JP7473975B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
なお、以降の説明における「有利(有利度)」とは、遊技者に対して有利であることを指し、さらに、特に断りがない限り、いわゆるプレミア画像等の演出面を除き、賞球(遊技媒体)の獲得量(遊技球の払い出しに限らず、メダルの払い出しを含む)に関して有利であることを指す。
本実施形態における遊技機10の詳細を説明する前に、本実施形態に記載されている発明(本発明)の特徴を説明する。
なお、当該特徴を説明するにあたり、括弧内の構成は、直前の構成に対応する本実施形態の構成を例示したものであり、当該説明以降の遊技機10の説明においても同様の用途で括弧内に構成を記載する場合がある。
遊技球を発射可能であり、第一始動口(第1始動口57)または普通電動役物(普通電動役物61)の開放により遊技球が入賞可能となる第二始動口(第2始動口59)への遊技球の入賞に基づいて特別図柄変動を実行可能であり、特別図柄変動の開始に伴って小当りに当選するか否かの判定を含む特図当否判定を実行し、上記特図当否判定によって上記小当りが導出された場合には、当該特図当否判定が実行された特別図柄変動の終了後に小当り遊技を開始し、上記小当り遊技において遊技球が特定領域(V入賞領域)に達した場合には、当該小当り遊技の終了後に大当り遊技を開始し、所定数(3)を上限に上記第二始動口に係る特別図柄変動の開始を保留可能であり、所定領域(ゲート63)に遊技球が達したことに基づいて普通図柄変動を実行可能であり、普通図柄変動の開始に伴って普図当りに当選するか否かを判定する普図当否判定を実行し、上記普図当否判定で上記普図当りに当選したときには、当該普通図柄変動の終了後に上記普通電動役物を開放する遊技機であって、
遊技状態を管理する遊技状態管理手段(遊技状態制御手段155)と、
特別図柄変動の実行に要する変動時間が定められた変動パターンを決定する変動パターン決定手段(特図変動パターン導出手段133)と、
を備え、
上記遊技状態管理手段は、上記大当り遊技の終了を契機に、上記第二始動口への一回の遊技球の入賞が許容される上記普通電動役物の開放が普通図柄変動の実行ごとに生起され得る入賞容易状態(普図高確)を設定可能であり、
上記第二始動口に係る特別図柄変動における上記特図当否判定の結果がハズレとなることがなく、
上記入賞容易状態は、さらに、上記所定数以下の値である規定回数(開放規定回数)の普通図柄変動が終了した場合、または一回の上記第二始動口に係る特別図柄変動が終了した場合に、当該入賞容易状態から上記第二始動口への遊技球の入賞が許容されない非入賞容易状態(普図低確)になるものであり、
上記入賞容易状態には、上記規定回数が第一回数(3回)である第一入賞容易状態(図柄Bに係る大当り遊技終了後に設定される普図高確)と、上記規定回数が上記第一回数よりも少ない第二回数(2回)である第二入賞容易状態(図柄Cに係る大当り遊技終了後に設定される普図高確)と、があり、
上記変動パターン決定手段は、上記変動パターンとして、第一変動パターン(特図変動パターンVSP2B)と、上記第一変動パターンに係る変動時間とは異なる変動時間が定められた第二変動パターン(特図変動パターンVSP1B)と、を決定可能であり、
上記入賞容易状態が設定された時点で上記第一始動口に係る特別図柄変動および上記第二始動口に係る特別図柄変動のいずれも保留されていない場合において、
当該入賞容易状態が上記第一入賞容易状態である場合には、当該第一入賞容易状態における上記第二始動口に係る特別図柄変動に対し、上記第二変動パターンが決定されることがなく、上記第一変動パターンが決定可能に構成されている一方、
当該入賞容易状態が上記第二入賞容易状態である場合には、当該第二入賞容易状態における上記第二始動口に係る特別図柄変動に対し、上記第一変動パターンが決定されることがなく、上記第二変動パターンが決定可能に構成されており、
報知手段(メイン表示部81、スピーカ33)と、
上記報知手段を制御する報知制御手段(通常演出制御手段220)と、
をさらに備え、
上記特図当否判定は、大当りに当選するか否かの判定を含み、
上記特図当否判定によって上記大当りが導出された場合には、当該特図当否判定が実行された特別図柄変動の終了後に大当り遊技を開始し、
上記第二始動口に係る特別図柄変動における上記特図当否判定では、上記小当りまたは上記大当りのいずれかが導出されることで、当該特図当否判定の結果がハズレとなることがなく、
上記報知制御手段は、上記第二始動口に係る特別図柄変動の終了を特定可能な変動終了報知を実行させることが可能であり、
上記第二始動口に係る特別図柄変動における上記特図当否判定によって上記小当りが導出された場合と、上記第二始動口に係る特別図柄変動における上記特図当否判定によって上記大当りが導出された場合と、で同一のタイミングで上記変動終了報知が開始される、
ことを特徴とする遊技機である。
また、本発明によれば、上記第二始動口に係る特別図柄変動の終了を遊技者に認識させ易くすることで、当該特別図柄変動において小当りが導出されていた場合において、当該小当りに係る小当り遊技で上記特定領域に遊技球を通過させて大当り遊技を生起させ易くすることができる。
<遊技機10の構造について>
まず、図1~図5を用いて、遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図であり、図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置90を示す図であり、図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群およびその周辺を示す鳥瞰図であり、図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図であり、図5は、遊技機10の背面図である。
なお、図1から図5に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成および機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成または機能が省かれてもよい。
また、前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50aおよび遊技盤50を透視保護している。
また、前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27および下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
また、前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
これにより、遊技機10が、中枠17の外枠15に対する開閉状態、および前枠20の中枠17に対する開閉状態の双方を検知することができる。
さらに、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
なお、図示は省略するが、上球受け皿27には、球抜き機構36と同様に、操作することで貯留している球を下球受け皿29へ移動させる機構が設けられ、この機構と球抜き機構36の双方を操作することで、貯留している球を排出することが可能となる。
ここで、メイン表示部81は、固定式の液晶表示装置であり、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82cは、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動式の液晶表示装置である。
メイン表示部81に表示される図柄列(装飾図柄)の変動表示において、表示される装飾図柄は、3つの図柄列をなす。本実施形態における各図柄列の変動表示の方向は下方向であるが、当該方向は特に制限されない。例えば、上方向、左右方向、奥行き方向、またはこれらの組合せ(斜め方向)のいずれであってもよい。
ここで、奥行き方向とは、実際にはメイン表示部81の表示画面上の平面的な変動表示であるにも関わらず、メイン表示部81の奧方から手前方向またはその逆方向に図柄列が変動表示しているかのように認識させる手法(例えば、遠近法)を用いた表示態様において、遊技者が認識する仮想的な方向をいう。
また、本実施形態における装飾図柄には、数字の「1」を模した「1図柄」、数字の「2」を模した「2図柄」、数字の「3」を模した「3図柄」、数字の「4」を模した「4図柄」、数字の「5」を模した「5図柄」、数字の「6」を模した「6図柄」、数字の「7」を模した「7図柄」、数字の「8」を模した「8図柄」、および数字の「9」を模した「9図柄」があり、これらの図柄は、各図柄列に設けられている。以降の説明では、「1図柄」、「3図柄」、「5図柄」、「7図柄」、および「9図柄」を総称して「奇数図柄」と称し、「2図柄」、「4図柄」、「6図柄」、「8図柄」を総称して「偶数図柄」と称する場合がある。
なお、それぞれの初期位置は、上サブ表示部82aはメイン表示部81を基準として上側であり、左サブ表示部82bはメイン表示部81を基準として左側であり、右サブ表示部82cはメイン表示部81を基準として右側であり、サブ表示部82のそれぞれは、これらの初期位置からサブ表示部82の表示領域の全域がメイン表示部81の表示領域に重なる位置まで移動可能に構成されている。
また、図柄表示装置90は、メイン表示部81よりも遊技者が視認しにくい位置に配設され、図柄表示装置90の表示領域は、メイン表示部81の表示領域よりも小さい面積になっている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
なお、特別図柄は「特図」、第1特別図柄は「特図1」、第2特別図柄は「特図2」と略称される場合がある。
なお、普通図柄は、「普図」と略称される場合があり、普通電動役物は「電チュー」と称される場合がある。
第1特別図柄保留ランプ94は、保留されている特図1の図柄変動の数を特定可能とし、第2特別図柄保留ランプ95は、保留されている特図2の図柄変動の数を特定可能とし、普通図柄保留ランプ96は、保留されている普図の図柄変動の数を特定可能とし、いずれも2つのLEDの点灯態様(本実施形態では、右常時点灯のみ=1、左右常時点灯=2、右側点滅+左側常時点灯=3、左右点滅=4)によって対応する図柄変動の数を特定可能とするものである。ただし、後述の通り、本実施形態では、特図2に係る図柄変動が保留される数の最大値は3であるため、第2特別図柄保留ランプ95は、左右点滅の点灯態様となることがない。
また、以下の説明では、上述のメイン表示部81に表示される図柄列(装飾図柄)の変動表示は、「特図の図柄変動」や「普図の図柄変動」と区別して「装飾図柄の図柄変動」と称する場合がある。
なお、以下の説明では、単に「図柄変動」と称した場合には、特に断りがない限り特図の図柄変動を意味する。
また、遊技領域50aの左側および上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51および内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央を基準として内レール53より外側に位置している。ここで、風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
より具体的には、特別電動役物65は、後述する特図当否判定によって大当りが導出されたことに起因して開始される大当り遊技の一部、または特図当否判定によって小当りが導出されたことに起因して開始される小当り遊技の一部において開放状態になり、これに伴って大入賞口55への入賞が許容される。このように、特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への入賞が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大する大当り遊技や小当りは、有利な遊技状態であると言える。詳細は後述するが、本実施形態における小当り遊技は、大当り遊技を生起し得る。
大当り遊技では、特別電動役物65の開放状態と閉鎖状態が交互に設定され、1回の開放状態(「ラウンド遊技」と称する場合があり、1回の大当りで発生するラウンド遊技の総回数を「ラウンド数」と称する場合がある)は、あらかじめ定められた数(本実施形態では、10)の遊技球が大入賞口55に入賞したことに基づいて終了し、特別電動役物65が閉鎖状態となる。さらに、大当り遊技における1回の開放状態は、あらかじめ定められた数の遊技球が大入賞口55に入賞するのに十分な時間(本実施形態では、30s(秒))が経過したことに基づいても終了する。
一方、小当り遊技では、特別電動役物65の開放状態が1.8秒経過、または10球の遊技球が大入賞口へ入賞したことを契機に終了する。そのため、小当り遊技では、大当り遊技と比較して大入賞口への遊技球の入賞が発生し難い。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59への入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図2の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
より具体的には、普通電動役物61は、普図の図柄変動で当選して行われる普図当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って第2始動口59への入賞が許容される。このように、普通電動役物61が開放状態である場合には、第2始動口59への入賞が容易となるため、賞球により遊技球の減少を抑えつつ、特図2の図柄変動が実行される機会を大幅に増大し得る。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されているが、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されるようにしてもよい。また、一般入賞口67を複数個設けるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、上記入賞口およびアウト口に入球した遊技球であるアウト球を検出するためのアウト球センサ75(図示省略)を備えている。
なお、主制御基板100には、RAMクリアスイッチ43が設けられている。
また、各基板を覆う基板ケースおよびカバーは、透明性を有する部材によって構成されており、各ケースおよびカバーを通して対応する基板が視認可能となっている。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路501で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、および払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路503によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路502は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路502を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路503を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、および払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
次に、図6を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える制御構成を説明する。図6は、遊技機10が備える制御構成を示すブロック図である。なお、図6に示す制御構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図6で図示しない制御構成を備えていてもよい。
RAM103は、後述するバックアップ電源回路において生成されるバックアップ電源によってバックアップがなされる。具体的には、RAM103に格納される情報のうち、電断が生じた後の復電時(電源投入時)にそのデータを用いて電断直前の状態で遊技機10が復帰できるような各種情報がバックアップされるように構成されている。例えば、電断が生じた際に保持されていたスタックポインタや各レジスタ等のデータに加え、そのときの遊技機10の状態(遊技停止状態または遊技可能状態)、現在の普図抽選状態などといった遊技に係る情報がバックアップ対象とされる。なお、これらの情報は、RAMクリア処理によってクリア(初期化)される。そのため、RAMクリアされた後は、後述する普図低確が新たに設定されることとなる。さらに、RAMクリア処理が実行された場合には、装飾図柄に係る図柄列は、初期図柄組合せ(後述する図柄先読み演出によって停止され得る図柄組合せとは異なる組合せ)が停止表示された状態となり、電源投入時にRAMクリア処理が実行されなかった場合かつ直前の電断時に図柄変動の実行中でない場合にも初期図柄組合せが停止表示された状態となる。また、この初期図柄組合せは、電源投入時にのみ停止表示されるものであり、図柄変動の実行により停止表示されることがない。
なお、本実施形態におけるバックアップの具体的手法については何ら制限されない。例えば、RAM103のうちバックアップ対象とされる領域は、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能な構成で実現されてもよい。他の例としては、RAM103の中でも、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能に構成される第一メモリと、遊技機10が動作時に参照される第二メモリとで異なるハードウェアが設けられていてもよく、その場合には、遊技機10は、電断時に第二メモリから第一メモリにバックアップ対象となる情報を退避し、その退避された情報を復電時に第一メモリから第二メモリへリカバリすればよい。
同様に、主制御基板100は、メイン操作部39やRAMクリアスイッチ43に電気的に接続されており、メイン操作部39の操作を検知可能に構成されている。
なお、第1副制御基板200から主制御基板100へデータを送信することはできず、また、第1副制御基板200は、主制御基板100に対してデータの送信を要求することはできないように構成されている。
また、本実施形態では、主制御基板100から第1副制御基板200へのデータ送信にパラレル伝送方式を採用しているが、シリアル伝送方式を採用してもよい。
なお、第1副制御基板200は、演出ボタン37およびカーソルボタン38に電気的に接続されており、当該操作部の操作を検知可能に構成されている。
ここで、第1副制御基板200は、第2副制御基板300および音声制御基板310と双方向通信が可能に接続されており、各制御コマンド(画像制御コマンド、音声制御コマンド)が第1副制御基板200から第2副制御基板300または音声制御基板310へ送信される一方、その応答として、当該制御コマンドを正常に受信できた旨を示す応答コマンド(ACKコマンド)が各制御基板(第2副制御基板300、音声制御基板310)から第1副制御基板200へ送信される。
さらに、第1副制御基板200は、可動装飾体22およびサブ表示部82と電気接続されており、I/Oポート204を介して、可動制御データを送信する。そして、可動装飾体22およびサブ表示部82は、第1副制御基板200から送信される可動制御データによって可動が制御されるように構成されている。
その他、第2副制御基板300には、図示省略するが、CPU301から受信した制御信号に基づき、後述する演出内容決定手段225によって決定された演出の内容に沿った画像データを生成するVDPと、CPU301から受信した制御信号に基づき当該演出の内容に沿った音響データを生成する音源ICとを搭載している。VDPは、いわゆる画像プロセッサであり、CPU301からの指示に応じて画像ROMに記憶された画像データを読み込み、これを画像処理して生成した画像データを、メイン表示部81やサブ表示部82へ送信する。また、このVDPには、画像ROMから読み出された画像データの展開・加工に使用される高速のVRAMが接続されている。
また、払出制御基板400は、主制御基板100と双方向通信可能に接続されており、主制御基板100からの払出制御コマンドに基づいて払出ユニット48を駆動させて遊技球を払い出すための制御を実行するとともに、操作ハンドル31の操作量に基づき球送り機構と発射機構とを同期的に駆動させて遊技球の発射を制御する。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、および払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、および払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
次に、図7を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える機能構成を説明する。図7は、遊技機10が備える機能構成を示すブロック図である。なお、図7に示す機能構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図7で図示しない機能構成を備えていてもよい。また、機能構成を説明する際に、必要に応じて図8~図10を参照することとする。
より具体的には、メイン乱数発生手段115は、第1始動口57または第2始動口59への入賞が判定された場合には、後述する、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、および特図変動パターン抽選用の乱数を取得する。ゲート63への入賞が判定された場合には、後述する普図当否判定用の乱数、普図停止図柄抽選用の乱数、および普図変動パターン抽選用の乱数をメイン情報記憶手段160の対応する格納領域に格納する。
なお、乱数回路105は、自身が更新している複数種類の乱数が正常に更新されているか否かを監視し、乱数が正常に更新されない更新異常が発生した場合には、乱数回路105が有する特定の記憶領域に当該異常が発生したことを示す情報が書き込まれる。そのため、CPU101は、乱数回路105の更新異常が発生したことを把握可能となっている。
より具体的には、メイン保留制御手段120は、特図1の作動保留情報が保留されるごとに1加算され、特図1の作動保留情報が使用される(特図抽選手段130の抽選で用いられる)ごとに1減算される保留カウンタ(以下、「特図1保留カウンタ」と称する)を備え、特図1保留カウンタの値が上限値(本実施形態では、4)となるまで、当該作動保留情報をメイン情報記憶手段160の現在の特図1保留カウンタに対応する格納領域に記憶させ、作動保留情報が使用されるごとに、使用された作動保留情報をクリアし、残りの作動保留情報を、特図1保留カウンタの小さいものから順に、現在の格納領域から現在の特図1保留カウンタよりも1少ない特図1保留カウンタに対応する格納領域に移動(シフト)させる制御を行う。
また、メイン保留制御手段120は、特図2および普図に関しても、特図1とは別に上述の制御と同様の制御を行い、特図2の保留カウンタを特図2保留カウンタと称する。本実施形態における特図2保留カウンタの上限値は3であり、当該上限値は、特図1保留カウンタの上限値よりも1少ない。
また、以降の説明では、「作動保留情報の保留」を、「図柄変動の保留」、または単に「保留」と表現する場合がある。
また、メイン保留制御手段120は、特図1または特図2の作動保留情報(保留カウンタ)を更新(加算または減算)した際に、特図1保留カウンタおよび特図2保留カウンタを含む演出制御コマンド(保留コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、本実施形態では、特図1に対応する作動保留情報および特図2に対応する作動保留情報の双方が保留されている場合には、特図2に対応する作動保留情報が優先的に使用される優先変動が行われる。
より具体的には、事前判定手段125は、今回保留した作動保留情報の各乱数を読み出し、後述する、特図当否判定、特図停止図柄抽選、および特図変動パターン抽選のそれぞれに対する事前判定を実行する。各事前判定では、各事前判定に対応する抽選に用いられる抽選テーブルと同一または同等の抽選テーブル(図示省略)が用いられる。そのため、これらの事前判定の結果は、後に実行される抽選の結果と同一の結果となる。
また、事前判定手段125は、導出された事前判定の結果を含む演出制御コマンド(事前判定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
事前判定コマンドは、所定の事前判定のタイミングの少なくとも一部で送信される(生成され、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶される)ものであるため、上述の保留コマンドに続いて送信されることとなる。ここで、所定の事前判定のタイミングとは、大当り遊技中ではないタイミングを指し、例えば、特図の作動保留情報が保留されたタイミングがある。なお、本実施形態では、後述する普図高確中に特図1の作動保留情報が保留された場合には、事前判定が規制されるため、当該事前判定に対応する事前判定コマンドの送信も規制される。一方、後述する普図低確中に特図2の作動保留情報が保留された場合については、事前判定を規制してもよいし、事前判定を規制しなくてもよい。
なお、「特図の変動開始条件が充足される」とは、その一例として、大当り遊技中ではないこと、特図1および特図2のいずれも図柄変動の実行中でないこと(特図1または特図2に係る図柄変動の停止表示中も含む)、特図1および特図2のうちの少なくともいずれか一方に作動保留情報が存在することのすべての条件が充足されたことである。
なお、これらの抽選テーブル以外も含め、抽選テーブルを用いた抽選では、読み出した乱数に対して抽選テーブルに記憶された抽選値をあらかじめ定められた順序に従って順次加算(対象となる抽選値が一つである場合には、加算回数は一回)され、キャリー(桁あふれ)が発生した抽選値に対応する結果が当該抽選の結果として導出される。同様に、抽選テーブルに関する説明では、説明の便宜上、抽選テーブルに名前を付しているが、名前に対応する抽選テーブルに含まれる抽選値等のデータが各ROMに識別可能に記憶されていればよく、これらの名前は、当該データが記憶される領域を特定するものではない。図示される抽選テーブルには、説明の便宜上記載された項目や、抽選値として「-」や「0」が記載されている場合があれば、これらは必ずしも各ROMに記憶されたデータを示すものではない。そして、抽選値として「-」や「0」が記載された結果に当選することはない。さらに、抽選に使用される乱数範囲(当該範囲で取得され得る乱数の数)と同一の抽選値が抽選テーブルに記載されている場合には、当該結果が100%導出されるため、必ずしも抽選を行う必要はない。また、一回の抽選に用いられる抽選値の合計値が、抽選に使用される乱数範囲と一致した場合には、最後の抽選値の加算で必ずキャリーが発生するため、当該加算を行わなくてよく、その場合には、当該加算に用いられる抽選値自体も不要となる。
図8は、特図当否判定用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選テーブルは、特図1と特図2とで異なり、これらの判定で用いられる乱数の範囲は、0~65535である。そのため、特図1における特図当否判定では、300/65536(約1/218)の確率で大当りが導出され、それ以外でハズレとなり、小当りが導出されることがない。
一方、特図2における特図当否判定では、300/65536(約1/218)の確率で大当りが導出され、65236/65536(約1/1.005)の確率で小当りが導出され、これらの抽選値の合計値(300+65236=65536)は、当該特図当否判定で用いられる乱数の種類数(65536)と一致する。そのため、本実施形態では、特図2における特図当否判定の結果がハズレになることがない。
なお、本実施形態では、後述する通り、小当りを経由して大当り遊技が生起され得るため、特図当否判定において大当りが導出される確率を上記した一の確率としている。
図9(a)に示す通り、普図低確時の特図1に係る図柄変動では、特図変動パターンHNP~特図変動パターンASP-Cが決定され得る。
具体的には、普図低確時の特図1に係る図柄変動において特図当否判定の結果がハズレとなった場合には、900/1000(約1/1.11)の確率で特図変動パターンHNP、52/1000(約1/19.2)の確率で特図変動パターンHRP、13/1000(約1/76.9)の確率でHSP1-A、11/1000(約1/90.9)の確率でHSP1-B、9/1000(約1/111)の確率でHSP2-A、7/1000(約1/143)の確率でHSP2-B、5/1000(1/200)の確率でHSP3-A、3/1000(約1/333)の確率でHSP3-Bが決定され、当該場合には、特図変動パターンASP1-A~特図変動パターンASP-Cが決定されることはない。なお、詳細は図9(b)を用いて後述するが、特図変動パターンHNPが決定された場合には、今回の図柄変動開始時における特図1保留カウンタの値を用いて特図変動パターンがさらに特定される。
一方、普図低確時の特図1に係る図柄変動において特図当否判定の結果が大当りとなった場合には、90/1000(約1/11.1)の確率で特図変動パターンASP1-A、110/1000(約1/約9.09)の確率で特図変動パターンASP1-B、135/1000(約1/7.41)の確率で特図変動パターンASP2-A、165/1000(約1/約6.06)の確率で特図変動パターンASP2-B、180/1000(約1/5.56)の確率で特図変動パターンASP3-A、220/1000(約1/4.56)の確率で特図変動パターンASP3-B、100/1000(1/10)の確率で特図変動パターンASP-Cが決定され、当該場合には、特図変動パターンHNP~特図変動パターンHSP3-Bが決定されることはない。
このように、本実施形態では、普図低確時の特図1に係る図柄変動において特図当否判定の結果がハズレとなった場合には、100/1000(1/10)の割合で、特図変動パターンHRP~特図変動パターンHSP3-Bのいずれかが決定され、900/1000(約1/1.11)の割合で、特図変動パターンHNPが決定される。さらに、普図低確時の特図1に係る図柄変動において特図当否判定の結果が大当りとなった場合には、1000/1000(1/1)の割合で、特図変動パターンASP1-A~特図変動パターンASP-Cのいずれかが決定される。
ここで、本実施形態の特図変動パターンに係る説明において、2つの特図変動パターンを、「~」を挟んで記載した場合、各特図変動パターン抽選テーブルを示す図面に記載した順序に従って、手前に記載された特図変動パターンと、後に記載された特図変動パターンとの間に存在する特図変動パターンの記載を省略したものとする。また、本実施形態の特図変動パターンに係る説明において、対応する変動時間の記載があるか否かに関わらず、特図変動パターンの名称が異なる場合は、異なる特図変動パターンが異なる(変動時間が異なる)ことを指す。
図9(b)に示す通り、普図低確時の特図1に係る図柄変動において決定され得る特図変動パターンHNPには、変動時間が3200ms(ミリ秒)の特図変動パターンHNP-A、変動時間が5600msの特図変動パターンHNP-B、変動時間が8000msの特図変動パターンHNP-C、および変動時間が11200msの特図変動パターンHNP-Dがあり、この順に変動時間が長くなっている。
具体的には、今回の図柄変動開始時における特図1保留カウンタ=3である場合、すなわち、特図1保留カウンタ=4の状態で新たに特図1に係る図柄変動が実行される場合には、1000/1000(1/1)の確率で特図変動パターンHNP-Aが決定される。同様に、今回の図柄変動開始時における特図1保留カウンタ=2である場合、すなわち、特図1保留カウンタ=3の状態で新たに特図1に係る図柄変動が実行される場合には、150/1000(約1/6.67)の確率で特図変動パターンHNP-Aが、850/1000(約1/1.18)の確率で特図変動パターンHNP-Bが決定され、今回の図柄変動開始時における特図1保留カウンタ=1である場合、すなわち、特図1保留カウンタ=2の状態で新たに特図1に係る図柄変動が実行される場合には、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンHNP-Aが、150/1000(約1/6.67)の確率で特図変動パターンHNP-Bが、800/1000(1/1.25)の確率で特図変動パターンHNP-Cが決定され、今回の図柄変動開始時における特図1保留カウンタ=0である場合、すなわち、特図1保留カウンタ=1の状態で新たに特図1に係る図柄変動が実行される場合(特図1保留カウンタ=0の状態で第1始動口57への入賞が発生して当該入賞を契機に特図1に係る図柄変動が実行される場合も含む)には、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンHNP-Bが、100/1000(1/10)の確率で特図変動パターンHNP-Cが、850/1000(約1/1.18)の確率で特図変動パターンHNP-Dが決定される。
このように、普図低確において特図変動パターンHNPが決定された場合には、今回の図柄変動開始時における特図1保留カウンタの値によって決定され易い特図変動パターン(変動時間)が異なる。より具体的には、今回の図柄変動開始時における特図1保留カウンタの値が小さくなるほど長い図柄変動が決定され易くなる(今回の図柄変動開始時における特図1保留カウンタの値が大きくなるほど短い変動時間が決定され易くなる)。
より具体的には、普図当否判定では、普図抽選状態が高確率の状態(「普図高確」と略称する場合がある)と、普図抽選状態が低確率の状態(「普図低確」と略称する場合がある)とがあり、抽選テーブルの図示は省略するが、本実施形態では、普図高確では、65535/65536の確率で普図当りとなり、残りの1/65536の確率でハズレとなる一方、普図低確では、1/65536の確率で普図当りとなり、残りの65535/65536の確率でハズレとなる。なお、普図高確における普図当否判定では、必ず普図当りとなるようにしてもよいし、普図低確における普図当否判定では、普図当りとならない(65536/65536でハズレとなる)ようにしてもよい。
このように、普図高確は、普図低確よりも普図当りが導出される確率が高く、普図低確よりも有利度が高い状態であると言える。
また、普図変動パターン抽選においても、特図変動パターン抽選と同様に、普図変動パターン抽選用の抽選テーブル(図示省略)を用いた抽選によって一つの普図変動パターンが決定される。
ただし、本実施形態では、普図低確および普図高確のいずれにおいても、普図当否判定の結果が普図当りとなった場合、および普図当否判定の結果がハズレとなった場合のそれぞれで、それぞれ場合に対応するあらかじめ定められた一の停止図柄が決定されるとともに、それぞれの場合に対応するあらかじめ定められた一の普図変動パターンが決定されることとなる。そのため、上述した普図停止図柄を決定するための抽選、および普図変動パターンを決定するための抽選を行わないようにしてもよい。
さらに、大当り遊技制御手段140は、大当り遊技の開始時には、当該大当り遊技の開始デモに係るデモ時間等の情報を含む演出制御コマンド(大当り開始コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させ、大当り遊技の終了時には、当該大当り遊技の終了デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り終了コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。これは、小当り遊技によって生起される大当り遊技においても同様である。
なお、小当り遊技においてV入賞領域を遊技球が通過しなかった場合には、当該小当り遊技の終了後に大当り遊技が開始(生起)されない。
なお、図柄表示制御手段145は、特図1および特図2の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための特図遊技タイマを有し、特図を停止表示させる際に(特図遊技タイマの値が「0」となるタイミングで)、装飾図柄の確定停止表示を要求するための演出制御コマンド(変動停止コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
ここで、装飾図柄の確定停止表示とは、図柄変動における装飾図柄の最終的な停止表示を指し、図柄変動の実行途中において発生し得る装飾図柄の仮停止表示とは異なる。そして、装飾図柄の仮停止表示では、例えば、停止表示されている装飾図柄が上下に小刻みに揺れる動作(いわゆる、揺れ変動)を伴う一方、装飾図柄の確定停止表示では、停止表示されている装飾図柄が揺れ変動を伴わない等、同一の装飾図柄が停止表示された場合であっても、確定停止表示された装飾図柄の停止表示態様と、仮停止表示された装飾図柄の停止表示態様と、が異なる。そのため、遊技者は、装飾図柄の停止表示が、確定停止表示であるか仮停止表示であるかを認識することができる。
なお、図柄表示制御手段145は、普図の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための普図遊技タイマを有する。
特に、普図高確中の普図当否判定において普図当りに当選した場合の普通電動役物61の開放パターンでは、開放時間が6500msのものが採用され、当該開放パターンに係る普通電動役物61の開放は、第2始動口59への遊技球の入賞が1回発生したことでも終了する。この6500msは、第2始動口59へ遊技球を入賞させるのに十分な時間であるため、通常の遊技方法にしたがって遊技が進行されている場合には、普図高確における普通電動役物61の開放ごとに、第2始動口59への遊技球の入賞が1回発生することになる。ここで、通常の遊技方法とは、遊技状況に応じて有利な打ち出し方向で遊技球を打ち出し続けるものを指し、例えば、普図高確中、小当り遊技中、および大当り遊技中では、第2流路Yへ向けて遊技球を打ち出し続ける遊技方法を指す。これは以降の説明において用いる場合も同様である。
一方、普図低確中の普図当否判定において普図当りに当選した場合の普通電動役物61の開放パターンでは、開放時間が300msのものが採用され、当該開放パターンに係る普通電動役物61では、開放時間が極端に短いため、第2始動口59への遊技球の入賞が発生し得ないように構成されている。
具体的には、普図抽選状態の遷移示す状態遷移図である図10に示す通り、遊技状態制御手段155は、大当り遊技終了の一部で普図低確と普図高確との間を行き来させるとともに、普図高確において普通電動役物61(電チュー)が開放状態となった回数が開放規定回数に到達したことを契機に当該普図高確から普図低確に遷移させる。なお、この開放規定回数を含めた普図抽選状態の遷移についての詳細は後述するが、本実施形態において、開放規定回数は、大当り遊技終了時に設定され、その値は当該大当り遊技(大当りまたは小当り時の特図の停止図柄)に対応して定まる。
なお、各演出制御コマンドは、原則として、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
具体的には、復電時にRAM103に異常がある場合には、復電時のRAMクリアスイッチ43の状態および中枠開扉センサ76の状態に関わらず、遊技停止状態が設定される。また、復電時にRAM103に異常がなく、復電時のRAMクリアスイッチ43がON(押下された状態)であれば、復電時の中枠開扉センサ76がONであることを条件にRAMクリア処理が実行されて遊技可能状態が設定され(復電時の中枠開扉センサ76がOFFである場合には、RAMクリア処理が実行されずに遊技可能状態が設定される)、復電時にRAM103に異常がなく、復電時のRAMクリアスイッチ43がOFF(押下されていない状態)であれば、RAMクリア処理が実行されずに遊技可能状態が設定される。
ここで、遊技停止状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行しない(当該センサの検知結果自体を見なくてもよい)ことで、遊技の進行が不可能となる復帰状態である。
一方、遊技可能状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行することで、遊技の進行が可能となる復帰状態である。特に、復電時にRAMクリア処理が実行されない場合には、直前の電断時における遊技可能状態に復帰する。例えば、直前の電断時が大当り遊技の実行中であれば、実行中であった大当り遊技に復帰し、直前の電断時が図柄変動の実行中であれば、実行中であった図柄変動に復帰する。
具体的に説明すると、遊技可能状態移行処理では、セキュリティ信号の出力がONになっている場合には、セキュリティ信号の出力をOFFにする処理、およびデバイスの初期設定が実行される。
また、デバイスの初期設定では、払出制御基板400に遊技球の発射を許可するための発射許可コマンドの送信や、各入賞口への入球が有効となる状態の設定や、乱数回路105を起動させるためのデータの設定等の処理が実行される。
具体的には、RAM103のうちの遊技に係る領域に対しては、当該領域のチェックサムを導出し、当該チェックサムの補数をRAM103の遊技に係るバックアップ情報領域に記憶させる処理、および当該領域に対する電断処理が実行されたことを示すバックアップフラグをONにする(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグを記憶させる)処理を実行する。
ここで、サブ情報記憶手段260は、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。また、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドは、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶される。なお、以降の説明では、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドが、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶されることを、単に、演出制御コマンドの受信と表現する場合がある。
本実施形態における演出モードは、大当り遊技中を除いて、通常モード、RUSHモードに分けられ、特図2に係る図柄変動が実行されておらずかつ特図2に係る図柄変動が保留されていない普図低確中に対しては通常モードが対応し、それ以外の状態に対してはRUSHモードが対応する。
ここで、演出ルートとは、図柄変動の開始から終了までの演出であって当該図柄変動における特図当否判定の結果を報知する演出の過程を規定するものであり、当該図柄変動で実行される演出の内容は、後述する演出内容決定手段225によって当該図柄変動に対応する演出ルートに従って決定されることとなる。
ここで、発展演出とは、装飾図柄がリーチ状態(一つの図柄列を除いて装飾図柄が停止表示され、残りの図柄列が変動表示されている状態)となった以降に実行される演出であって、その終盤に今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであるか否かを報知する演出を指す。したがって、発展ハズレ演出ルートに対応する発展演出では、当該発展演出に対応する一連の演出が実行され、その終盤に今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることが報知される。一方、大当り演出ルートに対応する発展演出では、当該発展演出に対応する一連の演出が実行され、その終盤に今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることが報知される。
また、後述する通り、本実施形態では、一の演出モードにおいて、決定された特図変動パターンのそれぞれに対し、互いに異なる一の演出ルートが対応する。そのため、以降の説明では、特図変動パターンに対する演出ルートを、単に、特図変動パターンで表現する場合がある。ただし、一の特図変動パターンに対して複数の演出ルートを対応させてもよく、この場合には、決定された特図変動パターンに対応する複数の演出ルートから一の演出ルートを決定するようにすればよい。
以下、通常モードにおいて決定される各特図変動パターンに対応する演出ルートの内容を説明する。
具体的には、特図変動パターンHNP-A~特図変動パターンHNP-Dには、装飾図柄がリーチ状態とならずに装飾図柄がバラケ目(すべての図柄列が停止表示され、各図柄列に同一の装飾図柄が停止表示されていない状態)で停止表示されることで、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する演出ルートが対応する。ここで、同一の装飾図柄とは、同一の数字を模した装飾図柄を指し、装飾図柄を構成する数字以外の部分が異なる態様であってもよい。同様に、異なる装飾図柄とは、異なる数字を模した装飾図柄を指す。
特図変動パターンHRPには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、後述する発展演出が実行されずに装飾図柄がバラケ目で停止表示されることで、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する演出ルートが対応する。ここで、疑似変動とは、発展演出が開始される前の期間において、一定のルールに基づいた装飾図柄の停止(例えば、「5図柄-6図柄-6図柄」のように、真ん中の図柄列および右の図柄列に同一の装飾図柄が停止した態様となる装飾図柄の停止)等で区切られる期間を指す。したがって、疑似変動の回数が2回となって初めて疑似変動が発生するとも言える。すなわち、リーチ状態を構成するまでの装飾図柄の変動が1回の場合には、疑似変動が発生しないと言うこともできるし、当該場合には、1回の疑似変動が実行されるとも言える。なお、本実施形態における疑似変動の最大回数は3回であるが、疑似変動の最大回数は、これに限らず、2以上の回数であれば、いずれの回数を採用してもよい。
具体的には、特図変動パターンHSP1-Aおよび特図変動パターンHSP1-Bには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。なお、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP1-Aには、発展演出HEAが対応し、特図変動パターンHSP1-Bには、発展演出HEBが対応する。
特図変動パターンHSP2-Aおよび特図変動パターンHSP2-Bには、2回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンHSP1-Aおよび特図変動パターンHSP1-Bと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP2-Aには発展演出HEAが対応し、特図変動パターンHSP2-Bには発展演出HEBが対応する。
特図変動パターンHSP3-Aおよび特図変動パターンHSP3-Bには、3回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンHSP1-Aおよび特図変動パターンHSP1-Bと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP3-Aには発展演出HEAが対応し、特図変動パターンHSP3-Bには発展演出HEBが対応する。
具体的には、特図変動パターンASP1-Aおよび特図変動パターンASP1-Bには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃い(すべての図柄列が停止表示され、各図柄列に同一の装飾図柄が停止表示された状態)で停止表示される演出ルートが対応する。なお、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP1-Aには、発展演出HEAが対応し、特図変動パターンASP1-Bには、発展演出HEBが対応する。
特図変動パターンASP2-Aおよび特図変動パターンASP2-Bには、2回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンASP1-Aおよび特図変動パターンASP1-Bと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP2-Aには発展演出HEAが対応し、特図変動パターンASP2-Bには発展演出HEBが対応する。
特図変動パターンASP3-Aおよび特図変動パターンASP3-Bには、3回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンASP1-Aおよび特図変動パターンASP1-Bと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP3-Aには発展演出HEAが対応し、特図変動パターンASP3-Bには発展演出HEBが対応する。
特図変動パターンASP-Cには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出HECが実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。
なお、特図変動パターンASP-Cには、対応する発展ハズレ演出ルートが存在しない。そのため、図柄変動において発展演出HECが実行された時点で、遊技者に大当り当選を確定的に認識させることができる。したがって、当該特図変動パターンに対応する演出ルートは、大当り当選が確定する演出ルートであると言えるし、当該特図変動パターンは、大当り当選が確定する特図変動パターンであるとも言える。
そのため、発展演出HEA、発展演出HEB、発展演出HECの順に大当り当選の期待感を高めることができる。なお、このような発展演出に係る大当り当選の期待度の高低は、後述する発展演出HEDと、発展演出HEEと、発展演出HEFとの関係性、および発展演出HEGと、発展演出HEHと、発展演出HEIとの間の関係性においても同様である。
そのため、疑似変動が実行される回数が多くなるにつれて大当り当選の期待感を高めることができる。
そのため、リーチ状態となるまでの時間は、疑似変動を介さずにリーチ状態となる特図変動パターン、2回の疑似変動でリーチ状態となる特図変動パターン、3回の疑似変動でリーチ状態となる特図変動パターンの順に長くなる。ただし、特図変動パターンASP-Cが決定される図柄変動では、他の疑似変動を介さずにリーチ状態となる特図変動パターン(特図変動パターンHSP1-A、特図変動パターンHSP1-B、特図変動パターンASP1-A、および特図変動パターンASP1-B)よりもリーチ状態となるまでの時間よりも長くなる。
先読み演出とは、遊技興趣の向上を目的として、先読み対象の図柄変動が開始される前に、先読み対象の図柄変動における特図当否判定の結果に対する期待度や、先読み対象の図柄変動において実行される演出の内容を示唆する演出であり、本実施形態では、当該先読み演出は、上述した保留先読み演出と同様に、特図1に係る図柄変動に対してのみ実行される。
より具体的には、演出内容決定手段225は、図柄変動における演出実行タイミングごとの演出の内容(演出パターン)を、演出ルート決定手段222によって決定された演出ルートに対応する演出パターン抽選テーブルを用いた抽選等によって決定する。このようにすることで、決定された演出ルートに係る(に従って実行される)演出の内容を変えることができるとともに、一つの図柄変動における演出に繋がりを持たせることができる。また、同一の演出ルートが決定された場合であっても、実行される演出を多彩にすることもできる。なお、演出の内容を決定するタイミングとしては、例えば、図柄変動の開始時が挙げられる。
特に、通常演出制御手段220は、RAMクリア処理の実行を伴って復電時の復帰状態が遊技可能状態となった場合には、RAMクリア処理の実行を伴って遊技可能状態となったことを報知させるための演出データを読み出し、RAMクリア処理の実行を伴わずに復電時の復帰状態が遊技可能状態となった場合には、RAMクリア処理の実行を伴わずに遊技可能状態となったことを報知させるための演出データを読み出す。
さらに、通常演出制御手段220は、復電時の復帰状態が遊技停止状態となった場合には、遊技停止状態となったことに加え、RAMクリア処理の実行が必要となったことを報知させるための演出データを読み出す。
なお、これらの報知の詳細は省略するが、実行が開始されてから一定時間(例えば、30s)継続して実行されることが好ましく、当該報知を実行する演出デバイスは問わない。
なお、エラー報知は、図柄変動に係る変動演出よりも優先して実行される。ここで、エラー報知が優先して実行されるとは、エラー報知の実行に係るデバイスと変動演出の実行に係るデバイスが同一のデバイスである場合に、当該デバイスにおいてエラー報知のみが実行される(エラー報知の実行によって変動演出の実行が規制される)場合に限らず、当該デバイスにおいてエラー報知が変動演出よりも認識され易い態様で実行されることを含む。
また、サブエラー制御手段230は、独自に(メインエラー制御手段165と独立して)遊技機10がエラー状態であるか否かを判定し、エラー状態であると判定した場合にエラー報知を実行する演出データを読み出すようにしてもよい。
これに対し、本発明に係る遊技機10は、このような新たなゲーム性に関連する機能をさらに有しており、以下当該機能の詳細を説明する。なお、以降の説明では、特段の説明がない限り、上述した通常の遊技方法にしたがって遊技が進行されることを前提とするとともに、大当り遊技終了後には、特図1に係る図柄変動が保留されていないことを前提とする。
まず、図11~図13を用いて、本実施形態における普図抽選状態の遷移について、その詳細を説明する。
図11は、普図高確中普図低確遷移処理のフローであり、当該処理は、普図高確中に遊技状態制御手段155によって実行されるものである。
図12は、大当り時の特図1に係る特図停止図柄抽選で用いられる抽選テーブルを模式的に示す図であり、図13(a)は、大当り時の特図2に係る特図停止図柄抽選で用いられる抽選テーブルを、図13(b)は、小当り時の特図2に係る特図停止図柄抽選で用いられる抽選テーブルを、模式的に示す図である。なお、これらの抽選において用いられる乱数の範囲は0~999である。
ここで、普図高確中における1回の普通電動役物61の開放は、上述の通り、当該開放における経過時間が6500msに到達したこと、また当該開放における第2始動口59への遊技球の入賞が発生したことで終了する。そのため、前者の条件が充足された場合には、後者の条件が充足されていない、すなわち、今回の普通電動役物61の開放において第2始動口59への遊技球の入賞が発生していないこととなる。
ステップS208では、開放カウンタ=開放規定回数であるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS210に進み、当該条件が充足されなかった場合には普図高確中普図低確遷移処理を終了する。
ステップS210では、普図低確を設定し、その後に普図高確中普図低確遷移処理を終了する。
特に、本実施形態において、開放規定回数は、大当り遊技終了時に設定され、その値は、当該大当り遊技に対応する停止図柄によって定まる。以下、図12および図13を用いて、その詳細を説明する。
具体的には、特図1に係る図柄変動において大当りが導出された場合には、10/1000(1/100)の確率で図柄Aが、25/1000(1/40)の確率で図柄Bが、100/1000(1/10)の確率で図柄Cが、365/1000(約1/2.74)の確率で図柄Dが、500/1000(1/2)の確率で図柄Eが、停止図柄として決定される。
そして、図柄Aが決定された場合には、当該停止図柄に係る大当り遊技のラウンド数が10となり、当該大当り遊技の終了後が普図高確となり、当該普図高確に係る開放規定回数が4回となる。
図柄Bが決定された場合には、当該停止図柄に係る大当り遊技のラウンド数が4となり、当該大当り遊技の終了後が普図高確となり、当該普図高確に係る開放規定回数が3回となる。
図柄Cが決定された場合には、当該停止図柄に係る大当り遊技のラウンド数が4となり、当該大当り遊技の終了後が普図高確となり、当該普図高確に係る開放規定回数が2回となる。
図柄Dが決定された場合には、当該停止図柄に係る大当り遊技のラウンド数が4となり、当該大当り遊技の終了後が普図高確となり、当該普図高確に係る開放規定回数が1回となる。
一方、図柄Eが決定された場合には、当該停止図柄に係る大当り遊技のラウンド数が4となり、当該大当り遊技の終了後が普図低確になる。そのため、開放規定回数は設定されない。
ここで、特図1に係る図柄変動は主に普図低確において実行され、当該図柄変動で生起された大当り遊技(いわゆる初当り)の終了時には、特図2保留カウンタの値が0であることが想定される。そのため、特図1に係る図柄変動で生起された大当り遊技の終了後が普図高確となる場合には、当該普図高確において第2始動口59へ入賞した遊技球の数(当該大当り遊技に対応する開放規定回数)だけ、その後に大当り遊技が生起されることとなる。
同様に、特図1に係る図柄変動において導出された大当りに係る停止図柄が図柄Bである場合には、開放規定回数として3回が設定されるため、当該大当りに係る大当り遊技の終了時に設定される普図高確中に、特図2に係る図柄変動が実行されるとともに(開放規定回数1回分に相当)、当該普図高確中に特図2保留カウンタが2になるため(開放規定回数2回分に相当)、少なくとも3回の大当り遊技がその後に生起されることになる。
特図1に係る図柄変動において導出された大当りに係る停止図柄が図柄Cである場合には、開放規定回数として2回が設定されるため、当該大当りに係る大当り遊技の終了時に設定される普図高確中に、特図2に係る図柄変動が実行されるとともに(開放規定回数1回分に相当)、当該普図高確中に特図2保留カウンタが1になるため(開放規定回数1回分に相当)、少なくとも2回の大当り遊技がその後に生起されることになる。
一方、特図1に係る図柄変動において導出された大当りに係る停止図柄が図柄Dである場合には、開放規定回数として1回が設定されるため、当該大当りに係る大当り遊技の終了時に設定される普図高確中に、特図2に係る図柄変動が実行され(開放規定回数1回分に相当)、当該図柄変動の実行契機となる第2始動口59への遊技球の入賞により普図低確になるため、当該普図高確中に特図2保留カウンタが1以上の値にならない。そのため、少なくとも1回の大当り遊技がその後に生起されることになる。
具体的には、特図2に係る図柄変動において大当りが導出された場合には、500/1000(1/2)の確率で図柄aが、500/1000(1/2)の確率で図柄bが、停止図柄として決定される。
そして、図柄aが決定された場合には、当該停止図柄に係る大当り遊技のラウンド数が10となり、当該大当り遊技の終了後が普図高確となり、当該普図高確に係る開放規定回数が4回となる。
図柄bが決定された場合には、当該停止図柄に係る大当り遊技のラウンド数が10となり、当該大当り遊技の終了後が普図高確となり、当該普図高確に係る開放規定回数が2回となる。
具体的には、特図2に係る図柄変動において小当りが導出された場合には、10/1000(1/100)の確率で図柄cが、10/1000(1/100)の確率で図柄dが、30/1000(約1/33.3)の確率で図柄eが、50/1000(1/20)の確率で図柄fが、30/1000(約1/33.3)の確率で図柄gが、80/1000(1/12.5)の確率で図柄hが、340/1000(約1/2.94)の確率で図柄iが、450/1000(約1/2.22)の確率で図柄jが、停止図柄として決定される。
そして、図柄cが決定された場合には、当該停止図柄に係る小当り遊技によって生起される大当り遊技(以下、単に、「当該停止図柄に係る大当り遊技」と表現する)のラウンド数が10となり、当該大当り遊技の終了後が普図高確となり、当該普図高確に係る開放規定回数が4回となる。
図柄dが決定された場合には、当該停止図柄に係る大当り遊技のラウンド数が10となり、当該大当り遊技の終了後が普図高確となり、当該普図高確に係る開放規定回数が3回となる。
図柄eが決定された場合には、当該停止図柄に係る大当り遊技のラウンド数が10となり、当該大当り遊技の終了後が普図高確となり、当該普図高確に係る開放規定回数が2回となる。
図柄fが決定された場合には、当該停止図柄に係る大当り遊技のラウンド数が10となり、当該大当り遊技の終了後が普図高確となり、当該普図高確に係る開放規定回数が1回となる。
図柄gが決定された場合には、当該停止図柄に係る大当り遊技のラウンド数が7となり、当該大当り遊技の終了後が普図高確となり、当該普図高確に係る開放規定回数が3回となる。
図柄hが決定された場合には、当該停止図柄に係る大当り遊技のラウンド数が7となり、当該大当り遊技の終了後が普図高確となり、当該普図高確に係る開放規定回数が2回となる。
図柄iが決定された場合には、当該停止図柄に係る大当り遊技のラウンド数が7となり、当該大当り遊技の終了後が普図高確となり、当該普図高確に係る開放規定回数が1回となる。
一方、図柄jが決定された場合には、大当り遊技のラウンド数が7となり、当該大当り遊技の終了後が普図低確となる。そのため、開放規定回数は設定されない。
ここで、特図2に係る図柄変動は、普図高確中において発生した第2始動口59への遊技球の入賞に基づくものである。そのため、当該図柄変動で生起された大当り遊技の終了時には、特図2保留カウンタの値が0である場合に限らず、当該値が1~3のいずれかであることも想定される。そして、本実施形態における特図2保留カウンタの値の最大値は3である。そのため、特図2に係る図柄変動によって生起された大当り遊技の終了後が普図高確となる場合には、当該普図高確において第2始動口59へ入賞した遊技球(当該大当り遊技に対応する開放規定回数に相当する数の遊技球)の全部が大当り遊技に繋がるとは限らない。
一方、図柄Bに係る大当り遊技の終了直後の特図2に係る図柄変動によって図柄eに係る大当り遊技が生起された場合には、当該図柄eに係る大当り遊技の終了時点での特図2保留カウンタの値が2である。そのため、当該図柄eに係る大当り遊技の終了直後に特図2に係る図柄変動が新たに開始されると、特図2保留カウンタの値は1減算された1(特図2保留カウンタの最大値よりも2少ない値)となり、当該図柄eに係る大当り遊技に対応する開放規定回数である2回分のすべてが、特図2保留カウンタの値の増加に寄与する。
なお、上述した図柄Bに係る大当り遊技の終了後の特図2に係る図柄変動によって図柄eに係る大当り遊技が生起される具体例(当該図柄eに係る大当り遊技の終了時点での特図2保留カウンタの値が2となるもの)では、開放規定回数と実質Vストック数が一致する。しかし、大当り遊技終了時点での特図2保留カウンタの値が0である場合には、当該大当り遊技に係る開放規定回数のうちの1回が当該大当り遊技終了直後の特図2に係る図柄変動に対応する。そのため、開放規定回数の全部が大当り遊技に繋がる場合であっても、必ずしも当該開放規定回数と実質Vストック数が一致するわけではない。
すなわち、本実施形態では、特図2に係る図柄変動によって大当り遊技が生起された場合において当該大当り遊技の終了時に普図高確が設定される割合が、特図1に係る図柄変動によって大当り遊技が生起された場合において当該大当り遊技の終了時に普図高確が設定される割合よりも高くなると言える。
そのため、本実施形態では、大当り遊技終了後の普図高確中において実行される図柄変動について、当該大当り遊技終了時における実質Vストック数を考慮して当該図柄変動に係る特図変動パターンを決定している。以下、その詳細を説明する。
図14~図16を用いて、本実施形態における普図高確中の特図変動パターンの決定方法の詳細を説明する。
図14は、普図高確中特図2に係る特図変動パターン決定処理のフローであり、当該処理は、普図高確中の特図2に係る図柄変動の開始時に特図変動パターン導出手段133によって実行されるものである。
図15(a)および図15(b)は、特図変動パターンを決定するための参照テーブルを模式的に示す図であって、図15(a)は、当該参照テーブルのうちの参照テーブルTAを、図15(b)は、当該参照テーブルのうちの参照テーブルTBを、模式的に示す図である。
図16は、普図高確中特図1に係る特図変動パターン決定処理のフローであり、当該処理は、普図高確中の特図1に係る図柄変動の開始時に特図変動パターン導出手段133によって実行されるものである。
ここで、実質Vストック数とは、上述の通り、今回の普図高確に係る開放規定回数のうちの特図2保留カウンタの値の増加に寄与する分である。
そのため、当該ステップでは、当該普図高確が設定される時点で特図2に係る図柄変動が保留されていない場合には、当該普図高確に係る開放規定回数から1を減算した値を実質Vストック数として算出する。
また、当該普図高確が設定される時点で特図2に係る図柄変動が保留されている場合、かつ当該時点で保留されている特図2に係る図柄変動の数から1を減算した値に対して当該普図高確に係る開放規定回数を加算した値が特図2保留カウンタの上限値(本実施形態では、3)を超えない場合には、当該開放規定回数自体を実質Vストック数として算出する。
さらに、当該普図高確が設定される時点で特図2に係る図柄変動が保留されている場合、かつ当該時点で保留されている特図2に係る図柄変動の数から1を減算した値に対して当該普図高確に係る開放規定回数を加算した値が特図2保留カウンタの上限値(本実施形態では、3)を超える場合には、当該上限値から、当該時点で保留されている特図2に係る図柄変動の数から1を減算した値を引いた値を、実質Vストック数として算出する。
なお、当該普図高確が設定される時点で特図2に係る図柄変動が保留されている場合について、当該場合かつ当該時点で保留されている特図2に係る図柄変動の数から1を減算した値に対して当該普図高確に係る開放規定回数を加算した値が特図2保留カウンタの上限値と一致する場合には、当該開放規定回数自体を実質Vストック数として算出するようにしてもよい。
具体的には、図15(a)に示す通り、実質Vストック数=1である場合には、変動時間が23000msである特図変動パターンVSP1Aを決定し、実質Vストック数=2である場合には、変動時間が32000msである特図変動パターンVSP2Aを決定し、実質Vストック数=3である場合には、変動時間が43500msである特図変動パターンVSP3Aを決定する。
具体的には、図15(b)に示す通り、実質Vストック数=1である場合には、変動時間が26500msである特図変動パターンVSP1Bを決定し、実質Vストック数=2である場合には、変動時間が38500msである特図変動パターンVSP2Bを決定し、実質Vストック数=3である場合には、変動時間が50500msである特図変動パターンVSP3Bを決定する。
これによれば、普図高確が設定された時点で特図2に係る図柄変動が保留されていない場合に、当該普図高確における特図2に係る図柄変動の変動パターン(変動時間)の違いによって、有利度(開放規定回数、実質Vストック数)の違いを認識させ易くすることができる。そして、これは、本発明に係る新たなゲーム性による遊技興趣向上の効果を高めることに繋がる。なお、当該効果を奏するにあたっては、これらの変動パターンの長短の関係性は逆転してもよい。
これによれば、普図高確が設定された時点で特図2に係る図柄変動が保留されていない場合に、開放規定回数が少ない場合の特図2に係る図柄変動の時間を短くし、遊技の進行をスムーズにすることができる。
これによれば、本発明に係る新たなゲーム性による遊技興趣向上の効果を高めることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、特図2に係る図柄変動によって大当り遊技が生起された場合において当該大当り遊技の終了時に普図高確が設定される割合と、特図1に係る図柄変動によって大当り遊技が生起された場合において当該大当り遊技の終了時に普図高確が設定される割合とを同一としてもよい。
これによれば、最も有利度が高い状態(特図2保留カウンタの値が最大値である状態)となることを認識させ易くすることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、本実施形態のように、前者の場合において決定される特図変動パターンと後者の場合において決定される特図変動パターンとが必ず一致する必要はなく、これらの特図変動パターンが異なる場合があってもよい。
これによれば、大当り遊技に繋がらない第2始動口59への遊技球の入賞が発生し得ることを遊技者に認識させ難くし、遊技者に残念感を与え難くすることができる。
なお、本実施形態では、普図高確中の特図2に係る図柄変動において、上述した算出方法により実質Vストック数を算出し、算出した実質Vストック数に対応する特図変動パターンを、今回の特図2に係る図柄変動の特図変動パターンとしているが、当該効果を奏するにあたってはこれに限らない。例えば、実質Vストック数の算出に用いる各数値の組合せに対して特図変動パターンを対応づけた参照テーブルを準備しておき、実質Vストック数を算出せずに、普図高確中の特図2に係る図柄変動を開始する際の当該各数値と当該参照テーブルとを用いて(当該参照テーブルにおいて当該各数値の組合せに対応する特図変動パターンを導き出して)、普図高確中の特図2に係る図柄変動における特図変動パターンを決定するようにしてもよい。ただし、当該参照テーブルを記憶するために要するデータ容量を考慮すれば、本実施形態のように、実質Vストックを算出して特図変動パターンを決定する方法を採用することが好ましい。
そして、上述の通り、参照テーブルTAを用いて決定される特図変動パターンと、参照テーブルTBを用いて決定される特図変動パターンと、が異なる。
これによれば、普図高確が設定された時点での特図2に係る図柄変動が保留されているか否かを認識させ易くすることで、当該時点での有利度の違いを認識させ易くすることができる。そして、これは、本発明に係る新たなゲーム性による遊技興趣向上の効果を高めることに繋がる。
これによれば、遊技の進行をスムーズにしつつも、普図高確が設定される大当り遊技終了時に特図2に係る図柄変動が保留されている場合、すなわち、当該大当り遊技終了後に直ぐに特図2に係る図柄変動が開始されて、実質Vストック数分の遊技球が第2始動口59に入賞されない事象を発生させ難くすることができる。
ステップS604では、変動時間が500msである特図変動パターンHTPを決定し、その後に普図高確中特図1に係る特図変動パターン決定処理を終了する。
なお、当該処理が実行される場合には、特図2に係る図柄変動が保留されておらず、かつ新たに特図2に係る図柄変動が実行されないため、今回の普図高確における開放規定回数が4回の場合を除いて、当該開放規定回数(3回以下の値となる)を実質Vストック数として算出する。一方、今回の普図高確における開放規定回数が4回の場合には、特図2保留カウンタの上限値(本実施形態では、3)を実質Vストック数として算出する。
ここで、今回の特図1に係る図柄変動が保留消化であるとは、今回の特図1に係る図柄変動が、当該図柄変動が開始される直前の大当り遊技において既に保留されていた図柄変動であることを指す。
ステップS612では、参照テーブルTBを用いて今回の特図1に係る図柄変動の特図変動パターンを決定し、その後に普図高確中特図1に係る特図変動パターン決定処理を終了する。
なお、参照テーブルTAまたは参照テーブルTBを用いた特図変動パターンの決定についての詳細は既に説明したものと同一であるため、その説明を省略する。
これによれば、例えば、普図高確中に特図当否判定の結果がハズレである特図1に係る図柄変動が実行された場合であっても、当該普図高確における遊技進行をスムーズにすることができる。
これによれば、例えば、普図高確中に特図当否判定の結果が大当りである特図1に係る図柄変動が実行された場合であっても、遊技者に違和感を与えないようにすることができる。
次に、図17を用いて、本実施形態における普図低確中の特図変動パターンの決定方法の詳細を説明する。
図17(a)は、普図低確中特図2に係る特図変動パターン決定処理のフローであり、当該処理は、普図低確中の特図2に係る図柄変動の開始時に特図変動パターン導出手段133によって実行されるものである。
図17(b)は、普図低確中特図1に係る特図変動パターン決定処理のフローであり、当該処理は、普図低確中の特図1に係る図柄変動の開始時に特図変動パターン導出手段133によって実行されるものである。
これによれば、普図低確が設定される大当り遊技の終了時に、特図2に係る図柄変動が保留されていること自体に対する注目度を高めることができる。そして、これは、本発明に係る新たなゲーム性による遊技興趣向上の効果を高めることに繋がる。
これによれば、普図低確の設定時に特図2に係る図柄変動が保留されている場合において、遊技進行をスムーズにすることができる。さらには、当該場合において、新たに特図2に係る図柄変動が保留されないことに起因した残念感を遊技者に与え難くすることができる。
次に、本実施形態では、普図高確において第2始動口59に遊技球が入賞したことを遊技者に認識させるため、当該入賞の発生を契機に、始動入賞報知を実行可能としている。以下、図18および図19を用いて、その詳細を説明する。
図18は、始動入賞報知制御処理のフローであり、当該処理は、普図高確中に通常演出制御手段220によって実行されるものである。特に、普図低確中には、当該処理が実行されないため、不正等により普図低確中に第2始動口59への遊技球の入賞が発生しても本実施形態における始動入賞報知が実行されない。
また、図19(a)~図19(c)は、始動入賞報知の報知態様または当該報知の実行有無を示す具体例であって、図19(a)は、報知態様H1の始動入賞報知が実行される場合の具体例を、図19(b)は、報知態様H2の始動入賞報知が実行される場合の具体例を、図19(c)は、始動入賞報知が実行されない場合の具体例を示す図である。
ステップS1204では、報知規制フラグがONであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合には始動入賞報知制御処理を終了し、当該条件が充足されなかった場合にはステップS1206に進む。ここで、報知規制フラグとは、ONである場合に、始動入賞報知に係る演出データが設定されずに始動入賞報知制御処理が終了するものである。そのため、当該フラグは、始動入賞報知の実行有無を決定するためのフラグとして機能する。
ステップS1206では、特図2保留カウンタ=3、すなわち、特図2保留カウンタが上限値である3に到達したか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS1210に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS1208に進む。
ここで、報知態様H1の始動入賞報知とは、図19(a)に示す報知態様である。具体的には、図19(a)の右側に示す通り、「Vストック」との文字を含むテロップ画像stg1がメイン表示部81に係る表示領域に表示されるとともに、スピーカ33から「Vストック」との音声が出音されるものである。なお、この始動入賞報知は、その報知態様に関わらず、一定時間(本実施形態では、3000ms)が経過することで終了する。
また、報知態様H1の始動入賞報知が実行される前には、第2始動口59への遊技球の発射を促す第1右打ち報知が実行される。具体的には、図19(a)の左側に示す通り、「電チューを狙え!」との文字を含むテロップ画像ntg1がメイン表示部81に係る表示領域に表示されるとともに、スピーカ33から「電チューを狙え」との音声が出音されるものである。なお、本実施形態において、第1右打ち報知は、普図高確において普通当りが導出された普通図柄変動の終了を契機に開始されて、普通電動役物61の開放終了を契機に終了する。
ここで、報知態様H2の始動入賞報知とは、図19(b)に示す報知態様である。具体的には、図19(b)の右側に示す通り、「MAX」との文字を含むテロップ画像stg2がメイン表示部81に係る表示領域に表示されるとともに、スピーカ33から「MAX」との音声が出音されるものである。
また、報知態様H2の始動入賞報知が実行される前には、報知態様H1の始動入賞報知が実行される前と同様に、第2始動口59への遊技球の発射を促す第1右打ち報知が実行される。
ここで、報知規制フラグは、上述した通り、始動入賞報知の実行有無を決定するためのフラグとして機能する。そのため、報知規制フラグがOFFである場合には、図19(a)および図19(b)で示した通り、第2始動口59への遊技球の入賞が発生したことを契機に始動入賞報知が実行される。
一方、報知規制フラグがONである場合には、図19(c)の右側に示す通り、第2始動口59への遊技球の入賞が発生しても始動入賞報知が実行されない。さらに、図19(c)の左側に示す通り、当該場合には、普通電動役物61が開放されたとしても上述の第1右打ち報知も実行されない。ただし、いずれの状況においても、他のテロップ画像よりも小さくかつ「MAX」との文字を含むテロップ画像mtgがメイン表示部81に係る表示領域に表示される。また、テロップ画像mtgは、図19(b)で示すテロップ画像stg2の表示が終了したことを契機に表示が開始される。
なお、本実施形態において、報知規制フラグがONとなった後は、特図2に係る図柄変動が実行される等により特図2保留カウンタの値が上限値である3よりも小さい値となった時点で当該報知規制フラグがOFFに設定される。
これによれば、有利度(大当り遊技の生起)とは無関係な第2始動口59への遊技球の入賞を認識させ難くし、遊技者に残念感を与え難くすることができる。
これによれば、第2始動口59への遊技球の入賞により特図2保留カウンタが上限値に到達したこと(有利度が最も高い状態となったこと)を認識させ易くすることができる。
特に、当該変形例においては、後者の場合における始動入賞報知の実行に要する時間を、前者の場合における始動入賞報知の実行に要する時間よりも短くすることが好ましい。
これによれば、有利度(大当り遊技の生起)とは無関係な第2始動口59への遊技球の入賞を発生させ難くし、遊技者に残念感を与え難くすることができる。
なお、当該効果を奏するにあたり、第1右打ち報知は、本実施形態のように普通電動役物61への遊技球の発射を促す報知態様ではなく、当該報知態様に加え、または当該報知態様に替えて、普通電動役物61の開放時間の残りを特定可能な報知態様(例えば、メーターを用いて当該開放時間の残りを示すもの)としてもよい。
次に、本実施形態では、小当り遊技においてV入賞領域に遊技球を通過させて当該小当り遊技に続けて大当り遊技を生起させるため、変動終了報知を実行可能としている。以下、図20~図22を用いて、その詳細を説明する。
図20は、小当りが導出された特図2に係る図柄変動が終了する場合に変動終了報知が実行される流れを示す具体例である。
図21は、小当りが導出された特図2に係る図柄変動が終了する場合に変動終了報知を含む複数種類の報知が実行される流れを示すタイミングチャートである。
図22は、大当りが導出された特図2に係る図柄変動が終了する場合に変動終了報知を含む複数種類の報知が実行される流れを示すタイミングチャートである。
特に、図21に示す通り、変動終了報知は、小当りが導出された特図2に係る図柄変動が終了するタイミングよりも時間T1だけ手前のタイミングで開始される。そして、変動終了報知が開始されてから時間T1よりも短い時間T2が経過したタイミングで当該変動終了報知が終了する。そのため、当該報知は、特図2に係る図柄変動の終了を特定可能なものとして機能する。
また、本実施形態において、第2右打ち報知は、図21に示す通り、V入賞領域を遊技球が通過したことで終了する。なお、当該報知は、時間経過によって小当り遊技が終了したこと(この終了条件が採用された場合には大当り遊技が生起されない)でも終了する。
具体的には、図22に示される変動終了報知は、大当りが導出された特図2に係る図柄変動が終了するタイミングよりも時間T1だけ手前のタイミングで開始される。そして、変動終了報知が開始されてから時間T1よりも短い時間T2が経過したタイミングで当該変動終了報知が終了する。
なお、図22における時間T1は、図21で示される時間T1と同一の時間であることを示している。これは、時間T2においても同様である。
これによれば、特図2に係る図柄変動の終了を遊技者に認識させ易くすることで、当該図柄変動において小当りが導出されていた場合において、当該小当りに係る小当り遊技でV入賞領域に遊技球を通過させて大当り遊技を生起させ易くすることができる。
さらに、時間T2は、存在しなくてもよい(時間T2=0であってもよい)が、本実施形態では、時間T2として、1000msを採用しており、この1000mは、特図変動パターンHTPに対応する変動時間である500msよりも長い。
また、以上の内容は、普図高確中の特図1に係る図柄変動において大当りが導出された場合も同様である。すなわち、当該場合には、図22で示した流れに沿って変動終了報知が実行される。
以上の説明に記載されていない変形例について、以下に列挙する。
まず、図11を用いて説明した普図高確中普図低確遷移処理では、開放カウンタを普通電動役物61の開放ごとに加算して当該開放カウンタが開放規定回数と一致するか否かの判定(ステップS206、ステップS208)を行うことで、普通電動役物61の開放回数が開放規定回数に到達したか否かを判断しているが、この部分を、開放カウンタの初期値に開放規定回数を設定して当該開放カウンタを普通電動役物61の開放ごとに減算して当該開放カウンタが0と一致するか否かを行うようにしてもよい。
また、本実施形態において、普図高確は、特図1の図柄変動の実行によって終了しないが、本実施形態における普図高確の終了条件に加えて、新たに普図高確が設定されてからあらかじめ定められた回数(例えば、10回であり、当該値は、特図1保留カウンタの値の最大値である4よりも大きいことが好ましい)の特図1の図柄変動の実行が終了したことによって普図高確を終了させるようにしてもよい。
さらに、特図2に係る図柄変動では、大当りが導出されたことで生起される大当り遊技の終了を契機に設定される普図高確に係る開放規定回数の期待値が、小当りが導出されたことで生起される大当り遊技の終了を契機に設定される普図高確に係る開放規定回数の期待値よりも大きくなるように構成されている。特に、特図2に係る図柄変動において大当りが導出されたことで生起される大当り遊技の終了時には必ず普図高確が設定されるように構成されている。
これに対し、本実施形態では、参照テーブルTAを用いた場合において実質Vストック数が1の場合に採用される変動時間(23000ms)、および参照テーブルTBを用いた場合において実質Vストック数が1の場合に採用される変動時間(26500ms)は、いずれも当該最長時間である9500msよりも十分に長くなるように構成し、大当り遊技終了直後の遊技球の打ち出し開始が遅れ易くなる状況であっても第2始動口59への遊技球の入賞を発生させ易くしている。
具体的には、普通電動役物に、上面を遊技球が転動して第2始動口59へ導くベロ型の板部材を採用し、開放時には当該板部材を遊技盤50上に出現させ、非開放時には遊技盤50上に出現させないように制御するようにしてもよい。このような構成にすれば、普通電動役物を閉鎖する際に、当該閉鎖の契機となった遊技球よりも後ろの遊技球が第2始動口59まで到達する状況の発生をより抑えることができる。
また、本実施形態において図示した抽選テーブルにおける各抽選値は一例であって、抽選テーブル同士の大小関係が維持されていれば、各抽選値は当該範囲において任意の値を採用してもよい。
本実施形態は、次のような技術思想を包含する。
(1)
遊技球を発射可能であり、第一始動口または普通電動役物の開放により遊技球が入賞可能となる第二始動口への遊技球の入賞に基づいて特別図柄変動を実行可能であり、特別図柄変動の開始に伴って小当りに当選するか否かの判定を含む特図当否判定を実行し、前記特図当否判定によって前記小当りが導出された場合には、当該特図当否判定が実行された特別図柄変動の終了後に小当り遊技を開始し、前記小当り遊技において遊技球が特定領域に達した場合には、当該小当り遊技の終了後に大当り遊技を開始し、所定数を上限に前記第二始動口に係る特別図柄変動の開始を保留可能であり、所定領域に遊技球が達したことに基づいて普通図柄変動を実行可能であり、普通図柄変動の開始に伴って普図当りに当選するか否かを判定する普図当否判定を実行し、前記普図当否判定で前記普図当りに当選したときには、当該普通図柄変動の終了後に前記普通電動役物を開放する遊技機であって、
遊技状態を管理する遊技状態管理手段と、
特別図柄変動の実行に要する変動時間が定められた変動パターンを決定する変動パターン決定手段と、
を備え、
前記遊技状態管理手段は、前記大当り遊技の終了を契機に、前記第二始動口への一回の遊技球の入賞が許容される前記普通電動役物の開放が普通図柄変動の実行ごとに生起され得る入賞容易状態を設定可能であり、
前記第二始動口に係る特別図柄変動における前記特図当否判定の結果がハズレとなることがなく、
前記入賞容易状態は、さらに、前記所定数以下の値である規定回数の普通図柄変動が終了した場合、または一回の前記第二始動口に係る特別図柄変動が終了した場合に、当該入賞容易状態から前記第二始動口への遊技球の入賞が許容されない非入賞容易状態になるものであり、
前記入賞容易状態には、前記規定回数が第一回数である第一入賞容易状態と、前記規定回数が前記第一回数よりも少ない第二回数である第二入賞容易状態と、があり、
前記変動パターン決定手段は、前記変動パターンとして、第一変動パターンと、前記第一変動パターンに係る変動時間とは異なる変動時間が定められた第二変動パターンと、を決定可能であり、
前記入賞容易状態が設定された時点で前記第一始動口に係る特別図柄変動および前記第二始動口に係る特別図柄変動のいずれも保留されていない場合において、
当該入賞容易状態が前記第一入賞容易状態である場合には、当該第一入賞容易状態における前記第二始動口に係る特別図柄変動に対し、前記第二変動パターンが決定されることがなく、前記第一変動パターンが決定可能に構成されている一方、
当該入賞容易状態が前記第二入賞容易状態である場合には、当該第二入賞容易状態における前記第二始動口に係る特別図柄変動に対し、前記第一変動パターンが決定されることがなく、前記第二変動パターンが決定可能に構成されており、
報知手段と、
前記報知手段を制御する報知制御手段と、
をさらに備え、
前記特図当否判定は、大当りに当選するか否かの判定を含み、
前記特図当否判定によって前記大当りが導出された場合には、当該特図当否判定が実行された特別図柄変動の終了後に大当り遊技を開始し、
前記第二始動口に係る特別図柄変動における前記特図当否判定では、前記小当りまたは前記大当りのいずれかが導出されることで、当該特図当否判定の結果がハズレとなることがなく、
前記報知制御手段は、前記第二始動口に係る特別図柄変動の終了を特定可能な変動終了報知を実行させることが可能であり、
前記第二始動口に係る特別図柄変動における前記特図当否判定によって前記小当りが導出された場合と、前記第二始動口に係る特別図柄変動における前記特図当否判定によって前記大当りが導出された場合と、で同一のタイミングで前記変動終了報知が開始される、
ことを特徴とする遊技機。
(2)
上記(1)に記載の遊技機であって、
前記第二変動パターンに係る変動時間は、前記第一変動パターンに係る変動時間よりも短い、
ことを特徴とする遊技機。
(3)
上記(1)又は(2)に記載の遊技機であって、
前記第一入賞容易状態が設定された時点で前記第二始動口に係る特別図柄変動が保留されておりかつ当該第一入賞容易状態における前記第二始動口に係る特別図柄変動が開始された時点で保留されている前記第二始動口に係る特別図柄変動の数と前記第一回数との合算値が前記所定数以上となる場合と、前記第二入賞容易状態が設定された時点で前記第二始動口に係る特別図柄変動が保留されておりかつ当該第二入賞容易状態における前記第二始動口に係る特別図柄変動が開始された時点で保留されている前記第二始動口に係る特別図柄変動の数と前記第二回数との合算値が前記所定数以上となる場合とで、同一の前記変動パターンが決定され得る、
ことを特徴とする遊技機。
(4)
上記(3)に記載の遊技機であって、
前記変動パターン決定手段は、前記入賞容易状態における前記第二始動口に係る図柄変動に対し、当該入賞容易状態で新たに保留可能な前記第二始動口に係る特別図柄変動の数に応じて前記変動パターンを決定する、
ことを特徴とする遊技機。
(5)
上記(1)乃至(4)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
前記報知制御手段は、前記第二始動口への遊技球の入賞が発生したことを契機に、当該入賞の発生を特定可能な始動入賞報知を実行させることが可能であり、
前記入賞容易状態において、保留されている前記第二始動口に係る特別図柄変動の数が前記所定数に到達する以前では、前記第二始動口への遊技球の入賞が発生するごとに前記始動入賞報知が実行される一方、
前記入賞容易状態において、保留されている前記第二始動口に係る特別図柄変動の数が前記所定数に到達した後では、前記第二始動口への遊技球の入賞が発生しても前記始動入賞報知が実行されない、
ことを特徴とする遊技機。
(6)
上記(1)乃至(5)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
前記報知制御手段は、前記普通電動役物が開放されることまたは前記普通電動役物が開放中であることを報知する役物開放報知を実行させることが可能であり、
前記入賞容易状態において、保留されている前記第二始動口に係る特別図柄変動の数が前記所定数に到達する以前では、前記役物開放報知が実行可能に構成されている一方、
前記入賞容易状態において、保留されている前記第二始動口に係る特別図柄変動の数が前記所定数に到達した後では、前記役物開放報知が実行されない、
ことを特徴とする遊技機。
(a)
上記(1)乃至(4)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
報知手段と、
前記報知手段を制御する報知制御手段と、
を備え、
前記報知制御手段は、前記第二始動口への遊技球の入賞が発生したことを契機に、当該入賞の発生を特定可能な始動入賞報知を実行させることが可能であり、
前記始動入賞報知に係る報知態様には、第一報知態様と、第二報知態様と、があり、
前記入賞容易状態において、保留されている前記第二始動口に係る特別図柄変動の数が前記所定数に到達する以前では、前記第二始動口への遊技球の入賞が発生するごとに前記第一報知態様の前記始動入賞報知が実行される一方、
前記入賞容易状態において、保留されている前記第二始動口に係る特別図柄変動の数が前記所定数に到達した後では、前記第二始動口への遊技球の入賞が発生するごとに前記第二報知態様の前記始動入賞報知が実行される、
ことを特徴とする遊技機。
(b)
付記aに記載の遊技機であって、
前記第二報知態様の前記始動入賞報知の実行時間が、前記第一報知態様の前記始動入賞報知の実行時間よりも短い、
ことを特徴とする遊技機。
15 外枠
17 中枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34a、34b 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 枠ランプ
36 球抜き機構
37 演出ボタン
38 カーソルボタン
38a 上カーソルボタン
38b 下カーソルボタン
38c 左カーソルボタン
38d 右カーソルボタン
38e 中カーソルボタン
39 メイン操作部
39a 玉貸ボタン
39b 返却ボタン
40 電源スイッチ
43 RAMクリアスイッチ
46 遊技球タンク
47 タンクレール
48 払出ユニット
49 払出通路
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
54 保護部材
55 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
62 普通電動役物ソレノイド
63 ゲート
65 特別電動役物
66 特別電動役物ソレノイド
67 一般入賞口
69 アウト口
70 第1始動口センサ
71 第2始動口センサ
72 大入賞口センサ
73 一般入賞口センサ
74 ゲートセンサ
75 アウト球センサ
76 中枠開扉センサ
77 前枠開扉センサ
80 演出表示装置
81 メイン表示部
82 サブ表示部
82a 上サブ表示部
82b 左サブ表示部
82c 右サブ表示部
90 図柄表示装置
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
94 第1特別図柄保留ランプ
95 第2特別図柄保留ランプ
96 普通図柄保留ランプ
100 主制御基板
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 I/Oポート
105 乱数回路
109 主制御基板ケース
110 入球判定手段
115 メイン乱数発生手段
120 メイン保留制御手段
125 事前判定手段
130 特図抽選手段
131 特図当否判定手段
132 特図停止図柄抽選手段
133 特図変動パターン導出手段
135 普図抽選手段
140 大当り遊技制御手段
145 図柄表示制御手段
150 電動役物制御手段
155 遊技状態制御手段
160 メイン情報記憶手段
165 メインエラー制御手段
170 メインコマンド管理手段
175 復電処理実行手段
176 復帰状態設定手段
179 遊技可能状態移行手段
180 電断処理実行手段
200 第1副制御基板
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 I/Oポート
209 第1副制御基板ケース
210 サブ乱数発生手段
220 通常演出制御手段
221 演出モード制御手段
222 演出ルート決定手段
223 サブ保留制御手段
224 先読み演出制御手段
225 演出内容決定手段
226 装飾図柄制御手段
227 大当り演出制御手段
230 サブエラー制御手段
240 ランプ制御手段
245 可動役物制御手段
260 サブ情報記憶手段
270 サブコマンド管理手段
300 第2副制御基板
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 I/Oポート
309 第2副制御基板ケース
310 音声制御基板
311 CPU
312 ROM
313 RAM
314 I/Oポート
400 払出制御基板
409 払出制御基板ケース
500 電源制御基板
501 通常電源回路
502 バックアップ電源回路
503 電断検出回路
509 電源制御基板ケース
821 表示領域
822 表示領域
X 第1流路
Y 第2流路
stg1 テロップ画像
stg2 テロップ画像
ntg1 テロップ画像
ntg2 テロップ画像
mtg テロップ画像
ktg テロップ画像
vtg テロップ画像
Claims (2)
- 遊技球を発射可能であり、第一始動口または普通電動役物の開放により遊技球が入賞可能となる第二始動口への遊技球の入賞に基づいて特別図柄変動を実行可能であり、特別図柄変動の開始に伴って小当りに当選するか否かの判定を含む特図当否判定を実行し、前記特図当否判定によって前記小当りが導出された場合には、当該特図当否判定が実行された特別図柄変動の終了後に小当り遊技を開始し、前記小当り遊技において遊技球が特定領域に達した場合には、当該小当り遊技の終了後に大当り遊技を開始し、所定数を上限に前記第二始動口に係る特別図柄変動の開始を保留可能であり、所定領域に遊技球が達したことに基づいて普通図柄変動を実行可能であり、普通図柄変動の開始に伴って普図当りに当選するか否かを判定する普図当否判定を実行し、前記普図当否判定で前記普図当りに当選したときには、当該普通図柄変動の終了後に前記普通電動役物を開放する遊技機であって、
遊技状態を管理する遊技状態管理手段と、
特別図柄変動の実行に要する変動時間が定められた変動パターンを決定する変動パターン決定手段と、
を備え、
前記遊技状態管理手段は、前記大当り遊技の終了を契機に、前記第二始動口への一回の遊技球の入賞が許容される前記普通電動役物の開放が普通図柄変動の実行ごとに生起され得る入賞容易状態を設定可能であり、
前記第二始動口に係る特別図柄変動における前記特図当否判定の結果がハズレとなることがなく、
前記入賞容易状態は、さらに、前記所定数以下の値である規定回数の普通図柄変動が終了した場合、または一回の前記第二始動口に係る特別図柄変動が終了した場合に、当該入賞容易状態から前記第二始動口への遊技球の入賞が許容されない非入賞容易状態になるものであり、
前記入賞容易状態には、前記規定回数が第一回数である第一入賞容易状態と、前記規定回数が前記第一回数よりも少ない第二回数である第二入賞容易状態と、があり、
前記変動パターン決定手段は、前記変動パターンとして、第一変動パターンと、前記第一変動パターンに係る変動時間とは異なる変動時間が定められた第二変動パターンと、を決定可能であり、
前記入賞容易状態が設定された時点で前記第一始動口に係る特別図柄変動および前記第二始動口に係る特別図柄変動のいずれも保留されていない場合において、
当該入賞容易状態が前記第一入賞容易状態である場合には、当該第一入賞容易状態における前記第二始動口に係る特別図柄変動に対し、前記第二変動パターンが決定されることがなく、前記第一変動パターンが決定可能に構成されている一方、
当該入賞容易状態が前記第二入賞容易状態である場合には、当該第二入賞容易状態における前記第二始動口に係る特別図柄変動に対し、前記第一変動パターンが決定されることがなく、前記第二変動パターンが決定可能に構成されており、
報知手段と、
前記報知手段を制御する報知制御手段と、
をさらに備え、
前記特図当否判定は、大当りに当選するか否かの判定を含み、
前記特図当否判定によって前記大当りが導出された場合には、当該特図当否判定が実行された特別図柄変動の終了後に大当り遊技を開始し、
前記第二始動口に係る特別図柄変動における前記特図当否判定では、前記小当りまたは前記大当りのいずれかが導出されることで、当該特図当否判定の結果がハズレとなることがなく、
前記報知制御手段は、前記第二始動口に係る特別図柄変動の終了を特定可能な変動終了報知を実行させることが可能であり、
前記第二始動口に係る特別図柄変動における前記特図当否判定によって前記小当りが導出された場合、および前記第二始動口に係る特別図柄変動における前記特図当否判定によって前記大当りが導出された場合のいずれにおいても、特別図柄変動が終了するタイミングよりも所定時間だけ手前のタイミングで前記変動終了報知が開始される、
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機であって、
前記第一入賞容易状態が設定された時点で前記第二始動口に係る特別図柄変動の開始が保留されておりかつ当該第一入賞容易状態における前記第二始動口に係る特別図柄変動が開始された時点で開始が保留されている前記第二始動口に係る特別図柄変動の数と前記第一回数との合算値が前記所定数以上となる場合と、前記第二入賞容易状態が設定された時点で前記第二始動口に係る特別図柄変動の開始が保留されておりかつ当該第二入賞容易状態における前記第二始動口に係る特別図柄変動が開始された時点で開始が保留されている前記第二始動口に係る特別図柄変動の数と前記第二回数との合算値が前記所定数以上となる場合とで、前記第一変動パターンに係る変動時間および前記第二変動パターンに係る変動時間のいずれとも異なる変動時間が定められた所定変動パターンが決定され得る、
ことを特徴とする遊技機。
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