JP4400940B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばパチンコ遊技機やコイン遊技機あるいはスロットマシン等で代表される遊技機に関し、詳しくは、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様となった場合に遊技者にとって有利な遊技状態に制御可能となる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技機において、従来から一般的に知られているものに、たとえば、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様となった場合に遊技者にとって有利な遊技状態に制御可能となる遊技機があった。
【0003】
この種の従来の遊技機では、たとえば、可変表示装置に表示された複数の可変表示部で複数種類の識別情報が可変表示開始された後、各可変表示部の表示結果が導出表示される。そして、前記複数の可変表示部の表示結果が予め定められた特定の識別情報の組合わせとなった場合に大当りとなる。このため、遊技者は、可変表示装置で可変表示が開始されてからその表示結果が導出表示されるまでの間、大当りに対する期待を寄せて可変表示装置の表示に注目するようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この種の遊技機において興趣向上を図るために、可変表示装置の表示結果が導出表示される前に可変表示装置の表示結果が予告されることがあるようにすることが考えられる。
【0005】
しかしながら、たとえば、可変表示装置の表示結果が前記特定の表示態様とならない旨の予告がなされた場合に常にその予告が維持されるのでは、可変表示装置の表示結果が最終的に導出表示される前に遊技者の期待感が削がれてしまうという問題が生じる。また、可変表示装置の表示結果が前記特定の表示態様となる旨の予告がなされた場合に常にその予告が維持されるのでは、可変表示装置の表示結果が導出表示される前に早々と遊技者の緊張感が喪失されてしまい、却って遊技興趣の向上を阻害することになる。
【0006】
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、可変表示装置の表示結果を予告した場合の不都合を解消し、興趣向上を図ることが可能な遊技機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、複数種類の識別情報を複数の可変表示部において可変表示可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の識別情報の組合わせとなった場合に遊技者にとって有利な遊技状態に制御可能となる遊技機であって、
前記可変表示装置の表示結果を前記特定の識別情報の組合わせとするか否かを決定可能な表示結果決定手段と、
該表示結果決定手段の決定に基づいて前記可変表示装置の表示結果を導出表示させるための表示制御を行なうとともに前記複数の可変表示部の一部の可変表示部において前記識別情報が可変表示中であり、かつ、既に可変表示を終えた前記可変表示部の前記識別情報の組合わせが前記特定の識別情報の組合わせの一部を構成するリーチ表示状態とすることが可能な可変表示制御手段と、
前記リーチ表示状態となった後に前記一部の可変表示部に導出表示される前記識別情報を予告するために、前記リーチ表示状態を構成する前記識別情報と同じ種類の第1種識別情報および前記リーチ表示状態を構成する前記識別情報と異なる種類の第2種識別情報の中から、前記可変表示装置に表示する複数の表示結果候補を決定する表示結果候補決定手段と、
前記リーチ表示状態となった後、前記表示結果決定手段の決定に基づいた前記可変表示装置の表示結果を導出表示させる前に、前記表示結果候補決定手段が決定した前記複数の表示結果候補を前記可変表示装置に表示することにより、前記可変表示装置の表示結果を予告可能な表示結果予告手段と、
該表示結果予告手段が表示した前記複数の表示結果候補のいずれかを消去することにより、当該表示結果予告手段による予告の一部を取消し可能な予告取消手段とを含み、
前記表示結果候補決定手段は、前記表示結果決定手段により前記特定の識別情報の組合わせとすることが決定されているときのほうが前記特定の識別情報の組合わせとすることが決定されていないときよりも、表示結果候補の数が多くなる割合が高くなるように表示結果候補を決定し、かつ、前記表示結果決定手段により前記特定の識別情報の組合わせとすることが決定されているときのみ、前記複数の表示結果候補のすべてを前記第1種識別情報に決定する場合があり、
前記表示結果予告手段は、前記予告取消手段が表示結果候補としての前記第2種識別情報を前記可変表示装置から消去した後に、表示結果候補としての前記第1種識別情報を前記可変表示装置に追加して表示することを特徴とする。
【0013】
【作用】
請求項1に記載の本発明によれば、表示結果決定手段の働きにより、前記可変表示装置の表示結果を前記特定の識別情報の組合わせとするか否かが決定される。可変表示制御手段の働きにより、前記表示結果決定手段の決定に基づいて前記可変表示装置の表示結果が導出表示される。さらに可変表示制御手段の働きにより、前記複数の可変表示部の一部の可変表示部において前記識別情報が可変表示中であり、かつ、既に可変表示を終えた前記可変表示部の前記識別情報の組合わせが前記特定の識別情報の組合わせの一部を構成するリーチ表示状態とされる。表示結果候補決定手段の働きにより、前記リーチ表示状態となった後に前記一部の可変表示部に導出表示される識別情報を予告するために、前記リーチ表示状態を構成する前記識別情報と同じ種類の第1種識別情報および前記リーチ表示状態を構成する前記識別情報と異なる種類の第2種識別情報の中から、前記可変表示装置に表示する複数の表示結果候補が決定される。表示結果予告手段の働きにより、前記リーチ表示状態となった後、前記表示結果決定手段の決定に基づいた前記可変表示装置の表示結果を導出表示させる前に、前記表示結果候補決定手段が決定した前記複数の表示結果候補が前記可変表示装置に表示されることにより、前記可変表示装置の表示結果が予告される。予告取消手段の働きにより、該表示結果予告手段が表示した前記複数の表示結果候補のいずれかが消去されることにより、前記表示結果予告手段による予告の一部が取消される。前記表示結果候補決定手段の働きにより、前記表示結果決定手段により前記特定の識別情報の組合わせとすることが決定されているときのほうが前記特定の識別情報の組合わせとすることが決定されていないときよりも、表示結果候補の数が多くなる割合が高くなるように表示結果候補が決定され、かつ、前記表示結果決定手段により前記特定の識別情報の組合わせとすることが決定されているときのみ、前記複数の表示結果候補のすべてが前記第1種識別情報に決定される場合がある。前記表示結果予告手段の働きにより、前記予告取消手段が表示結果候補としての前記第2種識別情報を前記可変表示装置から消去した後に、表示結果候補としての前記第1種識別情報が前記可変表示装置に追加して表示される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はこれに限らず、たとえばコイン遊技機やスロットマシンなどであってもよく、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様となった場合に遊技者にとって有利な遊技状態に制御可能となる遊技機であれば、すべてに適用することが可能である。
【0020】
図1は、本発明に係る遊技機の一例のパチンコ遊技機1の正面図である。
パチンコ遊技機1の遊技盤には、遊技領域3が形成されている。パチンコ遊技機1には、遊技者が打球操作するための打球操作ハンドル28が設けられており、この打球操作ハンドル28を遊技者が操作することにより、上皿29内に貯留されているパチンコ玉を1個ずつ発射することができる。発射されたパチンコ玉は、区画レール2の間を通って遊技領域3内に導かれる。
【0021】
遊技領域3の中央には、複数種類の識別情報としての特別図柄を可変表示させることが可能な可変表示装置4が設けられている。可変表示装置4の下方には、可変入賞球装置12が設けられている。この可変入賞球装置12は、ベース板23を遊技領域3に固定することにより取付けられている。可変入賞球装置12は、後述するソレノイド49が励磁されることにより開閉板22が開成して打玉が入賞可能な遊技者にとって有利となる第1の状態と、ソレノイド49が消磁されることにより開閉板22が閉成して打玉が入賞不可能な遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能に構成されている。可変入賞球装置12には、遊技状態に応じて点灯または点滅表示するLED24が6個設けられている。
【0022】
可変表示装置4の左側方部分および右側方部分には、それぞれワープ入口17が設けられている。このワープ入口17に進入した打玉は、可変表示装置4の裏面側を通って下方に流下してワープ出口10から再度遊技領域3に放出される。このため、ワープ出口10から放出された打玉は、始動口9に比較的入賞しやすい状態となる。可変表示装置4の左側方部分に設けられたワープ入口17に進入した打玉の通過経路には、普通図柄始動ゲート8が設けられている。この普通図柄始動ゲート8には、玉の通過を検出するための通過球検出器13が設けられている。
【0023】
遊技領域3内に打込まれた打玉が普通図柄始動ゲート8に進入すれば、その通過球が通過球検出器13により検出され、その検出出力に基づいて普通図柄表示器20が可変開始される。
【0024】
普通図柄表示器20はたとえば7セグメント表示器で構成されており、普通図柄と呼ばれる識別情報が可変表示される。この普通図柄表示器20の表示結果が予め定められた特定の識別情報(たとえば7)となれば、後述するソレノイド50が励磁されて、始動口9に設けられた左右1対の可動片14が所定期間だけ開成し、打玉がより始動入賞しやすい状態となる。この始動口9に入賞した始動入賞球は後述する始動球検出器34により検出され、その検出出力に基づいて可変表示装置4が可変開始される。
【0025】
この可変表示装置4は、たとえばCRT表示機53で構成されており、画像表示部5が設けられている。この画像表示部5には、表示画面の左から右へ並ぶ左可変表示部と中可変表示部と右可変表示部の3つの可変表示部が表示される。各可変表示部においては、特別図柄が個別に可変表示される。左,中,右のすべての可変表示部が一斉に可変開始することにより複数種類の特別図柄からなる識別情報が上から下に向かってスクロール表示される。そして、まず左可変表示部が停止制御され、次に右可変表示部が停止制御され、最後に中可変表示部が停止制御される。左可変表示部で可変表示される図柄を左図柄(第1停止図柄)といい、中可変表示部で可変表示される図柄は中図柄(第3停止図柄または最終停止図柄ともいう)といい、右可変表示部で可変表示される図柄は右図柄(第2停止図柄)という。
【0026】
可変表示装置4の可変表示結果が予め定められた特定の表示態様(大当り図柄の組合せ、たとえば777)となることにより特定遊技状態(大当り状態)となる。特定遊技状態中は、可変入賞球装置12が第1の状態に制御されて遊技者にとって有利な状態となる。また、可変表示結果が大当り図柄のうちの所定の確変図柄の組合せとなると確変大当たりが発生する。確変大当りが発生すると、通常状態に比べて大当たりが発生する確率が向上されるとともに、普通図柄表示器20における普通図柄の可変表示結果が当りとなる確率も高くされる。このように、通常状態に比べて大当たりが発生する確率が向上された遊技状態を確率変動状態という。
【0027】
さらに、可変表示装置4における特別図柄の可変表示途中にリーチ表示状態となる場合がある。ここで、リーチ表示状態とは、可変表示装置が可変開始された後表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点でも、前記特定の表示態様となる表示条件から外れていない表示態様をいう。また、リーチ表示状態とは、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置が時期を異ならせて複数の表示結果を導出表示し、該複数の表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せとなった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記複数の表示結果の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表示されている表示結果が前記特定の表示態様の組合せとなる条件を満たしている表示状態をもいう。また、別の表現をすれば、リーチ表示状態とは、表示状態が変化可能な可変表示部を複数有する可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せになった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記可変表示装置の表示結果がまだ導出表示されていない段階で、前記特定の表示態様の組合せが表示されやすい可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示状態をいう。そして、たとえば、前記特定の表示態様の組合せが揃った状態を維持しながら複数の前記可変表示部による可変表示を行なう状態もリーチ表示状態に含まれる。さらにリーチの中には、それが出現すると、通常のリーチに比べて、大当りが発生しやすいものがある。このような特定のリーチをスーパーリーチという。
【0028】
また、中可変表示部で可変表示が継続されている最中に、左可変表示部および右可変表示部に数字図柄「7」が停止表示されてリーチ表示状態となれば、可変表示途中の中可変表示部に停止表示される特別図柄の候補としていくつかの特別図柄が予め画像表示部5に表示されて、可変表示装置4の表示結果が予告される場合がある。以下、予告のために画像表示部5に表示される特別図柄を予告図柄という。
【0029】
たとえば、複数種類の予告図柄が画像表示部5に表示されると、中可変表示部に前記複数種類の予告図柄のうちの一つが停止表示された後、停止表示された特別図柄に対応する予告図柄の表示が消去されることによって予告が1つ取消される。その後、中可変表示部で特別図柄の再変動が開始された後、画像表示部5に表示されている予告図柄のうちの一つが停止表示される。このような表示制御が繰返し継続して実行された後、最終的にある予告図柄に対応する特別図柄が中可変表示部に停止表示され、表示結果が確定する。このように、たとえば、リーチ表示状態となった場合に予告図柄が表示されることにより、リーチが成立した場合における遊技の興趣性が高められる。
【0030】
可変入賞球装置12内には、特定入賞領域が設けられており、この特定入賞領域に入賞した入賞球が後述する特定球検出スイッチ32により検出される。また可変入賞球装置12内に入賞したすべての入賞球が球数検出スイッチ33により検出される。具体的には、特定球検出スイッチ32により検出された特定入賞球と、特定入賞領域以外の通常入賞領域に入賞した通常入賞球とが球数検出スイッチ33により検出される。第1の状態となった可変入賞球装置12内に進入した打玉が所定個数(たとえば9個)球数検出スイッチ33により検出された場合または所定期間(たとえば30秒間)経過した場合のうちのいずれか早い方の条件が成立した場合に可変入賞球装置12の第1の状態が終了して第2の状態となる。なお球数検出スイッチ33による検出個数は、7セグメント表示器よりなる個数表示器25により表示される。そして、可変入賞球装置12が第1の状態となっている期間中に進入した打玉が特定入賞領域に入賞し、可変入賞球装置12が第2の状態になった後に特定球検出スイッチ32により検出されれば、再度可変入賞球装置12を第1の状態にする繰返し継続制御が実行される。この繰返し継続制御の実行上限回数はたとえば16回と定められている。繰返し継続制御において、可変入賞球装置12が第1の状態にされている状態がラウンドと呼ばれる。繰返し継続制御の実行上限回数が16回の場合には、第1ラウンドから第16ラウンドまでの16ラウンド分、可変入賞球装置12が第1の状態にされ得る。
【0031】
可変表示装置4が可変表示中に打玉が再度始動口9に始動入賞して始動球検出器34により検出されれば、その始動入賞球が記憶され、可変表示装置4が可変停止した後、再度可変開始可能な状態になってから前記始動入賞記憶に基づいて可変表示装置4が再度可変開始される。この始動入賞記憶の上限は、たとえば「4」と定められている。現時点における始動入賞記憶個数が始動記憶表示器6により表示される。
【0032】
遊技領域3内には、さらに風車19、通常の入賞口7,11,15、および、遊技領域3内に打込まれた打玉がいずれの入賞領域や可変入賞球装置にも入賞しなかった場合にアウト玉として回収するアウト口16が設けられている。さらに、遊技盤には、飾り図柄表示用のサイドランプ18が設けられている。
【0033】
始動口9、可変入賞球装置12、通常の入賞口7,11,15などの各種入賞領域に打玉が入賞すると、その入賞口に応じた所定個数の景品玉が上皿29に払出される。上皿29の下方には、上皿玉抜きレバー26を操作することにより上皿29から排出される打玉を貯留しておくための下皿31が設けられている。下皿31に貯留された打玉は、下皿玉抜きレバー30を操作することにより排出できる。
【0034】
遊技領域3の上部の左右には、ステレオ音の音声などの効果音を発生するためのスピーカ81,81が設けられている。また、図中27は、パチンコ遊技機1の前面側の枠である前面枠を開閉できないようにするための鍵である。
【0035】
次に、パチンコ遊技機1の遊技制御に用いられる制御回路について説明する。図2および図3は、パチンコ遊技機1の遊技制御に用いられる各種制御回路の構成を示すブロック図である。それらの各種制御回路は、パチンコ遊技機1の裏面側に取付けられた遊技制御基板に設けられている。
【0036】
図2および図3を参照して、制御回路は、基本回路45、アドレスデコード回路41、入力回路35、LED回路46、情報出力回路37、初期リセット回路38、定期リセット回路39、電飾信号回路40、ソレノイド回路48、CRT回路54、ランプ回路55、音声合成回路56、音量増幅回路57、および、電源回路58を含む。
【0037】
基本回路45は、遊技制御用プログラムに従ってパチンコ遊技機1の各種機器を制御する。基本回路45は、マイクロコンピュータ(マイコン)68により構成されている。マイクロコンピュータ68には、遊技制御用プログラムを記憶しているROM(Read Only Memory)69、遊技制御用プログラムに従って制御動作を行なうためのCPU(Central Processing Unit )71、CPUのワーク用メモリとして機能するRAM(Random Access Memory)70、図示を省略したI/O(Input/Output)ポート、および、図示を省略したクロック発生回路などが含まれている。
【0038】
入力回路35は、始動口9に始動入賞した打玉を検出するための始動玉検出器34と、可変入賞球装置12の特定入賞領域に入賞した打玉を検出するための特定球検出スイッチ32と、可変入賞球装置12の大入賞口に入賞した打玉を検出するための球数検出スイッチ33と、普通図柄始動ゲート8を通過した打玉を検出するための通過球検出器13とそれぞれ接続される。入力回路35は、特定球検出スイッチ32、球数検出スイッチ33および通過球検出器13の各検出器から出力される検出信号を基本回路45へ送信する。
【0039】
LED回路46は、個数表示器25のLED、始動記憶表示器6のLED、普通図柄表示器20の普通図柄を表示するためのLED、通過記憶表示器21のLED、および、LED24を含むその他のLED47と接続される。LED回路46は、基本回路45から出力される制御信号に応じて、上記各LEDの点灯状態を制御する。
【0040】
初期リセット回路38は、電源投入時に基本回路45をリセットするための回路である。初期リセット回路38から送られてきた初期リセットパルスに応答して、基本回路45はパチンコ遊技機1を初期化する。
【0041】
定期リセット回路39は、基本回路45に対し、定期的(たとえば2msecごと)にリセットパルスを与え、基本回路45のROMに記憶されている遊技制御用プログラムを先頭から繰返し実行させるための回路である。
【0042】
この種のパチンコ遊技機1では、大当たりを発生させるか否かの判定が基本回路45のRAM70内に構成された大当たり決定用カウンタのカウンタ値を大当たり決定値と比較照合することにより行なわれる。基本回路45は、入力回路35から始動入賞信号が入力されてきたタイミングで大当たり決定用カウンタのカウンタ値を抽出してそのカウンタ値が予め定められている大当たり決定値であるか否かを判定し、大当たり決定値である場合には、大当たりを発生させることを事前決定する。
【0043】
ソレノイド回路48は、始動口9の可動片14を駆動するためのソレノイド50、および可変入賞球装置12の開閉板22を駆動するためのソレノイド49を制御するための回路である。ソレノイド回路48は、基本回路45から出力される制御信号に応答して、所定のタイミングでソレノイド50およびソレノイド49を作動させる。
【0044】
アドレスデコード回路41は、基本回路45から送られてきたアドレス信号をデコードし、基本回路45に含まれるROM69およびRAM70などのいずれか1つを選択するための信号を出力する回路である。
【0045】
情報出力回路37は、基本回路45から与えられるデータ信号に基づいて、大当たり情報や図柄確定情報、確率変動情報などの各種遊技情報をホストコンピュータであるホール用管理コンピュータなどに対して出力する。ここで、大当たり情報とは、大当たりの発生を示すための情報であり、図柄確定情報とは、始動口9に入賞した打玉の入賞個数のうち実際に可変表示装置4における図柄の可変表示の始動に使用された個数を示すための情報であり、確率変動情報とは、確率変動状態の発生に関する情報である。
【0046】
電飾信号回路40は、パチンコ遊技機1に設けられた複数種類の電飾(図示省略)の点灯状態を制御する電飾基板(図示省略)へランプ制御データD0〜D3を送信する。ランプ制御データD0〜D3は、電飾の点灯状態を制御するためのデータであり、大当たり時、あるいは高確率状態などにおける電飾の点灯状態を指定する。なお、ランプ制御データコモンは共通線信号である。
【0047】
CRT回路54は、基本回路45から出力される表示制御データに従って、CRT表示機53を駆動制御するための回路である。CRT回路54からCRT表示機53に送信される表示制御データの中には、コマンド信号としてのCD0〜CD7と、表示制御通信トリガ信号(割込信号)であるINTとが含まれる。さらに、CRT回路54とCRT表示機53とを接続する信号線には、電源供給のための+5V線と、+12V線と、グランド信号線であるGND線とがある。基本回路45は、定期リセット回路39からの定期リセット信号が入力されたタイミングでCRT回路54を介して画像表示制御基板(サブ基板)216へ、割込信号(INT)と画像表示制御信号(コマンド信号CD0〜CD7)とを出力する。
【0048】
ランプ回路55は、サイドランプ22等の各種ランプと接続される。ランプ回路55は、基本回路45から出力される制御信号に応じて、上記各種ランプの点灯状態を制御する。
【0049】
電源回路58は、AC24Vの交流電源に接続され、+30V、+21V、+12V、+5Vの複数種類の直流電圧を各回路に供給するための回路である。なお、電源回路58から発生される+30Vの直流電圧はCRT表示機53へ出力される。
【0050】
音声合成回路56は、基本回路45から出力される音声発生指令信号に応じて効果音データを合成し、合成した効果音データを音量増幅回路57に与える。音量増幅回路57は、効果音を増幅して電飾基板へ出力する。
【0051】
図4は、画像表示制御基板(サブ基板)216に形成された回路の構成を示すブロック図である。画像表示制御基板216は、遊技制御基板(コントロール基板)112からの制御信号に応じて可変表示装置4の表示状態を制御する。
【0052】
画像表示制御基板216には、CRTコントロール回路67、VDP(Video Display Processor)59、リセット回路64、発振回路65、VRAM60、キャラクタROM61、DA変換回路62が設けられている。
【0053】
CRTコントロール回路67は、図2、図3に示した回路が形成されている遊技制御基板112と接続されている。CRTコントロール回路67は、遊技制御基板112から画像表示のためのコマンドデータCD0〜CD7、INT信号を定期的に受ける。さらに、CRTコントロール回路67は、+12Vおよび+5Vの2種類の電源電圧の供給を受ける。また、画像表示制御基板216は、遊技制御基板112から延びるGND線により接地されている。
【0054】
CRTコントロール回路67は、受信したコマンドデータCD0〜CD7に応答して、画像表示制御基板216に形成された回路全体を制御する。CRTコントロール回路67は、VDP59にアドレス信号、データ信号および制御信号を送り、VDP59とCRTコントロール回路67との間で、データ信号の送受信を行なう。そして、CRTコントロール回路67は、受信したデータに基づいて、画像表示制御基板216に形成された回路全体の制御を行なう。
【0055】
VDP59は、発振回路65から供給されるクロック信号を受けて動作し、リセット回路64から供給されるリセット信号を受けて動作がリセットされる。このVDP59は、CRTコントロール回路67からの制御信号に応答して、画像データを生成する。VDP59は、VRAMアドレス信号、VRAMデータ信号、およびVRAM制御信号などの信号をVRAM60へ送信する。VRAM60からVDP59へは、VRAMデータ信号などの信号が返信される。VDP59は、キャラクタROMアドレス信号、キャラクタROMデータ信号およびキャラクタROM制御信号をキャラクタROM61へ送信する。キャラクタROM61からVDP59へは、キャラクタROMデータ信号などの信号が返信される。
【0056】
VDP59は、CRTコントロール回路67から出力される制御信号に応答して、画像表示部5に表示される画像を構成するための画像データを生成する。VRAM60は、VDP59が生成した画像データを一時的に記憶する。VDP59が生成し、VRAM60に記憶される画像データは、所定数のドットの集合を単位としたキャラクタの識別番号である。ここで、キャラクタとは、可変表示装置4に表示される人間,動物,あるいは物等を表わす映像をいう。
【0057】
画像データには、複数のキャラクタの識別番号が、表示される配置関係に従って含まれている。これをマップデータという。個々のキャラクタの識別番号は、CRTコントロール回路67内に予め記憶されている。画像表示部5に表示される画面を構成するために必要なキャラクタの識別番号がCRTコントロール回路67から読出され、VDP59により、表示画面におけるキャラクタの配置関係を示すためのマップデータとして、VRAM60に記憶される。
【0058】
キャラクタROM61は、キャラクタの識別番号に対応するドットデータを予め記憶している。VDP59は、所定のタイミングでVRAM60からマップデータを読出し、マップデータに含まれる各キャラクタの識別番号に基づいて、各キャラクタのドットデータを読出す。VDP59は、読出したドットデータに基づいて、画像表示信号を生成する。生成された信号は、DA変換回路62によりアナログのRGB(RED,GREEN,BLUE)信号に変換されて画像表示用の表示装置63に入力される。さらにVDP59は、複合同期信号SYNCを表示装置63へ供給する。表示装置63は、送信されてきたRGB信号、複合同期信号SYNCに基づいて、画像表示部5に画像を表示する。なお、表示装置63は、遊技制御基板112から延びるGND線により接地されている。
【0059】
図5は、パチンコ遊技機1に用いられる主なランダムカウンタやバンク、フラグ等を説明するための説明図である。以下に図5を参照して、各種ランダムカウンタやバンク、フラグの内容について説明する。なお、図5に示したラベル名により識別される各種ランダムカウンタ等のデータはCPU71のワーク用メモリとして機能するRAM70内に記憶されている。
【0060】
BANK0〜BANK3は、始動入賞に関連する各種情報を始動入賞別に記憶するためのバンクである。BANK0〜BANK3により、始動入賞を最大4つ記憶することが可能になる。各バンクBANK0〜BANK3には、始動入賞毎に、C_HITおよびC_KHITなどの抽出値を記憶するための複数の記憶領域に分割されている。
【0061】
始動入賞が発生した時点で始動記憶が無い場合には、BANK0にC_HITおよびC_KHIT等の各種情報が記憶される。一方、始動入賞が発生した時点で始動記憶が存在する場合には、記憶のなされていないバンクのうち、最も若いバンク番号のバンクに始動入賞関連の各種情報が記憶される。なお、4つのバンクすべてに記憶がなされている場合には、新たな始動入賞に関連する各種情報は記憶されることはない。このため、その始動入賞は無効になる。
【0062】
PRO_Fは、特別図柄プロセスフラグである。この特別図柄プロセスフラグのフラグ状態により、複数種類のサブルーチンプログラムからなる遊技制御プログラムのうち、いずれのサブルーチンプログラムを実行すべきであるかが指定される。特別図柄プロセスフラグが「00H」に設定されている場合には、特別図柄変動待ち処理が指定される。特別図柄プロセスフラグが「01H」の場合には、大当り判定処理が指定される。特別図柄プロセスフラグが「02H」の場合には、特別図柄停止図柄設定処理が指定される。特別図柄プロセスフラグが「03H」に設定されている場合には、停止図柄予告設定処理が指定される。特別図柄プロセスフラグが「04H」の場合には、予告図柄設定処理が指定される。プロセスフラグが「05H」の場合には、全図柄変動中処理が指定される。特別図柄プロセスフラグが「06H」の場合には、第1第2停止図柄停止処理が指定される。特別図柄プロセスフラグが「07H」の場合には、最終停止図柄停止処理が指定される。特別図柄プロセスフラグが「08H」の場合には、大当り中処理が指定される。
【0063】
次にランダムカウンタについて説明する。ランダムカウンタとは、大当りの決定および可変表示装置4の特別図柄の可変表示制御等の各種制御に用いられる乱数をカウントするカウンタである。ここでは、ランダムカウンタの代表例として、C_HIT、C_KHIT、C_YOK、および、C_OYOKの4種類のランダムカウンタが示されている。これらのランダムカウンタの値がパチンコ遊技中の所定のタイミングで抽出され、その値に基づいて各種制御が行なわれる。ランダムカウンタのカウンタ値の抽出処理は、基本回路45の内部に設けられたCPU71がROM69に格納された遊技制御用プログラムに従って実行する。
【0064】
C_HITは、可変表示装置4における特別図柄の可変表示の結果、大当たりを発生させるか否かを決定するための大当たり決定用のランダムカウンタである。C_HITは、0〜255のカウント範囲において、カウンタ値が所定タイミングごとに1ずつカウントアップ(加算)される。C_HITは、その上限までカウントアップされると、再度0からカウントをし直すように構成されている。
【0065】
C_HITの抽出値が予め定められた大当り判定値と一致した場合には、大当りを発生させることが事前に決定される。大当り判定値は、確率変動時と、それ以外の通常時とで異なっている。通常時における大当り判定値は、「7」に設定されている。一方、確率変動時における大当り判定値は、「7」,「37」,「67」,「97」,「127」に設定されている。したがって、確率変動時には、大当り発生確率が通常時の5倍に向上される。
【0066】
C_KHITは、可変表示装置4の表示結果として導出される左図柄(第1停止図柄)、右図柄(第2停止図柄)、中図柄(第3停止図柄)のうち、左図柄(第1停止図柄)の種類を決定するための図柄決定用のランダムカウンタである。C_KHITは、0〜9のカウント範囲において、カウンタ値が所定タイミングごとに1ずつカウントアップ(加算)される。C_KHITは、その上限までカウントアップされると、再度0からカウントをし直すように構成されている。
【0067】
C_KHITの抽出値が、「1」,「3」,「5」,「7」,「9」のうちのいずれかである場合には、第1停止図柄が確変図柄に設定される。一方、C_KHITの抽出値が、「0」,「2」,「4」,「6」,「8」のうちのいずれかである場合には、第1停止図柄が確変図柄以外の大当り図柄に設定される。先に説明したC_HITの抽出値に基づいて大当りとすることが決定された場合には、右図柄(第2停止図柄)および中図柄(第3停止図柄)がC_KHITの抽出値に基づいて定められた図柄と同一種類の図柄に設定される。一方、C_HITの抽出値に基づいてハズレとすることが決定された場合には、右図柄(第2停止図柄)および中図柄(第3停止図柄)のうち少なくとも一方がC_KHITの抽出値に基づいて定められた図柄と異なる種類の図柄に設定される。
【0068】
C_YOKは、可変表示部に停止表示される特別図柄の種類を予告するために表示される予告図柄の数を決定するためのランダムカウンタである。C_YOKは、0〜49のカウント範囲において、カウンタ値が所定タイミングごとに1ずつカウントアップ(加算)される。C_YOKは、その上限までカウントアップされると、再度0からカウントをし直すように構成されている。
【0069】
基本回路45のROM69には、C_YOKの抽出値に基づいて予告図柄数を決定するために参照される予告図柄数決定用テーブルが3種類記憶されている。1つ目は、可変表示結果を大当りとすることが決定された場合に参照される大当り時予告図柄数決定用テーブルである。2つ目は、ハズレリーチとすることが決定された場合に参照されるハズレリーチ時予告図柄数決定用テーブルである。なお、ハズレリーチとは、可変表示の途中にリーチ表示状態が表示された後、可変表示結果がハズレとなるものである。3つ目は、可変表示結果をハズレとし、かつ、リーチを成立させないことが決定された場合に参照されるハズレ時予告図柄数決定用テーブルである。
【0070】
基本回路45のCPU71は可変表示結果を事前に決定した後、その決定結果を記憶しておき、予告図柄数を決定する際に先に記憶した決定結果を参照する。そして、可変表示結果を大当りとすることが決定されている場合には予告図柄数判定値3を設定し、ハズレリーチとすることが決定されている場合には予告図柄数判定値2を設定し、可変表示結果をハズレ(リーチなし)とすることが決定されている場合には予告図柄数判定値1を設定する。その後、予告図柄数判定値1が設定されている場合にはハズレ時予告図柄数決定用テーブルを、予告図柄数判定値2が設定されている場合にはハズレリーチ時予告図柄数決定用テーブルを、予告図柄数判定値3が設定されている場合には大当り時予告図柄数決定用テーブルを、それぞれ参照する。各予告図柄数決定用テーブルにはC_YOKのカウント値(0〜49)が予告図柄数(0〜5)のうちの何れかに対応づけられている。基本回路45のCPU71は、所定のタイミングで抽出され記憶されているC_YOKの抽出値をRAM70から読出し、読出した抽出値が予告図柄数決定用テーブル内で対応づけられている予告図柄数を検索する。そして、検索結果に基づいて予告図柄数を決定する。
【0071】
C_OYOKは、画像表示部5に表示される予告図柄をすべて大当り図柄とするか否かを決定するための大当り予告用ランダムカウンタである。C_OYOKは、0〜49のカウント範囲において、カウンタ値が所定タイミングごとに1ずつカウントアップ(加算)される。C_YOKは、その上限までカウントアップされると、再度0からカウントをし直すように構成されている。C_OYOKの抽出値が0、24、49のうちのいずれかの値である場合には、可変表示結果を大当りとすることが決定されていることを前提条件として、先のC_YOKの抽出値に基づいて決定された予告図柄数分のすべての予告図柄が大当りの表示状態の条件を満たす大当り図柄(たとえば「7」)とされる。この場合、遊技者は、予告図柄が可変表示装置4に表示された時点で大当りを確信できる。
【0072】
W_YOKは、C_YOKの抽出値に基づいて決定された予告図柄数を示す予告図柄データである。基本回路45のCPU71は、所定のタイミングで予告図柄データW_YOKをRAM70から読出し、読出した予告図柄データに基づいて予告図柄を設定する。
【0073】
図6は、C_YOKの抽出値に基づいた予告図柄数等の決定率を予告図柄数判定値別に示す図である。
【0074】
予告図柄数(0〜1)に関して図示する決定率は、各予告図柄数決定用テーブル内で予告図柄数毎に対応づけられたC_YOKのカウント値の数に基づいて算出される。たとえば、予告図柄数判定値1が設定されている場合における予告図柄数=0の決定率は15/50であるが、このことは、ハズレ時予告図柄数決定用テーブル内で予告図柄数=0に対応づけられたC_YOKのカウント値が15個存在することを意味している。C_YOKは、0〜49の50個の数値で定義されているため、たとえば、C_YOKの抽出値が「0〜14」の場合に予告図柄数=0に決定されようにハズレリーチ時予告図柄数決定用テーブルが構成されている。
【0075】
図6を参照して、予告図柄数判定値1が設定されている場合、すなわち、可変表示結果をハズレ(リーチなし)とすることが決定されている場合には予告図柄数=0の決定率が最も高く(15/50)、予告図柄数が多いものほど決定率が低くなる。たとえば、予告図柄数=5の決定率は1/50である。
【0076】
一方、予告図柄数判定値3が設定されている場合、すなわち、可変表示結果を大当りとすることが決定されている場合には予告図柄数=5の決定率が最も高く(15/50)、予告図柄数が少ないものほど決定率が低くなる。たとえば、予告図柄数=0の決定率は0/50である。
【0077】
また、予告図柄数判定値2が設定されている場合、すなわち、ハズレリーチとすることが決定されている場合には予告図柄数=2の決定率が最も高い(15/50)。そして、予告図柄数=2を境にして決定率が低くなっている。たとえば、予告図柄数=0の決定率は5/50であり、予告図柄数=5の決定率は1/50である。
【0078】
図6の最右列には、すべての予告図柄が大当り図柄に決定される決定率が示されている。すべての予告図柄が大当り図柄に決定されると、C_YOKの抽出値に基づいて決定された予告図柄数分のすべての予告図柄が大当りの表示状態の条件を満たす大当り図柄(たとえば「7」)とされる。この場合、遊技者は、予告図柄が可変表示装置4に表示された時点で大当りを確信できる。図示の通り、すべての予告図柄が大当り図柄に決定される決定率は、予告図柄数判定値1または予告図柄数判定値2が設定されている場合にはともに0であり、予告図柄数判定値3が設定されている場合には3/50である。すなわち、可変表示結果を大当りとすることが決定されている場合にのみ、すべての予告図柄が大当り図柄に決定される可能性がある。
【0079】
次に、このパチンコ遊技機1の基本回路45により実行される遊技制御のプロセス処理において用いられるプロセスデータの構成について説明する。
【0080】
図7は、プロセスデータの構成を表形式で示す図である。また、図8および図9は、プロセスデータとして設定されるデータ例を示す図である。図7においては、プロセスデータにおける1バイト目〜5N+2バイト目の各バイトのデータの種類および内容が示されている。図示するように、5バイトで1つのデータグループが構成されており、プロセスデータは、1または複数のデータグループにより構成されている。5N+1バイト目(Nは、整数)および5N+2バイト目は、終了コード(00H)を示すデータである。この終了コードは、プロセスを終了させるために用いられる。
【0081】
たとえば、1バイト目および2バイト目は、プロセスの処理時間を規定するプロセスタイマデータである。このプロセスタイマデータは、特別図柄変動時間および大入賞口動作時間を規定するために用いられる。3バイト目は、各種ランプの動作のために用いられるランプフラグデータである。4バイト目は、音声の出力のために用いられる音声フラグデータである。5バイト目は、特別図柄および特別遊技情報の表示制御を行なうために用いられる表示制御データである。なお、6バイト目以降にも、各種制御用のデータが示されているが、ここでは、その説明を省略する。
【0082】
図8に示すように、ランプフラグデータには、00:デモ中ランプ、01:図柄変動中、02:リーチ時、03:消灯、04:大当り中という具合にフラグデータによりランプの動作状態を示すランプ用データフラグが含まれており、音声フラグデータには、00:デモ中、01:図柄変動中等のフラグデータにより音声の出力状態を示す音声用フラグデータが含まれており、表示制御データには、00:エラー表示、01:デモ表示、…、06:図柄予告表示1、07:図柄予告表示2、08:図柄予告表示3、09:図柄予告表示4、0A:図柄予告表示5、0B:予告図柄全大当り図柄表示、0C:最終停止図柄一時停止、0D:予告取消し表示、0E:最終停止図柄再変動、等のフラグデータが含まれている。
【0083】
図9には、図8に示すデータにより構成されたプロセスデータの一部が示されている。「データテーブル」の欄にはプロセスデータ名が示されている。ここでは、最終停止図柄停止プロセスデータ0〜最終停止図柄停止プロセスデータ5、全図柄予告プロセスデータが示されている。「設定値」の欄には図7に示した1バイト目〜5バイト目、5n+1バイト目、5n+2バイト目に対応するフラグデータの識別コードが示されている。なお、1バイト目および2バイト目に対応する箇所に示された「XX」はタイマデータであり、各処理により異なるタイマデータが設定されている。「内容」の欄にはプロセスデータの内容が示されている。たとえば、最終停止図柄停止プロセスデータ0は、図柄予告表示を行なわない場合、すなわち、予告図柄数=0に設定された場合に実行されるプロセスデータである。また、最終停止図柄停止プロセスデータ1は、図柄予告表示を1つ行なう場合、すなわち、予告図柄数=1に設定された場合に実行されるプロセスデータである。また、全図柄予告プロセスデータは、すべての予告図柄が大当り図柄に設定された場合に実行されるプロセスデータである。
【0084】
まず、最終停止図柄停止プロセスデータ0の実行手順を説明する。まず、識別コード「02」に対応するランプ用データ(図7の3バイト目参照)が実行された後、識別コード「04」に対応する音声フラグ用データ(図7の4バイト目参照)が実行される。続いて識別コード「0F」に対応する表示制御データ(図8の0Fに対応する最終停止図柄停止)が実行される。識別コード「0F」に対応する表示制御データが実行されることにより、中可変表示部に最終停止図柄が停止表示される。次に、終了コ−ド(00、00)が存在するために、プロセスタイマのタイマ値が0となった時点で他のプロセスデータの処理に移行される。
【0085】
次に、最終停止図柄停止プロセスデータ1の実行手順を説明する。最終停止図柄停止プロセスデータ1の設定値は、2行7列のマトリックス内に示されている。このうち、まず、1行目から「02」、「04」、「06」の順に各データが実行される。これにより、識別コード「02」に対応するランプ用データ(図7の3バイト目参照)が実行された後、識別コード「04」に対応する音声フラグ用データ(図7の4バイト目参照)が実行され、続いて識別コード「06」に対応する表示制御データ(図8の06に対応する図柄予告表示1)が実行される。その後、プロセスタイマのタイマ値が0となった時点で2行目の各データが順次実行される。そして、識別コード「0F」に対応する表示制御データが実行された後、終了コ−ド(00、00)が存在するために、プロセスタイマのタイマ値が0となった時点で他のプロセスデータの処理に移行される。このため、画像表示部5では、たとえば、リーチの成立後において、停止表示される特別図柄の種類を予告するための予告図柄が1つだけ表示された(設定値:06)後、予め決定された最終停止図柄(予告図柄と同一種類)を中可変表示部に停止させる表示がなされる(設定値:0F)。
【0086】
次に、最終停止図柄停止プロセスデータ2の実行手順を説明する。最終停止図柄停止プロセスデータ2の設定値は、5行7列のマトリックス内に示されている。最終停止図柄停止プロセスデータ2についても、最終停止図柄停止プロセスデータ1と同様にして各設定値が順に実行される。このため、画像表示部5では、たとえば、リーチの成立後において、画像表示部5に予告図柄1と予告図柄2とが表示された(設定値:07)後、中可変表示部に最終停止図柄として予告図柄1と同一の特別図柄が一時的に停止表示され(設定値:0C)、続いて予告図柄1を消滅させることによって予告を取消す表示がなされ(設定値:0D)、続いて中可変表示部に一時停止した最終停止図柄を再変動させる表示がなされる(設定値:0E)。次に、中可変表示部に予め定められた最終停止図柄として予告図柄2と同一の特別図柄が停止表示される(設定値:0F)。
【0087】
図9では、最終停止図柄停止プロセスデータ3〜最終停止図柄停止プロセスデータ5、および全図柄予告プロセスデータの設定値の詳細を省略しているが、最終停止図柄停止プロセスデータ3〜最終停止図柄停止プロセスデータ5についても設定値によって処理内容が定義されている。たとえば、最終停止図柄停止プロセスデータ3が実行されることにより画像表示部5に予告図柄1〜3が表示され、予告の取消しと最終停止図柄の再変動とがそれぞれ2回行なわれた後、最終停止図柄として予告図柄3と同一の特別図柄が停止表示される。また、全図柄予告プロセスデータの場合には、予告図柄全大当り図柄表示のデータ(図8の0B)が実行されることにより、たとえば、予告図柄としてすべて大当り図柄が表示される。
【0088】
次に、基本回路45が実行する遊技制御の内容を説明する。図10は、遊技制御のメインプログラムの処理手順を示すフローチャートである。まず、ステップS(以下、単にSという)1によりクロックモニタ制御レジスタをクロックモニタイネーブルに設定する処理がなされる。次に、S2により、スタックポインタのアドレス(00FFH)を設定する処理がなされる。
【0089】
次に、S3により、システムチェック処理が実行される。このシステムチェック処理においては、遊技制御の実行に用いられる基本回路45のRAM70の作業領域の初期化が行なわれる。次に、S4により、表示制御データ設定処理が実行される。この表示制御データ設定処理においては、表示制御データを書込むRAM70のアドレスが設定される。次に、S5により、表示制御データ伝送処理が実行される。この表示制御データ伝送処理においては、表示制御データを画像表示制御基板216のCRTコントロール回路67に向けて伝送する処理が行なわれる。
【0090】
次に、S6により、データ出力処理が実行される。このデータ出力処理においては、各種機器の制御を行なうための制御データおよびパチンコ遊技機1の外部に所定の情報を出力するための情報データを出力する処理が行なわれる。次に、S7により、ランプタイマ処理が実行される。このランプタイマ処理においては、タイマを用いて各種ランプを動作させるための処理が行なわれる。
【0091】
次に、S8により、出力データ設定処理が実行される。このデータ設定処理においては、S6により出力するデータを設定するための処理が行なわれる。次に、S9により、エラー処理が実行される。このエラー処理においては、エラー状態が発生した場合にエラー状態を設定してその旨の報知を行なう処理と、所定条件下でエラー状態を解除する処理とが行なわれる。次に、S10により、判定用乱数更新処理が実行される。この判定用乱数更新処理においては、前述した大当り決定用のランダムカウンタC_HIT等を更新する処理が行なわれる。
【0092】
次に、S11により、特別図柄プロセス処理が実行される。この特別図柄プロセス処理においては、複数のプロセスに分けられた特別図柄を表示するためのプロセスを、プロセスを選択するフラグに応じて分岐実行させるための処理が行なわれる。次に、S12により、普通図柄プロセス処理が実行される。この普通図柄プロセス処理においては、複数のプロセスに分けられた普通図柄を表示するためのプロセスを、プロセスを選択するフラグに応じて分岐実行させるための処理が行なわれる。
【0093】
次に、S13により、スイッチ処理が実行される。このスイッチ処理においては、特定球検出スイッチ32および球数検出スイッチ33等の各種スイッチのスイッチ別の出力信号の論理判定を実行させるための処理が行なわれる。次に、S14により、音声処理が実行される。この音声処理においては、効果音等に用いられる音声を出力するための処理が行なわれる。
【0094】
次に、S15により、表示用乱数更新処理が実行される。この表示用乱数更新処理においては、C_YOK等の可変表示のために用いる各種ランダムカウンタを更新する処理がなされる。次に、S16により、入賞球信号処理がなされる。この入賞球信号処理においては、入賞球の検出に応じた景品玉の払出しを実行させるための処理が行なわれる。次に、S17により、S14と同様の表示用乱数更新処理が繰返し実行される。
【0095】
次に、前述したS11の特別図柄プロセス処理の内容を詳細に説明する。図11は、特別図柄プロセス処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0096】
まず、図示を省略しているが、遊技の状態を示すプロセスフラグがどのような値にセットされているかの判別が行なわれる。このプロセスフラグは、所定の制御時間を保ちながらパチンコ遊技機を順序正しく制御するために必要となるものであり、遊技状態の進行状況に応じてその値が更新される。このようなプロセスフラグの値に応じて図11に示されるように、実行されるプログラムが選択される。
【0097】
プロセスフラグが「0」の場合には、S18による特別図柄変動待ち処理が行なわれる。特別図柄変動待ち処理の内容については、図12を用いて後述する。プロセスフラグが「1」の場合には、S19による大当り判定処理が行なわれる。大当り判定処理の内容については、図13を用いて後述する。プロセスフラグが「2」の場合には、S20による特別図柄停止図柄設定処理が行なわれる。特別図柄停止図柄設定処理の内容については、図14を用いて後述する。プロセスフラグが「3」の場合には、S21による停止図柄予告設定処理が行なわれる。停止図柄予告設定処理の内容については、図15を用いて後述する。プロセスフラグが「4」の場合には、S22による予告図柄設定処理が行なわれる。予告図柄設定処理の内容については、図16を用いて後述する。プロセスフラグが「5」の場合には、S23による全図柄変動中処理が行なわれる。全図柄変動中処理の内容については、図17を用いて後述する。プロセスフラグが「6」の場合には、S24による第1第2停止図柄停止処理が行なわれる。第1第2停止図柄停止処理の内容については、図18を用いて後述する。プロセスフラグが「7」の場合には、S25による最終停止図柄停止処理が行なわれる。最終停止図柄停止処理の内容については、図19を用いて後述する。プロセスフラグが「8」の場合には、S26による大当り中処理が行なわれる。大当り中処理の実行により、前述したような大当り状態での各種の制御動作が行なわれる。
【0098】
次に、前述したS18の特別図柄変動待ち処理の内容を説明する。図12は、特別図柄変動待ち処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0099】
まず、ステップSA(以下、単にSAという)1により、所定のデモンストレーション画像の表示のためのプロセスデータを設定する処理がなされる。次に、SA2に進み、プロセスデータ/タイマ処理が実行される。これにより、SA1により設定されたプロセスデータに基づいて、デモンストレーション画像が可変表示装置4に表示される。プロセスデータ/タイマ処理の処理内容については、図20を用いて後述する。
【0100】
次に、SA3に進み、始動入賞があったか否かの判断がなされる。SA3により始動入賞があったと判断された場合は、SA4に進み、プロセスフラグのデータが「1」だけ加算された後、この特別図柄変動待ち処理が終了する。このようにプロセスフラグのデータが「1」加算されたことにより、次回の特別図柄プロセス処理の実行時に大当り判定処理が実行される。一方、SA3により始動入賞がなかったと判断された場合は、そのままこの特別図柄変動待ち処理が終了する。このようにプロセスフラグが加算されない場合は、次回の特別図柄プロセス処理の実行時に再びこの特別図柄変動待ち処理が実行される。
【0101】
次に、前述したS19の大当り判定処理の内容を説明する。図13は、大当り判定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0102】
まず、ステップSB(以下、単にSBという)1により、現在が確率変動(確変)中であるか否かの判断がなされる。SB1により確率変動中であると判断された場合は、SB2に進み、大当り判定値として高確率判定値を設定する処理がなされる。これにより、確率変動時の大当り判定値が設定される。その後、後述するSB4に進む。一方、SB1により確率変動中ではないと判断された場合は、SB3に進み、大当り判定値として低確率判定値を設定する処理がなされる。これにより、通常時の大当り判定値が設定される。その後、SB4に進む。
【0103】
SB4では、大当りを発生させるか否かの判断がなされる。具体的には、入賞記憶用バンクのバンク0に格納されたC_HITの抽出値が、SB2またはSB3により設定された大当り判定値と一致するか否かを判断し、一致する場合に大当りを発生させることを事前決定するのである。
【0104】
より具体的には、始動入賞に応じたC_HIT、C_KHITのそれぞれの抽出値は、最大4つずつ記憶されるが、最も古いタイミングでの抽出値が入賞記憶用バンクのバンク0に記憶され、後続する始動入賞に応じて、バンク1,2,3の順に抽出値が記憶されていく。そして、入賞記憶用バンクのバンク0〜3のうちのバンク0に記憶されている抽出値が、各種制御に用いられる。バンク0のデータの使用が済むと、バンク0の記憶データがクリアされるとともに、バンク1,2,3のそれぞれの記憶データが、1バンクずつバンク0に向けてシフトされる。そして、そのような大当りの判定とデータのシフトとが繰返し実行されることにより、始動入賞記憶に応じた各種の制御が行なわれる。
【0105】
SB4により大当りを発生させないと判断された場合は、後述するSB7に進む。SB4により大当りを発生させると判断された場合は、SB5に進み、大当りフラグを設定する処理がなされる。ここで、大当りフラグとは、大当り状態に移行させる必要のあることまたは大当り状態にあることを示すために用いられるフラグである。
【0106】
SB5の後、SB6に進み、入賞記憶用バンクのバンク0に格納されたC_KHITの抽出値に基づいて大当り発生時における特別図柄の停止図柄を設定する処理がなされる。大当り発生時には、左,中、右の特別図柄がC_KHITの抽出値に基づいて同じ図柄に揃えられて停止表示される。SB6の後、SB7に進み、プロセスフラグのデータが「1」だけ加算され、その後、この大当り判定処理が終了する。このようにプロセスフラグのデータが「1」加算されたことにより、次回の特別図柄プロセス処理の実行時に特別図柄停止図柄設定処理が実行される。
【0107】
次に、前述したS20の特別図柄停止図柄設定処理の内容を説明する。図14は、特別図柄停止図柄設定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0108】
まず、ステップSC(以下、単にSCという)1により、前述した大当りフラグが設定されているか否かをチェックすることにより、大当り発生の事前決定がなされているか否かの判断がなされる。SC1により大当り発生の事前決定がなされていると判断された場合は、後述するSC7に進む。一方、SC1により大当り発生の事前決定がなされていないと判断された場合、すなわち、ハズレの事前決定がなされている場合は、SC2に進む。
【0109】
SC2では、リーチ表示状態を発生させることが事前に決定されているか否かの判断がなされる。SC2によりリーチ表示状態を発生させることが決定されていると判断された場合は、後述するSC5に進む。一方、SC2によりリーチ表示状態を発生させないことが決定されていると判断された場合は、SC3に進み、入賞記憶用バンクのバンク0に格納されたC_KHITのデータに基づいて特別図柄の左図柄の予定停止図柄である第1停止図柄を設定する処理がなされる。次に、SC4に進み、SC3により設定された第1停止図柄と一致しないように、特別図柄の右図柄の予定停止図柄である第2停止図柄と特別図柄の中図柄の予定停止図柄である最終停止図柄とをそれぞれランダムに設定する処理がなされる。このようなSC3およびSC4により、リーチ表示状態を発生させない場合は、右図柄と左図柄とが一致しないように停止図柄が設定される。
【0110】
前述したSC2によりリーチ表示状態を発生させる必要があると判断されてSC5に進んだ場合は、入賞記憶用バンクのバンク0に格納されたC_KHITのデータに基づいて第1停止図柄および第2停止図柄を設定する処理がなされる。これにより、左図柄の予定停止図柄と、右図柄の予定停止図柄とが一致することになり、リーチ表示状態が表示されることになる。
【0111】
次に、SC6に進み、SC5により設定された第1停止図柄および第2停止図柄と一致しないように、最終停止図柄をランダムに設定する処理がなされる。SC6の後、SC7に進む。このようなSC5およびSC6により、大当りが発生しないハズレリーチが表示されることになる。
【0112】
SC7では、入賞バンク更新処理が実行される。入賞バンク更新処理とは、BANK0のバンクデータをBANK1に記憶されているデータにより更新した後、BANK1のバンクデータをBANK2に記憶されているデータにより更新し、続いてBANK2のバンクデータをBANK3に記憶されているデータにより更新する処理である。これにより、入賞記憶用バンクのバンクデータがシフトされる。次に、SC8に進む。SC8では、プロセスフラグのデータが「1」だけ加算され、その後、この特別停止図柄設定処理が終了する。プロセスフラグのデータが「1」加算されたことにより、次回の特別図柄プロセス処理の実行時に停止図柄予告設定処理が実行される。
【0113】
次に、前述したS21の停止図柄予告設定処理の内容を説明する。図15は、停止図柄予告設定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0114】
まず、ステップSN(以下、単にSNという)1により、一旦、予告図柄数判定値1が設定される。前述したように、予告図柄数判定値1は、可変表示結果をハズレ(リーチなし)とすることが決定されている場合に設定される判定値である。次に、SN2に進み、大当りフラグが設定されているか否かをチェックすることにより、大当り発生の事前決定がなされているか否かの判断がなされる。SN2により大当り発生の事前決定がなされていると判断された場合はSN3に進み、SN1で設定された予告図柄数判定値1に代えて予告図柄数判定値3が設定される。その後、後述するSN6に進む。一方、可変表示結果をハズレとすることが決定されていると判断された場合にはSN4に進む。SN4では、リーチを成立させることが決定されているか否かが判断される。リーチを成立させることが決定されていると判断された場合にはSN5に進み、SN1で設定された予告図柄数判定値1に代えて予告図柄数判定値2が設定される。その後、後述するSN6に進む。一方、リーチを成立させないことが決定されていると判断された場合にはSN1で設定された予告図柄数判定値1がそのまま維持される。
【0115】
次に、SN6では、SN1、SN3、またはSN5で設定された予告図柄数判定値に応じた予告図柄数決定用テーブルが参照されて、すでに抽出されているC_YOKの値に基づいた予告図柄数が設定される。次にSN7に進む。SN7では、プロセスフラグのデータが「1」だけ加算され、その後、この停止図柄予告設定処理が終了する。プロセスフラグのデータが「1」加算されたことにより、次回の特別図柄プロセス処理の実行時に予告図柄設定処理が実行される。
【0116】
次に、前述したS22の予告図柄設定処理の内容を説明する。図16は、予告図柄設定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0117】
まず、ステップSO(以下、単にSOという)1により、C_YOKの抽出値に基づいて予告図柄データW_YOKを設定する処理がなされる。次に、SO2に進み、予告図柄の1つとして、一旦、大当り図柄が設定される。次に、SO3に進み、可変表示結果を大当りとすることが決定されているか否かが判断される。可変表示結果をハズレとすることが決定されていると判断された場合にはSO4に進み、SO2の設定がクリアされた上で、予告図柄の1つがハズレ図柄に設定される。次にSO7に進み、予告図柄データが減算更新(−1)される。次にSO8に進み、予告図柄データが0となったか否かが判断される。予告図柄データが0になっていない場合には、まだ、予告図柄データ相当の予告図柄の設定がされていないために前記SO4に移行し、再度、予告図柄の1つがハズレ図柄に設定され、SO7で予告図柄データが減算更新(−1)される。その後、SO4、SO7、SO8の処理が繰返し実行されて予告図柄データが0になった場合にはSO8でYESの判断がなされてSO9に進む。SO9では、プロセスフラグのデータが「1」だけ加算され、その後、この予告図柄設定処理が終了する。プロセスフラグのデータが「1」加算されたことにより、次回の特別図柄プロセス処理の実行時に全図柄変動中処理が実行される。
【0118】
一方、SO3で可変表示結果を大当りとすることが決定されていると判断された場合にはSO5に進み、全ての予告図柄を大当り図柄とすべきか否かが判断される。C_OYOKの抽出値が0、24、49のうちのいずれかの値である場合には、全ての予告図柄を大当り図柄とすべきであると判断される。そして、この場合にはSO6に進み、全ての予告図柄が大当り図柄に設定される。一方、SO5でNOの判断がなされた場合には前記SO4の処理が実行されることなく前記SO7に進む。そして、SO7で予告図柄データが減算更新(−1)される。このため、予告図柄の1つとしてSO2で設定された大当り図柄がクリアされることはない。その後、SO8に進み、予告図柄データが0となったか否かが判断される。予告図柄データが0になっていない場合には、まだ、予告図柄データ相当の予告図柄の設定がされていないために前記SO4に移行し、予告図柄の1つがハズレ図柄に設定され、SO7で予告図柄データが減算更新(−1)される。その後、SO4、SO7、SO8の処理を繰返し実行して予告図柄データが0になった場合には前記SO8でYESの判断がなされて前記SO9に進む。このため、可変表示結果を大当りとすることが決定されているが全ての予告図柄を大当り図柄にしない場合(SO5でNO)場合であって、かつ、予告図柄数が複数に設定されている場合には、予告図柄の1つが大当り図柄に設定され(SO2)、残りの予告図柄がハズレ図柄に設定される(SO4)。
【0119】
次に、前述したS23の全図柄変動中処理の内容を説明する。図17は、全図柄変動中処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0120】
まず、ステップSP(以下、単にSPという)1により、特別図柄を変動中(可変表示中)の状態に制御するための全図柄変動中プロセスデータのアドレスが設定される。次に、SP2に進み、SP1で指定されたアドレスに基づいたプロセスデータが設定される。次に、SP3では、プロセスデータ/タイマ処理が実行される。これにより、先に設定されたプロセスデータに基づいて、特別図柄を変動中の状態にするためのプロセスの制御が行なわれる。プロセスデータ/タイマ処理の処理内容については、図20を用いて後述する。次に、SP5に進み、プロセスデータ/タイマ処理により実行されている全図柄変動中のプロセスが終了したか否かの判断がなされる。具体的には、後述するSD5によりプロセス継続中のデータが設定されているか否かの判断を行ない、そのデータが設定されている場合に、プロセスが継続中であると判断する。
【0121】
SP5によりプロセスが終了していないと判断された場合は、この全図柄変動中処理が終了する。この場合には、プロセスフラグのデータが更新されないため、次回の特別図柄プロセス処理の実行時に全図柄変動中処理が繰返し実行される。一方、SP5によりプロセスが終了していると判断された場合は、SP6に進み、特別図柄プロセスフラグが第1第2停止図柄停止処理に移行させるための値に設定される。その後、この全図柄変動中処理が終了する。
【0122】
次に、前述したS24で実行される第1第2停止図柄停止処理の内容を説明する。図18は、第1第2停止図柄停止処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0123】
まず、ステップSQ(以下、単にSQという)1により、特別図柄を左図柄(第1停止図柄)、右図柄(第2停止図柄)の順に停止させるためのプロセスデータである第1第2停止図柄停止プロセスデータのアドレスを設定する処理がなされる。次に、SQ2に進み、SQ1で設定されたアドレスに基づいて特別図柄を停止させるためのプロセスデータを設定する処理がなされる。
【0124】
次にSQ3に進み、プロセスデータ/タイマ処理が実行される。これにより、SQ2により設定されたプロセスデータに基づいて、特別図柄の停止に関するプロセスの制御が行なわれる。プロセスデータ/タイマ処理の処理内容については、図20を用いて後述する。次に、SQ5に進み、プロセスデータ/タイマ処理により実行されている特別図柄の停止に関するプロセスが終了したか否かの判断がなされる。具体的には、後述するSD5によりプロセス継続中のデータが設定されているか否かの判断を行ない、そのデータが設定されている場合に、プロセスが継続中であると判断する。
【0125】
SQ5によりプロセスが終了していないと判断された場合は、この第1第2停止図柄停止処理が終了する。この場合には、プロセスフラグのデータが更新されないので、次回の特別図柄プロセス処理の実行時に第1第2停止図柄停止処理が繰返し実行される。一方、SQ5によりプロセスが終了したと判断された場合は、SQ6に進み、プロセスフラグのデータを最終停止図柄停止処理を実行するためのデータに設定する処理がなされる。その後、第1第2停止図柄停止処理が終了する。
【0126】
次に、前述したS25で実行される最終停止図柄停止処理の内容を説明する。図19は、最終停止図柄停止処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0127】
まず、ステップSR(以下、単にSRという)1により、予告図柄データW_YOKに対応する最終停止図柄停止プロセスデータ(図9参照)のアドレスが算出され、設定される。次に、SR2に進み、SR1で設定されたアドレスに基づいて特別図柄を停止させるための最終停止図柄停止プロセスデータが設定される。
【0128】
次にSR3に進み、プロセスデータ/タイマ処理が実行される。これにより、SR4により設定されたプロセスデータに基づいて、最終停止図柄の停止に関するプロセスの制御が行なわれる。このプロセスの制御が行なわれることにより、予告図柄数が複数設定されている場合には、最終停止図柄の再変動がなされるとともに予告図柄の表示を順次取消す表示が画像表示部5でなされる。プロセスデータ/タイマ処理の処理内容については、図20を用いて後述する。次に、SR4に進み、プロセスデータ/タイマ処理により実行されている特別図柄の停止に関するプロセスが終了したか否かの判断がなされる。具体的には、後述するSD5によりプロセス継続中のデータが設定されているか否かの判断を行ない、そのデータが設定されている場合に、プロセスが継続中であると判断する。
【0129】
SR4によりプロセスが終了していないと判断された場合は、この最終停止図柄停止処理が終了する。この場合には、プロセスフラグのデータが更新されないので、次回の特別図柄プロセス処理の実行時に最終停止図柄停止処理が繰返し実行される。一方、SR4によりプロセスが終了したと判断された場合は、SR5に進み、プロセスフラグのデータを特別図柄変動待ち処理を実行するためのデータに設定する処理がなされる。
【0130】
次に、SR6に進み、前述した大当りフラグが設定されているか否かをチェックすることにより、大当りを発生させることが事前決定されているか否かの判断がなされる。大当りを発生させることが事前決定されていないと判断された場合には、処理が終了する。一方、大当りを発生させることが事前決定されていると判断された場合にはSR7に進み、プロセスフラグのデータを大当り処理を実行するためのデータに設定する処理がなされる。SR7によるプロセスフラグのデータの設定が行なわれた場合には、前述したSR5において設定されたプロセスフラグは無効となる。したがって、大当りを発生させることが事前決定されている場合には、大当り処理を実行するためのプロセスフラグのデータが設定されたことにより、次回の特別図柄プロセス処理の実行時に大当り処理が実行される。SR7の後、最終停止図柄停止処理が終了する。
【0131】
次に、プロセスデータ/タイマ処理の処理内容を説明する。図20は、プロセスデータ/タイマ処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0132】
まず、ステップSD(以下、単にSDという)1により、特別図柄プロセスタイマ設定処理が実行される。これにより、前述したような特別図柄の可変表示についてのプロセスタイマのアドレスが、データポインタによって指定されて設定される。特別図柄プロセスタイマ設定処理の処理内容については、図21を用いて後述する。
【0133】
次に、SD2に進み、特別図柄プロセスデータ設定処理が実行される。これにより、制御される各種ランプの表示、音の発生、および特別図柄の表示等についてのプロセスデータが設定される。このようにプロセスデータが設定されると、設定されたプロセスデータに基づいて各種制御が実行される。その制御の実行に際してはプロセスタイマにより時間管理が行なわれる。特別図柄プロセスデータ設定処理の処理内容については、図22を用いて後述する。
【0134】
次に、SD3に進み、現在設定されているプロセスタイマのタイマ値を「1」だけ減算更新させる処理がなされる。ここで、プロセスタイマは、予め定められた値から時間経過に伴って減算更新されていくものであり、このSD3により減算更新される。
【0135】
次に、SD4に進み、プロセスタイマのタイマ値が「0」になっているか否かの判断がなされる。SD4によりタイマ値が「0」になっていないと判断された場合は、SD5に進み、プロセスの継続中であることを示すデータを設定する処理がなされた後、このプロセスデータ/タイマ処理が終了する。一方、SD4によりタイマ値が「0」になっていると判断された場合は、SD6に進み、データポインタの値を更新する処理がなされる。この実施の形態の場合は、5バイトで1つのデータグループが構成されており、データポインタは、5バイトずつ更新される。これにより、現在設定されているプロセスデータにおいて、次のデータグループのプロセスタイマがデータポインタにより指定される。
【0136】
次に、SD7に進み、SD6でのデータポインタの更新に応じて、次のデータグループでの新たなプロセスタイマを設定する処理がなされる。次に、SD8に進み、SD6で更新されたデータポインタが指示するデータが前述した終了コードであるか否かの判断がなされる。SD8により終了コードではないと判断された場合は、前述したSD5に進み、プロセスの継続中であることを示すデータが設定された後、このプロセスデータ/タイマ処理が終了する。
【0137】
一方、SD8により終了コードであると判断された場合は、SD9に進み、プロセスが終了したことを示すデータを設定する処理がなされる。次に、SD10に進み、現在未処理で残っているプロセスデータを実行するために、そのプロセスデータのアドレスをデータポインタに設定する処理がなされる。そして、SD11に進み、プロセスタイマを設定する処理がなされる。このようなSD10およびSD11を実行するのは、最後に実行されるデータグループにおいて前述した終了コードが含まれているため、SD8により最後のデータグループにおいて終了コードを発見した場合でも、プロセスを終了させる前にそのデータグループのデータに含まれているプロセスデータを実行する必要があるからである。SD11の後、このプロセスデータ/タイマ処理が終了する。
【0138】
次に、プロセスデータ/タイマ処理のSD1において実行される特別図柄プロセスタイマ設定処理を説明する。図21は、特別図柄プロセスタイマ設定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0139】
まず、ステップSE(以下、単にSEという)1により、プロセスデータのアドレスの変更があるか否かの判断がなされる。SE1によりアドレスの変更がないと判断された場合は、後述するSE5に進む。一方、SE1によりアドレスの変更があると判断された場合は、SE2に進み、変更後のアドレスを、実行するデータのアドレスとして設定する処理がなされる。
【0140】
次に、SE3に進み、変更後のアドレスのデータに基づいて、新たなプロセスタイマを設定する処理がなされる。次に、SE4に進み、SE3により設定されたプロセスタイマをRAM70のプロセスタイマ用の作業領域に格納する処理がなされた後、SE5に進む。
【0141】
SE5では、プロセスデータのアドレスを設定する処理がなされる。これにより、SE1から直接SE5に進んだ場合は変更されていないプロセスデータのアドレスが設定されて現状のプロセスタイマが使用され、一方、SE4からSE5に進んだ場合は変更されたプロセスデータのアドレスが設定されて新たなプロセスタイマが使用される。SE5の後、この特別図柄プロセスタイマ設定処理が終了する。
【0142】
次に、プロセスデータ/タイマ処理のSD2において実行される特別図柄プロセスデータ設定処理を説明する。図22は、特別図柄プロセスデータ設定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0143】
まず、ステップSF(以下、単にSFという)1により、前述したランプフラグのデータにより指定されるランプデータを設定する処理がなされる。次に、SF2に進み、ランプデータの変更がないか否かの判断がなされる。SF2によりランプデータの変更がないと判断された場合は、後述するSF5に進む。一方、SF2によりランプデータの変更があると判断された場合は、SF3に進み、変更後のランプデータのアドレスおよびアドレスポインタを設定する処理がなされる。次に、SF4に進み、SF3により変更設定されたランプデータのアドレスおよびアドレスポインタに従って、変更後のランプタイマを設定する処理がなされる。SF4の後、SF5に進む。
【0144】
SF5では、音声フラグを設定する処理がなされる。これにより、SF2からSF5に進んだ場合はランプデータの変更がされずに音声フラグが設定され、SF4からSF5に進んだ場合はランプデータの変更に伴って音声フラグが設定される。SF5の後、SF6に進み、特別図柄の表示制御データを設定する処理がなされる。SF6の後、この特別図柄プロセスデータ設定処理が終了する。
【0145】
図23および図24は、可変表示装置4の画像表示部5で行なわれる可変表示の内容を示す図である。図23および図24を参照して、図柄予告の表示手順1について時系列で説明する。
【0146】
可変表示装置4に表示された左可変表示部5L、中可変表示部5C、右可変表示部5Rで特別図柄の一斉変動が開始された後、第1停止図柄(左図柄)、第2停止図柄(右図柄)の順に可変表示が終了して左可変表示部5Lおよび右可変表示部5Rに所定の特別図柄が停止表示される。この時点で停止表示された図柄が同一の場合には、リーチが成立してリーチ表示状態となる。図23(a)に示す画像表示部5には、特別図柄「7」によってリーチが成立した状態が表示されている。なお、中可変表示部5C内に示された複数のラインは、その可変表示部でライン方向に複数種類の特別図柄がスクロールして可変表示がなされていることを示すものである。
【0147】
リーチが成立すると、画像表示部5の中央に表示された人物キャラクタ500が中可変表示部5Cに停止表示される第3停止図柄(最終停止図柄)の候補をいくつか(1〜5個)予告する動作が表示される。これにより、画像表示部5には予告図柄501が表示される。図23(a)では、予告図柄501として、大当り図柄「7」、ハズレ図柄「Q」、「F」、「A」が表示されている。
【0148】
次に、リーチの成立から所定時間が経過すると、中可変表示部5Cにおける可変表示が終了して、図23(b)に示すように、予告図柄のうちの1つのハズレ図柄「A」が停止表示される。
【0149】
その後、図23(c)の矢印で示すように、停止表示されたハズレ図柄と同一の予告図柄「A」が画像表示領域外に移動する表示がなされ、その予告図柄が消去される。そして、予告図柄が消去されるのと同時に、中可変表示部5Cで特別図柄の再変動が開始される。第3停止図柄(最終停止図柄)の候補として表示された4つの予告図柄のうち、ハズレ図柄の1つが取消されることで、遊技者の大当りに対する期待感が高められる。また、予告図柄が消去される表示がなされたタイミングで再変動が開始されるために、予告が取消されたことおよび予告が取消されたことに起因して再変動が開始されことを遊技者が容易に理解できる。
【0150】
次に、所定時間が経過すると、中可変表示部5Cにおける可変表示が終了して、図23(d)に示すように、予告図柄のうちの1つのハズレ図柄「Q」が停止表示される。その後、図23(e)の矢印で示すように、停止表示されたハズレ図柄と同一の予告図柄「Q」が画像表示領域外に移動する表示がなされ、その予告図柄が消去される。そして、予告図柄が消去されるのと同時に、中可変表示部5Cで特別図柄の再変動が開始される。このようにして、第3停止図柄(最終停止図柄)の候補として表示された予告図柄のうち、ハズレ図柄が順次取消される表示が繰返し行なわれる(図23(f)、図23(g))。このように、複数種類の予告図柄のうちハズレ図柄が優先的に導出表示され、ハズレ図柄が導出表示される毎にハズレ図柄に対応する予告図柄が順次消去されていくために、再変動が繰返し行わてることで予告図柄として大当り図柄のみが残るようになり、大当りとなる確率が除々に高まるような印象を遊技者に与えることができ、これにより、遊技者の期待感を段階的に高めていくことができる。
【0151】
やがて、図23(g)に示すように残された予告図柄が大当り図柄「7」のみとなり、中可変表示部5Cで特別図柄の再変動が開始される。その後、図23(h)に示すように残された予告図柄と同一の大当り図柄「7」が中可変表示部5に停止して、表示結果が確定する。
【0152】
次に、図24には、全図柄予告プロセスデータが実行される場合、すなわち、予告図柄のすべてが大当り図柄(たとえば「7」)とされる場合の画像表示部5の表示例が示されている。全図柄予告プロセスデータが実行される場合には、図23(a)の表示に代えて、この図24に示す表示がなされる。予告図柄のすべてが大当り図柄であるために、遊技者は大当りの発生に確信を持つことができる。図24に示す表示がなされた後、中可変表示部5Cにおける可変表示が終了して、予告図柄と同一の大当り図柄「7」が中可変表示部5に停止して、表示結果が確定する。
【0153】
以上、説明した表示手順1による表示制御が実行されることにより、たとえ、可変表示装置4の表示結果がハズレの表示結果となる予告がなされたとしてもその予告が取消されることがあるために遊技者は大当りに対する期待感を維持できるようになる。
【0154】
図25〜図27は、可変表示装置4の画像表示部5で行なわれる可変表示の内容を示す図である。以下に図25〜図27を順次参照して、図23および図24に示した図柄予告の表示手順とは異なる表示手順2〜5について時系列で説明する。
【0155】
まず、図25を参照して表示手順2を説明する。図25(a)に示す画像表示部5には、先に図24を参照して説明した表示手順1と同様の表示手順によってリーチが成立し、予告図柄501として、大当り図柄「7」、ハズレ図柄「Q」、「F」、「A」が表示された状態が示されている。
【0156】
次に、リーチの成立から所定時間が経過すると、図25(b)の矢印で示すように、複数の予告図柄のうちハズレ図柄を示す予告図柄「A」が画像表示領域外に移動する表示がなされ、その予告図柄が消去される。そして、予告図柄が消去された後、図25(c)に示すように人物キャラクタ500が新たに大当り図柄「7」を予告する動作が表示される。これにより、画像表示部5には予告図柄501として大当り図柄が2つ、ハズレ図柄が2つ表示される。複数の予告図柄501のうち、大当り図柄の占める割合が高まることで、遊技者の大当りに対する期待感が高められる。なお、中可変表示部5Cでは、特別図柄の可変表示が継続されている。
【0157】
次に、所定時間が経過すると、図25(d)の矢印で示すように、複数の予告図柄のうちハズレ図柄「Q」が画像表示領域外に移動する表示がなされ、その予告図柄が消去され、続いて、図25(e)に示すように人物キャラクタ500が新たに大当り図柄「7」を予告する動作が表示される。これにより、画像表示部5には予告図柄501として大当り図柄が3つ、ハズレ図柄が1つ表示される。さらに大当り図柄の占める割合が高まることで、遊技者の大当りに対する期待感がより一層、高められる。なお、中可変表示部5Cでは、特別図柄の可変表示が継続されている。
【0158】
次に、所定時間が経過すると、図25(f)の矢印で示すように、複数の予告図柄のうちハズレ図柄「F」が画像表示領域外に移動する表示がなされ、その予告図柄が消去され、続いて、図25(g)に示すように新たに大当り図柄「7」が予告表示される。これにより、予告図柄501のすべてが大当り図柄となり、遊技者の大当りに対する期待感が最大限に高められる。
【0159】
その後、中可変表示部5Cにおける可変表示が終了して、図25(h)に示すように、予告図柄と同一の大当り図柄が停止表示され、最終的に表示結果が確定する。
【0160】
次に、図26を参照して表示手順3を説明する。可変表示装置4に表示された左可変表示部5L、中可変表示部5C、右可変表示部5Rで特別図柄の一斉変動が開始された後、リーチが成立してリーチ表示状態となる。リーチが成立することにより、遊技者の大当りに対する期待感が急激に高められる。リーチが成立し後、所定時間が経過すると、画像表示部5の中央に表示された人物キャラクタ500が中可変表示部5Cに停止表示される第3停止図柄(最終停止図柄)を予告する動作が表示される。これにより、画像表示部5には、予めパチンコ遊技機1内部の制御で決定された複数の予告図柄のうちの1つが表示される。図26(a)では、予告図柄501として、ハズレ図柄「F」が表示されている。この時点で、遊技者の大当りに対する期待感が一旦薄れがちとなる。
【0161】
しかしながら、リーチの成立から所定時間が経過すると、中可変表示部5Cにおける可変表示が終了して、図26(b)に示すように、予告図柄501ではなく「Replay」と表示されたリプレイ図柄が停止表示される。リプレイ図柄は、予告を取消して最終停止図柄を再変動させる表示制御が実行されることを遊技者に告げるものである。このため、遊技者の一旦薄れた期待感が再度高められる。
【0162】
その後、図26(c)の矢印で示すように、予告図柄が画像表示領域外に移動する表示がなされ、その予告図柄が消去される。そして、予告図柄が消去されるのと同時に、中可変表示部5Cで特別図柄の再変動が開始される。その後、人物キャラクタ500が再度、別の予告図柄を予告する表示がなされる。図26(c)では、予告図柄501として、ハズレ図柄「A」が表示されている。この時点で、遊技者の大当りに対する期待感が再度薄れがちとなる。
【0163】
次に、所定時間が経過すると、中可変表示部5Cにおける可変表示が終了して、図26(d)に示すように、予告図柄501ではなく「Replay」と表示されたリプレイ図柄が停止表示される。これにより、遊技者の期待感が再度高められる。
【0164】
その後、図26(d)の矢印で示すように、予告図柄が画像表示領域外に移動する表示がなされ、その予告図柄が消去される。そして、予告図柄が消去されるのと同時に、中可変表示部5Cで特別図柄の再変動が開始される。その後、人物キャラクタ500が再度、別の予告図柄を予告する表示がなされる。図26(c)では、予告図柄501として、大当り図柄「7」が表示されている。この時点で、遊技者の大当りに対する期待感が急激に高められる。
【0165】
その後、図26(f)に示すように,予告図柄と同一の大当り図柄「7」が中可変表示部5に停止して、最終的に表示結果が確定する。
【0166】
この表示手順3の表示制御を行なうことにより、緊張感のある遊技を提供できる。
【0167】
次に、図27を参照して表示手順4を説明する。可変表示装置4に表示された左可変表示部5L、中可変表示部5C、右可変表示部5Rで特別図柄の一斉変動が開始された後、人物キャラクタ500が各可変表示部5L、5C、5Rに停止表示される特別図柄(第1停止図柄、第2停止図柄、第3停止図柄)を予告する動作が表示される(図27(a))。その後、予告通りの特別図柄が順次各可変表示部に停止表示され、ハズレの可変表示結果となる(図27(b))。
【0168】
その後、図示を省略しているが、たとえば、予告図柄「Q」が画像表示領域外に移動する表示がなされ、その予告図柄が消去される。そして、予告図柄が消去されるのと同時に、中可変表示部5Cで特別図柄の再変動が開始される。その後、人物キャラクタ500が再度、中可変表示部5Cに停止表示される図柄として大当り図柄「7」を予告する表示がなされる。次に、所定時間が経過すると、中可変表示部5Cにおける中可変表示部5Cでの可変表示が終了して、大当り図柄「7」が中可変表示部5Cに停止表示され、大当りの表示結果となる。この表示手順4に従って表示制御がなされることにより、ハズレ図柄が中可変表示部5Cに停止表示される旨の予告が取消された後、大当り図柄が停止表示されることが予告されるために、ハズレ図柄が停止表示される旨の予告によって薄れた遊技者の可変表示結果に対する期待感を、再度、高めることができ、面白みのある遊技を提供可能となる。
【0169】
あるいは、図27(b)の表示となった後、すべての予告図柄が画像表示領域外に移動する表示がなされ、その予告図柄が消去される。そして、予告図柄が消去されるのと同時に、各可変表示部で特別図柄の再変動が開始される。その後、人物キャラクタ500が再度、各可変表示部に停止表示される図柄を予告する表示がなされる。その後、予告通りの特別図柄が順次各可変表示部に停止表示され、可変表示結果が確定する。
【0170】
次に以上説明した実施形態の変形例や特徴点を以下に列挙する。
(1)リーチ表示状態について
リーチ表示状態とは、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置が時期を異ならせて複数の表示結果を導出表示し、該複数の表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せとなった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記複数の表示結果の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表示されている表示結果が前記特定の表示態様の組合せとなる条件を満たしている表示状態をもいう。また、別の表現をすれば、リーチ表示状態とは、表示状態が変化可能な可変表示部を複数有する可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せになった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記可変表示装置の表示結果がまだ導出表示されていない段階で、前記特定の表示態様の組合せが表示されやすい可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示状態をいう。そして、たとえば、前記特定の表示態様の組合せが揃った状態を維持しながら複数の前記可変表示部による可変表示を行なう状態もリーチ表示状態に含まれる。さらにリーチの中には、それが出現すると、通常のリーチに比べて、大当りが発生しやすいものがある。このような特定のリーチをスーパーリーチという。
【0171】
また、可変表示装置で次のような表示がなされる遊技機においても、リーチ表示状態を定義することができる。たとえば、画像表示部5に甲および乙の格闘シーンを表示するとともに、攻撃を受けることによってメータ値が減少するレベルメータを各人に対応して表示する。そして、甲のレベルメータが0になる前に乙のレベルメータが0になれば大当りが発生するようにする。このような表示がなされる遊技機において、乙が甲から攻撃を受けることによって乙のレベルメータのメータ値が減少し、乙が甲からあと1回攻撃を受ければレベルメータが0になるような表示状態もリーチ表示状態の概念に含まれる。
【0172】
(2) 図26に示した表示手順3により、前記可変表示制御手段は、前記表示結果予告手段が前記可変表示部に導出表示される前記表示結果候補として前記第2種識別情報を前記可変表示装置に表示している場合に、再度可変表示が開始されることを意味する再可変表示図柄(リプレイ図柄)を前記可変表示部に導出表示させた後、前記可変表示部で再度前記複数種類の識別情報を可変開始させる制御が可能であることが開示されている。
【0173】
(3) 図16に示した予告図柄設定処理が実行されると、可変表示結果をハズレとすることが決定されている場合には、予告図柄としてハズレ図柄のみが設定され、大当り図柄が設定されることはない。しかしながら、可変表示結果をハズレとすることが決定されている場合であっても予告図柄の中に大当り図柄が含まれるようにしてもよい。たとえば、予告図柄数=2であって、一方の予告図柄が大当り図柄、他方の予告図柄がハズレ図柄に設定された場合、最初に前記一方の予告図柄に対応する大当り図柄が停止表示された後再変動が開始されて前記他方の予告図柄に対応するハズレ図柄が停止表示されて表示結果が確定するようにしてもよい。あるいは、最初に前記他方の予告図柄に対応するハズレ図柄が停止表示された時点で表示結果が確定し、再変動がなされないようにしてもよい。
【0174】
(4) 図26に示した表示手順3では、予告図柄が表示された後、リプレイ図柄が停止表示されるが、予告図柄が表示されることなくリプレイ図柄が停止表示され、これに基づいて特別図柄の再変動が開始されるようにしてもよい。
【0175】
(5) 可変表示装置4の表示結果がハズレの表示結果となる予告が取消されるのみならず、可変表示装置の表示結果が大当りの表示結果となる予告が取消されることがあるように構成してもよい。このように構成すると、たとえば、図24に示すように可変表示装置4で可変表示が行なわれている最中に早々と大当りが確定してしまい、趣向を凝らしたせっかくの可変表示による演出が無駄になってしまう不都合を防止でき、遊技者は緊張感を維持して可変表示装置に注視できるようになる。
【0176】
(6) 図24に示すように、リーチ表示状態と成った場合に全ての予告図柄を大当り図柄にして表示する場合には、予告図柄として確変大当りとなる確変図柄と確変大当りとならない非確変図柄とを混在させて表示するようにしてもよい。これにより、確変大当りに対する遊技者の期待感を向上させることができる。
【0177】
(7) 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0178】
【課題を解決するための手段の具体例】
パチンコ遊技機1により、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様となった場合に遊技者にとって有利な遊技状態に制御可能となる遊技機が構成されている。可変表示装置4により、表示状態が変化可能な可変表示装置が構成されている。大当りの表示結果(777)により、前記予め定められた特定の表示態様が構成されている。特定遊技状態により、前記遊技者にとって有利な遊技状態が構成されている。基本回路45および画像表示制御基板216により、前記可変表示装置の表示結果を導出表示させるための表示制御を行なう可変表示制御手段が構成されている。図15に示す停止図柄予告設定処理および図16に示す予告図柄設定処理に基づいて図9に示すプロセスデータを実行して予告図柄を表示させるための処理を行なう基本回路45および画像表示制御基板216により、前記可変表示装置の表示結果を予告可能な表示結果予告手段が構成されている。図9に示すプロセスデータを実行する基本回路45および画像表示制御基板216により、該表示結果予告手段の予告を取消し可能な予告取消手段が構成されている。
【0179】
図23等により、前記可変表示装置は複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示部を複数有することが開示されている。可変表示部5L、5C、5Rにより、前記複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示部が構成されている。特別図柄により、前記識別情報が構成されている。パチンコ遊技機1により、前記複数の可変表示部の表示結果が予め定められた特定の識別情報の組合わせとなった場合に遊技者にとって有利な遊技状態に制御可能となる前記遊技機が構成されている。「777」により、前記特定の識別情報の組合せが構成されている。
【0180】
図23等により、前記表示結果予告手段は、前記複数の可変表示部のうち、少なくとも1つの可変表示部の表示結果を予告可能であることが開示されている。たとえば、図23(c)に示すように、停止表示されたハズレ図柄と同一の予告図柄が画像表示領域外に移動する表示がなされ、その予告図柄が消去されのと同時に中可変表示部5Cで特別図柄の再変動が開始されることにより、前記可変表示制御手段は、前記表示結果予告手段が予告した表示結果を導出表示した後、前記予告取消手段が前記予告を取消したことに基づいて前記表示結果の導出表示された可変表示部で再度前記複数種類の識別情報を可変開始させる制御が可能であることが開示されている。
【0181】
図23等により、前記表示結果予告手段は、前記複数種類の識別情報のうち前記可変表示部の表示結果として導出表示される表示結果候補を複数予告可能であることが開示されている。たとえば、図23(a)に示した複数の予告図柄501により、前記表示結果候補が構成されている。図23(c)、図23(e)、図23(g)等により、前記予告取消手段は、前記表示結果予告手段の予告に基づいて導出表示された前記可変表示部の表示結果が前記特定の識別情報の組合わせとなる条件を満たさないことを条件として前記予告を取消すことが開示されている。図23(c)および図23(d)、図23(e)および図23(f)、図23(g)および図23(h)等により、前記可変表示制御手段は、前記予告取消手段が前記予告を取消したことに基づいて前記表示結果の導出表示された可変表示部で再度前記複数種類の識別情報を可変開始させた後、前記表示結果予告手段の複数の予告のうち前記予告取消手段によって取消された予告を除くいずれかの予告に基づいて前記可変表示部の表示結果を導出表示する再可変表示制御を繰返し実行可能であることが開示されている。
【0182】
図15のSN6、図16のSO1、図19のSR2により、前記再可変表示制御の繰返し実行回数を設定する繰返実行回数設定手段が構成されている。すなわち、図15のSN6で設定された予告図柄数に基づいて図16のSO1で予告図柄データが設定され、さらに、予告図柄データに基づいて図19のSR2において最終停止図柄停止プロセスデータが設定される。この最終停止図柄停止プロセスデータは、図9に示すように、予告図柄数別、すなわち、前記再可変表示制御の繰返し実行回数に相当する再変動回数別に定義されている。
【0183】
図13のSB4により、前記複数の可変表示部の表示結果を前記特定の識別情報の組合わせとするか否かを決定可能な表示結果決定手段が構成されている。図6により、前記繰返実行回数設定手段は、前記表示結果決定手段によって前記複数の可変表示部の表示結果を前記特定の識別情報の組合わせとする旨決定されている場合には、前記表示結果決定手段によって前記複数の可変表示部の表示結果を前記特定の識別情報の組合わせ以外とする旨決定されている場合と比較して前記繰返し実行回数を多く設定することが開示されている。
【0184】
図23(a)等により、前記表示結果予告手段は、前記特定の識別情報の組合わせとなる条件を満たす第1種識別情報と前記特定の識別情報の組合わせとなる条件を満たさない第2種識別情報とを含む複数の識別情報を前記表示結果候補として前記可変表示装置に同時に表示可能であることが開示されている。たとえば、図23(a)において、大当り図柄「7」により前記第1種識別情報が構成されており、ハズレ図柄「F」等により前記第2種識別情報が構成されている。
【0185】
図23(a)〜図23(h)により、前記可変表示制御手段は、前記再可変表示制御を繰返し実行する場合に前記可変表示部の表示結果として前記第2種識別情報を前記第1種識別情報に優先して導出表示し、前記予告取消手段は、前記再可変表示制御が実行されることにより前記第2種識別情報が導出表示された場合に当該第2種識別情報に対応して前記表示結果候補として前記可変表示装置に表示された前記第2種識別情報を消去することが開示されている。
【0186】
図25(a)〜図23(h)により、前記表示結果予告手段は、前記特定の識別情報の組合わせとなる条件を満たす第1種識別情報または前記特定の識別情報の組合わせとなる条件を満たさない第2種識別情報を前記表示結果候補として予告可能であり、前記第2種識別情報が前記可変表示部の表示結果として導出表示される旨の予告が前記予告取消手段によって取消された後、前記第1種識別情報が前記可変表示部の表示結果として導出表示されることを予告することが開示されている。
【0187】
図23(a)等により、前記表示結果予告手段は、前記可変表示装置の表示状態がリーチ表示状態となった場合に、前記可変表示装置の表示結果を予告することが開示されている。
【0188】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】
請求項1に関しては、複数の表示結果候補により可変表示装置の表示結果が予告された場合には、表示した複数の表示結果候補のいずれかが消去されることにより、当該予告の一部が取消されるために、たとえば、可変表示装置の表示結果が前記特定の識別情報の組合わせ以外の表示結果となる旨の予告が取消されることによって遊技者は前記特定の識別情報の組合わせに対する期待感を維持できるようになる一方、たとえば、可変表示装置の表示結果が前記特定の識別情報の組合わせとなる旨の予告が取消されることによって遊技者は可変表示装置の表示結果が確定するまで緊張感を維持して可変表示装置に注視できるようになる。このため、可変表示装置の表示結果を予告した場合の不都合を解消し、興趣向上を図ることが可能な遊技機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の遊技制御に用いられる各種制御回路の構成を示すブロック図である。
【図3】パチンコ遊技機の遊技制御に用いられる各種制御回路の構成を示すブロック図である。
【図4】画像表示制御基板(サブ基板)に形成された回路の構成を示すブロック図である。
【図5】パチンコ遊技機に用いられる主なランダムカウンタやバンク、フラグ等を説明するための説明図である。
【図6】C_YOKの抽出値に基づいた予告図柄数等の決定率を予告図柄数判定値別に示す図である。
【図7】プロセスデータの構成を表形式で示す図である。
【図8】プロセスデータとして設定されるデータ例を示す図である。
【図9】プロセスデータとして設定されるデータ例を示す図である。
【図10】遊技制御のメインプログラムの処理手順を示すフローチャートである。
【図11】特別図柄プロセス処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図12】特別図柄変動待ち処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図13】大当り判定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図14】特別図柄停止図柄設定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図15】停止図柄予告設定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図16】予告図柄設定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図17】全図柄変動中処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図18】第1第2停止図柄停止処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図19】最終図柄停止処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図20】プロセスデータ/タイマ処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図21】特別図柄プロセスタイマ設定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図22】特別図柄プロセスデータ設定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図23】可変表示装置の画像表示部で行なわれる可変表示の内容を示す図である。
【図24】可変表示装置の画像表示部で行なわれる可変表示の内容を示す図である。
【図25】可変表示装置の画像表示部で行なわれる可変表示の内容を示す図である。
【図26】可変表示装置の画像表示部で行なわれる可変表示の内容を示す図である。
【図27】可変表示装置の画像表示部で行なわれる可変表示の内容を示す図である。
【符号の説明】
1はパチンコ遊技機、4は可変表示装置、5は画像表示部、5Lは左可変表示部、5Cは中可変表示部、5Rは右可変表示部、45は基本回路、67はCRTコントロール回路、68はマイクロコンピュータ、69はROM、71はCPU、70はRAM、216は画像表示制御基板(サブ基板)、501は予告図柄である。
Claims (1)
- 複数種類の識別情報を複数の可変表示部において可変表示可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の識別情報の組合わせとなった場合に遊技者にとって有利な遊技状態に制御可能となる遊技機であって、
前記可変表示装置の表示結果を前記特定の識別情報の組合わせとするか否かを決定可能な表示結果決定手段と、
該表示結果決定手段の決定に基づいて前記可変表示装置の表示結果を導出表示させるための表示制御を行なうとともに前記複数の可変表示部の一部の可変表示部において前記識別情報が可変表示中であり、かつ、既に可変表示を終えた前記可変表示部の前記識別情報の組合わせが前記特定の識別情報の組合わせの一部を構成するリーチ表示状態とすることが可能な可変表示制御手段と、
前記リーチ表示状態となった後に前記一部の可変表示部に導出表示される前記識別情報を予告するために、前記リーチ表示状態を構成する前記識別情報と同じ種類の第1種識別情報および前記リーチ表示状態を構成する前記識別情報と異なる種類の第2種識別情報の中から、前記可変表示装置に表示する複数の表示結果候補を決定する表示結果候補決定手段と、
前記リーチ表示状態となった後、前記表示結果決定手段の決定に基づいた前記可変表示装置の表示結果を導出表示させる前に、前記表示結果候補決定手段が決定した前記複数の表示結果候補を前記可変表示装置に表示することにより、前記可変表示装置の表示結果を予告可能な表示結果予告手段と、
該表示結果予告手段が表示した前記複数の表示結果候補のいずれかを消去することにより、当該表示結果予告手段による予告の一部を取消し可能な予告取消手段とを含み、
前記表示結果候補決定手段は、前記表示結果決定手段により前記特定の識別情報の組合わせとすることが決定されているときのほうが前記特定の識別情報の組合わせとすることが決定されていないときよりも、表示結果候補の数が多くなる割合が高くなるように表示結果候補を決定し、かつ、前記表示結果決定手段により前記特定の識別情報の組合わせとすることが決定されているときのみ、前記複数の表示結果候補のすべてを前記第1種識別情報に決定する場合があり、
前記表示結果予告手段は、前記予告取消手段が表示結果候補としての前記第2種識別情報を前記可変表示装置から消去した後に、表示結果候補としての前記第1種識別情報を前記可変表示装置に追加して表示することを特徴とする、遊技機。
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