマル酸一ナトリウム、DL−リンゴ酸、DL−リンゴ酸ナトリウム、リン酸などを用いることができる。塩類としては、例えば、食塩、酸性りん酸カリウム、酸性りん酸カルシウム、りん酸アンモニウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、メタ重亜硫酸カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硝酸カリウム、硫酸アンモニウムなどを用いることができる。食物繊維としては、例えば、難消化性デキストリン、ペクチン、ポリデキストロース、グアーガム分解物などを用いることができる。着色料としては、例えば、カラメル色素、アントシアニン、クチナシ色素、果汁色素、野菜色素、合成色素などを用いることができる。
そして、前記した1−オクテン−3−オール、3−メチル−1−ブタノール、柑橘香気成分については、化合物、香料等として一般に市販されているものを使用することができ、また、果汁、添加物も、一般に市販されているものを使用することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る炭酸飲料は、1−オクテン−3−オールを含有するとともに、リモネン、シネオール、γ−テルピネンの合計含有量が所定範囲内となっていることから、喉越し感とスッキリ感とが向上している。また、本実施形態に係る炭酸飲料は、飲み易さ、総合評価も優れたものとなる。
[飲料ベース]
本実施形態に係る飲料ベースは、後記する割り材で希釈されることにより前記の炭酸飲料とすることができる飲料ベースであって、炭酸飲料用の(炭酸飲料を作るための)飲料ベースである。
なお、本実施形態に係る飲料ベースは、消費者や飲食店などに提供されるに際して、飲料ベースの状態(RTS:Ready To Serve)で提供された後に割り材で希釈されてもよいし、飲料ベースを割り材で希釈した後に飲料の状態(RTD:Ready To Drink)で提供されてもよい。
以下、本実施形態に係る飲料ベースを説明するに際して、前記の炭酸飲料と共通する構成については説明を省略し、相違する構成(特に含有量等)を中心に説明する。
(1−オクテン−3−オール)
飲料ベースの1−オクテン−3−オールの含有量をXμg/Lとし、希釈倍率をD倍とした場合、X/Dは、20以上が好ましく、40以上がより好ましく、50以上がさらに好ましい。また、X/Dは、300以下が好ましい。
(3−メチル−1−ブタノール)
飲料ベースの3−メチル−1−ブタノールの含有量をAg/Lとし、希釈倍率をD倍とした場合、A/Dは、0.01以上が好ましく、0.02以上がより好ましく、0.04以上がさらに好ましい。また、A/Dは、0.15以下が好ましく、0.10以下がより好ましく、0.08以下がさらに好ましい。
(柑橘香気成分)
飲料ベースの柑橘香気成分(リモネン、シネオール、γ−テルピネンのうちの1種以上)の合計含有量をYmg/Lとし、希釈倍率をD倍とした場合、Y/Dは、1.30以上であり、6.00以上が好ましく、15.00以上がより好ましい。また、Y/Dは、75.00以下であり、50.00以下が好ましく、30.00以下がより好ましい。
(果汁)
飲料ベースの果汁の含有量の果汁率換算をB%とし、希釈倍率をD倍とした場合、B/Dは、0.5以上が好ましく、1.0以上がより好ましく、3.0以上がさらに好ましい。また、B/Dは、20.0以下が好ましく、10.0以下がより好ましい。
(アルコール度数)
飲料ベースのアルコール度数をCv/v%とし、希釈倍率をD倍とした場合、C/Dは、1以上であることが好ましく、3以上であることがさらに好ましい。また、C/Dは、12以下であることが好ましく、9以下であることがより好ましい。
(発泡性)
飲料ベースは、後記する割り材によって発泡性を付与するのが一般的であるため、発泡性はなくてもよい。
(割り材)
割り材とは、本実施形態に係る飲料ベースの希釈に用いるものである。
割り材としては、例えば、水、炭酸水、お湯、氷、果汁、果汁入り飲料、牛乳、茶、アルコール等を挙げることができ、これらのうちの1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。ただし、基本的に飲料ベースは発泡性ではないため、割り材としては、発泡性の有する炭酸水等、又は、炭酸水等と他の割り材との組み合わせであり、希釈後の飲料が前記した発泡性となるのが好ましい。
なお、割り材を用いた希釈は、本実施形態に係る飲料ベースが1.2〜20倍、好ましくは1.5〜10倍、さらに好ましくは2〜5倍となるように実施すればよい。
以上説明したように、本実施形態に係る飲料ベース(希釈倍率:D倍用)は、Y/Dが所定範囲内となっている、言い換えると、希釈後(飲用時)の炭酸飲料の柑橘香気成分の含有量が所定範囲内となっている。その結果、希釈後(飲用時)の炭酸飲料は、喉越し感とスッキリ感とが向上している。また、希釈後(飲用時)の炭酸飲料は、飲み易さ、総合評価も優れたものとなる。
[容器詰め炭酸飲料、及び、容器詰め飲料ベース]
本実施形態に係る炭酸飲料、及び、飲料ベースは、各種容器に入れて提供することができる。各種容器に炭酸飲料又は飲料ベースを詰めることにより、長期間の保管による品質の劣化を好適に防止することができる。
なお、容器は密閉できるものであればよく、金属製(アルミニウム製又はスチール製など)のいわゆる缶容器・樽容器を適用することができる。また、容器は、ガラス容器、ペットボトル容器、紙容器、パウチ容器などを適用することもできる。容器の容量は特に限定されるものではなく、現在流通しているどのようなものも適用することができる。なお、気体、水分および光線を完全に遮断し、長期間常温で安定した品質を保つことが可能な点から、金属製の容器を適用することが好ましい。
また、各種容器に飲料ベースを詰める場合は、その容器に、前記した割り材等によって希釈して飲んでもよい旨の表示(例えば、希釈倍率等)を付してもよい。
[炭酸飲料、及び、飲料ベースの製造方法]
次に、本実施形態に係る炭酸飲料、及び、飲料ベースの製造方法を説明する。
本実施形態に係る炭酸飲料、及び、飲料ベースの製造方法は、混合工程S1と、後処理工程S2と、を含む。
混合工程S1では、混合タンクに、水、1−オクテン−3−オール、3−メチル−1−ブタノール、果汁、柑橘香気成分、飲用アルコール、添加剤などを適宜投入して混合後液を製造する。
この混合工程S1において、1−オクテン−3−オール、3−メチル−1−ブタノール、果汁の含有量、柑橘香気成分の合計含有量、Y/D等が前記した所定範囲の量となるように各原料を混合し、調整すればよい。
そして、後処理工程S2では、例えば、ろ過、殺菌、カーボネーション、容器への充填などの処理を必要に応じて選択的に行う。
なお、後処理工程S2のろ過処理は、一般的なフィルター又はストレーナーによって行うことができる。また、後処理工程S2の殺菌処理は、処理速度等の観点から、プレート殺菌によって行うのが好ましいが、同様の処理を行うことができるのであればこれに限定されることなく適用可能である。また、後処理工程S2のカーボネーション処理は、発泡性が前記した所定範囲内となるように炭酸ガスを圧入する。また、後処理工程S2の充填処理は、飲料品の製造において通常行われる程度にクリーン度を保ったクリーンルームにて充填するのが好ましい。そして、後処理工程S2での各処理の順序は特に限定されない。
なお、混合工程S1及び後処理工程S2にて行われる各処理は、RTD・RTS飲料などを製造するために一般的に用いられている設備にて行うことができる。
以上説明したように、本実施形態に係る炭酸飲料の製造方法は、1−オクテン−3−オールを含有させるとともに、リモネン、シネオール、γ−テルピネンの合計含有量を所定範囲内とする工程を含むことから、喉越し感とスッキリ感とが向上した炭酸飲料を製造することができる。
また、本実施形態に係る飲料ベースの製造方法は、1−オクテン−3−オールを含有させるとともに、Y/Dを所定範囲内とする工程を含むことから、希釈後の炭酸飲料について喉越し感とスッキリ感とが向上する飲料ベースを製造することができる。
[炭酸飲料の香味向上方法]
次に、本実施形態に係る炭酸飲料の香味向上方法を説明する。
本実施形態に係る炭酸飲料の香味向上方法は、1−オクテン−3−オールを含有させるとともに、リモネン、シネオール、γ−テルピネンの合計含有量を所定の範囲内に調整する工程を含む方法である。
また、本実施形態に係る炭酸飲料の香味向上方法は、1−オクテン−3−オール、3−メチル−1−ブタノール、果汁(果汁率換算)、アルコール度数、発泡性を所定の範囲内に調整する工程を含むのが好ましい。
なお、これらの含有量等の値については、前記した「炭酸飲料」において説明した値と同じである。
以上説明したように、本実施形態に係る炭酸飲料の香味向上方法は、1−オクテン−3−オールを含有させるとともに、リモネン、シネオール、γ−テルピネンの合計含有量を所定範囲内とする工程を含むことから、炭酸飲料の喉越し感とスッキリ感とを向上させることができる。
次に、本発明の要件を満たす実施例とそうでない比較例とを例示して、本発明について説明する。
[実施例1]
まず、実施例1では、柑橘香気成分の合計含有量が、各評価に与える影響について確認する。
(サンプルの準備:A−1〜A−8)
1−オクテン−3−オールを含有する香料、レモン系の香料、果糖ブドウ糖液糖、クエン酸、原料アルコール、炭酸水、水を混合して、表1の含有量となるようにサンプル液を準備した。
なお、各サンプルについて、レモン系の香料の添加量を変化させ、その他の原料の含有割合は固定した。
また、各サンプルのアルコール度数は、6.0v/v%であり、ガス圧は2.0kg/cm2(20℃)であった。
(サンプルの準備:A−9)
1−オクテン−3−オールを含有する香料、3−メチル−1−ブタノールを含有する香料、グレープフルーツ系の香料、果糖ブドウ糖液糖、クエン酸、原料アルコール、炭酸水、水を混合して、表1の含有量となるようにサンプル液を準備した。
なお、1−オクテン−3−オールを含有する香料、果糖ブドウ糖液糖、クエン酸、原料アルコールの含有割合については、サンプルA−1〜A−8と同じとした。
また、サンプルのアルコール度数は、6.0v/v%であり、ガス圧は2.0kg/cm2(20℃)であった。
(試験内容)
前記の方法により製造した各サンプルについて、訓練された専門のパネル6名が下記評価基準に則って「スッキリ感」、「飲み易さ」、「喉越し感(爽快感)」、「総合評価」について、1〜5点の5段階評価で独立点数付けし、その平均値を算出した。
なお、全ての評価は、サンプルを飲んで評価した。
(スッキリ感:評価基準)
5点:スッキリ感が非常に強く感じられた。
4点:スッキリ感が強く感じられた。
3点:スッキリ感が感じられた。
2点:スッキリ感が弱く感じられた。
1点:スッキリ感が感じらなかった。
なお、詳細には、「スッキリ感」の評価は、香味が長く残らず、清涼な感じが強く、スッキリと感じられる場合に高い点数とし、香味の後残りがあり、清涼な感じが弱く、スッキリと感じられない場合に、低い点数とした。
(飲み易さ:評価基準)
5点:非常に飲み易かった。
4点:かなり飲み易かった。
3点:飲み易かった。
2点:少し飲み難かった。
1点:飲み難かった。
なお、詳細には、「飲み易さ」の評価は、喉に引っ掛かる様な感じがなく(喉に引っ掛かる様な香味がせず)、違和感のある香気がせず、飲み易い場合に高い点数とし、喉に引っ掛かる様な感じが強く(喉に引っ掛かる様な香味が強く)、違和感のある香気が強く、飲み難い場合に、低い点数とした。
(喉越し感(爽快感):評価基準)
5点:炭酸飲料らしい爽快感が非常に強く、喉越しが非常に爽快に感じられた。
4点:炭酸飲料らしい爽快感が強く、喉越しがかなり爽快に感じられた。
3点:炭酸飲料らしい爽快感が感じられ、喉越しが爽快に感じられた。
2点:炭酸飲料らしい爽快感が弱く、喉越しの爽快さが弱く感じられた。
1点:炭酸飲料らしい爽快感が非常に弱く、喉越しの爽快さが非常に弱く感じられた。
(総合評価:評価基準)
5点:炭酸飲料として非常に好適な香味である。
4点:炭酸飲料としてかなり好適な香味である。
3点:炭酸飲料として好適な香味である。
2点:炭酸飲料として不適な香味である。
1点:炭酸飲料としてかなり不適な香味である。
表1に、各サンプルの規格を示すとともに、各評価の結果を示す。
Figure 0006913455
(結果の検討)
サンプルA−1〜A−8は、柑橘香気成分の合計含有量を変化させたものである。
サンプルA−1〜A−8の結果を確認すると明らかなように、柑橘香気成分の合計含有量が所定範囲内である場合には、喉越し感、スッキリ感の点数が良いとともに、飲み易さ、総合評価の点数も良いことが確認できた。
なお、柑橘香気成分の合計含有量が多過ぎると、スッキリ感、飲み易さ、総合評価の点数が下がることも確認できた。
サンプルA−9は、グレープフルーツ系の香料を使用したものである。
サンプルA−9の結果を確認すると明らかなように、レモン系の香料を使用したサンプルA−1〜A−8と同様、グレープフルーツ系の香料を使用したとしても、柑橘香気成分の合計含有量が所定範囲内であれば、喉越し感、スッキリ感、飲み易さ、総合評価のいずれの点数も良くなることが確認できた。
以上の結果より、柑橘香気成分の合計含有量が本発明で規定する所定範囲内となっていると、喉越し感、スッキリ感を向上させるだけでなく、飲み易さ、総合評価も良いことがわかった。
また、どのような香料を使用したとしても、柑橘香気成分の合計含有量が所定範囲内であれば、所望の効果を得られることもわかった。
[実施例2]
次に、実施例2では、1−オクテン−3−オールの含有量が、各評価に与える影響について確認する。
(サンプルの準備)
1−オクテン−3−オールを含有する香料、レモン系の香料、果糖ブドウ糖液糖、クエン酸、原料アルコール、炭酸水、水を混合して、表2の含有量となるようにサンプル液を準備した。
なお、各サンプルについて、1−オクテン−3−オールを含有する香料の添加量を変化させ、その他の原料の含有割合は固定した。
また、各サンプルのアルコール度数は、6.0v/v%であり、ガス圧は2.0kg/cm2(20℃)であった。
(試験内容、評価基準)
試験内容、及び、各試験の評価基準については、実施例1と同様であった。
表2に、サンプルの規格を示すとともに、各評価の結果を示す。
Figure 0006913455
(結果の検討)
サンプルB−1〜B−4は、1−オクテン−3−オールの含有量を変化させたものである。
サンプルB−1〜B−4の結果を確認すると明らかなように、1−オクテン−3−オールの含有量が所定範囲内であれば、喉越し感、スッキリ感、飲み易さ、総合評価のいずれの点数もかなり良くなることが確認できた。
以上の結果より、各評価項目について、より良い評価とするためには、1−オクテン−3−オールの含有量を所定範囲内とすればよいことがわかった。
[実施例3]
次に、実施例3では、3−メチル−1−ブタノールの含有量が、各評価に与える影響について確認する。
(サンプルの準備)
1−オクテン−3−オールを含有する香料、3−メチル−1−ブタノールを含有する香料、レモン系の香料、果糖ブドウ糖液糖、クエン酸、原料アルコール、炭酸水、水を混合して、表3の含有量となるようにサンプル液を準備した。
なお、各サンプルについて、3−メチル−1−ブタノールを含有する香料の添加量を変化させ、その他の原料の含有割合は固定した。
また、各サンプルのアルコール度数は、6.0v/v%であり、ガス圧は2.0kg/cm2(20℃)であった。
(試験内容、評価基準)
試験内容、及び、各試験の評価基準については、実施例1と同様であった。
表3に、サンプルの規格を示すとともに、各評価の結果を示す。
Figure 0006913455
(結果の検討)
サンプルC−1〜C−5は、3−メチル−1−ブタノールの含有量を変化させたものである。
サンプルC−1〜C−5の結果を確認すると明らかなように、3−メチル−1−ブタノールの含有量が所定範囲内であれば、喉越し感、スッキリ感、飲み易さ、総合評価のいずれの点数もかなり良くなることが確認できた。
以上の結果より、各評価項目について、より良い評価とするためには、3−メチル−1−ブタノールの含有量を所定範囲内とすればよいことがわかった。
[参考例]
なお、参考例として、1−オクテン−3−オールの含有量が所定の評価に与える影響を示しておく。
(サンプルの準備)
1−オクテン−3−オールを含有する香料、果糖ブドウ糖液糖、クエン酸、原料アルコール、炭酸水、水を混合して、表4の含有量となるようにサンプル液を準備した。
なお、各サンプルについて、1−オクテン−3−オールを含有する香料の添加量を変化させ、その他の原料の含有割合は固定した。
また、各サンプルのアルコール度数は、6.0v/v%であり、ガス圧は2.0kg/cm2(20℃)であった。
(試験内容)
前記の方法により製造した各サンプルについて、訓練された専門のパネル6名が下記評価基準に則って、「喉越し感(刺激感)」について、1〜5点の5段階評価で独立点数付けし、その平均値を算出した。
なお、全ての評価は、サンプルを飲んで評価した。
(喉越し感(刺激感):評価基準)
5点:刺激感が非常に強く、喉越し感が非常に強く感じられた。
4点:刺激感が強く、喉越し感が強く感じられた。
3点:刺激感が感じられ、喉越し感が感じられた。
2点:刺激感が弱く、喉越し感が弱く感じられた。
1点:刺激感が非常に弱く、喉越し感が非常に弱く感じられた。
表4に、各サンプルの規格を示すとともに、各評価の結果を示す。
Figure 0006913455
(結果の検討)
サンプルD−1〜D−5は、1−オクテン−3−オールの含有量を変化させたものである。
サンプルD−1〜D−5の結果を確認すると明らかなように、1−オクテン−3−オールの含有量が所定範囲内である場合には、喉越し感(刺激感)の点数が良いことが確認できた。
S1 混合工程
S2 後処理工程

Claims (8)

  1. 1−オクテン−3−オールを含有するとともに、リモネン、シネオール、γ−テルピネンのうちの1種以上を含有し、
    前記リモネン、前記シネオール、前記γ−テルピネンの合計含有量が1.30〜75.00mg/Lである炭酸飲料(ただし、ビールを含むものではない)
  2. 前記リモネン、前記シネオール、前記γ−テルピネンの合計含有量が6.00〜50.00mg/Lである請求項1に記載の炭酸飲料。
  3. 前記1−オクテン−3−オールの含有量が20〜300μg/Lである請求項1又は請求項2に記載の炭酸飲料。
  4. 3−メチル−1−ブタノールの含有量が0.01〜0.10g/Lである請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の炭酸飲料。
  5. 1−オクテン−3−オールを含有するとともに、リモネン、シネオール、γ−テルピネンのうちの1種以上を含有する炭酸飲料用の飲料ベース(ただし、ビールを含むものではない)であって、
    前記リモネン、前記シネオール、前記γ−テルピネンの合計含有量をYmg/Lとし、希釈倍率をD倍とした場合において、Y/Dが1.30〜75.00である飲料ベース。
  6. 1−オクテン−3−オールを含有するとともに、リモネン、シネオール、γ−テルピネンのうちの1種以上を含有する炭酸飲料(ただし、ビールを含むものではない)の製造方法であって、
    前記リモネン、前記シネオール、前記γ−テルピネンの合計含有量を1.30〜75.00mg/Lとする工程を含む炭酸飲料の製造方法。
  7. 1−オクテン−3−オールを含有するとともに、リモネン、シネオール、γ−テルピネンのうちの1種以上を含有する炭酸飲料用の飲料ベース(ただし、ビールを含むものではない)の製造方法であって、
    前記リモネン、前記シネオール、前記γ−テルピネンの合計含有量をYmg/Lとし、希釈倍率をD倍とした場合において、Y/Dを1.30〜75.00とする工程を含む飲料ベースの製造方法。
  8. 炭酸飲料(ただし、ビールを含むものではない)の喉越し感とスッキリ感を向上させる香味向上方法であって、
    前記炭酸飲料に1−オクテン−3−オールを含有させるとともに、リモネン、シネオール、γ−テルピネンのうちの1種以上を含有させ、前記リモネン、前記シネオール、前記γ−テルピネンの合計含有量を1.30〜75.00mg/Lとする工程を含む炭酸飲料の香味向上方法。
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