JPH09182836A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH09182836A
JPH09182836A JP34243295A JP34243295A JPH09182836A JP H09182836 A JPH09182836 A JP H09182836A JP 34243295 A JP34243295 A JP 34243295A JP 34243295 A JP34243295 A JP 34243295A JP H09182836 A JPH09182836 A JP H09182836A
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別遊技状態において緊張感がある遊技を遊
技者に提供することが可能であり、その結果として、特
別遊技状態における遊技者の興趣の向上を図ることであ
る。 【解決手段】 特別遊技状態(変動時間短縮制御状態)
を維持する期間を、所定期間を超えて延長させるか否か
を判定する(SA25)。そして、その判定により、特
別遊技状態を維持する期間を延長させる決定がなされた
場合に、特別遊技状態を維持する期間を、所定期間を超
えて延長させるために、特別遊技状態を維持する期間を
示す可変表示回数を再設定する。これにより、特別遊技
状態を延長させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばパチンコ
遊技機やコイン遊技機あるいはスロットマシン等で代表
される遊技機に関し、詳しくは、予め定められた条件の
成立により、遊技者に有利な特定遊技状態に制御可能な
遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機において、従来から一般
的に知られているものに、たとえば、図柄等からなる複
数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示装置が設け
られ、その可変表示装置が可変開始された後、停止制御
される等して表示結果が導出表示され、その表示結果が
予め定められた特定の表示態様(たとえば777)にな
った場合に、遊技者に有利な特定遊技状態(たとえば大
当り状態)に制御されるように構成されたものがあっ
た。
【0003】さらに、このような従来の遊技において
は、所定条件が成立した場合に、遊技機を特定遊技状態
とは異なる遊技者に有利な特別遊技状態に制御するもの
があった。
【0004】その特別遊技状態の代表例としては、可変
表示装置の1回の可変表示時間を短縮する変動時間短縮
制御および特定遊技状態が発生する確率を向上させる高
確率制御等が挙げられる。
【0005】このような制御を行なう従来の遊技機にお
いて、特別遊技状態を実行する期間は、識別情報の可変
表示が所定回数実行されるまでの期間または所定の遊技
時間が経過するまでの期間等の一定の期間に設定されて
いた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の従来
の遊技機においては、特別遊技状態の実行期間が一定の
期間に限られていたため、次のような問題があった。
【0007】特別遊技状態の実行期間が一定であること
により、遊技者は、特別遊技状態が発生した場合におい
て、その状態の終了時期を予測することが可能である。
このように特別遊技状態の終了時期が予測可能であるの
で、遊技者は、特別遊技状態に対して、遊技者にとって
有利な状態であるということ以外に、特に遊技の面白味
(ゲーム性)を感じる緊張感を持たなかった。
【0008】このため、従来の遊技機では、特別遊技状
態中において遊技者に適度な緊張感を与えることができ
ず、その結果として、特別遊技状態における遊技者の興
趣の向上を図ることができないという問題があった。
【0009】この発明は係る実情に鑑み考え出されたも
のであって、その目的は、特別遊技状態において緊張感
がある遊技を遊技者に提供することが可能であり、その
結果として、特別遊技状態における遊技者の興趣の向上
を図ることが可能な遊技機を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、予め定められた条件の成立により、遊技者に有利な
特定遊技状態に制御可能な遊技機であって、所定条件の
成立により、前記遊技機を前記特定遊技状態とは異なる
遊技者に有利な特別遊技状態に所定期間制御することが
可能な遊技制御手段と、前記特別遊技状態を維持する期
間を、前記所定期間を超えて延長させるか否かを所定の
タイミングで決定する延長決定手段とを含み、前記遊技
制御手段は、前記延長決定手段により前記特別遊技状態
を維持する期間を延長させる決定がなされた場合に、前
記特別遊技状態を維持する期間を延長させる制御を行な
うことを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記遊技制御手段は、前記特
定遊技状態の終了に応答して前記特別遊技状態を開始さ
せる制御を行なうことを特徴とする。
【0012】請求項3に記載の本発明は、前記遊技制御
手段は、前記遊技機が前記特定遊技状態に制御されたこ
との履歴とは無関係に、前記特別遊技状態を開始させる
か否かを決定する特別遊技状態開始決定手段を含むこと
を特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、遊技制御手
段の働きにより、所定条件の成立により遊技機を特定遊
技状態とは異なる遊技者に有利な特別遊技状態に所定期
間制御することが可能にされる。延長決定手段の働きに
より、特別遊技状態を維持する期間を、前記所定期間を
超えて延長させるか否かが所定のタイミングで決定され
る。その延長決定手段により特別遊技状態を維持する期
間を前記所定期間を超えて延長させる決定がなされた場
合に、遊技制御手段のさらなる働きにより、特別遊技状
態を維持する期間を所定期間を超えて延長させる制御が
行なわれる。このように、特別遊技状態が継続する期間
を延長させることが可能になり、特別遊技状態の終了時
期が遊技者にとって予測不可能となる。
【0014】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて次のように作用する。遊
技制御手段のさらなる働きにより、特定遊技状態の終了
に応答して特別遊技状態を開始させる制御が行なわれ
る。すなわち、特別遊技状態は、遊技者にとって有利な
特定遊技状態の終了をきっかけとして開始されるのであ
る。
【0015】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて次のように作用する。特
別遊技状態開始決定手段の働きにより、遊技機が特定遊
技状態に制御されたことの履歴とは無関係に、特別遊技
状態を開始させるか否かが決定される。このため、特別
遊技状態は、特定遊技状態の実行とは関係なく、通常の
遊技状態においても突然開始される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態
においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示す
が、本発明は、これに限らず、たとえばコイン遊技機や
スロットマシン等であってもよく、予め定められた条件
の成立により、遊技者に有利な特定遊技状態に制御可能
な遊技機であれば、すべてに適用することが可能であ
る。
【0017】第1の実施形態 図1は、本発明に係る遊技機の一例のパチンコ遊技機の
遊技盤面の構成を示す正面図である。パチンコ遊技機の
遊技盤1の前面には、遊技領域3が形成されている。パ
チンコ遊技機は、遊技者が打球操作するための打球操作
ハンドル(図示せず)が設けられており、この打球操作
ハンドルを遊技者が操作することにより、パチンコ玉を
1個ずつ発射することができる。発射されたパチンコ玉
は、区画レール2の間を通って遊技領域3内に導かれ
る。
【0018】遊技領域3の中央には、複数種類の識別情
報(特別図柄)を可変表示して表示状態が変化可能な可
変表示装置4が設けられている。可変表示装置4の下方
には、可変入賞球装置8が設けられている。この可変入
賞球装置8は、ソレノイド37が励磁状態にされること
により開閉板9が開成して打玉が入賞可能な遊技者にと
って有利となる第1の状態と、ソレノイド37が閉成し
て打玉が入賞不可能な遊技者にとって不利な第2の状態
とに変化可能に構成されている。
【0019】可変表示装置4の上部には、たとえば7セ
グメント表示器で構成され、複数種類の識別情報(普通
図柄)を可変表示可能な普通図柄表示器20が設けられ
ている。この普通図柄表示器20は、たとえば複数種類
の数字を可変表示可能なものである。可変表示装置4
と、可変入賞球装置8との間の部分には、左右1対の可
動片を有する始動口7が設けられている。この始動口7
は、普通図柄表示器20の表示結果に基づいて可動片が
駆動される。
【0020】可変表示装置4の左側方部分および右側方
部分には、それぞれワープ入口18が設けられている。
このワープ入口18に進入した打玉は、可変表示装置4
の裏面側を通って下方に流下してワープ出口19から再
度遊技領域3に放出される。このワープ出口19は、始
動口7のちょうど上方部分に位置する。このため、ワー
プ出口19から放出された打玉は、始動口7に比較的入
賞しやすい状態となる。可変表示装置4の左側方部分に
設けられたワープ入口18に進入した打玉の通過経路に
は、普通図柄始動通過口17が設けられており、その普
通図柄始動通過口17の下方部分に通過玉検出器23が
設けられている。
【0021】遊技領域3内に打込まれた打玉が普通図柄
始動通過口17に進入すれば、その通過玉が通過玉検出
器23により検出され、その検出出力に基づいて普通図
柄表示器20が可変開始される。
【0022】その普通図柄表示器20の表示結果が予め
定められた特定の識別情報(たとえば7)となれば、ソ
レノイド36が励磁されて、始動口7の可動片が所定期
間だけ開成して始動口7が開成状態となり、打玉がより
入賞しやすい状態(小当り)となる。この始動口7に入
賞した始動入賞玉は始動玉検出器26により検出され、
その検出出力に基づいて可変表示装置4が可変開始され
る。
【0023】この可変表示装置4は、たとえばCRT
(Cathode Ray Tube) 等で構成されており、識別情報等
の画像を表示する可変表示部5が中央部に設けられてい
る。この可変表示部5は、少なくとも左可変表示部、中
可変表示部および右可変表示部に3分割されており、す
べての可変表示部が一斉に可変開始することにより複数
種類の図柄等からなる識別情報が上から下に向かってス
クロール表示され、たとえば、まず左可変表示部が停止
制御され、次に右可変表示部が停止制御され、最後に中
可変表示部が停止制御される。この可変表示部5は、そ
のような識別情報の他に、キャラクタ画像、背景画像等
の画像情報を表示可能な構成になっている。
【0024】この可変表示装置4が可変停止された状態
で、識別情報が、予め定められた特定の識別情報の組合
せ(たとえば777)となり、表示結果が予め定められ
た特定の表示態様となった場合には、特定遊技状態(大
当り状態)が発生し、可変入賞球装置8が第1の状態に
制御されて遊技者にとって有利な状態となる。このよう
に、このパチンコ遊技機には、図柄を可変表示するもの
として、普通図柄を表示する普通図柄表示器20と、特
別図柄を表示する可変表示装置4とが設けられている。
【0025】可変表示装置4の可変表示中においては、
リーチ状態が発生する場合がある。ここで、リーチと
は、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変
表示装置が時期を異ならせて複数の表示結果を導出表示
し、該複数の表示結果が予め定められた特定の表示態様
の組合せとなった場合に、遊技状態が遊技者にとって有
利な特定遊技状態となる遊技機において、前記複数の表
示結果の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に
導出表示されている表示結果が前記特定の表示態様の組
合せとなる条件を満たしている表示状態をいう。また、
別の表現をすれば、リーチとは、表示状態が変化可能な
可変表示部を複数有する可変表示装置の表示結果が予め
定められた特定の表示態様の組合せになった場合に、遊
技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技
機において、前記可変表示装置の表示結果がまだ導出表
示されていない段階で、前記特定の表示態様の組合せが
表示されやすい可変表示態様になったと遊技者に思わせ
るための表示状態をいう。そして、たとえば、前記特定
の表示態様の組合せが揃った状態を維持しながら複数の
前記可変表示部による可変表示を行なう状態もリーチ状
態に含まれる。さらに、リーチの中には、それが出現す
ると、通常のリーチに比べて、大当りが発生しやすいも
のがある。このような特定のリーチをスーパーリーチと
いう。
【0026】なお、可変表示装置4は、液晶表示の他に
CRT,LED,エレクトロルミネッセンス等を利用し
た電気的可変表示装置であってもよい。また、可変表示
装置4は、電気的可変表示装置に限らず、回転ドラム
式、複数の図柄が付されたベルトが巡回することにより
表示状態が変化するベルト式、リーフ式、複数の図柄が
付された回転円板が回転することにより表示状態が変化
するいわゆるディスク式等の機械的可変表示装置であっ
てもよい。
【0027】可変入賞球装置8には、特定入賞領域(V
ポケット)と、通常入賞領域とが設けられている。これ
らの特定入賞領域および通常入賞領域は、開閉板9が開
成することにより大入賞口が開放された場合に現われ、
入賞が可能となる。この特定入賞領域に入賞した入賞玉
が特定玉検出器11により検出される。また、その他の
可変入賞球装置8内に入賞したすべての入賞玉が入賞玉
検出器12により検出される。
【0028】第1の状態となった可変入賞球装置8に進
入した打玉が所定個数(たとえば9個)入賞玉検出器1
2により検出された場合または所定期間(たとえば30
秒間)が経過した場合のうちのいずれか早い方の条件が
成立した場合に、可変入賞球装置8の第1の状態が終了
して第2の状態となる。なお、入賞玉検出器12による
検出個数は、7セグメント表示器よりなる個数表示器1
0により表示される。そして、可変入賞球装置8が第1
の状態となっている期間中に進入した打玉が特定入賞領
域に入賞して特定玉検出器11により検出されれば、そ
の回(ラウンド)の第1の状態が終了するのを待って一
旦第2の状態になって再度可変入賞球装置8を第1の状
態にする繰返し継続制御が実行される。この繰返し継続
制御の実行上限回数は、たとえば16回と定められてい
る。
【0029】可変表示装置4が可変表示中に打玉が再度
始動口7に入賞して始動玉検出器26により検出されれ
ば、その始動入賞玉が記憶される。この始動入賞記憶の
上限は、たとえば「4」と定められている。現時点にお
ける始動入賞記憶個数が始動記憶表示器6により表示さ
れる。可変表示装置4が可変停止した後、再度可変開始
可能な状態になってから前記始動入賞記憶に基づいて可
変表示装置4が再度可変開始される。
【0030】普通図柄表示器20が可変表示中に打玉が
再度通過玉検出器23により検出されれば、その検出さ
れた通過玉が記憶(普通始動記憶)される。この普通始
動記憶の上限は、たとえば「4」と定められている。現
時点における普通始動記憶個数が普通始動記憶表示器2
5により表示される。普通図柄表示器20が可変停止し
た後、再度可変開始可能な状態になってから前記普通始
動記憶に基づいて普通図柄表示器20が再度可変開始さ
れる。
【0031】遊技領域3内には、さらに、風車22、通
常の入賞口13,14,15,16、遊技領域3内に打
込まれた打玉がいずれの入賞領域や可変入賞球装置にも
入賞しなかった場合にアウト玉として回収するためのア
ウト口24が設けられている。さらに、遊技領域3内に
は、サイドランプ21,47が設けられている。さら
に、遊技領域3内には、入賞口15を上部に有する入賞
口本体60が設けられている。この入賞口本体60に
は、入賞口15に進入した打玉によって回転される回転
部61が設けられている。
【0032】風車22には、風車ランプ45が設けられ
ている。入賞口14の下方部分には、肩ランプ46が設
けられている。入賞口本体60には、袖LED49が設
けられている。可変入賞球装置8には、アタッカーラン
プ48および飾りLED50が設けられている。
【0033】次に、このパチンコ遊技機に設けられる制
御回路について説明する。図2は、図1に示すパチンコ
遊技機の遊技制御に用いられる制御回路を示すブロック
図である。
【0034】この制御回路は、基本回路33、情報出力
回路27、初期リセット回路28、定期リセット回路2
9、アドレスデコード回路30、LED回路31、ソレ
ノイド回路32、電飾信号回路34、入力回路35、賞
球個数信号出力回路38、CRT回路39、ランプ回路
40、CRT表示器41、音声合成回路42、音量増幅
回路43および電源回路44を含む。
【0035】基本回路33の内部には、制御用プログラ
ム等を記憶しているROM、その制御用プログラムに従
って制御動作を行なうためのCPU、そのCPUのワー
ク用メモリとして機能するRAM、I/Oポート等が設
けられている。なお、基本回路33の内部構成について
は図示を省略する。
【0036】アドレスデコード回路30は、基本回路3
3から送られてきたアドレス信号を解読(デコード)
し、基本回路33の内部に含まれるROM、RAM、I
/Oポート等のうちのいずれかを選択するための信号を
出力する回路である。初期リセット回路28は、電源投
入時に基本回路33をリセットするための回路である。
この初期リセット回路28から送られてきた初期リセッ
トパルスに応じて、基本回路33がRAMおよびI/O
ポートを初期化する。
【0037】定期リセット回路29は、基本回路33に
定期リセット用のクロックパルスを供給するための回路
である。基本回路33のCPUは、定期リセット回路2
9から定期的に送られてくるリセットパルスに応答して
所定の制御用プログラムを先頭から繰返し実行するため
のリセット処理を行なう。この定期リセット回路29か
ら送られてくるリセットパルスは、たとえば、0.00
2秒毎に送られてくる。
【0038】打玉が始動入賞口7に入賞して始動玉検出
器26により検出されれば、その検出信号が入力回路3
5を介して基本回路33に入力される。打玉が通常入賞
領域に入賞して入賞玉検出器12により検出されれば、
その検出信号が入力回路35を介して基本回路33に入
力される。打玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞し
て特定玉検出器11により検出されれば、その検出信号
が入力回路35を介して基本回路33に入力される。打
玉が普通図柄始動通過口17を通過して通過玉検出器2
3により検出されれば、その検出信号が入力回路35を
介して基本回路33に入力される。
【0039】このパチンコ遊技機には、入賞に伴って景
品玉を払出す払出制御を行なうための払出制御基板(図
示せず)が設けられている。そして、可変入賞球装置8
に打玉が入賞すれば、1個の入賞玉につきたとえば15
個の景品玉が払出制御される。また、それ以外の入賞口
に入賞した場合には、1個の入賞玉につきたとえば5個
の景品玉が払出制御される。
【0040】このように、このパチンコ遊技機は、入賞
に伴って払出される景品玉の個数が異なるように入賞領
域が複数種類に分類されている。そして、打玉が入賞す
れば、玉払出制御基板から、どの分類に属する入賞領域
に打玉が入賞したかを特定するための当り玉信号Aまた
は当り玉信号Bが入力回路35に入力される。そして、
その信号が基本回路33に入力される。基本回路33で
は、その入力されてきた当り玉信号の種類に応じて、払
出すべき景品玉の個数である賞球個数信号0〜3を賞球
個数信号出力回路38を介して払出制御基板に出力す
る。この賞球個数信号0〜3は、0,1,2,3の4ビ
ットの信号から構成されている。
【0041】入力回路35には、確率設定キー(図示せ
ず)が接続されている。この確率設定キーは、キースイ
ッチで構成されており、遊技場の係員がこの確率設定キ
ーに所定の鍵を差込んでキー操作することにより、後述
するように、設定1,設定2,設定3の3段階で大当り
を発生する確率が可変設定可能となる。
【0042】基本回路33は、LED回路31を介して
普通図柄表示器20、個数表示器10、始動記憶表示器
6、普通図柄始動記憶表示器25、飾りLEDおよび袖
LEDをそれぞれ表示制御する。基本回路33は、ソレ
ノイド回路32を介して、ソレノイド35,36を励磁
制御する。
【0043】基本回路33は、情報出力回路27を介し
て、大当り情報、図柄確定回数および確率変動情報を、
ホストコンピュータであるホール用管理コンピュータ等
に対して出力する。その大当り情報とは、可変表示装置
4の可変表示による大当りの発生に関する情報である。
また、確率変動情報とは、後述する確率向上状態(高確
率状態)の発生に関する情報である。また、図柄確定回
数情報とは、可変表示装置4において図柄が確定した回
数に関する情報である。
【0044】基本回路33は、CRT回路39に表示制
御用の指令信号を出力する。CRT回路39は、その指
令信号を受けて、CRT表示器41に表示駆動用の信号
を出力してCRT表示器41に画像表示を行なわせる。
そしてこのCRT表示器41が画像表示することにより
可変表示部5に画像が表示される。CRT回路39から
CRT表示器41に送信される信号の中には、コマンド
信号(コマンドデータ)としてのCD0〜CD7と、表
示制御通信トリガ信号(割込み信号)であるINTとが
含まれる。さらに、CRT回路39と、CRT表示器4
1とを接続する信号線には、電源供給のための+5V
線、+12V線およびGND線(グランド信号線)が含
まれる。
【0045】基本回路33は、ランプ回路40を介し
て、風車ランプ45、肩ランプ46、サイドランプ47
およびアタッカーランプ48等の各種ランプを点灯また
は点滅表示させる。
【0046】基本回路33は、音声合成回路42に音デ
ータ信号を出力し、音声合成回路42から音信号が音量
増幅回路に供給される。音量増幅回路では、音信号を増
幅し、電飾基板(図示せず)へ供給する。これにより、
スピーカ等から効果音等が発せられる。
【0047】電源回路44は、AC24Vの交流電源に
接続され、+30V、+21V、+12V、+5V、G
ND等の複数種類の直流電圧を各回路に供給するための
回路である。電源回路44から発生される+30Vおよ
びGNDの直流電圧は、CRTユニット(図示せず)へ
出力される。
【0048】電飾信号回路34は、基本回路33から制
御信号を受け、その信号に応答して、パチンコ遊技機に
設けられた複数種類の電飾(図示せず)の点灯状態を制
御する電飾用基板(図示せず)へランプ制御データD0
〜D3を送信する。ランプ制御データD0〜D3は、電
飾の点灯状態を制御するためのデータであり、大当り
時、あるいは高確率状態等における電飾の点灯状態を指
定する。なお、ランプ制御データコモンは、共通線信号
である。
【0049】前述したCRT表示器41は、画像表示制
御基板(図示せず)を含む。この画像表示制御基板に
は、可変表示部5の画像表示制御を行なうための制御回
路が形成されている。次に、画像表示制御基板に形成さ
れた制御回路を詳細に説明する。
【0050】図4は、画像表示制御基板に形成された制
御回路を示すブロック図である。図4を参照して、この
制御回路は、CPU52、ワークRAM(以下、WRA
Mという)53、ROM54、ビデオカラーエンコーダ
(以下、VCEという)55、ビデオディスプレイコン
トローラ(以下、VDCという)56、ビデオRAM
(以下、VRAMという)57,58を含む。CPU5
2は、コネクタ51およびCRT回路39(図3参照)
を介して基本回路33に接続される。CPU52および
VCE55は、コネクタ59を介して可変表示部5(C
RT表示器41に含まれる)に接続される。
【0051】CPU52は、CRT回路39およびコネ
クタ51を介して基本回路33から画像表示のためのコ
マンドデータを受取り、ROM54に格納されている画
像表示用のプログラムおよびデータに基づいて、WRA
M53を作業領域として使用しながら画像表示を行な
う。その手順は次のとおりである。CPU52は、受取
ったコマンドに応答してROM54から画像表示用のデ
ータ(動画像表示用の動画像データが含まれる)を読出
し、そのデータをVDC56に与える。このときCPU
52は、画像表示用のデータのみでなく、表示のための
座標や、スクロール等のVRAMコントロールのための
データもVDC56に与える。
【0052】VDC56は、画像表示用のデータを受
け、それらをVRAM57,58に割付けるとともに、
色、明るさ等に関する加工を行なう。VDC56は、そ
のようにして作成された画像表示用のデータをVCE5
5に与える。VCE55は、VRAM57,58から与
えられたデータを、可変表示部5(図1参照)で表示す
るための複号同期信号に変換し、その複号同期信号を、
コネクタ59を介して可変表示部5に与える。
【0053】図5は、遊技制御,可変表示装置4の可変
表示制御に用いられる各種ランダムカウンタを説明する
ための説明図である。ランダムカウンタは、以下に示す
ように6種類あり、それぞれのランダムカウンタは、前
述した基本回路33によりカウント動作される。
【0054】WC RND1は、大当り状態(特定遊技
状態)を発生させるか否かを事前に決定するために用い
られ、「0」からカウントアップしてその上限である
「304」までカウントアップし、再度「0」からカウ
ントアップし直すように構成されている。
【0055】このWC RND1のカウントアップの加
算更新は、0.002秒毎にWCRND1が1ずつ加算
されることにより行なわれる。前述の基本回路33に設
けられたCPUは、定期的(0.002秒毎)に定期リ
セット回路29からリセット信号が入力され、プログラ
ムを先頭から実行してその最後まで実行した後リセット
待ち状態となっており、前記リセット信号が入力される
ことにより再度プログラムを先頭からし直すことを繰返
し、リセット信号の入力毎にプログラムを先頭から最後
まで実行することを繰返すことにより、パチンコ遊技機
の遊技状態を制御できるように構成されている。
【0056】WC RND Lは、外れと事前決定され
た場合の左可変表示部の停止時に表示される特別図柄の
左図柄(左予定停止図柄)を事前に決定するために用い
られる。このWC RND Lは、「0」からカウント
アップしてその上限である「14」までカウントアップ
した後再度0からカウントアップし直されるものであ
る。このパチンコ遊技機の遊技制御用のプログラムは、
0.002秒毎に先頭から実行開始されてプログラムの
最後まで実行され、それを0.002秒毎に繰返し実行
することにより遊技制御が実行されるのであり、プログ
ラムの先頭からその最後まで実行が通常0.002秒か
からないために、その0.002秒が終了するまでの割
込み処理余り時間が生じる。このWC RND Lは、
0.002秒毎に加算更新されるとともに、前記割込み
処理余り時間を利用して無限ループにより加算更新され
る。
【0057】WC RND Cは、中可変表示部の停止
時に表示される特別図柄の中図柄(中予定停止図柄)を
事前に決定するために用いられる。このWC RND
Cは、「0」からカウントアップしてその上限である
「15」までカウントアップし、その後再度「0」から
カウントアップし直すように構成されている。このWC
RND Cは、0.002秒毎に1ずつ加算更新され
る。
【0058】WC RND Rは、外れと事前決定され
た場合の右可変表示部の停止時に表示される特別図柄の
右図柄(右予定停止図柄)を事前に決定するために用い
られる。このWC RND Rは、「0」からカウント
アップしてその上限である「14」までカウントアップ
し、再度「0」からカウントアップし直すように構成さ
れている。このWC RND Rは、WC RND L
の桁上げのときに1ずつ加算更新される。すなわち、W
C RND Lの値が「14」から「0」に変化したと
きに1ずつこのWC RND Rが加算更新されるので
ある。
【0059】WC RND R1は、外れと事前決定さ
れた場合において、リーチ表示をするか否かを決定する
ために用いられる。このWC RND R1は、「0」
からカウントアップしてその上限である「15」までカ
ウントアップした後、再度「0」からカウントアップし
直されるものである。そして、そのカウントアップの更
新は、WC RND Rの桁上げのときにWC RND
R1が「1」ずつ加算されることにより行なわれる。
すなわち、WC RND Rの値が「14」から「0」
に変化したときにWC RND R1が「1」 次に、WC RND R2は、リーチの種類を決定する
ために用いられる。WC RND R2は、「0」から
カウントアップしてその上限である「14」までカウン
トアップした後、再度「0」からカウントアップし直さ
れるものである。そして、そのカウントアップの更新
は、WC RND R1の桁上げのときにWC RND
R2が「1」ずつ加算されることにより行なわれる。
すなわち、WC RND R1の値が「15」から
「0」に変化したときにWC RNDR2が「1」ずつ
加算更新されるのである。
【0060】このパチンコ遊技機では、大当りを発生さ
せることが事前決定された場合と、外れが事前決定され
てWC RND R1によりリーチ表示をすることが決
定された場合とにおいてリーチ表示が行なわれる。可変
表示装置4においてリーチ表示を行なう場合には予め用
意された複数種類のリーチ表示を選択的に行なうことが
可能である。すなわち、リーチ状態においてキャラクタ
を表示する等の演出表示(以下、リーチ演出表示とい
う)をするリーチ表示が予め複数種類用意されており、
それらの複数種類のリーチ表示と、前述したWC RN
D R2の値とがそれぞれ対応付けられている。そし
て、大当り状態を発生させることが事前決定されたこと
に伴いリーチ表示を行なう場合、または、WC RND
R1の抽出値に基づいてリーチ表示を行なうことが決
定された場合には、WC RND R2の抽出値に基づ
いて、表示するリーチの種類が選択決定される。
【0061】図6は、可変表示装置4において可変表示
される図柄の配列構成を示す説明図である。この図6に
おいては、WC RND L,C,Rの抽出値と、左,
中,右図柄の種類との関係が示される。左可変表示部に
表示される特別図柄である左図柄および右可変表示部に
表示される特別図柄である右図柄は、それぞれ1〜6,
7・8,9〜16の15種類に定められている。そし
て、図柄の配列も左,右図柄において同一の配列となっ
ている。それらの図柄は、WC RND L,Rの0〜
14に割振られている。また、中可変表示部に表示され
る特別図柄である中図柄は、1〜6,8,7,9〜1
2,16,13〜15の16種類に定められている。そ
れらの図柄は、WC RND Cの0〜15に割振られ
ている。WCRND L,C,Rの各抽出値の番号と一
致する場所の図柄が、外れ時の予定停止図柄として選択
決定される。
【0062】図7は、ランダムカウンタWC RND
Cを用いて大当り図柄を決定する際のWC RND C
と、特別図柄の組合せとの関係を表形式で示す図であ
る。WC RND Cの抽出値は、「0」〜「15」の
16種類あるため、大当り図柄も16種類ある。すなわ
ち、大当り図柄は、「1,1,1」〜「15,15,1
5」の16種類存在する。これらの16種類の大当り図
柄のうち、「3,3,3」,「5,5,5」,「7,
7,7」,「16,16,16」が、後述する高確率状
態へ移行する大当り図柄である。
【0063】次に、ランダムカウンタの値により大当り
を発生させるか否かを事前に決定するための手順を、大
当り発生確率の設定1,設定2,設定3に分けて説明す
る。図8は、設定1の場合にランダムカウンタの値によ
り大当りを発生させるか否かを事前に決定するための手
順を示すフローチャートである。打玉が始動口7に入賞
して始動玉検出器26により検出されれば、その時点に
おけるWC RND1の値を抽出し、その抽出値が
「7」のときに大当りを発生させることが事前決定され
る。その場合、WC RND Cの抽出値により、大当
りとなる図柄(大当り図柄)が決定される。
【0064】一方、WC RND1の抽出値が「7」以
外のときには、外れが事前決定される。その場合には、
WC RND Lの抽出値により左可変表示部の予定停
止図柄が決定され、WC RND Cの値により中可変
表示部の予定停止図柄が決定され、WC RND Rの
抽出値により右可変表示部の予定停止図柄が決定され
る。
【0065】なお、これら3つの予定停止図柄を決定し
た際に、その決定内容がたとえばぞろめとなり大当りを
発生させるための図柄の組合せが偶然一致した場合に
は、WC RND Cの抽出値に「1」を加算して強制
的に外れの図柄となるように制御する。但し、3つの予
定停止図柄が、7・8,7,7・8の場合の大当り図柄
と一致した場合には、WC RND Cの抽出値に
「2」を加算して強制的に外れの図柄となるように制御
する。
【0066】また、遊技状態が後述する確率向上状態
(以下高確率状態という)のときには、WC RND1
の抽出値が、「7,71,151,227」のときに大
当りを発生させることが事前決定され、それ以外のとき
に外れが事前決定される。
【0067】また、前述したWC RND R1の抽出
によりリーチ表示をすることが決定された場合には、抽
出したWC RND Lの値にWC RND Rの値を
強制的に一致させる処理が行なわれる。すなわち、WC
RND Lの抽出値によりリーチとなる図柄が決定さ
れる。このような処理を行なう理由は、外れの場合であ
っても、WC RND R1の抽出値に基づいて、リー
チ表示を行なうことが決定され得るからである。
【0068】また、このパチンコ遊技機では、所定の条
件が成立した場合に、特定遊技状態(大当り状態)とは
異なる遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる制御が
行なわれる。その特別遊技状態には、以下に示す変動時
間短縮制御および高確率制御(確率向上制御)が含まれ
る。
【0069】変動時間短縮制御においては、普通図柄表
示器20における普通図柄の変動時間(可変時間)を通
常状態における変動時間よりも短縮する制御および可変
表示装置4における特別図柄の変動時間(可変時間)を
通常状態における変動時間よりも短縮する制御が行なわ
れる。このような変動時間短縮制御が行なわれると、始
動口7の可動片が頻繁に開くため、始動口7への入賞が
比較的容易となり、短時間で可変表示が多く得られる。
そのため、大当りが発生する確率は向上していなくとも
短時間で大当りが発生しやすくなり、また、始動入賞球
数の増加により、それに対応する払出玉数が増加し、遊
技者は持ち玉を減らすことなく遊技が可能となる。この
ように、変動時間短縮制御が行なわれると、遊技者にと
って有利な状態となる。
【0070】また、高確率制御が行なわれることによ
り、遊技状態が後述する確率向上状態(以下高確率状態
という)になったときには、WC RND1の抽出値
が、「7」,「71」,「151」,「227」のとき
に大当りを発生させることが事前決定され、それ以外の
ときに外れが事前決定される。
【0071】ここで、高確率状態について説明する。高
確率状態とは、大当りが発生する確率が向上した状態で
あり、この高確率状態においては、以下のような制御が
行なわれる。大当り状態の発生時における可変表示装置
4の表示結果が予め定められた特別の識別情報の組合せ
となっていた場合に、以降の大当りが発生する確率が向
上する高確率状態に制御される。そして、この高確率状
態中においては、可変表示装置4により表示される大当
りとなるように予め定められた特定の識別情報の組合せ
(特定の表示態様)の表示される確率が向上するのであ
り、その可変表示装置4により特定の識別情報の組合せ
が表示された場合には、再度大当り制御が開始される。
【0072】また、この高確率状態においては、前述し
た変動時間短縮制御も行なわれる。すなわち、普通図柄
の変動時間を通常状態よりも短縮する制御および特別図
柄の変動時間を通常状態よりも短縮する制御が行なわれ
るのである。このように、高確率状態においては、大当
りが発生する確率が向上するため、短時間のうちに大当
りを発生させることが可能となり、さらに、大当りの発
生確率の向上に加えて変動時間短縮制御も行なわれるた
め、さらに短時間のうちに大当りを発生させることが可
能となる。
【0073】このように、短時間のうちに大当りが発生
しやすくなるように調整された遊技状態を特に特別遊技
状態と呼ぶ。さらに、特別遊技状態でもなく、かつ、大
当り状態(特定遊技状態)でもない状態を特に通常状態
と呼ぶ。
【0074】次に、このパチンコ遊技機において行なわ
れる特別遊技に関する特徴的な制御を説明する。具体的
には、変動時間短縮制御の状態を、所定時間を超えて延
長可能にする遊技制御を説明する。この場合の遊技制御
においては、図5に示したランダムカウンタの他に、ラ
ンダムカウンタWC RND Aが用いられる。このW
C RND Aは、変動時間短縮制御の状態を維持する
期間を延長させるか否かを決定するために用いられる。
WC RND Aは、「0」からカウントアップしてそ
の上限である「9」までカウントアップし、再度「0」
からカウントアップし直すように構成されている。この
WC RND Aのカウントアップの加算更新は、所定
のタイミングごとにWC RND Aが「1」ずつ加算
されることにより行なわれる。
【0075】図9および図10は、第1の実施形態によ
る始動入賞に応じた遊技制御の制御動作を示すフローチ
ャートである。この制御は、基本回路33のCPUによ
って実行される制御用プログラムのメインルーチンの実
行に伴って実行される。
【0076】まず、ステップSA(以下単にSAとい
う)1により、現在の状態がパチンコ遊技機の電源投入
直後の状態であるか否かの判断がなされる。SA1で、
電源投入直後であると判断された場合には、SA3に進
む。SA3では、変動時間短縮制御(特別図柄の変動時
間短縮および普通図柄の変動時間短縮を含む)が実行さ
れる可変表示回数を示す短縮有効回数Nを「0」に初期
設定する処理がなされる。この短縮有効回数Nは、前述
した変動時間短縮制御を行なう場合において、「0」以
外の値に設定される。
【0077】一方、SA1で、電源投入直後ではないと
判断された場合には、SA2に進み、始動入賞に応じて
抽出された大当り判定用の乱数WC RND1に基づい
て、大当りを発生させるか否かを事前に判定する処理が
なされる。
【0078】次に、SA4に進み、短縮有効回数NがN
=0,N=1,N>1のいずれに該当するかを判断する
処理がなされる。SA4で、N=0であると判断された
場合は、SA5に進む。SA4で、N=1であると判断
された場合は、図10に示されるSA23に進む。SA
4で、N>1であると判断された場合は、図10に示さ
れるSA21に進む。SA4で、N=0であると判断さ
れ、SA5に進んだ場合は、SA2における判定におい
て大当りを発生させることが事前に決定されたか否かの
判断がなされる。SA5で、外れが事前決定されたと判
断された場合は、SA6に進み、リーチ判定用の乱数W
C RND R2の抽出値に基づいて、リーチ表示をす
るか否かを判定する処理がなされる。
【0079】次にSA7に進み、SA6の判定において
リーチ表示をすることが決定されたか否かの判断がなさ
れる。SA7で、リーチ表示を行なうことが決定されて
いると判断された場合には、後述するSA17に進む。
一方、SA7で、リーチ表示を行なわないことが決定さ
れていると判断された場合には、SA8に進み、図5に
示される特別図柄の配列(外れ図柄の配列)を用い、W
C RND L,C,Rの各抽出値に基づいて、特別図
柄の外れ表示図柄を決定する。そして、SA9に進み、
可変表示を行ない、その後、SA8で決定された外れ表
示図柄を最終的に停止表示する処理がなされる。その
後、この制御の処理が終了する。
【0080】また、SA7での判断の結果、SA17に
進んだ場合には、左特別図柄に右特別図柄を合わせるこ
とにより、外れの場合のリーチ表示における左,右特別
図柄の配列を決定する処理がなされる。次にSA18に
進み、WC RND R2の値に基づいて、表示するリ
ーチの種類を決定する処理がなされる。次に、SA19
に進み、可変表示を行ない、表示するリーチの種類に応
じたリーチ演出表示(キャラクタ表示等の演出表示)を
行なう処理がなされる。次に、SA20に進み、事前に
決定された外れ表示図柄を最終的に停止表示する処理が
なされる。その後、この制御の処理が終了する。
【0081】また、SA5での判断の結果、SA10に
進んだ場合は、大当り表示を行なうために、WC RN
D Cの値に基づいて、図7に示される大当り図柄の配
列により大当り図柄の配列を事前に決定する処理がなさ
れる。次に、SA11に進み、WC RND R2の値
に基づいて、表示するリーチの種類を決定する処理がな
される。次に、SA12に進み、可変表示を行ない、リ
ーチ演出表示(キャラクタ表示等の演出表示)を行なう
処理がなされる。
【0082】次に、SA13に進み、SA10において
事前に決定された大当り図柄およびその他の装飾画像を
表示し、さらに、繰返し継続制御の各ラウンドに対応す
る表示を行なう処理(大当り表示処理)がなされる。そ
して、繰返し継続制御の終了条件の成立等の大当り状態
を終了させる条件が成立すると、SA14に進み、大当
り状態の終了を示す表示を行なう処理がなされる。
【0083】このように大当り状態が終了すると、SA
15に進み、短縮有効回数Nを「31」に設定する処理
がなされる。次にSA16に進み、普通図柄の変動時間
の秒数を変動時間短縮制御(短縮状態)での秒数に変更
する処理がなされる。これにより、普通図柄の変動時間
が、変動時間短縮制御時用の短い変動時間(通常状態で
の変動時間よりも短い時間)に設定される。その後、こ
の制御の処理が終了する。
【0084】また、前述したSA4での判断において、
N>1であると判断され、SA21に進んだ場合には、
短縮有効回数Nを「1」減算する処理がなされる。これ
により、始動入賞に応じて可変表示がなされるごとに、
Nが1ずつ減算される。
【0085】次に、SA22に進み、特別図柄の変動時
間を通常状態時の変動時間よりも短縮する処理がなされ
る。これにより、特別図柄の変動時間が、変動時間短縮
制御時用の短い変動時間に設定される。このSA22が
終了した後、前述したSA5に進む。
【0086】また、前述したSA4での判断において、
N=1であると判断され、SA23に進んだ場合には、
Nを「1」減算する処理がなされる。これにより、Nが
「0」にされ、先に設定した変動時間短縮制御を終了さ
せることが可能な状態になる。次に、SA24に進み、
特別図柄の変動時間を通常時よりも短縮する処理がなさ
れる。これにより、特別図柄の変動時間が、変動時間短
縮制御用の短い変動時間に設定される。
【0087】次に、SA25に進み、ランダムカウンタ
WC RND Aの値(0〜9)に基づいて、変動時間
短縮制御(時短)を延長して継続させるか否かの判断が
行なわれる。具体的に、このステップでは、WC RN
D Aの値が「0」〜「2」の範囲または「3」〜
「9」の範囲のどちらに入っているかが判断される。
【0088】SA25で、WC RND Aの値が
「0」〜「2」の範囲にあると判断された場合には、S
A26に進む。このSA26では、普通図柄の変動秒数
を通常状態での秒数に変更する処理と、特別図柄の変動
時間を通常状態での変動時間に変更する処理がなされ
る。これにより、変動時間短縮制御が終了する。
【0089】一方、WC RND Aの値が「3」〜
「9」の範囲にあると判断された場合には、SA27に
進み、短縮有効回数Nを再び「31」に設定する処理が
なされる。これにより、変動時間短縮制御の状態が延長
される。なお、遊技状態が高確率状態にある場合には、
このサブルーチンには入らず、他のサブルーチンで処理
が実行されるため、変動時間短縮制御はなされない。
【0090】次に、このような遊技制御の特徴について
説明する。図11は、図9および図10に示された遊技
制御での変動時間短縮制御の状態を示すタイミングチャ
ートである。この図11においては、大当り状態(図
中、大当り)または通常状態(図中、通常時)になり得
る特別図柄の状態と、変動時間短縮制御状態(図中、短
縮変動)または通常状態(図中、通常変動)になり得る
特別図柄および普通図柄の変動状態が示される。
【0091】図11を参照して、大当り状態が発生した
場合の大当り状態の終了をきっかけとして、変動時間短
縮制御が開始される。そして、その変動時間短縮制御の
状態は、基本的に大当り終了後に特別図柄および普通図
柄の可変表示が30回実行されるまで維持される。した
がって、この場合の変動時間短縮制御の状態を維持する
期間の最小単位は可変表示30回分の期間である。そし
て、その30回の可変表示が実行された後にその変動時
間短縮制御の状態を延長させるか否かの判定が行なわれ
る。その判定において、変動時間短縮制御の状態を延長
させる条件が成立した場合(図中、時短継続判定(当
り))には、変動時間短縮制御の状態が可変表示30回
分延長される。
【0092】一方、変動時間短縮制御を延長させる条件
が成立しなかった場合(図中、時短継続判定(ハズ
レ))には、変動時間短縮制御の状態が終了する。
【0093】このような延長をするか否かの判定は、変
動時間短縮制御が可変表示30回分実行されるごとに行
なわれる。このため、変動時間短縮制御は、延長の判定
において延長の条件が成立する度に延長されるので、複
数回連続して延長され得る。
【0094】このように、変動時間短縮制御の状態は、
延長され得るため、遊技者は、変動時間短縮制御の終了
時期を予測できない。したがって、遊技者は、終了時期
が予測できない変動時間短縮制御状態での遊技に対し
て、緊張感を持つと考えられる。このため、このパチン
コ遊技機では、特別遊技状態において、緊張感がある遊
技を遊技者に提供することができる。さらに、変動時間
短縮制御の状態が維持される期間は、期間延長のいかん
によって異なるため、遊技の面白味(遊技性)を向上さ
せることができる。このように、このパチンコ遊技機に
おいては、緊張感があり、面白味がある遊技を遊技者に
提供できるので、その結果として、遊技者の興趣を向上
させることができる。
【0095】また、このパチンコ遊技機においては、大
当り状態(特別遊技状態)の終了時をきっかけとして変
動時間短縮制御の実行が開始されるため、大当り状態が
発生した場合には、大当り状態での遊技者に有利な制御
に加えて、遊技者に有利な変動時間短縮制御も実行され
ることとなるので、大当り状態を発生させた遊技者に対
してさらに有利となる遊技状態が提供される。その結果
として、遊技者の興趣を向上させることができる。
【0096】なお、この第1の実施の形態においては、
変動時間短縮制御の状態を維持する可変表示の回数を所
定の回数(たとえば30回)に設定したが、それに限ら
ず、その回数は、予め複数種類の回数を設定しておき、
所定の乱数の抽出値に応じて、その回数を選択決定する
ようにしてもよい。そのようにすれば、パチンコ遊技機
が変動時間短縮制御に制御されるごとに、変動時間短縮
制御の状態が維持される可変表示の回数が異なるように
することができる。したがって、そのようにした場合に
は、遊技の面白味(遊技性)を向上させることができ
る。また、可変表示の回数ではなく、時間で設定(たと
えば10分間)してもよい。
【0097】また、そのような乱数を用いた可変表示回
数の選択決定を、変動時間短縮制御の状態の期間を延長
した場合の延長時における可変表示回数の設定に用いる
制御を行なうようにしてもよい。そのようにすれば、変
動時間短縮制御の状態が延長されるごとに変動時間短縮
制御の状態を維持する可変表示回数が異なるようにする
ことができる。したがって、その場合にも、遊技の面白
味(遊技性)を向上させることができる。
【0098】また、延長した場合の変動時間短縮制御を
維持する可変表示回数は、所定の法則により延長ごとに
変化させてもよい。その所定の法則とは、たとえば、1
回目の延長時の可変表示回数を30回、2回目の延長時
の可変表示回数を50回、3回目の延長時の可変表示回
数を70回というように変動時間短縮制御が延長される
たびに変動時間短縮制御を維持する可変表示回数を増加
させる法則というような延長ごとの可変表示回数を予め
定めた法則をいう。このような法則を用いて延長ごとに
可変表示回数を増加させる制御を行なうようにすれば、
遊技者の興趣をさらに向上させることができる。
【0099】また、この第1の実施形態においては、高
確率状態時以外の状態での変動時間短縮制御を延長させ
る制御を行なったが、これに限らず、前述したような延
長の制御は、高確率制御の状態を延長するための制御に
適用してもよい。すなわち、前述したような変動時間短
縮制御の状態を延長する制御は、特定遊技状態とは異な
る遊技者に有利な特別遊技状態であればその他の状態の
制御に適用してもよい。
【0100】第2の実施形態 次に、このパチンコ遊技機の第2の実施形態を説明す
る。以下に説明する第2の実施形態は、前述した第1の
実施形態において示されたパチンコ遊技機における図9
および図10に示される遊技制御のその他の例である。
【0101】この遊技制御においては、図5に示したラ
ンダムカウンタの他に、ランダムカウンタWC RND
Bが用いられる。このWC RND Bは、変動時間
短縮制御の状態を維持する期間を延長するか否か(継続
して行なうか否か)を決定するために用いられ得る。こ
のWC RND Bは、「0」からカウントアップして
その上限である「299」までカウントアップし、再度
「0」からカウントアップし直すように構成されてい
る。このWC RND Bのカウントアップの加算更新
は、所定のタイミングでWC RND Bが「1」ずつ
加算されることにより行なわれる。
【0102】図12は、第2の実施形態による始動入賞
に応じた遊技制御の制御動作を示すフローチャートであ
る。この図12の遊技制御が、図9および図10に示さ
れた遊技制御と大きく異なるのは、変動時間短縮制御
が、大当り状態の終了直後であるというような大当り状
態に制御されたことの履歴とは無関係に開始されること
である。
【0103】まず、ステップS(以下単にSという)1
により、現在の状態が、パチンコ遊技機の電源投入直後
の状態であるか否かの判断がなされる。S1で、電源投
入直後であると判断された場合には、S3に進み、変動
時間短縮制御を実行するか否かを示すフラグであるフラ
グMを「0」に初期設定する処理がなされる。このフラ
グMは、変動時間短縮制御を実行する場合において
「1」に設定され、一方、変動時間短縮制御を実行しな
い場合(通常状態の場合)において「0」に設定され
る。
【0104】一方、S1で、電源投入直後ではないと判
断された場合には、S2に進み、ランダムカウンタWC
RND Bの値(0〜299)に基づいて、変動時間
短縮制御(時短)の状態に突入するか否かの判定が行な
われる。具体的に、このステップでは、WC RND
Bの値が「7」であるか否かが判断される。
【0105】S2で、WC RND Bの値が「7」で
あると判断された場合には、S4に進む。S4では、S
2での判定前のフラグMの値が「0」である場合には、
そのMを「1」に設定変更し、一方、S2での判定前の
フラグMの値が「1」である場合には、そのMの値を
「0」に設定変更する。すなわち、このS4では、S2
での判定前の状態が通常状態である場合にはその状態を
変動時間短縮制御の状態に変更し、一方、S2での判定
前の状態が変動時間短縮制御の状態である場合には、そ
の状態を通常状態に変更する処理が行なわれる。
【0106】S4の後、S5に進む。S5では、特別図
柄の変動時間および普通図柄の変動時間をともにフラグ
Mの値に応じて設定する処理がなされる。具体的に、こ
のステップでは、フラグMの値が「1」である場合に
は、特別図柄および普通図柄の変動時間を変動時間短縮
制御用の短い変動時間(通常状態での変動時間よりも短
い時間)に設定し、一方、フラグMの値が「0」である
場合には、特別図柄および普通図柄の変動時間をともに
通常状態での長い変動時間に設定する。このS5の後、
S6に進む。
【0107】S6では、始動入賞に応じて抽出された大
当り判定用の乱数WC RND1に基づいて、大当りを
発生させるか否かを事前に判定する処理がなされる。次
に、S7に進み、S6での判定において大当りを発生さ
せることが事前に決定されたか否かの判断がなされる。
S7で、大当りが事前に決定されたと判断された場合に
は、後述するS12に進む。一方、S7で、大当りが事
前に決定されたと判断された場合には、S8に進み、リ
ーチ判定用の乱数WC RND R1に基づいて、リー
チ表示をするか否かを判定する処理がなされる。
【0108】次に、S9に進み、S8の判定において、
リーチ表示をすることが決定されたか否かの判断がなさ
れる。S9で、リーチ表示を行なうことが決定されてい
ると判断された場合は、後述するS18に進む。一方、
S9で、リーチ表示を行なわないことが決定されている
と判断された場合は、S10に進み、図5に示される特
別図柄の配列(外れ図柄の配列)を用い、WC RND
L,C,Rの各抽出値に基づいて、特別図柄の外れ表
示図柄を決定する。そして、S11に進み、可変表示を
行ない、その後、S10で決定された外れ表示図柄を表
示する処理がなされる。その後、この制御の処理が終了
する。
【0109】また、S9での判断の結果、S18に進ん
だ場合は、リーチ表示を行なうために、左特別図柄に右
特別図柄を合わせることにより、外れの場合のリーチ表
示における左,右特別図柄の配列を決定する処理がなさ
れる。次に、S19に進み、WC RND R2の抽出
値に基づいて、表示するリーチの種類を決定する処理が
なされる。次に、S20に進み、可変表示を行なうとと
もに、表示するリーチの種類に応じたリーチ演出表示
(キャラクタ表示等の演出表示)を行なう処理がなされ
る。次に、S21に進み、事前に決定された外れ表示図
柄を最終的に表示する処理がなされる。その後、この制
御の処理が終了する。
【0110】また、S7での判断の結果、S12に進ん
だ場合は、大当り表示を行なうために、WC RND
Cの値に基づいて、大当り図柄の配列を事前に決定する
処理がなされる。次にS13に進み、WC RND R
2の値に基づいて、表示するリーチの種類を決定する処
理がなされる。次に、S14に進み、表示するリーチの
リーチ演出表示(キャラクタ表示等の演出表示)を行な
う処理がなされる。
【0111】次に、S15に進み、S12で事前に決定
された大当り図柄およびその他の装飾的な画像を表示
し、さらに、繰返し継続制御の各ラウンドに対応する表
示を行なう処理がなされる。そして、繰返し継続制御の
終了条件の成立等の大当り状態を終了させる条件が成立
すると、S16に進み、大当り状態の終了を示す表示を
行なう処理がなされる。
【0112】このように大当り状態が終了すると、S1
7に進み、フラグMを「0」に設定する処理がなされ
る。このため、大当り状態が終了した場合には、強制的
に通常状態にされる。その後、この制御の処理が終了す
る。
【0113】このように、図12に示される遊技制御に
おいては、S2,S4,S5において特徴的に示される
ように、始動入賞があるごとに変動時間短縮制御を実行
するか否かが判定される。具体的には、通常状態から変
動時間短縮制御の状態へ移行する確率および変動時間短
縮制御の状態から通常状態へ移行する確率がともに1/
300であるため、1度変動時間短縮制御の状態に突入
した場合には、通常状態に移行しにくくなっている。な
お、遊技状態が高確率状態にある場合には、このサブル
ーチンには入らず、他のサブルーチンで処理が実行され
るため、変動時間短縮制御はなされない。
【0114】次に、第2の実施形態による遊技制御の特
徴について説明する。図13は、図12に示された遊技
制御での変動時間短縮制御の状態を示すタイミングチャ
ートである。この図13においては、図11の場合と同
様に、大当り状態または通常状態になり得る特別図柄の
状態と、変動時間短縮制御の状態または通常状態になり
得る特別図柄および普通図柄の変動状態とが示される。
【0115】変動時間短縮制御の開始は、1/300の
確率で開始される。そして、その変動時間短縮制御の状
態は、1/300の確率で終了する。このため、第2の
実施形態による遊技制御においては、第1の実施形態に
よる遊技制御と異なり、変動時間短縮制御は、大当り状
態であるか通常状態であるかの状態を問わず突然開始
し、突然終了する。
【0116】このため、変動時間短縮制御は、その制御
を行なうか否か(既に変動時間短縮制御の状態になって
いる場合にはその状態を延長するか否か)の判定におい
て所定の条件が成立した場合に延長されるので、その制
御の状態を維持する期間が不定期間となる。この場合の
変動時間短縮制御の状態を維持する期間の最小単位は特
別図柄および普通図柄の可変表示1回分であり、遊技の
状態がその変動時間短縮制御の状態になった場合には、
可変表示を1回行なうごとにその制御の状態を延長する
か否かが判断されるのである。
【0117】このように、この場合の変動時間短縮制御
は、遊技の状態にかかわらず突然開始し、かつ、突然終
了するため、遊技者は、その変動時間短縮制御の開始時
期および終了時期を予測できない。したがって、遊技者
は、開始時期および終了時期が予測できない変動時間短
縮制御状態での遊技に対して緊張感を持つと考えられ
る。このため、特別遊技状態において、緊張感がある遊
技を遊技者に提供することができる。
【0118】さらに、変動時間短縮制御が維持される期
間は、遊技機が変動時間短縮制御の状態に制御されるご
とに異なるため、遊技の面白味(遊技性)を向上させる
ことができる。このように、緊張感があり、面白味があ
る遊技を遊技者に提供できるので、その結果として、遊
技者の興趣の向上を図ることができる。
【0119】さらに、この第2の実施形態においては、
変動時間短縮制御が、大当り状態であるか通常状態であ
るかの状態を問わず(大当り状態に制御されたことの履
歴とは無関係に)突然開始し、突然終了するため、遊技
者に対して、意外性がある遊技を提供することができ
る。
【0120】なお、この第2の実施形態においては、変
動時間短縮制御への突入の判定をS2に示されるよう
に、1回の可変表示ごとに行なうようにしたが、これに
限らず、そのような判定は、1回の可変表示ごとに限ら
ず、複数回数(たとえば30回)ごとの周期で行なって
もよい。また、変動時間短縮制御を開始させる判定と、
変動時間短縮制御を終了させる判定とを別個に行なって
もよく、そのようにした場合には、変動時間短縮制御を
開始させる判定の周期(可変表示回数に対応するもの)
と、変動時間短縮制御を終了させる判定周期(可変表示
回数に対応するもの)とを異ならせるようにしてもよ
い。
【0121】また、この第2の実施の形態においては、
高確率状態時以外の通常状態時における変動時間短縮制
御の状態を維持させる判定を行なう制御を行なったが、
これに限らず、そのような制御は、高確率制御の状態を
維持するための制御に適用してもよい。また、大当り中
も変動時間短縮制御がなされるように構成したが、大当
り中は、変動時間短縮制御を一時中断するようにしても
よい。
【0122】また、この第2の実施の形態においては、
特別遊技状態を延長しない旨の判定が行なわれた場合
を、特別遊技状態を終了させる条件としたが、これに限
らず、その終了条件には、大当り状態(特定遊技状態)
が発生した場合を含めてもよい。すなわち、特別遊技状
態を延長しない旨の決定が行なわれたか、または、大当
り状態が発生したかのいずれかの条件が満たされた場合
に、特別遊技状態を終了させるように制御してもよい。
【0123】次に、本発明の主な変形例等を説明する。 (1) 図2に示された基本回路33により、所定条件
の成立によって遊技機(パチンコ遊技機)を特定遊技状
態(大当り状態)とは異なる遊技者に有利な特別遊技状
態(変動時間短縮状態,高確率状態)に所定期間制御す
ることが可能な遊技制御手段が構成されているが、その
遊技制御手段は、遊技機に設けられた可変表示装置4
(図1参照)の表示結果に基づいて、遊技機の状態を制
御するようにしてもよい。その可変表示装置4は、表示
状態が変化可能であり、所定のタイミングで表示結果が
導出表示できるものであればよい。そして、その場合、
遊技制御手段は、可変表示装置4の表示結果が予め定め
られた特定の表示結果になった場合に、遊技者に有利な
前記特定遊技状態にパチンコ遊技機を制御可能に構成さ
れていてもよい。
【0124】(2) 前記遊技制御手段は、特別遊技状
態を維持する期間を、所定期間を超えて延長させるか否
かを所定のタイミングで決定する延長決定手段(図10
のSA25,図12のS2)により特別遊技状態を維持
する期間を延長させる決定がなされた場合に、特別遊技
状態を維持する期間を、所定期間を超えて延長させる制
御を行なうが、特別遊技状態を維持する期間には、前記
可変表示装置における所定回数の可変表示により規定さ
れる期間,所定の遊技時間により規定される期間が含ま
れる。
【0125】(3) 前記遊技制御手段が前記特別遊技
状態を維持する所定期間およびその特別遊技状態を延長
させる期間は、それぞれ複数種類設けられていてもよ
い。このように期間を複数種類設けた場合には、乱数等
を用いてそれらの期間を選択決定できる制御を行なうよ
うにしてもよい。
【0126】(4) 前記遊技制御手段が、前記特別遊
技状態を維持する期間を、所定期間を超えて延長させる
制御を行なう場合には、延長の回数を重ねるごとにその
期間の長さが増加する等の所定の法則を用いて、特別遊
技状態を延長する期間を、期間延長するごとに異ならせ
るようにしてもよい。
【0127】(5) 前記延長決定手段は、特別遊技状
態を維持する期間を、所定期間を超えて延長させるか否
かを所定のタイミングで決定するが、その決定を行なう
タイミングには、前記可変表示装置が可変表示を1回す
るごとのタイミングまたは前記可変表示装置が複数回可
変表示をするタイミングが含まれる。
【0128】
【課題を解決するための手段の具体例】
(1) 所定条件(大当り状態の終了,ランダムカウン
タの値が所定値になったこと等の条件)の成立により、
遊技機(パチンコ遊技機)を特定遊技状態(大当り状
態)とは異なる遊技者に有利な特別遊技状態(変動時間
短縮制御状態,高確率制御状態)に所定期間制御するこ
とが可能な遊技制御手段が構成されている。その場合の
所定期間には、可変表示装置4の可変表示回数により規
定される期間,遊技機における遊技時間により規定され
る期間等が含まれる。図10のSA25のステップまた
は図12のS2のステップにより、特別遊技状態を維持
する期間を、所定期間を超えて延長させるか否かを所定
のタイミングで決定する延長決定手段が構成されてい
る。遊技状態を維持する期間には、たとえば可変表示装
置4の可変表示回数,遊技機における遊技時間等の動作
回数または動作時間により規定される期間が含まれる。
遊技制御手段は、さらに、延長決定手段により特別遊技
状態を維持する期間を延長させる決定がなされた場合
に、特別遊技状態を維持する期間を、前記所定期間を超
えて延長させる制御を行なう(図9および図10,図1
2参照)。
【0129】(2) 図9〜図11に示されるように、
前記遊技制御手段は、前記特定遊技状態(大当り状態)
の終了に応答して、前記特別遊技状態を開始させる制御
を行なうようにしてもよい。
【0130】(3) 図12および図13に示されるよ
うに、前記遊技制御手段は、前記遊技機(パチンコ遊技
機)が前記特定遊技状態(大当り状態)に制御されたこ
との履歴(大当り状態の終了直後等の大当り状態の制御
に関連する履歴)とは無関係に、前記特別遊技状態を開
始させるか否かを決定する特別遊技状態開始決定手段
(図12のS2のステップ)を含んでもよい。
【0131】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、特別遊技状態を維持する期間を、所定期間
を超えて延長させるか否かが決定され、延長させる決定
が行なわれた場合に、特別遊技状態を維持する期間を、
所定期間を超えて延長させる制御が行なわれるため、特
別遊技状態が維持される期間が一定とはならない。この
ため、特別遊技状態において緊張感がある遊技を遊技者
に提供することができる。その結果として、特別遊技状
態における遊技者の興趣を向上させることができる。
【0132】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて次のような効果を得ることができる。すなわ
ち、特定遊技状態の終了に応答して特別遊技状態が開始
されるため、遊技者に有利な特定遊技状態が発生した場
合には、その終了後にも、遊技者に有利な特別遊技状態
が発生するので、遊技者の興趣をさらに向上させること
ができる。
【0133】請求項3に関しては、請求項1に関する効
果に加えて次のような効果を得ることができる。すなわ
ち、遊技機が特定遊技状態に制御されたことの履歴とは
無関係に特別遊技状態が開始されるので、特別遊技状態
は、遊技状態のいかんにかかわらず突然開始される。こ
のため、遊技者に対しては、意外性がある遊技を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機の一例のパチンコ遊技機の遊技盤面の正
面図である。
【図2】パチンコ遊技機の制御回路を示すブロック図で
ある。
【図3】パチンコ遊技機の制御回路を示すブロック図で
ある。
【図4】画像表示制御基板に形成された制御回路を示す
ブロック図である。
【図5】遊技制御,可変表示装置の可変表示制御に用い
られる各種ランダムカウンタを説明するための説明図で
ある。
【図6】可変表示装置において可変表示される図柄の配
列構成を示す説明図である。
【図7】中図柄決定用の乱数の抽出値と大当り図柄との
関係を表形式で示す図である。
【図8】ランダムカウンタの値により大当りを発生させ
るか否かを事前に決定するための手順を示すフローチャ
ートである。
【図9】第1の実施形態による始動入賞に応じた遊技制
御の制御動作を示すフローチャートである。
【図10】第1の実施形態による始動入賞に応じた遊技
精機の制御動作を示すフローチャートである。
【図11】図9および図10に示された遊技制御での変
動時間短縮制御の状態を示すタイミングチャートであ
る。
【図12】第2の実施形態による始動入賞に応じた遊技
制御の制御動作を示すフローチャートである。
【図13】図12に示された遊技制御での変動時間短縮
制御の状態を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1は遊技盤、3は遊技領域、4は可変表示装置、5は可
変表示部、33は基本回路、52はCPUである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定められた条件の成立により、遊技
    者に有利な特定遊技状態に制御可能な遊技機であって、 所定条件の成立により、前記遊技機を前記特定遊技状態
    とは異なる遊技者に有利な特別遊技状態に所定期間制御
    することが可能な遊技制御手段と、 前記特別遊技状態を維持する期間を、前記所定期間を超
    えて延長させるか否かを所定のタイミングで決定する延
    長決定手段とを含み、 前記遊技制御手段は、前記延長決定手段により前記特別
    遊技状態を維持する期間を延長させる決定がなされた場
    合に、前記特別遊技状態を維持する期間を延長させる制
    御を行なうことを特徴とする、遊技機。
  2. 【請求項2】 前記遊技制御手段は、前記特定遊技状態
    の終了に応答して前記特別遊技状態を開始させる制御を
    行なうことを特徴とする、請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記遊技制御手段は、前記遊技機が前記
    特定遊技状態に制御されたことの履歴とは無関係に、前
    記特別遊技状態を開始させるか否かを決定する特別遊技
    状態開始決定手段を含むことを特徴とする、請求項1記
    載の遊技機。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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