JP2000051463A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2000051463A
JP2000051463A JP10226086A JP22608698A JP2000051463A JP 2000051463 A JP2000051463 A JP 2000051463A JP 10226086 A JP10226086 A JP 10226086A JP 22608698 A JP22608698 A JP 22608698A JP 2000051463 A JP2000051463 A JP 2000051463A
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JP
Japan
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state
ball device
lottery
variable
winning ball
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Withdrawn
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JP10226086A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Ryuichi Sakuma
隆一 佐久間
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定遊技状態中における遊技者にとって有利
な状態への制御に変化性を持たせて興趣を向上させると
ともに、特定遊技状態中において可変表示条件の成立が
無視されて遊技者が不満に思うことを極力防止する。 【解決手段】 特定遊技状態中において可変入賞球装置
を開放させるか否かや開放時間や開放状態における入賞
上限個数等を抽選により決定し、その抽選を、打玉の始
動入賞時に抽出したランダムカウンタのカウント値に基
づいて行なうようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、パチン
コ遊技機やコイン遊技機等で代表される弾球遊技機に関
し、詳しくは、打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわ
れる弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の弾球遊技機において、従来から
一般的に知られているものに、たとえば、図柄等の識別
情報を可変表示させて表示状態が変化する可変表示装置
が設けられ、打玉の始動入賞等によって可変表示条件が
成立したことに伴って可変表示装置が可変開始された後
表示結果が導出表示され、その表示結果が予め定められ
た特定の表示態様(たとえば777)となった場合に、
特定遊技状態が発生して可変入賞球装置が遊技者にとっ
て有利な第1の状態に制御された後遊技者にとっで不利
な第2の状態となるように構成されたものがあった。
【0003】そしてこの従来の弾球遊技機においては、
第1の状態となっている可変入賞球装置内に進入した打
玉が特定入賞領域に入賞した場合にその可変入賞球装置
が再度第1の状態に制御されるという繰返し継続制御が
実行されるように構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来の弾球遊技機
においては、前述したように、繰返し継続制御が実行さ
れるか否かが打玉の特定入賞領域への入賞の有無によっ
て決まり、今一歩変化性に乏しい斬新性の少ないものと
なっていた。また、この特定遊技状態に伴い第1の状態
となっている可変入賞球装置に一定の個数の打玉が入賞
した場合には、その第1の状態が終了するように構成さ
れていたが、この入賞上限個数が一律であったために、
やはり変化に乏しい遊技となってしまう。しかも、第1
の状態となっている可変入賞球装置内に入賞した打玉1
個に対し付与される価値の大きさ(たとえば払出される
景品玉数)が一律であったために、さらに一層変化性の
ないものとなっていた。
【0005】一方、この従来の弾球遊技機においては、
特定遊技状態中において打玉が始動入賞等して可変表示
条件が成立したとしても、可変表示装置の表示結果を導
出表示させるための可変表示制御が行なわれないように
構成されていた。そして、この特定遊技状態中に前記可
変表示条件が成立した場合にはその旨が記憶され、特定
遊技状態が終了した後その記憶に基づいて可変表示装置
の可変表示制御が行なわれるように構成されていた。と
ころが、この可変表示条件の成立を記憶する記憶数にも
上限が定められており、その上限以上可変表示条件が成
立した場合には、その成立が無視されて以降の可変表示
制御には用いられない状態となり、これが原因で遊技者
が不満に思うという不都合があった。
【0006】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、特定遊技状態中における遊技者
にとって有利となる制御に変化性を持たせて興趣を向上
させるとともに、特定遊技状態中における可変表示条件
の成立が無視されることによる遊技者の不満を極力軽減
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
によれば、打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわれる
弾球遊技機であって、表示状態が変化可能な可変表示装
置と、該可変表示装置の表示結果を導出表示させるため
の予め定められた可変表示条件が成立した場合に、前記
可変表示装置の表示結果を導出表示させるための可変表
示制御を行なう可変表示制御手段と、前記遊技領域に設
けられ、遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者にと
って不利な第2の状態とに変化可能な可変入賞球装置
と、前記可変表示装置の表示結果が予め定められた特定
の表示態様になった場合に、遊技状態を遊技者にとって
有利な特定遊技状態に制御する特定遊技状態制御手段と
を含み、該特定遊技状態制御手段は、前記可変表示条件
の成立に伴って抽選用データを抽出して該抽選用データ
に基づいて抽選を行なう手段であって、前記特定遊技状
態の進行に応じて遊技者に付与する価値の付与態様を決
めるための抽選を所定の上限抽選回数の範囲内で複数回
行なう抽選手段と、前記可変入賞球装置を第1の状態に
制御した後第2の状態にする制御を所定の繰返し上限回
数の範囲内で実行可能な入賞球装置制御手段と、前記特
定遊技状態の進行に応じて前記抽選手段による複数回の
抽選結果に従って遊技者に付与する価値の付与態様を制
御する価値付与態様制御手段を含むことを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記抽選手段は、前記可変入
賞球装置を第1の状態にする当り抽選と前記可変入賞球
装置を第2の状態で維持する外れ抽選とのいずれかの抽
選を行ない、前記有利度合い調整手段は、前記抽選手段
により当り抽選がなされた場合に前記入賞球装置制御手
段により前記可変入賞球装置を第1の状態にする制御を
行なわせ、前記抽選手段により外れ抽選がなされた場合
に前記入賞球装置制御手段による前記可変入賞球装置の
第1の状態の制御を行なわせないようにすることを特徴
とする。
【0009】請求項3に記載の本発明は、請求項1また
は請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記抽選手段
は、前記可変入賞球装置の第1の状態となっている持続
時間を抽選し、前記有利度合い調整手段は、前記可変入
賞球装置の第1の状態の持続時間が前記抽選手段により
抽選された持続時間に達した場合に、前記入賞球装置制
御手段による前記可変入賞球装置の第1の状態の制御を
終了させることを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の本発明は、請求項1〜請
求項3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記抽
選手段は、前記可変入賞球装置が第1の状態に制御され
た場合の当該可変入賞球装置への打玉の入賞上限個数を
抽選し、前記有利度合い調整手段は、第1の状態となっ
ている前記可変入賞球装置内に入賞した入賞玉が前記抽
選手段により抽選された入賞上限個数に達した場合に、
前記入賞球装置制御手段による前記可変入賞球装置の第
1の状態の制御を終了させることを特徴とする。
【0011】請求項5に記載の本発明は、請求項1〜請
求項4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記抽
選手段は、前記可変入賞球装置が第1の状態に制御され
た場合の当該可変入賞球装置へ入賞した入賞玉1個に対
し付与される価値の大きさを抽選し、前記有利度合い調
整手段は、第1の状態となっている前記可変入賞球装置
内に入賞した入賞玉1個に対し前記抽選手段により抽選
された価値を付与する制御を行なうことを特徴とする。
【0012】請求項6に記載の本発明は、請求項1〜請
求項5のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記特
定遊技状態制御手段は、前記抽選手段による抽選回数が
前記抽選上限回数に達した場合または前記入賞球制御手
段による制御が前記繰返し上限回数に達した場合に、前
記特定遊技状態を終了させて通常の遊技状態に復帰させ
ることを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、可変表示装
置の表示結果を導出表示させるための予め定められた可
変表示条件が成立した場合に、可変表示制御手段の働き
により、可変表示装置の表示結果を導出表示させるため
の可変表示制御が行なわれる。その可変表示装置の表示
結果が予め定められた特定の表示態様になった場合に、
特定遊技状態制御手段の働きにより、遊技状態が遊技者
にとって有利な特定遊技状態に制御される。
【0014】この特定遊技状態制御手段は、抽選手段と
入賞球装置制御手段と有利度合い調整手段とを含んでい
る。抽選手段の働きにより、前記可変表示条件の成立に
伴って抽選用データが抽出されてその抽選用データに基
づいて抽選が行なわれる。この抽選は、前記特定遊技状
態の進行に応じて遊技者に付与する価値の付与態様を決
めるためのものであり、所定の上限抽選回数の範囲内で
複数回行なわれる。入賞球装置制御手段の働きにより、
前記可変入賞球装置を遊技者にとって有利な第1の状態
に制御した後遊技者にとって不利な第2の状態にする制
御が所定の繰返し上限回数の範囲内で実行可能となる。
価値付与態様制御手段の働きにより、前記特定遊技状態
の進行に応じて前記抽選手段による複数回の抽選結果に
従って遊技者に付与する価値の付与態様が制御される。
【0015】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、抽選手段の働きによ
り、可変入賞球装置を第1の状態にする当り抽選または
可変入賞球装置を第2の状態に維持する外れ抽選のいず
れかの抽選が行なわれる。そして、有利度合い調整手段
の働きにより、当り抽選の場合には入賞球装置制御手段
による可変入賞球装置の第1の状態の制御が行なわれ、
外れ抽選の場合には、入賞球装置制御手段による可変入
賞球装置の第1の状態の制御が行なわれない。
【0016】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、抽選手
段の働きにより、前記可変入賞球装置の第1の状態の持
続時間が抽選される。そして、有利度合い調整手段の働
きにより、前記可変入賞球装置の第1の状態が前記抽選
手段により抽選された持続時間に達した場合に、入賞球
装置制御手段による可変入賞球装置の第1の状態の制御
を終了させ、可変入賞球装置を第2の状態にする。
【0017】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
抽選手段の働きにより、可変入賞球装置が第1の状態に
制御された場合のその可変入賞球装置への打玉の入賞上
限個数が抽選される。そして、有利度合い調整手段の働
きにより、第1の状態となっている可変入賞球装置内に
入賞した入賞玉が抽選手段により抽選された入賞上限個
数に達した場合に、入賞球装置制御手段による可変入賞
球装置の第1の状態の制御を終了させて可変入賞球装置
を第2の状態にする。
【0018】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
抽選手段の働きにより、可変入賞球装置が第1の状態に
制御された場合の当該可変入賞球装置へ入賞した入賞玉
1個に対し付与される価値の大きさが抽選される。そし
て、有利度合い調整手段の働きにより、第1の状態に制
御されている可変入賞球装置内に打玉が入賞した場合
に、入賞玉1個に対し抽選手段により抽選された大きさ
の価値を付与する制御が行なわれる。
【0019】請求項6に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項5のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
抽選手段による抽選回数が前記抽選上限回数に達した場
合または入賞球装置制御手段による制御が前記繰返し上
限回数に達した場合に、前記特定遊技状態が終了して通
常の遊技状態に復帰する。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、
パチンコ遊技機を例に挙げて説明するが、本発明はこれ
に限らず、コイン遊技機等であってもよく、打玉を遊技
領域に打込んで遊技が行なわれる弾球遊技機であればす
べて対象となる。
【0021】図1は、本発明に係る遊技機の一例のパチ
ンコ遊技機1の正面図である。パチンコ遊技機1の遊技
盤には、遊技領域3が形成されている。パチンコ遊技機
1には、遊技者が打球操作するための打球操作ハンドル
28が設けられており、この打球操作ハンドル28を遊
技者が操作することにより、上皿29内に貯留されてい
るパチンコ玉を1個ずつ発射することができる。発射さ
れたパチンコ玉は、区画レール2の間を通って遊技領域
3内に導かれる。
【0022】遊技領域3の中央には、識別情報の一例と
なる特別図柄を可変表示させることが可能な可変表示装
置4が設けられている。可変表示装置4の下方には、可
変入賞球装置12が設けられている。この可変入賞球装
置12は、ベース板23を遊技領域3に固定することに
より取付けられている。可変入賞球装置12は、後述す
るソレノイド50が励磁されることにより開閉板22が
開成して打玉が入賞可能な遊技者にとって有利となる第
1の状態と、ソレノイド50が消磁されることにより開
閉板22が閉成して打玉が入賞不可能な遊技者にとって
不利な第2の状態とに変化可能に構成されている。可変
入賞球装置12には、遊技状態に応じて点灯または点滅
表示する6個のLED24が設けられている。
【0023】可変表示装置4の左側方部分および右側方
部分には、ワープ入口17が設けられている。このワー
プ入口17に進入した打玉は、可変表示装置4の裏面側
を通って下方に流下してワープ出口10から再度遊技領
域3に放出される。このため、ワープ出口10から放出
された打玉は、始動口9に比較的入賞しやすい状態とな
る。可変表示装置4の左側方部分に設けられたワープ入
口17に進入した打玉の通過経路には、普通図柄始動ゲ
ート8が設けられている。この普通図柄始動ゲート8に
は、玉の通過を検出するための通過球検出器13が設け
られている。
【0024】遊技領域3内に打込まれた打玉が普通図柄
始動ゲート8に進入すれば、その通過球が通過球検出器
13により検出され、その検出出力に基づいて普通図柄
表示器20が可変開始される。
【0025】普通図柄表示器20はたとえば7セグメン
ト表示器で構成されており、普通図柄と呼ばれる識別情
報が可変表示される。この普通図柄表示器20の表示結
果が予め定められた特定の識別情報(たとえば7)とな
れば、後述するソレノイド49が励磁されて、始動口9
に設けられた左右1対の可動片14が所定期間だけ開成
し、打玉がより始動入賞しやすい状態となる。この始動
口9に入賞した始動入賞球は後述する始動球検出器34
により検出され、その検出出力に基づいて可変表示装置
4が可変開始される。
【0026】可変表示装置4は、たとえば画像表示可能
なCRT表示機53(図2参照)で構成されている。こ
の可変表示装置4には、可変表示される特別図柄やその
他の画像を表示可能な画像表示部5が設けられている。
画像表示部5は、左図柄が可変表示される左可変表示部
と、中図柄が可変表示される中可変表示部と、右図柄が
可変表示される右可変表示部とを表示可能に構成されて
おり、各可変表示部の特別図柄が一斉に可変開始するこ
とにより、各可変表示部の上から下に向かって複数種類
の特別図柄からなる識別情報がスクロール表示される。
【0027】画像表示部5で左図柄、中図柄、右図柄の
可変表示が一斉に開始した後、パチンコ遊技機1内部の
制御によって定められる所定の順序で各図柄が順次停止
制御される。画像表示部5には、上段、中段、下段の3
本、および斜めの2本の計5本の当りラインが設定され
ており、すべての可変表示部の図柄が完全に停止して可
変表示装置4の表示結果が導出表示された段階で、いず
れかの当りラインに予め定められた大当り図柄のゾロ目
(たとえば777)が表示されている場合には、いわゆ
る“大当り”となる。大当りとなれば、可変入賞球装置
12が第1の状態に制御され、開閉板22が傾動して打
玉を可変入賞球装置12内へ入賞させることが可能とな
り、遊技状態が遊技者にとって有利な状態となる。
【0028】可変入賞球装置12内に入賞したすべての
入賞球が球数検出スイッチ32(図2参照)により検出
され、その検出個数が7セグメント表示器よりなる個数
表示器25に表示される。
【0029】第1の状態となった可変入賞球装置12内
に進入した打玉が所定個数だけ球数検出スイッチ32に
より検出されるか、または所定期間経過するかのうちの
いずれか早い方の条件が成立した場合に可変入賞球装置
12の第1の状態が終了して開閉板22が閉成し、遊技
状態が遊技者にとって不利な第2の状態となる。そし
て、後述する抽選結果に従って再度可変入賞球装置12
を第1の状態にする繰返し継続制御が実行される。この
繰返し継続制御の実行上限回数はたとえば16回と定め
られている。繰返し継続制御において、可変入賞球装置
12が第1の状態にされている状態がラウンドと呼ばれ
る。繰返し継続制御の実行上限回数が16回の場合に
は、第1ラウンドから第16ラウンドまでの16ラウン
ド分、可変入賞球装置12が第1の状態にされ得る。
【0030】特に大当りが予め定められた確変図柄によ
り発生した場合には、大当りとともに、いわゆる“確率
変動(確変)”が生じ、確率向上状態となる。確変が生
じることにより、たとえば、その後、大当りが2回発生
するまで大当りの発生する確率が高くなる。なお、確変
中に再度、確変図柄で大当りが発生した場合には、その
大当り発生後、さらに大当りが2回発生するまで確変が
継続する。以降、確変図柄で発生した大当りを“確変大
当り”という。
【0031】可変表示装置4の表示結果が後述する小当
り図柄(☆のぞろ目)になれば、可変入賞球装置12が
1回だけ開放される小当りが発生する。
【0032】可変表示装置4が可変表示中に打玉が始動
口9に始動入賞して始動球検出器34により検出されれ
ば、その始動入賞球が記憶され、可変表示装置4が可変
停止した後、再度可変開始可能な状態になってから始動
記憶に基づいて可変表示装置4が再度可変開始される。
この始動記憶の上限は、たとえば「4」と定められてい
る。現時点における始動記憶個数が始動記憶表示器6に
より表示される。
【0033】遊技領域3内には、さらに風車19、通常
の入賞口7,11,15、および、遊技領域3内に打込
まれた打玉がいずれの入賞領域や可変入賞球装置にも入
賞しなかった場合にアウト玉として回収するアウト口1
6が設けられている。さらに、遊技領域3の両サイドに
は、飾り図柄表示用のサイドランプ18が設けられてい
る。
【0034】始動口9、可変入賞球装置12、通常の入
賞口7,11,15などの各種入賞領域に打玉が入賞す
ると、その入賞口に応じた所定個数の景品玉が上皿29
に払出される。上皿29の下方には、上皿玉抜きレバー
26を操作することにより上皿29から排出される打玉
を貯留しておくための下皿31が設けられている。下皿
31に貯留された打玉は、下皿玉抜きレバー30を操作
することにより排出できる。
【0035】遊技領域3の上部の左右には、ステレオ音
の音声などの効果音を発生するためのスピーカ81,8
1が設けられている。また、図中27は、パチンコ遊技
機1の前面側の枠である前面枠を開閉できないようにす
るための鍵である。
【0036】次に、パチンコ遊技機1の遊技制御に用い
られる制御回路について説明する。図2および図3は、
遊技制御基板(コントロール基板)66(図4参照)に
設けられた各種制御回路の構成を示すブロック図であ
る。
【0037】図2および図3を参照して、制御回路は、
基本回路45、入力回路35、情報出力回路37、初期
リセット回路38、定期リセット回路39、電飾信号回
路40、アドレスデコード回路41、LED回路46、
ソレノイド回路48、CRT回路54、ランプ回路5
5、音声合成回路56、音量増幅回路57、電源回路5
8を含む。
【0038】基本回路45は、遊技制御プログラムに従
ってパチンコ遊技機1の各種機器を制御する。基本回路
45の内部には、マイクロコンピュータ(マイコン)6
8が設けられている。マイクロコンピュータ68には、
遊技制御プログラムを記憶しているROM69(Read O
nly Memory)、遊技制御プログラムに従って制御動作を
行なうためのCPU(Central Processing Unit )7
1、CPUのワーク用メモリとして機能するRAM(Ra
ndom Access Memory)70、その他図示を省略するがI
/O(Input/Output)ポート、クロック発生回路などが
設けられている。
【0039】入力回路35は、始動口9に始動入賞した
打玉を検出するための始動玉検出器13と、可変入賞球
装置12の大入賞口に入賞した打玉を検出するための球
数検出スイッチ32と、普通図柄始動ゲート8を通過し
た打玉を検出するための通過球検出器13とそれぞれ接
続される。入力回路35は、始動玉検出器34から出力
される始動入賞信号など、各検出器から出力される検出
信号を基本回路45へ送信する。
【0040】LED回路46には、普通図柄表示器20
の個数表示LED21、始動記憶表示器6のLED、普
通図柄表示器20の普通図柄を表示するためのLED、
通過記憶表示器21のLED、LED47と接続され
る。LED回路46は、基本回路45から出力される制
御信号に応じて、上記各LEDの点灯状態を制御する。
【0041】初期リセット回路38は、電源投入時に基
本回路45をリセットするための回路である。初期リセ
ット回路38から送られてきた初期リセットパルスに応
答して、基本回路45はパチンコ遊技機1を初期化す
る。
【0042】定期リセット回路39は、基本回路45に
対し、定期的(たとえば2msecごと)にリセットパ
ルスを与え、ROM69に記憶されている遊技制御プロ
グラムを先頭から繰返し実行させるための回路である。
【0043】ソレノイド回路48は、始動口9の可動片
14を駆動するためのソレノイド49、および可変入賞
球装置12の開閉板22を駆動するためのソレノイド5
0を制御するための回路である。ソレノイド回路48
は、基本回路45から出力される制御信号に応答して、
所定のタイミングでソレノイド49およびソレノイド5
0を作動させる。
【0044】アドレスデコード回路41は、基本回路4
5内のマイクロコンピュータ68から送られてきたアド
レス信号をデコードし、マイクロコンピュータ68内部
に含まれるROM69、RAM70などのいずれか1つ
を選択するための信号を出力する回路である。
【0045】情報出力回路37は、基本回路45から与
えられるデータ信号に基づいて、大当り情報や図柄確定
情報、確率変動情報などの各種遊技情報をホストコンピ
ュータであるホール用管理コンピュータなどに対して出
力する。ここで、大当り情報とは、大当りの発生を示す
ための情報であり、図柄確定情報とは、始動口9に入賞
した打玉の入賞個数のうち実際に可変表示装置4におけ
る図柄の可変表示の始動に使用された個数を示すための
情報であり、確率変動情報とは、確率向上状態の発生に
関する情報である。
【0046】電飾信号回路40は、パチンコ遊技機1に
設けられた複数種類の電飾の点灯状態を制御する電飾基
板(図示省略)へランプ制御データD0〜D3を送信す
る。ランプ制御データD0〜D3は、電飾の点灯状態を
制御するためのデータであり、大当り時、あるいは確変
時などにおいて、電飾の点灯状態を指定する。なお、ラ
ンプ制御データコモンは共通線信号である。
【0047】CRT回路54は、基本回路45から出力
される制御信号に従って、CRT表示機53を駆動制御
するための回路である。CRT回路54からCRT表示
機53に送信される信号の中には、コマンド信号として
のCD0〜CD7と、表示制御通信トリガ信号(割込信
号)であるINTとが含まれる。さらに、CRT回路5
4とCRT表示機53とを接続する信号線には、電源供
給のための+5V線と、+12V線と、グランド信号線
であるGND線とがある。基本回路45は、定期リセッ
ト回路39からの定期リセット信号が入力されたタイミ
ングでCRT回路54を介してCRT表示機53の可変
表示制御基板(サブ基板)216(図4参照)へ、割込
信号(INT)と画像表示制御信号(コマンド信号CD
0〜CD7)とを出力する。
【0048】ランプ回路55は、サイドランプ18と接
続される。ランプ回路55は、基本回路45から出力さ
れる制御信号に応じて、サイドランプ18の点灯状態を
制御する。
【0049】電源回路58は、AC24Vの交流電源に
接続され、+30V、+21V、+12V、+5Vの複
数種類の直流電圧を各回路に供給するための回路であ
る。なお、電源回路58から発生される+30Vの直流
電圧はCRT表示機53へ出力される。
【0050】音声合成回路56は、基本回路45から出
力される音声発生指令信号に応じて効果音データを合成
し、合成した効果音データを音量増幅回路57に与え
る。音量増幅回路57は、効果音を増幅して電飾基板
(図示省略)へ出力する。
【0051】図4は、可変表示制御基板(サブ基板)2
16に設けられた各種制御回路の構成を示すブロック図
である。可変表示制御基板216は、遊技制御基板(コ
ントロール基板)66からの制御信号に応じて可変表示
装置4の表示状態を制御する。
【0052】可変表示制御基板216には、CRTコン
トロール回路67、VDP(Video Displa
y Processor)59、リセット回路64、発
振回路65、VRAM60、キャラクタROM61、D
A変換回路62が設けられている。
【0053】CRTコントロール回路67は、図2、図
3に示した回路が形成されている遊技制御基板66と接
続されている。CRTコントロール回路67は、遊技制
御基板66から画像表示のためのコマンドデータCD0
〜CD7、INT信号を定期的に受ける。さらに、CR
Tコントロール回路67は、+12Vおよび+5Vの2
種類の電源電圧の供給を受ける。また、可変表示制御基
板216は、遊技制御基板66から延びるGND線によ
り接地されている。
【0054】CRTコントロール回路67は、受信した
コマンドデータCD0〜CD7に応答して、可変表示制
御基板216に形成された回路全体を制御する。CRT
コントロール回路67は、VDP59にアドレス信号、
データ信号および制御信号を送り、VDP59とCRT
コントロール回路67との間で、データ信号の送受信を
行なう。そして、CRTコントロール回路67は、受信
したデータに基づいて、可変表示制御基板216に形成
された回路全体の制御を行なう。
【0055】VDP59は、発振回路65から供給され
るクロック信号を受けて動作し、リセット回路64から
供給されるリセット信号を受けて動作がリセットされ
る。このVDP59は、CRTコントロール回路67か
らの制御信号に応答して、画像データを生成する。VD
P59は、VRAMアドレス信号、VRAMデータ信
号、およびVRAM制御信号などの信号をVRAM60
へ送信する。VRAM60からVDP59へは、VRA
Mデータ信号などの信号が返信される。VDP59は、
キャラクタROMアドレス信号、キャラクタROMデー
タ信号およびキャラクタROM制御信号をキャラクタR
OM61へ送信する。キャラクタROM61からVDP
59へは、キャラクタROMデータ信号などの信号が返
信される。
【0056】VDP59は、CRTコントロール回路6
7から出力される制御信号に応答して、画像表示部5に
表示される画像を構成するための画像データを生成す
る。VRAM60は、VDP59が生成した画像データ
を一時的に記憶する。VDP59が生成し、VRAM6
0に記憶される画像データは、所定数のドットの集合を
単位としたキャラクタの識別番号である。
【0057】画像データには、複数のキャラクタの識別
番号が、表示される配置関係に従って含まれている。こ
れをマップデータという。個々のキャラクタの識別番号
は、CRTコントロール回路67内に予め記憶されてい
る。画像表示部5に表示される画面を構成するために必
要なキャラクタの識別番号がCRTコントロール回路6
7から読出され、VDP59により、表示画面における
キャラクタの配置関係を示すためのマップデータとし
て、VRAM60に記憶される。
【0058】キャラクタROM61は、キャラクタの識
別番号に対応するドットデータを予め記憶している。V
DP59は、所定のタイミングでVRAM60からマッ
プデータを読出し、マップデータに含まれる各キャラク
タの識別番号に基づいて、各キャラクタのドットデータ
を読出す。VDP59は、読出したドットデータに基づ
いて、画像表示信号を生成する。生成された信号は、D
A変換回路62によりアナログのRGB(RED,GR
EEN,BLUE)信号に変換されて表示装置63に入
力される。さらにVDP59は、複合同期信号SYNC
を表示装置63へ供給する。表示装置63は、送信され
てきたRGB信号、複合同期信号SYNCに基づいて、
画像表示部5に画像を表示する。なお、表示装置63
は、遊技制御基板66から延びるGND線により接地さ
れている。
【0059】図5は、可変表示装置4の各可変表示部に
より表示される図柄配列を示した図である。図5中、C
RND L,C,Rは、左,中,右図柄表示用のラン
ダムカウンタ(図6参照)であり、左,中,右可変表示
部の予定停止図柄をランダムに決定するためのランダム
カウンタのことである。そしてこのランダムカウンタ
は、図5に示すように0〜14の範囲内で数値をカウン
トするものであり、そのランダムカウンタのカウント値
とそれに対応する図柄とが図5に表として示されてい
る。
【0060】この図5に示すように、C RND L,
C,Rのカウント値が0〜13の範囲内である場合に
は、そのカウント値の数値がそのまま図柄として停止表
示される。そして、カウント値が「14」の場合には、
☆が停止表示される。この☆の図柄は、小当り用の図柄
である。
【0061】図6は、各種ランダムカウンタを説明する
ための図である。ランダムカウンタには、図6に示す9
種類のものがある。C RND1は、前述した定期リセ
ット回路39から基本回路45に入力される定期リセッ
ト信号の入力毎(0.02秒毎)に1ずつ加算され、0
からカウントアップしてその上限である699までカウ
ントアップした後再度0からカウントアップし直すもの
である。このC RND1は、大当りを発生させるか否
かおよび小当りを発生させるか否かおよび小当り集中モ
ードにするか否かを決定するためのものである。
【0062】C RND Lは、0.02秒毎に1ずつ
加算され、0からカウントアップしてその上限である1
4までカウントアップした後再度0からカウントアップ
し直すものである。このC RND Lは、左図柄表示
用のものであり、可変表示装置4の左可変表示部に停止
表示される左予定停止図柄を事前決定するためのもので
ある。
【0063】C RND Cは、0.02秒毎に1ずつ
加算されるとともに、割込処理余り時間を利用した無限
ループにより加算処理される。この割込処理余り時間と
は、プログラムが先頭から実行されて最後のステップま
で到達した後次の定期リセット信号が入力されるまでの
間のことであり、この間を利用して図10のS17に示
すように無限ループで加算処理が行なわれるのである。
このC RND Cは、0からカウントアップしてその
上限である14までカウントアップした後再度0からカ
ウントアップし直す。このC RND Cは、中図柄表
示用のものであり、中可変表示部の予定停止図柄を事前
決定するためのものである。
【0064】C RND Rは、C RND Cが上限
までカウントアップして桁上げするときに1ずつ加算さ
れるものであり、0からカウントアップしてその上限で
ある14までカウントアップした後再度0からカウント
し直すものである。このCRND Rは、右図柄表示用
のものである。
【0065】C RND RCHは、0.02秒毎に1
ずつ加算されるとともに、割込処理余り時間を利用して
無限ループにより加算処理され、0からカウントアップ
してその上限である11までカウントアップした後再度
0からカウントアップし直すものである。このC RN
D RCHは、リーチ動作用のものであり、可変表示装
置4によりリーチ状態を成立させるか否かを事前決定す
るためのものである。
【0066】C RND OPNは、0.02秒毎に1
ずつ加算されるとともに、割込処理余り時間を利用して
無限ループにより加算処理される。そして、0からカウ
ントアップしてその上限である11までカウントアップ
した後再度0からカウントアップするように構成されて
いる。このC RND OPNは、開放判定用のもので
あり、特定遊技状態(大当り状態)中において可変入賞
球装置12を開放して第1の状態にするか否かを決定す
るためのものである。
【0067】C RND TIMは、C RND OP
Nが上限までカウントアップして桁上げするときに1ず
つ加算されるものであり、0からカウントアップしてそ
の上限である3までカウントアップした後再度0からカ
ウントアップし直すものである。このC RND TI
Mは、開放時間設定用のものであり、C RND OP
Nの抽出値により可変入賞球装置12を開放することが
決定された場合に、その可変入賞球装置12のその回
(ラウンド)の開放上限時間を決定するためのものであ
る。
【0068】C RND COUは、C RND TI
Mが上限までカウントアップして桁上げするときに1ず
つ加算されるものであり、0からカウントアップしてそ
の上限である3までカウントアップした後再度0からカ
ウントアップし直すものである。このC RND CO
Uは、上限入賞数設定用のものであり、C RNDOP
Nの抽出値により可変入賞球装置12を開放することが
決定された場合に、その開放中の可変入賞球装置12へ
の打玉の入賞上限個数を決定するためのものである。
【0069】C RND SYOは、C RND CO
Uが上限までカウントアップして桁上げするときに1ず
つ加算されるものであり、0からカウントアップしてそ
の上限である2までカウントアップした後再度0からカ
ウントアップし直すものである。このC RND SY
Oは、賞球数設定用のものであり、C RND OPN
の抽出値により可変入賞球装置12を開放することが決
定された場合に、その開放中の可変入賞球装置12に入
賞した入賞玉1個に対して払出すべき賞球数(景品玉の
数)を決定するためのものである。
【0070】図7は、前述したC RND1の用途の内
訳等を説明するための図である。このC RND1は、
前述したように、大当り,小当り,小当り集中モードを
発生させるか否かを決定するのに用いられる。
【0071】大当りの場合には、前述したように、通常
時の遊技状態と確変中の高確率時の遊技状態とで、それ
ぞれ発生確率が異なる。通常時の場合には、大当り判定
値である割当数がたとえば「3」,「7」というように
2種類設定されている。その結果、通常時における大当
りの発生確率は、2/700=1/350となる。一
方、確変中の高確率時においては、大当り判定値である
割当数が10種類設定される。その結果、大当り発生確
率は、10/700=1/70となる。
【0072】小当りの場合にも、通常時の遊技状態と小
当り集中モードすなわち集中中の高確率時の場合とでそ
れぞれ発生確率が異なる。通常時の場合には、小当り判
定値である割当数が10種類設定されているために、発
生確率は10/700=1/70となる。一方、集中中
の高確率時においては小当り判定値である割当り数が1
00種類設定されているために、発生確率は100/7
00=1/7となる。
【0073】小当り集中モードに突入するか否かを決定
するための突入判定値である割当数は1種類定められて
いるために、小当り集中突入確率は、1/700であ
る。この小当り集中突入判定値である割当数は、後述す
るように、前述した通常時における小当り判定値である
割当り数のうちのいずれか1つの値で構成されている。
【0074】この小当り集中モードは、C RND1の
抽出値が所定のパンク(終了)判定値となった場合に
は、小当り集中モードが終了するように制御される。こ
の小当り集中パンク(終了)判定値である割当数は7種
類定められているために、その発生確率は7/700=
1/100となる。図8は、ランダムカウンタのカウン
ト値を添字として設定値データをルックアップするとき
に用いられるデータテーブルを示す図である。このデー
タテーブルは、C RND TIM,C RND CO
U,C RND SYOのどのランダムカウンタのカウ
ント値であるかによりまず3つのグループ分けがなさ
れ、その各グループ内においてさらに各ランダムカウン
タのカウント値に対応して設定値データが記憶されてお
り、いわゆる2次元テーブルで構成されている。
【0075】C RND TIMのランダムカウンタか
ら抽出されたカウント値が0のときには、5秒の設定値
データが検索され、カウント値が1のときには10秒の
設定値データが検索され、カウント値が2のときには2
0秒の設定値データが検索され、カウント値が3のとき
には30秒の設定値データが検索される。この検索され
た設定値データは、前述したように、可変入賞球装置1
2の1ラウンドでの開放時間の制御に用いられる。
【0076】C RND COUから抽出されたカウン
ト値が0の場合には、3個の設定値データが検索され、
1の場合には5個の設定値データが検索され、2の場合
には7個の設定値データが検索され、3の場合には10
個の設定値データが検索される。この設定値データは、
前述したように、可変入賞球装置12が開放したときに
1ラウンドで入賞可能な打玉の入賞上限個数の制御に用
いられる。
【0077】C RND SYOから抽出したカウント
値が0のときには6個の設定値データが検索され、1の
ときには10個の設定値データが検索され、2のときに
は15個の設定値データが検索される。この設定値デー
タは、前述したように、開放されている可変入賞球装置
12内に入賞した入賞玉1個に対し何個の賞球(景品
玉)が払出されるかを制御するために用いられる。
【0078】図9は、C RND1のランダムカウンタ
から抽出したカウント値を用いた遊技制御の概略を示す
フローチャートである。C RND1は0〜699の範
囲内でカウント動作しており、前述した通常時(図7参
照)の遊技状態のときにCRND1から抽出されたカウ
ント値がたとえば3あるいは7のときには、大当りにす
ることが事前決定され、C RND Lのランダムカウ
ンタから抽出されたカウント値に従って予定停止図柄が
決定される。この予定停止図柄を左図柄表示用ばかりで
なく中図柄表示用,右図柄表示用にも用い、ぞろめで停
止表示されるように制御する。なお、この大当りが事前
決定された場合には、C RND Lのカウント値のう
ち0〜13の範囲内のカウント値から抽出して、その抽
出値に基づいて前述した予定停止図柄を決定する。これ
は、14のカウント値を抽出した場合には、図15で説
明したように☆の小当り用図柄が事前決定されることと
なり、小当りが発生するように定められた図柄により大
当りが発生しないようにするためである。
【0079】一方、通常時において、C RND1から
の抽出値が3,7以外のときには、外れが事前決定さ
れ、C RND Lの抽出値に基づいて左予定停止図柄
が決定され、C RND Cの抽出値に基づいて中予定
停止図柄が決定され、C RND Rの抽出値に基づい
て右予定停止図柄が決定される。なお、この3つのラン
ダムカウンタの抽出値が0〜13のうちのたまたま同じ
値となりそのままでは大当り図柄(0〜13までの数字
のぞろめ)となる場合、まず、3つのランダムカウンタ
の抽出値がすべて14となり、そのままでは☆のぞろめ
(小当り図柄)が表示されてしまう場合には、C RN
D Cの抽出データに「1」を加算して強制的に外れ図
柄に制御する。
【0080】一方、高確率時においては、C RND1
の抽出値が、3,7,59,67,101,209,3
51,513,551,625のいずれかのときに、大
当りが事前決定され、それ以外のときに外れが事前決定
される。
【0081】次に、基本回路45での制御用プログラム
の実行により行なわれる遊技制御の内容を説明する。
【0082】図10は、遊技制御のメインプログラムの
処理手順を示すフローチャートである。まず、ステップ
S(以下、単にSという)1によりクロックモニタ制御
レジスタをクロックモニタイネーブルに設定する処理が
なされる。次に、S2により、スタックポインタのアド
レス(00FFH)を設定する処理がなされる。
【0083】次に、S3により、システムチェック処理
が実行される。このシステムチェック処理においては、
遊技制御の実行に用いられる基本回路45のRAM70
の作業領域の初期化が行なわれる。次に、S4により、
表示制御データ設定処理が実行される。この表示制御デ
ータ設定処理においては、表示制御データを書込むRA
M70のアドレスが設定される。次に、S5により、表
示制御データ伝送処理が実行される。この表示制御デー
タ伝送処理においては、表示制御データを画像表示制御
基板216のCRTコントロール回路67に向けて伝送
する処理が行なわれる。
【0084】次に、S6により、データ出力処理が実行
される。このデータ出力処理においては、各種機器の制
御を行なうための制御データおよびパチンコ遊技機1の
外部に所定の情報を出力するための情報データを出力す
る処理が行なわれる。次に、S7により、ランプタイマ
処理が実行される。このランプタイマ処理においては、
タイマを用いて各種ランプを動作させるための処理が行
なわれる。
【0085】次に、S8により、出力データ設定処理が
実行される。このデータ設定処理においては、S6によ
り出力するデータを設定するための処理が行なわれる。
次に、S9により、エラー処理が実行される。このエラ
ー処理においては、エラー状態が発生した場合にエラー
状態を設定してその旨の報知を行なう処理と、所定条件
下でエラー状態を解除する処理とが行なわれる。次に、
S10により、判定用乱数更新処理が実行される。この
判定用乱数更新処理においては、前述した大当り決定用
のランダムカウンタC HITを更新する処理が行なわ
れる。
【0086】次に、S11により、特別図柄プロセス処
理が実行される。この特別図柄プロセス処理において
は、複数のプロセスに分けられた特別図柄を表示するた
めのプロセスを、プロセスを選択するフラグに応じて分
岐実行させるための処理が行なわれる。次に、S12に
より、普通図柄プロセス処理が実行される。この普通図
柄プロセス処理においては、複数のプロセスに分けられ
た普通図柄を表示するためのプロセスを、プロセスを選
択するフラグに応じて分岐実行させるための処理が行な
われる。
【0087】次に、S13により、スイッチ処理が実行
される。このスイッチ処理においては、特定球検出スイ
ッチ32および球数検出スイッチ33等の各種スイッチ
のスイッチ別の出力信号の論理判定を実行させるための
処理が行なわれる。次に、S14により、音声処理が実
行される。この音声処理においては、効果音等に用いら
れる音声を出力するための処理が行なわれる。
【0088】次に、S15により、表示用乱数更新処理
が実行される。この表示用乱数更新処理においては、C
TZUおよびC KZU等の可変表示のために用いる
各種ランダムカウンタを更新する処理がなされる。次
に、S16により、入賞球信号処理がなされる。この入
賞球信号処理においては、入賞球の検出に応じた景品玉
の払出しを実行させるための処理が行なわれる。次に、
S17により、S14と同様の表示用乱数更新処理が繰
返し実行される。
【0089】次に、図10のS11に示した特別図柄プ
ロセス処理のサブルーチンプログラムを、図11〜図1
7のフローチャートに基づいて説明する。まず、SA1
により、確率変動中であるか否かの判断がなされる。こ
れは、後述する確率変動フラグが高確率時になっている
か否かにより判断する。確変中である場合には、SA5
に進むが、確変中でない場合にはSA2に進み、特別図
柄判定用バンク0は集中当選値であるか否かの判断がな
される。このバンクとは、前述した古い順に1から4ま
で記憶する特別図柄用の始動入賞記憶のそれぞれに対応
させて前述した各種ランダムカウンタの抽出値を記憶さ
せておく記憶エリアのことである。この記憶エリアも、
始動入賞記憶の古い順に0から3まで設けられている。
そして、始動入賞が発生する毎に図6に示した各種ラン
ダムカウンタのカウント値を抽出し、その抽出値をバン
ク0〜3に記憶させておく。SA2では、その一番古い
データを記憶しているバンク0に格納されているC R
ND1の抽出値を読出し、その抽出値が集中当選値(小
当り集中突入判定値)に一致するか否かの判断がなされ
る。一致する場合には、SA6に進み、小当り集中モー
ドフラグを設定する処理がなされる。また、前述したよ
うに、小当り集中突入判定値(集中当選値)は、小当り
判定値に含まれているために、制御がSA7に進み、小
当りフラグを設定する処理がなされる。次にSA8に進
み、特別図柄の各停止図柄に小当り図柄(☆図柄)を設
定する処理がなされた後SA24へ進む。
【0090】一方、SA2により、NOの判断がなされ
た場合には、SA3に進み、小当り集中モードフラグが
設定中であるか否かの判断がなされ、設定中でない場合
にはSA9に進み、低確率時小当り判定値データが設定
される。これは、図7の通常時の小当りで説明したよう
に10種類の小当り判定値データが設定される。そして
SA6に進み、特別図柄判定用バンク0に格納されてい
るC RND1の抽出値がSA9により設定された小当
り判定値のいずれかに該当するか否かの判断がなされ、
該当する場合にはSA7に進むが、該当しない場合には
SA10へ進む。
【0091】一方、SA3により、YESの判断がなさ
れた場合にはSA4に進み、高確率時小当り判定値デー
タが設定される。これは、図7の高確率時(集中中)の
小当りで説明したように、100種類の小当り判定値デ
ータが設定され、SA5により、特別図柄判定用バンク
0に格納されているC RND1の抽出値がその100
種類の小当り判定値データのいずれかに該当するか否か
の判断がなされ、該当する場合にはSA7に進むが、該
当しない場合にはSA10へ進む。
【0092】図12のSA10では、確率変動中である
か否かの判断がなされる。確率変動中である場合にはS
A11に進み、高確率時の大当り判定値データを設定す
る処理がなされる。この高確率時の大当り判定値とは、
図9で説明したように、3,7,59,67,101,
209,351,513,551,625である。一
方、確率変動中でない場合すなわち通常時の遊技状態の
ときにはSA12へ進み、低確率時の大当り判定値デー
タが設定される。この低確率時の大当り判定値データと
は、図9で説明したように3,7である。
【0093】次にSA13へ進み、SA11またはSA
12で設定された大当り判定値データと、特別図柄判定
用バンク0に格納されているC RND1の抽出値とを
比較し、両者が一致するか否かの判断がなされる。一致
しない場合にはSA14へ進み、特別図柄判定用バンク
0に格納されているC RND1の抽出値が小当り集中
パンク(終了)判定値であるか否かの判断がなされ、N
Oの判断がなされた場合にはSA24へ進むが、YES
の判断がなされた場合にはSA23へ進み、小当り集中
モードフラグを消去(クリア)した後にSA24へ進
む。
【0094】SA24では、作業領域転送処理がなされ
る。この作業領域転送処理とは、前述した始動入賞記憶
の古い順にランダムカウンタの抽出値を格納しているバ
ンク0〜バンク3の記憶データを1つずつシフトする処
理で、その詳細は図13に示されている。
【0095】一方、特別図柄判定用バンク0に格納され
ているC RND1の抽出値が大当り判定値である場合
にはSA15へ進み、大当りフラグを設定(セット)
し、SA16に進み、リーチフラグを設定(セット)
し、SA17に進み、大当り図柄判定用バンク0に格納
されているC RND Lの値を抽出する処理がなされ
る。そしてSA18により、確率変動回数カウンタは最
大継続回数以上になっているか否かの判断がなされる。
確率変動回数カウンタとは、後述するSF3により
「1」ずつ加算更新され、SF4によりクリア(消去)
されるものであり、停止図柄が確率変動図柄となり確率
変動状態となった回数を計数するものである。この確率
変動回数カウンタが予め定められた最大継続回数(たと
えば4回)以上となった場合には、SA20に進み、リ
ミッタ作動時特別図柄データを設定する処理がなされ
る。このリミッタ作動時特別図柄データとは、確率変動
図柄を含まない予定停止図柄データのことである。その
結果、特別可変表示装置の停止時の表示結果が確率変動
図柄とはならず、SF4により確率変動回数カウンタが
消去されるとともに確率変動フラグがクリアされて通常
時の遊技状態に復帰する。一方、確率変動回数カウンタ
が最大継続回数未満のときにはSA19へ進み、通常時
特別図柄データを設定する処理がなされる。この通常時
特別図柄データは、CRND Lの抽出値をそのまま予
定停止図柄にするものであり、その中には確率変動図柄
も含んでいる。次にSA21へ進み、SA19またはS
A20により設定されたデータにより特別図柄データを
抽出する処理がなされる。次にSA22へ進み、特別図
柄の各停止図柄を設定する処理がなされる。これは、図
15に示したように、C RND Lの抽出値に対応す
る図柄データを設定する処理である。
【0096】次にSA23へ進み、小当り集中モードフ
ラグの消去処理がなされる。つまり、小当り集中モード
フラグが消去されて小当り集中状態が終了する場合は、
特別図柄判定用バンク0に格納されているC RND1
の抽出値が小当り集中パンク(終了)判定値であった場
合(SA14によりYESの判断がなされた場合)、ま
たは、特別図柄判定用バンク0のC RND1の抽出値
が大当り判定値であり(SA13よりYESの判断がな
される)大当りが事前決定される場合である。
【0097】図13は、SA24の作業領域転送処理の
サブルーチンプログラムを示すフローチャートである。
SB1により、指定データから転送モード作業領域の転
送データを抽出する処理がなされる。この指定データと
は、各バンクの作業領域のアドレスを指定するためのデ
ータであり、最初の段階では、バンク1の作業領域のア
ドレスを指定するデータである。この指定データによ
り、まず転送元作業領域としてバンク1の作業領域が指
定され、そのバンク1の作業領域に記憶されている転送
データを抽出する処理がSB1によりなされる。次にS
B2に進み、その指定データから転送先作業領域すなわ
ちバンク0の作業領域のアドレスを抽出する処理がなさ
れる。次にSB3に進み、SB1により抽出された転送
データを転送先作業領域すなわちバンク0の作業領域の
アドレスへ設定して記憶させる処理がなされる。これに
より、バンク0に格納されていたデータがバンク1に格
納されていたデータに書換えられることとなる。次にS
B4へ進み、指定データに作業領域転送データ更新バイ
ト数を加算する処理がなされる。これは、バンク1とバ
ンク2との各アドレスの差に相当するバイト数を現在の
指定データすなわちバンク1の作業領域のアドレスを指
定するデータに加算更新する処理であり、その結果、指
定データが、バンク2のアドレスを指定するデータとな
る。次にSB5へ進み、作業領域転送データは終了コー
ドであるか否かの判断がなされる。バンク3に格納され
ている転送データの転送が終わった段階で作業領域転送
データが終了コードとなりSB5によりYESの判断が
なされるが、それまではSB5によりNOの判断がなさ
れてSB1へ進み、SB1〜SB5のループを巡回する
こととなる。
【0098】このループを巡回する毎に、SB4により
指定データの加算更新処理がなされ、バンク2の作業領
域の転送データがバンク1の作業領域に格納されてバン
ク3の作業領域の転送データがバンク2の作業領域に格
納されることとなる。その段階でSB5によりYESの
判断がなされてSB6へ進み、判定用バンク3をクリア
する処理がなされる。
【0099】この作業領域転送処理により、バンク1の
作業領域の格納データがバンク0の作業領域に格納さ
れ、バンク2の作業領域の格納データがバンク1に格納
され、バンク3の作業領域の格納データがバンク2の作
業領域に格納され、バンク3の格納データは消去される
こととなる。
【0100】図14は、大入賞口開放前処理のサブルー
チンプログラムを示すフローチャートであり、SA15
により大当りフラグが設定されているときにのみ実行さ
れる。SC1により、大入賞口すなわち可変入賞球装置
12の開放前プロセスデータを設定する処理がなされ
る。そしてSC2により、そのプロセスデータ/タイマ
処理がなされる。次にSC3により、プロセスは継続中
であるか否かの判断がなされ、継続中の場合にはこのサ
ブルーチンプログラムが終了し、継続中でないと判断さ
れた場合にはSC4へ進む。このSC1〜SC3は、こ
の大入賞口開放前処理のプロセスに必要な時間を設定し
てタイマでカウントしてその時間が終了したか否かを判
断し、終了した段階でSC4へ進むという処理動作を行
なっているものである。
【0101】SC4では、判定用バンク0にデータが格
納されているか否かの判断がなされる。打玉の始動入賞
記憶がない場合には、判定用バンク0にデータが格納さ
れていないために、SC4によりNOの判断がなされ
る。ゆえに、打玉の始動入賞があるまで待機することと
なる。そして打玉の始動入賞があった場合にはSC4に
よりYESの判断がなされてSC5へ進み、判定用バン
ク0のデータを抽出する処理がなされる。この処理は、
バンク0に格納されているC RND OPN,C R
ND TIM,C RND COU,C RND SY
Oの各ランダムカウンタのカウント値を抽出する処理で
ある。次にSC6へ進み、開放判定の値すなわちC R
ND OPNの抽出値が開放当選値であるか否かの判断
がなされる。C RND OPNのカウント値は0〜1
1の範囲内であり、この12個のカウント値のうちたと
えば10個を当選値とする。その結果、当選確率は1/
1.2となる。SC6によりNOの判断がなされた場合
にはSC12へ進むが、YESの判断がなされた場合に
はSC7へ進み、大入賞口開放を設定し、以降大入賞口
の開放処理がなされる。
【0102】次にSC8へ進み、開放回数カウンタを1
加算更新する処理がなされる。この開放回数カウンタ
は、大入賞口すなわち可変入賞球装置12の開放した回
数を計数するものである。次にSC9へ進み、開放時間
判定の値すなわちC RNDTIMの抽出値に応じた可
変入賞球装置12の開放時間を設定する処理がなされ
る。次にSC10へ進み、上限入賞数判定の値すなわち
C RND COUの抽出値に応じた上限入賞個数を設
定する。これにより、開放している可変入賞球装置12
内に入賞して入賞玉がこの上限入賞個数に達した場合に
は、その時点で可変入賞球装置12が閉成するように制
御される。次にSC11へ進み、賞球数判定すなわちC
RND SYOの抽出値に応じた賞球数を設定する処
理がなされる。これにより、開放している可変入賞球装
置12内に打玉が入賞すればその入賞玉1個に対しSC
11により設定された個数だけの賞球数(景品玉)が払
出されることとなる。なお、景品玉の払出の代わりに得
点を加算更新するようにしてもよい。そして遊技終了時
において累積加算された得点をレシート等の記録媒体に
記録して遊技者に付与し、その記録媒体により特定され
る得点を用いて景品交換できるようにしてもよい。
【0103】次にSC12へ進み、開放判定回数カウン
タを1加算更新する処理がなされる。この開放判定回数
カウンタは、SC6の判定処理すなわち可変入賞球装置
12を開成するか否かの判定処理が何回行なわれたかを
計数するためのものである。次にSC13に進み、作業
領域転送処理(図13参照)が行なわれる。
【0104】図15は、大入賞口開放後処理のサブルー
チンプログラムを示すフローチャートである。SD1に
より、大入賞口開放後プロセスデータを設定し、SD2
により、そのプロセスデータ/タイマ処理がなされ、S
D3により、プロセスは継続中であるか否かの判断がな
される。このSD1〜SD3の処理は、前述したSC1
〜SC3と同様のものである。
【0105】次にSD4に進み、開放回数カウンタの値
は上限値になっているか否かの判断がなされる。大入賞
口を開放する毎に「1」ずつ加算更新される開放回数カ
ウンタ(SC8参照)が、予め定められた上限値(たと
えば16)になっている場合にはSD8に進み、大当り
を終了させるための処理がなされた後SD9へ進む。一
方、開放回数カウンタの値が上限値に達していない場合
にはSD5へ進み、開放判定回数カウンタの値が上限値
に達しているか否かの判断がなされる。大入賞口を開放
させるか否かの判定(SC6参照)が行なわれる毎に
「1」ずつ加算更新される開放判定回数カウンタが(S
C12参照)、予め定められた上限値(たとえば24)
に達している場合にはSD8に進み、大当り終了処理が
なされるが、達していない場合にはSD6へ進み、カウ
ントスイッチ未検出であるか否かの判断がなされる。こ
のカウントスイッチとは、前述した球数検出スイッチ3
2のことであり、大入賞口(可変入賞球装置12)が開
放された後実行されるこの大入賞口開放後処理のサブル
ーチンプログラムの実行段階で、カウントスイッチが入
賞玉を1個も検出していないということはそのカウント
スイッチ(球数検出スイッチ32)が入賞玉を検出でき
ない位置にずらされている等の不正行為が発生している
可能性があるために、その場合にはSD7に進み、カウ
ントスイッチ移動エラーを設定してエラー処理が行なわ
れる。一方、カウントスイッチ未検出でないと判断され
た場合には直接SD9へ進み、開放時間、上限入賞数、
賞球数の各データを消去する。これは、今回の可変入賞
球装置12の第1の状態の制御に用いられた開放時間デ
ータ,上限入賞数データ,賞球数データを消去し、次回
のラウンドの繰返し継続制御に備えるためのものであ
る。
【0106】図16は、SD8に示された大当り終了処
理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。SE1により、大当り終了プロセスデータを設定す
る処理がなされ、SE2により、プロセスデータ/タイ
マ処理がなされ、SE3により、プロセスは継続中であ
るか否かの判断がなされる。このSE1〜SE3は、前
述したSC1〜SC3の処理と同様のものである。
【0107】SE3によりNOの判断がなされた場合に
はSE4に進み、作業領域設定処理がなされる。この作
業領域設定処理は、大当り終了時にデータをクリアする
ための処理である。次にSE5に進み、確率変動フラグ
設定処理がなされる。この処理の詳細は、図17に基づ
いて後述する。
【0108】次にSE6に進み、開放回数カウンタを消
去する処理がなされ、SE7により、開放判定回数カウ
ンタを消去する処理がなされる。
【0109】図17は、SE5に示された確率変動フラ
グ設定処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャ
ートである。SF1により、停止図柄が確率変動図柄で
あるか否かの判断がなされる。可変表示装置4により停
止表示される停止図柄が確率変動図柄であった場合に
は、SF2へ進み、確率変動フラグに高確率値を設定す
る処理がなされ、SF3により、確率変動回数カウンタ
を1加算更新する処理がなされる。一方、SF1によ
り、停止図柄が確率変動図柄でないと判断された場合に
はSF4へ進み、確率変動回数カウンタを消去する処理
がなされる。これと同時に、確率変動フラグを通常確率
時に設定する処理がなされる。
【0110】次に、以上説明した実施の形態の変形例や
特徴点等を以下に列挙する。 (1) 前述した実施の形態では、大入賞口(可変入賞
球装置12)の上限開放回数(16回)や開放判定回数
(24回)が一律に定まっていたが、それに代えて、特
定遊技状態(大当り状態)の発生毎にそれら開放回数や
開放判定回数を変化させてもよい。
【0111】また、特定遊技状態中(大当り状態中)
は、普通図柄表示器20の可変表示期間を短縮させると
いう時短制御を行なってもよい。この時短制御を行なえ
ば、普通図柄表示器20の表示結果が頻繁に導出表示さ
れるために、その分始動口9の可動片14が頻繁に開く
ようになる。またこの可動片14は、普通図柄表示器2
0の表示結果に関係なく開かせるようにしてもよい。
【0112】また、大入賞口(可変入賞球装置12)の
開放時間や上限入賞個数や入賞球1個当りの付与される
賞球数を、その大入賞口(可変入賞球装置12)の開放
される毎に可変表示装置4等により画面で表示するよう
にしてもよい。
【0113】(2) 前述したように、本実施の形態で
は、特定遊技状態(大当り状態)中の可変入賞球装置1
2の開放判定や小当り中の可変入賞球装置12の開放判
定などを、打玉の始動入賞時に抽出したランダムカウン
タのカウント値を用いているために、大当り中や小当り
中において打玉の始動入賞が頻繁に発生したとしてもそ
の始動入賞記憶がオーバーフローして始動入賞が無駄に
なってしまという不都合が極力防止され、遊技者に苛立
ち感を与えないという利点がある。
【0114】前述した実施の形態では、小当りの場合に
は、可変入賞球装置12を1回だけ開成制御して1ラウ
ンドで終了するものを示したが、その代わりに、ランダ
ムカウンタのカウント値に基づいた抽選を行なって、そ
の抽選結果に従ってラウンド数を決定し、その決定され
たラウンド数だけ繰返して可変入賞球装置12が開成制
御されるものであってもよい。
【0115】前述した実施の形態では、可変入賞球装置
内に、繰返し継続制御用の特定入賞領域を設けていない
ものを示したが、この特定入賞領域を可変入賞球装置内
に設けるとともに特定入賞玉検出スイッチを設けて、こ
の特定入賞玉検出スイッチによる入賞玉の検出の有無で
繰返し継続制御の判定を行なうようにしてもよい。
【0116】前述した実施の形態では、C RND1の
抽出値に基づいて小当りを発生させることが決定された
場合には可変入賞球装置12を必ず1回開放制御するも
のを採り上げたが、それに代えて、C RND1の抽出
値に基づいて小当りを発生させることが決定された場合
においても、C RND OPNの抽出値に基づいて可
変入賞球装置12を開放制御するか否かを抽選で決定す
るようにしてもよい。
【0117】前述した実施の形態では、小当り集中への
突入は、C RND1の抽出値に基づいて抽選で決定す
るようにしたが、その代わりに、可変表示装置4の表示
結果が予め定められた特定の図柄になった場合に、小当
り集中への突入を行なうようにしてもよい。
【0118】(3) 可変表示装置4の可変開始を、始
動口9への打玉の入賞に代えて、他の入賞口への打玉の
入賞によって実行するようにしてもよい。また、可変表
示装置4の可変開始用の入賞口を、入賞しやすい入賞口
と入賞しにくい入賞口とで構成し、入賞しにくい入賞口
に打玉が入賞した場合には高確率で特定遊技状態(大当
り状態)が発生するようにし、入賞しやすい入賞口に打
玉が入賞することにより通常の確率で特定遊技状態(大
当り状態)が発生するようにしてもよい。
【0119】また、始動入賞時に抽出されたランダムカ
ウンタのカウント値に基づいて可変入賞球装置12を開
放するか否かや開放時間や入賞上限個数や賞球数を決定
するのに代えて、たとえば可変入賞球装置12が閉成す
るタイミングや可変入賞球装置12へのN個目の入賞が
発生したタイミングなどで、ランダムカウンタのカウン
ト値を抽出して、その抽出値に基づいて、開放判定や開
放時間設定や上下入賞個数の設定や賞球数の設定を行な
うようにしてもよい。
【0120】また確率変動中においては、大当りの発生
確率ばかりでなく小当りの発生確率も高確率にしてもよ
い。また、確変中(高確率中)においては、小当り集中
突入抽選を行なわない実施の形態を示したが、確変中
(高確率中)においても小当り集中突入抽選を行なうよ
うにしてもよい。
【0121】本実施の形態では、小当り図柄(☆図柄)
を設けたものを示したが、この小当り図柄を設けないよ
うにした、リーチが発生した後大当り図柄から1コマ外
れた停止図柄(たとえば343)になった場合や、連続
出目(たとえば123)などの表示結果が導出表示され
た場合に、小当りを発生させるようにしてもよい。
【0122】(4) 前述した基本回路45により、遊
技機の遊技状態を制御するとともに、可変表示装置を制
御するための指令信号を出力する遊技制御手段が構成さ
れている。CRT回路54により、前記遊技制御手段か
らの指令信号を受け、前記可変表示装置を可変表示制御
する可変表示制御手段が構成されている。
【0123】図6に示した各種ランダムカウンタによ
り、数値データを更新する数値データ更新手段が構成さ
れている。C RND1により、遊技者にとって有利な
遊技状態に制御するか否かをランダムに決定するための
遊技状態決定用数値データ更新手段が構成されている。
C RND L,C,Rにより、可変表示装置の表示結
果を決定するための表示結果決定用数値データ更新手段
が構成されている。CRND RCHにより、可変表示
装置によりリーチ状態を成立させるか否かをランダムに
決定するためのリーチ用数値データ更新手段が構成され
ている。なお、リーチ状態とは、可変表示装置の可変表
示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にま
で達した時点でも、前記特定の表示態様となる表示条件
から外れていない表示状態をいう。
【0124】C RND OPNにより、可変入賞球装
置を第1の状態に制御するか否かをランダムに決定する
ための可変入賞球装置用数値データ更新手段が構成され
ている。C RND TIMにより、前記可変入賞球装
置の第1の状態の持続時間をランダムに決定するための
持続時間用数値データ更新手段が構成されている。CR
ND COUにより、第1の状態となっている可変入賞
球装置内に入賞可能な打玉の入賞上限個数をランダムに
決定するための入賞上限個数用数値データ更新手段が構
成されている。C RND SYOにより、第1の状態
となっている可変入賞球装置内に打玉が入賞した場合の
その入賞玉1個につき付与される価値の大きさをランダ
ムに決定するための価値決定用数値データ更新手段が構
成されている。
【0125】
【課題を解決するための手段の具体例】CRT回路54
により、前記可変表示装置の表示結果を導出表示させる
ための予め定められた可変表示条件(打玉の始動入賞)
が成立した場合に、前記可変表示装置の表示結果を導出
表示させるための可変表示制御を行なう可変表示制御手
段が構成されている。可変入賞球装置12により、前記
遊技領域に設けられ、遊技者にとって有利な第1の状態
と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な可変
入賞球装置が構成されている。図2に示した制御回路に
より、前記可変表示装置の表示結果が予め定められた特
定の表示態様になった場合に、遊技状態を遊技者にとっ
て有利な特定遊技状態に制御する特定遊技状態制御手段
が構成されている。
【0126】前述したC RND OPN,C RND
TIM,C RND COU,CRND SYO,S
10,S13,SC3〜SC6により、前記可変表示条
件の成立に伴って抽選用データ(ランダムカウンタのカ
ウント値)を抽出して該抽選用データに基づいて抽選を
行なう手段であって、前記特定遊技状態の進行に応じて
遊技者に付与する価値の付与態様を決めるための抽選を
所定の上限抽選回数(たとえば24回)の範囲内で複数
回行なう抽選手段が構成されている。基本回路45とソ
レノイド回路48とにより、前記可変入賞球装置を第1
の状態に制御した後第2の状態にする制御を所定の繰返
し上限回数の範囲内で実行可能な入賞球装置制御手段が
構成されている。
【0127】SC7〜SC12により、前記特定遊技状
態の進行に応じて前記抽選手段による複数回の抽選結果
に従って遊技者に付与する価値の付与態様を制御する価
値付与態様制御手段が構成されている。そして、前記特
定遊技状態制御手段は、前記抽選手段による抽選回数が
前記抽選上限回数(たとえば24回)に達した場合また
は前記入賞球装置制御手段による前記可変入賞球装置の
第1の状態の制御が前記繰返し上限回数(たとえば16
回)に達した場合に、前記特定遊技状態を終了させて通
常の遊技状態に復帰させる(SD8)。
【0128】また、前述したように、前記抽選手段は、
前記可変入賞球装置を第1の状態にする当り抽選と前記
可変入賞球装置を第2の状態で維持する外れ抽選とのい
ずれかの抽選を行なう(SC6)。前記有利度合調整手
段は、前記抽選手段により当り抽選がなされた場合に前
記入賞球装置制御手段により前記可変入賞球装置を第1
の状態にする制御を行なわせ(SC7)、前記抽選手段
により外れ抽選がなされた場合に前記入賞球装置制御手
段による前記可変入賞球装置の第1の状態の制御を行な
わせないようにする(SC6によりNOの判断がなされ
た場合にSC7の処理がなされない)。
【0129】前記抽選手段は、前記可変入賞球装置が第
1の状態に制御される持続時間を抽選する(C RND
TIM)。前記有利度合調整手段は、前記可変入賞球
装置の第1の状態が前記抽選手段により抽選された持続
時間に達した場合に前記入賞球装置制御手段による第1
の状態の制御を終了させる(SC9)。
【0130】前記抽選手段は、第1の状態となっている
前記可変入賞球装置へ入賞可能な入賞玉の上限個数を抽
選する(C RND COU)。前記有利度合調整手段
は、第1の状態となっている前記可変入賞球装置内に入
賞した入賞玉が前記抽選手段が抽選した入賞上限個数に
達した場合に、前記入賞球装置制御手段による第1の状
態の制御を終了させる(SC10)。
【0131】前記抽選手段は、第1の状態となっている
前記可変入賞球装置内に入賞した入賞玉1個に対し付与
される価値の大きさを抽選する(C RND SY
O)。前記有利度合調整手段は、第1の状態となってい
る前記可変入賞球装置内に入賞した入賞玉1個に対し前
記抽選手段が抽選した大きさの価値を付与する制御を行
なう(SC11)。
【0132】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、特定遊技状態の進行に応じて遊技者に付与
する価値の付与態様を決めるための抽選が複数回行なわ
れ、その複数回の抽選結果に従って遊技者に付与する価
値の付与態様が制御されるために、特定遊技状態中にお
ける遊技の変化性が向上するとともに遊技者に付与され
る価値の付与態様が変化に富んだものとなり、遊技に幅
ができて興趣が向上する。また、前記抽選が、可変表示
条件の成立に伴って抽出された抽選用データに基づいて
行なわれるために、特定遊技状態中において成立した可
変表示条件が無視されて遊技者が不満に思うことが極力
軽減できる。
【0133】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、特定遊技状態中において、可変入賞球装置
を第1の状態にする当り抽選と可変入賞球装置を第2の
状態のまま維持する外れ抽選とがなされて、それに従っ
て可変入賞球装置が制御されるために、可変入賞球装置
が第1の状態になるか否かという遊技者にとって極めて
重大な抽選が行なわれ、これにより遊技の興趣をより一
層向上させることができる。
【0134】請求項3に関しては、請求項1または請求
項2に関する効果に加えて、可変入賞球装置の第1の状
態の持続時間が抽選され、その抽選結果に従って可変入
賞球装置の第1の状態の持続時間が制御されるために、
可変入賞球装置の第1の状態の持続時間がバラエティに
富んだものとなり、遊技の変化性が向上して興趣が向上
する。
【0135】請求項4に関しては、請求項1〜請求項3
のいずれかに関する効果に加えて、第1の状態となって
いる可変入賞球装置への打玉の入賞上限個数が抽選さ
れ、その抽選結果に従って可変入賞球装置が制御される
ために、第1の状態となっている可変入賞球装置に打玉
が入賞可能となる個数がバラエティに富んだものとな
り、遊技の変化性が向上して興趣が向上する。
【0136】請求項5に関しては、請求項1〜請求項4
のいずれかに関する効果に加えて、第1の状態となって
いる可変入賞球装置内に入賞した入賞玉1個に対し付与
される価値の大きさが抽選され、その抽選結果に従って
価値付与制御がなされるために、価値付与の大きさがバ
ラエティに富んだものとなり遊技の興趣が向上する。
【0137】請求項6に関しては、請求項1〜請求項5
のいずれかに関する効果に加えて、遊技者の射倖心をあ
る程度抑えることができ健全な遊技を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】遊技制御基板に設けられた各種制御回路の構成
を示すブロック図である。
【図3】遊技制御基板に設けられた各種制御回路の構成
を示すブロック図である。
【図4】可変表示制御基板に設けられた各種制御回路の
構成を示すブロック図である。
【図5】可変表示装置で表示される図柄配列を示す図で
ある。
【図6】各種ランダムカウンタを説明する説明図であ
る。
【図7】C RND1の内訳を説明する説明図である。
【図8】可変入賞球装置を制御するための各種データを
記憶しているデータテーブルを示す図である。
【図9】C RND1を用いた遊技制御の概略を示すフ
ローチャートである。
【図10】図2に示した制御回路の動作を示すフローチ
ャートである。
【図11】図2に示した制御回路の動作を示すフローチ
ャートである。
【図12】図2に示した制御回路の動作を示すフローチ
ャートである。
【図13】図2に示した制御回路の動作を示すフローチ
ャートである。
【図14】図2に示した制御回路の動作を示すフローチ
ャートである。
【図15】図2に示した制御回路の動作を示すフローチ
ャートである。
【図16】図2に示した制御回路の動作を示すフローチ
ャートである。
【図17】図2に示した制御回路の動作を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1はパチンコ遊技機、4は可変表示装置、12は可変入
賞球装置、9は始動口、45は基本回路、54はCRT
回路、34は始動玉検出器である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月5日(1999.8.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、抽選手
段の働きにより、可変入賞球装置が第1の状態に制御さ
れた場合のその可変入賞球装置の第1の状態の持続時間
が抽選される。そして、有利度合い調整手段の働きによ
り、前記可変入賞球装置の第1の状態が前記抽選手段に
より抽選された持続時間に達した場合に、入賞球装置制
御手段による可変入賞球装置の第1の状態の制御を終了
させ、可変入賞球装置を第2の状態にする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】図6は、各種ランダムカウンタを説明する
ための図である。ランダムカウンタには、図6に示す9
種類のものがある。C RND1は、前述した定期リセ
ット回路39から基本回路45に入力される定期リセッ
ト信号の入力毎(0.002秒毎)に1ずつ加算され、
0からカウントアップしてその上限である699までカ
ウントアップした後再度0からカウントアップし直すも
のである。このC RND1は、大当りを発生させるか
否かおよび小当りを発生させるか否かおよび小当り集中
モードにするか否かを決定するためのものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】C RND Lは、0.002秒毎に1ず
つ加算され、0からカウントアップしてその上限である
14までカウントアップした後再度0からカウントアッ
プし直すものである。このC RND Lは、左図柄表
示用のものであり、可変表示装置4の左可変表示部に停
止表示される左予定停止図柄を事前決定するためのもの
である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】C RND Cは、0.002秒毎に1ず
つ加算されるとともに、割込処理余り時間を利用した無
限ループにより加算処理される。この割込処理余り時間
とは、プログラムが先頭から実行されて最後のステップ
まで到達した後次の定期リセット信号が入力されるまで
の間のことであり、この間を利用して図10のS17に
示すように無限ループで加算処理が行なわれるのであ
る。このC RND Cは、0からカウントアップして
その上限である14までカウントアップした後再度0か
らカウントアップし直す。このC RND Cは、中図
柄表示用のものであり、中可変表示部の予定停止図柄を
事前決定するためのものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】C RND RCHは、0.002秒毎に
1ずつ加算されるとともに、割込処理余り時間を利用し
て無限ループにより加算処理され、0からカウントアッ
プしてその上限である11までカウントアップした後再
度0からカウントアップし直すものである。このC R
ND RCHは、リーチ動作用のものであり、可変表示
装置4によりリーチ状態を成立させるか否かを事前決定
するためのものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】C RND OPNは、0.002秒毎に
1ずつ加算されるとともに、割込処理余り時間を利用し
て無限ループにより加算処理される。そして、0からカ
ウントアップしてその上限である11までカウントアッ
プした後再度0からカウントアップするように構成され
ている。このC RND OPNは、開放判定用のもの
であり、特定遊技状態(大当り状態)中において可変入
賞球装置12を開放して第1の状態にするか否かを決定
するためのものである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】この小当り集中モードは、C RND1の
抽出値が所定のパンク(終了)判定値となった場合に
は、小当り集中モードが終了するように制御される。こ
の小当り集中パンク(終了)判定値である割当数は7種
類定められているために、その発生確率は7/700=
1/100となる。図8は、ランダムカウンタのカウン
ト値を添字として設定値データをルックアップするとき
に用いられるデータテーブルを示す図である。このデー
タテーブルは、C RND TIM,C RND CO
U,C RND SYOのどのランダムカウンタのカウ
ント値であるかにより、まず3つのグループ分けがなさ
れ、その各グループ内においてさらに各ランダムカウン
タのカウント値に対応して設定値データが記憶されてお
り、いわゆる2次元テーブルで構成されている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正内容】
【0079】一方、通常時において、C RND1から
の抽出値が3,7以外のときには、外れが事前決定さ
れ、C RND Lの抽出値に基づいて左予定停止図柄
が決定され、C RND Cの抽出値に基づいて中予定
停止図柄が決定され、C RND Rの抽出値に基づい
て右予定停止図柄が決定される。なお、この3つのラン
ダムカウンタの抽出値が0〜13のうちのたまたま同じ
値となりそのままでは大当り図柄(0〜13までの数字
のぞろめ)となる場合、また、3つのランダムカウンタ
の抽出値がすべて14となり、そのままでは☆のぞろめ
(小当り図柄)が表示されてしまう場合には、C RN
D Cの抽出データに「1」を加算して強制的に外れ図
柄に制御する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0105
【補正方法】変更
【補正内容】
【0105】SD3によりNOの判断がなされた場合に
SD4に進み、開放回数カウンタの値は上限値になっ
ているか否かの判断がなされる。大入賞口を開放する毎
に「1」ずつ加算更新される開放回数カウンタ(SC8
参照)が、予め定められた上限値(たとえば16)にな
っている場合にはSD8に進み、大当りを終了させるた
めの処理がなされた後SD9へ進む。一方、開放回数カ
ウンタの値が上限値に達していない場合にはSD5へ進
み、開放判定回数カウンタの値が上限値に達しているか
否かの判断がなされる。大入賞口を開放させるか否かの
判定(SC6参照)が行なわれる毎に「1」ずつ加算更
新される開放判定回数カウンタが(SC12参照)、予
め定められた上限値(たとえば24)に達している場合
にはSD8に進み、大当り終了処理がなされるが、達し
ていない場合にはSD6へ進み、カウントスイッチ未検
出であるか否かの判断がなされる。このカウントスイッ
チとは、前述した球数検出スイッチ32のことであり、
大入賞口(可変入賞球装置12)が開放された後実行さ
れるこの大入賞口開放後処理のサブルーチンプログラム
の実行段階で、カウントスイッチが入賞玉を1個も検出
していないということはそのカウントスイッチ(球数検
出スイッチ32)が入賞玉を検出できない位置にずらさ
れている等の不正行為が発生している可能性があるため
に、その場合にはSD7に進み、カウントスイッチ移動
エラーを設定してエラー処理が行なわれる。一方、カウ
ントスイッチ未検出でないと判断された場合には直接S
D9へ進み、開放時間、上限入賞数、賞球数の各データ
を消去する。これは、今回の可変入賞球装置12の第1
の状態の制御に用いられた開放時間データ,上限入賞数
データ,賞球数データを消去し、次回のラウンドの繰返
し継続制御に備えるためのものである。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0119
【補正方法】変更
【補正内容】
【0119】また、始動入賞時に抽出されたランダムカ
ウンタのカウント値に基づいて可変入賞球装置12を開
放するか否かや開放時間や入賞上限個数や賞球数を決定
するのに代えて、たとえば可変入賞球装置12が閉成す
るタイミングや可変入賞球装置12へのN個目の入賞が
発生したタイミングなどで、ランダムカウンタのカウン
ト値を抽出して、その抽出値に基づいて、開放判定や開
放時間設定や上限入賞個数の設定や賞球数の設定を行な
うようにしてもよい。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0128
【補正方法】変更
【補正内容】
【0128】また、前述したように、前記抽選手段は、
前記可変入賞球装置を第1の状態にする当り抽選と前記
可変入賞球装置を第2の状態で維持する外れ抽選とのい
ずれかの抽選を行なう(SC6)。前記価値付与態様制
御手段は、前記抽選手段により当り抽選がなされた場合
に前記入賞球装置制御手段により前記可変入賞球装置を
第1の状態にする制御を行なわせ(SC7)、前記抽選
手段により外れ抽選がなされた場合に前記入賞球装置制
御手段による前記可変入賞球装置の第1の状態の制御を
行なわせないようにする(SC6によりNOの判断がな
された場合にSC7の処理がなされない)。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0129
【補正方法】変更
【補正内容】
【0129】前記抽選手段は、前記可変入賞球装置が第
1の状態に制御される持続時間を抽選する(C RND
TIM)。前記価値付与態様制御手段は、前記可変入
賞球装置の第1の状態が前記抽選手段により抽選された
持続時間に達した場合に前記入賞球装置制御手段による
第1の状態の制御を終了させる(SC9)。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0130
【補正方法】変更
【補正内容】
【0130】前記抽選手段は、第1の状態となっている
前記可変入賞球装置へ入賞可能な入賞玉の上限個数を抽
選する(C RND COU)。前記価値付与態様制御
手段は、第1の状態となっている前記可変入賞球装置内
に入賞した入賞玉が前記抽選手段が抽選した入賞上限個
数に達した場合に、前記入賞球装置制御手段による第1
の状態の制御を終了させる(SC10)。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0131
【補正方法】変更
【補正内容】
【0131】前記抽選手段は、第1の状態となっている
前記可変入賞球装置内に入賞した入賞玉1個に対し付与
される価値の大きさを抽選する(C RND SY
O)。前記価値付与態様制御手段は、第1の状態となっ
ている前記可変入賞球装置内に入賞した入賞玉1個に対
し前記抽選手段が抽選した大きさの価値を付与する制御
を行なう(SC11)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわ
    れる弾球遊技機であって、 表示状態が変化可能な可変表示装置と、 該可変表示装置の表示結果を導出表示させるための予め
    定められた可変表示条件が成立した場合に、前記可変表
    示装置の表示結果を導出表示させるための可変表示制御
    を行なう可変表示制御手段と、 前記遊技領域に設けられ、遊技者にとって有利な第1の
    状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な
    可変入賞球装置と、 前記可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表
    示態様になった場合に、遊技状態を遊技者にとって有利
    な特定遊技状態に制御する特定遊技状態制御手段とを含
    み、 該特定遊技状態制御手段は、 前記可変表示条件の成立に伴って抽選用データを抽出し
    て該抽選用データに基づいて抽選を行なう手段であっ
    て、前記特定遊技状態の進行に応じて遊技者に付与する
    価値の付与態様を決めるための抽選を所定の上限抽選回
    数の範囲内で複数回行なう抽選手段と、 前記可変入賞球装置を第1の状態に制御した後第2の状
    態にする制御を所定の繰返し上限回数の範囲内で実行可
    能な入賞球装置制御手段と、 前記特定遊技状態の進行に応じて前記抽選手段による複
    数回の抽選結果に従って遊技者に付与する価値の付与態
    様を制御する価値付与態様制御手段を含むことを特徴と
    する、弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記抽選手段は、前記可変入賞球装置を
    第1の状態にする当り抽選と前記可変入賞球装置を第2
    の状態で維持する外れ抽選とのいずれかの抽選を行な
    い、 前記有利度合い調整手段は、前記抽選手段により当り抽
    選がなされた場合に前記入賞球装置制御手段により前記
    可変入賞球装置を第1の状態にする制御を行なわせ、前
    記抽選手段により外れ抽選がなされた場合に前記入賞球
    装置制御手段による前記可変入賞球装置の第1の状態の
    制御を行なわせないようにすることを特徴とする、請求
    項1に記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記抽選手段は、前記可変入賞球装置の
    第1の状態となっている持続時間を抽選し、 前記有利度合い調整手段は、前記可変入賞球装置の第1
    の状態の持続時間が前記抽選手段により抽選された持続
    時間に達した場合に、前記入賞球装置制御手段による前
    記可変入賞球装置の第1の状態の制御を終了させること
    を特徴とする、請求項1または請求項2に記載の弾球遊
    技機。
  4. 【請求項4】 前記抽選手段は、前記可変入賞球装置が
    第1の状態に制御された場合の当該可変入賞球装置への
    打玉の入賞上限個数を抽選し、 前記有利度合い調整手段は、第1の状態となっている前
    記可変入賞球装置内に入賞した入賞玉が前記抽選手段に
    より抽選された入賞上限個数に達した場合に、前記入賞
    球装置制御手段による前記可変入賞球装置の第1の状態
    の制御を終了させることを特徴とする、請求項1〜請求
    項3のいずれかに記載の弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 前記抽選手段は、前記可変入賞球装置が
    第1の状態に制御された場合の当該可変入賞球装置へ入
    賞した入賞玉1個に対し付与される価値の大きさを抽選
    し、 前記有利度合い調整手段は、第1の状態となっている前
    記可変入賞球装置内に入賞した入賞玉1個に対し前記抽
    選手段により抽選された価値を付与する制御を行なうこ
    とを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載
    の弾球遊技機。
  6. 【請求項6】 前記特定遊技状態制御手段は、前記抽選
    手段による抽選回数が前記抽選上限回数に達した場合ま
    たは前記入賞球制御手段による制御が前記繰返し上限回
    数に達した場合に、前記特定遊技状態を終了させて通常
    の遊技状態に復帰させることを特徴とする、請求項1〜
    請求項5のいずれかに記載の弾球遊技機。
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Cited By (5)

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