JP2002085712A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002085712A JP2000285071A JP2000285071A JP2002085712A JP 2002085712 A JP2002085712 A JP 2002085712A JP 2000285071 A JP2000285071 A JP 2000285071A JP 2000285071 A JP2000285071 A JP 2000285071A JP 2002085712 A JP2002085712 A JP 2002085712A
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詔八 鵜川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技の興趣性の向上が図られた遊技機を提供
する。 【解決手段】 リーチ演出の前に特別な演出としての隠
蔽制御を行なうことにより、隠蔽制御の後のリーチ演出
に対する遊技者の期待感を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機や
コイン遊技機あるいはスロットマシンなどで代表される
遊技機に関する。詳しくは、複数種類の識別情報を更新
表示させることが可能な可変表示領域を複数有する可変
表示手段を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機として従来から一般的に
知られているものに、たとえば、パチンコ遊技機、コイ
ン遊技機またはスロットマシン等のように、複数種類の
識別情報を更新表示させることが可能な可変表示領域を
複数有する可変表示手段を備えたものがある。
【0003】このような遊技機においては、可変表示手
段の可変表示領域に表示される複数の識別情報が特定の
識別情報の組合わせになった場合に、遊技者にとって有
利な特定遊技状態(大当り)に制御されるものがある。
また、この特定遊技状態となる前には、大当りとなるこ
とを遊技者に期待させるリーチ演出が行なわれる遊技機
がある。また、リーチ演出が行なわれる前に、リーチ演
出になることを暗示させるような特殊な演出が行なわれ
ることがある。この特殊な演出が行なわれた場合には、
遊技者は、リーチへ発展するという期待感をもって遊技
を続行していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような遊技機に
おいては、特殊な演出が行なわれても、リーチ演出の種
類はランダムに選択されるため、特殊な演出後にリーチ
演出が行なわれても大当りとなる確率が特に高いわけで
はないので、遊技者は、特殊な演出に対してさほど大き
な期待感をいだかないようになっていた。
【0005】この発明は上述の問題に鑑みてなされたも
のであって、特殊な演出が行なわれた後のリーチ演出
を、予め定められた大当りになる確率が比較的高い複数
種類のリーチ演出の中から選択し得るようにし、特殊な
演出に対する信頼度が向上した遊技機を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段の具体例およびその効果】
以下、課題を解決するための手段の具体例およびその効
果を、図20に示す機能ブロック図を用いて説明する。
【0007】(1) 複数種類の識別情報を更新表示さ
せることが可能な可変表示領域を有する可変表示手段
(可変表示装置8)と、該可変表示手段を制御する表示
制御手段(表示制御基板80)と、前記識別情報の更新
表示の結果、前記可変表示領域に表示される識別情報が
特定の表示結果(大当り図柄)となったことを条件とし
て、遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り)に制
御可能な遊技制御手段(遊技制御基板31)とを備え、
前記表示制御手段は、前記識別情報の更新表示を開始
(図18の(a),(b)、および、図19の(a),
(b))した後、前記識別情報を視認困難または視認不
能な隠蔽状態(図18の(c)、および、図19の
(c))に制御する隠蔽制御を行なうことが可能であ
り、該隠蔽制御が行なわれた場合には(図16のSJ1
2)、前記識別情報を視認可能な状態に戻す制御を行な
った後に(図16のSJ18、図18の(d)および、
図19の(d))、全種類のリーチ演出のうちの特定の
複数種類のリーチ演出の中から選択されたリーチ演出を
行なわせる制御が可能である(図18の(e),(g)
および、図19の(e),(g))。
【0008】なお、識別情報を視認困難な状態とは、識
別情報の一部は見えても、全体が見えず、一見してすぐ
にいかなる識別情報であるかを判断できない状態をい
う。識別情報を視認不能な状態とは、識別情報が全く見
えないか、識別情報の一部は見えても、その全体が見え
ず、いかなる識別情報であるかを判別できない状態をい
う。識別情報を視認可能な状態とは、識別情報の全体が
見える状態、または、識別情報の一部は見えない状態で
あっても、いかなる識別情報であるかを判別できる状態
をいう。
【0009】さらに、識別情報を視認困難な状態とは、
少なくとも一の識別情報の少なくとも一部が、何らかに
覆われて見えない状態であってもよい。また、識別情報
を視認困難な状態とは、当該遊技機の通常の識別情報の
更新表示を行なっている通常更新表示状態時に見えてい
る識別情報の状態に比較して、識別情報が見えにくく、
いかなる識別情報であるかを判別し難い状態であっても
よい。このとき、視認可能な状態とは、全ての識別情報
の全ての部分が見えている状態であってもよいととも
に、視認不能な状態とは、識別情報のいずれの部分もが
見えない状態であってもよい。
【0010】上記の構成によれば、隠蔽制御が行なわれ
た場合には、全種類のリーチ演出のうちの特定の複数種
類のリーチ演出の中から選択されたリーチ演出が行なわ
れるため、リーチ演出の面白味が向上したものとなる。
また、隠蔽制御が行なわれずにリーチ演出が行なわれる
場合に比較して、特定の表示結果となる期待感を遊技者
により大きくいだかせることができる。さらに、識別情
報の更新表示を開始した後において、リーチ演出が行な
われることを予告する特殊な演出である隠蔽制御を行な
うことにより、識別情報の更新表示中においても遊技者
を飽きさせないようにすることができる。
【0011】なお、上記遊技制御手段と表示制御手段と
は、1つの手段がそれぞれの機能を有するものであって
もよい。すなわち、遊技制御手段と表示制御手段とが1
チップのマイコンに組み込まれて構成されていてもよ
い。
【0012】(2) 前記隠蔽制御により、前記可変表
示領域および該可変表示領域に表示される識別情報が拡
大表示されることにより、前記識別情報が隠蔽される
(図18の(c))。
【0013】上記の構成によれば、可変表示手段の更新
表示に大きな変化があるため、遊技者が識別情報の更新
表示の動作を見ることに飽きないようにすることができ
る。
【0014】上記の構成によれば、可変表示手段の更新
表示に大きな変化があるため、遊技者が識別情報の更新
表示の動作を見ることを飽きないようにすることができ
る。
【0015】(3) 前記隠蔽制御により、前記可変表
示領域が移動することにより識別情報が隠蔽される(図
19の(c))。
【0016】上記の構成によれば、可変表示手段の更新
表示に大きな変化があるため、遊技者が識別情報の更新
表示の動作を見ることに飽きないようにすることができ
る。
【0017】(4) 前記可変表示領域が複数設けら
れ、前記隠蔽制御により、前記複数の可変表示領域のう
ち少なくとも一の可変表示領域が拡大表示されることに
より、他の可変表示領域の識別情報が隠蔽される(図1
8の(c))。
【0018】上記の構成によれば、可変表示手段の更新
表示に大きな変化があるため、遊技者が識別情報の更新
表示の動作を見ることに飽きないようにすることができ
る。
【0019】(5) 前記可変表示領域は、線によって
区画されている(図18および図19)。
【0020】上記の構成によれば、可変表示領域の移動
および拡大表示等が遊技者に分かり易くなる。
【0021】(6) 前記可変表示領域が複数設けら
れ、前記隠蔽制御が行なわれているときは、前記複数の
可変表示領域のうち少なくとも1つの可変表示領域に表
示される識別情報は、いかなる識別情報であるかを判別
可能な状態となっている(図18の(c)または図19
の(c))。
【0022】なお、識別情報を判別可能な状態とは、識
別情報の全てが見えることによりその識別情報がいかな
る識別情報であるかを認識可能な状態、または、識別情
報のうち一部が隠蔽されていても、隠蔽されていない部
分から判断して、いかなる識別情報であるかを認識でき
る状態をいう。さらに、識別情報を判別可能な状態と
は、可変表示領域に表示されている識別情報が、いかな
る識別情報であるかが遊技者に分かる状態であればいか
なる状態であってもよいが、たとえば、仮に、識別情報
の更新表示が停止している場合に視認困難な状態であっ
ても、更新表示(スクロール)することにより、いかな
る識別情報が更新中において可変表示領域に更新表示さ
れているかを遊技者が分かる状態であってもよい。
【0023】上記の構成によれば、1つの可変表示領域
の識別情報のみ判別可能なので、他の判別不可能な識別
情報が、いかなる態様となっているのかという興味を遊
技者にいだかせることができる。
【0024】(7) 前記隠蔽制御が行なわれていると
きは、前記各可変表示領域に表示される識別情報が同期
して更新表示する(図18の(c)または図19の
(c))。
【0025】上記の構成によれば、隠蔽制御後に、複数
の可変表示領域それぞれに表示される識別情報の全てが
同期して更新表示する状態を違和感なく演出することが
できる。
【0026】(8) 前記リーチ演出は、前記複数の可
変表示領域それぞれに表示される識別情報の全てが同期
して更新表示する全回転リーチによる演出を含んでいる
(図18の(e)または図19の(e))。
【0027】上記の構成によれば、隠蔽制御が行なわれ
た場合には、遊技者から見て、必ず、特定の識別情報の
組合わせとなるかのように見えるため、大当りへの期待
感を向上させることができる。
【0028】(9) 前記隠蔽制御が行なわれた場合に
おいては、前記リーチ演出が行なわれるまでの一連の変
動態様が同一である(図18の(a)〜(d)または図
19の(a)〜(d))。
【0029】なお、変動態様が同一とは、更新表示中に
おいて、隠蔽制御が開始されるタイミング、隠蔽制御が
終了するタイミングおよび隠蔽制御終了後にリーチ演出
が行なわれるタイミングなどの可変表示態様の変化の切
換タイミングが同一という意味である。
【0030】上記の構成によれば、隠蔽制御が行なわれ
てもリーチ演出が開始されるまでは全回転リーチ演出と
なるか他のリーチ演出となるかが識別できないので、全
回転リーチ演出が行なわれる期待感を遊技者に持たせて
遊技を続行させることができる。
【0031】(10) 前記隠蔽制御が行なわれてリー
チ状態となった場合(図6の特殊テーブル)、前記隠蔽
制御が行なわれずにリーチ状態となった場合(図6の通
常テーブル)に比較して、前記特定遊技状態となる信頼
度が高いことを特徴とする(図6の停止図柄条件参
照)。
【0032】なお、信頼度とは、リーチ状態となった後
に、リーチが特定遊技状態(大当り)に対して、どの位
期待できるかを表したものである。
【0033】上記の構成によれば、隠蔽制御が行なわれ
た場合、特定遊技状態となる信頼度が高く設定されてい
るので、隠蔽制御が行なわれれば特定遊技状態となると
いう期待感を遊技者により大きく持たせることができ
る。
【0034】(11) 前記表示制御手段は、前記特定
の表示結果とならないことが決定されている場合におい
ても、前記隠蔽制御を行なうことが可能である(図6の
特殊テーブルのコマンド「80H 10H」または「8
0H 30H」)。
【0035】上記の構成によれば、特別の表示結果とな
らないことが決定されている場合においても、隠蔽制御
により特定の表示結果となる期待感をもたせることがで
きるため、遊技者に遊技を飽きさせることなく遊技を継
続させることができる。
【0036】以下、本発明の特徴点および変形例を列挙
する。 (1) 前記識別情報の更新表示中においては、前記識
別情報が、一旦、仮停止された後、再度、更新表示され
る。
【0037】(2) 前記仮停止時においては、前記識
別情報が更新表示しない準停止状態となる。(準停止状
態においては、識別情報の移動、識別情報の大きさの変
化、識別情報の色の変化、識別情報の平面的な回転、識
別情報の裏表の回転等が行なわれる。) (3) 前記準停止状態においては、全ての識別情報が
更新表示しない状態となる。
【0038】(4) 前記更新表示中においては、前記
識別情報が視認識され難い速度の高速更新表示を行なう
ことが可能である。
【0039】(5) 前記隠蔽制御は、前記仮停止中
(準停止中)に行なわれる。 (6) 前記隠蔽状態においては、モザイクにより前記
識別情報が隠蔽される。
【0040】(7) 前記隠蔽状態においては、キャラ
クタの後ろに前記識別情報が隠蔽される。
【0041】(8) 前記隠蔽状態においては、構造的
なシャッターが降りてくることにより前記識別情報が隠
蔽される。また、前記隠蔽状態においては、映像的にシ
ャッターが降りてくる演出が行なわれることにより前記
識別情報が隠蔽される。
【0042】(9) 前記隠蔽状態においては、前記識
別情報が縮小されて隠蔽される。 (10) 前記隠蔽状態においては、前記識別情報がし
ばらく消えて隠蔽される。
【0043】(11) 前記隠蔽状態においては、前記
識別情報が透明になることによって隠蔽される。
【0044】(12) 前記隠蔽状態においては、前記
識別情報が海に落ちるような演出により前記識別情報が
消えることにより隠蔽される。
【0045】(13) 前記隠蔽状態においては、前記
識別情報が描かれたカードの裏表が反転して前記識別情
報が隠蔽される。
【0046】(14) 前記隠蔽状態においては、一の
識別情報の後部に他の識別情報が隠される。
【0047】(15) 前記隠蔽状態においては、前記
可変表示領域がの明るさが調整されて前記識別情報が隠
蔽される。
【0048】(16) 前記隠蔽状態においては、前記
識別情報が移動して前記可変表示領域の枠の外へ行くか
のうような演出により隠蔽される。
【0049】(17) 前記隠蔽状態においては、前記
識別情報が箱の中に入れられて隠蔽される。
【0050】(18) 前記隠蔽状態においては、前記
識別情報が掘られた穴の中に入れられて隠蔽される。
【0051】(19) 前記隠蔽制御は、前記識別情報
の更新表示中において、前記識別情報が合体することに
より行なわれる。
【0052】(20) 前記隠蔽状態においては、モー
フィングによる演出により隠蔽される。モーフィングと
は、たとえば、一の識別情報を他の識別情報に徐々に変
化させていくような演出をいう。
【0053】(21) 前記遊技制御手段は、前記可変
表示手段を制御するための表示指令情報を出力し、前記
表示制御手段は、前記出力されてきた表示指令情報に基
づいて前記可変表示手段を制御する。
【0054】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態
においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示す
が、本発明はこれに限らず、たとえばコイン遊技機やス
ロットマシンなどであってもよく、表示状態が変化可能
な可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が特
定の表示態様になった場合に、遊技者にとって有利な特
定遊技状態に制御可能な遊技機であれば、すべてに適用
することが可能である。
【0055】図1は、本発明に係る遊技機の一例のパチ
ンコ遊技機1およびこれに対応して設置されたカードユ
ニット50の正面図である。
【0056】カードユニット50には、カード利用可表
示ランプ151が設けられており、カードユニット50
が使用可能な状態にある旨が、このカード利用可表示ラ
ンプ151の点灯または点滅により遊技者に知らされ
る。このカードユニット50は、遊技機設置島に設置さ
れている複数台のパチンコ遊技機1の間に挿入された状
態で設置されており、左右どちらの遊技機に接続されて
いるかが連結台方向表示器153により表示される。
【0057】遊技者がカード残高の記録されたプリペイ
ドカードをカード挿入口155に挿入すると、そのプリ
ペイドカードに記録されているカード残高が読取られ
る。次に、遊技者が所定の貸玉操作を行なうことによ
り、予め入力設定されている貸出単位額分の残高が減額
されるとともに、その貸出単位額分の打玉がパチンコ遊
技機1の打球供給皿3に貸出される。
【0058】カードユニット50には端数表示スイッチ
152が設けられている。この端数表示スイッチ152
を押圧操作することにより、たとえばカード残高やエラ
ーが発生した場合のエラーコードなどの情報がパチンコ
遊技機1に設けられた情報表示器(図示省略)に表示さ
れる。図中156はカードユニット錠であり、このカー
ドユニット錠156に所定のキーを挿入して解錠操作す
ることにより、カードユニット50の前面側を開成でき
るように構成されている。
【0059】パチンコ遊技機1は、額縁状に形成された
ガラス扉枠2を有する。このガラス扉枠2の後方には、
遊技盤6が着脱自在に取付けられている。また、ガラス
扉枠2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿
3の下部には、打球供給皿3から溢れた玉を貯留する余
剰玉受皿4と、遊技者が打球操作するための操作ノブ5
とが設けられている。操作ノブ5を遊技者が操作するこ
とにより、打球供給皿3内に貯留されているパチンコ玉
を1個ずつ発射することができる。遊技領域7の中央に
は、識別情報の一例となる複数種類の特別図柄を可変表
示(以下、変動表示ともいう)させる可変表示装置8が
設けられている。
【0060】この可変表示装置8には、普通図柄が可変
表示される普通図柄用の可変表示器10と、始動記憶表
示器18とが設けられている。さらに、可変表示装置8
の下方には、始動口14が構成された始動用電動役物1
5と、開閉板20の傾動により打玉の入賞可能な開放状
態となる可変入賞球装置19とが設けられている。始動
用電動役物15には、可動片が左右に設けられている。
また、一般入賞口として、可変表示装置8の上部や、可
変入賞球装置19の左右、遊技領域7の下方左右に入賞
口24がそれぞれ設けられている。また、26は、打込
まれた打玉がいずれの入賞口や可変入賞球装置にも入賞
しなかった場合にアウト玉として回収するアウト口であ
り、25は、装飾ランプである。
【0061】遊技領域7の外周には枠ランプ(遊技効果
LED28aおよび遊技効果ランプ28b,28c)
と、賞球の払出し時に点灯する賞球ランプ51と、玉切
れ中に点灯するランプ玉切れランプ52とが設けられて
おり、遊技領域7の上部の左右にはステレオ音の音声な
どの効果音を発生するためのスピーカ27,27が設け
られている。
【0062】可変表示装置8は、複数種類の特別図柄を
可変表示可能なCRT表示器で構成されている。可変表
示装置8の中央の画像表示領域9では、表示画面の左か
ら右へ並ぶ態様で、左可変表示部、中可変表示部、およ
び右可変表示部の3つの可変表示部が表示される。各可
変表示部においては、複数種類の識別情報としての特別
図柄が個別に変動表示可能である。この例の場合、各可
変表示部において表示される特別図柄は、0〜11の1
2種類の図柄を漢数字で表した図柄であり、予め定め配
列が定められており、その配列順序にしたがってスクロ
ール等の変動態様で可変表示装置において巡回表示され
る。
【0063】始動入賞が発生したことを条件として、
左,中,右のすべての可変表示部が一斉に可変開始し、
各可変表示部において、複数種類の特別図柄が上から下
に向かってスクロール表示される。そして、まず左可変
表示部が停止制御され、次に右可変表示部が停止制御さ
れ、最後に中可変表示部が停止制御される。左可変表示
部で可変表示される図柄は左図柄と呼ばれ、中可変表示
部で可変表示される図柄は中図柄と呼ばれ、右可変表示
部で可変表示される図柄は右図柄と呼ばれる。
【0064】特別図柄の変動表示における変動表示パタ
ーンは、予め複数種類定められており、その中から選択
的に用いられる。この変動表示パターンは、変動開始か
ら表示結果の確定表示(停止表示)までに要する変動表
示時間を特定可能である。これらの変動表示パターンの
うちの一部の変動表示パターンについては、同じ変動態
様であるが変動表示時間が通常(通常変動パターン)よ
りも短縮された短縮変動パターンが設定されており、通
常変動パターンと短縮変動パターンとが選択的に用いら
れる。
【0065】この可変表示装置8が可変停止された状態
で、特別図柄が予め定められた特定の特別図柄の組合せ
(たとえば七七七のようなゾロ目の図柄の組合せ)とな
ることにより、表示結果が予め定められた特定の表示態
様(特定の識別情報の組合わせ)となった場合には、特
定遊技状態としての大当たり状態が発生する。以下、こ
のような大当り状態が発生する特定の特別図柄の組合せ
を大当り図柄という。大当りとなれば、可変入賞球装置
19の開閉板20が傾動して大入賞口が開口する。これ
により、打玉を大入賞口に入賞させることが可能な遊技
者にとって有利な第1の状態に制御され、遊技状態が遊
技者にとって有利な特定遊技状態(大当り状態)とな
る。開閉板20は、ソレノイド21によって駆動され
る。
【0066】可変表示装置8の可変表示中においては、
リーチ状態が発生する場合がある。ここで、リーチと
は、表示状態が変化(識別情報が更新表示)可能な可変
表示装置を有し、該可変表示装置が時期を異ならせて複
数の表示結果を導出表示し、該複数の表示結果が予め定
められた特定の表示態様の組合せ(特定の識別情報の組
合わせ)となった場合に、遊技状態が遊技者にとって有
利な特定遊技状態となる遊技機において、前記複数の表
示結果の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に
導出表示されている表示結果が前記特定の表示態様の組
合せとなる条件を満たしている表示状態をいう。また、
別の表現をすれば、リーチとは、表示状態が変化可能な
可変表示部を複数有する可変表示装置の表示結果が予め
定められた特定の表示態様の組合せになった場合に、遊
技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技
機において、前記可変表示装置の表示結果がまだ導出表
示されていない段階で、前記特定の表示態様の組合せが
表示されやすい可変表示態様となったと遊技者に思わせ
るための表示状態をいう。そして、たとえば、前記特定
の表示態様の組合せが揃った状態を維持しながら複数の
前記可変表示部による可変表示を行なう状態もリーチ表
示状態に含まれる。さらにリーチの中には、それが出現
すると、通常のリーチに比べて、大当りが発生しやすい
ものがある。このような特定のリーチをスーパーリーチ
という。
【0067】また、リーチ状態とは、可変表示装置が可
変開始された後表示制御が進行して表示結果が導出表示
される前段階にまで達した時点でも、前記特定の表示態
様となる表示条件から外れていない表示態様をもいう。
また、リーチ状態とは、可変表示装置の表示制御が進行
して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点
での表示状態であって、前記表示結果が導出表示される
以前に決定されている複数の可変表示領域の表示結果の
少なくとも一部が前記特定の表示態様となる条件を満た
している場合の表示状態をもいう。
【0068】可変入賞球装置19の大入賞口内部には可
変入賞球装置19に入賞した玉を検出するカウントスイ
ッチ23が設けられている。また、大入賞口内は、特定
入賞領域と通常入賞領域とに区分されており、特定入賞
領域には、V入賞を検出するVカウントスイッチ22が
設けられている。特定入賞領域に入賞した入賞玉はVカ
ウントスイッチ22により検出された後、カウントスイ
ッチ23により検出される。一方、通常入賞領域に入賞
した通常入賞玉は大入賞口内においてはカウントスイッ
チ23のみにより検出される。可変入賞球装置19に入
賞した入賞玉がカウントスイッチ23により検出される
毎に15個の賞球が払出される。
【0069】パチンコ遊技機1の背面側には、各入賞口
および入賞球装置に入賞した入賞玉を所定の入賞経路に
沿って導く入賞玉集合カバー(図示省略)が設けられて
おり、この入賞玉集合カバーにより導かれた入賞玉は、
入賞玉を1個宛処理する入賞玉処理装置(図示省略)に
供給される。入賞玉処理装置には入賞球検出スイッチ
(図2参照)が設けられており、これにより、入賞玉処
理装置による景品玉の払出しの対象となる入賞玉が検出
される。
【0070】可変入賞球装置19の第1の状態は、大入
賞口に進入した打玉の数が所定個数(たとえば9個)に
達した場合、または所定期間(たとえば30秒間)経過
した場合のうちのいずれか早い方の条件が成立した場合
に一旦終了して開閉板20が閉成する。これにより、可
変入賞球装置19は打玉を入賞させることが不可能な遊
技者にとって不利な第2の状態に制御される。そして、
可変入賞球装置19が第1の状態となっている期間中に
進入した打玉が特定入賞領域に特定入賞し、Vカウント
スイッチ22により検出されたことを条件として、再
度、可変入賞球装置19を第1の状態にする繰返し継続
制御が実行される。この繰返し継続制御の実行上限回数
はたとえば16回と定められている。繰返し継続制御に
おいて、可変入賞球装置19が第1の状態にされている
状態がラウンドと呼ばれる。繰返し継続制御の実行上限
回数が16回の場合には、第1ラウンドから第16ラウ
ンドまでの16ラウンド分、可変入賞球装置19が第1
の状態にされ得る。
【0071】可変表示装置8の左側方部分および右側方
部分には、それぞれワープ入口11が設けられている。
このワープ入口11に進入した打玉は、可変表示装置8
の裏面側を通って下方に流下してワープ出口13から再
度遊技領域7に放出される。このため、ワープ出口13
から放出された打玉は、始動口14に比較的入賞しやす
い状態となる。
【0072】ワープ入口11に進入した打玉は、ゲート
スイッチ12で検出される。打玉がゲートスイッチ12
で検出されることを条件として、普通図柄用可変表示器
10が可変開始される。なお、普通図柄用可変表示器1
0が可変表示している最中にさらに打玉がゲートスイッ
チ12で検出された場合には、「4」を記憶数の上限と
して通過球が記憶されてその記憶数が通過記憶表示器
(図示省略)においてLEDの点灯数により表示され
る。
【0073】普通図柄用可変表示器10は7セグメント
表示器で構成されており、普通図柄と呼ばれる識別情報
が可変表示される。普通図柄用可変表示器10の表示結
果が予め定められた特定の表示態様(たとえば7)とな
れば普通図柄の「当り」となる。普通図柄用可変表示器
10に「当り」の表示結果が導出されると、始動用電動
役物15に設けられた左右1対の可動片が1回開成す
る。これにより始動用電動役物15が開放状態となって
打玉がより始動入賞しやすくなる。始動用電動役物15
が開放状態にある際に打玉が1つ始動入賞すれば、可動
片が元の位置まで閉成して打玉が始動入賞しにくい状態
に戻る。また、始動用電動役物15が開放状態となって
から所定の開放期間が経過すれば、始動入賞が発生しな
くとも可動片が元の位置まで閉成して開放状態は終了す
る。なお、確率変動状態においては、始動用電動役物1
5は2回開成し、かつ、1回の開成期間が延長される。
【0074】始動口14に入賞した始動入賞玉は遊技盤
6に設けられた始動口スイッチ17により検出される。
始動入賞玉が始動口スイッチ17で検出されると5個の
賞球が払出されるとともに、その検出出力に基づいて可
変表示装置8が可変開始される。可変表示装置8が可変
表示中に始動口スイッチ17により検出された始動入賞
は、「4」を記憶数の上限として記憶されてその記憶数
が始動記憶表示器18においてLEDの点灯数により表
示される。前述した特別図柄の短縮変動は、始動入賞の
記憶数が「4」になっている場合に行なわれる。このよ
うな始動入賞の記憶は、後述する基本回路のRAMにお
いて行なわれる。
【0075】可変表示装置8の変動表示の停止表示結果
が大当り図柄となり、その大当り図柄が予め定められた
確変図柄であれば、その停止表示結果に基づく大当り状
態の終了後、確率変動状態に制御される。ここで、確率
変動状態とは、特定遊技状態とは異なる遊技者にとって
有利な特別遊技状態の一種であり、通常時(通常遊技状
態)に比べて大当りが発生する確率が高く向上された状
態をいう。また、確変図柄は、複数種類存在する大当り
図柄のうちの予め定められた種類の大当り図柄であり、
この確変図柄として定められた大当り図柄が変動表示の
停止表示結果となった場合には、確率変動状態に制御が
されるのである。確率変動状態の発生を伴う大当りを確
変大当りといい、確率変動状態の発生を伴わない大当り
を非確変大当りという。
【0076】このような確率変動状態は、後述するよう
に定められた継続期間だけ継続し、次回の大当りが再
度、確変大当りであった場合には、その2回目の確変大
当りに伴なう特定遊技状態の終了後に、再び確率変動状
態となる。
【0077】したがって、確変大当りが連続する回数を
制限しない場合には、極めて長期間に亘って確率変動状
態に繰返し制御される場合があり、特別遊技状態により
遊技者の射幸心を煽り過ぎてしまうことになる。
【0078】そこで、このパチンコ遊技機1の場合に
は、初回の確変大当りが発生した後、所定回、確変大当
りが連続すると、確変大当りが発生しないように制限が
かけられる。なお、このような制限をかけることを以下
においては、「リミッタの作動」と呼ぶ。また、低確率
状態(高確率状態に対して大当りの発生確率が低く設定
された状態であり、前述した通常遊技状態を意味する)
において発生した大当りを初当りともいう。
【0079】また、確率変動状態は、高確率状態、確率
向上状態、または、確変状態とも呼ばれる。確率変動状
態においては、さらに、普通図柄用可変表示器10の表
示結果が当りとなる確率も向上させられる。
【0080】図2は、遊技制御基板31における回路構
成の一例を示すブロック図である。図2には、制御基板
として、遊技制御基板(主基板ともいう)31、賞球基
板(払出制御基板ともいう)37、ランプ制御基板3
5、音声制御基板70、発射制御基板91および表示制
御基板80が示されている。
【0081】賞球基板37、ランプ制御基板35、音声
制御基板70、発射制御基板91および表示制御基板8
0には、マイクロコンピュータ等が搭載されており、た
とえば、CPUやI/Oポートが設けられている。
【0082】賞球基板37には、玉払出装置97、およ
び、カードユニット50が接続される。ランプ制御基板
35には、遊技効果LED28a、賞球ランプ51、玉
切れランプ52、および遊技効果ランプ28b,28c
が接続される。発射制御基板91には、操作ノブ(打球
操作ハンドル)5と打球ハンマー(図示省略)を駆動す
る駆動モータ94とが接続される。駆動モータ94の駆
動力は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。表示
制御基板80には可変表示装置8(図示省略)が接続さ
れる。音声制御基板70にはスピーカ27が接続され
る。
【0083】遊技制御基板31には、遊技制御用のプロ
グラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路
(遊技制御用マイクロコンピュータ)53と、スイッチ
回路58と、ソレノイド回路59と、ランプ・LED回
路60と、情報出力回路64と、初期リセット回路65
と、アドレスデコード回路67とが設けられている。
【0084】基本回路53は、遊技制御用のマイクロコ
ンピュータであり、遊技制御用のプログラム等を記憶す
るROM54、ワークメモリとして使用されるRAM5
5、遊技制御用のプログラムに従って制御動作を行なう
CPU56、I/Oポート57を含む。基本回路53
は、タイマ割込みにしたがって、ROM54に記憶され
ている遊技用制御プログラムを定期的(たとえば2ms
ec毎)に先頭から繰返し実行する。
【0085】初期リセット回路65は、電源投入時に基
本回路53をリセットする回路である。基本回路53
は、初期リセット回路65から送られてきた初期リセッ
トパルスに応答してパチンコ遊技機1を初期化する。ア
ドレスデコード回路67は、基本回路53から与えられ
るアドレス信号をデコードしてI/Oポート57のうち
のいずれかのポートを選択するための信号を出力する回
路である。
【0086】スイッチ回路58は、各種スイッチからの
信号を基本回路53に与える回路である。スイッチ回路
58には、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、
Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ23、およ
び、入賞球検出スイッチ99が接続される。
【0087】情報出力回路64は、基本回路53から与
えられるデータに従って、確率変動が生じて確率変動状
態となっていることを示す確変情報、大当りが発生し特
定遊技状態となっていることを示す大当り情報、およ
び、始動入賞のうち画像表示領域9の可変表示に有効に
使用される始動入賞の発生を示す始動入賞情報をホール
管理コンピュータ等のホストコンピュータに対して出力
する回路である。
【0088】ソレノイド回路59は、始動用電動役物1
5の可動片を動作させるソレノイド16および可変入賞
球装置19の開閉板20を開閉するソレノイド21を基
本回路53からの指令に従って駆動する回路である。
【0089】ランプ・LED回路60は、可変表示器
(普通図柄用可変表示器)10、装飾ランプ25、およ
び始動記憶表示器18の点灯および滅灯を制御する回路
である。遊技制御基板31から賞球基板37、ランプ制
御基板35、音声制御基板70、および表示制御基板8
0には、指令情報の一例となるコマンドが送信される。
【0090】遊技制御基板31から賞球基板37に伝送
されるコマンドには、賞球の払出制御に関する指令情報
としてのコマンドと、貸玉の払出制御に関する指令情報
としてのコマンド(たとえば、玉貸し禁止コマンド、玉
貸し禁止解除コマンド等)とが含まれる。
【0091】また、遊技制御基板31から表示制御基板
80に伝送されるコマンドは表示制御コマンドであり、
その表示制御コマンドのうち特別図柄に関するコマンド
には、可変表示装置8の変動表示を開始させるとともに
変動パターンを指定するための変動開始コマンド、左,
中,右の特別図柄のそれぞれの予定停止図柄を指定する
左,中,右の停止図柄コマンド、図柄の変動表示の終了
を指定する全図柄停止コマンド等がある。この表示制御
コマンドは1バイトデータからなるMODEデータ(C
MD1)とEXTデータ(CMD2)との2組の2バイ
トデータから構成されている。MODEデータは、変動
開始コマンドや停止図柄コマンド等のコマンド種別を示
すデータである。EXTデータは、MODEデータによ
り示されたコマンド種別のうちの特定の表示制御内容を
具体的に指定するデータである。このようなコマンドデ
ータは、基本回路53のROM54に記憶されている。
【0092】基本回路53は、大当りあるいは入賞等の
発生に基づき、所定のランプ制御コマンドをランプ制御
基板35へ出力する。ランプ制御基板35では、ランプ
制御コマンドに基づく上記電気的装飾部品の点灯制御が
行なわれる。
【0093】基本回路53は、大当りあるいは入賞等の
発生に基づき、所定の音声制御コマンドを音声制御基板
70へ出力する。音声制御基板70では、音声制御コマ
ンドに基づいて所定の効果音をスピーカ27から出力さ
せる制御が行なわれる。
【0094】基本回路53は、入賞球検出スイッチ99
の検出信号と始動口スイッチ17の検出信号、Vカウン
トスイッチ22の検出信号、カウントスイッチ23の検
出信号に基づいて、所定個数の景品玉を払出すための賞
球信号を賞球基板37に出力する。賞球基板37では、
その出力されてきた賞球信号に基づいて玉払出装置を制
御して所定個数の景品玉を払出すための制御を行なう。
【0095】具体的には、可変入賞球装置19の大入賞
口に入賞した入賞玉については1個の入賞玉につきたと
えば15個の景品玉が払出され、始動入賞口14に入賞
した入賞玉については1個の入賞玉につきたとえば6個
の景品玉が払出され、その他の入賞口24に入賞した入
賞玉については入賞玉1個につきたとえば10個の景品
玉が払出されるように制御される。
【0096】このような3種類の個数の景品玉を払出制
御するべく、遊技制御基板31は、次のような制御動作
を行なう。始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ2
2またはカウントスイッチ23からの検出信号が入力さ
れると、その検出信号を賞球の払出個数決定の際に用い
る払出個数決定用データとして、スイッチに応じた賞球
の払出個数別に一時的に内部に記憶する。その後、入賞
球検出スイッチ99からの検出信号が入力されれば、そ
の入力以前に始動口スイッチ17からの検出信号があっ
たかどうかを、払出個数決定用データを参照することに
よって判断し、あった場合には、遊技制御基板31は賞
球基板37に対し「6」の賞球個数を払出指令するため
の賞球指令信号を出力する。一方、入賞球検出スイッチ
99からの検出信号があった場合に、それ以前にVカウ
ントスイッチ22またはカウントスイッチ23からの検
出信号があった場合には、遊技制御基板31は「15」
の賞球個数の賞球指令信号を賞球基板37に出力する。
さらに、入賞球検出スイッチ99からの検出信号があっ
た場合において、それ以前に始動口スイッチ17,Vス
イッチ22,カウントスイッチ23のいずれからも検出
信号が入力されていなかった場合には、遊技制御基板3
1は「10」の賞球個数を払出し指令するための賞球指
令信号を賞球基板37に出力する。
【0097】遊技制御基板31から賞球基板37に送ら
れた賞球個数信号は、賞球基板37に設けられた払出制
御用マイクロコンピュータ(図示省略)により受信され
る。払出制御用マイクロコンピュータは、玉払出装置9
7を駆動して賞球個数信号により特定される個数の賞球
を払出す制御を行なう。
【0098】図3は、表示制御基板80内の回路構成
を、画像表示を実現するCRT82とともに示すブロッ
ク図である。RAM101aを内蔵する表示制御用CP
U101は、制御データROM102に格納されたプロ
グラムに従って動作し、遊技制御基板31から入力バッ
ファ回路105における入力バッファ105aを介して
ストローブ信号としての表示制御信号INT(割込信号
ともいう)が入力されると表示制御用CPU101が割
込動作状態となって表示制御用のコマンドデータを取込
む。そして、取込んだ表示制御コマンドデータに従っ
て、CRT82に表示される画像の表示制御を行なう。
制御データROM102には、変動表示の表示パターン
に関するデータ等の表示制御用のデータが各種記憶され
ている。
【0099】具体的には、表示制御用CPU101は、
表示制御コマンドデータに応じた指令をVDP103に
与える。VDP103は、キャラクタROM86から必
要なデータを読出す。そして、VDP103は、入力し
たデータに従ってCRT82に表示するための画像デー
タを生成し、その画像データをVRAM87に格納す
る。そして、VRAM87内の画像データは、R
(赤),G(緑),B(青)信号(RGB信号)に変換
され、D/A変換回路104でアナログ信号に変換され
てCRT82に出力される。
【0100】なお、図3には、VDP103をリセット
するためのリセット回路83、VDP103に動作クロ
ックを与えるための発振回路85、使用頻度の高い画像
データを格納するキャラクタROM86、および表示制
御コマンドデータを入力する入力バッファ回路105も
示されている。キャラクタROM86に格納される使用
頻度の高い画像データとは、たとえば、CRT82に表
示される人物、動物、または、文字、図形もしくは記号
等からなる画像などである。
【0101】表示制御用CPU101は、後述する表示
制御コマンドデータを記憶しておくためのRAM101
aを内蔵しており、遊技制御基板31から表示制御コマ
ンドを受信すると、各変動パターンにおいて予め決めら
れている背景やキャラクタを画面上で移動表示する制御
を行なう。なお、予め決められているタイミングで背景
やキャラクタの切換も行なわれるが、それらも表示制御
用CPU101が独自に制御する。
【0102】また、表示制御基板80側において表示制
御コマンドが入力される入力バッファ回路105は、遊
技制御基板31から表示制御基板80へ向かう方向にの
み信号の伝送を許容するが表示制御基板80側から遊技
制御基板31側へ向かう信号の伝送を行なわない不可逆
性入力手段である。入力バッファ回路105を構成する
入力バッファ105aとして、たとえば、汎用のCMO
S−ICである74HC244が2チップ用いられる。
この入力バッファ105aのイネーブル端子には常にロ
ーレベル(GNDレベル)が与えられている。このよう
な構成によれば、表示制御基板80から遊技制御基板3
1に信号が与えられる可能性を確実になくすことができ
る。従って、表示制御基板80側から遊技制御基板31
側に信号が伝わる余地はなく、表示制御コマンドの伝送
経路に不正改造が加えられても、不正改造によって出力
される信号が遊技制御基板31側に伝わることはない。
このため、遊技制御基板31と表示制御基板80との間
の信号に関しては一方向通信が担保され、表示制御コマ
ンドの伝送経路を介して遊技制御基板31に不正な信号
(データ)を入力させて不正な制御動作を行なわせる不
正行為を確実に防ぐことができる。また、不可逆性入力
手段は、バッファIC回路で構成されているために、比
較的容易に遊技制御手段への不正情報の入力を阻止でき
る。なお、不可逆性入力手段として、個別のトランジス
タ等の他の回路素子を設けてもよい。
【0103】また、遊技制御基板31側において表示制
御コマンドが出力される出力バッファ回路63も同様
に、遊技制御基板31から表示制御基板80へ向かう方
向にのみ信号の伝送を許容するが表示制御基板80側か
ら遊技制御基板31側へ向かう信号の伝送を行なわない
不可逆性を有する出力インタフェースである。従って、
表示制御基板80側から遊技制御基板31側に信号が伝
わる余地はなく、表示制御コマンドの伝送経路に不正改
造が加えられても、不正改造によって出力される信号が
遊技制御基板31側に伝わることはない。
【0104】図4は、遊技制御基板31側の基本回路5
3が遊技制御に用いる各種ランダムカウンタを示す図で
ある。図4には、C_RND1、C_RND_L、C_
RND_C、C_RND_R、C_RND_RACTの
5種類のランダムカウンタが示されている。
【0105】C_RND1は、始動入賞記憶(始動記憶
ともいう)がある場合にその始動入賞記憶に基づく特別
図柄の可変表示の結果を大当りとするか否かを決定する
ために用いられる大当り決定(判定)用のランダムカウ
ンタである。このランダムカウンタは、タイマ割込毎
(具体的には0.002秒毎)に1ずつ加算更新され、
0から加算更新されてその上限である299まで加算更
新された後再度0から加算更新される。
【0106】C_RND_L、C_RND_C、C_R
ND_Rは、画像表示領域9に最終的に停止表示される
停止図柄(確定図柄)の種類(予定停止図柄)を決定す
るために用いられるランダムカウンタである。
【0107】C_RND_Lは左図柄決定用であり、0
から加算されてその上限である11まで加算されると再
度0から加算される。C_RND_Lは、タイマ割込毎
すなわち0.002秒毎に1ずつ加算される。なお、大
当りとなる場合には、中図柄および右図柄が、このC_
RND_Lに基づいて決定され、左図柄と同じ図柄に揃
えられる。
【0108】C_RND_Cは、中図柄決定用のランダ
ムカウンタであり、0から加算されてその上限である1
1まで加算されると再度0から加算される。C_RND
_Cは、タイマ割込毎すなわち0.002秒毎、およ
び、割込処理余り時間毎に1ずつ加算される。ここで、
割込処理余り時間とは、後述する図22の割込処理ルー
チンが一通り実行された後次のタイマ割込が発生するま
での余り時間のことであり、この余り時間を利用して後
述する図22のステップS3に従い無限ループで加算処
理が実行される。
【0109】C_RND_Rは、右図柄決定用のランダ
ムカウンタであり、0から加算されてその上限である1
1まで加算された後再度0から加算される。C_RND
_Rはその上限である11まで加算された後再度0から
加算される。C_RND_Rは、前述のC_RND_C
の桁上げごとに1ずつ加算される。
【0110】C_RND_RACTは、リーチ状態の演
出表示を行なう場合において、リーチ演出表示の種類を
選択決定するためのリーチ選択用のランダムカウンタで
あり、0から加算されてその上限である119まで加算
された後再度0から加算される。C_RND_RACT
は、タイマ割込毎すなわち0.002秒毎、および、割
込処理余り時間毎に1ずつ加算される。このC_RND
_RACTがとり得る0〜119のそれぞれの値は、複
数種類用意されたリーチ演出表示の種類(後述するリー
チ1〜リーチ5)のうちのいずれかの種類に対応付けら
れており、このC_RND_RACTの抽出値に対応す
る種類のリーチ演出表示が行なわれる。
【0111】次に、可変表示装置8の画像表示領域9に
表示される特別図柄の配列構成について説明する。左図
柄、中図柄、および、右図柄の各特別図柄は、漢数字に
よる複数種類(この例では12種類)の図柄により構成
されており、スクロール表示等の表示態様で可変表示さ
れる。各特別図柄は、複数の図柄が所定の順序で配列さ
れた図柄データとして、基本回路53のROM54に記
憶されている。特別図柄は、この配列順序にしたがった
順序でスクロール等して変動表示される。
【0112】特別図柄の図柄データの具体的な構成は、
次のとおりである。左,中,右図柄の各々においては、
12種類の図柄のそれぞれに対応して、0,1,…,1
1の図柄ポジション番号が割り振られている。このよう
な図柄ポジション番号は、前述したC_RND_L、C
_RND_C、C_RND_Rの各々から抽出され得る
0〜11のカウンタ値のそれぞれに対応している。
【0113】前述したC_RND1の抽出値に基づいて
大当たりが事前決定された場合には、前述したC_RN
D_Lの抽出値が図柄ポジション番号と一致する場所の
図柄が左,中,右の各予定停止図柄として選択決定され
る。これにより、大当りが事前決定された場合には、
左,中,右の各予定停止図柄が同じ図柄に揃う。一方、
はずれが事前決定された場合には、C_RND_L、C
_RND_C、C_RND_Rのそれぞれの抽出値がそ
れぞれに対応する図柄ポジション番号と一致する場所の
図柄が左,中,右の各予定停止図柄として選択決定され
る。ただし、そのように選択決定された予定停止図柄が
すべて一致してしまう場合には、左,中,右の各予定停
止図柄が同じ図柄の種類に揃わないように中図柄が1図
柄分ずらされることにより、強制的にはずれ図柄に補正
される。
【0114】図5は、始動記憶がある場合にその始動記
憶に基づく特別図柄の可変表示の結果を大当りとするか
否かを決定する処理手順を説明するためのフローチャー
トである。
【0115】始動入賞があれば、C_RND1のカウン
ト値が抽出される。C_RND1の抽出値は大当り判定
用バンクに格納される。ここで、大当り判定用バンク
は、始動入賞に応じて抽出されたC_RND1の抽出値
のデータを一時的に格納するための記憶領域をいい、基
本回路53のRAM55の作業領域に設けられている。
始動入賞は最大4つまで記憶されるため、大当り判定用
バンクは、バンク0〜バンク3の4つの記憶領域を有す
るシフトレジスタにより構成されている。大当り判定用
バンクにおいては、始動入賞が検出された時点で、大当
り判定用バンク0,1,2,3の順序で、始動入賞に対
応するC_RND1の抽出値のデータが記憶されて行
く。
【0116】具体的に、始動入賞に応じたC_RND1
の抽出値は、最大4つ記憶されるが、最も古いタイミン
グでの抽出値が大当り判定用バンク0に記憶され、始動
入賞に応じて、バンク1,2,3の順に抽出値が記憶さ
れて行く。大当り判定用バンク0〜3のうちのバンク0
に記憶されている抽出値が、大当りを発生させるか否か
の判定に用いられる。そして、バンク0の判定が済む
と、バンク0の記憶データがクリアされるとともに、バ
ンク1,2,3のそれぞれの記憶データが、1バンクず
つバンク0に向けてシフトされる。そして、そのような
大当りの判定とデータのシフトとが繰返し実行されるこ
とにより、始動入賞記憶に応じた大当りの判定が行なわ
れるのである。
【0117】また、始動入賞が検出されるのと同時にC
_RND_Lのカウント値も抽出され、その抽出値は左
図柄判定用バンクに格納される。左図柄判定用バンクに
ついても大当り判定用バンクと同様に基本回路53のR
AM55の作業領域に設けられており、左図柄判定用バ
ンク0〜左図柄判定用バンク3の4つの記憶領域を有す
るシフトレジスタにより構成されている。そして、左図
柄判定用バンクにおいては、始動入賞が検出された時点
で、左図柄判定用バンク0,1,2,3の順序で、始動
入賞に対応するC_RND_Lの抽出値のデータが記憶
されて行く。
【0118】次に、大当り判定用バンクに格納された抽
出値を判定するための大当り判定値が設定される。ここ
で、高確率時(確率変動状態)でない通常時(通常遊技
状態)においては、大当り判定値として「7」が設定さ
れる。一方、高確率時では、大当り判定値として
「3」,「7」,「11」,「19」,「79」の5つ
が設定される。
【0119】次に、設定された大当り判定値と抽出値と
が比較され、通常時では、抽出値が「7」のときには大
当りとすることが決定され、それ以外の時にははずれと
することが決定される。一方、高確率時では、抽出値が
「3」,「7」,「11」,「17」,「79」のうち
のいずれかのときには大当りとすることが決定され、そ
れ以外の時にははずれとすることが決定される。これに
より、確率変動状態以外の通常時の大当り確率が1/3
00であるのに対し、確率変動状態時においては、大当
り確率が1/60というように5倍に向上する。
【0120】大当りとすることが決定された場合には、
左図柄判定用バンクに格納されているC_RND_Lの
値が参照され、ゾロ目で停止させる大当り図柄がその抽
出値に基づいて決定される。一方、はずれとすることが
決定された場合には、変動表示の開始時においてC_R
ND_L、C_RND_C、C_RND_Rの値がそれ
ぞれ抽出され、それらの抽出値に基づいて画像表示領域
9に最終的に停止させるはずれ図柄が決定される。ここ
で、この決定されたはずれ図柄が偶然ゾロ目の図柄であ
った場合には、C_RND_Cの抽出値に「1」が加算
され、強制的にはずれ図柄とされる。
【0121】図5を用いて説明した処理のうち、はずれ
図柄の決定以外の処理は、特別図柄の変動表示を開始さ
せる前に事前に行なわれる。はずれ図柄の決定の処理
は、特別図柄の変動開始時に行なわれる。
【0122】このパチンコ遊技機1の場合には、確率変
動状態が発生した場合において、その継続期間が2種類
設けられている。その一方の種類の継続期間(第1の継
続期間)は、次回の大当りが発生するまでである。ま
た、その他方の種類の継続期間(第2の継続期間)は、
確率変動状態が発生後、所定回数の変動表示が実行され
るまでである。ただし、この場合における第2の継続期
間は、次回の大当りが発生すればたとえ変動表示回数が
所定回数まで達していなくても継続期間が終了する。こ
のような継続期間は、大当り図柄の種類に応じて選択的
に用いられる。
【0123】図6は、リーチ演出に関するコマンドテー
ブルを表形式で示す図である。この図6においては、
「80H」によって示されるリーチ演出コマンドにおけ
る通常時コマンドCMD1「00H〜15H」および時
短時コマンドCMD2「20H〜35H」に対応したリ
ーチ演出の種類(リーチとなる図柄位置を含む)、停止
図柄条件が示されている。
【0124】通常変動から選択されるコマンドのうち、
通常時コマンドCMD1「00H」および時短時コマン
ドCMD2「20H」の場合は、通常の変動が行なわれ
る。
【0125】通常テーブルコマンドのうち、通常時コマ
ンドCMD1「01H〜6H」および時短時コマンドC
MD2「20H〜26H」の場合は、リーチ1の演出が
行なわれるが、この場合の停止図柄条件は、図6に示す
ように、−2コマはずれ、−1コマはずれ、当たり、+
1コマはずれ、+2コマはずれ、大はずれのそれぞれの
場合がある。
【0126】ここで、−2〜+2コマはずれとは、はず
れの表示結果の一種であり、左図柄、中図柄、右図柄の
3つの図柄のうち一旦準停止した場合にリーチを構成す
るリーチ図柄から、リーチ図柄以外の最終的に図柄が確
定するときに停止する最終停止図柄が何コマずれてはず
れとなったかを示すものである。なお、準停止とは、図
柄(識別情報)の更新動作は行なっていないが、更新動
作を完全に停止して表示結果を導出することなく、図柄
の揺れ動作、色の変化、大きさの変化、回転等のその位
置での可変表示を行なっている状態をいう。
【0127】この場合のコマ数は、図柄数であり、リー
チ図柄と、最終停止図柄との図柄差(前述した図柄の配
列上での図柄ポジションの差)の1図柄を1コマとして
表わされる。そして、リーチ図柄の予定指定図柄の図柄
ポジション番号を基準値「0」とみなし、その基準値と
なる図柄ポジション番号から番号が小さくなる方向が
「−」で表わされ、番号が大きくなる方向が「+」で表
わされる。したがって、たとえば、+2コマはずれと
は、最終停止図柄がリーチ図柄から+2コマずれたはず
れ状態をいう。また、大はずれとは、最終停止図柄がリ
ーチ図柄から±2コマを超えてずれたはずれ状態をい
う。
【0128】通常テーブルコマンドのうち、通常時コマ
ンドCMD1「07H〜BH」および時短時コマンドC
MD2「27H〜2BH」の場合は、リーチ2の演出が
行なわれるが、この場合の停止図柄条件は、図6に示す
ように、−2コマはずれ、−1コマはずれ、当たり、+
1コマはずれ、+2コマはずれそれぞれの場合がある。
【0129】通常テーブルコマンドのうち、通常時コマ
ンドCMD1「0CH〜0EH」および時短時コマンド
CMD2「2CH〜2EH」の場合は、リーチ3の演出
が行なわれるが、この場合の停止図柄条件は、図6に示
すように、−1コマはずれ、当たり、大はずれのそれぞ
れの場合がある。
【0130】特殊テーブルコマンドのうち、通常時コマ
ンドCMD1「0FH,10H」および時短時コマンド
CMD2「2FH,30H」の場合は、リーチ4の演出
が行なわれるが、この場合の停止図柄条件は、図6に示
すように、当たりおよび+1コマはずれの場合がある。
リーチ4の演出の前には、図16〜図19を用いて詳述
する特別な演出が行なわれる。この通常時コマンドCM
D1「10H」および時短時コマンドCMD2「30
H」の場合のみ、特殊テーブルコマンドが選択されても
表示結果がはずれとなる。言い換えれば、表示結果がは
ずれとなる場合にも、特殊テーブルが用いられて、リー
チ4の演出が行なわれる、すなわち、リーチ演出の前
に、図16〜図19を用いて詳述する特別な演出が行な
われる。
【0131】特殊テーブルコマンドのうち、通常時コマ
ンドCMD1「11H〜15H」および時短時コマンド
CMD2「31H〜35H」の場合は、リーチ5の演出
が行なわれるが、この場合の停止図柄条件は、全回転リ
ーチの後、図6に示すように、10コマ移動後当たり、
11コマ移動後当たり、12コマ移動後当たり、13コ
マ移動後当たり、14コマ移動後当たりのそれぞれの場
合がある。このリーチ5の演出の前においても、リーチ
4の演出の前に行なわれる特別な演出と同様の、図16
〜図19を用いて詳述する特別な演出が行なわれる。ま
た、全回転リーチは、特殊テーブルコマンドのうちリー
チ5が演出されるコマンドが選択された場合のみ行なわ
れる。
【0132】図7および図8は、基本回路53により実
行される遊技制御メイン処理および割込み処理を説明す
るためのフローチャートである。図7においては、遊技
制御メイン処理が示され、図8においては、割込み処理
が示されている。この割込み処理は、たとえば、2ms
ec毎に1回実行される。
【0133】遊技制御メイン処理においては、まず、ス
テップSA(以下、単に「SA」という。)1に入る前
に、スタックポインタの設定がなされる。これは、スタ
ックポインタの指定アドレスをセットするためのスタッ
クセット処理である。次に、SA1により、初期化処理
が行なわれる。初期化処理では、RAM55にエラーが
含まれているか否かが判定され、エラーが含まれている
場合には、RAM55を初期化することおよび各種フラ
グの初期化設定などの処理が行なわれる。さらに、初期
化処理では、後述する割込み処理を実行するタイミング
を規定するタイマ割込時間(たとえば、2msec)を
CPU56に設定する処理がなされる。これにより、電
源投入等によるリセット後の最初の割込処理の実行タイ
ミング規定のための計時が開始される。
【0134】次に、確定図柄(予定停止図柄)を決定す
る等のための表示用乱数更新処理がSA2により行なわ
れる。このパチンコ遊技機1においては、可変表示装置
8の可変表示での特別図柄の確定図柄が乱数(ランダム
カウンタのカウント値)に基づいて決定される。このS
A2では、そのように停止図柄を決定するための表示用
乱数が更新される。次に、SA3により、タイマ割込み
があるか否かの判断がなされる。タイマ割込みがない場
合にはSA2に戻り、SA2とSA3とによる無限ルー
プにより表示用乱数の更新処理が繰返し実行される。
【0135】一方、タイマ割込処理は、図8に示すよう
に、初期化処理で規定されたタイマ割込時間(たとえ
ば、2msec)毎に実行され、SB1によりタイマ割
込みありが設定され、SB2により割込み許可がなされ
る。その結果、図7のSA3によりNOの判断がなされ
ればSA4に進み、タイマ割込みなしが設定され、SA
4〜SA14の処理が実行されることとなる。
【0136】SA4では、ゲートスイッチ12、始動口
スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カウントスイ
ッチ23等の状態を入力し、各入賞口や可変入賞球装置
に対する入賞があったか否か等を判定する処理がなされ
る。始動口スイッチ17により始動入賞が検出された場
合には、このスイッチ処理において、始動記憶処理が実
行される。具体的には、始動口スイッチ17により始動
入賞が検出されると、そのタイミングで大当り判定用の
ランダムカウンタのカウント値が抽出され、始動記憶用
の特定図柄判定用バンクにその抽出値が記憶される。こ
により、始動記憶がなされる。始動記憶用の特別図柄判
定用バンクは、バンク0〜バンク3の4つで構成されて
おり、この4つのバンクによって最大4つの始動記憶が
可能となる。よって、始動入賞が検出された際にすべて
のバンクに記憶がある場合には、その始動入賞が無効と
される。
【0137】次に、SA5により、エラー処理がなされ
る。このエラー処理は、パチンコ遊技機1の内部に備え
られている自己診断機能によって種々の異常診断を行な
い、その結果に応じて必要ならば警報を発生させる等の
処理である。
【0138】次に、SA6へ進み、乱数更新処理がなさ
れる。これは、遊技制御に用いられる各種の判定用乱数
を示す各ランダムカウンタ(図4に示すC_RND_1
等)を更新する処理である。
【0139】次に、SA7へ進み、表示図柄乱数の更新
処理が行なわれる。この処理は、SA2の処理と同じ処
理であり、具体的には、図4に示すC_RND_L、C
_RND_C、C_RND_R、C_RND_RAC
T、E_RND_RACTの5種類のランダムカウンタ
を更新する処理である。
【0140】次に、SA8へ進み、特別図柄プロセス処
理がなされる。この特別図柄プロセス処理では、複数種
類の処理のうち1つが特別図柄プロセスフラグの値に従
って選択されて実行される。そして、特別図柄プロセス
の値は、遊技状態に応じて各処理中において更新され
る。次に、普通図柄プロセス処理がSA9により行なわ
れる。この普通図柄プロセス処理では、7セグメントL
EDによる普通図柄用可変表示器10を所定の順序で制
御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する
処理が選び出されて各処理中に更新される。
【0141】次に、SA10へ進み、特別図柄コマンド
処理が実行される。この特別図柄コマンド処理は、前述
した特別図表示用のコマンドデータを基本回路53が表
示制御基板80へ伝送する処理である。次に、SA11
へ進み、普通図柄コマンド処理が実行される。この普通
図柄コマンド処理は、7セグメントLEDによる普通図
柄用可変表示器10を表示制御するためのコマンドデー
タを基本回路53がランプ制御基板35へ伝送する処理
である。
【0142】次に、SA12へ進み、情報出力処理がな
される。この情報出力処理は、情報出力回路64を介し
て前述した確変情報、大当り情報、始動情報を外部出力
する処理である。次に、SA13へ進み、ソレノイド1
6,21を励磁制御するための制御信号をソレノイド回
路59へ出力するための処理である。次に、SA13へ
進み、賞球処理がなされる。この賞球処理は、基本回路
53が賞球基板37に対し賞球個数信号と賞球可能信号
とを送信して、賞品球の払出指令を行なうための処理で
ある。このSA14の後、再びSA2へ進み処理を行な
う。
【0143】図9は、初期化処理を説明するためのフロ
ーチャートである。初期化処理においては、パチンコ遊
技機1を初期化するためのクリアスイッチがオンしたか
否かが判別される。
【0144】S1において、クリアスイッチがオンして
いればS4に進み、RAM55に記憶されている記憶デ
ータを消去して、初期化処理を終了する。また、S1に
おいて、クリアスイッチがオンしていなければS2に進
み、電源断時における遊技の進行状況の記憶をバックア
ップデータとして保持しているバックアップ記憶領域に
バックアップデータがあったか否かが判別される。
【0145】S2において、バックアップデータが保持
されていなければS4に進み、RAM55に記憶されて
いる記憶データを消去して、初期化処理を終了する。ま
た、S2において、バックアップデータが保持されてい
ればS3に進み、電源投入前の状態への復旧処理を行な
い、初期化処理を終了する。
【0146】図10は、特別図柄プロセス処理を説明す
るためのフローチャートである。特別図柄プロセス処理
は、図7のSA8で実行される処理である。この特別図
柄プロセス処理においては、特別図柄プロセスフラグの
値に応じてSD1〜SD8のうちのいずれかの処理が実
行された後、SD9の表示制御データ処理が実行され
る。特別図柄プロセス処理が実行されることにより、特
別図柄の変動が制御されるとともに、大当り状態におけ
る制御が行なわれる。ここで、特別図柄プロセスフラグ
とは、各特別図柄の可変表示を実行する際に実行するプ
ロセスを指定するフラグをいう。
【0147】特別図柄の可変表示動作は、複数のプロセ
スに分けられており、特別図柄プロセスフラグのデータ
により指定されるプロセスに応じた状態に制御される。
【0148】特別図柄変動待ち処理(SD1)は、始動
入賞があるか否か(始動記憶があるか否か)を判定し、
始動入賞がない場合には客待ちのための待機用の画面で
あるデモンストレーション画面(デモ画面)を表示させ
るための指令情報を設定し、始動入賞がある場合には特
別図柄プロセスフラグを更新して特別図柄判定処理に移
行可能とする処理である。
【0149】特別図柄判定処理(SD3)は、始動記憶
に関連するデータを抽出し、大当りとするか否かなどを
事前決定する処理である。図柄変動設定処理(SD5)
は、停止図柄や変動パターンを設定する処理である。詳
細については図11を用いて後述する。図柄確定設定処
理(SD7)は、可変表示を終了させる(特別図柄の変
動を終了させる)ための図柄確定コマンドを表示制御基
板80に対して出力する処理である。
【0150】大当り開始処理(SD2)は、1ラウンド
目を開始させるためのコマンドを表示制御基板80に対
して出力する処理である。大当り中処理(SD4)は、
2ラウンド目以降を開始させるためのコマンドを表示制
御基板80に対して出力する処理である。大当り終了処
理(SD6)は、大当り状態を終了させる際に実行され
る処理である。
【0151】確変抽選処理(SD8)は、確変の抽選演
出結果を確変とするか否かを特定可能な抽選データを設
定する処理である。この確変抽選処理において設定され
た抽選データは、確変抽選演出の表示制御前に事前に表
示制御基板80に対して出力される。
【0152】表示制御データ処理(SD9)は、上記各
種処理(SD1〜SD8)において設定された表示制御
用のコマンドデータを表示制御基板80へ出力する処理
である。この表示制御データ処理(SD9)について
は、特別図柄プロセスフラグの値如何にかかわらず、特
別図柄プロセス処理が実行された際には常に実行され
る。
【0153】図11は、図柄変動設定処理を説明するた
めのフローチャートである。この図柄変動設定処理は、
図10のSD5において行なわれる処理である。この図
柄変動設定処理においては、まず、出力タイマが設定済
みであるか否かが判断される(SC1)。出力タイマ
は、特別図柄の変動パターン(可変表示制御時間等)を
指定するコマンドデータが出力データ格納領域にセット
された後に、後述するSC11においてセットされる。
出力タイマが設定されていない場合には、変動短縮変動
を行なう条件となる変動短縮条件が成立しているか否か
の判断がなされる(SC2)。この実施の形態の場合
は、RAM54に記憶されている現在の始動入賞記憶数
が「4」になっている場合に成立する。
【0154】SC2により変動短縮条件が成立していな
いと判断された場合は、図6に示した通常の欄の変動パ
ターンコマンドの出力のために使用する設定を行なう処
理(SC3)がなされた後、後述するSC5に進む。一
方、SC2により変動短縮条件が成立していると判断さ
れた場合は、図6に示したテーブルの短縮の欄の変動パ
ターンコマンドの出力のために使用する設定を行なう処
理(SC4)がなされた後、後述するSC5に進む。こ
のように、まず先に、変動時間短縮制御を行なうか否か
に応じて、変動パターンコマンドの出力のためのテーブ
ルの欄が選択される。
【0155】SC5に進んだ場合は、前述した大当りフ
ラグが設定(ON)されているか否かの判断がなされ
る。大当りフラグが設定されていないと判断された場合
は、はずれの場合の変動パターンのコマンドを設定する
場合であり、後述するSC6に進む。一方、大当りフラ
グが設定されていると判断された場合は、大当りの場合
の変動パターンのコマンドを設定する場合であり、SC
6に進み、次のような処理が行なわれる。すなわち、C
_RND_RACTの抽出値に対応したリーチの種類が
選択され、前述したSC3またはSC4により現在の状
況に応じて設定された通常の欄または短縮の欄を参照し
て、C_RND_RACTにより選択したリーチの種類
に対応するコマンドデータを選択して読出し、そのコマ
ンドデータを表示制御コマンドデータとして出力する変
動パターンコマンドとして設定する。以上の処理によ
り、SC6では、C_RND_RACTの値に応じて、
変動パターンコマンドが設定される。その後、この後述
するSC10に進む。
【0156】また、前述したSC5により大当りフラグ
が設定されていないと判断されてSC7に進んだ場合
は、前述したリーチフラグが設定されているか否かの判
断がなされる。SC7によりリーチフラグが設定されて
いないと判断された場合は、リーチ状態を発生させない
場合であり、後述するSC9に進む。一方、SC7によ
りリーチフラグが設定されていると判断された場合は、
リーチ状態(はずれのリーチ)を発生させる場合であ
り、SC8に進み、次のような処理が行なわれる。すな
わち、C_RND_Lの抽出値に基づく左図柄の予定停
止図柄と、C_RND_Cの抽出値に基づく中図柄の予
定停止図柄との図柄差により求められるはずれコマ数に
より、図6に示したC_RND_RACTとリーチの種
類との関係を示す相関関係データ(−2コマはずれ〜+
2コマはずれ、大はずれのいずれか)を選択し、その選
択した相関関係データを用いて、C_RND_RACT
の抽出値に対応したリーチの種類を選択する。そして、
前述したSC3またはSC4により現在の状況に応じて
設定された通常の欄または短縮の欄を参照して、C_R
ND_RACTにより選択したリーチの種類に対応する
コマンドデータを選択して読出し、そのコマンドデータ
を表示制御コマンドデータとして出力する変動パターン
コマンドとして設定する。以上の処理により、SC8で
は、はずれ時の図柄差に対応する前記相関関係データを
用い、C_RND_RACTの値に応じて、変動パター
ンコマンドが設定される。その後、後述するSC10に
進む。
【0157】また、前述したSC7によりリーチフラグ
が設定されていないと判断されてSC9に進んだ場合
は、リーチ状態を生じさせずに表示結果が導出される通
常変動が行なわれる場合であり、前述したSC3または
SC4により現在の状況に応じて選択された通常の欄ま
たは短縮の欄を参照して、通常変動に該当するコマンド
データを選択して読出し、そのコマンドデータを表示制
御コマンドデータとして出力する変動パターンコマンド
として設定する。その後、後述するSC10に進む。
【0158】このように、変動時間短縮制御が行なわれ
る場合には、変動パターンコマンドが、変動パターンの
平均可変表示時間が短く設定された方のデータテーブル
である短縮時テーブルに基づいて選択される。このた
め、変動時間短縮制御を行なう場合に、変動表示制御時
間が短縮された表示が実際に行なわれることを確実に担
保することができる。また、遊技機の変動表示に関する
制御動作の検査時において、変動コマンドデータの選択
が、平均変動表示時間が短く設定された方の短縮時テー
ブルに基づいて選択されたことを基本回路53側で確認
することにより、時間短縮表示が実際に行なわれている
ことを確認することができる。
【0159】SC10に進んだ場合は、前述したように
設定された変動パターンを特定可能な変動パターンデー
タが出力データ格納領域にセットされる。出力データ格
納領域は、表示制御基板80に対して出力するコマンド
データを格納する領域である。この出力データ格納領域
にセットされたコマンドデータは、変動開始コマンドと
して表示制御基板80に対して出力される。
【0160】次に、変動パターンに対応した出力タイマ
がセットされる(SC11)。たとえば、変動パターン
によって特定される変動表示制御時間が10522ms
の場合には、その変動表示制御時間に対応して、図柄の
変動開始からた図柄の変動停止までの時間が出力タイマ
としてセットされる。遊技制御基板31は、出力データ
格納領域にセットされた変動パターンデータが表示制御
基板80に対して出力された時点からこの出力タイマの
減算更新を開始し、出力タイマのタイマ値が0となった
時点で後述するSC17によりプロセスフラグを更新し
て大当り開始処理または特別図柄変動待ち処理に移行す
る。
【0161】次に、特別図柄の確定図柄(予定停止図
柄)データを出力データ格納領域にセットする処理がな
される(SC12)。具体的にSC12では、大当りフ
ラグが設定されている場合には、すでに左図柄判定用バ
ンク0に格納されているC_RND_Lの抽出値と、特
別図柄テーブルとに基づいて、確定図柄(大当り図柄)
が決定され、その図柄データが出力データ格納領域にセ
ットされる。ここで、特別図柄テーブルは、左,中,右
の停止図柄決定用のランダムカウンタ(C_RND_
L、C_RND_C、C_RND_R)のそれぞれカウ
ント値と特別図柄の種類との対応関係を定めたテーブル
である。大当りフラグがセットされている場合には、
左,中,右の全図柄の予定停止図柄がC_RND_Lの
抽出値に対応する図柄に揃えられる。一方、大当りフラ
グが設定されていない場合には、前述した特別図柄判定
処理のSA9により抽出されたC_RND_L、C_R
ND_C、C_RND_Rのそれぞれの値に基づいて、
特別図柄テーブルから左,中,右の特別図柄データが抽
出され、その図柄データが出力データ格納領域にセット
される。
【0162】次に、大当り判定用バンクと左図柄判定用
バンクのデータをシフトさせる処理が実行される(SC
13)。すなわち、バンク0のデータが廃棄され、バン
ク1〜3のそれぞれのデータが1つ先のバンクにシフト
される。これにより、大当り判定用バンクの場合には、
次のデータ(新たにバンク0にシフトされたC_RND
1の抽出値)が大当り判定の処理に用いられる状態にな
る。
【0163】次に、大当り判定用バンク3の記憶データ
がクリアされる(SC14)。これは、SC13による
データのシフトにより、データのシフト前の大当り判定
用バンク3の記憶データを保持する必要がなくなったた
めであり、これにより、新たな始動入賞に応じたC_R
ND1の抽出値を大当り判定用バンク3に記憶させるこ
とが可能になる。
【0164】次に、左図柄判定用バンク3の記憶データ
をクリアする処理がなされる(SC15)。これは、S
A13によるデータのシフトにより、データのシフト前
の左図柄判定用バンク3の記憶データを保持する必要が
なくなったためであり、これにより、新たな始動入賞に
応じたC_RND_Lの抽出値を左図柄判定用バンク3
に記憶させることが可能になる。
【0165】次に、出力タイマのタイマ値が0になって
いるか否かが判断される(SC16)。出力タイマのタ
イマ値が0になっていない場合には、変動パターンに対
応した可変表示期間が終了していないために可変表示装
置8において特別図柄の変動が継続されているものと判
断できる。したがって、この場合にはプロセスフラグを
更新する処理を行なうことなく、図柄変動設定処理が終
了される。これにより、再度、特別図柄プロセス処理
(図10参照)が実行された場合には、この図柄変動設
定処理が再度実行され、SC1において出力タイマが設
定済みであると判断されて再度SC16において出力タ
イマのタイマ値が0であるか否かが判断される。そし
て、出力タイマのタイマ値が0になっている場合には可
変表示装置8における特別図柄の可変表示を終了させて
表示結果を導出表示できる条件が成立していると判断で
きるために、プロセスフラグの値が図柄確定設定処理を
実行できる値に更新される(SC17)。
【0166】図12は、表示制御基板80の表示制御用
CPU101が実行する表示制御メイン処理を説明する
ためのフローチャートである。表示制御メイン処理にお
いては、まず、RAM101a、I/O、VDPなどを
イニシャライズする処理が実行される(S701)。そ
して、画像表示領域9に初期画面を出現させる表示制御
が行なわれる(S702)。なお、初期画面において
は、画像表示領域9に、たとえば、「一」(左図柄),
「二」(中図柄),「三」(右図柄)が表示される。そ
の後、メイン処理では、前述した予告用ランダムカウン
タ等のランダムカウンタを更新させるための表示用乱数
更新処理が繰返し実行される(S703)。
【0167】後述するように、この実施の形態では、実
際の表示制御処理は、定期的に発生するタイマ割込によ
って起動される割込処理で実行される。
【0168】この実施の形態では、上述したように、実
際の図柄変動制御等はタイマ割込処理によって行なわれ
る。タイマ割込は、たとえば2msごとに発生する。
【0169】図13は、タイマ割込にしたがって実行さ
れるタイマ割込処理の内容を示すフローチャートであ
る。タイマ割込処理において、表示制御用CPU101
は、表示制御プロセス処理(S711)を実行する。表
示制御プロセスでは、表示制御プロセスフラグの値に応
じた各種表示制御処理が行なわれる。
【0170】図14は、図13に示されたタイマ割込処
理における表示制御プロセス処理(ステップS711)
を示すフローチャートである。表示制御プロセス処理で
は、表示制御プロセスフラグの値に応じてS720、S
750、S780、S810、S840、S870のう
ちのいずれかの処理が行なわれる。各処理においては、
以下のような処理が実行される。
【0171】変動開始コマンド受信待ち処理(S72
0)では、IRQ2割込処理によって変動パターンを示
す変動開始コマンドを受信したか否かを確認する。全図
柄変動開始処理(S780)では、左中右図柄の変動が
開始されるように制御する。予告設定処理(S750)
では、リーチ状態が発生した場合に、大当り予告に関す
る設定処理を行なう。図柄変動中処理(S810)で
は、変動パターンを構成する各変動状態(変動速度、キ
ャラクタ、背景)の切換タイミングを制御するととも
に、変動時間の終了を監視する。また、左右図柄の停止
制御を行なう。
【0172】全図柄停止設定処理(S840)では、特
別図柄の変動表示の終了時に、図柄の変動を停止し最終
停止図柄(確定図柄)を表示する制御を行なう。大当り
表示処理(S870)では、変動表示制御時間の終了
後、確変大当り表示または通常大当り表示の制御を行な
う。
【0173】図15は、図柄変動中処理を説明するため
のフローチャートである。この図柄変動中処理は、図1
4のS810において行なわれる処理である。すなわ
ち、図14のS810において、全特別図柄の変動開始
処理が終了してからこの図柄変動中処理が行なわれる。
図柄変動中処理においては、まず、SH1において、受
信したコマンドが特殊テーブルコマンドか否かが判別さ
れる。この特殊テーブルコマンドであるか否かは、遊技
制御基板31において、図6に示すテーブルのうち通常
テーブルから選ばれたコマンドか、または、特殊テーブ
ルから選ばれたコマンドかによって決められている。S
H1において、受信したコマンドが特殊テーブルコマン
ドであればSH2に進み、特殊テーブル処理を行なう。
この特殊テーブル処理は、図16を用いて詳細に後述す
る。
【0174】また、SH1において、受信したコマンド
が特殊テーブルコマンドでなければ、すなわち、通常テ
ーブルコマンドであればSH3に進み、通常テーブル処
理を行なう。なお、特殊テーブル処理においては、図6
に示すテーブルのうち特殊テーブルのコマンドに対応す
る処理が行なわれ、通常テーブル処理においては、図6
に示すテーブルのうち通常テーブルから選択されたコマ
ンドの処理が行なわれる。
【0175】図16は特殊テーブル処理を説明するため
のフローチャートである。この特殊テーブル処理は、図
15の図柄変動中処理のSH2において行なわれる処理
である。特殊テーブル処理においては、まず、SJ1に
おいて、通常変動とは異なる高速変動を開始させるべき
時期であるか否かが判別される。SJ1において、高速
変動を開始する時期でないと判断させれば、図17に示
すように、特殊テーブル処理を終了するが、高速変動を
開始させる時期であると判断されればSJ2に進む。
【0176】SJ2においては、高速変動が既に設定さ
れているか否かが判別される。SJ2において、高速変
動が既に設定されていればSJ4に進むが、高速変動が
未だ設定されていなければSJ3に進み、高速変動を設
定してからSJ4に進む。なお、この高速変動は、図1
8の(a)または図19の(a)に示されるように、遊
技者には識別情報が認識できない程度の変動速度であ
る。
【0177】SJ4において、高速変動をさせる時間が
既に経過したか、すなわち、高速変動の設定を終了する
か否かが判別される。SJ4において、高速変動の設定
を終了する時期であると判別されなければ、図17に示
すように、特殊テーブル処理を終了するが、高速変動を
設定する時間が終了していればSJ5に進み、低速変動
が既に設定されているか否かが判別される。
【0178】SJ5において、低速変動が既に設定され
ていればSJ7に進むが、低速変動が未だ設定されてい
なければSJ6に進み、低速変動を設定してからSJ7
に進む。なお、この低速変動は、図18の(b)または
図19の(b)に示すように、更新表示を開始した後、
隠蔽制御の開始前に行なわれる。
【0179】SJ7において、低速変動の設定を終了す
る時間であるか否かが判別される。SJ7において、未
だ低速変動の設定を終了する時期でないと判別されれ
ば、図17に示すように、特殊テーブル処理を終了する
が、低速変動の設定を終了する時期であると判別されれ
ばSJ8に進む。
【0180】SJ8においては、左可変表示部、中可変
表示部、右可変表示部の図柄の拡大が既に設定されてい
るかどうかが判別される。SJ8において、図柄拡大が
既に設定されていればSJ10に進むが、図柄拡大が設
定されていなければSJ9に進む図柄拡大を設定してか
らSJ10に進む。なお、この図柄拡大設定とは、図1
8の(b)に示すように、左図柄の可変表示部、中図柄
の可変表示部、右図柄の可変表示部の識別情報を徐々に
大きくしていき、やがて、図18(c)に示すように、
中図柄の可変表示部のみが画面に表示される状態にし、
左図柄と右図柄とを遊技者が見えない状態にする設定で
ある。
【0181】SJ10において、図柄拡大を設定する時
間が終了の時期であるか否かが判別される。SJ10に
おいて、図柄拡大設定を終了する時期でないと判別され
れば、図17に示すように、特殊テーブル処理を終了す
るが、図柄拡大を終了する時間であると判別されればS
J11に進む。
【0182】SJ11において、拡大図柄表示が設定済
みか否かが判別される。SJ11において、拡大図柄表
示の設定が既に終了していればSJ13に進むが、拡大
図柄表示が未だ設定されていなければSJ12に進み、
拡大図柄表示を設定してからSJ13に進む。SJ13
において、拡大図柄表示設定を終了するか否かが判別さ
れる。SJ13において、拡大図柄表示の設定を終了す
る時期でないと判別されれば、図17に示すように、特
殊テーブル処理を終了するが、拡大図柄表示の設定を終
了する時期であると判別されればSJ14に進む。すな
わち、SJ13においては、図柄が拡大された後予め定
められた時間だけ表示されたか否かの判断が行なわれ、
図柄が拡大された後一定時間経過していれば以後の図柄
を縮小する処理に移行するのである。
【0183】SJ14において、左図柄、中図柄、右図
柄の3つの図柄を同一図柄とするような差替処理が行な
われているか否かが判別される。SJ14において、差
替処理が既に終了していればSJ17に進むが、差替処
理が終了していなければSJ15に進む。SJ15にお
いて、差替タイミング時間が設定されているか否かが判
別される。SJ15において、差替タイミング時間が未
だ設定されていなければ、図17に示すように、特殊テ
ーブル処理を終了するが、差替タイミング設定時間が既
に設定されていればSJ16に進む。SJ16において
は、左図柄、右図柄および中図柄の3つの図柄が同一に
なるように差替処理が行なわれる。
【0184】SJ17においては、図柄縮小が既に設定
されているか否かが判別される。SJ17において、図
柄縮小が設定されていればSJ19に進むが、図柄縮小
が未だ設定されていなければSJ18に進み、図柄縮小
を設定してからSJ19に進む。なお、この図柄縮小に
より縮小された図柄は図18の(d)に示されるような
状態となる。
【0185】SJ19において、図柄縮小設定を終了す
る時期であるか否かが判別される。図柄縮小設定を終了
する時期でなければ、図17に示すように、特殊テーブ
ル処理を終了するが、図柄縮小設定時間が終了する時間
であれば図17のSJ20に進む。
【0186】SJ20においては、特別図柄が標準設定
になっているか否かが判別される。SJ20において、
特別図柄が標準設定になっていればSJ22に進むが、
標準設定になっていなければSJ21に進む、標準設定
にしてからSJ22に進む。標準設定とは、特別図柄の
通常の変動態様であり、遊技者がスクロールしている特
別図柄を認識することができるような図柄の大きさおよ
びスクロールの速度で、可変表示または更新動作してい
る状態の設定である。
【0187】SJ22において、図柄標準設定時間が経
過しているか否かが判別される。SJ22において、図
柄標準設定時間が経過していなければ特殊テーブル処理
を終了するが、図柄標準設定時間が既に経過していれば
SJ23に進み、リーチが全回転リーチか否かが判別さ
れる。この全回転リーチか否かは、図6に示すコマンド
テーブルの選択時に決定されている。
【0188】SJ23において、リーチが全回転リーチ
でなければSJ27に進み、所定時間が経過しているか
否かが判別される。SJ27において、所定時間が経過
しいなければ特殊テーブル処理を終了するが、所定時間
が経過していればSJ28に進み、左図柄と右図柄とを
同一のタイミングで停止させて、リーチ演出表示を行な
う。すなわち、所定時間が経過すれば、図16のSJ1
6において設定されている左図柄、中図柄、右図柄の3
つの図柄が同期して更新している状態を終了してリーチ
演出を行なう。
【0189】なお、SJ28において行なわれるリーチ
演出は、図18の(g)に示されるように、左図柄と右
図柄とが一致した図柄で停止し、中図柄のみが更新する
リーチ演出である。また、SJ23において、リーチが
全回転リーチであると判別されれば、SJ24に進み、
図18の(e)および(f)に示されるような全回転リ
ーチ演出を行なう。
【0190】次に、SJ24およびSJ28の処理が終
了すれば、SJ25に進み各停止図柄を格納する。すな
わち、最終的に停止する確定図柄を記憶領域に格納す
る。次に、SJ26に進み、表示制御プロセスフラグを
設定し、全図柄停止処理を行なう。すなわち、図14の
S840に示す処理に移行する。
【0191】図18は、図16を用いて説明した特殊テ
ーブル処理において行なわれる可変表示の変動パターン
を示す図である。図18の(a)に示すように、まず、
全図柄が高速変動を開始する。すなわち、右図柄、中図
柄、左図柄の3つの図柄は、遊技者には明確に認識され
ない状態でスクロールする。
【0192】次に、図18の(b)に示すように、全図
柄が低速変動に変化する。すなわち、右図柄、左図柄、
中図柄とも遊技者に見えるような状態でスクロールをす
る。さらに、左列の可変表示部および左列の可変表示部
に表示される図柄、中列の可変表示部および中列の可変
表示部に表示される図柄、右列の可変表示部および右列
の可変表示部に表示される図柄が徐々に拡大して、左列
の可変表示部および左列の可変表示部に表示される図柄
の一部と右列の可変表示部および右列の可変表示部に表
示される図柄の一部は遊技者には視認できない、すなわ
ち、右列の図柄と左列の図柄とは視認困難な隠蔽状態と
なる。次に、図18の(c)に示すように、中図柄のみ
が巨大化して表示される。この中図柄は、一見していか
なる識別情報かを判別できない視認困難な隠蔽状態とな
っている。この中図柄のみが巨大化して表示される状態
で一定時間変動が行なわれる。この時点で、図柄の差し
替えが行なわれ、右図柄、中図柄、左図柄とも図柄が同
期しながら変動することになる。
【0193】次に、図18の(d)に示すように、右図
柄、中図柄、左図柄とも図柄が同期しながらの変動を継
続する。すなわち、リーチ演出に発展するための準備が
行なわれる。次に、全回転リーチを行なう場合には、図
18の(e)に示すように左図柄、中図柄、右図柄の3
つの図柄が同一の図柄を表示しながら同期して更新する
全回転リーチによるリーチ演出が行なわれる。次に、図
18の(f)に示すように、全回転リーチのままスクロ
ールが行なわれ、最終図柄が確定する。
【0194】また、図18の(d)の状態から通常のリ
ーチ演出に発展する場合には、図18の(g)に示すよ
うに、左図柄と右図柄とが同一の図柄で停止し、中図柄
のみが変動を開始する。その後リーチ演出へ発展する。
【0195】上記、図18に示すような場合には、リー
チ演出前に、特別な変動パターンによる特別な演出が行
なわれるが、図18の(c)に示すように中図柄のみを
表示して左図柄と右図柄とを隠蔽する隠蔽状態に入る。
この隠蔽状態における隠蔽方法として考えられるもの
は、モザイクにより左図柄と右図柄とが隠蔽されるもの
であってもよい。また、キャラクタが登場することによ
り左図柄と右図柄とが隠蔽されるものであってもよい。
また、シャッター等で一時的に左図柄と右図柄とが視認
できない状態にされるものであってもよい。また、すべ
ての図柄が縮小されて隠蔽されるものであってもよい。
また、図柄が全てしばらく消えているパターンの隠蔽で
あってもよい。また、図柄が透明になっているパターン
の隠蔽であってもよい。また、図柄が海に落ちるような
演出により消えるようなパターンの隠蔽であってもよ
い。さらに、カードの裏表がひっくり返えりようにし
て、識別情報が視認できない状態になる隠蔽であっても
よい。
【0196】図19は、図18に示す変動パターンの他
の例を示す変動パターンである。図19に示すように、
他の変動パターンにおいては、まず、図19の(a)に
示すように、左図柄、中図柄、右図柄の3つの図柄が高
速変動を開始する。次に、図19の(b)に示すよう
に、左図柄と右図柄とが中図柄の後に隠れ始める。
【0197】次に、図19の(c)に示すように、左図
柄がと右図柄とが中図柄が表示される可変表示部の後に
移動して完全に隠れてしまい、いかなる識別情報である
かが視認不能な隠蔽状態となる。次に、図19の(d)
に示すように、左図柄と右図柄とが中図柄の後から現わ
れる状態となる。このとき既に、左図柄、中図柄、右図
柄の3つの図柄は同一の図柄を表示しながら同期した変
動を行なっている。
【0198】次に、全回転リーチで発展する場合には、
図19の(e)に示すように、左図柄、中図柄、右図柄
の3つの図柄が同期しながら変動し、図19の(f)に
示すように、変動して大当りが確定する。また、通常の
変動パターンのリーチ演出が行なわれる場合には、図1
9の(g)に示すように、左図柄と右図柄とが同一の図
柄で停止し、中図柄のみの変動を行なうリーチ演出が行
なわれる。
【0199】図18における変動パターンにおいては、
中図柄が巨大化されたため、図柄としては中図柄のみし
か見えない状態であったが、図19に示す変動パターン
においては、図19の(b)および(c)に示すよう
に、左図柄と右図柄とを中図柄の後に移動して隠すこと
によって隠蔽を行なった。また、この隠蔽状態を伴う特
別な演出は、表示部を一旦暗くさせ、1つの表示部のみ
を表示させた後、隠蔽した表示部を元の明るさに戻した
後3つの図柄を同期させて変動させる特別な演出であっ
てもよい。また、隠蔽状態を伴う特別な演出は、左図柄
と右図柄の表示部を一旦圧縮させた後、元の大きさに戻
して左図柄、中図柄、右図柄と同期させるような演出で
あってもよい。
【0200】また、識別情報の更新中において、識別情
報が、一旦、仮停止した後、再度、更新を行なうように
してもよい。これにより、隠蔽制御が行なわれるまでの
間、遊技者を楽しませることができる。さらに、仮停止
時においては、識別情報が更新しない準停止状態となっ
てもよい。そして、この準停止状態においては、全ての
識別情報が更新しない状態となり、識別情報の移動、識
別情報の大きさの変化、識別情報の色の変化、識別情報
の平面的な回転、識別情報の裏表の回転等が行なわれる
ようにすれば、より一層、遊技者を楽しませることがで
きる。また、更新中においては、識別情報を視認識し難
い速度の変動更新を行なうようにすれば、隠蔽制御との
ギャップによりより効果的に隠蔽制御に対する期待感を
持たせることができる。さらに、隠蔽制御が、仮停止中
(準停止中)に行なわれれば、高速変動から隠蔽状態へ
の変化が認識できより一層遊技者を楽しませることがで
きる。
【0201】また、上記本実施の形態においては、それ
ぞれの単位毎に区画された可変表示部において図柄が更
新表示する例を示したが、可変表示部毎に区画されてい
ない可変表示領域において図柄が更新表示する遊技機に
おいても適用可能である。
【0202】なお、今回開示された実施の形態はすべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許
請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意
味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 カードユニットが隣接された遊技機の一例の
パチンコ遊技機を示す全体正面図である。
【図2】 遊技制御基板における回路構成の一例を示す
ブロック図である。
【図3】 表示制御基板内の回路構成を、画像表示を実
現するCRTとともに示すブロック図である。
【図4】 遊技制御基板側の基本回路が遊技制御に用い
る各種ランダムカウンタを示す図である。
【図5】 始動記憶がある場合にその始動記憶に基づく
特別図柄の可変表示の結果を大当りとするか否かを決定
する処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図6】 リーチ演出に関するコマンドテーブルを表形
式で示す図である。
【図7】 基本回路53により実行される遊技制御メイ
ン処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】 基本回路53により実行される割込み処理を
説明するためのフローチャートである。。
【図9】 初期化処理を説明するためのフローチャート
である。
【図10】 特別図柄プロセス処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図11】 図柄変動設定処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図12】 表示制御基板の表示制御用CPUが実行す
る表示制御メイン処理を説明するためのフローチャート
である。
【図13】 タイマ割込にしたがって実行されるタイマ
割込処理の内容を示すフローチャートである。
【図14】 図13に示されたタイマ割込処理における
表示制御プロセス処理を示すフローチャートである。
【図15】 図柄変動中処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図16】 特殊テーブル処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図17】 特殊テーブル処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図18】 特殊テーブル処理において行なわれる変動
パターンの一例を示す図である。
【図19】 特殊テーブル処理の変動パターンの他の例
を示す図である。
【図20】 本発明の機能ブロック図である。
【符号の説明】
8 可変表示装置、80 表示制御基板、31 遊技制
御基板。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の識別情報を更新表示させるこ
    とが可能な可変表示領域を有する可変表示手段と、 前記可変表示手段を制御する表示制御手段と、 前記識別情報の更新表示の結果、前記可変表示領域に表
    示される識別情報が特定の表示結果となったことを条件
    として、遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能
    な遊技制御手段とを備え、 前記表示制御手段は、 前記識別情報の更新表示を開始した後、前記識別情報を
    視認困難または視認不能な隠蔽状態に制御する隠蔽制御
    を行なうことが可能であり、 該隠蔽制御が行なわれた場合には、前記識別情報を視認
    可能な状態に戻す制御を行なった後に、全種類のリーチ
    演出のうち特定の複数種類のリーチ演出の中から選択さ
    れたリーチ演出を行なわせる制御が可能である、遊技
    機。
  2. 【請求項2】 前記隠蔽制御により、前記可変表示領域
    および該可変表示領域に表示される識別情報が拡大表示
    されることにより、前記識別情報が隠蔽される、請求項
    1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記隠蔽制御により、前記可変表示領域
    が移動することにより識別情報が隠蔽される、請求項1
    または請求項2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記可変表示領域が複数設けられ、 前記隠蔽制御により、前記複数の可変表示領域のうち少
    なくとも一の可変表示領域が拡大表示されることによ
    り、他の可変表示領域の識別情報が隠蔽される、請求項
    1〜請求項3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記可変表示領域は、線によって区画さ
    れている、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の遊技
    機。
  6. 【請求項6】 前記可変表示領域が複数設けられ、 前記隠蔽制御が行なわれているときは、前記複数の可変
    表示領域のうち少なくとも1つの可変表示領域に表示さ
    れる識別情報は、いかなる識別情報であるかを判別可能
    な状態となっている、請求項1〜請求項5のいずれかに
    記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記隠蔽制御が行なわれているときは、
    前記複数の可変表示領域それぞれに表示される識別情報
    の全てが同期して更新表示する、請求項6に記載の遊技
    機。
  8. 【請求項8】 前記リーチ演出は、前記複数の可変表示
    領域それぞれに表示される識別情報の全てが同期して更
    新表示する全回転リーチによる演出を含む、請求項1〜
    請求項7のいずれかに記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 前記隠蔽制御が行なわれた場合において
    は、前記リーチ演出が行なわれるまでの一連の変動態様
    が同一である、請求項8に記載の遊技機。
  10. 【請求項10】 前記隠蔽制御が行なわれてリーチ状態
    となった場合、前記隠蔽制御が行なわれずにリーチ状態
    となった場合に比較して、前記特定遊技状態となる信頼
    度が高いことを特徴とする、請求項1〜請求項9のいず
    れかに記載の遊技機。
  11. 【請求項11】 前記表示制御手段は、前記特定の表示
    結果とならないことが決定されている場合においても、
    前記隠蔽制御を行なうことが可能である、請求項1〜請
    求項10のいずれかに記載の遊技機。
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