JP4400583B2 - 積層コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、積層コンデンサ及びその製造方法に関する。
この種の積層コンデンサとして、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
デジタル電子機器に搭載されている中央処理装置(CPU)に供給用の電源においては低電圧化が進む一方で負荷電流は増大している。従って、負荷電流の急激な変化に対して電源電圧の変動を許容値内に抑えることが非常に困難になったため、デカップリングコンデンサと呼ばれる積層コンデンサが電源に接続されるようになった。そして、負荷電流の過渡的な変動時にこの積層コンデンサからCPUに電流を供給して、電源電圧の変動を抑えるようにしている。
近年、CPUの動作周波数の更なる高周波数化に伴って、負荷電流は高速でより大きなものとなっており、デカップリングコンデンサに用いられる積層コンデンサには、大容量化と共に等価直列抵抗(ESR)を大きくしたいという要求がある。特許文献1に記載された積層コンデンサでは、端子電極が抵抗率の大きい抵抗層を含むことにより、等価直列抵抗を大きくすることが可能な構成となっている。
特開平5−283283号公報
本発明は、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことが可能な積層コンデンサ、及びその製造方法を提供することを課題とする。
ところで、本発明者は、等価直列抵抗を制御することができる積層コンデンサについて鋭意検討を行った結果、端子電極に含まれる抵抗層の厚みを制御することで等価直列抵抗を制御することが可能となる、という事実を見出すに至った。この事実に対し、さらなる研究を重ねたところ、抵抗層が積層体の側面全域を覆うように形成されている場合、抵抗層の厚みを精度良く制御することは極めて困難となってしまうという問題が発生することを新たに見出すに至った。
そこで、本発明者は、抵抗層としての機能を担保するのに必要十分な幅まで抵抗層の幅を狭くすることで抵抗層の厚みを精度良く制御できるようになり、その結果等価直列抵抗を容易に且つ精度良く制御することができる積層コンデンサについて思い至った。
このような検討結果を踏まえ、本発明による積層コンデンサは、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、積層体の側面に配置された第1及び第2の端子電極とを備えた積層コンデンサであって、複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1及び第2の内部電極を含み、各第1の内部電極は、静電容量形成部と、当該静電容量形成部から第1の端子電極が配置された側面に端部が露出するように伸びて第1の端子電極と電気的に接続されるとともに、第1の幅を有する引き出し部とを含み、各第2の内部電極は、誘電体層を介して第1の内部電極に含まれる静電容量形成部と積層方向で対向する静電容量形成部と、当該静電容量形成部から第2の端子電極が配置された側面に伸びて第2の端子電極と電気的に接続される引き出し部とを含み、第1の端子電極は、第1の内部電極よりも抵抗率が大きい抵抗層を含み、抵抗層は、第1の端子電極が配置された側面の幅より狭く且つ第1の幅より広い第2の幅を有し、積層体の側面に露出する引き出し部の端部をすべて連続的に覆うことを特徴とする。
上記の積層コンデンサの第1の端子電極は、第1の内部電極よりも抵抗率が大きい抵抗層を含む。当該抵抗層は、第1の内部電極の引き出し部より幅が広く、第1の内部電極に含まれる引き出し部の端部をすべて覆う。そのため、第1の内部電極は抵抗層と電気的に接続されることとなり、上記積層コンデンサは等価直列抵抗を大きくすることが可能となる。また、第1の端子電極の抵抗層の幅(第2の幅)は、第1の端子電極が配置された側面の幅に比べて狭い。そのため、積層体の側面全域を覆うような抵抗層を含む端子電極を備える積層コンデンサに比べ上記積層コンデンサでは抵抗層の面積を小さくすることが可能となる。したがって、上記積層コンデンサでは、抵抗層の厚みがばらつくことを容易に抑制でき、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことが可能となる。また、等価直列抵抗の制御を精度良く行うことで、積層コンデンサの歩留まりも向上する。
本発明による積層コンデンサは、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、積層体の側面に配置された第1及び第2の端子電極とを備えた積層コンデンサであって、複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1及び第2の内部電極を含み、各第1の内部電極は、静電容量形成部と、第1の幅を有する複数の引き出し部とを含み、各第1の内部電極に含まれる各引き出し部は、当該第1の内部電極に含まれる静電容量形成部から第1の端子電極が配置された側面に端部が露出するように伸びて第1の端子電極と電気的に接続され、各第1の内部電極に含まれる複数の引き出し部は、当該第1の内部電極以外の他の第1の内部電極それぞれに含まれる複数の引き出し部と積層方向で見て略重なって、積層方向に沿った引き出し部の組を複数形成するように配置され、各第2の内部電極は、誘電体層を介して第1の内部電極に含まれる静電容量形成部と積層方向で対向する静電容量形成部と、当該静電容量形成部から第2の端子電極が配置された側面に伸びて第2の端子電極と電気的に接続される引き出し部とを含み、第1の端子電極は、第1の内部電極よりも抵抗率が大きい複数の抵抗層を含み、複数の抵抗層の幅の総和は、第1の端子電極が配置された側面の幅より狭く、各抵抗層は、第1の幅より広い第2の幅を有すると共に、複数の第1の内部電極の複数の引き出し部の積層方向に沿った複数の組それぞれに対応し、各組に含まれる引き出し部の端部をすべて連続的に覆うことを特徴とする。
上記の積層コンデンサの第1の端子電極は、第1の内部電極よりも抵抗率が大きい複数の抵抗層を含む。各抵抗層は、第1の内部電極の各引き出し部より幅が広く、当該抵抗層に対応する第1の内部電極の引き出し部の端部をすべて覆う。そのため、第1の内部電極は抵抗層と電気的に接続されることとなり、上記積層コンデンサは等価直列抵抗を大きくすることが可能となる。また、第1の端子電極の複数の抵抗層の幅(第2の幅)の総和は、第1の端子電極が配置された側面の幅に比べて狭い。そのため、積層体の側面全域を覆うような抵抗層を含む端子電極を備える積層コンデンサに比べ上記積層コンデンサでは抵抗層の面積を小さくすることが可能となる。したがって、上記積層コンデンサでは、抵抗層の厚みがばらつくことを容易に抑制でき、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことが可能となる。また、等価直列抵抗の制御を精度良く行うことで、積層コンデンサの歩留まりも向上する。また、第1の内部電極は引き出し部を複数含み、第1の端子電極はこれらの引き出し部に対応して複数の抵抗層を含む。そのため、第1の端子電極において、各抵抗層の抵抗成分が並列に接続されることになり、所望の抵抗層厚に対するばらつきの影響を抑制することが可能となる。
各第1の内部電極に含まれる静電容量形成部は、当該第1の内部電極に含まれる引き出し部の第1の幅より広い第3の幅を有することが好ましい。この場合、第3の幅を広くして静電容量を大きく保ったまま引き出し部の幅(第1の幅)を狭くすることが可能となる。そのため、静電容量を大きくしつつ、抵抗層の幅を狭くすることが可能となる。この場合、第2の幅は、第3の幅より狭いことが好ましい。抵抗層の幅を狭くすることによって、等価直列抵抗をより一層精度良く制御することが可能となる。
第1の端子電極は、第1の内部電極の引き出し部の端部が露出する側面上であって且つ抵抗層下に配置された下地層と、抵抗層上に配置された導体層と、導体層上に配置されためっき層とをさらに含み、下地層は、第2の幅より幅が狭いと共に、当該下地層上に配置されている抵抗層が連続的に覆う引き出し部の端部をすべて連続的に覆い、抵抗層は、下地層全域を覆うように配置されており、下地層の抵抗率及びめっき層の抵抗率はいずれも、抵抗層の抵抗率より小さいことが好ましい。第1の端子電極が下地層を含むことで、第1の内部電極の引き出し部と第1の端子電極との接合性が向上する。また、第1の端子電極がめっき層を含むことで、第1の端子電極の耐久性が向上するとともに、第1の端子電極と基板等との間のはんだ付け性を向上させることも可能となる。さらに、第1の端子電極が導体層を含むことで、抵抗層とめっき層との間の接合性が向上する。
積層体は、略直方体形状であって、第1及び第2の端子電極が配置されている側面は、積層体の長手方向に伸びる側面であることが好ましい。この場合、第1及び第2の内部電極を流れる電流の経路が短くなるため、積層コンデンサの等価直列インダクタンスを低減することが可能となる。
本発明による積層コンデンサの製造方法は、静電容量形成部と当該静電容量形成部から側面に端部が露出するように伸びる引き出し部とを含む複数の第1の内部電極と、静電容量形成部と当該静電容量形成部から側面に伸びる引き出し部とを含む複数の第2の内部電極とが、誘電体層を介して交互に積層された積層体を用意する工程と、複数の第1の内部電極に含まれる引き出し部の端部が露出する側面において、当該側面に露出する第1の内部電極の引き出し部の端部をすべて連続的に覆う領域に下地用導体ペーストを印刷して、第1の内部電極の引き出し部の端部より幅が広く且つ第1の端子電極が配置された側面より幅が狭い第1の端子電極の下地層を形成する工程と、第1の端子電極の下地層上に、当該下地層全域を覆うように、第1の内部電極及び下地用導体ペーストの双方より抵抗率の大きい高抵抗導体ペーストを印刷して、第1の内部電極の引き出し部の端部より幅が広く且つ第1の端子電極が配置された側面より幅が狭い第1の端子電極の抵抗層を形成する工程と、を備えることを特徴とする。
上記の製造方法によれば、第1の端子電極の下地層及び抵抗層は印刷により形成される。そのため、抵抗層の厚さがばらつくことを良好に抑制することができる。また、このように製造した積層コンデンサでは、抵抗率が第1の内部電極及び下地層より大きい抵抗層を第1の端子電極が含み、当該抵抗層は少なくとも1つの側面に露出する第1の内部電極の端部をすべて覆う。そのため、これらの内部電極と抵抗層とは電気的に接続され、積層コンデンサの等価直列抵抗を大きくすることが可能となる。また、第1の端子電極の下地層及び抵抗層は、第1の端子電極が配置された側面より幅が狭い。そのため、第1の端子電極が配置された側面全域に抵抗層を形成した積層コンデンサに比べ、抵抗層の面積が小さいため、抵抗層の厚みのばらつきを容易に抑制することが可能となる。その結果、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことが可能となる。また、等価直列抵抗の制御を精度良く行うことで、積層コンデンサの歩留まりも向上する。
本発明によれば、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことが可能な積層コンデンサ、及びその製造方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1〜図4を参照して、第1実施形態に係る積層コンデンサC1について説明する。図1は、第1実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。図2は、第1実施形態に係る積層コンデンサが備える積層体の分解斜視図である。図3は、第1実施形態に係る積層コンデンサの断面図である。図4は、第1実施形態に係る積層コンデンサの端子電極の構成を説明するための図である。
積層コンデンサC1は、図1に示されるように、直方体形状の積層体10と、当該積層体10に形成された第1及び第2の端子電極1、2とを備える。
第1の端子電極1は、積層体10の長手方向に伸びる側面10a側に位置している。第2の端子電極2は、積層体10の長手方向に伸びる側面であって、側面10aと対向する側面10b側に位置している。第1の端子電極1と第2の端子電極2とは、互いに電気的に絶縁されている。
積層体10は、図2にも示されるように、複数(本実施形態では、5層)の誘電体層11〜15と、複数(本実施形態では、各2層)の第1及び第2の内部電極21、22、31、32とが交互に積層されることにより構成される。実際の積層コンデンサC1では、誘電体層11〜15の間の境界が視認できない程度に一体化されている。第1及び第2の内部電極21、22、31、32は、例えばニッケルを主成分とする。
各第1の内部電極21、22は、静電容量形成部23、24と、引き出し部25、26とを含む。各静電容量形成部23、24は、矩形形状を呈している。静電容量形成部23、24は、積層体10における誘電体層11〜15の積層方向(以下、単に「積層方向」と称する。)に平行な側面すべてから所定の間隔、すなわち積層方向に平行な側面すべてに露出することのないだけの十分な間隔を有した位置にそれぞれ配置されている。静電容量形成部23、24は、積層方向で見て略重なるように配置される。
各引き出し部25、26は、対応する静電容量形成部23、24の側面10a側の端部(辺)の中心付近から積層体10の側面10aに向って、側面10aに端部が露出するように伸びる。各引き出し部25、26は、側面10aに露出する端部において、第1の端子電極1と接続される。引き出し部25、26は、積層方向で見て略重なるように配置される。
第1の内部電極21、22の引き出し部25、26はそれぞれ第1の幅Dを有する。第1の内部電極21、22の静電容量形成部23、24はそれぞれ、第3の幅Dを有する。なお、後述する第1の端子電極1の抵抗層が、第2の幅Dを有する。
第1の幅Dは、積層体10の第1の端子電極1が配置された側面10aに沿った方向の引き出し部25、26の幅をいう。第3の幅Dは、積層体10の第1の端子電極1が配置された側面10aに沿った方向の静電容量形成部23、24の幅をいう。引き出し部25、26の有する第1の幅Dは、静電容量形成部23、24の有する第3の幅Dに比べて小さい。
各第2の内部電極31、32は、静電容量形成部33、34と、引き出し部35、36とを含む。各静電容量形成部33、34は、矩形形状を呈している。静電容量形成部23、24は、積層体10の積層方向に平行な側面から所定の間隔、すなわち積層方向に平行な側面に露出することのないだけの十分な間隔を有した位置にそれぞれ配置されている。静電容量形成部33、34は、積層方向で見て略重なるように配置される。
また、各第1の内部電極21、22の静電容量形成部23、24は、積層体10の積層方向で各第2の内部電極31、32の静電容量形成部33、34と誘電体層12〜14を介して対向するように配置される。
各引き出し部35、36は、静電容量形成部33、34から積層体10の同一側面10bに向ってそのまま延長するように伸び、端部が側面10bに露出するように配置される。各引き出し部35、36は、側面10bに露出する端部において、第2の端子電極2と接続される。引き出し部35、36の側面10bに沿った方向の幅は、静電容量形成部33、34の側面10bに沿った方向の幅と同じである。
第1の端子電極1は、図3に示されるように、下地層3、抵抗層4、導体層5、及びめっき層6を含む。下地層3は、積層体10の側面10a上であって、抵抗層4下に形成されている。抵抗層4は、下地層3上に形成されている。導体層5は、抵抗層4上に形成されている。めっき層6は、導体層5上に形成されている。なお、図3において、誘電体層11〜15に相当する領域のハッチングは省略している。
図4は、積層コンデンサC1を積層体10の側面10a側から見た図であり、第1の端子電極1の構成を説明するための図である。図4に示されるように、下地層3は、積層体10の側面10a上において、引き出し部25、26の側面10aに露出する端部をすべて連続的に覆う。下地層3は、第1の幅Dより広く、且つ積層体10の側面10aの幅より狭い幅を有する。より詳細には、下地層3の幅は、第3の幅Dより狭い。すなわち、下地層3は、第1の内部電極21、22の引き出し部25、26より幅が広く、且つ第1の端子電極1が配置された側面10a、より詳細には静電容量形成部23、24よりは幅が狭い。ここで、下地層3の幅は、積層体10の積層方向に沿って第1の端子電極1を見たときの、積層体10の側面10aに沿った方向の下地層3の幅をいう。また、側面10aの幅は、第1の端子電極1が配置された側面10aを積層方向で見たときの幅をいう。下地層3は、例えば銅(Cu)、あるいは銀(Ag)を主成分とする。
抵抗層4は、下地層3全域を覆うように下地層3上に形成される。したがって、抵抗層4は、引き出し部25、26の側面10aに露出する端部をすべて連続的に覆う。抵抗層4は、第2の幅Dを有し、第2の幅Dは第1の幅Dより広く、且つ積層体10の側面10aの幅より狭い。より詳細には、抵抗層4の第2の幅Dは、第3の幅Dより狭い。すなわち、抵抗層4は、第1の内部電極21、22の引き出し部25、26より幅が広く、且つ第1の端子電極1が配置された側面10a、より詳細には静電容量形成部23、24よりは幅が狭い。ここで、第2の幅Dは、積層体10の積層方向に沿って第1の端子電極1を見たときの、積層体10の側面10aに沿った方向の抵抗層4の幅をいう。
なお、図4に示すように、第1の内部電極21、22の引き出し部25、26は、側面10aより小さい側面10aにおける第1の領域10c内に、その端部が露出するように引き出される。また、抵抗層4は、側面10aより小さいと共に、第1の領域10cより大きく且つ第1の領域10c全域を覆う第2の領域10d上に形成される。また、下地層3は、側面10aより小さく且つ第2の領域10dより小さいと共に、第1の領域10cより大きく且つ第1の領域10c全域を覆う第3の領域10e上に形成される。第2及び第3の領域10d、10eは何れも第1の領域10c全域を覆うため、第2の領域10d上に形成された抵抗層4及び第3の領域10e上に形成された下地層3の双方は第1の内部電極21、22の引き出し部25、26の端部すべてを覆う。
抵抗層4は、第1及び第2の内部電極21、22、31、32より抵抗率が大きい。さらに、抵抗層4は、下地層3、導体層5、及びめっき層6のいずれよりも抵抗率が大きい。抵抗層4は、例えば酸化ルテニウム(RuO)あるいはカーボンを主成分とする。
導体層5は、抵抗層4上に、当該抵抗層4全域及び積層体10の側面10a全域を覆うように形成される。導体層5は、例えば銅(Cu)、あるいは銀(Ag)を主成分とする。
めっき層6は、導体層5上に、当該導体層5全域及び積層体10の側面10a全域を覆うように形成される。めっき層6は、例えば錫(Sn)を主成分とする。
次に、本実施形態に係る積層コンデンサの製造方法について説明する。まず、図2に示すような、複数(本実施形態では5層)の誘電体層11〜15と複数(本実施形態では各2つ)の第1及び第2の内部電極21、22、31、32とが交互に積層された積層体10を用意する。複数の第1の内部電極21、22は、上述したように、静電容量形成部23、24と当該静電容量形成部23、24から側面10aに端部が露出するように伸びる引き出し部25、26とを含む。第2の内部電極31、32は、上述したように、静電容量形成部33、34と当該静電容量形成部33、34から側面10bに伸びる引き出し部35、36とを含む。
積層体10を製造する方法の一例を図5及び図6を参照して以下に説明する。ここで示す例は、グリーン単位積層体を形成する工程、グリーン積層体を形成する工程、バインダを除去する工程及びグリーン積層体を焼成して積層体を得る工程を含んでいる。なお、図5及び図6において、見易さのためハッチングは省略している。
グリーン単位積層体を形成する工程を図5を参照しながら説明する。まず、PETフィルムP1(支持体)上にセラミックグリーン層81を形成する。セラミックグリーン層81は、チタン酸バリウムを主成分とする誘電体材料にバインダ樹脂(例えば有機バインダ樹脂等)、溶剤、可塑剤等を加えて混合分散することにより得たセラミックスラリーをPETフィルムP1上に塗布後、乾燥することによって形成される。乾燥させたセラミックグリーン層81上に複数の第1の電極パターン82aを形成し、第1のグリーン単位積層体80aを形成する。乾燥させたセラミックグリーン層81上に複数の第2の電極パターン82bを形成し、第2のグリーン単位積層体80bを形成する。
第1及び第2の電極パターン82a、82bは、セラミックグリーン層81の上面に電極ペーストを印刷後、乾燥することにより形成される。電極ペーストは、例えばニッケル(Ni)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)などの金属粉末にバインダ樹脂や溶剤等を混合したペースト状の組成物である。印刷手段として、例えばスクリーン印刷などを用いる。
第1の電極パターン82aは、2つの長方形を1つの小さな長方形がつなぐH字状の形状を呈するように形成される。第2の電極パターン82bは、H字状の第1の電極パターン82aの外郭と略同じ大きさの長方形状を呈するように形成される。
次に、第1及び第2のグリーン単位積層体80a、80bからPETフィルムP1を剥離する。PETフィルムP1が剥離された複数(本実施形態では、各2つ)の第1及び第2のグリーン単位積層体80a、80bを交互に積層して、さらにセラミックグリーン層81を積層し、図6に示すように、グリーン集合体83を形成する。図6は、本実施形態に係る積層コンデンサの製造工程において形成されたグリーン集合体83を示す断面図である。
続いて、互いに直行する第1切断面Lと第2切断面(図示せず)に沿ってグリーン集合体83を切断して、複数のグリーン積層体84を形成する。第1切断面Lは、積層方向と平行な面であり、各第1の電極パターン82aの中間を通り且つ複数の第2の電極パターン82b同士の中間を通る面、並びに、各第2の電極パターン82bの中間を通り且つ複数の第1の電極パターン82a同士の中間を通る面である。第2の切断面は第1切断面Lと直交し且つ積層方向に平行であり、複数の第1の電極パターン82a同士の中間を通る面、及び複数の第2の電極パターン82b同士の中間を通る面である。また、第1切断面Lを切断することによって得られたグリーン積層体84の端面には、第1及び第2の内部電極パターン82a、82bの端部が露出する。
切断後、グリーン積層体84のセラミックグリーン層81に含まれるバインダを除去し、焼成することで、積層体10が得られる。グリーン積層体84を焼成することで、セラミックグリーン層81から誘電体層11〜15が、第1及び第2の電極パターン82a、82bから第1及び第2の内部電極21、22、31、32が得られる。また、第1切断面Lを切断することによって得られたグリーン積層体84の側面が、積層体10の側面10a、10bに相当する。
このようにして得られた積層体10の第1の内部電極21、22は、静電容量形成部23、24及び端部が側面10aに露出するように静電容量形成部23、24から伸びる引き出し部25、26を含む。
次に、積層体10の側面10a、10b上に第1及び第2の端子電極1、2を形成する。第1の端子電極1を形成する工程を、図7を参照しながら具体的に説明する。まず、図7の(a)工程に示すように、グリーン集合体83を第1切断面Lで切断することによって得られた積層体10の側面10a上に、第1の端子電極1の下地層3を形成する。下地層3は、側面10aに露出する第1の内部電極21、22に含まれる引き出し部25、26の端部をすべて連続的に覆うとともに、幅が第1の幅Dより広く且つ側面10aより狭い(より詳細には、第3の幅Dより狭い)領域に、下地用導体ペーストを印刷することで形成される。下地用導体ペーストとして、例えば銅、あるいは銀を主成分とした導体ペースを用いる。
次に、図7の(b)工程に示すように、下地層3上に当該下地層3全域を覆うとともに、幅が第1の幅Dより広く且つ側面10aより狭い(より詳細には、第3の幅Dより狭い)領域に高抵抗導体ペーストを印刷して、第1の端子電極1の抵抗層4を形成する。高抵抗導体ペーストの抵抗率は、第1の内部電極21、22の抵抗率及び下地用導体ペーストの抵抗率の双方より大きい。高抵抗導体ペーストとして、例えば酸化ルテニウム、あるいはカーボンペーストを用いる。
続いて、図7の(c)工程に示すように、抵抗層4上に当該抵抗層4全域だけでなく、側面10a全域を覆うように、導体層5を形成する。導体層5は、例えば銀、あるいは銅を主成分とした導体ペーストを用いてディップ方式(浸漬法)により形成する。
さらにその後、図7(d)工程に示すように、導体層5上に当該導体層5全域及び側面10a全域を覆うように、めっき層6を錫めっきにより形成する。
また、第2の端子電極2を、積層体10の側面10b上に、例えばディップ方式(浸漬法)及び電気めっき法を用いて形成する。
第1の端子電極1は、第1の内部電極21、22よりも抵抗率が大きい抵抗層4を含む。第1の端子電極1の抵抗層4の幅(第2の幅)Dは、第1の内部電極の引き出し部25、26の幅(第1の幅)Dに比べて広く、抵抗層4は第1の内部電極21、22に含まれる引き出し部25、26の端部をすべて覆う。そのため、すべての第1の内部電極21、22は、抵抗層4と電気的に接続される。その結果、積層コンデンサC1は、その等価直列抵抗を大きくすることが可能となる。
また、第1の内部電極21、22の引き出し部25、26の幅(第1の幅)Dは、第1の端子電極1が配置された側面10aの幅に比べて狭い。そのため、側面全域を覆うように形成された抵抗層を含む端子電極を備える積層コンデンサに比べ、積層コンデンサC1では抵抗層4の面積を小さくすることが可能となる。その結果、積層コンデンサC1では、抵抗層4の厚みがばらつくことを容易に抑制でき、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことが可能となる。
特に、本実施形態における製造方法によれば、第1の端子電極1の下地層3及び抵抗層4は印刷により形成される。そのため、抵抗層4の厚さがばらつくことを良好に抑制することができる。
また、等価直列抵抗の制御を精度良く行うことで、積層コンデンサC1の歩留まりも向上する。
第1の内部電極21、22に含まれる静電容量形成部23,24はそれぞれ、第1の内部電極21、22に含まれる引き出し部25、26の第1の幅Dより広い第3の幅Dを有する。そのため、より一層等価直列抵抗を精度良く制御するために抵抗層4に接続される引き出し部25、26の幅を狭くした場合であっても、静電容量を担う静電容量形成部23、24の幅を広いまま保つことができる。したがって、静電容量を大きくしつつ、抵抗層4の幅を狭くすることが可能となる。
積層コンデンサC1では、抵抗層4の幅である第2の幅Dが、静電容量形成部23、24の幅である第3の幅Dより狭い。このように抵抗層4の幅を狭くすることにより、積層コンデンサC1では等価直列抵抗をより一層精度良く制御することが可能となる。
第1の端子電極1は、下地層3を含む。抵抗層4は、抵抗率の大きい材料、例えば酸化ルテニウムあるいはカーボンを主成分とする材料によって形成される。そのため、例えば銅あるいは銀を主成分とする下地層3を介することで、第1の内部電極21、22との接合性が良好になる。
また、第1の端子電極1は、例えば錫を主成分とするめっき層6を含む。そのため、第1の端子電極1の耐久性が向上するとともに、第1の端子電極1の基板等へのはんだ付け性が向上する。
また、第1の端子電極1は、抵抗層4とめっき層6との間に導体層5を含む。抵抗層4が酸化ルテニウムあるいはカーボンを主成分とする場合、錫を主成分とするめっき層6との間の接合性は、銅あるいは銀を主成分とする導体層5を間に介することでより一層良好なものとなる。
積層体10は略直方体形状であって、第1及び第2の端子電極1,2がそれぞれ形成される側面10a、10bは、積層体の長手方向に伸びる側面である。そのため、第1及び第2の内部電極21、22、31、32を流れる電流の経路が短くなり、積層コンデンサC1の等価直列インダクタンスを低減することが可能となる。
(第2実施形態)
図8〜図10を参照して、第2実施形態に係る積層コンデンサC2について説明する。図8は、第2実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。図9は、第2実施形態に係る積層コンデンサが備える積層体の分解斜視図である。図10は、第2実施形態に係る積層コンデンサの端子電極の構成を説明するための図である。
積層コンデンサC2は、図8に示されるように、直方体形状の積層体50と、当該積層体50に形成された第1及び第2の端子電極41、42とを備える。
第1の端子電極41は、積層体50の長手方向に伸びる側面50a側に位置している。第2の端子電極42は、積層体50の長手方向に伸びる側面であって、側面50aと対向する側面50b側に位置している。第1の端子電極41と第2の端子電極42とは、互いに電気的に絶縁されている。
積層体50は、図9にも示されるように、複数(本実施形態では、5層)の誘電体層51〜55と、複数(本実施形態では、各2層)の第1及び第2の内部電極61、62、71、72とが交互に積層されることにより構成される。実際の積層コンデンサC2では、誘電体層51〜55の間の境界が視認できない程度に一体化されている。第1及び第2の内部電極61、62、71、72は、例えばニッケルを主成分とする。
各第1の内部電極61、62は、静電容量形成部63、64と、複数(本実施形態では、各2つ)の引き出し部65A、65B、66A、66Bとを含む。各静電容量形成部63、64は、矩形形状を呈している。静電容量形成部63、64は、積層体50における誘電体層51〜55の積層方向(以下、単に「積層方向」と称する。)に平行な側面から所定の間隔を有した位置にそれぞれ配置されている。静電容量形成部63、64は、積層方向で見て略重なるように配置される。
引き出し部65A、65Bは、静電容量形成部63の側面50a側の端部(辺)から積層体50の側面50aに向って、側面50aに端部が露出するように、互いに平行に並んで伸びている。引き出し部66A、66Bは、静電容量形成部64の側面50a側の端部(辺)から積層体50の側面50aに向って、側面50aに端部が露出するように、互いに平行に並んで伸びている。各引き出し部65A、65B、66A、66Bは、側面50aに露出する端部において、第1の端子電極41と接続される。
第1の内部電極61に含まれる複数の引き出し部65A、65Bは、積層方向で見て、第1の内部電極61以外の他の第1の内部電極62に含まれる複数の引き出し部66A、66Bと略重なり、積層方向に沿って配置される引き出し部の組(引き出し部65Aと引き出し部66Aとの組、及び引き出し部65Bと引き出し部66Bとの組)を複数形成するように配置される。したがって、引き出し部65Aと引き出し部66Aとは、それぞれ積層方向で誘電体層52、53を介して対向する組を形成する。また、引き出し部65Aと引き出し部66Aとは、それぞれ積層方向で誘電体層52、53を介して対向する組を形成する。
第1の内部電極61、62の引き出し部65A、65B、66A、66Bはそれぞれ第1の幅Dを有する。第1の内部電極61、62の静電容量形成部63、64はそれぞれ、第3の幅Dを有する。なお、後述する第1の端子電極41の各抵抗層が、第2の幅Dを有する。
第1の幅Dは、積層体50の第1の端子電極41が配置された側面50aに沿った方向の引き出し部65A、65B、66A、66Bの幅をいう。第3の幅Dは、積層体50の第1の端子電極41が配置された側面50aに沿った方向の静電容量形成部63、64の幅をいう。各引き出し部65A、65B、66A、66Bが有する第1の幅Dは、対応する静電容量形成部63、64が有する第3の幅Dに比べて小さい。
各第2の内部電極71、72は、静電容量形成部73、74と、引き出し部75、76とを含む。各静電容量形成部73、74は、矩形形状を呈している。静電容量形成部73、74は、積層体50の積層方向に平行な側面から所定の間隔を有した位置にそれぞれ配置されている。静電容量形成部73、74は、積層方向で見て略重なるように配置される。
また、各第1の内部電極61、62の静電容量形成部63、64は、積層体50の積層方向で各第2の内部電極71、72の静電容量形成部73、74と誘電体層52〜54を介して対向するように配置される。
各引き出し部75、76は、静電容量形成部73、74から積層体50の同一側面50bに向ってそのまま延長するように伸び、端部が側面50bに露出するように配置される。各引き出し部75、76は、側面50bに露出する端部において、第2の端子電極42と接続される。引き出し部75、76の幅は、静電容量形成部73、74の幅と同じである。
第1の端子電極41は、図10に示されるように、複数(本実施形態では2つ)の下地層43A、43B、複数(本実施形態では2つ)の抵抗層44A、44B、導体層45、及びめっき層46を含む。図10は、積層体50の側面50a側から見て、第1の端子電極41の構成を説明する図である。下地層43A及び抵抗層44Aは各第1の内部電極61、62に含まれる引き出し部65A、66Aに対応する。下地層43B及び抵抗層44Bは各第1の内部電極61、62に含まれる引き出し部65B、66Bに対応する。
図10に示されるように、各下地層43A、43B及び各抵抗層44A、44Bは、複数の第1の内部電極61、62の積層方向に沿って略重なる複数の引き出し部65A、65B、66A、66Bの組ごとに対応し、各組に含まれる引き出し部65A、65B、66A、66Bの端部をすべて連続的に覆う。
すなわち、下地層43A及び抵抗層44Aは、複数の第1の内部電極61、62の積層方向に沿って略重なる引き出し部65A、66Aの組に対応し、当該組に含まれる引き出し部65A、66Aの端部をすべて連続的に覆う。下地層44B及び抵抗層44Bは、複数の第1の内部電極61、62の積層方向に沿って略重なる引き出し部65B、66Bの組に対応し、当該組に含まれる引き出し部65B、66Bの端部をすべて連続的に覆う。
下地層43A、43Bは、例えば銅、あるいは銀を主成分とする。各下地層43A、43Bは、第1の幅Dより広く、且つ積層体50の側面50aの幅より狭い幅を有する。より詳細には、各下地層43A、43Bの幅は、第3の幅Dより狭い。すなわち、各下地層43A、43Bは、第1の内部電極61、62の引き出し部65A、65B、66A、66Bより幅が広く、且つ第1の端子電極41が配置された側面50a、より詳細には静電容量形成部63、64よりは幅が狭い。ここで、下地層43A、43Bの幅は、積層体50の積層方向に沿って第1の端子電極41を見たときの、積層体50の側面50aに沿った方向の下地層43A、43Bの幅をいう。また、側面50aの幅は、第1の端子電極41が配置された側面50aを積層方向で見たときの幅をいう。
抵抗層44Aは、下地層43A全域を覆うように下地層43A上に形成される。抵抗層44Bは、下地層43B全域を覆うように下地層43B上に形成される。各抵抗層44A、44Bは、第2の幅Dを有し、第2の幅Dは第1の幅Dより広く、且つ積層体50の側面50aの幅より狭い。より詳細には、抵抗層44A、44Bの第2の幅Dは、第3の幅Dより狭い。すなわち、抵抗層44A、44Bは、第1の内部電極61、62の引き出し部65A、65B、66A、66Bより幅が広く、且つ第1の端子電極41が配置された側面50a、より詳細には静電容量形成部63、64よりは幅が狭い。ここで、第2の幅Dは、積層体60の積層方向に沿って第1の端子電極41を見たときの、積層体50の側面50aに沿った方向の抵抗層44A、44Bの幅をいう。
また、複数の抵抗層44A、44Bの幅Dの総和は、第1の端子電極41が配置された積層体50の側面50aの幅より狭い。
なお、図10に示すように、第1の内部電極61、62の引き出し部65A、65B、66A、66Bは、側面50aより小さい側面50aにおける複数(本実施形態では、2つ)の第1の領域50cそれぞれの内に、その端部が露出するように引き出される。すなわち、一方の第1の領域50c内には引き出し部65A、66Aの端部が、他方の第1の領域50c内には引き出し部65B、66Bの端部がそれぞれ露出するように引き出される。また、各抵抗層44A、44Bは、側面50aより小さいと共に、各第1の領域50cより大きく且つ各第1の領域50c全域を覆う複数(本実施形態では、2つ)の第2の領域50d上に形成される。また、各下地層43A、43Bは、側面50aより小さく且つ各第2の領域50dより小さいと共に、各第1の領域50cより大きく且つ各第1の領域50c全域を覆う複数(本実施形態では、2つ)の第3の領域50e上に形成される。第2及び第3の領域50d、50eは何れも第1の領域50c全域を覆うため、第2の領域50d上に形成された抵抗層44A、44B及び第3の領域50e上に形成された下地層43A、43Bの双方は第1の内部電極61、62の引き出し部65、66の端部すべてを覆う。
抵抗層44A、44Bはいずれも、第1及び第2の内部電極61、62、71、72より抵抗率が大きい。さらに、抵抗層44A、44Bは、下地層43A、43B、導体層45、及びめっき層46のいずれよりも抵抗率が大きい。抵抗層44A、44Bは、例えば酸化ルテニウムあるいはカーボンを主成分とする。
導体層45は、複数の抵抗層44A、44B上に、当該抵抗層44A、44B全域及び積層体50の側面50a全域を覆うように形成される。導体層45は、例えば銅、あるいは銀を主成分とする。
めっき層46は、導体層45上に、当該導体層45全域及び積層体50の側面50a全域を覆うように形成される。めっき層46は、例えば錫を主成分とする。
次に、本実施形態に係る積層コンデンサの製造方法について説明する。まず、図9に示すような、複数(本実施形態では5層)の誘電体層51〜55と複数(本実施形態では各2つ)の第1及び第2の内部電極61、62、71、72とが交互に積層された積層体50を用意する。複数の第1の内部電極61、62は、上述したように、第3の幅Dを有する静電容量形成部63、64と当該静電容量形成部63、64から側面50aに端部が露出するように伸びて且つ第3の幅Dより狭い第1の幅Dを有する複数の引き出し部65A、65B、66A、66Bとを含む。第2の内部電極71、72は、上述したように、静電容量形成部73、74と当該静電容量形成部73、74から側面50bに伸びる引き出し部75、76とを含む。
積層体50は、例えば第1実施形態に係る積層コンデンサC1が備える積層体10を用意する方法と同様の方法によって製造される。このようにして得られた積層体50の第1の内部電極61、62は、静電容量形成部63、64及び端部が側面50aに露出するように静電容量形成部63、64から伸びる引き出し部65A、65B、66A、66Bを含む。
次に、積層体50の側面上に第1及び第2の端子電極41、42を形成する。第1の端子電極41を形成する工程を、図11を参照しながら具体的に説明する。まず、図11の(a)工程に示すように、積層体50の側面50a上に、第1の端子電極41の複数の下地層43A、43Bを形成する。下地層43A、43Bはそれぞれ、第1の内部電極61、62の積層方向に沿って略重なる引き出し部65A、66Aの組、及び積層方向に沿って略重なる引き出し部65B、66Bの組に対応する。
したがって、下地層43Aは、積層方向に沿って略重なる引き出し部65A、66Aの端部をすべて連続的に覆う領域に、下地用導体ペーストを印刷することで形成される。一方下地層43Bは、積層方向に沿って略重なる引き出し部65B、66Bの端部をすべて連続的に覆う領域に、下地用導体ペーストを印刷することで形成される。下地用導体ペーストとして、例えば銅、あるいは銀を主成分とした導体ペースと用いる。
次に、図11の(b)工程に示すように、各下地層43A、43B上に当該各下地層43A、43B全域を覆うように高抵抗導体ペーストを印刷して、第1の端子電極41の複数の抵抗層44A、44Bを形成する。
したがって、抵抗層44Aは、積層方向に沿って略重なる引き出し部65A、66Aの端部をすべて連続的に覆う領域に、高抵抗導体ペーストを印刷することで形成される。一方抵抗層44Bは、積層方向に沿って略重なる引き出し部65B、66Bの端部をすべて連続的に覆う領域に、高抵抗導体ペーストを印刷することで形成される。
高抵抗導体ペーストの抵抗率は、第1の内部電極61、62の抵抗率及び下地用導体ペーストの抵抗率の双方より大きい。高抵抗導体ペーストとして、例えば酸化ルテニウム、あるいはカーボンペーストを用いる。
続いて、図11の(c)工程に示すように、抵抗層44A、44B上にこれらの抵抗層44A、44B全域だけでなく、側面50a全域を覆うように、導体層45を形成する。導体層45は、例えば銀、あるいは銅を主成分とした導体ペーストをディップ方式(浸漬法)によってディップすることで形成する。
さらにその後、図11の(d)工程に示すように、導体層45上に当該導体層45全域及び側面50a全域を覆うように、めっき層46を錫めっきにより形成する。
また、第2の端子電極42を、積層体50の側面50b上に、例えばディップ方式(浸漬法)及び電気めっき法を用いて形成する。
第1の端子電極41は、第1の内部電極61、62よりも抵抗率が大きい抵抗層44A、44Bを含む。第1の端子電極41の各抵抗層44A、44Bの幅(第2の幅)Dは、第1の内部電極61、62の引き出し部65A、66Aの幅(第1の幅)Dに比べて広く、各抵抗層44A、44Bは対応する引き出し部65A、65B、66A、66Bの端部をすべて覆う。そのため、すべての第1の内部電極61、62は、抵抗層44A、44Bと電気的に接続される。その結果、積層コンデンサC2は、その等価直列抵抗を大きくすることが可能となる。
また、第1の内部電極61、62の各引き出し部65A、65B、66A、66Bの幅(第1の幅)Dは、第1の内部電極61、62の静電容量形成部63、64の幅(第3の幅)Dに比べて狭い。そのため、引き出し部の端部をすべて覆うように端子電極の抵抗層を形成する場合において、静電容量形成部と引き出し部とで幅が同じであるような積層コンデンサに比べ積層コンデンサC2では各抵抗層44A、44Bの面積を小さくすることが可能となる。その結果、積層コンデンサC2では、各抵抗層44A、44Bの厚みがばらつくことを容易に抑制でき、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことが可能となる。
また、第1の内部電極61、62の各引き出し部65A、65B、66A、66Bの幅(第1の幅)Dは、第1の端子電極41が配置された側面50aの幅に比べて狭い。そのため、側面全域を覆うように形成された抵抗層を含む端子電極を備える積層コンデンサに比べ、積層コンデンサC1では各抵抗層44A、44Bの面積を小さくすることが可能となる。その結果、積層コンデンサC2では、各抵抗層44A、44Bの厚みがばらつくことを容易に抑制でき、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことが可能となる。
さらに、複数(本実施形態では、2つ)の抵抗層44A、44Bの幅Dの総和は、第1の端子電極41が配置された積層体50の側面50aの幅より狭い。そのため、側面全域を覆うように形成された抵抗層を含む端子電極を備える積層コンデンサに比べ、抵抗層44A、44Bの厚みのばらつきが抑制され、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことが可能となる。
特に、本実施形態における製造方法によれば、第1の端子電極41の下地層43A、43B及び抵抗層44A、44Bは印刷により形成される。そのため、抵抗層44A、44Bの厚さがばらつくことを良好に抑制することができる。
また、等価直列抵抗の制御を精度良く行うことで、積層コンデンサC2の歩留まりも向上する。
第1の内部電極61、62は引き出し部65A、65B、66A、66Bを複数含む。また、第1の端子電極41は、各第1の内部電極61、62が複数の引き出し部65A、65B、66A、66Bを含むことに対応して複数の抵抗層44A、44Bを含む。すなわち、引き出し部65A、66Aに対応して抵抗層44Aを、引き出し部65B、66Bに対応して抵抗層44Bを含む。そのため、第1の端子電極41において、各抵抗層44A、44Bの抵抗成分が並列に接続されることになり、所望の抵抗層厚に対するばらつきの影響を抑制することが可能となる。
第1の内部電極61、62に含まれる静電容量形成部63,64はそれぞれ、第1の内部電極61、62に含まれる引き出し部65A、65B、66A、66Bの第1の幅Dより広い第3の幅Dを有する。そのため、より一層等価直列抵抗を精度良く制御するために抵抗層44A、44Bに接続される引き出し部65A、65B、66A、66Bの幅を狭くした場合であっても、静電容量を担う静電容量形成部63、64の幅を広いまま保つことができる。したがって、静電容量を大きくしつつ、抵抗層44A、44Bの幅を狭くすることが可能となる。
積層コンデンサC2では、抵抗層44A、44Bの幅である第2の幅Dが、静電容量形成部63、64の幅である第3の幅Dより狭い。このように抵抗層44A、44Bの幅を狭くすることにより、積層コンデンサC2では等価直列抵抗をより一層精度良く制御することが可能となる。
第1の端子電極41は、例えば銅あるいは銀を主成分とする下地層43A、43Bを含むため、例えば酸化ルテニウムあるいはカーボンを主成分とする抵抗層44A、44Bと第1の内部電極61、62との間の接合性が良好になる。
また、第1の端子電極41は、例えば錫を主成分とするめっき層46を含む。そのため、第1の端子電極41の耐久性が向上するとともに、第1の端子電極41の基板等へのはんだ付け性が向上する。
また、第1の端子電極41は、抵抗層44A、44Bとめっき層46との間に導体層45を含む。抵抗層44A、44Bが酸化ルテニウムあるいはカーボンを主成分とする場合、錫を主成分とするめっき層46との間の接合性は、銅あるいは銀を主成分とする導体層45を間に介することでより一層良好なものとなる。
第1及び第2の端子電極41,42がそれぞれ形成される側面50a、50bは、積層体50の長手方向に伸びる側面である。そのため、第1及び第2の内部電極61、62、71、72を流れる電流の経路が短くなり、積層コンデンサC2の等価直列インダクタンスを低減することが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、誘電体層11〜15、51〜55の積層数及び第1及び第2の内部電極21、22、31、32の積層数は、上述した実施形態に記載された数に限られない。第1及び第2の内部電極21、22、31、32それぞれに含まれる引き出し部の数は、上述した実施形態に記載された数に限られず、例えば3つ以上であってもよい。
また、上記実施形態では、第1の端子電極において積層コンデンサの等価直列抵抗を制御しているが、第2の端子電極も抵抗層を含み、第1及び第2の端子電極双方で等価直列抵抗を制御してもよい。また、第1及び第2の端子電極が形成される側面は、積層体の長手方向の側面に限られない。また、端子電極が下地層、導体層、及びめっき層のすべてあるいは何れか1つ又は2つを含まなくてもよい。あるいは、端子電極は、下地層、導体層、抵抗層、及びめっき層以外を含んでいてもよい。
また、積層体を用意する方法は、上記上述した実施形態に記載された方法に限られない。
第1実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。 第1実施形態に係る積層コンデンサが備える積層体の分解斜視図である。 第1実施形態に係る積層コンデンサの断面図である。 第1実施形態に係る積層コンデンサの端子電極の構成を説明するための図である。 第1実施形態に係る積層コンデンサが備える積層体の製造工程を説明するための工程断面図である。 第1実施形態に係る積層コンデンサが備える積層体の製造工程を説明するための工程断面図である。 第1実施形態に係る積層コンデンサが備える端子電極の製造工程を説明するための図である。 第2実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。 第2実施形態に係る積層コンデンサが備える積層体の分解斜視図である。 第2実施形態に係る積層コンデンサの端子電極の構成を説明するための図である。 第2実施形態に係る積層コンデンサが備える端子電極の製造工程を説明するための図である。
符号の説明
C1、C2…積層コンデンサ、1、41…第1の端子電極、2、42…第2の端子電極、3、43A、43B…下地層、4、44A、44B…抵抗層、5、45…導体層、6、46…めっき層、10、50…積層体、11〜15、51〜55…誘電体層、21、22、61、62…第1の内部電極、23、24、63、64…静電容量形成部、25、26、65A、65B、66A、66B…引き出し部、31、32、71、72…第2の内部電極、33、34、73、74…静電容量形成部、35、36、75A、75B、76A、76B…引き出し部、80a…第1のグリーン単位積層体、80b…第2のグリーン単位積層体、81…セラミックグリーン層、82a…第1の電極パターン、82b…第2の電極パターン、83…グリーン集合体、84…グリーン積層体

Claims (6)

  1. 複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、前記積層体の側面に配置された第1及び第2の端子電極とを備えた積層コンデンサであって、
    前記複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1及び第2の内部電極を含み、
    前記各第1の内部電極は、静電容量形成部と、第1の幅を有する複数の引き出し部とを含み、
    前記各第1の内部電極に含まれる前記各引き出し部は、当該第1の内部電極に含まれる前記静電容量形成部から前記第1の端子電極が配置された側面に端部が露出するように伸びて前記第1の端子電極と電気的に接続され、
    前記各第1の内部電極に含まれる前記複数の引き出し部は、当該第1の内部電極以外の他の第1の内部電極それぞれに含まれる前記複数の引き出し部と積層方向で見て略重なって、積層方向に沿った前記引き出し部の組を複数形成するように配置され、
    前記各第2の内部電極は、誘電体層を介して前記第1の内部電極に含まれる前記静電容量形成部と積層方向で対向する静電容量形成部と、当該静電容量形成部から前記第2の端子電極が配置された側面に伸びて前記第2の端子電極と電気的に接続される引き出し部とを含み、
    前記第1の端子電極は、前記第1の内部電極よりも抵抗率が大きい複数の抵抗層を含み、
    前記複数の抵抗層の幅の総和は、前記第1の端子電極が配置された前記側面の幅より狭く、
    前記各抵抗層は、前記第1の幅より広い第2の幅を有すると共に、前記複数の第1の内部電極の前記複数の引き出し部の積層方向に沿った前記複数の組それぞれに対応し、前記各組に含まれる前記引き出し部の前記端部をすべて連続的に覆うことを特徴とする積層コンデンサ。
  2. 前記各第1の内部電極に含まれる静電容量形成部は、当該第1の内部電極に含まれる前記引き出し部の前記第1の幅より広い第3の幅を有することを特徴とする請求項記載の積層コンデンサ。
  3. 前記第2の幅は、前記第3の幅より狭いことを特徴とする請求項記載の積層コンデンサ。
  4. 前記第1の端子電極は、前記第1の内部電極の前記引き出し部の端部が露出する前記側面上であって且つ前記抵抗層下に配置された下地層と、前記抵抗層上に配置された導体層と、前記導体層上に配置されためっき層とをさらに含み、
    前記下地層は、前記第2の幅より幅が狭いと共に、当該下地層上に配置されている前記抵抗層が連続的に覆う前記引き出し部の端部をすべて連続的に覆い、
    前記抵抗層は、前記下地層全域を覆うように配置されており、
    前記下地層の抵抗率及び前記めっき層の抵抗率はいずれも、前記抵抗層の抵抗率より小さいことを特徴とする請求項1〜の何れか一項記載の積層コンデンサ。
  5. 前記積層体は、略直方体形状であって、
    前記第1及び第2の端子電極が配置されている前記側面は、前記積層体の長手方向に伸びる側面であることを特徴とする請求項1〜の何れか一項載の積層コンデンサ。
  6. 静電容量形成部と当該静電容量形成部から側面にそれぞれ端部が露出するように伸びる複数の引き出し部とを含む複数の第1の内部電極と、静電容量形成部と当該静電容量形成部から側面に伸びる引き出し部とを含む複数の第2の内部電極とが、誘電体層を介して交互に積層された積層体であって、前記各第1の内部電極に含まれる前記複数の引き出し部が、当該第1の内部電極以外の他の第1の内部電極それぞれに含まれる前記複数の引き出し部と積層方向で見て略重なって積層方向に沿った前記引き出し部の組を複数形成するように配置された積層体を用意する工程と、
    前記複数の第1の内部電極に含まれる前記複数の引き出し部の端部が露出する前記側面において、前記複数の第1の内部電極の前記複数の引き出し部の積層方向に沿った前記複数の組それぞれに対応し、且つそれぞれ前記各組に含まれる前記引き出し部の前記端部をすべて連続的に覆う複数の領域に下地用導体ペーストを印刷して、それぞれの幅が前記第1の内部電極の前記引き出し部の前記端部より幅が広く且つ幅の総和が前記複数の第1の内部電極に含まれる前記複数の引き出し部の端部が露出する前記側面より狭い第1の端子電極の下地層を複数形成する工程と、
    前記第1の端子電極の前記下地層上に、当該下地層全域を覆うように、前記第1の内部電極及び前記下地用導体ペーストの双方より抵抗率の大きい高抵抗導体ペーストを印刷して、それぞれの幅が前記第1の内部電極の前記引き出し部の前記端部の幅より広く且つ幅の総和が前記複数の第1の内部電極に含まれる前記複数の引き出し部の端部が露出する前記側面の幅より狭い前記第1の端子電極の抵抗層を複数形成する工程と、を備えることを特徴とする積層コンデンサの製造方法。
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