JPH11333085A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

Info

Publication number
JPH11333085A
JPH11333085A JP10149015A JP14901598A JPH11333085A JP H11333085 A JPH11333085 A JP H11333085A JP 10149015 A JP10149015 A JP 10149015A JP 14901598 A JP14901598 A JP 14901598A JP H11333085 A JPH11333085 A JP H11333085A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
identification information
display
variable display
rnd
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10149015A
Other languages
English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Toshio Ogura
敏男 小倉
Ryuichi Sakuma
隆一 佐久間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP10149015A priority Critical patent/JPH11333085A/ja
Publication of JPH11333085A publication Critical patent/JPH11333085A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機において、より容易な制御により、可
変表示装置における識別情報の表示をバラエティに富ん
だものにする。 【解決手段】 可変表示装置に複数設けられた可変表示
部のすべてに何らかのフルーツの絵が描かれたフルーツ
図柄が停止された場合にオールフルーツ大当りが発生す
る遊技機において、オールフルーツ大当りを発生させる
ことが事前決定された場合にはフルーツ図柄に対応する
カウンタ値のみを更新しているランダムカウンタC_R
ND_K1a〜C_RND_K9aのカウンタ値が抽出
されて停止図柄の種類が決定されるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばパチンコ
遊技機やコイン遊技機あるいはスロットマシン等で代表
される遊技機に関し、詳しくは、所定条件の成立に基づ
いて複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示部を
複数有する可変表示装置を含み、前記複数の可変表示部
の表示結果が複数本の当たりライン上のうちの少なくと
も1本の当りライン上において特定の識別情報の組合せ
となった場合に遊技者にとって有利な遊技状態に制御可
能となる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の遊技機において一般的に
知られているものに、たとえば、遊技機の遊技盤上に、
マトリックス状に複数の可変表示部が配列されて複数本
の当りラインが定められた可変表示装置が設けられ、そ
の可変表示装置の停止時の表示結果により、当りライン
上に特定の表示態様の組合せが成立した場合に、特定遊
技状態が発生して、可変入賞球装置を遊技者にとって有
利となる第1の状態にすることにより遊技者にとって有
利な遊技状態に制御するように構成されたものがあっ
た。また、この種の遊技機の中には、一部の前記可変表
示部に表示されただけでは前記特定の識別情報の組合せ
となることはないが、前記複数の可変表示部すべてに当
該識別情報が表示結果として表示された場合には、前記
特定の識別情報の組合せとなる特定種類の識別情報が可
変表示装置に表示されるように構成されたものがあっ
た。
【0003】ここで、可変表示部すべてに特定種類の識
別情報が表示された”全特定種類表示”の表示態様の具
体例としては、たとえば、可変表示可能な複数種類の識
別情報に数字および複数種類のフルーツ図柄が含まれて
いる場合において、フルーツ図柄を特定種類の識別情報
とし、可変表示部すべてに当該フルーツ図柄が表示され
た場合(いわゆる”オールフルーツ”)をその代表例と
して挙げることができる。
【0004】さらに、この種の遊技機には、たとえばラ
ンダムカウンタのように数値情報をランダムに更新する
数値更新手段や、該数値更新手段から抽出した数値情報
と可変表示部において導出表示される識別情報とを対応
づけるための情報が記憶された識別情報テーブル記憶部
などが設けられていた。そして、数値更新手段により更
新される数値情報を所定のタイミングで抽出し、抽出し
た数値情報に対応する識別情報を識別情報テーブル記憶
部の記憶情報に基づいて選択し、当該選択した識別情報
を可変表示部に表示させる識別情報選択処理が行なわれ
ていた。
【0005】ここで、この識別情報選択処理は、前記全
特定種類表示を行なうことが事前に決定された場合にも
同様にして実行される。しかし、数値更新手段では数値
情報がたとえばランダムに更新されるため、その数値情
報が常に前記特定種類の識別情報に対応しているとは限
らない。このため、前記全特定種類表示を行なうことが
事前決定された際に抽出された数値情報が前記特定種類
の識別情報と対応していない場合には、当該抽出された
数値情報を、前記特定種類の識別情報と対応している特
定数値情報に変更する必要があった。この場合、たとえ
ば、前記抽出されている数値情報を基準にして当該数値
情報に最も近くに定義されている特定数値情報に変更す
ることが行なわれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように数値情報の変更を行なった場合には、特定種類の
識別情報と対応している特定数値情報の中でも、ある特
定数値情報に偏って変更される場合があった。これは、
一般的に、識別情報テーブル記憶部において特定種類の
識別情報に対応する特定数値情報とその他の数値情報と
が等間隔で定義されていないため、特定数値情報の間に
定義される、その他の数値情報の数が一定ではないから
である。
【0007】そして、このように数値情報の変更先に偏
りが見られると、これに対応して選択される特定種類の
識別情報の種類にも偏りが生じるため、可変表示装置の
表示結果が不自然となり遊技者が違和感を抱くという問
題があった。また、上記のように一旦決まった数値情報
を変更する関係上、遊技機における制御が複雑になると
いう問題もあった。
【0008】本発明は係る実情に鑑み考え出されたもの
であって、その目的は、遊技機において、より容易な制
御により、特定種類の識別情報の表示をバラエティに富
んだものにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、所定条件の成立に基づいて複数種類の識別情報を可
変表示可能な可変表示部を複数有する可変表示装置を含
み、前記複数の可変表示部の表示結果が複数本の当りラ
イン上のうちの少なくとも1本の当りライン上において
特定の識別情報の組合せとなった場合に遊技者にとって
有利な遊技状態に制御可能となる遊技機であって、前記
複数種類の識別情報は、一部の前記可変表示部に表示さ
れただけでは前記特定の識別情報の組合せとなることは
ないが、前記複数の可変表示部すべてに当該識別情報が
表示結果として表示された場合には、前記特定の識別情
報の組合せとなる特定種類の識別情報を含み、前記複数
の可変表示部すべてに前記特定種類の識別情報を表示結
果として導出表示させる全特定種類表示を行なうか否か
を決定する全特定種類識別情報表示決定手段と、所定の
数値情報を更新する数値更新手段と、前記所定条件の成
立に起因する所定時期に前記数値更新手段より数値情報
を取得する数値情報取得手段と、前記数値情報取得手段
により取得された数値情報と表示結果として導出表示さ
れる識別情報とを対応づけるための情報が記憶された識
別情報テーブル記憶部と、該識別情報テーブル記憶部の
記憶情報に基づいて前記数値情報取得手段により取得さ
れた数値情報と対応する識別情報を選択し、選択した識
別情報を前記複数の可変表示部に表示結果として表示さ
せる制御を行なう表示制御手段とを含み、前記数値更新
手段は、複数種類の数値情報のうち前記識別情報テーブ
ル記憶部において前記特定種類の識別情報と対応づけら
れた特定数値情報を更新可能であり、前記数値情報取得
手段は、前記全特定種類識別情報表示決定手段により前
記全特定種類表示を行なうことが決定された場合に、前
記特定数値情報のみを更新する動作を行なっている前記
数値更新手段から前記特定数値情報を取得することを特
徴とする。
【0010】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記識別情報テーブル記憶部
には前記数値情報取得手段により取得された数値情報と
前記複数の可変表示部の各々の表示結果として導出表示
される識別情報とを対応づけるための情報が記憶されて
おり、前記特定数値情報のみを更新する動作を行なって
いる前記数値更新手段から取得された前記特定数値情報
は、前記複数の可変表示部の各々について前記特定種類
の識別情報と対応づけられていることを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記複数の可変表示部の一部
が可変表示中でありかつ既に停止した可変表示部の表示
結果が前記全特定種類表示となる条件を満たす全特定種
類リーチ表示を行なうか否かを決定可能なリーチ表示決
定手段をさらに含み、前記数値情報取得手段は、前記リ
ーチ表示決定手段により前記全特定種類リーチ表示を行
なうことが決定された場合に、前記特定数値情報のみを
更新する動作を行なっている前記数値更新手段から前記
数値情報を取得して前記全特定種類リーチ表示に必要な
前記特定種類の識別情報が選択されるようにすることを
特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、全特定種類
識別情報表示決定手段の働きにより、前記複数の可変表
示部すべてに前記特定種類の識別情報を表示結果として
導出表示させる全特定種類表示を行なうか否かが決定さ
れる。数値更新手段の働きにより、所定の数値情報が更
新される。数値情報取得手段の働きにより、前記所定条
件の成立に起因する所定時期に前記数値更新手段より数
値情報が取得される。表示制御手段の働きにより、識別
情報テーブル記憶部の記憶情報に基づいて前記数値情報
取得手段により取得された数値情報と対応する識別情報
が選択され、選択された識別情報が前記複数の可変表示
部に表示結果として表示される。さらに、前記数値更新
手段の働きにより、前記全特定種類識別情報表示決定手
段により前記全特定種類表示を行なうことが決定された
場合に、複数種類の数値情報のうち前記識別情報テーブ
ル記憶部において前記特定種類の識別情報と対応づけら
れた特定数値情報のみを更新する動作を行なっている前
記数値更新手段から前記特定数値情報が取得される。こ
のため、前記全特定種類表示を行なうことが決定された
場合には、前記数値更新手段から取得された数値情報
は、その取得タイミングを問わず常に前記特定種類の識
別情報と対応したものになる。
【0013】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、前記識別情報テーブル
記憶部には前記数値情報取得手段により取得された数値
情報と前記複数の可変表示部の各々の表示結果として導
出表示される識別情報とを対応づけるための情報が記憶
されており、前記特定数値情報のみを更新する動作を行
なっている前記数値更新手段から取得された前記特定数
値情報は、前記複数の可変表示部の各々について前記特
定種類の識別情報と対応づけられている。
【0014】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、リーチ表示決定手段の
働きにより、前記複数の可変表示部の一部が可変表示中
でありかつ既に停止した可変表示部の表示結果が前記全
特定種類表示となる条件を満たす全特定種類リーチ表示
を行なうか否かが決定される。数値情報取得手段の働き
により、前記リーチ表示決定手段により前記全特定種類
リーチ表示を行なうことが決定された場合に、前記特定
数値情報のみを更新する動作を行なっている前記数値更
新手段から前記数値情報が取得され、前記全特定種類リ
ーチ表示に必要な前記特定種類の識別情報が選択され
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態
においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示す
が、本発明は、これに限られるものではなく、たとえば
コイン遊技機やスロットマシン等であってもよく、所定
条件の成立に基づいて複数種類の識別情報を可変表示可
能な可変表示部を複数有する可変表示装置を含み、前記
複数の可変表示部の表示結果が複数本の当りライン上の
うちの少なくとも1本の当りライン上において特定の識
別情報の組合せとなった場合に遊技者にとって有利な遊
技状態に制御可能となる遊技機であれば、すべての遊技
機に適用可能である。
【0016】図1は、遊技機の一例のパチンコ遊技機の
遊技盤面を示す正面図である。このパチンコ遊技機に
は、遊技者が打球操作するための打球操作ハンドル(図
示せず)が設けられており、この打球操作ハンドルを遊
技者が操作することにより、パチンコ玉を1つずつ発射
することができる。発射されたパチンコ玉(打玉)は区
画レール2の間を通って、遊技盤1の前面に形成された
遊技領域3内に打込まれる。
【0017】遊技領域3内には、図柄等からなる複数種
類の識別情報を可変表示して表示状態が変化可能な可変
表示装置として、特別図柄用可変表示装置24および飾
り図柄用可変表示装置4の2種類の装置が設けられてい
る。
【0018】特別図柄用可変表示装置24は、3つの7
セグメントLEDよりなり、特別図柄と呼ばれる英数字
等からなる識別情報を可変表示するためのものである。
この特別図柄用可変表示装置24は、横一列に並ぶ左,
中,右の各特別図柄可変表示部を有し、各特別図柄可変
表示部に表示される特別図柄を可変表示可能に構成され
ている。以下の説明においては、左,中,右の各特別図
柄表示部に表示される特別図柄を、左特別図柄,中特別
図柄,右特別図柄と呼ぶ。この特別図柄用可変表示装置
24の可変表示結果が予め定められた表示態様となれ
ば、いわゆる大当りが発生して遊技状態が遊技者にとっ
て有利な特定遊技状態(以下、大当り状態ともいう)と
なる。
【0019】一方、飾り図柄用可変表示装置4は、CR
T表示装置により構成されている。この飾り図柄用可変
表示装置4は、7セグメントLEDにより行なわれる比
較的単調な特別図柄用可変表示装置24の可変表示内容
を、より演出効果を高めて遊技者に表示するための可変
表示装置である。この飾り図柄用可変表示装置4に設け
られた画像表示部5には演出効果を高めるための飾り図
柄と呼ばれる識別情報その他の多種類の画像を適宜表示
することが可能である。図1の画像表示部5には、複数
種類の飾り図柄がそれぞれ可変表示される3行×3列の
合計9個の飾り図柄表示部5a〜5iが示されている。
【0020】飾り図柄用可変表示装置4の表示結果は特
別図柄用可変表示装置24の表示結果に対応しているた
めに、たとえば特別図柄用可変表示装置24の表示結果
が大当り状態を示す結果になる場合には、飾り図柄用可
変表示装置4の表示結果も大当り状態を示す結果にな
る。また、特別図柄用可変表示装置24の表示結果が大
当り状態以外の外れ状態を示す場合には、飾り図柄用可
変表示装置4の表示結果も外れ状態を示す結果となる。
【0021】飾り図柄用可変表示装置4の上部には、7
セグメントLEDにより構成された普通図柄用可変表示
装置25が設けられている。この普通図柄用可変表示装
置25は、普通図柄と呼ばれる複数種類の識別情報を可
変表示可能なものである。
【0022】一方、飾り図柄用可変表示装置4の下方に
は、可変入賞球装置8が設けられている。この可変入賞
球装置8は、ソレノイド41が励磁状態にされることに
より開閉板10が開成して打玉が入賞可能な遊技者にと
って有利となる第1の状態と、ソレノイド41が非励磁
状態にされることにより開閉板10が閉成して打玉が入
賞不可能な遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可
能に構成されている。
【0023】さらに、飾り図柄用可変表示装置4と、可
変入賞球装置8との間には、始動入賞口7が設けられて
いる。また、可変入賞球装置8の下方には、始動入賞口
29が設けられている。始動入賞口29は、上下方向に
開閉可能な開閉扉を有しており、ソレノイド42が励磁
状態にされることにより開閉扉が開成して打玉が始動入
賞可能な状態と、ソレノイド42が非励磁状態にされる
ことにより開閉扉が閉成して打玉が始動入賞不可能な状
態とに変化可能に構成されている。
【0024】また、飾り図柄用可変表示装置4の左側方
部分および右側方部分には、それぞれワープ入口13が
設けられている。このワープ入口13に進入した打玉
は、飾り図柄用可変表示装置4の裏面側を通って下方に
流下してワープ出口16から再度遊技領域3に放出され
る。このワープ出口16は、始動入賞口7のちょうど上
方部分に位置する。このため、ワープ入口13に進入し
た打玉は、始動入賞口7に比較的入賞しやすくなる。こ
のワープ入口13およびワープ出口16が設けられてい
ることにより、それらが設けられていない場合と比べ
て、より遊技者の興趣が高くなるという効果が奏され
る。
【0025】飾り図柄用可変表示装置4の左側方部分に
設けられたワープ入口13に進入した打玉の通過経路に
は、普通図柄用始動ゲート14が設けられている。その
普通図柄用始動ゲート14の下方部分には、普通図柄用
始動ゲート14を通過した打玉を検出するための普通図
柄用始動ゲート検出スイッチ15が設けられている。
【0026】遊技領域3内に打込まれた打玉が普通図柄
用始動ゲート14を通過すれば、その通過した打玉が普
通図柄用始動ゲート検出スイッチ15により検出され、
その検出出力に基づいて普通図柄用可変表示装置25が
可変開始される。
【0027】そして、その普通図柄用可変表示装置25
の表示結果が予め定められた特定の識別情報(たとえば
「7」)となれば、ソレノイド42が励磁されて、始動
入賞口29の開閉扉が所定期間だけ開成して始動入賞口
29が開成状態となり、打玉が始動入賞口29に入賞し
やすい状態になる。この始動入賞口29に入賞した打玉
である始動入賞玉が始動入賞玉検出スイッチ30により
検出される。その始動入賞玉検出スイッチの検出出力に
基づいて特別図柄用可変表示装置24および飾り図柄用
可変表示装置4が同時に可変開始するための始動条件が
成立する。
【0028】同様に、遊技領域3内に打込まれた打玉が
始動入賞口7に入賞した場合にも、特別図柄用可変表示
装置24および飾り図柄用可変表示装置4が同時に可変
開始される。その場合には、始動入賞口7に入賞した打
玉である始動入賞玉が始動入賞玉検出スイッチ28によ
り検出され、その検出出力に基づいて特別図柄用可変表
示装置24および飾り図柄用可変表示装置4が同時に可
変開始するための始動条件が成立するのである。
【0029】始動条件が成立すれば、特別図柄用可変表
示装置24における、左,中,右特別図柄可変表示部で
一斉に可変表示が開始される。特別図柄用可変表示装置
24で可変表示が開始されるのと同時に、飾り図柄用可
変表示装置4においても飾り図柄表示部5a〜5iの各
々において飾り図柄が一斉にスクロール表示されること
により可変表示が開始される。その後、飾り図柄表示部
5a〜5iを含む画像表示部5で演出効果を高めるため
の可変表示等が行なわれ、可変表示開始から所定の可変
表示時間が経過した後、飾り図柄表示部5a〜5iの最
終的な表示結果が表示される。一方、特別図柄用可変表
示装置24では、飾り図柄用可変表示装置4の最終的な
表示結果が表示されるまで左,中,右特別図柄可変表示
部の可変表示が継続して行なわれる。飾り図柄用可変表
示装置4の最終的な表示結果が表示される前に特別図柄
可変表示部の表示結果の一部を先に表示すると、その表
示により最終的に大当りが発生するか否か遊技者に悟ら
れてしまうおそれがあり、飾り図柄用可変表示装置4の
演出効果が薄れてしまうためである。このため、飾り図
柄用可変表示装置4の最終的な表示結果が表示された直
後に、特別図柄用可変表示装置24の左,中,右特別図
柄可変表示部のすべてが同時に停止される制御が行なわ
れる。
【0030】特別図柄用可変表示装置24の可変表示が
終了した後、その表示結果が予め定められた表示態様
(たとえば777等の数字のゾロ目)となった場合に
は、大当り状態が発生する。特に、飾り図柄用可変表示
装置4において予め定められた確変図柄で大当りが発生
した場合には、その後、大当り確率が高くなる確変(確
率変動)が発生する。この確変は、たとえばその後大当
りが2回発生するまで継続する。そして、2回目の大当
り制御終了後に大当り確率が通常のものに復帰する。な
お、特別図柄用可変表示装置24で大当りの表示等がな
された場合には、これと連動して動作する飾り図柄用可
変表示装置4においても、その旨を示す表示結果が導出
表示されている。
【0031】可変入賞球装置8は、通常時において、開
閉板10が閉成して打玉が入賞不可能な遊技者にとって
不利な第2の状態となっているが、大当り状態が発生す
ればソレノイド41が励磁されて開閉板10が開成して
入賞開口9が開放された第1の状態となる。この可変入
賞球装置8の第1の状態は、所定期間(たとえば29.
5秒)の経過あるいは所定個数(たとえば10個)の打
玉の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立したことに
より終了して第2の状態となる。
【0032】可変入賞球装置8には、特定入賞領域(V
ポケット)と、通常入賞領域とが設けられている。これ
らの特定入賞領域および通常入賞領域は、開閉板10が
開成することにより入賞開口9が開放された場合に現
れ、入賞が可能となる。その特定入賞領域に入賞した打
玉である入賞玉が特定入賞玉検出スイッチ11により検
出される。また、可変入賞球装置8内に入賞したすべて
の入賞玉が入賞玉検出スイッチ12により検出される。
入賞玉検出スイッチ12によって検出された入賞玉の検
出個数は、開閉板10に設けられた入賞個数表示器50
により表示される。
【0033】また、第1の状態となっている可変入賞球
装置8に入賞した打玉が特定入賞領域(Vポケット)に
入賞すれば、その入賞玉が特定入賞玉検出スイッチ11
により検出され、その回(ラウンド)の可変入賞球装置
8の第1の状態が終了するのを待って再度可変入賞球装
置8を第1の状態に駆動制御する繰返し継続制御が実行
される。この繰返し継続制御の実行上限回数は、たとえ
ば16回と定められている。
【0034】特別図柄用可変表示装置24および飾り図
柄用可変表示装置4が可変表示中である場合において、
打玉が始動入賞口7に入賞して始動入賞玉検出スイッチ
28により検出されるか、または、始動入賞口29に入
賞して始動入賞玉検出スイッチ30により検出されれ
ば、その始動入賞玉が後述するRAM312に記憶され
る。このような記憶を始動入賞記憶という。この始動入
賞記憶の上限値は、たとえば「4」と定められている。
したがって、始動入賞記憶数が上限値に至っている場合
に発生した始動入賞は可変表示に有効に使用されること
なく、無効になる。なお、現時点における始動入賞記憶
数は、画像表示部5の下方に設けられたLEDよりなる
始動入賞記憶表示器6により表示される。特別図柄用可
変表示装置24および飾り図柄用可変表示装置4の可変
表示が停止した後、再度可変表示可能な状態になってか
ら前記始動入賞記憶に基づいてそれらの可変表示装置が
再度、可変開始される。
【0035】普通図柄用可変表示装置25が可変表示を
しているときに打玉が再度普通図柄用始動入賞ゲート1
4を通過して普通図柄用始動ゲート検出スイッチ15に
より検出されれば、その検出された打玉である通過玉が
記憶される。そのような記憶を普通始動入賞記憶とい
う。この普通始動入賞記憶数の上限は、たとえば「4」
と定められている。現時点における普通始動入賞記憶個
数が、普通図柄用可変表示装置25の左側方および右側
方に設けられたLEDよりなる普通図柄始動入賞記憶表
示器59により表示される。普通図柄用可変表示装置2
5が可変表示を停止した後、再度可変開始可能な状態に
なってから前記普通始動入賞記憶に基づいて普通図柄用
可変表示装置25が再度可変開始される。
【0036】遊技領域3内には、さらに通常入賞口1
7,18,19,20が設けられているとともに、ラン
プ風車21が設けられている。さらに、遊技領域3内に
は、サイドランプ22等に代表される装飾ランプおよび
装飾LEDが各種設けられている。また、区画レール2
における遊技領域3側の終端部分には、遊技領域3内に
打込まれて再び区画レール2内に跳ね返ってくる打玉で
あるファール玉を防ぐためのファール止め部材23が設
けられている。遊技領域3内に打込まれた打玉がいずれ
の入賞口や可変入賞球装置にも入賞しなかった場合に
は、その打玉がアウト玉としてアウト口27から回収さ
れる。
【0037】次に、飾り図柄表示用可変表示装置4の表
示内容について、図1と図13(a)とを参照してさら
に詳細に説明する。図13(a)は、各飾り図柄表示部
5a〜5iに対応して可変表示される飾り図柄1〜飾り
図柄9の配置関係および当りラインを示す図である。
【0038】飾り図柄表示用可変表示装置4では、始動
条件の成立に基づいてすべての飾り図柄表示部で同時に
可変表示が開始した後、まず、飾り図柄表示部5aの飾
り図柄1と飾り図柄表示部5bの飾り図柄9とが同時に
停止表示される。次に、所定時間の経過後、飾り図柄表
示部5cの飾り図柄2と飾り図柄表示部5dの飾り図柄
4と飾り図柄表示部5fの飾り図柄6と飾り図柄表示部
5eの飾り図柄8とが同時に停止表示される。続いて、
飾り図柄表示部5gの飾り図柄3と飾り図柄表示部5h
の飾り図柄7とが同時に停止表示される。そして、最後
に中央の飾り図柄表示部5iの飾り図柄5が停止表示さ
れ、すべての飾り図柄表示部の可変表示が終了する。可
変表示がすべて終了した際に、可変表示結果が特定の表
示態様の組合わせとなっている場合に大当り状態が発生
する。特定の表示態様の組合わせとは、横方向3行の3
本と縦方向3列の3本と斜め対角線上の2本との合計8
本の当りライン〜のうちの少なくともいずれか1つ
の当りライン上において「777」の飾り図柄のゾロ目
が揃っている表示状態、飾り図柄表示部5a〜5iのす
べてにフルーツ図柄が表示された状態(”オールフルー
ツ”という)のうち、いずれかの状態である。なお、特
に、オールフルーツの表示が行なわれた場合には、大当
りが発生するともに前述した確変が生じる。
【0039】次に、このパチンコ遊技機に設けられてい
る制御回路について説明する。まず、パチンコ遊技機の
遊技制御を行なう制御回路を説明する。図2,図3およ
び図4は、パチンコ遊技機の遊技制御を行なう制御回路
を示すブロック図である。この図2〜図4に示された制
御回路は、主に、主基板に形成されている。
【0040】図2〜図4を参照して、遊技制御を行なう
制御回路は、基本回路31、入力回路32、初期リセッ
ト回路33、定期リセット回路34、アドレスデコード
回路35、情報出力回路37、電飾信号回路38、ソレ
ノイド回路39、ランプ回路40、CRT回路44、電
源回路45、音声合成回路47、音量増幅回路48およ
びLED回路49を含む。さらに、情報出力回路37お
よび電飾信号回路38は、主中継基板36に接続されて
いる。また、CRT回路44は、表示制御基板46を介
して、飾り図柄用可変表示装置4に接続されている。
【0041】基本回路31の内部には、制御用プログラ
ムを記憶しているROM313、その制御用プログラム
に従って制御を行なうCPU311、そのCPU311
のワーク用メモリとして用いられるRAM312、およ
び、I/Oポート(図示せず)等が設けられている。
【0042】アドレスデコード回路35は、基本回路3
1から送られてきたアドレス信号を解読(デコード)
し、基本回路31の内部に含まれるRAM312、RO
M313、I/Oポート等のうちのいずれかを選択する
ための信号を出力する回路である。初期リセット回路3
4は、電源投入時に基本回路31をリセットするための
初期リセットパルスを出力する回路である。この初期リ
セット回路33から送られてきた初期リセットパルスに
応じて、基本回路31がRAM312およびI/Oポー
トを初期化する。
【0043】定期リセット回路34は、定期リセット用
のクロックパルスであるリセットパルスを基本回路31
に供給するための回路である。基本回路31のCPU3
11は、定期リセット回路34から定期的に送られてく
るリセットパルスに応答して、所定の制御用プログラム
を先頭から繰返し実行するためのリセット処理を行な
う。この定期リセット回路34からのリセットパルス
は、たとえば、0.002秒ごとに送られてくる。
【0044】入力回路32には、普通図柄用始動ゲート
検出スイッチ15、特定入賞玉検出スイッチ11、始動
入賞玉検出スイッチ28,30、および、入賞玉検出ス
イッチ12等が接続されている。打玉が普通図柄用始動
ゲート14を通過して普通図柄用始動ゲート検出スイッ
チ15により検出されれば、その検出信号が、入力回路
32を介して基本回路31に入力される。打玉が可変入
賞球装置8内の特定入賞領域に入賞して特定入賞玉検出
スイッチ11により検出されれば、その検出信号が、入
力回路32を介して基本回路31に入力される。打玉が
始動入賞口7に入賞して始動入賞玉検出スイッチ28に
より検出されれば、その検出信号が入力回路32を介し
て基本回路31に入力される。打玉が始動入賞口29に
入賞して始動入賞玉検出スイッチ30により検出されれ
ば、その検出信号が入力回路32を介して基本回路31
に入力される。打玉が可変入賞球装置8内の通常入賞領
域に入賞して入賞玉検出スイッチ12により検出されれ
ば、その検出信号が入力回路32を介して基本回路31
に入力される。
【0045】このパチンコ遊技機には、入賞にともなっ
て景品玉を払出す払出制御を行なうための払出制御基板
(図示せず)が設けられている。そして、可変入賞球装
置8に打玉が入賞すれば、1個の入賞玉につきたとえば
15個の景品玉(賞球)が払出制御される。また、それ
以外の入賞口に入賞した場合には、1個の入賞玉につき
たとえば7個の景品玉(賞球)が払出制御される。
【0046】基本回路31は、情報出力回路37および
主中継基板36を介して、図柄確定回数情報および大当
り情報等の情報を、ホストコンピュータであるホール用
管理コンピュータ等に対して出力する。その図柄確定回
数情報とは、特別図柄用可変表示装置24および飾り図
柄用可変表示装置4において図柄が確定した回数に関す
る情報である。大当り情報とは、特別図柄用可変表示装
置24および飾り図柄用可変表示装置4の可変表示によ
る大当りの発生に関する情報である。
【0047】基本回路31は、電飾信号回路38に対し
て、パチンコ遊技機に設けられた複数種類の電飾の点灯
状態を制御するための制御信号を与える。電飾信号回路
38は、基本回路31から与えられた制御信号に応答し
て、主中継基板36を介して、複数種類の電飾の点灯状
態を制御する電飾基板へランプ制御データを送信する。
ランプ制御データは、電飾の点灯状態を制御するための
データであり、大当り時等における電飾の点灯状態を指
定するものである。
【0048】基本回路31は、ソレノイド回路39を介
してソレノイド41,42と接続されており、これらの
ソレノイドを励磁制御することにより、可変入賞球装置
8の開閉板10の開閉制御および始動入賞口29の開閉
扉の開閉制御を行なう。基本回路31は、ランプ回路4
0を介して、サイドランプ22および風車ランプ21等
のこのパチンコ遊技機に設けられた各種ランプ43を点
灯または点滅表示させる制御を行なう。
【0049】基本回路31は、CRT回路44を介して
表示制御基板46に表示制御用の指令信号を出力する。
この表示制御基板46には、後述する図5に示される表
示制御用の制御回路が設けられている。CRT回路44
は、基本回路31から制御信号を受け、その制御信号に
基づいて、指令信号を表示制御基板46に与える。表示
制御基板46は、与えられた指令信号に基づいて、飾り
図柄用可変表示装置4に対し、画像表示のための制御信
号を与える。飾り図柄用可変表示装置4は、表示制御基
板46から受けた画像表示用の制御信号に基づいて、可
変表示等の画像表示を行なう。
【0050】基本回路31からCRT回路44を介して
表示制御基板46に送信される指令信号の中には、コマ
ンドデータ(可変表示指令情報)CD0〜CD7と、表
示制御通信用のトリガ信号である割込信号INTとが含
まれる。さらに、CRT回路44と、表示制御基板46
との間を接続する信号線には、電源電圧供給のための+
5V線、+12V線およびGND線(グランド信号線)
が含まれる。
【0051】電源回路45は、AC24Vの交流電源に
接続され、+30V,+21V,+12V,+5V,G
ND等の複数種類の直流電圧である電源電圧を各回路に
供給するための回路である。電源回路45から発生され
る+30VおよびGNDの電源電圧は、飾り図柄用可変
表示装置4へ供給される。
【0052】基本回路31は、遊技状態に応じて、音声
合成回路47を介して音量増幅回路48に音制御用信号
を出力する。音量増幅回路48からは、増幅された音制
御用信号が出力され、パチンコ遊技機に設けられたスピ
ーカ等から音が発せられる。この音制御用信号として
は、左のスピーカ制御用の音出力(L)と、右スピーカ
制御用の音出力(R)とが出力され、それらの出力に基
づいて、スピーカからステレオ音が発せられる。
【0053】基本回路31は、LED回路49を介し
て、特別図柄用可変表示装置24、入賞個数表示器5
0、V表示器51、始動入賞記憶表示器6、普通図柄用
可変表示装置25、普通図柄始動入賞記憶表示器59、
および、飾り用LED52に接続されており、これらの
表示器をそれぞれ表示制御する。これらの表示器は、各
々がLEDよりなるため、LED回路49により、まと
めて制御される。
【0054】次に、このパチンコ遊技機の飾り図柄用可
変表示装置4の表示制御を行なう制御回路について説明
する。飾り図柄用可変表示装置4の表示制御を行なう制
御回路は、図3に示された表示制御基板46に形成され
ている。以下、その制御回路を詳細に説明する。
【0055】図5は、表示制御基板46に形成された表
示制御用の制御回路を示すブロック図である。この図5
においては、その制御回路のほかに、CRT回路44お
よび飾り図柄用可変表示装置4も示されている。図5を
参照して、表示制御基板46に形成された制御回路は、
CRTコントロール回路53、VDP(Video Display
Processer )54、リセット回路55、発振回路56、
VRAM57、キャラクタROM58およびDA変換回
路60を含む。
【0056】リセット回路55からリセット信号がCR
Tコントロール回路53およびVDP54に入力され
る。発振回路56からクロック信号がVDP54に入力
される。CRTコントロール回路53は、演算および制
御を行なうCPU531、ワークエリアとして用いられ
るRAM532および制御用プログラムを記憶したRO
M533を含む。CRTコントロール回路53では、受
信したコマンドデータCD0〜CD7に基づいて、CP
U531が、ROM533の制御用プログラムを適宜実
行し、RAM532を作業領域として用いてこの制御回
路全体の制御を行なう。
【0057】キャラクタROM58には、飾り図柄用可
変表示装置4に表示される画像の画像データが予め記憶
されている。その画像データには、飾り図柄の画像デー
タ、およびキャラクタ画像の画像データ等の各種の画像
データが含まれる。
【0058】CRTコントロール回路53は、VDP5
4に対して、VDPアドレス信号、VDPデータ信号お
よびVDPライト信号等の各種信号を与え、それらの信
号に基づいて、VDP54を動作させて次のような制御
を行なう。VDP54は、CRTコントロール回路53
から与えられる各種信号に応答して次のような制御を行
なう。キャラクタROM58に記憶されている画像デー
タを読出し、その画像データをVRAM57へ転送さ
せ、転送した画像データをVRAM57に書込む。そし
て、その書込んだ画像データを読出し、DA変換回路6
0を介して映像信号R,G,Bを飾り図柄用可変表示装
置4に向けて出力させる制御を行なう。CRTコントロ
ール回路53は、VDP54から飾り図柄用可変表示装
置4へ同期信号/CSYNCを供給させる制御も行な
う。このような制御が行なわれることにより、飾り図柄
用可変表示装置4に画像が表示される。
【0059】CRTコントロール回路53は、基本回路
31からCRT回路44を介して送られてくるコマンド
データCD0〜CD7および割込信号INTを受け、割
込信号INTの入力に応じた割込動作を行ない、コマン
ドデータCD0〜CD7を内部に読込む。そして、その
読込んだコマンドデータに基づいて、可変表示装置4に
画像を表示するために、前述したような制御を行なう。
【0060】この表示制御基板46に形成された制御回
路内における主な信号のやり取りは、以下のとおりであ
る。CRTコントロール回路53は、VDP54に対
し、VDPアドレス信号、VDPデータ信号、VDPラ
イト信号を適宜供給する。そして、VDP54からCR
Tコントロール回路53には、CPUクロック信号、V
DPウエイト信号およびVDP割込信号が供給される。
【0061】VDP54は、キャラクタROM58にV
ROMアドレス信号を与える。キャラクタROM58
は、VROMアドレス信号に従ってキャラクタROM5
8内の指定されたアドレスに記憶されている画像データ
を、VROMデータ信号としてVDP54へ与える。さ
らに、VDP54は、VRAM57にVRAMアドレス
信号、VRAMライト信号およびVRAMデータ信号を
与える。これにより、VRAM内の指定されたアドレス
にVDP54から与えられた画像データが書込まれる。
このようにして、キャラクタROM58から読出された
画像データが、VDP54を介してVRAM57に転送
されることになる。さらに、VDP54は、VRAM5
7に対して、VRAMアドレス信号を与える。このよう
にVRAMアドレス信号のみが与えられた場合には、V
RAM57内の指定されたアドレスに記憶されている画
像データがVDP54に読出される。VDP54では、
キャラクタROM58からVRAM57へデータを転送
してVRAM57において表示する画像のデータを割付
け、その割付けた画像データをVRAM57から読出す
ことにより、飾り図柄用可変表示装置4における画像表
示のための画像データを得る。このようにして得られた
画像データは、DA変換回路60に与えられる。
【0062】DA変換回路60では、VDP54から与
えられたディジタル信号よりなる画像データをアナログ
信号である映像信号R,G,BにD/A変換し、その変
換により得られたRGB信号を飾り図柄用可変表示装置
4に与える。また、VDP54は、飾り図柄用可変表示
装置4における画像表示のための同期信号/CSYNC
を飾り図柄用可変表示装置4に与える。このように映像
信号R,G,Bおよび同期信号/CSYNCが飾り図柄
用可変表示装置4に与えられることにより、飾り図柄の
画像およびキャラクタ画像等の画像の表示が、可変表示
装置4の画像表示装置5に制御される。
【0063】このように、このパチンコ遊技機では、基
本回路31から、CRTコントロール回路53へ単方向
のデータ転送が行なわれる。そして、表示制御基板46
においては、そのように転送されたデータに基づいて、
CRTコントロール回路53が表示画像の制御を行なう
ことにより、飾り図柄用可変表示装置4の画像表示装置
5に表示される画像の制御が行なわれるのである。
【0064】図6は、遊技制御,特別図柄用可変表示装
置24の可変表示制御,飾り図柄用可変表示装置4の可
変表示制御に用いられる各種ランダムカウンタを説明す
るための説明図である。ここでは、ランダムカウンタの
代表例として、25種類のランダムカウンタを説明す
る。それぞれのランダムカウンタは、前述した基本回路
31によりカウント動作される。
【0065】ここで、前述の基本回路31に設けられた
CPU311は、定期的(0.002秒ごと)に定期リ
セット回路34からリセット信号が入力され、制御用プ
ログラムを先頭から実行してその最後まで実行したアド
レスでリセット待ち状態となってなる。そして、前記リ
セット信号が入力されることにより再度制御用プログラ
ムを先頭から実行し直すことを繰返し、リセット信号の
入力ごとに制御用プログラムを先頭から最後まで実行す
ることを繰返すことにより、パチンコ遊技機の遊技状態
を制御できるように構成されている。
【0066】C_RND1は、特別図柄に関し、大当り
状態(特定遊技状態)を発生させるか否かを事前に決定
するために用いられる。このC_RND1は、「0」か
らカウントアップしてその上限である「305」までカ
ウントアップし、再度「0」からカウントアップし直す
ように構成されている。このC_RND1のカウントア
ップの更新は、0.002秒ごとにC_RND1が
「1」ずつ加算されることにより行なわれる。このC_
RND1の値が予め定められた値になった場合に、大当
り状態を発生させることが事前に決定される。
【0067】C_RND_Lは、特別図柄用可変表示装
置24の左特別図柄可変表示部の停止時に表示される左
特別図柄を事前に決定するため、および、確変を発生さ
せるか否かを事前に決定するために用いられる。このC
_RND_Lは、「0」からカウントアップしてその上
限である「13」までカウントアップした後、再度
「0」からカウントアップし直されるものである。この
C_RND_Lのカウントアップの更新は、0.002
秒ごとにC_RND_Lが「1」ずつ加算されることに
より行なわれる。
【0068】C_RND_Cは、特別図柄用可変表示装
置24の中特別図柄可変表示部の停止時に表示される中
特別図柄を事前に決定するために用いられる。このC_
RND_Cは、「0」からカウントアップしてその上限
である「16」までカウントアップした後、再度「0」
からカウントアップし直されるものである。このC_R
ND_Cのカウントアップの更新は、0.002秒ごと
にC_RND_Cが「1」ずつ加算されることにより行
なわれる。また、このパチンコ遊技機の遊技の制御用プ
ログラムは、0.002秒ごとに先頭から実行開始され
てプログラムの最後まで実行される。そして、その制御
用プログラムが0.002秒ごとに繰返し実行されるこ
とにより、遊技制御が実行される。なお、その制御用プ
ログラムを先頭からその最後まで実行するには、通常は
0.002秒かからないため、その0.002秒が終了
するまでに割込処理余り時間が生じる。このC_RND
_Cは、そのような割込処理余り時間を利用して無限ル
ープによっても「1」ずつ加算更新される。
【0069】C_RND_Rは、特別図柄用可変表示装
置24の右特別図柄可変表示部の停止時に表示される右
特別図柄を事前に決定するために用いられる。このC_
RND_Rは、「0」からカウントアップしてその上限
である「16」までカウントアップした後、再度「0」
からカウントアップし直されるものである。このC_R
ND_Rは、C_RND_Cの桁上げのときに「1」ず
つ加算更新される。すなわち、C_RND_Cの値が
「16」から「0」に変化したときに「1」ずつこのC
_RND_Rが加算更新されるのである。
【0070】C_RND_RCHは、飾り図柄用可変表
示装置4においてリーチ表示をするか否かを決定するた
めのものであり、「0」からカウントアップしてその上
限である「22」までカウントアップした後、再度
「0」からカウントアップし直されるものである。この
C_RND_RCHのカウントアップの更新は、0.0
02秒ごとにC_RND_RCHが「1」ずつ加算され
ることにより行なわれる。また、このC_RND_RC
Hは、前述の割込処理余り時間を利用した無限ループに
よっても「1」ずつ加算更新される。
【0071】C_RND_RACTは、飾り図柄用可変
表示装置4においてなされるリーチ表示の種類を決定す
るために用いられるものである。このリーチ表示の種類
は、複数種類予め用意されており、その中からこのC_
RND_RACTの値に基づいて選択される。このC_
RND_RACTは、「0」からカウントアップしてそ
の上限である「52」までカウントアップした後、再度
「0」からカウントアップし直されるものである。この
C_RND_RACTは、C_RND_RCHの桁上げ
のときに1ずつ加算更新される。すなわちC_RND_
RCHの値が「22」から「0」に変化したときに1ず
つこのC_RND_RACTが加算更新されるのであ
る。
【0072】C_RND_KSETは、飾り図柄用可変
表示装置4のラインを設定するために用いられるもので
ある。つまり、このC_RND_KSETは、飾り図柄
用可変表示装置4の飾り図柄によりリーチ等を発生させ
る場合の飾り図柄のラインを設定するために用いられる
ものである。C_RND_KSETは、「0」からカウ
ントアップしてその上限である「240」までカウント
アップした後、再度「0」からカウントアップし直され
るものである。このC_RND_KSETのカウントア
ップの更新は、0.002秒ごとにC_RND_KSE
Tが「1」ずつ加算されることにより行なわれる。ま
た、このC_RND_KSETは、前述の割込処理余り
時間を利用した無限ループによっても「1」ずつ加算更
新される。
【0073】C_RND_K1〜C_RND_K9は、
飾り図柄用可変表示装置4の表示結果を”オールフルー
ツ”以外とすることが事前決定された場合に飾り図柄用
可変表示装置4の停止時に表示される飾り図柄1〜飾り
図柄9をそれぞれ事前に決定するために用いられる通常
時飾り図柄表示用ランダムカウンタである。これに対し
て、C_RND_K1a〜C_RND_K9aは、飾り
図柄用可変表示装置4の表示結果を”オールフルーツ”
とすることが事前決定された場合に飾り図柄1〜飾り図
柄9をそれぞれ事前に決定するために用いられるオール
フルーツ時飾り図柄表示用ランダムカウンタである。こ
のように、飾り図柄用可変表示装置4の表示結果を”オ
ールフルーツ”とするか否かによって異なるランダムカ
ウンタ群を用いて図柄種類の決定が行なわれる。なお、
オールフルーツ時飾り図柄表示用ランダムカウンタは、
最終的な表示結果が外れとなる場合であっても、オール
フルーツリーチ(中央の飾り図柄表示部5iのみで可変
表示が行なわれており、かつ、既に停止しているその他
の飾り図柄表示部のすべてにフルーツ図柄が導出された
表示状態)を成立させることが事前に決定された場合
に、飾り図柄1〜飾り図柄4、飾り図柄6〜飾り図柄9
をそれぞれ事前に決定するためにも用いられる。この場
合には、飾り図柄5は、通常時飾り図柄表示用ランダム
カウンタを利用して決定される。
【0074】以下に各ランダムカウンタC_RND_K
1〜C_RND_K9、C_RND_K1a〜C_RN
D_K9aの更新動作について説明する。
【0075】C_RND_K1は、「0」からカウント
アップしてその上限である「10」までカウントアップ
し、再度「0」からカウントアップし直すように構成さ
れている。このC_RND_K1のカウントアップの更
新は、0.002秒ごとにC_RND_K1が「1」ず
つ加算されることにより行なわれる。
【0076】C_RND_K4は、「0」からカウント
アップしてその上限である「12」までカウントアップ
し、再度「0」からカウントアップし直すように構成さ
れている。このC_RND_K4は、C_RND_K1
の桁上げのときに1ずつ加算更新される。すなわち、C
_RND_K1の値が「10」から「0」に変化したと
きに1ずつこのC_RND_K4が加算更新されるので
ある。
【0077】C_RND_K8は、「0」からカウント
アップしてその上限である「16」までカウントアップ
し、再度「0」からカウントアップし直すように構成さ
れている。このC_RND_K8は、C_RND_K4
の桁上げのときに1ずつ加算更新される。すなわち、C
_RND_K4の値が「12」から「0」に変化したと
きに1ずつこのC_RND_K8が加算更新されるので
ある。
【0078】C_RND_K3は、「0」からカウント
アップしてその上限である「12」までカウントアップ
し、再度「0」からカウントアップし直すように構成さ
れている。このC_RND_K3は、前記割込処理余り
時間を利用して無限ループにより1ずつ加算更新され
る。
【0079】C_RND_K9は、「0」からカウント
アップしてその上限である「19」までカウントアップ
し、再度「0」からカウントアップし直すように構成さ
れている。このC_RND_K9は、C_RND_K3
の桁上げのときに1ずつ加算更新される。すなわち、C
_RND_K3の値が「12」から「0」に変化したと
きに1ずつこのC_RND_K9が加算更新されるので
ある。
【0080】C_RND_K6は、「0」からカウント
アップしてその上限である「12」までカウントアップ
し、再度「0」からカウントアップし直すように構成さ
れている。このC_RND_K6は、C_RND_K9
の桁上げのときに1ずつ加算更新される。すなわち、C
_RND_K9の値が「19」から「0」に変化したと
きに1ずつこのC_RND_K6が加算更新されるので
ある。
【0081】C_RND_K7は、「0」からカウント
アップしてその上限である「16」までカウントアップ
し、再度「0」からカウントアップし直すように構成さ
れている。このC_RND_K7は、0.002秒ご
と、および前記割込処理余り時間を利用して無限ループ
により1ずつ加算更新される。
【0082】C_RND_K5は、「0」からカウント
アップしてその上限である「12」までカウントアップ
し、再度「0」からカウントアップし直すように構成さ
れている。このC_RND_K5は、C_RND_K7
の桁上げのときに1ずつ加算更新される。すなわち、C
_RND_K7の値が「16」から「0」に変化したと
きに1ずつこのC_RND_K5が加算更新されるので
ある。
【0083】C_RND_K2は、「0」からカウント
アップしてその上限である「10」までカウントアップ
し、再度「0」からカウントアップし直すように構成さ
れている。このC_RND_K2は、C_RND_K5
の桁上げのときに1ずつ加算更新される。すなわち、C
_RND_K5の値が「12」から「0」に変化したと
きに1ずつこのC_RND_K2が加算更新されるので
ある。
【0084】C_RND_K1aは、「0」からカウン
トアップしてその上限である「3」までカウントアップ
し、再度「0」からカウントアップし直すように構成さ
れている。このC_RND_K1aのカウントアップの
更新は、0.002秒ごとにC_RND_K1aが
「1」ずつ加算されることにより行なわれる。
【0085】C_RND_K4aは、「0」からカウン
トアップしてその上限である「5」までカウントアップ
し、再度「0」からカウントアップし直すように構成さ
れている。このC_RND_K4aは、C_RND_K
1aの桁上げのときに1ずつ加算更新される。すなわ
ち、C_RND_K1aの値が「3」から「0」に変化
したときに1ずつこのC_RND_K4aが加算更新さ
れるのである。
【0086】C_RND_K8aは、「0」からカウン
トアップしてその上限である「5」までカウントアップ
し、再度「0」からカウントアップし直すように構成さ
れている。このC_RND_K8aは、C_RND_K
4aの桁上げのときに1ずつ加算更新される。すなわ
ち、C_RND_K4aの値が「5」から「0」に変化
したときに1ずつこのC_RND_K8aが加算更新さ
れるのである。
【0087】C_RND_K3aは、「0」からカウン
トアップしてその上限である「5」までカウントアップ
し、再度「0」からカウントアップし直すように構成さ
れている。このC_RND_K3aは、前記割込処理余
り時間を利用して無限ループにより1ずつ加算更新され
る。
【0088】C_RND_K9aは、「0」からカウン
トアップしてその上限である「7」までカウントアップ
し、再度「0」からカウントアップし直すように構成さ
れている。このC_RND_K9aは、C_RND_K
3aの桁上げのときに1ずつ加算更新される。すなわ
ち、C_RND_K3aの値が「5」から「0」に変化
したときに1ずつこのC_RND_K9aが加算更新さ
れるのである。
【0089】C_RND_K6aは、「0」からカウン
トアップしてその上限である「5」までカウントアップ
し、再度「0」からカウントアップし直すように構成さ
れている。このC_RND_K6aは、C_RND_K
9aの桁上げのときに1ずつ加算更新される。すなわ
ち、C_RND_K9aの値が「7」から「0」に変化
したときに1ずつこのC_RND_K6aが加算更新さ
れるのである。
【0090】C_RND_K7aは、「0」からカウン
トアップしてその上限である「5」までカウントアップ
し、再度「0」からカウントアップし直すように構成さ
れている。このC_RND_K7aは、0.002秒ご
と、および前記割込処理余り時間を利用して無限ループ
により1ずつ加算更新される。
【0091】C_RND_K5aは、「0」からカウン
トアップしてその上限である「5」までカウントアップ
し、再度「0」からカウントアップし直すように構成さ
れている。このC_RND_K5aは、C_RND_K
7aの桁上げのときに1ずつ加算更新される。すなわ
ち、C_RND_K7aの値が「5」から「0」に変化
したときに1ずつこのC_RND_K5aが加算更新さ
れるのである。
【0092】C_RND_K2aは、「0」からカウン
トアップしてその上限である「3」までカウントアップ
し、再度「0」からカウントアップし直すように構成さ
れている。このC_RND_K2aは、C_RND_K
5aの桁上げのときに1ずつ加算更新される。すなわ
ち、C_RND_K5aの値が「5」から「0」に変化
したときに1ずつこのC_RND_K2aが加算更新さ
れるのである。
【0093】図7は、ランダムカウンタの値により大当
りを発生させるか否かを事前に決定するための手順を示
すフローチャートである。このフローチャートにより、
特別図柄用可変表示装置24において可変表示される特
別図柄の停止図柄の種類を決定する。打玉が始動入賞口
7,29に入賞して始動入賞玉検出スイッチ28,30
により検出されれば、その時点におけるC_RND1の
値を抽出し、その抽出値が「7」のときには、大当りを
発生させることが事前決定される。そして、大当りを発
生させることが事前決定された場合には、C_RND_
Lの抽出値により、大当りとなる図柄の種類が決定され
る。このとき、C_RND_Lの抽出値により、前述の
確変が発生するか否かも決定される。
【0094】一方、C_RND1の抽出値が「7」以外
のときには、外れとすることが事前決定される。その場
合には、C_RND_L,C_RND_C,C_RND
_Rの各抽出値により、左,中,右特別図柄の予定停止
図柄が決定される。なお、これらの3つの予定停止図柄
を決定した際に、その決定内容がたとえばぞろ目となり
大当りを発生させるための図柄の組合せと偶然一致した
場合には、C_RND_Rの抽出値に「1」を加算して
強制的に外れの図柄になるように制御する。
【0095】また、遊技状態が確変時(高確率時)であ
るときには、C_RND1の抽出値が、7,11,7
9,100,263のときに大当りを発生させることが
事前決定され、それ以外のときに外れが事前決定され
る。
【0096】図8は、飾り図柄表示用ランダムカウンタ
のカウンタ値と飾り図柄との対応関係を定義する図柄テ
ーブルの内容を示す説明図である。なお、この図柄テー
ブルは、基本回路31のROM313(図2参照)に記
憶されている。
【0097】この図柄テーブルには、通常時飾り図柄表
示用ランダムカウンタ群「C_RND_K1〜C_RN
D_K9」およびオールフルーツ時飾り図柄表示用ラン
ダムカウンタ群「C_RND_K1a〜C_RND_K
9a」の各カウンタ値と対応する飾り図柄が示されてい
る。
【0098】この図で特に注目すべき点は、オールフル
ーツ時飾り図柄表示用ランダムカウンタ群「C_RND
_K1a〜C_RND_K9a」の各カウンタ値は、す
べて”オールフルーツ”による大当りを構成するために
必要なフルーツ図柄と対応づけられている点にある。た
とえば、C_RND_K1a,9aのカウンタ値0、
1、2、3は、それぞれ、メロン図柄、グレープフルー
ツ図柄、プラム図柄、チェリー図柄に対応づけられてお
り、フルーツ図柄以外の数字図柄やブランク図柄には対
応づけられていないことが図から容易に理解される。こ
のことは、その他のC_RND_K2a〜C_RND_
K8aについても同様である。このような対応づけが行
なわれていることにより、ランダムカウンタ群「C_R
ND_K1a〜C_RND_K9a」のカウンタ値を抽
出して飾り図柄を決定した場合には常にその表示結果が
オールフルーツ大当りの表示結果となる。
【0099】一方、通常時飾り図柄表示用ランダムカウ
ンタ群「C_RND_K1〜C_RND_K9」の各カ
ウンタ値は、フルーツ図柄のみならず、7の数字図柄、
ブランク図柄とも対応づけられている。このような対応
づけが行なわれていることにより、ランダムカウンタ群
「C_RND_K1〜C_RND_K9」のカウンタ値
を抽出して飾り図柄を決定した場合にはその表示結果が
フルーツ図柄のみならず、数字図柄、ブランク図柄を含
むものになる。
【0100】なお、各ランダムカウンタ(C_RND_
K1、C_RND_K1a)、(C_RND_K2、C
_RND_K2a)・・・(C_RND_K9、C_R
ND_K9a)をそれぞれ対比するとわかるように、各
通常時飾り図柄表示用ランダムカウンタの更新範囲の略
前半部分のカウンタ値と、各オールフルーツ時飾り図柄
表示用ランダムカウンタの更新範囲にあるカウンタ値と
が同一の値に設定されており、かつ、両者共通するそれ
らのカウンタ値には、それぞれ、同一のフルーツ図柄が
対応するように設定されている。
【0101】たとえば、(C_RND_K1、C_RN
D_K1a)を比較すると、C_RND_K1の更新範
囲にあるカウンタ値0〜10のうち、その略前半部分に
相当する0〜3については、C_RND_K1aの更新
範囲にあるカウンタ値と同一値であり、かつ、両者とも
に「0」には「メロン図柄」、「1」には「グレープフ
ルーツ図柄」、「2」には「プラム図柄」、「3」には
「チェリー図柄」が対応づけられていることがわかる。
【0102】次に、この図柄テーブルに基づいて飾り図
柄の種類が決定される手順について説明する。まず、基
本回路31(図2参照)により、飾り図柄表示部5a〜
5iのすべてにフルーツ図柄を表示させる大当り(オー
ルフルーツ大当り)を発生させるか否かが事前決定され
る。オールフルーツ大当りを発生させないことが事前決
定された場合には、「C_RND_K1〜C_RND_
K9」のランダムカウンタ群が選択されて、各ランダム
カウンタのカウンタ値が抽出される。なお、抽出値によ
って偶然にオールフルーツ大当りの表示結果とすること
が決定された場合には、たとえば、いずれかのランダム
カウンタの抽出値をフルーツ図柄以外の図柄に対応する
値に変更する処理が行なわれる。これにより、オールフ
ルーツ大当り以外の表示結果が事前に定められる。
【0103】一方、オールフルーツ大当りを発生させる
ことが事前決定された場合には、「C_RND_K1a
〜C_RND_K9a」のランダムカウンタ群が選択さ
れて、各ランダムカウンタのカウンタ値が抽出される。
この場合、いずれのカウンタ値が抽出されても常にフル
ーツ図柄が選択されるために、フルーツ図柄とフルーツ
図柄以外の図柄(「7」または「ブランク」)とが混在
して対応づけられたランダムカウンタ群「C_RND_
K1〜C_RND_K9」のカウンタ値を利用してオー
ルフルーツ大当りの図柄を決定する場合と比較して、抽
出されたカウンタ値によりフルーツ図柄以外の図柄が選
択されてしまう可能性がなく、ランダムカウンタ群のカ
ウンタ値をそれぞれ1回抽出するだけでオールフルーツ
大当りの図柄を決定することができる。このため、抽出
されたカウンタ値と対応する図柄がフルーツ図柄でない
ために対応する図柄をフルーツ図柄に変更する処理ステ
ップを制御プログラムに設ける必要がなく、制御が容易
になる。
【0104】また、上記のような変更ステップを設けた
場合には、変更先の図柄に偏りを生じるおそれがあるた
め、「オールフルーツ大当り」を構成する飾り図柄表示
部5a〜5iの表示内容が変化に乏しくなりがちであ
る。一方、本実施の形態では、「オールフルーツ大当
り」専用のランダムカウンタ群を用意し、フルーツ図柄
のみを選択することができるため、「オールフルーツ大
当り」を構成する各飾り図柄表示部5a〜5iの表示内
容のランダム性が増し、その表示内容がバラエティに富
んだものになる。特に、本実施の形態では、各飾り図柄
表示部5a〜5iの各々に対応する飾り図柄1〜飾り図
柄9について、「オールフルーツ大当り」専用のランダ
ムカウンタ「C_RND_K1a〜C_RND_K9
a」が用意されているために、飾り図柄表示部5a〜5
iの個々の表示内容のランダム性が増し、可変表示部5
の表示結果をバラエティに富んだものにすることができ
る。
【0105】図9は、飾り図柄用可変表示装置4におい
て可変表示される飾り図柄の配列構成を示す図柄配列表
である。この図9には、4つの図柄配列表が示されてい
る。
【0106】図において、各図柄配列表の上部の数字
「1、9」、「2、4、6、8」、「3、7」、「5」
は、それぞれの図柄配列表に分類される飾り図柄の番号
(飾り図柄1〜飾り図柄9)を示している。また、各図
柄配列表の左側に示された数字は、各図柄配列表内に図
示された飾り図柄に対応する飾り図柄表示用ランダムカ
ウンタのカウンタ値である。各カウンタ値のうち、フル
ーツ図柄に対応するカウンタ値は、「C_RND_K1
〜C_RND_K9」および「C_RND_K1a〜C
_RND_K9a」双方のカウンタ値を示している。そ
の他のカウンタ値は、「C_RND_K1〜C_RND
_K9」のカウンタ値を示している。
【0107】図示の通り、飾り図柄表示部5aに可変表
示される飾り図柄1と飾り図柄表示部5bに可変表示さ
れる飾り図柄9が同一の図柄配列構成とされており、飾
り図柄表示部5cに可変表示される飾り図柄2と飾り図
柄表示部5dに可変表示される飾り図柄4と飾り図柄表
示部5fに可変表示される飾り図柄6と飾り図柄表示部
5eに可変表示される飾り図柄8とが同一の図柄配列構
成とされており、飾り図柄表示部5gに可変表示される
飾り図柄3と飾り図柄表示部5hに可変表示される飾り
図柄7とが同一の図柄配列構成とされている。そして、
飾り図柄表示部5iに可変表示される飾り図柄5のみが
単独の図柄配列構成とされている。
【0108】各飾り図柄は、図示最下段から上段に向か
う順序でそれぞれ、スクロール表示された後、抽出され
た飾り図柄表示用ランダムカウンタのカウンタ値に対応
する図柄が最終的に停止表示される。たとえば、表示結
果をオールフルーツ大当り以外とすることが事前決定さ
れた後に抽出されたC_RND_K1,9の抽出値が、
それぞれ「0」、「6」の場合には、「メロン」、
「7」の図柄が検索されて、飾り図柄表示部5aに「メ
ロン」が停止表示され、飾り図柄表示部5bに「7」が
停止表示されることが事前決定される。一方、表示結果
をオールフルーツ大当りとすることが事前決定された
後、抽出されたC_RND_K1a,9aの抽出値が、
それぞれ「3」、「1」の場合には、「チェリー」、
「グレープフルーツ」の図柄が検索されて、飾り図柄表
示部5aに「チェリー」が停止表示され、飾り図柄表示
部5bに「グレープフルーツ」が停止表示されることが
事前決定される。
【0109】前述のように、飾り図柄用可変表示装置4
においては、リーチ状態を表示するか否かはC_RND
_RCHのカウント値により決定され、リーチ表示の種
類はC_RND_RACTのカウント値により決定され
る。なお、リーチ表示における飾り図柄の配列は、シン
グルリーチ(1ライン上でリーチが成立したリーチ状
態)、複数ラインリーチ(複数ライン上でリーチが成立
したリーチ状態)、および、オールフルーツリーチ(オ
ールフルーツ大当りのリーチが成立したリーチ状態)の
3種類に大別される。
【0110】このようなリーチ表示における飾り図柄の
配列は、前述したようにC_RND_KSETの値に基
づいて選択決定される。そのC_RND_KSETが取
り得る値は、0〜240の241個(図6参照)であ
り、その241個の値が、シングルリーチ、複数ライン
リーチおよびオールフルーツリーチに適宜振分けられて
いる。そして、そのように振分けられた値が抽出された
場合に、対応する配列のリーチ状態を表示することが決
定される。そのようなC_RND_KSETの値の振分
けは、以下に示すように、遊技状態ごとに異なる設定が
なされている。すなわち、遊技状態により、シングルリ
ーチ、複数ラインリーチおよびオールフルーツリーチが
発生する割合が異なるのである。
【0111】図10は、シングルリーチ、複数ラインリ
ーチおよびオールフルーツリーチに振分けられた乱数の
値の割合を示すグラフである。図10を参照して、C_
RND1が大当りの値であってかつC_RND_Lの値
が確率変動状態を発生させる値以外の値である場合に
は、C_RND_KSETの乱数のうち、156個の値
がシングルリーチに割当てられ、85個の値が複数ライ
ンリーチに割当てられている。この場合には、オールフ
ルーツリーチへの乱数の割当がない。したがって、確率
変動状態が発生しない大当りの場合には、オールフルー
ツリーチは発生しない。
【0112】また、C_RND1の値が大当りの値以外
である場合、すなわち、表示結果が外れになる場合に
は、C_RND_KSETのうち、140個の値がシン
グルリーチに割当てられ、86個の値が複数ラインリー
チに割当てられ、15個の値がオールフルーツリーチに
割当てられる。この場合には、シングルリーチ、複数ラ
インリーチおよびオールフルーツリーチのいずれかを発
生させられる。
【0113】また、C_RND1が大当りの値であって
かつC_RND_Lの値が確率変動状態を発生させる値
である場合には、C_RND_KSETの値は、121
以上の値となった場合に、その値が、その値を2で割算
し、小数点以下の値を切捨てた値に変換される。したが
って、この場合には、C_RND_KSETがとり得る
値の範囲は、0〜120となる。この場合には、そのよ
うな121個のC_RND_KSETの値のうち、88
個の値が複数ラインリーチに割当てられ、33個の値が
オールフルーツリーチに割当てられる。すなわち、確率
変動状態が発生する場合には、シングルリーチは表示さ
れず、複数ラインリーチと、オールフルーツリーチとの
いずれかが表示されることになる。
【0114】なお、複数ライン上で大当りを発生させる
場合には、飾り図柄5が停止するまで複数ラインの大当
りが確定しないようにしてもよい。
【0115】次に、図11および図12を参照して、基
本回路31(図2参照)が実行する遊技制御の内容をフ
ローチャートに基づいて説明する。なお、図11は基本
回路31が実行する遊技制御の制御手順を説明するため
のメインフローであり、図12は、図11のメインフロ
ーのS7の飾り図柄プロセス分岐処理のサブルーチンの
中の一つである。
【0116】図11に示すメインフローにおいては、ま
ず、スタックポインタを設定する処理が実行される(S
1)。次に、各種データ等を初期化するための初期化処
理が実行される(S2)。次に、出力処理が実行される
(S3)。この出力処理では、各種機器を制御するため
の制御データやパチンコ遊技機外部に所定情報を出力す
るための処理が行なわれる。次に、各種表示器の表示制
御を行なうための表示処理が実行される(S4)。次
に、入賞球の発生に応じて賞品球を払出すための入賞球
処理が実行される(S5)。次に、効果音等に用いられ
る音声を出力するための音声処理が実行される(S
6)。
【0117】次に、各飾り図柄の表示制御を行なうため
の飾り図柄プロセス分岐処理が実行される(S7)。飾
り図柄プロセス分岐処理では、飾り図柄を表示するため
に複数のプロセスに分けられた処理をプロセスを選択す
るフラグに応じて分岐して実行する処理が行なわれる。
この飾り図柄プロセス分岐処理には、後述するオールフ
ルーツ図柄処理(図12)が含まれる。
【0118】次に、可変入賞球装置8に関連する大入賞
口作動データクリア処理が実行される(S8)。次に特
別図柄の表示制御を行なうための特別図柄プロセス分岐
処理が実行される(S9)。次に、普通図柄の表示制御
を行なうための普通図柄プロセス処理が実行される(S
10)。次に、C_RND1,C_RND_L,C_R
ND_RCH等の判定用乱数を更新するための判定用乱
数更新処理が実行される(S11)。
【0119】S11の処理の後、タイマを用いて各種ラ
ンプを動作させるためのランプタイマ処理が実行される
(S12)。次に、スイッチ処理が実行される(S1
3)。スイッチ処理では、始動入賞玉検出スイッチ2
8,30等の各種スイッチの出力信号の論理判定が行な
われる。次に、エラー処理が実行される(S14)。エ
ラー処理では、エラーが発生した場合にエラー状態を設
定してその旨の報知を行なう処理と、所定条件下でエラ
ー状態を解除する処理とが行なわれる。次に、表示用乱
数更新処理が実行される(S15)。この表示用乱数更
新処理が実行されることにより、特別図柄表示用ランダ
ムカウンタC_RND_C等の各カウンタ値が更新され
る。
【0120】次に、S7の飾り図柄プロセス分岐処理の
一つであるオールフルーツ図柄処理について説明する。
この処理は、オールフルーツ大当りを発生させる際の処
理である。図12を参照して、まず、SA1で、C_R
ND1の抽出値が大当りを発生させる値であるか否かが
判断される。大当りを発生させる値でない場合には、処
理が後述するSA6に移行する。大当りを発生させる値
である場合には、SA2に進む。
【0121】SA2では、C_RND_Lの抽出値が、
確率変動状態を発生させる値であるか否かが判断され、
確率変動状態を発生させる値でなければそのまま処理が
終了する。確率変動状態を発生させる値であれば、SA
3に進む。
【0122】SA3では、オールフルーツ大当りを発生
させることが事前決定されているか否かが判断され、オ
ールフルーツ大当りを発生させることが事前決定されて
いない場合にはそのまま処理が終了する。オールフルー
ツ大当りを発生させることが事前決定されている場合に
は、SA4に進む。
【0123】SA4では、オールフルーツ時飾り図柄表
示用ランダムカウンタ「C_RND_K1a〜C_RN
D_K9a」の各ランダムカウンタのカウンタ値が抽出
される。その後、SA5に進む。
【0124】SA5では、SA5で抽出された値に対応
したフルーツ図柄が各飾り図柄表示部5a〜5iに停止
表示されるように飾り図柄1〜飾り図柄9の表示図柄が
設定され、その後処理が終了する。
【0125】SA1で、C_RND1の抽出値が大当り
を発生させる値でないと判断された場合には、SA6に
移行する。そして、C_RND_KSETの抽出値が、
オールフルーツリーチを発生させる値であるか否かが判
断され、オールフルーツリーチを発生させる値でなけれ
ばそのまま処理が終了する。オールフルーツリーチを発
生させる値であれば、SA7に進む。
【0126】SA7では、オールフルーツリーチが成立
した後に最後に停止する飾り図柄5を除く飾り図柄1〜
飾り図柄4、飾り図柄6〜飾り図柄9の停止図柄をフル
ーツ図柄に設定するために、オールフルーツ時飾り図柄
表示用ランダムカウンタ「C_RND_K1a〜C_R
ND_K4a、C_RND_K6a〜C_RND_K9
a」の各ランダムカウンタのカウンタ値が抽出される。
その後、SA5に進んで、抽出された値に従ってオール
フルーツリーチを発生させるための飾り図柄1〜飾り図
柄4、飾り図柄6〜飾り図柄9の停止図柄が設定され、
処理が終了する。なお、飾り図柄5については、このオ
ールフルーツ図柄処理とは別の処理ステップにおいて、
通常時ランダムカウンタC_RND_K5のカウンタ値
が抽出され、その抽出値に従って定められる。
【0127】このように、SA6およびSA7の各処理
が実行されることにより、最終的にオールフルーツ大当
りを発生させる場合のみならず、オールフルーツリーチ
を成立させた後、最終的な表示結果を外れとする場合に
おいても、オールフルーツリーチを成立させるために必
要な飾り図柄の決定にオールフルーツ時飾り図柄表示用
ランダムカウンタが利用されることになる。このため、
オールフルーツリーチの表示のランダム性が増し、その
表示をバラエティに富んだものにすることができる。
【0128】また、フルーツ図柄とフルーツ図柄以外の
図柄(「7」または「ブランク」)とが混在して対応づ
けられたランダムカウンタ群「C_RND_K1〜C_
RND_K9」のカウンタ値のみを利用してオールフル
ーツリーチの図柄を決定する場合と比較して、抽出され
たカウンタ値によりフルーツ図柄以外の図柄が選択され
てしまう可能性がなく、ランダムカウンタ群のカウンタ
値をそれぞれ1回抽出するだけでオールフルーツリーチ
の図柄を決定することができる。
【0129】図13および図14は、飾り図柄用可変表
示装置4で行なわれる可変表示の代表例を示す図であ
る。以下、図面を参照しつつ、可変表示の内容について
順に説明する。
【0130】[1] オールフルーツ大当り以外の表示
を行なう場合 以下、図13(b)〜図13(f)を参照しつつ、C_
RND_K1〜C_RND_K9の各ランダムカウンタ
の抽出値を図8の図柄テーブルに従って飾り図柄と対応
させる場合、すなわち、オールフルーツ大当り以外とす
ることが事前決定された場合の表示内容について説明す
る。
【0131】まず、各飾り図柄表示部5a〜5i(図1
参照)において、飾り図柄1〜飾り図柄9が一斉に変動
を開始した後(図13(b))、まず、飾り図柄表示部
5a,5bの可変表示が終了して飾り図柄1,9が揃っ
て導出表示される(図13(c))。図13(c)で
は、ランダムカウンタC_RND_K1の抽出値が
「3」、C_RND_K9の抽出値が「4」,「5」,
「7」,「9」,「10」のいずれかである状態を示し
ている。
【0132】次に、飾り図柄表示部5a,5bの可変表
示が終了してから所定時間経過した後、飾り図柄表示部
5c〜5fの可変表示が終了して飾り図柄2,4,6,
8が揃って導出表示される(図13(d))。図13
(d)では、図13(c)におけるC_RND_K1,
9の抽出値の状態に加えて、C_RND_K2,4の抽
出値が「9」または「11」、C_RND_K6,8の
抽出値が「3」または「5」である状態を示している。
【0133】次に、飾り図柄表示部5c〜5fの可変表
示が終了してから所定時間経過した後、飾り図柄表示部
5g,5hの可変表示が終了して飾り図柄3,7が揃っ
て導出表示される(図13(e))。図13(e)で
は、図13(d)におけるC_RND_K1,2,4,
6,8,9の抽出値の状態に加えて、C_RND_K
3,7の抽出値が「6」〜「13」,「15」,または
「16」である状態を示している。
【0134】次に、飾り図柄表示部5g,5hの可変表
示が終了してから所定時間経過した後、飾り図柄表示部
5iの可変表示が終了して飾り図柄5が導出表示され
(図13(f))、最終的な表示結果が確定する。図1
3(f)では、図13(e)におけるC_RND_K1
〜4,6〜9の抽出値の状態に加えて、C_RND_K
5の抽出値が「15」または「18」である状態を示し
ている。
【0135】[2] オールフルーツ大当りの表示を行
なう場合 以下、図14を参照しつつ、C_RND_K1a〜C_
RND_K9aの各ランダムカウンタの抽出値を図8の
図柄テーブルに従って表示図柄と対応させる場合、すな
わち、オールフルーツ大当りと事前決定された場合の表
示内容について説明する。
【0136】各飾り図柄表示部5a〜5iにおいて、飾
り図柄1〜飾り図柄9が一斉に変動を開始した後(図1
4(a))、飾り図柄表示部5a,5bの可変表示が終
了して飾り図柄1,9が揃って導出表示される(図14
(b))。図14(b)では、ランダムカウンタC_R
ND_K1aの抽出値が「0」、C_RND_K9aの
抽出値が「2」である状態を示している。
【0137】次に、飾り図柄表示部5a,5bの可変表
示が終了してから所定時間経過した後、飾り図柄表示部
5c〜5fの可変表示が終了して飾り図柄2,4,6,
8が揃って導出表示される(図14(c))。図14
(c)では、図14(b)におけるC_RND_K1
a,9aの抽出値の状態に加えて、C_RND_K2a
の抽出値が「2」、C_RND_K4aの抽出値が
「1」、C_RND_K6aの抽出値が「4」、C_R
ND_K8aの抽出値が「3」または「5」である状態
を示している。次に、飾り図柄表示部5c〜5fの可変
表示が終了してから所定時間経過した後、飾り図柄表示
部5g,5hの可変表示が終了して飾り図柄3,7が揃
って導出表示され、オールフルーツリーチが成立する
(図14(d))。図14(d)では、図14(c)に
おけるC_RND_K1a,2a,4a,6a,8a,
9aの抽出値の状態に加えて、C_RND_K3aの抽
出値が「1」、C_RND_K7aの抽出値が「2」で
ある状態を示している。なお、図14(d)では、オー
ルフルーツリーチが成立しているため、当りライン〜
(図13(a)参照)が表示され、飾り図柄表示部5
a〜5iの表示枠が二重枠で強調して表示される。
【0138】次に、飾り図柄表示部5g,5hの可変表
示が終了してから所定時間経過した後、飾り図柄表示部
5iの可変表示が終了して飾り図柄5が導出表示され、
オールフルーツ大当りの表示となる(図14(e))。
図14(e)では、図14(d)におけるC_RND_
K1a〜4a,6a〜9aの抽出値の状態に加えて、C
_RND_K5aの抽出値が「0」または「3」である
状態を示している。なお、図14(e)では、オールフ
ルーツ大当りが成立しているため、図14(d)と同様
に、当りライン〜が表示され、飾り図柄表示部5a
〜5iの表示枠が二重枠で強調される。
【0139】次に、飾り図柄表示部5iの可変表示が終
了してから所定時間経過した後、飾り図柄表示部5a〜
5iの表示枠の二重枠での強調が解除され、当りライン
〜の表示が解除されて、最終的な表示結果が確定す
る(図14(f))。
【0140】次に、本発明の実施の形態の変形例や特徴
点を以下に列挙する。 (1) C_RND1およびC_RND_KSETを抽
出する、図2に示された基本回路31により、複数の可
変表示部(飾り図柄表示部5a〜5i)すべてに前記特
定種類の識別情報を表示結果として導出表示させるか否
かを決定する全特定種類識別情報表示決定手段が構成さ
れている。図9または図10に示されるように、その識
別情報は、文字,記号,図形等の図柄を含む。なお、本
実施の形態において、前記特定種類の識別情報は、フル
ーツ図柄であったが、これに限定されるものではない。
【0141】(2) 本実施の形態の遊技機(パチンコ
遊技機)では、複数の可変表示部の表示結果が予め定め
られた特定の識別情報の組合せになった場合に遊技者に
とって有利な遊技状態(大当り状態)に制御可能となっ
ている。なお、本実施の形態の遊技機では、前記複数の
可変表示部すべてに特定の識別情報が表示された場合
(オールフルーツ大当り)には、遊技機を上記の遊技者
にとって有利な状態(大当り状態)に制御し、さらに、
前記遊技機をそれとは異なった、遊技者に有利な特別遊
技状態(たとえば、確変)に制御する。前記特別遊技状
態は、確変(特別図柄[飾り図柄も含まれる]の大当
りの発生確率を向上させる大当り確率向上)制御の他
に、普通図柄の変動時間短縮制御,普通図柄の当り
の発生確率を向上させる普通図柄当り確率向上制御,
特別図柄(飾り図柄も含まれる)の変動時間短縮制御,
始動入賞口に設けられた一対の開成翼片(電動チュー
リップ)の開放回数を増加させる開放回数増加制御,
始動入賞口に設けられた一対の開成翼片(電動チューリ
ップ)の開放時間を延長させる開放時間延長制御も含ま
れる。具体的には、特別遊技状態は、前記〜前記の
うちのいずれかの単独制御またはその〜が組合わさ
れた制御でもよい。すなわち、特別遊技状態は、大当り
発生確率が向上する制御または特別図柄の可変表示回数
が増加する制御等の結果的に特別図柄(飾り図柄も含ま
れる)の大当りが発生しやすくなる等の遊技者に有利な
状態であればよい。なお、前記複数の可変表示部すべて
に特定の識別情報が表示された場合(オールフルーツ大
当り)に、遊技機を上記の遊技者にとって有利な状態
(大当り状態)に制御し、さらに、前記遊技機をそれと
は異なる遊技者に有利な特別遊技状態(たとえば、確
変)に制御したが、必ずしもこのように制御する必要は
なく、また、特別遊技状態には制御されなくてもよい。
【0142】(3) 飾り図柄表示用ランダムカウンタ
として、通常時飾り図柄表示用ランダムカウンタ群「C
_RND_K1〜C_RND_K9」と、オールフルー
ツ時飾り図柄表示用ランダムカウンタ群「C_RND_
K1a〜C_RND_K9a」の2種類のカウンタ群を
設けたが、以下のようにして1種類のランダムカウンタ
群により本発明と同様の技術的効果を得ることも可能で
ある。
【0143】たとえば、図8を参照して、C_RND_
K1とC_RND_K1aの2種類のランダムカウンタ
を単一のランダムカウンタC_RND_K1Aで構成す
ることを例に挙げて説明する。C_RND_K1Aは、
C_RND_K1と同様の更新範囲で、「0」からカウ
ントアップしてその上限である「10」までカウントア
ップし、再度「0」からカウントアップし直すことを繰
返し行なう。カウント値に対応する飾り図柄は、たとえ
ば、図8に示したものと同様である。
【0144】基本回路31により、オールフルーツリー
チを成立させることなく最終的な表示結果を外れとする
ことが事前決定された場合には、「0〜10」のカウン
タ値をカウントする動作を行なっているC_RND_K
1Aのカウンタ値が抽出されて予定停止図柄が決定され
る。この場合、抽出値は「0」〜「10」のうちのいず
れかの値であるために、予定停止図柄が数字図柄やブラ
ンク図柄に決定される場合もある。
【0145】一方、基本回路31により、オールフルー
ツ大当りまたは最終的な表示結果が外れとなるオールフ
ルーツリーチとすることが事前決定された場合には、C
_RND_K1Aのカウント範囲が当初のカウント範囲
の略前半部に相当する「0」〜「3」に変更されて、カ
ウント値の抽出時期を問わず、常にフルーツ図柄に対応
するカウンタ値が抽出されるようになる。これにより、
その後、フルーツ図柄に対応するカウンタ値のみをカウ
ントする動作を行なっているC_RND_K1Aのカウ
ンタ値が抽出されて予定停止図柄が決定される場合、予
定停止図柄が常にフルーツ図柄に決定されることにな
り、通常時飾り図柄表示用ランダムカウンタ「C_RN
D_K1〜C_RND_K9」と、オールフルーツ時飾
り図柄表示用ランダムカウンタ「C_RND_K1a〜
C_RND_K9a」の2種類のカウンタを設けた場合
と同様の技術的効果を得ることができる。
【0146】上記説明では、C_RND_K1とC_R
ND_K1aの2種類のランダムカウンタを単一のラン
ダムカウンタで構成する場合を例に挙げて説明したが、
その他のランダムカウンタ対(C_RND_K2,C_
RND_K2a)、(C_RND_K3,C_RND_
K3a)、・・・についても同様にして単一のランダム
カウンタC_RND_K2A、C_RND_K3A、・
・・で構成することも可能であることは、詳説するまで
もない。そして、各対のランダムカウンタすべてを単一
のランダムカウンタで構成することにより、1種類のラ
ンダムカウンタ群によって本発明と同様の技術的効果を
得ることが可能になる。
【0147】上記構成により、前記数値更新手段(たと
えばC_RND_K1A)により更新される数値情報
は、少なくとも第1の更新範囲(たとえば「0」〜
「3」)と該第1の更新範囲を含む第2の更新範囲(た
とえば「0」〜「10」)とに属しており、前記数値更
新手段は、前記全特定種類表示(たとえばオールフルー
ツ)を行なうことが決定された場合にその更新範囲を前
記第2の更新範囲から前記第1の更新範囲に変更するこ
とが示されている。また、上記構成により、前記数値更
新手段は、更新されるすべての数値情報が前記識別情報
テーブル記憶部において前記特定種類の識別情報と対応
づけられた状態で数値更新動作を行なう特定数値更新機
能を有し、前記数値情報取得手段は、前記全特定種類識
別情報表示決定手段により前記全特定種類表示を行なう
ことが決定された場合に、前記特定数値更新機能により
数値更新動作を行なっている前記数値更新手段から前記
数値情報を取得することが開示されている。
【0148】(4) 可変表示装置は、複数本の当りラ
インを有する複数の可変表示部を含む。なお、前記可変
表示装置は、画像表示式の可変表示装置であってもよ
く、それに限らず、ドラム式、ベルト式等の機械式のも
のであってもよい。
【0149】(5) 前記特別遊技状態は、前記遊技者
に有利な遊技状態(大当り状態等)が発生しやすくなる
遊技状態であってもよく、そのような遊技状態でなくて
もよい。「遊技者に有利な遊技状態(大当り状態等)が
発生しやすくなる遊技状態ではない」特別遊技状態とし
ては、遊技者の持玉,持点等を次回の特定遊技状態の発
生まで減らさないようにする制御、または、遊技者の持
玉,持点等を特定遊技状態が発生しなくても増加させる
制御が含まれる。
【0150】(6) 本実施の形態では、当りライン
〜上における777の表示態様により、予め定められ
た当りライン上における特定の識別情報の組合せの一例
が構成されている。なお、さらに、飾り図柄表示部5a
〜5iに表示する識別情報として、たとえば「オールマ
イティ」という、それが表示された場合に「7」として
も「フルーツ図柄」としても作用するものを備えること
ができる。つまり、当りライン〜上のいずれかにお
いて2つの「7」と1つの「オールマイティ」が表示さ
れた場合や、1つの「7」と2つの「オールマイティ」
が表示された場合、3つの「オールマイティ」が表示さ
れた場合であっても特定の識別情報の組合せとされるよ
うに構成してもよい。なお、オールマイティが含まれる
特定の識別情報の組合せが表示された場合と、777の
表示態様による特定の識別情報の組合せが表示された場
合とでは、遊技者が有利となる度合いに差を設けてもよ
いし、差は設けなくてもよい。また、9個の飾り図柄表
示部5a〜5iのうち、一部に「オールマイティ」が表
示され、他のすべてに「フルーツ図柄」が表示された場
合も、「オールフルーツ大当り」とすることができる。
【0151】(7) 上記の(6)で述べたような、当
りライン〜上のいずれかにおいて2つの「7」と1
つの「オールマイティ」、または、1つの「7」と2つ
の「オールマイティ」を表示すると事前決定された場合
に用いる3つ目の飾り図柄表示用ランダムカウンタを設
けてもよい。このランダムカウンタのすべての抽出値
は、「7」または「オールマイティ」のいずれかに対応
づけられることになる。
【0152】また、当りラインが1本、3本または5本
の可変表示装置を含む遊技機であって、オールマイティ
が各当りライン上または複数本の中の1本の当りライン
の1つの可変表示部にしか表示されない(たとえばライ
ン上で最後に可変停止するもの)ように設計された遊技
機の場合には、当該1つの可変表示部に対応するランダ
ムカウンタについて、常に「オールマイティ」の表示図
柄に対応するカウンタ値のみをカウントするランダムカ
ウンタと、その他の表示図柄に対応するカウンタ値も含
めてカウントするランダムカウンタとの2種類設けるよ
うに構成してもよい。
【0153】(8) この実施形態では、”オールフル
ーツ”とするか否かによってC_RND_K1〜C_R
ND_K9またはC_RND_K1a〜C_RND_K
9aのうち、いずれか一方のランダムカウンタ群のカウ
ンタ値が抽出されるが、予め双方のランダムカウンタ群
のカウンタ値を抽出しておいて、その後に決定された飾
り図柄用可変表示装置4の表示結果に応じていずれか一
方のランダムカウンタ群のカウンタ値を選択的に利用す
るようにしてもよい。
【0154】(9) 今回開示された実施の形態は、す
べての点で例示であって制限的なものではないと考えら
れるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではな
く、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と
均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれるこ
とが意図される。
【0155】
【課題を解決するための手段の具体例】図1の遊技盤1
および図2〜図5の回路を有するパチンコ遊技機によ
り、所定条件の成立に基づいて複数種類の識別情報を可
変表示可能な可変表示部を複数有する可変表示装置を含
み、前記複数の可変表示部の表示結果が複数本の当りラ
イン上のうちの少なくとも1本の当りライン上において
特定の識別情報の組合せとなった場合に遊技者にとって
有利な遊技状態に制御可能となる遊技機が構成されてい
る。始動入賞が発生することにより、前記所定条件が構
成されている。また、図13(a)に示した当りライン
〜により、予め定められた当りラインが構成されて
いる。また、当りライン〜上における777の表示
態様により、予め定められた当りライン上における特定
の識別情報の組合せの一例が構成されている。
【0156】図9に示した図柄配列表により、前記複数
種類の識別情報は、一部の前記可変表示部に表示された
だけでは前記特定の識別情報の組合せとなることはない
が、前記複数の可変表示部すべてに当該識別情報が表示
結果として表示された場合には、前記特定の識別情報の
組合せとなる特定種類の識別情報を含むことが開示され
ている。フルーツ図柄により、前記特定種類の識別情報
が構成されている。
【0157】基本回路31により、前記複数の可変表示
部すべてに前記特定種類の識別情報を表示結果として導
出表示させる全特定種類表示を行なうか否かを決定する
全特定種類識別情報表示決定手段が構成されている。ま
た、”オールフルーツ”の表示により、前記全特定種類
表示が構成されている。ランダムカウンタC_RND_
K1〜C_RND_K9、C_RND_K1a〜C_R
ND_K9aにより、所定の数値情報を更新する数値更
新手段が構成されている。各ランダムカウンタのカウン
タ値により、前記数値情報が構成されている。
【0158】図12のSA4またはSA7により、前記
所定条件の成立に起因する所定時期に前記数値更新手段
より数値情報を取得する数値情報取得手段が構成されて
いる。基本回路31のROM313により、前記数値情
報取得手段により取得された数値情報と表示結果として
導出表示される識別情報とを対応づけるための情報が記
憶された識別情報テーブル記憶部が構成されている。基
本回路31とCRTコントロール回路53とにより、該
識別情報テーブル記憶部の記憶情報に基づいて前記数値
情報取得手段により取得された数値情報と対応する識別
情報を選択し、選択した識別情報を前記複数の可変表示
部に表示結果として表示させる制御を行なう表示制御手
段が構成されている。
【0159】図8には、C_RND_K1a〜C_RN
D_K9aのカウンタ値は、すべてフルーツ図柄と対応
していることが開示されている。すなわち、この開示内
容により、前記数値更新手段は、複数種類の数値情報の
うち前記識別情報テーブル記憶部において前記特定種類
の識別情報と対応づけられた特定数値情報を更新可能で
あることが開示されている。たとえば、C_RND_K
1aのカウンタ値0、1、2、3により、前記特定種類
の識別情報と対応づけられた特定数値情報が構成されて
いる。また、図12のSA3、SA4により、前記数値
情報取得手段は、前記全特定種類識別情報表示決定手段
により前記全特定種類表示を行なうことが決定された場
合に、前記特定数値情報のみを更新する動作を行なって
いる前記数値更新手段から前記特定数値情報を取得する
ことが開示されている。また、C_RND_K1a〜C
_RND_K9aにより、前記特定数値情報のみを更新
する動作を行なっている前記数値更新手段が構成されて
いる。
【0160】図8により、前記識別情報テーブル記憶部
には前記数値情報取得手段により取得された数値情報と
前記複数の可変表示部の各々の表示結果として導出表示
される識別情報とを対応づけるための情報が記憶されて
おり、前記特定数値情報のみを更新する動作を行なって
いる前記数値更新手段から取得された前記特定数値情報
は、前記複数の可変表示部の各々について前記特定種類
の識別情報と対応づけられていることが開示されてい
る。
【0161】基本回路31により、前記複数の可変表示
部の一部が可変表示中でありかつ既に停止した可変表示
部の表示結果が前記全特定種類表示となる条件を満たす
全特定種類リーチ表示を行なうか否かを決定可能なリー
チ表示決定手段が構成されている。図14(d)によ
り、全特定種類リーチ表示の表示内容が開示されてい
る。図12のSA6、SA7により、前記数値情報取得
手段は、前記リーチ表示決定手段により前記全特定種類
リーチ表示を行なうことが決定された場合に、前記特定
数値情報のみを更新する動作を行なっている前記数値更
新手段から前記数値情報を取得して前記全特定種類リー
チ表示に必要な前記特定種類の識別情報が選択されるよ
うにすることが開示されている。
【0162】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、前記全特定種類表示を行なうことが決定さ
れた場合には、前記数値更新手段から取得された数値情
報は、その取得タイミングを問わず常に前記特定種類の
識別情報と対応したものになるために、表示される特定
種類の識別情報の種類が偏るという問題を回避でき、特
定種類の識別情報の表示をバラエティに富んだものとす
ることができる。また、数値情報取得手段により取得さ
れる数値情報を特定種類の識別情報に対応した数値情報
に変更する必要がなくなるため、遊技機における制御が
より容易になる。
【0163】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、複数の可変表示部各々について、表示され
る特定種類の識別情報の種類が偏るという問題を回避で
き、特定種類の識別情報の表示をよりバラエティに富ん
だものとすることができるため、より、遊技者の興趣の
向上を図ることができる。
【0164】請求項3に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、前記全特定種類リーチ表示を行なうことが
決定された場合に、前記特定数値情報のみを更新する動
作を行なっている前記数値更新手段から前記数値情報が
取得され、前記全特定種類リーチ表示に必要な前記特定
種類の識別情報が選択されるために、前記全特定種類リ
ーチが行なわれた際に表示される特定種類の識別情報の
種類が偏るという問題を回避でき、特定種類の識別情報
の表示をバラエティに富んだものとすることができる。
また、数値情報取得手段により取得される数値情報を特
定種類の識別情報に対応した数値情報に変更する必要が
なくなるため、遊技機における制御がより容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 遊技機の一例のパチンコ遊技機の遊技盤面を
示す正面図である。
【図2】 パチンコ遊技機の遊技制御を行なう制御回路
を示すブロック図である。
【図3】 パチンコ遊技機の遊技制御を行なう制御回路
を示すブロック図である。
【図4】 パチンコ遊技機の遊技制御を行なう制御回路
を示すブロック図である。
【図5】 表示制御基板に形成された表示制御用の制御
回路を示すブロック図である。
【図6】 遊技制御,特別図柄用可変表示装置の可変表
示制御,飾り図柄用可変表示装置の可変表示制御に用い
られる各種ランダムカウンタを説明するための説明図で
ある。
【図7】 ランダムカウンタの値により大当りを発生さ
せるか否かを事前に決定するための手順を示すフローチ
ャートである。
【図8】 飾り図柄表示用ランダムカウンタのカウンタ
値と飾り図柄との対応関係を定義する図柄テーブルの内
容を示す説明図である。
【図9】 飾り図柄用可変表示装置において可変表示さ
れる飾り図柄の配列構成を示す図である。
【図10】 シングルリーチ、複数ラインリーチおよび
オールフルーツリーチに振分けられた乱数の値の割合を
示す図である。
【図11】 基本回路が実行する遊技制御の制御手順を
説明するためのフローチャートである。
【図12】 飾り図柄プロセス分岐処理のサブルーチン
の中の一つのオールフルーツ図柄処理を説明するための
フローチャートである。
【図13】 飾り図柄用可変表示装置の表示内容を説明
するための図である。
【図14】 飾り図柄用可変表示装置の表示内容を説明
するための図である。
【符号の説明】
1は遊技盤、3は遊技領域、4は飾り図柄用可変表示装
置、5は可変表示部、24は特別図柄用可変表示装置、
31は基本回路、53はCRTコントロール回路、31
1はCPU、313はROM、531はCPUである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定条件の成立に基づいて複数種類の識
    別情報を可変表示可能な可変表示部を複数有する可変表
    示装置を含み、前記複数の可変表示部の表示結果が複数
    本の当りライン上のうちの少なくとも1本の当りライン
    上において特定の識別情報の組合せとなった場合に遊技
    者にとって有利な遊技状態に制御可能となる遊技機であ
    って、 前記複数種類の識別情報は、一部の前記可変表示部に表
    示されただけでは前記特定の識別情報の組合せとなるこ
    とはないが、前記複数の可変表示部すべてに当該識別情
    報が表示結果として表示された場合には、前記特定の識
    別情報の組合せとなる特定種類の識別情報を含み、 前記複数の可変表示部すべてに前記特定種類の識別情報
    を表示結果として導出表示させる全特定種類表示を行な
    うか否かを決定する全特定種類識別情報表示決定手段
    と、 所定の数値情報を更新する数値更新手段と、 前記所定条件の成立に起因する所定時期に前記数値更新
    手段より数値情報を取得する数値情報取得手段と、 前記数値情報取得手段により取得された数値情報と表示
    結果として導出表示される識別情報とを対応づけるため
    の情報が記憶された識別情報テーブル記憶部と、 該識別情報テーブル記憶部の記憶情報に基づいて前記数
    値情報取得手段により取得された数値情報と対応する識
    別情報を選択し、選択した識別情報を前記複数の可変表
    示部に表示結果として表示させる制御を行なう表示制御
    手段とを含み、 前記数値更新手段は、複数種類の数値情報のうち前記識
    別情報テーブル記憶部において前記特定種類の識別情報
    と対応づけられた特定数値情報を更新可能であり、 前記数値情報取得手段は、前記全特定種類識別情報表示
    決定手段により前記全特定種類表示を行なうことが決定
    された場合に、前記特定数値情報のみを更新する動作を
    行なっている前記数値更新手段から前記特定数値情報を
    取得することを特徴とする、遊技機。
  2. 【請求項2】 前記識別情報テーブル記憶部には前記数
    値情報取得手段により取得された数値情報と前記複数の
    可変表示部の各々の表示結果として導出表示される識別
    情報とを対応づけるための情報が記憶されており、前記
    特定数値情報のみを更新する動作を行なっている前記数
    値更新手段から取得された前記特定数値情報は、前記複
    数の可変表示部の各々について前記特定種類の識別情報
    と対応づけられていることを特徴とする、請求項1に記
    載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記複数の可変表示部の一部が可変表示
    中でありかつ既に停止した可変表示部の表示結果が前記
    全特定種類表示となる条件を満たす全特定種類リーチ表
    示を行なうか否かを決定可能なリーチ表示決定手段をさ
    らに含み、 前記数値情報取得手段は、前記リーチ表示決定手段によ
    り前記全特定種類リーチ表示を行なうことが決定された
    場合に、前記特定数値情報のみを更新する動作を行なっ
    ている前記数値更新手段から前記数値情報を取得して前
    記全特定種類リーチ表示に必要な前記特定種類の識別情
    報が選択されるようにすることを特徴とする、請求項1
    に記載の遊技機。
JP10149015A 1998-05-29 1998-05-29 遊技機 Withdrawn JPH11333085A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10149015A JPH11333085A (ja) 1998-05-29 1998-05-29 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10149015A JPH11333085A (ja) 1998-05-29 1998-05-29 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11333085A true JPH11333085A (ja) 1999-12-07

Family

ID=15465818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10149015A Withdrawn JPH11333085A (ja) 1998-05-29 1998-05-29 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11333085A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004081323A (ja) * 2002-08-23 2004-03-18 Takeya Co Ltd 遊技機
JP2006187349A (ja) * 2004-12-28 2006-07-20 Samii Kk パチンコ遊技機
JP2008245935A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Aruze Corp 弾球遊技機
JP2008245938A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Aruze Corp 遊技機
JP2012139591A (ja) * 2012-04-27 2012-07-26 Universal Entertainment Corp 遊技機
JP2012148135A (ja) * 2012-04-04 2012-08-09 Heiwa Corp 遊技機

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004081323A (ja) * 2002-08-23 2004-03-18 Takeya Co Ltd 遊技機
JP2006187349A (ja) * 2004-12-28 2006-07-20 Samii Kk パチンコ遊技機
JP2008245935A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Aruze Corp 弾球遊技機
JP2008245938A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Aruze Corp 遊技機
JP2012148135A (ja) * 2012-04-04 2012-08-09 Heiwa Corp 遊技機
JP2012139591A (ja) * 2012-04-27 2012-07-26 Universal Entertainment Corp 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3992381B2 (ja) 遊技機
JP3101646B2 (ja) 遊技機
JP3106092B2 (ja) 遊技機
JP4121571B2 (ja) 遊技機
JPH08336648A (ja) 遊技機
JPH11244479A (ja) 遊技機
JPH09253296A (ja) 遊技機
JP2004121729A (ja) パチンコ遊技機
JPH1147372A (ja) 遊技機
JP2000153053A (ja) 遊技機
JPH08252367A (ja) 遊技機
JPH09206437A (ja) 遊技機
JPH11333085A (ja) 遊技機
JPH11309257A (ja) 遊技機
JP2000135337A (ja) 遊技機
JPH09225098A (ja) 遊技機
JPH11276676A (ja) 遊技機
JP4141507B2 (ja) 遊技機
JPH07116312A (ja) 遊技機
JPH11309256A (ja) 遊技機
JP4222641B2 (ja) 遊技機
JP4726933B2 (ja) 遊技機
JPH0928877A (ja) 遊技機
JPH07148321A (ja) 遊技機
JPH11313927A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050421

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20080418